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【サポート優先】Laundering Lagoon

作者：鷹橋高希

　これはサポート参加者を優先的に採用するシナリオです（通常参加者を採用する場合もあります）。

●キマイラフューチャー・邪拳殿ラクーン
「ロンダリングラクーンが撃墜（オト）されて……残ったのは……このがらんどうのKUNG-FU DOJO……」
　拳法着に身を包んだティラノサウルス頭の怪人が呟く……。
「BIBLIOMANIAか何か知らねえが……戦って勝てなきゃそこまでさ……。生存競争に勝利できなきゃ……ただのREWARDS……。そうさ……そのREWARDSはありがたく使わせてもらった……」
　ティラノサウルス怪人が振り返ると……そこに並ぶのは同じく拳法着を纏う怪人達……。

「時間ってのはどこまでも『一方通行』なんですヨ。壊したモノを直したって、壊した事実は絶対に消えない」
「『タイヤ』のすり減り方も同じだナ。乗り手の癖に応じたすり減り方をするし、その癖は簡単には戻らない」
「だが実戦ではやはり『三角コーン』だ。新しい被りモノが出た今でも――」
　ロンダリングラクーンがそうしていたように……ティラノサウルス怪人もまた……「邪拳士」を鍛え上げていた……。

「キング・ブレインの世界征服のために……『骸の月』を拡げるために……HeroMaskを邪拳士に撃墜（オト）す……。やれるか……？」
　ティラノサウルス怪人は邪拳士の三怪人を見る……。
「勿論ですヨ」
　一方通行怪人が……。
「俺達の方が速いと解らせて」
　タイヤ怪人が……。
「邪拳その本質を知らせる――」
　三角コーン怪人が……車に乗り込んで走り出した……。

　土煙の後に覗く……主亡き邪拳殿ラクーンの看板は……。
　木目の一部が黒ずんで……こう読めなくもなかった……。

「邪拳殿ラグーン」……。

●グリモアベース
「皆さぁん、お集まりいただきありがとうございますぅ。それではぁ、わたしが視た事件の予知をお話ししますぅ」
　グリモア猟兵の少女・ミント・キャラメル（眠兎キャラメル・f25338）はグリモアベースに集った猟兵達に語り始める。
「キマイラフューチャーの猟書家幹部『ロンダリングラクーン』の意志を継ぐオブリビオンを撃退してもらいますぅ」

　ミントがグリモアに映し出したのは三体の怪人の姿。頭部がそれぞれ進行方向指示板・タイヤ・三角コーンで三体ともカンフー着を纏っており――背後に停めていた車に乗り込んで走り出した。
「『交通トリオ』という怪人トリオでぇ、カーレースに乱入して正義のヒーローマスクをおびき寄せてぇ、それを被ったキマイラとかバーチャルキャラクターを殺して新たな邪拳士に仕立て上げるつもりのようですぅ」
　グリモアの映像は赤色のヒーローマスクを映し出した。
「こちらが三人が狙っているヒーローマスクですぅ。名前はレッドケープ、街中カーレースのチームの新人でぇ、ハコマヨラグーンエリアでのデビュー戦を邪魔される形になって殺されて……がわたしの視た予知ですぅ。そこでぇ、皆さん『イェーガーレーシング』が交通トリオの乱入を請け負ってぇ、レースを勝ったり心を折ったり普通にユーベルコードで倒したりしちゃいましょお☆」

　ミントのグリモアが大きくなり映像が実物大ほどになると、映像の中のヒーローマスクに交通トリオが近付いていた。
「始まりますねぇ。皆さん、よろしくお願いしますぅ。グリモア・イリュージョン！　ワぁン・ツぅー・スリぃー！」
　猟兵達は、次々にグリモアの中に駆け出して転送されていった。

●キマイラフューチャー・レッドケープ視点
　今夜は俺のデビュー戦……最速伝説には遠く及ばねえ、チャチな前哨戦……。
　そのはずだった……。
　だが今は招かれざる客……Kaijinの乱入で散り散りにEscape……。
　三人揃って狙いは俺らしい……。何のために着ているか解らねえKung-Fu Wearだが……。
　あれがヤツらのUbelCodeを強化……それなら不思議じゃねえ……。
　だとしても……狙いが俺なら……。
「……冗談じゃねえ」
　HeroMaskの正義の怒りが……俺を立ち向かわせるのさ……。

第1章 集団戦 『交通トリオ』

POW   :    一方通行怪人・ウェポン 【一方通行兵器】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。 SPD   :    タイヤ怪人・ジェノサイド 【タイヤ攻撃】を発動する。超高速連続攻撃が可能だが、回避されても中止できない。 WIZ   :    三角コーン怪人・リフレクション 対象のユーベルコードに対し【三角コーン】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

●1stJaeger AliceInMotorland
　俺はMachineのPassengerSeatにStrangerを乗せて走っている……。
　名前はコーデリア・リンネル（月光の騎士・f22496）……。Frillに彩られたDressを纏う……WonderlandのAliceのような少女さ……。
　コーデリアは乱入してきたKung-Fu Wearの怪人にさらに乱入したJaegerの一人……。HeroMaskの俺より強いHero……柄にもなく気分は高揚しちまうのさ……。
「……レッドケープさん、レース、頑張って下さいね」
　Driverは俺……UbelCodeはコーデリア……。2on2のTagBattleで最初に仕掛けたのは……向こうのPassengerの一方通行Head……。
　バックミラーに赤く光るGuidanceRodで右に曲がれと指示されて俺はハンドルを右に切ろうとしちまう……。目の前のCornerが左に曲がっていようが関係ねえ……。ヤツのUbelCode……俺では抗えねえ……。
「持ち堪えて下さい……私が、何とかします……！」
　異変に気付いたコーデリアの声……そして視界の左側に強烈なFlash……。後方で爆発音の聞こえた瞬間、俺の腕はUbelCodeから解き放たれた……。ガードレールから逃げるようにハンドルを切る……間に合わねえ……いや、Machineが引っ張られるように感じたが曲がり切れた……。
　コーデリアの手には不釣り合いなBeamCannon……ヤツらのMachineを撃ち抜いて爆破して、雷の鎖で繋いで引き留めたそうだ……。それがコーデリアのUbelCode「雷撃の鎖」……Curtsyが様になる少女でもJaeger……WonderlandをWanderする術は身についているわけだ……Respectさ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

●2ndJaeger NinjaFoxLady'sKiss
　2on2Battleに勝って怪人二人にRetireしてもらったはずだったが……。あのKung-Fu Wear KaijinはMob……。いくらでも沸いて来やがる……。
　その証拠に……Passengerを政木・朱鞠（狐龍の姫忍・f00521）に替えたRound2は……ヤツら二人ともTireHeadなのさ……。
「出て来る以上は倒すまでよ。退くわけにはいかないでしょう？」
　朱鞠の言う通りさ……生き残るためには走り続けるしかねえ……勝てなきゃ誰かのRewards……。Ninja SquadのNext Leaderだけあって、ただのFoxyLadyには出ねえ言葉だ……。
　その時Machineが揺れた……。TireHeadがタイヤだけを高速走行させて次々とぶつけて来やがる……！　このままじゃ押し潰されてScrap……！　冗談じゃねえ……！
「朱鞠……！？」
　Seatに朱鞠の姿は無かった……だが、開いた窓の隅に朱鞠のFoxTailが一瞬見えて、頭上からFootsteps……朱鞠はMachineの上か……。
　Machine上の朱鞠はTireHeadに手枷と猿轡を投げ付け手を封じ……SpikyなChainを巻き付かせTireHeadをPassengerSeatから引き摺り出した……。これが朱鞠のUbelCode「咎力封じ」……NinjaArtsさ……。
　アスファルトに摺り下ろされるTireHeadを見捨ててヤツらのMachineは逃げようとする……それを朱鞠が見逃すわけがねえ……。朱鞠のChainはヤツらのMachine自体を絡め捕ったのさ……。
　MachineはDriverのArmor……Machineと共に逝けるなら……それも一つのHappyEndだろう……。

成功 🔵​🔵​🔴​

●3rdJaeger ShrikeStrike
　頭の上でJaegerが飛び立つFootstepsが聞こえた……仕留めたTireHeadsにとどめを刺しに行ったのか……。
　それと入れ替わるように後ろから浴びせられるPassing……別のTireHeadsが迫りやがる……。
　ハイエナが……今なら喰えると思ったか……。Machineはダメージを受けているが……俺のJustice PainはTeamの看板を背負って走るしかねえのさ……。
　俺とヤツらが並ぶとさらにPassing……そのMachineはHovercraft……。

「Brother！　『チャチな前哨戦』なんて考えは今すぐ捨てろ！　客にもRaceにも失礼だろうが！　ヤると決めたならMax本気で走ろうぜ！」

　HovercraftのDriver――津崎・要明（ブラックタールのUDCメカニック・f32793）の声に俺はハッとした……。
　そうさ……チャチな前哨戦かどうかを決めるのは俺じゃねえ……。そうとは言わせねえSpiritsが無けりゃRaceは走れねえ……。
　Three-wayのSpiritsBattleはちぎられて折れたヤツから消えてくRace……Goalなんてねえ……MachineとDriverも大差はねえ……。
　誰が先にUbelCodeを仕掛けるか……窺い合いながら俺達はHakomayo Lagoon Areaのネオンを縫っていく……。

　仕掛けたのはTireHeads……高速走行するタイヤが要明のホバークラフト……Shrikeに迫る……。
「Dogfight?　余裕で受けるさ。だが愛車に傷一つ付けない主義だ」
　Barrierに消えた要明の口はそう言ったはずだ……要明もJaeger……UbelCode「パーフェクト・ドライビング」がタイヤを撥ね除けてTireHeadsのMachineをガードレールに押し付け、継ぎ目に押し込んで貫かせた……。
　速贄……SpeedSacrificeとは良く言ったものさ……。

　TireHeadsが撃墜（オチ）たが要明の反重力装置は高鳴きを止めねえ……。
「Obstacleのねえガチバトだ。Are you ready? It’s a sound of victory. 魅せて行こう！」
　俺を守るだけじゃねえ……Rivalと見てくれるのか……。それならMAYOのネオンは甘くねえって教えてやる……！

　1on1は要明の勝利……ネオンの海を翔ぶShrikeは綺麗だったのさ……。
　俺が停まっていたホバークラフトに追い付いた時……要明はConeHeadの怪人を伸していた……。
「お前、『三角コーン』って名乗ってんの！？　ダセーから『パイロン』に改名しろ。な？」
　BattleでもFightでも勝てねえんじゃ……ConeHeadのKung-Fu Wearを昇るWhiteDragonも虚しいものさ……。

　俺達はWinner……High Touchを交わして互いの走りを讃え合い……また走り出すのさ……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

●4thJaeger IgniteYourHeart
　Jaegerを交えたThree-wayのBattleを終えて、俺はTeamの仲間を探しにHakomayo Lagoon Areaを流していた……。
　だが……あれだけやり込めたってのに性懲りもなくTireHeadsが絡んで来やがる……左右……前にも……バックミラーにも……。
　いや……後ろのヤツらは黒い焔で燃えて消えた……。そして俺の右にも黒い焔が疾った……。ヤツらは消えて……代わりに飛翔するのは黒い焔の剣を持った白い人型のRobot……。
　確か……Cavalierとかいう……Jaegerの乗り込むMachineさ……。
「こちらイグニシオン、久遠寺・遥翔（焔黒転身フレアライザー／『黒鋼』の騎士・f01190）！　怪我はないか？」
　俺は親指を立てて無事を示す……。伝わればそれでいいのさ……。
「分かった。これより敵を一掃する！　行くぜ相棒！」
　イグニシオンは加速し俺の前方のヤツらを薙ぎ払う……。黒い焔に包まれながらガードレールの彼方に飛んでくヤツらのMachineがサイドミラーに見えた……。
　他のTireHeadsからは無数のタイヤが超高速でイグニシオンに向けて放たれている……だがイグニシオンはCavalierが纏う焔の残像を残して縦横無尽に飛翔して避けていた……。
「今はただ全霊を以てこの空を翔ける――ラグナレク・キャリバーッ！！」
　タイヤの射線を完全に振り切ったイグニシオンがヤツらに飛び込んで焔の剣を振り抜く……。UbelCode「太陽を灼く黄昏の剣」にヤツらのMachineが耐えられるわけもねえ……。真っ二つになったMachineがそれぞれの切り口から黒い焔を上げて燃え上がり……程なく爆散したのさ……。
　白夜のように眠らせてもくれねえヤツらを蹴散らすのはJaegerのWhiteKnight……。Heroに憧れるのも……Princessに憧れるのも……速さに憧れるのも……きっと根っこの部分は同じなのさ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

●5thJaeger PsychicEisbahn
「訳知り顔が小賢しい理屈で三角コーンを評価する――」
　Hovercraft乗りのJaegerが伸していたパイロン――いや三角コーン怪人はまだやる気らしい……。ヤツはUbelCodeに相当自信があるようだ……。
　そんなヤツとのBattleのPassengerは氷咲・雪菜（晴天の吹雪・f23461）……。誰でも相手してやる、なんて息巻くIceBurnGirlさ……。俺はTofuSellerじゃねえからSnowBattleは叶えてやれねえがな……。
　Battleは拮抗状態……互いにちぎり切れねえ展開……。先に見えるのは急角度のCorner……仕掛けたのは雪菜だった……。
「往きなさい、氷の弓騎士」
　雪菜がヤツらのMachineに向けて突き出した両腕が青白く輝きPsychicPowerを放つ……。
「この領域を知らない者は軽く言う。三角コーンの前で真っ直ぐ進むユーベルコードは世界中どこにもない――」
　だが……ConeHeadの放った三角コーン――いやPylonにぶつかった雪菜のPsychicPowerは理想的な角度でDrifting……。俺はハンドルを切って躱そうとするがMachine上部に着弾……天井が凍て付いた……。
「まだです！　『往きなさい、氷の――』」
　雪菜は再びPsychicPowerを放つ……。
「こっちは最高の状態だ。結果は変わら――」
「『――剣騎士』！」
「何だと！？」
　再びぶつかるPsychicPowerとPylon……。だが雪菜が放ったPowerはIceSwordKnight……。Pylonを斬り捨て、ヤツらのMachineを斬り払う……。
　ヤツらのMachineは凍り付いていき……タイヤまでも凍り付いた……。さらに俺のMachineの上部から氷の矢がヤツらの前の路面を凍らせEisbahnに変えていく……。そうさ……雪菜の一発目はIceBowKnight……雪菜のUbelCode「絶氷双騎」はそこまで見越していたのさ……。
　このスピード領域でEisbahnを走ればどうなるか……それは一瞬で判ることさ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 ボス戦 『ティラノサウルス怪人』

POW   :    ザウルスモード 【巨大なティラノザウルス】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。 SPD   :    ティラノクロー 【鋭く長い爪】による素早い一撃を放つ。また、【装甲をパージする】等で身軽になれば、更に加速する。 WIZ   :    学説バリエーション 対象の攻撃を軽減する【羽毛モード】に変身しつつ、【体から生えた鋭く尖った針のような羽毛】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

●BIBLIOMANIA INHERITOR ティラノサウルス怪人
　猟兵達のおかげで俺はKung-Fu WearのKaijin共から逃れられた……。
　だが……後ろから強烈なオーラが迫るのを感じている……。やがてMachineのバックミラーを照らす強烈なPassing……。
　減速し切れねえのか俺を追い越した一瞬……DriverSeatには恐竜頭の怪人が見えた……。ヤツのMachineのサイドボディには……。

「覇・王・龍」

　……の三文字……中黒含めて五文字がPaintされている……。さらにヤツのMachineのRearWingはWooden……。

「邪拳殿ラグーン」

　……と書かれてるように見える……。まるでKung-Fu DojoのSignboard……。つまり弟子の仇討ちに師範が出て来たわけさ……。
　ヤツもKung-Fu WearでSeatに座ってるんだろう……。そうじゃなきゃあんなWoodenSignboardでDownforceは得られねえ……。

　ヤツのMachineが俺の横に並ぶ……ヤツは人類よりも過去の時代の覇王がMotif……。
　だが、一度でも玉座を離脱したヤツのSeatなんてこのMAYOには残ってねえって思い知らせてやるまでさ……！


●6thJaeger ACatHasFastNails
　俺とT.rexHeadが並んでアクセルを踏もうとした時……後ろから更なるPassing……。
　そこにいたのは……Bikeに跨がったCatChimaira……いや……こいつはYokaiだ……。
「潰し合いだろ？　俺も混ぜろよ！」
　GoldenEyesを爛々と輝かせ、片手で抜き放つKatanaSword……。その目はT.rexHeadを猟るJaegerの眼光……。その猟兵は陽環・柳火（突撃爆砕火の玉キャット・f28629）……誰かがそう教えてくれたのさ……。
「猟兵か……冗談じゃねえ……！」
　T.rexHeadはMachineの窓から柳火に爪を向ける……というかこいつ俺と口調が被ってやがる……俺だって冗談じゃねえのさ……。
「オラァ！」
　柳火の刀とT.rexHeadの爪がぶつかって火花がCornerの後ろに流れていく……この領域で斬り結ぶなんてJaegerもKaijinもCrazy……。
　Cornerを終えて直線道路に入った瞬間、T.rexHeadはDoorをパージして両手で柳火に斬り掛かった……！
　ヤツのMachineは四輪……真っ直ぐ進めるならハンドルは要らねえ……だが柳火は二輪……ハンドルを離してタイヤが滑ればThe End……ここで仕掛けて来やがった……！
「そんなに斬られたきゃ――」
　柳火は何かをT.rexHeadに放った……。あれは……。
「斬ってやるよ！」
　あれは猫じゃらし……火が先かJarashiが先か知らねえが……柳火の刀の軌道が猫じゃらしを斬ると炎を上げてT.rexHeadの爪を焼き切っていく……！
　T.rexHeadの両手での爪技も速いが……百分の一秒以上の速さ……そんな柳火のUbelCode「猫式抜刀術『じゃらし落とし』」の刀捌きには及ばず……ヤツはKung-Fu Wearにまで斬り込まれ、Seatが炎を上げたのさ……。
「いやー通信講座もバカにできねえなこりゃ」
　Drivingどころでなくなって減速するヤツのMachineに追撃でもするつもりか、柳火もTurnしていなくなったが……。
　あんなKatanaArtsが通信講座でLearningできるなんて……やはり猟兵はCrazyなのさ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

●7thJaeger AGirlHasTwinTails
「この事件を解決すれば、また一歩世界の平和に近付くんです！」
　ParkingAreaに入った俺はロザリア・ムーンドロップ（薔薇十字と月夜の雫・f00270）と名乗った少女のJaegerの話を聞きながらMachineのRepairを待っていた……。
　ロザリアの話では、俺達の世界……Jaegerの言うキマイラフューチャーは猟書家……BIBLIOMANIAとかいうヤツらの暗躍が続いているらしい……。
「レッドケープさんを狙っているのは『ロンダリングラクーン』の後継者です。先程のお話では何故か看板はラ『グ』ーンだったみたいですが……」
　ロザリアは丁寧にノートに書き留めているが……その謎の答えは4thWallの向こう側……そんな気がするのさ……。

　その時……けたたましいSquealと共にMachineが……いや、大きな黒い鳥が乗り込んで来た……。俺達が飛び退くと、その鳥が振り返り正体が判る……。さっきのT.rexHeadだ……。
　ヤツの羽毛が飛び散り……そのNeedleがあらゆる物に刺さる……！
「わっ、痛たた……！　出ましたね！　えーと……近年の学説的に鳥さんの猟書家！」
「そうさ……。DinosaursはBirds……。つまり今の俺はBlackBird……」
　……やはりこいつ俺と口調が被ってやがる……というかその名乗りは別の意味で冗談じゃねえ……。
「せっかく取り戻した平和を脅かすなんて許せません！　『オーバーレイ・ムーンスタイル！』」
　ロザリアの姿が眩く輝き……輝きが収まればそこにはTwinTailMagicalGirlのロザリア……。
「魔法少女ムーンロザリア、月と一緒に成敗です！」
　三日月型魔法石のRodを構えロザリアが言い放つ……。俺もヤツも見届けた……UbelCode「ムーンロザリア・スタイルチェンジ」……HenshinBankはWait……それが暗黙のRule……。

「邪魔者は撃墜（オト）す――」
　ヤツがロザリアに向けて走り始め……。
「クレセント――」
　ロザリアがRodを構え……。
「――ブレイカー！！」
　ロザリアの振り抜いたRodがヤツを殴り飛ばしたのさ……。PhysicalもMagic……それがMagicalなGirl……。
「手応えはありました！　ですが猟書家幹部の後継者がこれで終わるとは思えません！　道に出て様子を見ましょう！」
　ロザリアはShootingStarに跳び乗り……俺はMachineに乗り込む……。
　Heroineだって立派なHero……Jaegerに老若男女は関係ねえのさ……。

成功 🔵​🔵​🔴​

●8thJaeger AmbulanceTurbulence
　ShootingStarが彼方に飛び去り……俺は再びMAYOの街を流し始めたが……。
　バックミラーに映ったSilhouetteはまるでDinosaurMovie……ヤツはMachineごと巨大化して俺を殺すためだけに追い掛けて来やがる……！　振り切れねえ……！
　その時……ヤツのさらに後ろから小さな光……そして耳にすればそれと判るAmbulanceのSiren……。
　EmergencyVehicleの通行は最優先……それが公道のRule……だがEmergencyは俺もなのさ……！
「救急車並走します！　私は猟兵の佐藤・和鏡子（リトルナース・f12005）です。手当ては必要ですか？」
　AmbulanceのSpeakerから少女の声……NurseCapにSailorCollarのDriverが片手にマイク……。彼女が和鏡子というJaegerか……。
　俺は親指で後方を指差す……Jaegerならこれで判るだろう……m'aiderさ……。
「分かりました。ではあの恐竜を救急車で引っ張りますね」
　和鏡子のAmbulanceは後方に何かを撃ち出した……。フック付き牽引ロープ……。ヤツの足回りに引っ掛かり絡め捕るとAmbulanceが加速しヤツは引っくり返った……。
「救急車牽引します。お大事に」
　和鏡子はハンドルを切ってジャンクションの向こうへと降りていく……。横倒しのデカブツを難なく「牽引」……それが和鏡子のUbelCode……。
　RotaryBeaconとSiren目掛けてヤツも暴れようとしていたが……バックミラーの中では最後まで引きずられたままだった……。
　アスファルトの乱気流に引きずられたヤツが行き着くのはHospitalかMuseumか……いずれにせよヤツは化石のようにAmbulanceに埋まるKillMarkとなるだろう……。

成功 🔵​🔵​🔴​

●9thJaeger C. Navigation
「『恐竜』とは……『過去に栄えた陸生の絶滅ハ虫類』。なるほど、影朧と同じく過去から生まれたと」
　雪代・桜花（桜仙・f23148）と名乗ったJaegerはPassengerSeatでDictionaryを読んでいる……。桜學府とかいう異世界の制服に知識欲を包んだSchoolGirlさ……。
「そして『走り屋』とは……『道路を車やバイクでスピードを出して走ることを特に好む人々』。確かに、これほど速い自動車は帝都では見掛けませんね。亜米利加にならあるでしょうか」
　そうさ……。俺達はMachineでT.rexHeadの怪人から逃げているRunaway……。勉強熱心はいいがSontokuじゃいられねえ……。
「ここからキツいCornerが続く……揺れるが耐えてくれ……！」
「それなら私もレッドケープ様のような『走り屋』のお召し物に変わりましょう」
「おい……！」
　CornerでSeatBeltを外されちゃ堪らねえ……つい声を荒げちまったが、桜花は俺の声が出る前に着替えを済ませていた……。SeatBeltも外さず「オール・ワークス！」……これが桜花のUbelCode……。
　桜花は俺のレーシングスーツより頑丈そうなボディスーツに身を包み、Dictionary代わりにホログラムを読んでいる……。Machineの前方には桜花のスーツと同期したDrone……。その二機は後方へ……バックミラーに映るT.rexHeadのMachineを偵察……。
「次の曲がり角で長い爪を伸ばして攻撃してきます。このように回避してください」
　ホログラムが俺の目の前に走行ラインを描く……。これがDroneのデータと桜花の瞬間思考力が導き出した俺へのAnswer……ドラテクで凌げるならやってやるまでさ……。
　桜花のラインはT.rexHeadの動きを読み切った完璧なZone……躱されたヤツはDoorをパージして桜花に爪を振るったが……それさえも瞬間思考力のAnswerの範疇……パージと同時に軽機関銃が火を噴いていた……。
　Criticalに弾丸の雨を浴びたヤツは失速しバックミラーからも消えた……。Droneは桜花の目の前に戻ってきたかと思ったらMAYOの街のネオンに飛んでいく……。
「『ハコマヨラグーンエリア』……まぁ、中華街があるのですね。中華料理店でのアルバイトも面白そうです」
　ヤツを完全に撃墜（オト）したらMAYOの中華街で祝勝会も悪くねえかもしれねえな……。

成功 🔵​🔵​🔴​

●10thJaeger LaunderingLagoonStory
　ジャンクションから上がってくるMachineはCavalier……俺の隣に並んだ……。
「The Rexの脅威は退けられたのか？」
　その声は津崎・要明（ブラックタールのUDCメカニック・f32793）……他のJaegerの情報を受けてMachineを乗り換えてきたようだ……。
　炎の刃……月の魔法……牽引に銃撃……BIBLIOMANIAの幹部継承者がどれだけ強くとも、もう虫の息だろう……。
「姿が見えなくても油断するな。Spiritsの尽きてねえ奴が――」
　要明の言葉と同時に背筋に寒気が走る……。バックミラーに映り込んだ強烈なオーラを湛えたMachineが距離を詰めて来やがる……！
　もう走ることもままならねえMachineのはずが……俺への殺意とSignBoardのDownforceだけでここまで走るのか……冗談じゃねえ……！
「――諦めが悪い奴が皆Oblivionになるのさ。この世界だって俺達は一度ヤツらとの戦いを制してるんだ」
　一瞬だがヤツの周囲に景色の乱反射が見えた……後で聴いた話……要明のCavalierに仕込まれたWorker beesをSignBoardに捕捉させて俺を追っていたらしい……そのためのMachineChange……。
「この世界もお前も俺達が守る。 Guard and counterは任せろレッドケープ。Goalとgloryがお前を待ってる」
　HAKOMAYOのネオンに俺達は飛び込む……。

　バックミラーの中で要明とヤツが火花を散らしている……俺に迫るラインを要明がBlocking……T.rexHeadも負けじとラインを変えて迫ろうとするDogfight……。
　その時……ヤツのMachineが爆ぜた……Machineそのものをパージして俺に迫る……T.rexの咆哮のようなLast Kung-Fu……！
　ヤツの爪がバックミラー……いや、俺目掛けて迫る……！　アクセルをFlatOutしても振り切れねえ……！

「其処までは届かないさ。そのラインでは――そして俺がいるからな」
　Beaverの鋸刀がヤツの爪を斬り飛ばし……さらにヤツの大口から真っ二つに斬り捨てる……これが要明のUbelCode「Breaking avoid」……。
　ヤツの姿も、要明も、バックミラーの中に消えていく……これが俺達の勝利……。
　いや……勝利と言うには希薄……いつかどこかで聞いた……勝利とは次の走りに残る権利だけってのがしっくりくる……。

　俺はMAYOのビーチエリアにMachineを停めた……程なく要明のCavalierも傍に着く……。
　要明はヤツのMachineからRearWing……「邪拳殿ラグーン」のSignboardを持って来ていた……。
「こいつがある限り『邪拳殿』は無くならない気がしたんだ。だから俺達でもらっておこうぜ」
　WoodenSignBoard……これが俺達のRewards……。

　そのRewardsに要明は早速何かを書き込んでいる……。

「『スゴイキレイ ラグーン』海の家コチラ→」

「こんなのどうだ？　ここで海の家をやるんだ。レッドケープでも、身体を借りてるキマイラでもいい。これが俺達のRewards、そして俺達のGS……GloryShopさ」
　海の家はSummerShop……そうか……要明はもう未来に向けて走り出してるのか……。

「いいぜ……俺達の……未来へ続くGSは俺が預かろう……」
「任せたぜ。次会う時はどんな顔になってるか楽しみだ！」

　俺達は改めてHigh Touchを交わして互いの走りを讃え合い……要明達JaegerはExhaustとTeleportの彼方に消えていく……。

　そうさ……ここから始めるのさ……。

　俺達のLaundering Lagoon Story……！

大成功 🔵​🔵​🔵​

最終結果：成功 完成日:2022年03月06日