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バッドカンパニー、パッとボッコに

#キマイラフューチャー #戦後

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#戦後


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 キマイラフューチャーズ。とある街角。
 青空を震わせるような大合唱が、一つのビルの前で轟いていた。
「週休五日制を導入しろーッ!」
『週休五日制を導入しろーッ!』
「怪人だけの幹部を総入換しろーッ!」
『怪人だけの幹部を総入換しろーッ!』
「ボーナスは毎月出せーッ!」
『ボーナスは毎月出せーッ!』
 ストライキデモだった。
「どうなさいますか?」
 そのビルの最上階。社長室で、その声をBGMに算盤を弾いていた牛の獣人は、秘書の言葉にため息をついた。
「……、いやそもそも、あれウチの社員じゃないんだよな」
 死霊を召喚し、派遣するという怪人向けの商売を行っているこの男、炎帝神農は、希薄な呪詛を一身に受ける。
 社員は皆彼が呼び出した死屍で、更に言えばボーナスどころか給料すら出してはない。魂が擦りきれるまで使い潰して、次の死霊を召喚しているのだ。
 正直気にならないし、むしろ心地良いまである。彼が死ぬ原因になった『とある超上客』に向けられた呪詛に比べれば軽微も軽微。
「猟兵が殴り込んでくるわけでもし。まあ、持て余してる『つよくてかわいいアニマルズ』でも使っておいてくれ」
「かしこまりました」
 秘書は一礼して、社長室を去っていく。炎帝神農は、少しだけ外を見る。見慣れぬ顔ばかりの集団に、すぐさま興味は失せる。そして彼は再び、最近知古の親族に社員を派遣した利益を計算しに戻るのだった。
 
◇◇◇

「というわけで現地の人に、デモを体験しようイベントとしてストライキ風デモを起こしてもらってるよ!」
 普通に迷惑行為だし、最低最悪な行為をスカイフロア・フィンチバラッド(羽詠う・f29899)は、なぜか嬉しげに羽をバサバサさせながら告白した。
「うん、まあその会社が怪人――オブリビオンが経営して、しかもオブリビオンに裏方とかの作業補助を派遣するっていう会社だからさ!!」
 世界を破滅に導くオブリビオン相手だからセーフだろう、という持論だった。
 とはいえ、このままでは『つよくてかわいいアニマルズ』にボコボコにされてしまう。
 そこで猟兵達にはこっそりデモに紛れてもらい、出てきた『つよくてかわいいアニマルズ』を撃破してほしい。
「その後は、猟兵に気付いた炎帝神農と闘いになるだろうね」
 それじゃあ頑張って! と投げっぱなしに言いグリモアが起動する、その直前誰かが問いかける。
 ストライキデモの意味は。
「そりゃもちろん嫌がらせ!」
 百点満点のクズな答えが帰ってきた。


熱血漢
 いつもの感じ? な気がします。ちょっと違うのかも?
 春なのでストライキデモしようっていうあれです。

第1章
 デモ(体験イベント)に参加します。
 盛大なデモのプレゼント!
 オブリビオンの所有するビルなので、破壊しても大丈夫です。好きにどうぞ

第二章
 怒って出てきた『つよくてかわいいアニマルズ』を倒してください。
 怒ってます。

第三章
 猟兵の存在に、まあ仕方なく出てきた『炎帝神農』と戦います。
 どっちかというと、呆れてます。

いじょう、よろしくお願いいたします!
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第1章 日常 『溢れんばかりのプレゼントを』

POW   :    だれかへ届ける

SPD   :    あなたへ届ける

WIZ   :    みんなへ届ける

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

花咲・翁
「・・・はあ、めんどくさいけど、社畜仲間のために一働きするか・・・」
嘆息しつつ、懐からネクロオーブを取り出し・・・

「・・・看守権限により、命ずる・・・今こそ反逆の狼煙を上げよ・・・」
そう呟いた瞬間、炎帝神農の支配下にある死霊に命令を送り、彼らにストライキを次々と起こさせるよう仕向けつつ・・・

「・・・ダメ押しだ・・・『リザレクト・オビリオン』・・・」

自身の支配下にある死霊たちも参加させ、ストライキを街中に広げ、街中の住民のヘイトをオブリオンの会社に向けさせる。



「……はあ、めんどくさ」
 嬉々として抗議活動を行う人々に、その活力はどこから。と訝みながら花咲・翁(魔天牢の看守長・f33065)は暫し尻を落ち着かせていたベンチから立ち上がった。
「……めんどくさいけど、社畜仲間のために一働きするか……」
 億劫に嘆息し、翁は懐から禍々しい宝珠を取り出した。彼はそれをネクロオーブと呼び、して、その能力は。
「……看守権限により、命ずる」
 命令。
 だが、その対象は限られている。オブリビオンへの強制命令権。直接強力に縛られているオブリビオンは難しいかもしれないが、逆に言えばそれ以外であれば、その権能の影響下となる。
「……今こそ反逆の狼煙を上げよ」
 すなわち。
『こんな、ブラック、やってられるかぁ!!』
 街のあちこち。炎帝神農が怪人に派遣していた死霊達が、気炎を吹き上げた。魂を削るほどに酷使されていた彼ら。そこに翁による介入、反逆の命令。
 拒む事はなく、むしろ大義名分を手にいれたと、街の至るところで、小規模なストライキが連発する。
「……ダメ押しだ……リザレクト・オビリオン」
 更に翁は、死霊を召喚する。怪人もただでストライキに屈するわけもない。力尽くで従えさせんとする怪人に、死霊が対抗する助力として乱入し、街に騒乱が訪れる。
 そして、それは目の前の会社の内部でも始まっていき。
「……ふう、やることはやったな」
 翁は、悄然と呟き、後は、野となれ山となれとばかりに、ベンチに腰掛け、背を預けるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

大豪傑・麗刃(サポート)
基本的には超絶はしゃぐ。22歳児だし。
楽しい事があればハイテンションの赴くままに動き回り、思う存分暴れまわる。

そしてたぶん調子に乗って痛い目見る。



 大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)は叫んでいた。
「ボーナスを寄越せー!!」
『そうだそうだー!!』
「ご飯は三食食べろー!! 朝は多く、夜は控えめだー!!」
『体は大事だー! 風邪引くなよー!』
「ええ、と、あとは――埋蔵金を返せー!!」
『え? うん、そうだそうだー!!』
 なんか適当に言えば周りが便乗して同意してくれるのが面白いから、ともかく適当に声を上げていた。
 主義? 思想? うん、……海より深く、空より壮大な思惑が……。

 無かった。

 いや、タメを作るほどの事でも無いんだけど、麗刃にそんな高尚な考えなど無いのだ。
「コウショウってなんだー!!」
『物事の程度が高いことだー!! 立派、みたいなー!! つまりお馬鹿野郎って事だー!』
「ふははは!! ……え、ひどくない?」
 麗刃の正気に戻った一言に一瞬、シン、と静まり返った。
 え、擁護してくれないの? 的な視線を向けても周囲の人たちは無情にも目を逸らす。
「え、っと……勤労感謝デー毎日しろー!!」
『そうだそうだー!』
「あ、そこはついてきてくれるんだ」
 釈然としないような、別に気にはしないような気持ちは、ひとまずデモの熱気に浚われて、数秒後にはすっかり忘れている麗刃であった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『つよくてかわいいアニマルズ』

POW   :    丸太クマさん怪人・ウェポン
【丸太兵器 】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD   :    鉄球ワンちゃん怪人・ジェノサイド
【鉄球攻撃 】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。
WIZ   :    ピコハンウサちゃん怪人・リフレクション
対象のユーベルコードに対し【ピコハン 】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ぅぅう、るせえぁあああッ!!!!」
 デモ隊に対して、本社ビルから飛び出してきたのは、つよくてかわいいアニマルズ達。
 これをぶっ飛ばせば多分社長室のボスオブリビオンも重い腰を上げるだろう。

 というわけでおもいっきりぶっ飛ばそう!

◇◇◇

第ニ章
 集団戦です。だいたいコメディ
シフォン・メルヴェイユ(サポート)
『楽しい世界が待っていたらいいなぁ。』
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
 怒った時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

のんびりとして、無邪気な性格をしています。
基本的に常に笑顔で人に接して、
敵以外なら誰に対しても友好的な性格です。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「いい加減やかましいんじゃわれごらぉおん!!??」
「わわ、わ! びっくりしたぁ……」
 シフォン・メルヴェイユ(夢見る少女・f19704)は、ビルから出てきた怪人の大声にびっくりして、胸を押さえて飛び上がっていた。
「ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー騒ぎやがって!」
「う、うん。……それはホントその通りだと思う」
 正直、関係ないデモをされて悪いのはどっちだと言われれば、シフォンは完全にこっちが悪いと断言できる。
 ぶっちゃけ今現在良心が痛んでいるのだが。
「悪いと思うけど! いえ、本当に悪いと思うけれど……ッ! 大人しくしててね!」
 怪人と言えど傷つけたくはないが、周囲には一般人もいる。暴れたなら、きっと怪我人も出るだろう。
 そうなる前に、シフォンはトライデントを白い蓮の花びらへと変えて、怪人たちへと殺到させる!
「ぐ、わあああ! くそ、殴っても意味が!」
 襲い来る花びらに抵抗するも、彼らの武器では、水のように流れる花弁をとらえられることはなく。
「く、くそ……はなせぇ!」
「ちょっとだけ、ごめんなさい!」
 花びらが花冠のように怪人たちを縛り付ける。喚く怪人たちの声に、やっぱり良心の呵責に苛まれながらも、シフォンは周りの人々に攻撃がいかないよう花びらを舞わせるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

三日月・蓮華(サポート)
 賢い動物のウィザード×クレリック、12歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、覚醒時は「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 天才を自称していますが知識は年相応。困った時は賢者の書(難解な字で書かれた分厚い絵付きの本)を取り出して読み解決法を探しますが、時により解決できたりできなかったり。
 敵には勿論自分に危害を加える相手には例えイェーガーでも容赦せず攻撃します。
 無垢ですぐ騙されます。
 頭を撫でられるのが大好きで撫でられるとほにゃほにゃと溶けます。
 甘い物が大好きですが最近は体型を気にするように(でも食べる)。



「あなたたちが悪人なのですね!」
 三日月・蓮華(自称天才ウィザード・f25371)が、飛び出してきた怪人にびしん! と三日月の杖を突きつけて、高らかに叫んだ。
 が、怪人達はとんだ冤罪だと次々に声を上げる。
「いや、どっちがだ! どう考えても悪いのはお前らだろうが!!」
「そうだ! なんだこの騒ぎ! 迷惑なんだよ」
「そうだそうだ!!」
「えぇ!?」
 蓮華は、少し不安そうに首をかしげた後、でも確か。と聞いていた話を思い返す。
「でも、他の怪人さん達の悪事を手助けとかしてるのです?」
「……、それは、……まあ」
 怪人は自白した。
 デモ被害者だけど、ちゃんとオブリビオン活動だってしていたのである。
「やっぱり、悪い人なのですよ!? この天才の蓮華を騙そうったって、そーはいかないのです!!」
 蓮華はもはや問答無用と、魔法を組み上げる。その周囲に顕現するは光の矢の群れ。
 騙されそうになった、だが、蓮華の怒りは他にもある。
 怪人が出てくるのを待つ間に、店頭販売の美味しそうなお菓子を食べてしまったのだ。
「今日は食べないと決めてたのです! 許さないのです――ッ!!」
「え、は……」
 それは、関係ないんじゃ!? そんな叫びを放つ間もなく、視界を埋め尽くす光の矢が殺到し。
「ぐあああああ!!」
 断末魔が、盛大にあがるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ

知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね

防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー

そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです



「だ、ダメなのですよー!」
 罪悪感はあれど、やっぱり他の人たちを傷つけようとするのは悪いことだ。
 ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)は、一般人に丸太を振りかぶる熊怪人にめがけて、召喚した羊を思いっきり体当たりさせた。
「ぐっあ! なんだこのぬいぐるみ、痺れッ!?」
「ふわふわひつじさんなのですよー。ひつじさんたち、周りの皆を守ってなのです!」
「めえー!」
 召喚されたもふもふのデフォルメされた羊が、一般人に害を加えんとする怪人たちめがけて体当たりを仕掛けていく。
 柔らかそうな体で、効果があるのか。そう思うかもしれないが、結構な勢いと蓄えた電気のお陰で、そこそこの威力を産み出している。
 それでいい。ミスティの得意分野はサポートなのだ。周りの人々に被害が及ばないように、羊たちでうまく位置関係を誘導できれば上々。
「きゃう……っ」
 だが妨害の要がミスティだというのは見抜かれる。振り下ろされたピコハンを魔力防壁で防ぎながら、ミスティは横から羊に体当たりされて吹き飛んでいく怪人を見送って、驚いた息を整える。
「ま、まだまだ、やれるのです!」
 数回深呼吸をして、ミスティは再び果敢にも人々を守るべく動き出した。

成功 🔵​🔵​🔴​

アラン・スミシー(サポート)
基本突然現れて仕事を終えたら去っていく人物です。

基本的に【乱戦】か【銃撃戦】での援護がメインとなります。
他の猟兵の手の足りない所に現れては銃で攻撃し、気を引いたり足止めをしたり敵の頭数を減らしたりします。

説得や交渉等が必要ならなんか良い感じの言葉を言います。
例:君の正義は分かった。しかしその正義は君を救ったかい?

ユーベルコードのセリフを参照し、MSの言って欲しい都合の良い言葉をアレンジしてやってください。
大体無意味に格好いいこと言ってます、割と適当に。

状況次第では不意打ちとかもするかもしれません。適当にお使い下さい。



「いやあ、悪かったね。うんうん、こんなやり方は挑発にしても過剰だ、よくわかるよ」
「……ああ!?」
 アラン・スミシー(パッセンジャー・f23395)はどこかおどけたような、しかして自然体な素振りで、怪人へと語りかけていた。
「分かるよ。私は君たちの気持ちがよく理解できる」
 それは毒のように戦意をそぎ落としていく。アランの言葉は敵の言葉だという認識すら侵し、彼の話を理解しようと耳を傾けてしまう。
 数秒前に、言葉も聞かず拒絶しようとした事を忘れて、歩み寄ってくるアランに怪人はただその動きを見つめるばかりだ。
「よく分かる。君たちは悪事を働いた。だからといって、それは『君達を害していい』という免罪符にはなり得ない」
 そうだろう? 問われる言葉に、声に出さずとも返事をしてしまう。肯定を思い浮かべてしまう。
「だから、『許してほしい』」
「……?」
 理解しようとする。飛躍した話についていこうと考える。
 アランの手に銃が握られている事も、それが突きつけられている事もきちんと認知しながらに。
 考えてしまった。
 銃声が弾ける。
「加害者だって被害者になる。これはたったそれだけの――当たり前の話なんだからさ」
「……! このッ!」
 崩れ落ちる怪人。その近くで始終を見ていた別の怪人が怒りを露に武器を振り下ろすが。
 怒りのままの単調な攻撃はアランに掠りもせず。返される弾丸の餌食となるばかりだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『炎帝神農』

POW   :    五穀仙帝に封じられし存在
【仙丹】【結界術】【奇門遁甲式】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。
SPD   :    蠱毒招来
自身の【封印札】が輝く間、【蠱毒を勝ち抜いた神霊を召喚し、そ】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    中元節の祭祀
レベル×1体の【屍鬼】を召喚する。[屍鬼]は【怨霊】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はシトリー・コーウェンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 炎帝神農は嘆息した。
 これだけ騒ぎになれば、この会社は立ち行かないだろう。故にデモが起きたその時から、放棄する手筈を整えた。もとより準備はしていたのもあり、十分だろう。
 働かせていた死霊を解放し、戦闘特化の依り代の準備を整える。
 そうして彼は、心底呆れたままに猟兵達に相対した。
 いつか来るとは分かっていても、こんなふざけた手だとは考えてなかったのである。
「さて、せいぜい足掻かせてもらうぞ。クソクレーマーども」
 耐えかねたように牛獣人の怪人は怨嗟を溢すのだった。
回々・九流々々(サポート)
『僕だってやれば出来ます。はい』
 愉快な仲間のオブリビオンマシン × 四天王、7歳の女です。
 普段の口調は「コーヒーカップ(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」、酔った時は「くるくる(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!


バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
雇われバトルサイボーグメイド、バルタンデース!

普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】

各種武装の中から、ボスに適切なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!

アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!

どのユーベルコードを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!


レオナール・ルフトゥ(サポート)
 誰かの面倒を気づいたら見ているような、
 近所のお兄さん、もしくは保護者的ポジションです。
 荷物番から料理まで頼まれれば意外になんでもやります。
 料理に関しては頼まれなくても率先してやります。

 基本的に穏やかな性格をしていますが、甘いわけではありません。
 可愛い子には旅をさせよ精神。

 全体を見るようにし、必要な場所へ行きます。
 無駄な争いは厭いますが、納得できるものであれば容赦はしません

 他おまかせします。


七星・龍厳(サポート)
『俺に挑むには10年早いな。』
 羅刹の剣豪×マジックナイトの男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、仲間には「フレンドリー(俺、呼び捨て、言い捨て)」

行動の基準は戦闘が楽しめるか、又は興味を持った事柄に積極的に関わる。
戦闘は戦場で敵の技術を盗み自身が扱えるものに昇華させて戦場を探してる竜殺し。
戦場では弱肉強食、故に手を差し伸べる者への優しさは無くしていない。
 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用、怪我は厭わず行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
例え依頼の成功のためでも公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「うーん……混沌、って感じだなあ」
 レオナール・ルフトゥ(ドラゴニアンの竜騎士・f08923)は目の前の現状を見て、そう呟いた。
「くるくるー! ぅう……ッ! 全然ダイジョーブ!」
 どこかの遊園地のティーカップアトラクション……みたいな兵器がカラフルな光を振り撒きながらオビリビオンへと襲いかかり。
「カモン、バルタンズ! 一斉掃射、デース!」
 ちっちゃなデフォルメされた自分の軍隊を従えて、物騒な重装備サイボーグメイドが大量のミサイルを打ち放ち。
「はっは! 手練れの死霊たあ、ちったあ腕が鳴るぜ!」
 召喚された武人の怨霊へと筋骨隆々の男性が、嬉々としてぶつかっていく。
 三者三様。しかし、その誰もが濃いキャラを存分に振り撒いている戦場。レオナールは頷いた。これは中々に骨が折れる戦場だぞと。

◇◇◇

 回々・九流々々(くるくる・f21693)は現れた牛獣人が死霊を召喚するのを、ほとんど確認しない間に、周囲の無機物を押し固め、足元から隆起するように、超次元の触手が生えた遊園地のティーカップを顕現させていた。
 何をする気なのか。
 何はともあれ、回転である。
 九流々々は回転する。異次元色に彩られたティーカップにのって、三半規管をシェイクしながら回転し、死霊を踏み潰しながら炎帝神農へと迫り行く!

◇◇◇

 バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)はお小遣いをばらまきながらミニバルタン召喚する。
「目には目を、歯には歯をで、数にはバルタンズデース!」
 戦争は数である。
 ミニバルタンズは、バルタンの声に従ってそれぞれに兵器を手にする。
 今まさに炎帝神農が放った死霊が、襲い来る。
「デハ! お手を拝借!」
 ガシャン、重火器が規律よく音を鳴らす。並んだバルタンズ。文字通りその手を借りたバルタン+ミニバルタンズの一斉掃射が。
「放てデース!」
 戦場を爆炎と白煙で埋め尽くす――。

◇◇◇

「はっはっは! 戦いの空気は気が引き締まるぜ!」
  七星・龍厳(紅蓮の竜殺し・f14830)は、豪快に笑い、炎帝神農に刀を突き付けた。
 楽しめそうな予感がする。それは炎帝神農自身、というよりも、その手の中にある依り代。そこに宿るだろう死霊……!
「見せてくれよ、取って置きをよ!」
「……ああ、くれてやる」
 ぞわりと膨らむ悪寒。強者の気配に龍厳は奮い立つ。
 そして現れる死霊の兵。龍厳はただそれめがけて魔改造そた狂気の刃を払い、駆け抜けていく!

◇◇◇

 結果。無軌道突撃を行う九流々々、絨毯爆撃を行うバルタン、そして死霊と龍厳が嵐のごとき斬撃を舞わせる。一秒に一回は同士討ちが起こりそうな戦場が出来上がっていた。
 それでも、同士討ちが起きていないのは誰あろうレオナールのお陰であった。
「……っく、!」
 死霊を爆破し、ドラゴンオーラの鎖で振り回して、バルタンのミサイルにぶつけて九流々々の頭上を開けさせる。
 ついでに振り回される異次元の触手を誘導して、龍厳にぶつかる軌道から逸らしては、龍厳と死闘を繰り広げる死霊が時折放つ暗器をさばいてバルタンへと流れる斬撃を逸らしていた。
 とはいえ、猟兵だ。巻き込まれても再起不能に陥ったりはしないのではあるが、それはそれ、これはこれ。
「まあ、仕方が、ないっ」
 こんな状況を放ってはおけない性分をほんの少し悔やみながらも、全力サポートに走り回るのだった。

◇◇◇

 そんなこんなで。
 猟兵達の総攻撃を一身に受け、尚も耐えていた炎帝神農にも、限界が訪れる。
「ぐ……く、……ふざけた終わりだ……」
 ティーカップの中で目を回す九流々々。いつでもおかわり出来ると武装を再展開するバルタン。もう終わりか? と催促する視線を送る龍厳。そしてそのフォローに邁進したレオナール。
 それぞれが警戒するなか、炎帝神農が地面に倒れ付し、光となって消えていく。
 戦いが終わった。
 レオナールは空を見上げて、謎の倦怠感に包まれながらも、安堵感に包まれていた。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年05月08日


挿絵イラスト