●隣の迷いの森は青い
森には妖精やエルフがいる、というのは人々が望む姿であり、実際そのように生活するフェアリー、エルフは数多存在する。
そして彼らが住む森は時として人々より迷いの森などと称される。それは外界から来る者を遠ざけるための結界であり、生活の知恵であった。
此度の森は、迷いの森と称されど似て非なるもの。迷いの森とはフェアリーの世界の悪夢であった。
「こうすれば誰も入ってこられないですから、ゆっくり探せますわね」
緑の薄翅をぱたぱたと動かし、彼女は森の奥へと進んでいく。迷いの森は彼女にだけは正直だった。
●アックス&ウィザーズ・16thラウンド
「フェアリーさんを助けにいっていただける方を募集してます!」
ロザリア・ムーンドロップ(薔薇十字と月夜の雫・f00270)は猟兵を集めて演説していた。まあ、いつもの光景である。
「フェアリーランドに侵入したオブリビオンが、フェアリーランドを悪夢に変えてしまいました! フェアリーさんはフェアリーランドが悪夢化してしまったためにこれを解除できず、ずっと力を使い続けている状況です! このままではいつか力尽きてしまいます!」
フェアリーランドの悪夢化を解除する方法は一つ。フェアリーランドへ侵入したオブリビオンを倒すことだ。
「皆さんには悪夢化したフェアリーランドに入っていただきたいんです! そこは今、迷いの森になっているらしく、普通に進むと同じところをぐるぐる回ってしまうみたいですね。どうやら方向感覚を狂わせる力が働いているようなので、何か対処する方法があったほうがいいかと思います!」
惑わされることなく迷いの森の深部に辿り着くと、そこにはオブリビオンが待ち受ける。
「今回の敵は『麗らかな隣人』という……なんかモブっぽい名前の相手です! でも一応はボスだと思うので気を付けてください! それではよろしくお願いします! 他の事件が忙しければ後からでも構いませんので!」
沙雪海都
沙雪海都(さゆきかいと)です。
桜まだ咲いてます(謎の定期報告)
●フラグメント詳細
第1章:冒険『迷いの森』
魔術的な要素を含んでいるため方向感覚が狂うようです。
森のキノコにご用心(?)
第2章:ボス戦『麗らかな隣人』
名前はわかりません。
魔法っぽい感じの攻撃が得意そうです。
●MSのキャパシティ
のんびりやります。以上!
第1章 冒険
『迷いの森』
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POW : 直感を信じて進む など
SPD : 法則性を導き出して進む など
WIZ : 森の秘術に直接干渉する など
イラスト:シロタマゴ
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
枸橘・水織
森の中を歩いていて
…確かに…おかしな魔力を感じるよね…
そういえば…森のキノコに気を付けて…って言っていたね
…と、怪しい森のキノコを探す
UCを使用して『自身や周囲のあらゆるものを理解・解析』して、周囲の魔力・怪しいキノコを見つけたら理解・解析する【情報収集・学習力】
この状況を生んでいる魔力、もしくはキノコを解析したら、それを打ち消す魔力を【オーラ防御+結界術】に込めて対抗
また、キノコの場合は魔力弾で完膚無きまでに破壊する
…これで、少しでもおかしな魔力が減ればいいんだけど…
●毒キノコに慈悲は無い
森の中はじめっとした湿気が漂う。陰鬱な空気の中を枸橘・水織(オラトリオのウィザード・f11304)は歩いていた。
「……確かに……おかしな魔力を感じるよね……」
魔法を修めている者であれば容易に気づくことだろう。泥沼の底に溜まったような淀んだ魔力を。
グリモア猟兵の情報の中に、キノコというキーワードがあった。如何にもそういうものが生えていそうな森だ。
『生まれて……小さな私の分身達……』
水織は髪の毛から妖精を生み出すと、森の中に放って探索させた。キノコが主だが、他にも危険そうなものがあれば対処できるようにあらゆるものを調べ尽くす。
水織自身も足元に注意しながら探し回っていたが、やはり妖精達の数の力は絶大だった。周辺の探索を終えた者から帰還して、調査結果を報告する。
キノコはいくつも見つかった。水織が現地に赴いてそれが何であるかを解析する。
「これも、これも、こっちのも……全部幻覚作用のある毒キノコ」
毒素の微妙に異なるそれらだが、効能としてはどれも麻薬のようなものだった。もしかしたら、闇取引されている禁忌アイテムなのかもしれない。
尤もここはオブリビオンを倒すことで消滅するため持ち出されることなどまずないが、水織の冒険にも影響が出る。中和する魔力を生成すると、それを元にオーラと結界を張ることで体を防御した。
二重の防壁を通して見る森はなんだか少し雰囲気が変わった気がした。おそらく今まで見ていたものの中に幻覚が混ざっていたのだろう。
「元凶もちゃんと破壊しないとね」
後に来る猟兵のことも考えて水織は魔力弾をキノコに向けて打ち出した。キノコは所詮キノコであり、炸裂した魔力弾で木っ端微塵に吹き飛んだ。
「……これで、少しでもおかしな魔力が減ればいいんだけど……」
魔力の残滓はまだ空気中に残っているかもしれない。水織は注意を重ねて森の深部を目指すのだった。
大成功
🔵🔵🔵
コーデリア・リンネル(サポート)
アリス適合者の国民的スタア×アームドヒーローの女の子です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、機嫌が悪いと「無口(わたし、あなた、呼び捨て、ね、わ、~よ、~の?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
内気な性格のため、三点リーダーや読点多めの口調になります。
ですが人と話すのが嫌いでは無いため、
様々な登場人物とのアドリブ会話も歓迎です。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●ぽつんとキノコ
森に生えるキノコは色とりどり。しかし鮮やかなものほど毒がある、とも言われる。コーデリア・リンネル(月光の騎士・f22496)は不思議なキノコを見つけて、傍らにしゃがみ込んでいた。
近くには何かで焼かれたような焦げ跡があり、そこにあったものは無残に散っていた。そんな中で人目を逃れてひっそりと生えていた小さなキノコ。
コーデリアは何となく親近感が湧いていた。積極的に表に出てこようとしない、内気なキノコ。キノコに内気も外気もなさそうだが、こうして巡り合ったのも何かの縁だ。
見つめ続けていると、なんだか頭がぐるぐるしてきた。危ない、危ない、とコーデリアは首を振って立ち上がる。少し世界が回っている気がしたが、気にせずてとてと歩いていく。
どこをどう辿っていくかはあまり考えていないが、何かが衝突、破裂したような痕跡は点々と残されている。誰かが通った証だろう、と決めつけてコーデリアは追っていく。
結局キノコはあの一つきり。気分が晴れてきた頃には、迷いの森の深部へと辿り着いていたのだった。
成功
🔵🔵🔴
轟木・黒夢(サポート)
『私の出番?それじゃ全力で行くわよ。』
強化人間のヴィジランテ×バトルゲーマー、18歳の女です。
普段の口調は「素っ気ない(私、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」、偉い人には「それなりに丁寧(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。
性格はクールで、あまり感情の起伏は無いです。
戦闘では、格闘技メインで戦い、籠手状の武器を使う事が多いです。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●もう、何も迷わない
迷いの森は魔術の森。轟木・黒夢(モノクローム・f18038)にとっては天敵のようなものだ。
しかし「そのままでは」の但し書きが付く。魔法の要素、持ち合わせていないわけではない。
『私は、魔法もお手の物よ』
迷いの森の中で黒夢は変身を果たす。漆黒の魔力が全身を包み込んで、覚醒する魔法少女。最高の魔術適正を備えた黒夢が感じるのは滞留する魔力だった。
「もうそんなにないけど……打ち消せば、森の本当の姿が……」
漆黒の魔力を錬成し、アンチマジック――耐性を作る。すると見えていた樹木のいくつかが色を失い、その先に道が現れた。
真実を見なければ余計な迂回路に嵌まり、きっと抜け出せなくなっていたことだろう。黒夢は現れた道へ踏み込み、森の奥へと進んでいく。
その道中で見かけたのは、魔法で焼かれた地面の跡だった。何を焼いたかは、付近に散らばる炭化した破片から読み取れた。
キノコだ。先にこの森へ入った猟兵が迷いの森の仕掛けを見破り、こうしてキノコを破壊して回ったのだ、と黒夢は悟る。
お陰で黒夢は簡単な魔術防衛のみで迷いの森を攻略することができた。この先どこかで見かけたらお礼の一つも言っておこう、と心に決めるのだった。
成功
🔵🔵🔴
第2章 ボス戦
『麗らかな隣人』
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POW : 紅涙の理由
【花咲かす魔法の杖】を向けた対象に、【毒性を増したアネモネ】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD : 毒を食らわば
自身の装備武器を無数の【毒性を増した鈴蘭】の花びらに変え、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ : 不幸な西風
【小型爆弾へと変わるヒヤシンス】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【を一面の花畑に変え】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
イラスト:なすか
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「メルヒェン・クンスト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●麗らかなる日に
迷いの森の魔力が次第に失われていることは彼女の知るところでもあった。
「誰かが……抜けてきてますわね……」
一般人――有り得ない。フェアリー――そんなはずはない。
ならばもう思いつく答えは一つしかない。
彼女が振り向いた先にその姿はあった。迷いの森、しかし迷わじ。
猟兵が、麗らかな隣人の元へ。
舞莽・歳三(サポート)
真っ向勝負にならないように慎重に行動しよう。無駄な戦闘は避けていざとなれば逃げることも頭にいれておくのが基本的なスタイルだ
出来るだけ闇討ちでかたをつけたいところ。
卑怯で結構、勝ちゃいいんだよ!
(アドリブやその他全てお任せします!)
●居てほしくない隣人
何が魔法だ、何が魔術だ。
こちとらダガー一本でどうにかやりくりしてんだよ。
迷いの森を抜けてきた舞莽・歳三(とし・f30567)が麗らかな隣人と相対する。
何が麗らかだ。虫唾が走る。
こういう相手には速攻を決めるに限るのだ。
「来ましたわね……毒を食らわば、花びらまで。食らっておしまいなさい」
彼女が手にしていたステッキがふっと手を離れ、毒性を増した鈴蘭の花びらに変わる。旋回する花びらの舞。麗らかだ。
歳三は無理に接近せず、飛んでくる花びらをダガーでざくざく斬って回った。
速さの対決なら歳三にもいくらか分がある。花びらに殺到されそうになるところ、危険なものだけをしっかり斬り捌く。
「んもぅ、速いですわね……でしたら、これでどう?」
彼女は花びらを一旦引き上げて頭上に配置すると、雨として降り落とした。花びらの間隔は人が通るには狭すぎる。
ならばもっと速く、踏み込んで斬る。歳三はジャケットを脱いで花びらへ放ると、一瞬出来た安全地帯からスタートダッシュして突き進んだ。
ダガーは空中に踊る。眼前で接触するものだけ斬り捨てて、後は全て置き去りだ。
「武器はもうねぇな? ならこいつは防げねぇ!」
麗らかの象徴、薔薇のリボンを一閃、斬り払う。細い体にも刃が食い込み、鮮血を散らした。
「あぅぐ……そ、そんな……」
ぽろりともげたリボンの薔薇は、少しずつ真紅に染まっていった。
成功
🔵🔵🔴
アハト・アリスズナンバー(サポート)
「私の手が必要ならば、お貸しします」
無表情、無感情に見える、死んでも次の自分が即座に故郷から転送される量産型フラスコチャイルドです。
一人称は「私」、口調は誰に対しても「です、ます、でしょうか」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的には手が必要なら貸す、といったスタイルでユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず突撃します。
ただ、アリスが関連してる場合は積極的に突撃し、アリスの敵を排除するように動きます。
その他の部分はマスターさんにお任せします
●アハト軍、始動
「敵性対象、名称不明……麗らかな隣人? 一体誰のでしょうね」
少なくともアハト・アリスズナンバー(8番目のアリス・f28285)には心当たりがない。
そんな隣人は猟兵の速攻を食らって早々にダメージを受けている。花びらはまた小さなステッキに戻っていた。
「不幸な西風……吹いて、くださいませ!」
ステッキの先に光が灯ると、花をたわわにつけたヒヤシンスが召喚された。しかしよく見れば花の房は弾頭のようで、ポンと放たれたそれは案の定小型爆弾へと変化する。
「爆発は自爆と決めていますので」
アハトは涼しい顔で言ってのけながら後方に跳んで着弾を回避する。足の触れていたところへ飛び込んできた爆弾はそのまま空爆発するだけかに見えたが、ボンと花開いてその場を花畑に変えてしまった。
連射されるヒヤシンス爆弾は回避こそ簡単だが、外しても花畑を作ることで彼女の利になる。よって狙いは曖昧でも数を放ってきているのだ。
すいすいと空を移動して、ついに彼女は花畑へと到達する。
「ここからなら……確実に当てますわよ?」
「それは困りますね……焼き払うとしましょう。グリムコード送信」
これはアハト一人の手に負えるものではない。そう感じた時、量産型フラスコチャイルドが現れるのだ。
アハトと同型のチルドレンがずらりと並ぶ。
「速やかに突撃体制に移行。蹂躙開始」
アハト軍勢が一斉に飛び出した。花畑をひたすら荒らしながら隣人たる彼女へと突撃していく。
「それで止められると……思わないことですわ!」
ヒヤシンス爆弾は真っ直ぐ群れの中に飛んでいく。今回のアハトは猪突猛進。頭から衝突して爆風に巻き込まれ、高々と吹き飛んだ。
だが命中したことで逆に花畑は生成されない。アハト軍勢はまだ数がある。じわじわと領域を削っている。
「くっ……止まりなさいな!」
ポン、ポンと彼女は最高速度で連射していたが、アハト軍勢の突撃力が勝っていた。もう何体爆発に巻き込まれたかわからないが、最後の一体になる前に目の前まで辿り着いていた。
「ちなみに本物は私です。私、爆破されないので」
アハト軍勢と本物のアハト、揃って槍を突き出した。ヒヤシンスなど突き散らして、舞う花びらの中で隣人は槍の餌食に。
「いやあぁぁ!! ……っ! こ、の……」
三方向から突き刺さった槍から体を捻って強引に抜け出し、空に逃げる。無理矢理で引き千切れて、涙するほどの激痛だった。
成功
🔵🔵🔴
白匣・覚醒(サポート)
怪奇人間の猟奇探偵×四天王、32歳の男です。
普段の口調は「シロベヤ(私、君、呼び捨て、言い捨て)」、演技時は「KP(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
存在が密室です。白い部屋です。
KP時の口調でお願い致します。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
●アネモネの涙
迷いの森は目まぐるしくも、魔法が解ければただの森だ。
密室ではない。出口はあるのだ。
「陳腐でしたね。ええ」
白匣・覚醒(密室探偵・f22856)が思うに、密室とはやはり直方体か立方体か、そういう類のものでなければ。
大自然は部屋ではない。
「アネモネ……飛んでくださいませ!」
彼女はステッキを伸ばす。咲いたアネモネは白かったが、覚醒の好みには程遠い。
覚醒は右手を密室に変えた。密室とはこうあるべき――ポリゴンになった手がアネモネを叩きつけた。
毒素が撒き散らされるが、密室の住人は毒がお好きか? 毒とは致死でなければ面白くないと、覚醒は鼻を鳴らして駆けてゆく。
散らされるアネモネは色鮮やかだった。それが散りゆく美というものだ。人の命も散り際が尊い。アネモネの毒は、そういう意味ではやはり陳腐だ。
また一本飛んできたアネモネを下から叩き上げて、そのまま腕を大車輪させて彼女の腹部に打ち込んだ。傷が開いて痛かろう。その痛みこそ美しい。
鮮血に散った彼女は美しかった。覚醒は見上げて薄く微笑んだ。
成功
🔵🔵🔴
チル・スケイル(サポート)
※これはおまかせプレイングです
「皆さん、よろしくお願いします(お辞儀)」
「…(仕事の時間)」
竜派ドラゴニアンのクールな女性です。普段の口調は『私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?』誰にでも礼儀正しく接します
戦闘中は 『私、あなた、~さん、言い捨て』不要な発言はしません
戦闘スタイルは魔法による射撃が主体。氷の魔法を操りますが、それ以外の属性は使いません
侮辱や暴言、報酬の踏み倒しなど、敬意に欠ける行為を嫌います
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません
あと寿司が大好きです
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
コノカ・ハギリガワ(サポート)
『やるわ。私に任せなさい!』
サイボーグの鎧装騎兵×戦巫女、18歳の女です。
普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
出身世界:スペースシップワールド
性格:勇敢
戦場では積極的に前線に切り込み、敵の注意や攻撃を引き受けます
・戦闘
勇翠の薙刀を主に使って戦います
また、エメラルドアームから発生させた障壁で仲間を庇います
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
ミスティ・ストレルカ(サポート)
基本方針は専守防衛・他者フォローです
サポート故、連携重視のお任せ
知らない人にはどうにも気後れしてしまうけど
それでも他の人が怪我するのも嫌なので押すところは押すのですよ
主にサモン・シープ等攻撃系のUCで他者行動の隙を消す様に立ち回るのです
中遠距離をとり全体を掴む感じですね
防御系の技能で時間稼ぎも行けますので
生まれながらの光での前線維持、魔力性防御障壁の囮役も…ちょっと怖いけど
でもでも、みんなの居場所を守るのですよー
そうそう、えっちなのはいけないと思います。
興味がない…訳ではないですがひつじさんが怖い雰囲気纏って凄い勢いで止めにツッコんでくるのです
年齢制限がどうとか、らしいです
●散り際までも麗らかに
『さぁ、皆の出番よ!』
突撃のタイミングを計っていたコノカ・ハギリガワ(勇を示す翠・f06389)、チル・スケイル(氷鱗・f27327)、ミスティ・ストレルカ(白羽に願う・f10486)の三人は隣人たる彼女が空高く跳ね上げられたのを見て一斉に飛び出していた。
その中でコノカが宇宙船を召喚する。スペースシップワールド出身、だから宇宙船。そこが迷いの森だろうと何だろうと有無を言わさず宇宙船なのだ。
宇宙船には光の剣や機関銃で武装した重装備な宇宙戦隊の幽霊が乗り込んでいた。森の陰鬱な雰囲気とはよく馴染みそうな存在で、やけに活気づいて剣と銃を振り回す。
「くぅぅ……ヒヤシンス発射! 領地を……作るのです……!」
コノカの宇宙船は巨大な戦力だ。彼女一人で相手をするには厳しく、戦力を補うための陣を張ろうとヒヤシンスを放った。
当たろうと当たるまいと彼女の利に動く小型爆弾は放物線を描きながら宇宙船に落下していく。見上げる幽霊達は機関銃の対空射撃をバパラパと放っていく。いくらか撃ち落としたものもあったようだがその残骸は地面に広がって花畑に変わり、撃ち落としきれなかったものが宇宙船に着弾し幽霊を爆風に呑み込んだ。
「あの幽霊さん達って、光を当てても大丈夫なのよね?」
「多分、大丈夫……よ」
ミスティの問いに答えるコノカはどこか歯切れが悪い。幽霊は何となく光に弱いイメージがあるが、実際に当てたことなどあっただろうか。ユーベルコードで召喚したものなので大丈夫と信じたい希望が入り混じっていた。
「じゃあいくの。皆、元気になってー」
ミスティが放つのは聖なる光だ。如何にも邪や闇を浄化しそうな光だが、コノカが召喚した幽霊達はたっぷり癒しの力を受けて大復活。爆風の傷もなくなって活力が戻り、宇宙船すら修復していった。
「私が皆を守るから、バンバン攻撃してほしいのですよー」
「オッケー、幽霊達、頑張りなさいよ!」
発破をかけられ奮起した幽霊達は機関銃の銃口を一斉に彼女へ下ろした。ギラリと黒光りする銃口から円筒状の弾丸が発射され滝の如く彼女へ降り注ぐ。
「ぐっ……あうっ!」
ほとんど絨毯爆撃のそれは彼女の全身に穴を開けていく。艶やかな薄緑の髪は食い千切られたように乱れ、ワンピースも火事場から命からがら逃げてきたように赤黒く汚れていた。
だが彼女は際どく耐える。足元に広がった花畑が生命力を底上げしているのだ。
「あのお花畑がきっと邪魔なのですよ。綺麗だけど……今はなくなってほしいの。どうにかしてなくせないの?」
「どうにか、とはどのようにでも?」
「どのようでもいいからなくしてほしいのよー」
「承知しました。では、吉報をお待ちください」
チルがミスティから受けた命令――花畑をなくすこと。チルがそれを承諾すると、空中に氷晶が出現した。自在に形を変え、合体までするそれは円盤状に結合し、回転しながら飛んでいく。
まさに草刈り機だった。氷晶が花畑に突っ込むとギザギザの刃が花を根元から刈り取って宙に飛ばしていく。彼女はヒヤシンスで迎撃を試みたが勢いは止まらず、新たに生成した花畑も根こそぎ刈り取られていく。
彼女は仕方なく飛び立つしかなかった。花畑はついに消滅し、底上げのなくなった状態では翅の動きも鈍ってふらふら落ちてくる。
そこへチャキリと銃口を合わせたのは有能な幽霊達だった。ズガガン、と斉射された弾丸が彼女の全身を貫いて。
「あぁ……」
ぐったりと宙に横たわった体は地面まで落下せず、白い花びらと化して消滅していった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴