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強欲道場をうち破れ!

#封神武侠界 #人界 #道場破り

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●道場経営はつらいよ?
「「破ッ! 破ッ! 破ッ!」」
 響き渡る門下生達の声が、道場が居を構える山間に響く。
 音よりも速く、巨岩さえも砕く必殺の拳を放てるよう彼ら、彼女らは珠の汗を飛ばす。
 だが、修練に励む姿はどこかやつれており、修業どころではないことは一見して解るほど。
 そこにはそんな情熱をあざ笑う、悪しき思惑が渦巻いていた――。

●冥導拳の背景
「ごきげんよう。皆さんおまちかね……というのはなんですが、《封神武侠界》での事件ですよ」
 新たに発見された世界より、李・蘭玲(老巧なる狂拳・f07136)は予知した事件をさっそく持ち帰ってきた。
「場所は人界、UDCでいう漢中市の山中です。美しい山嶺に囲まれ、温暖湿潤の素晴らしい土地なのですが、ここにある出来たての道場主が脱走したオブリビオンと発覚しまして」
 今までは《封神台》と呼ばれる、仙界の至宝に閉じ込められていたが、何者かによってそれが破壊されたことで、閉じ込められていたオブリビオンが各地に出現しているのだという。

「で、この冥導拳(めいどうけん)という道場なんですが、弟子入りを希望する者には“多額の入門料”を支払わせるのです。その金額が、日本円にして“およそ1000万円”……授業料にしちゃあ、ちょいとお高いですよねぇ?」
 建物自体は古びた屋敷を改修した形跡があるものの、豪勢な建造物というわけではない。
 つまり、
「目的は私腹を肥やすのみで、実際はデタラメな修行法を教えているのでしょう。しかし剛力無双であるオブリビオンのパワーは本物。巨大な大岩を粉砕するなり、適当な方法で信頼させられるのもまた事実……そこで」
 蘭玲はキッパリと言い放つ。
「皆さん、“道場破り”に行ってください」
 道場破り――すなわち件の道場主たるオブリビオンを打倒することで、道場そのものを取り潰すこと。

「いきなり道場破りにいけば門下生が勝負を挑んでくるでしょうが、目を覚ましてもらう意味で、軽くあしらっておいた方がいいでしょう。門下生以外にも、なにか仕掛けがあるかも知れません。気をつけてくださいね?」


木乃
 木乃です! 中華世界ヤッター!
 という訳で詐欺行為を働くオブリビオンの道場破りをお願いします!

『第一章:冒険』
 道場破りにやってきた猟兵を、門下生が迎え撃とうと襲いかかってきます。
 食事もろくにとっていないのか、やせ細った姿の者ばかりで、動きもフラフラしています。
 闘志を静める方法があれば大人しくなるかも?

『第二章:集団戦』
 オブリビオンが用意した凶暴な生物が追い払おうと現れるでしょう。
 これを突破し、道場主の元へ急行してください!
『第三章:ボス戦』
 冥導拳の道場主を騙るオブリビオンとの決戦。
 剛力をもつ強敵ですので、心して挑みましょう!

 以上です、それでは皆様のご参加をお待ちしております!
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第1章 冒険 『道場破り』

POW   :    向かってくる弟子達をちぎっては投げる

SPD   :    弟子達の妨害を掻い潜り、道場主のもとを目指す

WIZ   :    弟子達を説得し、道場主の支配から解放する

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

エピテ・ミュアー
まあ、とても強き強欲の気配
なんて…素晴らしい!
ですが、門下の方はそうでない様子。信徒にも同じく欲望の解放を促さなければいけません。

では道場をお破りしつつ◆落ち着いて挨拶をしましょう
攻撃は下半身の剛体やラスボスアーマーで防いで語りかけてみます
成程、金銭も捧げ食事も控えて禁欲にて鍛えれば強くなると。それはいけません。欲こそが人の活力、前へ進む力です。抑えずに解放してこそ心も救われます。

という訳で皆様の抑えている食欲の想念を引きずり出し喰らいUC発動
料理人や木の実を無限に生やす植物の姿をした暴食獣を生み出し
料理や木の実で皆様の空腹を満たしましょう
では皆様は食事をそのままどうぞ
私は道場主にお目通りを…


片桐・公明
【POW】
道場の門を蹴破るようにして突入する
「たのも~。著名な拳法家が居るらしいのできました。」
「興味は有るけど、あいにく別の武道流派の人間なのよね。」
「だからここには、看板と師匠の首をもらいに来ました。よろしくね。」

向かってくる弟子はUCを使用して迎撃
ただし死なない程度に加減しつつ適当に投げ飛ばす

「やっぱり弱者に全力は出せないわね。」
「自分の姿を鏡で見なさい。そのどこが武道家なのよ?」
「よく食べ、よく寝て、よく鍛錬。それが基本よ。」

「あ、そういえば名乗っていなかったわね。
私は片桐公明。極東の出身だけど諸葛亮の子孫よ。」
(絡み、アドリブ歓迎です。)


劉・涼鈴
たのもー!
私の名前は劉・涼鈴! 劉家拳伝承者!
お金を騙し取る詐欺師の魔教、成敗しに来たよ!
道場主を出せ!

門下生の攻撃を【見切って】【受け流す】!
……って言っても、ひょろひょろじゃん、当たっても痛くなさそう
型も滅茶苦茶だし、ホントに何も教えてないっぽいね

【劉家奥義・鷹爪嵐迅脚】!
本気じゃなくって、軽~く当てる程度に加減する!
軽気功で身軽になって、相手の繰り出した拳の上に乗ったりして実力の差を見せつける!(パフォーマンス)
【功夫】が足りてないよ!

動揺させたところで地面に降り立って、力強く構えて【覇気】を放つ!
相手にならないね!
こんなトコより、劉家の門下生にならない?


エダ・サルファー
強くなりたいって純粋な思いを利用するとは、一人の格闘家として許しがたい!
この似非道場もオブリビオンも、私の全力を持って叩き潰す!

しかし門下生の人たちは騙されてるだけなんで、殴るのは本意じゃない。
なんでここはドワーフ式金縛法だな!
道場破りの名乗りを上げて門下生たちが集まってきたら金縛法を使って眠らせるよ!
んで、その後眠った門下生たちを起こして、
「私の気合一発で気を失うようでは正しく鍛錬が出来ていない」
「そもそもそんなフラフラでは強くなれるものもなれない」
「現に今目を覚ましてからのほうが調子がいいでしょ」
みたいなことを言って説得するよ!
眠るのも体力が回復するのも金縛法の効果だけどそこはまあ秘密で。



「たのもー!」
 威勢のいい声にあわせ、分厚い門戸(もんど)がはじけ飛ぶ。
 年季が入っていたとはいえ、蹴破るにはそれなりに苦労するレベルのもの……それが爆散したのだ。
 門下生達は驚きに身を強ばらせ、砂煙の向こうを注視する。
 現れたのは若い娘が4人。
「私の名前は劉・涼鈴! 劉家拳伝承者! お金を騙し取る詐欺師の魔教、成敗しに来たよ!」
元気いっぱいの劉・涼鈴(鉄拳公主・f08865)と、余裕を感じさせる佇まいの片桐・公明(Mathemの名を継ぐ者・f03969)
 そして、ゴーレムじみた下体のラスボス少女、エピテ・ミュアー(欲を崇める教徒にしてボス・f31574)と最小&最年長のドワーフ聖職者、エダ・サルファー(格闘聖職者・f05398)が敷居をまたぐ。
「な、なんですか、扉を蹴破るなんて野蛮な……なにが目的ですか!?」
「著名な拳法家がいるらしいと聞いて。ついでに看板と師匠の首ももらいに来ました、よろしくね?」
 公明の堂々たる“道場破り”宣言に、もともと悪かった門下生の顔色がさらに変化する。

 その反応をエダは見逃さなかった。
(「強くなりたいって純粋な思いを利用するとは、一人の格闘家として許しがたい!」)
(「これはこれは、長らく満足な食事をできていないご様子。……奥より感じる《強き強欲》のように、欲望の解放を促してあげなくては」)
 クスクスと微笑むばかりのエピテを不気味に思ったのか、冷や汗をかく門弟達は拳を構える。
「お師さんは瞑想中です、なにより扉を蹴破るような不作法者は通せません――お覚悟!」
 息巻いて飛び出した門下生らに、公明と涼鈴が対抗する姿勢をみせる。
 ……が、それは赤子の手をひねるよりもカンタンなものだった。
 舞うように繰り出される公明の投げ技に、宙をきりもみしていき。
 軽気功でヒラリとかわす涼鈴の跳び蹴りに、踏ん張りも効かず、ド派手に転倒する。
「ひょろひょろじゃん!? 型もメチャクチャだし、当たっても痛くなさそう……」
 ここの道場主はなにも教えていない――それを確信し、汗ひとつかいていない涼鈴は肩をすくめた。

 予想以上の手応えのなさに公明は盛大に息を吐く。
「やっぱり弱者に全力は出せないわね……自分の姿を鏡で見なさい。そのどこが“武道家”なのよ?」
 叱りつける公明に「なにを!?」と数人が睨みつけるが、見た目通りスタミナはないらしく、無様に転がされたまま。
 根性だけは身についているようだが、それだけでは《武人》とは名乗れまい。
「功夫が足りてないよ、相手にならないね! こんなトコより、劉家の門下生にならない?」
「で、でも、入門するときあれだけ支払ったんだもの、続ければもっと鍛えられるハズ――」
 自身の流派に誘う涼鈴に、門下生達はあきらかに渋っていた。
 多額の入門料を支払った手前、『自分が騙された』と認めたくないのだろう。
「そんなフラフラでは強くなれるものもなれないってば! 現に今、私達に拳を当てられた人はいた?」
 エダのド正論に門下生達はぐうの音も出ず、すっかり黙り込んでしまった。
「金銭も捧げ、食事も控えて、禁欲にて鍛えれば強くなるとお考えなのですね。それはいけません。欲こそが人の活力、前へ進む力です。抑えずに解放してこそ、心も救われます」
「こ、これは持ち金がなくて、飯が買えなかったというか……」
「よく食べ、よく寝て、よく鍛錬。それが基本よ。土台を疎かにしたら、どんなに立派な建物だって崩れるんだからね?」
 公明達の言葉を聞いてか、誰かの腹の虫が『グゥゥ~』と大きな声を上げる。
 それを聞いて、エピテはエダにチラと視線を送った。
「それじゃ、眠れ!」
 エダのドワーフパワーは門下生を飲み込み、気絶させていく。
 その間に、エピテは自身の背から木の実や腕をいくつも生やす、暴食の獣を創造する。
「夢心地に過ごしていただく間に、飢えた欲を満たすご用意を――たっぷりと欲望を満たしてくださいね?」

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

バルタン・ノーヴェ
POW 連携アドリブ歓迎!

HAHAHA! ドーモ、道場破りデース!
意気揚々と武装して殴り込みマスガ……迎え撃ち出てきたエブリワンを見て考えマース。
師匠の前に弟子が相手になるのはわかりマスガ、皆やせ細ってマース。
そんな体調管理では満足にバトルもできないデショー?
戦う前に腹ごしらえをどうぞデース!

『格納型メイド用キッチン』を展開して、おいしい料理を作りマース!
風土と胃腸を考え、塩味の効いた刀削麺を提供しマショー!
少々お待ちくだサーイ! はい、どうぞデース!

調理パフォーマンスで力量をアピールしつつ、おいしいごはんでおなか一杯になってもらいマース!
これでもまだ闘志が残っているなら、相手になりマショー!


叢雲・凪
SPD

「どうも 冥導拳の皆さん… 叢雲流迅雷カラテ継承者 ジンライ・フォックスこと 叢雲・凪です」(正門から堂々と立ち入り 奥ゆかしいアイサツ! あえて素顔)

「… 門下生にろくに食事をとらせていないとはな。 カラテやクンフーの根底には食事がある。」

「まぁ 落ち着いてくれ。同じ格闘者としてキミたちを見過ごせない」

というわけで 【優しさ】+【料理】を用いて事前に用意していたカセットコンロと土鍋を使い 秘伝のジンライ・鍋を振舞おう。お粥をベースに旬の薬草を使った回復鍋だ。

「薬膳を用いた回復料理だ。多めに持ってきているからおかわりもあるよ」

「格闘技を志す者に悪人はいない… ボクのお父さんの受け売りだ」



 気絶……否、眠りこけていた門下生らを、寝かしつけた張本人であるエダが揺さぶり起こす。
 先ほどの乱闘(一方的に吹っ飛ばされていただけ)でスタミナ切れしたらしく、すっかり起き上がる元気はなくなっていた。

 けれど周囲には、そんなションボリ門下生達の元気を呼び覚ます、ご馳走の香りが漂っていた!

「クス、目が覚めましたか?」
 品よく笑みを浮かべ、エピテは暴食獣に作らせた木の実の料理を並べていく。
 料理を用意していたのは彼女だけではない。
《格納型メイド用キッチン》を展開したバルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)と叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)もカセットコンロと土鍋で自慢の手料理を作っていた。
「HAHAHA! グッドモーニング・エブリワン! 腹ごしらえがまだだと聞いたので、おいしい料理を作りマーシター!」
「どうも、冥導拳の皆さん……叢雲流迅雷カラテ継承者のジンライ・フォックスこと、叢雲・凪です」
 あえて狐面はつけず、素顔のまま奥ゆかしく挨拶する凪達が、門戸を蹴破った不審者の同朋である……それを話の流れで理解したからか、門弟らは互いの困惑する顔を見合わせていた。

「難しいことは置いておいて、まずはいっぱい食べてくだサーイ!」
 陽気に宣言するバルタンは片手に小刀、片手に板張りにした生地を掲げる。
 小刀で生地をなでるよう削りはじめると、グツグツと茹だった鍋の中に飛びこみ、細くなった生地は勢いよく踊りだす。
 ――バルタンは地元の味と、弱った胃腸に優しい刀削麺をチョイス。
(「門下生にろくに食事をとらせていないとはな……カラテやクンフーの根底には食事があるというのに」)
 一方、もくもくと土鍋を煮立たせている凪は秘伝のジンライ・鍋を用意。
 とろとろに煮込んだ白米に、滋養効果のある薬草を取り入れ、栄養面もしっかり考慮した逸品である。
 
「ゴクッ……う、美味そう」
「でも食べて大丈夫かな?」
「腹、減ったなぁ……」

 生唾を飲み下し、雨ざらしの仔犬のような声でヒソヒソ話しこむ門下生に、仁王立つエダが腕を組んで見下ろす。
「私の気合一発で気を失うようでは正しく鍛錬が出来ていない、なにごとも身体が資本! 強くなりたいなら食べる、だよ!」
 ハキハキとしたエダの物言いが説得力に繋がり、エピテの地産地消(?)木の実料理、凪の秘伝ジンライ・鍋、バルタンのあっさり塩味な刀削麺を門下生らは受け取るや否や、ガツガツと口の中にかきこむ。
「むぐ、あむ、ぅ、うまァァーーーーーーーーーーーーーいいッッッ!!!」
「この薄い味つけ、絶妙な麺の歯ごたえ、久しぶりにご飯を食べた気がする……グスッ」
「ああ、このお粥、お母さんが風邪引いたときに作ってくれたヤツを思い出すなぁ」
 両眼を発光させたり、号泣しながら頬ばったり、アルカイックスマイルを浮かべるなど。
 ――反応は異なるながら、門下生はすっかり虜になっていた。
「薬膳を用いた回復料理だ。多めに持ってきているからおかわりもあるよ」
「それは嬉しいけど、まだもらっても良いのかい?」
「武の極みを志す者に悪人はいない。……ボクのお父さんの受け売りだ」
 冥導拳の門下生は、騙されてはいたがガッツのある者ばかり。
 再起する道へ繋げてあげたい、それがせめてもの後押しだと凪は思った。「オーゥ? いっぱい作った刀削麺、品切れデース! 皆さん、お腹いっぱい・元気いっぱいデスネー? ではリベンジマッチしたい人、バルタンが相手になりマショー!」
 まだ戦う気のある者はいるか、バルタンは挙手を求める。

 しかし、門下生らも道徳心がない訳ではない。
「こんなに美味しいご飯、食べさせてもらったのに……ねぇ?」
「足止めしたのが、むしろ申し訳なくなってきたよね」
 かつて『男をオトすなら胃袋を掴め』という教訓があったように、美味しい料理とは万人を魅了してしまう。
 欲望と愛情が紙一重である故か、欲望を発散した門下生らは敵対する意志を失っていた。
 ……だが、その様子を道場主は屋敷から見ていたのだろう。
  屋敷から見計らったように現れた影は、地を這うようにグルルと唸り声をもらした。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『虎』

POW   :    虎視眈眈
予め【敵を睨みつけて唸る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    猛虎幻翼
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ   :    三回攻撃
【爪・爪・牙の連続攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。

イラスト:史牙空兎虎

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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●邪染猛虎
 屋敷から現れたのは無数の虎。
 封神武侠界において“強さの象徴”にして“孤高の存在”とされる、荒ぶる強さの体現者。
 しかし、それはただの虎ではないと、猟兵ならばすぐに察するだろう。

 ――あれは、オブリビオンだ。

『グルルルゥ……』
 血走った眼の巡らせる視線は、獲物を品定めする狩人のそれ。
 口の端からだらしなく垂れ落ちる唾液が、《彼らも空腹なのだ》と露骨に示す。
「と、と、トラだァー!?」
 弟子たちも知らされていなかった強者の存在に、混乱と恐怖に叫びをあげて壊れた門戸から飛び出していく。

 食事も済ませたばかりだ、避難をサポートしなくても問題ないだろう。
 逃げまどう獲物に興味はないのか、対峙しようと居残る猟兵にめがけ猛虎は飛びかかった。
悪魔乃悪魔乃悪魔乃・悪魔の悪魔の悪魔の
悪魔乃悪魔乃悪魔乃・悪魔の悪魔の悪魔の、悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の拳伝承者×悪魔召喚士……悪魔召喚拳士クマノア推参。もしこの名前に文句があるなら、クマノアのバカ両親に言ってください。ええ、是非ともお願いします。

クマノアの悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の拳、受けてみてください!

指突が命中した虎には、ダイモンデバイスの能力で獄炎の術を操る悪魔アスモデウスを憑依です!名付けて、アスモデウスデビルキングデーモンヘルブレイズファイアーファイタータイガーです!……は?どこが変な名前ですか?こんな最強にカッコいい名前じゃないですか!?

使役して獄炎の吐息や虎の能力で戦わせます!


劉・涼鈴
ふふー、虎か、いいね!
やっぱ虎殺しは武名の基本だよね!
ほらほら、かかって来なよネコちゃん(挑発・パフォーマンス)

動きをよーく【見切って】爪を躱すよ!
今は無手だからね、引っ掛かれたら痛いし!

ぐいっと踏み込んで、アッパーで顎をかち上げてやる!
どりゃー!

空中ジャンプで躱されてカス当たりになっても、当たりさえすれば充分!
私の【功夫】なら、次の一撃はクリティカルヒットだ!

飛び掛かって来たらこっちも懐に踏み込んで(捨て身の一撃)、【怪力】の【劉家奥義・飛龍轟天撃】!
そっちが虎ならこっちは龍だ! どっせーい!


エダ・サルファー
んー、逃げてった門下生たちは遠巻きにでも見てくれてるかね?
もしそうなら、武の道を少しだけ先に歩む者として良いところを見せないとね。
正しく鍛錬を積めば、人は体格差を物ともせず、無手で虎に挑めるってのをな!

まあ虎は虎でもオブリビオンの虎なんだけど。
取り敢えず虎の大振りの一撃を見極めて避けながら組み付いて、怪力とグラップルで制圧するよ!
後は聖職者式極支で四肢でも首でも胴でもぶっ壊していこう!
普通の虎ならともかく、オブリビオンに対する躊躇は持ち合わせてないよ!

さてさて、こんな感じで良いところを見せれば、門下生たちも武に対する情熱を持ち続けてくれるでしょ!
騙されたからって情熱まで失ってほしくないからね!



 騒然とする門下生の大半は、我先にと道場から飛び出していく。
 しかしごく一部――自分より年若い者達が残ろうとしている様子に気づき、手を伸ばす者もいた。
「なにしてるの!? あなた達も早く逃げないと!」
「モーマンタイ、だったかな? とにかく私達は大丈夫。あなた達は離れてて」
「はい、ここは悪魔乃悪魔乃悪魔乃・悪魔の悪魔の悪魔の達に任せてください」
 え、今なんて?
 などと聞き返せば、この少女は容赦なく蹴り飛ばしただろう。
 悪魔乃悪魔乃悪魔乃・悪魔の悪魔の悪魔の(悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の・f32331)、デビルキングワールドにて、でぃー・きゅー・えぬな両親が付けた本名である――!
「…………クマノア達に任せてください」
 聞き直しを断固拒否するように言い直して、(本人希望により)クマノアは身構えた。
「ほほーう?虎か、いいね! やっぱ虎殺しは武名の基本だよね!」
 一回りも二回りも大きな猛獣を前に、涼鈴は楽しげにステップを踏み、
「ほらほら、かかって来なよネコちゃん♪」
 “こっちにおいで”とハンドサイン。
『グゥアァァァァァァァァッッッ!!』
 凄まじい咆吼をあげ、邪気で染まりきった猛虎が涼鈴に飛びかかる。

 一頭の雄叫びを合図に、他の虎達も鋭い牙を見せつけるように剥き出し、エダ達に攻撃を開始。
「見てなよ――正しく鍛錬を積めば、人は体格差を物ともせず、無手で虎に挑めるってのをな!」
 血走った眼差しに怯むことなく、エダは虎の巨体を頭上にやり過ごす。
 着地した一瞬、背後から腕を巻き付け、
「極める!」
 ゴキ……ッッ!!
 首をあらぬ方向にねじ曲げた。
 純粋なパワー勝負では分が悪いものの、懐に飛びこめれば、小回りの利くエダにも勝機が見えてくる。
「どりゃー!」
 縦横無尽に空中を跳びまわる虎達……それを相手に涼鈴は軽やかに見切り、真下から拳を突き上げた。
 野獣に“クセ”という概念がないだけに、動きのパターンを涼鈴が覚えるのはそう時間はかからず。
「そっちが虎ならこっちは龍だ! どっせーい!」
《劉家奥義・飛龍轟天撃》――闘志を乗せた拳は顎骨を砕き、鈍い音を響かせる。

 それでも、運良く致命傷を避けたモノは再び起き上がろうとする――そこに。
「クマノアの悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の悪魔の拳、受けてみてください!」
 指先に意識を集中させ、クマノアは虎皮に突き刺す。
 しかし、それそのものの威力は致命傷には至らず、振り払う虎の剛脚がクマノアの肌を裂いた。
 ――しかし、触れた時点ですでに術中にある。
 触れた部分から獄炎が噴き、炎は意志を持つように虎の肉体を支配していく。あれこそクマノアの仕掛けた悪魔アスモデウス!
「名付けて、アスモデウスデビルキングデーモンヘルブレイズファイアーファイタータイガーです!」
 我ながらナイスネーミング! ……ご満悦なクマノアにツッコむのは不粋というものだろう。
 吐息に炎熱を帯びた虎を反転させ、自陣に引き返させたクマノアはアスモデウスの獄炎をまいて敵中をかき乱していく。
 猛獣にはない“戦略”をもって、猟兵らは邪虎を次々と薙ぎ倒してみせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エピテ・ミュアー
あの方も食欲に飢えていらっしゃるのですね。
ですが我が神は今を生きる者の欲望を肯定する者。
過去である貴方の欲は叶える訳に行かないのです。

まだここには先程の方々の強くなりたいという欲望想念が残っていますのでそれを吸収しUCを発動。
この世界の鎧に手甲を下体に装備し、周りには彼らが理想とした拳法家の姿の欲望獣を配置します。
敵の牙は防御重視の鎧で受け止め、◆カウンターで下体の手甲の◆怪力で殴り、拳法家欲望獣で一気に連続攻撃を仕掛けます。
囲まれたなら◆雷属性攻撃を周囲に放ち、纏めて打ち倒します。

さて、これがオブリビオンとするとこの先の欲望の持ち主も……残念ですが、そうならば致し方ないですか…


バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携OK!

オー、タイガー!
……虎の油で竹を煮ると食べられる、というのはフィクションでありましたかな?
まー、可食の是非に関わらず、人を襲うオブリビオンである以上、撃破させてもらいマース!

雰囲気に合わせて正面から正々堂々と。ファルシオンを抜刀して、迎え撃ちマース!
どれだけ速く強くとも、目の前から跳びかかってくるのであれば合わせるのは難しくありマセーン!
ヘーイ、こちらデスヨー……と、襲い掛かってきたところへカウンターの一撃を叩き込みマース!
言うなれば、バルタン流一刀両断であります!

あ。バックアタックとかしてくる虎がいるなら、内蔵兵器の重火器で撃ちマース。
前後左右に隙は無し、デスネー!


叢雲・凪
「どうも ジンライ・フォックスです」(虎に対しても決断的アイサツ!)

(四足獣か… お父さんや兄弟子さんなら【殺気】だけで怯えさせただろうが… 向かってくる辺り ボクもまだまだか)

(四足獣の骨格はボク達二足歩行の生物よりも圧倒的に骨密度が高く太い… 急所である頸椎を外から狙うのは悪手か… ならば!)

(虎がこちらに接近してきた同時にダッシュ+リミッター解除+残像を用いて最高速で接近! 開いた口内に腕を入れ上顎を殴りぬく!(属性攻撃) すかさず疾雷を使い腕を非実態化し引き抜く!  )

「口内から殴り抜かれるとは思わなかったかな?」

(しかし 実際 コンマ1秒でも動作が遅れたら腕が噛み千切らていただろう)


片桐・公明
「そういえば日本にいた格闘家の誰かが空手で虎と戦った、なんて話があったわね。」

【POW】
UCを、門下生と戦った時とは明らかに違う出力で戦う
睨みつけて唸っている隙に一気に近づき眉間めがけて正拳突き
前足や牙の攻撃は回避に徹するが、隙があれば受け流して投げ飛ばす

回避優先、負傷しないことを重視するが
相手の隙は見逃さずに攻撃する

「武器を使えばもっと余裕を持って戦えるんだけどね。今回は武道家っぽく素手で戦うわよ。」
(絡み、アドリブ歓迎です。)



「どうも ジンライ・フォックスです」
 叢雲・凪――もとい、ジンライ・フォックスは虎相手でも、ペースを変えることなくアイサツ。
 だが、その心中は穏やかではない。
(「四足獣か……お父さんや兄弟子さんなら、殺気だけで怯えさせただろうが」)
相手は怯むことなく、自慢の牙を、爪を、突き立ててやろうと襲ってくる。
 まだまだ精進が必要か……嘆息を押し殺し、凪は迫る歯牙を避けていく。

「オー、タイガー! ……虎の油で竹を煮ると食べられる、というのはフィクションでありましたかな? ですが、バルタンはクッキングするほうデース!」
 カンタンには食われてあげないとばかりに、ファルシオンの引き抜きざまに一太刀、返す刀で一太刀いれて両前脚を切断。
『ガァァァァァアアアアッッ1?』
「目の前から飛びかかってくるのであれば、タイミングを合わせるのは難しくありマセーン! ヒィア・ウィー・ゴー!」
 新たな標的に意識を移したバルタンは走りだし、行動不能になった虎をエピテが見下ろす。
「飢えていらっしゃるのですね」
 エピテは心底、申し訳なさそうに呟いた。
 けれど、この場に残る者や、“強くなりたい”という欲求の残滓から生まれた獣は違う。
 ――それは強さを渇望する、拳の魔獣。
 肥大した筋肉の鎧をまとった欲望獣がエピテの背後に現れる。
「ですが、我が神は“今を生きる者”の欲望を肯定する者……過去である貴方の欲は、叶える訳にいかないのです」
 獣はエピテの指差すほうへ動きだすと、瀕死の虎に拳を落とす。
 地べたに亀裂が走り、その衝撃が一殺するには“不相応な威力”だと物語っていた。しかし、これはごく自然な流れ。
 弱肉強食……弱き者は糧となるのは、自然の摂理なのだ。

 乱戦の様相を呈していた戦場も、猟兵達の勢いに圧倒された虎の数が減ってきたことで、終わりが見えてきた。
(「そういえば日本にいた格闘家の誰かが空手で虎と戦った、なんて話があったわね」)
 あえて徒手空拳での戦闘を続けている公明だが、その一撃の重さは先ほどとは比べものにならない。
 睨めつけて品定めしている間に急接近すると、その眉間に容赦なく拳を叩きこむ。
 反撃されれば、なめらかな動作で回避し続け、隙が生じた一瞬を突いて壁に投げ飛ばす。
(「頸椎を外から狙うのは悪手か……ならば!」)
 うまく衝撃を逃がしたのだろう。
 すかさず起き上がり、公明に再び攻撃をしかけようとする虎に凪が反応する。
 踏み込みはほぼ同時――頭ごと食いちぎってやろうと大口をあけた猛虎の口に、凪の右腕が押しこまれた。
(「雷は何者にも捕らえられない――!」)
 右腕は雷となり、上顎ごと虎の頭部は弾け飛んだ……飛び散る肉片を気にも留めず、赤く濡れた拳を凪は見つめる。
「口内から殴り抜かれるとは思わなかったかな?」
 しかし、コンマ一秒でも遅れていたら――繋がったままの腕から視線をあげ、凪は残る敵勢に向き直る。

「バルタン流一刀両断でありマース! 三枚おろしでお刺身コースデース!」
 ゴキゲンなバルタンは愛刀と内蔵重火器でしつけ不足の虎を吹っ飛ばし、残りは5頭たらず。
 殺戮衝動に染まっていなければ、本能に従い、逃走していたことだろう。
 だが、それすら忘れてしまった彼らには、無謀な戦いから背を向けることすら出来ない。
「では、さようなら」
 楚々とした別れの言葉を語りかけ、エピテの少女体がロッドを掲げる。
 先端に輝く宝石は火花を散らし、輝きは天に飛び、雷光に姿を変えた。
『グオオオォォ……――』
 けたたましい稲妻がいくつも降り注ぎ、凶悪な猛禽類は霧散……骸の海にまた流されていく。
 その様子を見てから、公明は屋敷に冷ややかな目を向けた。
「武道家っぽく素手でやらせてもらったけど……いつまで高みの見物を決めこむつもりかしら、道場主は。とっくにネタは割れてるわよ?」

 何度目かの溜め息をこぼす公明の言葉に、道場の大扉がゆっくりと開かれていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『赤顔大王』

POW   :    破頭地落砕
レベル×1tまでの対象の【頭部】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD   :    赤顔王軍
自身の【身体の赤い部分のいずれか】を代償に、1〜12体の【分身体】を召喚する。戦闘力は高いが、召喚数に応じた量の代償が必要。
WIZ   :    赤死撃
【錘の振り下ろし】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【に赤い毒池を作り出し】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。

イラスト:カツハシ

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●豪腕・貪欲・醜悪
 赤ら顔の巨漢は猟兵に視線を巡らせ、吐き捨てるように怒鳴り声をあげた。
「よぉ~くも儂の商売をジャマしてくれたな、小童どもめ! 労せず金を稼ぐ商売を思いついたというのに。キサマら、この損害分の金は用意してあるんだろうなぁ!?」

 鼻息も荒く、怒りに興奮しきった道場主……豪腕のオブリビオンは腰に提げていた重り付きの鈍器――錘とよばれる打撃武器――を抜く。
「金がないなら仕方あるまいな……よぉ~く叩いて、柔らかくしてから喰らってやるわぃ!」
片桐・公明
「商売……商売ねぇ……」
戦闘に入る前にあきれたような声で相手の言を反芻する

【SPD】
UCで分身体の間をすり抜けるように抜けて本体に肉薄する
敵本体とのすれ違いざまに妖刀を一閃
敵の長い髭を切り落とす
「美髯公オマージュのつもりかしら?おこがましいことこの上ないわね。」
先の戦闘と比較しても感情が抜け落ちている声音でいいはなつ

以降UCを駆使し多方向多数の攻撃を無表情で回避しつつ
隙をついて妖刀で攻撃する

「剣道だって立派な武道よ。最も私が扱うのは暗殺剣だから武道と言うより武術だけどね。」
(絡み、アドリブ歓迎です。)


劉・涼鈴
ふふん、術技をただの金儲けの道具にしたお前なんて魔教以下だよ!
武侠の何たるか、私が叩き込んでやる!

双錘使いか、面白い!
体格差は明確、【ダッシュ】とか【スライディング】で小回りを利かせて翻弄!
錘の直撃を受けないように、【見切って】【受け流し】て、時には敢えて吹っ飛ばされて衝撃を逃がすよ!

頭を掴んでびったんびったんが必殺技なら、錘を手放すハズ!
その予備動作の瞬間、懐に飛び込んで躱す!
【覇気】を練り上げた掌打を土手っ腹にぶち込む! 【劉家奥義・祝融禍焔掌】!
身体が大きくて力も強いけど、それはただの才能だね!
【功夫】が足りてないよ!



「商売……商売ねぇ……」
 呆れきった公明に代わって涼鈴が叫ぶ。
「ふふん、術技をただの金儲けの道具にしたお前なんて魔教以下だよ! 武侠の何たるか、私が叩き込んでやる!」
義憤に燃ゆる涼鈴であるが、赤顔大王は豪快に笑い飛ばし、
「これだから小娘は困るわい、この世でもっとも強い“チカラ”――それが金じゃあ!!」
 オブリビオン化したことで信条がねじ曲がったのか、それとも性悪さをこじらせたのか。
 だが、公明にはひとつ断言できることはあった。
「仁・義・礼・智・信、どれも持ち合わせがない……喋るだけ時間のムダね」
 身を低くして公明が一気に飛びこむ。

 それを迎え撃たんと大王は贅肉を引き千切り、それを分身体に変えていく。
(「確かに脅威的なパワーはあるようだけど、それだけ」)
 振り下ろされる錘の嵐をかいくぐり、公明の赤黒き刃は大王本体の顎ひげを捉える。
 刃は首筋――ではなく、顎ヒゲを両断。
「美髯公オマージュのつもりかしら? おこがましいことこの上ないわね」
 無感情に言い放ち、二の太刀を迫り来る分身体の喉元へドスリ。
 ……表面は平静に見えるが、その心中はいかなものか。
「ちょこざい奴め、訳の解らん難癖までつけおって! これは慰謝料も徴収せねばならんなぁッ!?」
 短く切られてしまったヒゲを揺らし、青筋を浮かべるオブリビオンは自らも攻撃に加わる。

 増えた大王は涼鈴にも鈍重な得物を向けた。
「双錘使いか、面白い!」
 涼鈴が股下をすべり抜けてかわすと、標的を失った鉄球は石壁はたやすく粉砕される。
 降り注ぐ破片を浴びながら、涼鈴は冷静に状況を視て、
(「体格差は明確。錘の直撃は避けなきゃ……それならっ」)
 双方から迫る錘に対し、軌道に乗る形で飛び退いて衝撃を逃がす。
 はじかれた勢いを利用して起き上がった直後、フッと影が落とされる。
『小娘が調子づきおって! 制裁してくれるわぁ!!』
 片手にもつ錘を腰に差すその一瞬。
「――油断、しすぎっ!」
 膨大な覇気が涼鈴の掌中に凝縮されていく。
 燃え盛る闘志の炎を鷲づかみ、無防備だった大王の腹めがけて叩きこむ!
「劉家奥義・祝融禍焔掌!」
 強烈なインパクトに巨体が地べたを離れる。
 吹き飛んだ分身体はヒゲの短い個体――大王本体に衝突。
「ぬぉぉおお!?」
 涼鈴の一撃で爆ぜる分身。
 その爆風に大きく体勢を崩した姿を、公明は目ざとく捉えた。

 がら空きになった胴体めがけ、妖刀の切っ先を深く、柄まで押しこむ。
「道場主が聞いて呆れるわ、足腰の鍛錬が足りないんじゃない? ……もっとも、私が扱うのは暗殺剣だから、武道と言うより“武術”だけどね」
 刺した刃を薙ぎ、脇腹に深い切断跡を残し、公明は嘆息をもらす。
「ぐ、ぬぅぅぉぉ……!!」
「身体が大きくて力も強いけど、それはただの才能だね! 功夫が足りてないよ!」
 長所すら活かせていない“なまくら”――涼鈴は《敵ではない》と得意げに笑う。
 見くびっていた“小娘”二人を、脇腹を押さえる大王は憎々しく睨みつける――。  

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ絡みOK!

ドーモ、道場主殿。道場破りデース!
働かざるもの食うべからず。指導もせずに食っちゃ寝したアナタは、慰謝料を払う側デース! 御覚悟を!

実力は確かにあるようなので、油断せず参りマース。
ふくよかな腕に掴まれると大変デスから、走り回ってかく乱しマース!
仲間に誤射しないよう気を付けて、アームドフォードでこまめに射撃。
こちらに挑発しつつ、大技を放つ隙を伺いマース!

チャンスを見極めて、アタックデース!
一気に距離を詰めて、UC起動!
「六式武装展開、鉄の番!」
チェインハンマーの一撃で、道場の床ごと沈めて差し上げマース!


叢雲・凪
「どうも 赤顔大王=サン。ジンライ・フォックスです。」(奥ゆかしく決断的なアイサツ!)


「なるほど。お前が冥導拳の師範か…。浅ましい…。」

「冥導拳の流儀に口出しをするつもりはない。それがお前のやり方なら答えは1つ。正々堂々と道場破りをさせてもらう!」(カラテを構えつつ)


(ダッシュ+残像+リミッター解除を用いて高速移動! ヤツの地形変質は脅威だ。グラップルとワイヤーを用いて立体機動!)

(懐に踏み込んだからそのまま夜天九尾を発動し一瞬で首元に移動! ヤツの【立派な髭】を掴み首を締め上げる!)

「ほう 中々丈夫な髭じゃないか」(荒縄で締め上げるようにえげつない首絞め!)


エダ・サルファー
なぁ~にが商売の邪魔だよ!
こちとらその商売とやらで武術を騙ったことに腹立ててんだよ!
そもそもこんな穴だらけの商売が長続きするわけ無いだろ!
今からお前が騙った武術でボッコボコにしてやるから覚悟しやがれ!

……しかしまたしても体格差は歴然、掴まれたら厄介なので正直近付きたくはない。
でもああいう啖呵を切った以上、距離をとっての戦いはできないよね!
というわけで、あえて内に入り込み近接格闘を挑むのだ!
気合でなんとか一撃をしのいだり避けたりしつつ、グラップルで関節極めたり投げたりして動きを制しにかかるよ!
後はなんとか隙を見つけて、必殺聖拳突きを叩き込む!
必殺を名乗るに恥じぬ威力、その身をもって味わいやがれ!



「どうも、赤顔大王=サン。ジンライ・フォックスです」
「ドーモ、道場主殿。道場破りデース!」
 凪とバルタンによる奥ゆかしき決断的アイサツ!
「ゴホッ、ゲホォ……ふ、ふざけとるのか貴様らァ!?」
「ふざけてんのはどっちさ!?」
 怒声をあげるオブリビオンに、鬼の形相でエダは啖呵を切る。
「なぁ~にが“商売の邪魔”だよ! こちとらその“商売”とやらで、“武術”を騙ったことに腹立ててんだよ!」
 横暴にして理不尽な言動にエダは怒り心頭。
 ゴキゴキ……拳と首筋を鳴らす姿が、見た目以上の迫力を滲ませていた。
「そもそも、こんな穴だらけの商売が長続きするわけないだろ! 今からお前が騙った“武術”でボッコボコにしてやるから覚悟しやがれ!」

 威勢良く啖呵を切るエダを先頭に、凪とバルタンが両側に駆ける。
「働かざるもの食うべからず。指導もせずに食っちゃ寝したアナタは、慰謝料を払う側デース! 御覚悟を!」
 内蔵するアームドフォートで牽制しつつ、陽動しようとバルタンは挑発。
 赤ら顔をこれ以上ないほど赤くして、大男は流血から再び分身を呼び出す。
「門戸を蹴破っておいて言うセリフか!? まずは修理費を持ってこんかい!」
「なるほど、見下げようがないレベルの浅ましい男だ。省みることもせず金ばかり求めるか」
 凪は分身体にワイヤーを伸ばし、引き戻す勢いを乗せたひざ蹴りを叩きこむ。
 見事なオテマエで仕留め、凪は挟撃から立体的な軌道でエスケープ。
「冥導拳の流儀に口出しをするつもりはない。それがお前のやり方なら答えは1つ――正々堂々と道場破りをさせてもらう!」
 を尾のように引き連れる挙動に、かく乱に専念するバルタンの動きと合わさり、オブリビオンは苛立ちから青筋を何本も立てていた。

「ちょこまかちょこまかと、ネズミのような連中めが!!」
 バルタン達を捕らえられず、ならばと、手にする錘で赤い毒池を発生させた――直後。
「だったらお前は怠けっぱなしのタヌキ野郎だ!」
 錘を握る腕にエダが飛びかかった。
 注意が逸れていた隙に、うまく接近していたエダは攻撃を封殺せんとよじ登る。
「えぇい邪魔だ邪魔だァ!」
 振り払おうと暴れるオブリビオンだが、エダは意地でも離すまいと大王の襟口を握り締める。
(「ああいう啖呵を切った以上、距離をとっての戦いはできないからね……!」)
 暴れる勢いが落ちてきたとき、エダはすかさず動いた。
 身を翻した勢いで、エダはそのまま全身を駆使し、頸絞め(スリーパー・ホールド)をかける。
「ぐ、ぬ、ぉぉ――!?」
 ガッチリと組みつかれて冷静さを失い、分身体を駆逐した凪は隙だらけの大将首に狙い定めた。

「冥導拳師範の肩書きがむせび泣いているぞ――出てこい、眠れる九尾」
 鳴雷の制御を解いた凪に九尾が生えるや、爆発的に加速度が増し、正面から仕掛けていく。
 飛びこんでくる友軍の姿にエダが飛び退くと、
「ほう、中々丈夫な髭じゃないか」
 入れ替わるようにして首筋を捕らえ、今度は凪が締め上げていく。
 一息つく余裕もなく、万力じみたえげつない締め上げが続き、大王の顔がうっすら紫がかってきたとき。
 タイミングを窺っていたバルタンが割り込む。
「ゲット・ア・チャンス! 地獄の底まで叩き落としマース!!」
 シンプルゆえにその威力は絶大、その身を以て知るがいい。
「六式武装展開、鉄の番!」
 ぐるんぐるんと振り回していたのは鎖つきの大鉄球。
 バルタンが遠心力を存分に加え、巨大な鉄塊は豪快な勢いで飛び立つ。
 鉄球はみぞおちに直撃すると、大王を飾っていた装飾具が砕け散る。
 さらに息を詰まらせるが、締め上げられた状態ではますます息苦しくなるだけ。
「ぼ、ぉぼボぼ……」
「どんだけ修業を積んでたのかと思ったら、なっさけない!」
 すっかり紫がかった顔色のオブリビオンにエダは吐き捨てる。
 結局は金銭目当ての悪徳商法。武術を名乗るなんて千年早い!
「《必殺》を名乗るに恥じぬ威力、その身をもって味わいやがれ!」
 冥土の土産に放たれた正拳突きが太鼓腹に抉りこむ。
 地形すら破壊する破壊力を二度も受け、限界以上に絞められていたのだ。
 いくつかの臓器が破裂したらしく、口鼻から憤血してオブリビオンは音を立てて地に伏す。

 かくして道場破り、ここに成れり。
 師範なき道場が才ある者に広まることはない。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月02日


挿絵イラスト