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不健康自慢、しようぜ!

#デビルキングワールド

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#デビルキングワールド


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●デビルキングワールド:ヨメイセン国
「かーっ! 寝てないわー! 全然寝てないわー!」
「いやーこないだの診断結果マジやばくてさー」
「俺なんかお酒がぶ飲みしたわ。ガロン単位で」
 なにやら、悪魔たちが不健康自慢をしている。
 実はこれ、とあるオブリビオンが定めた厄介な法律によるものなのだ。

 法律の内容は、「不健康なほど税収を得られる」というわけのわからねえもの。
 なので悪魔たちはこぞって(身体の)ワルさを競い合っているのである。
「お? 貴様ら雑魚か? 我なんて見て、この血糖値!」
 と、健康診断結果を自慢げに見せつけるオブリビオン『デビルドラゴン』。
「「「やべえ~~~!!(身体が)ワルすぎる~~~!!」」」
 悪魔たちは感銘を受けた。そして、Dがデビルドラゴンのもとに集まる!
「ハッハッハこれでカタストロフは確実! ハーッハッハ……いやどうしよこの結果」
 みんな、体調管理には気をつけようね! マジで!!

●グリモアベース:予知者、白鐘・耀
「あー寝てないわー、寝てないから予知を伝えるのも大変だわー」
 なお、こいつが寝不足なのは、狩猟とかするなんかゲームのせいである。

 ……とまあそんなわけで、先の光景はあくまで耀が見た「ありえる未来」の話。
 それを防ぐために、耀は猟兵たちに声をかけたのである。
「この頭の悪い法律が制定されるともうどうしようもないから、その前に止めるわよ。
 具体的に言うと、この魔界の王国の議会に殴り込みをかけて、法律を変えるのよ」
 めちゃくちゃな話だが、そもそものデビルキングワールドの議会からして、
 賄賂とか暴動とかイカサマとか根回しとかなんでもありの世界である。
 なので、別に猟兵が殴り込みをかけようが問題ない。むしろ歓迎されるまである。
「とはいえ、いきなり議会に乗り込むことは出来ないわ。見張りとか居るから。
 この国の議員の条件は『ワルいこと』だけらしいから、
 ワルっぽさをアピールすれば通してくれるんじゃないかしら。まあ、多分だけど」
 その多分でなんとかなるのもこの世界のコワいところだ。
 ちなみに国内ではデビルドラゴンの根回しにより『不健康とかワルすぎ』という、
 頭がおかしいとしか思えないワルの価値観が流行しつつあるらしい。
 なので、寝不足とか健康診断のやべー結果とか、あと暴飲暴食とか、
 そういう(健康的な意味で)ワルいアピールでも効くとか。どうなってんだこの国。
「っていうか、仮にこの法律が制定されても、オブリビオン自滅しないかしら。
 Dが欲しいからって自分で健康損なってたら本末転倒よねえ、アホだわ本当」
 エナドリをヂューとストローで飲みながら言えた台詞ではない。
「じゃあ私もう一狩り行ってくるから、あとよろしくね!」
 火打ち石は鳴らしつつの、どうしようもねえ送り出しであった。


唐揚げ
 シュガードーナツです。菓子類のカロリーマジでヤバい。
 そんなわけで頭を軽くしてお楽しみいただけるネタシナリオです。
 もちろん普通にワルなアピールをしてもらっても問題ありません。
 議会に乗り込んだあとは、暴力とか屁理屈で無理やり法律を変えさせます。
 なお、猟兵の言い出した法律が実現可能なら、無理やり制定出来るそうです。
 なんでもありですねデビルキングワールド。今に始まったことじゃないですけど!

●プレイング受付期間
 特に設けません。書けるタイミングでさぱぱっと書いていきます。
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第1章 冒険 『猟兵のワルさを魅せつけろ!』

POW   :    己の身体でワルさアピール!

SPD   :    巧みな技術でワルさアピール!

WIZ   :    言葉巧みにワルさアピール!

👑7
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ジフテリア・クレステッド
私のガスマスクには毒素を封印する効果がある。だからこれを外すと周囲に毒を撒き散らしてしまうのと同時に、私は自分の毒素にも耐えられなくなってしまうんだよね、これが。ほら、毒使い161に対して毒耐性は2しかないし。
あはははは…ごぶはぁっ!!?!(噴水と見紛うような吐血)

ふ、ふふ…これで私以上に不健康で有害な存在はこの国にはいないはずだね…ぶへぇっ!(追い吐血)
さあ、私をこの国の議員と認めるんだよ健康優良児ども…!
私より健康なやつは毎日毒料理を食べなきゃいけない法律を作ってやるよぉ…へっへっへっ…げべぼ(ファイナル吐血)



●あ、あんたほどのフラスコチャイルドがそう言うなら……
「そこの貴様、待て!」
 議会に続く廊下で呼び止められたジフテリア・クレステッド。
 悪魔は物々しい装備をしており、明らかに猟兵並のパワーがみなぎっている。
 倒すことは出来るかもしれないが、それでも実に厄介そうなオーラだ。
「この不健康全一の私を呼び止めるとはいい度胸してるね……」
「「「ふ、不健康全一だと!?」」」
 悪魔たちはざわついた。いや何を誇ってんだって話ではあるが。
 まあそういう趣旨のシナリオなので仕方ない。ジフテリアはマスクを指差す。
「私のこのガスマスクには、毒素を封印する効果があるんだよ。
 だからこれを外すと、周囲に毒を撒き散らしてしまう……でもそれだけじゃない」
「何ぃ? どういうことだ」
「私自身が自分の毒素に耐えられなくなってしまうんだよ。毒が強すぎて」
「すげえ、超ワルのヤツがやるやつじゃん……!」
「かっけー!」
 さっそくワクワクしている悪魔がいた。もうやだこの世界。
「というわけで外します」
「「「えっ!?」」」
 ジフテリア、当然のようにマスクを外した!
「お、おいいいのか!? そんなことしたら耐えられないんだろう!?」
「あっちょっと毒に冒される♥」
「やべえ苦しくなってきた!」
 心配する悪魔、なぜか興奮する悪魔、普通に体調が悪くなる悪魔。
 そんな悪魔たちをけらけら笑いながら眺めているジフテリアだが……。
「あはははは! あははははごぶはぁっ!!!!」
「「「ウワーッ!!」」」
 ものすげえ量の吐血! それさえも毒々しい!
「ふ、ふふ……これで私以上に不健康で有害な存在はこの国にはいないはずぶへぇっ!!」
「「「ウワーッ!?」」」
 悪魔たちは慌てて飛び退いた。だがジフテリアの血反吐は止まらない!
「美少女の血反吐だぞオラッ! 喜んで浴びろ!!」
「「「そんなことより顔色ヤバいよ!?」」」
「そりゃそうだよ毒蝕まれてんだからげべぼっ」
 目・鼻・口・耳から血を噴き出して倒れるジフテリア。
 とりあえず、「不健康とかそういうのおいといてまずヤバい」ということで、
 無事に(?)議会への参政権は勝ち得たのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

斑星・夜
あっいいな、俺も一狩り行きたい!笛とか吹きたい!
でも、お仕事先にしないと、お肉だって上手に焼けないよね。

よーし、ワルさをアピールしちゃうよ!
見て、この顔!肌の白さに、この目の下のクマ!とっても不健康そうでしょ?
何といっても生まれつき!生まれつきの不健康ワルワルだよ!
(※中身はとても健康です)

EPワイズマンズユニット『ねむいのちゃん』にも
「ねむいのちゃん、今日の運勢がワルワルなのは?」(※占星術)って聞いてさらにアピールします。
運勢が良かったら?
デビルキングワールド的に運勢が良い……つまりワルワルさ!
と強引に話を持って行きます。
疑問を持った相手はグラウ・ブリッツで吹っ飛ばしてなかった事にします。



●逆鱗が出ないんです
「くっそー、俺も一狩り行きたいなー、笛とか吹きたいなー……」
 斑星・夜は、ずいぶんゲームに後ろ髪を引かれているようだった。
 しかし、仕事は仕事。まずはちゃんとやるべきことをやってから遊ばねば。
 こんなことをちゃんと考えている時点で、夜は相当いい子である。
 あのグリモア猟兵見てみろよ、転移終えたら普通に集会所行ってんだぜ?

 まあシナリオに出てこないNPCの話はさておき、問題は議会への到達である。
「おいそこの貴様、ここから先は議員専用だ! 止まれ!」
 案の定、武装した悪魔たちに呼び止められる夜。
 だが、夜は自信満々の笑みを浮かべていた、どうやら策があるらしい。
「ちょっとちょっと~、見てわかんない? ほらこれ、俺の顔つき」
「何ぃ……?」
「この肌の白さに、目の下のクマ! どうよ、とっても不健康そうでしょ?」
 ほらほら~と目の下を指差したり、骨ばった手をひらひら振る夜。
 たしかに、夜の見た目は実に不健康そうである。なんなら身体も細長い。
「なんといってもこれ、生まれつきだからね! つまり生粋の不健康ワルワルだよ!」
「うーむ、たしかに今にも倒れそうな肌の白さだ」
「大丈夫? ビタミンとか摂ってる?」
 悪魔たちは心配してくれた。こういう根の善良さが問題なんですよね。
 なお、夜は実際のところ、見た目に反してめちゃめちゃ健康である。
 なんならゴリラって呼んでもいいレベルの力持ちであった。ちぐはぐ!
「でしょでしょ? 通してよ~」
「しかしなあ」
「議員でない人を通すわけにはなあ」
「ん~……よしわかった! じゃあ本物のワルだってことを証明してあげるよ!」
 夜はなにやらタブレット端末を取り出すと、AIに呼びかけた。
「ねむいのちゃん、今日の運勢がワルワルなのは?」
 なるほど(?)健康だけでなく運勢もワルだとアピールする作戦か。
 しかし、ねむいのちゃんの答えはというと……。
『今日のあなたの運勢は爆上がり、幸せすぎて死ぬかもしれないレベルです』
「「「……」」」
 沈黙が流れた。悪魔はじっと夜を見つめる。
「デビルキングワールド的に運河いいってことは、つまりワルワルなんだよ!」
「「「いやその理屈はおかしい」」」
「イヤーッ!」
「「「グワーッ!?」」」
 SMASH!! 電撃パンチ炸裂! 見張りの皆さん顔面を殴られ吹っ飛んだ!
「よし問題なし、満場一致! 議会もこの調子でいくといいな~」
 一番ワルいのは、躊躇なくパンチを繰り出せるその切替の早さじゃないですかね!?

成功 🔵​🔵​🔴​

ラビット・ビット
アドリブ◎
え!?法律を無理やり制定できるかもしれないんですか!?
つまり仲の良いAくんとBくんがいたりしたらこっそりその二人をモデルにした本を売りさばくのはめちゃくちゃ悪いとか何とかいえばナマモノ同人誌が大量発生ではこれはいかなきゃ!
不健康なら任せてくださいこう見えてほんとに寝てません!
月曜は一週間が始まる絶望を癒すために同人誌を読み漁り
火曜日は続きが気になるから読み続け
水曜から金曜日は原稿三昧
土曜は次の日が休みだと油断して朝までゲーム
日曜日は終わらせたくないからろくろうさんと夜通し会話
いや~ホントに寝てない!
しかも起きてるからお腹すいてラーメンを食べ
パソコンすら眠らせてないんですよ
これは悪い!



●不健康かはともかく動機の不純さは間違いなく最ワル
 ラビット・ビットは滾っていた。いや変な意味ではなく。
 なにせ今回の仕事では、国の法律を変えることが出来るのだという。
「つまり……「中のいいAくんとBくんがいたりしたらこっそりその二人をモデルにした本を売りさばくのはめちゃくちゃ悪い」とかなんとか言えば、ナマモノ同人誌が大量発生するに違いありません!!!!」
 ……いや変な意味じゃないんですよ? 滾ってるって。
 やる気なのは間違いないですからね! やろうとしてること最悪だけど!
「というわけで見張りの皆さんこんにちは! ビットくんですよ!!!!」
 なんなら自分から悪魔たちに挨拶した。幼稚園児か何かかな?
「不健康ほどワルいというなら、このビットくんを置いて他にはありません!」
「何ぃ?」
「こう見えてほんとに寝てません! というか睡眠時間とか削るの前提では?」
 ラビット、いつものことだが目が据わっている。
「月曜日は一週間が始まる絶望を乗り切るために同人誌を読み漁りますよね?
 火曜日はその続きが気になるから読み続けますしあと漫画雑誌も出ますし、
 水曜から金曜日は原稿三昧です! まあ進捗は予定の1/5程度なんですけどね!
 そして土曜日は次の日が休みだと油断して朝までゲームしたおしますし、
 日曜日は終わらせたくないからろくろうさんと夜通し通話、あとゲーム!」
「……お前は同人誌を描くのが仕事か何かなのか?」
「いいえ? 魂の癒やしです!!」
 ラビットの目は据わっていた。いつものことだが。
「その間にソシャゲの周回とかログボの回収とかアニメの消化とかもありますからね!
 いあー寝てない! ホントに寝てない! 睡眠時間は可処分時間の別名!」
「「「やべえよやべえよ……」」」
 悪魔たちもドン引きするレベルの超不健康オタライフであった。
 でもまあ、本人が充実してるしいいんじゃない? 楽しそうだしね!
「あとご飯はいつも起きてるから適当にカップラーメンとか食べますし、
 それさえも面倒なときはお菓子とエナドリで済ませます! 時間も不定期!」
「お前、それはちょっとまずいぞ!」
「栄養とか考えろ!」
「野菜とか食べろ!」
「嫌ですね! 自炊は敵! あっでもこないだ卵かけご飯作りましたよ」
「「「それは料理じゃねえ!!」」」
 あまりにワルすぎて、悪魔が説教するレベルであったという。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャムロック・ダンタリオン
「この世界に来たら一切のまともな思考は捨てよ」――うん、至言だな(ぇ)(【学習力】)。

――そういえば、最近久しぶりに面白い本が手に入ったせいか、少々寝不足気味だな…。

――ああ、何だ貴様。「肩こりと腰痛がひどい」ときたか。
任せろ。こう見えて【医術】の心得が少しはあってな。少し叩いてやる(と、威力がありそうな精霊を【武器改造】したハンマー(+:攻撃力、-:射程)で殴りつける(ぉぃ)(【暴力・鎧砕き】))。

――ああ、いかん。今度は頭痛がしてきたな。オブリビオンを相手取るまでに体がもつか心配だな、ある意味で(ぇ)。

※アドリブ・連携歓迎



●ん? 間違ったかな……?
「この世界に来たら、一切のまともな思考は捨てよ……か。至言だな」
 ダンテはそんなこと書いてねえよ! というツッコミは、残念ながら入らない。
 シャムロック・ダンタリオンの経験則だからである。でも実際、正しい。
 デビルキングワールドでまともな思考を保つのは自殺行為も同然だからだ。
 この世界は狂っている。いや文学的比喩とかではなくマジで。
「おい貴様、ここから先は議会だ!」
「議員以外は立ち入り出来ん。さっさと帰るんだな」
「まあ、お前がとても不健康なワルだというなら話は別だが……」
 見張りの悪魔たちもこう言ってる。不健康なら通しちゃうのかよ。
「不健康……か。そうだな、最近は少々寝不足気味ではある」
 シャムロックは眉間を揉む。
「少々面白い本が、久しぶりに手に入ってな……ずっと読みふけっているのだ」
「ふーむ、それはワルいな」
「でも頭はよさそうじゃない?」
「じゃあなんだよ! 議員の皆さんは頭ワルいっつーのか!?」
 何やら勝手にヒートアップする見張り悪魔たち。
 頭がワルいのは、議員だけでなくこの世界そのものというのは言ってはいけない。
「だが、寝不足気味というだけでは通せないな。なにせ俺は今、肩と腰が痛い!
 もう今日なんか湿布貼って出勤してるのだ。はー辛いわー関節痛が辛いわー!」
 と、見張りのひとりがこれみよがしにアピールしてきた。
 最低でも、このぐらいのラインを越えないと通る資格なし、ということだろう。
 不健康自慢に資格もクソもねえのだが、これもオブリビオンの野望のせいなのだ!
「ほう、任せておけ。実は僕には、医術の心得が少しあってな」
「え? いや治さなくても」
「案ずるな。少し叩くだけだ」
「ちょっと待ってなんでハンマー取り出して」
「フンッ!!」
「アバーッ!?」
 SMAAAAASH!! 精霊ハンマークリーンヒット! 昏倒する悪魔!
「き、貴様何を!?」
「何? 貴様は腹が痛いのか?」
「待てそんなことは言ってな」
「フンッ!!」
「グワーッ!?」
「こ、こいつ! 人の話を聞いてねえ! ワルすぎるぜ!」
「お前は頭か、そうか。僕も頭が痛い」
「ハンマー振り回してる奴の言う台詞じゃギャーッ!!」
 あたり一面血まみれ。倒れ伏す悪魔の皆さん。
「ああ、オブリビオンを相手取るまでに身体が保つか心配だな、ある意味で……」
 ぶっ飛んだ世界に苦労する常識人みたいな顔してるところが一番ワルいと思う!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラヴィニア・アートレイト
アレンジ共闘歓迎。

ワル…(そもそもの話。善とは。悪とは何か。背後に宇宙を背負い哲学的に思案する。でも難しそうなので1秒で放棄するねこ)

ん。わたし、ねこ。
ねこだけどバレンタインでチョコ食べた。ワル。
ごめん、嘘。食べてない。
いや、ちょっとたべた。おいしかった。ちょいワル。

ん…。(あとなんかあったっけって顔)
あと働いてない。でもおうちで三食昼寝つき、ちゅー〇まで貪る。
飼い主に無断で散歩勝手にする。たまに野良になる。
自由、それがワル。
(どうよってツラ。表情筋ないけど。)

納得できない?
ん、仕方ない。じゃあ実力行使。
(おもむろにガラスで爪を研ぐ。甲高い音。残る爪痕。じゃあく)



●じゃあくなねこ
「ネコだ……」
「ネコだな……」
「ああ、ネコだ……」
 とことことやってきたラヴィニア・アートレイトを見て、悪魔たちは戦慄した。 猫。それは、この宇宙でもっとも自由で、もっともわがままで、もっとも危険な生物。
 人間は猫のことになると我を忘れ、腹を吸い、そしてまた腹を吸う。
 どんな人間でも、猫を崇め猫のために生き猫にすべてを捧げてしまうのだ。
 そして……腹を吸う。どんな優れた為政者でも、どんな哲人でさえも。
 おお、猫! その可愛らしい黒猫が、とことこと歩いている! これはヤバい!
「わたし、ねこ」
 ラヴィニアは超簡潔な自己紹介をした。なぜなら、賢い動物だからだ。
 猫は、可愛らしい。可愛らしいがゆえに、腹を吸われたり、人間を魅了する。
 その猫が、賢いのである。これはもはや向かうところ敵なしと言えた。
「ねこだけど、わたし、バレンタインでチョコ食べた。ワル」
「「「ねこなのに!?」」」
 悪魔たちは震え上がった。チョコを食べれる猫なんて、もはや無敵じゃないか!
「……ごめん、嘘。食べてない」
「「「食べてないの!?」」」
「…………いや、ちょっとたべた」
「「「やっぱり食べたの!?」」」
「おいしかった。ちょいワル」
「「「なんてこった……!!」」」
 なんて気まぐれ。なんて意味のない嘘! 脊髄反射にもほどがある!
 悪魔たちは、畏れた。なぜなら、猫にはそれが許されるからだ。
 なぜ許されるのか? ……それは、猫だからである。
 猫は、可愛らしい。だからIQ0で脊髄反射トークをしても、問題ない。
 ワルワルでも、ちょいワルでも、どっちでも可愛らしいのである。
 やはり、猫は無敵なのだ。こんな恐ろしい生物が、ワルでないはずがない。

 そして、ラヴィニアは考える。頑張って考える。
 賢い動物だからといって、みんながみんな秀才なわけではない。
 ラヴィニアは、猫である。ついでに言えば、かなり怠け者の猫である。
 なので、しゃべるのは苦手だ。しかし、猫はそれさえも利点にしてしまう。
「あと……働いてない。でも、おうちで三食昼寝つき」
「「「わ、ワルい!」」」
「ちゅー○まで貪る」
「「「ワルすぎる!!」」」
 自由。圧倒的自由。
 ふふん、と無表情でドヤ顔するラヴィニア。その見た目と来たら……!!
 もはや猫は存在するだけで無敵である。悪魔ごときが勝てるわけもないのだ。
「通してくれないなら……」
「「「と、通してくれないなら……?」」」
「実力行使する」
 ラヴィニアが取り出したのは……ガ、ガラス! そして爪シャキーン!
「「「ま、待った! 通す! 通すからそれは」」」
「ん。爪とご」
 ギィイイイイ~~~~~(邪悪な爪音)
「「「通すって言ってギャーーーーー!?」」」
 悪魔たちはもんどり打った。何故、通すって言ってるのに爪を鳴らしたのか。
 ……それは、ラヴィニアが、猫だからである。
 猫は、自由だ。だから、言ったことを即座に翻しても問題ない。
 猫――恐ろしい生物。悪魔たちは、それを心底理解した。

成功 🔵​🔵​🔴​

スキアファール・イリャルギ
不健康自慢ですか、ふむ……

見てくださいこの躰
全身包帯です、驚きの黒さです
しかもこの腕、驚きの細さです
そしてこの顔、驚きの白さです
さらにこの隈、驚きの濃さです

そう、毎晩悪夢を見て魘される日々でしてね
悪夢で目覚めては息苦しさで気を失いまた悪夢を見るの繰り返しですよ
薬は処方されていますが効果はまずまずで、せいぜい数十分長く眠れるくらいですかねぇ
その日々が何十年も積み重なり出来た躰がこちらです、不健康でしょう?
あまりに酷い時は人工呼吸器に繋がれてましたし――

……嘘は言ってませんよ、悍ましい部分は言っていないだけで
あと最近はラトナ(猫の使い魔)のおかげでちゃんと眠れているんですよね……あ、これ内緒ですよ



●悪魔の皆さん、困惑する
「見てください、この身体」
 悪魔の見張りに止められたスキアファール・イリャルギは、自分を指差した。
「まず、全身包帯です。驚きの黒さですよ」
「え……いやまあ、包帯だし黒くはあるけど……」
 だから何? みたいな顔になる悪魔たち。
「しかも、この腕。驚きの細さです」
「いやまあ細いけど! ていうかちゃんと食べてる!?」
「食べてますよ。こないだ大食い大会も総なめしました」
「そんな食べるのに細いの!? 怖っ!」
 よほど消化吸収がいいんだろうな、とか勝手に考えるハッピー頭の悪魔たち。
「それだけではありません。この顔を見てください――驚きの、白さです」
「驚きの、ってなんで毎回つけるの? お気に入りのフレーズなの???」
「さらに、この隈!」
「く、隈が、一体……!?」
「――驚きの、濃さです」
「やっぱりそこも驚きなんだ!? いやある意味驚いてるけど!」
 そこはかとなく、ドヤ顔っぽい表情(表情筋死んでるけど)のスキアファール。
「まあここから見て分かる通り、私は毎晩悪夢を見てうなされる日々でして」
「おいガチめの重いやつ来ちゃったぞ」
「ワルっていうか深刻なやつだな……」
「悪夢で目覚めては息苦しさで気を失い、また悪夢を見る。その繰り返しです」
「不健康っていうか、その……ワルのベクトル、違くない!?」
「まあたしかに、薬は処方されていますが効果は数十分ほどですからね……」
「それはなんていうか、その、ご愁傷さまです……」
「寝れないのは大変だよなあ」
「ね。辛そう」
 悪魔たちは根が善良なので、なんかもう普通にスキアファールを哀れんでいた。
 この季節になるとお肌がカサついて大変だよね、みたいなニュアンスである。
「その日々が何十年も積み重なり出来た身体が、ことらです。不健康でしょう?」
「不健康っていうかさあ……ねえ?」
「そんなこと言われちゃうと……なあ?」
「あまりにひどいときは、人工呼吸器に繋がれてましたからね」
「マジで!? それ大丈夫!? あの、ここ換気とか悪いけど問題ない!?」
 普通に親身になる悪魔たちである。スキアファールは逆に申し訳なくなった。
 ほんとにやべー部分はさすがに伏せているのに、この反応だ。
 おかしい。もっとギャグな反応されると思ってたのに。こいつらいい人だ。
「色々悩みあるかもだけどさ……その、俺らでよければ相談に乗るし」
「あ、はい。お気遣いどうもです」
「なんでも頼ってくれよな! 袖すり合うも他生の縁ってやつよ!」
「あ、はい。どうも」
「心細いかもしれないけど、応援してっから! 一緒に頑張ろうぜ!」
 なんか励ましながら通してくれた。スキアファールは妙な気分だった。
「なんだか騙しているようで、ある意味ワルい気分ですねこれは……」
 ワルいっつっても、申し訳無さとかそういう方面だけどね!

大成功 🔵​🔵​🔵​

エコー・クラストフ
【BAD】
ふーん……不健康な奴が偉い……?
どういう理屈だ。不健康な奴とか船から降ろされるだろ
まぁ不健康自慢が必要なんだったら仕方な……ハイドラ? 煙草? 酒?
あとで帰ったらお話があるからね

そもそも多少の不健康なんぞ大したことじゃないだろ。ボクなんか心拍数ゼロだぞ
つまり死んでる状態で動いてるわけだ。これ以上不健康な奴はいないだろう
死んでると……なんか生き物を感知するタイプの機械に引っかからないし、そもそも健康診断を受けることもできない。あと体が常に冷たいから、厚着してないといろいろ困るぞ

じゃあとりあえずボクがワルということで……あー、当選したら……死んだ状態で動く秘訣を教えるよ(大嘘)


ハイドラ・モリアーティ
【BAD】
不健康自慢だァ~~~??
そりゃお前、俺なんてアレよ
むちゃくちゃ煙草吸うよ!!
五本くらい同時に吸ってやろーか?
あとむちゃくちゃ酒も飲むし?
ま~~俺不老不死なんで??それが一番「「生命」」としての
悪事だよなァ!!!ハッハッハ!!!!

――アッハイ
一番不健康なのはこの隣におわします……
死んでる女子エコー・クラストフだとおもいます……
どうぞ!どうぞ彼女の支持をね!よろしくお願いいたしますね!

そりゃお前もう議会に行くんだったら
忖度も贔屓も詐欺も何でもありだよ俺は
なんでも使う
――不健康最高!ありがとうございます!!
俺達が当選した際には国民に無償で一年分のポテチくばりまーす!
よろしくお願いしま~す!



●お酒もタバコもほどほどに
「……不健康な奴がエラいっていうのは、どういう理屈だ……???」
 エコー・クラストフは、至極真面目な表情で首を傾げていた。
 だが、それではいけない。なにせここは、デビルキングワールド。
 ワルいことがいいことになるという、極めて倫理観が狂った世界である。
 狂ったっつっても別になんかこうノワールなカッコいい意味ではなく、
 純粋にアッパラパーでトンチキな意味で狂った、まあようはギャグな世界だ。
 その"狂い"についていけない人間は、どうなってしまうのか!?
 それはつまり、ツッコミ役を余儀なくされる……ということ。
 この深刻なツッコミ不足の世界でそんな役割を押し付けられてしまえば、
 エコーはもう労働過多でぶっ倒れてしまうこと、間違いなしである!
「不健康なヤツとか、船から降ろされるだろ。ワルってそういうことじゃない。
 不健康であることで得をするヤツなんて、自分にも他人にも存在しないじゃないか」
「「「ごもっともでございますけれども!!」」」
 ま、マジレス!! エコー、徹底的なマジレスでツッコミ役を回避した!
 正論もぐっさり刺さればそれはそれでボケ! なんてワルさだぜ……!!
「違う違う、不健康自慢ってのはそうじゃねェんだよエコー~~~」
 そこでニヤニヤ笑いながら口を挟んだハイドラ・モリアーティ。
 悪魔たちの前にずずいっと一歩歩み出ると、親指で自分を指し示した。
「俺なんてアレよ、むちゃくちゃタバコ吸うよ! もう一日に箱単位だから!!
 五本くらい同時に吸ってやろーか? 口んなかに入れるのも出来ちゃうぜ」
「す、すげえ! シンプルに不健康!」
「しかもちょっと小技出来るのカッコいい!」
「じゃあもしかして、お酒も呑んじゃってるんです?」
「そりゃもうガブガブよ~~~、浴びるように呑むっての比喩じゃねーから!
 ま、俺不老不死なんで? いくら呑んでも吸っても問題ないんだけどなァ~~!!」
 ハッハッハ、と呵々大笑するハイドラ。すさまじいワルさであった。
 だが、問題ない。だってハイドラは成人してるから。
 そして……不老不死だから!! 恐ろしいぜ、魔王!

「は?」
「えっ」
 だが、隣に立つエコーは見逃してはくれなかった。
「ハイドラ、いま、なんて言った?」
「え、いや。違くてな? 俺はただ不健康自慢を」
「タバコを? 吸ってる? 酒を??? 呑んでる?????」
「いや違くて、だからこう、ね? 不健康自慢……」
「吸ってるんだね?」
「ふ、不健康……」
「呑んでるんだね???」
「……………………は、はい」
 急にしおしおと小さくなるハイドラ。なんか塩ビ人形みたいである。
「帰ったらお話があるからね。いいね」
「はい、すいません……」
 ペコペコ謝っていた。さっきまでのワルさが雲散霧消していた。
 悪魔たちは、エコーを畏れた。この女、相当……ワルだぜ!!
「というわけで、その、ね。俺なんかよりこちらの、死んでる系女子のエコーさん。
 こちらのエコーさんをどうぞ! ね、どうぞ支持をよろしくお願いいたしますね!」
 そしてなんか、選挙カーに乗ってる人みたいになっていた。
 忖度、贔屓、詐欺。なんでもあり。だってこれから議会に殴り込みをかけるのだ。
 別に議会に殴り込みをかけるんでなくてもその手のはなんでもありだが、
 なんかもうこれ以上まずいこと言うとエコーがいよいよ怒りそうで戦々恐々のハイドラであった。
 でももう怒ってる。多分、手遅れであった。
「俺たちが当選したら国民に無償で一年分のポテチ配りまーす!!」
「「「ポテチとか、身体にワルすぎるぜ!!」」」
「そのレベルでいいのかこいつら。まあボクなんて死んでるから、ワルだろう?」
「「「死んでるとか関係なくワルいと思います!!!」」」
「なんか妙な勘違いされてないかボク……?」
「いやいやエコーさん! 無問題(モウマンタイ)ですよ無問題!」
 なぜか中国語でアッピールするハイドラさん。
「だから先行こう、ね! 色々気にせずさ!」
「ところでハイドラ、さっきの話なんだけど」
「やっぱ誤魔化せてないよな畜生!!!!」
 身から出た錆というやつであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『デビルスケルトン』

POW   :    デビルスピア
【槍の穂先】が命中した対象を燃やす。放たれた【槍から伸びる】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    ボーンフレイム
対象の【骨】に【炎】を生やし、戦闘能力を増加する。また、効果発動中は対象の[骨]を自在に操作できる。
WIZ   :    デビルファイア
レベル×1個の【青色に輝く魔】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 見張りの悪魔の皆さんを突破して、議会に突入した猟兵たち。
 そこでは今まさに、問題の法案が可決しようとしていた。
「不健康なだけで税収がもらえちゃうとか、最高じゃん!」
「だって俺ら、不健康すぎて骨になっちゃったもんね!」
「骨にはなったけど、カルシウムはちゃんと摂ってるぜ!」
 特にノリノリなのが、『デビルスケルトン』の皆さんである。
 骨なので、自分たちが税収を得られるとたかをくくっているようだ。
 しかし御存知の通り、実際はオブリビオンが総取りしてしまうのだからさあ大変。
「俺たち、そう簡単に意見は変えないもんね!」
「グーで殴られたりしたら話は別だけど!」
「あと、いい感じの屁理屈とかで納得しちゃうかもだけど!」
 なんかゲームのチュートリアルみたいなことわかりやすさだが、気にするな!
 暴力とか、屁理屈とか、あと賄賂とか、色々駆使してあいつらを懐柔だ!
斑星・夜
議会に突入したらまず「異議あり!」ってびしっと指をさすよ。
いやぁこれ一度やってみたかったんだよ。ここ法廷じゃないけど。

まぁそれはとにかくとして。
異議ありだよ!自分が骨だからって税収貰えるなんて甘いよ!
だってその骨、すごく丈夫そうで堅そうじゃない。健康な人の骨だよ!
しかも燃えてるし!オーラみたいな炎あるじゃない、ちょう健康!

とりあえず『伸縮式ロッド』で叩いてみたら分かるんじゃないかな。
骨が丈夫じゃないって証明が出来るなら、叩いても問題ないでしょ?

って言いながらUCを混ぜつつ伸縮式ロッドでぶっ叩きます。
えっ折れたらどうするのかって?
ごめん、大丈夫?病院行く?って心配しながら、ロッドを振り回します。



●逆転してない議会(最初からスケルトンはアホなので)
「異議あり!!!!!!!!」
 議会になだれ込むなり、斑星・夜はずびしぃ!! と悪魔を指差した。
 不健康そうな見た目からは想像できないクソデカボイスに、静まり返る議会。
「……いやあの、すいません。ここ裁判所じゃなくてですね、議会……」
「あっごめん! わかってたんだけど一度やってみたかったんだよね~」
 おずおずと訂正しようとした悪魔に、夜は照れくさそうに頭をかく。
 なんもかんも間違えているのだが、まあここデビキンだしね、っていう。

「っと、それはともかくとして!!」
 悪魔たちがきょとんとしているのをいいことに、夜は無理やり話を切り替えた。
「異議ありなのは確かだよ! 自分が骨だからって税収もらえるって!?
 それは甘いよ! そう、いうなれば……(低めのボイスで)それは違うよぉ」
「なんかまた別のやつじゃないですかそれ!?」
「論破されそうな気がする!!」
「うん、ロンパするよ。しちゃうよ!」
 夜はノリノリだった。こっちのほうが見た目に合ってない? しらんけど。
「だってさ、キミたちのその骨、すごく丈夫そうで硬そうじゃない? 健康だよ。
 しかも燃えてるし! オーラみたいな炎あるじゃない、それってちょう健康!」
「え、健康な人って燃えてるもんなの!?」
「いや燃えないけど」
「じゃあ炎纏ってるから健康って何!?」
「でも不健康な人は燃えないじゃん!」
「そ、それは確かに……!!」
 メチャクチャな理屈に流されそうになるスケルトン。こ、こいつら狂って……。
「いいや騙されないぞ、だって不健康な人は痩せて骨ばってたりするもんね!」
「そうだそうだ、まあ燃えてないけど……でも健康な人も燃えてないじゃん!」
「うーん平行線だね、じゃあこのロッドで叩いてたしかめるってのはどうかな?」
「「「えっ」」」
 やおら"棒"を取り出した夜の提案に、スケルトンたちは困惑した。
「い、いやそれは」
「キミたちは不健康なんでしょ? ならその骨は丈夫でもなんでもないよね?
 叩けばその強度を証明できるんだから、叩いたって問題はないでしょ? ね?」
「な、なんて強引な理屈!」
「でも破綻はない! くそぉやるしかないのか!」
 破綻しかねえよ! と、指摘できる常識人はここには居ねえのである。
「じゃあ行くよー、オラッ!」
 そして夜、腰の入ったスイングでロッドを叩きつけスケルトンを強打!
「グワーッ!?」
 バキーン! と、派手に景気よく折れる骨! そりゃそうだよ!!
「ウワーッ折れたー!?」
「大丈夫!? あ、いや違う! ほら不健康ですよ不健康!」
 スケルトンたちは骨が折れた仲間をかばいつつ、夜にアピールした。
「え? 何が?」
「「「何がって言い出した!?」」」
「全員証明しないとじゃん。あ、病院行く? いいとこ紹介するよ?」
「「「アイエエエ!!」」」
 心配しておきながらロッドを振り回す夜! コワイ! まるでシリアルキラーだ!
 無駄に電流を纏わせた特に意味のある打撃が、スケルトンたちを襲う……!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャムロック・ダンタリオン
うむ、要はこの議会を(物理的に)解散させればいいわけか、よし(ぇ)。

――さて、そこの貴様ら。少し熱があるように見えるな。これはいかん。
最近はアレが流行っているらしいからな、念のためだ。少し解熱させてやろう(と、「極低温」の「猛吹雪」とか食らわせてる(ぉぃ)(【属性攻撃】))。

――ああ、今度は寒気がするか。これはやりすぎた。少し温めてやらんとな(と、今度は「灼熱」の「竜巻」とか食らわせてる(ぉぃ))。

――ああ、また高熱出させたか。今度は(以下、エンドレス(ぉぃ))

※アドリブ・連携歓迎



●総解散(物理)
「そこの貴様ら、少し熱があるようだな」
「「「エッ!」」」
 藪から棒に妙なことを言い出したシャムロック・ダンタリオン。
 当然熱なんてないスケルトンたちは、なにか嫌な予感を感じてうろたえた。
「ま、待ってください。たしかに我々燃えてはいますが」
「これはこう……魔術的ななんかであって熱はないんですよ!」
「いやあるかないかでいうとあるんですけど、そういうのとは違います!」
「そうかそうか。病院嫌いな輩はみんなそう言って不養生するものだ」
 スケルトンたちの言い訳(というには理屈だってるが)を一蹴するシャムロック。
 もちろん、最初からまともな問答をするつもりなど彼には一切ない。
 適当なこじつけでぶっ飛ばすだけだからだ。こいつ思考が悪魔すぎるな?
「ここは少し無理矢理にでも解熱してやろう。喰らえ極低温の猛吹雪!!」
「「「ギャーッ!!」」」
 ゴウウウ! と吹きすさぶブリザード! スケルトンたちは震え上がった!
 え? なんで骨だけなのに氷属性の攻撃でブルッてんのかって?
 そりゃお前……それ言い出したらそもそも骨が喋る時点でおかしいだろ!!
 見た目がアレなだけで触覚もあるのだ。なので、バチバチに効いていた。
 イキでいなせな言い方をすると、こうかは ばつぐんだ! というやつである。
「さ、ささささ寒い!!」
「まるでブリザードの中みたいだ!」
「それは比喩じゃねえよ!」
 悪魔たちは身を寄せ合って寒さに耐えた。反撃という発想はないらしい。
「どうした、寒気がするか? これはやりすぎたな……」
「「「ほっ」」」
「少し温めてやらんとな」
「「「エッ!」」」
「喰らえ灼熱の竜巻ーッ!!」
「「「ギャーッ!!」」」
 ひとり北風と太陽かなんかかな? 脱ぐ服がねえけどなスケルトンには!
 今度は超高熱の竜巻で熱せられ、スケルトンたちはまっ黒焦げになった!
「むっ、間違ったかな……では今度はブリザードを」
「「「お願いします勘弁してください!!」」」
「知ったことか極低温以下略ーッ!!」
「「「ギャーッ!!」」」
 ここは議会だというのに、申し開きは一切聞いてもらえなかった。
 対話をするつもりで来たわけじゃないから、仕方ないよね!(仕方なくはない)

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジフテリア・クレステッド
ぶっ倒れておけばなんとかなるからってこの世界だと行動がワンパだね私…気をつけよう。

それはそれとして…肉体がなくても動けている時点で普通の身体の人たちを超越してるんだよ、あなたたちは。
現にあなたたちはどれだけ動こうが筋肉痛にはならないだろうし、内臓がやられるタイプの病気になることもないでしょ。
骨粗鬆症とかならともかく、カルシウムはちゃんと摂ってるって自分たちで言っちゃってるしね。あなたたちは国でもトップクラスに健康体だよ。

…法案、このまま通ると不味いんじゃない?(眼鏡くいっ)

みたいに言いくるめたり煽ったりしてみる。

同時に保険として投票用紙全部盗んで法案反対に書き換えて投票箱に突っ込んでおくけど。



●血吐いて倒れるのが常態化する体質ってのがそもそもどうなんですか?
「骨だから不健康? いいや、それは違う!!」
 ズビシィ! と、なぜかメガネを装着したジフテリア・クレステッドが、
 スケルトンたちのトンチキな理屈を真っ向から粉砕した。
 どうやら正論でぶん殴るつもり……には思えない。だってジフテリアだから。
「な、何ぃ!?」
「どういう意味だ!」
「なにか論理的な理屈はあるんだろうな!」
 当然、スケルトンたちはジフテリアに正当な説明を要求する。
 屁理屈ごねといて正論求める時点で、かなりいい根性している連中だ。
「ふっ、そんなの簡単だよ。だって、あなたたちのその身体が何よりも証明だから」
「「「なんだと!?」」」
「肉体がなくても骨だけで動ける……それは、不健康なんかじゃない。
 むしろ肉体がないと動けない普通の身体の人たちを超越している!!」
「「「!!!!」」」
 ズガガーン!! と、背景に電流が発生する勢いで驚くスケルトンたち!
 そこまでショックを受ける理屈だろうか? うんまあデビキンだしね。
「現にあなたたちは、どれだけ動こうが筋肉痛になったことはないでしょう?」
「ううっ! た、たしかに……!」
「病気で内臓がやられたりしたことは? そもそも内科通ったことある?」
「花粉症とも無縁だ! だって骨だから!!」
「骨粗鬆症とかならともかく……カルシウムは摂ってるって言ってたよね」
「し、しまった! それじゃあ全然不健康じゃない!!」
 めちゃくちゃな理屈だが、筋は通っていた。なので、全員納得してしまった。
 まあそもそも骨が喋って動いて不健康アピールしてる時点で大概なので、
 屁理屈に屁理屈を重ねたことで事実上マイナスがプラスになってるまである(?)
「だから、あなたたちは不健康どころか、この国でもトップクラスに健康体だよ。
 ……例の法案、このまま通るとまずいんじゃない? 税収、もらえないよ?」
 くいっくいっ。メガネを上げ下げしてインテリアピールするジフテリア。
 その仕草がもうIQ低すぎてかなりアレだが、悪魔には効果絶大だ!
「よ、よーし、みんなで法案可決に反対しよう!」
「ああ! 俺たち、楽してDが稼ぎたいもんな!」
「頑張ってなんかこううまくいい感じにしようぜ!」
「「「えいえい、おー!!」」」
 ダメな方向にやる気を見出すスケルトンたち。
(まあ、投票用紙盗みまくって改竄済みだけど……ね!!)
 さりげなく魔界盗賊モードでにやりと笑うジフテリアだった。あ、悪魔ー!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラヴィニア・アートレイト
アレンジ、共闘歓迎。

ん。わかった。

何が判ったか判らないけどとりあえず問答無用で
UC【鎖剣術・断ち穿ち】でバラバラになるように
鎖か鋏か剣の峰でビンタ。
たしっと、バラけた大腿骨に前脚載せる。

燃えても残る骨。元気な骨。
カルシウム、満点。
骨として、健康。

こくり、と賢そうなねこアピール。

つまり。栄養満点。よいおやつになる

まがおでのたまったあと、かりかりかりかりかりと骨ガムおやつを齧るノリで相手が泣くまで噛み噛みする

美味しかったらお持ち帰りを検討。
いまいちだったらぺってする。非情。



●あれっこれ猫じゃなくて犬……
 スパーン!
「ギャーッ!?」
 悪魔の悲鳴が響く。なぜかって? 骨がバラバラになったからだよ。
 ラヴィニア・アートレイトの鎖剣が、容赦なくスケルトンをバラしたのだ。
「お、俺の足! ていうか大腿骨がーっ!!」
 転がってきた大腿骨の上に、たしっと前脚を乗せるラヴィニア。
 そしてひんひん泣いてるスケルトンを見上げ、ドヤァ……と勝ち誇った。
 なお、骨は分離した時点で炎が消えている。安心設計だ(?)
「お、俺の足、返せよ! 返せー!!」
「「「そうだそうだー!」」」
「……燃えても、残る骨」
 ラヴィニアは大腿骨を肉球でぷにぷにしつつ、言った。
「つまり、元気で頑丈な骨。カルシウム、満点」
「「「……はっ!」」」
「――骨として、健康」
「「「!!!!」」」
 なんか衝撃の真実が明かされたみたいなノリで驚愕するスケルトンたち。
 別に対した事実ではないのだが、とりあえずショックはデカかった。
 そう、なぜなら……ラヴィニアは、賢いねこだから!!
 理由になってない? いんだよ細けえことは!

「だから、あなたたちは不健康じゃない」
「ま、まさかそれを証明するために?」
「いやだとしても大腿骨外す理由ねーだろ」
「そもそも攻撃する意味もねえよ!」
 ごもっともである。悪魔がツッコミ役になるとか相当だなこの空間。
「まだ、納得出来ない? なら、わかった」
 何がわかったのかはわからないが、ラヴィニアは大腿骨を持ち上げた。
「なら、この栄養満点の骨を、おやつにする」
「「「えっ!?」」」
「よいおやつになる。栄養、満点だから」
「あ、いや俺の大腿骨」
「(かりかりかりかりかりかりかりかりかりかりかり)」
「「「食べてるーッ!?」」」
 ラヴィニア、骨を齧る。骨ガムおやつを齧るノリで、大腿骨を齧る。
「ねえやめて! 俺の大腿骨返して! ねえ!!」
「美味しいから、持ち帰る」
「だから返してって! 謝るからマジで! ねえ!!!」
 結局ラヴィニアが骨を返してあげたのは、数分後のことであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

榊・ポポ
ジャンクフード食いまくれば悪?
生き過ぎた健康志向もワルになる事を教えてやるッ☆
菜食原理主義者の暗黒面を見せたるッ!

肉食ってんじゃねぇこの野郎ッ!
(ミニポポちゃんズの目からレーザー射撃で議会乱入)
動物カワイソ!
怨念籠ってるからねッ!
呪われるゾ☆
生き物はな、果物と野菜だけ食ってりゃいいんだよ!
牛乳?卵?ダメなもんはダメ!
牛乳は牛の為のものッ!
卵はそもそもヒナの元でしょッ!
動物性たんぱく質禁止ッ!
大豆でも食ってろッ!
お?聞き分けが悪いなぁ~
野菜食ってろォ!!!!!!(ポポちゃんリサイタル)

ポポちゃんは草食動物だから草食主義っていう次元じゃなくて
それしか食えねーんだわ
クッソ!クッソ!焼肉食いてェ!



●ベジタリアンの悪夢
「肉食ってんじゃねぇこの野郎ッ!!!」
 ZAAAAAAAAAAAAP!! KA-BOOOOOOM!!
「「「ギャーッ!?」」」
 突如として議会に殴り込んできた榊・ポポ……と、コーラス隊みたいに背後に並んだミニポポちゃんズの目から放たれたレーザー光線がスケルトンを直撃!
 あまりにも情け容赦ない暴力だ! ついでに言えば意図も完全に不明だ!
「い、いきなり何をするんだ!?」
「アイエエエ狂人!」
「肉を食べて何が悪いんだよーッ!?」
「教えてやるよ……行き過ぎた健康志向が転じたワル、菜食原理主義者の暗黒面をよォ……!?」
 なぜか暴走族漫画風にメンチを切るポポ。いやお前鳥やろがい!
「肉食べるとか動物カワイソ! 怨念籠もってるからねッ! 呪われるゾ☆」
「そ、そんなの怖くねーし!」
「むしろ呪いとか上等だし!」
「だって俺ら、ワルだもんね!!」
 とかなんとか言いつつ、スケルトンたちはブルッていた。
 いやあきらかアンデッドのお前らがブルってどうすんねんって話ではある。
 話ではあるが、ここはデビルキングワールドだからなんでもありなんだ。
「いいやそんなことないね、生き物は果物と野菜だけ食ってりゃいいんだよ!」
「じゃ、じゃあ牛乳は!」
「ダメッ!」
「卵は!?」
「ダメなもんは、ダメッ!!」
 くわわっ! ポポはスケルトンたちを威圧した。目ェカッ開いて。
「卵はそもそもヒナの元でしょッ! 鳥類にそれ問うとか喧嘩売ってる!?」
「いやどちらかというといきなり攻撃してきたのはそっち……」
「言い訳するなーーーーーーーーーッ!!!」
「「「ヒィイイ!!」」」
 あらゆる反論を封殺する威圧感! スケルトンたちは完全に萎縮していた。
「とーにーかーく! 動物性タンパク質は全部! 禁止ッ!!」
「じ、じゃあ何を食べれば……」
「大豆だよ大豆、豆腐とか食え! あと納豆な! 三食味噌汁にしろ!!」
「で、でも少しはお肉食べた……」
「うるせぇ野菜食ってろォオオオオッッッ!!!!!」
「「「ギャーーーーッ!?」」」
 すさまじいデスボイスを喰らい、スケルトンたちはダウンした。
「ポポちゃんは食べたくても草食しか出来ねーんだよ、クッソ焼き肉喰いてェ!」
 しかも根っこは嫉妬心からくる八つ当たりであった。どうしようもねえなこいつ!!

大成功 🔵​🔵​🔵​

スキアファール・イリャルギ
は?(真顔)
何を言いますか私は骨も肉も無い影ですよ出直してこい
調子に乗ると呪いを掛けて骨折りますよバッキバキに
背骨折ってしばらく寝たきりにしてやりましょうか
カルシウムは摂っていると自慢してますが あ ま い !
骨はカルシウムだけで成り立ってるわけではないんですビタミンも摂れ!
あと日光を浴びろ……え、「お前が言うな」? それ禁句です(威圧)

そんなんじゃ見た目は丈夫でも中身はスカスカのボロボロです
いくらDを貰ったって入院費と治療費で全額ぶっ飛びますよ?
寝たきりじゃあワルいことはできませんよ!
ワルは! 健康だからこそ為せるものです!!

……何故私は悪魔さんたちに怪奇の姿を晒してこんな力説を……?(素)



●おそらく人生始まって以来最大の怪奇の無駄遣い
「俺たちってば超不健康だぜー!」
「こんなワルな悪魔はほかにいないぜー!」
「これならDをもらい放題だぜ~!!」
 と、調子こきまくるスケルトンたち。ノリノリである。
「――は?」
 そんなスケルトンに全力でタウントを仕掛ける……怪奇モードのスキアファール・イリャルギ!!
「えっ何!? 怖い!」
「ここお化け屋敷!? いや違うよね議会だよね!」
「キャーッ夢に出そうーッ!!」
 ボーボー燃えてるスケルトンが怪奇人間にビビリ散らす。あまりにもおかしい光景である。
「あなたたち……自分たちが骨だけだから不健康だというんですか?」
「えっあっそ、そうですけどなにか!?」
「私を見てください……私は肉も骨もない影ですよ。つまりあなたたちよりすごい」
「えっどういう基準の比べっこ……?」
「肉がないと不健康なら骨もない私のほうが不健康でしょうが出直してこい!!」
「ねえなんで俺たち説教されてんの!? なんで!?」
「調子に乗ると呪いかけて骨折りますよバッキバキに」
「「「アイエエエ!!」」」
 ついには直接的な脅しを喰らい、抱き合って震え上がるスケルトンたち。
 一応猟兵レベルの強さのはずなのだが、なんでこう小心なのかこの骨ども。
「それとも背骨を折ってしばらく寝たきりにしてやりましょうか……?」
「怖い怖い怖い! いちいち被害程度を示唆するのが怖い!!」
「――……そもそもですね」
 スキアファールは相変わらず怪奇モードのまま、力説した。
「カルシウムを摂っている? だからなんですか? 甘い、あまりにも甘すぎます。
 骨はカルシウムだけで成り立っているわけではないんですよわかりますか!?」
「ごめんなさいわかりませんせめて元の姿に戻ってもらえません!?」
「嫌です。あなたたちに恐怖を以て骨のなんたるかを刻み込みます。精神的に」
「だからなんでそんなバチバチにキレてるんですか!? ねえなんで!?」
 よくわからないが、スキアファールはとにかくマジになっていた。
「カルシウムだけじゃなくビタミンも摂りなさい。いや摂れ! あと日光浴びろ!」
「えっでもそんな不健康そうな顔で何を」
「お前が言うなって言いたいんですか? 何様ですか?」
「アイエエエ!」
 ガン睨みされて萎縮するスケルトン。威厳もクソもなかった。
「そんなスカスカのボロボロな骨では、Dをもらっても医療費で吹っ飛びますよ。
 寝たきりじゃあワルいことは出来ません。それでもいいんですかあなたたち」
「う、うーん、言われてみるとそもそも不健康でワルってなんなんだろう」
「そうです。ワルは――健康だからこそなせるものなんです!!」
「「「な、なるほど……!!!」」」
 よくわからないノリで言い切られ、スケルトンたちは完全に丸め込まれた。
 これ完全によくないタイプのセミナーみたいになってない? 大丈夫?
「さあ、まずは強靭な骨を作るために運動をしましょう!」
「「「えいえいおー!!」」」
 おまけにラジオ体操とか始まった。目的の見失いぶりがひどかった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラビット・ビット
アドリブ◎
その会議まった!
あぶないあぶない法律をねじ込む前に会議が終了するところでした
不健康で死んでしまったらそれは悪ではなく愚かでは?
既にきっと皆さんが色々な方法でサイコパスしてくれてるでしょうから不健康のたどり着く先を君たちは見たでしょう?
かっこよかったですか?
かわいそうとかおろかではないですか?
はい、そこの君!どうおもいますか!?
今こそ火を吹け言いくるめ!
反対意見がでるようならろくろうさん(2m)の力で黙らせます
ビットくんはなにもしませんよかわいいうさちゃんなので
今まで信じてきたものが崩れるのはつらいですよね物理的に
なのでビットくんは代替え案を提案します!そう、題してナマモノ同人強制h…



●結論から言うと全会一致で否決となった
「その会議、待ったぁあああ!!」
 ばーん!! と扉を開けて乱入したのは、ラビット・ビットであった。
 あまりのその迫真さに、悪魔の議員たちは息を呑んだほどである。
 一体何が、ラビットを此処まで駆り立てるのか。それは……。
「あぶないあぶない、法律をねじ込む前に会議が終わるところでしたよ~。
 このビットくんが求める最高の法律、すなわちナマモノ同人強制法あ」
「「「では議会はこれにて終了ということで」」」
「待って!? 待ってください!! 話を聞いて!?」
 音速で議会が終わりかけた。悪魔たちはゴミを見るような目でラビットを見る。
 うんまあ、間違ってないんじゃねえかな。ワルっつーのも違うしなこれ。
「そ、そうです! あれですよ、ほら! あの不健康がどうとかいう法案!
 まずそれをなんとかしないといけないんですよね! ね!? やりますよビットくんは!」
 と、慌てるあまり存在しないカメラに向かって喋りかける始末。
 ラビットよ、そんなにナマモノ同人が見たいというのか。
 ナマモノってだけでかなりキワキワだと思うんですけど、ホントにほしいの!?

 ……それはさておき。
「いいですかみなさん! 不健康で死んでしまったらそれはワルではなく愚かです!」
 ラビットは、一応聞こえはそれなりにまともな理屈を説き始めた。
「不健康の辿り着く先……それを、皆さんはもう見ているはずですよ」
「えっ、具体的には?」
「あなたたちの同胞をしこたま痛めつけてるサイコパ……猟兵の皆さんです」
「「「ああ~」」」
 スケルトンたちは深い納得の声を漏らした。いやあもう出てくる出てくる狂人ども。
 デビルキングワールドに頭をパーにする作用があるのか、
 はたまたデビルキングワールドだから頭をパーにして出てくるのか。
 あるいは、もとからパーなのか……怖いですねネタシナリオって。
「そう、あれこそ精神の不健康を極めてしまった人たちの成れの果てなんです!!」
 挙げ句にラビットはとんでもねえことを言い出した。ねえこれ大丈夫?
「君たちはどう思いましたか?かっこよかったですか? 違いますよね!!
 そう、かわいそうとか愚かとか、そういう方向の感想が浮かんだはず!」
(((哀れ加減ではいまも感じてるんだけどな……)))
「ちょっと! なんでビットくんのことそんな悲しそうな目で見るんです!?
 と、とにかくですよ! そこの君! どう思いますか!? ねえどうなんです!?」
「えっあっハイ!」
 あまりの剣幕に、思わずうなずいてしまうスケルトン。
 というかまあ、彼らが反論を口にしないのは、ラビットの後ろに聳えているなんかクソでけえガジェット人形がいるからなんだが。ろくろうさんこわい。
「わかります、わかりますよ君たちの気持ちは、今まで信じてきたものが崩れるのは辛い……だからこそビットくんは提唱したい! 今こそナマモノ同人強s」
「「「じゃあ解散でー」」」
「待って!! これからマーケティング始まるところですから!! ねえ聞いて!!!!!」
 かわいそうなラビットであった。
 ……本当にかわいそうかな???

大成功 🔵​🔵​🔵​

エコー・クラストフ
【BAD】
とりあえず、あの骨連中が主に賛成してるわけか。じゃあ意見を翻してもらうしかないな
拳で
骨たちをガンガンに殴って色んなところの骨を折る
わかるか? どれだけ不健康自慢しても、不健康なままではこうして暴徒が入ってきた時己の身を守れないわけだ
つまり、健康のほうがより長く生きていられる。わかるな? わかるまで殴るが、できるだけ早くわかってくれ

まったく……ハイドラ
ボクも煙草や酒を否定するわけじゃないんだよ。体には悪いけど嗜好品だし、ハイドラの好きなものを取り上げたいわけじゃない
でも一度に五本って? ガブガブ飲むって? それはそもそも煙草とか酒にも失礼なんじゃないかとボクは思うんだ
ハイドラ聞いてる?


ハイドラ・モリアーティ
【BAD】
おーおーイキっちまってよォ
この骨っ子どもが
俺は今むちゃくちゃ機嫌がよくねえ
なんでかわかるか!?
お前らに合わせて不健康自慢したら
大好きな彼女にこっぴどくそりゃもう叱られたからだよ!
八つ当たり?いいや違う。お前らわかってねえ――こりゃデモだ!
【ξενογλωσσία】

健康万歳!健康万歳!ギャハハハ!!!
馬鹿がよォ!!骨は筋肉と脂肪に守られなきゃァ
簡単にへし折れるんだ!!
健康最高!五体満足!満員御礼!商売繁盛!
体が資本なんだよ何事も!ねっ、エコーちゃん!
機嫌直してくださいなんでもしますから!!
好き嫌いなく食べるしタバコ控えるしお酒もアレするから〜!!
お前らも頭下げるんだよ馬鹿はやくしろ!!



●イチャついているというべきなのか苦労されていると見るべきなのか
「おーおーイキっちまってよォ、この骨っ子どもが!!」
 バン! と適当な机に片足を乗せ、ハイドラ・モリアーティは凄んだ。
「「「ヒイイイイ!!」」」
 あまりの"それっぽさ"に、スケルトンの皆さんは大ビビリである。
 こう、みんなで肩を抱き合って震え上がる。子犬のようなありさまであった。
 おかしいな、ワルを見たらもてはやすはずなんだけどな悪魔って。
 なんかこう、ワルのベクトルが違うっていうか、"本物"すぎるっつーか。
 まあとにかく、なんかそういう理由で、悪魔ですら震え上がる始末だった。
「いいか、俺はいまむちゃくちゃ機嫌が――よくねえ!!」
「「「見ればわかりますぅうう!!」」」
「じゃあわかるか? なんで俺が機嫌悪いのかわかんのか、あぁん!?」
「「「ごめんなさいわからないですぅうう!!!」」」
「だったら黙って話聞いてろこの骨どもが!!」
 理不尽であった。体育会系の部活の先輩並に理不尽なノリであった。
「そもそもだなあ……俺がこんなに機嫌悪いのは、お前らのせいなんだよ」
 挙句の果てにこんなことを言い出す。スケルトンたちはわけがわからない。
 だっていま初対面だもの! それを急に責任転嫁されたら困惑するよね!
「お前らに合わせて不健康自慢したら、エコーにめっちゃ叱られたんだよ!!」
「「「それ八つ当たりじゃないですか!?」」」
「あぁん!?」
「「「ひいいい!!」」」
 スケルトン、涙目であった。目あんのか知らないけど。

「……やれやれ」
 そんな荒れまくりのハイドラを見て、エコー・クラストフは肩をすくめる。
 ちょっとばかし叱っただけであそこまで荒れるとは、まったく短気なものだ。
 まあ、別に悪魔に当たり散らかすぶんにはまったく構わないのだが。
「ちょっと、あなた彼女の保護者なんですよね!? 止めてくださいよ!」
「は? ボクに指図するな(ボキッ)」
「アイエエエ!?」
 エコー、話しかけてきたスケルトンの腕を掴んで乱暴にへし折った。
 デッドマンなので炎とか効かないし、不条理の前にはすべてが無意味である。
「ウワーッ骨が折れてる!?」
「骨しかない俺たちの骨を折るなんて!」
「この人でなしーッ!」
「そりゃそうだ、ボクは死人だからな(ボキッ)でも鬱陶しいぞ(ボキボキッ)」
「「「ギャーッ!!」」」
 理不尽である。相方も大概ならこっちもこっちで大概であった。
「わかるか? お前ら」
「「「何もわかりません!!」」」
「そうか、ならもっと折る(ボキボキボキッ)」
「「「せめて説明してギャーッ!!」」」
 どんどん骨を折る。スケルトンの皆さん、強いはずなのに形無しである。
 なんでしょうね、強さとかどうとかじゃないんですよねこういうの。
 絶対的強者には抗えないみたいな、なんかそういう……オーラ的なやつがね!
「どれだけ不健康自慢しても、不健康なままでは暴力に対して無力なんだ。
 つまり、健康のほうがより長く生きていられるということだ。わかるな?」
「「「これ健康とか不健康とか関係なくないですか!?」」」
「わからないのか? わからないんだな。じゃあわかるまで殴る」
「「「アイエエエ!!」」」
 どこぞの国民的RPGのお姫様並の選択肢のなさであった。こええ!

 とまあ、そんな感じで屍の山(文字通り)を積み上げていくエコー。
 ひととおりスケルトンを「わからせた」ところで振り返ると……。
「健康万歳! 健康万歳! ギャハハハハ!!」
「「「ギャーッ!!」」」
 こっちもこっちで大変なことに生っていた。地獄絵図である。
 一応このユーベルコード、本来であればハイドラの復讐心を媒介とする。
 その力で強化した自分自身の分身を呼び出し、暴れさせる術式なのだが……。
「莫迦がよォ! 骨は筋肉と死亡に守られなきゃァ簡単にへし折れるんだよ!!
 身体が資本なんだよ何事も! 健康最高五体満足満員御礼商売繁盛だオラァ!!」
 なんか、ハイドラ本体も一緒ンなってめちゃくちゃ暴れていた。
「…………」
「健康最高! 健康最高!! お前も健康最高と言えコラァ!!」
「……ハイドラ」
「あっ見てくれよエコーちゃん! ほら俺完ッ全に理解したから! ね!!」
 見かねたエコーが話しかけると、ハイドラは急に低姿勢になった。
「だから機嫌直してくださいなんでもしますから!! ねっ!!
 好き嫌いなく食べるしタバコ控えるしお酒もアレするからさ~!!」
「……ハイドラ。いいか、ボクはタバコや酒を否定してるわけじゃないんだ」
 必死に媚びへつらうハイドラに、エコーは言い聞かせた。
「身体には悪いけど嗜好品だし、ハイドラの好きなものを取り上げたいわけじゃない。大事なのは量と、頻度と、あと楽しみ方なんだ。わかってる?」
「アッハイもちろんです! オラッお前らも頭下げるんだよ早くしろ!!」
「「「アイエエエすみません……」」」
「いやそいつらは別にいいんだけど」
「何勝手に頭下げてんだお前らコラァ!!」
「「「アイエエエ!?」」」
 理不尽! あまりにも理不尽!
「……これは、もう一度最初から言って聞かせないとダメだな」
 エコーは、心底ため息をつくのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『デビルドラゴン』

POW   :    ドラゴニックコンボ
【黒竜の爪】が命中した対象に対し、高威力高命中の【尻尾攻撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ノヴァブレス
【漆黒の炎】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    魔竜軍団
召喚したレベル×1体の【ドラゴン】に【黒き炎の翼】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●議会が終わったあと
「貴様らなんてことしてくれてんじゃああああああああ!!!」
 すっかり一仕事終えた気分で帰ろうとしていた猟兵たちに殴り込みをかけてきたオブリビオン!
「お、お、おおおお前らのせいでせっかく根回しした法案がパァではないか!!
 このために暴飲暴食痛飲バカ吸いでγGTPとか高めてきたのに!!!!!
 これでは我いろんなヤバい病気併発して死んでしまうではないかどうしてくれる!!」
 いっそそれで自滅してくれたほうが手間がないのだが。
「かくなる上は貴様らを皆殺しにして内閣総辞職からの再投票じゃー!!」
 そもそもこの国、王政なんだが。

 ……とりあえず、こいつをぶっ飛ばせば話は終わりだ!!
榊・ポポ
食べ過ぎは良くないですな!
今は良くても無理は時間差で効いてくるっていうし~
見た目フツーでも、隠れ肥満てヤツもあるしね!
そんな時はコレ!レッツダンシングでダイエットな!!

\チェケダーン!!/

これで健康的になると思うよ!
セトリ全部終わるまでダンスは終われまてん!
途中退場もできまてん!

ポポちゃんはポテチ食いながらレディース週刊漫画雑誌見て高みの見物してまーす
ポポちゃん草食動物だから肥満とは無縁だし?
ポテチはポテト100パーだから実質サラダ!ジャンクフードじゃない!ノーカン!



●フ ロ ア 熱 狂
 デンデンデデーン、ドゥンドゥクドゥクンドゥンドン!!
 鼓膜がぶっ壊れんじゃないかってぐらいの音圧で流れるEDM、あとサイケな映像。
 そして踊り狂うパリピたち。完全に、アゲアゲなクラブであった。
「な、なんだこれはーッ!?」
 するとオブリビオンまで、自分の意思と無関係に踊りだしてしまう。
 せり上がるお立ち台! 加速するEDM! ものすごいカラフルなライト!
 デビルドラゴンは踊る、踊りまくる……汗をかきながら踊りまくる!
「食べすぎはよくないですな! 無理は時間差で効いてくるっていうし!!」
 なぜかDJ席でターンテーブルを(くちばしで)回す榊・ポポ。
「見た目ふつーでも隠れ肥満てヤツもあるしね! てなわけでコレよ!!」
「てなわけでも何もどういうことだ!? これはなんだ!?」
「ダンシングダイエットに決まってんだろうがァーッ!!」
 チェゲダーン(いい感じに流れるダンスサウンド)
 そう、このクラブは、ポポが召喚したユーベルコードの特殊空間なのだ。
 このサイケな映像も! 体中にドゥンドゥン響いてくるEDMサウンドも!
 踊り狂ってる皆さん? よく見ると普通に悪魔が紛れてます。
 このアゲアゲ空間を浴びたオブリビオンは、絶対に踊りだしてしまうのである!
「セトリ全部終わるまでダンスは終われまTEN! 途中退場も出来ま10!」
「バ、バカな! くっ、これでは攻撃が防げない……!!」
 デビルドラゴンは踊り続けている。つまり、完全に無防備であった。
 ポポはそこに華麗な攻撃を加えることで敵を倒し……あれ? なんかポテチと雑誌取り出したぞ?
「うめー! ポテチうめー!! ポテト100パーだからこれは実質サラダ!!」
「って待てェ!? 貴様私を倒すためにこんなことをしたのではないかーッ!?」
「え? いや痩せたほうが健康になっていいかなって」
「そんなことを言っている貴様はめちゃくちゃごろ寝してるじゃねーか!!」
「はー!? ポポちゃん草食動物だから肥満とは無縁ですけどー!?」
 別に草食動物だって食べ過ぎれば太る。運動しなければ痩せもしない。
 当たり前のことなのだが、ポポはぐうたらするつもり満々で屁理屈をこねた。
「だからポテチもジャンクフードじゃない! 健康! つまりカロリーゼロ!」
「貴様! 高みの見物をしてメシウマしたいだけだな!?」
「はい次の曲いってみよー! BGMカモンッ」
「貴様ァー!!」
 けっきょく、デビルドラゴンはいい汗を流すことになったそうです。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ジフテリア・クレステッド
ある時は議会の前で不健康全一をアピールする美少女…またある時は議会で議員たちを手玉に取るインテリ美少女…しかしてその正体は!
魔界盗賊ジフテリアだーっ!!

えっ?知らない?
…そう言えばしっかり名乗っての仕事は殆どやってなかったかも。カツアゲやコソ泥はよくやってたけど。

ま、いいや!正義の猟兵としてあなたの好きにはさせないよ!デビルドラゴン!
この国のDはあなたではなくこの私が根こそぎ頂いていく!

敵の攻撃は骨が丈夫な悪魔たちを盾にしてガード。
そして私の毒で敵を倒しながら悪魔たちも行動不能に。

この国の議会が私の毒で沈黙している間に国中からDを盗めるだけ盗むよ。

げひゃははははは!脳汁溢れて止まんないよぉ!!



●魔界盗賊の概念が壊れる!
「おのれ猟兵ども、我が野望を砕きおって……絶対に許さんぞ!!
 かくなる上は……なんかこう、とにかくけちょんけちょんにしてやる!」
「ハーッハッハッハッハ!」
「!? 誰だ!!」
 デビルドラゴンは、なんかこういい感じに高いところ(ビルとか)を見上げた。
 なぜかスポットライトがカカッ! と点灯し、人影を照らし出す!
「ある時は議会の前で不健康全一をアピールする美少女……。
 またある時は、議会で議員たちを手玉に取るインテリ美少女……。
 しかして、その正体は!!」
「え、自分のことを美少女だと思い込んでる関わったらヤバいタイプの方?」
「よしお前苦しめて殺すマジで!! ぜってー地獄の苦しみ味わわすかんな!!」
 人影、半ギレどころか全ギレである。
「こほん……しかして、その正体は!!」
 咳払いしてやり直す。ライトの中から現れたその姿は……!
「魔界盗賊、ジフテリア・クレステッドだーッ!!」
 そう、Dの力により一時的に健康となった、ジフテリアだったのである!
 ジフテリアは会心の笑みを浮かべる。決まった、完璧に……!!

 ……が。
「……あ、あれ? ねえ驚きの声とか拍手とかしてもいいんだけど?」
「いや、そう言われても……そもそも知らんが?」
「えっ」
 えっマジ? みたいな顔でオーディエンスの悪魔の皆さんを見るジフテリア。
 戦いを見物していた悪魔たちも「誰それ」「知らん」ときょとんとしていた。
「自分のことを美少女と言い張るやべー人だってことはわかるんですけど……」
「よしそこの悪魔もあとで地獄の苦しみ味わわすからなマジで!!!!」
 ジフテリアはキレかかるっていうかキレたが咳払いして仕切り直した。
「ま、いいや! たしかにしっかり名乗って仕事したのはほぼはじめてだし、
 今までやってたことっていうとカツアゲとかこそ泥だからまあ仕方ないね!」
「よくそれで名前が通ってると思っていたな貴様!?」
「うるさい! とにかく、正義の猟兵としてあなたの好きにはさせないよ!」
 ジフテリアはずびしぃ! とデビルドラゴンを指差した。
 真の悪をくじく義賊。古くから人々に親しまれたダークヒーローだ。
「この国のDは、あなたではなくこの私が根こそぎ戴いていく!!」
「よくそれで正義の猟兵名乗ったな貴様!?」
「やかましい! 勝てば官軍!!!!」
 正義もクソもなかった。こいつ、邪悪なんだ!

 でまあ、デビルドラゴンは名前と見た目だけはかっこいいブレスを吐いた。
 †漆黒の炎†がジフテリアに襲いかかる! このままでは危険だ!
「ねえそこのスケルトンたち、コッチ来てくれない?」
「「「えっなんですか?」」」
「オラースケルトンガードじゃー!!」
「「「アバーッ!?」」」
 のこのこ近づいてきたスケルトンのみなさんがブレスの盾に! 邪悪!!
 そしてジフテリアは毒を撒き散らしながら、スケルトンを踏み台にジャンプする!
「グワーッ毒グワーッ!」
「目が! 目がーッ!!」
「ゲホゲホーッ!」
 無関係の悪魔のみなさんも毒に苦しむ! 大惨事だよこれ!
「貴様テロリストかなんかか!? 敵は私だけじゃないのか!?」
「たしかにその通り。けど、別に悪魔を殴っちゃいけない決まりはないし」
「こ、こいつ狂って……グワーッ!?」
 デビルドラゴンも毒に蝕まれて苦しむ!
「げひゃはははは!! 議会が麻痺してる間にDを根こそぎいただききだぁー!!」
 あろうことかジフテリアは、火事場泥棒まで始める有様。
 正義の猟兵、魔界盗賊とはなんなのか。もはや、何もわからない……。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スキアファール・イリャルギ
おや、丁度いい所に来ましたね
今、骨の悪魔さんたちとラジオ体操をしていたんですよ
あなたも不健康なんですってね、一緒にやりましょう
その暴飲暴食痛飲バカ吸いでγGTPが高い躰も今なら間に合いますよ
さぁ召喚された軍団さんもご一緒に!(呪瘡包帯で引っ張る)

まぁでもこっそりUCでドラゴンたちの躰の具合を悪くしておくんですがね
肉離れが起きたり骨がポキッていったり
なんか急に吐血したりするんじゃないですか?(※テキトー言っている)
どのくらいでUCのせいだと気づくでしょうかねぇ
気付いた段階で威力最大にしときましょう

ご覧くださいこの大惨事
これが健康な躰を、ラジオ体操を馬鹿にした者の末路ですよ……

……私も気をつけよう



●下手な運動よりキくって言いますよね
 チャーチャッチャチャーラララッチャッチャッチャチャーラララッチャラララチャラララチャラーララーララーラー。
「ってこんなところでいきなりラジオ体操始めてんのは誰だ!?」
「私ですが?」
 何か問題でも? みたいな顔で挙手するスキアファール・イリャルギ。
「いや、一応戦闘中……」
「そんなことよりあなたもラジオ体操をしましょう」
「か、会話が成り立たない!!」
 デビルドラゴン、あまりの疎通困難ぶりに逆に困惑していた。
「いま骨の悪魔さんたちとラジオ体操をしていたんですよ、健康になるため。
 あなたも不健康なんでしょう? なら、一緒にやるべきです。やりましょう」
「なぜオブリビオンが貴様ら猟兵と仲良くラジオ体操せねばならんのだ!!」
「オブリビオンが猟兵と一緒にラジオ体操をしちゃいけないという決まりがありますか?」
「決まりが作られるほどこんな頭のおかしい状況があってたまるか!!!!!」
 ごもっともであった。
「いいからラジオ体操をするんですよ。さあ召喚された軍団さんもご一緒に!!」
 だが、スキアファールは聞いていない。なぜならこれはネタシナリオ。
 ユーベルコードで召喚された魔竜の皆さんも無理やり包帯で引っ張り込む!
「くそっ、なぜ法案を潰された恨みを果たしにきたのにラジオ体操などせねば……」
 と言いつつ、デビルドラゴンもなんやかややる気であった。
 不健康法案が潰された以上、不健康でいるのはディスアドでしかない。
 なら健康になれたほうがいいに決まっている。こいつ割と常識人だ。
 あと、ラジオ体操してる間にこいつ殺せねえかなという思惑もあった。

(……かかりましたね)
 でもね、スキアファールのほうが一枚上手でした!
 実は彼、もうすでにユーベルコードを発動していたのだ!
 ギョロギョロと怪奇の目が竜たちにさりげなく呪詛をかけていたのである。
 おかげでラジオ体操を始めたはいいものの、
「ギャー肉離れ起こした!」
「骨が! 骨がー!!」
「アバババゴボォ(吐血)」
 と、地獄絵図である。いやまあここがもう地獄みたいなもんだけどな!
「きっ貴様! まさか!!」
(さすがに気付かれましたか)
 スキアファールは身構える。ラジオ体操をしながら。
「……もしかして我、ラジオ体操のやり方間違えてる!?」
(あれっ気付かれてない!?)
 気付いてなかった。デビルドラゴン、割とアホの子である。
「……そうです。ラジオ体操は不健康すぎると血を吐いたりするんですよ」
「初めて聞いた!!」
「ですが続けていればいつか健康になれます。その苦しみはいわば代償なんです。
 健康な身体を、ラジオ体操をバカにした者の末路はああなるんですよ……!」
 骨が折れたり肉離れしてる魔竜の皆さんを指差すスキアファール。
「く、くそ! 私は頑張るぞゴバハァーッ!!」
(……私も気をつけよう)
 さりげなく呪詛は最大にしつつ、健康に気をつけることにした怪奇人間だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラヴィニア・アートレイト
【SPD】アレンジ共闘歓迎
おかねもらえる。けど、いっぱいびょうきになる?
(ねこにはおかね(D)の価値が判らなかった。)
おかね、いっぱい。でも、病気でうごけない、死ぬ。お金使えない。
それは、かしこくない。
ん。かしこくない(大切だから2回言った)
かしこくない(かしこいねことしてマウントとりたいから3回言った)

戦闘はサイズ差もあるので搦め手で。
はしっこくうろちょろ走り回り鎖をあちこちに伸ばし罠を仕掛けます。
ブレスが来るタイミングでUC【咎力封じ】で口を縛りブレスを封じようと試みます。
あとは鎖剣でざくざく。

けんこうだいじ。



●賢さとは
「かしこくない」
「……何?」
 デビルドラゴンは、ラヴィニア・アートレイトの言葉に耳を疑った。
 この黒猫、一体何を言っている? 訝しげにラヴィニアを睨む。
「貴様……いまなんと言った? 賢くない……と、言ったのか?」
「ん、そう。あなたは、かしこくない」
「な――ッ」
 デビルドラゴンは、あまりの驚きと屈辱に言葉を忘れてしまったようだった。
 賢くない。賢くないと言われたのだ。この何も考えてなさそうな黒猫に!
 水が染み渡るように意味を理解すると、デビルドラゴンはぶるぶると震えた。
 ……怒りである。すさまじい屈辱と怒りがマグマのように湧いてきた!
「き……き、き、貴様ァアア!! 言うに事欠いて、何を!!」
「だって」
 ラヴィニアは怒りに気圧された様子もなく、淡々と言った。
「おかねもらえる。けど、いっぱいびょうきになる。それが、"ほうあん"?」
「そ、そうだ! 私の完璧な作戦が間違っていたとでも言うのかッ!?」
「おかねのこと、わたしよくわかんない。それってだいじなもの?」
「……!!」
 ラヴィニアは、猫である。
 猫なので、お金のことはよくわからなかった。
 だって猫なので、何の気なしに暮らしてても餌も寝床も手に入る。
 別に手に入らなければ入らないで、狩りなりをすればいいだけのことだ。
 物欲もない。……まあ猫じゃらしとかいい感じの箱には心惹かれるが。
 でもそれだって、お金は要らない(そんなことはないが、ラヴィニアにとってはそうである)
 なので、そもそもの根本的なところを否定した。デビルドラゴンは愕然とした。
「だ……大事なものだ! とっても大事なものなのだッ!!」
 しかしデビルドラゴンは、そう簡単にはめげなかった。
 これまでこつこつやってきた計画を、こんな猫に否定されたくない。
 そういう見栄もあった。ので、頑張って否定することにしたのである。
「ん、そう。でも」
 ラヴィニアは大して気にしたふうもなく続けた。
「おかね、いっぱい。なのに、病気でうごけない。死ぬ。おかね、つかえない」
「――!!」
「それは、かしこくない。ちがう?」
「!!!!」
 デビルドラゴン、今度こそ崩れ落ちた。だって……その通りだから!!!!
「た、たしかに――ッッ!!」
 何の反論も出来ない、完璧な指摘であった。
 いくらオブリビオンでも、Dを集めたところで死んでしまえばおしまいだ。
 カタストロフどころではない。自分の身体が災厄起こしているのである。
 こんな、こんな単純なことにも気付けなかったなんて……!!
「かしこくない」
「それはわかったが貴様なんでわざわざ2回言った!? マウントか? マウントだな!?」
「かしこく、ない」
「3回言うとか許せん!! 貴様は殺す!!!!!!!」
 それはそれとしてブチギレたので攻撃はするデビルドラゴンである。
「うるさい」
「ムガーッ!?」
 だが! ブレスを吐こうとした瞬間、口に絡みつく拘束具!
 ブレスが逆流し、デビルドラゴンは鼻とか目からボバーて炎を吐いた!
 あのほら、なんか水飲むの失敗して鼻に逆流してツーンなることあるじゃん。
 あれ。あれを炎でやった。デビルドラゴン、悶え苦しむ!!
「けんこうだいじ。わたしはかしこいから、わかる」
「ムガガガガーッ!!」
 そこへ容赦ない鎖剣の追撃! ラヴィニア、一切躊躇なし!
 ついでにマウントもかまして、ふんすと上機嫌の猫であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ラビット・ビット
アドリブ◎
うるせー!知るかー!
こちとら意気揚々と引っ提げてきた法案が可決されなくて悲しみにくれとるんやぞ!
推し成分が足りない!ビットくんの方が死にそうですよ!
だいたい不健康なんて言うものはなぁ!
覚悟決めてなるもんなんですよ!
例え早く死んでもいい
今!この瞬間に
推しの輝きを浴びる方を選ぶぜ俺は!っていう深い覚悟を!
そうつまりは自己責任!誰かのせいにするなんて言g…はっ閃きました
やんでれ気質の不健康(擬人化)×デビルドラゴン!これはありでは!?
いいぞ!もっと不健康に堕ちてください!
【二人組を作ってください】は擬人化もドラゴンも人判定!
さぁろくろうさん(2m)!
もっと不健康さんと仲良しにしてください!



●多分このシナリオで一番精神的に不健全な方
「くそっ、我が怒りはこんなものではないぞ! すべてを焼き尽くし滅ぼ」
「うるせーーーーー!! 知るかーーーーーーーーー!!」
「グワーッ!?」
 デビルドラゴンの横っ面をはっ倒すろくろうさん(2m)!
 その頭に乗っかるラビット・ビットは、ブチギレ状態で叫んだ!
「こちとら意気揚々と引っさげてきた法案が可決されなくて悲しんどるんやぞ!
 しかもただ否決されるならまだしも「いやナマモノはちょっと」とか、
「そうやって性癖を押し付けるの私よくないと思います」ってガチめの説教食らったんですよ!? 違いますよあれは押し付けじゃなくて布教! 強制じゃなくて矯正いや違う啓蒙! ビットくんはただ同人誌が読みたかっただけなのに!!!!!!」
 と、ぉこである。誰がどう聞いても2000%自業自得であった。
「えっ貴様そんな法案提出したの? こわ……」
「あなたに怖がられる筋合いなんてないんですけどおおおお!!」
 しかもデビルドラゴンにまでドン引きされたので火に油である。
「ああああ推し成分が足りない! ビットくん死んでしまいそうですよ……!!」
「こわ……近寄らんとこ」
 さしものデビルドラゴンも、攻撃ではなく存在的な意味での回避を試みた。
 しかし! 逆にラビットのほうがずずいっと近づいてきた! コワイ!
「だいたいですね!!」
「うわあ急に近づいてくるな!!」
「不健康なんていうものは覚悟を決めてなるもんなんですよいいですか!?」
「覚悟!? なんだそれ初めて聞く理屈なんだが!?」
 困惑するデビルドラゴンに、ラビットはまくしたてる。
「たとえ早く死んでもいい……いま! この瞬間に押しの輝きを浴びる!!
 そちらを選ぶという強い覚悟! 俺は推しのために死ぬという深い意思!!!
 そう、それはつまり自己責任! 誰かのせいにするなんて言語道断!!!!」
「すまんが貴様が何を言ってるのかまったくわからん!!!!」
 多分だけど、理解できる人はここにはひとりもいないと思う。

「――はっ」
 その時である。ラビットは(デビルドラゴンガン無視で)何やらひらめいた様子。
「閃きました……! ヤンデレ気質の不健康(擬人化)×デビルドラゴン!!!」
「え?」
「これは、ありでは? いやある! これすごくないですか!?」
「え? いや貴様何言ってんの???」
「前言撤回します。いいぞ、どんどん、もっと不健康に堕ちてください!」
「ねえもしかして私でカップリング妄想してる? やめて!?」
「あーもうこれ絶対くっつくやつ~! 道ならぬ恋とかまぢむり~!!
 ろくろうさん(2m)! ふたりが仲良くなるためのお手伝いをお願いします!」
 SMAAAASH!! ろくろうさんのパンチがHIT!
「グワーッ!?」
「もう一丁!」
「グワーッ!?」
「はいもっともっと!」
「グワーッ!?」
 あたりは血みどろの地獄絵図と化した。狂気!

大成功 🔵​🔵​🔵​

シャムロック・ダンタリオン
ああ、そうだった。貴様の存在をすっかり忘れてたな。
ていうか、そのメタボリックシンドロームな肉体では戦いづらかろう?

面倒くさいから秒で済ませてやる。安心して骸の海に逝くがいい(と、配下のドラゴンごと【串刺し】にしたあとで、【エレメンタル・ファンタジア】の「超高熱」の「豪雨」で【焼却】(【属性攻撃・傷口をえぐる】))。

――ああ、そうだ。そこでくたばってる悪魔ども。貴様らには少々健康的な生活を送ってもらわんとな。というわけで――

今から42,195km(単位間違いではない(ぉぃ))マラソンやってこい貴様らー!!(【恐怖を与える】)

※アドリブ・連携歓迎



●健康は一日では手に入らない
「……ああ、そうだった」
 シャムロック・ダンタリオンは、ぽんと手を叩いた。
「貴様の存在をすっかり忘れていたな、オブリビオン」
「わ、忘れていただと!? 一応私が目的だったはずだろう貴様ら!?」
「まあそうなんだが……あまりに狂った議会だったのでどうにもな」
 シャムロックは悪びれない。デビルドラゴンをむしろ嘲っている。
 お前なんてそんな程度の存在感なんやぞ、と言外にアピールしていた。
 デビルドラゴンはそれが気に入らない。プライドがズタズタだ!
「おのれ猟兵……!! 我が力を思い知らせてやる!!」
「そのメタボリックシンドロームな肉体で凄んだところで恐ろしくはないぞ?
 なにより、そんな身体では戦いづらかろう? 僕が秒で済ませてやる」
「えっ」
 シュイン。シャムロックの周りに出現する無数の魔法剣。
 あっヤバい。デビルドラゴンは直感し、魔竜軍団の皆さんを召喚した!
 だが、数が! 魔法剣の数があまりに多い! ぐさぐさ串刺しにされる軍団員!
「あがくな。死ね」
「もう少しバトルらしいバトルをグワーッ!?」
 哀れ、デビルドラゴンはハリネズミかさもなければフグって感じの見た目に。
 デブくなっているのでフグのほうが近いと思う。シャムロックはパンパンと手をはたいた。

「――ああ、そうだ。そこでくたばってる悪魔ども」
「「「ドキッ!」」」
 前章でコテンパンにされたスケルトンの皆さんが冷や汗をかいた。
「貴様らには少々健康的な生活を送ってもらわんとな。というわけで――」
「「「あ、あの~、自分たちはこれで……」」」
「今から45,195kmのマラソンをやってこい!!!」
「「「ちょっと待って下さいコンマとカンマ間違えてません!?」」」
「いいやこれであっている! さっさと行け串刺しにされたいのか!!」
「「「ヒイイイイ!!」」」
 悪魔の皆さん、魔法剣につんつんされて悲鳴をあげながら駆け出した。

「わ、私、まだ生きてるんだが……」
 脂肪のおかげで助かったデビルドラゴン。
 だが完全に忘れ去られたことに、別の意味で再起不能であった。いとあはれ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ユーフィ・バウム
途中参加なので話は全く分かりませんが、
とにかくあなたをぶっ飛ばします!
悪い子として、とりあえず理不尽な【暴力】をお見舞いしますッ

ブレス攻撃には【火炎耐性】で我慢の、
身に纏う【オーラ防御】を押し出すようにして
体勢を崩しましょう
そしたらもう、――【ダッシュ】で接敵し、
掴みかかってぶっ飛ばす!《戦士の手》と共に!

ヤバい病気が怖いならぁ――節制して動けぇ!
好き放題したまま長生きもしたいオトナは、
修正してやるー!なんて【力溜め】た【怪力】の
往復ビンタです、オブリビオンが!泣くまで!
暴力を、止めない!

オブリビオンを骸の海に送還できたら
腹筋を割るのが義務の法律なんて作りたいですね
などと軽口を言い帰りましょう



●腹筋何個割れる!?
「おりゃー!!」
「グワーッ!?」
 SMAAAAASH!! 特に理由の存在する暴力がデビルドラゴンを襲った!
 何かと言うと、ユーフィ・バウムがやおら飛び蹴りをかましたのである。
「こんにちははじめまして! それではさっそくぶっ飛ばします!!」
「待て待て待て待て!! 言葉がつながっていないしそもそも貴様もう手を出し」
「せいやーっ!!」
「アバーッ!?」
 り、理不尽! ユーフィはデビルドラゴンと会話するつもりが一切ない!
 でっぷり太ったお腹にキレのいいパンチを叩き込み、ふっとばした!
「わたし、悪い子ですので。とりあえず理不尽な暴力でいこうと思います」
「き、貴様……それでいいのか……私一応オブリビオンなんだが……」
「ええ構いません! 身体を動かすの、楽しいですし!!」
 脳筋である。ユーフィはバリバリの脳筋であった。
 御託なんぞどうでもいい、とにかくオブリビオンをボコりてえ。
 そういう思いが形になったかのような、恐るべき蛮族戦士ぶりである。
「くそっ……だが私は負けん! 今度こそ不健康法案を成立させるのだ!
 ていうか、そうでないと私が暴飲暴食した意味がなくなってしまうからな!!」
「ヤバい病気が怖いなら! 節制して動けぇ!!!!」
 SMAAAAASH!! ごもっともな正論とともにユーフィの鉄拳炸裂!
「グワーッ!」
「好き放題したまま長生きもしたいオトナは、修正してやるーっ!!」
「アババババババーッ!!?」
 そして逆鱗を掴んで往復ビンタである。一切容赦なし!
「子供の正論、こえ~!」
「悪い子っていうか学級委員長だよあれ」
「大人はそんな単純なもんじゃないんだ……っ!」
 周りで見物する悪魔たちは、そのあまりの無慈悲さに震えていた。
 なんか一名別の悲哀を醸し出しているのがいるが、そこは気にするな。
「わかりましたか? 健康の大事さが」
「ア、アバ……わ、わかった、わかったから離し……」
「いいえわかっていないですね! わかっていたらそんな台詞は出ません!」
 SMAAAASH!!
「アバーッ!? いやわかった! わかったから私これから節制するから!」
「は? オブリビオンを無事で見逃すと思いましたか?」
「じゃあ今の質問なんだったんだグワーッ!?」
 往復ビンタ再開!
「あなたが!! 泣くまで!! 暴力を!!! やめないッ!!!!」
 理不尽の権化である。デビルドラゴンは泣きそうだった。
 でも多分、泣いてもユーフィはやめてくれなさそうだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

斑星・夜
えっ大丈夫……?病院行く……?
さっきの骨の人達より不健康そうだけど大丈夫……?
あとさ、すごく言い辛いんだけど……不健康云々の法律って、長生きしないなら意味ないんじゃない……?
でも、とりあえず再投票されると困るからぶっ飛ばすね

『伸縮ロッド』を適当な長さ伸ばして、UCを込めて殴ったり叩いたり殴ったりして、相手の弱そうな部分、不健康そうな部分を『情報収集』
発見出来たらそこを集中的に狙って攻撃

飛翔した時は『ワイヤーガン』で上半身を狙って鋼線を放って『捕縛』
そのまま『怪力』で引っ張って、相手の『体勢を崩す』
駄目だった時はそのまま飛び上がって、空中で勢いをつけてUCを込めた『伸縮式ロッド』でぶっ叩くよ!



●どしたん? 話聞くよ??
「あのさ……すっごく言いづらいんだけど」
 斑星・夜はかなり迷った様子を見せつつ、意を決して言った。
「不健康云々の法律って、長生きしないなら意味ないんじゃない……?」
「そ……そうでも、あるが!!!」
 デビルドラゴンだってわかっていた。わかっていたのだ。
 なんせもう同じような指摘を受けて心折れているのでダメージ倍増である。
「なんかごめんね……病院行く……?」
「行かぬわ!! 病院送りになるのは貴様だァーッ!!」
 デビルドラゴン、キレた!!
「うーんやっぱそうなるよね! まあもともとぶっ飛ばすつもりだけどさ!」
 夜は怒り狂ったデビルドラゴンの爪爪尻尾をジャンプで躱し、ロッドを展開。
 電流を纏わせたロッドをさらに長く伸ばし、ドラゴンの脳天をSMAASH!!
「グワーッ!!」
「動き、遅いねえ。まあ太っちゃってるから仕方ないか。いいことないねほんと」
「貴様に憐れまれる筋合いはないわァーッ!!」
 デビルドラゴン、さらに反撃! だが遅い、あまりにも遅すぎる!
 夜は可哀想な顔をしつつ、攻撃はしっかりひょいひょい躱していった。
 そしてワイヤーガンで、デビルドラゴンの身体をぐるぐる巻きにしてしまう。
「グヌッ!? な、なんだこれは! 離せ!」
「いやー、いくらのろまで避けられるとは言え暴れられると危ないからさ」
「のろまは余計だ馬鹿者!!」
「というわけで、よいしょ……って重いなほんと! どっこいせ!!」
 夜はゴリラパワーすなわち怪力で、デビルドラゴンを転ばせた。
 巨体がぐおんと倒れ込む。縛られているせいで受け身も取れない!
 KRAAAAASH!! デビルドラゴンは顔から地面につんのめった!
「グワーッ!」
「ダメ押し行くぜ! よいしょー!!」
 SMAAAAASH!! 空中で勢いをつけたロッドの一撃が脳天命中!
 デビルドラゴンは頭から血を吹き出し、もだえ狂った!
「く、クソーッ! どこだ! どこで私の計画は破綻したというのだー!」
「いや、それは最初からじゃない? 割とマジで」
「黙れ!! 指摘しないでくれーッ!!」
 それだけは認めたくない・デビルドラゴンなりの乙女心(?)であった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エコー・クラストフ
【BAD】
へぇ〜……健康にねぇ……
まぁ、うん。別にいいよ。さっきも言ったけど、ハイドラの好きなものを取りたいわけじゃないからね
だから、そのたまの奮発のペースがすごいことにとかなってなければ、それでいいんだよ

【罪人よ、血を流せ】
さて、病人は暴れるなよ。お医者様方が今から検査してやる
動けない間に全身綺麗に切り刻んでやろう
悪くなってるところだけ切り取れば、お前も今日から健康だよ
だがよく考えてみれば、オブリビオンの身体なんてどこ探しても「世界の健康に悪い」な
なので全部取り除いていくことにする
容体は……うーん、手の施しようがないなぁ。どこも傷だらけで、生きていくのは難しいでしょう
だからこのまま死ぬがいい


ハイドラ・モリアーティ
【BAD】
――いや、今回の依頼はいい機会だったかもな
俺は健康に目覚めた。マジで超目覚めた
ねっ!エコーちゃん!
だからタバコは一日三本でお酒は一週間に三日飲むペースで……
たまにちょっと奮発するくらいの……

【CONFINEMENT】!
ちょっとした麻酔だよ。悲鳴も上げられないくらいのさ
あんた体悪いんでしょ?じゃあ抵抗しちゃだめだ
まず血液検査からだな、わーおこりゃひどい
どの血もドロドロでくっせェなあ
綺麗にさばいて、取り除いて、健康がいとおしくなっちゃうくらい
ワルイところはカットしちゃおーね♡
ドクター・デッドマン、患者の容体は?
アッハハ!ざぁんねん。あんたもう手遅れなんだって
それじゃあ、来世でお大事に♡



●健康、大事!
「……――いや、今回の依頼はいい機会だったかもな」
 なにやら波止場の伊達男めいて遠い目をする、ハイドラ・モリアーティ。
 そこはかとなく、ハードボイルドな感じの風が吹いていた。
 全力で話をまとめにかかっているタイプのアングルである。
「俺は健康に目覚めた。マジで、本当に、完璧に、完全に、超目覚めたわ」
「…………」
「ねっ! エコーちゃん!!」
「…………」
「あのなんか喋ってくんね!? 怖いんだけど黙って見つめられると!?」
 しばらくジト目だったエコー・クラストフは、はぁー、とため息をつく。
「へぇ~……健康に、ねえ。目覚めたんだ、完璧に」
「うん目覚めた! もうね、さっきまでの俺と今の俺はまったく違うわけよ。
 なんつーのこう、生まれ変わったっつーか、ライフハックっつーの?
 QoLがアレしてコレして、まあとにかくパラダイムシフトしたんだってば!」
「ふ~ん……」
 早口でまくしたてるハイドラだが、エコーのジト目は晴れない。
「……だからさぁ~エコーちゃん、あのー、なんていうか……」
「…………」
「た、タバコは一日三本で、お酒は一週間に三日ぐらいのペースでこう……ね?」
「……まぁ、うん。別にいいよ、そこは」
 エコーは呆れた様子で頭を振る。
「別にボクは、ハイドラの好きなものを取りたいわけじゃないんだ」
「えっマジ!? ほんと!? じゃあたまの奮発とかもアリ!?」
「だからさ、ボクが言いたいのは、その奮発のペースと量の話であって」
「いつまでやっとんじゃ貴様らァアアアアアア!!」
 ぶっ倒れていたデビルドラゴンが起き上がった!
「私の前でいつまっでもイチャつきおって貴様らァアアアア!!
 我ボスぞ? オブリビオンぞ!? もっと真面目に戦わんかい!!」
「暴飲暴食で体調崩した挙げ句計画失敗してるやつに言われてもな」
「そーだよな、威厳ってモンがねぇよ。別に感じたことねえけど」
「ぐ、グググ……!!」
 しれっとしたふたりの言葉に、デビルドラゴンは振り上げた拳の降ろしどころを見出だせずにプルプル震えた。
 だって言われてること全部その通りだもんね! 面子もクソもありゃしねえ!

「う、うううううるさい!! とにかく貴様らはころーす!!」
 デビルドラゴンは開き直り、ごばあっ!! とものすごいブレスを吐き出した。
 エコーとハイドラはあっさりと回避してしまう。それはなぜか?
「動きがノロイね」
「デブだからなあ、仕方ないっしょ」
 そう! デビルドラゴンがメタボっているからである!!
「とはいえ暴れられると面倒だ。これから診察だぜ? "お静かに"」
「グオッ!?」
 バチィン! とガジェットから電流が放たれ、デビルドラゴンを麻痺させた。
「そうだ、病人は暴れるなよ。では執刀開始」
「ムググーッ!?(診察でいきなり切開するやつがあるかーッ!?)」
 エコーが刃物を持ち出すとデビルドラゴンは必死で抗議しようとしたが、
 ハイドラのユーベルコードにより麻痺してしまっているため喋れない。
「大丈夫だ、悪くなっているところだけ切り取ればお前も今日から健康だよ」
 スパパパパパパ! 呪剣がデビルドラゴンを切り裂く切り裂く切り裂く!
「わーお、こりゃひどい。どの血もドロドロでくっせェなあ」
 流れ出す血の匂いを嗅いだハイドラは、うんざりした様子で頭を振った。
「よっし! ワルいところはカットしちゃおーね❤」
「ムググーッ!?(やめろー!!)」
 斬撃! 斬撃! 斬撃! デビルドラゴンの身体は生きながらにして腑分けされていくい。
「ドクター・デッドマン、患者の容態は?」
「うーん、手の施しようがないなあ。そもそもオブリビオンの身体なんて、どこを探しても"世界の健康に悪い"。全部取り除くしかないだろうね」
「アッハハ! ざぁんねん。あんたもう手遅れなんだって」
「ムグ、グ……」
「それじゃ――来世でお大事に? 患者さん❤」
 デビルドラゴンが最期に見たのは、ハイドラの皮肉たっぷりの笑顔。
「ご臨終です。そのまま死ぬがいい」
 エコーの呪剣が首と心臓を同時に潰し、デビルドラゴンを仕留めた。
 健康を大事にしないばかりに、こんなスプラッタな最期を迎えたのである。
 健康、大事! ついでに言えば、恐ろしい女傑ふたりに目をつけられないようにするのは……もっと、大事である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月21日


挿絵イラスト