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銀河帝国攻略戦⑤~宇宙船『アストラ』

#スペースシップワールド #戦争 #銀河帝国攻略戦

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#銀河帝国攻略戦


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●スペースシップワールド
 かつて悪辣な銀河帝国との戦いで、全ての居住可能惑星を失った宇宙世界スペースシップワールド。
 人々は無数の巨大宇宙船に乗って、日々の生活を送っている。
 ところが、何故か滅びたはずの銀河帝国が復活し、人類の生き残りを殲滅しようとしていた。

●宇宙船『アストラ』
「……たくっ! なんで、こんな時に襲われなくっちゃいけねぇんだ!」
 宇宙船アストラの艦長ガルダは、絶体絶命のピンチに陥っていた。
 猟兵達『解放軍』と合流しようとした、その瞬間を狙って、帝国艦隊が出現したのである。
「畜生ッ! どうすりゃいいんだ、この状況ッ!」
 ガルダが困った様子で、拳を握る。
 此処に来る途中に何度も襲撃に遭ったため、宇宙船アストラはボロボロ。
 沢山の仲間を失いながら、ようやくここまで来たのである。
 その状況で帝国艦隊と戦う程の戦力は、既に残されていない。
 最悪の場合、帝国艦隊に向けて、特攻するしかないような状況。
 果たして、それが正しい選択なのか。
 ガルダには分からない。
 そんな事をして、死んだ仲間達が喜ぶとは思う無いが、他には何も名案が浮かばない。
「後は……奇跡を信じて、祈るか……覚悟を決めるしかないか」
 そう言った後、ガルダが悔しそうに唇をグッと噛み締めた。

●ガジルからの依頼
「みんな忙しい中、集まってくれてありがとうね」
 ガジル・コリアンダー(キマイラのスカイダンサー・f00907)が、猟兵達を前にして今回の依頼を説明した。
 どうやら、宇宙船『アストラ』が、帝国戦艦の襲撃に遭い、撃破されそうになっているらしい。
 そのため、猟兵達にグリモアベースから帝国戦艦内に転移してもらい、内部から敵を撃破し、戦艦を沈黙させ、狙われた宇宙船を『解放軍』に合流させて欲しいと言う事だった。


ゆうきつかさ
 このシナリオは、「戦争シナリオ」です。
 1フラグメントで完結し、「銀河帝国攻略戦」の戦況に影響を及ぼす、特殊なシナリオとなります。
 まずは攻め込む場所を、以下の選択肢から選んでください。
 難易度が高めなほど、失敗する確率が高く、大成功しづらくなっています。
 また、その他を選んだ場合は、具体的な場所を書いてください。
 ブリッジ【難】、武器庫【難】、食糧庫 【普通】、機関室【普通】、医療室【簡単】、乗組員室【簡単】その他【?】。
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第1章 集団戦 『バトルドロイド』

POW   :    バトルスイッチオン
【超戦闘モード】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    精密射撃
【狙撃用プログラム】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【熱線銃(ブラスター)】で攻撃する。
WIZ   :    シュートダウン
対象のユーベルコードに対し【正確にタイミングを合わせた射撃】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

月凪・ハルマ
諦めるには、まだ早いですよ!

◆戦場選択:ブリッジ
人命優先

しかし銀河帝国、思ったより手が早いな
この様子だと、あまり時間はかけられないか……

―仕方ない、一気にいく!
(初っ端から降魔化身法を使用)

なるほど、相手は機械なんだな
なら【メカニック】技能で弱点を探しつつ攻撃するのが
効率が良さそうか

相手の攻撃は【残像】【武器受け】【見切り】で回避していく

ガルダさんがいた場合は無理に戦わせず
できるだけ安全な場所に隠れる様に呼びかける
同時に彼に攻撃が向かない様に注意しながら動く

あとは船を操縦する機器もなるべく守りたいところだな

その為にも速攻で勝てればベストなんだけど……
流石にそこまで甘くはないか

※アドリブ歓迎


トゥリース・リグル
アドリブ連携歓迎。【ブリッジ】を選択。

諦めるのはまだ早いですよ
まだここには、僕たち猟兵がいますから

【錬成カミヤドリ】で複製したダガーで【先制攻撃】で【範囲攻撃】を行う
その後は複製ダガーを操作して【範囲攻撃】を行い効率的に排除していく
僕自身は【忍び足】で接近し【2回攻撃】を行い【ダッシュ】や【ジャンプ】、【スライディング】で離脱
相手の攻撃は【見切り+フェイント+第六感】で回避を優先、状況に応じて【ジャンプ】や【スライディング】、【ダッシュ】を用いて効率的に回避を試みる
超戦闘モード時は複製ダガーを高速であちこち動かすことでそっちに気を引く考え
連携時は味方の死角をフォローするように複製ダガーを操作


ナミル・タグイール
ブリッジ行くにゃ!よくわかってないけど大事そうだしにゃ!
ボロボロデスにゃー。これ以上壊されたら爆発しそうにゃ!やばいにゃ!
敵を倒すだけなら任せろデスにゃ!修理とかは…きっと得意な人がやってくれるにゃ。
(脳筋猫)
・行動
突撃にゃー!これ以上壊される前に壊すにゃ!
ちょっとくらいなら撃たれても我慢にゃ!【捨て身の一撃】デスにゃ
思いっきり近づいて【呪詛】を纏った斧で【呪装獣の一撃】を狙いに行くにゃ!
どっかーんデスにゃー!
やばそうな雰囲気はあるけどナミル達が来たから大丈夫ですにゃ!元気だしてにゃー!と鼓舞
(ナミル達が乗ってるのに特攻なんてするなデスにゃ)
※何でも歓迎


ルセリア・ニベルーチェ
アドリブ歓迎
攻め込む場所:ブリッジ

破壊と聞いて、ルセリアさん参上!
派手にやっちまいますが、敵さん相手ですし大丈夫よね

転移前にUC【吸血鬼嬢は眠らない】を発動
転移直後に透過開始、ブリッジの位置を把握し
壁や敵の攻撃・能力をすり抜けながら念動力で空中へ

ブリッジに【契約者権限】で黒剣を射出
敵か戦艦に当たった黒剣で【破壊の暴君】を発動
230発・爆心地348mを消し飛ばす絨毯爆撃を受け取って下さいな

敵のシュートダウンは特に警戒し
透過や見切り・残像・第六感を駆使して凌ぐわ


有馬・ナオ
初めての団体戦です。
頑張りまシ。

私は
ご友人の方と一緒に
【冥土猟兵団】で参加。

【機関室】制圧に向かいます。

戦闘では、盾を構えながら。
力任せに【怪力】突進し。【盾受け】【拠点防御】で敵の攻撃を防衛。UI【アルティメット・ボディ】で防御を固めます。


アームズフォード【一斉発射】で仲間の道を一気に広げます。

数は多いけど負けませんよ!


マリア・ハルゼンヌ
銀河帝国の戦い…
負けられません。

【冥土猟兵団】で
参加致します…。

制圧地点は
機関室を目指し。

私は、皆様のサポートに
回らせて頂きます。

防御には【武器受け】
【見切り】を活用し回避に務めます。

仲間の猟兵や解放軍の方々が
傷付いた場合は【医術】で
応急措置を行い。

全体の負傷の度合いが高ければUI【精霊の讃歌】で回復支援に切り替えます。

一分の油断も
許せない状況です。

イヴ…いきますよ。


イヴ・ハルゼンヌ
宇宙戦争だ!

気合い入れていくぜ!
おれはユーディ先生と
一緒に【冥土猟兵】で参加。

機関室制圧にいくぞ。

⚫戦いは【SPD】で 勝負

弓をつがいながら。
後方でマリアと協力し援護射撃をおこなうぞ。

【援護射撃】【 クイックドロー】【早業】【スナイパー】
を活用し。確実に敵の数を減らすぜ。

バトルロイドが強敵なら。

【暗殺】【鎧無視攻撃】
【二回攻撃】で
UI【千里眼射撃】で
攻めるぞ。


華上・ユーディ
銀河戦争勃発。
この戦い負けれませんよ。

宇宙船アストラを救助し戦いを早く終わらせるのです。

【冥土猟兵団】で
参加致します。

イヴ、マリア、ナオ
油断しないように…

【機関室】を解放します。

戦闘【pow】を活用。

ナオと連携し
敵には【範囲攻撃】
【 衝撃波】の回し蹴りで
雑魚一斉します。

防御には【野生の勘】
【残像】で移動しながら出来る限り回避を心がけ被弾を減らします。

⬛バトルロイド戦
【力溜め】【鎧砕き】【捨て身の一撃】で一撃必殺を込めUI【爆砕拳】を発動します。


まだまだ序盤だけど大変です。


イヴ・クロノサージュ
【その他】アストラ付近

――

宇宙戦艦サウザンド号を救出した後
当艦にも遺失技術であったワープドライブが設置されました
それにより、宇宙船アストラの近くにワープします

▼護衛

こちら、宇宙戦艦クロユニ
アストラの皆様、ここまでよく持ちこたえて下さいました
解放軍入りの皆さんを保護します!

今、猟兵の皆様が敵艦に乗り込み
攻勢に入っています!
駆動系や食料は大丈夫でしょうか?

当戦艦の乗組員271人がアストラと交流
食料や銃器などの簡易武器のコンテナを運搬支援

技能:情報収集、世界知識、救助活動

▼主砲発射

猟兵の皆さんが脱出した後
敵の宇宙戦艦に主砲を放ちます!

台詞はUC通り

技能:援護射撃、全力魔法、属性攻撃⇒重力、吹き飛ばし


クネウス・ウィギンシティ
※アドリブ&絡み歓迎

攻め込む場所:機関室【普通】

「転移完了。位置情報更新、これより掃討を開始します」

【POW】
戦闘方針:マシンガン連射→パイルバンカーで突撃
技能:(UC)視力・スナイパー・先制攻撃・零距離射撃。(ドロイド・機関室攻略)メカニック・ハッキング

「今は、出来る限り敵を掃討しましょう」

(他猟兵へ)
「こちら、クネウス。機関室攻略中」

(攻略出来れば)
「機関室内、攻略完了。機関室内から一部船内設備コントロール権の奪取を行います」


リオン・ソレイユ
【ブリッジ】
ここを潰せば、あの船を逃がすことができそうかの。
じゃが、その分守りは堅そうじゃな。
であれば、切り札の使い所は今か。

終焉ノ破壊者を発動し、自身の強化を行う。

「あの船の撃沈と俺達の敗北が定められた運命ならば、ソレを破壊するのが俺の役目だ!」

未来を予見し、【野生の勘】を併用して敵の攻撃を最小限の動きで【見切る】。
回避できないものは極光の外套による【オーラ防御】で軽減した上で、【武器受け】と【盾受け】でいなす。
敵の懐に入ったら大剣に変形させた魔剣で【鎧無視攻撃】と【鎧砕き】を併用したヘブンリィスラストを放ち、【早業】【2回攻撃】によって【毒使い】で強化した死棘槍を放つ。

※連携・アドリブOK


小萩・胡桃
(特攻は必要ないにゃりよ!ぬこ達に任せるにゃり)
沈黙の戦艦、すなわち動力を断てばもはや宇宙に漂う鉄の塊!
にゃらば潜入するは【機関室】!頑張って機関室を制圧するにゃり。

同行猟兵とは予め連絡手段を確保して情報共有し協力しあう。味方の提案が有効ならばそちらに従う。

ぬこはぬこらしくこっそり技能を使って行動。味方の援護をメインに、また敵兵が他と連絡取ったり逃亡するのを阻止するにゃりよ。室内の状況には常に注意し、不審な動きがあれば対応する。
攻撃は【ユーベルコード】で可能なら武器か駆動部を狙うにゃりよ。
味方が危険ならば助太刀いたすにゃり!

敵兵は捕縛して敵軍の情報などを聞き出す。抵抗するなら殲滅にゃりか?



●帝国戦艦:ブリッジ前
「ここを潰せば、あの船を逃がすことができそうかの。じゃが、その分守りは堅そうじゃ……。であれば、切り札の使い所は今か」
 リオン・ソレイユ(放浪の老騎士・f01568)は仲間達と共にグリモアベースから帝国戦艦内に転移され、ブリッジの前にやってきた。
 バトルドロイド達はブリッジの扉を塞ぐようにして壁になっており、こちらの存在に気づくと一斉に熱線銃(ブラスター)を撃っていた。
「……そう簡単には通してくれないようですね」
 すぐさま、トゥリース・リグル(刃を為すモノ・f00464)が物陰に隠れ、窓越しに宇宙船『アストラ』を見た。
 宇宙船『アストラ』は、帝国戦艦から集中砲火が浴びせられており、逃げ遅れた乗組員達が外に投げ出され、宇宙に漂っていた。
「ボロボロデスにゃー。これ以上、壊されたら爆発しそうにゃ! やばいにゃ!」
 それを目の当たりにしたナミル・タグイール(呪飾獣・f00003)が色々な意味で危機感を覚え、半ばパニックに陥った様子で悲鳴を上げた。
 おそらく、宇宙船『アストラ』の修理は、誰かがやってくれるはず。
 さすがに船内でお手上げ状態になっているとは思えないため、必死に作業を行っている最中だろう。
 それが手遅れになる前に、バトルドロイド達を倒す事が、ナミル達に課せられた使命ッ!
 もちろん、そう簡単に倒せるほどの数ではない。
 ざっと見ただけでも、数十体が壁になっているため、多少の攻撃ではブリッジに侵入する事は困難だった。
 その状況で仲間に当てる事なく、熱線銃(ブラスター)を撃ってくるのも凄いと思ったが、今はそう言う事を考えている場合ではない。
「……思ったより手が早いな。この様子だと、あまり時間はかけられないか。……仕方ない、一気にいく!」
 月凪・ハルマ(天津甕星・f05346)が【降魔化身法】を使い、大量の血を流しながら、バトルドロイド達を睨む。
 バトルドロイド達は統制が取れているものの、攻撃を避ける事よりも、壁になって行く手を阻み、まるで時間を稼いでいるようだった。
 もしかすると、宇宙船『アストラ』を撃沈させるため、強烈な一撃でも放つつもりでいるのかも知れない。
「あの船の撃沈と俺達の敗北が定められた運命ならば、ソレを破壊するのが俺の役目だ!」
 リオンが【終焉ノ破壊者(エンドブレイカー)】を発動させ、未来を予見し定められた終焉を破壊する力に覚醒すると、肉体を活性化させて全盛期の若かりし頃の姿になった。
 その間もバトルドロイド達が一斉に熱線銃(ブラスター)を放っているものの、こちらに当てると言うよりも、威嚇しているような感じであった。
「破壊と聞いて、ルセリアさん参上! 派手にやっちまいますが、敵さん相手ですし大丈夫よね」
 その間に、ルセリア・ニベルーチェ(吸血鬼嬢は眠らない・f00532)が【吸血鬼嬢は眠らない】を発動させ、バトルドロイドに攻撃を擦り抜けつつ、念動力で空中に上がる。
 それに気づいたバトルドロイド達が一斉に熱線銃(ブラスター)を撃ってきたものの、その攻撃がルセリアに当たる事はない。
 あらゆるもの・能力をすり抜ける透過の力に覚醒している事もあり、バトルドロイド達の攻撃は、すべて無意味になっていた。
「突撃にゃー! これ以上、壊される前に壊すにゃ! ちょっとくらいなら撃たれても我慢にゃ!」
 その隙をつくようにして、ナミルが捨て身の覚悟で突っ込んだ。
 それに合わせて、トゥリースも【錬成カミヤドリ】でダガーを複製し、バトルドロイドめがけて斬りかかった。
 しかし、バトルドロイドの装甲は硬く、傷つけるのも一苦労と言った感じであった。
 それでも、ルセリアがバトルドロイド達の注意を引いていたため、まったく反撃を喰らう事なく、次の攻撃に備えて間合いを取る事が出来た。
「……まるで岩じゃな。頑丈過ぎて、骨が折れる」
 その間もリオンが野生の勘を併用しつつ、バトルドロイドの攻撃を見切るようにして、攻撃を仕掛けているものの、ほとんどダメージを与える事が出来なかった。
(「装甲が固いと言っても、相手は機械。なら【メカニック】技能で弱点を探しつつ攻撃するのが、効率的に良さそうだな」)
 そんな事を考えながら、ハルマがバトルドロイドに視線を送る。
 どうやら、ここに集められているのは、すべて共通のタイプ。
 すぐに弱点を見つけ出す事は出来ないものの、時間さえあれば何とかなるはず。
 それさえ分かれば、バトルドロイドを倒す事が、容易になるはずである。
「とりあえず、時間を稼いでおきますね」
 そんな空気を察したトゥリースが忍び足でバトルドロイドに迫り、2回攻撃を仕掛けて、スライティングで離脱した。
 そのため、バトルドロイドの攻撃が追い付かず、先程までトゥリースがいた場所の傍にあった壁が、熱線銃(ブラスター)で蜂の巣状になった。
「みんな、背中がガラ空きですにゃ!」
 その間にナミルが一気に間合いを詰め、【呪詛】を纏った斧で【呪飾獣の一撃(カタラ・ミラ)】を叩き込む。
 リオンもバトルドロイドの懐に潜り込み、大剣に変形させた魔剣で鎧無視攻撃と鎧砕きを併用しつつ、【ヘブンリィスラスト】を炸裂させた。
「グガガ……」
 その途端、バトルドロイドがブスブスと煙を上げ、膝をつくようにして崩れ落ちた。
 だが、他のバトルドロイドはまったく気にしておらず、まるで最初からいなかったような扱いで、一斉に熱線銃(ブラスター)を撃ってきた。
「……見つけたッ! 弱点は関節部分ですッ!」
 次の瞬間、ハルマがキリリとした表情を浮かべ、バトルドロイドの弱点を指差した。
 それは此処のバトルドロイドに限った事かも知れないが、同じ部分に不都合が生じているようだった。
「分かったッ! 関節部分だねッ!」
 その指示に従ってトゥリースが、バトルドロイドの関節部分を狙って、複製ダガーで攻撃を仕掛けていく。
 ハルマが言った通り、バトルドロイドの関節は弱く、トゥリースの攻撃を食らってガクンと崩れ落ちた。
 おそらく、それは此処にいるバトルドロイド共通の……弱点。
「……ハイジョ、ハイジョ……」
 しかし、バトルドロイド達はまったく怯んでおらず、再び隊列を組んで熱線銃(ブラスター)を撃ってきた。
「権限を行使する、砲門よ開け。さぁ、舞うがいい────。『契約者権限(コクケンノヒメギミ)』!!」
 次の瞬間、ルセリアが【契約者権限(コクケンノヒメギミ)】を使い、異空間から黒剣を移出した。
 それと同時に【破壊の暴君(グラウンドゼロ)】を発動させ、バトルドロイド達を消し去った。
 そして、ルセリアは仲間達を連れて、そのままブリッジに攻め込むのであった。

●帝国戦艦:機関室
「転移完了。位置情報更新、これより掃討を開始します」
 一方、クネウス・ウィギンシティ(鋼鉄のエンジニア・f02209)は機関室の傍に転移され、警戒した様子で物陰に隠れた。
 機関室の周辺にはバトルドロイド達が配置されており、ほんの少し物音がしただけでも熱線銃(ブラスター)を撃ってくる程だった。
 そのため、バトルドロイドに気づかれる事なく、機関室に入り込む事は困難。
 すべてを倒す必要はないが、傷つく覚悟で突っ込んでいく必要がありそうだ。
(「……動力を断てば、もはや宇宙に漂う鉄の塊!」)
 一緒に転移された小萩・胡桃(ねこ巫女メイド見習い・f13327)がキリリとした表情を浮かべ、機関室に視線を送る。
 このままだと宇宙船『アストラ』が、帝国戦艦めがけて、特攻を仕掛けるのは時間の問題。
 そうなる前に、バトルドロイド達を蹴散らし、機関室を制圧する必要があった。
 しかも、その場には【冥土猟兵団】も転移されており、同じように物陰に隠れて攻撃を仕掛けるタイミングを窺っていた。
「さすがに、緊張してきましたね」
 有馬・ナオ(チョコファイター・f10768)が、自らの緊張を解すようにして深呼吸……。
 ナオにとっては、初めての団体戦。
 自然と鼓動が早くなり、一筋の汗がつーっと伝う。
 だが、ここで気を抜く訳には行かない。
 爆発しそうな程に高鳴った心臓の鼓動を抑えつつ、仲間達の合図を待った。
「だからと言って、ここで負ける訳には行きません。必ず作戦を成功させましょう」
 マリア・ハルゼンヌ(エルフのクレリック・f06545)にも、その緊張が伝わったのか、ナオの不安を包み込むようにして答えを返す。
 しかし、機関室に行くためには、バトルドロイドを倒さなければならない。
 逆に言えば、バトルドロイドを倒さない限り、近づく事さえ困難だった。
「それじゃ、気合いを入れていくぜ!」
 イヴ・ハルゼンヌ(エルフのアーチャー・f06540)がマリアと一緒に、後方の援護に回る。
「イヴ、マリア、ナオ、油断しないように……」
 それに合わせて、華上・ユーディ(冥土贈り・f02310)がナオと連携を取りつつ、衝撃波の回し蹴りでバトルドロイド達を蹴り飛ばした。
「テキ……テキ……テキ発見ッ!」
 次の瞬間、バトルドロイドがサイレンにも似た音を響かせ、まわりにいたバトルドロイド達を呼び寄せた。
 バトルドロイド達は機関室を守るようにして壁を作り、残りのバトルドロイドが一斉に熱線銃(ブラスター)を撃ってきた。
「……残念、残像よ」
 ユーディが残像で移動しながら、バトルドロイド達の攻撃を避け、鎧砕きで一撃必殺を込め、【爆砕拳】を叩き込む。
「ハイジョ……ハイジョ……ハイジョ……」
 その一撃を食らったバトルドロイドが身体をフラフラさせ、熱線銃(ブラスター)を天井に撃ちながらグシャリと崩れ落ちた。
「今は、出来る限り敵を掃討しましょう」
 クネウスも間合いを取りつつ、零距離射撃でバトルドロイドを牽制ッ!
「数は多いけど負けませんよ!」
 ナオが【アルティメット・ボディ】で守りを固め、アームズフォード【一斉発射】で機関室までの道を切り開く。
「こちら、クネウス。機関室攻略中」
 その間にクネウスが機関室に入り込み、艦内にいる仲間達と連絡を取った。
 どうやら、ブリッジに向かって仲間達の手によって、バトルドロイド達が倒され、既にブリッジの制圧が完了したようである。
 ただし、後方からバトルドロイド達が迫ってきているため、脱出には時間が掛かると言う事だった。
 また、仲間達からバトルドロイドの弱点が伝えられた事もあり、均衡状態にあった戦況が一変しつつあった。
「弱点さえ分かれば、楽勝にゃりよ」
 胡桃が【ヴァリアブル・ウェポン】を仕掛け、傍にいたバトルドロイドを倒す。
 バトルドロイド達は同じ部分に不都合があったため、先程と比べて明らかに倒す事が容易になった。
「イヴ……いきますよ」
 マリアが武器受けや見切りを活用しつつ、バトルドロイドの攻撃を避けていく。
「おう! 任せておけ! 弱点さえ分かれば、楽勝だッ!」
 それに合わせて、イヴが鎧無視攻撃で、バトルドロイドを蹴散らした。
「ハイジョ……ハイジョ……」
 その間もバトルドロイド達が襲い掛かってきたが、機関室を制圧するまで時間を稼げばいいだけの事。
 形勢が逆転しつつあるため、ここで苦戦する事はない。
「機関室内、攻略完了。機関室内から一部船内設備コントロール権の奪取を行います」
 そう言ってクネウスが仲間達との通信を終え、船内設備コントロール権の奪取を行うのであった。

●宇宙戦艦クロノトロン=ユニット
『こちら、宇宙戦艦クロユニ。アストラの皆様、ここまでよく持ちこたえて下さいました。解放軍入りの皆さんを保護します!』
 そんな中、イヴ・クロノサージュ(《機械天使》花と自然を愛する機械人形・f02113)は宇宙戦艦に乗って、宇宙船アストラに合流していた。
『こちら、宇宙船アストラ。……救援感謝する』
 宇宙船アストラの艦長ガルダが、ホッとした様子で答えを返す。
 一時はどうなるかと思っていたようだが、ギリギリのところで救われた。
 ……まさに間一髪。
 あと少しでも遅ければ、船ごと宇宙の塵と消えていた事だろう。
 そうならなかったのは、沢山の猟兵達が作戦に参加してくれたおかげ。
 帝国戦艦からの攻撃を受け、宇宙船アストラは撃破寸前までダメージを受けていたものの、ギリギリのところで反乱軍と合流する事が出来たのだから、文字通り奇跡が起こったと言っても大袈裟ではない。
『駆動系や食料は大丈夫でしょうか?』
 イヴが心配した様子で、ガルダに声を掛ける。
『いや、どれも駄目だ。この状況では、船を捨てるしかないだろう。その代わり、食糧を貰っていいか? ずっと何も食っていなかったから、腹が減っちまってさあ』
 ガルダがモニター越しに答えを返し、恥ずかしそうに頬を掻く。
 おそらく、乗組員達も、同じように空腹状態。
 画面越しにそれが分かるほど、乗組員達も空腹アピール。
『了解しました。その前に、やるべき事をやっておきますね。どうやら、仲間達が帝国戦艦を完全に沈黙させ、脱出に成功したようなので……』
 そう言ってイヴが仲間達に指示を出し、帝国戦艦に主砲を撃ち込み、宇宙の塵に変えるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月05日


挿絵イラスト