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それは蒼玉の夢であれ

#スペースシップワールド #猟書家の侵攻 #猟書家 #バトラー・サファイア #クリスタリアン #漿船

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●漿船ソムニア
 夢であってほしかった。夢でなければならなかった。
 起こってはいけなかった――住人達の皆殺しなんて。
「これで未練はなくなりましたね、『ソムニア』。あなたが拠り所とすべきは、プリンセス・エメラルドの御許なのです」
 突然現れた「バトラー」は、守ってきたものを壊してしまった。
 ああ、どうか、夢よ醒めて――。

●夢見る者は誰ぞ
「ふむ、我ながら天才的発明だ。自在に夢をコントロールし、好きな体験ができる、まさに『夢』の機械! さて、名付けにはいささか困るところだが……まあ、機能さえ万全であれば名前など必要ないか」
 クリスタリアンの自称天才発明家、リーヴェルは渾身の自信作に酔いしれていた。
 夢とは記憶の深層とも言われるが、その形は限りなく不定形。呪いめいた夢の操作法などが都市伝説的に囁かれる中、真に実現すれば権威ある賞を取ってもおかしくないが――スペースシップワールドという世界には彼女の発明を認められるだけの権威は存在していなかった。
「さて……わざわざ記録・再生機能までつけたんだ。せっかくだから私が見たことも聞いたこともないような夢を見てほしいのだが……ソムニアの住人達では限りがある、か。空想の産物たる小説を貪る彼らなら……いやいや、それなら小説を読めばいい。もっとこう……あれだ、生きている場所が全く違うような者がいれば……」
 リーヴェルは被験者を求めている。彼女が言う条件に当てはまるような者達を、君は知っているだろうか。

●スペースシップワールド・9thラウンド
「私は毎日の夢を楽しみにしているんですけど、大体覚えていません!」
 夢とは得てしてそういうものだ。しかしロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は鮮明な「悪夢」を視る。グリモア猟兵ならば逃れられぬ運命のようなものだ。
「ですが今日もまた『悪夢』のお話です! スペースシップワールドで猟書家『バトラー・サファイア』が漿船ソムニアの住人を皆殺しにしてしまうんです! 彼女は漿船に眠る転送装置を利用して中に侵入してしまうようですね!」
 プリンセス・エメラルドと漿船を繋ぐ転送装置。ロザリアが把握しているのはそれが存在するというところまでで、具体的に漿船のどこにあるかまではわかっていない。
「ですので皆さんには漿船ソムニアに向かってもらって、転送装置を探し出し、バトラー・サファイアが住人に手を掛ける前に倒して頂きたいんです!」
 では、転送装置を見つけるためにはどうすればよいか。ロザリアは、強力な助っ人のような人物を知っている。
「その漿船にはリーヴェルさんという発明家の方が居まして、夢を自由に見る機械の被験者を探しているようなんです。どうやら他の世界のことを知っている人がいいみたいなので、皆さんはきっとお役に立てるのではないかと思います!」
 言ってしまえば取引だ。リーヴェルの研究の被験者になることを条件に転送装置の捜索を持ち掛ければ、彼女はきっと快諾してくれる。住人のクリスタリアンなら漿船のテレパシーで意思疎通ができるので、彼女を頼るのが手っ取り早い。
「皆さんの頑張りが実を結ぶと私は信じています! 一つ一つ、確実に対処していきましょう! それではよろしくお願いします!」


沙雪海都
 沙雪海都(さゆきかいと)です。
 最近見た夢って全く思い出せないです。そういうものですよね。

●フラグメント詳細
 第1章:日常『あなたの見る夢は?』
 まあ好きなことしていいですよ。夢だし。
 とは言え公序良俗は守って頂きたく……。

 リーヴェルがやりたいことは「他者の夢を記録し自身に再生することで、自分が全く経験していないことを夢として体験する」という感じです。
 なので他の世界のことを知っている人が必要なわけですね。

 第2章:ボス戦『バトラー・サファイア』
 女性執事にして暗殺者だそうですよ。
 きっと有能なんでしょうね。

●MSのキャパシティ
 気分で進めます。プレイングはお早めに。
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第1章 日常 『あなたの見る夢は?』

POW   :    夢の中でトレーニング!

SPD   :    夢の中で懐かしい人と過ごす

WIZ   :    夢の中で遊んで過ごす

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

サカマキ・ダブルナイン
【WIZ】
成程、夢を見る為の装置と……わらわロボなんじゃけど大丈夫かえこれ。調整いるなら手を貸すぞよ?(ハッキングツールわきわき)

わらわは昔の記憶がぶっ壊れとってな、どーやっても読み込めんのじゃ。けれど、この装置でそれを夢という形にすれば……もしかするかのー。

準備が済んだら夢にダイブじゃ!!
……ここは……何やらファンタジックな部屋じゃの、多分アルダワとかいう世界じゃな。
どうも俯瞰視点になっとるようじゃ、まあ夢じゃしな。

……ん?そういえば何故アルダワ……ってあー!!!わらわがおる!
部屋の真ん中で寝とるぞ……いや、これは。初回の起動もしとらんのか……?
ってことはもしや、わらわ、アルダワ出身……?



●夢の中のわらわ
「なるほど、猟兵……ふむ、他の世界を渡り歩いているならば、実に良い被験者だ」
 リーヴェルはサカマキ・ダブルナイン(ロボ巫女きつねのお通りじゃ!!!・f31088)を嘗め回すように見つめながらそう断言する。猟兵として他の世界に赴いた経験のあるサカマキならば、リーヴェルにとって未知なる世界を知っている、ということだ。
「成程、夢を見る為の装置と……わらわロボなんじゃけど大丈夫かえこれ。調整いるなら手を貸すぞよ?」
「心配無用。自我を持つ存在なら人間だろうが動物だろうがロボットだろうが機能は果たす。私を信じてくれたまえ」
 リーヴェルはハッキングツールをわきわきさせるサカマキを制止し、早速実験に取り掛かる。センサーを額からこめかみに掛けて数か所ぺたぺたと貼り、専用のカプセル内に体を寝かせた。
「わらわは昔の記憶がぶっ壊れとってな、どーやっても読み込めんのじゃ。けれど、この装置でそれを夢という形にすれば……もしかするかのー」
「記憶の破損か……この機械は『思い出す』プロセスとは異なったプロセスを経て記憶を読み込むものだからね……そういったことも可能性としてはある。その過程も含めてデータを取らせてもらうよ。それじゃあ、おやすみ」
 カプセルが閉じ、内部が薄暗くなる。サカマキの意識はやがて記憶の深層に沈んでいった。


 サカマキの視界にもやもやと色が映り、次第に形がはっきりしてきた、壁や床、調度品などに黄色やピンク、黄緑色といったパステルカラーが目立つ。
(……ここは……何やらファンタジックな部屋じゃの、多分アルダワとかいう世界じゃな)
 雰囲気で当たりをつけていくサカマキ。四角い部屋を良く見渡せたのは、視界が俯瞰視点になっていたからだ。
 まあ夢じゃしな、と簡単に納得して部屋を見渡す。誰の部屋なのか、何かわかるものがあればいいが――。
(……ん? そういえば何故アルダワ……ってあー!!!)
 事件絡みでアルダワ魔法学園を訪れたことはなかったはずだが――と不思議に思っていた時に、目に飛び込んできたものにサカマキは驚愕した。
(わらわがおる!)
 発見したそれは、紛れもなくサカマキ自身。目を閉じ、両手を腹の上に組んで台の上に寝かされていた。
(部屋の真ん中で寝とるぞ……いや、これは。初回の起動もしとらんのか……?)
 寝姿にしては綺麗過ぎた。微動だにしない夢の中のサカマキは、作られたばかりといった風の無垢な表情をしていた。
(ってことはもしや、わらわ、アルダワ出身……?)
 この光景がサカマキの起源を示すものなのか。もう少し何か手掛かりを見つけたい、ともがいてみるが、視点がどうしても動いてくれない。
 すると、不意に部屋のドアが開いた。誰かが入ってくるのかどうか――というところで、光景はブラックホールに呑み込まれるかのようにぐにゅうっと縮んで消えてしまった。


 目覚める。そこは薄暗いカプセルの中だった。電子音が外から響いて、カプセルが開く。
「おはよう。良い夢は見れたかい?」
 リーヴェルはむくりと起き上がったサカマキからセンサーを丁寧に取り外していく。
「……何やらとんでもない夢だった気がするのじゃ」
 サカマキが見た夢は今も鮮明だ。しかしその割に不鮮明な謎も残る。
「ふふ……なら何よりだ。こちらとしても良いデータが取れたよ、ご協力、感謝する」
 サカマキが見た夢が何を齎すのか。それはサカマキ自身もまだよくわからなかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神咲・七十
アドリブ・連携お任せ

夢を自由に見れる機械ってすごい発明ですね・・・
・・・寝ている間に変な事とかされないですよね?

(猟兵になる前の記憶がないので必然的になった後の夢)

(猟兵になってから出会った人たちとの阿鼻叫喚で、でもとても楽しいと思いながら過ごすいつもの光景の夢、好きな人と結婚式体験したときの夢を見たりします)



●夢は過去と未来を征く
「夢を自由に見れる機械ってすごい発明ですね……」
 神咲・七十(まだ迷子中の狂食者・f21248)はカプセルの周囲をぐるりと回りながら機械をまじまじと見ていた。カプセル内部は至ってシンプルで、いくつかのコードが伸びてセンサーに繋がっているだけ。あと寝心地が良くなるようにマットレスが敷いてある。
「……寝ている間に変な事とかされないですよね?」
「安心したまえ。私にそういう趣味はないさ。私が興味あるのはその『機能』のみ……夢を見るという機能は、何て素晴らしいのだろう」
 じとっとした視線を向けた七十に、リーヴェルはあっけらかんと答える。
「さぁ、君も見てくれたまえ。君という存在が思い描く夢というものを」
 リーヴェルに案内され、七十もまた夢の世界へと旅立つのだった。


「うぎゃあああぁぁ!」
 男が派手に斬られていた。無数の刀が宙に踊って、男を滅多斬りにした。傷に傷を上塗られ、べろんと垂れた肉が削がれた。
 男は絶え間なく苦痛を受けて泣き叫んでいた。
「いやあああぁぁぁ!」
 女が鎖に縛られて、熱湯が煮える釜に落とされた。上から棒でかき混ぜられて、ぐつぐつ、ぐつぐつ。
 頭が浮いたら小突かれて、熱湯の中に沈められた。溺れて煮える。熱い、熱いと女は顔を出す度に喚いていた。
 阿鼻叫喚――しかしそれが日常であるかのように。七十は苦痛の声を聞き、笑っていた。

 景色が渦巻き状に歪み、光景はパッと晴れになる。わぁわぁ、皆が騒がしい。
 一体何を言っているのか、少し経って聞き取れた。
「七十、おめでとう! 末永くお幸せに!」
「うぉー!! お前、七十ちゃん泣かせたら許さねぇからな! 幸せになりやがれ!」
「神咲さん、おめでとうございます。似合ってますよ、そのドレス」
 周りの皆が七十のほうを見て笑っている。隣の誰かを見ていた者もいただろう。
 左腕は「彼」と組んで。右手には白い花のブーケ。参列者の祝福を一身に浴びながら、二人は二人の道を歩み始めるのだ。
 二人の行く先は、輝かしい未来へと続く――。


 目が覚めていた。組んでいた腕の感触は妙にはっきりと残っていた。カプセルが開き、七十は徐に起き上がる。
「お目覚めのようだね。良い夢は見れたかい?」
「結婚式、してました……」
「ほう、それはそれは。しかし、表情は芳しくないね」
 寝ぼけているようで、そうではない。結婚式の思い出など、以前体験したことくらいだが。
「実際の、結婚式は……」
「……ああ、そういうことか。人は絵空事すら記憶とし、夢へと派生させる。それに近い体験は見たり聞いたり考えたり、したことがあったのではないかな? ふむ……君のもまた、素晴らしいデータだ。ご協力、感謝しよう」
 着々とデータが集まり、リーヴェルの顔には自然と笑みが浮かんでいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
集合的無意識だったり夢は深層で繋がってるだとか…眉唾なものも多いけど色々と夢に関しては面白い論文も多いわよね

ということでその夢の実験!協力させてもらうわ!!
わたしが見れば多種な世界のお宝に囲まれたうはうはな夢が!!



暖かな暖炉の灯る部屋…窓の外には桜が…サクラミラージュ?
それにしては自然豊かな世界…空には満点の星

顔の見えない男性と肩を寄せソファでゆったりしてるわたし…目の前の机にはベストセラーの帯の付いた海賊妖精姫の絵本
そして両手には小さなわたしに似た小さな命が……



(顔を真っ赤にして)お願いします…後生ですから記録を消して下さい…
うぅ…見たい夢が見れないなんてこれ壊れてるんじゃ…(正常です)



●夢は未来を映す鏡ではないけれど
「集合的無意識だったり夢は深層で繋がってるだとか……眉唾なものも多いけど色々と夢に関しては面白い論文も多いわよね」
「君は実によく理解しているじゃないか。その通り、脳科学において夢とは未開拓領域の多い分野……しかし、この世界じゃそういった学術的研究の裾野がなかなか広がらないのが現状でね。私も君のように世界を渡れるようになればよいのだが……あぁ、いや失敬。君の時間を食い潰してはいけないね」
「えぇ、これはわたしだけの問題ではないもの……でもそれはそれとして、夢の実験は興味深いわね。協力させてもらうわ!!」
 ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)は猟兵達の中でもかなり積極的にリーヴェルへと協力していた。自らセンサーを額とこめかみに貼り付け、カプセルの中に入っていく。
「わたしなら、多種な世界のお宝に囲まれたうはうはな夢が!!」
「ふふ……それが君の見たい夢かい? さて、どうなるやら……では、おやすみ」


 暖炉に燃える橙陽が暖かく包み込む部屋だった。窓の外を眺めれば、風に桜の花びらが舞う。
 夜桜は斯くも美しき。空には星が満ち、柔らかな月光が自然豊かな大地を色鮮やかに照らしていた。
(ここは……サクラミラージュ?)
 桜から連想される世界の一つだ。しかし悠揚たる雰囲気を醸し出す世界は、ヘスティアが知る世界とは少し違っているようだ。
 ヘスティアは物語の世界を見ているような気分でいた。ヘスティアという実体は希薄で、ただ光景だけが場面として移り変わる。視点は窓の外から内へ。回転するジオラマのように動いていた。
 数々の調度品、壁には絵画が掛けられている。そしてソファーには、顔が翳って不明瞭な誰か。体つきの頑健さや服装などから見て、おそらく男性だろう。
 その男性は女性の肩をそっと抱き寄せていた。ヘスティアだ。今と然して風貌の変わらないヘスティアが、隣の「誰か」に肩を寄せ、幸せそうに目を閉じている。
 視線は手前に移る。二人の前にある机の上には海賊妖精姫の絵本。ベストセラーと銘打つ帯が巻かれている。
 そして、ヘスティアらしき女性が腕の中に大切に抱きかかえているのは、二人の間にできた小さな命か。宙を弄るように小さな手を動かす幼子の面影は、どこかヘスティアに似ていて。
 女性が幼子の頭をそっと撫でながら、何かを呟いた。確認できたのは口の動きだけで、声は聞こえてこないが――そこで夢はフェードアウトした。


「……おはよう。良い夢は見れたかい?」
 薄暗いカプセルの蓋が開いたが、ヘスティアはなかなか起き上がらなかった。夢見た光景の興奮冷めやらぬ間、銀色の天井を見上げて放心していた。
 リーヴェルはヘスティアからセンサーを外し、記録されたデータをチェックする。
「データ容量が大きい……ということは、夢をかなり鮮明に見た、ということかな? これなら再現時の解像度もかなり高いものになる……今のところ、一番の再生候補だね」
「さ――さいっ、せいっ!?」
 リーヴェルの言葉にヘスティアはバネで弾かれたように跳び起きる。顔は火照ったように真っ赤だ。
「そうさ、これで私も、君が見た夢と同じものを体験できる。この機械を使えばね」
「はぅぁあああ!? お願いします……後生ですから記録を消して下さい……」
 ヘスティアは素っ頓狂な声を上げながらカプセルの中から身を乗り出して、リーヴェルの袖に縋りついていた。ぐいぐい引っ張って白衣の袖が伸びそうだ。
「おいおい、たかが夢だろう? 何をそんなに大袈裟に……」
「たかが夢でもわたしには――はあぁぁうぅぅぅぅ!! 見たい夢が見れないなんてこれ壊れてるんじゃ……」
「ははは、バカ言っちゃいけないよ。まあ、もし君が望んだ夢が見られていないのだとしたら……それは表面化していない『裏側の君』が望んだものか……もしくは、君自身が無意識に普段見ないようにしている願望なのか……何にせよ、私の発明は完璧さ」
「いやああぁぁぁ……」
 それからしばらくヘスティアの喚きは室内に響き続け、最後には「やれやれ、今回は被験者が多いからね」とリーヴェルが折れてデータ削除に至るのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。

第三『侵す者』破壊神な武の天才
一人称:わし
舞台:海が見える和風建築の家

わしら、四人それぞれが夢を見るんだがの、今回はわしのみで。
縁側で海を眺めながら、焼いた餅に海苔を巻いて食べる夢。

わしな、生前は狼獣人(種族:キマイラ)であったから、どうしても餅類が食べられんくての。顎がくっつきそうになっとったんよ。
それがだ、今年の正月は食べれた。人間形だったからの!

海を初めて見たのは去年じゃし。つまりは、この夢は『わしにとって贅沢な夢』なのよ。
なお、気を抜くと、見える風景が故郷の山になる。それはそれでいいのだがの。

わしは眺めるのが好きであって、歩こうと思えば歩ける。



●和やかな和の風景
「あぁ、君は意識を複数持つ者か。ちょっと待ってくれたまえ、設定を少し書き換えよう」
 馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)が夢の実験に臨む。正確には『侵す者』と呼ばれる四人の内の一人だ。
 機械は意識を隈なく走査する。そうすると全ての意識の夢が混線してしまうので、リーヴェルはいくつか機械の設定を変える必要があった。
「……よし、これでいいだろう。では、頼むよ」
 義透が夢へと没入していく。それは戦い続ける義透の、しばしの休息でもあった。


 そこは風通しの良い和風建築の家だった。縁側は海に面し、天気が良い日には海の先の島影さえ見える。
 縁側に腰掛ける義透の隣には七輪が置かれていた。真新しい網の上では切り込みの入った餅が焼かれ、香ばしい焦げ目をつけていた。
 少し膨らんできそうなところを箸で取り上げ、冷めないうちに醤油を塗ったら海苔を巻く。俗に磯辺焼きと呼ばれるもので、義透はそれを火傷に気を付けながら一齧り。伸びる餅の味と香りを楽しんでいた。
 餅を食べることの格別な喜びがあった。侵す者の生前は狼獣人で、顎にくっつきやすい餅類はどうしても食べることができなかった。
 それがどうだ、今は食べられる。死した後、人型となった侵す者は、人と同じように餅を味わえるようになった。
 青く洋々と広がる海を見たのもつい最近のこと。死したからこそ感じられるようになった喜びは、侵す者にとっては贅沢なものであった。
 悠然とした時を過ごす義透。ふと気を抜いてしまうと、景色はがらりと変わって野山になる。そこは故郷の山。これもまた良き、と義透はもう一つ餅を齧った。


 夢が終わればまた現実。人工物の溢れる部屋は何とも時が忙しく動く。
「いやいや、いいデータが取れたようだ。ありがとう。それで、先に言っていた転送装置の話――あれは発明家としても興味があるところ。君を含め良いデータを提供してもらったからね、協力するのは吝かではないよ」
 現実とは非情であった。十二分なデータに嬉々とするリーヴェルも、後一時間も経たないうちに命を落とす。
 無論、猟兵が動かねば、の話。悪夢は悪夢であるべきで、醒めて掻き消えるべきなのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『バトラー・サファイア』

POW   :    ナイブスストーム
【サファイアでできた無数の暗器】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    アカンプリッシュメント・オブ・アサシン
レベル分の1秒で【麻酔針】を発射できる。
WIZ   :    サファイア・フラッシュ
【サファイアの肌】から【蒼く眩い閃光】を放ち、【目を眩ませること】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エリル・メアリアルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●蒼玉の夢
「ここだ。まさか普段見慣れた場所に転送装置などというテクノロジーがあったとは」
 リーヴェルが漿船の声を聞いてやってきたのは、旧格納庫。今は広いスペースを利用して住人達の運動場として使われている。
 その時たまたま人が払われていたのは不幸中の幸いか。猟兵達が辿り着いた時、広大な空間の真ん中にただ一人、リーヴェルの見慣れぬ女性が立つ。
「……早速、厄介な者達がいるようですね……。『ソムニア』、少し時間はかかりそうですが、あなたの未練、全て無くしてみせましょう」
馬県・義透
武器:黒燭炎

おそらく、後でリーヴェル殿はここも調べたいはず。つまり、破壊はできぬわけで。
…いや、やり方変えればよいか。
陰海月、オーラ防御でリーヴェル殿の護衛を。

目眩ましなぁ。常に目閉じなわしら、別になぁ?
早業で結界術をクモの巣状にして張っておるから、位置もわかる。

基本は突き。突いた時点で横軸に相手の身体があるのなら、そのままなぎ払い。
槍の間合いより近ければ、四天霊障での押し潰し。
攻撃には指定UCついておるでの、傷つけば次々に不運が起ころうて。変な具合に結界にひっかかったり、避けたさきに誰かが忘れていったボールあったりの。


陰海月、護衛張り切る。ぷきゅっ!



●それは死兆星の如く
「陰海月、オーラ防御でリーヴェル殿の護衛を」
 命を与えられたミズクラゲは張り切ってリーヴェルにオーラを張る。
 リーヴェルは転送装置に興味がある様子。ならばここで派手に暴れて破壊してはならない、と義透は念を入れた。早業で結界術を蜘蛛の巣状に張り、捕らえる準備は万端だ。
 義透は黒槍を手に迫る。基本は突きだ。体の正面に突き込まれた穂をバトラー・サファイアは軽く身を捌いて避ける。手には暗器。だがまだ放たれていない。
 義透は突きから薙ぎへ移行しバトラー・サファイアを追う。まだバトラー・サファイアは義透の間合いの中だ。水平に飛んでくる穂をバトラー・サファイアは暗器をクロスさせることで歯止めとし、刃を受けた。押し込む力は義透が上。強引に振り切って暗器をそのまま弾き飛ばす。
「くっ――」
 バトラー・サファイアの肌が光る。光が支配する領域は蒼く染まった海の中のよう。掴みどころのない世界は義透を巻き込んでいくが。
 誰が目に頼ろうか。この場にある義透の目とは結界――今もバトラー・サファイアは触れて位置を教えてくれている。
 一瞬たりとも足を止めることなく突き込んだ槍がバトラー・サファイアの肩を抉った。千切れ飛んだ布地の下から光が漏れ出してくる。
「光が……効きませんか……」
 苦戦するバトラー・サファイアは即座に義透から距離を取る。立て直しを図るべく、牽制のための暗器を取り出そうとした――その時。
 足元に何か丸い物を踏みバランスを崩した。
「きゃっ!?」
 バトラー・サファイアはバトラーらしからぬ悲鳴を上げる。誰かが置き忘れた、ネット用のポールが転がっていたのだ。どたん、と尻餅をついた拍子にジャケットから暗器がバラバラ零れていく。
「まだまだ不運が起ころうて」
 バトラー・サファイアにとっては義透と出会ってしまったことが運の尽き、なのかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
うぅ…あんなのわたしじゃ……深層無意識…
データは削除してもらえたし、後はこの感情、バトラーに八つ当たりさせてもらいましょうか!
ということで覚悟しなさいバトラー!貴方がこの船に訪れなければ!!!


麻酔針、飛んでくる方向が分かってるならいくら早くても!
タロスを盾【盾受け】にしながらティターニアで『空中戦』
リミッター解除!コード、M・A・B!

高速で飛び回りミステルテインの射撃を四方八方から『乱れ打ち』
止めはマイクロミサイルも合わせての『一斉発射』!

『吹き飛び』なさい!バトラー・サファイア!わたしの忌まわしき(恥ずかしい)記憶と共に!!



●夢の代償
 夢の機械の副作用。それは見た夢がなかなか頭から消えてくれないということだった。
 もちろん、良い体験を長く覚えているためなのだろうが、ヘスティアにとっては何とも都合が悪い。
「うぅ……あんなのわたしじゃ……深層無意識……」
 今度は自分の無意識と対話する機械が欲しくなったが、そんなものを案内してくれるグリモア猟兵が果たしているのかどうか。
 今は一刻も早くどんよりした気分を発散させたかった。そして、目の前に丁度いい人物がいる。
「一応、データは削除してもらえたし……後はこの感情、バトラーに八つ当たりさせてもらいましょうか! ということで覚悟しなさいバトラー! 貴方がこの船に訪れなければ!!!」
「何の話ですか……っ!」
 バトラー・サファイアにとっては完全なとばっちりだが、敵対する以上戦わなければならない。右手で撫でた空中に揃えられた麻酔針が煌めく光となってヘスティアに襲い掛かる。
「タロス!」
 飛んできた針に対しヘスティアは即座に盾を張る。防御衛星ガーディアン:タロスは麻酔針の射線を遮り、鏡面仕上げの粋を見せつけ弾いていく。
 ヘスティアは盾を維持しながらティターニアで空中へと飛び立った。合わせて移動する盾が空中に於いても麻酔針の連射からヘスティアを守る。空中姿勢を維持すると、即座に切り札を発動した。
『リミッター解除! コード、M・A・B!』
 マキシマム・アサルト・ブースト――空中機動力を最大限まで高めた超高速飛翔能力と、ヘスティアの全武装による一斉射撃を可能とする。速度はバトラー・サファイアの照準速度を遥かに上回り、空中から翻弄する。
「――っ!」
 麻酔針は宙の彼方に放られるばかり。ヘスティアに追いつけず、待ち伏せすら見切って回避される。ヘスティアはミスティルテインを取ると高速飛翔から四方八方乱れ撃つ。照準にやや難がある分バトラー・サファイアとしても守りづらく、足、腕、背中に確実に弾丸を受け始めていた。
「ぐ……つぅ……はぁっ!」
 数撃てば、の理論はバトラー・サファイアも同じだった。狙うより撃ち続けることにシフトしてひたすら麻酔針をばら撒く。飛翔の中で目の前に突如現れる光の川は見えにくく、回避が苦しくなってくる。
「そろそろ……止め!」
 ヘスティアは速度を一瞬にして0に戻した。狙いは一点。確実に捉える。
「一斉発射! 吹き飛びなさい! バトラー・サファイア! わたしの忌まわしき記憶と共に!!」
 猟書家も一般のオブリビオンの例に漏れず、因縁ある者に倒されない限り、骸の海より復活する可能性がある。次にバトラー・サファイアと対峙することがあった時――此度の夢が過ってはならないのだ。
 ミスティルテインが火を噴き、ティターニアからはマイクロミサイルが発射された。尾を引く大量のマイクロミサイルと雨霰のように降り注ぐ弾丸に、バトラー・サファイアは腕を交差させて守りを固めた。
 交差した腕に弾丸が刺さり、穴を開ける。足を擦って押し込まれるバトラー・サファイアへ追撃のマイクロミサイルが叩き込まれ、小爆発が一気にダイナマイト級の爆炎と爆風に成長した。
「ああぁぁっ!!」
 バトラー・サファイアの堅い守りも耐えきれず、熱と衝撃でピシピシと体にヒビが入りながら宙に放り出されていた。そのまま受け身も取れずに背中から着地したが、勢いが死なず宙で半回転して全身を叩きつけられた。
 撃ち終えたヘスティアは荒く呼吸する。それほど力を籠めなければ払拭できぬ夢だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サカマキ・ダブルナイン
……のう、猟書家よ。
命を未練と断ずるのは、勝手が過ぎると思わぬか。
夢の礼じゃ、この船はわらわが必ず守る。
それでも命を奪うというなら、力尽くで押し通って見せよ!行くぞよ、「炎熱狐」起動!

……感情プログラムの停止を確認。
任務復唱、敵対存在の殲滅並びに漿船の防衛。

戦闘行動を開始します……『99式未来演算』発動。
敵対存在の行動を演算開始……予測完了。
準備時間極小の射撃と断定、射線を確認。
発射1秒前に右方への跳躍を実行、射線からの退避を行います。

回避成功後、敵対存在への接近を開始。
両腕部により敵対存在を捕縛、「狐雷球」による【属性攻撃】と「99式腹部レーザー砲」による【零距離射撃】を同時に実行します。



●星々より尊きもの
「……のう、猟書家よ」
 サカマキが倒れているバトラー・サファイアへ言葉を投げかける。
「命を未練と断ずるのは、勝手が過ぎると思わぬか」
「ふ……プリンセス・エメラルドの御許には、無用の、命……それに縋る、など……未練以外の、何だと……言うのです」
「……そうか」
 一つ一つの動作に力を籠めて立ち上がってくるバトラー・サファイアに、サカマキが語るのはもうこれきりだ。
「夢の礼じゃ、この船はわらわが必ず守る。それでも命を奪うというなら、力尽くで押し通って見せよ! 行くぞよ、『炎熱狐』起動!」
 猟兵としての魂は滾る。しかしてその精神は感情の一切を排除して、敵性撃滅の権化となった。「サカマキ」はしばし夢の中へ。再び意識を取り戻すのは、全てが終わった時だろうか。
「……感情プログラムの停止を確認。任務復唱、敵対存在の殲滅並びに漿船の防衛」
 首を数度、小刻みに左右に振って視線を調整する。対象のロックオンが完了した。
「戦闘行動を開始します……『99式未来演算』発動。敵対存在の行動を演算開始……予測完了」
 サカマキの瞳が見つめるのはバトラー・サファイアか、はたまたその先か。
「準備時間極小の射撃と断定、射線を確認。発射1秒前に右方への跳躍を実行、射線からの退避を行います」
「何を……ぶつぶつと……!」
 バトラー・サファイアがさらりと腕を動かして、再び麻酔針を空中へ並べた。設置された順に射出され、反った簾が如く光が連なる。
 だがその時にはすでにサカマキは演算に従い右方向へ跳躍しており、麻酔針は虚空を貫いていく。回避を確認したところでサカマキは続けてバトラー・サファイアへの接近を開始していた。
「う……っく……」
 前傾で突っ込んでくるサカマキに対し、右か左かの逡巡――だがその前に体が動こうとしなかった。サカマキは両腕部でしがみ付くようにバトラー・サファイアを捕縛すると、腹部に内蔵されているレーザーの射出口を開放し、バトラー・サファイアの腹へと突き当てた。
「属性攻撃、並びに零距離射撃、実行します」
「い――いやあああぁぁぁ!!」
 雷に打たれたかのような電撃がバトラー・サファイアの体に走り、同時に加熱された射出口からレーザーが飛んでバトラー・サファイアの腹を突き抜けた。水揚げされた魚のように跳ねるバトラー・サファイアの体は、解放すると足元が定まらず、捻りながらよろめいて倒れていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神咲・七十
アドリブ・連携お任せ

灯台下暗しでしたっけね?そういうの。
まぁ、見つかったならいいですかね。

あれはあれで楽しい体験でしたので、お礼も兼ねて個々の人たちを殺させはしませんよ

(UC『万花変生』を使用。両手に隷属させる力を纏わせた凶暴な捕食植物を持って操り戦闘)

この子たちを、同時に無力化できないと私を完全に倒す事は出来ませんよ?

(攻撃を植物達で受け片方が一時的に無力化されてももう片方が防いでいる間にもう片方を復活させてを繰り返して防御しながら隷属させる力を纏った植物達の捕食するような攻撃で倒しにいき、いけるようっだたら隷属させようとします。)



●バトラーの散り様
 灯台の火は周囲こそ明るく照らせど下は暗い。灯台下暗しとはよく言ったものだ。
 リーヴェルも、目を輝かせんほどの技術の粋が漿船の内に眠っているなどよもや思うまい。
 ともあれ猟兵達は辿り着いた。今や多大な損耗で継戦能力を著しく失しているバトラー・サファイアの前に七十が立つ。
「あれはあれで楽しい体験でしたので、お礼も兼ねてここの人たちを殺させはしませんよ」
 七十の両手には螺旋に巻き付いた捕食植物。うねり立ち上がってバトラー・サファイアに狙いをつけている。
「それは、それは……ですが、私とて、負けられません……ので」
 腹に穴が開いた状態では後どれほど動けるか。いずれ自壊すらしてしまいそうな体で勝機を見出すには、一発必中、一撃必殺で決めねばならない。
「サファイアの……輝きを!」
 バトラー・サファイアは肌から閃光を放ち七十の目を潰しにかかった。それから一直線に迫り心臓を取る。無力化して押し通らなければ通用しないと悟っていた。
 光を放ちながら駆け抜けるバトラー・サファイア。七十の位置は確認した。あとはそこへ光が消えぬうちに飛び込めば――。
「――残念でした」
 光の中に現れたのは七十ではなく、向かってくる捕食植物だった。暗器を振りかざすが捕食植物の勢いに力負けし、逆に弾かれて捕獲される。
「ああぁぁっ!! ぅああぁ――!!」
 宙に持ち上げられ、バトラー・サファイアの体は徐々にきつく締めあげられていく。光を放つ力を失い、景色が戻る。七十はようやく顔を上げることができた。
 閃光は七十にこそ効果を発揮したようだが、捕食植物には効かなかった。閃光の目眩ましを選択した時点でバトラー・サファイアに勝機はなかったのだ。
「さぁ、敗北を認めますか? 私に服従しますか?」
 七十は一択の問いを投げかける。だがバトラー・サファイアは苦しみながらも不敵な笑みを見せて。
「私の全てはプリンセス・エメラルドのもの……たとえこの身が滅びようと、屈しは……しません……!」
 バトラー・サファイアの答えを聞き、上がっていた七十の口角が急に水平まで下がってくる。
「そう……ですか。では、言葉通り滅んじゃってください」
「あっ――」
 刹那の崩壊。捕食植物が急激にバトラー・サファイアの体を締めつけて、脆くなった体を三片に分断する。
 零れ落ちた水晶の体は地面に落下してとうとう粉々になってしまった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年04月18日


挿絵イラスト