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魔法少女を狩りし神

#ヒーローズアース #猟書家の侵攻 #猟書家 #ダークメナス #ヒーローチーム

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●邪神シェイマスの滅びた街
 1999年に発生した善悪の決戦「ジャスティス・ウォー」では、多くの善神、邪神が滅びたという。
 リトル・トーキョーやリトル・オーサカと並ぶ日本人街、ここリトル・キョートも邪神シェイマス最期の地として知られている。
 かの神は魔法少女ばかりを狙う女の敵であったが、因果応報と言うべきか、初代マギア・カルテット(通称マギカル)率いる魔法少女連合に滅ぼされた。
 だが、その際に戦場となったこの街では、滅びた邪神シェイマスの力が影響して、現在でもヒーローやヴィランが生まれやすくなっているという。
 さて、そんな街の路地裏を、変身に失敗したあられもない姿で走り抜ける少女がいた。
 部活用と思しきベンチコートを羽織ってはいるが、真昼の表通りを移動すればおかしな恰好をしているのは隠しきれまい…と、その時だった。
「すずな、闇雲に逃げてもだめでし!変身して戦うでし!」
 壁をすり抜けて現れた可愛らしいマスコット的何かが彼女を呼び止める。
「しーちゃん!だめ、魔力切れなの…また変身中を狙われちゃって。他のみんなは?」
 しーちゃんはふるふると首を横に振る。
「意図的に分断されてるみたいでし。近いのはみかこで、危ないのはたまきでし。せいかとあさぎは街の反対端にいるでし。」
 すずなは苦虫を噛み潰したような顔をした。
「ゆあさんは?」
 しーちゃんはまた首を振る。
「…また単独行動でし。街の中にいるのかどうかもわからないでし。」
 そこまで聞くと、すずなは意を決したようにベンチコートを脱いで小脇に抱える。
「行くしかないんだよね…?」
 真っ赤な顔で路地裏を飛び出した彼女は、しかし、不自然な場所に落ちていたバナナの皮を踏んでしまい、大勢の目の前で可愛らしく尻餅をつくのだった。

●スペル・カラーガードを救い出せ
「みなさん、ヒーローズアースのリトル・キョートで事件です!」
 北原・麻衣(普段は地味キャラ・f26204)は、集まった猟兵達に向けて元気いっぱいに言い放った。
 リトル・キョートといえば『リトル・キョートの悲劇』という架空の事件の舞台として知られているが、今回の事件はその件とは直接関係しない。
「猟書家幹部のダークメナスについて知ってる人はいますか?ミストレス・バンダースナッチが『超生物スナークの創造』を目論んでいるのは知っての通りなんですけど…ダークメナスは、1999年に発生した善悪の決戦『ジャスティス・ウォー』で滅びた神々の力を集めることでスナークを誕生させようとしているんです。」
 滅びた神々の力を集める…一聞して雲を掴むような話にも思えるが…。
「実はその『滅びし神の力』、その神様が滅んだ土地で活動する若いヒーローのチームに宿っているみたいでして…ダークメナスの配下達はその人達を殺して力を回収しようとしているんです。」
 麻衣の言う今回の事件も、そうした一連の事件の一角に他ならない。
「リトル・キョートには『スペルカ』…スペル・カラーガードって名前の魔法少女チームがあるんですけど…今回、ダークメナスの配下は彼女達が本来の力を出せない別行動中を狙うわけですね。」
 ヒーロー事情に詳しい者なら誰でも知っていることだが、スペル・カラーガードといえば、つい1年ほど前までスペル・マーチングバンドと名乗っていた魔法少女チームである。相次ぐメンバーの脱退をはじめ、チーム名の変更理由は色々とあるが、元リーダーの脱退が直接の契機になったらしい。
 この新チーム名は未だ定着していないため、以前のチーム名を知っていれば、彼女らを探す際に何か役立つかも知れない。
 ともあれ、まずは、この襲撃を防ぐ必要がある…そういうことのようであった。
「当然、避けるべきはシェイマスという神の力を受け継ぐ彼女たちの殺害ですが、今回の作戦はいくつかの点で非常に複雑なものになっているんです。1つ目は敵の配下…見た目は一般人そのもの、それが時に一般人を扇動しながら市民の中に紛れ込んでいます。」
 つまり、闇雲に攻撃すれば、一般人を傷つけることになりかねないのだ。
「2つ目は、彼女達唯一のユーベルコードですが…変身バンク中に攻撃を受けると変身が中断してしまうリスクを伴っています。最近ではスキルカを無力化するための『バンク初期狙い』が横行していることもあって、悪質な追っかけや彼女たちを迷惑行為集団扱いするアンチまで現れる始末です。変身すると衣装は変わりますが、顔や容姿はそのままなのでプライバシーも何もあったもんじゃないというか…。」
 敵がそんな一般人に紛れているのだとすれば、なおさら事態はややこしい。
「そんなわけでスペルカさんたちも疑心暗鬼になっていますが、みなさんも魔法少女や魔法少女アニメに登場しがちなお助けヒーローとして登場することで親近感を持ってもらえる可能性があります。上手く取り入ってチームの合流を促したり、敵を炙り出す罠を張りましょう。」
 一般人に紛れるのが敵のやり口ならば、逆に自分達が一般人じゃないと主張してしまえば良いのである。
「そして、最後に1つ、気掛かりなのは、スペルカにとって番外戦士的な彼女、スペル・マーチです。彼女は元々スペル・マーチングバンドのリーダーで、脱退後、しばらくヴィランに身をやつしていたダークヒーローでもあります。とても強くて優秀で、何やら敵方の動きを掴んで独自に動いているみたいなのですが…それでも放っておけば殺害は免れません。」
 ヴィラン時代のマーチが1人でスペルカ5人と互角に渡り合った話はあまりにも有名だったが、そんな彼女ですら猟兵の助けなしにこの難局を乗り越えることはできないのであった。
「お伝えすべきはこの辺りでしょうか。一定時間を経過するとダークメナスが配下の集めた力を受け取りに現れるみたいですけど…その時、相手に渡る力がゼロであるよう祈ってます。」
 説明に費やせる時間を使い切ってしまったのか、麻衣は大急ぎでテレポート準備を始める。
 集まった猟兵の中に以前担当した依頼の参加者を見つけ、この前はごめんなさいと謝罪のジェスチャーをするなど、ひと仕事終えた風な彼女であったが…しかし。
 この時、彼女は1つ大きな思い違いをしていたのであった…。


風見鶏肉
 不定期の風見鳥肉です。
 以下は補足事項と注意事項です。

●スペル・マーチングバンド
 『【変身バンクで自己強化するが途中で攻撃され】【ると失敗する。再変身には羞恥による魔力充】【填が必要。必殺技でチーム5人同時攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。』というユーベルコードを持つカラーガードモチーフの魔法少女チームです。
 敵の無力化を得意とし、圧倒的強さを誇りましたが、1年半前、変身中の攻撃で無力化出来ることが判明し、窮地に立たされました。
 スペル・マーチ、スペル・ドラム、スペル・ビューグルが脱退し、現在スペル・カラーガードを名乗るスペル・ネーション、スペル・ステート、スペル・コープ、スペル・サーベル、スペル・ライフルの5人です。
 調べれば分かることですが、スペルカは5人とも地元学校のカラーガード同好会(部員減少でマーチングバンド部が廃部になったため)に在籍しています。
 変身しないと激弱です。
 邪神シェイマスの力の影響で彼女達の身の周りには不自然なラッキースケベが起こります。

●第1章
 それぞれの休日を過ごしていたスペルカがヴィラン出現の誤報に惑わされ、分断されています。
 どんな手段でも1キャラクターが助けられるのは1人です。
 助けのなかった救護対象は酷い目に遭って死にます。
 猟兵の過失(無意識のユーベルコード含む)で窮地に立たされたヒーローは猟兵への信用を無くします。
 スペル・マーチ救出には隠し条件の達成が必要です。

●第2章
 ダークメナスが邪神シェイマスを召喚します。
 多くの残滓を集めるほど敵が有利に、多くのヒーローを集めるほどこちらが有利になります。

●全体
 2章完結のシナリオなのでご注意ください。
 ヒーローと共闘したり猟兵組織「秘密結社スナーク」を名乗るとプレイングボーナスあり。
 プレイングの受付については、冒頭のキャラ無しリプレイ執筆後に連絡します。
 1プレイングで使えるユーベルコードは1つです。
 採用プレイング件数はかなり限られます。予めご了承下さい。ただ、早い者勝ちとは限りません。
 その他、マスターページも参考に見ていただければと。
 お色気ありシナリオです。苦手な方は参加をおすすめしません。
 行き過ぎはマスタリング対象になる場合がありますのでご注意ください。
 プレイングが流れても受け付け期間中の再送信は歓迎します。
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第1章 集団戦 『善意に辟易する愚民衆』

POW   :    我々は守られるべき一般市民だぞ
自身が【敵意】を感じると、レベル×1体の【警察もしくは治安を守る者】が召喚される。警察もしくは治安を守る者は敵意を与えた対象を追跡し、攻撃する。
SPD   :    おまわりさん!あいつらです
戦闘力のない【善意に辟易する愚民が警察等の治安を守る者】を召喚する。自身が活躍や苦戦をする度、【自身が召喚した警察等が上層部の支援や圧力】によって武器や防具がパワーアップする。
WIZ   :    ば、化け物だ!早く捕まえてください
【警察及び治安を守る者を召喚し彼らの攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「スペル・マジック・リノーム…我は解き放つ!」
 必死に大通りを走り抜けて路地裏に入ると、すずなは高らかに詠唱した。
 初めて出会ったあの日、しーちゃんがみんなに教えてくれた呪文だ。
 意味は聞いたことがないけれど、呪文と魔法で日常を新たな形に再編する…そんな意味なのだと思う。
 それにしても、さっき尻餅をついた後のことは思い出したくもなかった…だが、後ろ指を刺されながら街を走り抜けたおかげで、やっと十分な魔力を溜めることが出来たのである。
 全てはピンチを切り抜け、仲間と合流するために…。
 変身が始まり、身につけた服が光の粒子となって消滅する…。
「しまっ…。」
 うっかりベンチコートを羽織ったまま変身してしまった。
 かくなる上は、今度こそ変身が上手くいくよう祈るしかない…。
 お決まりの変身バンクだ。裸になった後、ソックス、グローブ、ブーツ、キャップが順番に装着される。
「はやく…早く終わって。」
 あとはショーツ、ブラ、衣装の上、スカートが出来上がるのを待つだけだった…しかし。
「この露出狂!またこんなところで裸になって!」
 光の粒子がショーツの形をとろうとしたその時、追いかけてきたらしい女性から石を投げられてしまう。
「いや…また…なんで…。」
 光の粒子が霧散して変身が中断する。
 そう…また変身は失敗してしまったのだ。
「おーい!汁っ娘バンドのすずなちゃんがいたぞー!」
「『スペルマ』を逃すなー!」
 最悪だ。
 彼女の逃走劇はまだ始まったばかりだった。

●業務連絡
・プレイングの受付は4/15の午前8時31分からです。
・午前0時から午前8時30分の間に送信されたプレイングは基本的に採用しません。執筆時間確保にご協力ください。
・採用プレイング数は8件前後としますが、執筆時間の確保状況や魅力的なプレイングの数によって採用数を多少追加する方針です。
・魔法少女的、魔法少女物アニメのお助けヒーロー的な行動が見られるプレイング、シナリオの核心を突いたプレイングを優先採用する予定です。
・救出対象者の生死にかかわらず、第1章が成功していれば、第2章に進みます。
・協力プレイングについては2名が限度で、2組程度が限度です。また、常に同行するタイプのプレイングでは、プレイング内容によって救える救出対象が2人で1人に制限される可能性があります。
・また、基本的には1人の猟兵が救える救出対象は1人、分身や召喚を行ったとしても、刻々と変化する状況対処に手を取られてしまいます。
●速報1
・あさぎ、たまきの捜索を行っていた猟兵が2人を発見。
・騒ぎを頼りにスペルカの調査を行なっていた猟兵はそれぞれ2人の救出戦に参加した模様。
●速報2
・猟兵の一部がすずなを発見。
・付近の異変を頼りに調査していた猟兵が合流。
エスペラ・アルベール
彼女たちもきっと誰かを守るために戦ってる……絶対、守ってみせるっ!

トリニティ・チェンジで音属性特化に変身
街中のスペルカに関する目撃情報や、女の子を追いかけたり、逃げる声を聴き分けて近くのスペルカの子の現場へ駆けつける

襲撃現場についたら銃声を響かせ注意を引いて名乗りを上げる
「ボクは秘密結社スナークの魔法少女、エスペラ・アルベールっ!彼女に手出しはさせないよっ!」
指向性の爆音で一般人を昏倒させ
それに耐える敵の配下は直接魔力を込めた自身の声で吹き飛ばす

音属性だと格闘能力は低いし、接近戦に持ち込まれたら炎属性に変身し直すしかないけれど……変身バンク狙いは、相性悪いかも……っ

C- NG無し アドリブ歓迎



●あさぎ救出戦1
「彼女たちもきっと誰かを守るために戦ってる……絶対、守ってみせるっ!」
 街中のスペルカに関する目撃情報を頼りに、追う声、逃げる声を聴き分けてやってきたエスペラ・アルベール(元気爆発笑顔の少女・f00095)は、ついにあさぎを見つけ出した。
「ボクは秘密結社スナークの魔法少女、エスペラ・アルベールっ!彼女に手出しはさせないよっ!」
 音の魔法使いになって現れた彼女は、銃声を響かせ、注意を引いて名乗りを上げる。
 スナーク…その響きに、その場の人々の反応は様々だった。
 首を傾げる者、なぜか困惑したり動揺したりする者…指向性の爆音で昏倒したのは前者だった。
 あさぎは変身超初期を狙われたようで、全裸にブーツという酷い恰好…戦力になりそうにない。
「『来ないで!』」
 爆音で気絶しなかった者達を敵の配下とみなしたエスペラは、直接魔力を込めた自身の声で吹き飛ばす。
 始まりは上々だった…しかし、なにぶん驚かせに特化した音属性、死角を突かれたり、接近戦に持ち込まれればどうにもならなかった。
「くぅっ…。」
 必死に抵抗し、一度距離を取るべく駆け出した彼女だったが…段差につまずいて転んでしまう。
 四つん這いになるエスペラ、捲れたスカートに盛り上がる男達。
「こう…なったら…。」
 群がって来る男達に焦った彼女は、炎属性の戦闘力強化に望みをかけ、本日二度目の変身を試みたのであるが…彼女の変身バンクと彼らの得意とする変身バンク狙いも非常に相性が悪かった。
「やめ、離して…!」
 服が消滅し、一定時間無防備になったエスペラは、男達の格好の獲物。
「やめ、だめだって!それだけは…痛っ、あああぁっ!」
 心も身体も準備が出来ていなかった彼女は、焼き串に貫かれたような痛みに苛まれた。
「助けられなくて…ごめ…ああっ!」
 口や手を好き放題使って男達がエスペラを慰み物にしようとする中、あさぎへと詫びる彼女。
 だんだん身体が熱くなって気持ち良く…違う、そんなはずは…。
 ブーツを剥ぎ取られ、両手に男達のそれを握らされたあさぎは、心底申し訳な顔に気丈な笑みを貼り付けていた。
「…大丈夫…いつものことだから…。」
 堪え切れはしなかったのか、ついに涙を流すのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

備傘・剱
あさぎC-
変身バンク中は攻撃をしないっていう不文律を守れない無粋な奴もいたもんだ
それでヌげる変身もどうなんだとは思うがなぁ…

途中で何かを化術でカワイイ犬のマスクを作って被っておく以降、語尾には全部、ニャンをつける

でだ、変身を邪魔されていたのならば、結界術で保護して、守るニャン
あん?俺がなんだってにゃん?そこにいるスペルカのマスコットにゃん
こういう時の為に普段はでてこないんだにゃん

向こうが一歩でも動いたら片っ端から八咫導発動にゃん!
大の大人が寄ってたかって女の子をひん剥くだなんて、許せない所業にゃん!
お説教は覚悟してもらうにゃん!

お前、犬だろってツッコミは無視するにゃん

アドリブ、好きにするニャン



●あさぎ救出戦2
「変身バンク中は攻撃をしないっていう不文律を守れない無粋な奴もいたもんだ。それで脱げる変身もどうなんだとは思うがなぁ…。」
 あさぎのところへ駆け付けた備傘・剱(絶路・f01759)は呆れたように呟くが、その表情は見えない。
「…にゃん。」
 彼は化術を用いて顔を隠しているのだ。
 あさぎは変身超初期で狙われたのか、全裸にソックスというあられもない姿で追い詰められていた。
 彼女と先に訪れた猟兵がこれ以上の危機に晒されないよう結界を張る。
「おい…なんかやべえやつが来たぞ。」
 剱の放つ異様な気配に、その場の男達がたじろいだ。
「別の変態か…?」
 鍛え上げた上裸の肉体に、可愛い犬のマスク…怪しいことこの上なかった。
「あん?俺がなんだってにゃん?そこにいるスペルカのマスコットにゃん。こういう時の為に普段はでてこないんだにゃん。」
 何度も言うが、鍛え上げた上裸の肉体に、可愛い犬のマスク…。
「犬のマスクで『にゃん』だと…?これがしーちゃんの真の姿だったとは…。」
 そういうツッコミはこの際無しにしてもらおう。
 一斉に目を向けられたあさぎは首をブンブン振っている。
「大の大人が寄ってたかって女の子をひん剥くだなんて、許せない所業にゃん!お説教は覚悟してもらうにゃん!」
 あさぎに手を出そうと動いた男達を、三つ巴の刻印を宿したガントレットで殴り飛ばす。
 ダメージはない…邪な心だけを打ち砕く力だった。
 彼を止めようと縋り付く者もいたが振り切って正義の鉄拳を喰らわせる。
「怪我はねぇか?」
 くるりと振り向いた剱は、あさぎにぶっきらぼうな笑みを向ける…当然、マスクのせいで相手からは見えないのだが。
 さっきの一般人の群れに敵の配下がいたかは分からない。
 ともあれ、あさぎの危機は去った。
 なのに、彼女は何を怯えているのだろう?
「あ、あの…隠してください…。」
 彼女の視線の先には包み隠さず、逞しく屹立する彼の…。
 どうやら先程の戦闘中に脱げてしまったようだった。
【あさぎ救出完了】

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユメ・ウツロギ
D-

陰湿な敵ですね…。
それ以上に悪質な追っかけやアンチは怒りが沸くです

探知魔術【高速詠唱、情報収集】で皆さんの位置を探り、一番危なそうな方をブルームで空中から攫って一旦二人で物陰へ。
事情を話して変身魔術【化術】で偽装。
逆に私がスペルカの方の姿に魔術で変身して敵や一般人の注目を集めて引き離すので、その隙に逃げて貰うです。

私の【蒐集行使】は無限の書でデータ蒐集した対象のUCを再現します。
皆さんのUCを蒐集して再現すれば限りなく再現度が高まります。当然弱点も…

当然、私も裸になり、敵やアンチ集団に私刑として路地裏に連れて行かれ、激しく犯され…
途中で変身魔術も解け、取り逃がした鬱憤等も加わって徹底的に…



●たまき救出戦1
「陰湿な敵ですね…。それ以上に悪質な追っかけやアンチは怒りが沸くです。」
 ユメ・ウツロギ(蒐集の魔女・f30526)は、得意とする探知魔術でスペルカの居場所を探索していたのだが…その甲斐あって廃墟内にいるたまきを発見することが出来た。
「んっ、はっ、あっ、ああっ…!」
 男達に囲まれた彼女はショートボブの髪を振り乱し、不自然に身体を揺らしながら声を上げている。
「1番危ない目に遭ってるメンバーをと探してみれば…殺されてないだけで完全にアウトです。」
 シルフィードブルームを手元へ引き寄せてまたがる。
「今…!」
 風の精霊を宿したこの箒ならば、一瞬の隙を突いてたまきを救い出せるだろう。
「ひっ、んっ…えっ?あああっ!」
 瞬時にたまきへ肉薄したユメは、彼女の身体ひったくる…腕の中で身体を硬くした彼女が全身を痙攣させるのが分かった。
 しかし、もう大丈夫。
 ここからは自分が囮になるのだから…。
 化術で自身の身体をたまきの姿に擬装する。
 瞳の色が変化し、白かった髪色が茶色に染まった。
「あなたは…?」
 突如自分を救った少女が、自分そっくりな姿に変身するのを驚きの目で見守るたまき。
 何も隠すものがない彼女の身体は、隅の隅まで細かく再現することが可能だった。
「さがせ!まだ遠くには行ってないはずだ!」
 男達の怒号が聞こえる。
「ほら…あとは任せるです。早く仲間のところへ…。」
 よほど気が咎めたのだろう…彼女は何度も立ち止まり、振り返ったが、終いには恐怖が勝ったのか、よろよろと走り去る。
 あとはここで足止めするのみ。
「真似するなら徹底的に…です。」
 蒐集行使にて書に記されしオブリビオンの記録を紐解き、スペルカのものにに通ったユーベルコードを作り出す。
 服が消滅し、変身が始まった…。
「おい、あいつ変身しようとしてやがる!」
「止めろー!」
 見つかった…いや、見つかりやすい場所で待っていたのだ。
 石を投げられ、腕を掴まれ、押し倒される。
「くっ…!ううっ…。」
 変身が止まり、あられもない姿のユメだけが取り残された。
 弱点まで再現してしまったのは失策か…今となってはもう遅いが。
「さっきの続きだ…悪く思うな?」
 アンチに追っかけ…そこからは彼らの独壇場だった。
 たまきを逃さなければならない手前、無下に抵抗も出来ず。
「んっ、うううっ…!ああっ!」
 前から、後ろから、口や両手までも…。
 快楽とも苦痛ともつかない感覚に襲われ続ける彼女の化術は次第に解けて元の姿に…。
「ちくしょう、やりやがったな。」
 彼らはもうたまきを追わなかった。
 目の前に新しい獲物がいるのだ。
 取り逃がした鬱憤は彼女にぶつければいい。
 ただ、彼らが私刑を始める最中、その場を立ち去った一部の男達は、もしかすると、敵の配下だったのかもしれなかった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

比良賀・ミナト
【C-】

皆のために頑張っている子がこんな目に遭うだなんて……。
悲しいことですけど、だからこそ放っておく訳にはいきません。手遅れになる前に助けに向かいましょう。

現在と以前のチーム名の両方を頼りに聞き込みをしつつ、【UC】も放って彼女たちを探します。
見つけたら「通りすがりのエージェント」を名乗って市民に相対し、怪我をさせないよう徒手で制圧します。助けた子には合流地点と安全なルートを伝えて、私が囮になって逃がすことにしますね。

それと【UC】はオブリビオンや彼らに与するヴィランにも放っておきます。
実力者とはいえ、単身のスペル・マーチが敵の動きを深く調べられるものでしょうか。もしかすると彼女は……。



●たまき救出戦2
「皆のために頑張っている子がこんな目に遭うだなんて……。悲しいことですけど、だからこそ放っておく訳にはいきません。手遅れになる前に助けに向かいましょう。」
 比良賀・ミナト(新人UDCエージェント・f29001)は、たまきの逃走経路を塞ぐ敵性一般人とそれに混じっているであろう敵の配下を徒手で制圧、排除しながら呟いた。
 現在と以前のチーム名の両方を頼りに聞き込みしつつ、『瞳の追跡者』でたまきや敵性一般人を捕捉する。
「たまきさん!こっちです!」
 すでにある程度酷い目に遭ってるに違いない…一糸纏わぬ汚れた姿の彼女は痛々しい限りだった。
「…あなたは?」
「通りすがりのエージェントです。」
 流しのヒーローっぽく名乗って安全なルートを伝える。
 安全の確保された路地裏で変身すると、たまきは会釈して想定合流ポイントへ向かう。
 あとは囮となって追っ手を捌くだけだ。
「それにしても…実力者とはいえ、単身のスペル・マーチが敵の動きを深く調べられるものでしょうか。もしかすると彼女は……。」
 来る。
 大量に放っておいた透明な眼球が、敵性一般人の接近を感知した。
 武器を手に殴りかかって来る者もいる。
「通しませ…ぐっ…。」
 迎え撃とうとしたその時であった。
 目のあたりに殴られたような強烈な痛みが広がる。
「くっ…眼をばら撒きすぎましたか…。」
 つまり、いかに見つけにくいとはいえ、眼に追尾させた敵性因子が密集しすぎたのである。
 見つからないとはいえ、たまたま攻撃が当たってしまったとするならば…ミナトは痛みで目を開けていることが出来なかった。
 視界を奪われたミナト…もちろん、あらかじめ撒いておいた透明な眼はあるものの、正常な行動に悪影響を出すには十分なハンデだった。
 不意を突かれては彼女も反応できない。
 多勢に無勢も重なって、組み伏せられた彼女は逆上した男達の慰み物となるのだった。
「あっ…あああっ!」
 スペル・マーチの目的を知るにはもう少し彼女のことを知る必要があるのだろうか…前から後ろから突き上げられつつ、ミナトはそう考えたのであった。
【たまき救出完了】

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
B-

魔法少女…か
懐かしいけど今は急がないと

UCを使い空から探索
隠れられそうな路地などの入り組んだ場所を気づかれないように家の影や屋根の上などの地形の利用を使い、目立たないようにする

先に見つければ猟兵だと明かし保護
見つかり怒声や悲鳴が聞こえたらUCを使い駆けつけ救出します。その際服がなくなっていたのであれば自分の上着をかぶせ体を隠させます

誰かと聞かれれば『雷帝』を継ぐ者久遠・翔。猟兵だと答え一瞬かえでさんの事を思い出しつつ変身する時間を稼ぐとだけ伝え民衆の前に立ち手を広げる
俺は攻撃をしない。ただ止めているだけだ
俺を攻撃するなら好きにしろ…俺の後ろには彼女がいるから絶対下がらんがな



●みかこ救出戦
「魔法少女…か。懐かしいけど今は急がないと。」
 久遠・翔(性別迷子・f00042)は紫電に満ちたオーラを纏い、空中から捜索を進める。
 先程、この近くで何か騒ぎが起こっていたようだが…と。
「いたっす…!」
 男達に追われて逃げるみかこの姿を翔の目が捉えた。
 路地裏の地形や遮蔽物を上手く使いながら、怒声や悲鳴の聞こえる方向を目指す。
 入り組んでいるとはいえ、先程まで俯瞰で見ていたのだ。ある程度の土地勘はある。
 何より、雷光一閃を使えばこれくらいの距離、何ということもなかった。
「大丈夫っすか…?」
 怪我は無いかと聞きたかったが、全裸に擦り切れたソックス、傷だらけの足を見てその言葉を呑み込む。
「あなたは?」
 翔に出来るのは、彼女に上着を掛け、こう告げることだけ。
「『雷帝』を継ぐ者久遠・翔。猟兵っす。俺が時間を稼いでる間に変身するといいっす。」
 マギ・スペキュレーション…かえでのことが不意に思い出されるが、今語ることでもない。
 迫る民衆の前に立ち手を広げる。
「俺は攻撃をしない。ただ止めているだけだ。俺を攻撃するなら好きにしろ…俺の後ろには彼女がいるから絶対下がらんがな…!」
 実際、翔は何をされても引き下がりはしなかった。
 押し包まれ、服を破られ、身体を好き放題されようとも…こうして、みかこはスペル・ステートに変身することが叶ったのである。
【みかこ救出完了】

成功 🔵​🔵​🔴​

秋葉・亜依
C-
「初めての猟兵としての任務ですが……
スペルカの人たちを放ってはおけませんっ!」

リトル・キョートに着いたところで、あさぎさん、たまきさんがみつかったという報告が。
ならば私は、すずなさんの元に向かいましょう。

「それにしても、初めてきた場所なのに、なんか皆さんに見られているような……?
って、きゃああっ」

ラッキースケベ現象に巻き込まれ赤面しつつも、すずなさんの元へ!

「すずなさん、ここはマジカル☆アイに任せて逃げてください!」

【電脳の天使】で変身しようとし……
電脳魔術に慣れていないせいか、変身に失敗して服がっ!?

「けど、すずなさんが逃げる時間を稼がないと……!」

一般市民を身体を張って引きつけます。



●すずな救出戦1
「初めての猟兵としての任務ですが……スペルカの人たちを放ってはおけませんっ!」
 秋葉・亜依(電脳の天使・f33106)は、手に入れたばかりの電脳魔術を未だ持て余しながらもすずなの救出に臨む。
「あさぎさん、たまきさん、みかこさんが既に救出されてるとか。」
 あと残るのは…。
「待っててください。すずなさん…!」
 それにしても、初めてきた場所なのに、何やらじろじろ見られているような……?
 かつてこの世界でも羞恥生配信をしたあの少女に瓜二つ…それもあるかもしれない。
「って、きゃああっ!」
 スカートの裾がポシェットに引っかかって捲れる初歩的なラッキースケベがそこには発生していた。
「私としたことが…。」
 赤面しつつも、気を取り直して彼女の元へ向かう。
「すずなさん、ここはマジカル☆アイに任せて逃げてください!」
 『電脳の天使』を発動し、変身バンクに入った…亜依の変身はスペルカのそれと異なる。
 バンク中に攻撃を受けようと、変身が中断することはないのだ。
「デジタル☆コンバート!電脳天使マジカル☆アイ、参……。」
 しかし…なにぶん慣れていない彼女のこと。
 変身が完了するかと思われた刹那、全ての衣装が霧散してしまったのである。
「ファイナライズが上手くいかないなんて…けど、すずなさんが逃げる時間を稼がないと……!」
 焦った亜依は、すずなが無事に逃げられるために自分が出来るたったひとつの方法を即座に実行に移した。
「あ、あの…私のことは、見てくれないんですか…?」
 恥ずかしさを抑え、隠す手も後ろに回した彼女は、視線が一斉に集まると、早くも甘く震えてしまう。
 うそ…興奮してるの?
 見られただけで気持ちいいなんて…。
 記憶の中にいる白髪の自分に似たあの子が裸になれば、男達は放っておかなかった。
 現にあの村でも、男達は自分を放っておかなかったじゃないか。
 電脳空間にアクセスしても、同じ回答しか得られなかった。
 そう、自分が視線を集めればスペルカから注意をそら足止めに…もちろん、それだけでは済まないのであるが。
 前から後ろから、突き上げられ、ねっとりと責められながら、亜依はあの村での数日間を戦慄と共に思い出すのであった。
 その模様が多くの視聴者に生配信されていたことは言うまでもない。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

佐藤・さくら
大衆を扇動するのみならず、警察官をも操るとはなんとも邪悪な奴らです
すぐに助けたいところですが、オブリビオンには猟兵を嗅ぎ分ける力があると聞きます
今、私が出ていったら、その正体を現さないかもしれません
彼女は辛いでしょうが、しばらく様子を見させてもらいます

大衆を演じる者を見極めつつ、殺しにまで至ろうとする者がいたら、退魔刀を召喚して防御
そのまま、正体を現したオブリビオンにUCを放ちます

もし未だに一般人を主張するのでしたら、私の刀はオブリビオンのみを斬る退魔刀であることを伝え、安心させてあげましょう
嘘ですけど

彼女にはギリギリまで現れなかったことを謝ります
そして、仲間が同じ状況にあることを伝えましょう



●すずな救出戦2
「大衆を扇動するのみならず、警察官をも操るとはなんとも邪悪な奴らです。」
 佐藤・さくら(六刀使い・f06381)は憤りつつも、冷静に状況を分析した。
 本当のことを言えばすぐに助けたいところではあったが、オブリビオンには猟兵を嗅ぎ分ける力があると聞いたことがあるような気がする。
 今、もし自分が出ていったら、その正体を現さないかもしれなかった。
「辛いでしょうが、しばらく様子を見させてもらいます…。」
 既に組み敷かれたすずなは取り押さえられ、抵抗もままならない。
 代わる代わる男達にマウントを取られる彼女の姿はとても見ていられるものではない。
「まさかここまでとは…。」
 平静を装ってはいるが、さくらも内心穏やかではない。
 顔だけでなく、首筋までがうっすら桜色に染まっていた。
 すずなは声を上げることもなく、もはやピクリとも動かない。
 このままでは死んでしまうのでは…そう思った時であった。
「動きましたね…?」
 一般人の列にいた何人が凶器を持ってすずなへ駆け寄った。
「剣刃一閃・弐式…。」
 敵の配下が誰かはわかった。
 あとは斬るだけ。
 放たれた斬撃は過たずオブリオンだけを切り裂いた。
「遅くなってすみませんでした…。」
 さくらの声にすずなの視線だけが動く。
 彼女は、紆余曲折あったものの、その命だけは救われたのであった。
【すずな救出完了】

苦戦 🔵​🔴​🔴​

サヤ・アーデルハイド
A-

初陣です!

「私はスペルマの味方です!」と喧伝しつつ飛行、見つけたら着地して堂々と名乗りを
その際、スペルマが好きな事もしっかり宣言します
彼女達は変身ヒロインの先輩ですし!
いっそ、スペルマの臨時メンバーとなりましょうか?

所詮は一般人に紛れ込まねば何も出来ない卑怯者、恐れる事はありません!
違うというなら掛かってきなさい!
と、一般人では届かないけれど敵ならば届くかも、という低空を飛びつつ挑発(と無自覚の誘惑)
やけに下から視線を感じますが、いつもの事ですね

不思議な力の影響か、失速、顔面に跨るように墜落
は、ハレンチです!離れて下さい!

敵を倒したらヒロインカウンターの☆(成敗カウンター)の数値アップです



●???救出戦
 元々スペル・マーチングバンドを知っていたサヤ・アーデルハイド(光凛聖姫アーデルハイド・f32152)は、今回の仕事に並々ならぬやる気を見せていた。
 彼女達は変身ヒロインの先輩でもある。
 いっそ臨時メンバーとして加わりたいくらいであった。
 そんな彼女にとって、図らずも今回が初陣となる。
「スペルマ大好きサヤ・アーデルハイド!私は全てのスペルマの味方です!」
 彼女の堂々とした名乗りに、男達はざわつき、女達はヒソヒソと何やら囁き合った。
 空中からの捜索の甲斐あって、今まさに毒牙にかかろうとしていたひなのを発見することできたわけだが、この人々は真っ昼間の大通りで何という所業をなそうとしていたのか。
「所詮は一般人に紛れ込まねば何も出来ない卑怯者、恐れる事はありません!違うというなら掛かってきなさい!」
 ひなのは元スペル・ビューグル…すなわち、スペル・マーチングバンドの脱退メンバーだった。
 ヒーローをやめたって受け継いだ神の力やユーベルコードが失われるわけではない…狙われているのはそういうことのようである。
 得心したサヤは、一般人では届かないが敵ならば届くかもしれない、そんな低空を飛びつつ、彼女から注意を逸らすべく敵を挑発する。
「見ろよ、Gストだぜ…。」
「何あれ…。」
 やけに下から視線を感じるが、いつもの事だ。
 飛んできた石を華麗に避けながら進む彼女であったが、豪快に方向転換した瞬間、不自然に体勢を崩して失速する。
 そうして、男性のうちの1人の顔面に跨るように墜落した彼女であったが…。
「…こ、こうりん…せいき…。」
 男は何にやら幸せそう。
「…ひゃっ!?しゃべらないでください!は、ハレンチです!離れて下さい!」
 ハプニングとGチラを繰り返しながらも、彼女はヒロインカウンターの☆数値を順調に加算するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​


【元メンバーひなの救出完了】
ラモート・アンゲルス
【ニライカナイ】
(一応別行動)
「あなたのハートを華麗にスティール! 怪盗姫(かいとうプリンセス)メルミード!」
 弥生すいせい/怪盗姫メルミードと名乗る。怪盗であること、魔法少女を意識して振る舞い、見た目重視で戦います。
スペルカのメンバーがピンチの時に現れてスペルカのメンバーに対しUCを発動。安全な場所に逃して変身するまでの時間を稼ぐ。
「ははは! 彼女の居場所を知りたければ私を捕まえてみなさい。 まあ怪盗である私は早々に捕まりませんけどね!」


ラモート・レーパー
【ニライカナイ】
(一応別行動)
「お前のソウルをゴートゥーシェオル! 水先狐(みずさきフォックス)ダッキトス!」
 如月めい/水先狐ダッキトスと名乗る。魔法少女であること、一応狐キャラであることを意識して動き、堅実的に戦います。
メルミードが会ったのとは違うメンバーの所で堂々と現れて注目を集めてUCを発動。
狐をイメージした大胆な姿で注目度を上げて、その隙に使い魔のこっくりさんがメンバーを安全な場所に誘導して避難させる。
大胆な姿に恥ずかしがりながら、襲ってきた敵から死なない程度にボコる。
「この辱め……あとでこっくりさんに文句言お」



●???救出戦
 如月・めいを名乗って調査を進めていたラモート・レーパー(生きた概念・f03606)は、追い回されている少女の1人を発見すると、敵性一般人の包囲を蹴破って彼女との間に立ちはだかった。
「マジックジュエルセット!」
 フォックストパーズの輝きに包まれて変身が始まる。
 当然『バンク初期狙い』の対象にはなったが、スペルカではない彼女の変身は止まらない。
「お前のソウルをゴートゥーシェオル!水先狐(みずさきフォックス)ダッキトス!…って、ええっ?」
 レーパーは、狐を思わせる大胆な衣装に素っ頓狂な声を上げる。
 なんというか、少し動けば色々見えてしまいそうな感じで…。
「…い、今の内に逃げて。」
 とにかく、少女に向いている注意をこちらに向けさせるという一点についてだけは成功している。
 彼女、つばきと名乗っていたあの子ことは使い魔のこっくりさんに任せよう。
「あの子に用があるならまずぼくを通してもらわないと…。」
 あまりの恥ずかしさに台詞も歯切れを失うが、魔法少女であること、狐キャラであることを意識した戦闘は作戦上不可欠だ。
「この辱め……あとでこっくりさんに文句言お…。」
 野生を彷彿とさせる大胆な動き、決めるところは決める魔法少女らしさを織り交ぜつつ、敵性一般人達との戦闘は続く。
 襲いかかってきた相手から順に、命を奪わない程度の攻撃を加えるのだ…出来ることなら記憶も消してやりたい。
「…あ、もしもし?聞こえてますか?」
 ラモート・アンゲルス(生きた概念・f18548)から連絡があったのは、そんな戦闘も終盤にかかった頃のことだった。
「…もしもし?こちらただいま戦闘中。」
「これは失礼しました。こちらも1人見つけましたので連絡をと思いまして…スペル・コープのせいかさんです。ところで他のスペルカはみんな救出されたみたいですけど、そちらは今何の戦闘です…?」
 飛んで来た石を華麗に避ける。
「え?どゆこと?」
 アンゲルスとの通信は既に終わっていた。
 おそらく、あちらも戦闘に入ったのだろう。
 それにしても…。
「つばきさんって何者?」

●せいか救出戦1
「あなたのハートを華麗にスティール!怪盗姫(かいとうプリンセス)メルミード!」
 こちらはラモート・アンゲルス。彼女も弥生・すいせいを名乗って調査を進めていた。
 せいか発見を伝える通信中、目に見えて悪化した状況に対応すべく、敵の包囲の真っ只中に身を躍らせた彼女。
 まさに怪盗×魔法少女を体現していた。
 しかし、彼女の真価はユーベルコードにもある。
「せいかさんの瞬間移動マジック〜!」
 指パッチンから始まる種も仕掛けもないマジックにより、せいかの身柄は安全な場所まで転移する。
「ははは! 彼女の居場所を知りたければ私を捕まえてみなさい。まあ怪盗である私は早々に捕まりませんけどね!」
 与えられた役割とダイナミックな動きとで動き回りつつ、彼女は敵を撹乱するのであった。
 これで、おそらくせいかは無事に変身までの時間を稼げることだろう。

【元メンバーつばき救出完了】

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

山梨・玄信
まったく…自分達の為に頑張っている人間の足を引っ張るとは、見下げ果てた連中じゃな。

【POW】A−
最初から褌一丁で脱ぎ力を高め、空から未救出のカラーガードを探すぞ。
見つけ次第、急降下してオーラ防御を展開してカラーガードを庇うのじゃ

市民を挑発し、わしの方に攻撃を集めるぞ。オーラ防御で攻撃を受け止めつつ、強化された聞き耳と第六感で扇動者を見つけるのじゃ。
扇動者の足元に衝撃波を撃ち、敵UCが発動したら「当たり」なので、飛んで一気に近づき連撃で倒すぞ

「裸のヒーローが悪いじゃと?ならばわしから倒してみよ。『猟兵』のわしを…な」
「ほう、騒ぎの元凶はお主か。厄介なUCを使うのう。じゃが、それもここまでじゃ!」



●せいか救出戦2
「まったく…自分達の為に頑張っている人間の足を引っ張るとは、見下げ果てた連中じゃな。」
 憤る山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)は、スペルカの捜索中、街中へ1人の少女が転移して来るのを確認した。
「あれは…間違いなさそうじゃな。」
 スペルカのせいかだった。
 彼女の出現に気付いた敵性一般人も彼女のところへ殺到しようとするが…それを許さない男がここにはいる。
 つまりは、この場所こそが最も安全な場所の1つ…。
「待たんかぁ!!」
 褌一丁で急降下、せいかの前に立ちはだかった玄信は、極限まで高められた脱ぎ力(チカラ)をオーラの護りとして解放する。
「裸のヒーローが悪いじゃと?ならばわしから倒してみよ。『猟兵』のわしを…な。」
 敵を挑発し、自らに攻撃を集める玄信。
 強化された聞き耳は、彼らが怖気付く声を聞き逃さなかった。
「スペルカの後ろに回れ!」
 もちろん、扇動者の声も聞き逃したりはしない。
「そこかっ!」
 すかさずかの者の足元に衝撃波を放つ。
「ひいっ…誰か!警察を呼んでくれ!この暴力猟兵を止め…へぶっ?!」
 当たりだった。
 巧妙に一般人ぶっているが、これはユーベルコード…刹那の内に肉薄した玄信は、討つべき敵を過たず討ち果たす。
 せいかの変身が無事終わったのもちょうどその時のことだった。

【せいか救出完了】

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ダークメナス』

POW   :    我、失われし汝等の盟主なり
全身を【盟主の威光 】で覆い、自身の【同志達が奪ってきた神or不死の怪物の力】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    我は盟主として、同志達の無念を晴らそうぞ
自身に【神々の時代の頃より得てきた同志達の無念 】をまとい、高速移動と【六枚羽根より滅びを齎す衝撃波】の放射を可能とする。ただし、戦闘終了まで毎秒寿命を削る。
WIZ   :    我が同志達の怨念、晴らさずにいられようか
自身が【同志達が殺された事への憎悪 】を感じると、レベル×1体の【神々の時代より存在する古代遺産】が召喚される。神々の時代より存在する古代遺産は同志達が殺された事への憎悪 を与えた対象を追跡し、攻撃する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エリス・シルフィードです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「滅びし神シェイマスの残滓をここに。」
 定刻になったのか、ダークメナスが顕現する。
 しかし、大多数の配下オブリビオン達は、その求めに応じることが出来なかった。
 スペル・カラーガードの襲撃作戦は彼女達を苛みこそすれ、命を奪うには至らなかった。
 また、これを陽動として裏で進められていたスペル・マーチングバンド脱退メンバーの確保・殺害とそれを囮にしたスペル・マーチの殺害についても、ひなの、つばきの救出により失敗している。
「誰ぞ邪魔をしてくれたようだが…まぁよい。その力、この場で奪い取ってくれよう。」
 学校へ集結した猟兵、スペル・マーチングバンドを睥睨し、かの敵はその手を血にかざす。
「立て。滅びし神シェイマスよ。恨みを杖に、妄執を糧に。汝、全恥全悩にして、羞恥神(The god that shame us)と呼ばれし者よ。」
 グランドを割り裂き、醜悪なる人型の邪神が顕現する。
 彼はかつて魔法少女ばかりを狙い、その権能で彼女らの衣装を溶かす邪神として恐れられていた。
 次いでダークメナスが手のひらを返せば、地が捲れ上がり、神々の時代より存在する古代遺産『シェイマスの息子達』が姿を現す。
 気味の悪いワーム型の生体兵器であった。
 猟兵やスペル・カラーガード、元スペル・マーチングバンドも頬を強張らせる。
「あれ?そう言えばしーちゃんは?」
 みかこの発言を聞いて皆我に帰るが、まずはこの戦闘を乗り切るより他なさそうだった。
 猟書家幹部だけでなく、オブリビオンとして蘇った邪神シェイマスまで相手にするこの状況。
 戦闘の鍵はスペル・カラーガードとの共闘だった。
 シェイマスの力の残滓を受け継ぐ彼女らには、シェイマスの力の抑え込むことが出来る。
 そして、今1人、怒りに燃えるスペル・マーチがダークメナスを狙って姿を現すのであった。

※業務連絡
・プレイングの受け付けは4/24の8:31からです
・執筆時間確保のため、24:00から8:30の間のプレイング提出はご遠慮ください。
・ダークメナスがユーベルコードで操る『シェイマスの息子達』、そして、邪神シェイマスは、着ているものだけを溶かす都合の良い溶解液を放出します。
・ダークメナスは元メンバー含むスペル・マーチングバンドの命を、邪神シェイマスは猟兵含め魔法少女の服を狙ってきます。
・シェイマスの力の残滓を受け継ぐ少女達は、必殺技を邪神シェイマスに当てることで弱体化させることができ、5人以上での攻撃が同時命中すれば、少なくとも邪神シェイマスの力を相殺できます。
・スペル・マーチ以外のシェイマスの力を受け継ぐ少女達は、服を全部溶かされると戦意喪失します。
・スペル・カラーガードは最低1人、スペル・マーチングバンドの元メンバーは最低2人の猟兵が上手く守らないと死んだり服を溶かされます。
・敵の非道を知りつつ救出が間に合わず、結果として少女達の救出を全て猟兵に任せる形となったスペル・マーチは、バーサーカー的にダーク・メナスの命を狙いますが、最低2人以上うまく護衛しないと落命します。彼女は過去に、スペル・マーチングバンドのメンバーを酷い目に遭わせた人物をヴィラン、一般人問わず制裁して回ったことからヴィラン認定されたことがあります。
備傘・剱
あさぎC-
…まぁ、命がけの戦いは解る
だが、服を溶かす邪神、お前は却下だ!

服を溶かされても面倒だ
護霊亀、発動、メダルを渡して、敵の攻撃から身を守れる様にする
それでも、守れない様なら、オーラ防御と結界術もつけてやる

呪殺弾、衝撃波、誘導弾、斬撃波、ブレス攻撃でメナスの奴に攻撃を仕掛ける
空を飛んだら、ワイヤーワークスを投擲、ロープワークで縛って怪力で地面に叩き落す
天罰もつければ、それなりに効くと思うぜ

しかし、スペルって名のつく奴らは、脱がされる運命なのかね?
その内、なり手がいなくなるんじゃないかって思うのは、俺だけじゃないと思うんだが…
あ、そういや、あのマスコット、どこ行った!

アドリブ、すきにしてくれ



「…まぁ、命がけの戦いは解る。だが、服を溶かす邪神、お前は却下だ!」
 備傘・剱(絶路・f01759)は、シェイマスを睨みつける。
 語尾の『にゃん』はどうしたという質問は受け付けない。
「あの…まさか本当にしーちゃん…なんてことは無いですよね?」
 あさぎは、そんな彼の全裸犬マスク状態を努めて思い出さないようにしながら、おずおずと聞いてくる。
「お、おう…。群がってた奴らの手前、手っ取り早くお前の味方だと分からせる必要があっただけだ。」
 本当に伝わっていたかどうかはさておき…敵はもう動き始めている。
 悠長に話してばかりはいられなかった。
「こいつ持っとけ。」
 既にオーラと結界、二重の守りを施してはあったが、未だ変身していないあさぎをこのままにして行くのも忍びない。
 護霊亀の力を宿すメダルさえ渡しておけば、安心して戦闘に臨めるだろう。
「邪神は任せた。」
 言うが早いか、シェイマスの息子達を蹴散らしながらダークメナスのもとへとひた走る。
 スペル・ライフルに変身し始めたあさぎを振り返るのはマナー違反というものだ。
 弾丸と衝撃波でシェイマスの注意をこちらへ引きつつ、ダークメナスに斬りかかる。
 ブレスで跳ね飛ばした後は、ロープワークで地面へ真っ逆さま。
「神気取りのお前に言うのもなんだが…天罰を味わった今の気持ちはどうだ?」
 実に勇猛な戦いぶり…彼が白濁した溶解液で全裸になっていなければ、喝采も起ころうというものだった。
 それにしても、シェイマスの力を受け継いでしまったヒーロー達にはどうしてこうも脱衣の定めがついて回るのか。
 このままでは今いるメンバーも遠からずやめてしまいそうなものである。
 マスコットとやらも行方をくらましたままだ…。
 思案を巡らせる剱に休んでいる時間はない。
 背後から音も無く忍び寄る卑猥な形の蟲達に体勢を立て直したダークメナス…戦いはまだまだ続きそうだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラモート・レーパー
対の僕(ラモート・アンゲルス)と連携
「魔法少女もっとやってたかったけど、これ以上は荷が重いかなー」
 普段の姿でぐだーっとしている
「服の保障は出来ないけど命だけは保障してやる。あとは頑張れー」
傍観の姿勢を取り寝そべってお菓子と酒をつまみながらUCを発動
ギリシャ神話よりタナトスに変身する。やることは一つ、職務放棄。
死の概念であるタナトスが仕事をしなければ、あらゆる生き物は毒を飲もうが八つ裂きにされようが死ぬことはなくなる。敵も死ななくなるけど、こっちの保護対象の身の保証ができてから仕事すれば良い話だし。
「正義の味方って柄じゃないからね。こんなんのが僕的にちょうど良いんだ」


ラモート・アンゲルス
対の私(ラモート・レーパー)と連携
「そうですね。流石に護りながら戦うのと守れなかった場合のショックは二人にはキツすぎますね」
 普段の姿で対の私のやる気のなさにため息。
「まあ対の私らしいっちゃらしいですけど。もうちょっとやる気を……」
 もう一度ため息をついてUCを発動。スペルカのメンバー全員にグッドナイス・ブレイヴァーを付与します。
アンチがいるということは少なくとものファンがいるはずでそのファンの歓声が有れば彼女らは強くなるはずです
自分自身も白剣と信仰の盾を構えて盾役として戦闘に参加します。
「この戦いの主役はあくまでスペルカのみなさん。ならば私はそれを手助けするだけです」



 各人が気合いを入れ直す中、ラモート・レーパー(生きた概念・f03606)に関しては少々様子が異なっていた。
「魔法少女もっとやってたかったけど、これ以上は荷が重いかなー。」
 変身を解いた姿でぐだーっとだらける彼女の姿をラモート・アンゲルス(生きた概念・f18548)は胡乱な目で見つめていた。
「まあ対の私らしいっちゃらしいですけど。もうちょっとやる気を……。」
 溜息をつくアンゲルスも普段通りの姿になってはいたが、臨戦体勢そのもの。
 この上は自らが盾となる覚悟であった。
 だからといって、対の自分を頭から否定するつもりもない。
 あちらの気持ちとて分からないではないのだ。
「そうですね。流石に護りながら戦うのと守れなかった場合のショックは2人にはキツすぎますね。」
 自分の後ろの安全な場所で傍観の姿勢を取り、寝そべって酒を飲んだりお菓子をつまんだりを始めたレーパーに思うことがなかったわけではない。
 しかし、蟲達が迫りつつある今、一刻として猶予はなかった。
 溜息をもう一度つくと敵に向き直る。
「くっ…服が…。」
 信仰の盾で防ぐとしても、あらゆる角度から飛来する溶解液は到底防ぎきれるものではない。
「……の名を以って力を授ける。敵を討つ力を。」
 彼女は、そう唱えると、スペルカ達にグッドナイス・ブレイヴァーの効果を付与した。
 アンチがいるということはファンだっているはず。
 そのファンの歓声がさえあれ彼女らは強くなるはずだという確信がアンゲルスにはあった。
 彼女のユーベルコードを付与されていない者、すなわちスペルカ以外の者達のスピードが5分の1となり、相対的に彼女らを優位にする。
 そして、アンゲルスもまた白剣を構えて戦闘に臨もうとしていた。
 直視に堪えないシェイマスの息子達を斬り裂き、溶解液は盾や我が身で受け止める。
「この戦いの主役はあくまでスペルカのみなさん。ならば私はそれを手助けするだけです。」
 頬や顔に留まらず、全身を桜色に染めながらその身を張り続けるアンゲルス。
「服の保障は出来ないけど命だけは保障してやる。あとは頑張れー。」
 後ろから聞こえるレーパーの声は、彼女にかけられたものか、スペルカ達にかけられたものか。
 背中に感じる存在の質は変化していた…おそらくはユーベルコードによるタナトス化に違いない。
 ギリシャ神話におけるかの神の権能は『死』。
 死の神がこうして職務放棄してだらけているのだ。
 あらゆる生き物は毒を飲もうが八つ裂きにされようが、この時間だけは死ぬことができなくなる。
 敵とてそれは同じだが、仕事は保護対象の身の保証ができてからすれば良い。
「正義の味方って柄じゃないからね。こんなんのが僕的にちょうど良いんだ」
 そんな風に言いながら、レーパーは更に酒をひと呷りするのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

エスペラ・アルベール
ほんと、女の子の敵って感じの邪神だね……っ

エンハンス・シンフォニアで防御力重視に
歌声による障壁で自分やスペルカに放たれる溶解液を防御する
そのまま前衛で敵の攻撃を防いで、スペルカの子がシェイマスへ攻撃を仕掛ける援護に回るねっ
息子達が直接障壁を破ろうとしてきたら、あえてスペルカの皆から離れるようにして一体でも多くの敵を引き付ける
囲まれ直接溶解液をかけられて、好き勝手辱められてもただ耐える

無力化されたとダークメナスの意識から外れた瞬間、残った全魔力を籠めた歌による攻撃を叩き込むよっ
その後は、邪神が消えるまで耐えるだけ……っ

C- NG無し アドリブ歓迎



「ほんと、女の子の敵って感じの邪神だね……っ。」
 エンハンス・シンフォニアで防御を大幅強化したエスペラ・アルベール(元気爆発笑顔の少女・f00095)は、心底嫌そうな顔で呟く。
 先程の顛末を思えば、この先に起こることも思いやられるというものである。
 歌声で障壁を張りながら自分やスペルカに放たれる白濁した溶解液を防御する。
「うっ…最低…。」
 見ているだけで口の中に生臭いあの味が蘇るような、そんな感覚。
 しかし、エスペラは一歩も退かず、そのまま前衛に立って敵の攻撃を防ぎ続けた。
 全てはスペルカによるシェイマスへの攻撃を援護するため。
 しかし、防御も強化したとて無限ではない。
 卑猥な形の蟲達は、後から後から障壁を押し歪め、中には地下からの突破を図る者もあった。
「うそ…そんな。」
 このままでは彼女達が危ない。
 だったらやることはひとつだけ…。
 自分を囮にするのだ。
 引きつけるだけ引きつけて、箱状に展開した障壁の中に閉じ込めるのだ。
 檻と餌…そう、その餌こそエスペラだった。
「…お、おいで…好きにしていいから…。」
 醜悪な蟲達の形を見て思い出すのは、さっき自分を襲った男達の……。
 真っ白に汚され、衣装を溶かされた彼女は、そのままシェイマスの息子を受け入れる。
「ああっ…入って…きた…ああんっ!」
 前も、後ろも、口も…息が、息が出来ない…。
 でも、まだだ。
 ダークメナスの注意が自分から外れた一瞬が勝負…。
「いま…。」
 こうして、全ての力を使った逆襲で敵に一矢報いることが出来たエスペラであったが、障壁の維持に使う以外の全ての力を消耗した彼女には、地獄のような時間しか待ち受けていないのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

ユメ・ウツロギ
C-

…先程はあまりお役に立てませんでしたし、今度こそ、皆さんを守ってみせます。
他の猟兵の方と連携し、分担して魔法少女達を守るです。

【スパーダ】を展開し、魔法剣を全てスペルマーチングバンドの盾とメナスへの攻撃に振り分けるです。
更に防御魔術【結界術】で彼女達の守りを万全にします。
特にスペル・マーチさんが色々無茶しそうですね…。
いざとなったら身を挺してでも…

彼女達を死なせはしないです。
…今は彼女達の防御と敵を倒すのが優先です。私自身の防御や身の安全は後回しです。

後は隙を突いて攻撃魔術【属性攻撃、高速詠唱、全力魔法】で攻撃したり、敵の注意をこちらに引きつけたりして魔法少女や他の猟兵を援護するです。



「…先程はあまりお役に立てませんでしたし、今度こそ、皆さんを守ってみせます。」
 ユメ・ウツロギ(蒐集の魔女・f30526)は、魔法剣の全てをスペル・マーチングバンドの盾やダークメナスへの攻撃へ全て振り分けて援護に回るが…。
「無茶苦茶ですね…あの人は…。」
 スペル・マーチは確かに、強い。
 スペル・カラーガードの魔法少女単体と比べても猟兵でないヒーローの範疇で言っても…ただ、あの身を削るような戦い方はダメだ。
 服を溶かされようと、シェイマスの息子に襲われようと怯まない。
 防御に向ける力を最低限にした上でダークメナスへのアサルトを繰り返していた。
「ゆあさん…。」
 スペルカ達の不安げな呟きが耳に入る…。
「士気に関わりますね…皆さん、スペルマさん達をよろしくお願いします…!」
 他の猟兵に後を託したユメは、スペル・マーチの援護へと走る。
 余力はない。
「でも…。」
 死なせはしない。
 全力を乗せた属性魔法を高速で撃ち込み続ける。
 自分自身の身の安全は後回し…服が溶けても怯んではいられない…しかし。
「くっ…ああああっ!」
 シェイマスの息子達が脚をよじ登っているのは知っていた。
 でも、こんな手段で攻撃してくるなんて…こうして内から外から弱点を擦り上げ、責められた彼女は倒れ伏し、蟲達の総攻撃の餌食となるのであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

比良賀・ミナト
【C-】

けほっ、けほっ……酷い目に遭いましたけど、ようやく抜け出せました。
そして……あれが件の邪神ですね。ここで倒して、二度と彼女たちが狙われないようにしましょう。

私は他の猟兵の方が付いていない子のカバーに努めましょう。
ダークメナスやシェイマスの行動を拳銃で撃って牽制しながら、それでも飛んできた溶解液等は私自身が盾になることで被害が行かないようにします。
【UC】を使えば一度くらいは攻撃当たってもなんとかなるはずです。数が多いですし、恐らく一度では済まない気もしますが……。

彼女たちには、これ以上辛い目に遭ってほしくありません。
私の身がどうなったとしても邪神から守りたいところです。



「けほっ、けほっ……酷い目に遭いましたけど、ようやく抜け出せました。」
 消耗色濃い比良賀・ミナト(新人UDCエージェント・f29001)は、休む間もなく次の戦場に身を投じた。
 ……あれが件の邪神。
 神というよりは醜い中年男性のようだった。
「ここで倒して、二度と彼女たちが狙われないようにしましょう。」
 援護の足りていないメンバーのカバーを買って出た彼女は最も過酷なスペル・マーチの護衛に回ることなった。
 拳銃による銃撃でダークメナスやシェイマスの行動を牽制しながら、飛んできた溶解液等は自らの身体で受け止める。
「あなたたちには、これ以上辛い目に遭ってほしくありません。私の身がどうなったとしても邪神から守ります。」
 すでに服は溶けきって全裸、因果律の盾もとっさに使ってしまった。
「ああ…もうっ!」
 払っても払ってもシェイマスの息子達は身体をよじ登ってくる。
「だめです…入っちゃ…ああっ!!」
 敏感なままほったらかしになっていた身体の奥をひと突きされて、ミナトは思わず叫ぶ。
 なんで…嫌なはずだったのに…。
「そんな…3本目はむ…り…!」
 終わるが早いか堕ちるが早いか…カウントダウンはもうすでに始まっていた。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

サヤ・アーデルハイド
B-
汁&尻
新参ヒロインデビュー戦動画

スペルマの友、光凛聖姫アーデルハイド参上です!

シェイマス達の注意を惹くように軽やかに飛行して溶解液を回避し、相殺の為の時間稼ぎ。

相殺されればこっちのもの!
溶けない溶解液、なんだかやけに臭いし生温かいし、ベタベタして不快ですが、少女達を、それに陰から見守る市民を鼓舞すべく雄姿を見せつけて戦います!
成敗カウンターが増えれば気分も高揚、向けられる視線やレンズは嬉しく誇らしく、余裕があれば視線や笑顔で応えましょう!

その様子が「溶かせない程下着の食いこんだ、スペルマ大好きShame Ass」だのなんだのと言われてヒーローとしての活躍に劣らず知らない所で広まるなんて…



「スペルマの友、光凛聖姫アーデルハイド参上です!」
 サヤ・アーデルハイド(光凛聖姫アーデルハイド・f32152)は、魔法少女達や陰から見守る市民を鼓舞するべく高らかに言い放った。
 同時にシェイマス達の注意を惹くように軽やかに飛行して溶解液を回避し、その力が相殺されるまでの間の時間稼ぎを行う。
 敵の放ってくる白濁液は何やらやけに生臭く、生温かい。
 何よりベタベタして不快だったが、雄姿を見せつけるかのように戦闘を継続する。
「受けてたちます!かかってきなさい!」
 成敗カウンターが増えれば気分も高揚、向けられる視線やレンズも嬉しく誇らしく、余裕があれば視線や笑顔で応えるほどだった。
「なんだあれは…やべえ。」
 しかし、彼女の行動は盛大に誤解を受けていた。
 まさか「食い込み聖姫」だの「スペルマ大好きシェイム・アス」だの不名誉なあだ名がヒーローとしての活躍に負けず劣らず広まるとは思いもしなかったのである。

成功 🔵​🔵​🔴​

久遠・翔
みかこC-

皆さんの元に駆け付ける為みかこさんをお姫様抱っこして飛行しながら到着
何か顔真っ赤にしてたっすけど非常時何で勘弁してくださいっす

みかこさんにはここは俺に任せて皆さんの元にと微笑んで告げます。邪神の事は任せますよ?
敵からの溶解液は自らの体を盾にして庇います
服が全部溶けようとも関係ないっすよ…戦闘力に支障はないっす!と全部溶けた瞬間真の姿を開放しドレス姿となり攻撃再開
みかこが攻撃範囲外まで行ったのであれば特攻

息子達の数が多くとも関係ない
雷の速度で全て切り捨てるだけっすとUCを最大出力に
真の姿の為誘惑技能が跳ね上がり更に速度が上がる

全員が立っているがククリナイフを納刀すれば全部はじけ飛びます



「何か顔真っ赤にしてたっすけど非常時何で勘弁してくださいっす。」
 お姫様抱っこよろしくみかこを連れてきた久遠・翔(性別迷子・f00042)は彼女へ微笑みかけると自らも参戦する。
「ここは俺に任せて皆さんの元に…邪神のことはまかせますよ?」
 みかこが仲間のところへ辿り着くまでの間、翔は文字通り身を盾にして彼女を守った。
「くっ…さすがにこれはきついっすね。」
 白濁液を浴びた翔の服はみるみる内に溶け落ちて…。
 だが、服が全部溶けようとも関係ない。
「戦闘力に支障はないっす!」
 溶けた瞬間、真の姿を開放した翔はドレス姿となり、攻撃を再開する。
 もうみかこは攻撃範囲外に逃れている。
「あとは…どれだけ数がいようと関係ないっす!」
 雷の速度で並み居るシェイマスの息子達を切り捨てる。
 男も女も惹きつけるその魅力は真の姿の解放で更に高められ、より多くの蟲達を呼び寄せた。だが、同じく高められたその速度が溶解液の着弾を許さない。
 卑猥な形のワーム達は相変わらず勃ったままだったが、ククリナイフを納刀すると弾け飛ぶ。
 決まった…みかこは見ていてくれただろうか。
 手を振ろうとあちらを見る…が、その時であった。
「うっ…くっ、あぁん!」
 思わず女の子のような声が出てしまう…生物学的にはもちろん女で間違いはないが。
 どうやら真の姿解放時、スカートの下に隠れた蟲達のことを失念していたらしい。
 奴らはスカートの内側に潜んだまま翔の動きが止まるこの時を待っていたのだ。
「や、やめ…!くうぅ…。」
 前から、後ろから卑猥な形が入り込むのが分かった。
 こちらに気付いて手を振っているみかこにこんなことばれるわけにはいかない…!
 無理矢理ダークメナスの方へ向き直った翔は、そのまま敵を討ちに向かうことを、選ぶことになるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

秋葉・亜依
C-
「ダークメナスにシェイマスですか……
でも魔法少女たちを守らなくては!」

【電脳の天使】でマジカル☆アイに変身し、敵と対峙します!
そして自身の姿をネットに配信し、戦闘力増強を図りましょう!

「さすがヒーローズアース。
一気に視聴者が増えますね!」(リトル・キョートの悲劇に出ていた猟兵という噂のため

飛翔能力を活かしてダークメナスに攻撃。
邪神の力を集められなかったなら私でも対抗できるはずです!

スペルカ・スペルマの少女が危険になったら身を挺してかばいます。

「皆さんを傷つけさせは……
って、きゃああっ」

シェイマスの溶解液で服を溶かされてしまい……
シェイマスと息子たちに辱められる姿を配信されてしまうのでした。



「ダークメナスにシェイマスですか……でも魔法少女たちを守らなくては!」
 秋葉・亜依(電脳の天使・f33106)は『電脳の天使』の力によってマジカル☆アイに変身し、敵と対峙する。
 もう先程のような醜態は晒すまい。自身の姿をネット配信し、戦闘力の増強を図る。
「さすがヒーローズアース。一気に視聴者が増えますね!」
 感心する亜依。だが、実情は少し異なっていた。
 『リトル・キョートの悲劇』に出ていた猟兵と同一人物であるという前評判と先程の生配信、そしてまた再び流れた無修正返信バンクが評判を呼んだ結果である。
 そんなこととは知らず、飛翔能力を活かしてダークメナスに特攻を仕掛ける亜依。
「邪神の力を集められなかったなら私でも対抗できるはずです!」
 実際、戦況は猟兵なりたてとは思えないほどの善戦であり、面目躍如も果たせようという局面だった。
 しかし、その裏で、集結したシェイマスの息子達がスペルカ・スペルマの背面を突く形で差し向けられたことを知ってしまい…。
「皆さんを傷つけさせは……って、きゃああっ!」
 少女達に向けて放たれた白濁を身を挺して一身に受けた亜依は当然ながら着衣を失う。
 また、それだけでは済むはずもなく、彼女はシェイマスの息子達の大群に押し包まれ、見るも無惨に辱しめられる様を再び配信することになってしまうのであった。
 有志たちの解析によって、配信映像の舞台がリトル・キョートであることが即座に特定され、地元の『着てない・リスパー』ファンたちが撮影現場へと雪崩を打つ。彼らは思い思いの撮影を持ち、『着てない・リスパー』の生映像を入手しようと血眼になっているのだ…。着てない・リスパ…いや、亜依の受難はまだまだ始まったばかりである。

●エピローグ
 猟兵達の身を挺した援護によりスペルカ達の必殺技は邪神シェイマスに命中、無力化と撃破に成功した。
 多くの代償伴う猟兵達の悪戦苦闘の末ではあったが、ダークメナスもついに倒れることとなる。
 スペルカのマスコット的存在であったしーちゃんは姿を消したまま2度と姿を現すことはなかったのだが…今もその理由に関しては人々の間で解釈が分かれていた。
 残されたスペルカ・スペルマのメンバーがこの先どのような未来を辿るのか。
 彼女達の先行きに幸あらんことを猟兵達はただ祈るのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年04月29日


挿絵イラスト