3
生きる屍無き聖域の塔、蠢く悪意は屍より悍ましく

#UDCアース #呪詛型UDC #ゾンビ #戦争対策の為4月までに完結予定 #途中参加歓迎 #受付期限04/28(水)23:59まで

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#UDCアース
🔒
#呪詛型UDC
#ゾンビ
#戦争対策の為4月までに完結予定
#途中参加歓迎
#受付期限04/28(水)23:59まで


0




 ――伊豆半島の内陸部。とある地方都市。
 目玉と言えば最近建設された三階丸ごとショッピングモールにして建設された高層マンションが挙げられるが、それ以外は特に目立つような者は無い街……
 そこで、地獄のような出来事が起こっていた。

 ――PM18:07
「ハァ……ハァ……!何人逃げ込むことが出来た!?」
「俺達の連れは全員無事だが……それでも二十数人、と言ったところだ……」
 そう、青年2人は二重にシャッターを落とした入口と、その間に厳重に構築したバリケード。そしてこのシャッターとバリケードで侵入を拒んでいる『モノ』を睨みつける。

 ――それは、生ける屍であった。

 この街では、青年2人が率いるショッピングモールタワーに逃げ込んできた日の朝から生ける屍が蔓延し、次々と生者を生ける屍へと変えていったのであった。
「クソッ!何が起きているんだよ!」
「駄目だ、電波が繋がらない……」
 その問いに、どれも答えられない。
 ただ確かなことは、この街で安全な場所はこの高層マンションの身という事だけ。
「……飯にしよう。何を口に入れれば気が晴れるだろう」
「そうだな……いざという時に力が入らないんじゃあな……」
 そう言ってフードコートか食品売り場のある場所へと青年2人は向かっていく。

 ――彼らは知らない。これが天災の如き『人災』であることに。
 最初はショッピングモールの物資を使って和んできた彼らだったが……逃げ込んできて24時間が過ぎた頃合いから行方不明者が出始め、やがて日が変わる頃には人が人と争う凄惨な事態へと変わっていき……
 そして、60時間後――
 青年2人は悪意の毒牙にかかって屍の餌となり、そして生きる究極の屍が誕生してしまった。

「それを阻止するべく、君たちにこの大規模な呪詛型UDCを用いた儀式を止めてほしい」
 そう黒いセーラー服と同じ色の長い髪を靡かせ、日本刀を構えるのはグリモア猟兵が一人東雲・深耶(時空間切断剣術・空閃人奉流流祖・f23717)。
「伊豆諸島内陸部の地方都市にて、呪詛型UDCを用いた大規模な儀式……予知を見ればわかる通り生ける屍、つまりはゾンビパニックだな。この中で数十名の生存者が街の高層マンションに午後6時に逃げ込んだのだが……そこから60時間後、何者かの手によって全員殺害されてしまうのだ」
 そう沈痛そうな表情を一瞬浮かべた後、深耶は説明を続ける。
「殺害されるのは60時間後の午前6時からそのちょうど六時間前の54時間後の六時間と特定、それまでつまり2日と数時間は時間がある……とは言い切れん。実質的な余裕はは24時間だ」
 何でも彼らが高層ビルに逃げ込んで丁度一日が立った頃合いから行方不明者や妙な不和が生まれていき、やがて日がまたぐ頃には生きる屍が無い聖域であったはずの塔は人の悪意が満ちる凄惨な地獄と化していたようだ。
「それを阻止するべく最初の24時間はその不和や行方不明となる原因を探り、不和や行方不明が発生するのを阻止してほしい」
 こんな状況だ。生存者はかなり心労を抱えているはず。
 それを癒しながら調査すれば、生存者たちの方から情報を提供してくれるなど状況が有利に進められるかもしれない。
「オブリビオンと戦えない人々を守り、救うのが我々猟兵の存在意義だ。心のケアを行いたい者がいたら是非施してやってくれ」
 そして、歪みの原因を見つけたならば猟兵はそれを排除しに行くだろう。
「どうもこれは人の不和から生まれた悪意を糧とする儀式のようだ。それを防げば根本となる呪詛型UDCも弱体化するはずだ」
 それと、と言って深耶は最後に告げる。
「無事、呪詛型UDCを撃破できた場合には呪詛型UDCの影響が取り払われた結果、ゾンビ化した者達は無事に人へと戻るようだ。それも踏まえて今回の任務に当たってほしい」
 そう言って日本刀を金打し、そこから溢れ出した妖気を用いて深耶は猟兵達を転移させていった。


黒代朝希
 UDCアースでゾンビもの!
 一度はやってみたかったのですよね。

 第一章はショッピングモール内にて生存者と交流しながら、ショッピングモールの物資や食品を用いて彼らのメンタルケアを行ったり、ショッピングモール内から街の状況を伺うなどの情報収集をする。
 或いは『ゾンビものの定番なシチュエーションを行いたい』と言うものも生存者たちや他の猟兵に不利にならなければ『状況に応じた行動』とみなしてプレイングボーナスを付与します。

 第二章、第三章以降は断章を投下してからプレイングを受け付ける形となります。
94




第1章 日常 『巨大ショッピングモールでお買い物。』

POW   :    見た目も機能も気にしない。自分が気に入った物を買う。

SPD   :    見た目より機能重視。使いやすい物を買う。

WIZ   :    機能より見た目重視。おしゃれな物を買う。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

三池・悠仁
行方不明って事は単独行動とかそれに類する行動してるって事かな?
不和については、この状況で悪い噂流れりゃ悪目立ちするしって奴?
呪詛を発動させてる奴の関係者が内部に居るって考えるのが自然か

とりあえず、一般人にバレない様に
【小さき仲間】発動
高層マンションに逃げ込んだ一般人達を常に<追跡>させたり、周囲の<情報収集>させる
猫が平気そうなら、一部をすり寄らせて場を和ませたりでもするか
何かあったら、猫に構ってるふりして報告聞くね

俺自身は、遊びに来て巻き込まれた男子学生ってていで一般人に紛れ込むかな
積極的に周りの人を手伝ったり、声かけたりして交流していくよ
実際ゾンビ恐い、嫌い。正直泣きたいし帰りたいし……



「行方不明って事は単独行動とかそれに類する行動してるって事かな?」
 生きる屍に満ちた市内。その中で屍無き最後の聖域たるショッピングモールへと最初に転移してきた猟兵は三池・悠仁(幻想世界の迷子・f20144)。
「不和については、この状況で悪い噂流れりゃ悪目立ちするしって奴か?」
 転移した直後から60時間後の状況に陥る過程を考察していた少年は生存者たちが集まっているフードコートへと向かっていく。
「(となると、呪詛を発動させてる奴の関係者がこのショッピングモールの内部に居るって考えるのが自然か)」
 そう結論づけたアリス適合者の青年は、誰も見ていないことを確認してユーベルコード『小さき仲間(リトルフレンド)』を発動させる。
 それは使役型ユーベルコードによる子猫たちの召喚であり、かの猫たちは【情報収集】や【追跡】【失せ物探し】の技能を用いて情報収集を行い、悠仁の元へ集めた情報を届けるのだ。
「(ついでに、このショッピングモールに集まった生存者の心を癒すことになればって感じだな……)」
 そうしてショッピングモール内に子猫を解き放った悠仁は、フードコートへと足を運んで行った。

「そうか……君は朝早くからこのショッピングモールに遊びに来たのか……」
「それで市内発生初期から個々にいて難は逃れましたけど……依然としてゾンビの群れは消えないですもんねぇ……」
 フードコート内、ショッピングモールにてフードコートの責任者らしき初老の男性と話を進める悠仁。初老の男性もこんな状況故に孫に諭すような口ぶりで悠仁にサンドイッチを渡していく。
 どうやら生き残ったショッピングモールの責任者と外部から逃げ込んできた生存者チームのリーダーが、このショッピングモール内に出来た生存者のコロニーの各担当者となっているようだ。
「フードコートを仕切る私と家電製品の担当者、副店長などがショッピングモールの責任者では生き残っているんだ」
「……ん?店長さんは?」
「……パニックになって飛び出したんだ……二階の窓から『奴ら』に囲まれたのを見て、思わず目を逸らしてしまったよ……」
 そう沈痛そうに語るフードコートの責任者。
「……話を変えますね。上のマンション区画の人達とはどうなっているんですか?」
「あちらは、徹底的に四階に繋がるルートを塞いでるよ」
 エレベーターはショッピングモール内専用のだから、使えるけどね。と呟いく初老の男性。
「幸いにも妻と息子夫婦は市外遠くにいるが……この街だけで済んでいたら良いのだけどね」
 楽観視は後に苦痛につながりかねないと言い聞かせるように呟く男性。
 それでも気丈に若い少年や少女に声掛けをしていく姿は年の功を自慢として良い好々爺であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エヴィレダ・ハーミ
ッハー!ゾンビ映画さながらだなァ!チェーンソーでもありゃぁ、ハイってもんだぜ――とまあ冗談はさて置きだ。
よくあるってぇと、負傷時にギスったり、意見で勢力が分かれ孤立なんてとこか。やー、スクリーンの中だけだといいね。ま、ポップコーンは置いといて、医者っぽい事もしねえとな。

ヨー、兄ちゃん!シケた面してるな、ってぇこんな状況じゃぁな。いや悪ぃ、こんなことでも言ってテンション上げねぇとさ。兄ちゃんも息が詰まるだろ?
アタシは一人できちまってよ、皆のこと知らねえんだ。何か特筆すべきことでもあったかい?
あいや、これでも医者でね。怪我人でもいればってな。

いればUCを発動。薬を取り出すからとノコギリを手渡すぜ。


クオン・キマヴィス
(連携・アドリブ大歓迎)

情報収集はなるべく他の猟兵に任せて(一般人がサイボーグである私の姿を見たら益々パニックになるだろうから……)、私はショッピングモール内に不審な箇所が無いか、孤立している生存者がいないかを調査する。

普段使用している【鉄塊剣】はビル倒壊の危険を考慮して今回は使用しない。

生存者と遭遇した場合は、装備している【マシンピストル】を床に置くなどして敵意が無いことを示す。その上で安全な場所に誘導する。

今回は、なるべく調査を念頭に行動しようと思う。

――途中、おもちゃ売り場に置かれていた大きい熊のぬいぐるみに目を奪われてしまったのは、秘密。



「(ッハー!ゾンビ映画さながらだなァ!チェーンソーでもありゃぁ、ハイってもんだぜ)」
 心中にてハイテンションに叫ぶのは金髪碧眼に真っ赤なスーツとハイヒールを着込んだ女性、エヴィレダ・ハーミ(隠者の幸運・f32150)。
 彼女は今回が猟兵としての初任務であるが、堂に入った様子でショッピングモール内を散策している。
「(とまあ冗談はさて置きだ。よくあるってぇと、負傷時にギスったり、意見で勢力が分かれ孤立なんてとこか)」
 ゾンビ映画において描かれるテンプレートな展開……いわゆる『お約束』から推察したエヴィレダは負傷者の治療所を目指す。
 やがて、二階のフロアの一画。家具の量販店とドラッグストアの二つのテンポが近かった区画にて負傷者をベッドに寝かせている青年たちの姿が見える
「ヨー、兄ちゃん!シケた面してるな、ってぇこんな状況じゃぁな」
「な!?あ、アンタは……?」
 後ろから肩を叩く際、その衝撃で手にしていた器具などを落とさないよう見計らって青年の一人に声をかけたエヴィレダは立て板に水と言う言葉の如く口を回す。
「いや悪ぃ、こんなことでも言ってテンション上げねぇとさ。兄ちゃんも息が詰まるだろ?ああ、アタシはエヴィレダ・ハーミ……医療の心得がある者でね?この治療所の事を聞いて手伝いに来たのさ」
「あ、成程!助かります……!」
 そう言って青年はベッドに寝かされた負傷者数人の元へとエヴィレダを案内する。
「……噛まれた、という訳じゃあなさそうだね。重傷者ってわけでもないし」
「『奴ら』を抑え込む際にバリケードの材料に挟まったりぶつかったりした人達で……」
「噛まれた連中はいない、と?」
「ええ、噛まれた人は遅くても一時間で……」
 そう目を伏せる青年たち。話を切り替えようとしたエヴィレダは、そこで点滴のキットがある事に気が付く。
「……最近のドラッグストアってのは、点滴まで売っているもんなのかい?」
「ああ、この高層マンションでしょう?その住人さんの為に色々と専門的な商品を他の施設でも販売しているそうですよ」
「(……それだったら、何でショッピングモールと繋がる通路などを塞ぐ?もっとやりようはあるはずだろ?)」
 例えば、住民と避難民総出でショッピングモールの物資を運び込み、一通り運び終えたらショッピングモール全体バリケード区画にする、などすれば人数は増えても物資はそれ以上に増えるはずだ。
 幾ら何でも安全の為に避難民ごと物資が豊富な区画を放棄するというのは愚策も愚策だろう。
「……あるいは」
 ――最初から、マンションの住人は籠城の為の物資は必要ない。
 そんな考察に行き当たったエヴィレダは一通り患者に処置を施した後、監視室へと赴くのだった。

「情報収集はなるべく他の猟兵に任せて……一般人がサイボーグである私の姿を見たら益々パニックになるだろうから……」
 そう従業員用通路の一画で呟くのはサイボーグ処置が施された少女猟兵、クオン・キマヴィス(黒絢の機巧少女・f33062)。
 彼女はショッピングモール内に不審な箇所が無いか、孤立している生存者がいないかを調査している所だ。
「今回は、なるべく調査を念頭に行動しようと思う」
 そうして従業員通路を進んでいったクオンは、エヴィレダが赴くより先に監視室へと到着する。
「ここなら、ショッピングモールの全区画が良く把握できる」
 監視カメラの映像が映るモニター、そこにクオンは自身の機械仕掛けの義体からコネクタケーブルを取り出して機材に接続する。
 サイボーグである彼女は右腕は肘から下が、左腕と下半身はまるまる機械の身体となっている。
 その機械の身体が宿す機能の大部分は戦闘用であるが、電脳魔術師やハッカー等の権能を有した電子戦用の機能もある程度は有している。
「……良し、並行処理完了。これで随時かつ同時にショッピングモールの全区画での情報や出来事を把握できる」
 サイボーグの身体を介して脳裏に負荷が掛からないよう処理されて流れ込んでくる映像記録。
 その途中で、おもちゃ売り場に置かれていた大きい熊のぬいぐるみにクオンの意識が一時目を奪われてしまったのは、秘密。
 やがて一通り全区画の安全が確保されたのを確認し、クオンは次に監視室の機能やセキリュティ機能を確認しようとした。
「……?」
 そうした結果気が付いたのだが、この監視室……引いてはこのショッピングモール内の機能にクオンは違和感を覚えた。
「……オカルト?」
 そう言わざるを得ない、科学の範疇を越えた何らかの邪悪なる加護。それがこのショッピングモール内に感じられた。
 しかし、専門ではないがクオンは猟兵。生命の埒外へと至った彼女は生命の範疇に在る者の呪術を科学的に解析し、それを無力化して解除していく。
「これで、終わり……」
 やがて、ショッピングモール内に施された加護。
 それを探ろうとする者に対しての呪術を用いた攻性防壁を解除したクオンは、この部屋に何者かが迫っていくことに気が付く。

「……OK、こちらも猟兵さ。サイボーグの嬢ちゃん」
「……敵じゃない、か」
 そうして生まれた膠着状態は一瞬。すぐさまグリモアを介した深耶の連絡によって互いの身元を確認した二人は、共に呪術が解除された監視室のモニター画像へと目を移す。
「こいつは……」
「……隠し通路」
 そして、そこには怪しげなローブを被った人々が剣呑な作業を行っている姿があった。
 闇医者であるエヴィレダには、点滴に致死性でこそないが投与したものに苦しみを与える毒薬を仕込んでいると映像から理解できた。
 サイボーグであるクオンには、周囲一帯の通信機器を妨害している機材の調整を行っていると映像から理解できた。
「こいつは……最初から、このショッピングモールは生贄の祭壇だったわけかね?」
「……『人の不和から生まれた悪意を糧とする儀式』、その儀式場でもあった」
 その事実を確認した二人は、邪教団に気取られないよう通信を解除してグリモア猟兵に得た情報を共有する。

 もうすぐ、運命の24時間後が迫っていた――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 冒険 『マンションに潜む真の恐怖!』

POW   :    自らも住人のフリをして正面から堂々と入る

SPD   :    技能やガジェットを駆使し地下や屋上、ベランダから侵入する

WIZ   :    訪問販売員や点検作業員を装い探りを入れる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ――グリモア猟兵が指した24時間後の時刻。
 ショッピングモール内に隠された隠し通路内にて、ローブを被った者達が集まっている。
「もうすぐ、第二段階へと移る」
「祭壇に集まった者達に不和の種を撒き、骨肉の争いを起こさせて自滅させるのだ」
 そうして集まったローブを被った者達――このゾンビパニックを起こした邪教団の信者達は、生存者を自滅させるべく不和の種を仕込もうとする。

 しかし、先程の調査において猟兵たちはその企みを予め知っている。
 そして、邪教団は生存者の中に猟兵たちがいることを知らない。

 さぁ、不和の種が邪教の者達によってばら撒かれるのを阻止するのだ。
 方法は生存者たちが不安などの負の感情を抱かない方法……自分達が池に柄であると認識させないよう秘密裏に邪教の信者を処理するなどだ。
 或いは、撒かれた不和の種そのものを処理するのも手ではあるだろう。
 猟兵たちはグリモア猟兵からその伝達を受けて、行動を開始する――
三池・悠仁
不和の原因が判ればやりようはある
ローブの人って一般人であってるよな?邪教の信者だけど

【小さき仲間】発動!
<失せ物探し>の要領や<情報収集>で、妨害機材とか毒入った点滴薬とか見つけられないかな?
見つけ次第、爪とぎやじゃれて遊んでいいぞ~
間違って電源切ったり遊び疲れて点滴薬の上で寝たりして良いからな
大変そうなら俺や他猟兵に知らせるなりしてくれれば処理するなりなんなり出来るはず!

後はローブ共の居場所も探してくれると助かるかな
判明したら、他猟兵と情報共有後
<不意打ち>でもして、気失わせるなり拘束するなりしときたい
相手一般人だと思うし、一応あまり酷い事はしたくないなぁって



「不和の原因が判ればやりようはある……ローブの人って一般人であってるよな?邪教の信者だけど」
 アリス適合者の青年、三池・悠仁(幻想世界の迷子・f20144)はグリモア猟兵から聞いた情報を元に邪教団の信者への対処に向かっていた。
「相手は邪教の信者だけど、それでも一般人だからな……一応あまり酷い事はしたくないなぁ」
 悠仁が呟くと同時に、愉快な仲間達を呼び出す召喚系統のユーベルコード『小さき仲間(リトルフレンド)』が発動する。
「邪教団の信者がいる隠し通路に行って妨害機材とか毒入った点滴薬を見つけ次第、爪とぎやじゃれて遊んでいいぞ~」
 また、既に避難民がいるショッピングモール区画に運び出された毒薬入りの点滴薬等不和の種となる物資は優先的に攻撃するよう子猫達に命じたアリス適合者の青年は、にゃーにゃーとショッピングモール内と隠し通路内の二手に分かれて妨害工作に赴く子猫達を見送る。
「間違って電源切ったり遊び疲れて点滴薬の上で寝たりして良いからな~……さて、後は」
 そう言って悠仁はローブを被った者達――邪教団の信者の居場所を探りに行く。

「……何?妨害機材のケーブルが破損して電波障害が弱まっているだと?見せてみろ」
 機材担当班の配下からそう報告を受けた邪教団の幹部の一人は直々にその機材の元へと赴き、破損したケーブルを検分する。
「切断されているな……しかし、どんな刃物を使ったのだ?強いて言うならば鋸や鑢にかけられたかのような状態だが……」
 そう、鋭利な刃物で一息に断ち切ったのではなく粗い切れ味を有する物体で削りながら切断したかのようなケーブルを見た幹部は眉を顰める。
「……何者かが、我々の儀式に介入しているようだ。それも、突発的にではなく計画的に……いや、我らの儀式は徹底的に秘匿されて実行されたはずだが……?」
 そうブツブツと独り言を漏らしながら思考を巡らせていく幹部。
 
 それを、邪教団の信者に紛れ込んでいた悠仁は一息にすぐ傍で思考を巡らせている幹部を気絶させる。
「やれやれ、こんな危ない事……」
 ぼやきながら猿轡を噛ませて拘束した幹部の身体をさび付いたロッカーに仕舞い、外から鍵を閉めた後にそのロッカーが鎮座されている部屋の鍵を閉めていく。
 何分、隠し通路として作ったこの区画における防音性は彼らが良く知っているだろう。
 そうして再びローブを被り直した悠仁は、次の幹部を処理するべく向かって行った――

大成功 🔵​🔵​🔵​

エヴィレダ・ハーミ
不和の種は取っ払わねぇとな。
点滴は全員に報告するぜ。毒物が入っているとは言わず、医療用品を点検中にゴミのような不純物が混入していたもんがあると言ってな。

――あン?さっきから一人多いな。どーしても使わせたいらしいね。オーケー、嘘だが使った場合のリスクも説いてやらァ。
医療用品を使うような事態にならないように、と皆に釘も刺しとくか。

はー、点滴があるなら注射器も置いてんのな。さっきの一人を呼び出して、ビタミン剤なら出来ると言うよ。散々言ってたんだ、断らねえよな。
とりあえずド直球に聞いてみるかね。儀式の調子はどうだい?――ハッハァ!ビンゴ。あ、悪ィ。注射するもんが違ったわ。

さてと、邪魔者は寝かせとけ。


クオン・キマヴィス
邪教団の目論見も分かった。居場所も分かった。なら話は簡単。連中のアジトへ乗り込んで信者達全員を抹殺する。

けれど派手な撃ち合いをするとショッピングモールの生存者達にも聞こえて不安にさせてしまうだろうから、先ずは信者達に気づかれないように屋上から潜入することにする。

「大丈夫、事を荒立てたりはしない……たぶん」

潜入に成功したら後は簡単。ステルス迷彩を使って連中を一人ずつ〈暗殺〉する。頭を銃で吹きとばせば声を上られる心配もない。

一緒に潜入する、もしくは後から合流する猟兵がいるのなら予め伝えておく

「……多分教団の連中、凄く悲惨なことになると思う。気分悪くさせたら、ごめんなさい。」



「不和の種は取っ払わねぇとな……おい、ちょっといいか?」
 医療関係者として負傷者や体調を悪くした避難民の対応班に所属していたエヴィレダ・ハーミ(隠者の幸運・f32150)は、先程会話をした青年に声をかける。
「何ですか?」
「医療用品を点検していたんだが……その時に点滴薬の中にゴミのような不純物が混入していたもんがある事に気が付いたんだ」
 パニックや疑心暗鬼を起こさない為に『毒』が仕込まれているとは言わず『不純物』が混入していたと医療班に報告するエヴィレダ。
「どれですか?」
「ああ悪い、先程処理しちまってな……だが、他にも不純物が混じったのがあるかもしれねぇ。それを使っちまったら事だ」
「分かりました。手の空いている人達に声をかけて点検をしましょう」
 そうして始まる点滴薬等の医療物への再点検。
「(……あン?さっきから一人多いな)」
 そこに、エヴィレダは最初点検のために集まった人員。その人数と一人多い事に気が付いた。
「(どーしても使わせたいらしいね。オーケー)」
「こういう不純物が混じった点滴などを使った際の薬害を解いてやる。良いか――」
 医者としての薬学の知識を用いて論じるエヴィレダ。その論絶は純粋に医薬品の点検に来た人員に不純物が混じった点滴を使わせないよう留意させるに十分なものであった。

「あー、早々。ちょっといいか?」
 やがて点検を終えて解散する人員。その内の一人にエヴィレダは声をかけた。
「ビタミン剤なら出来るかもしれねぇ。そこを相談しても良いか?」
「ああ、了解っス。で、具体的にはどんな?」
 そうして軽薄そうな口調の青年はエヴィレダに気楽そうに問いかける。
「ああ、たった一つだけ聞きたいんだ――儀式の調子はどうだい?」
「ッ!?」
「ハッハァ!ビンゴ。あ、悪ィ。注射するもんが違ったわ」
 動揺した好きに鎮静剤を軽薄な青年――邪教団の信者に打ち込むエヴィレダ。
「さてと、邪魔者は寝かせとけ――おーい、お前疲れ溜まっていたんだな。ベッドに運ぶぜ」
 エヴィレダはそう演技しながら暗線状態にするべき人々をベッドに寝かせる区画へと運びこみ、信者をベッドに寝かせた後顔に掛け布団をかけて隠す。

「邪教団の目論見も分かった。居場所も分かった。なら話は簡単――」 
 そうクオン・キマヴィス(黒絢の機巧少女・f33062)は隠し通路内に潜み、上層階か外へと繋がる出入口を探していた。
 その目的は一つ。
「――連中のアジトへ乗り込んで信者達全員を抹殺する」
 その言葉に、グリモア猟兵からは「……明確に異形化している者のみ討伐。そうでないものは無力化に留めるよう」と達しが出た。
「……上層階にいる信者たち全員が異形なら……構わないですね?」
 そう判断したクオンは隠し通路内を散策し、上層階へと移るエレベーターを発見する。
 ハッキングをして監視カメラなどのセキリュティを無力化し、エレベーターシャフトへと飛び移ったクオンはシャフト内を登っていく。
 やがて、上層階の区画へと辿り着いたクオン。そこでステルス迷彩を起動させて更に隠密状態の質を高める。
「……これは」
 上層階の区画は隠し通路と同じような構造をした外周と、内部にある大きな吹き抜け状態となった十数階分の高さを持つ一個の部屋――儀式場が存在していた。
「……ここにいる邪教団の幹部を無力化、ないしは始末すれば……」
 そう言って散策しようとした直後、近くから何か粘着質な音が聞こえる。
 振り向くと、そこには人型の異形の姿があった。
「……信者の異形化を確認。これより掃討を開始する」
 瞬間、異形の頭部らしき部位を銃で撃ち抜くクオン。上層階の外周にはたくさんの異形化した信者の成れの果てが存在していた。
 最早、これは葬った方が彼らの為でもあるだろう。
 クオンはそう判断しながら銃弾を放っていった――

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

編堵・希亜(サポート)
「……なに?」
「そうなんだ。」
「私は、私だよ。」

囚人服のようなものを着て、いつも黒猫のぬいぐるみを抱えた女の子。口数は少なく、人見知りで猜疑心は強いものの、猟兵としての仕事をこなすためなら、それなりに人と付き合っていける。
甘い物が大好きで、食べればすぐに機嫌がよくなる。嫌いなモノは、かつて自分のいたアリスラビリンスの世界と、それを連想させるもの。

戦闘では、自分ではあまり戦わず、自身に宿るオウガの『カイ』を戦わせたり、ぬいぐるみをバロックレギオンとして相手を押しつぶしたりする。

『カイ』は上等なドレスを着たラミアで、少し高飛車な話し方。宿主の身は守り、敵には容赦がない。『さぁ、敵はどこかしら!?』


臥待・夏報(サポート)
やっほー
実は最初から此処に居た夏報さんだよ

隅っこで怯えてる一般人の捕虜とか
はたまたフードを目深に被った敵の一味とか
もしかしたらボスの傍らに侍ってる女とかいるじゃない?
そういうモブのうちの一人が、『目立たない』よう『闇に紛れ』て『情報収集』している夏報さんだったって寸法さ

とは言っても夏報さんはしがないエージェント、身体能力は一般人に毛が生えた程度
そんなに派手なことはできないね
実弾式記憶消去銃『MILK-DIPPER』による情報操作や暗殺
毒針付きフックワイヤー『釣星』による罠の仕掛けや暗殺
ま、こんな話をしている頃には地味な仕事は終わっている
戦闘に巻き込まれる前に、『逃げ足』を活かして退散しておくよ


姫神・咲夜(サポート)
 桜の精の死霊術士×悪魔召喚士、女性です。
 普段の口調は「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」、
 片思いの人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

清楚で女流階級風の口調で、お淑やかな性格です。
基本的に平和的な解決を望みますが
戦わざるを得ない時は果敢に戦いに向かう勇敢さを持っています。

 あとはおまかせです。よろしくおねがいします!


ミラリア・レリクストゥラ(サポート)
やや戦いの不得手なクリスタリアンの旅人です。唄を得意とし、必要であれば口だけではなく全身を震動させ発声します。また、ユーベルコードとして唄う場合は様々なサポートをします。
性格としておっとりしている所はあるものの、尊厳を卑劣に踏みにじる行為を見ると許せないと憤怒します。
ビーストマスター適性はかなり限定的で、『地母の恵み』で活性化した大地の恩恵を求め集まったものと一時的な協力関係が築かれます。
食事も呼吸も不要で、大地の放射エネルギーを糧とします。このためスペースシップワールドには適性がありながら苦手意識が強く、近寄りたがりません。

『お祝いですね!一曲唄わせてください!』
『あら?お困りでしょうか…』


フォルセティ・ソルレスティア(サポート)
◆性格
明るく元気で、好奇心旺盛で何にでも興味を持つけど、少し飽きっぽいところも。
年齢より子供っぽく(見た目に近い)、味覚も完全にお子様。
よく女の子に間違えられるが、言うほど気にしていない。
口調は「ボク~だよ」「わー、~だね」

◆戦闘
聖なる箒を振り回して、遠距離からの魔法系UCを使用。
グアルディアン・サトゥルノで相手のUCを相殺したり、ラビリント・ネプトゥノで
行動を制限したりすることもある。
フィニッシュはカラミダド・メテオーロが多い。
TPOに応じて愛用の宇宙バイクで戦うことも。意外と乗りこなす。
負傷者がいれば楽器演奏と歌で癒すことも多い。

◆非戦闘
情報収集を中心にしつつも直感を信じて行動することも



「……甘い物、美味しい」
 そう言ってショッピングモールのフードコートにてクレープやドーナツなどを食べている少女、編堵・希亜(蛇に囚われた少女・f19313)は食事中も邪教団の手がかかっているらしき人々がいないか観察をしていた。
「……バロックレギオン」
 それと同時に自身のバロックレギオンであるぬいぐるみを召喚し、フードコート周囲だけでないショッピングモール内を散策せていく。
「……見つけた」
 やがて、エヴィレダの指摘でビタミン剤を主体として患者に投与していく方針を決めていた医療班、その中に隠れて毒薬を仕込もうとしていた邪教団の信者をぬいぐるみのバロックレギオンを介して発見する。
「押しつぶして」
 周囲に人がいない――信者がそう判断して毒薬を仕込もうとしているのだから当然なのだが、その環境を利用して希亜はバロックレギオンを巨大化させていく。
 やがて背後に何か存在感を感じた信者が振り向いた時には遅く、ぬいぐるみの質量で押しつぶされて気絶したのであった。

「やっほー。実は最初から此処に居た夏報さんだよ」
 そう言いながら隠れて避難民に紛れていた邪教団の信者を無力化していくのは本職のUDCエージェントの一人、臥待・夏報(終われない夏休み・f15753)。
「隅っこで怯えてる一般人の捕虜とか、はたまたフードを目深に被った敵の一味とか、もしかしたらボスの傍らに侍ってる女とかいるじゃない?」
 説明するかのような口調で信者を拘束していく夏報。
「そういうモブのうちの一人が、『目立たない』よう『闇に紛れ』て『情報収集』している夏報さんだったって寸法さ」
 そう語る通りに現地に秘かに赴いて情報収集を行い、現場にて適切な判断と行動を取れたのは現職のUDCエージェントと言えるだろう。
「とは言っても夏報さんはしがないエージェント、身体能力は一般人に毛が生えた程度。そんなに派手なことはできないね」
 そう語りながらも、夏報はまたもや信者を無力化していった。

「避難民に紛れて不和の種を撒き、それによって生まれた疑心暗鬼を利用するだけでなく彼ら自身を贄にするとはなかなかの非道ですね」
 ショッピングモール内の一区画にて不和を起こさせる工作を行っていた邪教団の信者を無力化したのは姫神・咲夜(静桜・f24808)。
「それにしても、上層階の邪教団の信者は異形化しているそうですね……無力化した彼らもどこかに隔離した方が良さそうですね」
 そう呟いて咲夜はほぼ制圧済みの隠し通路へと赴き、猟兵が獲得した部屋へと工作員を放り込む。
 その後は隠し通路内に潜む邪教団の信者を無力化していき、ショッピングモール内に偽装された隠し通路区画の全ての区画を制圧する。
「私はサポート担当とはいえ、戦闘自体は出来ますからね」
 気絶した邪教団の信者を拘束して部屋の一つへと閉じ込めながら、そう一人ごちる咲夜であった。

「ほぼショッピングモール内の信者は掃討されたようなので、私は避難民の皆さんを元気づけるとしましょうか」
 そんなほぼ全ての自我を持っている邪教団の信者が無力化されたとの報告を受け、スピネルの体にオパールの目を持つクリスタリアン種族の少女、ミラリア・レリクストゥラ(目覚めの唄の尖晶石・f21929)は自身の限定的なビーストマスターとしての適性による権能、『地母の恵み』を用いて避難民の緊張を解していくことにする。
「とは言ってもそのまま使ったらそれはそれでパニックになりますので、ここは応用して……」
 猟兵はいかなる種族であっても、いかなる世界にて外見に違和感を住民に感じられない加護を有しているが、ユーベルコードなどの異能に関しては話が別である。
 故に、異能が周知されていないUDCアースの世界にて『地母の恵み』を使うには応用が必要であった。
「あ、お手伝いしますね――『地母の恵み』よ、食物に宿ってください……」
 そこで、ミラリアはショッピングモール内の食料品に大地のエネルギーを宿し、避難民を元気づけていった。

「やれやれ……ゾンビの依頼だって聞いたから悲惨な光景も覚悟していたけど、ある程度山場は超えていたみたいだね?」
 そう中性的な容姿の少年は肩を竦める。
 彼の名はフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)。
 今回のサポート担当として現地に到着したのは最後の方であったが、ショッピングモール内にて不和を起こさず助け合う避難民の姿を見て山場を越えていることを察したのであった。
「(……とはいえ、返し風は吹くはずだ。避難民でなく邪教団の彼らに)」
 そう魔術師系統の猟兵の一人として、外法に手を出した邪教団に思いを馳せるフォルセティ。
 隠し通路に赴いて邪教団の信者が拘束されている部屋を訪れると、そこには苦しんでいる信者の姿があった。
「やっぱり……持っていかれるね」
 フォルセティが呟いた直後、邪教団の信者の身体は融解して消えていく。
 その直後に感じ取った建物の上層部から強い魔力反応。
 その根源を見透かすようにフォルセティは天井を見上げていた――

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第3章 集団戦 『蠱毒の好餌』

POW   :    断末魔の呪詛
自身が戦闘不能となる事で、【自身にとどめを刺した】敵1体に大ダメージを与える。【嘆きの声や命乞い】を語ると更にダメージ増。
SPD   :    餌の芳香
【『蠱毒の好餌』に対して恐怖や絶望】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【邪気】から、高命中力の【残忍性を高める波動】を飛ばす。
WIZ   :    蠱毒の汚染
自身が【死の苦痛】を感じると、レベル×1体の【邪悪化の汚染】が召喚される。邪悪化の汚染は死の苦痛を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 避難民の不和を集められなかった邪教団の信者達。
 その代償として彼らの身体は融解していき、呼び出そうとした存在の不完全な肉体を構成する一部となった。
 顕現したそれは不完全な存在として集団戦級オブリビオンとして上層階を彷徨っている。このまま放置すれば下層へと赴き、避難民が犠牲となるだろう。
 猟兵よ、この呼び出されたモノを骸の海へと追儺するのだ。
エヴィレダ・ハーミ
あン?さっき寝かせた奴が居ないだと?当分起きねぇ筈なんだが――って服や靴は残ってるじゃねえか、どう云うこった!消えちまったのか?
まあ、とりあえず不和は起きなかった、だな。上にいきゃぁ信者のことが解るかもしれねえ。他の猟兵も行ってそうだな。

来てみたが信者の姿が見えねえな――ってぇ何だ、あいつは。あれが東雲の言っていた呪詛型UDC……ってぇやつか。やたらとボロッボロな見た目はゾンビに負けず劣らずだな。アタシらが邪魔したせいかね、オーケー。

戦闘は領分じゃねえが、仕方ねえ。UCを使うぜ。アサルトライフルでヘッドショット。ついでに【制圧射撃】でダメージを入れておくぜ。さっさと躯の海に帰りな、お嬢ちゃん。



 話は二十数分前まで遡る。

「あン?さっき寝かせた奴が居ないだと?当分起きねぇ筈なんだが――」
 制圧した邪教団の隠し通路の一部屋、そこで訝しげな声をエヴィレダ・ハーミ(隠者の幸運・f32150)は響かせていた。
「って服や靴は残ってるじゃねえか、どう云うこった!消えちまったのか?」
 すぐさまグリモア猟兵と連絡を取ろうとするエヴィレダ。
「(まあ、とりあえず不和は起きなかった、だな。後は招来されるという集団戦級のオブリビオンとやらをぶちのめせばいいだけってか……)」
 心中で呟きながらもエヴェレダはグリモア猟兵との通信を随時行っていく。
「あ、繋がったか……!オイ東雲!邪教団の奴らが消えちまって……上?この高層マンションの上層部ってことだよな?」
 そうして通信から開示される情報は、闇医者の頭に痛みを生じさせるには充分であった――

「来てみたが信者の姿が見えねえな――ってぇ何だ、あいつは」
 そうして儀式場――少なくとも、数刻前までは邪教団も手綱を握っていたためそう便宜出来たのだが――ともかく、そこへと辿り着いたエヴィレダは目にしたソレに眉を顰める。
 ――人々の不和の感情を生じさせることが出来ず、代わりに自らを奉じる者の肉体と魂魄を触媒として召喚され尚不完全な霊格で召喚されてしまったソレに。
「あれが東雲の言っていた呪詛型UDC……ってぇやつか。しかし、やたらとボロッボロな見た目はゾンビに負けず劣らずだな。アタシらが邪魔したせいかね?」
 本来の人々の負の感情と言う呼び寄せる者に適切な触媒ではなく、代償として邪なる存在の怒りと不興を買った邪教の者達の命数十ではやはり邪神としての霊格は落ちるというしかない。
「オーケー、戦闘は領分じゃねえが、仕方ねえ――ユーベルコードを使うぜ」
 状況を把握した闇医者は戦闘特化型でないと呟きながら、アサルトライフルを取り出して銃口を呼び出された呪詛型UDCへと向ける。
「さっさと躯の海に帰りな、お嬢ちゃん」
 瞬くはマズルフラッシュ。それと同時に放たれた呼び出されたモノの頭部を貫き内側から炸裂させていく弾丸は、一も二もなく連射されていった――

大成功 🔵​🔵​🔵​

クオン・キマヴィス
そんな姿になってまで、あなた達は何をしようとしていたの……?何があなた達をそうさせたの……?

……もう何を言っても届かないのだろうけど。異形化した信者に情けなんてかけない。義体の〈リミッターを解除〉してマシンピストルと、『エクウェス』を使って一体ずつ確実に処理していく。
なるべく連中の標的を自分1人に向けさせるように派手に戦う。そうして集まった所にUC発動。一網打尽にする。

――大丈夫、この身体は呪詛にもある程度耐性がある様に造られてる。痛覚抑制も施されてる〈激痛耐性〉から、多少無茶をしてでも異形達を排除する。

……ああでも、命乞いくらいは聞いてやってもいいかもしれない。まあ

「聞くだけだけど。」



「そんな姿になってまで、あなた達は何をしようとしていたの……?何があなた達をそうさせたの……?」
 理解不能、と言わんばかりの侮蔑の視線と台詞を投げかけ、自身の専用装備である【対UDC専用自動小銃『エクウェス』】と【マシンピストル】の二丁。その銃口を呪詛型UDCへと突きつけながらクオン・キマヴィス(黒絢の機巧少女・f33062)は最終通達を告げる。
「……もう何を言っても届かないのだろうけど。異形化した信者に情けなんてかけない」
 刹那にクオンの義体から電子音が鳴り響く。
 それはリミッターを解除し、ブレイズキャリバーであるクオンの炎と【対UDC専用自動小銃『エクウェス』】と【マシンピストル】、それらをクオンの義体を介して接続することで炎の魔弾を二丁から解き放つ機能の解除だ。
「――全て灼き尽くす、『ソルフレイム・トルネイド』!!」
 瞬間、連射式の銃器から解き放たれる銃弾と一つ一つの弾丸に付属された炎。
 なるべく連中の標的を自分1人に向けさせるよう派手に立ち回りながらクオンは炎の魔弾を呪詛型UDCへと叩き込んでいく。
「良し、集まって来た……『ソルフレイム・トルネイド』、フルバースト!!」
 やがてクオンに群がって来た呪詛型UDCは、集団戦級オブリビオン特有の数の利を用いて圧殺しようとするが、
「――大丈夫、この身体は呪詛にもある程度耐性がある様に造られてる」
 本来、今回招来されたモノが具現化したのは死の怨念や恐怖を主体とした呪詛を得意とするユーベルコード。
 その中に集団戦級オブリビオンの特性を活かした『一個体ごとに止めを刺した敵に呪詛を与える』という呪詛型ユーベルコードを展開していたのだが、その耐性を獲得している義体を有するクオンには効くことが無かった。

「……命乞いくらいは聞いてやってもいいかもしれない」
 あらかた呪詛型UDCを掃討し終えたクオンは、見える限り最後の個体に銃口を向けた後にそんな言葉を呟く。
 その言葉を聞いて、恨み節を呪詛事ぶつけようとする呪詛型UDC。
「まあ」
 それを睥睨しながら、引き金を引くクオン。
「聞くだけだけど」
 そんな言葉を耳にした直後、呪詛型UDCの意識は闇へと落ちた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

虚偽・うつろぎ(サポート)
世界問わず大歓迎
世界を超えて自爆活動さ
アドリブ連携等ご自由に

登場即自爆
自爆できれば台詞も活躍もいらぬ!
速攻で自爆することが最優先
1歩も動かず即自爆
そう、自爆だ
僕に自爆をさせるんだ!
僕もろとも鏖殺だ
これぞ鏖殺領域なり

ただ自爆するためだけに現れる存在
何かいきなり自爆する怪奇現象
もはや災害である

技能:捨て身の一撃を用いての
メッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆

射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
大事なのは自爆までのスピード
有無言わせぬスピードで自爆する
これ最重要だね

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能


エリカ・グランドール(サポート)
 サイボーグのシャーマン×電脳魔術士のエリカ・グランドールです。
 戦闘はあまり得意ではありませんが、周囲の状況を観察して違和感のある箇所を発見したり、敵の弱点を推測して隙を作り出すといった行動で皆さんをサポートしたいです。

※セリフ例
「今、何か光りました。ここに何かあるのでは……」
「あの敵の動きには規則性があるわ。うまく狙う事が出来れば……」

 冷静沈着と言う程ではありませんが、ビックリする事はあまりありません。
 あと、笑いのツボが良くわかっておらず「今の、どこがおもしろかったのでしょうか?」と、真面目に聞き返す事もあるようです。

 ユーベルコードは、エレクトロレギオンを好んで使います。


リディア・スカーレット(サポート)
 ダンピールのビーストマスター×パラディン、女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 恋人には「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

静かな場所や花などの自然が大好きです。
人との会話は淡々とこなし、あまり私情を入れない様にしてます。
仲間は大切に思っており、仲間とは協力し合い
依頼の成功を目指します。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


桜雨・カイ(サポート)
【日常】
口調は年齢立場変わらず丁寧語です
自分は人形なので、人のそばにいて力になりたいと思っています。
怒ったり、他人を悪く言う事はしません。どんな恰好や行動もその人の個性ですから
まだまだ知らない事が多いので…言われた事は素直に信じてしまう性格です。

【戦闘】
UCは状況に応じて使い分けます
【錬成カミヤドリ】は防御と攻撃に分ける事が多いです
【エレメンタルー】は精霊にお願いすると手を貸してくれます(炎が多いです)【念糸】で敵の動きを封じる時も。
基本は人を守ろうと動きます。
…でも、どうしても避けられない時は…手を下す側にまわります。
どんなに辛くても……大丈夫です、自分で決めた事ですから。


レイカ・ヴァンスタイン(サポート)
フェアリーの聖者×プリンセス、8歳の女です。

戦闘は苦手で援護や救助、支援など中心です。
武器は人間大の人形(銃火器持)ですので、運搬作業も可能です。
普段は悪戯(許せる範囲)で遊ぶ※戦闘とは別です。

普段の口調は「マイペース(ウチ、相手の名前+ちゃん、なの、なの?)」
苦しい時は「愛想笑い(ウチ、相手の名前+ちゃん、なの、なの?)」です
幼いので殆どひらがなで喋ってます。

・ユーベルコードは必要に応じて、多少の怪我は厭わず積極的に行動(支援中心)します。
・他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
・あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 ドガァァァァンッ!!
 そうして虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)は上層階と中層階の狭間にて、逃げ出そうとした呪詛型UDCを巻き込んで自爆した。
 かつて第四の人の心に宿る常闇とそれを灼滅する光の勇者の世界。
 そこでなぜかロードローラーになり戦死した光の勇者の一人であった彼は、何の因果か過去が未来を侵食する第六の猟兵の世界へと転移してきたのだ。
 そんでもって根本的に『死亡』と言う概念がない『猟兵』という存在ゆえ、彼は自爆特化型の猟兵として活躍しているのだ。
 これぞ鏖殺領域なり、とは彼の言葉。闇堕ちと灼滅の果て、姿を失い名前と記憶と六六六人衆への執念だけが残った六三位の残滓こそが彼なのだ。

「変わった猟兵ですね……」
 そう呟くのは、我らがグリモアベースの旅団長たるエリカ・グランドール(サイボーグのシャーマン・f02103)。
 彼女はうつろぎの自爆音を耳にしながらもユーベルコードであるエレクトロレギオンを展開、逃げ出そうとしている呪詛型UDCを各個撃破している。
 グリモアベースの旅団長と言う猟兵の中でも著名な彼女であるが、猟兵として直接現場に赴くことも少なくはない。
「他の20体はそのまま周囲の散策を……残りの13体は各ショッピングモールエリアに繋がる入口付近に待機。もし呪詛型UDCが近づきそうになったら私が直接叩きに行きます」
 召喚した83体のエレクトロレギオンに各個指示を出しながらエリカは呪詛型UDCを撃破していく。
 一つでも討ち逃したら大惨事になりかねない。
 そんな思いを胸に秘めながら、隠し通路内を走っていったのであった。

「グリモアベースの団長も活躍しているみたいね。私も呪詛型UDCの撃破に専念しましょう」
 そう言いながらユーベルコードを発現させ、ヴァンパイアへと覚醒したのはリディア・スカーレット(孤高の獣使い・f24325)。
 淡々とした口調や態度、それに基づいて受け取られるだろう無機質そうな印象とは裏腹に非常に仲間重いな少女であるリディアは仲間の負担を少しでも減らせるよう尽力することを決して厭わない。
 深紅の刀身を持つ巨大な剣である【クリムゾン・ノヴァ】の岩を砕く程の爆発的な破壊力をヴァンパイアの膂力と魔力を用いて戦闘を行う彼女、白兵戦においてこれはシンプルに強いというべき戦闘スタイルである。
「それにしても、本来の召喚だったらどんなUDCが生まれていたのかしら……?」
 そんな疑問を口に出しながらも、獣と意思疎通を行うための音を流す剣状に変化させた道具も取り出して二刀流剣士の如く呪詛型UDCを狩るリディアであった。

「……いっそ憐れですね。ここまで堕ちるとは」
 そうヤドリガミは呟く。彼の名は桜雨・カイ(人形を操る人形・f05712)。
 異名通り『人形を操る人形』がヤドリガミと人形遣いとしての本質である彼は、人形を操るための糸である【念糸】を展開させて呪詛型UDCへと立ち向かっていく。
「――『この糸は想いが紡ぐ糸。――痛みも記憶も、過去を全て抱えてその先へ進みます!』」
 そうして紡ぎあげられるのはユーベルコードの起動詠唱。
 思いを紡ぎ、過去の悼みを抱いて未来へと漸進する決意を唱えて、彼は自らの異界法則(ユーベルコード)の銘を叫ぶ。
「――『想撚糸』!!」
 刹那に念糸を思いや記憶の数で強化される撚糸に変換させ、、自身の撚糸を籠目に編み上げて創り出された結界を展開するカイ。
 そうして作り上げられた結界の中で、呪詛型UDCは骸の海へと還っていった。

「あらら、これはもう全部撃破された後かな?」
 フェアリーの猟兵であるレイカ・ヴァンスタイン(銀光精・f00419)は、呪詛型UDCがあらかた骸の海へと還されたマンション区画へと足を赴いた時にそう呟いたという。
「まぁ、ウチは戦闘苦手だしね。ある意味助かるかも?」
 そう呟きながらショッピングモール区画へと赴くレイカ。
 猟兵の加護の一つである『どんな種族であろうと、どんな世界でもその世界の住民には違和感を与えない』と言う加護によって『妙にちっちゃい人』という認識が働く事を活かしたレイカは、避難民のケアに回ったのだ。
「――『言霊之玉響』」
 そこで発現したのは回復型ユーベルコード。彼女の声援を聞いた避難民は徐々に、不和が無く結束することの出来た事で大きな連帯感を手にすることが出来た。
 これならば、最早後は現地のUDCエージェントを突入させるだけだろう。

 後の話をしよう。
 呪詛型UDCが全て撃破されたことでゾンビ化した住民とそれによって殺害された住民は影響が取り除かれたことによって蘇生。
 多少の混乱があったもののUDCの記憶処理によって収まっていく。
 やがて、『土地の毒ガスによる集団昏倒と幻覚』と言うカバーストーリーを受けた町の住民は違和感を覚えながらも、日常へと戻っていく。
 しかし、呪詛型UDCの贄となった邪教団の者達は依然として行方不明。
 これが、今回のゾンビ化UDC災害の結末であった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年04月30日


挿絵イラスト