極寒の島に眠る財宝
●レディ・オーシャン三度
「予兆は確認したか? 大変なことに、グリードオーシャンに現れた『レディ・オーシャン』が、『グリモアベースの侵略』を企てているのだ!」
儀式魔術【Q】「骸の月を喰らう月」を発動したレディ・オーシャンは、猟書家の力を奪い侵略を開始した。そして、彼女の配下の幹部が、その意志に従ってグリードオーシャンに出現し始めた。
「今回の相手となるのは、『メリー・バーミリオン』だ。羅針盤戦争で戦った者もいるだろう。伝説の『宝島』に眠る財宝を求めて現れる彼女を撃退してくれ」
宝島とは、文字通り財宝の隠された島である。羅針盤戦争で広がった海図のその先に存在していたその島は、グリードオーシャンでは珍しく厳しい氷雪に覆われているという。
「この島では常に吹雪が吹き荒れ、大地は凍り付いている。我が予知によればこの島のどこかにある洞窟に、財宝は眠っているはずだ」
まずはこの環境を突破して、財宝へと辿り着かねばならない。この洞窟も雪に埋もれているので、その場所を探し出す必要もあるそうだ。
「なかなかに大変だが、命知らずの冒険商人がオブリビオンとのお宝争奪戦に協力すると名乗り上げてくれている。上手く協力して、財宝まで辿りついてくれ」
幹部が狙っているからには、財宝の中にはグリモアベース侵略の手掛かりになりうるアイテムも含まれているのかもしれない。もしくは、この島の環境の原因となるようなメガリスがあるのかも知れない。どちらにせよ、オブリビオンに先を越されるわけには行かない。
「財宝の前で待ち受ければ、メリー・バーミリオンがその場に現れる。幹部だけあって相応の強さを誇るが、貴殿らならば打ち倒せるはずだ」
百々は猟兵達を激励すると、現地へと転移させていくのであった。
夢幻
●幹部シナリオのため、二章構成となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『冒険商人と協力する』です。冒険商人は戦闘力は高くありませんが、お宝探しのプロなので様々なことに詳しいです。
●島の名前は募集中です。
●1章のフラグメントでは『原因を探し出す』とありますが、『財宝のある洞窟を探し出す』くらいに読み替えてプレイングを作成下さい。
1章:冒険『凍りついた島』
2章:ボス戦『メリー・バーミリオン』
第1章 冒険
『凍りついた島』
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POW : 寒さに耐えながら原因を探し出す
SPD : 凍結した大地や海の対策をしながら原因を探し出す
WIZ : 吹雪をやり過ごしながら、原因を探し出す
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
七那原・望
こんにちは。わたしは望なのです。
よろしくなのですー。
冒険商人さんの指示には素直に従うのです。彼はその道のプロなのでしょうから。
【第六感】と【野生の勘】も併用して探索を進め、意見をすり合わせれば洞窟の在り処もいずれ判明するでしょう。
火【属性】【多重詠唱】【結界術】でわたしと冒険商人さんを吹雪から護り、同時に寒さを凌ぎます。
仮に休憩や作戦会議等が必要になったら安全で気候も安定している【望み集いし花園】の内部で行うようにしましょう。食料もありますしね。
これが財宝みたいですね。
あとは敵が来るのを隠れて待つだけです。
物陰に姿を隠しアマービレでねこさん達を呼んでおき、奇襲の準備を整えます。
「こんにちは。わたしは望なのです。よろしくなのですー」
「はい。望さんですね。こちらこそよろしくお願いします」
最初にその宝島へと侵入したのは、七那原・望(封印されし果実・f04836)だ。そして、その傍らには一人の冒険商人の少女の姿があった。望は猟兵の中でも腕利きではあるが、この過酷な環境に対抗する術にはさほど詳しくない。そこで、その道のプロである冒険商人へと協力を求めたのだ。
「足下に気をつけて進んでいきましょう」
「了解なのですー」
凍結した大地でも滑らないようにと、二人は冒険商人の用意したアイゼンを装備して島の中心へと向かって歩んでいく。この寒さの割りに二人の服装は完全防備とは言えないが、そこは望が結界術で寒さから護っているために問題は無い。それを前提にしての、動きやすさ重視ということだ。
「ええと……財宝が隠されているとすると……きっとこの先くらいに……」
「あっ、あそこが怪しいのです」
そうして進んでいった二人は、島の中央部から少し外れたところに洞窟を発見する。その入り口は氷に閉ざされて入れないが、ここが財宝のある洞窟で間違いないだろう。
「無事に見つけることが出来ましたね。一先ずここで休憩しましょうか」
「それなら、『望み集いし花園』に入るのです。この中なら安全なのです!」
黄金林檎に触れて入ったその先は、様々な果物の木の生えた夜明け前の花園であった。ユーベルコードによって作られたその空間であれば、安全で島の寒さの影響も無い。望はそこで身体を休め、仲間の猟兵の集合、そして敵の到来を待ち受けることにしたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎!
よもやよもやな展開ですな、偽の猟書家とは。
デスガ、ワタシたちが全部返り討ちにすれば問題ないデスネー!
冒険商人の方に付き従って、財宝争奪に参戦デース!
ハーイ、温かいスープデスヨー!
寒さの中で探し回るのは酷デスカラネー。
合間合間の休憩タイミングに、素早く栄養補給の料理を作ってエブリワンに提供しマース!
凍傷や霜焼けのようなダメージも含めて、すぐさま体力回復デース!
材料は格納型メイド用キッチンに保管しております、兵站問題は気になさらずOKデスヨー!
活動中は雪かきや穴掘りといった、パワーの要る作業に手を貸しマース!
ベテランの冒険商人さんの指示に従いつつ、英気を養って参りマース!
兎乃・零時
アドリブ絡み大歓迎!
お宝!宝島!良いじゃん良いじゃん!
つまり魔導書も有る!…有るよな?あって…!
ってかこの島凄いよなぁ、めっちゃやべぇじゃん…
冒険商人の奴とも協力しつつ頑張らねぇと
寒さ対策も万全に探検だ~!
…なんかスープの匂いがする……!!
貰えるものは悪いもん以外は貰わねぇとな!
あと冒険商人と自分に、属性付与《エンチャント》(オーラ防御)をかけて寒さに打ち勝てるようサポート
念のため紙兎のパルも呼びつつ索敵範囲も広げつつ、罠とか有ったら箒にも商人ごと乗せて突撃さ!
そういや冒険商人っつぅんだからよ、やっぱ色んなもの知ってるんだよな?
魔導書もそうだけど面白い武器とかお宝とか見つけた?
俺様知りたい!!
「お宝! 宝島! 良いじゃん良いじゃん!」
兎乃・零時(其は断崖を駆けあがるもの・f00283)は宝島という名前に惹かれ、この極寒の島へと挑む。もちろん一人の冒険商人と協力し、防寒着等で万全の対策だ。
「つまり魔導書も有る! ……有るよな? あって……!」
「あるといいですなあ。もっとも、見つけたのが鮫魔術の魔導書という可能性も高いのですがな」
零時の目的は未知なる魔導書である。それが財宝の中に含まれている可能性は相応に高いだろう。グリードオーシャンで魔術と言えば鮫魔術だが、この島がどの世界から落ちてきたか次第では、他の魔術の魔導書も期待出来るはずだ。
「どんどん進んでいくぜ! って……なんかスープの匂いがする……!?」
人も住めないようなこの環境でこの良い匂いはどうしたものかと零時が探せば、なんと知り合いの猟兵が、冒険商人の少女と共にキャンプを張って休憩して居たではないか!
「おっ! バルタンじゃん!」
「オー! 零時殿も来ていたのデスネ!」
そこに居たのはバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)であった。このような過酷な環境で、知り合いの姿は心強い。バルタンも知り合いに会えたことに喜んで、零時達にスープを配膳する。
「ハーイ、温かいスープデスヨー! 寒さの中で探し回るのは酷デスカラネー」
「ありがとな! 貰えるものは悪いもん以外は貰わねぇとな!」
吹雪の中を進軍してきた身体に、暖かいスープが沁みる。こんな環境でこれほどの料理を作り出せたのは、ユーベルコード『バルタン・クッキング』のおかげである。
「凍傷や霜焼けのようなダメージも含めて、すぐさま体力回復デース!」
美味しい上に回復効果も付与された料理で、零時も冒険商人も体力は十分に回復出来た。そして二人の猟兵と二人の冒険商人は、再び財宝の眠る洞窟へと出発した。
「そういや冒険商人っつぅんだからよ、やっぱ色んなもの知ってるんだよな? 魔導書もそうだけど面白い武器とかお宝とか見つけた?」
「それはワタシも気になりマスネー」
そんな道中で、零時が話題に出したのは冒険商人のこれまでの冒険のことだ。紙兎のパルによる索敵や、属性付与により寒さを軽減したことで、多少話す程度ならば余裕はある。
「そうですなあ。ワタクシが見つけたものでは、雷を放つ魔剣というのがありましたぞ!」
「私は武器のようなものはあまり発見していないのですが……珍しい動物は何匹か見つけましたね」
冒険商人によって、その冒険の過程や発見物は様々だ。そんな話に花を咲かせつつ、彼らは遂に氷に閉ざされた洞窟を発見した。
「パワーの要る作業ならお任せクダサーイ!」
「俺様も魔法で手伝うぜ!」
入り口の氷をバルタンがパイルバンカーで砕き、零時が火炎魔法で溶かせば、遂に財宝とご対面だ。しかし、その物色は後回しだ。財宝を狙う『メリー・バーミリオン』も、間もなくここに辿り着くはずだ。先ずはその迎撃が優先だ。
「まったく……よもやよもやな展開ですな、偽の猟書家とは。デスガ、ワタシたちが全部返り討ちにすれば問題ないデスネー!」
「おう! さっさとやっつけて、財宝の調査をするぜ!」
財宝の争奪戦は、猟兵達が一歩リード。遅れて現れるメリーを、今か今かと待ち受けている。
大成功
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ネージュ・ローラン(サポート)
『舞でお相手しましょう』『皆さんはわたしが守ります!』
ヴェールを使って空中を舞いながら戦うエルフです。
戦闘では主に前に出て相手を引きつけながら戦います。
攻撃は空中からの足技や、氷の武器を作って行います。
精霊魔法も可能で、「氷の大狼」「炎の妖狐」「風の神鳥」と契約しており、氷属性を中心に使用します。
仲間も一般人も傷つけず守りたいと考え、そのことを最優先に動きます。
潜入や調査はあまり得意ではありませんが、事件解決の為であれば出来る限りの事をしようとします。
機動力を活かせる役割があれば率先して引き受けましょう。
「探索はあまり得意ではありませんが……財宝の中にはどんなものがあるか分かりません。危険なメガリスなどが存在する可能性もあります。それを敵に渡さないために、私も力を尽くしましょう」
続いてこの極寒の島に上陸したのは、ネージュ・ローラン(氷雪の綺羅星・f01285)だ。彼女は吹き荒れる吹雪にも負けず、氷雪の中で舞を舞う。
「我が舞に応じ、具現せよ精霊の化身……」
彼女の踊る舞はユーベルコードとなり、精霊獣を呼び寄せる。そうして顕現したのは、彼女の契約している『炎の妖狐』であった。炎の力を司るだけあって、妖狐の付近であればこの厳しい寒さも問題は無い。
「それでは、行きましょうか。案内はよろしくお願いします」
「はい! お任せ下さい」
ネージュと協力者である冒険商人は、炎の妖狐に騎乗して財宝のある洞窟へと進んでいく。目印も何もないような島であるが、冒険商人は少ない情報から的確に目標の方角を示し、ネージュはそれに従って妖狐を走らせる。
途中でクレバスがあったりと多少の危険は存在したものの、道のりは順調そのものであった。ネージュ達はかなりのスピードで財宝のある洞窟へと辿り着くことが出来た。やはり、炎の妖狐のおかげで寒さや足場の問題が解決していたことが大きかったのだろう。
そして先行していた猟兵と合流したネージュは、共にメリー・バーミリオンを待ち受けるのであった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『メリー・バーミリオン』
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POW : 野郎共、仕事の時間だ!
レベル×1体の【海賊船団員】を召喚する。[海賊船団員]は【したっぱ】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : お宝発見アイ〜伝説の海賊を添えて〜
対象のユーベルコードの弱点を指摘し、実際に実証してみせると、【大海賊の霊】が出現してそれを180秒封じる。
WIZ : 大逆転! 元の木阿弥大津波
自身の【サーベル】から、戦場の仲間が受けた【屈辱の数】に比例した威力と攻撃範囲の【津波】を放つ。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「十六夜・巴」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「この寒い中を進んで、ようやく財宝を見つけたと思ったら……どうやら先を越されていたみたいだね」
財宝のある洞窟の前で待ち受けていた猟兵達の前に、遂に『メリー・バーミリオン』が配下の海賊達を引き連れて現れた。露出度が高めのその服装はこの島には似つかわしくはない。しかし、そこはオブリビオンだけあって、寒さこそ感じていても動きには影響が無い程度のようだ。
「そこの財宝の中にある『永久凍土の宝珠』はアタシのものだ! もちろん、アンタ達をぶっ倒して、他のも全部根こそぎ奪っていくよ!」
どうやら、メリーの狙いはそのメガリスのようだ。おそらく、そのメガリスの効果によって、この島がこのような極寒の環境になっているのだろう。それが悪用されれば、どんな被害が発生するか分かったものでは無い。
猟兵達よ! 財宝をメリーに奪われてはならない! 逆にここでメリーを討伐するのだ!
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●メリー・バーミリオンの配下と戦闘になるのはPOWのみです。他の能力で戦う場合は、配下のことは考える必要はありません。
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リーンハルト・ハイデルバッハ
遅ればせながら、不肖リーンハルト、参戦いたします。
なるほど賞金稼ぎのバーミリオン様、未だ滅されずにご活動なされていらした。
ええ、であれば新兵器のテストにお付き合いいただきましょう。ご照覧あれ。
愛機ガイストリヒェに搭乗して参戦
『精霊』を発動
背中に翼の生え、尻尾にリングの通った猫の幻影を被せて複数射出します
「さあ精霊ウィングキャット、貴方様の出番でございます。かの悪しき海賊に裁きを下して差し上げなさい」
ウィングキャットには飛び回りながらのリングからの光の射撃で攻撃させ、私は『朝嵐』で後方から援護いたしましょう
アドリブ・連携歓迎
「遅ればせながら、不肖リーンハルト、参戦いたします」
サイキックキャバリア『ガイストリヒェ Sn-V』に乗ったリーンハルト・ハイデルバッハ(黒翼のガイストリヒェ・f29919)が戦場へと到着したのは、ちょうど猟兵とオブリビオンの戦いが始まるタイミングであった。
「チッ、デカブツも来やがったね……」
「なるほど賞金稼ぎのバーミリオン様、未だ滅されずにご活動なされていらした」
羅針盤戦争の折には、リーンハルトは賞金首を狙うメリーと交戦した。しぶとくもかの戦争で生き残った彼女は、今度は財宝を狙って活動していたということだ。
「ええ、であれば新兵器のテストにお付き合いいただきましょう。ご照覧あれ」
リーンハルトの言葉と共に、キャバリアから80ものビットが射出される。そしてそれを覆うように、猫のような幻影が現れた。それもただの猫では無く、背には翼を持ち、その尻尾にはリングが通っている。
「さあ精霊ウィングキャット、貴方様の出番でございます。かの悪しき海賊に裁きを下して差し上げなさい」
精霊ウイングキャットを疑似召喚する。これがリーンハルトのユーベルコード『精霊』である。対するメリーはと言えば、そのサーベルを振るって大津波を生み出した。
「何を召喚しようと……みんな元の木阿弥にしてやるよ!」
「押し流す津波も、空へと逃げれば当たらないですね。さあ、捌きの光を受けるのです!」
ウイングキャットもガイストリヒェも飛行能力を持つ。その力で空を飛んで津波を回避した彼らは、光の射撃とキャバリアライフル『朝嵐』の銃撃でもって、悪しき海賊へと一斉射撃を加えるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
七那原・望
冒険商人さんにねこさん達、財宝は任せますね?
予め冒険商人さんにはわたしが行うつもりの戦法を説明しておきます。
【深淵の招来】を発動し、辺り一帯を闇に閉ざしたら【第六感】と【野生の勘】で敵の位置や行動を【見切り】、オラトリオでサーベルを取り上げ、アマービレで呼んだねこさん達の【多重詠唱】【全力魔法】【結界術】でサーベルを包みます。
これで仮に手元を離れた状態で津波を起こせたとしても、しばらくは保つでしょう。
後はオラトリオでこっそり【暗殺】するだけです。
視界のない中、わたしの位置と無関係の場所から襲ってくる影を丸腰で防ぐのは至難の業のはず。
わたしは場所を気取られないように気配を消して【闇に紛れ】ます。
「冒険商人さん達にねこさん達、財宝は任せますね?」
望は魔法猫を護衛に付けて戦闘力の低い冒険商人を後ろに下げると、メリーへと対峙する。
「次はお嬢ちゃんかい? 怪我しないうちに逃げた方が身の為だよ!」
「財宝は渡さないのです! 漆黒の帳垂れし我……其れは深淵と共に歩む物也!」
サーべルを構えて恫喝するメリーを相手に、望は気丈に声を放つとユーベルコードを発動させた。『深淵の招来』、望が振らせた漆黒の魔霧によって、戦場は深淵の闇へと包まれた。
「なっ!? これじゃ何も見えないね」
突如として訪れた暗闇に、メリーと配下の海賊達は戸惑っている。それに対して、目隠しを常用する望に暗闇など関係ない。この環境下では、視覚に頼らず感覚で周囲の知覚を為せる望が、大いに優位に立っていると言えるだろう。ちなみに冒険商人達には事前に伝えてあるので、彼らが慌てることも無い。
「なら、全部纏めて押し流してやるだけさ!」
「ねこさん達、一緒に結界です!」
望は『アマービレ』で呼んだ魔法猫と共に、メリーのサーベルを包むように結界を構築する。可能なら影を操り敵の獲物を奪いたかったが、メリーにそこまでの隙は無かった。
「!? うわっぷ、逆流してるのかい!?」
サーベルから溢れる津波は、結界にぶつかって逆流し、逆にメリー達を襲う。しかし、一寸先も見えない闇の中では、メリーも状況の把握に困難している様子だ。
「……今がチャンスですね」
「うわっ! なんだ! 何かが襲ってきてる!?」
敵の混乱に乗じて、闇に紛れるように気配を隠した望は、『オラトリオ』の影を伸ばす。そしてメリーは闇と同化した影の襲撃に対応することが出来ず、手酷く刻まれることになるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
兎乃・零時
バルタン(f30809)と!
アドリブ連携歓迎だぜ!
配下がいっぱい来るってんなら…
これで返す!
UC!
水鏡は水の魔術
敵の力を模倣する合わせ鏡!
―――なら!
たとえお前がどれだけでかい攻撃ぶつけようが、その全てを相殺してやる!
それと並行したまま、紙兎のパルには援護射撃お願いしつつ
俺様自身も水の魔術で更に倍プッシュ!
水の球の雨霰!一斉発射の乱れ撃ちだ!
…そしてお前らが俺様にかかりっきりならよぉ
バルタンは俺様の影で色々出来る
攻撃だって、避けらんねぇさッ!
水で構築されてるっつぅ事はよぉ…びしょ濡れにお前らが鳴ればなるだけ、抵抗するだけ雷の威力も加速するのさ…ッ!
やっちまえ、バルタンッ!
宝は、俺様達の物だ!!
バルタン・ノーヴェ
遭遇した零時殿(f00283)と合わせマース!
POW アドリブ連携歓迎!
ようこそ、メリー殿!
アナタに永久凍土の宝珠はお渡しすることはできマセーン!
配下たちは零時殿に任せて、ワタシがメリー殿の相手をしマース!
ふむ。……羅針盤戦争を生き残っただけあって、あの頃より強靭な雰囲気デース。
デスガ、ワタシたちも成長しているのデース!
「六式武装、連結展開! 雷鉄の番!」
沸き上がるテンションで戦闘力を増大!
チェインハンマーに通電させて、威力が上がる感じデース!
行きマース、零時殿!
配下たちを飛び越えて、メリー殿に突撃デース!
放たれる津波もまた、こちらの攻撃手段に通じる訳(感電)デスネ!
荷電鉄拳を叩き込みマース!
「ようこそ、メリー殿! しかし、アナタに永久凍土の宝珠はお渡しすることはできマセーン!」
「そうだぜ! 宝は、俺様達の物だ!!」
道中で合流したバルタンと零時は、そのまま組んで『メリー・バーミリオン』と相対する。
「お宝は全部アタシが奪ってやる! 野郎共、仕事の時間だ!」
「うおー!」「いくぜー!」「略奪だ!」
そんな二人へと、メリーは配下へと号令を下して襲いかからせる。この海賊船団員の戦闘力はさほどでも無いが、なにぶん数が多いのが面倒だ。
「バルタン! ここは俺様に任せとけ! 配下がいっぱい来るってんなら……これで返す!」
迫り来る海賊達の集団を前にして、零時は水の魔術のユーベルコードを発動する。
「映る全ては我が手中……目線逸らせぬ今を視よ。水鏡映るは彼奴が業、水鏡映るは彼奴が世界……そして溢れるは水の模倣―――『煌めく水鏡』!」
彼が作り出したるは、敵の力を模倣する合わせ鏡だ。そこに映し出された敵集団は水で模倣され、零時の軍勢として敵とぶつかっていく。
「たとえお前がどれだけでかい攻撃ぶつけようが、その全てを相殺してやる! ついでに、これでも喰らえっ!」
水鏡を制御しつつも、零時は水魔術による水弾で敵を攻撃する。その傍らでは、紙兎のパルも援護射撃を行っている。水で出来た軍勢と、一斉射撃される水の球の雨霰。これにて敵の注意は零時へとかかりきりになっていた。
「ふむ。……羅針盤戦争を生き残っただけあって、あの頃より強靭な雰囲気デース。
デスガ、ワタシたちも成長しているのデース!」
零時が戦う後ろで、バルタンは次なる手の準備をしていた。なるほどメリーのユーベルコードは、かつて戦った時よりもその威力を増しているように感じる。だが、猟兵の力のあの時のままでは無い。
「六式武装、連結展開! 雷鉄の番!」
迸る電撃がバルタンの持つチェインハンマーに纏わり付き、沸き上がるテンションが彼女の身体能力を増大させる。『荷電粒子体』は発動し、バルタンの準備は整った。だが、そのタイミングで、メリーも次なる行動に出ていた。
「チッ、それならみんな纏めて押し流してあげるよ!」
不利な戦況に業を煮やして、メリーは配下を巻き込むことも厭わずに、そのサーベルから大津波を巻き起こした。全てを元の木阿弥にするかの如く、津波は二人の元に迫ってくる。
「行きマース、零時殿!」
「おう! やっちまえ、バルタンッ!」
だが、その大津波さえも零時の水鏡は模倣する。2つの津波がぶつかり拮抗した瞬間に、バルタンはユーベルコードで得た飛翔能力で津波も配下も飛び越えて、メリーへと肉薄する。
「これで終わりデース! 荷電鉄拳を喰らうのデース!!」
「ぐっ! うわああああああ!!!」
メリーに叩き込まれたチェインハンマーは、それだけでも大ダメージだ。だがそれに加えて、それの纏う電撃がダメ押しの如く更にメリーを襲う。津波の激突により戦場には水が飛び散っており、それを浴びたメリーは強烈に感電した!
「びしょ濡れにお前らが成ればなるだけ、雷の威力も加速するのさ……ッ!」
「放たれた津波が感電に繋がるのデスネ! これがワタシ達の連携デース!」
感電によって全身を焦がしたメリーはその場に崩れ落ち、骸の海へと還っていった。そしてそれを見た配下の海賊達は、一目散に逃亡していく。猟兵達の勝利だ!
メリーを倒した猟兵達は、協力してくれた冒険商人と財宝を山分けする。流石に『永久凍土の宝珠』は危険すぎるため、グリモアベースに運ばれた後に封印されるそうだが、それ以外のお宝は全て皆の物となる。その中には、零時の求めていた魔導書も運良く存在した。
猟兵達はメリー・バーミリオンとの財宝争奪戦に勝利した。それは単に財宝を手に入れたという結果だけで無く、この世界への侵略を防いだということも、また重要な成果である。
大成功
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