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汝は異端、罪ありき

#ダークセイヴァー

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#ダークセイヴァー


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●『異端なんてただの大義名分ダヨ』
「皆心して聴くが良い」
 低い声が静寂を破り、村の広場に響き渡る。声を発したのは黒のマントに身を包んだ異端審問官を名乗る男。
「この者は悪魔より授かった邪悪な知識を用いて人々を惑わし、毒を薬と偽って人々に高値で売りつけた魔女である」
 村の広場の中心には1本の柱とそれに括り付けられた女性、そして周囲には積み上げられ、油をまかれた薪が設置されている。
 そしてその前で異端審問官は大仰な身振りで茶番を進める。
「神の名において判決を言い渡す。判決は死刑、魔女の罪は火をもって清めねばならぬ。異議あるものは申し立てるが良い」
 そう言って愉悦に歪んだ顔で集まった人々へと向ける。しかし村人たちは一言も発しない。なぜなら彼らは知っているからだ、何か言おうものなら柱が1本増えるだけだと。
「異議はないな? ならば刑を執行する。魔女に火を付けよ」
 異端審問官の部下たちが松明を手に、積まれた薪へ火を付けんと近づいていく。
 怯え切った女性の瞳は黒煙に包まれ、悲鳴もやがて炎に飲み込まれていく。
「神よご慈悲を。どうか魔女の罪を清めたまえ」
 わざとらしく祈りの言葉を紡ぐ男。その顔には邪悪な笑みが浮かんでいた。

●『さあさあ、説明といこうじゃないカ』
「諸君、焼き肉は好きかネ? 好き? それは結構なことダヨ」
 集まった猟兵たちへの第一声がこれである。いつも通りのおどけたような声で石動・レインが猟兵たちの方を向く。
「失敬、では説明に移ろうカ。みな魔女狩りくらいは聞いたことがあるんじゃないカナ?」
 それが先ほどの焼き肉がどうのという話にどうつながるのか?そう疑問を浮かべる猟兵たち。
「要約するとだネ、ダークセイヴァーの世界で魔女狩りが行われるからそれを阻止、あと異端審問官とその部下はオブリビオンだからちゃっちゃと倒すんダヨ」
 簡潔すぎる説明を解いていくと、どうやらダークセイヴァーの世界で人間に化けたオブリビオンが異端審問官を名乗り、魔女狩りと称して罪のない女性を火にかけ楽しんでいるということらしい。
 女性は村の外れに住む薬師であり、他に家族もいないため、あえて歯向かおうとする村人もいなかったようだ。
「まずは女性を助けるところからダネ。でも異端審問官とその配下は確実に邪魔してくるヨ」
 女性を助ける方法も、異端審問官たちを強引に排除して助け出すもよし、あるいは乱入して捕まる前に助け出す、あとは村人たちを味方につけて数で抑え込むこともできるだろう。
「その女性を助けたら人間のふりをやめて本性を現し、配下をけしかけてくるヨ。君たちの仕事はそいつらも纏めて倒すことダヨ」
 配下の正体は『篝火を持つ亡者』、異端審問官の正体は『ジャック・ザ・カーニバル』、どちらも火を扱うことに長けている。なにか対策をしていくとよいかもしれない。
「それじゃあ頼んだヨ。焼き肉が好きなら人肉BBQの臭いなんて嗅ぎたくないよネ?」
 そういってレインは手を振りながらゲートを開き、猟兵たちを送り出した。


外持雨
 こんにちは、外持雨です。前回がネタよりだったので今回は逆方向です。あと冬場は焼死と凍死が増えます。皆さんも火の扱いには気を付けて、ストロングなゼロとか飲んで外で寝るなんてことは絶対にしないでください。

 (閑話休題)

 1章で女性を救出してください。その後集団戦で『篝火を持つ亡者』が相手となります。最後にボス戦で異端審問官のふりをしていた『ジャック・ザ・カーニバル』です。
 罪のない村人を助けるためにも、皆さんをお待ちしています。
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第1章 冒険 『魔女狩りを阻止せよ』

POW   :    異端審問官を力尽くで排除し、村人を救出する

SPD   :    刑場に突入し、異端審問官に捉えられる前に村人の拘束を解く

WIZ   :    周囲の村人を説得。味方につけ、処刑の中止を求める

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ソモ・サン
異端審問官…
なんて胸糞わるい奴らなのかしら…

ああ言う奴らこそ、炎に焼かれればいいのよッ!
たとえ奴らの言う神が赦したって、このアタシが赦さないッ!

「第六感」で危険を回避しつつ、「忍び足」で気づかれない内にあの村人に近づくわ。

それにしても、どいつもこいつも他人事…。アタシもそうだし偉そうな事は言えないけど、周りで見てる奴らも審問官に負けず劣らずのクズね。

結局、最後は自分しか頼れないのよ。
けど、貴女は運がいいわね。アタシの気が変わらない内にさっさと逃げなさい!
アタシが「忍び足」で来た道は今のところは安全だって「第六感」が告げてるわ。

アタシ?アタシは行かないわよ。だって仕、憂さ晴らしが済んでないもの。


嶋野・輝彦
●POW
異端審問官を力尽くで排除

先制攻撃、だまし討ち、怪力、恫喝のバトルハンマーで
審問官に
「何やってんだゴラァ!!」
吹き飛ばす

恫喝、存在感、コミュ力、殺気
「こいつ等生かしとく必要もないんだよな?」
ここは確実に決めたい
第六感で審問官の動きを予測、確実に当てに行く
バトルハンマーで捨て身の一撃、怪力で
審問官をひき肉にする

恫喝、存在感、コミュ力、殺気
「オラァ!!ひき肉にすんぞ、クソ野郎がぁ!!死にたい奴からかかってこいやぁ!」
惨たらしく殺した後、脅してひるませた審問官どもをバトルハンマーでボコボコに、つーか生かしとく必要ないんだよな?

村人には
恫喝、存在感、コミュ力
ジャマだ!とっとと失せろ!!
で逃がす


レーヴ・オディット
こんな下らないお芝居に名前を出された神様も、迷惑してると思うなぁ。

ボクは村人達を説得・・・というより焚きつけてみようかな。有り難い事に向うは聞くだけ聞いてくれるしね。声高に異議を唱えさせてもらっちゃおう。あ、武器は戦闘が始まるまで袋にでも入れて隠しておくね。

「どうして悪魔に授かった知識と分かるの?」「貴方は薬師でもお医者様でもないのにどうして毒だと言い切れるの?」という様に質問攻めにしてみよう。ボロを出してくれるといいけど。誰もが嘘と分かる発言をしてくれれば
「この人はただの嘘つきね。そんな人にこれ以上ひどい行いを続けさせるの?」と村人に尋ねようか。どんな反応を返してくれるかな。


ユーシャ・エクスカリバー
「まずは変装しないとな」

オラトリオの種族の変装を忘れずに。服装も髪の毛も整えて行く
よし、これで薬師のハートはイチコロだぜ

「もしもし、薬師の方ですか?」

ドアをノック。礼儀正しく清く正しく

「失礼致します。お話があるのですが……」

子供の姿だしまあ話くらい聞いてくれるだろ

「魔女狩りと言われる残虐な催しが開かれ様としています…それはあなたを火あぶりにして生贄にするという内容。私は見過ごす事は出来ません、ご協力致します」

そう言って私は【存在感】を放ち【魅了】する『エクスカリバー』に【聖剣化】する
『わからせマニュアル』で各種QRコードを使える様にする

【練成カミヤドリ】で聖剣複製して他の村人にも与えて革命だぜ


斎藤・斎
【POW】指を突き付け叫ぶ「汝は邪悪なり!」
ジャッジメント・クルセイドを命中させて「見よ! 神の名を語るものが
神の威光によって傷つくさまを! 炎によって清めるといったが、
神の敵対者たる悪魔や龍も炎を使うぞ! 貴様の正体はどちらだ外道め!」
など立て続けに声を放ち、言い合いや審問にならないようにします。
相手が口を開いたらジャッジメント・クルセイドをまた使います。
「神は貴様の発言を許さない、羊の皮を纏い龍のごとく喋るものよ!
罪なき民衆を恐怖と戯言で縛るつもりだろう、先ほどまでのように!」
場合によってはスリーブガンやマイク(という名の自動拳銃)も使い
追い払ってから村人を救出します。


緋翠・華乃音
裁かれるべき異端は……さて、本当はどちらなんだろうな。
……神の名においてと言ったか? じゃあ言ってみろよ、君の信仰するカミサマとやらの名を。

――っていうのは、心の中で呟くに留めておこう。

街の広場を広く見渡せる位置(可能な限り遠距離且つ高所が望ましい)に目立たぬように狙撃銃を携えて潜伏。
優れた視力・聴力・直感をフルに活用し、視野を広げて状況を広範囲に渡って俯瞰・把握。
他の猟兵が行動を起こすのを見計らって狙撃にて猟兵を援護する。
ユーベルコードは必要と判断した場合に使用。


サラ・エルミーナ
【POW】

「分かる、理解るぜェ。テメェ等こそが下衆に塗れた魔女だ。アタシが言うんだ、間違いねェ。」

【視力】【暗視】を併用して異端審問官を捉え、救出している仲間を【クイックドロウ】で【特殊術式・炸裂烈火弾】を早撃ち援護を試みるぜ。味方が敵との距離が近い場合は普通の銃弾で対応だ。

「魔女狩りが狩られるとはマヌケなもんだなァ、オイ!」

退路の確保、もしもの増援の対応の為に【2回攻撃】【目潰し】も合わせて派手に暴れてやるよ!
距離を詰められても【零距離射撃】が可能だ、【激痛耐性】もあるから多少のムリも可能だぜ。


シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎
事前に私の行動の意図を味方へ伝えます

薬師の女性に(変装)して身代わりとなり
【火刑にされても生還する】事で無罪を証明し
村人達を説得して味方にします

可能なら審問官が女性を捕まえに来る前に
彼女を(コミュ力、覚悟、優しさ、礼儀作法)で説得し
彼女は隠れるか仲間に託す

不可なら味方が乱入した混乱に乗じて入れ替わるか
裁判中異議を唱えて捕まり(誘惑、おびき寄せ、かばう)等で私から火炙りにする様に誘う

火炙り中はUCの【贖罪】と(火炎耐性、激痛耐性、覚悟、勇気)で凌ぐ
内心怖いですが薬師さんを想って耐える

私が死なないのはとても簡単な事です
私は魔女ではなく
主からまだ死を許されていない身だからです



●『』

「最後にもう一度聞こう、異議のあるものはいるか?いるのならば申し立てよ」
 ほくそ笑みながら村人たちに問いを投げかける異端審問官。何も返事を期待してではなく、ただただ逆らえば貴様たちも火炙りにしてやるという言外の意を込めて言い放っただけだ。
 だがしかし、彼の思惑とは異なりここに否の声が上がる。


「異議ありに決まってんだろゴラァ!」
 突如降ってきた怒鳴り声とともに異端審問官の姿が消える。何が起こったのか分からないまま、ポカンとしている村人たちの前、ついさきほどまで異端審問官がいたはずの場所には、代わりに一人のガラの悪そうな男がバトルハンマーを担いで立っていた。
「ったく、見世物じゃねえんだよ!ジャマだからとっとと失せろ!」
 不機嫌な声音を隠そうともせず、殺気をまき散らしながら嶋野・輝彦(人間の戦場傭兵・f04223)は村人たちを怒鳴りつけると、先程殴り飛ばしたばかりの異端審問官に更に殴り掛かる。
「こいつらは別に生かしておく必要もないんだよな?」
 どちらが悪党なのか分からくなるような台詞を吐き捨て、避けようとする異端審問官を的確にバトルハンマーで殴りつけていく。


「分かる、理解るぜェ。テメェ等こそが下衆に塗れた魔女だ。アタシが言うんだ、間違いねェ」
 不敵な笑みを浮かべながら銃を構えるサラ・エルミーナ(小さな火薬庫・f00610)。彼女の目の前を吹き飛ばされた異端審問官が転がっていく。
「魔女狩りが狩られるとはマヌケなもんだなァ、オイ!」
 無様だなァオイ、と声を上げて笑いながら異端審問官に照準を合わせ引金を引く。
『キレイに咲き誇れやァ!』
 爆破術式が組み込まれた弾丸が炸裂する。轟音が鳴り響き爆風が吹き荒れる。土煙が立ち込める中、異端審問官とその配下を纏めて吹っ飛ばし、獰猛な笑みを絶やすことなく笑い続けるサラ。
「これで少しは煙幕の代わりにでもなったかねェ」
 そんな彼女の呟きは他の誰にも聞かれないまま、爆風にかき消されていく。


「汝は邪悪なり!」
 ハンマーで殴られ、爆撃された異端審問官をさらに斎藤・斎(人間賛歌・f10919)の〈ジャッジメント・クルセイド〉が襲う。
「見よ!神の名を騙るものが神の威光によって傷つくさまを!炎によって清めるといったが、神の敵対者たる悪魔や龍も炎を使うぞ!貴様の正体はどちらだ外道め!」
 指を突き付けながら強く言い放つ斎。彼女の言葉は村人へと向けたものではなく、ただ異端審問官を名乗るオブリビオンを糾弾し追い詰めるために放たれる。
「神は貴様の発言を許さない、羊の皮を纏い龍のごとく喋るものよ!罪なき民衆を恐怖と戯言で縛るつもりだろう、先ほどまでのように!」
 そして異端審問官が口を開こうとする度に、天から降り注ぐ光が彼を貫く。
 一切の容赦なく、一言も喋ることを許さず、斎の放つ〈ジャッジメント・クルセイド〉が異端審問官を焼いていく。


(裁かれるべき異端は......さて、本当はどちらなんだろうな......神の名においてと言っていたが、じゃあ言ってみろよ、君の信仰するカミサマとやらの名を)
 村はずれの教会の塔に陣取って狙撃銃を構える緋翠・華乃音(prelude finale.・f03169)が心の中で呟く。
 自身のその異常なまでに優れた感覚を使い、緋翠は塔の上から広場を俯瞰し、状況を把握していた。
(おっと、あれは援護が必要だな)
 一切言葉は口には出さず、ただ静かなままに狙撃をもって他の猟兵たちを援護していく。
 異端審問官がふっ飛ばされていく間にもその配下を狙撃し、猟兵や薬師、村人たちに近づくことのないよう牽制していく緋翠だった。


「まったく、こんな下らないお芝居に名前を出された神様も、迷惑していると思うなぁ」
 そっと呟いたレ―ヴ・オディット(ダンピールのパラディン・f13916)は、猟兵たちの乱入に未だ唖然としたままの村人たちに問いかける。
「ねぇ、どうしてあの男は悪魔に授かった知識とわかるの?薬師でもお医者様でもないのに毒だといいきれるの?」
 そう尋ねる彼女に対し、村人たちは諦めたように首を振る。村人たちだって異端審問官が言いがかりで刑を執行しようとしていることぐらいわかっている。ただ力無き彼らはその矛先が自らに向かないことを祈るしかできないのだ。
「君たちはただの嘘つきにこれ以上ひどい行いを続けさせてもいいの?次に焼かれるのは自分や家族かもしれないのに?本当に許せるの?」
 だが歯向かうだなんてできるはずがない、肩を怒らせそう無言で返す村人たちにレ―ヴはそっと微笑みかける。
「ならそこで見てなさい。なにも不可能なんてことはないのよ」
 そういって彼女の指し示した先には、抗い、戦う猟兵たちの姿があった。


「なんて胸糞悪い奴らなのかしら......」
 そっと静かに毒づくソモ・サン(闇夜の暗殺者・f13667)が向かう先には柱に縛られたままの薬師の女性がいる。
「ああ言う奴らこそ、炎に焼かれればいいのよッ!たとえ奴らの言う神が赦したって、このアタシが赦さないッ!」
 怒りに震えながらも足取りは確かに、異端審問官とその配下を回避しながら近づいていく。
「それにしても、どいつもこいつも他人事......アタシもそうだし偉そうなことは言えないけど周りで見ているだけの連中だって負けず劣らずのクズね」
 力が無いから何もできないと言い訳する村人たちへも怒りながら、薬師の元へとたどり着いたサンは、顔を伏せたままの彼女を手早く枷から解放する。
「結局、最後は自分しか頼れないのよ。けど貴女は運がいいわね。アタシの気が変わらないうちにさっさと逃げなさい!」
 ぶっきらぼうに言い放ち、薬師が逃げるのを見るとサンもまたそっと姿を隠すのだった。


 サンの活躍により薬師の女性が逃げ果たせたのを見計らうと、シホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)はそっと気付かれないように入れ替わる。

「ええい、異端は火にくべよ!燃やしてしまえ!」
 入れ替わりに気づかないまま、ようやく口を開くことができた異端審問官は、彼の配下に火を付けるよう指示をだす。
 松明を掲げた配下が猟兵たちに止められることもなく、駆け足で近づき薪に火をつけると赤く炎が立ち昇る。

 だがしかしそれも猟兵たちの企みのうち、シホは自らのもつユーベルコード〈【贖罪】償いの時間(ラクニハシネナイノロイ)〉と技能の火炎耐性、激痛耐性に覚悟と勇気をもって火炙りの刑を耐え忍ぶ。
(本当は怖いですが......それでもあの人のためならば)
 内心では自らを包む炎に恐怖しながらも、これも自らの務めだと薬師のことを想い必死で耐えていく。


 広場の中央で燃え盛る炎を眺めながら呆然とする村人たち。やはり抗うだけ無駄だったのかと肩を落とす彼らに話しかける者がいる。
「神は己の名を騙る邪悪を赦しません。見なさい、彼女は無事です」
 炎の中でもなお焼かれていないシホを村人たちに指し示すのは、オラトリオに扮したユーシャ・エクスカリバー(ヤドリガミのバトルゲーマー・f13466)だ。
 これも実は猟兵たちによる茶番だということを隠したまま、さらに彼女は語りかける。
「このままで本当に良いのですか?」
 良いわけがない、だが自分たちには力がない、そう返す村人たちにそっと微笑みかける。
「ならばわたくしが力をお貸ししましょう。手に取りなさい」
 そう言って〈錬成カミヤドリ〉で複製した聖剣を村人たちに渡していく。
「さあ行きなさい。今こそ自分たちの手で邪悪を討つのです」
 異端審問官を許すなと村人たちを焚きつけ、彼らが戦おうと向かっていくの見つめるユーシャ。
「さあ、革命だぜ」
 そう呟いた彼女の顔は、先程と打って変わって気怠そうな表情を浮かべていた。


「貴様ら、何者だ!?この私の楽しみを邪魔しおって!」
 薬師の女性は助けられて自らの企みが妨害され、挙句にはどつき回されて怒り心頭の異端審問官である。
「もうよい、貴様らは万死に値する!」
 怒りのまま吠える男。人の形をしていたものが膨れ上がり、弾け飛んで真の姿をさらけ出す。
「我が配下、『篝火を持つ亡者』たちよ。こやつらを決して生かして返すな!」
 下された命令に従い、こちらもまた真の姿を現した配下が猟兵たちに襲い掛かるのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​




第2章 集団戦 『篝火を持つ亡者』

POW   :    篝火からの炎
【篝火から放たれる炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【赤々と燃える】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    篝火の影
【篝火が造る影に触れた】対象の攻撃を予想し、回避する。
WIZ   :    新たなる亡者
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【自分と同じ姿の篝火を持つ亡者】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴィゼア・パズル
露払いは済ませましょう
数が居ては鬱陶しい
…気絶する端から復活も、有り得はしますがね。

【WIZ】使用 絡みアドリブ歓迎

【地形を利用、敵を盾にする】事で攻撃回避を狙います。入り乱れてはやり辛い。序でにダメージを負って下さい

【カウンター】にて【なぎ払い・範囲攻撃】を併用
集まってくれれば好都合です

一度に複数体へ【マヒ、二回、属性、範囲攻撃】の【鎧砕き、全力魔法】を叩き込みましょう。
出来る範囲の露払いを
さてさて、どれほど減らせるでしょうかね?


シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎

やっと正体を現しましたね!
あなた達は私達猟兵がお相手します!

しかし…村人さん達が奮起して戦おうとするのは嬉しいのですが
敵の攻撃で怪我や死なないか心配です

UCで柱等の処刑道具ごと破壊し
変装を解く

できれば(救助活動、コミュ力、かばう、優しさ、手をつなぐ)で
村人さん達を戦場の外へ避難誘導

私は皆さんに生きて見届けてもらいたいです
だから私達に願って下さい
領主を倒せと!


【生まれながらの光】で村人と味方の回復を優先

回復は任せて下さいね

敵の攻撃は<見切り、第六感>で回避

攻撃の機会があれば
【鈴蘭の嵐】を<援護射撃、フェイント、誘導弾、2回攻撃>で
敵の視界を遮る感じで放ち味方を
援護します!





 猟兵たちにより目論見を邪魔され、オブリビオンとしての正体を露わにした異端審問官とその配下たち。

「こうなってしまっては仕方あるまい。邪魔ものどもを排除した後で村ごとすべてを燃やしてやろう」
 そうはさせるものかと動く猟兵たちだが、そこに『篝火を持つ亡者』たちが襲い来る。戦力としてはそれほどではないものの、数がいるだけあって厄介だ。


「露払いは済ませましょう。数がいては鬱陶しい......」
 さっと剣を抜き払い、踊るように亡者たちの眼前へと飛び出したヴィゼア・パズル(風詠う猟犬・f00024)。
「入り乱れていてはやり辛いでしょう?」
 そう言い放つと亡者たちを斬りつけながら、その間を駆け抜けていくヴィゼア。
 時折自身に向かって飛んでくる炎も、亡者たちを盾にし、するりと躱すことで難なく凌いでいく。

 亡者たちは数を生かし、束になって襲い掛かることで優位となるはずが逆に連携の弱さを突かれ翻弄されていくのだった。

「こうも集まってくれれば好都合です。さてさて、どれほど減らせるでしょうね?」
 気付けば誘導され、一か所へと集められていた亡者たち、これぞ好機とばかりにヴィゼアの〈黒時渡蝶の舞〉が放たれる。
『時渡り風に乗り、姿変えし蝶の翼よ......遊べや遊べ』
 手に握られた剣が解け、その姿を黒蝶ダリアの花弁へと変じると、ヴィゼアの操る風に乗り亡者たちを飲み込んでいく。
 勢いを増し吹き荒れる花の嵐は亡者たちを切り刻み、その手に握られた篝火をも打ち消していくのだった。


 広場の中央、未だ炎燃え盛る処刑道具の中から凛とした声が響いたかと思うと、その破片で亡者たちを巻き込みながら吹き飛んでいく。
「やっと正体を現しましたね!あなた達は私たち猟兵がお相手します」
 破壊された処刑道具と燻る炎の中から傷一つないシホ・エーデルワイス(捧げられるもの・f03442)が現れる。

 理解の及ばぬ光景に村人たちは武器を下ろし、中には奇跡が起きたとその場で跪き祈りを始める者までいる。

「あなた達が奮起し、戦おうとするのは嬉しいですがそれで怪我をされないか心配です。私は皆さんに生きて見届けてもらいたいです。さあ、ここから離れてください」
 そんな彼らにやさしい声で語りかけるシホ。
 村人たちは聖女だ、聖女様が降臨なされたと喜び、涙しながら広場から離れていくのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

御門・結華
アドリブやアレンジ歓迎致します。
ご主人様であるユウヤと参加です。

「マスター、油断は禁物です」
水のエレメントを選択し【精霊憑依】
水の精霊を纏い、青い【オーラ防御】を展開させます。
「炎には水を……行きますよ、ウンディーネ」
また【武器改造】でグレイブの水属性を操る力を強化。

マスターを後ろから【ダッシュ】で追随し、水流を纏うグレイブで【怪力】水【属性攻撃】さらに素早い切り返しで【2回攻撃】
「邪魔です」

炎が飛んできたら【火炎耐性】と【武器受け】を使い、水を纏うグレイブで【なぎ払い】
「無駄です」

篝火の影は【ジャンプ】で回避、空中から雨粒の矢による【範囲攻撃】
「ウンディーネ!」

危ない時はマスターを【かばう】


ユウヤ・シュバルツ
アドリブやアレンジ歓迎!
相棒の結華と参加するぜ!

「間に合ったか?」
鞘からダガーを抜き、両手で逆手持ちに構えるぜ。
「わかってる。殲滅するぞ!」
【先制攻撃】【ダッシュ】で敵陣に突っ込むぜ!

風の精霊を纏わせた【疾風刃】敵の急所を斬り裂く【鎧無視攻撃】を両手で【2回攻撃】
「いくぜ、シルフ!」

敵の攻撃は【視力】【聞き耳】【第六感】で【見切り】だぜ!
「見えてるぜ?」
炎が来たら【残像】で【敵を盾にする】また後ろから【暗殺】で首を斬り飛ばす!
「ちゃんと狙えよ?」
影が来たら【ジャンプ】で緊急回避し【空中戦】で風の魔力を纏わせた鋼糸で風【属性攻撃】【ロープワーク】で敵を纏めて斬り裂くぜ!
「シルフ、一気に行くぞ!」


シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎

聖女…ですか…(一瞬誇らしく思うものの、すぐに罪悪感が心を占めて)

私はそんなありがたい人ではない
のかもしれないのに…
私の罪が明らかにされた時
それを村人さん達が知ったら…

と思うものの村人さん達の眼差しを見て

例え私に大罪があり将来失望させるとしても
今この時!
希望が必要なら望まれる存在でありましょう!
と決意<覚悟、勇気>し村人さん達に応えます


【生まれながらの光】で味方の回復を優先しますが
さっきよりは積極的に攻撃する

【鈴蘭の嵐】を<2回攻撃、フェイント、鎧無視攻撃、誘導弾>で
なるべく多くの敵を巻き込めるよう移動しながら使います

敵の攻撃は<見切り、第六感、カウンター>で回避し反撃





「間に合ったか?」
「マスター、油断は禁物です」
 猟兵たちの攻撃と亡者たちの放つ炎が入り乱れる戦場、そこに新しく現れたのはユウヤ・シュバルツ(人間のシーフ・f01546)と彼をマスターと呼び慕う御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)の二人組。

「分かってる。殲滅するぞ!」
 ニヤリと笑いながら鞘からダガーを抜き放つと、それぞれの手に逆手に構えるユウヤ。

「炎には水を......いきますよ、ウンディーネ。『精霊よ、我が身に宿れ』」
 結華の方は水の精霊をその身に纏い、更には得物のグレイブを強化して炎への対策を怠らない。

「いくぜ、シルフ!『さぁ、スピード勝負といこうぜ?』」
 一拍の時を置き、敵陣へと真っ直ぐに飛び込んでいくユウヤ。
 亡者たちに反応する間も与えずに、風を纏った刃で的確に、そして念を入れて2回ずつ急所を抉っていく。

 そんな彼の後ろを結華も遅れずについていく。
「邪魔です」
 そう言って無造作に水流を纏ったグレイブを振り回し、素早く切り返しては亡者たちを薙ぎ払っていく。

 もちろん亡者たちとてただやられていくだけではない。彼らを明確な脅威と判断し、炎の塊を投げつけてくる。だが......

「見えてるぜ?」
 5感に加え第6感までフル活用し、残像を残しながら放たれた炎弾を余裕で避けていくユウヤ。
 虚像に惑わされ、目標を失った炎は味方を巻き込みながら消えていく。
「ちゃんと狙えよ?」
 そう呟きながらきょろきょろと辺りを見回す亡者の背後に現れると、一瞬で首を斬り飛ばしていく。

「無駄です」
 飛んでくる炎にも表情を変えず、水を纏ったグレイブで払いのけながら冷静に鎮火していく結華。
「ウンディーネ!」
 篝火の影を飛んで回避し、水の精霊に呼びかけると雨が降り始める。そのまま雨粒は矢となり亡者たちに牙をむいていく。

「シルフ、一気に行くぞ!」
 ユウヤに気付いた亡者が伸ばしてきた影を飛んで躱すと、あたり一帯に鋼糸を張り巡らせ、風を纏った糸で亡者たちをまとめて斬り裂いていく。

 そうして亡者たちが倒れていくなか、雨上がりの地にすっと着地するユウヤと結華だった。


「聖女、ですか......」
 村人たちの呼び方に、誇らしくも罪悪感を覚えるシホ・エーデルワイス(捧げられるもの・f03442)。

(私はそんなありがたい人ではないかもしれないのに......私の罪が明らかにされたとき、それを村人さんたちが知ったら......)
 その思いが少女の表情に影を差す。しかし、
(たとえ、私に大罪があり、将来彼らを失望させるとしても、今この時!希望が必要ならば望まれる存在でありましょう!)
 そう決意し、罪悪感を振り払うと真っ直ぐに敵を見据える。

「だから今、私にできることを!」
 味方への回復の手は止めることなく、前を向いて走り出すシホ。敵の攻撃を躱しながら、自らを囮に誘導していく。

「ここなら丁度よさそうですね」
 そうして急に立ち止まると、己を追いかけて集まってきた亡者たちの方を振り返る。
「どうか、あなたたちに安らかな眠りを......」
 シホの祈りの言葉とともに、鈴蘭の花弁が亡者たちを包み込んでいく。
 純白の花弁が散っていった後、そこに亡者たちの影は残っていなかった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

サラ・エルミーナ
「オイ、神へお祈りの準備は済んだか?」
「やっておくなら今のうちだぜ。」「だってよォ……」
「脳天ブッ飛ばされたら何も考えられねーだろ?」

言い終わると同時に【クイックドロウ】と【視力】で敵の頭部目がけて撃ち放つ。
当たっても外れてもすぐに【両手いっぱいの撃滅戦(アンダーサイド・ブラックボックス)】から手持ちの短機関銃を取り出し、連射力を活かして【2回攻撃】【援護射撃】【目潰し】を併用して制圧を狙うぜ。
近付いてきたヤツは【零距離射撃】で対応だ。
その際、【POW】対策として敵の狙いを逸らすように撃ちながら移動しないとな。
【SPD】対策は【視力】【暗視】で影の位置を確認しながら行動するか。





「オイ、神へのお祈りの準備は済んだか?」
 迫力のある歪んだ笑みを浮かべ、ゆっくりと残る亡者たちに近づいていくサラ・エルミーナ(小さな火薬庫・f00610)。

「やっておくなら今のうちだぜ」
 一歩、また一歩と、小さな体躯に見合わぬ殺気を放ち歩いていく。

「だってよォ......
 脳天ブッ飛ばされたら何も考えられねーだろ?」
 そう言い終わるや否や、サラは素早く異形体殲滅用拳銃、Crocodileを抜き、狙いを付けて弾倉が空になるまで撃ち尽くす。何が起こったか理解する間もなく、ただ頭から赤い花を咲かせ倒れていく亡者たち。
 しかしそれですべての亡者が駆逐できたわけではない。残る亡者たちは彼女をこそ最大の脅威として認識し、排除せんと殺到する。

「そっちから来てくれるっていうんなら、ちまちま撃たずに済んで楽だなァ!」
 空になった拳銃を放り投げ、お次はこいつだと言わんばかりに己の影から短機関銃を取り出し引金を引いていく。
 大雑把に連射しているように見えてもその実、炎を放とうとしている亡者から確かに仕留めていく。さらにはその小柄な体躯を生かし亡者たちの間をすり抜けて手近な的には頭に一発、ついでに念のためもう一発、ゼロ距離でお見舞いしていくサラ。

「っと、コイツで最後か。味気ねェな」
 気づけば残る敵はあと一体。その亡者もすでに地に伏し、周囲には炭となり崩壊していく躯の山がある。

「じゃあな。アバヨ」
 そう吐き捨てておもむろに狙いを定めると、そっと引き金を引くサラ。そうして銃声の残響とともに炭となり崩れ消えていく亡者。

「それで、残ってるのはあとはアレだな」
 次なる獲物に目を付けると、口を大きな三日月の形に歪ませて獰猛に笑うサラであった。

 亡者たちはすべて倒れ、配下のいないジャック・ザ・カーニバル。城壁は堕ち残るは砦のみ。だが侮ることなかれ、猟兵たちは今一度気を引き締めて相対する。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『ジャック・ザ・カーニバル』

POW   :    汝、肉に別れを告げよ
戦闘中に食べた【肉】の量と質に応じて【炎が活性化し】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
SPD   :    ヘルファイアゴースト
レベル×1個の【髑髏】の炎を放つ。全て個別に操作でき、複数合体で強化でき、延焼分も含めて任意に消せる。
WIZ   :    ジャックブレイズ
対象のユーベルコードを防御すると、それを【頭頂部の炎に映し出し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はネフラ・ノーヴァです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●『ジャック・ザ・カーニバルを討ち倒せ』

「フッ......あれだけいて全て討ち取られるとは、まったく情けない配下どもだ......」
 先程までいた亡者たちを嘲り、猟兵たちに向かい合うジャック・ザ・カーニバル。
「だがいいだろう、此処まできたならオレも本気を出そうじゃないか。そしてお前たちを倒した後にまた配下を集めればいいだけの話だ」
 炎が激しさを増し、燃え盛るカボチャ頭から熱気が押し寄せる。あまりの熱気に猟兵たちも思わず竦んでしまうほどだ。
 そんな猟兵たちを見て、ジャック・サ・カーニバルはその口を大きく歪ませ挑発する。

「お前たちはオレの楽しみを邪魔してくれたんだ。報いを受ける準備はいいだろうな?」
シホ・エーデルワイス
アドリブ&味方と連携歓迎

っく!何て業火なの…
亡者の炎とは比べ物にならないわね…

でも…ここで私達が負けたら…
(村人さん達の事を想い)
もう誰もあなたの炎で焦がさせはしません!

引き続き【生まれながらの光】で味方の回復を優先します。
<覚悟と勇気>で村人さん達に疲労を見せない様に注意します。

狙われたら<見切り、第六感>で攻撃の軌道を見極めつつ
聖銃二丁で
<クイックドロウ、カウンター、スナイパー、誘導弾、オーラ防御、武器受け>
を駆使して舞うような動きで敵の攻撃を弾いて防ぎます。

隙があれば【銃奏】を<クイックドロウ、2回攻撃、スナイパー、誘導弾>で攻撃します。
あなたこそ命を粗末にした報いを受けてもらいますよ!





「さあて、お前たちは念入りに、じっくりこんがり焼いてやろうじゃないか。クックック」
 空気をも焦がすほどの熱気を放ちながら、ジャック・ザ・カーニバルは高らかに嗤う。猟兵たちを目前にしてもその笑みは消えるどころかさらに深まっていく。

「っく!なんて業火なの......亡者の炎とは比べ物にならないわね......」
 放たれる熱気をその肌で受け、苦悶の表情を浮かべるシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)。
「でも......ここで私達が負けたら......もう誰にもあなたの炎で焦がさせはしません!」
 一瞬炎に怯み、膝をつくシホ。だがその時、彼女の脳裏に浮かんだのは彼女のことを応援してくれた村人たち、彼らのことを想えばこの程度の業火、何たることはないと気を引き締め、立ち向かう勇気が生まれてくる。
「だから皆さん!絶対に勝ちましょう!」
 拳を握りしめ、負けるものかと立ち上がる。自身も疲れているというのに『生まれながらの光』を使い、傷ついた猟兵たちを癒すために奮起するシホだが......

「クック......威勢がいいのは結構だ。だがそんなヘロヘロな身体でオレと戦えるというのかな?そら、ちょっとしたプレゼントだ」
 新しいおもちゃを見つけたと嗤うジャック・ザ・カーニバル、彼の放つ炎を纏った髑髏が赤々と眼を輝かせ、シホ目掛けて飛んでくる。

「あなたこそ!命を粗末にした報い、受けてもらいますよ!」
 相対するシホは二丁の聖銃を抜き放ち、『銃奏』をもって銃弾の雨で返礼する。
 襲い来る髑髏は銃弾に撃ち抜かれ、落とされていく。シホとジャックの間に残火を散らし、消えていく炎たち。

「だが悲しいな、お前だけでは力が足りない。残念だったな」
 最初は互角に見えた撃ち合いも、徐々にシホが劣勢に追い込まれていく。全て撃ち落とすには手数が足りず、オーラで防ぐのもまた間に合わず、そうして髑髏に飲まれ弾き飛ばされるシホ。

「まだ、まだ私たちは負けていません!ここからが勝負です!」
 それでも彼女の目に灯る光は未だ消えず、吹き飛ばされてもなお立ち上がり、戦おうとするシホだった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

御門・結華
ユウヤと参加します。
アレンジやアドリブ歓迎です。

水の精霊ウンディーネを【精霊憑依】した状態で、ユウヤの前に立ち
「マスター、私が先行します」
【ダッシュ】で突撃。

敵の炎は、身体に纏う青い【オーラ防御】【防具改造】【火炎耐性】と【武器改造】で水の力を強化したグレイブで【武器受け】纏めて【なぎ払い】ます。
「ウンディーネ!」
もし、ユウヤへ攻撃が来たら【怪力】で【かばう】や【援護射撃】の水流で炎を消します。
「マスターには指一本触れさせません」

水流による【属性攻撃】【2回攻撃】
「全力でいきます」
敵がコピーして水流を返して来たら『氷のエレメント』を使い水流を凍らせ動きを封じる【時間稼ぎ】
「マスター、今です!」


ユウヤ・シュバルツ
結華と参加!アドリブやアレンジは歓迎だぜ!

真の姿として風の精霊シルフを体に憑依させる。
「わかった。援護は任せとけ!」
結華の後ろから『風霊銃』を構え【クイックドロウ】【先制攻撃】【属性攻撃】
「まずはこっちから行かせてもらうぜ!」

敵の炎が飛んできたら結華がカバーしきれない分を【視力】【見切り】【支援射撃】で撃ち落とす。
「ありがとな。こっちは大丈夫だ!」

結華が氷魔法を使用したら、敵へ【ダッシュ】する。
「よし、任せとけ!」
攻撃は【第六感】【残像】で回避しながら【鎧無視攻撃】の【八咫烏】を打ち込む。
「いくぜ、奥義【八咫烏】」
そのまま【2回攻撃】で『強化鋼糸』で敵の動きを封じ【時間稼ぎ】
「決めろ、結華!」





 ただそこに居るだけで熱波を放ち、猟兵たちを苦しめていくジャック・ザ・カーニバル。だがしかし、猟兵たちとてなにもそこに突っ立っているだけではない。

「マスター、私が先行します」
「わかった。援護は任せておけ!」
 交わす言葉は短くも、気心の知れた二人にはそれで十分事足りる。御門・結華(色褪せた精霊人形・f01731)はユウヤ・シュバルツ(人間のシーフ・f01546)に援護を任せ、自らはジャックへと突っ込んでいく。

「なんだ?次はお前が相手してくれるのか?その小奇麗な顔をこんがり焼いて鏡を見れないようにしてやろうじゃないか!」
 下卑た笑い声を上げながら、ジャックは標的を結華へと見定める。噴き出る炎が髑髏の姿を形どり、彼女目掛けて放たれる。

「ウンディーネよ、我が身に宿れ!」
 結華の呼びかけに水の精霊が応えその身に宿り、さらには彼女の持つ武器を強化していく。飛来するジャックの炎は水を纏ったグレイブで振り払い、捌ききれないものは青いオーラを纏ったその身をもって防いでいく。

「まずはこっちから行かせてもらうぜ!」
 結華がジャックへと駆け寄り、その気を引いている隙に、ユウヤは風霊銃を構えその引き金を引く。風を纏った銃弾が炎の髑髏を撃ち抜き、ジャックを穿つ。

「ッ......まずは男の方から始末してやろう!消し炭になれ!」
 結華の方に気を取られていたために風の銃弾をまともに喰らったジャックは慌ててユウヤへと炎を放つ。

「ウンディーネ!」
 だがそれも強引に割り込んだ結華により邪魔されてしまう。彼女の持つグレイブから伸びる水流が炎弾を纏めて飲み込み鎮火していく。
「マスターには指一本触れさせません」
 静かに、しかして確かにそう宣言する結華。その決意はジャックだけでなく己へも向けたものか。

「ありがとな。こっちは大丈夫だ!」
 自らも炎弾を撃ち落としつつ、かばってくれた結華へと感謝を告げるユウヤ。

「全力で行きます」
 水流を巧みに操り、炎を防ぎながらジャックへとその先端を伸ばすと、今度は氷のエレメントを用いて冷気を操作しジャックの足ごと凍らせる結華。
「マスター、今です!」

「よし、任せとけ!」
 結華のかけ声を聞くや否や、急ぎジャックへと走るユウヤ。苦し紛れの炎を残像で躱し、一気に近づくと必殺の蹴りを放つ。
「いくぜ、奥義『八咫烏』」
 三連の蹴りを打ち込むと、そのまますれ違いざまに鋼糸でジャックを縛り上げる。『八咫烏』により技を、そして鋼糸により動きを封じられるジャック。
「決めろ、結華!」

「はい、マスター!」
 雁字搦めのジャック目掛けて氷の棘が濫立する。結華の足元から放たれた氷筍は大地を砕き、ジャックを貫きはね飛ばしていく。

「流石に今のは堪えたな......だがその程度じゃあオレは殺れないぜ?」
 土を払いながらゆっくりと立ち上がるジャック。二人による抜群のコンビネーション攻撃で傷を負っているがそれでも彼を倒すには至らない。

「だけどオレたちだってまだまだやれる。だな、結華?」
「はい、もちろんですマスター」
 そっと言葉を交わし、再度武器を構え気を引き締めるユウヤと結華。ジャックはいまだ健在、だがそれは猟兵たちとて同じこと。戦いはまだ始まったばかりなのだから。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

源・ヨーコ
村人を扇動して無実の人を焼き殺す。まさに鬼畜!
許せないっすね。その不埒な悪行三昧、きっちり清算してやるっすよー!

炎には炎!
ブレイズフレイムで全身を覆い、熱気を遮断し炎弾の威力を和らげるっす。
後は気合っす! 下手な小細工はせず、ダメージ覚悟で正面から突っ込んでぶちかますっす!
自分の拳も燃えてるんすから、相手の頭が燃えてても何の関係もないっすね。頭部めがけて怒りの鉄拳をぶちかますっす!





「村人を扇動して無実の人を焼き殺す。まさに鬼畜!許せないっすね。その不埒な悪行三昧、きっちり清算してやるっすよー!」
 そう言ってジャック・ザ・カーニバルへと指を突き付け挑発するのは源・ヨーコ(鉄拳制裁・f13588)。

「お前みたいな小娘に何かできるとでも?」
 ヨーコの挑発を聞いたジャックは、彼女の方へと振り向き、自らの炎をさらに昂らせる。

「炎には炎っす!」
 自分自身を炎で覆ってしまえばジャックの熱気も届かない。そう考えたヨーコは『ブレイズフレイム』で全身を覆う。
 全身を燃え上がらせながら相対するジャックとヨーコ。

「真似をすれば勝てるとでも思ったか?」
 ジャックが嘲るようにヨーコへと炎の髑髏を飛ばしていく。
「オマエの炎、果たしてどれくらい持つかな?」

「そんなこと、関係ないっす!」
 ジャックへと近づいていくほどにその数と威力を増していく炎弾をその身に受けながら、それでもヨーコは一切怯むことはない。下手な小細工など不要とばかりに正面から突き進んでいく。
 いくら炎を叩き付けても歩みを止めない敵、その光景に逆にジャックの方が怯えの色を見せる。

「な、なんだキサマは?オレの炎が効かないだと?」
 ジャックが狼狽えている間に最後の距離を一投足でヨーコが詰める。

「痛かったっす!でも頑張って耐えたっすよ!」
 そう言って拳を大きく振りかぶるヨーコ。彼女の口は笑っていても、その目は冷めたままだ。
「自分の怒りの鉄拳を思い知るがいいっすよ!」
 凄みのある笑みを浮かべたまま、振りかざした拳をジャックのカボチャ頭へと叩き付け、盛大に殴り飛ばしたヨーコだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アレクシア・アークライト
 魔物が神の名を使って魔女狩りだなんて、醜悪にもほどがあるわ。
 この世界の神様が何もしないっていうんなら、せめて魔物狩りはさせて貰うわよ。

・相手が放つ炎は念動力で逸らす。
・逸らしきれない炎や相手の頭部の炎は五層の力場で防御する。

 貴方の炎は見えるけど、私の力は見えも聞こえもしないわよ?

・念動力で相手の四肢を掴み、動きを制限する。
・【空間操作】で両足先を切り落として逃げられないようにし、順次、部位を切り落としていく。

 私の名において判決を言い渡すわ。
 判決は死刑。
 異議は認めないわ。
 火炙りにされた人達の痛みと苦しみ、その万分の一でも味わってから死になさい。


シホ・エーデルワイス
アドリブ歓迎
味方と連携希望

内心
(とはいえ…私は手詰まりね…
手持ちの攻撃UCは全て使ってしまい
同じ手が通じるとは思えません…
回復支援もこれ以上は疲労が…
となるとあの手しか…でもこれを使ったら…)

いえ
躊躇っている場合ではありませんね

敵の視界を遮る様に【鈴蘭の嵐】を放ち
それに隠れて<目立たない、忍び足、迷彩、ダッシュ、捨て身の一撃>
で近づいて組み付き
真の姿(首と手首足首に枷が付き
罪悪感を具現化した鎖が敵を巻き込んで絡みつく)
を開放して【贖罪】を使用

皆さん私は大丈夫ですから私ごと攻撃して下さい!

戦後
私の咎人姿を見た村人達が失望の眼差しを向けてきたら
逃げ帰る

杞憂だったら
疲れが出てきて倒れて寝てしまいます





「魔物が神の名を騙って魔女狩りだなんて、醜悪にもほどがあるわ。この世界の神様が何もしないっていうんなら、せめて魔物狩りはさせて貰うわよ」
 アレクシア・アークライト(UDCエージェント・f11308)がジャック・ザ・カーニバルを見据えて鋭く言い放つ。

「ほざけ、この世界にいる神はオマエ達の敵だろう?」
 傷口から炎をなびかせ立ち上がるジャック。ダークセイヴァーの神とは即ち異端の神々。夜の闇に跳梁跋扈し人々の嘆きを糧とする存在だ。
「だからオレはオレの好きにさせて貰う。それだけのことだ!」
 そう叫ぶとアレクシアに向かって炎の塊を飛ばしていく。

「あらそう?でも私のすることは変わらないわ。それにあなたの炎は見えるけど、私の力は見えも聞こえもしないわよ?」
 幾数もの炎が飛来する。アレクシアはそれらを慌てることもなく念動力で逸らし、防いでいく。

 自分の炎が通じないと見るや、アレクシアが防御に徹している合間に今度は炎を纏め、巨大な髑髏を形成していくジャック。
「果たしてこれが防げるかな?オマエ達はいい加減目障りだ、炭も残さず消えてしまえ!」
 喚きながら巨大な炎の髑髏を解き放とうとするジャック。だが突如現れた無数の鈴蘭の花弁がその炎ごとジャックを覆い包んでいく。

 鈴蘭の嵐が晴れると、そこに居たのは真の姿を開放しジャックに組みついているシホ・エーデルワイス(捧げるもの・f03442)。首と四肢につながれた枷から伸びる鎖がジャックを巻き込んで絡みつき、互いに身動きが取れない状況に持ち込まれている。
(攻撃のユーベルコードは使い切ってしまいましたし、これ以上の回復支援は疲労が......となるとこの手しかもう......)
「いえ、躊躇っている場合ではありませんね」
 そっと呟いたシホは『鈴蘭の嵐』でジャックの視界を封じている間にそっと気配を隠して近づき、組み付いたのだった。
 そしてシホに残された手段、それは『【贖罪】償いの時間(ラクニハシネナイノロイ)』を使い、自身を動けなくする代わりに攻撃を受け付けなくすることでジャックを捉え、他の猟兵たちに自分ごと攻撃してもらうこと。
「皆さん!私は大丈夫ですから私ごと攻撃してください!」

「くそがっ!離しやがれ!」
 シホに捕まり身動きが取れないジャック。せっかく作りだした巨大な炎も鈴蘭の嵐に消されてしまったがそれでもまだ炎は操れる。
 もがきながら炎を生み出していくがそれも作り出したと思うやかき消されていく。

「みっともないわね。いい加減諦めなさい」
 念動力を使って握りつぶすかのように炎を消したアレクシア。なおももがくジャックを空間ごと念動力で固め、ただ死刑を宣告するために近づいていく。
「私の名において判決を言い渡すわ。判決は死刑。異論は認めないわ」
 冷たい声でそう宣告すると、アレクシアの『空間操作(スペイシオキネシス)』によってジャックの周囲の空間が軋み、ジャックを巻き込んで断裂していく。
「火炙りにされた人たちの痛みと苦しみ、その万分の一でも味わってから死になさい」

「畜生!オレは、もっと......」
 最後の言葉も宙に消え、あっさりと細切れになり灰と化すジャック。彼のいた場所に残ったのは戦いの疲れからか、いつの間にか眠ってしまったシホだけだ。

 こうしてまた一つ、猟兵たちの戦いは終わった。村人たちの感謝の言葉を背に受け、動けぬ仲間を担いで帰路につくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年03月07日


挿絵イラスト