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甘やぐ欲に堕ちた里

#封神武侠界

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#封神武侠界


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 その里は、誰もが安らかに暮らしていた。
 桃源郷である桃園から漂う仄かに甘い香り。心を穏やかにする効能のあるその香りによって、人々は心に余裕を持ち、諍いも無く過ごしていたのだ。
 里の人々は、その桃源郷を隔てる結界、それを守護する役割を持った障害の防人たちであった。
 だが、流れてきたオブリビオンがその桃源郷を支配した事によって、里は様変わりを見せた。堕落を齎す黒き瑞獣が香りにその能力を染み込ませたのだ。その獣、獬金の能力に侵食された香りは里を瞬く間に堕落へと導いた。
 欲を抑えること無く。人々は、ほんの数日で欲を貪り争うようになった。
 喰らい、怠け、強欲に他人から奪い、肉慾をただ昼夜も雌雄も問わず吐き出し続ける。
 里としての機能は崩壊し、ただ、香りから逃れられぬ欲に生きる悪鬼のように里に留まっていた。
「ふふ、ふは、ははははっ」
 楽しげに。愉快げに。その里を見下ろし、桃源郷の主は笑う。
「もっと、もーっと、淫らに乱れて、堕ちて落ちて」
 果ては肉を喰らいながら地面に組み伏せた店主の男を穿つ獣人に、更に匂いを強く送りつける。崩れた店舗。そこに盗み蓄えていた貨幣がばらまかれ、それを狙う人々がその金の輝きに引かれ店を打ち壊す。
 逃れ得ぬ三大欲求。睡眠欲、食欲、性欲。更に人の業足る様々な欲が際限なく高められていく。それを満たさんと悪行が蔓延っていく。
 さも愉快。
「あーっ、楽しい……。もっと強欲に、もっと傲慢に、欲に溺れて!」
 からからと笑う声が響く。だが、足りない。まだ足りない。力を高め、更に広い範囲へと桃園の香りを放ち世界を堕落に陥れるのだ。
「ふふ、あはははっ!」
 笑いは絶えない。地獄の有様にある里の人々に宿るのも、笑みの表情であった。

◇◇◇

 秋茶瑪・流(繁盛店長・f32732)は、ふうと息を吐いた。
「ええ、ひどい有様ですね」
 できれば近寄りたくはないですけれど。彼は言いながらも首を振った。
「そうも言っていられません。どうにも、オブリビオンの陣取る桃園へは、彼ら里人による誘導がなければ迷いの法力に阻まれて立ち入ることすら叶わないようなのですよ」
 欲に溺れた人々に接触する必要がある。そして欲を発散させながら、治療や説得を行い桃園への立ち入り許可を得なければならない。
 だが、里には、オブリビオンの影響を受けた香りが満たされている。それによって掻き立てられる欲求にも気をつけなければ、猟兵であろうと欲に溺れ堕落してしまうかも知れない。
「桃園へと至れば、後は簡単にオブリビオンへと接触できるはずです」
 それを撃破し、桃源郷を元の姿に取り戻す。
 オブリビオンを排除できれば、桃園は自ずと回復していく。
「つまり、大変なのはオブリビオンを倒すまで……ということです」
 流はそう告げると、グリモアを起動させるのだった。


熱血漢
 いつもどおりの感じです。

第一章、
 堕落した里人に接触し、その欲を発散させながら治療や説得を行ってください。
 睡眠欲、食欲、性欲、金欲、闘争欲、屈従欲etc...
 プレイングから想像したりします、明記いただいてもOKです。

第二章
 桃園へとたどり着き、黒き堕落の瑞獣『獬金』との戦闘です。
 第一章で無理をすると厳しい戦いになったり、ならなかったりするかもしれません。

第三章
 元の機能を取り戻した桃園で宴が催されます。
 毒を抜くように、最後の欲を発散する目的もあります。宴のご馳走を食べたり、昼寝をしたり、他にも出来ます。

 以上です。
 よろしくおねがいしますー!
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第1章 冒険 『心惑わす甘美なる香』

POW   :    匂いの影響を気合で抑え込み突破を図る

SPD   :    匂いの影響が出る前に素早く突破を図る

WIZ   :    匂いの影響を抑える手段を整え突破を図る

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

クロニス・クロリス
◎☆

欲を発散させる…っていったら、やっぱりこれ…かなあ。
ミニ丈のチャイナドレス姿で里へ行くよ。下着も合わせて女物…恥ずかしいけど、仕方無いよね…。
ラクリマも呼んで、欲望の発散を手伝ってもらうよ。
『ふふ、任せておきなさい♪』

近づいてきた男の人達には、ボク男の子だけど良いの?と確認を。
それはちょっと、って人はラクリマに相手してもらって、OKだって人のお相手をするね。
場所は出来ればお家の中がいいけど…外でしたいっていうなら…うん、頑張る…。

後はされるがままにされて、求められるままにご奉仕。
ボクの方もだんだんその気になってきて、積極的にしちゃったりするけど…。

一通りしたら、桃園へ行きたいとお願いを。



「欲を発散させる……っていったら、やっぱりこれ……かなあ」
 クロニス・クロリス(コンヴァイダー・f32053)は水面に映る自分に、もじもじとしながら呟いた。
 クロニスは今チャイナドレス姿で立っている。それも脚の殆どをさらけ出したミニ丈だ。紐で止めた小さな女物な下着が、下から覗き込む水面に写っている。可愛らしいデザインのそれの柔らかな膨らみはクロニスが男の子であることを証明している。
 瑞々しい肌を存分に見せつけるクロニスはどこから見ても可愛い女の子。だがそこに僅かに滲む少年らしさが、倒錯的な色気を醸し出している。
 守りたくなるような、それでいて汚してしまいたくなるような。それは桃の香りによって抑制を忘却した男達にとっては誘蛾灯にも等しい効力を発揮していた。
 ただ少し、里の通りを歩いただけで、彼の廻りを男が囲んでいるのだ。防人としての役目によって鍛えられた大柄な男達。
 皆が獣めいた欲を滾らせる視線と指で、クロニスの体に触れていた。
「んッ、……あ、ぅ……ボク、男の子だけど……良いの?」
 そう問い掛けるが、彼を拒む者は皆、召喚し共に歩いていたラクリマへとその触手を動かしている。
「男の子だから、いいんだろ?」
 手首を掴んで、腋に舌を這わせる男が密着させた唇を震わせた。全身を這いずる感触に、クロニスは嫌悪も感じない。彼とてこの場に満ちる堕落の香りにその欲を掻き立てられてしまっていたのだ。
 男達に愛でられ愛される状況に、むしろ、下着からはみ出した愛欲の漲りがチャイナドレスを押し上げている。
「場所……お家の中が……ん」
 両手は濡れた熱欲を握らされ、言葉は唇を割って侵入ってきた舌に阻まれる。
「おいおい、狭い場所でむさ苦しく絡み合うつもりはねえよ」
「ああ、俺達は可愛い僕を可愛がりたくって仕方ないんだから」
 可愛い、異口同音に重ねられる淫らな感情に支配された賞賛にクロニスは、首肯した。
 ここで、太陽にその痴態を明け晒す。そう言外に告げたクロニスに、男達はエスカレートしていく。
 ミニ丈のチャイナドレス。その脚のスリットから周りの男の手が我先にと滑り込む。袖からも武骨な指が押し入り、薄い胸板の先。未発達な突起が乾いた指先に刺激される。
「あッ……、んぅ」
「声も可愛いな……ほら、もっと聞かせろ」
 群がる手に、たくしあげられたドレス。下着をずらされ、幼茎と菊が別々の男の指に慰められる。
「さ、」
 気付けば横抱きに抱えられたクロニスは、目の前に突き出された真っ赤に張った滾りを、薄桃の唇の中へと咥えこんだ。生暖かい舌で包まれ転がされる己の肉欲を真似るように、奉仕するクロニスの柔らかな双丘は、それを掴み広げる手によって、その秘奥を。唾液と共に指を咥え込む、その皺の細部までが男達の眼前に晒されている。
「ん、ぅ……うっ」
「なんだ、もう欲しいのか?」
 先端から溢れる粘液が全身に擦り付けられる。それだけでは火照る体に、熱い血鉄を代わる代わる頬張るクロニスがもどかしげに腰を揺らせば、好色な笑いが周囲に広がった。
「仕方ねえなあ。俺がまずは……」
「いや俺が……ッ」
「もう遅い、な!」
「――ッ!!」
 ズドンと響く衝撃。絶えない愛撫と雄香。絶頂に溢したクロニスの迸りは誰かの舌に搾り取られていく。白濁する愛情に溺れるように、クロニスは、空いた傍からそこを埋める屹立を誘い耽溺を享受するのだった。

◇◇◇

 桃園に行きたい。疲労の眠りに落ちずに残っていた男にそう願ったクロニス。しかし、彼はその答えを渋る様子を見せていた。
「……なにか見返りがあればなあ……?」
 そうして、クロニスの下着の膨らみを撫でて、耳許で囁く。
 ――二人だけで、過ごしてくれるなら。
 求められる多幸感に僅かに震え、クロニスはその申し出にゆっくりと頷いて見せるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ホーク・スターゲイザー
◎☆

(視線……どこから)
数人の武術家が現れる。里一番を名乗る。
「悪いが相手をしてる暇は」
話を聞こうとしないと分かれば溜息を吐く。
「俺が勝てば、言う事を聞いてもらう」
功夫で応戦して無力化を狙う。
武器を持ち出せば、太刀である天狼刃を抜いて早業による居合で武器破壊を狙う。
(また。この闘気と覇気……どこから)
この武術家達かと思うが一切の欲を感じないのはおかしいと違和感を覚える。
「私は桃園に用がある。道を教えてほしい」
闘気と覇気の主は気になるが置いておくことにする。
(あの像)
昔の武人を模った像を気にするが後にする。



 視線。
 顔を隠した騎士の軽鎧を纏う男。ホーク・スターゲイザー(過去を持たぬ戦士・f32751)は全方位から放たれる、剣呑な視線に足を止めた。
「どこから、と問うまでもないか」
 彼らは、自分の存在を隠そうともしなかった。
「よう、あんた『ヤれる』奴だな」
「なるほど、悪いが相手をしてる暇は無い」
 この先の桃園に用があるのでな。と告げるホークに、闘気をぶつけてくる男達は、にやりと笑いを向けてくる。
「桃園は俺達防人の案内がなけりゃ、迷い続けておっ死ぬぜ。……分かるだろ?」
 拳を握る音がする。今にも踏み込まんと土を削る音がする。一触即発。僅かな動きですら爆発しそうな緊迫した空気が流れる中で、彼らの言葉を咀嚼し、飲み込み、そして――応えた。
「俺が勝てば、言う事を聞いてもらう」
 ホークがそれを言い終わるや否や。ホークは背後に飛びかかってきた男の顎を蹴り飛ばしていた! 奇襲がどうのとは問わない。一撃で意識を刈り取った男に代わり、前後から突っ込んでくる男達にホークは、鮮やかな徒手空拳で攻撃を捌き、流れるように無力化する。
 打ち込まれる拳は、掴み投げ。蹴りを足場に宙へと跳びあがれば踵の落下を見舞う。
「――のおァッ!」
 痺れを切らしたように、近くの壊れた看板を振り下ろした男に、ホークは天狼刃の抜刀一閃。直刃に伸びた刃が脳天を砕かんとする古い看板を斬り飛ばし、踏み込んだホークはその柄を男の鳩尾に叩き込んで、刹那に意識を吹き飛ばす。
 鮮烈に、しかし、命ひとつ散らせる事なく全員を無力化したホークは、天狼刃を鞘に納め。
(……? まだ――誰か)
 己に向けられた気配に、柄を握る。
 残党がいるのか。いや、地面で気絶する彼らの放っていたそれよりも遥かに洗練された鋭さ。
(……だが、一切欲を感じない?)
 ホークは違和感を覚えていた。他者を打ちのめしたいという征服欲も、己を鍛え上げたいという向上欲も無い。欲とは言えない、極めて純粋な闘気と覇気。闘いたいではなく、戦うことが当然であり、覇者となりたいではなく、覇者足り得ることが己の道と示すような。
 ホークは周囲を見渡して、道の端に目を止めた。
(あの像)
 石像が立っている。恐らく過去の防人の姿なのだろう。人ではない。どころか無機物である。だが、ホークは確かにそこから、気を感じ取っていた。
「……、いや」
 それを調べたいという感情を、身につけた呼吸法に鎮めてホークは、その像から視線を外していた。
 あまりにそれを見つめれば、ホーク自身の欲に堪えきれなくなりそうだ。後ろ髪を引かれる思いをどうにか押さえ込みながら、ホークは倒れ付した男の一人を、掴み起こす。
「――ぅ、う」
「約束だ、教えろ」
 先ずは、この里を解放するのが先決。躊躇いを残しながら決めたホークは、男に案内をさせ桃園へと急ぐのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アリス・スラクシナ
※エルーゼと行動
☆◎

女たちが集まって……あれは。
性欲をもて余しているようだが。
まあ、見せられては流石にあれだから宿かどこかに。
「女でもあるが」
触らせれば解るが、よけい大きくなってしまう。
(エルーゼまで!?)
いやあれか?肉体改造でやったのか?
やることはわかっているが、人数が多いから身が持つかどうかは置いといて楽しむ。
溜まってるものだから。
も、目的は忘れていないからな?
エルーゼが積極的で私も付き合うことになるが、私もそれがいいかもと。


エルーゼ・フーシェン
※アリスと行動
◎☆

「ふうん?欲求不満のようねえ」
あの女の人達も、アリスも。
けど、アリス一人じゃあれだから私も肉体改造でアリスと同じ身体に。
前から気になってたのよね。男の快楽って。
「ちゃーんと相手してあげるから、ね♪」
桃園に行くのも忘れないわよ?
欲を満たしてあげる代わりに、桃園へ案内してほしいと。
ねだってくるなら、ちゃんと相手もしてあげるわよ。



「女たちが集まって……あれは。」
 アリス・スラクシナ(邪神の仔・f21329)は里の女が建物の影で集まっているのを見つけ、ふと目を凝らす。
「……、……っ、……」
「……ぁ……、っ、……」
 聞こえるのはくぐもった声。そして、見えたのは互いを愛撫しあう光景だった。熟れた女も、年幼い少女も、皆己と同じ性の欲求を満たさんと淫らに熱い息を交わしている。
「……」
「ふうん? 欲求不満のようねえ」
 ごくりと、熱欲に湧いた唾を飲み込んだアリス。その腰に腕を回して耳元へ息を吹き掛けるように、甘い声がアリスの脳を震わせた。
 見知った声。
「エルーゼ……っ」
「ふふ、あの女の人達も」
 アリスも。そう言い笑うエルーゼ・フーシェン(踊り子・f13445)の指先が、乱れた光景に血を集めて膨らむアリスの雄性を撫でた。
「……仕方ないだろう、あんなもの見せられては」
 とアリスはその手を退かしつつ、女達の集まりへと近づいていく。倒錯に浸る彼女たちは、豊満な女性体に雄の滾りを見せるアリスの姿に一瞬困惑したようではあったが、すぐに彼女を迎え入れた。
(この人数は、身が持つかな)
 際限なく欲を掻き立てられている彼女らだ。一度二度、悦楽に達した程度では止まってはくれなさそうだ。
「……っ、エリーゼまで?」
 唇を合せ、数人の手の中で熱鉄を擦り上げられる快感に酔いしれるアリスの視界に、エリーゼの姿が見えた。アリスと同様に女達の熱を受けて、粘つく熱気の中に身を投じている。完全な女性であるはずのエリーゼの腰には、たしかにその服を押し上げる剛直が浮き上がっている。
(……そうか、私を参考に肉体改造を)
 その変化に合点がいったとエリーゼを見れば、以心伝心に伝わったようだ。正解と、言うようなウインクをエリーゼは返していた。
「前から気になってたのよね。男の快楽って」
「じゃあ、たっぷり教えてあげないとね」
「あ、ぅ……ッ」
 きゅうと、改造に手に入れた肉を女の手が握りしめる。まるで腰の動きを手綱取られるような感覚に、声を上げながらエリーゼはむしろ余裕をみせていた。
 その滾りを対価に、交渉を申し込む。
「ふふ、焦らないで。ちゃーんと相手してあげるから、ね♪」
 桃園の案内をしてくれれば、使わせてあげると。その申し出を断るものはここにはおらず。
 熱い時間が過ぎ去っていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鼬川・琥太郎
◎☆

欲…欲なぁ…。
じゃあまあ…やりたいことなんでも言ってもらったりしたら、
そしたらそれに付き合ってお手伝いするんで…とりあえず言ってみ?


なんでも、って言ったら…まあそうなるよね…うん…。
いやでも…えーっと…実際に他人とやるのは…その…
初めてだから…ちょっと優しくしてもらえたりとか…してもらえへん…?

大きいのはアレだけどそこは若干触られ慣れてるけどこういう状態でって言うのはあんまりしないなぁ…
あっちょっまってそっちのは触られ慣れてな…いやそれで大き…いや何言わせんねん…。

ああそうだ。桃園?に行きたいねんけど…。
え…?情報料でもう一回…?
あー…よろしくおねがいします…。



「ちょ、あかんて……こんな表で……ッ」
 鼬川・琥太郎(雑種系イタチ妖怪・f28181)は半被もタオルも褌も全て剥ぎ取られ、白い毛に包まれた全身を幾つもの熱っぽい視線に晒されている。男の手にたっぷりと宝をしまい込む大袋を撫でられて、背筋に甘い痺れが走った。
「ぅ、……ぁ」
 結構目立つが故、興味本位に触られたりは慣れている琥太郎は、しかし、この状況で熱っぽい感情をひしひしと感じる指に弄られる経験はほぼ無い。
 あるとすれば、自分で自分を慰めるとき程度。経験のない感覚に恐怖心すら湧くが、それでも彼が男の手を振りほどかないのは、猟兵の使命――というよりは、この状況を嫌っているわけではないからだろう。
 いや、むしろ。
「見……、見られて……」
 己の痴態を晒す事に悦楽を覚えているからこそ、か。
「な、なあ……」
 琥太郎はすがりつくように男の腕を掴む。無意識に媚を売るような声色で彼は男を潤んだ瞳で見上げる。
「初めてだから……ちょっと優しく……な?」
 返るは嗜虐に笑む声。
 ここで、場面を少し戻そう。

◇◇◇

「欲……欲なぁ……」
 琥太郎は、人目を憚らず欲を発散させる里を進みながら、呟いた。ごくりと喉が鳴る。もはや老若男女、自らの欲を最優先させる光景。それに思わず何か、自分の中の知らない何かを刺激されそうな予感に、目を逸らそうとして、しかしどうしても、意識が外せない。そんな葛藤を浮かべていた琥太郎の、その背後。
「……っ、どわぁ!?」
 忍び寄っていた男に、急に抱きつかれた琥太郎は思わず風で吹き飛ばしかけた己を抑えて、振り返る。
「ああ、すまん。驚かせたか?」
「そりゃ、まあ……ん」
 そこにいたのは一人の若者。悪びれながらも、その手は琥太郎の頬や首筋、脇腹を撫でつけている。琥太郎自身、その心地よさを受け入れている異常に気付きもしない。
「……なんや、やりたいことあるんか?」
 琥太郎は、男に問いかける。お手伝いするんで……とりあえず言ってみ? と。
 自分の期待を隠すように。それでも一切隠せていない、彼自身の欲求に気づかず、男が琥太郎の問に頷いて返す。

◇◇◇
 そして、琥太郎は往来の中で身体を暴かれている。普段服など着なくても、と思っている彼は。
(私、見て……興奮しとるんか)
 男の欲の滾りを手に包み、代わりに愛撫を受ける自分。それを眺めながら、膨らむ下肢を慰める通りの男達に、ぞくぞくとした優越感にも似た敗北感に紛れもなく快楽を得ていた。自分が消費されている被征服。自らが消費される価値があるという肯定感。
「もしかして、触られ慣れてる?」
「……ん、まあ、こういう状況以外なら……?」
「これだけ大きいもんね、だから、ここもまだ反応しないのかな」
「ふぁ、ちょ……ぅ」
 男の指が、大袋に押し上げられるように空を向く茎を摘めば、それだけで腰を突き抜ける白雷に琥太郎の身体は跳ね上がる。
「……それで、おっきいなっとんねん」
「へえ、十才の子より粗末だ」
「ぁ、う……っ」
 簡単に包み込めるそれを指先で苛められ、恥辱と快楽の板挟みに身を捩らせる。大袋と違い触られ慣れていないそこは、声も、反応も、絶えず共有されるこの空間に感じる興奮も相まってか、酷く敏感に男の指を感じていた。透明な粘液が先端から男の指を濡らす。
「ほら、皆見てる」
 矮小な琥太郎の雄茎に、嘲笑の含まれた笑みが向けられているのが分かった。ここぞとばかりに詰る男に、恥ずかしいと首を振る琥太郎は、しかし、男の屹立を手放さない。むしろ見られたいとばかりに足を自ら開いたままに、視線と言葉に責められて琥太郎はその袋の中身を吐き出していた。
「……も、一回?」
 ほぼ同時に被毛に男の熱い迸りを受けた琥太郎は当初の目的を達成するために、桃園への案内を頼み込む。だが、返ってきたのはそんな返答だった。
「あー……、うん、よろしくおねがいします……」
 情報料として、もう一度。
 ただ見ていただけの男たちもが、それをよく見ようと少し近づく。熱を帯びる視線に晒されながら、琥太郎はたしかにそう頷くのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

妖星・光
◎☆
※[選択UC]は常時発動

里を探索してたら、1人の美少女が数人の男達に追われてるのに遭遇するよ
性欲で目をぎらつかせた大人の男にに、少女が捕まったら只じゃ済まなくなる雰囲気。助けなきゃ!
軽機関銃でおばさん達の足元を威嚇射撃して、怯んでる隙に「こっちだよ!」と少女の手を取り、一緒に逃げるよ

……

…何とか逃げ切れたみたい
「大丈夫?」と少女をよく見たら…女じゃなくて男? 所謂、男の娘!?
彼も香りで欲に捕らわれてて、『僕、大人より君みたいな子に奉仕したいな』と迫られ、ズボンと下着の白い黒猫褌(最近、褌にはまってる)を脱がされるよ

ともかく、彼も里の人間みたいだし、桃園への案内と引き換えに、相手をするよ



 長閑な田園風景。
 妖星・光(前世は男の子?・f23939)が探索して感じた感想はそんなものだった。
 ただ、その風景の端々で、自らの欲に浸り溺れる人々。まるで整えられた田畑からは想像できない光景。
「……、声?」
 明確にオブリビオンによる悪影響が蔓延する空間。光自身もその香りにじわじわと炙られるような欲求が高まるのを感じていると、ふと、風に紛れて声が聞こえた。
 咳切った声。それは何かから逃げる吐息にも聞こえて、光は拾った足音の方角へと足を向けていた。
「……女の子、が、追われてるっ」
 家の影を越えて見えたのは、一人の美少女が男達に追われている姿だ。少女が何かを盗んだのかもしれない。そう思うやも知れないが、しかし、強引に破かれたような服。欲望にぎらついた男達の瞳。
「……っ、こっち!!」
 即座に光は少女の救出に飛び出していた。男達を横切るように、少女の手を掴み駆け出した。
「あ、あの……っ」
「良いから、早く」
「待て!! このガキッ!」
 罵倒が飛ぶが、声で怯む足を光は持ってはいない。出来るだけ狭い道、家の中を潜り抜け。
「……もう、帰ってこないかな」
 光は最初の家、その倉庫に身を隠していた。途中で喧嘩を始めたり別の標的を見つけたりと、追っ手の数が減った辺りで道を折り返し、目をつけていたここに戻ってきたのだ。
「はあ、はあ」
「ごめんね。大丈、夫……?」
 光が少女に問いかける。その時光はそれをはっきりと見ていた。
 潤んだ瞳、乱れた髪。破られた衣服。その腰の裂け目から覗く、雄々しく昂る屹立。光よりも大人らしいそれは、目の前の美少女が持つ体には似合わず。
 所謂、男の娘。そう頭に浮かんだ瞬間に、光のズボンが押し下げられた。
「ぇ、ちょ……っ?」
「ふふ、あのまま乱暴されるのも良かったけど」
 白い黒猫褌。着け心地に最近よく履き始めた下着が露になる。助けた男の娘がいとおしげに、それに口づけて光に笑いかけた。
「僕、きゅんとしちゃった」
 大人より君みたいな子に奉仕したいな。そう言うと、そのたおやかな両手が既に充血を始めた前袋の膨らみを包み込んだ。
「っぁ、……」
「ダメ、じゃないよね?」
 ゆっくりと褌をほどかれながら、光は抵抗しない。
「桃園に、行く方法……知ってる?」
 返るのは笑みばかり。
 遂に褌はほどききられ、欲望に熱を持つ幼茎が倉庫の空気に触れた。
「知ってるよ」
 そう答えた男の娘に、光はその手を引き奉仕を受け入れるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『獬金』

POW   :    誘堕雷
自身が装備する【角】から【堕落していない者へ降り注ぐ黒雷】を放ち、レベルm半径内の敵全員にダメージと【堕落】の状態異常を与える。
SPD   :    誘堕輝
【呪詛を纏った角の輝き】を披露した指定の全対象に【堕落したいという不義の】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
WIZ   :    一起堕落
【皆一緒に堕落して欲望のままに生きたい】という願いを【周囲】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はナミル・タグイールです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「ふふ、欲のままに溺れておけば幸せだったろうに」
 獣は笑う。
 桃園の芳醇な香り。本来であれば清らかに、涼やかに薫るそれは、今や熱と淀みの甘さを持って揺蕩っていた。
 黒い獣。獬金は笑う。猟兵とて欲望を捨てることなどできないと。それは世界ですら同じ。欲に生き、欲に死ぬ。それは間違いではないと。
「さあ、堕ちて」
 黒に金が輝く。
「あなたの本当の声に耳を傾けるの」
 魅惑的な肢体がうねる。
「分かるでしょう? あなたは欲に満ちた生き物なんだから」
 堕落の獣は、今も集う堕落の感情に悦ぶように笑いを転ばせる。
「堕ちて、溺れて、もっともっと……ふふ……ふふ、あははっ」
 その声を聞く猟兵達も、笑みが僅かに浮かばんとしていた。

◇◇◇

 第二章です。
 ユーベルコード、獬金の攻撃を受ける毎に、己の欲望の声が耳に響きます。
 恍惚に笑む自らの声。堕落せよと誘う声。
 それをどうにか振り払い、獬金を撃破する感じです。
 とはいえ完全に欲望を超越する必要は無いです。

 よろしくお願いします。
クロニス・クロリス
…そりゃあ、さっきのが気持ち良くなかったって言ったら嘘になるけど。
でも、それだけじゃいられないから!

降り注ぐ雷は【野生の勘】を駆使してどうにか回避。
当たっちゃった時は、ダメージ自体は【電撃耐性】で何とか耐える。
堕落は…今この場ではボクの欲望は満たせない、それはあの敵を倒さないと満たせないっていう事実で乗り越えようとする。
寧ろ、この敵をやっつければ思う存分欲望が満たせる!って気持ちで、倒す意思を加速できればと。

敵を間合いに捉えたら、廃機銃を発動。BarackClockを、攻撃回数重視の機関銃に変形させて集中射撃。一気にダメージを与えにいくよ。



「そりゃあ、さっきのが気持ち良くなかったって言ったら嘘になるけどっ」
 迅雷が轟音を響かせる。降り注ぐ雷の槍を、地面と平行に跳ねるように回避しながらクロニス・クロリス(コンヴァイダー・f32053)は脳内に響く自分の声に抵抗を続けていた。
『もっともっと愛されたいよね。今すぐ戻って、里の人たちに、可愛いって言ってもらいながら沢山気持ちよくしてもらってさ』
「……っ」
 馬の尾を揺らし、兎の耳を澄まし、現実の音を逃がさないとするクロニスに声が響く。
 直前の体験が。情愛に満ちた指先が全身を滑り、中も外もクロニスの事を認めてくれる熱に満たされる、あの体験。
 その時に感覚が全身に蘇ったかのような瞬間。僅かに、足が鈍る。幻の快感が息を乱す。
「しま……っ」
 稲光がクロニスの視界を覆い、電撃の激痛が彼の全身を焼き貫く。
『ほら、苦しい。痛い。こんなことやめて、楽しく、気持ちいいことだけしてようよ』
 雷に穿たれてなお、倒れず耐えたクロニスのに語りかける。
 感電する肺でどうにか息を吸い、吐き出す。
「……でも、約束したから」
 里の男性。その一人と二人きりで過ごすと。あの熱っぽい指先に抱かれると。約束がある。
『でも、欲に溺れてなかったら、見向きもされないよ』
 クロニスの欲望の声に、彼はしっかりと首を振り否定する。里の人を見れば分かった。あれは元々持っていた欲が膨らんで理性を飲み込んでいる。
「無い欲に溺れる事は無いんでしょ?」
 もし見向きもされないなら、それはクロニスを独り占めしたい欲を抑え込んでいるだけ。
 俗物的に言ってしまえば『脈アリ』ってことだ。
「だから、ボクもあの人を独り占めする」
「あはっ! なんて醜い自己愛、――欲望!」
「から!」
 獬金へと突っ込む。雷撃を抜けて、スクラップを押し固めたような機関銃を即座に形成。
 欲望を存分に満たすために。
「出来るだけ早く、終わらせるよ」
 声は鳴りを潜めた。その代わりのように、耳障りなスクラップマシンガンの銃声が響き渡る!
 

大成功 🔵​🔵​🔵​

妖星・光
◎☆


「終わったらまた会おうね」と約束し、前章の少年と別れボスの元へ

遠距離から軽機関銃を乱射し、なるべく誘堕輝の光を見ない様戦うけど…やっぱり限界はあるよね

堕落したいという欲求が強くなり、ついに機関銃を落として、「ボクの身体、可愛がって…」と、獬金にしな垂れかかるよ

でも、ただ墜ちるわけじゃないよ
獬金に奉仕しながら、[選択UC]で誘惑し
最初から堕落してる獣を、更にボクの身体に溺れさせ、他猟兵の攻撃の為の隙を作るよ



「……あ、ぅっ」
 妖星・光(前世は男の子?・f23939)は手の軽機関銃から弾丸をばらまきながら、ふらつく思考に声を漏らした。
 獬金の角から放たれる輝き。堕落へと誘う光条に、脳が眩む。
『堕ちようよ』
 光の、欲望の声が次第に大きくなっていく。
『里の人たちが羨ましかったよね、皆欲に正直に生きてて』
 見まいとして遠距離からの攻撃を続けているが、欲望の輝きは徐々に、確実に光を蝕んでいく。
 蝕まれていくのを、光は拒みきれない。
 いつしか、引き金から指は離れ、ゆっくりと歩き出す。危険な誘堕輝に自ら沈み込むように獬金へと歩み寄る。
 ガシャリ。と光の手から落ちた軽機関銃が地面に音をたてるが、光はそれを気にもとめない。
 笑みと共に差しのべられた獬金の手に、光はしなだれかかるように、寄り添った。
「ボクの身体、可愛がって……?」
「ふふ、いいよ……私に挑むというなら」
 輝く爪先が、光の薄い胸の桃粒を突けば、快感が足先をまで走って、力が抜けそうになる。震える足で光は、どうにか獬金にすがり付くように腰を擦り付けて、獬金の玩弄を受け入れていた。
 堕落を司る故か、それとも里の婬様から得たのか。その手からもたらされる快感は鮮烈なものだった。
 ともすれば、本当に堕落してしまいそうな程に。
(……っ、でも……ただ負けるのも、嫌だもんね)
 光はただ籠絡されているわけではない。この体の全霊、記憶をフル活用した誘惑の手腕で、獬金の意識を自らへと向けさせている。
 正直に言えば、光はこの欲望に勝てはしない。それを悟った瞬間に作戦を変更したのだ。
 堕落を受け入れながら、その一線だけを守る闘いに。
(ふふ、ボク1人なら、あの子とずっと遊んでるようになっちゃったかな)
 あの子の光への奉仕を思い出しながら、他の猟兵の気配に光は笑む。
「は、っあ……うぅ」
 自らの奥へと侵入り込む指に、愉悦を溢しながら、その腕を逃さないと力を柔らかく込める。
(隙は作るよ、頑張ってね)
 欲に踊らされながらも、光は欲に躍りを続けさせるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

イコマ・アマツガネ

 
ごめん、遅くなったねっ!
(村人に引き留められて遅くなった)(求められると無下には出来ない性格)
求められる事。欲の発散に付き合えることはむしろ嬉しい。
そんな声に、惑うけれど、それでも首を振る。
でも、皆があるべき姿じゃないから。

剣から飛ばした斬撃からUCへと派生させる。
爆発した火炎から両手両足に燃える鎖が巻き付く。
鎖で三次元敵に動いて雷を回避し、近接距離を保ちながら攻撃していく。

快楽を思い返しながらも、も元のあるべき姿に戻って欲しいと、欲望の声に抵抗していく。



 息を急ききり、イコマ・アマツガネ(獣耳勇者・f31860)は桃園の戦場へと飛び込んだ。
「ごめん、遅くなったね!」
 実際のところ、戦闘開始からそう時間は経ってはいなかったものの、しかし他の猟兵に遅れをとったのは確かだった。
 というのも。
「……ッ」
『あのまま、求められ続けてもよかったのにな』
 耳に聞こえる声が、イコマの脳を揺らす。里の人に求められ、その声に応えて快楽を貪った。滾る熱を吐き出され、吐き出し、口吻に絡み合い――。
『そう思うよね?』
 記憶を揺さぶる。その声にイコマは忘れられるはずもない快楽を回想しては、露出の多い服装に、散々に乱れたにも関わらず未だ足らぬと主張する漲りを描き出す。
「……でも、――!」
 元々、助けに応じずにはいられないイコマだ。求められれば応じてしまう。
 彼らに求められて、その欲の発散に付き合うことも決して嫌ではない。むしろ、嬉しいばかりですらったのだ。
 惑うイコマは、しかしそれでもその声を拒絶する。
「でも、皆があるべき姿はそれじゃないからッ!!」
 声を振り払うように、イコマは握る剣を空に一閃! 勇獣剣の剣先から放たれた斬撃が獬金へと走り。そして他の猟兵の介入に獬金はそれを避けることも出来ず、直撃。
 そして、その斬撃が獬金の体を抉るその瞬間に、――斬撃が爆ぜた。
「……っよし」
 盛大な爆炎が周囲を包み込む。その火炎の一端が渦を巻くようにして鎖となり、獬金とイコマを繋ぎ止めていた。
 燃え盛り白熱する鎖を引くように、イコマは一気に獬金へと飛び込んでいく。
 その先を阻むように雷が走るも、しかし、鎖を器用に扱い速度を緩めることなくそれを避け、駆ける。
「く、っ……可哀想な子」
「……欲は自分で叶えるさ」
 甦る快感に足がもつれそうになりながら、イコマは駆ける。自らの欲よりも、それよりも、里の人々が元のようになることが大切なのだと。己を律する刃が獬金へと吸い込まれ――。

大成功 🔵​🔵​🔵​

サエ・キルフィバオム(サポート)
猫かぶりな妖狐で、直接的な戦闘というよりも、情報を集めたり、不意打ちやだまし討ちのような奇襲を得意とします

猫をかぶってる時は「あたし」と自身を呼び、語尾に「~」が入るような間延びしたしゃべり方をします
真剣な時は「私」呼びになり、口数は少なくなり、語尾の間延びは消え、気に食わない相手には結構キツめの口調になります

「ごめんなさい、あたし道に迷っちゃってぇ~……」
子供らしく振舞って油断を誘う、色気を出して魅力で釣るなど、あの手この手を使います

「は?私がそんな事許すと思った?」
本性を現し後ろから絞殺糸を巻き付けるようなイメージです

基本的に行動はおまかせします
アドリブや絡み歓迎です
よろしくお願いします



「ふふ、口でどれだけ抵抗しても、動きが甘くなってる」
 獬金の笑いが桃園に響いている。その言葉に嘘偽りはなく、猟兵達の動きはどこか、まるで歯車が僅かにスレているかのように精細に欠けている。
 だが、それでも確実に傷を増やしている獬金。強がりの部分もあるのだろう。どことなく焦燥もすけて見えるような中。
 サエ・キルフィバオム(突撃!社会の裏事情特派員・f01091)は、そんな獬金を窺いながら、己の欲の声に笑みを返した。
『だから、堕ちちゃって』
「えへへ、あたしそういう~快楽に弱くってぇ……」
 無防備に、サエは獬金へと近づいて行く。堕落の香り。それに誘われるように弱っている獬金にしなだれかかるようにして、指先を触れた。
「なら、もっともっと快楽に堕ちていけばいい」
「ほんとぉ?」
「ああ、そうすれば、もっとも――っ、と?」
 獬金は戸惑いに言葉を詰めた。身体が動かない。まるで見えないワイヤーにでも縛られているような感覚に、思わず目の前のサエを見下ろした。
 いや、彼女からは確かに堕落の気配がした、……だというのに、その表情は堕落に浮かぶ耽溺の笑みではなく。
「余裕ぶってる相手を不意打ちで地獄に叩き落すとか」
 たまんないよね。
 冷たい嘲笑。
 その裏切りの欲求に、彼女は耐え難かった。だから、彼女は欲に忠実に行動した。
「……この」
 獬金がサエへと何かを言うよりも早く。
 動けずにいる獬金に対して、攻撃を外すことなどありえない猟兵達の一斉攻撃が叩き込まれた。
 壮絶な轟音の後、堕落の獣は桃園から姿を消し、周囲の里も徐々に堕落から解放されていく。
 

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『桃園に遊ぶ』

POW   :    賑やかに宴を楽しむ。

SPD   :    ゆっくり桃園を散策する。

WIZ   :    静かに花を眺める。

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 開放された里は、瞬く間に元の落ち着きを取り戻していった。
 いや、堕落によって得ていた欲求を覆い隠そうと、未だに蝕まれている精神で、元の落ち着きを取り戻そうと躍起になっているのかも知れない。
 ひとまず猟兵達へと謝意を告げた里の人々は、桃園にてささやかな宴を催していた。料理と酒、甘い果実。それらを与しながら、心を穏やかにする桃の香りに身体の毒を抜かんと。
 猟兵たちも里の人々と共に、自らの毒を発散するべく、各々に過ごすのだった。

◇◇◇

第三章

 解決後の桃園で宴が行われています。仄かな甘酸っぱい香りで心地よい匂いに変わっています。
 お好きにどうぞ。
イコマ・アマツガネ

 
「綺麗な花に囲まれてのご馳走にお酒。たまんないよね」
という訳でいただいたご馳走とお酒を手に、桃園の片隅でゆっくりと
「ん、誰か」里の同じくらいの年の男性。
一緒に酒を酌み交わして、少しよいが回った辺りで、残らないかと。
「んー、根っからの根なし草だし」
それに、呼ばれたらすぐ出ていっちゃうから
「そのお願いは、オレには叶えられないかな」
でもその思いは嬉しい。
抱き締めて、受け入れて、時々寄るからと約束しながら、二人で絆を結ぶ。
堕落から救われて、それで忘れられるのも嫌だから、熱烈に。
「欲に溺れるのは悪いことだけど、時々は欲にまっすぐに向き合うのも悪くないよね」
 



「はあ……たまんないよね」
 イコマ・アマツガネ(獣耳勇者・f31860)は、息を堪らずに吐ききった。彼の視界には花の桃と空の青が広がっている。片手に酒を、傍には里の人々にもらった料理を置いて、手酌の席を満喫していた。
「綺麗な花に囲まれてのご馳走にお酒、うん」
 頷いて、もう一度酒を傾けて、冷たい液体を喉に流し込んだところで、ふと、誰かの気配を感じた。害意は無い。里の人だろうか。振り返らず、どうぞと隣に座るのを勧めるとイコマの手に従って底に座ったのは、里の男だった。
「邪魔したか?」
「ううん、丁度一人で虚しくなってた所だ」
「そんなふうには見えなかったがな」
 イコマと同年齢の青年は、笑って返す。青年の猪口に酒を注いで、イコマは青年と話を交わしていく。
「はは、そうか、そんな事が」
「うん。まあ、この生活も楽しいんだよね」
「そうか……」
 青年は、その言葉に、嘆息する。そして、二人の間に置いていたイコマの手に徐に、自分の手のひらを重ねた。
「それじゃあ、ここに残ってくれってのは無理か」
 酔いが回っているのか、赤らんだ頬。イコマはその手を振り払う事無く。
「ありがとう」
 でもと、首を振った。握られた手を引き寄せて、イコマは男の身体を抱き締めた。遠慮がちに青年もイコマに腕を回す。
「オレ根っからの根なし草だし、呼ばれたらすぐ出ていっちゃうから」
 時々、会いに来ることは出来ても。だから、その願いは叶えられない。少し身体を離して、青年の目を真っ直ぐに見て言う。
「わかった」
 青年は、頷く。頷いて、その腕を解く……ことはなかった。その手はイコマの背を伝い下りていく。背骨をなぞり、腰からその下。下着に包まれた筋肉質な柔らかい肌を撫でる。
「ん、……」
 指がゆっくりと下着に潜り、里で解された口を探し当てる。その甘い快感に酔うようにイコマは、青年に唇を重ねていた。紛れもなく、了承の合図。
「……ッ」
 イコマを草の上に押し倒し、青年は舌を繋げたままにイコマの身体を撫でる。腹を撫で、胸を弾き、愛おしむようにイコマに刺激を与えていく。ヌプ、……クチュ。孔に潜る指から粘る淫靡な音が響く。自分の身体ゆえ、まるで骨伝導するように響いて聞こえるその快感の音に昂ぶる鉄剣を青年がきつく掴めば、跳ねる快痛に布に染みが広がっていく。
 少し寂しさを感じる。解されきっているそこに熱を当てて欲しいと、イコマは脚絆を持ち上げるその青年の漲りを撫でる。足を青年の背に絡みつかせると、腰が密着する。
「欲しいのか?」
「うん……っ、ッ」
 頷く、と同時に、男の熱がイコマの体内を焼く。酒で鈍感になった身体にも強烈に盛る炎に、イコマは声にならない声を上げ、それでも尚、青年を離さない。そのまま癒着してしまいそうな密着、それを引き剥がすように熱が引き抜かれ、突き立てられる。肉を耕す張った音と二人分の男の声がくぐもって桃園に響く。
「ぁ、も……ッ、」
「オレ、も……!」
 繋がる身体が激しく硬直する。
 腹を突かれながら、屹立を扱かれるイコマは青年の手の中に種を吐き出し、同時に、青年の熱い迸りを中に感じていた。だがそれでも、イコマは青年を離さない。
「……もっと」
 欲が収まっても、忘れられないように。
 欲に溺れるのは悪いことだけど、時々は欲にまっすぐに向き合うのも悪くない。
 己と青年。二人の欲を互いに食らうように、絆を結び、身体をつなげるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

妖星・光
◎☆

一章で助けた少年に誘われ、少年の働いてる店に行くよ

そこは酒場と宿が一緒になったような怪しげな店で、働いてるのは女装した少年――男の娘達
どうやらそういう趣向の人向けのお店みたい

店員や店主(やはり女装した美青年)に、「うちの子を助けてくれて、ありがとう」と接待をうけ、今夜はそこに泊まることに

そして夜には寝所に店主がやってきて…
彼、男も女もOKみたい

最初は[選択UC]で男の子になり、奉仕してもらい
その後、[選択UC]を解除して、女としてボクを愛してもらうよ



「え……っと、ここは」
「僕が働いてる所」
 里で助けた少年、彼女というべきか彼と言うべきか迷うようなかわいらしい彼は、恩人の妖星・光(前世は男の子?・f23939)を里から少し離れた街にある、とある店に招待していた。
「鈴ちゃん、麦酒二つ追加で!」「はーい、すぐ!」「葉くん、部屋取ってもらっていいかな?」「大丈夫ですよ。すぐ行きます?」「そうしようか」「麦酒と平盤焼、あと熱甲酒も!」
 声が飛び交っている。どうやら酒場のようではあるが。
(……女の子の服だけど、あの子男の子だ。……それに、あの子も、ってことはあっちの子も……?)
 女装した男の子ばかりの店に、なるほどそういう趣向の店なのだろう。だが、外観より店が狭い気がする。そう考えていると、途中『葉くん』と呼ばれていた少年が男の手を引いて、奥の扉へと消えていく。厨房との扉とは違う扉。
 その扉が締まるその直前に、少年の足に男性の手が伸びたのを見て、光は得心を得た。
 酒場と宿。ルームサービスとして隣の彼が光にしたようなご奉仕も含まれている。そういう所か。
「ああ、お帰り」
 推測している光に、横から声が掛けられた。いや、光にではなく、隣の少年に、か。
「燕ちゃん、その子が?」
「はい店長、里の恩人の方です!」
 店長と呼ばれたのは、男性的な女性、とも女性的な男性ともとれるような美青年。
「そう、うちの看板を護ってくれてありがとう、今日はサービスするからゆっくりしていって」
 それだけ伝えると店長は仕事に戻っていく。
「それじゃ、まずはご飯だね。料理も自慢だから楽しみにしててね!」
 と光に席を案内した彼も、バックヤードへと戻っていくのだった。

◇◇◇

「確かに美味しかったな」
 光は、通された部屋で自慢だというご馳走の味を思い出して、頬を緩ませた。あんな上等な食事は滅多に食べられるものではないだろう。
「でも」と光はベッドに横になりながら、落ち着かないように身を捩る。
 防音はあるようではあるが、盗賊の癖で微細な音まで拾ってしまう光の耳には、隣室の僅かな軋みや声が聞こえてくる。もしかすれば、あの声は助けた彼じゃないだろうか。
「……」
 光がその手を僅かに濡れる筋へと伸ばそうとしたその瞬間、コンコン、とドアがノックされた。ビクン、と跳ね起きた光は呼吸を整えるようにして扉を開けた。
「や、お待たせ」
 そこにいたのは店長だ。気さくに声を掛けてくる彼を部屋に通し、光は狙ったかのようなタイミングにまだ少し跳ねる心臓を鎮まらせる。いつもなら、この状況で動転する事も無いが、堕落の影響が残っているのか。
「変わった匂いだ。男の子と女の子どっちの匂いもある」
 ベッドに腰掛けた光の首筋に、店長の筋の立つ鼻が触れた。柔らかくベッドに寝かせた光の服を、店長の指が脱がしていく。光は徐々に取り戻していく落ち着きに、されるがままに問いかけた。
「どっちが好きかな?」
「……へえ、面白いね。私はどっちでも大丈夫だよ」
「じゃあ、まずは」
 店長がズボンを脱がせば、既に膨らむ男性としての象徴――と呼ぶには少し控えめなそれが熱を滾らせて姿を現した。
「ボクにご奉仕してくれる、かな」
「ふふ、よろこんで」
「ぁ……、ふ」
 それが、温かな粘膜に包まれる快感に光は、静かに腰を震わせた。

◇◇◇

 細く筋肉質、それでいてしなやかな体には雄々しい屹立が聳えていた。ぐぷ、と泡立つ音と共に光の中から引きずり出されたそれは溢れんばかりの白泡の糸を引いて、シーツを汚す。
 裂けること無くそれを受け入れていた光は、女としての快楽と空いた空白に乱れる息を呑み込んだ。
 潤んだ瞳で見上げ、同じく息を乱す店長に挑戦的に微笑んだ。
「……まだ、お礼は済んでないよね?」
「もちろん、こころゆくまで」
 打てば響くように、唇を重ねて。
 夜はまだ終わらない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロニス・クロリス
◎☆

一章で約束した男の人のところに戻って、二人きりで過ごしつつお互いに残る欲求を落ち着かせようかと。
(服装も一章同様のチャイナドレス)
…その、ボクも。男の人とこういうことするの、嫌いじゃないから、さ。
ボクにしたいって思ってるコト、何でも…して?

そうして、されることを何でも受け入れて。
ボクの方から、男の人の部分にご奉仕もして。
満足いくまで何度も何度も…。

…落ち着いた?うん、ボクも満足…かも。
もう、会うコトはないかもしれないけれど…今回のコトが、良い思い出として残ってくれると、嬉しい…かな。



 座った男が立てる膝の間。クロニス・クロリス(コンヴァイダー・f32053)は膝立ちをして、服ごしに胸を甘噛む刺激に、尾を耳を震わせていた。
 男の指がチャイナドレスをたくしあげ、丸い尻を鷲掴む。理性の上に滲み出た肉欲がもたらす痛みに、クロニスはむしろ悦楽を感じてすらいる。
「ん、ゃ……ぁ」
 形ばかりの消え入るような拒絶。自分がこれほど求められているというその悦に、チャイナドレスを押し上げるのは男の手ばかりではない。鞘に閉じた幼い欲熱から滴が零れる。
「……いいの?」
 唾液で胸に染みを作っていた男がその先端をこすり、クロニスを見上げた。
「う、ん……」
 クロニスは、きっと彼はここで首を振って嫌がれば、もう追っては来てくれない。そんな確信を覚えながら、本心を吐露する。火照る体に喉が乾く。
「その、ボクも。男の人とこういうことするの、嫌いじゃないから、さ……。ボクにしたいって思ってるコト、何でも……して?」
 恥ずかしさを振り払うように一息に言い切ったクロニスに、男は立ち上がり服を脱ぎ払っていた。紐で止めただけの着物は容易く男の体を剥き出しにする。武芸に鍛えられた体。それに抱かれるのだと胸を高鳴らせたクロニスの眼前に、赤くはち切れんばかりの、大振りな実りが差し出されていた。
「ぁ、う……」
 男性が望むものが何か、理解している。と、同時にクロニスもまたそれを望んでいる。
 だからそれを一瞬躊躇ったのはむしろ期待によって。
「……ッ、――」
「……ぁあ、良いよ」
 舌に触れる体温が、滲む粘りを纏ってクロニスの喉奥へと滑り込んでくる。ぬぐぷ、と上口蓋を通る音と匂いがクロニスの口を埋め尽くす。クロニスは抽挿される熱に舌を絡め、ただただ男の為に奉仕した。
 時を忘れるその一時、クロニスの耳に男の声。
「ぁ……く、イっ、ァ、イくよ……ッ」
 同時に、これまでとは比べ物にならない濃い香りが喉の奥へと溢れ出た。侵される。眩暈がする程の衝撃に。
「ぁ……キミも、?」
 クロニスは、自らもその熱を吐き出していた。チャイナドレスの裏地を伝って、半透明な白が滴る。やや萎えた肉に吸い付き、男の一滴をも喉奥に押しやったクロニスは、自ら裾をたくしあげると、先端から糸を垂らすそれを露にする。
「……」
「……」
 ごくりと音がした。それは男の喉か、クロニスの喉か。互いの姿に目で舐める二人の視線がかち合って、まだ足りないと強請る獣欲が絡み合う。
 言葉はなく、ただ互いの吐精を終えたばかりの雄が上りだす。それを合図に、クロニスの体は男に組敷かれていた。獣が雌を捩じ伏せるように。だがクロニスは尾を掲げ、奥を男へと晒す。
 熱の滾りが、クロニスをかき回して、何度も。
 何度も。
 何度も。
 何度も――。

◇◇◇

「落ち着いた?」
「ああ、落ち着いた」
 男の体の上に寝転ぶクロニスは、汗もそのまま。汚れた体を遮るものは無く、抱かれる腕に身を委ねてクロニスは、男と怠さを共有していた。
 余韻が、幸福をもたらす。最中の激しなそれではなく、落ち着いた安らぎ。きっと彼と会うことはもうないのだろう、分かっていた事だけれど。そう思いながらも、すこし寂しさを感じる。
「……うん、ボクも」
 それでも、今回の事を良い思い出として残っていてくれたら、嬉しいな。そんなことを思いながら、クロニスは彼を抱いて瞼を閉じた。

大成功 🔵​🔵​🔵​


◇◇◇

 霧中。その霧が晴れるように、里は元の平穏を取り戻した。わずかな変化はあったもののそれでも、安らかな里は安らかなまま、時を過ごしていくのだった。

最終結果:成功

完成日:2021年04月25日


挿絵イラスト