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チャンピオン・スマッシャー~不思議の国のデスマッチ

#アリスラビリンス #猟書家の侵攻 #チャンピオン・スマッシャー #力持ち #猟書家

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●グリモアベースにて
「やあやあ猟兵諸君。くるるちゃんの召集に集まってくれて感謝するねっ」
 グリモアベースに集まった猟兵達を前に腕を広げ、鏡繰・くるる(属性過積載型バーチャル男の娘・f00144)は愛らしい笑顔と共に元気よく切り出した。
「今回は猟書家案件。新たにアリスラビリンスに現れた猟書家、チャンピオン・スマッシャーの対応に当たってもらうよ!」
 チャンピオン・スマッシャーは、覆面レスラーの猟書家だ。素性は一切不明だが、筋骨隆々の巨漢で、チャンピオンの名に相応しい強力なレスラーオブリビオンである。
「そして彼の持つ最も特徴的なユーベルコードが『無限番勝負ロードオブグローリー』。これは、相手に対して強制的に格闘技の試合を受けさせて、さらに負かした相手を屈服させて服従させてしまう……って言う厄介な物でね。スマッシャーはこのユーベルコードを使って、不思議の国の『力持ち』達を配下に加えようとしてるんだ」
 今回侵略を受けている不思議の国は『岩の国』。文字通り、国中のあちこちに巨大な岩が転がっている。住民は愉快な仲間ばかりで、中でも力持ちが多い。
「と言う訳でキミ達はこの力持ち達と協力して、スマッシャーやオブリビオンの侵攻を退けて欲しい!」

 スマッシャーは岩の国の中心におり、そこにリングを設置する事でロードオブグローリーを発動している。猟兵達もそこに向かえば、強制的に試合に巻き込まれる事になるだろう。
「まず最初に、スマッシャーの配下である『ボクサーバニー』が試合を挑んでくる。キミ達には、『力持ち』達とタッグを組んで、2匹のバニーとのタッグマッチに挑戦してもらうよ」
 パートナーとなる力持ちは、当然パワーはあるが、スピードやテクニックなどはあまり有る方ではない。猟兵が上手くサポートするか、あるいは逆にサポートしてもらうか。上手く協力する必要があるだろう。
 一方のボクサーバニーは名の通り、ボクシングで戦う時計ウサギのオブリビオンだよ。同族専用のウサギ穴を開いて異空間に潜り、別の場所から顔を出して奇襲をかける戦術を得意とする。
「基本的に卑怯だからね、反則攻撃や乱入なんかも多用してくるよ。しかもスマッシャーの力で強化されてるから、パートナーと息を合わせて戦わないと結構キツいかも」
 なお、タッグマッチと言っても、こちらの戦い方は格闘技に限定する必要はなく、武器や魔法を使っても構わない。ただし試合の場所は専用リング内に限定されている上、飛行高度にも制限があるので、遠距離戦は難しいかもしれない。

「バニー達とのタッグマッチに勝利すると、今度は我慢できなくなったスマッシャーが乱入してくるよ」
 スマッシャーは見た目通りのパワーとタフネス、見た目通りのパワーとタフネス、そして見た目にそぐわぬスピードとテクニックを併せ持つ、非常に強力なレスラーだ。
 特にタフネスに関しては群を抜いており、レスラーらしくこちらの攻撃を受けてからの、プロレス技での反撃を好む。
「スマッシャーとの試合は乱入上等、いつも通りの戦闘になるかな。タイマンで挑むには厳しい相手だから、他の猟兵や力持ちと協力して、頑張って倒して欲しい」
 スマッシャーを倒す事が出来れば、リングは消滅し、『ロードオブグローリー』の効果も消滅する。

「バニーもスマッシャーもガチンコに強い格闘系オブリビオンだからね。タフな戦いになると思うけど頑張って!」
 説明を終えたくるるは猟兵達を見渡し、ビシッとポーズを決める。
「それじゃあ、ばっちり解決してきてね。良い知らせを待ってるよ」

●試合開幕!
「これよりぃぃぃ、無限番勝負ロードオブグローリーを開幕するぅぅぅぅ!」
「ん、なんだ、なんだ?」
 岩の国の中心に設置されたリングの上、マイク要らずの大声を響かせるスマッシャー。声を聞きつけた力持ち達に、ビシッと指を突きつける。
「さあ、お前達の力を俺に見せてみろぉぉぉ!」
「まずは私達がボッコボコにしてあげちゃいますからー♪」
 スマッシャーの叫びと、バニー達の挑発。それを受けた力持ち達は、ユーベルコードの効果により、試合を拒む事は出来ず、吸い寄せられるようにリングの周囲に集まってくる。
 このままではバニー達の卑怯な戦術やスマッシャーの力によって、為す術なく打ち倒されてしまうだろう。
「む、乱入者かっ!?」
「邪魔者ですねっ、もうっ!」
 それを阻止すべく、転移して来た猟兵達。スマッシャーは興味深げに、バニー達は不機嫌そうに、それを迎え撃ってくる。
「お前達もこのロードオブグローリーに参戦するが良い!」
「邪魔しに来た事後悔するくらい、ボッコボコのバッキバキにしちゃいますー!」


一二三四五六
 出さねばならぬ気がした。

 ごきげんよう。定期的に格闘系。一二三四五六です。

 第二章の幹部猟書家『チャンピオン・スマッシャー』は、ビードット・ワイワイ(絶対唯一メカモササウルス・f02622)さんの宿敵です。ありがとうございます。
 第一章の『ボクサーバニー』はうちの子の宿敵です。特に因縁はないです。

 補足。
 第一章では、力持ちとタッグを組んでの試合を挑んでもらいます(第二章でも協力可)。
 力持ちは、人型、獣人型、動物型に器物型、かかし型やロボット型……などなど、いろんな姿の力持ちがいます。年齢・性別も様々です。好きなパートナーを選びましょう。
 当然、ユーベルコード『びったんびったん』を習得しています。『もっと愉快な仲間達』は使いません。

 第一章では、リング内で闘って下さい。基本的にリングから降りる事はできません。でもバニーは卑怯なので、異空間内でこっそり別の仲間と交代したりします。反則です。
 なおリングの大きさは10m四方程度、また飛行に関しても10m以上は飛べません。
 第二章では乱闘状態になるので、リング上に拘る必要はありません。スマッシャーは基本的にリング上にいますが、リング外からの攻撃に対しては場外に出る事も厭いません。
 また、空中からの攻撃には大ジャンプからの空中殺法を返してきたりします。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしています。
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第1章 集団戦 『ボクサーバニー』

POW   :    サンドバッグコンボ
攻撃が命中した対象に【ウサギ型の痣】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【次々と現れる仲間達のパンチ】による追加攻撃を与え続ける。
SPD   :    ダーティサプライズブロー
レベルm半径内の、自分に気づいていない敵を【異空間からの奇襲によるパンチ】で攻撃する際、ほぼ必ず狙った部位に命中する。
WIZ   :    ハニートラップカウンター
【挑発】を披露した指定の全対象に【無防備にこちらへ近づきたいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

アテナ・カナメ
【心情】無理やり戦わせて負けた者を服従させ配下にさせる…色々下衆な連中ね!このスーパーヒロイン、アテナマスクが相手してあげる!

【作戦】相手に攻撃を仕掛けても穴で逃げられるだろうから敵が仕掛けて来た所を狙うわ!私に狙ってきた所を【見切り】で回避して隙が出来た所をバーニングパンチで狙うわ!あとは来た瞬間に火の玉アタックで逆に当たって燃やしてやるわ!パートナーの力持ちさんを狙ってきたら私がかばって【怪力】で腕を掴んでそこを力持ちさんに攻撃させるわね!「この卑怯な兎!スーパーヒロインとその相棒がお仕置きしてあげるわ!」
※力持ちの容姿はおまかせ
【絡み・アドリブ・ピンチOK】



「この卑怯な兎! スーパーヒロイン、アテナマスクとその相棒が相手してあげる!」
「私達2人で、やっつけてあげますっ!」
 リングに上がり、ビシッとバニー達に指を突きつけるアテナ。彼女と同じくマントを翻した少し小柄な力持ちの少女も、それに倣って指を突きつける。
「ふふーん、お仕置き出来るものならどうぞ、やってみてくださいなっ♪」
 バニー達は笑みを浮かべ、その身体をウサギ穴に沈める。そして音もなく、アテナの背後に現れて――。
「そこよっ、バーニングパァンチ!」
「ふぎゃっ!?」
 そちらではなく、タイミングをずらして正面に現れたもう1匹を燃えるパンチで殴り飛ばす。吹き飛ばされてコーナーに激突し、呻きを漏らすバニー。
「フェイントのつもりだった? 甘いわねっ!」
「うぬぬっ……だったらっ!」
 再びウサギ穴に潜り込むバニー達。今度は、同時に2人が出現し……力持ちの少女を挟み撃ち。正面から気を引き、背後からの急所攻撃を仕掛けて。
「強い相手を避けて、しかも反則攻撃? つくづく下衆な連中ね!」
「あっ、離せっ……!?」
 それを読んでいたアテナが、腕を掴んで押し止める。バニーのダメージを見れば、密かに交代したのも明らかだ。
「卑怯者にはお仕置きしてあげるわ……合わせてっ!」
「はいっ、いきますっ!」
 目配せを送ると、腕をググッと引っ張る。少女の方もそれに合わせ、2匹のバニーをリング中央で正面衝突させて。
「いくわよ――フィニッシュッ!」
「「……っ!!?」」
 2人同時にマントを脱ぎ捨てると、正義の炎と溢れる力をその身に篭め、挟むように突撃する2人。バニーに逃げる隙を与えず、強烈なサンドイッチを決める。
「私達の勝利よっ!」
「やりましたっ!」
 正義のツープラトンを喰らい、2匹まとめてリングに沈むバニー達。それを見下ろし、2人で勝ち名乗りを上げる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シウム・ジョイグルミット
[SPD]
仲間達をイジメるなんて、同族として見過ごせないね
パートナーは誰でも大歓迎だよ、一緒に戦ってくれる子はいる?

敵はウサギ穴に隠れるみたいだし、『Lucky Star』を使っておくね
【野生の勘】【見切り】で、どこから出てくるか当ててみよー
予想した場所をパートナーに伝えて、飛び出てきた瞬間に掴んでびったんびったんしちゃえ!

ウサギ穴に逃げるなら、ボクもこっそり後ろにくっついていこうかな
キミ達以外にも時計ウサギがいるの忘れてない?
別な子に代わられる前に【早業】で後ろから腰に抱きついて新しいウサギ穴オープン
繋げる位置は制限のリング上10m
抱いたまま一気に異空間から飛び出て、リングに頭をズドーンだ!



「仲間達をイジメるなんて、同族として見過ごせないね」
 口元には飄々とした笑みを浮かべながらも、鋭い視線を相手に向けるシウム。時計ウサギとしてバニー達の存在は見過ごせない。
「ふふーん、見過ごせなかったらどうするんですー? えいっ♪」
「むっ……」
 一方のバニーはウサギ穴に退避し、姿を消す。気配は感じられず、どこから出て来るのか分からない――。
「今、後ろだよっ!」
「っ、うん、分かったっ!」
 だがその出現を、研ぎ澄ませた野生の勘が突き止める。パートナーであるウサギ獣人の少年が、シウムの言葉に従って背後に現れたバニーの足を鷲掴んだ。
「わぁ、本当に捕まえられた……よぉしっ!」
「えっ、まっ、きゃあああっ!?」
 的確なアドバイスに感嘆しながら、バニーをびったんびったんしていく少年。悲鳴を上げるパートナーを見たもう1匹のバニーは、慌ててウサギ穴に逃げ込もうとするが――。
「キミ達以外にも時計ウサギがいるの、忘れてない?」
「えっ、ちょっ……!?」
 その背後からしっかりと腰をクラッチし、ウサギ穴に一緒に飛び込むシウム。交代の暇を与えず、広げた出口の先は――。
「やっ……ちょ、ちょっと、待っ……!?」
「待てと言われても、もう後戻りは出来ないかなっ!」
 限界ギリギリ、高度10mから逆さに飛び出した2人は当然、重力に従って落ちていく。バックドロップ……と言うには高すぎる距離から、バニーの脳天をリングへと。
「いくよっ……ズドーンッ!!」
「~~~~~ッ!!」
 轟音と共に叩きつけ、リングに頭から串刺しにしていく。しばらくピクピクと痙攣し、そのまま動かなくなるバニー。
「さっきの質問だけど。見過ごせなかったら退治する……って答えで良いかな?」
 もう1匹も少年のびったんびったんによって動かなくなっており、聞こえていない事を分かった上でにこやかに告げる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定

うふふ
毎度ながら、くるるちゃんが持ってきてくれるお仕事は楽しいねぇ
目一杯暴れさせてもらうよ!

「大柄で気弱な感じの若手女子プロレスラー」っぽい子(仮称?若子ちゃん)をスカウトしてタッグ結成

バニーの素早い動きを警戒
若子ちゃんを狙うバニーを、命中重視のエルボーやローキックで牽制してダメージを蓄積させる

後退(交代?)しそうな雰囲気になったら、用意した“毒霧”を吹きつけ
もし入れ替わっても、毒霧が奇麗に消えてたらバレバレ!
相手はそんなのお構いなしでも、観衆?の声援はこっちのもの

最後は若子ちゃんに私を思いきり放り投げてもらい、上空から必殺のムーンサルトプレス!
リングの上で私に勝つなんて百年早いよ!



「うふふ、毎度ながら、くるるちゃんが持ってきてくれるお仕事は楽しいねぇ」
 リングとあらばプロレスラーの領分。笑みを浮かべ闘志を滾らせるひかり。
「目一杯暴れさせてもらうよ!」
「は、はいっ……わ、私もっ」
 そんな彼女のパートナーの大柄な少女も、同じくプロレスラー。ひかりに劣らず大柄だが、どこか気弱で縮こまっている。
「ふふんっ、弱い方から狙っちゃうっ!」
「はぅっ、うぅっ……!?」
 バニー達は、そんな少女を狙って集中攻撃を加えていく。必死に身を守る彼女を、庇いながら反撃していくひかり。
「ほらほら、どうしたの、リングの女王が怖いのかなっ!」
「ちっ、邪魔ですっ!」
 挑発に苛立ちを見せるバニー。鋭いエルボーやローキックでじわじわとダメージが蓄積していくと、ウサギ穴を開いて下がろうと――。
「ぷふぅっ……!!」
「ひゃうぅっ!?」
 その瞬間、ひかりの唇から迸るのはまさかの毒霧。バニーの顔面が紫色に染まり、涙をボロボロと流す。
「交代する? その顔じゃバレバレだけどね!」
「こ、このっ……うぐぅっ!?」
 周囲の目を完全には無視出来ず、交代を躊躇うバニー。その隙を逃さず、ボディスラムで持ち上げ、もう一匹のバニーに激突させる。
「若子ちゃん、よろしくっ!」
「わ、私ですかっ? ……わ、わかりましたっ!」
 2匹が重なって倒れたのを見ると、パートナーの方へ走っていく。呼び名に驚きながらも、少女はひかりの身体を、怪力で投げ上げて。
「女王のフィニッシュ……その身で味わいなさいっ!」
「「きゃあああっ!?」」
 高高度からの華麗なムーンサルトプレス。ひかりのダイナマイトボディが、2匹をまとめて押し潰した。
「リングの上で私に勝つなんて百年早いよ!」
「ふぁぁ、すごいです……」
 立ち上がり、堂々と勝ち名乗りを上げるひかり。少女はリングの女王に、キラキラとした視線を向ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​

月影・このは
なるほど、格闘技ですか…はい、得意分野ですね【功夫】
正義のスーパーロボ、月影・このは参戦です


力持ちの方とは背を合わせる感じで戦い、お互いの背をカバー&バニーの奇襲を封じます、相対するバニーへ倒されないようお願いを

バトルホイールを回転させ敵の打撃を『受け流し』【&盾受け】
『カウンター』に零距離にてブーストナックル!【怪力】
寸勁の要領にて足のブラストブーツの炸薬も乗せての一撃…
はい、この拳にて相手の弱点は把握しました…例え入れ替わろうと問題ありません!

一撃を加えたら、自身の相対したバニーをブーツの炸薬蹴りで力持ちの方へ『吹き飛ばし』、もう一体にぶつけ
ぴったんぴったんにて2体にダメージを(合体技)



「なるほど、格闘技ですか……はい、得意分野ですね」
 しっかりと構えを取り、バニーと対峙するこのは。正義のスーパーロボットと背中合わせに立つのは、ブリキ人形の力持ちだ。
「これで奇襲は受けません。お互い、倒されないにしましょう」
「うム。わかっタ」
 頷き、見た目通りに防御を固める力持ち。色仕掛けも通じぬ2人にバニー達は苛立ちの様子を見せる。
「ふーん、背後が取れなくたってっ!」
「むっ、甘いですよっ!!」
 焦れたバニーはウサギ穴で一気に間合いを詰め、殴りかかってくるが、その拳を腕部のホイールで受け流す。体勢が崩れた相手に踏み込み、右手を押し当てて。
「貰いました、はぁっ!!」
「んぐぅっ!?」
 足裏で炸薬が爆ぜ、拳は切り離されてロケット噴射。零距離からのロボット寸勁が、ズシンとバニーの腹に響く。堪らず吹き飛んで、ウサギ穴に退避するバニー。
「どうですか、これで……」
「隙ありぃっ!」
 その直後、再び横合いから飛び出してくる。当然密かに交代しており、先程のダメージはなく、このはの頬にパンチを叩き込みに来て――。
「すでに、弱点は把握しましたっ!」
「うぐぅぅっ!?」
 一切慌てる事なく、それをブーツの蹴りで迎え撃つこのは。再び炸薬が弾けて吹き飛ばすと、力持ちの目の前のバニーと衝突した。
「今です、一気に!」
「うム!」
 このはの指示どおり防御に徹していた力持ちが攻撃に転じると、バニー達の両足首を鋼鉄の手で捕まえ、びったんびったんとリングに、そして互いの肉体に叩きつけていく。
「これがボク達の合体技です!」
「「きゃああああっ……!!?」」
 このはの力強い言葉も、バニーの耳には届かない。しばらく悲鳴が響き渡っていたが、何度も響く衝撃に、KOされていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

幸・桃琴
同い年くらいの人型の
男の子の力持ちさんとタッグで臨むよー
桃くらいおっきいかはお任せ
リングコスチューム風な水着を着てリングに上がる

【元気】いっぱいに!さあ行くよー!
【功夫】を生かした打撃をメインに、
【力溜め】て掴みあげての投げ落としで戦うよ
【怪力】だもん、効くでしょー

でも異空間内でこっそり交代するバニーさん達の
パンチには大分苦しめられそう

ぐぇえっ……☆
危ないところでパートナーの力持ちさんにカットしてもらって
間一髪!押し返すよっ!

トドメは力持ちさんにマットに叩き付けてもらったところに、
闘気をめいっぱい込めた《幸家・桃龍/未完成》の
ボディプレスでの【踏みつけ】っ!
しっかり潰して、3カウントを奪うね!



「さあ行くよー! よろしくねっ!」
「ああ、よろしくっ!」
 同い年の、力持ちの少年とタッグを組んだ桃琴。と言っても彼女は巨人、身長には大分大きな差があるが。
「捕まえたっ! そぉれっ!」
「うぎゅうっ!?」
 リンコス風の水着に包まれた巨体と拳法でガンガン攻め込み、強烈な打撃を叩き込む。さらに体勢を崩した相手を捕まえて、リングへの叩きつけ。
「ふふん、桃の怪力、効くでしょー」
「う、ぐ……こいつぅっ!」
 誇らしげに胸を張る桃琴を睨みつけ、異空間に引っ込むバニー。だが直後にお腹の前に飛び出してきたのは、交代して体力万全の新たなバニーで。
「隙ありっ♪」
「ぐぇえっ……☆」
 強烈なボディブローを受け、身体を折り曲げてしまう桃琴。後ろに突き出されたお尻にも、もう一匹のバニーがパンチをズドン。
「はぅっ……あぅっ……ひぃっ……☆」
 さらに顔、胸、またお腹にお尻……目立つ巨体をサンドバッグにされてしまう桃琴。神出鬼没の相手を捕まえられず、ふらふらのグロッキー。
「これで、フィニッシュ――きゃあっ!?」
「待ったっ、やらせないっ!」
 だが、そうして彼女が気を引いた所で、力持ちの少年がバニーを捕まえ、持ち上げてマットに叩きつける。衝撃に相手が動きを止め、ようやく一息入れる桃琴。
「今だっ!」
「うん、ありがとっ……お返しだよっ!!」
 少年に礼を言うと、全身に闘気を行き渡らせる桃琴。傷ついた巨人の幼い肉体が、しっかりと張りを取り戻して。
「潰れちゃえっ!」
「ぎゅううううっ……!?」
 並外れた巨体の一撃が、バニー2匹をまとめて押し潰す。そのまましっかりと押さえつける、までもなく相手はその重量にピクリとも動かず。
「1、2……3! 桃達の勝ちぃっ!」
 身体を起こすと、潰れたバニー達を見下ろして汗を拭い、少年と勝利の喜びを分かちあう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
絶対ソロの方が楽だと思うですけどっ!
タッグでやれというのなら仕方がない。
仕方がないけど…即席で高度な連携とかムリっぽい。
ここはシンプルな戦法で戦うべし。
攻撃以外は全部僕がやる。
その代わり攻撃は死ぬ気でガンバって!
ウサギさんの攻撃を全て受け止める。
めっちゃ痛いけど<金剛>があるから耐えられる。
痛いけどっ!
あとは隙を見て組み付くですよ。
そーしたら相棒の出番なのです。
そのパワーで振り回せっ!
ウサギさんに組み付いた僕ごとぶん回すのです。
遠慮せずにガンガン地面に叩き付けていいのです。
僕には<金剛>あるからへーきへーき。
相棒も僕が重くなっても力持ちだからへーきへーき。
うん、全然イケる気がしてきたっぽい!



「絶対ソロの方が楽だと思うですけどっ!」
「うぅ、すみません……」
 少し気弱そうな、牛半獣人の力持ち少女とタッグを組んだ鬼燈。その気乗りしない様子に、少女はぺこぺこと頭を下げる。
「やれと言うなら仕方がない。でも高度な連携とかムリなのでシンプルに行くべし」
「うぅ、脳筋ですみませ……ん?」
 謝る少女を気にせず、堂々とリング中央に歩み出る。バニーを怖れる事なく、しっかりと仁王立ち。
「ここはシンプルな戦法で戦うべし。って事で攻撃以外は全部僕がやる!」
「ふーん、舐められたものですっ!」
 その態度にカチンと来たバニー達は、2人がかりで次々とパンチを繰り出して来る。避けずに受け止めれば、その威力に漏れる呻き。
「うぐぐ……効かない!」
「痩せ我慢しちゃってぇっ!」
 倒れず踏ん張る鬼燈に、さらに叩き込まれるパンチ。だが徐々に、バニーの表情が曇り始める。
「何、こいつっ……!?」
「効かないって言ったっぽいっ!」
 殴られる程に圧縮され、密度と強度を増していく鬼燈の肉体。相手のパンチを無視して、バニー2匹にがっちりと組み付いた。
「さあ、代わりに攻撃は死ぬ気でガンバって! 僕はもう何されても平気なので!」
「わ、わかりました、死ぬ気でがんばります!」
 鬼燈の様子に目を丸くしていた牛少女は、慌てて頷き、駆け寄ってくる。バニーは逃げようとするが、鬼燈が重石になって逃さない。
「は、離しなさ……ひゃわああああ!?」
「ふんぬぅぅっっ!」
 そしてその鬼燈ごと、牛少女が思いっきりぶん回す。怪力と遠心力でマットに何度も何度も打ち付けて。
「うん、全然イケるイケる! その調子!」
「はいぃぃっっ!」
 当然、いくら頑丈になったとはいえ鬼燈も一緒に叩きつけられるのだが。
 なんだか楽しくなって来たのか、ノリノリで牛少女を応援する。

大成功 🔵​🔵​🔵​

我妻・淵
別の仲間と入れ替わるのか
反則だろうが別に構わない
要は壊せる部分が人数分増えるんだろ

死角からの攻撃は受けたくない
相方に背中を任せて警戒、
出現したら回避方向を簡潔に指示してもらう
現れたら、捕まえて、反撃だ。

ボクシングスタイルならフットワークを……腱を、骨を、足を壊す
足の甲を踏み壊したり関節を取って捻り壊したり
動きが鈍った所を相方に任せて、びったんびったんやってもらう

個体によって破壊する脚の左右や部位を変えて、マーキングとする
「さっき壊した脚、どうした」
交代が反則なら多少は牽制になるだろう
躊躇しようが上手く言い訳しようが無反応だろうが、返事は気にせず改めて壊す



「死角からの攻撃は受けたくないな。背中は任せる」
「わかりました!」
 猫半獣人の青年をパートナーに、リングに上がる淵。霧氷用にじっと、バニー達を見据える。
「迫力のある人です……でもっ、ボッコボコですよ!」
「……」
 相手がウサギ穴に飛び込んでも、動揺は一切ない。死角を気にしなくていいなら、ただ出現を待っていれば良い。静かに呼吸を整え、まっすぐに前を見据えて――。
「いきま……ふぎゃっ!?」
 そして、出現と同時にバニーの足の甲を踏み砕いた。さらにもう片方の脚を抱え、引きずり倒す。
「ボクサーなら、フットワークを壊させてもらう」
「やっ、待って、やめ……ふぎゃああああっ!?」
 さらに一切の躊躇すらなく、抱えた脚を捻って腱を断つ。脚を抑えて泣き叫び、ゴロゴロと転げ回るバニー。
「よし、後は任せる」
「え、あ……はいっ!」
 その容赦のなさには仲間である筈の青年も少し怯えるが、それでも淵の言葉に頷き、バニーを捕まえ、びったんびったんと叩きつける。
 だがその様子やバニーの悲鳴には興味を示さず、改めてリングを見回して。
「さて、もう一匹いたな」
「ひっ……ぎゃあ!!」
 不意を突こうとしたもう一匹のバニーの脚を捕らえ、膝を曲がらない方向にへし折る。彼にとって興味があるのは、壊す事だけ。
「このぉっ……!」
「ふむ?」
 脚を抑えながらウサギ穴に転がり込んだバニーが、別方向から殴りかかってくる。その拳をガードしながら、ちらりと脚に――砕けていない膝に視線を向けて。
「さっき壊した脚、どうした」
「そんなの知らないしっ!」
 当然、それはウサギ穴の中で交代した別のバニーだ。無傷となったバニーは仲間のお返しとばかりに拳を振るい。
「まあ、壊せる部分が人数分増えるだけか」
「ぎゃあああっ!?」
 そして淵はその腕を、無造作にへし折っていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​

九十九・静香
アドリブOK

まあ、なんて立派なリング
そして立派な力持ちの方々……ここがもしや、筋肉の聖地……え?違う?今まさに侵略されてる真っ最中?
それは残念……ではまずはこの危機をなんとかしましょう

筋肉令嬢姿に変身しリングに上がります
ほう、スピードが不得手と
ご安心を
わたくしも筋肉(P)と脳筋肉(W)にしか自信がなく速度(S)は不得手です
ですが筋肉は速度すら凌駕します

断部流を◆怪力で振り回し◆グラップルで応戦
敵がスピードに任せて一気に襲ってきた時が好機
UCで相手を我が腕に向けて一気に引き寄せ
振り回した刃亜部流に敵を次々と引っ掛けてひとまとめにし
力持ち様のぴったんびったんでそれを纏めて共に掴み上げ叩きつけます



「まあ、なんて立派なリング、そして立派な力持ちの方々……!」
 筋肉を強く尊ぶ静香にとって、力持ちばかり集まったこの不思議の国は楽園のよう。純真な瞳をキラキラと輝かせる。
「ここがもしや、筋肉の聖地……!」
「いや、そういう訳じゃないけど。って言うかリングはウチらのじゃないし」
 もっともその楽園はまさに今、侵略されている訳で。熊の半獣人であるマッシブな女性にツッコミを入れられ、残念そうに首を振る。
「では、まずはこの危機をなんとかしましょう……フゥウウンッ!」
「うぉっ!?」
 そして車椅子から立ち上がり、一気にパンプアップしてみせる。清楚な令嬢が並み居る力持ちより逞しくなる様に、どよめきが上がる。
「さあ、お相手致します」
「うわ、筋肉達磨が2人……でもパワーがあれば良いってもんじゃないです!」
 一方のバニー達はそう吐き捨て、スピードで撹乱を仕掛けてくる。ウサギ穴を使って接近してくる相手に、パートナーとして上がった先ほどの女性が眉を顰める。
「くっ、ちょこまか動かれるのは苦手だ……!」
「ほう。確かにわたくしも筋肉と脳筋肉には自信があれど、素早い動きは不得手です」
 それに同意する静香だが、動揺はない。車椅子をダンベルにして持ち上げると、豪快にぶん回した。
「ですが、筋肉は速度すら凌駕します!」
「えっ、ちょぉっ!?」
 振り回されたバーベルが、迂闊に近づいてきたバニー達を2匹まとめて引っ攫う。力を使って高速で振り回す、まさに速度を凌駕する筋肉。
 そして一度引き寄せてしまえば、そのパワーから逃れる術などない。
「さあ、今ですわ!」
「お、おうっ、わかったっ!」
 そのままパートナーと一緒に、びったんびったんとバニーの身体をリングに叩きつけていく。あまりの威力にリングが揺れ、程なくしてピクリとも動かなくなるバニー達。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アニカ・エドフェルト
ボクサーバニーさん…ちょっと、嫌な思い出が、ありますが、克服する、いいチャンス、ですね。
大柄な、男性の、力持ちさんと、タッグを組んで、頑張って、みますっ

開戦と、同時に、一気に、飛び込んでいって、相手の、耳とか掴んで、なるべく、離さないように、投げ飛ばしたり、膝蹴りしたり、してみます。(可能なら2人とも)

何処かで、反撃の、ラッシュを、受けちゃい、ますが…
わたしに、夢中になった隙に、相方さんの、UCで、一気に、決めて、もらいます。
2対1になったら、後はじわじわ、追い詰めていくだけ、ですね。

最後は、相方さんの、肩に座らせてもらって、周りにアピール、したり、猟書家さんに、挑発とか、してみたい、ですね。



「それでは、よろしく、お願いします」
「おう、任せとけっ!」
 大柄で逞しい力持ち男性とタッグを組むと、バニーに正面から対峙するアニカ。かつての戦争の嫌な記憶を思い出すと、自然と表情が険しくなる。
「克服する、いいチャンス、ですね。頑張ってみますっ!」
「あっ、このっ……!」
 だがそのトラウマを振り払い、怖れる事なく真正面から接近していく。素早い動きで2匹の耳を捕まえると、逃さぬように強烈な膝蹴りを喰らわせて。
「うぐぅっ……離せっ、このっ!」
「っ、離し、ませんっ!」
 だがバニーの方も、強烈なパンチでお返ししてくる。衝撃に耳を手放しそうになるが、必死にしがみついて、1匹を投げ飛ばして。
「離せって言ってるんですっ!」
「んぐぅっ!」
 その投げた直後の隙を狙われ、もう1匹による激しいラッシュ。真紅のグローブが身体に突き刺さり、いつかのように滅多打ちにされてしまう。全身に痣が浮かび、よろめき、今度こそ倒れてしまいそうに――。
「い、まですっ……」
「えっ、何……うぐぅっ!!?」
 そこで、アニカに夢中になったそのバニーを力持ちが持ち上げ、マットに叩きつける。ラッシュから解放され、深く息を吐くアニカ。
「ありがとう、ございます……」
「いや、お前が耐えたからこそだ。頑張ったな!」
 1匹をノックアウトすれば、あとは2対1。加えて、相手のラッシュを耐えきったアニカは、心身ともに充実して。
「これ、で……トドメ、ですっ!」
「きゃああっ!?」
 最後は相手のパンチを掻い潜り、渾身の一本背負いでマットに叩きつけてのノックアウト。すると勝ったアニカの身体を、力持ちが担ぎ上げる。
「ははは、流石だな!」
「はい、やり、ました!」
 疲労に息を弾ませながらも、それ以上に喜びを露わにするアニカ。そして肩の上から、ビシッ、とスマッシャーに指を突きつけた。
「次は、あなたです!」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『チャンピオン・スマッシャー』

POW   :    グローリーチャンピオンベルト
自身の【チャンピオンベルト】が輝く間、【自身】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
SPD   :    キス・マイ・グローリー
【プロレス技】を放ち、レベルm半径内の指定した対象全てを「対象の棲家」に転移する。転移を拒否するとダメージ。
WIZ   :    アイ・アム・チャンピオン
自身の【攻撃を回避しないチャンピオンとしての信念】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はビードット・ワイワイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「見事! 実に見事ッ! それでこそこの俺の相手に相応しい!」
 ボクサーバニーとの闘いを見守っていた、猟書家チャンピオン・スマッシャー。彼は配下の敗北にも動じる事なく、拍手とともに猟兵達の勝利を讃える。
「良かろう、お前達の挑戦を受けよう!」
 力持ち達を上回る逞しい巨体を見せつけ、リングに上がってくるスマッシャー。2mを越えようかと言う巨体に、それに見合った筋肉。
 ただの巨漢と言うだけではなく、その動きにはしなやかさや俊敏さも感じられる。素性は一切不明だが、強敵である事は間違いない。
「お前達が勝てば、このベルトはお前達のものだ。だが俺が勝てば、お前達も我が団体に入り、超弩級の闘争の為にリングに上がってもらうぞ!」
 『ロードオブグローリー』がどこまで猟兵達に影響するのかは未知数だが――まあどのみち、ここで敗北する訳にはいかない。スマッシャーはそんな猟兵の闘志を感じ取ると、舌なめずりして笑みを浮かべる。
「さあ、お前達の力を見せてみろ!」
月影・このは
山のような巨体に鋼のような筋肉…更にバネのような俊敏性
その身体、しかと鍛えた強敵と見えます…

しかし、こちらもウォーマシン!戦うために作られた機人の身体!
負けるわけにはいきません!
月影・このは!Go!Fight!


下手な小細工は避け真っ向勝負!自身の怪力の打撃にバトルホイールの回転にて敵の攻撃を『受け流し』

敵のベルトが光ったらホイール最大回転!敵の攻撃を防ぎ耐え【激痛耐性】最大の攻撃は最大の隙【カウンター】

相手をロープに『吹き飛ばし』、自身も追うようにロープにて『ジャンプ』
自身の体重を利用しての空中落下攻撃!
クラッシュメテオドロップ!こいつでKO勝利です!



「その身体……しかと鍛えた強敵と見えます」
「そういうお前も、なかなかの力を秘めているようではないか!」
 身長差で言えば相当な差のある相手を、怖気づく事なく見据えるこのは。スマッシャーの方も小柄な相手に慢心せず、こちらを見下ろして来る。
「ええ、この身ははウォーマシン! 戦うために作られた機人の身体!」
 小細工無用の真っ向勝負とばかり、正面からの突進。受ける体勢を取る相手に対し、渾身の拳を繰り出していく。
「負けるわけにはいきません! 月影・このは! Go! Fight!」
「ぐぅぅぅ、ならばこちらも、むぅんっ!」
 腹筋を撃ち抜く衝撃に顔を歪めつつ、スマッシャーも斧のように重いチョップを振り下ろして来る。ホイールで受け流してなお、衝撃が響く程だ。
「ぐっ、ですが、まだまだっ!」
「ほう、やるなぁっ! ならばっ!」
 しばしの打撃の応酬を経て、笑みを浮かべるスマッシャー。ベルトが輝くと、一気に身体が加速する。
「ならば我が全力、受け取るが良いっ!」
「っ……ぅぅっ!?」
 重すぎる、そして速すぎる蹴りの連打に、鋼の身体が悲鳴を上げる。ついにはよろめき、そこに相手が掴みかかってきて――。
「これでトドメ……ぬ、ぉっ!?」
「最大の攻撃は、最大の隙ですっ!」
 そこでカウンターの震脚パンチが炸裂し、相手の巨体をマットに倒す。それを見ればすぐさま背後のロープに飛び乗り、跳び上がって。
「必殺――クラッシュメテオドロップッ!」
「ぐ、ぅ……ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!?」
 ウォーマシンの全体重が、倒れたスマッシャーの肉体にのしかかる。いかに筋肉の鎧に覆われた肉体と言えど、1tの重量には悲鳴を上げて。
「ぐっ、まだだ、3カウントは入れさせぬっ!」
「むっ……やりますねっ!」
 抑え込んだ身体が跳ね返され、立ち上がってくるスマッシャー。ダメージに顔を歪めつつも、両の足で立って胸を張る。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アテナ・カナメ
【心情】なんて大きい相手…でもあいにくだけど私と宛那は正義のヒロインとして忙しいの!それにいきなり強制的に戦わせるような団体へのお誘いはお断りするわ!さあ、あんたで最後よ!こんな試合終わらせてあげる!

【作戦】他の猟兵や力持ちのみんなと協力するわ!
敵の攻撃は【見切り】や【残像】で回避してその隙にバーニングパンチやヒートスタンプ(ヒップアタック)で攻撃していくわ!相手が強化したらすかさず私もスーパー・アテナとなって戦うわ!無理矢理人々を戦わせて従わせるような奴らに、負けない!
(絡み・アドリブ・ピンチOK。力持ちとどう協力するかはおまかせ)



「生憎だけど私と宛那は正義のヒロインとして忙しいの!」
 威風堂々、ヒロインとしてスマッシャーの前に立つアテナ。
「惜しいな、お前ならばベビーフェイスとして団体を背負えるであろうに」
「いきなり強制的に戦わせるような団体に、ベビーフェイスも何も無いでしょうがっ!」
 言い返しながらも踏み込むと、燃える拳でパンチを放つ。相手の鋼の胸板を打ち砕く、重い衝撃。
「ぐぅ、ぬぅっ……なる程それも道理。ならば力づくで入ってもらおうっ!」
「お断りって言ってるでしょっ!」
 耐えたスマッシャーの打撃を咄嗟に回避し、さらに連続でパンチを叩き込む。いかに鍛えた肉体と言えど、何度も打撃を打ち込めば揺らぎ出して。
「むぅん……しかし、甘いっ!」
「えっ、しまっ――あああっ!?」
 だが、攻撃を避けず受けるごとに力を増した相手は、強引にその腰を抱え込んでくる。アテナを絞り上げる、怪力ベアハッグ。
「ふんっ、どうだ、ギブアップかっ!」
「誰、がぁっ……あああっ!!」
 いかに必死にもがいても、その拘束はビクともしない。細い腰がさらに反り返り、ミシミシと軋む。
「ならば、このまま――ぐぉっ!?」
「私もいますっ! 忘れないでくださいっ!」
 だがそこで、パートナーの少女のタックルが、スマッシャーを揺らがす。その隙に、間一髪で鉄腕から脱するアテナ。
「アテナさんっ! 今ですっ!」
「助かったわ! さあ、いくわよっ――ヒィィトスタンプッ!!」
 そのまま相手の胸板を蹴って高く跳躍、正義の力を振り絞る。黄金のヒロイン・スーパーアテナと化した彼女は、金色の炎を纏ってヒップアタックを繰り出した。
「み、見事なチームワーク……ぐあああっ!?」
「無理矢理人々を戦わせて従わせるような奴らに、負けない!」
 まともに喰らったスマッシャーは、吹き飛んでコーナーに激突する。ロープを掴んで身体を支える相手に、ビシッと指を突きつけて言い放つアテナ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

露木・鬼燈
始めは気が乗らなかったけどね。
まぁ、やってみればタッグも楽しかったね。
それに可愛いとゆーのもよかった。
でも、流石に次の相手にはね。
相棒、応援をよろしくですよ。
君の声援があればがんばれるのです。
とゆーことで…やってやるっぽい!
ベルトには欠片も興味ないけどぶっ倒すですよ。
降魔化身<魔猿之型>
これならリングという舞台を有効に活用できる。
鉄柱とロープを活用するだけでなく、空中すらも足場とする。
この変幻自在の立体機動で攻めていくですよ。
攻撃が軽いと筋肉に阻まれる?
そんなもの衝撃を通して体内に撃ち込めば問題ないね。
最近は斬属性への変換もできるようになったからね。
内側からズタズタにしてやるっぽい!



「始めは気が乗らなかったけどね。まぁ、やってみればタッグも楽しかったね」
 何だかんだで堪能したと満足気に頷き、そしてリングの上に視線を向ける鬼燈。
「でも、流石に次の相手はね。今度は応援でよろしくですよ、相棒」
「わ、わかりました! 頑張って……勝って来てください!」
 力持ちの少女の、気合の入った応援を背に受けてやる気を燃やす。軽やかな跳躍で、リングコーナーの一つに飛び乗った。
「はっはっは。お前も我がベルトに挑むのだな!」
「別にベルトには欠片も興味ないのです」
 スマッシャーの暑苦しい闘志は、涼やかに受け流す。その身に猿の化生を宿すと、その身から生える猿の尾。
「でもぶっ倒すですよ。やってやるっぽい!」
「むぅっ!?」
 一気に跳躍すると、相手――ではなく、その横のロープに向かう。それを蹴って次の跳躍、今度もまた別のロープへ。次々と飛び回って翻弄し、背後から強烈な飛び蹴りを食らわせる。
「見事な空中殺法……だが軽い!」
「うわ筋肉かった」
 だが、その蹴りは筋肉の鎧に阻まれ、跳ね返される。捕まる前に飛び下がるが、その様子を見て不安そうな声を上げる力持ち。
「だ、大丈夫ですかっ!」
「大丈夫。君の声援があればがんばれるのです」
 その言葉に、はわわと顔を赤くする少女。そちらに視線を向けた隙を突き、巨体を軽やかに跳躍させるスマッシャー。
「余所見は禁物だ!」
「おっと?」
 そのドロップキックを回避すると、上から勢いよく蹴りを振り下ろす。再びその腹筋に阻まれ――。
「秘技・斬属性変換っ!」
「ぬぐぅぅっっ!?」
 だがその蹴りの衝撃が浸透し、体内をズタズタに切り裂いていく。苦悶と共にマットに倒れ込むスマッシャー。
「流石に内臓はそこまで頑丈じゃないっぽい!」
「ぐぅ、不覚……!」
 すぐに立ち上がるスマッシャーだが、その口から大量の血反吐を吐き出し、リングを濡らす。

大成功 🔵​🔵​🔵​

幸・桃琴
わわ、凄い筋肉……強そうだね!
【怪力】を生かした【重量攻撃】で戦っていこうとするけど、

流石に相手は強いから、しっかり受けられて、
反撃のプロレス技に苦悶していく

フゲッ☆……あぁっ?
動きを止めたところを、逆さに抱えられちゃった!
桃は知らないけど、マッスルバスターって技?

ぐぅぅぅううぅ……☆
投げ落とされると、口を大きく開けて苦悶。
気にしてる場合じゃないけど、技後の体勢は
パートナーの男の子には刺激的かも!

でも、フィニッシュ前にカットしてくれて、反撃だ!
《桃華乱舞》発動!
桃は未熟者だけど、UCの力で達人級になった拳の連撃ッ
トドメは力持ちさんがマットに倒したところに
【覇気】を込めたヒップドロップで潰すよ!



「わわ、凄い筋肉……強そうだね!」
「ふっ、強そうではない、強いのだっ!」
 巨人の体格から繰り出される桃琴の打撃を、仁王立ちで受け止めて来るスマッシャー。
「良い打撃だが、体格に頼りすぎだな……ふんっ! せいっ!」
「フゲッ☆ うぐぅぅぅぅぅっ……☆」
 お返しのソバットをお腹に貰って悶絶、前傾した所へのヘッドロック。お腹を抑え、頭の割れそうな痛みに苦しむ桃琴。
 そしてスマッシャーは、そんな彼女を肩の上に、逆さに担ぎ上げる。
「そしてこうだっ! 喰らえっ……チャンピオン・バスターッ!」
「あ、いやっ……ぐぇぇええぇっ……☆」
 足首の代わりに太腿を捕まれ、勢いのある跳躍から尻もち。その衝撃が桃琴の全身に伝われば、口を大きく開けて苦悶する。
 特に股関節へのダメージは甚大、大股開きに身体を痙攣させて。
「まだだっ!」
「ぬぉっ!?」
 そこを、力持ちの少年がタックルでカットする。技が崩れ、解放される桃琴。
「ま、またありがと……」
「あ、ああ。パートナーだしな」
 礼を言う桃琴に、赤い顔を背けて答える少年。少女の大股開きは、この年頃の男の子には少々刺激的過ぎたか。
「むぅ、油断したか。だが俺には勝てんぞ!」
「確かに桃は未熟者だけど……でも、負けない! 桃の功夫、見せてあげるっ!」
 立ち上がった桃琴は、スマッシャーを真っ直ぐに見据える。心を研ぎ澄ませ、自らの身体から技を引き出して。
「ぬ、ぉぉっ!?」
「こっちもだ……いくぞっ!」
 流れるような連撃がついにスマッシャーの巨体を揺らがし、そこを少年がバックドロップで投げ飛ばす。倒れたスマッシャーが立ち上がる前に、桃琴も勢いよく跳躍して。
「潰れちゃえぇっ!」
「ぐふぅぅぅっっ!?」
 全体重を乗せたヒップドロップ。さしものスマッシャーもその重量には悶絶し、空気を大きな尻の下で苦悶の呻きを吐き出す。

大成功 🔵​🔵​🔵​

シウム・ジョイグルミット
[SPD]
やっとボスのお出ましだね
よし、次もボク達の技を見せつけてやろう!

今回はボクが敵の攻撃を受けるように前に立つね
プロレスってそういうものらしいし、一度体験するのも悪くないかな
パートナーの子はボクの代わりに敵をびったんびったんしてもらう作戦でいこー
もちろん普通に受けたらダウンしちゃうから、『Jack pot』を使うね
スロットはリング外に具現化して気づかれにくいように
何度受けても立ち上がる【演技】で【精神攻撃】って感じかな

無効化がバレたら、パートナーに敵を後ろからガッチリ押さえてもらうね
その間に護身食器を大量に作って、全部一気に敵にぶつけちゃうよ
ごめんね、ボク本当は凶器攻撃が一番得意なんだ♪



「やっとボスのお出ましだね。よし、次もボク達の技を見せつけてやろう!」
「来るがいい。俺も王者の技を見せてやろうっ!」
 スマッシャーと対峙し、堂々と構えるシウム。力強い相手のチョップやエルボーに何度もダウンを奪われながら、その度に立ち上がる。
「っ、まだまだっ!」
「むぅ、見事なタフネス……!」
 プロレスらしい受けと不屈の闘志、と言った姿に、感嘆の声を漏らすスマッシャー。そして、シウムが囮になっている隙に、パートナーの少年が相手を捕まえて。
「いくぞっ、たあっ!」
「ぐぅっ!」
 愛らしい少女に受けを見せられては、スマッシャーの方もレスラーの意地で投げを受ける。何度叩きつけても立ち上がってくるが、流石に少々息が上がって来たようだ。
「ほら、まだまだ、もっと来いっ!」
「その身体にどこにそれほどの……む?」
 十数度目のダウンを喫し、それでも立ち上がるシウム。それに感嘆の声を漏らすスマッシャーは、ふと場外に目を向けた。
「なんだ、あれは?」
「あ、やばっ」
 そこに有ったのはスロットマシン。シウムが打撃を受ける度、大量のコインが吐き出される。そのコインは、彼女のダメージを変換したものだ。
「なるほど、それで耐えていたと言う訳かっ。やってくれるではないか!」
「バレちゃったかー……なら仕方ない、抑えてっ!」
 当然スマッシャーはスロットマシンを破壊しようとするが、そうはさせじとパートナーに羽交い締めにしてもらう。振り払おうともがく相手の前に立って、にこりと微笑んで。
「くっ、離せ……むぅっ!?」
「ごめんね?」
 シウムの周囲に展開される、数多の銀食器。研ぎ澄まされたフォークやナイフが、狙いを定めて。
「ボク本当は凶器攻撃が一番得意なんだ♪」
「くっ……ぐぉぉぉっ!?」
 巨体に突き刺さる、銀刃の雨霰。いかにスマッシャーの筋肉と言えど、数限りない無数の刺突に全身から血を吹き上げる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アニカ・エドフェルト
真打さんの、お出まし、ですね。
きっちり、返り討ちに、してあげませんと、ね。
(力持ちさんの肩からふわりと降りて)

目的は違えど、あなたも、攻撃を受ける、という想いが、あるの、ですね。
これはもう、ノーガードでの、戦いに、なりそう、ですね。
(使用UCではないがこちらも避けない、使用UCも「掻い潜」らず「受け」てにする)

UCで、投げてみたり、
反撃で、ロープまで、飛ばされたり、
その瞬間、ロープを掴んで、上に乗って、《舞踏天使》風キック、してみたり、
そのまま、空中殺法、返されてみたり…
勝つも負けるも、ぎりぎりの、戦いで、どちらにしても、最後は、出し切って、その場で、倒れて、起き上がれなく、なっちゃいます。



「真打さんの、お出まし、ですね」
 力持ちの肩から飛び降り、リングに降り立つアニカ。
「きっちり、返り討ちに、してあげませんと、ね」
「面白いっ、かかって来い!」
 そんな彼女を、仁王立ちで迎え撃つスマッシャー。一本背負いを敢えて喰らい、受け身を取る事で耐えて来る。
「ぐぅっ、見事な投げだ……しかしまだだっ!」
「あなたも、攻撃を受ける、と言う想いがあるの、ですね。それなら……んぐぅっ!!」
 それを見ればアニカも、技を真っ向から受け止める。強烈なボディスラムを、受け身を取る事で耐えて。
「はぁ、はぁ……次、ですっ……!」
「その身体でなかなかのレスラーぶり。面白いっ!」
 そこからはノーガードでのぶつかり合い。何度も蹴って殴られ、投げて投げられて。
「ぬぅんっ!」
「っ、ぁ……!」
 だが、流石に体格に差が有りすぎる。蹴りの反撃でケンカキックを受け、軽々とロープに吹き飛ばされた。激突し、跳ね返る……直前、ロープを掴み、飛び乗って。
「これは……どうですかっ!」
「ぬぉぉっ!?」
 トップロープからのダイビングキック。飛翔からの華麗なる蹴り技が、スマッシャーの胸板に炸裂し、揺らがせる。
「ぬぅん、まだぁっ!」
「っ、きゃああっ!?」
 だがそこで、その巨体で軽やかに跳躍するスマッシャー。着地直後のアニカの頭部をその脚で挟んでの、フランケンシュタイナー。
「っ、ぁ……」
「はぁ、はぁ、どうだっ!?」
 脳天を強打したアニカに、巨体が覆い被さっての体固め。最後まで必死に抵抗しようとするが……もう、それを跳ね除ける力は残っていない。
「1、2……3ッ! 俺の勝ち、だな! 実に良い試合だったぞっ!」
「はぁ、はぁ……はぁ……ありがとう、ございました……」
 スマッシャーが退いても、もう身体は動かない。敗北に悔しさはあれど、全て出し切った爽快感も覚えながら、大の字に横たわる。

大成功 🔵​🔵​🔵​

我妻・淵
ベルトは要らないが、こいつを壊せるかどうかは興味がある
守る筋肉も分厚いし、関節も容易には取らせてくれなさそうだ
まぁ、試すだけだ

「胸を借りるぞ、チャンピオン」
チャンピオンとやらは攻撃を避けないものらしいから
せっかく人型だし最初に金的は試してみようか

効けば儲けもの
効かなくても多少でも冷静さを奪えれば期待通りだ

以降は敵からの接近に対して避けて対応できる距離と姿勢を維持

サブミッション系の技を掛けてくるなら掴むために手を広げてくるだろうから
避けてから(捕まっても可能なら)指を取って壊す
接近の都度、隙を見て小指側から順番に、タイミングが許す限り

打撃技や大きな動きの技なら潜り込んで軸足を刈って倒して脚をやる



「胸を借りるぞ、チャンピオン」
「ふっ、かかってくるが良い!」
 その肉体を誇示するスマッシャーを、静かに見据える淵。
 打撃を阻む頑強な筋肉、関節を極めるにも苦労する太い四肢と隙のない身をこなし。どうも壊すのは容易ではない。
「チャンピオンとやらは、攻撃を避けないらしいな」
「当然だ、レスラーは受けてこそ――ぐぉぉっ!?」
 だが、そんな強靭な相手であろうと、急所は急所。強烈な金的を喰らわせれば、当然のように悶絶する。
「ふむ、やはり頑丈な人型にはこれが効くな」
「ぐぅぅ……やってくれるではないかぁ……」
 それでもすぐに立て直してくるのは流石、だが冷静さは奪えたようだ。掴みかかってくる動きに、若干の大振りさが目立つ。冷静に間合いを取って避け、すれ違いざまにその手を――いや、指を取って。
「これならどうだ?」
「ぐ、ぉぉぉぉっ!?」
 四肢が極められぬほど太いなら、その末端を。小指を曲がらぬ方向に捻じ曲げ、ベキリとへし折る。激痛に脂汗を滲ませたスマッシャーは、だがなんとか踏み留まって。
「まだだ、チャンピオンは倒れん!」
「なるほど、大したものだ」
 称賛の言葉は、どこまで本気なのやら。感情の籠もらぬ声でそう返すと、冷静に相手の動きを見切リ続ける淵。そして外側から一本ずつ、冷徹に、容赦なく。
「ぐぉぉぉぉ、まだ、まだぁっ!!」
「ふむ、こうも止まらんか……むっ」
 そうして指を半ばへし折ってなお、スマッシャーは強引に掴みかかってくる。ほとんど指を失っているとは思えない握力に、ついに捕まってしまい――。
「ならこっちだな」
「ぐああっ!?」
 そして今度は無造作に、足の指を踏みつけ、踏み躙ってへし折る。痛みに体勢を崩した所で、足を刈り倒し、そこからさらに数本。
「ま、だ、だぁぁぁ!」
「ふむ……」
 それでも立ち上がろうとするスマッシャー。その不屈の闘魂にも、淵が表情を動かす事はない。ただ冷静に、折り続ける。

大成功 🔵​🔵​🔵​

九十九・静香
アドリブOK

く、筋肉の団体に入りリングに上がり続けるというのにとても興味があるのは確かですが、しかしそれを強いてはいけません。
素質がある方を導くくらいにしておかなければ……

なんという筋肉溢れる連続攻撃!
ここは超筋肉鎧で◆盾受けしつつ乾坤一擲の隙を伺い◆力を溜めましょう


力持ちの方が隙を作って下さった、今です!
◆グラップルの◆カウンターで相手の腕を掴み取りUCを発動
◆怪力で逃げ場のない空中へと投げ
すぐさま対空ドロップキックで空中の敵へと蹴り込みます。

貴方とは別の立場で筋肉を愛しそして高め合う友として出会いたかったものです
せめて、我が筋肉の全霊をぶつけます!
そのまま掴みリングへと叩きつけます



「く、筋肉の団体に入りリングに上がり続けるとは……」
 スマッシャーの勧誘に強い魅力を感じ、心揺さぶられる静香。
「とても、とても興味がありますが……しかし、それを強いるのはいけません!」
「ふっ、だがその筋肉、見逃す訳にはいかんなっ!」
 なんとか思い留まるが、スマッシャーはその肉体を誇示して来る。そこから繰り出される重いチョップやエルボー、ケンカキック。
「ぐぐ、なんと筋肉溢れる連続攻撃!」
「はっはっは。お前もなかなかやるではないかっ!」
 それを迎え撃つのは、静香の強靭な大胸筋と腹筋……超筋肉の鎧で耐え続ける。そしてスマッシャーの打撃はその鎧をも打ち砕かんと、力強く振り下ろされて。
「ぐぅぅ、しかし、私の筋肉は負けません――」
「その筋肉、俺の鍛えた技で打ち砕き――ぬぅっ!?」
 だが静香に集中し過ぎたスマッシャーへ、彼女のパートナーが横合いからタックルを決める。それで体勢の崩れたチョップは、大胸筋でしっかりと受け止めて。
「今だ、やれっ!」
「感謝しますっ! はああっ!」
 相手の腕を捕まえた静香は、渾身の力で頭上へと投げ飛ばす。いかに優れた筋肉と言えど、踏ん張りが効かなければその力は半減。
「いざ、参りますっ! せぇやぁぁっ!!」
「ぐぶ、ぉっ!?」
 力強い跳躍で追いすがった静香のドロップキックが、スマッシャーの腹に深く突き刺さる。硬く逞しい腹筋を抉りながら、そのままの勢いで上を取って。
「貴方とは別の立場で、筋肉を愛しそして高め合う友として出会いたかったものです」
 その頭部を掴むと、全身の筋肉に極限まで力をこめる。もがくスマッシャーを押さえつけて。
「ならばせめて、我が筋肉の全霊を――はあああああっ!!」
「ぐぉぉぉっ!!」
 そのまま、渾身の力をもって、リングに叩きつけた。その衝撃はリングどころか周囲が揺れるほどだ。
「く……見事な筋肉であった……」
 マットに倒れながら、静香に称賛の声を送るスマッシャー。

大成功 🔵​🔵​🔵​

草剪・ひかり
POW判定

ベルトの奪い取り甲斐のある、貫禄のあるチャンピオンだね

真っ向からの手四つで開幕
体格と膂力の差で押されるが
渾身のブリッジで倒されず、倒れず、徐々に盛り返す

そしてボディスラム、逆水平チョップ、逆エビ固め等の応酬に場内の力持ちだけでなくバニーまで熱狂!

しかし地力の差は大きく、チャンプの必殺技を浴びて遂に女王がダウン

そこで場内に沸き起こる「ひかり!」チャント
力を得てカウント2.99でフォールを返す

そこからは「女王の時間」
得意のドロップキックで流れを変え
ジャーマンスープレックスが美しい橋を架ける

最後は必殺の右腕「アテナ・パニッシャー」が炸裂してカウント3!
これでこのリングでも私が「女王」だね!



「ベルトの奪い取り甲斐のある、貫禄のあるチャンピオンだね」
「ふん、奪えるものなら奪って見るが良いっ!」
 真っ向からの手四つで、スマッシャーと組み合うひかり。彼女も十分な体格と膂力を持つが、スマッシャー相手では分が悪い。
「このまま押し潰してくれるっ!」
「ぐぅぅぅ……やらせない、よっ……!!」
 だがそれでもレスラーとしての不屈の闘志を滾らせ、徐々に押し返す。その様子に、力持ち達からも歓声が上がって。
「さあ、どんどん会場を盛り上げていくよっ」
「ふははっ、面白いっ!」
 五分に戻った所で、逆水平合戦。揺らいだ所をボディスラムで叩きつけられ、逆エビで絞り上げられる――が、耐えてロープを掴むと、すぐに跳ね起きてそっくりお返し。
「ふんっ、まだまだぁっ!」
「っ、くっ!」
 そうして真っ向勝負を展開するも、徐々に地力の差で押されていく。ついに体勢が崩れた所を、一気にリフトアップされて。
「喰らえぇ、チャンピオン・ボンバーッ!」
「ッ……!!」
 リング中央のジャンピングパワーボム。豪快にリングが揺れ、ひかりの全身に衝撃が走る。さしものひかりも限界、完全に身体を投げ出して。
「終わりだっ、1、2……スリ」
「ま、だぁっ!!」
 だが3カウントの直前、肩を跳ね上げるひかり。驚くスマッシャーの前で、ふらつきながらも立ち上がる。
「むぅ、まだ立つか!」
「皆の声援が有る限り、何度でも女王は斃れないよ――っ!」
 ひかりの身体を突き動かすのは、リングを取り巻く観客の声援。それに背を押され、ドロップキックを炸裂させる。
「ぐぉぉっ!?」
「今だっ!!」
 会場の空気に押されてよろめいた相手へ、さらにジャーマンスープレックス。美しい橋を描いたひかりは、それを自ら崩して立ち上がり。
「女王の鉄槌――受けてみなさいッ!!」
「ぐ、ぉぉぉぉっっ!?」
 そのまま、必殺の右ラリアットが、遅れて立ち上がったスマッシャーをリングへとねじ伏せた。

「くっ……ははは、レスラーでありながら観客を味方に付けられなかった、俺の負けと言う事か――」
 ひかりから3カウントを奪われ、リングに大の字に倒れたスマッシャー。倒れたまま、周囲の他の猟兵達にも視線を向ける。
「お前達も、実に良いレスラー揃いであった! 我が引退試合として悔いはない!」
 レスラーじゃないと言う顔をする者もいるだろうが、それは気にしない。その全てを出し切った表情で、その肉体が消滅していく。
「だが別の俺も、楽しい試合をして欲しいものだな。次は負けんぞ、はっはっは!」
 そうしてスマッシャーは哄笑と共に、骸の海に帰っていく。力持ち達が歓声を送り、それに答える猟兵達。
 スマッシャーが消えた事でリングも消滅し――後には、チャンピオンベルトだけが残されたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月21日


挿絵イラスト