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こおりのあくまの野望~冬は終わらない! 編~

#デビルキングワールド #お花見

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#デビルキングワールド
#お花見


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 魔界某所に存在する禍々しい見た目の巨大な屋敷。その地下にある無駄に広く装飾の凝った部屋に、一体のオブリビオンがいた。
 雪の結晶をアクセサリーとして身に着けた、冬を思わせる衣装を纏う少女の悪魔。彼女の名は『こおりのあくま』と言い、魔界の通貨「D(デビル)」の山を前にしてその顔は喜色満面の笑みだ。

「ついに、ついにこの日が来たわ……くふふ、ふはは、あーっはっはっは! 公共の桜の花見を、見物料や場所代と言って不法かつぼったくりで徴収し続けた甲斐があったというもの! あぁ、長かったわ……ふふふははは!」

 高ぶる感情に任せ地下室に響きわたる高笑い。

「はーはー……。いつまでも笑ってはいられないわ。早く儀式を行わないと」

 笑い疲れて乱れた息を整え、彼女は魔法のステッキを手に魔方陣を描き始める。

「さあ、さあ! 今から始まるのよ! 冬の時代が、私の時代が!!」

●魔界の桜は摩訶不思議
 花瓶に桜の枝を挿し、イイ感じの角度を探していた雪乃・朱美(嵐雪応報の悪竜海神・f28213)は、猟兵が集まったことに気づくと、皆に向き直り説明を始める。

「よく集まってくれた。此度の依頼はデビルキングワールド。場所は桜の名所と名高い某所の山、その麓にある屋敷じゃ。そこでオブリビオンが大量のDを用いてとてつもない儀式魔術を行おうとしているから、これを阻止してほしい」

 朱美は水鏡で景色を映し出す。そこには色とりどり、形もさまざま、一部生きてるように動く魔界の桜が一面を埋め尽くす山があり、麓に件の屋敷があった。見た目は禍々しく、敷地はかなり広い。

「儀式の内容は季節を冬に固定すること、らしいな」

 冬? と猟兵たちの間に疑問が浮かぶ。

「うむ、オブリビオンは氷の悪魔らしく、魔界全てを冬にして雪と氷の世界に変えるつもりのようだ。それと、ちょいちょい春来るな、夏キライ、秋は何かイヤ、だとか予知で聞こえたなぁ……」

 話を戻すぞ。朱美は映す景色を変える。
 次に映ったのは屋敷の周辺だ。広い敷地には同じ姿の下っ端悪魔たちが警備をしており、驚くべきはその数の多さだ。

「オブリビオンは地下におる。そこに行くために、警備をどうにか潜り抜ける必要がある。警備の悪魔は数が多いだけではなく、多数の分体を召喚する力がある。まともに相手をすれば、たちまち囲まれ、主に連絡されるじゃろうな。方法は任せるが、戦わずに抜けるが上策じゃ」

 強行突破も不可能ではないが、警備人は魔界の住民でありオブリビオンでは無いため、あまり手荒なこともしにくい。ただ、警備そのものは意外と穴が多いようだ。

「警備を突破し地下室まで行けば儀式中のオブリビオンと、大量のDがある。地下は邪魔されないためだろうのぅ、暴れても地上の警備悪魔が来ることはないぞ。戦闘は雪と氷の魔法に注意じゃな」

 地下の空間はかなり広い。戦闘するうえで申し分ない。ただしあくまで地下なので、やり過ぎて崩落等には気をつける必要がある。

「オブリビオンを退治したら花見に参加するといい。音楽好きの悪魔がライブをするそうだ。屋台も出る。オブリビオンがため込んだDを盛大にばら撒いて、楽しんでくると良い……嘘か誠か、此処の桜は踊るし酒を飲むらしいぞ」

 見応えはあるだろうな、と朱美は呟き。グリモアキューブを輝かせるのだった。


松六
 松六です。今回はデビルキングワールド、お花見依頼となります。
 オブリビオンを倒してお金をばら撒いてお花見しよう、というシナリオです。

 第一章は集団戦となっていますが、戦闘がメインではなく、隠密メインとなっています。
 つまりスニーキングです。方法は特に指定しませんが、強行突破しようとした場合は判定が厳しくなります。

 第二章はボス戦です。地下室でボスのオブリビオンを倒してください。
 地下は広く戦闘に困ることはありませんが、火力が高すぎたりすると天井が崩落するかもしれません。貯蓄されているDは気にしなくても大丈夫です。

 第三章は日常です。山でお花見です。ライブに参加、屋台を冷やかす、花を見るとご自由にどうぞ。内容はライブになっていますが、気にせずに動いてくださって構いません。Dもぱーっと使ってください。

 以上となります。それでは、皆さまの冒険の一助となりますように。
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第1章 集団戦 『群れの悪魔』

POW   :    悪魔軍団(デビルズレギオン)
レベル×1体の【自身の分体】を召喚する。[自身の分体]は【軍団】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD   :    下っ端根性(ソウル・オブ・シタッパーズ)
他者からの命令を承諾すると【100体の自身の分体】が出現し、命令の完遂か24時間後まで全技能が「100レベル」になる。
WIZ   :    連鎖総攻撃(チェインフルボッコ)
攻撃が命中した対象に【鎖による拘束】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【相手を囲んだ総攻撃】による追加攻撃を与え続ける。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●これだけの警備だ、誰も来やしない
 広大な敷地を囲う、長大な門と塀。奥に見える巨大な屋敷。どちらにも多数の下っ端悪魔が警備についており、守りは厳重……と、見た目だけならそう見えるのだが。
 実際は意外と穴だらけで、監視カメラやそれに類するものも無いようだ。
 さて、どうやって突破しよう。
神崎・ナオ
こういうの知ってる!
物陰とか相手の死角とかに隠れて進むやつだよね!
こういうの憧れてたんだぁ~
ほら、私は魔王(見習い)だからね! 本来は堂々としてなきゃいけないんだけど、たまにはこういうこっそりってのも楽しそうじゃん?

まずは警備が手薄そうなところを探してそこから侵入開始だよ!
角とかは鏡で先を確認してから進むんでしょ! 見た事ある!
扉は開ける前に聞き耳立ててすぐ先に誰かいないか確認して~、時には物を投げたりして音を立てて相手の意識を逸らす! 完璧!
(それっぽい動きで入って行きますが、結構動きはガバガバの素人で、彼女を発見した敵を魔王軍が本人や周りに気付かれぬようにこっそり呪詛で気絶させていきます)



 神崎・ナオ(魔王と勇者のハーフな悪魔・f32386)は、広大な庭を生垣や塀の壁などに隠れながら歩みを進めていた。
 その顔には緊張の色が少しあるものの、それ以上にワクワクやドキドキ感が強い。

「こういうの憧れてたんだぁ~」

 気分はエージェントか大怪盗。物語やゲームにある物陰とか相手の死角とかに隠れて進むやつというシチュエーションに、興奮が隠せない様子。
 普段は魔王(見習い)として堂々としていなければならない身だからか、このようにこっそり活動するのは新鮮で、楽しいのだろう。

「まずは警備が手薄そうなところを探して、そこから侵入開始だよ!」

 屋敷まであと半分ほど。遠目からだが警備を確認すると、彼女は忍び足でササっと影から影へと移動する。
 完璧だね、とナオはご満悦だが……実際は足音は消えていないうえ、尻尾や角、マントの端などがはみ出ており、隠れ切れていない。
 そして、下っ端悪魔もそれを見逃すほど職務に不真面目ではないので、摘まみだしてやろうと一歩を踏み出した時、意識を衝撃が襲いあっという間に昏倒。地面に倒れかける体を、ナオの御守役の魔王軍の皆様がすばやく抱え隠した。

「よし、いない。こういう時はクリア! だよね、知ってるよ!」

 第六天魔鏡で角の先を確認し、ナオは得意気に独り言を呟く。鏡に明かりが反射し、それに気づいた警備の悪魔はすでに呪詛で気絶し御守役が隠蔽済みである。
 警備が減っていることに気づかない彼女は、隠れ切れていないスニーキング行動で屋敷へと近づくことに成功した。

「扉は開ける前に聞き耳立ててすぐ先に誰かいないか確認して~」

 玄関……は、さすがに避けて、裏口の一つから侵入を試みるべく、扉に耳を当てて確かめる。

「静かだから……誰もいないね、よし!」

 ガチャリ、と鍵もかかっていないことを確かめると(本人にとっては)素早い動きで屋敷内へ侵入すると扉を閉めた。
 実際のところは、扉の見張りを別の窓から侵入した魔王軍の皆様が大急ぎで排除し、鍵を開けて隠れただけである。

「えっと、地下室はこっちだったかな?」

 コソコソと棚や空き部屋、調度品を置いたテーブルに(隠れ切れていないが)隠れながらナオは歩みを進めていくと、豪華な扉の前に見張りが数人いて、厳重な警備がされている部屋を見つけた。

「あれが、地下室かな」

 さすがにこれだけ厳重だと隠れては難しいだろう、と彼女は考えると。
 
「こういう時には、物を投げたりして音を立てて相手の意識を逸らす!」

 道中で拾った小石を取り出し、適当に離れた場所へと投げるとすばやく身を隠す。
 するとどうだろう、なんだなんだと下っ端悪魔たちがドタドタと移動する音が聞こえ、遠のいていった。
 再度、扉のところを見れば、誰もいない。

「完璧!」

 思わずガッツポーズするナオ。当然のことだが、彼女の策が上手くいったのではなく、魔王軍の皆様が頑張った結果である。
 そんなことに気づくことなく、ナオは扉を通り地下へと辿り着くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

マールシア・マーフィー
【パンドラ】
やれやれ、困った冬の悪魔もいたものだね
僕も冬は嫌いじゃないが、春の海や夏の海も堪能したいんだ
悪いけど、阻止させてもらおう
今回はファイアヘッズと一緒に潜入するとしようか
光学迷彩を使えるファイアヘッズの後を追って抜き足差し足忍び足
自慢の柔軟性を活かした軽業も駆使して物陰に隠れながら進んでいこう
流石に敵が見張りをしてる時はちょっと一工夫しようか
バブルワンドが生んだシャボンをフワフワと彼らの前に漂わせ、注意を引こう
ファイアヘッズが行動できる隙を作るだけでなく、このシャボンには電撃属性も付与してあるから、触れた瞬間UCを発動する暇もなく昏倒させるよ
さ、どんどん行こうか


クリスタル・ファイアヘッズ
【パンドラ】 もう、春の季節だとは思うのですが・・・。 四季を楽しむ度量も欲しいものです。 今回はパンドラの仲間であるマールシアさんと一緒に行動します。 探索については、私が先導します。 建物に入る際には光学迷彩発生装置を起動し、私の姿が敵からは見えないようにします。足音に関しては足場習熟・忍び足を利用して極力立てないようにします。 地下室前の入り口にも見張りはいるようですね。 マールシアさんが気を引き付けてくれているようですから、私は迷彩を起動しまま相手の後ろを取ります。そして、首を捕まえて声を出せないようにしてから私の怪力でマールシアさんのシャボンに直接ぶつけましょう。



「やれやれ、困った冬の悪魔もいたものだね」
「もう、春の季節だとは思うのですが・・・」

 少し呆れ気味に、肩を竦めてマールシア・マーフィー(海と自由を愛する海のエルフの少女・f27297)は呟き、クリスタル・ファイアヘッズ(憑依の守り手・f18277)も同意するように息を吐く。

「僕も冬は嫌いじゃないが、春の海や夏の海も堪能したいんだ。悪いけど、阻止させてもらおう」

 ワンドを携えてマールシアは準備を終えて。

「四季を楽しむ度量も欲しいものです」

 クリスタルは肘にある光学迷彩発生装置を起動して、自らの姿を景色に溶け込ませると、潜入を開始する。
 警備の下っ端悪魔は数こそ多いが、特殊な目や感知能力があるわけではなく、また監視用の装置も無いため、足音などに気をつければ、姿の消えたクリスタルが見つかることはない。慣れた動きで静かに、素早く移動して周囲を確認してマールシアを呼ぶ。

「こちらです」

 了解、とマールシアも軽やかな身のこなしで移動する。

「よっと」

 柔らかい身体を活かし、音を立てずに物陰から物陰へと潜り込む。クリスタルの先導もあり、警備に見つかることなく屋敷へと近づくことに成功した。
 二人は空いている窓を見つけると、まずクリスタルが侵入して周囲を確認し、その後マールシアが侵入する。

「さ、どんどん行こうか」

 地下室へと行く最中、警備を避けて道を曲がり、物陰に隠れ、どうにもならないときはクリスタルが下っ端悪魔を音などで誘導してその隙にマールシアが進み、広い内部を着実に踏破していった。
 そして、ついに地下室の入り口である豪華な扉を発見する。

「地下室前の入り口にも見張りはいるようですね」

 先行するクリスタルが戻ってきて、マールシアに告げる。
 マールシアはほんの少し考えて、バブルワンドを取り出すと魔力を込め始めた。

「ちょっと一工夫しようか」

 ワンドから生み出される魔法は大きなシャボン。それはふわふわと扉の方に漂っていき、下っ端悪魔たちの目の前へ流れていった。

「なんだこりゃ?」
「でっけえシャボン玉ッスねー」
「オイオイ、誰か遊んでるのか」

 やいのやいのとシャボンを前に言い合う悪魔たち。ほとんど警戒の無い彼らの背後、もっとも後ろにいる悪魔にクリスタルが静かに近づくと、一瞬で首を締めあげ声を出させず、集まっている悪魔たちめがけ怪力で押し出す。

「えっ……!?!?」

 突然の衝撃に耐えきれずシャボンに倒れ込む悪魔たち。シャボンが破裂し、その内に込められた電撃が纏めて意識を刈り取り昏倒させ、警備はあっという間に全滅した。
 放置して他の警備に見つかると騒ぎになるかもしれないので、さっさと悪魔たちを隠すと、二人は扉を前にする。

「上手く行きましたね」
「うん。あとは冬の悪魔だけだ」

 豪華な扉を開けると、ひんやりとした空気が流れてくる。マールシアとクリスタルは、その空気を辿るように地下へと降りて行った。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

大鳥居・朱那
寒いのはイヤだから冬に季節を固定されると困るな。だからあたいが華麗に野望を打ち砕く!屋敷に忍び込むのは朝飯前だしね

まずは【リモート・レプリカント】でヴァーミリオンを動かして屋敷に近づいてもらう。警備の人がそっちに気を取られているうちに、あたいが裏口からこっそりと侵入。ヴァーミリオンは引き続き警備の目を引き付けるように動かす

その後は迷彩や闇に紛れながら屋敷の中を忍び足で進んでいく。怪盗としてはこれくらい当然だよ!(小声)
もし警備の人に見つかりそうになったら小石を投げたり、念動力で近くにある物を動かしたりして気を逸らして、その間にさっさと進むよ



「急げ急げ! 早く集まるッス!」

 屋敷の内外が騒がしくなりつつあった。多くの下っ端悪魔が集まり、ある方向を見つめている。彼らの視線の先にあったのは。

「うひょーカッケー!」
「ロボットだー!」

 大鳥居・朱那(大空を駆ける朱翼・f32001)がリモート・レプリカントで操作しているサイキックキャバリア、ヴァーミリオンである。
 ヴァーミリオンはゆっくりと歩いて近づくと、両手を上げたりしてポーズを取ると、悪魔たちが盛り上がる。
 誰もがその目を奪われている。その隙に、朱那は屋敷の庭を通り抜けていた。

「寒いのはイヤだから冬に季節を固定されると困るな。だからあたいが華麗に野望を打ち砕く!」

 この程度朝飯前だと、裏口から屋敷へこっそりと侵入する。幸い、内部の警備の目をヴァーミリオンに向いているようなので、引き続き操作を行う。
 数の多さで警備していた下っ端悪魔たちが、その数を減らし意識がキャバリアに向いている状態では、十分な警備ができるはずもなく。
 身を隠し忍び足で進む朱那は、大きな障害に出会うことなく、地下室の入り口である豪華な扉に辿り着いていた。

「ここの見張りは残っているのだな」

 重要区画だからか、此処の警備は動いていないようだ。だが、どうにも意識は散漫気味に見える。やはり外が気になるのだろうか。
 ならば、と朱那は通路の向こう側にある、なんだか丸テーブルに置かれた高そうな壺を、念動力で動かして落とした。

「な、なんだ!?」
「何が起こった!」

 落ちた壺はあっけなく割れ、音を響かせる。驚いて体を跳ねさせた警備の悪魔たちは、音の方を見て、そちらへと寄っていく。
 扉から目も悪魔も離れた時を逃さず、朱那は扉へと向かう。

「怪盗としてはこれくらい当然だよ!」

 素早く扉を潜り、小声で宣言しつつ、朱那は地下室に侵入することに成功したのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『こおりのあくま』

POW   :    狙った相手は逃さない
【ステッキ】を向けた対象に、【氷の魔法】でダメージを与える。命中率が高い。
SPD   :    得意な地形に変えるのもお手の物
【雪】を降らせる事で、戦場全体が【雪原】と同じ環境に変化する。[雪原]に適応した者の行動成功率が上昇する。
WIZ   :    形から入るのも大事
【理想とするデビルクイーンの姿】に変身し、武器「【ステッキ】」の威力増強と、【舞い散る雪の結晶】によるレベル×5km/hの飛翔能力を得る。
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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ミネルバ・レストーです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●こおりのあくまの野望~冬は終わらない! 編~最終章
 魔力に還元されD(デビル)が一枚消える。儀式を順調に進めるこおりのあくまは、大願成就を前に叫んだ。

「長い! 長いわ!? ちょっとこれ桜散る前に終わるんでしょうね!?」

 還元されたDはまだ数えるほどで、そのペースは非常に遅く、まさかこんなに時間がかかるものと思っていなかった彼女は、思わず頭を抱えそうだった。
 だがどうすることもできない。仕方ない、一度上に戻って寝るか、と彼女が振り返ると。

「あら、誰かし……いえ、なるほどね。邪魔しにきたってわけ」

 地下室まで辿り着いた猟兵たちを認識すると、こおりのあくまはステッキを取り出し、先端を向ける。

「いいわ、暇つぶしになるし、前祝ってやつよ。氷像にして飾ってあげるわ!」

 さあ、戦闘開始だ。
神崎・ナオ
強盗だぁ~Dを寄越せ~ってね!
ふぅ、とりあえずそれは置いといて、君雪降らせられるんでしょ!
雪合戦しよう! 雪合戦!
私も結構冬は好きなんだ~。楽しい遊びも多いし!
(なんていいながら相手の降雪を誘いってみたり)

よ~し、雪を固めてぇ~、投げる!
シンプルだけど面白~い! って爆発したぁっ!?
え? この雪爆発するの!?
いや、私の魔王としての魔力が高過ぎて爆発するようになっちゃったのかな?
まぁいいや! どんどんいくぞぉ~!
(なんて本人が雪を投げ着弾に合わせて、魔王軍がこっそり威力を調整した爆破魔法を使ったりします。本人は深く気にせず投げまくります。相手の攻撃は蝙蝠がこっそりオーラ防御したりします)



こおりのあくまを前にした神崎・ナオ(魔王と勇者のハーフな悪魔・f32386)は、指を突きつけ宣言する。

「強盗だぁ~Dを寄越せ~ってね!」
「あら、可愛らしい強盗ね。なかなかのワルだけど、寄越せと言われて渡す悪魔はいないわ!」

 こおりのあくまはステッキを突きつけ言い返す。
 さあ戦いの火蓋が切られる……と思いきや。
 
「ふぅ、とりあえずそれは置いといて、君雪降らせられるんでしょ!」
「もちろん、この辺り一帯を雪原にするくらい造作も……って戦いは!? さっきまでの流れは!?」

 ナオはさっきまでの流れと雰囲気を投げ捨てて、友人に対するように話しかけた。
 これには敵もうっかり流され、ツッコミを入れずにはいられない。

「雪合戦しよう! 雪合戦!」
「私の話聞いてます!?」

 もはや会話のペースはナオに傾き、こおりのあくまは慌てふためくばかりだ。

「私も結構冬は好きなんだ~。楽しい遊びも多いし!」
「あらあら良い心がけですわ。まぁ、それでしたら、降らしてあげるわ」

 冬は好きという言葉にテンションが一気に上がり、誘われるがまま、こおりのあくまはステッキを掲げて魔法を発動する。天井を雲があっという間に覆い尽くし、地下でありながら雪を降らせ始める。
 そして、気づいた時には床一面が白く、雪原へと変貌を遂げていた。こおりのあくまは自慢げな表情であり、ナオは感心している。
 というわけで、さっそく雪合戦である。

「よ~し、雪を固めてぇ~、投げる!」

 雪をかき集めて球状に手早く固めると、ナオは敵へ投げつける。

「ふふふ、どうでって待ちぶはぁ!?」
「シンプルだけど面白~い! って爆発したぁっ!?」

 自慢しようと口を開いたこおりのあくまに雪玉が奇襲すると、直後に雪玉が爆発。この予想外の現象に両者ともに大きく驚いた。

「え? この雪爆発するの!?」

 だが、それなら踏んだ時などに爆発しているかも、とナオは考え直し。

「いや、私の魔王としての魔力が高過ぎて爆発するようになっちゃったのかな?」

 閃いた、と確信を得た表情のナオ。
 一方の爆発でやや煤けたこおりのあくまは、ナオ……の後方へ視線を向ける。そこには雪に隠れながら爆破魔法の準備をしている、ナオのところの魔王軍の皆様がいた。

「ちょっと待ちなさい。アレ、アレが原……」
「まぁいいや! どんどんいくぞぉ~!」
「ま、ちょ、話を聞きなばっ!?」

 疑問は解決した、と雪玉を投げまくるナオ。こおりのあくまは気づきなさいよと思うが、脚を止めれば雪玉がヒットして爆発するため、必死に避けるしかなく。それでも視界にチラチラ映る魔王軍に意識が分散するせいか、回避しきれない雪玉がぶつかっては爆発が起きるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

大鳥居・朱那
こんなにたくさんのDがあるんだったら、まさにあたいが盗んでいくのにうってつけだね!
そのD、いただいていくよ!(予告状を投げ付けながら)

雪原と同じにしてくるなら、迷彩で雪と同じ色にして隠れようか。足音でバレないように注意して忍び足でこっそりと移動しながら、目立たないように投擲で攻撃していく
……それにしても寒いなあ(マントをぎゅっと抱いて)

【フリーダム・シューター】も発動して、戦場にあるDも利用させてもらおうっと。紙幣はばら蒔いて目くらませにしたり、硬貨は投げ付けたりして攻撃に利用。こういうの一度やってみたかったんだよ!

他の人との絡み・アドリブ歓迎



「ひどい目にあったわ……」

 身体のあちこちが煤けた状態のこおりのあくまは、心底疲れたとため息を吐く。雪玉と爆破の嵐はそれなりにダメージを与えたらしい。
 彼女が端々の焦げたドレスを魔法で修復していると、その足元の雪にぷす、とカードが突き刺さった。

「なんですか、これ……? 何々……『そのD、いただいていくよ!』」

 それは間違いなく予告上である。こおりのあくまは、はっとしてDの山を見る。黄金の山はその量を減らしており、それは儀式で消費したにしては明らかに減り過ぎであった。

「や、やられた! いつのまに!?」
「こんなにたくさんのDがあるんだったら、まさにあたいが盗んでいくのにうってつけだね!」

 驚愕と悔しさで表情を歪ませた彼女に投げつけられる、幼さの残る少女の声。
 こおりのあくまは叫ぶ。

「何者っ!」
「ふふふ、あたいは……」

 雪原に溶け込む白いマントを翻し、大鳥居・朱那(大空を駆ける朱翼・f32001)はポーズを決めて高らかに宣言する。

「怪盗だ! 予告通り、Dはあたいがいただいた!!」

 完璧だった。寒くて体が震え、マントをぎゅっと抱いていなければ。
 そして、こおりのあくまにもそれを指摘しない良心があった。見なかったことにして言葉を放つ。

「おのれ怪盗! 私が必死にため込んだDを返しなさい!」
「そんなに返して欲しければ、そら、受け取れ!」
「なっ!?」

 朱那は懐の紙幣の塊をむんずと掴むと、勢いよくばさりと投げつける。こおりのあくまは動揺して紙幣に目と意識が向いてしまい、気づいた時には朱那は姿を消していた。

「しまったっ……く、どこにいる!」

 周りを見渡すこおりのあくまだが、白い迷彩で隠れた朱那を見つけることができない。
 その時、慌てる彼女の手に突如痛みと衝撃が走り、ステッキを落としてしまう。ダメージに呻き、何が起こったのかとステッキを拾おうと地面を見ると、傍に落ちている一枚のD。
 朱那は、D硬貨を投擲して攻撃したのだ。まさかの攻撃方法に、こおりのあくまは驚愕して硬直し、その隙を狙って朱那が次の硬貨を投げる。

「ぐっ、おのれ……いったいどこから攻撃しているのよ!?」
(こういうの、一度やってみたかったんだよ!)

 闇雲に魔法を撃てども、当たるハズもなく。時にはフェイントを織り交ぜて攻撃する朱那に対し、こおりのあくまは翻弄されるばかりであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

クリスタル・ファイアヘッズ
【パンドラ】
何やらマールシアさんが大技の準備をしている様子。
私は彼女の準備ができるまで、相手の余裕を削って落ち着かせないように戦います。

私は光学迷彩を起動しつつ、ジェットアーマーのジェットを使って移動します。意識して使用頻度を下げれば十分見つけ辛いので相手の集中力を削げるでしょう。
さて、ビームミサイルランチャーを怪力で保持しつつ空に打ちます。途中で、誘導し相手付近で爆発させれば冷静ではいられないはずです。

マールシアさんの大技は無機物を変換するもの。私のビームミサイルランチャーも変えてしまうでしょう。これは結構重いですから大技の後に相手の墓標として頭上に落としてあげます


マールシア・マーフィー
【パンドラ】
やあ氷の悪魔さん
君は冬にしたいらしいけど、僕らは他の四季も堪能したいからね
デビルキングダムらしく、力ずくで止めさせてもらおう
ファイアヘッズが隠れながら彼女を攻撃するし、僕も大技を使うからね
炎属性の魔法を込めたシャボンを多重詠唱して相手に放つよ
シャボンは見た目が派手だ
きっとファイアヘッズの姿に気付きにくくなると思うよ
ファイアヘッズの攻撃で彼女の集中が切れた!今がチャンス!
【海王の息吹き】を使い、足場を雪原にしようと高速移動をしようと、まとめて飲み込んでやる!
ファイアヘッズの武器もまとめて変換しておき、解除と共に相手の頭上目掛けて落ちるように調整するよ
僕らからのプレゼントだよ、お嬢さん



 怪盗に翻弄されDをぶつけられ、肉体以上に精神的なダメージが蓄積してきたこおりのあくまだが、どうにか落ちたDを集めて積みなおすことに成功する。

「ぜぇ……ぜぇ……や、やってくれる、じゃないの」

 息も絶え絶えの状態でありながら、戦意はまだあるようだ。あるいは、ここまで苦労したのに今更やめられないのか。

「やあ氷の悪魔さん」

 そんな彼女に、気楽に声をかけるのはマールシア・マーフィー(海と自由を愛する海のエルフの少女・f27297)だ。

「君は冬にしたいらしいけど、僕らは他の四季も堪能したいからね」
「……それで、ならばどうすると?」

 呼吸を整え、こおりのあくまは問いただす。
 マールシアは、快活に笑いながら宣言する。

「デビルキングダムらしく、力ずくで止めさせてもらおう」
「やってみなさい。できるものなら!」

 ステッキを振るい魔法を発動する。こおりのあくまの全身を青と白の魔力が包み、より大人びた姿へと変身した。雪の結晶を舞い散らしながら、ふわりと浮き上がり強力になったステッキをマールシアに突きつける。
 先端が輝き、魔法の光が強さを増していく様は、引き絞られた弓矢の如く。今にも放たれようとする力は、しかし霧散した。
 こおりのあくまを襲った爆発によって。

「んな、なにぃ!?」

 驚愕している彼女の視界に、天井へと昇る輝く光線が映る。それは天井付近でカーブし、こおりのあくま目掛けて落下。急降下する猛禽のように襲い掛かると、彼女の周囲で次々と爆発する。
 この攻撃の射手は、光学迷彩で姿を隠し、ジェットパックで死角に移動し、脅威の怪力でビームミサイルランチャーを保持してぶっ放しているクリスタル・ファイアヘッズ(憑依の守り手・f18277)によるものだ。

「もう一射、しておきましょうか」

 新たなビームが発射され、慌てふためくこおりのあくまを襲う。爆発の圧に押され、彼女は高度を下げる。
 そして、気づいた。いつのまにか、大量のシャボンに囲まれていることに。

「な、なにこれ」
「それじゃ、派手にいこうか」

 こおりのあくまがシャボンに触れた瞬間、ボッとシャボンが燃え上がる。

「わひゃぁ!?」

 驚き、慌てふためくこおりのあくまに先の攻撃の正体を探る余裕はない。けれど、燃えるだけならばと凍らしてしまおうとステッキを振り上げた。

「これで……!」
「そうはいきません」
「わわぁっ!?」

 降り注ぐビーム、次いで爆発。余裕を失い、慌てるこおりのあくま。
 そうした時間稼ぎによって、マールシアの本命のユーベルコードがついに発動する。

「大海を統べし海王よ。我が祈りに応え、天地を呑み込むその息吹きを、ここに顕現させたまえ」

 マールシア周辺の雪が、クリスタルのビームミサイルランチャーが、無機物が巨大竜巻に変換されていく。

「海王の息吹き(リバイアサン・ブラスト)!!」

 雪原を飲み干し水に変え、巨大な竜巻は触れるものを巻き上げてこおりのあくまへ放たれる。彼女は逃げようとするが天地ともに逃げ場無し。抵抗空しく飲み込まれ、暴れる水と風に揉まれたうえに上空へと放り出される。
 フラフラのボロボロ状態で飛行できず、地面へと墜落したこおりのあくま。

「これは結構重いですから」
「僕らからのプレゼントだよ、お嬢さん」

 竜巻が解除され、変換された無機物は元に戻る。
 そして、『それ』は計算された通りの軌道を通り、こおりのあくまの頭上へ。

「ぐはぁっ!?」

 『それ』……ビームミサイルランチャーが頭部に落下、直撃。本来は車載して使うほど重いそれが頭に当たる痛みはどれほどか。変身の解けたこおりのあくまは悶えるしかなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

睦沢・文音(サポート)
『聴こえますか?私の歌が!』
年齢 14歳 女
外見 147.1cm 黒い瞳 黒髪 色白の肌
特徴 いつも笑顔 柔和な表情 胸が大きい お尻が大きい ネットが好き
口調 清楚(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)

他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません

他の猟兵のサポートに回り、事件の解決にあたります
日常パートならば飲食や歌をうたうことをメインに行動します

他の参加者様との連携リプレイ歓迎です
最大の目的は、事件を解決に導くことです
その為なら、ある程度の怪我や些細な失敗はやむを得ないものとします


ポーラリア・ベル
呼ばれましたので!応えに来ました!
春は名残雪、夏は外れ雪、秋は早め雪、いつも世界は冬模様!
冬の妖精ポーラちゃんが、願いのお手伝いにこんにちは!

【天候操作】で一緒に雪を降らせてー、足りないDは氷の【アート】で作った氷Dで補ってー、ユーベルコード発動!
さー、世界を永遠の真冬景色に変えましょー♪

……その為にはもっともっとこの場に雪が必要なの

なんたって魔界全土に冬を呼ぶから、魔界全土分の雪が無いと願いが叶いそうにないわ。
もっともっと、もっともーっと!
願いを叶えるために、地下も屋敷もぜーんぶ、
『生き埋めになる程雪で埋め尽くす』願いから、叶えましょー!
さあ、手を取ってご一緒に、この場の全てよ常雪になーれ♪



 頭部を重い物で強打されしばらく悶えていたこおりのあくまは、どうにか顔を上げ、立ち上がる意思を生み出すことができた。

「うぅ……まだぐわんぐわんするわ……」

 頭を抑えながらも上げた視界に、ふと小さなものが映る。

「な、なに……?」
「呼ばれましたので! 応えに来ました!」

 目の前にいたのは、フェアリーのポーラリア・ベル(冬告精・f06947)である。
 冬を思わせる白い衣装に身を包んだポーラリアは、元気よく自己紹介する。

「春は名残雪、夏は外れ雪、秋は早め雪、いつも世界は冬模様! 冬の妖精ポーラちゃんが、願いのお手伝いにこんにちは!」

 歌うように言葉を紡ぐポーラリアに、こおりのあくまは少しだけ困惑するものの、願いの手伝いに来たと聞いて自然と警戒を解く。

「そ、そう? ふふふ、話がわかるやつもいるじゃない。それじゃ、手伝ってもらおうかしら」

 ステッキを持ち直したこおりのあくまは、魔法で地下室に雪を降らせ始める。ポーラリアも室内に生み出された雪雲を利用して、雪を降らせる。
 数の減ったDは氷で作って補い、雪と氷を積み上げて、ポーラリアはユーベルコードを発動する。

「さー、世界を永遠の真冬景色に変えましょー♪」
「ついに冬の時代が来るのよー!」

 二人は楽しそうに踊るように、雪を紡ぐ。
 いつのまにか冬と雪の歌が流れていたが、こおりのあくまはそれに気づかず、隅で歌っている睦沢・文音(フォーチュンシュネルギア・f16631)にも、彼女のユーベルコードにも気づくことはなかった。

「……その為にはもっともっとこの場に雪が必要なの」

 そろそろ膝が埋まる程度に雪が積もり、それでも降らせるのよとポーラリアが告げる。

「え、でも、もう足りるんじゃ……」
「なんたって魔界全土に冬を呼ぶから、魔界全土分の雪が無いと願いが叶いそうにないわ」
「そ、そうかし、ら?」

 ポーラリアの強い押しにこおりのあくまは抗えず、文音の歌で戦意が削がれて強引に行くわけにもいかず、ただ流されるしかない。

「もっともっと、もっともーっと! 願いを叶えるために、地下も屋敷もぜーんぶ、
『生き埋めになる程雪で埋め尽くす』願いから、叶えましょー!」

 くるくると踊り、ポーラリアはこおりのあくまの手を取る。
 そして、それが最後の一押しとなった。

「さあ、手を取ってご一緒に、この場の全てよ常雪になーれ♪」
「こ、この場の全てよ常雪になーれ! ……あれ?」

 これ危険じゃない? とこおりのあくまが思った時には、すでに遅し。
 今宵、願いを叶え給え(デミ・ホワイト・クリスマス)――ポーラリアのユーベルコードが大量の雪を代償に願いを叶え、どこからともなく願い通りの大雪を召喚した。
 屋敷は雪で埋まり、当然、地下室も雪でいっぱいになる。こおりのあくまも生き埋めと化し、断末魔も後悔も思い浮かべる暇なく、消失するのだった。
 なお、雪は警備の下っ端悪魔たちが後ほど掃除しました。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第3章 日常 『魔界ライブオンステージ』

POW   :    爆音パフォーマンスでステージを盛り上げる

SPD   :    スタッフになって裏方を細やかに支える

WIZ   :    奇抜なパフォーマンスで観客の度肝を抜く

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●お花見
 オブリビオンが撃破された後、残ったDは盛大に花見で使われることとなった。
 桜の名所と名高いだけあって、山一面が桜で埋まっており、思わず見惚れる美しさである。麓の広場では屋台が並び、中央のステージでは悪魔たちがライブを行っている。
 そして、なにより驚くことは桜が踊っていることだ。根は動かないようだが、枝や幹を振り回したりくねくねと動いたり、ノリに乗っている。それでいながら花が散ることはなく、他にも酒に枝を浸けて飲んでいる個体もある。
 なんにせよ、皆楽しんでいるのは事実。お金はたんまりあることだ。猟兵も、混ざってみてはいかがだろうか。
大鳥居・朱那
やっぱり寒い冬よりは暖かい春の方がいいな!こんなに綺麗な花なんて春じゃないと見られないし!

気になる屋台の商品があったら片っ端から買っちゃおうか。さっき戦いで結構なDを使っちゃったけど、あの後部屋に残っていた分を持ってきたから存分にあるしね!美味しい物とか、綺麗な物とか欲しい物は逃さずゲットしちゃうよ!

ライブも思いっきり騒ごうか!せっかくだし、参加者にさっき屋台で買った物を振る舞おう!一応あたいの分は残しておくけど、それでもみんなで楽しんだ方がいいからな!



「やっぱり寒い冬よりは暖かい春の方がいいな! こんなに綺麗な花なんて春じゃないと見られないし!」

 地下室の戦いで冷えた体を祭りの熱気で温めつつ、桜を眺める大鳥居・朱那(大空を駆ける朱翼・f32001)。
 魔界の不思議な桜を見た後は、並ぶ屋台を見て回る。
 通りを歩けばライブの歓声と雑多な人々の話声に混じって、屋台から客を呼ぶ声が飛び交い、賑やかに会場を彩っていた。

「当たりしかないくじだよ! 引いていきな!」
「クラーケン焼きはいらんかねー! 美味しいよー!」
「溶岩でも溶けない雪の結晶があるよ! お一つどうだい!」

 屋台に並ぶ商品は様々だ。魔界らしいというべきか、個性的なものも多々ある。

「どれも気になる……よし、片っ端から買っちゃおうか!」

 こおりのあくまとの戦いで結構な数のDを使ったものの、地下室に残っていた分を持ってきたのでお金の心配はない。勢いのまま朱那は気になる商品や欲しい物を逃さずゲットしていくのだった。

「ふぅ、買った、買った」

 満足いくまで屋台を堪能した朱那は、ライブ会場へと目を向ける。

「よし、ライブも思いっきり騒ごうか! せっかくだし、参加者にさっき屋台で買った物を振る舞おう!」

 歓声の上がる会場へ、速足で向かう。観客に混じってライブを楽しんだ後は、自分の分を残してライブの参加者に屋台で買った品を振る舞う。
 心ゆくまで、朱那は花見と祭りを楽しむのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ポーラリア・ベル
積もった雪がどかされると、そこは一面の春景色でした。
……あ、あれー!?冬は!!??
こうなったら残った雪で少しでも辺りに名残雪桜を咲かせるの!

ユーベルコード発動。【天候操作】で雪を降らせながら
踊る桜さんを冬色に染め、踊る雪だるまさんを置いてくの。
ふゅ?らいぶ?裏方で盛り上げて欲しい?
ポーラサンタさんの本領発揮の時だわ!

ライブの曲に合わせてしゃんしゃんと鈴を鳴らしながら、ステージに氷の桜を咲きほこらせ、ステージのバックには大きくライブしてる人の影を映す雪壁を生成。フィニッシュに冷凍!
雪桜の散る中、美しい氷像のアイドルさんが出来上がり、冬が春に託す最後の景色みたいにして微笑みながら退場するの!



 雪に埋もれた屋敷が掃除され、発掘というか、中から出てきたポーラリア・ベル(冬告精・f06947)。
 積もった雪がどかされると、そこは一面の春景色でした。

「……あ、あれー!? 冬は!!??」

 おそらくこおりのあくまが消滅したためだろう、儀式は中断されたことにより局地的に雪が積もるだけで終わったようだ。
 
「こうなったら残った雪で少しでも辺りに名残雪桜を咲かせるの!」

 ポーラリアは屋敷から掃除されて積み上げられた雪を使い、ユーベルコード今宵、願いを叶え給え(デミ・ホワイト・クリスマス)を発動する。
 天候を操り、雪が降り出して踊る桜を白く彩る。さらにポーラリアは踊る雪だるまを配置していき、山が途端に春と冬が混じって踊る、不思議な光景を作り出していた。
 その光景にご満悦のポーラリアに、ライブのスタッフだという悪魔から声がかかった。

「ふゅ? らいぶ? 裏方で盛り上げて欲しい? ポーラサンタさんの本領発揮の時だわ!」

 その要望に喜んでポーラリアは応じて、スタッフに付いてステージの裏に行く。
 ライブが始まれば、その曲に合わせてしゃんしゃんと鈴を鳴らす。澄み渡った氷のような美しい音色に合わせ、ステージに氷の桜が咲き誇り、バックにはライブ中の姿の影を映す大きな雪壁が生成される。
 徐々に近づくフィニッシュに、ポーラリアはタイミングを計り、最後の瞬間に合わせて冷凍!
 雪桜の散る中、アイドルを模した美しい氷像が出来上がる。冬が春に託す最後の景色のような演出に、観客から歓声が上がる。

「上手く行ったの! やったの!」

 ポーラリアは微笑み、退場するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神崎・ナオ
やっほ~い!
悪者から奪ったDで贅沢三昧!
屋台の食べ物買い放題じゃん!
魔王に相応しい悪事(?)で蜜の味ぃ~って感じ!

いいねぇいいねぇ!
この楽し気な雰囲気!
やっぱお祭りっていうのはこうじゃないとねっ!
(ライブの楽し気な雰囲気を楽しみながら屋台巡りをします)
飽きない様に甘い物としょっぱい物、両方沢山買っておこ~っと!
飲み物も欠かせないよね!
シート引いて並べればこれがOHANAMIってやつだね!
あ、ちーちゃん(蝙蝠)のもあるからね!
(完全に花より団子状態で楽しんでます。気分が乗ってきたら桜と一緒に踊ったりもします。蝙蝠は飽きれ気味だったり、密かに魔王軍の皆さんもどこかで楽しんでたり)



 ライブの音楽と雰囲気を楽しみながら、神崎・ナオ(魔王と勇者のハーフな悪魔・f32386)は祭りを満喫していた。

「やっほ~い! 悪者から奪ったDで贅沢三昧! 屋台の食べ物買い放題じゃん! 魔王に相応しい悪事(?)で蜜の味ぃ~って感じ!」

 悪者を退治し、大量のDを奪い、美味しい物を食べ漁る。これぞ魔王に相応しい悪事……かはともかく、まずナオは屋台を巡っていくことにした。

「いいねぇいいねぇ! この楽し気な雰囲気! やっぱお祭りっていうのはこうじゃないとねっ!」

 歓声と音楽、行き交う悪魔たちの雑多な話し声が混ざり合い、お祭り独特の賑やかさの中を昂揚する気分に任せてナオは進んでいく。

「飽きない様に甘い物としょっぱい物、両方沢山買っておこ~っと! あ、飲み物も欠かせないよね!」

 目に付くものをほとんど買い、適当なジュースで喉を潤しながらナオは山を登っていく。山の斜面は険しいものではなく緩やかで、登ることにも座ることにも苦労はない。
 見晴らしのいい場所を確保すると、シートを引いて買ってきたものを並べ、自身も腰を下ろす。

「これがOHANAMIってやつだね! あ、ちーちゃん(蝙蝠)のもあるからね!」

 ちーちゃんこと治水蝙蝠の従者兼相談役にも声をかけ、どれから食べるか吟味を始めるナオ。まさに花より団子、さらに並べられた食べ物の量に食いきれるのかとちーちゃんは呆れ気味だ。
 お腹がいっぱいになれば、今度は桜と一緒に踊り出す。
 普段は隠れてサポートする魔王軍の皆様も、今は羽を伸ばしてこっそり祭りを楽しんでいる。
 満足するまで、皆祭りを楽しむのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月30日
宿敵 『こおりのあくま』 を撃破!


挿絵イラスト