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あるてぃめっとはっぴーなわたしとあなた

#アリスラビリンス #戦後

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#アリスラビリンス
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#戦後


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●味噌汁が美味いんだよ
 ――と舌鼓をうつ化け物は見当たらない。ゴウンゴウンと無人で動く工場の中、少女(アリス)はひどく空腹であった。ああ、嗚呼、もう我慢が出来ないと缶詰をぱかり。もぐもぐ。むぐむぐ。じゅるるじゅるる。たまらなく美味しいこのお肉、もっと欲しいもっと欲しいもっと欲しい――だらだらと涌き出す食欲に眩んで試食、そのレベルを超えているのは見てのとおりだ。しかし――食べるだけじゃ物足りない。
 ああ。そうだ! 私を缶詰にしたら美味しいんじゃないかしら? そうよ。ええ、私が一番おいしく『食べられる』に決まってる。このプレス機に身を投げれば完璧! きっと誰かさんが私をむしゃむしゃしてくれるわ! 気の狂いは幸せを運んでいる。
 ぐちゃ――厭な音と共に加工(にくかたまり)、今度は塩味が良いでしょう。胃袋を掴んであげるからね――いいえ。私は遠慮しておきます。

●グリモアベース
「あー……うん。こりゃ発狂案件ですねぇ。皆さん、ちょっとアリスラビリンスに往って目ぇ回してるアリス助けてください。あ、この場合の『目を回す』ってのは比喩ですね。物理的なお話じゃあありませんよ!!!」
 グリモアをぐるぐる弄びながら隣人が笑った。嫌な予感を覚えた猟兵は多いだろうが、ここで退くわけにはいかないだろう。
「戦争終わってもアリスは迷い込んでしまうものです。それで、今回の不思議の国は【缶詰工場】だそうでして――まあ、加工肉ですよね。アリスは【加工肉になりたくて】仕方がないそうですよ。まあ皆さんも【そうなりたく】なるかもしれませんが、気合いで耐えてください。そう、私は遠慮しておきます――狂気に抗ったらオウガ殺しましょう。そんで脱出です。如何やら最近の蝶々は団子がお好きなようで……あ。お願いしますね」
 グリモアが輝いて。


にゃあら
 にゃあらです。
 頭から齧る派。

 宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『アリスの缶詰』

POW   :    正面から突入して操業停止させる

SPD   :    こっそりと忍び込んで内部から行動を起こす

WIZ   :    いいえ。わたしは遠慮しておきます。

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 アリスはおめめをぐるぐると回して万歳しました。やった。ここにいれば私はきっと食べられる。おいしくおいしく加工されて、可愛らしいころころ芋虫のお腹の中。溶かされる感覚は痛いでしょうけど、この有難みを長く長く味わえる味わってもらえる。ごうんごうんとプレス機の前に突っ立ってさあ一歩だ。缶詰になったらこの眼振、治まるに決まってるんだから!
 うふふ。うふふふふ。うっふふふ――投身するかのように遊びにいこうね。早くむしゃむしゃしてくれないかしら!!!

 遠慮のない女の子だ。
ラハミーム・シャビィット
アドリブ大歓迎!

POWデショウカ?

ホウホウ…
ここが加工工場… 面白そうな機械が多いデス。
じっくりと解体して調べたい所デスガ、狂気に呑まれる前に進んだ方が良いデスネ。

行動
この手の機械は好きデスガ、得意では無いんデスヨ…
〈第六感〉で怪しい所を調べて、〈メカニック〉としての勘を頼りに機械を操作して停止を試みマショウ。
蔓延する狂気には《呪詛の加護》で対処デス。

しかし、この加護も完全では無い様デスネ…
食べたのナラ、元には戻れないと言うのに… 缶詰の味が気になるナンテ… 変デショウ?



 ごちゃ憑いた視界(ひろ)がりを前にして埒外(オマエ)、ズレた感性(あたま)がうずうずと鳴いているのか。ホウホウと頭(のう)を揺らせば好奇心旺盛、加工工場の内側は宝箱の如くと解けるだろう。紐状の何かを引っ張れば自動的な調理、おそらく数年間はアリス肉『もつ』と言える。面白そうな機械と奇怪な唸り、うねうねと狂(わら)っているお花畑はオウガの所有物か――絡まった錯乱は邪神(かみ)とは別方向、じっくりと解体して調べたくなる輪郭(かお)だ。しかし呑まれる前にオマエ、早々に進んだ方が良い者だ。物々しくも『食べられたい』が髄液へと這ってくる。六感(わき)を擽る不可視の悦。
 この手の機械は好きデスガ、得意では無いんデスヨ――勘(おもい)を頼りに仕掛けを見堕し、出汁(けつえき)を啜るように操作していけ。嗚呼、このスイッチは自爆用だろうか。アリスの臓物で酩酊した鬼の群れ、きっと喜劇に向いている。剥ぎ取ったネジは蔓延の証、明かされる眩(ま)えに加護(ブレス)を吐け。
 ごくり――嘴でつついて渡る事も難しいのか。この加護も完全では無い様デスネ。食べて終ったら元には戻れない。それでも気になる缶詰の中身、あの臭気は発酵させた所為なのか――趣味の悪いカーニバルだ。ああ、変デショウ?

 じゃがいも捌いていけばこぶしだい、美味そうなハツ。

成功 🔵​🔵​🔴​

藤・美雨
元々は普通の食料を作ってたのかもしれないけど、これはもう食品衛生法とか、なんかそういうの的に駄目だよね
よーし!営業停止の時間だ!!

プレス機の前に立ってるアリスの手を引いて引き寄せる
可愛らしいお嬢さん
自分は大切にしないと駄目だよ?

説得とかそういうのはあんまり得意じゃないから、とりあえずアリスは引き離せられれば大丈夫
そのまま一歩前に出てUCを
腕を捕食態にするよ
さてさてどうやって壊してやろう?

私もなんだか飛び込みたくなってきたけど
私は私のものだ
食べられるとしても相手は選ぶ
それに死者の肉とか食べたい?お腹壊すよ?
変な機械はさっさと壊しちゃおう

あとはもう暴力と怪力で腕を振るって完了!
暴れるのは楽しいね!



 元々は普通の食糧を加工(つく)っていたに違いない。想像でも本当でも『創造』されている現(いま)はそれ云々(どころ)ではなく、台所に連れてこられた肉々しさは憎々と同化して混沌(ぐるぐる)とけていく――これはもう食品衛生法とか、なんかそういうの的に駄目だよね。バッテンをつけられた敵対者は文句を吐き散らすだろうが、そんな絶叫は如何でもいい。いかれた連中に営業停止を叩きつけてやれ――しかし死臭(にお)いが強くないかと空気清浄機、正常がたりないと仕掛けどもが軋んでいる――ぐいいっと引っ張ったプレス機前のお嬢さん、自分は大切にしないと駄目だよ? ああ、ああ、どうして私を止めるの。はやく食べられたいのに!!!
 埒外(オマエ)の怪力(うで)に抗う事など出来ず、アリスはぺたんと尻餅をついた。引き離せたならば大丈夫だと解放感、この腕(かいな)は愈々変貌する――ぶしゅりと撒かれた死肉の液、グロテスクを見たアリスは蒼々としていた。
 どうやって壊してやろう。飛び込みたい衝動(のう)を押さえ込んで『自分は自分のもの』、食べられるとしても相手を選ぶべきだと心が猛っていた。異物を掃うならば正論を身に纏え、腐った者を食んだらお腹を壊す。

 変な機械はさっさと壊しちゃおう。
 ぬれドードーに堂々巡りだ、廻る不定諸共に撲った。

 暴れるのは楽しいね!
 ――究極的には屑鉄となるまで。
 ハンバーグになるのも良さそうだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

メアリー・ベスレム
もう! なんてやかましいのかしら!
耳がおかしくなってしまいそう

それにこの悪趣味な全自動
まるであの召喚断頭台みたいじゃない
こんな殺され方、まっぴらごめんだわ

だって、せめて手作業にしてくれなきゃ
誰に復讐していいかもわからないもの!

誘う声には【狂気耐性】耐えてみせ
【血の声の武器】を形成する
全自動で大量生産、大量消費
ならきっと、流された血も大量の筈だから

勿論、アリスは巻き込まないよう注意して
機械に飛び込む前に、肉片が飛び散る前に
流された血の量に応じて鋭く長く、破壊力を増す血の刃
工場の騒音も掻き消すぐらいに甲高い悲鳴を挙げながら
そこら中の機械を片っ端から切り捨てる!

これでちょっとは正気になるといいけれど



 加工肉は何に在うと思う?
 ――そりゃあクリーム・シチューに決まってるじゃないか!
 なんでクリーム・シチューが遭うの?
 ――なんたって彼女のオツムはぐつぐつしてるんだからさ!
 成程、それはオツムがどろぐちゃだね!

 もう! 頬(もち)を膨らませたならばやかましいごうんごうんへのプンスコ、おかしくなりそうなのは耳なのか脳味噌なのかわからない。判り・解りかけて終ったら彼方側(あちらのおきゃくさま)からのボンジリ魔性。ショウ・タイムに必要なのはつけるタレと騒がれていた。この悪趣味な全自動――コスト・パフォーマンスを気にする鬼(ばけもの)なんて莫迦らしい。まるであの召喚断頭台(ギロチン)みたいじゃない。こんな殺され方、まっぴらごめんだわ。目隠しされた状態で遊ばれる感覚だ。猿轡された状態で嗤われる感覚だ。否、せめて手作業にしてくれないか加工業者。誰に復讐していいかわからないもの! カレー・ライスに角煮とは好い怒狂(どきょう)だ、カトラリーを準備し忘れたのかかわいそうに!
 マッシュ・マッシュ・マッシュ・ミート、その誘うノイズを跳ね除けて形成だ。たくさんの血と肉が蒐集(あつ)まれば悲鳴(まじない)、この流れたチョコレート・ソースはひどく腐っている! 保存の仕方が雑なオウガだ、勿体ない。

 蒼々アリスは未熟なのだ、そうに違いないと搾り機が告げた。
 早々に壊して終えと衝突(クラッシュ)!
 ――臓物の海に投身(と)ぶ前。

 甲高い悲鳴(ね)と同時にノイズが失せた。片っ端から切り捨てれば鉄屑、一緒に煮込むなんて頭がおかしい! 何処からかオウガの嘆きが聞こえてくる。これでちょっとは正気になるといいけど――私は肉じゃがになりたかったのに!
 骨の髄まで挙手していた、重症なアリス。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
ちょっと出遅れてしまったのです。
んー、遅くなったしアリスの救出は終わってるかな?
うんうん、たぶん終わってるでしょ!
とゆーことで…僕は破壊するだけでいい、たぶん。
派手にいっちゃうですよ。
アポイタカラを召喚し、<凶鳥強襲>を起動。
両手のマシンガンとフォースハンドの持たせたライフル。
こいつから三式弾ばら撒きながら突撃!
加工肉になりたい衝動?
狂気に囚われる前にみーんな壊しちゃえば問題ないね!
建物も機械も全部ぶっ壊しちゃうですよ。
アポイタカラの装甲は軟じゃない。
UCでもなければ早々傷つきはしない。
構造物や機械を巻き込みながらぎゅんぎゅんと飛翔。
トリガー引きっぱなしであるてぃめっとはっぴーですよ?



 遅れて現(や)ってきた角(かおかたち)が、現状把握を兼ねていた。鼬ごっこが大好きな過去(オウガ)連中よりも心配すべきは女の子で、彼方側(なべぞこ)に溜まったクリーム・シチューは成れの果てとでも謂うのか。いいや、彼女は既に他猟兵(だれか)に救出(たす)けられている。うんうんと頷けばたぶんの付着、粘ついた終いは派手に為さねば勿体ない――あとはぶち壊せとアウトサイダーが囁いている。虚へ剥き堕した得物の名は『異形の体系』、一粒々々丁寧に捌けと加工肉が笑っていた。飛翔(い)けよオマエの存在(かお)は不吉、象徴は轟々と業へと舞い降りた。
 ウルトラ・ハッピー・アルティメット、いやいやこれではトリガー・ハッピーだ。マシンガン・トークをしてくれと吐き散らせば蜂の巣への加工、がこんと崩れた巨釜の中身は見たくもない――そんなにも誘いたいのかおかたい缶詰(のうみそ)、囚われる前に拉げれば好い。イカレタかっこうには相応の末路だ。
 建物も機械も皆々纏めて解体(スクラップ)だ、アポイタカラの装甲は軟じゃない。悉くを巻き込んで宙へと『舞え』よ、ぎゅん、と急上昇したならば犠牲者の鼠(はなび)だ。引きっぱなしの撃鉄(トリガー)が何度も『はっぴー』齎している。この試練は過去(オウガ)に対しての厄災だ。

 ブチかませロマン砲、呆々している葉の裏で。
 ライフルの口腔が悦(え)っして魅せた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『グリードキャタピラー』

POW   :    キャタピラーファング
【無数の歯の生えた大口で噛みつくこと】による超高速かつ大威力の一撃を放つ。ただし、自身から30cm以内の対象にしか使えない。
SPD   :    脱皮突進
【無数の足を蠢かせての突進】による素早い一撃を放つ。また、【脱皮する】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    汚らわしき蹂躙
全身を【表皮から溢れる粘液】で覆い、自身が敵から受けた【敵意や嫌悪の感情】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 誰だ!!!
 こんなところにクリーム・シチューをブチ撒けた奴は!!!
 まあまあ怒りなさんなって、そら、今日の食材の登場だ。
 何だって!? こんなに柔らかな女の子、煮込まない方が良いじゃないか。そういうと思って生け造しといたんだよ、カトラリーは要らないね!
 大きな大きなお口をあけて、欲望(いぶくろ)へと一直線すれば好い。素晴らしい夕餉(パーティ・タイム)、食べられたくて仕方が無いんだねキミタチ!
 おっと。お誕生日でも何でもない日でも『ない』のさ! 今日はみんなが食べられた、さいっこうにはっぴーなあるてぃめっと!!!
 ふるく肉(かわ)を脱ぎ捨てて、ムシャムシャされたいね!

 ええ。ええ。私はお刺身になりたいわ!!!


※※※
アリスはまだ食べられたいそうです。
皆さんも食べられたいかもしれません。
あのころころした芋虫は可愛いですからね。
おなかがすきました。
リーリア・ブラッドスノー
(冷静なようであてられてネジ外れてます)

正気ではないですね、ですが本人は幸せそうです
ある意味解き放たれたと言うことでしょうか?
…こんな状態で正気でいるとかそっちのほうがつらいでしょうし
それはあたしか…

とりあえずあのイモムシなんとかしましょうか
見てるだけで正気を削られそうですし

活造りか…まぁ、いつものあたしの状態ですね
もしかしたら食べられることで狂える…?
絶食もしてお腹の中はきれいにしてきましたから
アリスさんよりおいしいんじゃないでしょうか?(目ぐるぐる)

なんだ、食べられても狂えないじゃないですか
痛いだけですし、でもイモムシはあたしのモツに夢中ですね

痛い思いをして損しました
同じになりなさい



 赤色のキャンディ、クリーム・シチューに落っことしたならば大惨事、捌かれた感覚は死後にも滓(のこ)るに違いない。きゃっきゃと両腕を挙げたアリスの大笑い、それを正気と見る事は不可能だろう。ああ、本人は幸せそうです。たのしく遊びたい場合はカトラリー、銀製のそれ等を卓下に投げろ。ある意味での解放、虚の舞台上(ターン・テーブル)で眼振を起こせ――こんな状態で正気でいるとか『そっちのほうがつらい』に決まっている。脳味噌チョコレート・ソースなぐつぐつ具合だ、加減を知らない芋虫(ごろごろ)、如何か壁の中に突撃(つ)っこんでくれ。視ているだけで削られて往く漿液(しょうき)、きりきりと痛み始めた頭蓋骨は楽器なのか?
 大皿と小皿に分けられて、希少部位を抉り取ったら舌鼓だ。いつものあたしの状態(おさしみ)ですね。もしや『食べられた』ならば錯乱出来るのか。暴挙(わず)かな希望(のぞ)みを胸中に、ダイブして逝けよ腹の底。
 絶食もして綺麗な腸(ながさ)だ、嬉しくも目の玉ぐるぐる二人目――アリスよりも美味しいだなんて思えないよ! だってオマエは埒外(ざつみ)なのだから! それでも空腹キャタピラー、粘ついて柔肌(かわ)を狙っていた。

 むしゃり。味見された猟兵(オマエ)。
 丸呑み出来なかったのは刃物の所為だ。

 狂えない。触れる事も赦されない。解体と改造の反芻が渦中、犯された精神(シナプス)が不定(ととの)う術など見当たらない。痛いだけ。傷んだだけ。それでも彼等(おにさん)はあたしのモツに夢中ですね。おっと。もう少し脳味噌をわけてくれよ、もつ煮には必須だと考えなきゃ――損しました。
 同じになりなさい――悶吐り嘔(う)った芋虫一匹、どうしてお腹が痛いんだ。なんたって人間性、この俎板の上は『こい』患いだろう?

 狂わないでくださいね?
 ――暴かれた想像、発かれた早々。
 スっ転んだ誰か、この眩暈(ネジ)は治まりが悪い。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラハミーム・シャビィット
アドリブ大歓迎!

オヤ… コレは素晴ラシイ!
ココマデ大きな芋虫は初めてデス。
エェ、ボクも同じく食べられたいデスヨ。
デスガ… その前に、彼等の体構造を調べたい所デス。
切り裂いて、切り裂いて… 臓器毎に分けて解剖デスネ。

行動
何故だか分かりませんガ、芋虫達を解体して調べタイ…
デスノデ、ボクは《高爪然爪》と〈肉体改造〉で鋭爪の強化しつつ芋虫を〈切断〉してみまショウ。

あの芋虫の突進は質量が乗っていそうで危険そうデスシ、〈第六感〉で動きを予測して〈早業〉で回避デスネ。



 ショート・ケーキにのっかった真っ赤な果実、最初に齧るのか最後に舐るのかは人(それ)次第だ。捕食者(しれもの)の我がモノ貌が騒がしくもアリスを吐(は)んだ。ああ、これを如何様に感嘆(のみこめ)ば好いのかと埒外の脳内、オヤと息を嗜めば『素晴ラシイ』――ココマデ大きな芋虫は初めてだろうオマエ、肉団子に相応しい『かたまり』だ。しかし此度は真逆、食べられたくて仕方がない。ボクも私も同じ鍋底でダンス・ダンス、その前に調味料を忘れないでくれ――そら! このターン・テーブルには肉切り包丁が無かったのだ。体構造を丁寧に調べて終え、衝動と欲望が犇めく中で鋭角、犬の如く鼻を鳴らして進め。切り裂いて斬り裂いて咲いた臓物(もつ)、じっくりと品定め成すべきだ。改めて『どう踊り食いされるのか』確かめれば好い――何故だか理解出来ないのだ猟兵自身、塑は何処からやってくると謂う? 能ある鷹は爪を隠す……否々、使わなければ持ち腐れだ。虚の高さから継ぎ接ぎしろよ。振り翳した得物はおぞましく、ただの暴力が肉(なか)断った。
 両断されても数秒は絶命しなかった。勢いが儘に突っ込む『それ』を躱して再確認、嗚呼、楽し気な断面(つら)が未だ蠕動(うね)っている――未消化の誰かさんがこぼれていた、可愛らしい犠牲者(だれか)だったに違いない。

 羨まし気につついてみる。
 ――ひくひく、ひくひく。
 全く、目の無い連中だ。除きようがない。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
アリスは狂気に囚われたまま。
これはヤバいですねー。
このまま芋虫の餌とゆーのは困る。
僕はいつでも捕食者でありたいのです。
それに芋虫なんて百足の餌ですから!
それはさておき…
んー、食べられた気持ちがあっても問題ない。
そーゆー状況を作ればいいのです。
とゆーことで芋虫どもは殲滅だ!
捕食者がいなければ食べれれることはないからね。
僕の頭までぐるぐるってなる前に片をつけよう。
気配を消し、死角から芋虫の頭部に魔剣をずぶりと。
そして<響怨>でバーンっと。
音や衝撃波系の攻撃はこれが一番威力が出るじゃないかな?
咆哮による衝撃波が体内で暴れ狂うのは絶対ヤバい!
ましてや頭部だからね。
中身がぐちゃっとなれば終わりでしょう。



 蟲毒、落とされた芋虫(うじうじ)が如何して生き残ると『世界』は認識したのか。なんたって壺の中身は肉じゃがまみれなんだから! 答え合わせだと未だふれている女の子(アリス)が笑った。くすくすと突っ立っている餌(にく)に群がるヨダレ、ぼた・ぼたと顔面を濡らしていく――これはヤバいですねー。この儘逝けば二人ともが肚の中、二度と胎には戻れなくなる。そうともオマエは常々捕食者側で在りたい、ピラミッドを無視するなと告げてやれ――うねった百足の眼球、現はなんとか『定まり』を覚えている。状況を正せば狂気の内でも問題はない、サア殲滅だと血管を形変えよ――捕食者(いもむし)がいなければ食べられたくても食べられない。ぐるぐると蛹を突っ込まれそうなオマエの頭の中――堕ちる前に忍んで往け。
 ふらりと鬼が蟲(こ)に紛れれば暗所、灯台は既に消失して悪(お)り、喰われそうなアリスの前に『怨(えん)』が立った。双眸の間(ま)に刺したならば咆哮(マイナス)、シェイクは何味が好いのかと問うて視た――このバニラは甘味を損なっている、はじけるよりもふるふるタール状だ――体内で暴れ狂った【竜】の流(おもい)、幽閉された魂が『いどころ』を求めている。
 ぐちゃ……と最期に啼いたなら絶命、環形性を失えばハギスタイムだ。ナイフとフォークの持ち方は知らない、頭部(あな)からのハヤシライス。

 ぼたり……アリスの頭の上におちたおちた。
 ――腥(なま)クリームを添えよう!

成功 🔵​🔵​🔴​

藤・美雨
……何この状況?
混沌としすぎて訳わかんなくなってきた……
とりあえず芋虫どもをどうにかしないといけないね
そうじゃなきゃ自分を差し出しちゃいそう

戦場には工場の残骸が残ってないかな
これがあれば芋虫達の動きは阻めそう
突進するにしても残った機材や金属の破片が刺さって痛いだろう?
その辺の残骸をぽいぽい投げておこうかな

大きな口がこっちに向けられるのが嬉しくて悍ましい
うう、せっかく蘇った身体だもん
お前になんかやらないよ!
狂気を振り払い、しっかり相手を睨む

芋虫が突進してきたら、周囲にある残骸や積み上がったものを利用し飛び上がって回避
すれ違いざまにお気に入りの匕首で切り裂いてやる!
脱皮してるからね、柔らかいや!



 点と点を繋げてみても線には成らなかった、可能性と呼ばれる坩堝に如何にか昂(こう)にかアリスを投げてほしい。星型の果実を潰したならば甘酸っぱさ、この激烈な味わいは芋虫のスプラッタに違いない――何この状況――疑問符は少なくともバナナが如く、ゆらゆらぶれぶれオマエの脳天を抱き乱す。訳がわかんなくなってきた――混沌(カオス)にのたうつキャタピラーどもの泥濘(ぬかるみ)具合、兎にも角にも『このころころ』、如何にか治めねば成らない。そうじゃなきゃ自分を差し出しちゃいそう――ぐつぐつと煮込まれた豚のオツム、銀製のスプーンで掬ってくださいとブヒ鳴いた。そんな真ん中に居たら危ないぞアリス、嗚呼! 今度こそ芋虫さんはきっと愉しく食べてくれる……ちょっと其処の歯車、邪魔しないでよ!!!
 破片(かね)を散らかせば場の完成、頭の悪かった突撃どもがちくちくじくじく苛まれていく。ぽいぽいと投げ込まれた即席の筵、どいてどいて如何やって退けるのか大渋滞――ヨダレと体液が粘く雑(ま)ざって臭う。
 大きな口腔(あな)が兎じみて誘ってきた、早く早く飛び込みたいと騒いでくる。うう、と目玉(たま)を転がせば我慢。せっかく蘇った身体だもん。やらないよ――気が狂っているわ!!! こんなにも幸せな溶け方を知れないなんて! 睨み付けた先々にはワーム・ホール、ひどく帽子が似合いそうなアリスのバンザイ。

 飛び上がれ――機械仕掛けを利用するのだ。
 誕生日じゃないパーティには巨大なカップの半分が不可欠で、そりゃあ踏み台にするにはもってこいの茶柱だ。すれ違い……。

 脱皮(おめでとう)! 柔らかく叩かれたんだよ肉々しさ。切り裂かれた紅茶の通り道、おや、詰まっていた誰かさんの貌出しだ――しっちゃかめっちゃか歌えや詩え、フォーク・ダンスにナイフを挟む。
 そんな! 殺すなんて酷いじゃないの!
 ――死んだら私を食べられないじゃない。

 何度も言う事じゃないけれど「やらないよ」!

成功 🔵​🔵​🔴​

遥・瞬雷
これはまた、奇矯な世界もあったものだねぇ。アリスラビリンス、だったかな?どこもこんな有り様だとしたら、民草も毎日大変だろうことさね。
さて、この芋虫をどうにかすればいいのかな?
随分お腹を空かせてるみたいだね。ご安心あれ、我等が封神武侠界は食に関しては三千世界で随一だよ。
見たところ、火の使い方が甘いねぇ。料理の真髄は火力だよ。生のまま素材の風味を楽しもうなんざ似非美食家の戯れ言さ。
【三昧真火】を御見せしようか。五行相克の理を無視し、水すら燃やす真なる炎。
皆まで言わなくとも分かってるよ。女の子は生食に限る、ってんだろう?邪仙悪鬼は皆そう言うのさ。
私が料理するのはその陰なる存在。燃えて尽きて炭散りな。



 心身清らかに霞(かす)を啜れば上の空、なんたって勿体ない生き方をしている。磨き整え濯いだならば超越性(むこうの)面、ツラツラと油・脂を塗りたくって這う。これはまた、奇矯な世界もあったものだねぇ――蜿蜒(じゃじゃ)と跨いだ世界観曰く『メルヒェン』ハッピーに成って終えよ、これが噂の迷宮地獄(アリスラビリンス)――どこもこんな在り様だとしたら民草も大変だ、おや、如何大変なんだい愉快な仲間達もぶぅぶぅ鳴いている……豚肉に火を通すなんて愚者のやることさ! 芋虫(ころころ)戯れている彼等を認識(み)て溜息、随分お腹を空かせてるみたいだね。安心安全惨地直葬、この胃袋は土にも海にも成り得るのだ。我等が封神武侠界は食に関しては三千世界で随一だよ――見たところでは似非美食家、舌鼓をうつにもバチがない。あまいあまぁい弱々しいぼぅぼぅ、料理の真髄は火力だよ、そうだと説くのに話を聞かない――効き過ぎたスパイスがオツムをこねていた。戯れ言がはげしい。三昧真火と盛り上げてみればフライパン、炒り々りと弄れや肉!
 五行相克の理を無視し、水すら燃やす真なる炎――わかれて集まって聳え立てば宙真、皆まで言うなと理解が頷く。「女の子は生食に限る」ってんだろう? 邪仙悪鬼のお言葉らしい。沸き立てよオブリビオン、貌(かわ)が臭くて食めやしない。私が料理するのはその陰なる存在。はっぴーな七面鳥に堕ちてしまえ。

 ドードー鳥が燃え尽きた。
 炭散りな、水気の無い缶詰。
 乾かす為にぐるぐるしろよ、焦げ目が重要なのだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

メアリー・ベスレム
もう、アリスったら
まだどうしても食べられたいの?
そんなに欲(あい)されたいの?
けどダメよ、だってあなたはそれでお終いだもの
復讐できずにお終いだなんて
そんなのあまりにつまらない
ねぇ、そうでしょう「アリス」?
メアリによく似たもう一人
【アリス擬き】と笑い合う

食べられたいと誘う狂気に
抗う必要なんてあるかしら
いいえ、ある筈ないじゃない!
【アリス擬き】が芋虫達を【誘惑】し
欲(あい)され群がられ食べられる
その苦痛はみんなメアリのものだから
【激痛耐性】耐えながら
甘美な復讐を始めましょう!

それに素早く動けるとしても
食べている間はそうはいかないでしょう?
夢中になっているところをメアリが斬り分けてあげるから!



 背負ったランドセルの色は赤に決まっていた。
 何故なんだい?
 クリーム・シチューが白だなんて可笑しいじゃないか。
 そうだったね、僕等は何時だって新鮮さを見るんだから!
 あはは、あはは、あはは――!

 もくもくと盛り上がった欲望(あい)の渦中、女の子はたくさんの芋虫に囲まれて『はっぴー』だった。どうしても食べられたいの? アリスが道化(ピエロ)を纏えば恍惚感(よだれかけ)、我慢なんて出来ないと大の字にネンネ。けどダメよ、だって少女(あなた)はそれでお終いだもの。お終いじゃなかったら『食べられて』ないじゃない! 復讐できずにお終いだなんて、豆を知らないジャックじゃない。そんなのあまりにつまらない。そうでしょう、声掛けた対象は誰だったのか――そんなの『アリス』に決まっている。ほら、窮極的に『文句』は言わせない。
 擬きと笑顔(つら)合わせてバニー・ガール、狂気に抗う必要はないと『ミンチ』が鳴いた。感嘆符(びっくり)を添えたマッシュは如何、オオ、大皿のカスタードはキャベツ真似ている――欲(あい)され群がられ食べられた! 苦痛(いた)みは全部々々『アリス』のもの! 甘美なご褒美をちょうだいな、耐え抜いた先には【スーサイド】赦されやしない。まだまだ殺人(まだ)だと胃袋かくれんぼ。

 鬼ごっこに夢中な子供達。
 斬り分けてあげるから!

 素早く脱いでも遅かった。偽物(モドキ)の裏側から狼さんのお出ましだ。つめる石が見当たらないだって? しるしで塞ぐんだサア早く!!! 頬(もち)が油(ち)に染まればチキン・ナゲット、酸味が物足りないかしら?
 カタクリ粉をまぶしてこねてよね!!!

 お気に召すまま悦んで。
 そうはいかないでしょう?

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『グリード・バタフライ』

POW   :    グリード・スタンピード
自身が【敵意】を感じると、レベル×1体の【飢餓に狂えるグリード・キャタピラー】が召喚される。飢餓に狂えるグリード・キャタピラーは敵意を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD   :    ナイトメア・パーティー
自身の【アリス達から奪い、蓄えた魔力】を代償に、【アリス達の亡霊】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【ナイフや斧、剣などの刃物】で戦う。
WIZ   :    ワールド・エンド
【肉体と精神を蝕む絶望と慟哭の黒き風】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠渡月・遊姫です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 だめ。ダメ。駄目と禁止(さけ)ばれたって、女の子は最後まで『食べられたい』眼振(くる)いだ。死體(いもむし)を弄るように突っ込んで往けばもぞもぞと気配、彼等の内の一個体が『進化』したとでも謂うのか――黒き風(りんぷん)と共に蝶々(オウガ)が宙(おさら)を求めた。空腹は飢餓へと堕ち、欲望は愈々『かわき』を知らない。きゃっきゃと肢(ふし)に掴まったアリス、自ら飛び込もうと必死の面だ。急げ急げ急げよ君達、素早く還さねば『腸』の中だ。

 滓(フン)として出るのは厭だろう?
 いいや、それは最も尊いものだ。
 ――なりたくてなりたくて仕方がない!!!
 アリスの世界(のうみそ)は手遅れだ。
藤・美雨
うわ、あの虫って羽化するんだ……殺しきれなかったな
アリスもはしゃいじゃってるし
どうするのが最適かな?

まずは敵の注意を引き付けるため、軽く身体を切ろう
あんまり血は流れないけど、血肉の香りで虫がこちらを気にしないかな?
駄目でも味方というか自分自身を攻撃したし、何もしないより動きやすい

敵がこちらに関心を向けたのなら、あとはもう匕首や暗器で向かってくるものを全て切り裂く
アリスの霊も綺麗に首を裂いてやろう
虫の腹よりあの世でゆっくり眠っておくれ

捕まってるアリスは切らないように注意して、虫もどんどん切り裂いてやる
大きな腕の節とかに刃物を突き刺し、砕いたりも狙ってみる
羽化しても、お前は全然綺麗じゃないや!



 うわ――灰色(め)の下をつよく圧すように確かめれば羽化した蟲々(ここ)ども、殺し切れなかった事に若干の後悔(おもい)を抱きながら『アリス』の生死を改める。きゃっきゃとぶら下がった女の子(あのこ)は如何にも正気ではなく、燥いじゃって止まらない。マイナスを忘れた状況では助け出すのも難しいだろう。首を左右に傾けつつ『最適解』を弄っていく――くさりかけのシチューが一番美味いんだ、そんな事を『どっかの個体』が漏らしていた――ぶしゅり。部位を択(たく)する必要はない、ただ自身(にく)を軽々抉った。ぼたぼた流(す)るほどの新鮮さは視えないが、嗚呼、この臭いは『花の蜜』じみて届くだろう。ぐるりと複眼(ふたつ)が向けられた――味方(おまえ)を傷付けての一石二鳥だ、蝶々がぶるぶると揮えて往く。
 沸き立った悪夢(ナイトメア)は犠牲者(アリス)どもの絶望だった。亡霊(えん)が得物を携えて獲物(おまえ)を調理しにやってくる。くすくすと救けを求めたならば匕首、口々に塑れ等を捌いて終え――虫の腹よりあの世でゆっくり眠っておくれ。綺麗な生首の中、インスタント味噌汁が美味いんだよね。

 羽化しても、お前は全然綺麗じゃないや!

 アリスの皮肉を躱しつつ、筒(えぐ)るように肉団子だ。節に刺さった刃物(えい)りを動かし、砕けた一本は箸にも成りやしない。輝いた瞳に映り込んだ『鱗粉(はっぴー)』、拭い取ってしまえば真面(こっち)側か。
 人間つたえても不思議には滲(し)まらない。

成功 🔵​🔵​🔴​

露木・鬼燈
あー、虫だもんね。
そりゃー変態もするよね。
…キモい!
でかい虫が飛んでたらふつーにキモい。
ましてやオブリビオンだからね。
殺虫剤は効きません?
だったらファイアーで消毒です?
アリスを巻き込むからダメです?
面倒だけど拘束して引き摺り下ろしてからボコろう。
<封縛>で鎖を生成。
ぐるぐる巻きついて芋虫みたいになったら退化しない?
しないかー。
まぁ、それでも力を封じることはできている。
鎖を引いて殴りやすい位置まで引き下ろす。
そーしたら戦槌形態で叩き潰すですよ。
そう、テンション下がりきった死んだ目でね。
アリスです?
あまりにも必死に飛び込もうとしていたからっ!
仕方なかったのですっ!
ぐるぐる巻きは必要なことだからっ!



 声(いき)を散らかせば目の前には蝶々、この際不完全なのか完全なのかは問わないが『この巨大さ』で変態とは嫌悪感(あたまのなか)を擽ってくる輪郭だ。俗々(ぞくぞく)と言えば『キモい』のひとつ、普通(ふつー)に思考を侵してわらう蠕動だ。重ねてこれは過去(オブリビオン)、鬼に金棒とは虚の事かと傾いた。ああ、殺虫剤は効きません? そんなに香辛料(スパイス)フリカケたいならご自由にどうぞ。だったら直火焼き(ファイアー)で消毒です? そんな勿体ない、アリスは丸呑みが至福だと叫んでいる――巻き込むからダメです? 躁病(やまい)に面倒を掛けたならば迷々、纏めて滓(ふん)縛った方が楽だろう。引き摺り下ろしてから凹ろう。凸(とつ)の見方が判らないなんて可哀想だ、この肌ざわりは素晴らしいのだよ。
 疑似(もどき)が満ち満ちればぐるぐるチャーシュー、芋虫(ごろごろ)と戻したら退化(かえ)らない? しないかー。ばたばたと噴き混んだ粉(バタフライ)、ヌガーどもの戯れは足掻いても留まらないのか。真っ黒い風は流れなかった。宙、殴り易い位置まで『墜として』しまえ、アンコウ吊るし捌きだ。

 ミート・ハンマーを揮え揮え、死んだ目のオマエがタタキ堕している。下がりに下がったテンションが肉団子(ミンチ)を食わず嫌いしていた。
 アリスです???

 ぐるぐるに巻き込まれてぐるぐるおめめ、必死の形相はぐったりに変わっていた。正気じゃないのも気を失っているのも『似たような』意味(もの)だ。仕方なかったのですっ! 必要なことだからっ! ぽいぽいと真面を投げ捨てるな、お互い様だろう超越性(らちがい)ぐあい――カレーの具材はごろごろしてくれ。

成功 🔵​🔵​🔴​

メアリー・ベスレム
もう、アリスったらまだ正気にならないの?
それとも元からそんなものないのかしら
だとしたらメアリとおんなじね

敵の食欲がアリスに向かないよう
【誘惑】しながら【逃げ足】活かして立ち回る
残念だけれど、メアリの復讐はおあずけね
だってあなたに敵意が、怨みがあるのはメアリではないもの
ねぇ、そうでしょう? 「アリス達」

孵化するまでに敵が食べてきた無数のアリス達
みんな「食べられたい」なんて思っていなかったハズ
そのアリス達のユーベルコードが内側から敵を喰い破る
食べ尽くされて、消化されても消えたりなんかしない
【食べ物の怨み】は恐ろしいって教えてあげる!



 仏の貌が三度までと異うならば「もう」アリスが正気に戻れるとは思えない。それとも元から『そんなもの』ないのかしら。ランランと輝いた瞳孔(あな)の中で何物か、ただ己の価値を品(ぶつ)定めていく。だとしたらメアリとおんなじね――ドリンク・ミーと遊ばれていたミート、ボール状に満たされれば缶詰は世界(ラビリンス)そのものか――ボンジリ魔性が再びやってきた、ちらちら、ふりふり脂をしたたらせて。逃げ足駆け足うさぎ足、四肢(にく)ひたひたと誘惑(さそ)い混んだならば蝶々(バターフライ)。残念だけれど『メアリ』の復讐はお預けだ。餌を前にして犬はちゃあんと『マテ』出来る――敵意・怨みがあるのはメアリではないもの。ねえ、そうでしょう? 食べ物に意思が滓(のこ)って在(い)たならばグツグツ、デザートのシュークリームが皮(ヴェール)を剥いだ。「アリス達」――羽化する前に。孵化する前に。たいらげた『未消化』どもの絶望感。そうとも【あのアリス】だけが狂っているのだ、彼等・彼女等は「食べられたくない」。内側からぶち撒けられた亡霊(アリス)の悪夢、まぁ、大変! 中った中ったオイスター!
 食べ物の怨みは恐ろしいって教えてあげる――決して消えない『マイナス感情』、仏に掬われなかった者々の刃物だ。ハリガネが如くに這い出したらハギス、想像力が大事なのだよ『創作料理』には――勿体ない。ああ、勿体ない。

 おなかに入れた食べ物が勿体ないよ!
 かわりに石を継ぎ接ぎすれば僥倖だ、蟲が狼に代わるとは思えない。

成功 🔵​🔵​🔴​

ラハミーム・シャビィット
アドリブ大歓迎デス!

オヤオヤ… コレは素晴らシイ!
進化寸前の個体が居たのでショウカ?
それとも追い詰められた事による爆発的な細胞分裂?
どちらにせよ、イイモノが見れました。

行動
アレはさっきの芋虫達を召喚する厄介な力を持つ様デスネ。
ならばボクは《憤怒の方尖柱》でカース・オベリスクハンマーから触手を放ち、〈範囲攻撃〉デス。
触手が刺さった芋虫から〈生命力吸収〉して失った寿命と血液を回復出来ないか試してみるのも面白そうデスネ。

この怒りが何処から来るのかは分かりませんガ、思い当たるとすれば… 進化時のデータを取れなかった事デショウカ?
何故事前に知らせずに進化してしまったのデショウ?



 完全変態(ケイオス)極まった連中が『成体』へと至った所以は『オマエ達』に違いない。進化寸前の個体が居たのか追い詰められた事による激的な細胞分裂か、兎も角、埒外が如くに爆発した『飢餓』の末路だろう。世界に絶望(ヨダレ)を撒き散らしながら蝶々(バターフライ)は嗤う――コレは素晴らシイ――強調するかのように嘴、かたかたと鳴り始めるのか。何にせよ『いいもの』を観察出来たのだ、相に応えるのが『製作者』の鑑(こころ)だろう。ブクブクと卵胞(あわ)が立っていた――狂い荒れた芋虫(キャタピラー)どもの暴走だ、ひどく厄介だろうブラックベリー。
 憤怒(ラース)――大罪(つみ)を貌(かたち)造ったならば方尖柱(オベリスク)、防を意味する『塑』が攻に出たならば無間地獄に等しいか。悉くを突き刺した触手形態(かいほうかん)、肉団子どもを啜っていく――たとえば高蛋白、代償(はら)った生命(ねんげつ)までも取り込んでウネル。嗚呼、何処から現れたのか抗いようのない『種(おもい)』、アリスは未だ気をおかしくしていた。

 進化時のデータを取れなかった事デショウカ?
 蛹の中身を晒す『むし』が在るとでも?

 何故事前に知らせなかったのか。何故兆しを見せてくれなかったのか。窮極的(あるてぃめっと)と告ぐならば傲慢、どろぐちゃシチューを暴かせてくれ。思い当たった『激情』が摩天楼(とがり)を真似している。
 雲のようなオマエだ、こぼれた知識(たいえき)は大きい。体液(それ)を浴びるなら先に私を……アリスをどうか使ってほしいわ!
 女の子(アリス)曰く、あの土中は芽玉まみれだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

遥・瞬雷
貧しい人が自らの肉を食わせて貴人をもてなす、って美談もあるけどね。
血迷ってるなら叩き起こしてあげるんだけど。…手遅れかな?

とりあえず虫を引きはなそうか。觔斗雲に乗って【空中機動】、飛び回って虫の気を引き付けて空へ向かう。
向かって来る亡霊は【功夫】の剣術で切り払う。星の力の宿った七星剣。オブリビオンの束縛から切り離して生死流転の流れに戻してあげるよ。
亡霊達が邪魔で虫を攻撃できないなら【飛斬術】で遠距離攻撃。
距離が遠すぎる、遮蔽が邪魔、甲皮が硬くて刃が通らない…あらゆる「斬れない理由」を飛び越えて【切断】という結果をもたらす【仙術】の奥義。
貴方を先に料理してしまえば、何物も喰えなくなる道理さね。



 四肢を切断(き)り取った者は所以を『語りたがらない』物だろう。貧しい人が自らの肉を食わせて貴人をもてなす――果たして現代では美談と『いえない』類だが、その時代(とき)で在れば素晴らしい鍋底だろう。じっくりと煮込まれた人骨(とんこつ)は麺に絡んでたまらない――血迷ってるなら叩き起こしてあげるんだけど――嗚呼、誰が如何観察(み)たってアリスは手遅れだ。最早『正気』に戻る事は二度とない。意識朦朧(マッドネス)のマドラーに攫われて、愈々シェイカーが思考・嗜好をごちゃ混ぜる……とりあえず虫を引き剥がそうか。蝶々(バターフライ)と飛び回るならば觔斗雲(わたがし)、ふわふわと複眼(キャンディ)を惑わせていく。
 天へ宙へと舞い上がればグミどもの虹(たき)のぼり、時と労を重ね合わせつつも『貌と貌』が遭った。フリー・フォールだと亡霊(かれ・かのじょ)が邪魔するならば星辰(シナプス)、アストラル諸共に還して終え――六臂、その増やし方が如くに『切り離せば』生死流転、正常へと犠牲者達(アリスら)が消えていく。
 ごったと『面倒事』が二重三重と目前に現れ、斬(ざん)の味わいを遠退けて嗤う。遮蔽が謳い、距離が嘲り、甲皮が厚くて忌々しい――しかし理(世)を以て見出せば紙一枚、所以(きれない)を全く殺して魅せた――貴方を先に料理してしまえば、何物も喰えなくなる道理さね。

 奥義(わざ)が一刀、蝶々(バターフライ)を両断だ。
 腐臭(にお)いがはっぴーを侵していく。

 おちていったアリスの身体、クリーム・シチューが包み込んだと描いておこう。火加減は『ない』のさ、体液(むしえき)ですべて『しょうか』されている。
 もしかして君達が食べてくれるの!?

 遠慮しておきます――猟兵(みな)溜息(いき)を吐いて終い。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年04月18日


挿絵イラスト