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処刑せよ、これは大臣の命令である!

#スペースシップワールド #猟書家の侵攻 #猟書家 #ドクトル・アメジスト #電脳魔術士

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●ジルバの災難
 ディスプレイがレッドアラームを発すると、電脳魔術士ジルバはまさに自分がそのコンピューターであるかのようにぴたりと固まってしまった。
 徹夜で作り上げたプログラムをさぁ走らせようかというところ、画面の文字列がばらばらと分解し、警告の光を明滅させたのだ。
 知らないプログラムが勝手にインストールされているようだが、そんなものは見えていない。
「あばばばば……」
 ショックで泡を吹きながら昏倒するジルバ。睡魔に首を刈られたか――しかし、彼女が目を覚ます時はもう二度と訪れない……。

●スペースシップワールド・10thラウンド
「睡眠は大事だと思います!」
 ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は睡眠の大切さを説く。寝る子は育つと良く言うが、ロザリアはすくすくと成長しているのだろうか。
「スペースシップワールドにて、電脳魔術士のジルバさんが呪いのオンラインゲームに魂を取り込まれる事件が発生しました! 呪いのオンラインゲームで命を落としてしまうと現実でも死んでしまうので、皆さんにはゲームの中に入ってジルバさんを助けて頂きたいんです!」
 呪いのオンラインゲームは宇宙船の電脳空間をハッキングし、遠隔からインストールされている。これは、スペースシップワールド世界全体が狙われる危険性があるということだ。
「ゲームの内容ですが、地下処刑場から無実の罪を着せられた囚人を連れて脱走する、まあいわゆるダンジョン攻略系と言っていいのではないでしょうか。囚人とは言わずもがなジルバさんが割り当てられていて、ギロチンで断首される直前みたいな危険な状況なので、そこに飛び込んでジルバさんを救出、そのまま地上を目指して地下ダンジョンを攻略してください」
 猟兵はゲームに入った瞬間、地下処刑場のどこか別の場所に転送される。そこからジルバの元へ向かい、救出後に地上を目指して探索を開始する、という流れになるだろう。
「そして例の如く、ゲーム内ではユーベルコードが使えません! ジルバさんがチートコードを打ち込むことで回数制限付きで使えるようになりますので、合流後もとにかくジルバさんを守っておく必要がありそうですね」
 なお、技能や装備については制限がかからないようなので、それらを駆使すれば危機を乗り越えることも可能だろう。
「地上に出ると、最後の難関、ボスですね! 今回は人造クリスタリアン『ジルコニア・コブラ』だそうです! 強そうな相手ですので注意しましょう! それではよろしくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 今回のも元ネタは一応あります。

●フラグメント詳細
 第1章:冒険『呪いのオンラインゲームをクリアせよ』
 まずはジルバとの合流を目指しましょう。そうでないとおそらくボスで詰みます。
 猟兵が転送されるのはジルバの処刑場と同じ階層です。衛兵が通路を徘徊していますので、見つからないように昏倒させるか、正面から強引に倒すか、どちらでもいいので対処しておくと良いかと思います。
 ジルバ救出後はひたすら階段を目指していればいずれ地上に着きます。やっぱり衛兵がいますのでどうにかしましょう。

 第2章:ボス戦『人造クリスタリアン『ジルコニア・コブラ』』
 地下処刑場から地上に出てきたところで待ち構えています。
 処刑場を管理する国家が差し向けた人造兵器という設定です。

●MSのキャパシティ
 気分で進めます。プレイングはお早めに。
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第1章 冒険 『呪いのオンラインゲームをクリアせよ』

POW   :    困難な状況に対して正面から挑戦し、その困難を打ち砕きゲームをクリアに導く

SPD   :    裏技や抜け道を駆使する事で、ゲームの最速クリアを目指す

WIZ   :    多くのデータを検証して、ゲーム攻略の必勝法を編み出す

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

カーバンクル・スカルン
ユーベルコードは使えないが……とりあえずいつものやり口でいくかね。

抜き足差し足忍び足で衛兵を追跡し、1人になったところで物陰に力づくで引きずり込んで気絶、またはぶちのめす。【クリスタライズ】が使えりゃ完璧なんだが。

で、ギロチンの所まで辿り着いたら車輪を投擲して刃を止めてその隙に一気に近づき、各種工具で拘束具を破壊して救出するしますか。私の作品、その程度の刃で壊れるほど華奢に作ってねぇんだよNPC!

あとはジルバさんを担いで出口に向かって直進! あ、ついでにチートコード打てるならクリスタライズお願いするわ。さすがに庇いながら一対多はキツいんでねー? ……この程度ならたぶんやれなくはないけど


ミリィ・ライジング
いつもはお兄ちゃんと一緒だけど、一人でできる事も頑張らないとね。

ジルバさんを見つけるまでの間は【忍び足・闇に紛れる・目立たない】ように移動しつつ、【索敵・暗視・聞き耳】で通路に衛兵がいないか確認する。

(……あそこにいる衛兵、邪魔すぎる……)
壁をノックする事で衛兵を引き付けたら、【暗殺】で締め上げる。
衛兵の服装を借りる事が出来れば、【早着替え・変装】で衛兵になりきる。

ジルバさんを見つけたら、
【礼儀作法】を交えつつ、小声で「安心して、猟兵だよ」と告げる。
牢獄などに監禁されてたら【鍵開け】でピッキング。

その後は【手をつなぐ・逃げ足・ダッシュ】で脱走。
【偵察・索敵・聞き耳】で道中の衛兵も警戒する。



●王女をかどわかした罪、らしい
 ゲームの中は冷たい石造りの処刑場だった。囚人を一時留め置く牢獄もあり、カーバンクル・スカルン(クリスタリアンのスクラップビルダー?・f12355)とミリィ・ライジング(煌めく白銀・f05963)はそれぞれ対面する牢獄に入れられていた。
「ユーベルコードは使えない、か……」
 それがどういう状況なのかよくわからなかったが、ゲームに入ってきてカーバンクルが感じたのは、何となく集中力が途切れてしまう感覚だった。普段意識せず発動していたものが急に不安定になる。これは口で説明するのは難しく、体感してみなければわからないように思えた。
 ミリィは普段兄と共に事件解決に乗り出しているが、今日は一人でグリモア猟兵の元を訪れていた。一人でも出来ることを、ミリィはミリィなりに頑張ろうとしている。
「……さて、時間もないし、行くか」
「うん、そうだね」
 二人が収監されている牢の鍵は開いていた。押し開けて牢から抜け出し静かに閉じると、ジルバの捜索を開始した。

 二人は慎重に処刑場を回る。音を立てず、また衛兵達の視界にも入りにくいよう、壁伝いにそろりそろりと。
(……おっと、早速居やがった)
 徘徊する二人の衛兵が見えた。カーバンクルは手でミリィへその存在を示し、二人は一旦立ち止まる。
 がしゃ、がしゃと無警戒に鎧を鳴らす衛兵達はカーバンクルとミリィから少し先にある十字の通路までやってくると、左右を確認してまた通路を戻っていく。
「……追うぞ」
 カーバンクルが小声でミリィに声を掛け、衛兵達の追跡が始まった。
 衛兵達はスローペースで歩みながら、分岐路が来るとその方向を確認してまた進む。そうしてしばらく追跡していくと、やがて衛兵達の警戒順路の端に着いたのか、またカーバンクルとミリィの側へ歩いてきた。
 脇道に入ってやり過ごすのは難しい。覗かれて存在を気づかれる可能性があるからだ。ならば、戻ってきたところを仕留めるしかない。
 カーバンクルとミリィの考えはおおよそ一致していた。
 二人は十字の分岐路で、二手に分かれて待機する。そしてミリィがコツ、コツと壁をノックした。
「ん? 何だ? お前、ちょっと見てこい」
「はいっ!」
 二人の衛兵に上下関係があるのか、都合よく一人だけが確認しにやってきた。テンポ早く鎧を鳴らしてミリィが潜む通路に入った次の瞬間。
 ミリィは影から素早く衛兵の背後へ滑り込み、立ち上がって飛び掛かると兜の上から強引に首を締め上げ、気絶させた。音の無い的確な暗殺術だった。
「……おーい、何かあったか?」
 戻ってこない衛兵を気に掛けもう一人が分岐路に近づいてくる。そして、同じようにミリィがいる通路を覗き込んだ瞬間、逆側の通路に待ち構えていたカーバンクルが衛兵の背後を取って飛び掛かる。
 兜を強引に引いて首を露出させた瞬間腕を滑り込ませ、思い切り締め上げたのだ。衛兵は声も出せずに昏倒した。
 カーバンクルはその体を通路に引きずり込み、適当に転がしておく。影に入れておけば反対側の衛兵は気づかない。
 カーバンクルが衛兵を仕留めている間、ミリィは手早く衛兵の鎧兜を剥ぎ取った。少し大きめだったが、少しの辛抱だろう、と兜まですっぽり被る。
 なるほど、かなり視界が悪く、足元は全く見えない。先程カーバンクルが転がした衛兵も屈むように下を見れば視界に入るが、衛兵達がやっていたようにただ首を左右に振るだけでは視界に入ってこなかった。
「これで、大丈夫」
「はぁ、なるほどね……」
 カーバンクルは感心しながらミリィと共に進んでいった。

「これより処刑を開始する!」
「ちょ、ちょ、ちょっとぉ! あたしは何もしてないっすよぉ!」
 カーバンクルとミリィが処刑場を進んでいくと、にわかに人の声が轟き始めた。
「処刑……今の声がジルバさんだな。行くか」
「うん」
 二人は駆け足になった。ミリィが着込んだ鎧ががしゃがしゃ、音が鳴るも、それは単なる衛兵の接近と思われたのだろう。処刑場の衛兵は特に警戒せず処刑を断行しようとしていた。
「っらぁっ!」
 カーバンクルが車輪を投擲する――が、その車輪が巨大だ。処刑場に入ってすぐのところに立っていた衛兵達をごりっと薙ぎ倒し、そのままギロチンもバキバキと破壊して石壁に突き刺さった。
「なんだ、ちゃちな作りだな。私の作品、その程度の刃で壊れるほど華奢に作ってねぇっての」
「ふああぁぁ!? な、何なんすかぁ!?」
 突然の出来事に錯乱する、まさに処刑されようとしていた銀髪で眼鏡の女性、ジルバ。ギロチンが破壊されたことで首の固定は外れたようだが、まだ両足の足枷が残されていた。
 ミリィは鎧のまま近づき、片膝をついて声を掛ける。
「安心して、猟兵だよ」
「猟兵……えぇぇっ!? 猟兵!?」
「そう」
 ミリィはそっと兜を外して微笑むと、足枷の鍵穴に針金を差し込んでぐりぐりと回し、ピッキングで鍵を外した。もう片方はカーバンクルが工具で破壊し、晴れてジルバは自由の身となった。
「さて、脱出だ」
 カーバンクルがジルバを担ぎ上げ、二人は出口へ向かって走っていく。まずは階段を探さねば。
「そうだ、ジルバさん、チートコード作れる? 私達、今ユーベルコード使えなくてさ」
「チートコード、っすねー、それならお安い御用っすよー」
 カーバンクルに担がれてほとんど逆さまの状態だが、ジルバは電脳キーボードを呼び出し、器用にチートコードを組んでいく。
「……右、衛兵来るよ」
「ならここは一旦突っ切るか」
 分岐路をそのまま真っ直ぐ進み、二人は衛兵を回避する。ジルバがいるため衛兵との戦いは極力避けておきたいところだった。
「……次、左に曲がらないといけないけど、衛兵がいるね」
「っとぉ? どうする?」
「あ、チートコード、丁度できたっすよ。今送るっす」
 窮地だったが良いタイミングでジルバがチートコードを完成させ、カーバンクルへと送った。ユーベルコードが使えそうな感覚が体に戻ってくる。
「よし、これならクリスタライズで抜けられるな。ミリィさんは――」
「私はこの鎧で切り抜けるよ」
 ミリィなら衛兵を欺ける。この場はカーバンクルとジルバが透明化し、一時的にミリィ一人の状況となった。
 進んでいくと、ややあって衛兵がミリィの元へ曲がってやってくる。
「異常無いか?」
 問いかけにミリィは黙って頷くと、衛兵は「そうか」と言い残し、すれ違って去っていく。カーバンクルもぶつからないよう壁際に寄ってやり過ごし、衛兵を切り抜けた。
「よし、この調子だな」
 カーバンクルとジルバが透明化を解除し、また三人に戻る。脱走劇は今のところ順調に進んでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

大神・零児(サポート)
人狼
妖剣士×黒騎士
30歳男
普段(俺、呼び捨て、だ、だな、だろう、なのか?)
怒った時(俺、てめぇ、か、だろ、かよ、~か?)

探索や調査、追跡等は内容に即した使えそうなUCを選択し、技能やアイテムも駆使
またマルチギアイヤフォンという通信機を仲間に配って即時情報共有も可能

戦闘の際は敵のUCにメタ、カウンター、一方的に攻撃ができるようなUCを選択又は状況を技能やアイテムを駆使して作り出し、マルチグレネードの機能を選択して使ったり、妖刀「魂喰」や黒剣「黒鞘」を駆使しての剣士の動き等で戦う

基本戦闘型キャラ
ギャグシナリオはツッコミのような立ち位置
自身に触れられる危険がなければお色気も少々いける

アドリブ共闘等可



●二次元も斬る
「おおぉぉ!? おおかみさんっす!? あなたも猟兵っすか!?」
「そうだ。種族は人狼、名は大神零児……早速だがチートコードの準備をよろしく頼む。マルチグレネードで行けるところまでは行くが、いざという時のためにな」
 大神・零児(人狼の妖剣士・f01283)が対面したジルバは担がれていた。それなら自分は降りかかる火の粉を払う役が良い、と零児は前に出た。
 階段を駆け上がったが処刑場は地下深くにあったようで、なかなか地上に辿り着かない。その内に上り切ってしまい、また別の階段を探さなければならなかった。
 通路は広くなったが依然として衛兵の脅威は残る。階下も騒がしくなったところを見ると、おそらく脱走はもうバレているのだろう。
 ならば身を隠す必要もあるまい、と零児は強引に切り抜ける策に打って出た。
「いたぞ! あいつらだ!」
 連絡がもう通っていたのだろうか、進路方向から猟兵達を追う衛兵達がやってくる。
「さて、一発」
 マルチグレネードを衛兵達の目の前に放つ。弾は緩く下降しながら床で爆発し、煙幕、チャフを爆風で広げ、プラズマと毒と金属片を撒き散らした。
「なんだ……うぉおお!?」
 煙幕の中で悶え苦しむ声が聞こえた。プラズマが鎧を貫通して衛兵達に刺さり、毒がじわりと蝕んで、鎧を慌てて外したところに金属片が刺さったようだ。
 足元にごろっと倒れる衛兵達を躱して進む。しばらくは後ろから追っ手が来ることもない。目の前に集中するだけ。
「……む、またか。数が多いな」
「あ、チートコード完成したっす。必要っすか?」
「ああ」
 ジルバは零児にチートコードを送り届ける。受け取った零児は妖刀「魂喰」を取ると、下段に構えて意識を集中させた。
『次元、断絶!』
 踏み込み、空間を水平に薙ぎ払う。直線的に走る異次元の斬撃波が集団で襲い掛かってくる衛兵達の中を突き抜けていくと、一瞬遅れて鎧も中身も真っ二つになって消滅していった。
「よし、このまま全て斬っていく。チートコードは随時準備をお願いしたい」
「了解っす!」
 零児とジルバの連携でその後の衛兵達は悉く次元の彼方に葬り去られた。

 そしてついに地上、猟兵達はジルバを連れて脱出を果たす――が。
 待ち受けるはゲームのボス。人造クリスタリアン「ジルコニア・コブラ」だった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『人造クリスタリアン『ジルコニア・コブラ』』

POW   :    ジルコニアの大剣
【右腕部が変化した大剣】が命中した対象を切断する。
SPD   :    サイコブラスター
【左腕部のブラスター】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
WIZ   :    光学迷彩モード
肉体の一部もしくは全部を【透明】に変異させ、透明の持つ特性と、狭い隙間に入り込む能力を得る。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はビリー・ライジングです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●合成宝石の化身
「なんなんすかあれ!?」
 猟兵達とジルバの前に現れたのは、全身が異質な結晶で構成された人造クリスタリアン。左腕はコブラの首に、その口の中からはブラスターの銃口が突き出ている。右腕は肘から先が大剣になっており、人型をしているが兵器をコンセプトに造られたことが伺えた。
 赤い瞳は静かに睨む。左腕のコブラの瞳もまた赤く、そこに生はないはずなのに圧力を感じさせる。
 脱走犯を粛正すべく、ジルコニア・コブラが猟兵達の前に立ちはだかる――。
紬雁・紅葉(サポート)
『業邪…御鎮めします』
基本戦闘場面に参加

破魔、属性攻撃、衝撃波、薙ぎ払い等とUCを適宜組み合わせて攻撃

見切り、残像、オーラ防御、武器受け等とUCで防御や回避

窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃

範囲攻撃と2回攻撃での雑魚払いが得意だが
ボスとの戦闘も遜色なく行えるし行う


羅刹紋を顕わに戦笑み
傷負っても笑みを崩さず
何処までも羅刹の血と"剣神"の導きに従い
災魔業邪を打ち倒す

敵の最期に
去り罷りませい!
の言葉を

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


エウトティア・ナトゥア(サポート)
※アドリブ・連携歓迎

負け描写、引き立て役OK

キャラを一言で言えば、なんちゃって部族じゃよ。
精霊と祖霊を信仰する部族の巫女をしておる。
自然が好きなお転婆娘じゃ。
あとお肉が大好きじゃよ

活発で単純な性格で事の善悪にはあまり興味はないのう。
自分とその周囲の安寧の為、オブリビオンが害になるから戦っておる。

専ら【巨狼マニトゥ】に騎乗していて、移動や回避・近接戦闘等は狼任せじゃよ。

ボス戦時は、動物や精霊を召喚しての行動(実は未熟ゆえ精霊や動物たちにフォローされている)で数で対抗しつつ、自身は後方で弓矢や術で援護するスタイルじゃ。



●自我無き人造
「なんじゃこやつは」
「こいつは……人造クリスタリアン『ジルコニア・コブラ』って名前っすね」
「人造……人を造ったということなの……?」
「それはどうなんすかねー。もしかしたらロボットみたいなイメージをしたほうがいいかもしれないっすけど……まあゲームなんで深く考えない方がいいかもしれないっす」
 人型をした謎の生命体――いや、生命体と言うべきかも不確かな存在、ジルコニア・コブラ。口はあれど言葉は語らず。ただ態度のみで敵意を示す。
「ぬ、来るぞ!」
 エウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)は巨狼マニトゥに騎乗し右方向へ飛び出す。他方、紬雁・紅葉(剣樹の貴女・f03588)は、号 『手名椎・足名椎』と呼ばれる二振りの妖刀を手に左へ駆けてジルコニア・コブラの狙いを分散する。
 熱線を噴くブラスターは一砲。先に狙われたのは紅葉だった。輝線が心臓を焼かんと飛んでくる。紅葉は妖刀を交差に重ねることで強く熱線を受け止め、再発射のタイミングを見切って次の一射を右に跳んで回避する。
「やはりこういう時は挟み撃ちじゃのぅ!」
 ブラスターが決まった射出間隔で紅葉を撃ち続ける中、エウトティアはジルコニア・コブラの背後を取って矢を射た。水平に飛翔した矢がジルコニア・コブラの背中へと命中するが、ガギン、と鉱物同士が衝突したような音を上げて矢はぽとりと落ちる。
「なんじゃと!? こやつ、硬すぎるわ……」
 背中に矢を受けたジルコニア・コブラは右足を軸にすっと回転して、今度はエウトティアに狙いを変えた。左腕のコブラの睨みと共に熱線が発射されるのを、エウトティアはマニトゥを駆って回避する。
 しばし我慢の時か――紅葉とエウトティアはそう思わざるを得なかったが、
「お待たせっす、チートコード、できたっすよー」
「でかした!」
「えぇ、ここから反撃を」
 ユーベルコードさえ使えればこっちのもの、と言わんばかりに奮起する二人。ブラスターに狙われ続けているエウトティアは一旦弓を下げ、マニトゥにしがみ付きながらタイミングを計る。
 熱線が放たれ、それを回避した瞬間に。
『マニトゥ、機先を制するのじゃ!』
 エウトティアはマニトゥの腹を押し出すように蹴りながら自身は後方へ跳んで騎乗を解除。熱線が左へと抜けていくところ、次の発射までの隙を突きマニトゥに急襲をかけさせていた。
 疾駆するマニトゥはエウトティアが降りることでさらに速度を上げる。ブラスターの狙いを外すように左右に跳び駆けて、懐に到達の瞬間、後ろ足のパワーで突進し胴体に噛みついた。マニトゥの牙がジルコニア・コブラの硬い体を穿ち、上空へ高く放り投げる。
『運んで、足名椎……!』
 その放った瞬間を狙っていたのが紅葉だった。足名椎の光の足と共にマニトゥの場所へ空中転移すると、浮き上がるジルコニア・コブラの体を瞬間的に二閃、妖刀で交差斬りして着地する。
 刃は腹筋を模した凹凸を斬り裂く。硬い。しかし傷は確かに刻み込まれた。決して癒えない傷。ジルコニア・コブラは――しかし物言わぬ。表情も変えぬ。放り出された体が地面に落下し衝撃を受けるも、それすらも呻き一つ上げずに。
 当たり前のように起き上がってくるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ナギ・ヌドゥー(サポート)
普段はなるべく穏やかで優し気な感じで話してます。
……そう意識しておかないと自分を抑えきれなくなりそうなので。
それでも戦闘が激しくなると凶悪な自分が出てしまいますね。
オブリビオン相手なら最初から素で対峙し、手段を選ばず殺しにいきますよ。

探索行動の時は第六感などの知覚に頼る事が多いです。

日常的な行動は、寛ぐ事に慣れてないから浮いた存在になるかもしれません……

武器は遠距離ではサイコパーム、近距離では歪な怨刃、
痛みや恐怖を与える時はソウルトーチャーを使います。

己は所詮、血に飢えた殺人鬼……
それでも最後の理性を保つ為に良き猟兵を演じなければ、とも思っています。
どうぞ自由に使ってください。



●心は有りや無しや
 似た空気を感じる、とナギ・ヌドゥー(殺戮遊戯・f21507)は思った。
 抑え込まれた精神性。彼の者はおそらく戦闘特化を目標とした人造体だ。痛みを感じることなく、怯むことなく、ただひたすらに役目を果たす。
 ロボット、またはオートマター、などと称するのが適切に思えた。
 腕にブラスターを持つ身体的特徴も似ていた。ナギが持つサイコパームは精神力をビームへと変換し掌より放つ。機構は違えど手にしたものは同じ。
 それは人造クリスタリアンであり、オブリビオン――ならば。

「オラアァァァッ!!」
 ナギは熱線を掻い潜り、歪な怨刃をジルコニア・コブラの首へと叩きつけた。鋸状の刃がガリっと食い込んだと見るや、腕力で薙ぎ払うように引き抜き斬りつける。
 斬首まではまだ遠いが、刃が食い込んだ厚みだけ首に裂傷が刻み込まれた。ジルコニア・コブラは受けた傷を撫でるでもなく、圧力に屈して傾いた首を元に戻しながら大剣を薙ぐ。
 ナギは刃を大剣にぶつけ、斬撃を相殺しながら一旦距離を取る。大剣は力強く、ナギが斬り合いを挑むには少々分が悪かった。
「チートコードできたっすよー」
「早く寄こせオラァ!」
「ひっ、わ、わかったっすー……」
 ジルバが電脳キーボードを叩くと、ナギへユーベルコード解除のチートコードが付与された。
 イライラする状況だった。怒りをぶつける相手は居たが、なまじ硬くて余計に腹が立つ。
 だがそれも終わりだ。ナギは両掌を交差させて押し付けて、
『心など、もはや不要!』
 鬼神、鬼神になれ――と。そしてサイコパームは膨大な火力を発揮する。
「ウオアァァァァァ!!」
 獣のような咆哮だった。掌をジルコニア・コブラに突きつけて放たれたビームはナギの精神を表すかのように赤く燃え、幾多の攻撃を弾き返していたジルコニア・コブラの体を初めて突き破った。
 腹に撃ち込まれたビームが背中に貫通しジルコニア・コブラを串刺す。その瞬間にジルコニア・コブラが起こした一瞬の硬直は、つと現れた感情のようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する

バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ

戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる



●爪はコブラじゃらし
 今日、アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)が出かけたのは、なんとゲームの中だった。様々な世界を目にしてきたが、ゲームの中とはまた新しい。
 そしてゲームのボスであるジルコニア・コブラは小さかった。アウルから見れば、だが。
 ジルコニア・コブラは大剣を掲げて襲い掛かってきた。アウルは爪を立てて対抗する。アウルの爪はジルコニア・コブラの大剣に比べれば短いが、体格差が齎すパワーの差で無理矢理五分まで持っていく。
 さながら剣戟のように爪と刃がかち合った。右へ、左へと袈裟に薙ぎ払うジルコニア・コブラに対しアウルもまた爪を左へ、右へとぶつけていって、拮抗した勝負を演じていた。
 もっと簡単に押し潰す方法もあったかもしれないが、ユーベルコードが使えるようになるまでの暇つぶしに。何だか猫とじゃれ合っているかのようだった。
「チートコード、できたっす! 送りまっすよー」
「ありがとー」
 アウルはほんわか答えながら、ジルコニア・コブラの大剣突きを爪で挟んで止めた。
「今のわたしじゃ物足りないよね……うんうん」
 ジルコニア・コブラは喋らない。アウルは一人納得し、黄金の瞳に覚醒した。それは『高き森の怪物』。怪物が聳えたのだ。
「えい」
 手をぐっと握り込んで、アウルは無邪気にジルコニア・コブラを殴りつけた。打ち下ろしの拳がジルコニア・コブラを真上から簡単に潰し、地面との間で圧迫する。
 穴の開いた箇所からぴしぴしとジルコニア・コブラの体に亀裂が入った。一瞬の圧力が膨大で耐えきれなかったのだ。
 アウルが拳を上げると、四本の指の跡の下に、首をぐんねりと前に曲げたジルコニア・コブラが横たわっていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

カーバンクル・スカルン
……クリスタリアンか。こりゃ、クリスタライズしたままお疲れしたー、とは行かないかな。ジルバさんちょいと下ろさせてもらうよ。

たしか、アイツは普通に拘束してもスルリと抜け出せる性質を持っていたはず……ならここで選択するユーベルコードは。

打ってもらうチートコードは【斬首刑】。相手の手足を車輪から伸ばした鎖で拘束し、万が一逃げられた時は私が敵の首を確実に斬り飛ばすユーベルコード!

首が人型の方か、コブラの方に飛ぶかは知らないが……どっちにしても相手に致命的な攻撃になることは明らか。

複製が本物に勝てる通理がないこと、ここで結果として見せつけてやろうじゃないの!



●本物と複製
 ジルバを降ろしたカーバンクルがジルコニア・コブラと対峙する。ジルコニア・コブラは螺子か歯車の飛んだロボットのようにカクカクと歪な動きを続けていた。
「ジルバさん、チートコードの準備を」
「はいはーいやってますよー。もう少しお待ちっすー」
 カーバンクルは車輪を取る。チートコードが来たら即座に鎖を放つ算段で。ジルコニア・コブラは熱線を撃つ度コブラの左腕が震えていた。カーバンクルは車輪を盾代わりに熱線を受け凌ぐ。
「……はい、オッケーっす」
 また同じ感覚が来た。これが最後だ、とカーバンクルは小さく念じて。
「――行け!」
 ブラスターの発射間隔を縫って鎖が放出され、ジルコニア・コブラに伸びていく。熱線の再発射が来る前に両腕、両足を絡め捕り、宙に磔の如く持ち上げた。
 ジルコニア・コブラはもがく。もがく度に体を分断する亀裂が広がり、より露となる。
 体表に浮かぶ空隙は地割れのようだった。カーバンクルは金切鋸を手に駆けていた。
 逃れるか、逃れぬか。どちらにせよ斬れば変わらない。もがき続けるジルコニア・コブラは自ら体を崩壊させていた。
 右腕が胴体から離脱した。左足が胴体から離脱した。ガチガチと鎖を揺らして、自分の体を破壊してでも逃げようとする精神はどこからやってくるのか。
 一切声を発しないジルコニア・コブラは謎に包まれたまま、鎖に繋がれた四肢を分断する。胴体に繋がった首がカーバンクルの元へ落ちてきた。
 カーバンクルの一閃は加速する。ジルコニア・コブラの赤い双眸を消し去るために、空を薙ぎ捨て破壊する。
 そこに首があったのだ。一つ切り込みの入った首は刃に断たれて、一瞬で胴体から離脱した。
 首が飛んで一拍の後、四肢も胴体も波に攫われる砂山のようにあっさりと崩れてしまった。
 首はカーバンクルの後方へ飛んでいったが、どこへ消えてしまったか――結局末路は同じだろうと、カーバンクルは納得して刃を収めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月19日


挿絵イラスト