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戦艦島の激闘

#グリードオーシャン #シーシアス・アヴァリシア #猟書家の侵攻 #猟書家 #メガリスボーグ #戦艦島

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 グリードオーシャン――無数の島々のある大海の世界に、その島はあった。ドレックノート島、そう呼ばれる縦に長い島だ。

 しかし、その島の住人は知っている。その地形が生まれた理由を。巨大な戦艦がとある島へと激突し、やがて大地や自然を身にまとい縦長の島となったのだ。

「……奴らは、どうだ?」
「まだ周回してやがる。隙がないぜ」

 島の先端部分、切り立った崖の下にある洞窟の中で彼らはそう短く言葉を交わす。このドレックノート島の原住民であり、この島の原型となった巨大戦艦に積まれていたメガリスで体を機械化した者達――メガリスボーグ達だ。

「艦橋山にあった、コアのメガリスが奪われた。この島に動かれたら、この洞窟だって一巻の終わりだ」
「どうする? いっそ攻め込むか?」
「勝てなかったから、ここに身を隠しているんだろうが」

 謎の一団に襲撃され、島を奪われてから一昼夜。この洞窟に隠れているのは女子供と、四人のメガリスボーグ戦士団の生き残りのみ。他のメガリスボーグ達は、敵に敗れたのだ。残った四人でどうにかできるはずもない。

「なら、どうする?」

 その問いに、もっとも年長者の男は答えない。攻めても守っても駄目、詰んでいることを自覚しているからだ。

(「……せめて、戦力があれば奇襲もできそうなものを」)



「グリードオーシャンに新たな幹部猟書家が現れたようじゃ」

 ガングラン・ガーフィールド(ドワーフのパラディン・f00859)は、そう厳しい表情で語り始めた。

「連中はグリードオーシャンにある戦艦島と呼ばれる島を占拠、現地の人々を排除しメガリスの力で戦艦を動かそうとしておる」

 何が目的にせよ、もう犠牲者が出ている。ましてや戦艦島と呼ばれるほどの戦艦が動くとなれば、なおの事どんな被害が出るものかわかったものではない。

「おぬしらには幹部猟書家シーシアス・アヴァリシアへの対処を頼みたい。そのためにはまず、連れておる配下を排除せねばな」

 ドレックノート島と呼ばれる戦艦島を襲撃したシーシアスは、巨人海賊達を引き連れている。巨人海賊達は現地の人々の生き残りを排除しようと、島の中を徘徊しているようだ。

「向こう同様、こちらも島の地理はまったくわからん。しかし、敵の敵は味方じゃ。現地の戦士団、メガリスボーグ戦士団の協力を得られれば有利に戦えるじゃろう。これ以上の犠牲が出ぬよう、よろしく頼むぞ」


波多野志郎
グリードオーシャンは規模が大きい、どうも波多野志郎です。
今回はメガリスボーグ戦士団の生き残り四人とともに、幹部猟書家シーシアス・アヴァリシアや巨人海賊団と戦っていただきます。

プレイングボーナス(全章共通)は「メガリスボーグ戦士団と協力する」となります。四人は体を機械化しており、鉄塊剣のような機械の剣で武装しております。いかに友好を築き、有利な地形を聞き出して海賊団を排除、シーシアスの元へ向かうかが一章では肝となります。

それでは、戦艦島でお会いしましょう!
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第1章 集団戦 『巨人海賊『苛烈な斧』構成員』

POW   :    野獣の如き戦闘咆哮
演説や説得を行い、同意した全ての対象(非戦闘員も含む)に、対象の戦闘力を増加する【自身の恐怖を忘れ、敵に恐怖を与える鬨の声】を与える。
SPD   :    野獣の如き野蛮で奔放な戦闘スタイル
【高い身体能力と戦闘で得た経験を駆使し】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    野獣の如き気性と友情、そして特徴的なメガリス
【相打ちすら恐れない気性の荒さ】【共に過ごした相棒との信頼と連携】【攻撃を当てると体力を回復する斧のメガリス】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ガーネット・グレイローズ
この島も、スペースシップワールドから落ちた船のひとつか。
船ごとグリモアベースに突っ込まれたら、我々も流石にピンチだな。

まずは戦士団と接触を図ろう。
「私は交易会社を営んでいる猟兵です。協力してこの島を奪還しましょう!」
希望者がいれば非戦闘員をシルバーホエール号へと案内。
メカたまこEXを船内に放ち、《闇に紛れる》機能を使って《情報収集》。
その後《世界知識》《メカニック》知識をもとに、どこで戦えばいいか
戦士たちと相談しよう。

戦闘ではクロスグレイブによる《レーザー射撃》を主軸に遠距離戦を担当。
UCで隠し持っていた銀貨を魔槍に変え、《念動力》で操作。
相手の強化を破って戦いを有利に進めていきたいな。



●ドレットノート上にて

ドレットノート島の規模を目算しながら、ガーネット・グレイローズ(灰色の薔薇の血族・f01964)がしみじみと呟いた。

「この島も、スペースシップワールドから落ちた船のひとつか。船ごとグリモアベースに突っ込まれたら、我々も流石にピンチだな」

 それが戦艦を包んだ大地だと知らなければ、奇妙に縦長だとしか思わなかっただろう。深い森、中心あたりの小高い山、動物の気配は島に満ち、完全な生態系が存在する『島』としか見えなかった。

「私は交易会社を営んでいる猟兵です。協力してこの島を奪還しましょう!」
「……交易、会社?」

 そうオウム返しにするしかなかった。戦士団の男の一人は、コツンと考え込むように自身の顎を掴む。サイボーグだからこその、奇妙な硬い音。その目は、ガーネットを値踏みするものだった。

 そして、それを理解しているからこそガーネットはまず見せる事にした。

「まずは非戦闘員の方を――」

 ガーネットが取り出したのは、ガラスの酒瓶だ。その中にあるのは、ボトルシップだ。それに目を細め、メガリスボーグ戦士団の男は小さく呟いた。

「なるほど、ただ者ではなさそうだ」
「話が早くて助かります」

 メガリスボーグ戦士団の中から、一人男が前に出る。機械剣を手に、ガーネットの前に立った。

「わかった、まずは俺がお前に手を貸そう。他にも猟兵と名乗る者も来たからな」
「構いません、では」

 ガーネットは、男と共に歩き出す。メカたまこEXを船内に放ち、既に情報収集を行なっていた。

「どこで戦うのが良いでしょう?」
「森の中が一番だ。ただ、向こうは巨人が多い。だからこそ、いい地形がある……武器はその砲門だろう?」

 メガリスボーグの男は、ガーネットの巨大な十字架を模した形状の携行型ビーム砲塔デバイス、クロスグレイブを見て言う。

「前衛は俺がやる。止めを頼む」
「いいですね、話が早くて」

 商談相手が物分りがいいと、交渉も早く進む――ガーネットは、そう満足気にうなずいた。

●森という名の――

 巨人海賊『苛烈な斧』――その名の通り、斧を主武装に持つ巨人兵団。殴ってよし、投擲してよし。質量というのは、いつでも物質世界では脅威だ。殺意を込め死ねと叫ぶよりも、実際に殴った方が簡単なのが世界の常なのだから。

『――――』

 だから、巨人はそうした。メガリスボーグの戦士が、森の中を疾走するのを見つけたから追いかける――ミシミシミシ! と草原でも踏み砕くように。

「『のって』いますね――」

 その光景を見て、ガーネットが言い捨てる。離れた位置から構えたクロスグレイブの照準を合わせ、その時を待つ。

『ガ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

 投擲された斧、それをメガリスボーグの戦士は機械剣で受け止める。そのまま吹き飛ばされたメガリスボーグの戦士を追い打ちしようと、巨人は地面を――。

「――脆い、足場に」

 ドン! とガーネットのクロスグレイブの砲撃が巨人の胸部に命中した。踏ん張って堪らえようとした巨人の足場が、不意に崩れた――メガリスボーグの戦士が言った通りだった。

 ――巨大な金属の船を大地が覆っている。箇所によっては、地面が『薄い』んだ。あのでかさでは、持つはずがない程な。

 そこに誘い込み、敢えて激しく動かした。その脆い足場を自らの重みで砕き体勢を崩した巨人へ、ガーネットは一枚の銀貨を放おった。

「『武器庫』よ、異界兵器の一つ<節制>を解禁する権利を求める……開門せよ」

 終末異界兵器「XIV:節制」(ワールドエンドウェポン・テンバランス)――ガーネットが銀貨を持って変換した魔槍が落下。そのまま体勢を崩した巨人を刺し貫いた……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ルルティア・サーゲイト
ふむ……斬艦の名を冠する武器は扱えるが、実際に戦艦を斬った事は……確か無かったと思うのじゃよ。試してみるか、戦艦斬り!
 まぁ、まずは巨人を何とかせぬと試す所ではあるまい。スキュラ形態なら海上戦は不利にはならぬ。海中から海水噴射で飛び上がって奇襲をかけ【獅王凌破刃】を叩き付け、海中に逃げる。海中に追って来るなら続け様に切り捨てるまでじゃが、追ってこなければ別な場所から奇襲をかけるだけじゃ。
 ゲリラ戦の基本は一か所に止まらない事である。機動力があるのならばあちこちを飛び回っておれば、必然的に戦力を分断できる。戦士団を名乗るならこちらの意図には気付くじゃろうて。



●斬艦

 ドレックノート島、その威容を海から眺める者がいた。ルルティア・サーゲイト(はかなき凶殲姫・f03155)だ。

「ふむ……斬艦の名を冠する武器は扱えるが、実際に戦艦を斬った事は……確か無かったと思うのじゃよ。試してみるか、戦艦斬り!」

 ルルティアがニヤリと笑う。だが、まずはすべき事がある――ルル・スキュラ・シフトによって下半身を巨大蛸の八本脚に変えてルルティアは海上を進む。そこからでも見えるのは巨大な人影――巨人海賊だ。

「まぁ、まずは巨人を何とかせぬと試す所ではあるまい」

 八本脚が、海水を蹴る。その動きは優雅でさえあった。音もなく水中へと姿を消したルルティアは、ただ『機』を伺い――。

『――――!?』

 島の縁に立っていた巨人の一人が、息を飲む。気配に気付き、振り返る――が、その時には既に遅かった。

 海中から海水噴射で飛び上がっての奇襲。ルルティアは、身の丈以上の大きさを持つ巨大鎌を既に振りかざしていた。

「喰らって吹っ飛べ! 獅王凌破刃!」

 ルルティアの八本脚を横に広げ、遠心力を増した横回転の斬撃が巨人を捉えた。深々と脇腹を切り裂かれ、巨人が体勢を崩す。獅王凌破刃を繰り出したルルティアの一閃は、そのまま島の大地の一部を削った。

『ぐ、が、ああああああああああああああああああああああ!!』

 相打ちすら恐れない気性の荒さを持って、巨人は斧を振るう。そのサイズは、刃部分だけでも小柄なルルティアより大きい。全体重を乗せたその斧を、しかし、ルルティアは蛸の八本脚で受け止めた。

『ッ!?』
「――フッ!」

 鋭い呼気と共に、ルルティアが巨人を斧ごと投げ飛ばす! 吸盤によって離さず、巨人の体躯さえ容易に投げ飛ばす怪力――そのまま、ルルティアは海へと巨人と共に落下した。

(「戦士団を名乗るならこちらの意図には気付くじゃろうて」)

 ゲリラ戦の基本は一か所に止まらない事だ。神出鬼没、海中という移動手段を持つルルティアを巨人海賊達は把握できない。把握できなければ、理解できない――警戒するしかなくなるのだ。

 そして、警戒は判断を鈍らせる。ルルティアが巨人達を混乱に陥れれば、それだけ味方が動きやすくなるのだ。

「海で妾に勝てると思うな」

 ニヤリと笑い、ルルティアは八本脚でもがく巨人を抑え込み、凶鳥の翼で切り刻む。海中へと沈んでいく巨人を確認すると、ルルティアは次の敵を求めて海中を進んでいった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ゲニウス・サガレン
私もオーシャンで育った身だけど、メガリスボーグの存在は興味深い
学者としては、彼らの民俗や文化を記録したいけど、後でだね

UC「眠れる力を呼び起こせ!」
UCの力も借りて彼らと協力関係を構築しよう

「前の戦争の島々への被害を調査している者だけど、例の謎の一団を危険視している。連中の撃退のために何卒、お力添えを」

さて、でかいやつの相手をする鉄則は

「正面から相手しない」

森など巨人の足元が見えなくなる地形におびき寄せ、転ばせたい
そのために、植物の繊維、戦艦のコード、なんでも使おう
足を引っかけて転んだところへ

アイテム「フライングシュリンプ」&「沈滞の投網」
空から脚へ網を投擲し、絡めとり行動不能に追い込みたい



●信じ頼ると書いて、信頼と読む『意味』――

 戦いの火蓋が落とされていた――その音を聞きながら、ゲニウス・サガレン(探検家を気取る駆け出し学者・f30902)は目の前のメガリスボーグと向き合った。

(「私もオーシャンで育った身だけど、メガリスボーグの存在は興味深い……学者としては、彼らの民俗や文化を記録したいけど、後でだね」)

 探検家にして博物学者であるゲニウスとしては、好奇心が掻き立てられる独自の文化体系を持つ少数部族を相手に、表情を引き締める。

「前の戦争の島々への被害を調査している者だけど、例の謎の一団を危険視している。連中の撃退のために何卒、お力添えを」
「……確かに、猟兵には返しきれない恩がある」

 もっとも若いメガリスボーグ青年の呟きに、最年長の男は視線でうなずく。

「全員とは言えないが、この者が手を貸そう」
「よろしく頼む、猟兵殿」

 生真面目に頭を下げる青年は、鉄塊がごとき機械剣を手に前に出る。既に何人かの猟兵が先端を切っている――その上で、信頼が置けると判断したのだ。

「聞きたい事があるのだろう。なんだ?」
「話が早くて助かるよ」

 青年の問いかけに、ゲニウスは笑みをこぼす。そこに駆け引きはない、一度受け入れたのならば迷わない実直さが青年にはあった。個人の性格はもちろん、この島の原住民の気質なのだろう。

 周囲を外界から隔絶されたグリードオーシャンという環境。だからこそ育まれた彼らの在り方、それに興味を抱きながらゲニウスは告げる。

「正面から相手しない」

 それがでかいやつを相手にする鉄則だ、とゲニウスが語れば、青年は無言でうなずいた。意図が解れば、文字通りこのドレックノート島は青年の庭だ。

『…………』

 ズン……、と足音を響かせ巨人海賊が進む。既に戦いが始まっている、だからこそ早足で進んでいた。

『――――!?』

 その巨人が、不意に体勢を崩す。巨人からしてみれば、この森は腰ほどの高さを持つ草原のようなものだ――その草原で、草を結いた罠が仕掛けられてれば体勢の一つも崩すのが当然で。

「今だ!」

 木陰に身を潜めていたゲニウスが飛翔、上から巨人海賊へ投網を放つ。巨人はすぐに網を引きちぎり逃れようとするが、切り裂いた端から網が再生していく――古代遺跡で見つかった金属繊維で編み上げた沈滞の投網は、引きちぎっても自動修復される優れものだ。

『が、あああああああああああああああああああああああああ!!』

 空飛ぶエビの大群であるフライング・シュリンプで飛ぶゲニウスに、巨人は咄嗟に斧を投擲する。だが、フライング・シュリンプはその投擲から主を守り、回避させた。

「オ、オオオオオオオオオオオオオオ――!」

 森に倒れた巨人の胸に、ゲニウスの眠れる力を呼び起こせ! によって強化された青年が機械剣を突き立てる! 地面が砕ける轟音、そのまま強引に巨人を地へと沈ませた。

「……次に行こう、猟兵」
「そうだね」

 機械剣を引き抜くメガリスボーグの青年に、ゲニウスは首肯する。今の巨人を転ばせたように、この島の植物を利用したトラップはいくらでも仕掛けられる――ゲニウスは、協力者の青年と共に次の巨人の元へと急いだ……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
得意なのはサポートで、NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による【2回攻撃】がメイン。
遠距離戦では宇宙バイク内臓のビーム砲で【薙ぎ払い】
その他状況によって【属性攻撃】や【破魔】等使用。

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。
また、無力なNPCが大人数いる場所での戦闘も彼らを【仮面憑きの舞闘会】で強化して戦わせつつ身を守らせることも可能。


桜雨・カイ(サポート)
【日常】
口調は年齢立場変わらず丁寧語です
自分は人形なので、人のそばにいて力になりたいと思っています。
怒ったり、他人を悪く言う事はしません。どんな恰好や行動もその人の個性ですから
まだまだ知らない事が多いので…言われた事は素直に信じてしまう性格です。

【戦闘】
UCは状況に応じて使い分けます
【錬成カミヤドリ】は防御と攻撃に分ける事が多いです
【エレメンタルー】は精霊にお願いすると手を貸してくれます(炎が多いです)【念糸】で敵の動きを封じる時も。
基本は人を守ろうと動きます。
…でも、どうしても避けられない時は…手を下す側にまわります。
どんなに辛くても……大丈夫です、自分で決めた事ですから。


イネス・オルティス(サポート)
『この鎧は一族伝統のもの、恥ずかしくなんて……』

アックス&ウィザーズ辺境のどこかにある隠れ里に住む一族の女戦士
〔一族伝統の鎧〕のビキニアーマーを愛用し主に〔巨獣槍〕という槍を使う
”ダッシュ”で近づき”なぎ払い”、”串刺し”等をよく行う

ボン・キュ・ボンのナイススタイルで、ビキニアーマーを普段使いしているため
無意識に周りを”誘惑”している事があるが本人は気づいていない
また”恥ずかしさ耐性”があるためか自分の格好より任務の達成を優先する傾向がある

アドリブ・絡み・可 ””内技能
描写はセクシーレベルまで
キャバリアには乗りません


ベアトリス・アールエル(サポート)
アドリブ連携歓迎
極薄NG

有り難く何でも参加させて貰うけど
好みの依頼は
セクシー>コミカル>シリアスだよ

ユーベルコードは
全て臨機応変に使用積極的に行動するよ
迷惑行為はしないさ

大抵の事は強気に
受けて立とうじゃないか

力や魔力が強く
タフな反面
バッドステータス
全般に弱い

高威力な魔法攻撃、
2丁拳銃による銃撃、怪力による肉弾戦を好む

有効そうな場合
翼で空中飛行し空中戦や装備の車両で
追跡したりもする

取得済の得意とする各技能を
その都度活用
UCと合わせて
自由に組み合わせて使ってみておくれ

戦闘時は
全力魔法、援護射撃、2回攻撃、怪力

非戦闘時は
誘惑、交渉、取引、時間稼ぎ、情報収集、優しさ、鼓舞、心配り、慰め、奉仕等が得意


天城・千歳(サポート)
本体で行動出来る場所なら本体で、本体の入れない場所の場合は戦闘用リモート義体で行動し本体は義体からの情報を元に【情報収取】【戦闘知識】【世界知識】【瞬間思考力】を使い状況分析及び支援行動を行う。
戦闘状態になったら【誘導弾】の【一斉発射】による【範囲攻撃】で【先制攻撃】を行い、その後は【スナイパー】【砲撃】【レーザー射撃】で攻撃する。
敵の攻撃は状況に応じて【盾受け】で防御するか【見切り】【ダッシュ】【推力移動】を使った回避で対応。
味方とのコミュニケーションはリモート義体が【コミュ力】【礼儀作法】場合により【言いくるめ】を使って対応する。
協力体制を構築した味方に対しては、通信による情報支援を行う。



●猟兵VS巨人

 ドレックノート島の各地で、戦火は広がっていた。それこそ、燃え上がるかのように激しく――熱く!

『――オ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!』

 ビリビリと大気を震わせる鬨の声が、島に伝播していく。巨人海賊団達があげる、野獣の如き戦闘咆哮だ。

 聞く敵の心に恐怖を植え付け、己や仲間の内から恐怖を打ち消す咆哮――それを前に、イネス・オルティス(隠れ里の女戦士・f06902)が巨獣槍を手に駆け込んだ。そのしなやな体躯による疾走は、まさに女豹と評するにふさわしい。そのイネスの疾走に、巨人は斧を切り上げる事で応じた。

「――ッ!」

 ギィン! と火花を散らし、イネスの巨獣槍が彼女の身の丈を優に超える斧の軌道を逸らす。そのまま巨人の手首を足場に駆け上がると、イネスはそのまま巨獣槍を巨人の肩の付け根に突き刺した。

「今よ!」

 イネスの声に応えたのは、ベアトリス・アールエル(ツーヘッド・ドラゴン・f18089)だ。森の樹を足場に跳躍したベアトリスは、巨人の眼前へと――!

「遅いよ」

 ベヒーモス・デクステラとベヒーモス・シニストラ――黙示録の巨獣と左右を意味する二丁の拳銃が火を吹いた。体勢を崩していた巨人の反応では、間に合わない。頭を撃ち抜かれ、巨人がその場へ膝から崩れ落ちた。

「次に行くよ」
「ええ――」

 ベアトリスにイネスが答えようとした、その刹那。ビュオ! と剣呑な風切り音を轟かせ、一本の斧が二人へと迫る。距離にして数十メートル先からの、巨人による斧の投擲だ。人間サイズの斧のそれとは違う、人間大サイズの斧は二人を巻き込んでなお余りある威力を秘めていただろう。

 だろう――推測だ。それが届く前に、割り込んだ天城・千歳(自立型コアユニット・f06941)のラージシールドに受け止められたからだ。

「どうぞ」

 ギャリッ! と千歳がラージシールドによる弾きで、斧を上へと飛ばす。クルクルと回転する斧、その柄をイネスが空中でキャッチ。横回転による加速を付け――タイミングを合わせたベアトリスの回し蹴りによる加速を乗せて、斧が投げ返された。

『グ!?』

 驚愕の表情を浮かべたのは、投げたはずの巨人だ。自分の投擲以上の勢いで返された斧を、残っていたもう一本の斧でかろうじて受け止め、大きくのけぞる。

「おっと、隙有りっす」

 宇宙バイク『アルタイル』でリカルド・マスケラス(ちょこっとチャラいお助けヒーロー・f12160)が、巨人の足元を走り抜ける。ジャラン! と木々の幹に絡ませた鎖分銅が巨人の足を絡め取り、転ばせた。

「まだまだ来るっすよ!」
『オ、オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォッ!』

 リカルドがイネスやベアトリス、千歳に合流したその時だ。三人の巨人が、一気にジャンプした落下の勢いを乗せて襲いかかった。踏み潰す、それだけで十分に脅威となる突撃――だが、バチン! と空中でその落下が食い止められる。

「やらせはしません」

 桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)の想撚糸(ソウネンシ)による結界だ。決して人に傷ついてほしくない、カイの想いの強さは巨人の突撃さえも弾ききる!

「集まってきましたね」

 カイの言葉を証明するように、いくつもの地響きが鳴り響く。ドレックノート島の至るところで起こっていた戦い、それが佳境に差し掛かっているのだ――巨人達も死力を持って、敵である猟兵を倒すべき集い、力を合わせようとしているのだ。

「そこに止まってなさいっ!」
「この釣り針は特別製でね。簡単には抜けないし、溶けないよ」

 集まってくる巨人達へ、頭上で巨獣槍を回転させるイネスの風車縛陣(ウィンドバインド)が迫り、ベアトリスのテトラドンによる釣り針のついた氷柱が巨人達の足を止めた。
『ぐ、が――!』
「お願いします」

 そこにカイのエレメンタル・ファンタジアによって召喚された炎の精霊が、願いを聞き届け膨れ上がっていく。その炎がイネスが起こした旋風に重なり、炎の螺旋となって巨人達を飲み込んだ。

「アルタイル! すごいとこ見せてやるっすよ!」

 リカルドがアルタイルのアクセルを吹かす。牽牛星覚醒(アルタイル・オーバーロード)――リカルドによって馬力と火力を引き上げられたアルタイルがその場で円を描いた。ビーム砲【ミルキーウェイ】の薙ぎ払いが、三百六十度炎の旋風に飲まれた巨人を切り裂いていく。

『ぐ、が、あああああああああああああああああああああ!』

 それでも、炎を突破する事に成功した巨人もいた。だが、炎から飛び出た瞬間だ。

「ターゲットロック、直撃させます!」

 千歳のブラスターライフルによるスナイプショットが、正確に巨人の顔面に直撃。その場で力なく、大の字に倒れた。

「まだ来ます」

 戦闘用リモート義体からの情報を受け取り、千歳が告げる。それを聞いて、リカルドが改めて鎖鎌を構えた。

「何体っすか!?」
「四体です」

 リカルドの問いに、千歳は短く答える。その時には、カイが既に動いていた。

「抜けてくる巨人を、抑えます」

 ズサッ、と居並ぶはからくり人形「カイ」の軍勢――錬成カミヤドリで数を増やしたからくり人形が、カイの指先の動きと同時に駆け出した。

 ボォ! と炎の旋風を抜けてきた四体の巨人へ、からくり人形達が挑みかかる。牽制と足止め――動きが止まった巨人の一体へ、アルタイルを走らせたリカルドが鎖鎌を薙ぎ払う!

『ぐ、う!』

 転がるように、一体が倒れた。だが、残り三体は猟兵達の元へたどり着き、その巨大な斧を振り下ろす! 轟音を立てて砕ける地面、戦艦の装甲が覗くほどの一撃――舞い散る瓦礫を足場に、イネスが一体の巨人の胸を刺し貫いた。

「――ッ!」

 そして、そのまま巨人を地面へ叩きつける!

「いきます」

 そして、千歳が19式複合兵装ユニット改1型――レールガン、8連ミサイル、連装レーザー砲、各二門を一斉掃射した。巻き起こる爆発、その爆風に乗って飛んだベアトリスが告げた。

「これで終わりよ」

 撃ち放つのは全力魔法――ベアトリスの魔法が千歳の掃射と重なり、残った巨人を完全に吹き飛ばした……。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『シーシアス・アヴァリシア』

POW   :    我が武器は勝利の剣、天之麻迦古弓、アスカロン
自身の【顔の仮面と体の宝石のメガリス】が輝く間、【剣と弓や換装した斧、盾、槍等のメガリス】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
SPD   :    我が光はファントム、ドラコナイト、スヤマンタカ
装備中のアイテム「【体を構成する全てのメガリス】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    我が衣はメロウの帽子、パランギーナ、イージスの盾
【今の相手には役に立たなさそうなメガリス】を脱ぎ、【相手に極めて有効なメガリスで構成された体】に変身する。武器「【新たなメガリス(形状、名称は毎回変わる)】」と戦闘力増加を得るが、解除するまで毎秒理性を喪失する。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠シャイニー・デュールです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●シーシアス・アヴァリシア

 シーシアス・アヴァリシアは、島を揺るがす音を確かに聞いた。

「……随分と派手にやってくれるものだ」

 ドレックノート島のほぼ中央に位置する艦橋山は、文字通り内部は戦艦の艦橋であった。本来であれば船長がいるべき艦橋の部屋で、シーシアスは手の中にある青く輝く球体を弄んでいた。

 それこそが、この巨大戦艦を動かすコアレガリアだ。機能は単純、ただただ膨大なエネルギーを発生させるというだけの代物だ。しかし、だからこそ一つの島となるほどの巨大戦艦を動かすにたるのだ。

「もう少し時間があれば掌握が完了したのだが、仕方あるまい」

 シーシアスは艦橋の中央部にある窪みにコアレガリアを戻した。猟兵達がメガリスボーグ達と行動をともにしていた――ならば、ここに至るのも時間の問題のはずだ。そうなってしまえば、コアレガリアの機能を掌握している暇はない。

「何、邪魔者を排除した後でいい。何も問題はない」

 シーシアスは当然のように、言い捨てる。障害を排除すれば、それだけの時間が確保できるのだ、と。

 コアレガリアを定位置に得たブリッジに、照明が点る。シーシアスは王座のような船長席に腰を下ろし、猟兵達の到着を待つ事にした……。
シフィル・エルドラド(サポート)
 ハイカラさんの勇者×国民的スタアの女の子です。
 普段の口調:明るい(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)
 嬉しい時の口調:ハイテンション(あたし、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

元気一杯で天真爛漫な性格をしていて、ポジティブな思考の持ち主。
困っている人や危機に陥っている人は放ってはおけず
積極的に助ける主義です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


七星・彩華(サポート)
 羅刹の妖剣士×宿星武侠の女です。
『憎悪怨恨乱れ咲く戦場、その呪詛は私の物だ!』
 普段の口調は「我が道を行く姐さん(私、お前、呼び捨て、言い捨て)」「仲間にはフレンドリーな姐さん(私、お前、呼び捨て、言い捨て)」

自身が支配する呪詛も武器として扱う戦闘狂、闘うためなら容姿も使う。
闘う事を至高と考える一方で守る者や仲間との共闘も戦闘の重要な要因と考えている。
基本は天上天下唯我独尊を貫く。
これでも子持ち人妻。


 ユーベルコードは指定した物を使用、怪我は厭わず行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
 あとはお任せ。よろしくお願いします!


七詩野・兵衛(サポート)
『アルダワ魔法学園応援団『轟嵐会』団長 七詩野兵衛である!』
アドリブや他の猟兵との連携と絡みは歓迎だ。

多少の怪我は厭わず積極的に行動する。
よほどの事情でやらなければいけない時以外は、
他の猟兵に迷惑をかける行為や、公序良俗に反する行動はしないぞ。

戦闘は応援団としてバーバリアンの力強さと、
スカイダンサーの身のこなしを駆使して応援するのだ。
我輩の「ダンス」と「パフォーマンス」で皆を「鼓舞」するのだッ!

応援する相手がいなければ仕方ない、自分で戦闘する。
後はおまかせだ。よろしくおねがいしよう!


シャルロット・クリスティア(サポート)
強敵のようですね。支援が必要ですか?

ユーベルコードは指定内からその場に応じて。
あくまでサポートなので、自ら矢面に立つよりもバックアップに注力します。

息を潜め、機を伺い、最適なタイミングでの一撃を以て戦局を変える。
もちろん、これで止めを刺す必要はありません。体勢を崩したり、攻撃の手を一瞬だけ止めたり、或いは回避を誘発させて誘い込んだり。罠を張り巡らし、嵌めてもいいでしょう。
他の誰かが攻撃をするための隙を作れればそれで良い。
陰に潜む狙撃手の戦い方とは、そう言うものです。

まぁ、盛り上がっているところに水を差すような真似はしませんが。
そうでなければ、多少セコい手でも手段は選ばず、です。


六代目・松座衛門(サポート)
ヤドリガミの人形遣い×UDCメカニック。人形を用いて異形(オブリビオン)を狩る人形操術「鬼猟流」の使い手です。
 ヤドリガミの特徴である本体は、腰に付けている十字形の人形操作板です。
 普段は「自分、~君、~さん、だ、だろう、なのか?)」と砕けた口調で、戦闘中は言い捨てを多用します。

UCは全て人形を介した物で、「鬼猟流」に最適化された人形「暁闇」で戦います。
特に相手が単体の場合、「暁闇」に武器アイテムを仕込み、戦闘力を人形へ集中させ、常に自身と敵との間に「暁闇」がいるように立ち回ります。

他の猟兵と積極的に連携し、率先して誘導、時間稼ぎなどの支援を行います。



●そこにあるのは器であり――

 ドレックノート島、艦橋山。その中に存在する巨大戦艦の艦橋には、静寂だけがあった。だが、ふと船長席でシーシアス・アヴァリシアが笑みをこぼした。

「なるほど、先に侵入した者がいたのか」
「アルダワ魔法学園応援団『轟嵐会』団長 七詩野兵衛である!」

 ついに艦橋へとたどり着きた猟兵達、その中で真っ直ぐに七詩野・兵衛(空を舞う熱血応援団長・f08445)は名乗った。六代目・松座衛門(とある人形操術の亡霊・f02931)は、静かに告げる。

「本隊が来るまで、時間を稼がせてもらう」
「ふん、いいだろう。遊んでやる」

 シースアスが、立ち上がる。カン、カン、カン、と鋼鉄の足場を一歩一歩下り――猟兵達と同じ高さに降り立った、その時だ。

「――アスカロン」

 右手の竜殺しの聖者剣が、薙ぎ払われた。竜さえ断つ巨大化した剣の一閃、それを真っ向から受け止めたのはシフィル・エルドラド(ハイカラさんの勇者・f32945)だ。

「いっくよー!」

 理想郷と言う異名を持つ伝説の勇者の剣をシフィルは光の斬撃へと変えて、迎撃する! ギギギギギギギギギギギギギギギギギ! とアスカロンとブレイブソード、聖者と勇者の力が激突――シースアスは、左手でクロスボウを引き抜き射放った。

 ヒュガガガガガガガガガガガガガ! と降り注ぎ矢の雨、そこへ自ら飛び込んだのは七星・彩華(鮮血狂い咲く呪詛使い・f32940)だ。

「させないよ!」

 常闇の呪詛で鍛えられた刀で矢を切り落とし、彩華が間合いを詰める。呪詛刀・常闇の横薙ぎをシーシアスはその黄金のマントで受けながら、後ろ回し蹴りで彩華を蹴り飛ばそうとした。

「迂闊に動くと、危ない『かもしれない』ですよ」
「――ッ!?」

 シーシアスの死角へと身を隠していたシャルロット・クリスティア(弾痕・f00330)の言葉に、蹴りが途中で止まる。カチリ、という起動音、それに気付いてシーシアスは後方へ跳んだ。

 ドン! と一瞬前までいた場所で、爆発が起きる。シャルロットの不確かなる罠地帯(ダウトフル・トラップフィールド)だ。

「ここが踏ん張りどころじゃーッ! 我輩の応援で、貴様らの「気合」と「情熱」見せるがよい!」

 兵衛の応援活法『生命流転』を受けて、後方へ跳んだシーシアスの元へ松座衛門は鬼猟流・戦闘用人形「暁闇」(ぎょうあん)を走らせる。

「人形か――」
「その身に刻め! 演目「疾風」!」

 鬼猟流 演目其ノ一「疾風」――暁闇が展開する武器による連続攻撃が繰り出される。上下左右、変幻自在のそれに対して、シーシアスもレガリアを次から次に展開し、応戦。ガ、ガガガガガガガガガガガガガガガガン! と互いの連続攻撃が火花を散らし、鎬を削った。

(「強敵のようですね」)

 シャルロットは隙を窺いながら、シーシアスの動きを観察する。その身に帯びる、多くのレガリア――その数と、使いこなす技量こそシーシアスの強味だ。だが、そこには一つ大きく欠けているもの……否、『過程』がある。

 そのレガリアの最適解でもって使用する。それはシーシアスの最大の長所だ。その体を多くのレガリアで組み込むからこその適性――技術ではない、知識で使いこなしているのだ。

 だからこそ、シーシアス・アヴァリシアという幹部猟書家は強い。だが――。

(「そこに、付け入る隙があります」)
(「……厄介な」)

 シーシアスは、その視線と誘導に気付き内申で舌打ちした。無傷で切り抜ける事が理想だが、それは無理だろうと悟る。

「――ならば、いくつかレガリアを失ったとしても押し切る」
「来るぞ!」

 兵衛がエールを送りながら、警告を発する。シーシアスが、レガリアを組み換え前に出る。速度に特化した脚甲への換装――踏み出した瞬間、シーシアスの姿が消えた。

「常闇の呪詛を髄まで味わいな!!」

 その刹那、彩華が固有結界・亡者達の呪詛(オワリノナゲキ)を展開する。濃密で見た目が変化する呪詛の塊で出来た迷路、それでシーシアスの勢いを殺したのだ。それでもシーシアスは止まらない、呪詛の迷宮を駆け抜け――出口で待ち構えていた彩華の呪詛刀・常闇と呪詛刀・魂喰が同時に繰り出された。

「魔剣よ!」

 それをシーシアスは、魔剣のレガリアで受け止める。アスカロンや勝利の剣からはランクは落ちてもレガリアはレガリア、呪詛と激突した魔剣は黒い放電光を放ち――!

「ここよ!」

 駆け込んだシフィルの聖剣エデンの一閃、ブレイブソードの渾身の一撃が魔剣を彩華の呪詛刀と共に打ち砕く! シーシアスはそのまま、柄を投げ捨てて二人の横を駆け抜けた。

「撃ち抜け、魔弓!」

 ジャガン! と手甲から展開した黄金の弓を構え、シーシアスは魔力の矢をつがえた。ヒュダダダダダダダダダダダダダダダダダ! と射放った瞬間、破裂して乱れ飛ぶ魔力の矢。松座衛門は、そこへ暁闇を回り込ませた。

 ヒュガガガガガガガガガガガ! と暁闇の手首に装着された特殊矢射出用連弩「狂惑」(きょうわく)が魔力の矢と相殺――数で勝り、シーシアスへ襲いかかる!

「ぐ――!!」

 シーシアスが身構える。魔弓が破壊され、左の膝から下が矢に撃ち抜かれ――着地した瞬間、シャルロットの不確かなる罠地帯(ダウトフル・トラップフィールド)が作動。ドォン! と爆発が巻き起こった。

「ク、ハハハハ、ハ――!!」

 加速の脚甲が両足とも砕かれ、シーシアスが宙を舞う。だが、シーシアスの笑い声に、松座衛門が声を張り上げる。

「全員、構えろ!」
「――良い読みだ」

 爆発で吹き飛ばされたシーシアスが落下したのは、艦橋の中央部。コアレガリアが装着された窪みだ。シーシアスがコアレガリアに触れた瞬間――艦橋の床が、消滅した。

「お前達の実力を認めよう。だから、仕切り直させてもらう」
「ええ、ですが――十分です」

 落下しながら、シャルロットが呟く。そして、暗闇の底へと吸い込まれながら兵衛が大きく息を吸い込み――叫んだ。

「――後は、頼んだぞ!」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

ルルティア・サーゲイト
「では、斬らせてもらおうかのう」
 挑戦状代わりに下着を投げ付けて、無敵斬艦鎌モードをなるべく巨大に形成する。
「別にお主に用は無い。止められる物ならば止めてみるがよかろう」
 それを扱うだけの筋力を混獣で作り出す。色々な意味での本気モードじゃな。
「まあ、お主ごと真っ二つじゃがな」
 無敵斬艦鎌を振り下ろす。どの道一太刀では不可能。遠心力を得る為に二度三度と無敵斬艦鎌を振る。
「この世界ではまだこの技はUC化出来ておらぬ故に、お主で試してやろう……この刃は冥王の鎌にして武神の一撃……冥王! 武神斬ッ!!」
 最後は縦の一閃で目指せ戦艦斬りである。
「妾に断てぬ物があるなら持って来るがよい」


ゲニウス・サガレン
シーシアスか
なんとまぁ、眩き敵だ
さて、全身武器だらけの姿からして、真正面からいっては分が悪い

メガリスボーグに援護射撃してもらいつつ、アイテム「陸生珊瑚の浮遊卵」をばらまきつつ艦橋の突入する
浮遊卵を目くらましにしつつ、「フライングシュリンプ」も一斉突入、もっともこれも目くらましだ
エビのみんなは無茶苦茶な機動で相手の視界を塞ぐんだ
けっして無理をしてはいけないよ

アイテム「C式ガジェット」
UC「ガジェットショータイム」

強力な相手には奇襲しかあるまい
タコ型ガジェットは周囲の色に擬態して、シーシアスに接近
顔に飛びついて、動きを封じろ
そこをメガリスボーグや他の猟兵にやってもらおう!


火土金水・明
「あなたの好きなようにはさせませんよ。全力で阻止させてもらいます。」(メガリスボーグ騎士団のみなさんと、タイミングを合わせて攻撃を始めます。)
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は【属性攻撃】と【継続ダメージ】を付け【フェイント】を絡めた【全力魔法】の【新・ウィザード・ミサイル】を【範囲攻撃】にして、『シーシアス・アヴァリシア』を全方向から攻撃します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



●取り戻すそのために――

 コアレガリアが、光を失う。ただの一度の奥の手を失った――だが、シーシアス・アヴァリシアはそれを惜しいとは思っていなかった。

「そもそも、まだ終わっていないか」

 脚甲を新たなレガリアに換装しながら、シーシアスは足場を確かめる。先遣隊を凌いだ――あの連中を、本隊と合流させなかっただけで十分な結果だ。痛み分けにしておこう、そうシーシアスは冷静に判断する。

「シーシアスか。なんとまぁ、眩き敵だ」

 たどり着いた本隊の一人、ゲニウス・サガレン(探検家を気取る駆け出し学者・f30902)がそう呟く。全身がレガリアで構築されているのだ――その静かな威圧は、かなりのものだ。

「まったく、猟兵というのは厄介なものだ」

 シーシアスの声色に、苦笑いが交じる。ただ、そこにあった称賛は嘘ではないだろう。

「我らの島、返してもらうぞ!」

 猟兵達と共にやって来た島民、レガリスボーグ達の言葉にシーシアスは勝利の剣を構えて答えた。

「返すつもりはない。だから――」
「ああ、奪い返すとも」

 その直後、返礼とばかりにシーシアスは巨大化させたアスカロンを振り下ろした。

●――決戦

 ゴォ! 迫るアスカロンの前に立ち塞がったのはルルティア・サーゲイト(はかなき凶殲姫・f03155)だ。

「では、斬らせてもらおうかのう」

 挑戦状代わりに下着を投げ付けるルルティアに、思わずシーシアスは指摘した。

「待て、それを投げてどうする!?」

 否、意味はある――それはルル・スリル・アブソーバーに必要な事だからだ。はいてない超巨大鎌殲術花魁へと変身したルルティアは、凶鳥の翼・無敵斬艦鎌モードを機動。巨大化させて、振り上げた。

 ゴォ!! とルルティアの凶鳥の翼とシーシアスのアスカロンが激突する! ズン……! と島全体が震撼するほどの衝撃。それを合図にレガリスボーグ達が機械剣を手に駆け出し、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が七色の杖を振り上げた。

「あなたの好きなようにはさせませんよ。全力で阻止させてもらいます」

 明が七色の杖を振り降りした瞬間、全力行使した新・ウィザード・ミサイルが放たれた。炎・水・土・氷・雷・光・闇・毒の全属性――ヒュガガガガガガガガガガガガガガガ! と降り注いだ魔法の矢がシーシアスへ迫る。

「――城壁たる盾よ!!」

 シーシアスの背から跳んだ七枚の光盾が、明の新・ウィザード・ミサイルを受け止める。バリン、ガキン、と一枚、また一枚と砕け散る光盾――最後の一枚まで砕かれた瞬間、シーシアスが吼えた。

「ガ、アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 その身から展開されたレガリアが、魔法の矢を撃墜していく。そのまま大きく後退したシーシアスを見て、ゲニウスは呟いた。

「さて、全身武器だらけの姿からして、真正面からいっては分が悪い」

 ゲニウスは、陸生珊瑚の浮遊卵を投擲する。ばら撒かれた陸生の珊瑚の耐久卵は、水蒸気を吸って膨張、浮遊する――シーシアスはすかさず天之麻迦古弓による矢の雨で浮遊卵を撃墜しようとした。

「――チィッ!」

 しかし、矢は浮遊卵に突き刺さらない。それどころか、矢が弾かれる始末だ。その間に、ゲニウスはフライングシュリンプを一生突撃させ視界を塞いだ。

「薙ぎ払え、勝利の剣よ!!」

 シーシアスは、そのまま引き抜いた勝利の剣を振り払う! 放たれる光の斬撃波――だが、明はその斬撃波を残像を残して回避、言い捨てた。

「残念、それは残像です」

 その直後、ガガガガガガガガガガガガガガガガガガ! と上空から明の新・ウィザード・ミサイルが降り注ぐ! それを黄金のマントを被るように構え、シーシアスは堪えた。

「顔に飛びついて、動きを封じろ!」

 動きが止まった、その瞬間にゲニウスのガジェットショータイムによるC式ガジェット――タコ型魔導蒸気機械が、シーシアスの顔面に張り付いた。完全に零距離で視界を防がれ、シーシアスは引き剥がそうとして――。

「させるかああああ!!」

 レガリアボーグ達の機械剣が、その腕を、足を、捉え突き刺す! 火花をちらして体勢を崩すシーシアス――それを見て、ルルティアは凶鳥の翼を更に巨大化させていった。

「別にお主に用は無い。止められる物ならば止めてみるがよかろう」

 跳んだルルティアの腕の中で、凶鳥の翼の巨大化が止まらない――ミシリ、とそれを振るえるだけの筋力を混獣で作り出しながら、渾身の力を込める!

「まあ、お主ごと真っ二つじゃがな」

 ヒュオン! とルルティアが横回転しながら落下する。一回転、二回転、三回転――遠心力でさらなる加速を生んで、ルルティアがシーシアスへ迫った。

「――竜を断て! アスカロ――」
「この世界ではまだこの技はUC化出来ておらぬ故に、お主で試してやろう……この刃は冥王の鎌にして武神の一撃……冥王! 武神斬ッ!!」

 ズガン! とルルティアの縦一文字の一撃。ヒュガ――! と鋭い擦過音、それはやがてドレットノート島を揺るがす振動となった。

「妾に断てぬ物があるなら持って来るがよい」

 ドレットノート島に埋まった巨大戦艦ごと、ルルティアの渾身の一撃が巨大竜を断つための巨大アスカロンごとシーシアスを両断した……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年05月16日


挿絵イラスト