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えっちな研究所から物資を持ち帰れ!

#アポカリプスヘル #お色気

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#アポカリプスヘル
#お色気


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●えっちな研究所
 廃墟に男の叫び声がこだました。
「うおおお! 好きだあああ!」
 服を脱ぎ捨て裸で仲間である奪還者の女に跳びかかる男。
 女はそれを素早く回避した。
「あんたはタイプじゃない!」
「ごふっ!」
 男は顔面から埃の積もった床に着地して額をしたたかにぶつけた。だが精神的なダメージの方が大きそうである。
「あたしが好きなのは……」
 女は振り返りもう一人の男へと視線を向ける。
「あんたよ!」
「ほ、本当に?! 僕もずっと前から、君のこと……!」
 二人は抱き合い濃厚なキスを交わし始めた。
「そ、そんな……! うあああ! オレのこの気持ちは! うずきは! どうしたらいいんだあああ!」
 熱を帯びた体をどうすることもできずに男はその場にうずくまった。
 その背後に忍び寄る影。影は素早く男の体を拘束した。
「うお?! な、なんだ?! ……ま、待て! 俺は男だ! やめ――アッー!」
 廃墟に男の悲鳴がこだました。

●グリモアベースにて
「て言うわけだから、あとよろしく」
 予知の映像が終わった瞬間に集まった猟兵たちを転送しようとするヘザー・デストリュクシオン(白猫兎の破壊者・f16748)。猟兵たちの必死の説得のおかげで何とか思い直した彼女は仏頂面で説明を始める。
「アポカリプスヘルで、まだだれも入ったことがない建物が見つかったの。それで奪還者が使えるものがないか探しに行ったら、その建物がえっちなけんきゅーじょだったみたいなの」
 えっちな研究所。一体だれが何のためにそんなものを作ったのか。まったく意味がわからないがあるのだから仕方がない。
「しかもそこにえっちなオブリビオンまでいて、ああなっちゃったみたいなの。だからみんなには、奪還者の人たちより先にけんきゅーじょに行って、使えそうなものをベースにとどけてあげてほしいの」
 なんだか嫌な予感しかしないがオブリビオンがいると言うのならば猟兵の出番だろう。
「中に入るとえっちな気分になる電波が出てくるシカケがたくさんあるみたい。壊したりしてがんばって進んでね。他にもえっちなワナがあるかもしれないから気をつけて」
 やはりまともな研究所ではなさそうだ。
「そのうちオブリビオンも出てくると思うの。ウォークっていう獣人知ってる? そいつみたいな豚っぽいやつなの。やっぱりえっちなことしようとするみたいだから、えんりょなく壊しちゃってね。敵を壊しちゃったら、あとは使えそうなものを持って帰るだけなの」
 説明を終えたグリモア猟兵は仏頂面なまま猟兵たちを激励した。
「いろいろタイヘンだと思うけど、がんばってね。それじゃあ、いってらっしゃい」


彌厘
 ネタ寄りのお色気依頼です。苦手な方は参加をお控えください。
 また、どの年齢の方も安心して楽しめるような、真の意味で健全なお色気依頼を目指したいと思っています。なので、過激なプレイングは採用しませんし、過激なリプレイは書きません。お色気依頼に参加してみたいけど怖くて参加したことない人など、お気軽にご参加くださいませ!なんならお色気せずにネタに走っても大丈夫ですよ!心情多めにいただければ、少女漫画のようなお色気リプレイになるかも?
 複数人でご参加の方は必ずお相手との関係を明記してください。恋人や恋人未満な関係の方とのご参加と、そうではない方とのご参加を誤認しないための措置です。また、五人以上でのご参加は全体の参加者数によっては採用できない可能性があります。
 第一章のプレイングは断章の投稿はありませんので、オープニング公開後すぐに受付します。受付終了はタグとマスターページでお知らせしますのでご確認ください。
 二章と三章は断章投稿後から受付になるかと思います。タグとマスターページで随時お知らせしますので、ご確認お願いします。
 それでは、素敵なプレイングお待ちしています!
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第1章 冒険 『精神電波を突破せよ』

POW   :    強い意志で、電波に耐え切り、電波装置を破壊する

SPD   :    電波の影響が薄い地点から接近して、電波装置を破壊する

WIZ   :    電波に対する解決策を思いつき、電波装置を破壊する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神代・凶津
研究所に入ってからエロい電波とやらを感じるが、俺は見ての通りの仮面だから性欲とは無縁だし今回の仕事は楽勝だな、相棒。
「そ、そうですね。」
ん~?おんやぁ?相棒、ムラムラしてんのか?(ニヤニヤ)
まあ、相棒も年頃の女だし最近は忙しかったから一人でシている暇もなかったから相当溜ま、ってええええええッ!!?
(地面に叩き付けられる鬼面)

怪しい仕掛けは『炎獄砲』でぶっ壊しながらガンガン進むぜ。
ん?モジモジしてどうした相棒?
「・・・少し一人で先に行って下さい。」
・・・あ~、はいはい。何があるか分からんから手早くなあ(浮遊で先に)
「~~ッ!少し別行動くらいで何かある筈ないじゃない(フラグ)」


【アドリブ歓迎】



●お約束
 研究所に最初に現れたのは巫女姿の女性。彼女は神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)の相棒の神代・桜である。
 凶津は彼女が持つ赤い鬼のお面だ。
「さっきからエロい電波とやらを感じるが、俺は見ての通りの仮面だから性欲とは無縁だし今回の仕事は楽勝だな、相棒」
 何しろ彼には体がない。それ故に性欲を発散する必要もないのだ。
 凶津は上機嫌で相棒を見た。
「そ、そうですね」
 桜が無口なのは常だが何やら様子がおかしい。妙にぼんやりしているし顔が赤い。
 その理由にピンときて仮面は意地の悪い笑みを浮かべた。
「んー? おんやぁ? 相棒、ムラムラしてんのか?」
「……っ!」
「まあ、相棒も年頃の女だし最近は忙しかったから一人でシている暇もなかったから相当たま、ってええええええッ!?」
 桜に思い切り床に叩きつけられた。
「セクハラ、やめてください」
「へいへい、わかりましたよ。……ったく、もうちょっと加減してくれよな」
 凶津はブツブツ文句を言いつつ浮かび上がる。
「……ん? なんだ、あれ?」
 二人は怪しい装置を発見した。スイッチやレバーがついた台の上にアンテナのような物がついている。どうやらこれが電波装置のようだ。
「んじゃあ、壊しちまうぜぇ!」
 仮面の口から放たれた火炎球により装置は煙を噴き動かなくなった。
「よし、どんどん行くぜ!」
 二人は通路を奥へと進んでいった。
 しかし奥へ行けば行くほど電波の影響が強くなってくる。凶津には効かないが桜はそうはいかない。思わず彼女は立ち止まった。
 それに気づいて凶津も宙に制止する。
「ん? モジモジしてどうした相棒?」
 我慢の限界に達した桜は顔をうつむかせて答えた。
「……少し一人で先に行って下さい」
「……あー、はいはい。何があるかわからんから手早くなあ」
 凶津は桜の言葉の意味をすぐに察した。ニヤニヤと笑うと浮遊して通路の先へと進んだ。
「――ッ! 少しの別行動くらいで何かあるはずないじゃない」
 自分のしようとしていることを理解されて羞恥心を誤魔化すようにつぶやく。
 しかし残念ながらこういった状況ではお約束というものがある。
 ほんの一、二分後には凶津のところまで桜の悲鳴が聞こえた。慌てて来た道を戻った彼が見たものは。
「どうし……邪魔して悪い」
 天井から伸びるいくつものコードの先端についたいくつもの手。そしてそれらに巫女装束を脱がされかけている桜の姿だった。
 桜は赤面しつつ凶津をにらんだ。
「早く助けて下さい!」
 何しろ彼女は完全に脱がされないように服を押さえるだけで手一杯である。
「わかったわかった」
 凶津の火炎球のおかげで桜は事なきを得た。
「しかし……」
 服がはだけて素肌や下着が見えてしまった桜の姿に凶津は感慨深げな声を上げた。
「デカくなったなああああああ!?」
 仮面は再び桜によって床に沈められたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

チナイ・チノセ
連携アドリブ歓迎。
SPDでいきます。

何やら不穏な空気ですけど…遠くからなら何とかなります…よね?

遠方より電波装置を観察するなどして【情報収集】、電波の影響が薄いルート・狙撃地点を探します。
その地点が割り出せたならば迅速にそのポイントに移動をします。

なんというか、用途が全くわからない施設ですね…。

移動完了したのちにUC【過剰荷電粒子砲】を起動、ソーシャル・レーザーを変形させて【スナイパー】で射程ギリギリから電波装置を打ち抜こうとします。


豊水・晶
まさか、アプカリプスヘルでの初依頼がこんなことになるなんて。
誰がどうしてこんな研究所なんか作ったんでしょう。いやまあ、えっちなことは必要ですし、否定はしたくないんですが。
その…やっぱり恥ずかしいですね。
さっきから無駄に多い電波は環境耐性やら結界術やらがありますけど、やっぱり完全には防げていなくて。
私、半竜化すると下半身が竜の体になるんですよ。だからその、普段から着けていなくて。
その…まあ…はい…。
うう、早く物資とオブリビオンを倒して帰りましょう。
アドリブや絡みなどは自由にしていただいて大丈夫です。



●おあいこ
「まさか、アポカリプスヘルでの初依頼がこんなことになるなんて」
 豊水・晶(流れ揺蕩う水晶・f31057)は思わずため息をついた。
 するとその後ろを歩いていたチナイ・チノセ(探し求める者・f24476)がビクッと体を震わせる。
「ゴ、ゴメンナサイ……! ワタシミタイナ、頼リナイノガ一緒デ……」
 内気な彼女は緊張のあまりつい電子音声でしゃべってしまう。
 そんなチナイに晶は慌てて首を横に振った。
「違う違う! チナイちゃんのことじゃなくて、この研究所のことですよ。誰がどうしてこんな研究所なんか作ったんでしょう。いやまあ、えっちなことは必要ですし、否定はしたくないんですが。その……やっぱり恥ずかしいですね」
「あ……。そ、そうですよね。ごめんなさい……。なんというか、用途が全くわからない施設ですよね……」
「チナイちゃんのことは、むしろ頼りにしてますよ。電波の影響が少ないルートを見つけてくれて、すごく助かってます」
「いえ、そんな……! 晶さんの結界術で電波を防げていますから……!」
「ずっと結界術を使っていたら疲れちゃいますから、電波の薄いところで休めて助かってますよ。有難うございます」
「そんな……! こちらこそ、有難うございます……!」
 チナイはサイバーヘルムを被った頭を深々と下げた。
 チナイが電波の影響が少ないルートを割り出してそこを進む。影響が強くなり始めたら晶が結界術で電波を防ぐ。そして装置が見えたらチナイが荷電粒子砲でそれを狙撃する。二人はそうやってここまで来ていた。おかげで電波の影響はあまり受けていなかった。
 しかし順調に進んでいたからこそ油断があったのかもしれない。
「きゃああ?!」
 突然床下から現れた触手に足を取られてチナイは盛大に転んだ。
 触手と言っても機械でできた触手である。精巧に作られているがわずかに機械の駆動音が聞こえる。
 それがチナイの足を伝って這い上がってくるのだ。
「ひいっ……!」
 チナイは恐怖で固まってしまった。
「チナイちゃん!」
 その姿を見て晶は瑞玻璃剣を抜刀。水晶のような美しい刀身を振るって斬撃波を飛ばし触手を切断した。
「チナイちゃん、大丈夫ですか?!」
「はい……。有難うござい――後ろ!」
「ひゃあ?!」
 いつの間にか晶の背後にもいた触手。それが晶のお尻を服の上からなで回した。
 チナイはすぐに片膝を立てソーシャル・レーザーを構える。晶に絡まろうとする触手のみを狙撃した。
「晶さん、大丈夫ですか?!」
「はい、何とか……。有難うございました」
「いえ! 私も、助けてもらったので……!」
「ふふ、おあいこですね」
「……そうですね」
 二人は笑い合うとまた通路を進み始めた。
 実はこの時晶は心底安堵していた。
(よかった、服の中まで入ってこられなくて……!)
 竜神である晶は半竜化すると下半身が竜の姿になる。その時に下着があると邪魔なのだ。だから彼女は普段から下着を身に着けていない。つまり服の中に入ってきていれば直接お尻を触られていたことになる。
(本当によかった……)
 手遅れになる前に早くこの依頼を解決しようと心に誓った晶だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カシム・ディーン
ううっ…OPの人が可哀想で泣けます
「後でメルシーが慰めようかな」(銀髪少女(スタイルは良いぞ☆
或いはいっそあの女を僕らとあのお兄さんもありですね

まぁその前に突破しますか

この程度のエロ電波なんぞ無くなって僕は常にエロエロですよ
「ご主人サマはブレないね♥」

【情報収集・視力・戦闘知識】
トラップの捕捉と突破はやり続けるが

少しばかりぼーっとするな
「(これはちゃんすかも♥)」

転倒系とか狭い場所に閉じ込められての密着状態等のトラップに引っ掛かりまくるっ

だぁぁぁっ…!なんで引きはがせねーんだっ

「えへへー♥電波の影響ご主人サマ受けてるみたいだよ☆メルシーの胸を堪能するものいいんだぞ♥」
(ご機嫌に離さない機神



●慢心
 カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は予知の内容を思い出して唸った。
「ううっ……あのフラれたお兄さんが可哀想で泣けます」
「後でメルシーが慰めようかな?」
 これは銀髪の少女メルシー。こう見えてもカシムのキャバリア『メルクリウス』である。彼のユーベルコードの力で人の姿に変身しているのだ。
「……とはいえ、あれは予知でまだ現実には起きていないこと。ということは、この依頼を解決すればあのお兄さんはフラれないし、お兄さんの純潔も守られる!」
「まあ、フラれるのは時間の問題かもしれないけどね! 他の二人は両片思いだったみたいだし☆」
「くっ……! 三人チームで一人あぶれるとか、控えめに言って地獄ですよ」
「あれ? ご主人サマにはその経験があるのかな?」
「……うるさいですよ」
 何はともあれ今は依頼を解決することが先決だ。
 カシムはトラップを警戒しつつ電波は気にせず通路を進んでいく。
「この程度のエロ電波なんぞなくても僕は常にエロエロですよ」
 だから問題ないと言わんばかりにフンと鼻を鳴らす。
「ご主人サマはブレないね♪」
 カシムは自身の戦闘知識からトラップの位置を割り出す。そしてそれを回避や破壊して進んでいった。
「ふう……」
 しかし電波への対策をしていなかったツケが回ってきた。体は熱いし頭がぼんやりする。うまく考えがまとまらなくなってきた。
 そんな主の姿を見てメルシーは子どものように無邪気にこんなことを考えていた。
(これはチャンスかも♪)
 従者の考えなどつゆ知らずカシムはぼんやりとしたまま歩いていた。
 すると突然足元の床がパカッと開く。
 普段の彼ならばこんな古典的な罠にかかったりはしない。だが今のカシムには回避という言葉は頭に浮かばなかった。
「うわああ?!」
「きゃああ☆」
 二人が落ちた先は何故かとても狭かった。その狭さは掃除用具箱並である。そんな場所なので当然二人の体は密着せざるを得ない。
「ちょっ……! メルシー、離れろ!」
 彼女を引きはがそうとした手は逆にメルシーを抱きしめていた。
「だぁぁぁっ……! 何で引きはがせねーんだっ」
 体と体が密着してメルシーの大きな胸がカシムの胸に当たる。その柔らかな感触に彼の体の一部が元気になってしまった。
「えへへー♪ 電波の影響、ご主人サマも受けてるみたいだよ☆ メルシーの胸を堪能するのもいいんだぞ♪」
「ああっ! こら、動くなメルシー!」
 体を擦りつけるように抱き着いてくるメルシー。
 カシムは彼女が満足するまで離してもらえなかったのだという。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎

う~ん…えっちな研究所…この過酷なアポカリプスヘルの環境の中で生き抜いて行く為には、そういう思考を刺激するのもアリなのかもしれないけれど…
そうして生き抜いている人々の生態でも研究していたんだろうか?(汗

ま、まぁ…なんにせよ、奪還者の人達が被害に遭う前に何とかしないとな…悲劇しか生まない
…?でもそれって、俺達猟兵が代わりに悲劇に見舞われる…って事?
な、何とかなる…かな…うん

なんかあちこちで騒動が起こっていそうな予感がするが…
俺自身は【結界術】で【精神攻撃】への耐性を付与した結界を張って、その中に入りながら調査しよう
…精神攻撃への抵抗出来ているはずだけど、なんか悶々するな…(遠い目



●受難
 鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)は通路を進みながら腕を組んだ。
「うーん……えっちな研究所……」
 荒廃したアポカリプスヘルで生き抜き子孫繫栄させるにはこういった施設も必要なのだろうか。そんなことを考えていた。
(ま、まぁ……なんにせよ、奪還者の人たちが被害に遭う前に何とかしないとな……悲劇しか生まない)
 そこまで考えてふとひりょの脳裏に疑問がよぎる。
(……あれ? でもそれって、俺たち猟兵が代わりに悲劇に見舞われる……ってこと?)
 嫌な予感に背筋が寒くなる。しかし依頼を受けてしまったのだから仕方がない。
「な、何とかなる……かな……うん」
 ひりょは結界を張りつつ歩を進めた。
 だが結界を張り続けるのはそれ相応の手練れでなければ難しい。彼は結界術に精通しているわけではないためどうしても電波を完全に防ぐことはできなかった。
(なんか悶々とするな……)
 気が散っていたひりょに突然壁が飛び出してくる。
「うわあ?!」
 壁に押されてその反対側にある部屋へと弾き飛ばされた。そして一つしかないドアが自動で閉められてしまう。
「……クソッ、開かない!」
 自動ドアのためドアノブも掴めそうな突起もない。体当たりも試したがびくともしなかった。
 困り果てていた時天井からゆっくりとプレートが下りてくる。そこには文字が書かれていた。
「えっと……『映像を見終わらないと出られない部屋』?」
 タイミングを計ったように正面の壁に備え付けられているモニターの電源が入る。
 そこに映っていたのは裸の男女がベッドの上で睦み合っているところだった。艶めかしい音声が室内に響く。
「……ッ!」
 思わず画面から顔をそらした。
 すると映像と音声が途切れる。画面に目を戻せば再び映像と音声が流れ始めた。どうやら本当にきちんと見ていなければ出られないらしい。
(勘弁してくれ……! いや……でも、一人でよかったかもしれない)
 もしもこんなところにだれかと一緒に閉じ込められていたら気まずいことこの上なかっただろう。
 ひりょはどうにかプラスに考えて映像を最後まで見切った。幸いドアは開いてくれたため無事部屋から脱出を果たしたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リジューム・レコーズ
電波…ですか
ガスや薬物なら種族柄何ともありませんが電子干渉はいけませんね
それでも生身の猟兵が向かうよりマシでしょう
いざとなれば感情機能を遮断すればいいだけですし

なる…ほど…
確かに影響は出ますね
人体をほぼ完全再現したボディも仇になりましたか…
それでも致命的なレベルではありませんが
一体誰が何の目的でこんな施設を作ったんだか
おまけに妙な罠ばかり仕掛けられてますし
言ってるそばから触手が…ん、く…そんな乱雑にまさぐられたところでっ!
付き合う必要もありませんからパワーアシストギアを起動して破壊しながら進みます
やれやれ…人を愚弄するつもりはありませんが、劣情とはつくづく邪魔なものですね…


アルマ・リナレス
はあぁ!?何よこの研究所!?
ふざけてんのかしら…!
変な電波が出てるって…どうしようもないじゃない…。
下手に設備を探るよりは強行突破で壊しちゃった方が早いかしら。
力尽くで敵と機械を破壊してガンガン進んでいくつもりだけど…ユーベルコードは今回あまり使いたくないわね…。
反動で服が燃えちゃう事あるから。
普段は全然気にしないんだけど…。
電波の影響受けたら恥ずかしくて集中出来なくなるかも…。
でも剣だけで全部破壊していくのはちょっと手間ね。
後先考えずに使って半裸とか全裸とかになったら結構困るかも。
他の猟兵の目もあるし…。
くっ、こうなったらヤケよ!

アドリブ、絡み歓迎。
セリフどんどんアレンジしてください。



●強行突破
「はあぁ!? 何よこの研究所!?」
 アルマ・リナレス(ダンピールのブレイズキャリバー・f23863)は叫ぶように言って電波装置に鉄塊剣を振り下ろした。白い肌が赤く見えるのは気のせいではないだろう。
「一体だれが何の目的でこんな施設を作ったんだか」
 あきれた声音で言ったのはリジューム・レコーズ(RS02・f23631)。ウォーマシンである彼女の人体を再現した外装もほんのりと赤みを帯びている。ガスや薬物の効果は受けないが電子的な干渉は彼女も影響を受けてしまうのだ。
「……アルマさん、あなたは下がってください。電波の影響はわたしの方が生身のあなたよりマシなようですから、わたしが先導します」
「そう……?」
 申し訳ない気持ちはあるもののアルマには電波への対抗手段がない。そのためすでに体は熱を帯び頭がぼんやりとしていた。このままではリジュームの足を引っ張ってしまいかねない。
「……わかったわ。前はお願いね。後ろは任せて」
「はい。よろしくお願いします」
 二人は協力して電波装置を壊しながら通路を進んでいく。
「これは……」
「うわっ、何よこれ!? 気持ち悪っ!」
 二人の行く手をふさいだのは通路にひしめき合う機械触手の群れだった。
 不気味にうねる触手にアルマは思わず顔をゆがめる。
「こんなところ通れっていうの!?」
「……仕方ありません。他に道はありませんから」
 リジュームは触手をかき分け通路を進み始めた。
 それを見たアルマも大きなため息をついて後に続く。
「くっ、こうなったらヤケよ!」
 鉄塊剣を振り回して触手を薙ぎ払いながら進んでいった。
 しかし触手の数が多すぎる。それらはあっという間に二人の体に絡みついた。
「……ん、く……!」
「うっ……こんなの……!」
 不快感と共に電波の影響で快感もわずかに感じてしまう。それでも触手がアーマーや服の中にまで入り込もうとすればすぐに我に返った。
「――そんな乱雑に、まさぐられたところでっ!」
 リジュームはパワーアシストギアを最大出力で起動。自分に絡みつく触手を引きはがすと周囲の触手に叩きつけた。
「いい加減に、しなさいよ!」
 アルマが自分の腕を切り裂くと血ではなく地獄の炎が噴き出す。それは彼女の周囲にいた触手たちを焼き払った。
「――って、ああ!」
 勢いあまって自分の服の袖まで燃やしてしまい慌ててユーベルコードを解除した。
「大丈夫ですか、アルマさん?」
「ええ、何とか」
「じゃあ行きましょう。早くしないとまた絡みつかれますから」
「ええ。まったく、どれだけいるのよこいつら!」
「やれやれ……人を愚弄するつもりはありませんが、劣情とはつくづく邪魔なものですね……」
 二人は機械触手を壊しながら先を急いだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『廃棄指定『第二十三模倣体』』

POW   :    第四種戦闘行動(集団蹂躙)
【押し倒し】を狙った【全力、全体重】突進によって与えたダメージに応じ、対象を後退させる。【標的】を同じくする【個体】の協力があれば威力が倍増する。
SPD   :    第二種捕食行動(侵蝕形態)
自身の肉体を【高靭性】の【触手侵蝕形態】に変え、レベルmまで伸びる強い伸縮性と、任意の速度で戻る弾力性を付与する。
WIZ   :    指定外特殊行動(昂奮分泌)
全身を【非常に潤滑性の高い体液】で覆い、自身が敵から受けた【喜悦への期待、昂り】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 猟兵たちはどうにか電波装置や罠を壊して物資保管庫の前までたどり着いた。しかしそこには先客がいた。
 獣人ウォークを元に作られた『廃棄指定『第二十三模倣体』』である。それが保管庫の前にたむろしていた。
「お……女!」
「男、いらない! 女、置いてけ!」
 猟兵に女性が多いのを見て興奮した様子で模倣体たちが襲いかかってくる。これに捕まればどうなるかはあまり想像したくないところだ。
 オビリビオンを倒し保管庫への道を確保しよう。
神代・凶津
おっと奴さん、相棒をご所望らしいぜ。
モテモテじゃねえか相棒。
「・・・勘弁してください。」

こんな豚野郎共軽くひねって・・・って、ぶげッ!?

(想像以上のスピードで桜を狙って突進してくるオブリビオン達に弾き飛ばされる凶津。さっきの電波の影響が未だ抜けず本調子でない桜は、なす術もなく押し倒される。巫女服を剥ぎ取ろうとする集団に対抗しようにも多勢に無勢。遂に・・・)

って、痛えじゃねえかッ!?てか俺を無視して盛るとはいい度胸だぜッ!!
無防備な豚野郎共に浮遊して炎獄砲の連射を浴びせてやるッ!
怯んだ隙に相棒の顔に被さり本調子でない相棒の代わりに体を動かし、敵の攻撃を見切り妖刀で叩き斬ってやる。


【アドリブ歓迎】


リジューム・レコーズ
あれがウォークでしょうか?
事前情報と外観がほぼ一致しますね
奴等の生態系なんて知りたくもありませんが、どうやら女性に対して並ならぬ執着心があるようですね

ちっ…無駄に数ばかり多い…
ですが殺る気がまったく感じられませんね
それらしく苦戦する素振りを見せ、か弱そうな振る舞いをして油断を誘ってみます
引き付けて無防備になる瞬間を待ちます
とは言え気持ち悪いですね…やはり嫌なものは嫌です…
押し倒して勝ち誇っているところを悪いんですが…パワーアシストギア!
捉えた一体をハンマーのように振り回して周囲の模倣体に叩き付けます
おおよそわたしをただの女性だと思い込んでいたのでしょうが!生憎中身はウォーマシンなんですよ!



●油断大敵
 凶津は相棒の桜やリジュームに一直線に向かってくる模倣体たちを見てニヤニヤと笑った。
「おっと奴さん、相棒とあんたをご所望らしいぜ。モテモテじゃねえか」
「……勘弁してください」
 桜は心底嫌そうな表情をした。敵の勢いに若干腰が引けている。
 リジュームも顔をしかめた。
「奴らの生態系なんて知りたくもありませんが、どうやら女性に対して並ならぬ執着心があるようですね」
 女性二人に仮面はケラケラと自信満々に笑って見せる。
「こんな豚野郎ども、俺が軽くひねって」
「女ァ!」
「ぶげッ!?」
 凶津は飢えた獣をなめていた。
 模倣体たちは彼の想像をはるかに超えた速度で桜とリジューム目がけて突っ込んできたのだ。それらは凶津を跳ね飛ばす。電波の影響で集中力を欠いていた桜を簡単に押し倒した。
「きゃああ!?」
「桜さん!」
 助けたいのは山々だがリジュームも敵に囲まれて身動きが取れない。
「ちっ……無駄に数ばかり多い……」
 しかし殺意は全く感じられない。自分たちの欲求を満たすことしか考えていないようだ。
(それなら……)
「嫌っ……来ないで! お願いします、殺さないで……!」
 か弱い演技で敵を油断させて引き付ける作戦に出た。
 模倣体たちは一瞬顔を見合わせると下卑た笑みを浮かべる。
「オレたち、オマエ殺さない。オマエ、オレたち、満足させられたら」
 そしてリジュームも押し倒された。
 桜とリジュームに模倣体たちが群がる。二人の両腕と両足を押さえつけ巫女服とアーマーを乱暴にはだけさせた。下着が露わになり興奮して荒い呼吸をしながら顔を近づけてくる。
「……っやめて!」
(気持ち悪い……けど、もう少し……!)
 必死に抵抗する桜と機会をうかがうリジュームの耳に聞こえる声。
「――痛えじゃねえかッ!? てか俺を無視して盛るとはいい度胸だぜッ!」
 浮遊する凶津の口から火炎球が飛ぶ。それは二人に群がっていた模倣体の一部に命中して燃え上がった。
 突然のことに模倣体たちの注意がそれる。
(今っ!)
 リジュームはパワーアシストギアを起動し両腕を押さえていた敵を振り払う。さらに両足を押さえる敵の腕を両手で掴む。
「おおよそわたしをただの女性だと思い込んでいたのでしょうが!」
 それをまるでハンマーのように振り回し周囲の模倣体を一気に殴り飛ばした。
「あいにく中身はウォーマシンなんですよ!」
 掴んでいた動かなくなった敵から手を放すとサッとアーマーを整えたのだった。
 一方凶津は敵の隙を突き桜の顔に仮面らしく取りつく。彼女の体の主導権を奪うと無銘の妖刀を構えた。
「うがああ!」
「見え見えだってのッ!」
 こちらを捕まえようと突進してきた模倣体を横にずれてかわす。すれ違い様にそれを斬り捨てた。
「ふう、相棒無事だったか?」
「……はい。大丈夫です」
 安堵のため息をつきながら服装を正す桜。
「しかし」
 それを見て仮面はカラカラ笑う。
「まさか相棒の性欲がこんなに強いとは思わなか――ぐぼッ!?」
 三度桜の手により地に沈んだ凶津だった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ

ん~…「男、いらない!」って…君達、非常に正直だね(ため息

とはいえ、こちらはそれに従うつもりはないよ
女性陣に不埒な真似はさせるつもりはないしね

相手の体液に対抗する為、敵の周囲へ【結界術】で結界を張る
この結界の中は乾燥が進む空間に細工すれば潤滑性の高い体液でも乾燥して蒸発してくれるだろうか?

女性陣を守るように絶対死守の誓いを発動
相手が仮に生命力吸収してくるならこっちは【継続ダメージ】で削り続けてやる!
その上で俺自身も破魔刀に【破魔】と「昂りを鎮静化させる」【属性攻撃】付与し敵を攻撃する

仲間達に指一本触れさせないぞ!

…万一破廉恥な行為が目の前で展開されたらパニくるかもだががが…


豊水・晶
うわぁ、ウォークに触手とか、この施設の持ち主がどんな趣味をしていたのか推し量られますね。
近付きたくないので、UCで遠距離から塵も残さず削り取って…って、刃が滑る!

きゃあ!
あっ…くっ!こないでください。さもないと……ひっ。
なっなんですかそれ?そんな穢らわしいもの近付けないでください。
いやぁ!放しなさい。貴方達が気安く触れて良い体では……むぐぅ!
んーんー!んぐぅっけほっけほ。
いくらなぶられようとも、私は絶対に屈しません!
そっそんな粗末な物で脅しても私は。
入りません絶対無理です!やめて…。


複数のウォークを楽しませましたとさ。
アドリブや絡みなど自由にしていただいて大丈夫です。



●守護
 ひりょは模倣体の発言を聞いてため息交じりに言った。
「んー……『男、いらない!』って……君たち、非常に正直だね」
 晶も引きつった顔でこちらに向かってくる敵を見た。
「彼らがこの研究所で生まれたのか、勝手にここに住み着いたのかわかりませんが……もしここで生まれたんだとしたら、この施設の持ち主がどんな趣味をしていたのか推し量られますね」
「晶さん、時間稼ぎお願いできるかな?」
「はい、大丈夫です」
 晶がうなずいたのを見てひりょもうなずき返す。そして風属性の結界術を編み始めた。
 晶は瑞玻璃剣を無数の水晶の花びらに変える。それで向かってくる模倣体を遠距離から攻撃した。
 しかし敵の全身は非常に潤滑性の高い体液で覆われている。
「花びらが滑って……攻撃が効いていない!?」
 気づけば眼前に模倣体たちがいた。
「あっ……来ないでください。さもないと……!」
 思わず後ずさる。すぐに背中に柔らかいものが当たった。いつの間にか背後に回っていた敵だ。それにあっという間に羽交い絞めにされてしまう。
「いやぁ! 放しなさい。貴方たちが気安く触れていい体では……むぐぅ!」
 正面の敵に唇を奪われた。生命力を奪われ体から力が抜けていく。抵抗できない。
「んーんー! んぐぅっ」
 キスされながら胸元をはだけさせられる。体液でドロドロの手で下着すら取り除こうとして――。
「そこまでだ!」
 ひりょの結界が模倣体を包む。結界内では風が吹き荒れたちまち体液を吹き飛ばし乾燥させた。そのまま風で攻撃し続け継続ダメージを与える。
「これ以上晶さんに不埒な真似はさせない!」
 さらに晶の生命力を光の疑似精霊の波動で治癒。ひりょ自身は敵に肉薄し携帯型破魔刀で切り裂く。
 破魔の力で昂ぶりを鎮静化された模倣体たちは骸の海へと還っていった。
「遅くなってごめん! 晶さん、大丈夫か!?」
 駈け寄ればあられもない姿の晶が目に入り赤面して目をそらした。
「はい。ひりょくんのおかげで、唇だけで済みました。有難うございます……!」
「そ、それはよかった。それで、ええと……服を、直してもらえると……」
「……あっ、ごめんなさい!」
 晶も自分の状態に気づき赤面して服装を正す。
「いや、俺は見られてラッキー……じゃなくて!」
 ひりょは電波の名残と先ほど見た晶の姿を頭を振って追いやった。安心して座り込んでいた晶に優しく笑いかけて手を差し伸べる。
「晶さんを守れてよかった」
「……はい。本当に、有難うございました!」
 差し伸べられた手を取るとはにかんで晶は立ち上がったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
アドリブ歓迎

UC継続起動中

「やだ♥王道の展開だよ♥」

おめーはなんでそんな楽しそうなんですか

【属性攻撃・迷彩】
光水属性を己の全身に付与して光学迷彩
水を纏う事で嗅覚からも迷彩



メルシー
模倣体達への囮になるよ
基本か弱い振りで襲われ好き放題されてるけど

カシム
その間に【切断・二回攻撃】で容赦なく周りから少しずつ切り捨てていく

ああ、分かりますよ
当然そっちに夢中になりますよね?

「さて…もう少し楽しむのも悪くないけど…いい加減ご主人サマにもヘザーちゃんにも怒られそうだね。という訳で…ごめんね☆」
【スナイパー】
カドゥケゥスで間近のを打ち抜き
【念動力】で周囲の敵をねじ切っていく
「一応メルシーもキャバリアだしね☆」



●囮
 メルシーは自分に向かってくる模倣体を見て上機嫌で主のカシムの腕を引っ張った。
「やだ♪ 王道の展開だよ!」
「おめーはなんでそんな楽しそうなんですか」
 カシムはあきれ顔でため息をこぼした。
「メルシー。好きにしていいですけど、仕事だってことは忘れないでくださいよ?」
「もっちろん☆ 大丈夫だよご主人サマ♪」
 カシムは少女型キャバリアに懐疑的な目を向けつつ魔術を発動。全身に光をまとうことで光学迷彩状態となる。さらに水の魔術で匂いまで消して完全に身を隠した。
 そしてメルシーはと言うと。
「きゃあ! こわーい! お願い、優しくして?」
 か弱いふりをして囮役になっていた。
 彼女はあっという間に敵に囲まれ乱暴に服をはぎ取られる。そして潤滑性の高い体液にまみれた手で体中をなでられる。全身を舐めまわされ生命力を奪われていく。
「やん☆ そんなところ、舐めちゃダメ♪」
 囮である。決して楽しんでいるわけではない、はずである。たぶん。
「オレ、もう、我慢できない!」
 模倣体が下半身に身に着けた小さな布を脱ぎ捨てようとした。
「ああ、わかりますよ。当然夢中になりますよね?」
 その両腕が胴体から切り離される。訳がわからないまま腕を失くした模倣体は骸の海へと還った。
 迷彩状態のカシムのソードブレイカーによる攻撃だ。
 敵は見えないカシムに全く対応できず一体また一体と倒れていく。
「さて……もう少し楽しむのも悪くないけど……いい加減ご主人サマにもグリモア猟兵ちゃんにも怒られそうだね♪ という訳で……ごめんね☆」
 やはり楽しんでいたメルシーは相手が奇襲に動揺している間に魔術砲撃兵装『カドゥケウス』を眼前の模倣体へ向ける。そして魔力の弾丸を放った。
「がっ……!」
 至近距離からの弾丸を避けられるはずもなくそれは胸を撃ち抜かれ倒れる。
 周囲にわずかに残っていた敵は念動力で雑巾のように絞りねじ切った。
「一応メルシーもキャバリアだしね☆」
 魔術を解いて姿を現したカシムはメルシーを半眼で見た。
「遊びすぎですよメルシー」
「えへへ、ごめんねご主人サマ☆」
 きちんと服を着直したメルシーはいたずらっぽい笑みを浮かべてカシムの腕に抱き着く。
 そんなこんなで猟兵たちは模倣体の討伐に成功したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『元富豪の物資倉庫』

POW   :    食料や水などを中心に探し、運び出す

SPD   :    補強材料や工材などを中心に探し、運び出す

WIZ   :    情報や端末などを中心に探し、運び出す

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 オブリビオンを退治した猟兵たちは物資保管庫の扉を開いた。
 そこにあったのは大量の大人の玩具だった。男性用も女性用もあれば卑猥な形をしたものもどう使うのか全くわからないものまである。それが部屋いっぱいに山となって保管されていた。
 こんなものを拠点に届けるのはとてつもなく気まずい。だがそれらの電源や部品は貴重な資材になるだろう。分解できれば使える部品だけ持っていけるが知識のない者は玩具ごと持っていくしかない。玩具に触れるのは抵抗感があるが致し方ない。そう思い手近なものを手に取った。
「……あ!」
 玩具しかないと思っていたがその下に生理用品も埋まっていた。さらに掘り返せばオムツや哺乳瓶などの赤ちゃんグッズなどもある。部品と一緒に持ち帰ればきっと喜んでもらえるだろう。
 猟兵たちは誤って玩具の電源を入れないように気をつけつつ物資の選定を開始した。
神代・凶津
まあ、何が役にたつか分からねえからな。あるものは手当たり次第持ってきゃいいだろ。
気まずいと思うから気まずいんだよ。堂々としてりゃいいんだよ。
「・・・式、召喚【築き大太郎法師】」
んじゃ大太郎法師達。運搬よろしく頼んだぜ。

おいおい、コイツえげつない形してる癖にぐにょんぐにょん動くな。ヒャッハッハッハッ!
せっかくだからお土産に一つ持って帰るか、相棒。なんてな。
「・・・・・・持って帰る訳ないでしょ。」
やたら間がなかったか今。
別にいいんだぜぇ~。コッソリ懐にしまっても。見なかった事にしてやるからさ。
相棒が割りとムッツリなのは知ってるから、ヨボォッ!!?(本日四度目)


【アドリブ歓迎】



●三度あることは四度ある
 散乱した玩具を見ても凶津は特に動じることはなかった。
「まあ、何が役に立つかわからねえからな。あるものは手当たり次第持ってきゃいいだろ」
 しかし彼の相棒の桜は顔をしかめて二の足を踏んだ。年頃の女性がそんなものを持ちたくないと思うのは当然だろう。女性でなくてもこんな状況には大抵のものが臆することは間違いない。
 そんな相棒を凶津はいさめた。
「気まずいと思うから気まずいんだよ。堂々としてりゃいいんだよ。ほら、さっさと仕事終わらせるぞ」
 確かに凶津の言う通りだ。これは仕事で拠点で待っている人たちがいる。多少の羞恥心は我慢すべきだろう。
 桜は懐から霊符を取り出した。
「……式、召喚。築き大太郎法師(だいだらぼっち)」
 それに魔力を込めて呼び出したのは百四体もの大工姿の巨人の式神である。
「んじゃ大太郎法師たち。運搬よろしく頼んだぜ」
 一体の大太郎法師が大きな両手で玩具をすくう。そしてそのまま拠点へと向かって保管庫を出た。
 二体目、三体目と前者に従い次々と玩具を運び出していく。
 凶津と桜は指示を出しつつそれを見守っていた。すると一体の手の中から玩具が一つこぼれ落ちるのが目に入る。
 玩具は床に当たった拍子にスイッチが入ったらしい。ウィィンという機械音と共に動き始めた。
「おいおい、コイツえげつない形してる癖にぐにょんぐにょん動くな。ヒャッハッハッハッ!」
 愉快そうに笑う凶津は桜を振り返る。
「せっかくだからお土産に一つ持って帰るか、相棒。なーんてな」
「……持って帰るわけないでしょう」
 相棒の思わぬ反応に彼女の顔を凝視する凶津。
「やたら間がなかったか今」
 桜は赤い顔をそらした。電波の影響で一瞬よくないことが脳裏をよぎっただけだ。本当に持ち帰ろうなどと思ったわけではない。ただ一瞬でも考えてしまったのが恥ずかしくて凶津の顔を見られないだけである。
 そんな彼女の心情を知ってか知らずか凶津は意地の悪い笑みで言う。
「別にいいんだぜぇー。コッソリ懐にしまっても。見なかったことにしてやるからさ。相棒が割とムッツリなのはしってるからよ、ボォッ!?」
 一言どころか二言三言多い仮面は本日四度目の床の味を楽しんだのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
POW

どうやら脅威は去った…か
今回は精神的な鍛練の任務になったな…ある意味(遠い目

さて…使えそうなものを持って来て…との事だったけど…っ?!
な、なんか…うん、大変なものも置いてあるな…
いや、使った事は無いけど、戦闘前に見せられた物のおかげで使い方がわからないわけじゃないが…
…はっ、まさかあの時見せられた物は、使い方のマニュアルみたいなものだったのか?!

いやいやいや…あんなの持って帰ったら手渡す時に気まずいし、それを持ちながら帰還するのを他の猟兵の皆さんに見られるのも…なぁ
生理用品もちょっと俺が持って行くには気まずい…

ここは赤ちゃん用の用品とかが無難かな?
あぁ、なんか最後まで悶々と…



●鍛錬は続く
 オブリビオンの脅威は去ったと安心していたひりょだったが保管庫内の様子を見て頭を抱えた。
「な、なんか……うん、大変なものも置いてあるな……」
(今回はある意味精神的な鍛練の任務になったと思っていたけど……鍛錬はまだ終わりそうにないな……)
 先の猟兵のおかげで玩具の量は半分以下に減っていた。しかし未だにそれは小さな山を作っている。
(使ったことはないけど、戦闘前に見せられた映像のおかげで使い方がわからないわけじゃないが……)
 オブリビオンとの戦闘の前に閉じ込められた部屋で見せられた映像。それには確かに男性が女性に対してそういった道具を使っている場面もあった。
(……はっ、まさかあの時見せられたものは、使い方のマニュアルみたいなものだったのか?! ……いや、それにしては使っていない時間が長かったような)
 映像にはしっかりと最後まで行為が映されていたのだ。
(そういえば、オブリビオン以外は男女の営みを促すような仕掛けばかりだった気がするな)
 機械の手や触手は服を脱がせたり触ったりする程度だったらしい。男女二人組の猟兵は狭い場所に押し込められたという。自分が見た映像は男女の営みそのものだった。
 そしてこの保管庫には赤ちゃん用品まである。
(もしかして、本当に真面目に人類繁栄のための研究がされていたのか……?)
 あのオブリビオンたちだけが自分の欲求を満たすためだけに行動していた。ということはあれらはここで作られたのではなく勝手にここに住み着いたのだろう。
 そこまで考えてひりょはもう一度目の前の玩具の山を見直す。
「……いやいやいや」
(そうだったとしても、あんなもの持って帰ったら手渡すときに気まずいし、それを持ちながら帰還するのを他の猟兵の皆さんに見られるのも……なぁ)
 どんな理由があろうとも恥ずかしいものは恥ずかしいのだ。
(生理用品もちょっと俺が持って行くには気まずいし……ここは赤ちゃん用品とかが無難かな?)
 玩具を見るとつい先ほどの映像がフラッシュバックしてしまう。そのためひりょはなるべくそれが視界に入らないようにしながら赤ちゃん用品を回収するのだった。
(あぁ、なんか最後まで悶々と……)

成功 🔵​🔵​🔴​

風祭・凡打
「ラピ」はお嬢様悪魔
口調(わたくし、あなた様、〜ですわ、〜ですの)
ラピの台詞は『』です

凡打「で、僕たちは物資の運搬を担当するんだね。
奥の方に非常食の缶詰とか、ないかな?
…こういった人の見つからない所に重要物が混じってたりするしね」

例えば、えっちなものの中に怪しいブツや裏で価値のある重要資料、隠している何処かの国情報とか癒着とか…
そういったものを探せば僕の力は増す

一方、そのころ
お茶目なラピさんは凡打の目の前で
黒下着姿でポーズを取ったり、イケない場所に双丘を押し付けたり
水着、猫耳、制服、メイド、天使コスプレ等…
それはそれでやりたい放題でございました

悪魔っ子、サキュバスお嬢さまラピ
なんて恐ろしい子!


豊水・晶
ッスーーーーーー
はぁ
生理用品や赤ちゃん用品があっただけよしとしましょうか。どちらも重要ですし。
しかし、こんなに大量に良く集めたものですね。
カチッ

ビィィィィィイ

きゃあ!?
いきなり何なんですか、もう。

電池が入ってて生きてるなんて普通思わないじゃないですか。
じー
上の女の子達とか男性の方達も必要でしょうか。娯楽も少ないですし、死が身近にありますし、何よりガスの影響を排除しきれていないかもしれませんし。こっそり置いておけば勝手に持っていってくれますかね。
UCも使って、運び出しましょう。



●死が身近にある人々のために
「――というわけで、もうオブリビオンはいないので後は拠点に物資を運ぶだけなんです」
「なるほど。それで僕は物資の運搬を手伝えばいいんだね」
「はい。お願いします」
 遅れてやって来た風祭・凡打(盗賊ギルドの少年「スティーラー」・f32901)は晶から一通りの説明を受けた。
「それで、その物資っていうのが……あれ?」
 保管庫の中をのぞいて少し困惑した顔になる。
 晶は目を閉じて深く息を吸い込み吐き出す。深呼吸と言うよりは大きなため息と言う方が正しいだろう。
「ええ、あれです」
 ようやく一息つけると思った矢先の大人の玩具である。ため息をつきたくなるのも仕方がない。
 しかし彼女も一端の猟兵だ。すぐに気持ちを切り替えた。
「生理用品や赤ちゃん用品があっただけよしとしましょうか。どちらも重要ですし」
「そうだね。僕、奥の方を見てくるよ」
 凡打の背中を見送って晶は物資の選別を始めた。
「……しかし、こんなに大量によく集めたものですね」
 思わず玩具の山を眺めながらつぶやくと生理用品が目に入る。
(男性は持って行きづらいかもしれないし、私が持って行きましょうか)
 生理用品の上にある邪魔な玩具を避けようと持ち上げる。すると丁度スイッチに指が触れた。
 卑猥な形のそれが機械音と共に激しく振動し始める。
「きゃあ! ……いきなり何なんですか、もう」
 急に動き出したことに驚き取り落としそうになった玩具を持ち直す。
(電池が入ってて生きてるなんて普通思わないじゃないですか)
 だが電池が生きているのならば他の物にも使える。貴重な物資になるだろう。電池だけを取り外して持って行こうかとも考えたが。
(拠点の女の子たちとか男性の方たちも必要でしょうか。娯楽も少ないでしょうし。こっそり置いておけば勝手に持って行ってくれますかね)
 晶は生理用品と共にその玩具を持って行くことにした。
 そのころ保管庫の奥へと来ていた凡打は自分の見落としに気づいたところだった。
(裏で価値のある重要書類や、国の機密や癒着の証拠を探してたけど、そもそもアポカリプスヘルではそんなものに価値はないんだ)
 この世界はすでに荒廃し国などない。今日をしのぐのに手いっぱいの人々にとってそんなものはただの紙切れ以外の何物でもないのだ。
 仕方なく素直に使えるものを探そうと手近にあった玩具を手に取る。
「まあ! 凡打様ったらそんなものをお使いになりたいの?」
 突然背後から首に抱き着かれ驚いて振り返った。
「ラピちゃん、どうしてここに?! 呼んでないよ!」
 そこにいたのは凡打の装備に憑りついている悪魔のお嬢様ラピだった。
「そんなつれないことをおっしゃらないでくださいな。あなた様はわたくしとアクマの契約を結んでいるのですから♪」
 耳元で囁いた彼女は凡打の体に足までからめてくる始末である。
 押しに弱い彼が流されそうになった時。
「ちょっと! 何してるんですか?!」
 物資を両手いっぱいに抱えた晶が凡打の様子を見に来た。
「もう、今は仕事中ですよ! 恋人とイチャイチャするのは帰ってからにしてください!」
「こ、恋人?! 違うよ晶ちゃん! 僕とラピちゃんは……!」
「ええ、わかりましたわ。帰ってからたっぷり、恋人とイチャイチャいたしますの♪」
 既成事実を得たと言わんばかりににっこり笑うラピ。
 晶はその意味に気づかないままうなずいた。
「早く拠点に物資を運びましょう。持ちきれない物は私の神通力で運びますから」
「……はい」
 物資を運ぶ最中もラピに振り回されっぱなしの凡打なのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

カシム・ディーン
中々酷い所ですねぇ
「うへへへへへ♥色々持って帰ろうよー」
ま、一部はくすねるとしましょうか。

生理用品とか赤ちゃんグッズとかそういうのもあるってのにうすら寒い物を感じますが
まぁ…そういう道具も今後の為に必要でしょう
赤ちゃんグッズなら離乳食とかそういうものはありませんかね?

「メルシーの前でなら赤ちゃんになってもいいんだぞ☆」
ならねーよ阿呆!
取り合えず…こういう場合は量持って帰るのが吉だな
UC発動
ダイウルゴス達に色々回収した荷物を根こそぎ載せて
外でメルシーも機神に戻し
もてるだけ持って戻るぞ
後は悲しい未来の待つお兄さんの悲しいエンディングをブレイクに往くぞ
「同情してるねー」
ふっ…あれは流石に…(ほろり



●バッドエンド・ブレイカー
 保管庫内の様子を見てもカシムはさほど動揺しなかった。
「中々ひどいところですねぇ」
「うへへへへへ♪ いろいろ持って帰ろうよー☆」
 相棒のメルシーは興味津々なようで大人の玩具のスイッチを入れたり切ったりして遊んでいる。
「ま、一部はくすねるとしましょうか」
 メルシーの持っていた玩具を取り上げると他の猟兵の目を盗んで自身の懐へと仕舞った。
 これだけの数があるのだ。数個なくなったところで誰も気が付かないだろう。
 他にも珍しそうな玩具を数個くすねてから物資の選別を始めた。
「……生理用品とか赤ちゃんグッズとか、そういうのもあるってのにうすら寒いものを感じますが」
 年頃の男子らしくエッチなことへの興味はもちろんある。しかし生命誕生となれば話は別だ。彼が天涯孤独の身の上だということも相まって思うところがあるのだろう。
「まぁ……そういう道具も今後のために必要でしょう」
 離乳食や粉ミルクもあったが賞味期限はとうの昔に切れている。大人でも確実に体調を崩すような期間だったので廃棄した。
「メルシーの前でなら赤ちゃんになってもいいんだぞ☆」
 カシムに向かってさあ来いと言わんばかりに両手を広げて見せるメルシー。
「ならねーよ阿呆! ほら、お前は外で機神に戻っててくださいよ」
 少女の姿をしているが彼女はこれでもキャバリアである。
 カシムはメルシーが外に出て行ったのを確認してユーベルコードを解除。そして新たなユーベルコードで百五体の小型ダイウルゴスを召喚した。
 ダイウルゴスたちに使える物資を乗せてメルシーのところまで運ばせる。機神に戻った彼女の巨大な手にどんどん物資を乗せていく。まもなく保管庫は空っぽになった。
「それじゃ後は、悲しい未来の待つお兄さんの悲しいエンディングをブレイクしに行くぞ」
 自身に乗り込んだカシムにメルシーは笑って言う。
「同情してるねー!」
「ふっ……あれはさすがに……」
 予知の映像が脳裏をよぎり少しほろりとしたカシムだった。

 こうして猟兵たちの活躍により物資は無事に拠点へと届けられた。
 余談だが予知に出てきた奪還者の男は結局想い人である仲間の女にフラれてしまった。しかしオブリビオンはいないため物理的には傷ついていない。そしてとある猟兵とキャバリア少女の励ましのおかげで心の傷も浅かったらしい。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月30日


挿絵イラスト