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言辞サラダ

作者：にゃあら

●神の門を求める
　者・物こそが最も『望んでいない』のが現状で、引き上げられた過去は只管、意思を有する『それら』をすくってみせた。ぶくぶくと震えている血と肉の内側で檻中、慈悲深くも自我を鎖されている――帰れない。いいや、帰りたくない。そもそも『かえる』とは何だったのか。永久（かた）く塞がれた戸口（とびら）が貌無しを謳っていた。
　注ぐように告げた音は果たして、誰に対しての清らかさだと謂うのか。脳（みそ）にはねた狂気（おゆ）がじんわりと精神（シナプス）を混ぜて終った――黄金色に沈んで往く――かごめ　かごめ　籠の中の鳥（ひと）。後ろも正面もわからない。
　触りたいけど触れない。触れたくないけど触れる他ない。私・僕・俺その他は二度と解放されないのだ。バベルの塔は崩れ、ただ愉し気に雷鳴があゆむ。

●グリモアベース
「貴様等、人間は如何しても『言語』を繰らねばならない。その所以は神話（おはなし）を捲れば解せる事だが、嗚呼、邪神（ひかり）に中てられては面白さも半減よ。UDCアースに向かい神の『完全復活』を止めるのだ。しかし不完全にも復活は成すだろう！」
　ロバート・ブレイズは分厚い書物（もの）を閉ざし、卓上に置いた。UDCアースに在住（す）む者ならば目にした事のあるものは多いだろう。兎角――その題名（タイトル）はいつでも構わない。再びグリモア猟兵は口を開ける。
「某都市の高層ビル、その何処か（階）が異界に繋がっていると視えた。貴様等には早々、其処を調査し『抉じ開けて』ほしい。邪神を引き摺り下ろしたら即『排除』だ。何、貴様等ならば成せると【私は信じている】宜しく頼むぞ」
　グリモアが輝いて。

第1章 冒険 『帰らずの塔』

POW   :    取り合えず突っ込んでみる SPD   :    ひっそりと潜入して待つ WIZ   :    魔術や呪術の痕跡が無いか探ってみる 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

　某都市に聳え立つひとつの高層(ビル)、入り込んだ者は『出てこない』と噂されている場所だと言う。老若男女と関係なく、吸い込まれるような光輝(それ)は昼夜と共に魅力的に映ったのだろうか。神の門だと表現する者がいつしか現れ、象徴は何れ動き出し『本物の厄災』と成り得るのか否か――兎に角。君達は階を暴き、邪の墓を発かねばならない。意思疎通を望む美貌(かたち)、這う這うに頭を外(ズラ)すのか。痕跡がでっちあげられている？


　開幕（A）から整えれば心身の作業（なお）し方、偏りが在ると思えば『総』だろうが、妙な事に『出遭って』終うのが常と言える。永続的な旗（フラグ）掌握（つか）みが第四から注ぎ込まれ、じんわりとだが伽藍洞を埋め混んでいく――悪意など最初（もともと）無いと判っていたとして、解る側が『めん』を喰らえば最低に等しい。不安や現象の意味に貌（な）を与えたら酩酊（アルコール）、成分が僅かでも必然と言えよう。癒えた身体（アストラル）を紐繰りながら往々、王座（いす）に腰下ろす影も見当たらないのか――一歩一歩と段を昇る、夢の世界とは真逆の位置（ベクトル）ではないか。偃月（つき）と運が重なった刹那に全行使、哄笑響く中では鈴の音に等しい。
　それな――反応（こた）えを巡らせれば蜘蛛のいと、銀の巣に群がった『もの』は神性か真正か。隅々（くま）なく探れと命じたオマエ、嗚呼、世界の終焉（は）ても近いと呼べる――帷子が鬱陶しくて仕方がない、もしや肉を諦めろと告ぐのか。
　抉じ開けた門は此方と彼方を隔てる鬼の目、それを潰したと記（い）った場合は『直しようがない』。素直に閉まるとは誰も保証（あば）けない骨（もの）だ。どたばたと騒霊（ポルターガイスト）が挑んでいる。莫迦らしい、塑のような光輝（ひかり）は動かせないと知（と）くのに――塔（とう）に崩れていた言語、ごちゃついた認知（のう）が汁化（しるけ）して異る。
　杞憂であると良いのですけど、ええ――鉛筆を削り過ぎたのだ、もう、芯は戻ってこない。調子は如何だい神が問う。進んだ程度じゃ物足りない。

　先にやる事があるでしょう。
　生野菜を乱切りだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

　行きはよいよい帰りはこわい、声（こわ）いと響いたのは人のものか神のものか、物々しさに潜んでいる『じんこう』が電飾（かがや）きだけを紐解いている。造り物の緑が戸口（もん）を叩けば反々（はんはん）とうなり、ぎぃぎぃと高層へと招いてくる。シンプルでいいね、分かりやすく危険だ。此方と彼方を隔てる、天にも届きそうなコンクリートの化け物。窓が開いていても閉まっていても、何れは終いを迎える『中途半端』と言うべきか、枯れ果てた咽喉（みち）がひどく焦っているように思えた――肝試しに来る若者たちも居るのだろうか。組織のてんてこ舞いが頭の中でコダマする、大変なんだよなぁ……記憶処理の光線が、未だ々だに映り込んできた。
　それで治療出来るならまだマシか。手遅れな『ひと』も必ずや出て『しまう』だろう。呑まれて堕とされ狂った人の貌（かたち）、あとは慈悲深く還す他に無い。取り敢えず――帰還を掴むべきはオマエも同じ事だ、調査開始と踏（しゃ）れ込もう――虚もりきった内臓（うちがわ）が何事もなく待ち続けている。
　※※の業者が※※をしていたのか。その際、何かしらの事件・事故が起こったのか。成程、こういう曰く憑きには『あっても』可笑しくはないだろう。しかし案外の通り――特に。何も【記録されていない】――莫迦げたサラダボウルだ、青臭さ程度が滓れている。改めて襞（鉄筋）へと足を運ぶ。
　彼女の真白に触れたのは『空気』だった。怪しい気配も妙な痕跡も『鼻腔』、弄るとは視（し）れないのだ。探るように呪詛（ことだま）を流し、嗚夜（おや）、上下左右も曖昧では――隣に在るようで隣にない――開かないのか？
　そういえば猟兵って言葉の壁がないんだよね。空白（なにか）に語り始めれば彼女の『うんうん』、崩れたけれど【オマエ等】には関係がない。変な感じだと言辞（ワード）を食んで数分、先生風味の関節が疑躯斜苦（ぎくしゃく）していた。改竄（あらた）に浸かっている。

成功 🔵​🔵​🔴​

　警鐘（な）らせ、警鐘（な）らせ、警鐘（な）らせと三度に這い、粘性（あと）腐れもなく甲虫（チキン）質が嗤っていた。渦く眩（ま）った現実が背伸びをしたならば雨の日も近いのか、炙られた中身はマイマイガブリと悶えていく。お仕事りょーかいアンドちょーだい仕っちゃいましたあ！　長大化した摩天楼（かがや）きの隅っこでコンクリート、異界へと失せたのかと壁面とお喋りした。いざ入居の前に物件見学、それとも社会見学の前兆か。誰が全長を示して在ると謂うのだ、最早、雲に隠れて『赤茶』も透れない――こっわーい。異質な高層ビルから人でも降って来るのか、くるくるとネジ外したぺらっぺらに往こう――記憶の移行は難しかった、たらふくの頭痛を啜っている。やばい界隈へ繋がる異扉はどこどこぉ……裡に映り込んだ把手、成程、とっても素敵な形状だ。如何足掻いても鍵（かちり）と嵌まらない。
　えー？　傾げたのは首だったのかナメクジだったのか、がらがらと頭蓋（ふた）を揺らしてきてはキャッキャと五月蠅い。開けないとヤバい系だけど開けたら開けたで一方通行、閉じ込められての殺人舞台（マーダー）か。まだまだ生きていたいのにやーん、こわいわー……お命優先でも「ノック」「ノック」「ノック」
　はい、こんにちは。元気よく挨拶したら消去消却さようなら。誰かさんがいたなら発砲美人で対処してやれ。おっと、これは真面な人間です。保護ですね保護。腕を伸ばせば発光贖品（つみぶかい）、なんてこった人間ではない。
　それ以外は――『バン！』だ。王子様の接吻（キス）を貰えるのは『名状し難い』撃鉄だと思うのか。嗚呼、チャカチャカと頭ん中が愉快そうだ。居るかもわかんない生存者（いまげんざい）、ドレッシングは漿液で良かったのだ。

　手取り足取り貰い受けちゃう。
　――くせのついた髪の毛を弄ぶ。
　兎足（とんそく）煮込んでくれないか？

成功 🔵​🔵​🔴​

　業腹（にえ）た所以はわからなかった。

　桜色の香りに抱擁され、催眠（まどろ）むほどに溺死（おぼ）れたならば良かった。幸福と称される贈り物の乱舞が最中、眩んで永い脳裡（めだま）と言えようか。特徴的な耳朶（たぶ）を食まれたような感覚がひどく滓（のこ）り、この気分の悪さを拭う方法（すべ）を知れない――痴れたかの如くにさまよえば、嗚呼、思った以上に『腹の虫』の居所が醜かった――沈黙の渦を掻き分けながら帰らずの塔、不吉な正逆（いち）に身を投げていく。優しさを想う為に吸（はな）に入れた色彩、眩しくて々しくて足掻こうとも解けやしない――遮断せねば成らないと影、ぶわり漿液を模倣（つくりなお）した。楽しい世界が待っているなんて『叶わない』、キャベツを剥いで芋虫が飛び出す『当たり前』、円を描く為に揮うのはトライデントか？
　金色がチク・タクと正気（オマエ）を定めていく、幾分かののんびりを取り戻した場合は肺（ほっ）と言うべきか。緑色の二つに輝きが這入ってくる――フリル回転すれば目立ってはいない、偵察に適しているではないか――外（ず）れた頭蓋骨を戻すように戸、ノックしていたのは今さっき……。
　すぅ、はぁ、深呼吸の合間にフレンチドレッシング、盛り合わせの奥には『決して空かない』皿の山だ。銃を向けろ、銃を向けろ、呆けた口腔が寂しがっている――ショットガン・シャッフル！　未だロシアンルーレットを遊べなかった。

　言語（バベル）が発生した所以を壊せ。
　――るらら、るらら、空飛ぶハート。

成功 🔵​🔵​🔴​

　名状し難いと描写（か）いて終えば簡単な物事（こと）だが、オマエは『そのような』気分の悪さに陥っていた。されど『勇者』にマイナス・イメージは似合わず、即座、覚えた時点で『斬り裂いて』進めば好い。たとえば一閃、理想郷が光輝（かがや）きを取り戻していく――受けた『もの』は狂気すらも残せずぽっかりとあき、呆れるほどのポジティブを徹すのみ。皆に元気を与えにやってきたのだ、この程度の摩天楼（あくむ）に苛まれる埒外ではない。一歩、二歩、三歩、ワードサラダをつついて渡れ――威風堂々と偶像（アイドル）おどり、あのお約束は禁断の果実に違いない。
　積極的に助けるのが聖書（あたりまえ）だと記されていた。塔（コンクリート）を抱擁するかのように後光（うで）を伸ばし、大声（うた）で泥沼を濯いでいく。さあ、此処がステージでオマエはセンター、観客（かれかのじょ）の拍手に応えて笑え――不運・不吉も何のその、そろそろフィニッシュだ機関銃（マイク）を握れ。
　ばららら、バララ、薔薇ラララ、聖なる力（エネルギー）で英雄（ヒーロー）を示せ。キラキラファッションのお通りだ、最早『邪悪』の見る影もない。ハイ・テンションを吐き散らかせよ、全くが明快な喜劇（コメディ）だろう。
　蝶々は気紛れだが地獄を好かない、鱗粉が楽園を造るのだ。
　正義の味方は今日も往く、明るく明るくいつもの晴天。
　金髪ふわりと柔らかく、続け々けと猟兵（ひと）にヰう。

成功 🔵​🔵​🔴​

　女の子に必要なものは、シュガー・スパイス、素敵な玩具（もの）に決まっていた。屍皮（ひふ）にツギハギ、詰め込まれた肉の塊は蠢動を覚えて久しく、その上で『憶える』事が出来ていなかった。たらふくに食んだパワー・フード、もりあがったのは筋肉なのか脳味噌なのかも理解出来ていない。いらっしゃいませメイドさん、冥土かえりに如何ですか――ぴょんぴょんと跳ねる事もなく御札がべろり、つきだした舌が『化け物（はんぶんこ）』を表現している――太陽光は入らないのだ、這う前提で往く事もない。寄り添えるものは何処へやら、ぷかぷかと階段を浮いて進め。
　潤んでいた表面は塵箱の中だ、青白いオマエは真っ白髪と共に逝く。くずれた世界を独占するように駆けたならば頭上、光輝（コンクリート）に陰っていた――そうとも、潰れたって構わない。じくじくと再生（は）えた感覚が滓（のこ）ってくる――迅速丁寧に変わりはない、代わりに血肉をかけましょう。
　好奇心（こころ）に押されつつ戸（もん）を開けた、茫々（ひろ）がって異たのはサラダボウル。跳び込め、カトラリーに撹拌されるのは愉しくてたまらない。なんでもかんでも『やって』しまえよ、ご主人様は見当たらない。
　早数年だと弄んだ、けらけらと喪失が雀躍している。

　親し気な把手に触れてやれ、がちゃがちゃ。
　――精神（シナプス）閃かない。

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 冒険 『開かない扉』

POW   :    壊せば倒れる！破壊する SPD   :    鍵はどこだ！捜索する WIZ   :    鍵は私だ。ピッキングする 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

　地下だったのか屋上だったのか、場所の『判断』は誰にも出来ない現状だろう。兎も角、オマエの眼前には『戸』が存在した。目が眩むような光のど真ん中に『戸』は成り、手を伸ばせど開く気配はない。必要なのは銀色（マスター・キー）だとでも謂うのか、貌（かたち）の知れない把手が嘲ってくる――鉄格子に囚われた気分だ――嗚呼、早く彼方側に踏み込まねば成らない。強迫観念（おもい）が積もって粘つくのだ。早く早く早く……岩塩でも振りかけてしまいたい。


　マスター・キーでも有して異れば楽なのだろうが、邪な連中が許してくれるとは考え難い。がたがたと軋むような戸口（もん）の眼前、薄っすらと視覚えたのは影か貌（カタチ）か。思考（じか）に突き刺さった光輝（しろ）が晴れ、やけに鮮やかと『把手』が知れた――対処の方法を定めるには観察（しろくろ）付ける証明（あかし）が不可欠だ、じっくりと正気を融解（と）かし混めば数多に想えてたまらない――たとえば此方は視た事が有って彼方は視た事もない。ないとあるを食べ放題だなんて莫迦らしくなってくるが、さて、愈々情報が『狭まって』魅せた。ベクトル間違えてはいないと魔術的な目線、濯いだのは毒素なのか悪質なのか。先生、如何か行き先を教えてほしい――銀製の輪っかがお飾りを辞めて久しく、呪詛（ことのは）を紡いでいく。
　ぐずぐずと留まっている暇はないと言霊（ちから）が流れ、名状し難い『門』を蝕んで往く。じくじくとつついて遊ばせたなら『腐らない』、成程、宝はしっかりと【使われて】在るのだ。あの手この手を試してみても、藍色のようには揺らがない――特定の鍵でしか開かないタイプだったら厄介だな――周囲（ぐるり）一応と確かめて『真下』、似たような性質が【おち】溢れていた。
　鍵が落ちているのかは解せないが、弄る価値は存在（のこ）っているだろう。屈み込んで指先を床へ、ひどくツルツルしている……何かしらの条件で扉は開くと思うんだよね……開かずの戸口は如何様に開ける？　思考を転がして望（ぼう）に中ろう。それとも――内側から開けられた？
　押してダメなら引いてみろ、それでもダメなら神視点（うえ）からだ。囚人が出る術などなく、手招きするのは管理側。

　後ろの正面には誰が立つ、目隠し罪人（みな）は暴けない。

成功 🔵​🔵​🔴​

　マスター・キーをど真ん中、投げ叩（つ）けたならば容易だった。毎々（びょう）を追う事（ごと）に眩しさが茫々（あふ）れ出し、汁気を求めてくると謂うのか。噛み砕くようにして思考を辿れば『残念』な話、緊急破壊脱出用の得物（かぎ）など持ち合わせていない。ドア・ブリーチング用の散弾銃や硬質粉体弾も普段から携帯していないのですよね――がしがしと床を引っ掻くような醜態は晒したくないが、スマートな解錠とは成らないだろう、正当な鍵を無視しての物理（すべ）が呼声（な）いている――此処はひとつ十字架（クロス）して変形（かんが）え、代用品を携えてしまえば良い。こう……形容は絡（かろ）うじてL字型、付与（エンハンス）したのは浄化の劫火（あか）と称せるだろう。閉鎖構造（がいねん）を根元から焼き崩す……。
　本当に開け（やっちゃっ）ても宜しいのですね――超自然的に発揮する前のオマエ、自然に金属片（あたま）と触れていた。永い長い冷たさの銀色、もしや『彼方側』の席に腰下ろすと証（い）うのか。強制解錠（アクセス）――。
　檻の中身を無理に引き剥がせば深淵（カオス）、子供達（ひと）を離したくないと嘆くだろうか。郷（ごう）から吐き出された誰かさんが絶望顔（かおなし）で此方を眺めている。拝借した邪神（エネルギー）の名を教えてくれ、真逆、緑の崩壊と間違えた事などない――哲学的な食屍鬼（ひとがた）でも発掘したのか、皮膚（つら）合わせが上手く出来ていない。
　ひどくリアルを求めている、谷底に投げられた言葉の骨。

　籠の中のチキンサラダを美味しそうとは思えなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

　玩具（トイ）、カプセルに入り込んだならば楽しそうにころころごろごろ、頭蓋（カプセル）の中の脳味噌（トイ）が嬉々として回転（ゆ）れて異るのか。ドアといえばガチャです。把手（ドアノブ）を回せば漿液（しかけ）と一緒にガチャッと鳴るから演出に最適だと告げている。そうともソーシャル・ゲーム、出るまで回せば思考（みそ）も実質無料（タダ）なのだ。だから使われているのでしょうか。センスが洒落てんな？　壁の内側で鼠がやかましく、何度も何度も光（スクリーン）をタッチする。べたべたぺたぺた指先おし込めば気付いてしまった――課金しないと出ないやつだコレ！！　首を捻っても頭（カプセル）捩ってもシークレット・レアは出てこない。マジで～？　イースター・エッグじゃあるまいし、そもそも腐卵しか存在していない――ない？　内臓に収まったならテッポウだ、鍋に数撃ちゃ中るはダメだろう。
　新鮮な卵からは雛（ヒヨコ）しか生まれてこない、それじゃサラダボウルに添えない方が良い。なんたって映えないのだ、晴れ晴れとした空間に何を向ける？　お肉よりゆで卵トッピングしたい派閥シクヨロちゃん。如何してちゃんこ鍋を平らげる幻覚（はら）が在るのか……挨拶しても開かないなんて釣れないわね、恥ずかしがり屋め！　御開帳御開帳、頭蓋（カプセル）ぱかりは何度目だ？
　頑ななお錠さん、押してダメなら引いてみろ。それでもダメなら『鉛玉』――貰い受けたお命、このフィギュアはお宝なのだ――名状し難いガチャでも喰らえ、おっとチャカだった失礼失礼――俺っちが求めているのはこの先であって、この場（モブキャラ）じゃあないんよ。回せ回せ回せ、回転数が絶対だ。
　ついでに瞳孔（ドアノブ）どんどん廻せ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　心臓が砕かれたと終焉（い）うのならば塔の中、ガラス窓の隣でオマエは星を観察（み）るだろう。もしくは過去形（た）と表現（つ）けるべきで、憑かれた雰囲気（ほねにく）が皮を求めてくる――見えるものが全てではないさ――目玉がさまよった数分間の絶叫（なきごえ）、臓腑（ながく）こびりついては鼓動（ばくばく）と五月蠅（さわ）がしい。要らない演技（ふり）した探偵役、そう、今回の事件は【猫探しのようなもの】だ――宜しくお願い致します、脳（ほし）を塗り潰す極光（戸口）。
　脱出とは無理をして『為す』事柄ではない。謎解きとは無理して『成す』娯楽ではない。いかれた罅割れを無視（みないふり）とは異化ないのだ、惰性で対象を眺めてつたう――意志・意思が何故か強く強く、ひとを抱え込んでいる――星屑との再会は嬉しい物語（こと）だ、おや、いつオマエは星屑（エネルギー）とわかれていた？
　失せ物探しに偽物探し、贋作楽しんで問答を止めた。二色の生地をこねて繋げたら『むこうさん』との刹那（あいさつ）か。バベルが崩壊している――サラダに使うのはポケットの中身だろう、そうかそうかつまり君は……。
　生きていたものが潰れていた、境界線が絶える。

　真っ蒼に右へ真っ赤に左へ、吊られる、つられる。

成功 🔵​🔵​🔴​

　沈黙する光輝（くち）を前にしたのは『何故だった』のか、記憶も記録もシャーマンズゴーストの貌（あたま）にはなく、ただ不自然なまでの『鍵』に首傾げていた。帰らずの塔に『はいった』所以も曖昧に、どんどんと開かずの門（それ）を叩いてみる。魅入られたかの如くに囁けば跳梁跋扈、成程、何処かの混沌（カオス）は此処にない――抉じ開ける方法を『今まで』思い付けなかったのは不可解だが考えている暇などなく、只管に鋭爪（ほね）を異れ込んでいく――ぎしぎしと軋んだのは此方の肉（もの）だった。これでは埒が明かないと『外』の超越性、気乗りはしないけど仕方がない。たとえば狂気、この狂気（うそ）つきを暴いてしまえ。
　墓場を荒らす事に躊躇は要らない、何よりも『死者（かこ）が先に出てきた』のだ。質量（み）を有した呪詛（ワード）がサラダの底を掻き乱し、劫々と業を炙り晒していく。毒素を丁寧に取り除けば温（ぬく）いもので、そろそろ入り口だと怨念（おもい）に返す――つるつるとしたご対面だ、好奇心が触れている――沸き立った興味の泡が途絶える事など在り得ない。足りない。足りない。改めるべき肉片が勿体ない――若干歪んだ爪も必要経費だろう。面白いデス、面白いデショウ。
　塩っ気が頭髪にひっついた。

　掴みどころの無いレタスの食感。

成功 🔵​🔵​🔴​

第3章 ボス戦 『シェル・キナ』

POW   :    Reality≠Existence 全身を【視認できるが触れられない状態】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。 SPD   :    Senses≠Absolutely 自身が装備する【黄金の鳥籠】から【悍ましい光を発する禍々しい声の鳥】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【精神汚染、認識歪曲】の状態異常を与える。 WIZ   :    World≠Defined 【虚空より召喚した金の檻に捕らえ、檻の外】を披露した指定の全対象に【精神状態を狂わせる幻を見せ、恐怖の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

　ゆらり　ゆらり
　ふらり　ふらり
　くらり　くらり
　――きらきらと、籠の中の※が無貌（あざわら）った。
　生物は等しく『意志あるもの』『意思あるもの』と認識している邪神（それ）は、タダ、おぞましくも何かを告げていた。甲高く・甲高く・甲高く……最早、何者にも清らかな音は解せないだろう。聞いた存在（おまえ）はひどく侵されている。
　総ては毒されていた。人々は手遅れなのだろう、一切が『鎖されて』正気とは思えない。初めまして神様、個々を理解する事は出来ないんだね。

　うたえ、うたえ、後ろの正面。
　だぁれと問うてもわからない。


　銀鍵（シルバー・キー）を鞄と共に提げたならば戸口（もん）の彼方、たらふく鎖（く）い散らかした口なしは如何様な貌（かたち）と解ける。融け堕すような光（さく）に囚われて酩酊、この感覚は人として証明（りかい）されていく恍惚か――コレクション・ルームと言うにはひどく茫々（ひろ）く、悉くが雑多に投（お）かれていた――何をしたかったのか『誰が理解出来る』と説く、告げ口を塞がれた人物像（まっしろ）が謳った……騒がしい。嗚呼、何が五月蠅いのかと問われれば判断成せないが、硝子を引っ掻くような被害を減らさねばならない――さあ、台無しにしてしまおう。早過ぎても遅過ぎてもダメならば、もう、容赦する必要など見当たらない。
　腕を伸ばしても足を伸ばしても、外界（そと）の空気は吸い込めない。いかした幻覚（きのこぼうし）が纏わり憑いて鬱陶しく、そろそろ拭い掃うべきだと『共鳴（ちから）』が成った――どんな言の葉かは知らないが、随分と無茶をするのだな――先生『風』の嘘吐（いつわり）が、魔力炉に熱を濯ぎ混んだ。
　どんな恐ろしい幻も僕らの心を動かせはしない――お人形で遊ぶには『歳』が不明だったのだ、衝撃（こわ）した先で待っていたのは甲高い楽器、籠の中の鳥は【既に空へと戻っている】――帰ってきて。帰ってきて。帰ってきて。

　莫迦な、外貌（そとさま）定めても餓鬼でしかない。
　煙の意味を咀嚼する術など持てないのだ。

　君みたいな奴は嫌いだよ。淡々と紡がれた台詞の内側に呪詛、大量のマイナスが『化け物』を抱擁した。溶けてなくなってしまえ。爛れてなくなってしまえ。機械仕掛けの神（つりいとのおまえ）には相応しい消失（まつろ）だ、意思ある存在を檻に閉じ込めてなんになる――何にも成らないし何も知らない、痴れた神とは『現象』と謂う坩堝だ――理解できないかもだけど。
　自由にのびのび動く相手を見る方が楽しいじゃないか――絡まった舌（ワード）を解いていけばただのインク、ドレッシングをかける所以も忘れていた。中てられた邪悪（もの）は如何なるのか……失楽園を捲るよりもそれらしい。
　落雷の演技に苦労はしなかった。

成功 🔵​🔵​🔴​

　がばりと口腔（ふた）を開けて覗き込めば伽藍洞（から）と鳴るべきか、閑古鳥（シャンタク）が馬面を晒して久しく、嗚呼、世の中は全く上手く動（いか）ないものだ。現実はいつもままならないものです。魔に中てられたかの如くに全力疾走（フル・オート）も悪くはないだろうが、この状況下で断章（アザトホース）は認められない――戦略級攻撃（かくじつせい）を追い求めるのが常に正しいとは限らないのだ――可能な範囲に絞っていけばコンパクト・サイズ、大鎌を持った死神の大仰（まね）は不要だろう。偃月（つき）を解放（ひら）いたならば神への罰。どうか最初から狂ってくれないか――籠の中の鳥？　違う違う、虚れでは壁の中の鼠ではないか。
　引き寄せたマグナ・マータに戯言（ほのお）を注げば如何だ、真っ黒い咆哮（しかけ）が月（そら）へと憤慨（いか）る。幻も恐怖も無碍に扱ったならば暴力装置（おためし）、支離滅裂（テキセイ）貪りつつも只管に撲った――物理接触など嘲笑い、愈々潰れて終えば好いと無貌（がんめん）――あとは塞ぐ事に集中（じゅん）じるが最適解（きち）。態々、異物を得る為に、海を渡ると謂うのか？
　削り崩れた神様は他猟兵（らちがい）に任せて作業（もん）にかかれ。冒涜的な言辞（ワード）を現実（よ）に残さないよう。
　意図の滓まで浄化するのだ。

　くされた縁などポケットに収まらない。

成功 🔵​🔵​🔴​

　遠心分離機（たまごかけ）たら白米の底、醤油溜まりの模倣者に頭痛（がんがん）鳴らしてしまえ。仕舞い混んだドレッシングは何色かと問われたならば真っ蒼、褪め々めと染まったサラダボウルはひどくタール状に違いない。真逆、この発色具合で食欲旺盛だと謂うのか邪神様（あなたさま）――スタッフは美味しくいただけそう――板前を抱くようにして頭蓋を垂（さ）げよう、彼方が起こした無限ループは忘れられない。屋上（がちゃぽん）回したら神話（ものがたり）が広がっていた――銀河やばあい。爆誕しちゃった生命が崩れた塔（コンクリート）に群がっている。爆死するのはガチャだけでじゅーぶんっしょ。ショウ・タイムに嘔吐した詫び☆、煌めいた口腔は誰の所為だ。金色は芋スティックだと理解してくれないか光輝、檻の中のラットが騒いでいく。
　小腹は空いてないのでかじんないし、漢字で書いたとしても判断し難い。シェア・リングしろと旺盛鬱陶しいが遠慮しておきます。くるくるぐるぐると頭上を巡ったのは雛だろうか――無理強いとかこわーい――沸き立っていた釡の底、魔性の笏が長ったらしくていけない……何度クルクルすれば満足するのか、気分の悪い。
　前後不覚（よろ）けたオマエは名状し難くもチャカ、ポンと共に宙撃った。俺っち真っ白よりは断然真っ暗派。はらはらと眼球が塞がれた酔う々う、可燃性物質（ワールド）とワード比べて逝け――この身に好みな味付けを――よく燃えますか御嬢（フランベ）る？　シェフ聞こえてますか！　シェフ！！！　味改変してごめんち！
　消し炭は体に悪いけど恐れ知らずには丁度いい。

　火のまわりには注意しなさい。
　翔べ翔べ真直ぐにそっちの水は神っている。
　飲み過ぎてはいないかオマエ、唾液を棄てた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　息を吹きかけたならば臭気（アルコール）、塗れた頬は誰が観察（み）ても桃色（あか）だった。ふわりと尻尾を揺らしてくらり、見上げれば妙な光輝（ひかり）に抱擁されていた。酒代の為にえんやらや、そんな日常（ひび）を送るのは大好きだが、如何だ、連中（かみ）からの贈り物は禍々しくて仕方がない――道を外れた酩酊具合だ、ぐるりと掻き混ぜた脳漿はヤケに沸騰（に）えて往く――映し鏡を従えたならば青白い煌めき、斬バリと屠らなければ『しあわせ』は訪れない。
　不明な成分（えきたい）が臓腑を満たせば不安感、阻害された恍惚が苦悶へと落ちてしまう。人の僥倖を、意思ある存在の言の葉（ワード）を、剥奪した檻に『滅却』在れ――ずきずきと騒がしい悪酔いを振り切って約4尺、黄金の眼球で【邪】を定めて睨（ゆ）け……千鳥足での真正面（どうどう）巡り、不自由を惹き契れよ。
　悉くを徹底的に、現実（いま）に対する負感情（かこ）は糺さねば成らない。変形（か）わった得物をぶんと振り、その距離（ながさ）は星辰（シナプス）にも届くだろう。かごめ、かごめ、おぞましい夜鷹。魂攫う前に堕ちて終え。
　我が剱に、断てぬものなし――可視不可視の狭間（すき）に入れば安酒（ねつ）の如く、するすると人間（ひとなみ）がUDC（かいぶつ）に満ちる。断たれた無貌の面はつるつる、面白くもないお通しだろう。黒スーツには何が相応しい？

　薄肌（うすかわ）一枚、気に障（ふ）れた。
　電氣ブランに狐憑き。

成功 🔵​🔵​🔴​

　まじないで決め憑けた縁起の良し悪し、真贋（まことうそ）を絡めてしまえば『籠の獣』、如何様に思惟しても外へ外へ恐怖を孕む。穿たれるように舐られた瞳（オレンジ）は果たして深層（ふか）みを覗き込んだのか――解ける。溶ける。融けていく――誰と彼が手を繋いで戸口（もん）の奥、永久の『否定（みつ）』に漬かると謂うのか。独りで言痴（ごち）た砕け調、つらつらと描かれた奉仕の名は『塔（どう）』だ――絶たねば成らない。目の前に存在（あ）るだろう、怖気・悪寒を斬らねば成らない。囚われの猟兵（み）を投棄して、ただ現実（いま）を掴まねば生けない……！
　ぶった斬ってあげます――鮮やかな一線が『鉄格子』を両断（ころ）し、本物の太陽（ひかり）を浴びて征（ゆ）く。狂いに抗えば呪詛（つつみ）を破り、価値（ちから）を無価値（きょむ）に刻み降ろす――晒された貌（かたち）との意思疎通、最早不可能だと猟兵（オマエ）は振った。残り八本は浮いている、九（や）つ裂きとしよう。嗚呼、邪神様は串刺し刑だ。躯美（くび）り転がった頭は何個？
　真白い髪を赤く朱く、門（ことば）が解放されれば手遅れどもの感謝（ありがとう）。死者は台詞を滓（のこ）して失せ、何者もバベルの行方を知らない。後ろの正面は貴様等だけだ、脳裡に巣喰ったかこめかこめ。

　わかるはずのない言辞、サラダボウルに嘔吐（は）いた。

成功 🔵​🔵​🔴​

最終結果：成功 完成日:2021年05月13日