●皮と肉を繋ぎ合わせた
死臭(におい)が強くて性質(タチ)悪く、奥(した)の奥(した)へと段が続いている。知性を思わせる壁画の隙間に信仰心(ほこり)、溜め込まれた糞を拭う者はいない。繰り返された無意味(おもい)の中に異端(かみ)が宿れば如何だ、こんな【仕打ち】は屈辱の極みだろう。かつて栄えた『もの』は神に憑かれ、伝説はおぞましくも音を堕て絶えた。集めよ。ああ、集めるのだ。人類の悉くを【集わせ】て再びの国(せい)と見做そう。真逆、埋葬の方法を違えていたのか? 狂えるオブリビオンが執着した。
棺は襤褸雑巾。装飾はメッキ剥がされた。融体(てい)も悪くて如何しようもなく、愈々玉座は混沌へと落ちていった。詳細を知るものはいない。
100年も経ったのだ。
腐るのも必然と異える。
●グリモアベース
「ええ。ええ。これだから人間は嫌いなのよ。ダメを知っているクセに『そちら』に流されてしまう。そう思わないかしら? テケリ・リ……」
ぐねぐねと呆れたように蠢動(うご)いたテケリリケテルリリ・テケリリテケリャア。猟兵達の首傾げも気にせず依頼の説明にはいった。
「今回の予知は『ダークセイヴァー』ね。異端の神、狂えるオブリビオンのいる辺境、つまりは霊廟が視えたわ。それを隅々まで探索し【過去】を殺しなさい。勿論ですけど『狂えるオブリビオン』は呼び声を発するわ。中てられたら戻れないから注意しなさいね……あと。狂気に呑まれた雑魚(むれ)も出る筈だから倒して行きなさいよ。まあ、きっと『賢い』あなた達なら大丈夫でしょう。よろしくね」
グリモアが輝いて。
にゃあら
にゃあらです。
アザトホース。
第一章。
常に狂えるオブリビオンの声が聞こえます。それに抵抗しなければ最悪、正気を失って戻る事が出来なくなります。気を付けてください。
第三章。
異端の神との戦闘です。オブリビオンが狂った理由を指摘し、利用すれば成功率が上がるかもしれません。積極的に狙っていきましょう。
宜しくお願い致します。
第1章 冒険
『霊廟』
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POW : 大胆に進む
SPD : 慎重に進む
WIZ : 冷静に対処する
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
貴様等が『過去』の碑を叩いたとして、偉大(おおいなる)ものは何も思わなかったに違いない。彼等は王の為に生き、王は彼らの為に生きたのだ。伝説を築き上げた『血肉』は遂に枯れ、眠る事になったのだろう――しかし。夢が潰える事は在らず、夢見るままに坐していたのだ。
声が聞こえる。音が聞こえる。何者かの絶望――絶望とも呼べない、気の狂った、愚かしい『笛』が響いている。魔は最早取り憑かれ、神の名を詩(しらべ)ている――捲る事も出来なかった。
混沌が沸いている。
古野・茂乃子
うむ……確かに、人間は悪い方へと流されやすい
だからこそ、信仰という枷が必要なのだろう
しかし……本来、止めるべきそれが狂っていたなら、ひとたまりもないのだろうよ
音として声が聴けるならば、それをまずは聞いてみようか
私の蔦は、どんなモノでも知識へと分解出来るからな……それが音なら簡単だ
……そのはずだ、私の理解を上回っていなければ
解れば良し、解らなければこれ以上聞かずに、地下へと進もう
100年も前に滅びた国なのだろう?
埃っぽい階段を下るだけならいいが、その道を探さねばならないなら、厄介だな
だが……ここの王は、少し顕示欲が強いからな
常に響く音から断片的にでも知識を得られれば、知ることはできるはずだ
蛞蝓(ぬめ)るように下降すれば幻想(ゆめ)の底、茫々(ひろ)がるべき景色(せかい)は何者が望んだ国(みどり)だろうか。壁の中に嵌まった鼠(ぞく)が脳裡(うらがわ)をひっくり返すが如くに蔓(たわむ)れた。うむ――と、眠たげな双眸(め)を開けつつも人間性、それを嫌悪(いやがる)事は同族(おなじもの)に近しい。悪い方へ楽な方へ、何度も茶を煎じるのが大好きなのだ。だからこそ『オマエ』は信仰(おもい)を絡(しめ)して魅せた。それを枷(くさり)と謂うのか否かも【ひと】次第と解せよう――養分(エネルギー)を求めた法螺(ふえ)吹きは子供達を招いている……嗚呼、この矮小は『民の群れ』『力』を表現しているのだろうか。
本来、止めるべき象徴(もの)が狂っていたならば如何陥(な)ると思う。想う事は容易いが撃鉄、そのもの脆弱(ダンボール)だと最悪だろう。ひとたまりもない『奈落』の完全(かんせい)だ。超次元の渦にも通っている。
傾けた耳朶(あな)、つまっているのは埃なのか誇りなのか、するりと這入り『混』んだ言辞。ああ、それが音ならば簡単だ。あの音ならば簡単だった。単純明快、迷々と溶け込んで狂(く)る懐かしのフルート……上回っていなければ……真逆、理解しようにも『思考』がないとは【かしこい】ひとだ。
問い掛けも声掛けも不必要だった。虚空も貌(かたち)を逸らす、無価値な全能(カオス)とほどけよう。進め、進めと樽状(せいめい)が称えていく――百年も前に滅びた国なのだろう? 莫迦な、桁が足りないと蠢動してやれ――厄介な道程だが暗黒(ファラオ)と等しく顕示欲が強いとみえた。反響(うた)う盲目が暴けた場合、発いた者には何が待つのか。断片、見出せば。知ることができるはずだ……。
中身のない種子が転がっている。
――自壊しないでほしい。
断章の題名(タイトル)を思い出して。
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ
アドリブ連携OK
神への信仰は理解はできないが、人が何かに縋るのも、それに歪められるのも見たことがあるしね。信仰するものが歪めば根源も歪むことがあるでしょう。物悲しい笛の音ね。遠くから聞こえてくるのは何かしら。苦悶?絶望?例えば戦場で聞いたような、それよりも悲壮が漂うような。――【狂気耐性】拒絶しようか。耳は塞ぎ、脳のアクセスにセーフティの付いた知覚端子で周囲の聴覚の【情報収集】。UCにて生命維持は完備されるわね――。レヴィアスクも元気がなさそう。肩へ乗りなさい。他の猟兵がいれば灯る光の中に入れて、共に地下へ進むわ。
縋りついた塑(そ)の先に、見出すべきは紫煙(けむり)か火炎(ひのこ)か。絡み吐いた歪(かせ)を外そうにも糸口(ひも)が見えやしない。嗚呼、神への信仰を『理解』出来ない所以だろうか。一歩。二歩と臭気(だん)を降れば埃が洗われる――信仰(おもい)が腐れば根源も崩れる事、これも人世(ひとよ)に蔓延る意味だろうか。響き渡った魔笛(ねいろ)が不安定にも『物悲しさ』を表現している。遠くからの鳴き声か近くからの泣き声か、鴉(かぁかぁ)の象徴(シンボル)も当たり障りのない王冠だ。苦悶、絶望、無聊とその他、たゆたいは何処か『戦場』とも称せるだろうか――悲壮(ぼた、ぼた)としたたった感覚は、誰の物でも亡(な)い珠(ころがり)――拒絶しようか。否定しようか。断絶しようか。侵される趣味はオマエにも在り餌(え)ない。塞がれた耳は驢馬なのか、証明書を写してくれ……。
脳(シナプス)をぐちゅぐちゅと弄ぶような愚智、ぐちぐちと這入り込んだ『太鼓(ダムダム)』を破(は)ね返した。悪魔の目玉は何処に嵌まっている?
青々と輝いた領域(さかずき)の中身。
命(いじ)する事は容易だった。
レヴィアスクも元気がなさそう――鱗(データ)の艶(ひかりかた)が弱々しく思えたのか。肩へと招いたオマエの子、ああ、可愛らしさで正気を保て――地下(はか)暴きには不適(てきさない)ぐらついた瞳(め)……隠れてないで出ておいで。
A(あ)、と咽喉をならす。
成功
🔵🔵🔴
マリア・ルート
想いが集って狂気となれば確かにそれ以上にヤバいものはない、わね……
そしてそこから狂える思いが発せられるのもわかる……けど。その根源が「何」に由来しているのかがわからないと対処しようがない。先へ進んでいきましょう。
狂えるオブリビオンの声は『狂気耐性』で防御。こんなのあの日聞いた怨嗟の声からすれば可愛いものじゃない?ま、そうじゃなくても私だって戦いに生きて旅してきた以上怨嗟なんて聞きなれてるし。
しかし100年もたった王国ね……
そんな栄華を誇った王国がなぜここまでになったのかしら。
(アドリブや絡みなど全部OKです)
くるいを自覚(おぼ)える事は想像よりも難くない。がたがたと軋んでいる脳髄(たんぱく)を元の通りに『ただす』努力を成せば好いのだ。想いと思いが貌(かたち)を視異(みい)だせば最悪の兆し、確かに『それ以上』の危険物(ヤバい者)はないだろう。老廃物(きたないもの)を洗浄(なが)さずにがしがしと掻き毟った現実だ、それを堕落と称さずに如何様『しる』せば良いのか。そして発せられた狂気(こえ)、ああ、言葉(ね)の部分が解けなければ融かせないのだ。対処のしようがない。青(ふたつ)前(み)据えて往く他に在らず、下へ下へ――たたれた首の転がり音に似ていた、惨たらしさの幕開(はじまり)――真逆、暴君だと謂うのか。
あの日聞いた怨嗟(まじない)を反(かえ)せば駄々っ子同然だ。可愛らしい子犬の雄叫(タンゴ)が漿液をくぐっていく。ま、そうじゃなくても――オマエは歴戦(つよ)い埒外だ、殲滅すべきだろう連中の頭(したむき)。
100(ハンドレッド)の戯言が反響している。
凱旋(めぐ)れ、壁の中には勇気有る鼠(モルモット)。
そんな栄華を誇った王国がなぜここまでに――疑問(ハテナ)が果てない道を示した。何を創造したと告ぐのか、旧々(ふるぶる)しさ。
成功
🔵🔵🔴
ナギ・ヌドゥー
狂える神……ってそもそも正常な神なんて存在するんですか?
ぼくが会った神は皆まともじゃありませんでしたよ。
この世界じゃむしろ真面目な神こそ異常者でしょう。
――と考えればこの脳内に響く狂声も可愛く思えてきました。
神様いつもお仕事お疲れ様です!
声を軽くスルーして探索しましょう。
霊廟……今は信仰の墓場みたいなものですか。
壁画には何が描かれている?
神のかたち?王の姿?
この神殿を創った人達は何を夢見ていたんでしょうか。
かつての伝説の残滓を少しでも感じておきたい。
これからその夢をもう一度葬らなければなりません故。
極まった頭の中身が半熟(どろどろ)と、電子レンジ――ありもしない――から破裂した。上昇と降下を繰り返すような絶叫(かんかく)が、狂気と称される神意(おと)を紐解いていく。そもそも『正常な神』なんて存在するのですか? ぼくの前を視てほしいです。ぼくの後ろを見てほしいです。ぼくの右左を診てほしいです。ぼくが遭った『神』は皆まともじゃありませんでしたよ――酔っ払いに訊ねてみろよ正体の有無。この世界じゃむしろ真面目な神(もの)こそ異常者(いぶつ)でしょう。ああ、オマエの祝福は何方側に傾倒しているのだ。水掛論(みずあそび)に付き合う神様しか居ない――可愛げのある音色(フルート)でしょう。ほら、そこにはなんの知性(おもい)も在りはしない……神様いつもお仕事お疲れ様です! 枕元にホテップ置きますね……。
霊廟(ぐるり)と見渡せば墓(し)のにおい。信仰(し)のにおいとも表現出来るだろうか。壁面を見つめれば曖昧(よみがたい)絵、神のかたちか王の姿か――ぎゅるぎゅると眺めていたら『足元を掬われそう』な……夢見心地。
伝説の残滓(かす)を集めてみよう。
全知全能の貌(かす)を冒涜(おか)して往こう。
感じてみればつまらないものだ。物語を虚飾(きかざ)って、あの坩堝(あな)へと生き物を投下している――もう一度葬らなければなりません故。
忘我がひどい過去(ファラオ)だ、質疑応答は受け付けない。
成功
🔵🔵🔴
中小路・楓椛
屋台イベントの帰り路ですが…何でしょうねコレ?
【ミスラ】さんにお願いして脅威を先行排除です。明らかに手に負えない、或いは脅威判定困難な存在が居たら座標マーキングの上でそのまま待機で。
私は【クロさん】の後ろから慎重に往きましょう。
途中何か音が聞こえるかもしれませんが、明日以降の料理の献立を同時進行で考えるのが忙しいのでそのまま聞き流します。
この状況と別世界の暗黒史との関わりはともかく事態の推移を放置しておくと明らかに厄介な事になるので対処せざるを得ませんが――最奥まで往けばそれも判明する事ですけれど…この違和感はどうしたものでしょう?
がら、がら、がら、屋台をひいての帰り道、還り方を忘れた連中の霊廟(はかば)とバッタリ出遭ったのか。何でしょうねと首を傾げても『あやしい』頭の中が警鐘(すず)を鳴らすばかり。報酬(だいしょう)を払えば『現れた』狼(フェンリル)の別方向(かなた)、大君主(おうさま)と召喚(ささや)けば此方も正しいだろうか。脅威を先行排除(とりのぞいて)終えば好い。ウチッパナシな鋭角(するど)さが時(はな)を利かせて往く――滓じみた『罠』を膿(く)い荒らしたら瓦礫の山、そろそろ頃合いだろうかと――五感を『つなげた』瞬間【みるな】と遮断(はず)される。ミスラさんの鼻息。
そのまま待機(マテ)と命じたら今度はクロさん(きかい)の後ろ、慎重に慎重に下(いかい)へと這入り込む。途中で何か音が聞こえるかもしれませんが……すぅしゃいと寝息(しんいき)……ええ。明日以降の献立を同時進行で考える、そんな忙しなさの渦中。聞き流した貝殻は大きい……?
この状況と別世界の暗黒史との関わりは『ともかく』、混沌(カオス)を放置するワケにはいかない。最悪の場合を思い通(つ)めるならば、信者としての『狂気』も残されていないだろう。最奥まで往けば『原因(それ)』も判明する事ですけれど――違和感(しおり)挟まれている、断章(いちまい)。
おかしくはないか。
どうしたものでしょう?
成功
🔵🔵🔴
蔵場・瞳子
「……おお、なんかグネグネしてる」
これでも魔女の端くれではある
なんで人は混沌を混沌としか認識出来ないかっていうと『大き過ぎる』し『多き過ぎる』から
「だったら……分かんないって放っておくしかないんだけど」
今回のミッションは探索ってのがイヤらしいところだぜ
「だから私は愚かさを灯りにしていこうかな」
『分からない』『知らない』『そんなのある訳ない』『私には関係ない』
魔法とは自己暗示と見つけたり
認識にバイアスをかけて、見たもの聴いたものを理解せず
『なんだっけな、忘れちまった』『記憶にございません』
自慢の第六感に任せて進みながら、リアタイで記憶を消去する
「信仰心か……そんなもんは、分からない」
一粒一粒を解(ほぐ)して往けば秩序が視え、成程、払い終えた代償(しるけ)は思った以上に多いのだ。混沌を『混沌』としか認識出来ない所以も『おなじ』だろう。彼等・彼女等は大き過ぎて多過ぎる『かたかた』『ぐねぐね』と脳内に映った所為で【気分悪く】感じてしまうのだ――おお、と呟いた魔女の端くれ。本来ならば見ない・聞かないのが正しいと言える。謂い方次第で地獄も変わるのだが、握り締めた拳――探索(あば)かなければ成らないイヤラシサ、その灯の名前は愚かしさに違いない。お飾りを振り掃えよ、鬱陶しい五つの人間(かんかく)。
理解出来ない。知る筈もない。内臓が詰まった肉体として『目玉』はグロテスクを説けないのだ。融け出した血肉の行方を本人(ひと)が識る事などない。そんなのある訳ない。私には関係ない――異物混入を見て見ぬふり。魔法使いは自己暗示が上手い生き物だ。バイアスかけて、狭めていく……なんだっけな。忘れちまった。
記憶にございません、六番目だけを手繰って進め。
全知全能と正義感が衝突(ぶつ)禍ってきた。
信仰心か……もしくは破滅願望か。そんなもんは、分からない。絡まったタンパクを熱する必要はないのだ、海の向こう側。根源に繋げられた初心の魔性。
成功
🔵🔵🔴
リーベ・ディヒ
私は思う
ここを予知した猟兵が嫌い、私が好きなものの一つ
「信仰心」
何かに縋り、時に国をも滅ぼす引き金となる人の愚かしさと恐ろしさ、愛おしさが混ざり合ったもの
だから私は人に惹かれるのだろう
人の内にある、この渾沌に
声が聞こえるがそも私のような化物に狂える心などある筈がない(狂気耐性)
私の眼はただ、人間の想いの残滓を看るだけだ(審美眼)
人間の心というのは、本当に面白い
心の渾沌と今ここに住まう原初の渾沌
果たしてそこに何の違いがある?
結局のところ、渾沌に住まう者は人の内の渾沌に惹かれてきたに過ぎない
私のようにな
未だ私ですら理解出来ない、化物を魅了する人の渾沌
これ程の業を負った生き物が、愛らしくない筈がない
素敵な宝箱に『もの』を詰め込むとしたら果たして、悩む事に陥(な)るのが人間と言う生き物だろうか。私は思う。在るのかすら忘却(にんしき)していない頭の中身を傾げて数秒間、グリモア猟兵との『ちがい』を見出していく。そう、私が好きなものの『ひとつ』――「信仰心」。縋る者が群れたならば如何様な力(エネルギー)が生じると謂うのか。時に国をも滅ぼす引き金となる人(せいめい)の愚かしさと恐ろしさ、愛おしさがグロテスクにも混ざり『遭った』もの。正体を失くしたオマエに相応しいだろう『あこがれ』じみた念、故に惹かれると説くべきだろうか。人の内に存在(あ)る、沸騰する混沌の核――心のお隣さんの名称は装飾(ドレス)だった。そも、私のような化け物に狂える精神(しんぞう)などある筈がない……音(がく)が響いている。真直ぐにギラついた金色の魔、嗚呼、今度はどのような残滓を看届ける? 美しさを認めろよフリークス、人間の心というのは、本当に面白い。
Aから始まるのだ、人間から始まる事に疑問を抱く『要』もない。心と原初に『差』が在るとするならば物語性に違いなのだ。結局のところ、渾沌に住まう者は人の渾沌に惹かれてきたに過ぎない。鵺のひとこえ、私のようにな――纏わり憑いた愛の貌(かたち)、鏡面に映ると思ったのか?
未だ私ですら理解出来ない、化物を魅了する人の渾沌。
筆を執り模ったとして悪霊(つく)る事も困難な臓腑。
これ程の業を背負った生き物が、愛らしくない筈がない。
十人十色とは彼等・彼女等の為の言辞だろう。
冒涜的に泡吹いた、壁画の複数人。
可愛く着飾ったお人形、幼げな装いで底に往くのだ。
成功
🔵🔵🔴
ヨム・キプール
「かつて栄えた絢爛の成れの果て、か」
俺は口を開いた。
薫風と呼ぶには濃密すぎる死滅の臭いが霊廟には充満している。
「在りし日を断片的に想起したか、或いは予測もつかない未来に想いを馳せたか」
いずれにせよ、それはただ『在ろう』としているだけだ。
自らが狂い、崩れ、朽ち、腐り、淀み、濁っていることにも気付かず。
そこに善悪の定義はなく、正義を問う意味もない。
「それでも俺は正義を示し、悪を叩きのめさなくちゃいけねぇんだ」
【狂気耐性】が、俺を蝕む狂乱の声を防ぐ。
只管に突き進むことに熱中する限り、ユーベルコードは俺の命脈を長らえさせる。
「因果な仕事だな、猟兵ってのは」
過去が吠え猛る。
よくも忘れ去ってくれたな、と。
絢爛な世界観(テリトリー)を腐蝕(おか)して魅せたのは時と称される牙に違いない。ゆったりと流れてくる薫風も短針と長針に苛まれれば濃密、脳(おく)を直に触れてくる『死滅』に流れて終うのか。霊廟(ば)を満たした瘴気(かおり)が節々(かんせつ)を軋ませてわらう。在りし日を断片的に想起したか、或いは予測もつかない未来に想いを馳せたか――はぜる寸前の空気感が肌色(ひょうめん)を舐ってくる。くるりくるり、表裏一体の現実はタダ『在ろうと』縋ってみせた程度(だけ)。あのフルートの真似事は『くるい』にも気付けていない証拠だろう。崩れ、朽ち、腐れ、淀み、濁っている――善悪二元論(しょもつ)を捲る者もいない、正義を問うなど如何して成せようか。意味のない行為(うごめき)に耽っている……それでも。何で在れ。「俺は正義を示し、悪を叩きのめさなくちゃいけねぇんだ」――ぐずぐずと錆(いた)ませて狂(く)る、五月蠅い連中(ダムダム)を遮断してしまえ。
歓喜せよ――突き進む悦びに身を浸せば、安全が彼方から訪れる。只管に階段(したへ)窖(したへ)と見据えれば『吼え猛る』過去も愛玩動物に等しい。よくも。ああ、よくも。我々を忘れ去ってくれたな。怨嗟が何を招き寄せるのか『ほどけない』触腕(うで)ではないだろう。「猟兵ってのは」
因果が喉元に噛み付いた。
全く以って何もするな、応える思いも投げ棄てろ。
――何故、見捨てられたのですか。
成功
🔵🔵🔴
第2章 集団戦
『信仰し進軍する人の群れ』
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POW : 人の群れが飲み込み、蹂躙する
【槍を持ち一斉突撃を行うこと】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
SPD : 全てを焼き払い、踏みつけ進軍する
【持ち帰られた弓から放たれる斉射】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【火矢】で攻撃する。
WIZ : 守るべき信仰の為に
対象のユーベルコードに対し【集団による防御結界】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
イラスト:chole
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
槍衾(ひとのおもい)の前に何が立てば争いを止められるのか。信仰(ひとのおもい)の後ろに何が立てば猛りを治められるのか。茫々(ひろ)い空間に出たオマエ等は『しろ』の咆哮に迎えられた。何処へと向かうと謂うのか兵ども、この幻想(きょうき)に浸る事しか出来ていない――アザトホース。混沌に投身(みなげ)すれば今日(かこ)から我々も『おなじもの』なのだ。あの夢をもう一度、何度でも視に征こう。きらめく国(ひとつ)に融合(な)る事こそが唯一、望むべき『絢爛』の道なのだ。嗚呼、嗚呼、異厭、守るべき信仰の為に。国の為に。
悉くを焼き払い、悉くを踏み潰すのだ。
皮と肉を繋げろ。永久を造り給え。
王! 王様! 王の為に!
ナギ・ヌドゥー
狂信により死兵と化したか……
狂気の進軍は恐怖では止められん。
バラバラの肉片にしてやるか、その信仰心を喰らってやるか、だ。
殺気と呪詛で練り上げた呪殺弾の制圧射撃で敵の一斉突撃に対抗
槍衾の突撃衝力をこの弾幕で弱める
呪いによる継続ダメージで敵の足を止めよ
それでも奴等の夢は潰えぬか?
ソウルトーチャーよ、盾となり槍衾を受け止めるのだ。
オレの血が絶えぬ限りお前は何度でも復活する
UC発動
群れの魂を喰らえソウルトーチャー!
その信仰心、飽くなき夢ごとな。
脳髄に埋め込まれたのは信仰で在り、その名(えもの)を掲げるのは人の性質ではない。過去は頭の中を海に落として久しく、膿じみた思考停止がのたくっている。狂信(くるい)に中てられた結果が『死』した兵の群贄(にえ)と謂えよう。前へ。前へ。只管に『まえ』だけを見続ける白衣(しろ)、これを恐怖で抑え込むのは不可能だろう。止められない鋭利(ちみどろ)を滅ぼすには何が有効なのか――解体(バラバラ)死体への回帰か、根源たる醜悪(みにくさ)の捕食だ。練り上げて磨き上げて透(とお)して『視』た暗黒感(ちぐはぐ)――生体兵器は何処に仕込まれている? 収縮(つど)った光(まじない)が弾幕(まく)を巡らせれば蹂躙、奴等を舞台上(かみしてん)から引き摺り堕とせ――死体(にく)が動くな、祝福からは逃れられない。ああ、それでも。奴等の夢は潰えぬか? 目的の為ならば暴力も厭わない。
鮮血(あか)に殺意(くろ)が混濁(ま)ざれば解放(み)せてやれ、禍つ所業は餓鬼(かつ)えの証明。呪獣(ソウルトーチャー)の肉体(み)を晒せ。受け止めた槍衾が反復(うねうね)嘲(わら)っていた……オマエの体液は全く、美味が過ぎると咆哮(な)いて生く――人の貌を真似るのは愉しいのか。
群れの魂を喰らえ――信仰心、飽くなき夢(くるい)を滓(のこ)らず啜れ。厭き厭きするほどに集団戦(こころ)が躍っている。もしくは心臓(こころ)が踊っている……活け造りの戯言は聞き尽くした。おそれ痴らずのフルコース。
成功
🔵🔵🔴
ヨム・キプール
「狂気に惹かれた有象無象……いや。お前さん達も栄光の残影か」
オブリビオン、或いは悲しみの残り滓。
それらは声にならぬ声で叫ぶ、木霊する。
王のために、国のために。
「お前さん達の『想い』は理解した。それがお前さん達の『夢』とはとっくに違うものになっていることもな」
左腕が巨大化し、真の姿が顕となる。
これが俺の完全戦闘形態だ。
「補助電源を起動。来い、神の傑作」
【怪力】と【武器受け】を駆使して強引に殴り込み、巨大化した左腕の鉤爪と獣畜(ベヒモス)のレーザー砲によって敵群を【なぎ払い】、活路を開く。
「終わらせてやるぜ」
魂に火を点けろ。情熱の炎を消させるな。
その灯火こそ、正気を照らす唯一無二の光であるが故に。
選択者と記して『えらばれしもの』と読んだならば咀嚼音、誰が為に反響すると謂うのか。大鴉の戯言に一心不乱、虚空(みみ)を傾ける貌(さま)は視えないだろう。狂気に惹かれた有象無象(ひとのかたち)だ。催眠に惹かれた森羅万象(ひとのかたなし)だ。間を空けて「いや」と呑み込んだのはバベルが如く。お前さん達も栄光の残滓か――崩れ去った同音(いみ)遭いがズレを齎したに違いない。過去(オブリビオン)をオマエは如何様に表現したいのか。これは悲しみの残り滓としか描けない。声にもならない声(さけ)びが謳い、嗚呼、悪趣味なまでに木霊する――欲と牙を間違えて包んだのだ、王の為に、国の為に、躊躇もなく『かじつ』を齧ったら美味だったのだ。あの種子(たね)を起爆剤に哄笑(ふ)れていく……お前さん達の思いは理解した。
夢が変質(か)われば蠢動(どうさ)も変態(か)わる。人の皮をかぶった蛆虫が『違うもの』でも構わないと『葉』を食んだ。なあ、肥大化しているのは何方なんだい。難題を串刺し刑にすれば良かったのだ、磔刑では治せない。
石を投げろ。意思を投げろ。意志を投げろ。彼等・彼女等にとっては簡単な墜落死だった。それらに向けた完全戦闘形態(ばつじるし)――補助電源を起動。来い、神の傑作――味わい深いだと? 機械仕掛けを何れで加工(ねぶ)る。
獣は運命(しょくたく)を受け入れたかの如く、ただ物語性(シナリオ)通りに怪力(エネルギー)を揮った。槍衾を粉砕し、遠吠(レーザー)が不届(マナーの悪い)客を薙ぎ祓う。活路を拓け、喇叭は完璧だ。終わらせてやるぜ――魂に火を点けろ――情熱(ほのお)が青々と発(ゆ)れている。消させるな、オマエの灯は唯一無二の光(ただしさ)なのだ。正気が『在れ』と告げていた。
成功
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リーベ・ディヒ
貴方のためにこの命を捧げます!だから我に祝福を!
…果たしてこれまでどれだけの人間が、どれだけの年数、その言葉を口にしながら命を賭してきたのか
全くもって馬鹿らしいことだが時にその「心」一つが歴史というものを作ってきた
心という渾沌の海から、人はどれだけの力を引き出してきたというのか
しかしお前達では駄目だ
どれだけ願おうと無駄だ
何故ならお前達はもう私と同じ、化物なのだから
狂気に逃げたお前達では、人であることを諦めたお前達では、駄目だ
化術で闇に変わり、闇に紛れて奴らの火矢を避ける
さあ、化物諸君
闇(わたし)におかえりなさい
そして、さようならだ
(突撃してきた人の群れを無数の触手と金眼が捕らえ、闇に呑み込む)
嘔気、苛まれたかの如くにオマエ『貌』を歪ませた。ああ、貴女の為に、貴方の為にこの命を捧げます。異厭、故(だから)我(わたしたち)に祝福を――果たして。反芻(は)たして。どれまでの人間(かわとほね)が、どれだけの年数(ちにく)、その言葉(おもい)を口にしながら命(ガ)を賭したと謂うのか。水掛け遊びよりもひどい『風邪患い』どもだ。全くもって馬鹿らしい現実(こと)だが塑(かへん)の精神(こころ)は歴史(しん)を孕む。作り、造り、創られた品物(かたち)は代え難い宝だろう。心という渾沌(うず)から何処までも、いつまでも、力を引き出してしまう……しかし。嗚々? 汚々(おお)、お前達では駄目だ。何度願おうと無駄だ。すべての兵(しろ)が進行(かみさま)を止めない。辞められる筈もない。
何故ならば『お前達』は既に「私と同じ」化物(カイブツ)なのだから。狂いに逃げた――たとえ逃げたのではないとしても――人であることを諦めた時点でお仕眩いだ。くらくらと駄目と無駄の底無しへ落っこちている……膨張した鵺は何に成る。答えは複雑と簡単だ、仮面は容易に罅割れる。
皮膚と護謨を被らなかったのだ。
夜に鬼が茫々(ま)かれたら、暈絶えた無間。
火矢(くるい)の連鎖を避(や)り棲(す)ごした闇、化術(ば)かし遭いの最中に余所見(さくらん)とは如何なもの。さあ、化物諸君。ぶわりと拡散(の)びたナニか、真逆、獣の触手(かたまり)が宇宙とでも認識(おも)えたのか。闇(わたし)にお還りなさい……恋に落ちてくれ。愛に抱かれてくれ。天井を知らない脳詰地獄――そして、さよならだ。金眼(もえ)て視えた振盪(さん)こ……。
絡め取った太鼓たたき。
成功
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マホルニア・ストブルフ
歪んだ栄光を妄信して縋り続けるなんて、どんな悲愴な亡霊がくるかと思えば。
◇展開していた知覚端子を視覚、触覚に変更。自分の視認する前に【情報収集】で相手の攻撃を把握して対処。
レヴィアスクには変形をしてもらい、刃で火矢を払い落とそう。身長ほどのレヴィアスクを振るって斬撃、相手の間近で【零距離射撃】。
お前たちの教理(こうどう)と私の主義が一致していて良かったよ、お蔭で心置き無く対処できるわ。
過去に括られた“その”王の夢は覚まさなければ。
◇UCを使用。数ある“抵抗”は糧に。アイテム:グレイプニルをレヴィアスクに掛けて【怪力】【グラップル】、鎖鎌のように大きく薙いで。
雪化粧が如何様に育まれたのか、真実を理解しているのは本人(オマエ)だけだ。歪んだ栄光を盲信し、妄に狂わされた悲愴(いたましさ)、理解出来ていないのは彼等(ほんにん)だけだ。亡霊はタダ多々等(たたた)と行進(ふ)み締めて天国(かなた)への階段を塞いでいく。想えば世の中が村(ちいさく)視えたのだ、槍衾が絶頂に思えて仕方がない――悪魔に眼球を与えられたとして『ひとつ』の感覚に縛られると『誰』が悩んだのか。変わる々わるに視て触れて、フレた連中の白衣(ころも)を捲る。投擲(か)けられた火の粉は底無しに落ちていくのだ。振り舞わした両刃(りゅう)は猛々しい……教理(こうどう)は全く、貴様の主義と一致していた。
心置きなく海へと還せ。心鎮けさに泥へと帰せ。奪いに奪った正気は返らないが、嗚呼、霊廟のシミには成り得るだろう。過去に括られた『その』王の夢は覚まさなければ成らない――覚醒とは何を意味するのだ。異端からの破滅に違いはない。
贖いを以て抗え――血にまみれた乙女は何を睨めた。
種子を宿した一個体(しんじゃ)が跪く。
絡まれ絡繰(ま)れ蜘蛛の糸、意図して鎖鎌(エモノ)が獲物を絶命(と)った。暴執(ぼうしつ)が故の妖艶さが人型を斃し、埒外の力(カイナ)が只管におどる。来世は可愛らしく孵化してくれよ、お前たち。零距離からの断末魔(ただし)気。
成功
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古野・茂乃子
なるほど、狂信者か
まぁこれは、予測できた範疇だ……いるだろうな、と思っていた
ならばこそ、こちらは相応に対応しよう
私が伸ばすのは蔦だ
君たちの槍は蔦を貫いていくだろう
だが、それは本当に私の体である蔦を貫けたかな?
ごらんのように、私の体は蔦ではあるが……その集合体なのだよ
全てが私の体を貫く事もなく、その間を抜けて絡みつくのみだ
そして、その勢いと角度、鋭さなどは覚えた
……我が蔦は、君らを槍のように貫くだろう
信仰は枷である位がちょうど良い
信仰に動かされる……つまり、自分で何も考えないモノは、人と言えるのだろうか?
……私には理解できないな
なるほど。抑揚(かん)じずに呟いた蔦々(みどり)の群れ、銀の鍵(め)に映したのは狂信者(よくあるもの)だった。想いや思いを逸脱しない程度の過去(オブリビオン)で、異端の言霊は全く『裏切る』事をしないものだ。悉くは予測できた範疇を超えず、まどろみと共に枕を抱くが如くか。回転性の赤色は火炎か体液、この化け具合は『木』にもしない類だろう。ならばこそ、こちらは相応に――お約束の蔓延(のたう)ちが心地良くうたっている。伸ばせ、伸ばせ、伸ばせ、私が『のばす』のは触手だ。化け物と化け物が遭遇(であ)えば如何陥(な)る、想像するのもおぞましい。
君たちは槍衾(えいり)に蔦(にく)を貫くのだろう。君たちは槍衾(ちから)を揮って緑を鏖(ころ)すのだろう。目の前に敵無しと盲目(くらみ)、轟々(ぐつぐつ)と煮立って征(い)くのだろう。だが、それらは狂気が齎す暴力性に過ぎない。真正面から挨拶(み)えたのは集合体、意識のあるがままに蠢動している。
ボーリングが下手糞な連中だ。
退屈にも地獄を掘り下げていく。
ぬたり。ぬたりとオマエは記憶(なか)へと取り込んで終った。勢いと角度は犬が所業、鋭く満たせば全くが『膿昂』だ。我が蔦は、君らを槍のように貫くだろう――再構築(おべんきょう)は捗るものだ。干渉(さわ)った貌(カタチ)に直して駆けろ――信仰は枷である位がちょうど良い。腸(はらわた)に動かされる脳とは奇怪な者だ。自分で何も考えないモノは、人と言えるのだろうか?
ちぎれた襞(うら)をべちゃりとはらえ。
私には理解できないな……面白さも半減だ。
成功
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紬雁・紅葉
ぅふふ♪
信に正も狂も無く
ただ私の真は斬り祓うのみ
羅刹紋を顕わに戦笑み
羅刹紋から都牟刈を顕現
残像忍び足で正面からゆるゆると接敵
射程に入り次第破魔雷属性衝撃波神罰UCを以て回数に任せ範囲を薙ぎ払う
敵の攻撃は躱せるか見切り
躱せるなら残像などで躱し
さもなくば破魔衝撃波オーラ防御武器受け等で防ぐ
何れもカウンター破魔雷属性衝撃波神罰UCを以て範囲ごと薙ぎ払い吹き飛ばす
窮地の仲間は積極的にかばい援護射撃
"剣神"
御照覧あれ
信じ仰ぎ研ぎ澄まし
果てに自らすら斬り棄てた
幾多数多の狂いの刃
いざやいざや討ち祓い斬り祓い
悉く比良坂へ祓い給う
畏み畏み申し給う
去り罷りませ
※アドリブ、緊急連携、とっさの絡み、大歓迎です※
人(したい)がごちゃつく中でオマエ、嘔気(はき)に似た思いを抱いていた。たらふくたらふく精神(えさ)を喰い尽くした蝗(アバドーン)の模倣事、ごとごとと鳴らし遭った行進(あしおと)が暗中へと藻錯していく――ぅふふ――気分良く『おんぷ』を孕んでしまえば正狂(うらおもて)なく、信ずるに神も佛も『同然』が如くか。絡み憑いた『真』が示すにはタダ、斬り祓うのみの埒外(おに)――此処は戦場(いくさば)だと笑みがこぼれれば羅刹紋(あかし)顕れ、嗚呼、現れたる得物は都牟刈。ゆらりゆらりと雲泥を『さ』けばグロテスク、この暴力性は揺らぐ事以外を知れない。ゆるゆるり、ふいの【暈】ばりに白衣が躊躇(とど)まった……。
雷光(こんじき)――可視か可音かと説かれれば『遅れて』やってきた神罰。此処は何処かと悲鳴(な)き出した蟾蜍、そうとも魔の坐は何者が侵すのか――剣神――御照覧あれとくるり舞いのびれば反撃(カウンター)、信じ仰ぎ研ぎ澄まし、断層(にく)の果てには自らも舐る。幾多数多の狂いの刃……果てのカヲリ。
たかが付属品が騒がしい。
種子ではなく寄生だったのだ。
いざやいざや討ち祓い斬り祓い。怨の獄と称するのか、嗚々、霊廟の臭気がはれていく。ザクロを食べても尚、諦めきれなかった誰かさんに『比良坂』示して撫でるが好い。畏み畏み申し給う……オマエは幾何学にも『ここ』にいなかった。影が鬼(き)り斃されて往く――去り籠りませ。
疑問符舐り浸けた黒曜を掲げよ、神器に血肉がしたたりおちる。
――賜ったものは無理難題の類か、信者は賢くなかった。
魂を具と成せば好い、自ずと未知が拓かれる。
啓き方が強引だと謂うのか、やわらかな嗜好。
成功
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中小路・楓椛
【ミスラ】さんが向こうから遮断してくるとは余程の事態なのでしょう。確実に潰します。
軍団に向けて【クロさん】が突入して相手の装備を剥ぎ取り投擲大乱闘、軍団統制が乱れた瞬間にミスラさんに中心部座標の鋭角死角からの連続アンブッシュ攻撃で総崩しです。
私は【谺】の全技能使用での二丁持ちです。三度重ねよ銃鳴の咆哮(blast blitz cry cry cry)。注意散漫になったところから切り崩し、飛来する火矢を適度に迎撃しつつ槍のアウトレンジから丁寧に削ります。
さて…こちら側(の宇宙)に来る前に予測した懸念事の一つが現実味を帯びてきたようですが――最後に登場する「側面」は一体誰の物なのでしょう、ね?
大君主(おおきく)視えた領域の先には如何様な『貌(もの)』が隠れていたのか。異端(カオス)の戯言だと聞き流すのは簡単だろうが、詳細(なかみ)に触れてしまった瞬間、終いまでは解かねば成らない。投げっ放しでは棲(い)られないのだ、余程の事態が『起きて』嗤っている――確実に潰さなければ辺境どころの騒ぎではない。見渡せば一面真白なお花、ひらひらと掲げた鋭利(するど)さは何処か『居心地がよさそう』に思えた。突撃――機械仕掛(クロさん)が刈るのは正気か狂気か。
宙に舞う装備品(エモノ)どもが大乱闘の最中、指揮(こえ)を出していた個体が混乱(みだ)れに苛立っていた。隙(そこ)を抉るように圧し込んだ『わんこ』の舌、死角からの遊撃(おあそ)びだ。総じて崩れて視眩(みま)えば一指しまで『もって』いける。しかし『谺』、オマエの口はふたつ必要だったのだ。
非ユークリッド幾何学が全解放(ときはな)ち、三度重ねよ銃鳴の咆哮(blast blitz cry cry cry)。散漫な脳漿からぶち撒けて謳え、厭々、彼の名を叫ぶ暇も与えない。外界(アウトレンジ)から執拗に喰って往け、溶解液を忘れた所為だ。
一つの懸念事が現実味を生じて威く。此方側の宇宙にも『核』が在ると謂うのか。予測を帯びた空気感を吸ってかしぐ――最後に登場する「側面」は一体誰の物なのでしょう、ね? 死体に投げ付けた問答、胴々千切れている。
王冠(ロード)の韻(おと)すら痴れていた。
成功
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蔵場・瞳子
「……」
守るべき信仰も王国も、ここには何もない。全ては過去のモノ
認められないのも人情
悲しむことも出来ず、現実逃避で暴れるのもいいんだろうさ
……けど
「百年は、シンドいだろ」
突っ込んできて私を囲もうってんなら好都合だぜ
むしろこっちから突っ込む
魔法で強化した防御力に任せて初撃を凌いで陣の内へ、内へ
長物が役に立たないくらいに密着する勢いで
「マジカル★ぶん殴り!!」
腹を殴る、頭を殴る、ぶっ殺すつもりで殴る
……生きてるモノと見做してぶん殴る
「かかって来やがれ!……正義!執行!!」
せめて派手に死にやがれ、もう一度、きちんと、まともにな
王の為に生きた。王の為に動いた。王の為に身投げした。その所以は悉く『王が王で在り、ひどく賢い』為だった。がらんどうの頭蓋骨に知性の実を詰め込んだら至福、その痒みは一つの到達点だったのだろう――静――全て・総てが過去(オブリビオン)のモノなのだ。それを認められないのも人としての運命(サガ)と解せよう。酔っ払いが自分自身を鏡面に映すが如く、世が世ならば『余(ひとつ)』など泡沫に等しい。ああ、悲しむ事も怒る事も出来ず、現実逃避で狂(あば)れるのも「いいんだろうさ」――けど。不定形(こころ)は動じぬと嘘を吐くのか、百年前だ、本当は『もっと』前かもしれない。痴れた脳髄では指の数すらも曖昧なのだ……シンドいだろ。わぁわぁ、抑揚(いろ)をつけた槍衾が一斉突撃(うごめ)いた、好都合だろう絵図の目鼻。
其方が突っ込む前に此方が駆け出すべきだ。握り締めた凶器は突貫、狂気の渦巻きへと密着(ねば)りついた。此処が終着点だと刻んでやれ。オマエと彼等・彼女等は『未』だ【生きて】いる――白衣の内側は肉々しかった。
マジカル★ぶん殴れよ鉄拳(かいな)の御業。
髪の毛だけではないと伝授するのだ。
正義――執行!! ぶっ殺すつもりだ。
見做せ見做せ見做せ、ド派手に逝くべきだ人間の貌(たましい)。もう一度、きちんと、まともにな……漿(しょう)タイムだ、陣の内側で臓腑を撹拌(ぬ)いていく。腐れた縁でも羨ましいものだ、艶が円を乱して。
成功
🔵🔵🔴
黒影・兵庫
(「邪神と狂信者、ごはんと味噌汁みたいにセットで湧いてくるわね」と頭の中の教導虫が話しかける)
もっとましな例えは無かったんですか?せんせー
(「あら、結構ぴったりと思うのよ。だってどっちも食べ物なんだもの」)
まぁそうですね
片方は肉しかありませんが
(「じゃあいただきます、しましょうか」)
いただきます
(「召し上がれ」)
機嫌よく食卓に坐したならばマナー違反、鴨が葱を背負ってガスコンロを称えているのか。邪神と狂信者が皿の上で太鼓(ダムダム)と戯れる貌(さま)、教導虫(せんせー)は味噌汁とごはんに例えていた。もっとマシな『受け皿』はなかったのかと首を傾げてみる。見定めた連中の裏側は解せず、如何やらハム・ロールに近いようだ。あら、結構ぴったりと思うのよ。その心(エネルギー)は如何(いか)にと投げたならば【何方も食物に違いない】だ。こくこくと上下に揺らせば転ばないダルマ、まぁそうですよねと納得の咀嚼(かま)え。しかし片方は肉しかないのでは? 成程、超越性(しるけ)が足りないと記さねば勿体ない。じゃあいただきます、しましょうか。
括弧(かこ)うように出現(あらわ)れた進化の集団(いっせい)、殆どを屠殺された人間(おおうそ)に逃れる術はない。全身(かわ)から全身(なか)までも喰い進め等(ら)れたならばバイバイ、調味料も無しに美味なのは顎丈夫が所以か。いただきますが遅かった。そんな気がしてきて仕方がない。
召し上がれ。
カトラリーは不思議のどっかに置いてきた。強靭な『歯』蟲が滓も残らず巣(胃)に運ぶ。霧散する事も赦されないだろう。幼児ははじまりから【創られて】いた。差を広げるのは生と死の狭間、戸を開ければ何が待っている?
カッコイイ先生か。
それとも、虚空(ぬけがら)だけなのか。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『賢王『ジョン』』
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POW : 旭日昇天
自身の身長の2倍の【国造りの権能を持つ天空神】を召喚する。それは自身の動きをトレースし、自身の装備武器の巨大版で戦う。
SPD : 捲土重来
【国や民、自身に敵意】を向けた対象に、【国そのものの重み】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ : 国士無双
対象のユーベルコードを防御すると、それを【民の分だけ保有して奪い】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
イラスト:chole
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ナハト・ダァト」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
民(ひと)を血肉と加工した先で、下降は漸くの終を迎えたのだ。蒼白い光輝(うたかた)の中心に坐、王と称されて『いた』だろう異端が耽っている。それは百年前、如何様な国を成していたのか。それは※年前、如何様な園を孕んでいたのか。しかし過去は過去、忘却の一頁に過ぎない――姿形は王の『器』でも、中身が全くの奈落なのだ――嗚呼、アザトホース。沸騰する混沌の核の種、埋め込まれた結果は盲目白痴と【異】える筈だ。現に、腰を下ろした眼窩(ふしあな)はブツブツと天蓋(たいよう)を弄っている――全能だけは応えていた。オマエ達は既に『敵意』を向けている。
国の重さを知るのには脳が必要だと謂うのに。
狂えるオブリビオンは指先一本もわからないのだ。
それでも民は憑いてくる。
王様。王。賢き王。賢王……。
マリア・ルート
【真の姿解放!】
異形とかしてなお王と称えられるか。もはや姿形など当に失ったというのに。
なればその想いを受け取るが王というもの。例えその民が狂信者で盲目的だったであろうとは言えど、ただ己の為に何かを弄り続け、周囲に目を向けぬ者など、滑稽を超え落胆に至る。
(焦滅のプルガトリウム使用)
天空神だか何か知らぬが、我がプルガトリウムで喰らいついてみせよう。超重量のこの武器で喰らいついたうえでさらに私の体重も乗せ王にのしかかるようにすれば、まとめての攻撃も狙えるだろう。
己が民を捨ててでも信用した神と共に煉獄へと消えるがいい、愚かな王よ。
――貴様のような愚かな王は私の過去を思い出すようで腸が煮えくり返る!
鉄の処女(おんな)が豪華(いふく)を纏えば劫火、彼方からの呼び声にも『我』は揺らがない。もはや姿形(かおもかたちも)失くした骨喰らい、はんだ脳味噌は『よくなる』為に迷い事か。毎々と坐すれば悪魔の証明、最早『混沌』は一個のヒトにおちる――偉業を成して王と称されるのか。異形と化して尚、王と称えられるのか。棘柵(しがらみ)に縋った異端物、ブツ切りにされたノイズ音が鬱陶しく蠅(じょう)じていく。その想いを受け取るのが『王』というものだ。民(ひとびと)が狂信(おもい)に盲信的(ふ)れたとして、貴様(おまえ)が独り好みに墜ちて往くのは如何なものか。目玉の位置を違えているのだ、真逆、頭蓋の裏側に粘着するとは莫迦げている。滑稽を超えて落胆に至る――名厭々々(なあなあ)に国が圧し掛かった。
顕現した輪郭(もの)は天空と説くよりも虚空だろう。貌なしの膨大(ふくれ)が煩わしくも聳えている。天空神(アザトホース)だか何だか知らぬが――煉獄(プルガトリウム)、偽りが贋りを退けずして『胴』挟むのか。喰らいついてみせよう――全て・総ての『重み』を乗せろ。超重量(ぶつり)的に焦がしてやれ。【創造には破壊が付き物だ】【文明には崩壊が付き物だ】憑き物を剥がすが好い。
棄てる神あれば拾う神あり、存在(あ)る者はそれを妄信と呼んだ。そもそも『神』が『ひと』を想うとでも異うのか。
威(ちから)は核が如くに嘲笑するのみ。
己が民を捨ててでも信用した神(痴)と共に煉獄へと失せるがいい、賢(おろ)かな王よ。ぐらぐらと『揺らぐ事もない』つくりものを掴んでいる――貴様のような愚かな王(オブリビオン)は私の過去を思い出すようで腸が煮えくり返る!
紙片、炎柱(クトゥガ)に攫われた。
――高笑いが聞こえる。誰の?
成功
🔵🔵🔴
マホルニア・ストブルフ
◇膝が屈すれば、瞬時に前後の行動思考を改めて。先程自分が使ったものと同じ性質の、“抵抗”への贖いであると導いて敵意は共感に。UCでそれさえも抗いとした敵意の所在を無限のループにしてやろう。
真の姿は指先のような青白い枝が翼のように犇めいて。
成程、異端が宿っても元は栄華を極めた国の王。自分と国を守る機能は尚残るのか。
にしても。あの状態を賢王と呼ぶ声が聞こえるとは、余程の求心力が有ったのか、全てを負い狂ったのか知らないが。
駄目よ休まなきゃ。属人化は一人倒れると全て崩れるんだから。
ループの末の強化で民から鎮めるわ。それが居なければ国ではない。そしてあなたも玉座から引き摺り下ろしてやろう。
屑(ごみ)山の貌(よう)に風ふけば酩酊、悪魔の手の下で『オマエ』が跪いていた。如何なんだ。嗚呼、如何物(どうもの)なんだ。胴から彼方側(したがわ)がおぞましくも軋んでいる。これは神の罰なのか異端の錘なのか、廻らせたならば瞬間的、成程『抵抗』への贖いである――敵意はぐるり燥いで共感へと達し、導きが『見出した』のは叫喚だろう。無間地獄(ループ)に突入(ぬかる)めば所在、その害意の本質を『あばく』脳・能はない。なあ、誰かに縋っている貌(さま)は王様と説くよりも赤子だろう。老廃物が頭(おつむ)を掌握(つか)んで往く――青白い枝が犇めけば翼膜、もらいものの飾りは妖艶(うつく)しさを失ってなどいない。
成程――百年のくされに異端(かみ)が宿っても『国を守る』本能は残されていた。に、しても。あの状態を賢王と呼ぶ声が聞こえるとは。たとえば『王様は裸』だと叫ぶ仔は見当たらないのか――余程の求心力が有ったのか、全てを負い狂ったのか知らないが……在るだけのエネルギーに使い道を与えてくれ。
駄目よ休まなきゃ……属人化は一人が倒れると全て・マッチのように崩れるんだから――脳裡に映ったのは光景(むかしばなし)だったのか。
侵略が大好きな誰かさん、奪い取れるものは悉(ぜん)と告ぐ。
玉座から引き摺り下ろしてやろう。
限度無く蓄えられた埒外、周囲の『民』から轢き抜いていく。鎮まれ・静まれ、骸の海へと沈んで終え。塑(そ)の首を刎ねろ。
髪ぬらせよオマエ、彼等の体液(ワイン)は泥まみれだ。
成功
🔵🔵🔴
黒影・兵庫
邪神と思いきや賢い王様が現れましたね!せんせー!
(「たまにはこういうこともある。国が滅んでも王と呼ばれるのはちょっと嫌かも」と頭の中の教導虫が話しかける)
慕われているのにですか?
(「国が滅んだ要因の一つであると烙印を押されているように感じるのよ」)
ふーむ、なら賢いおじいさん、と呼んであげましょうか!
(「オブリビオンじゃなければ、それでいいと思うわ」)
はい!せんせー!
伐採兵さん!あの賢王をバラバラに引き裂いてください!
信仰(おもい)拗らせた連中の鉾先は『別に』邪神(かみさま)だけに限らなかった。戯れに下劣がのたくればフルートの魔望、忘我の内に溶け込んだ脳は何のものか。邪神かと思いきや賢い王様が現れましたね! 教導虫(せんせー)に言葉を投げれば深淵は拓け、全く、恐ろしくもない痴愚だろう。「たまにはこういうこともある」。そんな呟きが『異端』にも届いたのか、国(おもり)がぐらぐらと嗤っていた――国が滅んで尚も『おうさま』だ。称されるのは滑稽の化身か裸の概観だろう。慕われているのにですか? 滅んだ原因はオマエに在った。朽ちた所以はオマエに在った。崩れた結果はオマエが孕んだ――捺された烙印を拭う方法など『文字通り』盲目になる他ない。ふーむ……なら賢いおじいちゃん、と呼んであげましょうか!
怪物でなければ穏やかも好いだろう。過去(オブリビオン)でなければ『いとしさ』も受け入れられる。しかし『おもり』に縋りついた現実、死んだ王様が語っていては『おちる』のみ。バラバラに引き裂けよ、黒色の書物。
名前は刻まれていない。
民は『そのこと』を知れなかった。
伐採兵さん――符の後に続いた蟷螂(ノコギリ)の回転、霊廟の物々を壊しながら『にく』へと向かう。おもりが『圧(の)る』前に四肢を定めれば餌場、一切合切が『刈り』喰われていく――せんせーへの返事は完璧だった。
はい! 王様の耳は神の目玉、抉って終えば問題はない。
成功
🔵🔵🔴
リーベ・ディヒ
成る程、あれはかつては賢王と讃えられ、そしてあらゆる想いに祟られた者というわけだ
狂った思いが融けて混ざって歪んで淀んでいる
全を内包する故に全能であり、一になれない故に白痴
ならばこそ、ここで泡の夢のように消えるがいい
国そのものの重みを力としても、もう遅い
聞こえるか?お前の末路を謳う私の声が
感じるか?お前の醜態を見つめる私の視線が
触れてしまったな?お前の権能に障る私の手に
根こそぎ奪ってやろう
貴様の重いも思いも想いも
私が一つ残らず奪い去ろう
狂乱して襲いかかってきてももう遅い
私の金眼がお前の身体を念動力で縛り付け、その身体に呪殺弾を撃ち込んでやろう
やはり神など、ろくなものではないな
幾百年を貪り喰ったとして、見做された王様は眼鏡(がらす)を元に戻せない。成る程、ほどけずに異た不協和音が反響し、久しくして賢き王は腐れたのだ。あらゆる想いに掲げられ、あらゆる呪いに塗れた祟られ愚愛、その者の末路は描かずとも理解出来るだろう。狂った思いが溶けて混ざって歪んで淀んでいる――山がよろけても感じられない平衡感覚だ、もう、手直しするにも遅過ぎた。全を内包する故に全能であり、一になれない故に白痴。呆けている脳味噌は琥珀色(アルコール)に浸かっているのか。正しいプラスとフレ遭ったプラス、これを恋煩いと視なければ如何食むと謂うのだ。ならばこそ、ここで泡のように消えるがいい――消失(はけ)口を入出せよ、アザトホース――国そのものの重みが『時の牙』に藻掻いている。既に悦楽の園(くに)が真ん中、聞こえるか感じるか触れてしまったな……末路(おわり)を謳えよ、貌無し幼女。醜悪を睨み憑ければ侵せよ権能、かごめかごめと目玉をまわせ。
根こそぎ奪ってやろう。葉っぱの裏側を潰してやろう。貴様の重いも想いも思いも、悉くは籠の中、一つ残さず奪い去ろう――人皮ツギハギ戯れれば混沌、その水を得た神は呼吸出来ていない――狂乱、地に落ちた面は引っ掻き傷の大きな的。
ろくなものではないな。
――異端の神が不定にまどろんでいる。
金眼(め)を開けば動ける筈もない。啓けた莫迦おどりを留めていけ、その人体(そざつ)に呪殺弾(まじない)を届けてやれ。
何も祓えない、放棄された虚空(かみ)。
成功
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ヨム・キプール
「愚かな賢者か、賢しき愚者か。どっちにしろ、偉大さの終焉がこのザマか」
俺はブラスターランチャーを構えて引き金に指をかける。
その瞬間に、異様な重量が身体に伸し掛かった。
「ぐっ……これが国の重みってヤツか。ああ、なるほど……全身が悲鳴を上げてるぜ」
だが、それでも尚、俺は断言する。
のしかかっているのは重く感じるだけの幻だと。
現実(いま)から目を背け、過去(ゆめ)しか見えていないモノの末路だと。
「余剰エネルギーを収束……エネルギーライン、全段直結……」
俺は肥大化した左腕と【怪力】で己を支え、引き金を引く。
一条の光で、馬鹿げた絵空事に幕を下ろすために。
いびつに歪んだ理想(えいえん)に終焉を。
七日も要らなかったのだ。
始まりに神は天と地を創造しなかった。終わりに神は沸騰する混沌を孕み出し、じんわりと世界を『枕元』に圧し込めるのだろう。ああ、愚かな賢者。ああ、賢き愚者。畏まる方法も知らない登場人物の像、ヤケに果実と相応(にあ)ってみえる。視方を変えたとしても「どっちにしろ」だ、偉大(おお)いなる終焉がこの貌(ザマ)だ。莫迦め、ジョン・ドゥは死に絶えた――構えた得物(ブラスターランチャー)、三行目の魔物は如何様に『秩序』を防ぐ。国(おもり)が腕(しかけ)を軋ませた。
全身が悲鳴(ぎりぎり)とわらっていた。ああ、なるほど。概念(おもい)の強さが盲目性を身に落とし、心に堕とせば『こう』も成るのか。ミシミシと潰れ始めた感覚、この煙(こわ)され具合は【生き延びた証】を蹂躙(ぐちゃぐちゃ)にしていく。だが、それでも――俺は断言する。夢と幻が質量(おもさ)を有するとは埒外な。現実(いま)から逸らした目玉、くもり硝子は過去(ゆめ)だけをすくう。
光あれ――淵のおもてを書き渦(わ)けろ。
余剰エネルギーを収束。エネルギー・ライン、全段直結――結末を迎えるには先ず『書き出し』だ。肥大化した左腕と猟兵(オマエ)の力、この集合夢(獲物)達に光輝(ゾーハル)を魅せるが好い。支え虚(こ)んで引き金、真逆、第三章で『この』光景が望めるとは――一条の光。馬鹿げた絵空事(アザトホース)を呑んで終(い)った。いびつに歪んだ理想(えいえん)、終焉(お)ろした背の荷。
幕が破れた、Zと記し直してくれ。
成功
🔵🔵🔴
ナギ・ヌドゥー
人は栄光を手にした日から狂いが始まるんだ。
栄華を極めたが故に神に魅入られたと見える。
かつての賢王でも信仰せざる得ない程の神……。
そんな神聖なモノを穢し屠る機会に恵まれるとはねぇ……嬉しいよ。
切り込みで先制攻撃し傷口をえぐる
王の装甲と肉を引っ剝がしてやろう
全て削ぎ落としてやれば神様の姿が拝めるかもなぁ
賢王はオレのユーベルコードをご所望かい?
いいぜ、受け止めてみろ
ソウルトーチャーの禍ツ屍蝕を!
あらゆる物質を腐蝕させる呪獣の屍肉腫だ、
そんな装甲では防御能わぬ。
さぁ魅せてくれ……神が穢され腐るさまを!
人の堕ち方は様々だが『目の前の王様』に限ってはひどく判り易い『咎』だった。戸口を叩き・開き・壊す事も躊躇わなかった結果が盲目白痴の戯言だろう。栄光を手にした時から『くるい』が生じていく。異分を取り込めば取り込むほどに『正常』と思え、得難いものにふれて往くのだろう。栄華を極めたが故に神に魅入られたと視える。ああ、賢さが裏返り縋る事しか出来やしない。ああ、信仰せざるを得ないのだ【まこと】なる混沌(カオス)――そんな神聖なモノを穢し屠る機会だ、奇怪にもオマエは嬉しいと感じていた――祝福(ひかり)を眼窩に埋め込んで僥倖、厭の章節は誰が為に響いている。先手必勝(か)け出した四肢、切り込みを入れる術は不埒か。
外(ヴェール)は邪魔だと告げている。装甲(かわ)と中身(にく)を抉り執れよ、その表面は如何にも粗雑に思えて仕方がなかった。全て・総てを削ぎ落とせば神様(アザトホース)、彼等(それ)の本物(つら)を拝めるだろうか。姿形が『ない』としても人間が示せば【神意】に等しい。
賢王はオレのユーベルコードをご所望かい?
いいぜ――その器を冒し尽くせ。
屍肉(あくせい)を埋め込んだならば遅延性、眩暈を届ければ内部から腐っていく。呪獣(まじない)の芽(まなこ)が底を透せば福音、贈り物を生む胎が死んだ。さぁ、魅せてくれ……神が穢れ腐るさまを――ただれを理解すれば絶叫、オマエは何処に向かっているのだ。最後の理性を確認してみろ。
――厭わない貌(ざま)を晒して逝かせた。
成功
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古野・茂乃子
盲目白痴の王……我らの世界でいうアザトースか
真に賢き者であるならば、自身の事をまず知るのだな
コレそのものには、学ぶモノは多くなさそうだが……
天空神とやら、貴様は色々とモノを知っていそうだな
ならばそれを見せてみろ、私に
私を満足させてみせろ、国造りの権能とやらで
全てを食らい付くしてやろう、私の体で
この蔦に刻み込もう、国の産み方とやらを
貴様は信仰そのものだな、偶像そのものだ
民は全て、貴様の言葉……言ったであろう、言ったに違いない言葉に従っている
そんな者たちに、私の言葉など通じるものではないな……ならば、潰してしまおう
貴様とその天空神の知識で、肥大した私の体で
……知識は望ましいが、取捨選択は大事だな
到来した怪物の貌(つら)は如何にも人間に似ておぞましく、その感覚をオマエは理解していたのだ。異端どもの暴力性は知性の有無にあらず、ずるずると引き摺った手足頭と等しい。ああ、アザトホース。塑の名称は『我らの世界』ではよくよく咀嚼(し)られていた。真に賢いものは『もの』の事を丸呑みにはしない。真に賢いものは『自身』を雑には扱わない筈だ。コレそのものには学ぶ『価値』を見出せない――不可思議にも犠牲者と加害者、その中間地点に問答を投げるとはオマエらしい――聳え立った天空(そら)が嘲笑(わら)い、権能を埒外に重ねていく。
私を満足させてみろ。腹を満たせるほどに『魅せた』ならば、彼or彼女は本物と見做される。国造れよ何者か、ほら、外宇宙(そと)から緑色の胴体(たる)が降って来る――沸き立ったマイナス感情、吐き気がするほどに満足(ホテップ)気だ。喰らい尽くしてやろう――最早、見るにたえない反芻(さんみ)なのだ。
刻み込むも何も、既に知っている光景だ。
ユッグゴトフの黴、大祭司の精神感応。
――夢見るままにわざとらしい。
貴様は信仰そのものだな。偶像(おにのつら)そのものだ。螺旋階段を下へ下へと向かえば静電気、トリックの魔性に心臓を掴まれる。民は全て、貴様の言の葉――従った血肉はおぞましくも頑固だった。誰のおもいも溶け込みはしない。潰してしまおう。滅ぼしてしまおう。今度はオマエ等が侵略者だ、猟兵(いにしえ)。
肥大した膿(にく)が反転を起こしている。知識は望ましいが、取捨選択は大事だな――皮と肉の使い方が上手だった蔦(あたま)。
解剖室は何処に在る?
成功
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アト・タウィル
うちの居候である緑の子が、気になることを言っていたと思えば……
確かに、性質としては近いですか
であるならば、対処の仕方も変わらないでしょう
私が捧げるのは、盲目白痴の神を微睡みの中に居続けさせる子守唄
私だけでは足りないでしょう
さぁ、本来の方々も(現れるのは、アトの姿をとる赤い粘液質)……って、また貴女ですか、太鼓まで持って
……まぁいいでしょう、彼を眠りに誘うため、手を貸してください
いくら民の方で受け止めようと、私の曲は止まりませんよ
同じように演奏するなら、それもあなたの眠りを誘うでしょう
さぁ、民と一緒にお眠りください
盲目白痴の王と呼ぶには、些か賢すぎた王よ
緑のあの子が気になることを言っていた。盲目白痴のアザトホース、坐に腰下ろす貌(さま)は混沌の千にも凝視(み)えないのか。ああ、確かにと頷けば渦目いた挙動、性質としては『あれら』に近い。乗っ取られたオブリビオン、王様の耳はパンの生地か。発酵(すべ)が在ると成すならば子守歌、そのおもいは敵意(あくい)ではない。オマエが捧げるのは如何様な演奏と言うのか。オマエが注げるのは如何様な乱打と言うのか。カスタネットの奇襲が頼りになって悦ばしい。そう、私だけでは足りないでしょう。種子を胎(み)に戻す方法は下劣なフルートが解放(し)っている。ぶくぶく。ぶくぶく、本来の方々が微笑(わら)って魅せた――赤い・赤い粘液質――執拗に現れたのはオマエの似姿。また貴女ですか……成り代わりの下手糞な輪郭だ。太鼓(だむだむ)持ち込んでスカールの戯れ、おや、触手は要らないのか。
まぁいいでしょう。
――彼を眠りに誘う為。彼等を海に沈める為。
手を貸してください。
民が音を受け止めたとして、反芻を落とせば抱き枕の模造品。曲は留まる事を知らず、止まる事を忘れていく。同じように演奏したならばおやすみの時間、造りものの愛情、しみ付いた無銘――さぁ、民と共にお眠りください。
盲目白痴の王と呼ぶには、些か賢すぎた王よ。
ななしの翁(おう)には沈黙が相応しい。
綺想にもシャンタク鳥、頭上をぐるぐる乾かしていた。
成功
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中小路・楓椛
遂に恐れていた事態が。
此方の王様の過日の繁栄と後悔が無銘の書による招来と復活に賭ける切欠でしょうか。こちとら本気で大迷惑です。
【クロさん】に【すたりさん】と共に乗り込み【ばーざい】全技能行使からの【神罰・呪詛・限界突破・封印を解く】併用で【ギホベルグ】起動。
【イブン=グハジ】カートリッジ励起、すたりさんの補助でクロさんに第四の結印を纏い私そのものをエーテル変換し拡大同化。
騎我一体。全兵装拡大複製並びに制限拘束を全て解放。
反動で暫く寝た切りとなろうと横暴な王様から日々の平穏(休暇)を死守する為に、神に反逆仕る所存。
ここでの記憶が「向こう側」に伝わらない事を願って…いや本当に勘弁して下さいよ。
癇癪(しゃんたく)の撃鉄を持ち込んだのはひどい偶然だったに違いない。想像(おもい)と創造(おもい)が破滅的(さいあく)を惹き込んだのは、哀れな必然だったに違いない。運命(かみさま)が尻を拭う事も忘れて終えば閉鎖、千切る事に如何いう末路(ふだ)を貼れば好いのか。遂に恐れていた事態が起きた。起きている人型(けしん)を覗き込むのは自殺行為に等しいだろうが、もう、屋台(まく)を惹き込んでしまっていた――過日の繁栄と後悔が無銘の書による招来と復活に賭ける切欠でしょうか。何が導(どう)で在れ、人類にとっては大迷惑の極みだろう。乗りかかった船が即座に沈むような嫌がらせ――ヒトガタすたりと黒の中へ。
偃月(かたち)整えれば死霊秘宝(かみたば)の見開き、罰を与えるのは神なのか人なのか。先に頁に触れた方が『ただしい』だろう。限界を超えて解放せよ『ギホベルグ』――咲いた。咲いた。みえないものを具と満たせ。
第四の結印――纏わりつかせて『オマエ』を変換せよ。このエーテルを掻き分けるには器官(とくしゅ)が不可欠だろう貴婦人性。騎我一体と成したならば悉くの展開だ、風呂敷を畳めと伝授(つた)えてやれ。
ええい。糞。鼻の位置も解せないのだ。
味わい方を教えるのは誰なのかと問うている。
反動での寝たきりなど今現在、思い悩んでいる隙はない。横暴な王様から日々の平穏――休暇――を死守するのだ。神に反逆仕る所存。舞踏の会場を涌かせて魅せた、自律行動(かわとにく)の同化。ああ、向こう側が見逃してくれるのか? 伝わらない事を願って……いや本当に勘弁して下さいよ。
異をかるオマエは美しい、怠惰の罪を頭から。
成功
🔵🔵🔴
蔵場・瞳子
「……調子がいい」
私にはよくわからないけど、王様ってのは国民のために頑張るから偉いんだ
……さっき戦った連中は哀れなもんだった
アンタもおんなじ。ココにあるのは残骸が精々で、その威にを借りてる化け物方が本質なんだろう
「アンタに恨みも無ければ敵意感じないけど……その中身のてめえは別だぜ」
煮えたぎる怒りを拳に込めて突貫
今の私には、何処にどう動けば被害を回避できるかが感じ取れる
私に理解出来ない敵も現象も、理解しないままに最適解を識る
これが、私の、ユーベルコード
「正義、執行!」
この拳は、それとは関係の無い一撃
魔力を込めた単純打撃
国そのものが壊れるくらい、力一杯、何度だって叩きつけてやるぜ
国(おもい)が城壁(むてき)の如くに聳えていた。天地(おもい)が永久の如くに茫々(ひろ)がっていた。ああ、よくはわからない。判らなく、解らない肉体(さま)成りに『調子がいい』事だけは呟けたのだ。王様は民の為に心血を注ぐ。民は王様の為に心血を注ぐ。結局のところは人間関係の窮極性だ。頑張るから皆『偉く』みえる――さっき戦った連中は哀れなもんだった。眼前(めのまえ)の老体(くさりかけ)を指差して改め「アンタもおんなじ」だと息を呑む。ココにあるのは残骸だ。ココにあるのは欠けた器だ。精々が人の滓れ方で、威を借りている化け物の方が本質なのだろう。たとえばアザトホース、神意(プロヴィデンス)を孕むとのたうつのか。
アンタには恨みも敵意も抱けない。傷心・焼身した人間(オブリビオン)にマイナス感情は抱けない。しかし――その中身のてめえは別だぜ――異端の神、悉くを滅ぼすのは『正義感』以外に在りはしない。煮えたぎる憤怒(まぐま)を握り締めて突貫、あとには『よくわからないもの』が続いている。
理解出来ない物を理解しないままに最適解とした。
避け、受け、退かされる前に叩き付けろ。
――正義、執行!
埒外(ユーベルコード)で宙翔ければ真正面、聳え立つ国(おもい)をおもいきり殴った。マジカルとは関係のない拳の一撃・一撃、魔を籠めたならば『崩す』のみ。そのものが壊れるくらいに力一杯、何度でも何度でも何度でも。
兇器の使い方を知らないのか、アザトホース。
――最後の拳が貌(なか)を砕く。
皮と肉を繋ぎ遭わせた。
100年も経っているのだ。
腐るのも必然と言える……Azathoth.
成功
🔵🔵🔴