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銀河帝国攻略戦⑤~仇なす三角に鉄槌を~

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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「ブリーフィングを開始します」
 真剣な面持ちでイルリカ・プリュミエ(陽だまりの花・f03743)は概要を話始める。
「今回の相手はスペースシップ撃破に迫る敵高速輸送艦になります。輸送艦自体には戦闘力はほぼ無い……といっていいのですが問題はその中身です」
 敵輸送艦の中身――帝国の航空戦力の主力たる戦闘機が立体映像で写し出される。
「制式番号を【De 108】。通称デルタ・ファイター……これが輸送艦に大量に配備されています。戦艦を撃破するよりもこちらへの対応に重きを置いてもらうことになると思います」
 それからデルタ・ファイターの性能について解説していく。流石帝国において制式採用された傑作戦闘機と言うべきか。纏まった優れた性能をしていた。
「――なので、全てに対してまともに戦う必要はありません」
 にっこり、イルリカはそう断言する。
「皆さんには敵輸送艦の中に直接飛んでいただきます。その後は破壊工作するなり、パイロットを直接倒すなり思い付く限りの手段で戦力を削ぎとってください」
 どんなにえげつない手段でも構いません。そういう彼女の顔は笑顔から動かない。
「ただし全てを艦内で倒す、ということは恐らく不可能でしょう。出撃した敵機にも空間戦闘での対応をお願いします」
 一通り説明は終わった、そう言いたいのかイルリカは大きく息をはいて集まってくれた猟兵達の方に向き直る。
「帝国は各個撃破のために様々な場所へと動いているようですが、逆にそれは帝国を各個撃破するためのチャンスでもあります。この戦い、勝って次へ続けましょう! 皆さん、御武運を!」
 そう、イルリカは猟兵達を送り出していく。

「チョコケーキに仇為すものに鉄槌を――」
 ぼそり、そんな私怨が聞こえてきたのはきっと気のせいだろう。


しゅみる
 あだなすみすみにてっついを。(戦争)シナリオは始めてになります、ゆえ氏です。
 切った張ったでぶっ壊してよし、工作で壊滅させてもよしなシナリオになっています。バッチリ殴って楽しんでいただけたらと思います。

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 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
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第1章 集団戦 『デルタ・ファイター』

POW   :    増援要請
自身が戦闘で瀕死になると【増援飛行隊 】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
SPD   :    帝国軍の栄光のために!
【制御不能の高速航行モード 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
WIZ   :    対宙銃撃
レベル×5本の【貫通 】属性の【機銃弾】を放つ。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エスタシュ・ロックドア
敵艦に直接送り込むたぁよ
グリモアってのは便利だな
じゃ、行くか椋(f01816)
屍山血河を築くぜ

戦闘機の格納庫を目指す
敵に遭遇したらフリントで殴るわ
へいへい頼ってくれてありがとよ(椋に足場にされながら)
格納庫に着いたら『羅刹旋風』
【怪力】【鎧砕き】でフリントをぶん回し敵機をぶっ壊してやらぁ
装甲の穴に『ブレイズフレイム』で中まで念入りに焼くぜ
最初から【範囲攻撃】で焼きゃぁ良かったか?
まあ良いや、燃えろ燃えろ

閃いた
残ってる戦闘機に乗り込んで、
【騎乗】【操縦】【メカニック】で動かしてみるわ
動いたら武装で他の戦闘機を景気よく破壊
こいつぁ良い!
おい待て椋、いま何のボタン触った?
!? 椋引っ張って脱出!!


六島・椋
この送る能力があったら、博物館の仕事も早く済むんだけどな
OK、行こうかエスタ(e01818)

共に格納庫を目指す
戦闘になった時は絶望の福音で攻撃回避をはかる
いくら早くたってノーコンじゃ意味ないぜ
【フェイント】と【騙し討ち】を駆使しながら、ダガーと人形オボロで【二回攻撃】したり
エスタの攻撃を隠れ蓑に【目立たない】ようにして、隙を見て【暗殺】したり
エスタを足場にして跳んだり
だって君、足場にちょうどいいんだよ。大きさとか

もし戦闘機や扉が開かなかったら【鍵開け】で開ける
操作は慣れないからエスタに任せる
エスタが操作する間、こっちに敵が来ないか警戒しとこう……おや
……何って、押したらいかにも楽しそうなボタン



「敵艦に直接送り込むたぁよ……グリモアってのは便利だな」
「ああ。この送る能力があったら、博物館の仕事も早く済むんだけどな」
 そういいながらエスタシュ・ロックドア(ブレイジングオービット・f01818)と六島・椋(ナチュラルボーンラヴァー・f01816)の二人の猟兵は周囲を見渡す。すでに場所は敵艦の中。周囲を警戒しながら格納庫を目指し進んでいく。
「じゃ、行くか椋。屍山血河を築くぜ」
「OK、行こうかエスタ」
 そして目的地の手前。数人の帝国兵を確認した二人は戦闘を開始する。
「おぅらよ!」
 掛け声と共にエスタシュは巨大な鉄塊剣を振り回す。圧倒的な質量、そして羅刹の筋力とあいまって次々と敵をなぎ払っていく。
「いくら早くたってノーコンじゃ意味ないぜ?」
 横に立つ椋も負けてはいない。ユーベルコードによる未来視にも似た回避を駆使しながらトリッキーに攻撃を繰り出していく。フェイントにだまし討ち。さらに人形オボロとの多面的な攻撃で制圧していく。
「ちっドローンか……椋!」
「わかった。肩を借りるぞ」
 いつの間にかにエスタシュの影で闇討ちを始めていた椋は、彼の肩を足場に見惚れる様な跳躍、そしてハエでも落とすかのように戦闘ドローンを叩き落していく。
「人を足場にするって、おまえなぁ……」
「だって君、足場にちょうどいいんだよ。大きさとか」
「ったく……へいへい頼ってくれてありがとよ」
 そう言葉を交わしながらもあたりを制圧した二人は格納庫へと侵入する。どうやら先ほどの戦闘であたりの兵士を倒しきっていたようでそこは比較的静かであった。
「さて、じゃあもう一仕事しますかね?」
 そういいながらエスタシュは武器を振り回し始める。羅刹旋風、そのユーベルコードと自らの腕力であたりの戦闘機を片っ端から破壊していく。地獄の炎まで利用して念入りに。ある意味至極丁寧に破壊していく。
「にしても数が多いな。いったいどれだけ積んでんだか」
「ほかにも格納庫があるというのだから驚きだな。これだけの戦力が自由に動き回ればさぞ脅威になるだろうね」
 物言わぬ戦闘機を破壊したり、増援に対処したりしながらも二人は順調に物事を進めていく。そんな中、エスタシュが何か思いついたかのように口を開いた。
「――閃いた。椋、この戦闘機のコクピットハッチ開けないか?」
「ん? それくらいなら……ほら、できたぞ」
 エスタシュの提案に椋はすばやく答えてハッチを開く。楽しそうにエスタシュがその中に入っていくのを不思議に思いながらも椋もあとへ続いていく。
「っし、こいつなら動かせる。――景気良くぶっ壊すとすっか!!」
 デルタ・ファイター。こちらの脅威になる機体。だからこそ、それを利用してあたりを焼いていく。弾やエネルギー切れを気にする必要はない。使い捨ての兵器として扱えるからこその景気のよさで残る戦闘機の破壊を続けていく。
「こいつはいい! さーて、残りはやっちまうか!」
 そんなアゲアゲなエスタシュの横で、椋は操縦は彼に任せて後方警戒。特筆する脅威がないかあたりを見渡して。
「おや」
 たまたま目線の先に収まったもの。興味本位でその『いかにも』なボタンをぽちっとな。――そんな動作の後に機体の中にアラートが鳴り響く。
「おい待て椋、いま何のボタン触った?」
「……何って、押したらいかにも楽しそうなボタン」
『自爆装置が発動されました。帝国軍機密保持のため十秒後に自爆します』
 ふむ、とどこか納得したかのような椋。そして考えるよりも先に体が動き、すでに椋を引っ張り上げエスタシュ達は脱出していく。

 程なくして、戦闘機は自らの炉を暴走させて爆発。輸送艦に大穴を開けていく。無人の戦闘機がそこから吐き出されるように飛んでいく様は戦果的には大成功といって過言ではないだろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

石上・麻琴
ふむ、輸送艦に直接乗り込むと……ならば、ド派手にいきましょうか。玄武を召喚してその衝撃で攻撃しつつ、そのまま大暴れさせます。えっと、怪獣映画でしたっけ?あんな感じになりますかね?アドリブ等は大歓迎です。


レナ・ヴァレンタイン
※他猟兵との絡み歓迎

実に気楽だ、フィールドも敵の持ち物だから周辺破壊も気にしなくていいときたか
では、フルスロットでいこうじゃないか

ユーベルコード起動
20m超過のフォースセイバーを振り回しながら宇宙バイクを全力で疾走させて輸送艦内と艦載機を斬って斬って斬りまくる
主な目標は艦載機だが、特に飛び立たんと浮き上がった直後、もしくは加速をかけて飛び立とうとした奴を優先して狩っていく
発射口に残骸が積まれればそれだけ出撃に遅れが出て、そのうえ手間取ってるうちに叩き落せる確率も高くなるというものだ

最初が肝心だ
空間戦闘となると遠距離主体になって面倒だからな
この場で斬れるだけ斬らせてもらうぞ



「実に気楽だ、フィールドも敵の持ち物だから周辺破壊も気にしなくていいときたか」
 彼女、レナ・ヴァレンタイン(ブラッドワンダラー・f00996)が降り立った場所はカタパルト。格納庫から宇宙へと発進させるための通り道。
「――では、フルスロットでいこうじゃないか」
 自身のバイク『ハンティング・ホラー』をうならせながら敵を見据える。そこには今にも飛び立ちたいと、そういわんばかりの戦闘機が並んでいた。
「全能力“暴走解放”。――薙ぎ払うッ!」
 ユーベルコードの起動と共に現れるのは20m超過のフォースセイバー。レナはバイクによる高速起動と合わせて次々と艦載機を切り崩していく。
「これも、私には必要ないものだな」
 高速起動の中、敵の利となるものも目ざとく見逃さない。確実に、冷徹に、彼女は戦力を削り落としていく。そんな中でも空に出れば、と無理に出撃しようとするものもいる。すかさず切り崩そうと動き始めたレナ、だったが。
「おっと、そっちは――」
 不意にぴたり、と動きを止める。そんな彼女の行動にしめたと言わんばかりに数機の戦闘機はカタパルトを越えて、その向こうのハッチへと進んでいく――が。
「名就けしは十二天将が一つ、後三玄武水神家在子主亡遺盗賊凶将」
 小さく、だけども確かに石上・麻琴(虹の彼方の空の星・f01420)の声が響く。そしてそれに続くのは霊獣のうなり声だった。
「さぁ、ド派手にいきましょうか」
 巨大な霊亀、彼の式神たる玄武はその足を今にも飛びたたんとする戦闘機にたたきつける。そしてその足はそこで止まらない。外壁をひしゃげさせ、その地形を変えていく。
「いいね、こういう状況だからこそできる派手な一手だ。そちらは任せてもいいかい?」
 レナは感心したように帝国へと威嚇を続ける玄武を見る。さながらその様子は圧倒的力を持つ巨大な怪獣。映画に出ても恥ずかしくないような敵対するものにとっての恐怖の塊であった。
「もちろんです。ぜひ内側で暴れてください!」
 麻琴の声にたのもしいと、そう笑いながらあふれんばかりの戦闘機にレナはまた目を向ける。
「空間戦闘となると遠距離主体になって面倒だからな。この場で斬れるだけ斬らせてもらうぞ」
 前を任されたものと後ろを任されたもの。両者の活躍によってこの格納庫の制圧は揺ぎ無いものとなっていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

月宮・ユイ
★ 絡み協力も歓迎

傑作戦闘機と呼称される程の物、出来るだけ直接戦闘前に数を減らしておきたいわね。パイロットを消しますか…

武器:連結剣型:星剣、秘匿兵装:暗器他、ストレージ:宇宙戦仕様
【楽園箱庭】:収納、隠身に使用

可能なら事前に他の猟兵と連携の確認をしておき、自身は潜入・変装用の道具を準備
転送後は”暗殺、破壊工作、戦闘知識、視力、暗視、聞き耳、ハッキング”等技能を駆使、他の仲間が起こした騒ぎも利用し”目立たない”様パイロットの数を減らすことを目標に行動
血は星剣で”吸血”、死体は”早業”で収納と極力痕跡を”隠す”
『本当は癒す力なのだけど…』

余力あれば’バトルバイク’に”騎乗・操縦、空中戦”にも参戦



 どさり、と力なく崩れ落ちる音があたりを満たす。ただ、それを聞く仲間がいるかといえばそれはノーだといわざるを得ない。完全に孤立した兵士を手早く沈め、証拠を隠滅していく。その風景は見なければ神隠しにあったのではないかと思われるほどだ。
「ずいぶんと楽をさせてもらってるわね……その分きっちり仕事をこなさないと」
 月宮・ユイ(死ヲ喰ラウモノ・f02933)は死体を前にそうつぶやく。本来であれば急いで痕跡を消して隠密をしなくてはいけないところだが艦内で多発している騒ぎのせいでもはや警備というものが存在していない。これまでの暗殺でそう実感したユイは丁寧に痕跡を消すことに注力していた。
「本当は癒す力なのだけど。……開門――」
 その言葉と共にユーベルコードが発動される。現れるのは小さな箱。本来であれば集中治療などに使われる箱の中の空間に死体を引きずり込む。後に残る血黙りも剣の吸血によってさほど広がっていない。さっとふき取れば完全に痕跡は消えていた。
「次にいきましょうか」
 そういいながらまた暗がりに姿を消す。宇宙に解き放たれる機体を一機でも少なくするために。見方の負担を、少しでも減らすために。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォルセティ・ソルレスティア
【ペア/f00964】【WIZ】(共闘可)
「ボク達二人の出番だね、フィオ姉ちゃん」
フィオ姉ちゃんと艦外のデルタ・ファイターを
撃滅するよ

【行動】()内は技能
Flying Broom GTSに騎乗し艦外へ
「ちょっと待ってよ、フィオ姉ちゃん!」
あわてて着いていくよ

デルタ・ファイターを発見したらすぐに戦闘だね
(騎乗)しての(空中戦)は得意だよ

(先制攻撃)でクラロ・デ・ルーナを放つ
すぐさま旋回して距離をとりつつ、
フィオ姉ちゃんのアイギスの盾を確認したら
加速して射程圏内へ!

「これがボクの本気だよ!」
(全力魔法×2回攻撃)でカラミダド・メテオーロを叩きつけるよ

撃墜確認したら次の戦闘に移るよ


フィオリナ・ソルレスティア
【ペア/f05803】【WIZ】(他猟兵と連携可)
「私達は出撃した敵機を掃討したほうがいいわね」
弟のフォルセティと共に艦外にいる敵を撃墜する

■作戦
フォルセティが高速先制攻撃を仕掛け
アイギスの盾で敵機のUCをガード
反撃で仕留める。

■行動
Flying Broom GTRに騎乗し艦外へ
(空中戦や騎乗技能を駆使)
「全力でいくわよ。フォルセティついてきて」
デルタ・ファイターを視認したらペガサスの翼で
速度と戦闘力を増強

弟の先制攻撃に対してアイギスの盾を展開して
敵の攻撃を無効化(技能:高速詠唱)

オートフォーカスでロックオンしながら
フォルセティのUC発動と連動して
技能:高速詠唱×全力魔法でバベルの光を打ち込む



「私達は出撃した敵機を掃討したほうがいいわね……いくよ、フォルセティ」
「ちょっと待ってよ、フィオ姉ちゃん!」
 フィオリナ・ソルレスティア(サイバープリンセス・f00964)とフォルセティ・ソルレスティア(星海の王子様・f05803)は同型の宇宙バイクを駆って宇宙空間へと出る。出撃できてしまった艦載機の相手、それこそが自分たちの役目だと飛んでいく。
「いた……全力でいくわよ。フォルセティついてきて」
 ユーベルコードで自身と弟の強化をしつつ目視した相手のもとへ近づいていく。相手も気がついたのか、編隊を組みこちらへと向かってくる。
「フィオ姉ちゃん、先制攻撃は任せてよ」
 その言葉にフィオリナがうなづいたのを見て、フォルセティは前に出る。速力重視にチューニングした宇宙バイクによって見る見る前につめていく。
「さあ、ボクを見て……!」
 ユーベルコードによる牽制を放ちながらフォルセティは舞う。相手の攻撃をよけながらも、編隊を崩し、そしてまた姉の下へ。
「フィオ姉ちゃん!」
「わかってる。タイミング、合わせてね!」
 フォルセティを追う編隊に、フィオリナが割ってはいる。ユーベルコードによる光の盾。それによって戦闘機に攻撃を、そして動きを阻害していく。もちろんユーベルコードは万能であるわけではない何機もの航空機の突撃を食らえば数瞬で瓦解するだろう。
 ――だが、その数瞬で十分だった。
「悠久に揺蕩う無限の星屑よ。星柩満ちて此へ集うは漆黒の紅炎――これがボクの本気だよ!」
 フォルセティのすばやい詠唱によってユーベルコードが放たれる。このようなドッグファイトで、本来ではありえない停止した敵への必中の攻撃。それが二人のコンビネーションによって実現していく。
「速度を上げて避けるには、いささか時間が足りないみたいですね」
 射線から対比しながら彼女もまた、追撃のユーベルコードを放つ。
「貫け、バベルの光(ルス・デ・バベル)――!」
 フォルセティの放った隕石群、そしてフィオリナの放ったレーザーは共に編隊を組んでいた戦闘機を包み込む。後に残ったのは物言わぬ残骸だけだった。
「よし、フィオ姉ちゃん次に行こう!」
「ええ、できる限り殲滅していきましょう」
 そう声を掛け合って、また二人は宇宙を駆け、敵を殲滅していく。
 

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月05日


挿絵イラスト