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災魔と化せし強欲の書

#アルダワ魔法学園 #猟書家の侵攻 #猟書家 #書の悪魔ダンタリオン #迷宮大図書館

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●書の悪魔
「うふふ……♪ どの本にしようかしら……?」
 蠱惑的な笑みを浮かべつつ、『迷宮大図書館』に収められた書をオブリビオンは物色する。角と尻尾を持つ彼女の身体は、巨大な本から生えていた。彼女こそは『書の悪魔ダンタリオン』、書物を侵食する能力を持つ幹部猟書家だ!
「あら……? 『強欲の書』! これが良いですわね」
 そしてダンタリオンは一冊の書物に目を付けると、それに『災魔の卵』を埋め込んだ。
「後はこれが『災魔化』すれば……♪」
 にやにやとした笑みを浮かべた彼女は、強欲の書を見つかりやすい場所に置くと、自らは本の姿となって迷宮大図書館に隠れ潜むのであった。

●黄金の侵略
「みんな~! 魔法学園が猟書家に狙われているんだよ!」
 グリモア猟兵のニーナ・ソーサリー(魔法学園のキマイラ少女・f05920)は、招集した猟兵達へと事件の詳細を伝える。
「えっとね。『迷宮大図書館』を調査する中で、そこで見つかったいくつかの本を学園に運んでいるんだけど、その途中で本から災魔が出てきたんだよ!」
 その災魔の群れの退治が一つ目の目的だ。ちなみに迷宮大図書館というのは『アルダワ魔王戦争』の中で発見された施設であり、現在も学生や教師達による調査が進行中である。

「出てきた災魔は『ミダスハンドゴーレム』っていう宙に浮かぶ金ぴかの手の災魔だよ。黄金化の呪いを使うみたいだから、注意してね」
 ミダスハンドゴーレムは黄金の塊であるため防御力は高めであるが、ゴーレムとしてそこまで高度では無いようで、その動きは単調とのことだ。
「この災魔の群れは、災魔の卵を埋め込まれた本から出てきてるみたいだね。強欲の書って言って、強欲な王様が手で触ったものを金に変える力を貰ったけど、食べ物も金に変わっちゃうから餓死しちゃったってお話だね」
 どうやら本の内容が具現化するような現象が発生しているようだ。

「戦場は迷宮の中になるよ。だから迷宮を突破したり、トラップも攻略しないといけないけど……そこは魔法学生の生徒のみんなが協力してくれるよ」
 魔法学園の生徒達も、この事件に立ち向かおうとしているそうだ。彼らは戦闘力はあまりないが、迷宮の地理には詳しい。そして彼らは猟兵に敬意を抱き、従ってくれるので、上手く協力すると良いだろう。

「災魔の群れをやっつけても、一時的に押さえ込めるだけで、本の力はそのままなんだ。だからこの本を元に戻すために、その後は迷宮大図書館に潜んだ猟書家をやっつけてね?」
 事件の完全な解決のためには、猟書家の撃破が必須だ。これがこの任務の二つめの目的となる。ちなみに猟書家は隠れ潜んでいるが、その場所は予知で分かっているので捜索の必要はないそうだ。

「魔法学園を護るために、みんなよろしくね!」
 ニーナは猟兵達を激励すると、迷宮へと送り出すのであった。


夢幻
●幹部シナリオのため、二章構成となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『学生達と協力する(学園や迷宮の地理には詳しいです)』です。

 1章:集団戦『黄金の守護者『ミダスハンドゴーレム』』
 2章:ボス戦『書の悪魔ダンタリオン』
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第1章 集団戦 『黄金の守護者『ミダスハンドゴーレム』』

POW   :    ミダス・キャッチ
【掴み取りによる拘束】が命中した対象に対し、高威力高命中の【黄金化の呪い】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ゴーレム・コール
【もう一体のミダス・ゴーレム】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ   :    ゴールド・ウェーブ
【本体】から【黄金色の波動】を放ち、【黄金化】により対象の動きを一時的に封じる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

夜鳥・藍
ミダス王って確かロバの耳の方でもありますよね。
神話では黄金の呪いから解放されたけど、またなんやかんやで耳をロバに変えられた、と。一応それも解呪されてますけど。

迷宮は初めてだけど、学園の生徒さんの協力が得られるのならきっと大丈夫。
まだまだ私にはできる事が少ないですが、迷宮内で罠がないもしくは少ない場所で、かつ広くない、遮蔽物があったりで身を隠しやすい部分を教えてもらいます。
上手くそのような場所でゴーレムの相手をしましょう。遮蔽物があれば波動から身を隠せますし、逃げ回るにも都合がいいでしょう。合わせてクリスタライズで透明になり隠れやすく。何より見つからない事を優先。
合間に剣での攻撃を。



「ミダス王って確かロバの耳の方でもありますよね? 神話では黄金の呪いから解放されたけど、またなんやかんやで耳をロバに変えられた、と。一応それも解呪されてますけど」

 強欲の書に記された逸話を聞いて、夜鳥・藍(占い師・f32891)は自身の知る神話を思い浮かべる。どうやらそれは世界が異なるが故に多少の差違があるようで、物語の結末が異なるものであった。ともあれ、その逸話が災魔として具現化するなど大変なことだ。彼女はこの事件を収めるべく、魔法学園の地下迷宮へと挑む。

「……迷宮は初めてなので、学園の生徒さんの協力が心強いです。罠が少なくて、身を隠しやすい場所まで案内して頂けますか?」
「はい! 迷宮のことなら任せて下さい! 代わりに、災魔の討伐はよろしくお願いしますね!」

 藍にとって迷宮に足を踏み入れるのは初めてだったが、今回は頼りになる案内人が一緒だ。やる気満々の魔法学園の生徒の先導に従って、彼女は危なげなく戦場近くの遮蔽物の多い区画へと辿り着いた。

「ここなら上手く戦えそうです。敵が来る前に、あなたは安全なところへ下がって下さいね」
「はーい。頑張って下さいねっ!」

 生徒を後方に下がらせると、藍は物陰に身を隠す。そうしてしばらく待っていると、二体の『ミダスハンドゴーレム』が彼女の前までやってきた。

「『クリスタライズ』……反撃を受けない事を第一に行きましょう」

 ユーベルコードで透明化した藍は、神器の剣を手に奇襲を仕掛ける。そして数度敵を斬り付けると、敵の反撃を受ける前に再度その身を遮蔽に隠した。

「波動を放つまでには多少の時間が掛かるようです……それにしても、透明化しているのに位置が捕捉されている気がしますね」

 手だけのゴーレムであるからして、その知覚も視覚ではないのだろう。音か温度か、はたまた何らかの魔法や技術なのか。そのどれであるにしても、クリスタライズはあまり効果的ではない様子だ。しかし、策の一つが失敗したとして、遮蔽に隠れつつ攻撃を仕掛けるという戦術だけでこの程度の敵ならば十分だ。程なくして、藍はミダスハンドゴーレムを撃破したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アウル・トールフォレスト(サポート)
(基本好きにお任せします)
「今日はどんなところに行けるのかな?」

楽観的で感情豊か、夢見る乙女な性格の少女
年相応に無邪気であり、根本が人でない故に残酷

神出鬼没に出現し、気まぐれに歩き回り、楽しげに爪を振るう
猟兵の役割は理解し依頼も一応遵守しようとするが、それはそれとして楽しそう、面白そうで物事を判断し、それを優先して行動する

バイオモンスターの特徴として、肉体は植物の性質を持つ

戦闘では怪力の発揮や身体の巨大化、鋭い爪での引き裂き、捕食等の野性味溢れる攻撃スタイル
理力の扱いも得意で、体表で自生する蔓や苔植物を操り、防御や隠密に罠等サポートも行わせる



「今日は迷宮の災魔退治だね!」

 無邪気な笑顔で、アウル・トールフォレスト(高き森の怪物・f16860)はアルダワ魔法学園の地下迷宮へと足を踏み入れた。常ならばこの迷宮の突破が一苦労といったところだが、今回は魔法学園の生徒の案内があるため問題ない。彼女はすぐに災魔の溢れる区画へと辿り着くことが出来た。

「わあ! 金ぴかの手だよ! アレをやっつければ良いのかな?」

 宙に浮かぶ『ミダスハンドゴーレム』、その黄金の両手だけという姿にアウルは面白そうだと目を輝かせる。そして彼女はユーベルコードを発動すると、今回の任務の標的であるその災魔へと、嬉々として襲い掛かっていった。

「あっはは! 熱くなってきた!」

 紅い瞳を輝かせ『侵緑、渾然なる紅蓮に従え』を発動したアウルは、猛烈な炎でミダスハンドゴーレムを溶解させる。自在に蠢く金属も溶けるほどまで加熱されてしまえばその力を失うようで、金色の水たまりとなったまま最早動く事は無くなった。
 しかし、ミダスハンドゴーレムもやられているばかりではない。『ゴールド・ウェーブ』による黄金化の波動でアウルを攻撃してくる。

「わたしの身体も金色になったよ! うわあ、面白いね!」

 黄金化の効果を受けても、アウルはむしろそれを楽しんでいた。ユーベルコードで全能力が強化されているため、黄金化も動きを封じるまでは至らない様子だ。
 そしてアウルは、ユーベルコードの代償で昏睡状態に陥るまで、盛大に暴れ回ってミダスハンドゴーレムを蹂躙したのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

黄金化の呪い?ふふ、あはは、あははははは♪
“森羅万変”モードの私の権能は“変化”。その万物可変の概念たる私を変化させようだなんてちゃんちゃらおかしいわ。
ソレよりこれ黄金なのよねぇ。ねぇ、学生さん。欲しいアクセとかないかしら?今なら大盤振る舞いで黄金のアクセをどーんとプレゼントできるわよ♪(結界術に『ミダスハンドゴーレム』を囚え、化術肉体改造神罰で様々なアクセに加工しながら)
ん?ああ、オブリビオンの核は略奪して捕食してあるし、“変化”の権能で本質を変えてあるからこれはもうただの黄金よ♡
あ、そだ。私のエナジーをエネルギー充填して結界術で封じて魔道具に加工♪



 魔法学園の学生の案内によって、アリス・セカンドカラー(不可思議な腐敗のケイオト魔少女・f05202)は災魔が溢れる区画に到達した。しかし、無防備な彼女はあっさりとミダスハンドゴーレムの黄金の手に鷲掴みにされてしまっていた。

「ふふ、あはは、あははははは♪」

 だが、そんな状況でもアリスは笑顔を浮かべて笑っていた。端から見れば絶体絶命の状況で、案内してきた魔法学園生徒の少女もオロオロしているが、実際はピンチというわけではないようだ。

「黄金化の呪い? 今の私の権能は“変化”。その万物可変の概念たる私を変化させようだなんてちゃんちゃらおかしいわ」

 種明かしをすれば、アリスは災魔に対抗すべくユーベルコードを発動していたのだ。『森羅万変』、それによって『変化』の権能を得た彼女が、多少の呪い程度でどうにかなるはずも無い。そしてアリスはその権能でもって、ゴーレムを逆に変質、支配していく。

「……ソレよりこれ黄金なのよねぇ。ねぇ、学生さん。欲しいアクセとかないかしら? 今なら大盤振る舞いで黄金のアクセをどーんとプレゼントできるわよ♪」
「えっ! それなら……髪飾りとか……。でも、それ災魔のゴーレムですよね……? 大丈夫なんですか?」

 思いも掛けぬアリスの言葉に、学生の少女はおずおずと希望を告げる。とはいえ、彼女の心配ももっともだ。突如として動き出して襲い掛かってきたら大変だ。

「ああ、ん? ああ、オブリビオンの核は略奪して捕食してあるし、“変化”の権能で本質を変えてあるからこれはもうただの黄金よ」

 しかしそんな心配は無用と、アリスは説明する。そして、色々と加工して、黄金の髪飾りが完成した。

「はい、どうぞ」
「あっ、ありがとうございます」

 猟兵からのプレゼントに、学生の少女は無邪気に喜んでいる。しかし、それを送ったのはアリスであるからして、少なからぬ下心が含まれているのはまず間違いないだろう。

 ともあれ、災魔の討伐は順調に進んでいる。アリスはミダスハンドゴーレムを黄金のアクセサリに、あるいは自身のエナジーを充填した魔道具へと加工しながら、退治していくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アクア・ミストレスト
本屋を営んでるボクからすれば本への悪戯というのは看過することはできないな…
戦争も終わり平和になって暇な身だ、少々灸を据えてやるとしようか


この世界に訪れるのは初でね、学生の者達には道案内をお願いするよ
戦場は広く、空を飛んで問題なさそうな場所があるといいのだが…

ふむ、黄金のゴーレムか…黄金化は厄介ではあるが、高く売れそうだ
アハ・イシュケには先行してもらい空を駆けて敵の気を引いてもらう

そして背後から奇襲のバブル・ランチャーだ
金属の塊なら衝撃にも弱いだろ?そのまま弾けてしまえ


さて、これだけの大きさ、一人でというのは面倒だな…一欠片程黄金を頂き、後は案内した学生たちにやろう。案内料というやつだな



「本屋を営んでるボクからすれば、本への悪戯というのは看過することはできないな……」

 グリモア猟兵の話では、この騒動は猟書家が書物へと災魔の卵を仕込んだことが原因だという。そんな所業は許せないと、アクア・ミストレスト(無精者の貸本屋店長・f29302)はこの任務に参加した。

「戦争も終わり平和になって暇な身だ。少々灸を据えてやるとしようか」

 ちょうどグリードオーシャンの戦争も終結し、アクアも手が空いた所である。タイミングとしても都合が良かった。初見の迷宮にはなるが、学生の協力が得られるのならばその辺りも問題は無い。

「この世界に訪れるのは初でね。道案内をお願いできるか? 戦場は広く、空を飛んで問題なさそうな場所があるといいのだが……」
「えーと……そうですね。災魔が出た区画の隣がちょっとした広間になっています。地面にはガラクタが散乱していますが、天井はそれなりに高いので飛んでも大丈夫だと思いますよ」

 そうして学生の案内の元、希望通りの地形へと辿り着いたアクアは、ガラクタの陰に身を隠す。それから、呼び出した『アハ・イシュケ』を空中に待機させる。そうしてしばらく待っていると、その広間へとミダスハンドゴーレムの群れが侵入してきた。

「ふむ、聞いていたとおり黄金のゴーレムか……黄金化は厄介ではあるが、高く売れそうだ。アハ・イシュケ、空を駆けて敵の気を引いてくれ」

 宙を駆ける水の馬にミダスハンドゴーレムが注意を引かれ、その手をアハ・イシュケに向ける。そうして黄金化の波動を放とうとしたところで、アクアは背後より奇襲を仕掛けた。

「弾ける泡にて、吹き飛んでしまえ」

 『バブル・ランチャー』のユーベルコードによって放たれた無数のシャボン玉は、ミダスハンドゴーレムにぶつかって爆発する。その衝撃に黄金の手はひしゃげ、その原型を失っていく。なんとか元に戻ろうと蠢くも、度重なる衝撃はそれを許さない。そしてアクアの攻撃が終わった後には、ミダスハンドゴーレムはバラバラになって沈黙した。

「さて、これだけの大きさ、一人で運ぶというのは面倒だな……私の分はこの一欠片で良い。あとはお前にやろう。案内料というやつだな」
「えっ!? こんなに……! どうやって持って帰ろう……?」

 アクアは黄金の一部を回収すると、残りを案内した学生に任せる。そしてその学生は、黄金の運搬に頭を悩ませるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『書の悪魔ダンタリオン』

POW   :    あなたの技をお返しいたします。
【魔導書】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、魔導書から何度でも発動できる。
SPD   :    尻尾乱舞
【尻尾】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    レインボー・ロード
【七色の竜巻】を放ち、レベルm半径内の指定した対象全てを「対象の棲家」に転移する。転移を拒否するとダメージ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はラウラ・クラリモンドです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵達の活躍により、溢れた災魔の群れは退治され、『強欲の書』は回収された。しかし、この本の力は一時的に押さえ込まれただけである。このままでは、しばらくすればまた災魔を生み出してしまう。やはり、この本を元に戻すためには、元凶である猟書家の討伐が必要なようだ。そこで猟兵達はこの事件を終結させるため、猟書家の潜む『迷宮大図書館』へと集まった。

「あら? もう見つかってしまいましたの?」

 そしてグリモア猟兵から聞いていた場所に近づくと、一冊の本が本棚から飛び出てくる。開いたその本の中から現れたのは、妖艶な悪魔であった。彼女こそが『書の悪魔ダンタリオン』、この事件の元凶たる書物を侵食する能力を持った猟書家だ!

「私の力で、書物に書かれたことは現実のものになりますわ。それでミスター・グース「魔導蒸気文明の災魔化」」
「私の力で、書物に書かれたことは現実のものになりますわ。それを使ってミスター・グース様の求める『魔導蒸気文明の災魔化』を実現するための一手としましたのに……邪魔するならば、容赦しませんわ!」

 ダンタリオンからしても、折角用意した強欲の書を制圧した猟兵達は、彼女の目論見を邪魔する敵である。猟兵達を殲滅しようと、ダンタリオンは猟兵達に襲い掛かってきた!

 猟兵達よ! ダンタリオンを倒し、この事件を終結させるのだ!

======================================●戦場は図書館の中になります。故意に本を破壊するような行為はお控え下さい。
●基本的には本が被害に遭わないように、いい感じに描写します。
======================================
バルタン・ノーヴェ(サポート)
「ご安心くだサーイ! ワタシが来マシタ!」
雇われバトルサイボーグメイド、バルタンデース!

普段の口調:片言口調で(ワタシ、アナタ、デス、マス、デスネ、デショーカ? デース!)
得意な技能:【一斉発射・焼却・武器受け・残像・カウンター・受け流し】

各種武装の中から、ボスに適切なものを選択して用いてくだサーイ!
刀も銃器も、内蔵兵器や換装式ウェポンも、何でもOKデス!

アタック重視でもディフェンス重視でも対応可能デース!
斬り込み、爆撃、弾幕を張ったり、パリィ盾したり、臨機応変に立ち回りマース!

どのユーベルコードを使用しても問題はありマセーン!
オブリビオンを倒して、ミッションクリアのために力をお貸ししマース!



「オー! アナタがこの事件の元凶デスネ! この雇われバトルサイボーグメイド、バルタンがやっつけてやりマース!」

 先陣を切ってダンタリオンへと攻撃を仕掛けるのは、バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)だ。

「先制攻撃デース!」
「いきなり攻撃なんて……! 猟兵は野蛮ですわね」

 サイボーグの身体に内蔵されたガトリングガンによる射撃を放つバルタンに、ダンタリオンはやれやれといった表情で自らの潜む本の表紙を盾に銃弾を弾く。無論、オブリビオン相手に容赦など必要ないので、バルタンの行動に何ら問題は無い。

「お返ししますわ!」

 銃弾を受け止めたダンタリオンは、その尻尾を巨大化させて乱舞させる。しかし、周囲の本棚を気にしてか、その動きは窮屈そうだ。

「軌道がバレバレデース!」

 そんな攻撃に、バルタンが当たるはずも無い。残像を見せて尻尾を回避したバルタンは、ガトリングガンをユーベルコードで複製する。

「全方位からの攻撃であれば、防御は不可能デース! 六式武装展開、鉛の番!」
「きゃっ!? 痛い、痛いですわ!」

 『無限の弾幕』による全周囲射撃を受けて、ダンタリオンは蜂の巣……とまではいかないが、全身にかなりのダメージを負ったのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

ふうん、現実改変ね。そしてコピー能力、と。ま、なんら問題はないわねぇ、コピーされたところで展開されるのは『夜(デモン)』即ち私の領域なのだから、私の有利が揺るぎなくなるだけよ。メタ的には結界術でコピーされた領域をハッキングして略奪ってとこね。そして、領域内での現実改変は私の得意分野なのよね♪
そして、位相をズラすことで図書館への戦闘の影響を無くすわ。もっとも、私の戦法はエネルギー充填を応用したエナジードレインでの捕食なのだから、そもそも本を破壊する心配はないのだけど念には念を入れてね。
さぁ、ダンタリオン。その魂を略奪してあげるわ♡



「ふうん、現実改変ね。面白い能力だけど、準備が必要ならここでは使えないわよね?」
「私の力はそれだけではありませんわ。ふふふっ……」

 続いてダンタリオンと戦うのはアリスだ。彼女の言う通り、強欲の書を具現化したようなことは、この決選の場では行えないはずだ。しかし、ダンタリオンは妖しくほくそ笑んでいる。猟書家というだけあって、ただそれだけしか能が無い訳では無いと言うことだろう。

「何を企んでいるか知らないけれど、真なる『夜』の領域で弄んであげるわ♡」
「今ですわ! あなたの技をお返しいたします!」

 アリスのユーベルコードの発動によって『夜(デモン)』の領域が周囲に広がる。それが猟書家を包み込んだところで、ダンタリオンはその領域を魔導書で受け止めると、なんと同じユーベルコードを発動した!

「ふぅん、コピー能力、と。ま、なんら問題はないわねぇ、コピーされたところで展開されるのは『夜(デモン)』、即ち私の領域なのだから……私の有利が揺るぎなくなるだけよ」
「例え貴女の領域だとしても、領域を操る力も奪っていますわ!」

 二人の間で領域の支配権を巡る争いが勃発する。しかし、ダンタリオンが多少領域操作の力を手に入れたところで、この領域の扱いならばアリスの方が上だ。恐るべき結界術を駆使して、アリスは領域の支配権を確立する。

「領域内での現実改変は私の得意分野なのよね♪ さぁ、ダンタリオン。その魂を略奪してあげるわ♡」
「い、いやあああああああ!!!」

 現実から位相がズラされたこの領域ならば、図書館への影響は皆無。アリスは存分にエロいトラップを生成し、ダンタリオンを精神的に追い詰めていく。そうして領域の中に、エナジードレインを受けるダンタリオンの悲鳴が響き渡るのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夜鳥・藍
本が本体なのでしょうか?それとも本に潜んでいる?
ちょっと、燃やしてしまえば早いのでは?と思ってしまいましたがそんな簡単にはすみませんよね。
燃え移っても困りますし。

神器解放で天叢雲剣の剣を複製、念動力で操り攻撃を。
私自身は距離を取り操作に専念します。
複製自体は一気に複数を行わずまずは二本、三本と増やし操作可能なぎりぎりまで。
いきなりでするのもどうかとは思うけど、実戦であればこそ、今の自分ができる範囲を見極めるために倒れない程度の解放を。

自分ができる事、為すべきこと。
それらを見定め、見つけるためにここに来たんだから。



「あれは……本が本体なのでしょうか? それとも本に潜んでいる?」

 猟書家の姿を目にした藍の頭に、そんな疑問が浮かぶ。『書の悪魔ダンタリオン』は魔導書から女性の悪魔がその上半身を出しているのが基本の姿のようだ。普通に考えれば女性の悪魔が本体なのだろうが、オブリビオンが常識通りである保証は無い。

「ちょっと、燃やしてしまえば早いのでは? と思ってしまいましたが……そんな簡単にはすみませんよね。燃え移っても困りますし」

 ダンジョンの中ならばまだしも、流石に図書館の中で火を使うのは周りへの影響が怖い。まあ、燃やすというのは一つの案であり、彼女の得意とする戦い方は別にある。

「次は貴女? 叩き潰してあげますわ!」

 そうして神器の剣を手に対峙する藍へと、ダンタリオンはその尻尾を巨大化させて打ち据えてきた。

「ここは距離をとりつつ……神器、解放します」

 藍は巨大化した尻尾の射程に入らないように距離をとると、『天叢雲剣の剣』を念道力で操作して攻撃に移る。その剣は段階的に無限複製の封印が解かれることで、その数と威力がユーベルコードの力で上昇していく。

「いきなりでするのもどうかとは思うけど……実戦であればこそ、今の自分ができる範囲を見極める必要があるでしょう。私は、自分ができる事、為すべきこと。それらを見定め、見つけるためにここに来たんだから」

 剣が複製される度に負担は増すものの、最初は二本だった剣が三本、四本と増えていくごとに、尻尾で迎撃するダンタリオンを押し込んでいく。

「くっ……これだけの数、対処しきれませんわ!」
「剣よ……! 猟書家を倒すのです……!」

 そして藍の操る天叢雲剣の剣は、ダンタリオンへ幾重もの斬撃を刻み込んだのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アクア・ミストレスト
よく言うだろ?図書館で騒いではいけません、本は大事に扱いましょうってな
それじゃあ折檻の時間といこうか


自身の身体を霧に変え霧散…そのまま姿を消そう
魔導書で受け止めたUCつまりUCで直接攻撃しないのであれば問題は無いわけだ

攻撃時にUCを解除し実体化、ルーンソードで斬らせてもらい。また霧散…それを繰り返させてもらう
霧の中でその野望も戦意も、そして命も失うと良い…



なるほど、愚かな望みを抱いた者は黄金に変える力を持った手の力を得た後に破滅する。確かに書物に書かれたことが現実になったようだな?お前の破滅という形でな



「まったく……騒々しいな。よく言うだろ? 図書館で騒いではいけません、本は大事に扱いましょうってな。……それじゃあ、折檻の時間といこうか」

 蔵書への被害は軽微であるが、猟兵と猟書家の戦いは中々に激しい。その様子を見て呆れたように呟いたアクアは、その身を霧へと変じさせて姿を消した。それは、ミストレストの名の由来でもある『ミスト・ボディ』のユーベルコードだ。

「あら? 猟兵達の襲撃が途切れたわね。そろそろ諦めたのかしら?」

 しかし、アクアが姿を隠した事など露知らず、ダンタリオンは猟兵に勝ったと勘違いして油断しきっている。アクアはその背後でユーベルコードを解除し、ダンタリオンの無防備な背中を『ルーンソード』で斬り付けた!

「きゃあ!? そこに居たのですわね! って、また消えましたわ!」
「残念だけど……ボクを捉えることは不可能だ。直接攻撃しないのであれば、魔導書によるユーベルコードの複製も無理だろう?」

 補助的に使うユーベルコードであれば、相手に使われる事は無い。敵のユーベルコードの弱点を突いたアクアは、霧化解除からの斬撃と霧散を繰り返し、猟書家を追い詰めていく。

「霧の中でその野望も戦意も、そして命も失うと良い……」
「そんなっ! この私が……!?」

 そして、これまでの戦いによって残り少なくなっていたダンタリオンの体力はアクアの斬撃によって削りきられ、力尽きた猟書家は骸の海へと還っていったのであった。

「なるほど、愚かな望みを抱いた者は黄金に変える力を持った手の力を得た後に破滅する。確かに書物に書かれたことが現実になったようだな?」

 如何な能力をもっていようと、それを愚かにも悪事に利用した者に未来は無い。アクアと猟兵達は、物語の教訓を示すことになったのである。

 こうして猟書家『書の悪魔ダンタリオン』は討伐された。強欲の書も元通りただの書物に戻り、迷宮大図書館の調査もまた再開されることであろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月21日


挿絵イラスト