猟兵、義侠心を以て都の脅威を追い払わん
#封神武侠界
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封神武侠界。
それは人界と仙界に分かれ仙術武侠文明が発達した中華風の世界。
ここにもオブリビオンの魔の手は迫っていたが、それらの悉くは仙界の至宝「封神台」に封印されるが定めだった。
――そう。だった。すなわちそれは過去の話。
何者かにより封神台は破壊され、オブリビオンたちが流出を始めてしまった。
この緊急事態に晋の皇帝である司馬炎は、自ら各所から種族や門派の区別なく武侠英傑……即ち、修行の果てにユーベルコードを会得した者達を集め、事態を解決しようとしていた。
そして、今猟兵という、宝貝並みに最大級であろう力が、ここに現れようとしていた!
場所は変わり長安の都。
「またか」
乱雑に荒らされた人の遺体を見ながら官憲の一人はため息をついていた。
「これで何度目だ?」
「十はすくなくとも超えるかと」
「……そうか」
彼らが話していたのはここ最近この都で起こる怪死事件である。
「この爪痕からして虎のようなものではあるだろう、が――」
「不気味ですよね。虎といえば強さの象徴・孤高の存在。芸術にも使われる崇高な存在です。それが、このような人に牙をむくようなことをするなど」
「否、荒々しさがあれば動機にはなろう。問題はこれが『ここ最近連続して起きていること』だ」
――しかも、手口はほぼ同じ。乱雑に荒らされての死亡なのだ。即ち計画性のある組織ぐるみの犯行が疑われる。
「……上に報告を。次に備え周囲の警戒を強めておけ」
「了解」
一人を残し官憲たちがそそくさとこの場を離れ、残った一人も物陰へと向かう。
そこにはその者の他に数名の官憲がいた――だが。
(――では次はどいつを遺体と為そうか)
(ここの座標の者はどうだ)
(よいな)
この官憲たちこそが犯人である虎の化けた姿であった。彼らは物陰で人の姿から虎に戻り、怪しく笑みを浮かべた。
●
再度場所は変わりグリモアベース。
「新しい世界が観測され、つながったよ」
と、猟兵たちに資料を配りながら報告する水島・可奈(少女自由に夢幻を掴め・f01117)。
「封神武侠界、と呼ぶことにしたけど――そこで今早速連続殺人が起きてる」
殺人自体は官憲に化けた虎の仕業だが、おそらくは組織ぐるみの犯行の可能性もある。なにせ計画的だからだ。
「しかもご丁寧に長安という大きな都で起こしている。ここで治安が乱れたら大きな影響は免れないし、これを見た他勢力が合流するなどして勢力拡大する可能性も否めない」
なのでこれを破ってきてほしいという話である。
「ちょうどいま官憲に化けている虎が変化を解除してる時みたいみたいだから転移して一気に叩く。純粋に戦闘だけ考えればいいと思うけど、もし万が一を考えるなら一般人が巻き込まれないようにしてもいいかもね。物陰とはいえここ長安の一角だし」
猟兵たちが怪しまれないかという点についてだけど、と前置きすると可奈は右拳を左手で包み込んだ。拱手という挨拶だ。
「これやって礼儀欠かさないでおけばこの世界では氏素性とかは気にされないみたい。だからその辺は安心してほしいな」
可奈は拱手を解くとグリモアを展開した。
「新しい世界なんだ、お試し気分で行ってみてもいいと思うよ。それじゃ、いってらっしゃい!」
結衣謙太郎
またお会いしましたね、結衣謙太郎です。封神武侠界では初めまして。
オーソドックスな純戦、組織破壊の依頼です。
長安選んだのは洛陽近くで適当に選んだから。
以下詳細。
●メイン目標
虎を退治し、そのバックにいる組織の首魁を倒し壊滅させる。
●章構成
1章で虎を迎撃し、成功したならば2章で同組織の強敵を討滅、さらに3章で本拠地にて首魁討滅という構成となります。
現在首魁や本拠地についての情報はわかっていません。こちらは断章での紹介になります。
今回はそれ以外に書くことのない単純な街中と組織本拠地での純戦です。
せっかくなので色々とお試しできる場になればなと思っています。
以上です。宜しければ是非ご参加を検討ください。よろしくお願いいたします。
第1章 集団戦
『虎』
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POW : 虎視眈眈
予め【敵を睨みつけて唸る】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD : 猛虎幻翼
空中をレベル回まで蹴ってジャンプできる。
WIZ : 三回攻撃
【爪・爪・牙の連続攻撃】が命中した対象を捕縛し、ユーベルコードを封じる。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
イラスト:史牙空兎虎
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎!
新世界、だぜ!!
虎は威嚇して時間を稼ぐことで戦闘力を高めるみたいだな
つまり先手必勝! 一気に間合いを詰めて攻撃を仕掛けるぜ!
もたもたしてると周囲に被害が及ぶかもしれないからな、UCで一撃必殺を狙わせてもらおうか!
しっかし、ただの虎もオブリビオンになると化けて人を殺すようになるとは、怖ぇもんだな!
おっと、虎をぶっ飛ばした後は襲われていた人たちもしっかり避難誘導しておかないとな
右の拳を左手で包んで…こうかな?
ここの世界の人たちはまだ猟兵の存在に慣れてないだろうから、俺達が敵対者じゃない事をしっかり覚えてもらわないと
初めの印象って大事だもんな!
月白・雪音
…官憲に紛れ事を為す、
確かに如何な化生とはいえ、本来群れを為さぬ獣の手口とは考えられませんね。
UC発動にて、残像、怪力、2回攻撃を用いた格闘による高速戦闘にて状況展開
跳躍で逃れようとする者に対しては野生の勘、見切りで動作を予測し
アイテム『氷柱芯』を飛ばし巻き付け怪力にて振り回し地面に叩き落とす
その際に範囲攻撃も交え他の虎も巻き込むように
その後グラップル、部位破壊にて脚を潰し、再びの跳躍を封じる
巻き込まれかねない一般人が近くに居るなら拱手にて礼を表し
他の者もここに近寄らない事を伝えるよう依頼
…ご無礼を。現在こちらにて化生に対処させて頂いております。
我々が抑えますゆえ、人払いにご助力願えますか?
●
「いやっほーー!! 新世界、だぜ!!」
新世界が見つかった興奮そのままにアーサー・ツヴァイク(ドーンブレイカー・f03446)がゲートから飛び出す勢いのまま飛び蹴りで虎たちにアンブッシュ!
(何者だ!?)
「何者だって顔してんな。なら名乗ってやろう!」
アーサーは前かがみになり腰を低く落とすと、右手の甲の聖痕をベルトにタッチ!
「俺は闇をぶち破る光の戦士・ドーンブレイカーだ! 変っ身!」
そのまま跳びあがると次の瞬間には赤いマフラーのたなびくヒーローとなっていた! 説明しよう! アーサー・ツヴァイクは改造人間である。邪悪なるオブリビオンの魔の手が力無き人々に迫る時、彼は闇をぶち破る光の戦士・ドーンブレイカーへと変身するのだ!
(変化の類だと)
(構わぬ、喰らい尽くせば同じだ)
虎たちが全く変化の類にも怯える様子ないまま威嚇の咆哮を上げる、が。
「そーいや、虎は威嚇して時間を稼ぐことで戦闘力を高めるみたいだな。つまり――先手必勝!」
虎の1体を蹴りつけて壁にたたきつけるとそのまま肉薄してかかと落としで地面に沈め、そのまま元の場所に戻る勢いでもう1体に飛び蹴り、からの足を薙ぎ払うようにした一撃!
「ブレイキングダークネス!」
【Select…BURN ACTION!】
ベルトの音と共にダークセイバーっぽさが取り入れられたフォームに変身すると、たたきつけた虎たちに横軸を合わせながら。
「もたもたしてると周囲に被害が及ぶかもしれないからな、UCで一撃必殺を狙わせてもらおうか!
プロミネンス・インパクトーーー!!」
超高熱となった拳がうなりを上げ、数体の虎を焼き尽くす! 横軸を合わせたのは複数体巻き込むためだったのだ! 何せ範囲狭いからねこのコード!
「しっかし、ただの虎もオブリビオンになると化けて人を殺すようになるとは、怖ぇもんだな!」
『あ、あの……』
「ん?」
アーサーに横から話しかけてきたのは現地の一般人だ。アーサーたちの助けがなければ虎に無残な姿にされていたであろう一般人。
『その……虎……』
「おっとそうだ、虎をぶっ飛ばした後は襲われていた人たちもしっかり避難誘導しておかないとな……」
思い出したようにアーサーは右の拳を左手で包む。
「……こうかな? 悪い、俺たちもまだこの世界に慣れてないもんでな……でもまあ、虎たちは俺らが倒すから安心してくれよ!」
『は、はぁ……』
素性こそ拱手により気にされなかったが、一般人はハテナマークだらけで動けなかった。まあいきなり出てきてこんなの見たら普通困惑するよね……
(ここの世界の人たちはまだ猟兵の存在に慣れてないだろうから、俺達が敵対者じゃない事をしっかり覚えてもらわないと……初めの印象って大事だもんな!)
そう、ファーストインプレッションは大事だ。そういう面では効果的だったかもしれない。
『あの、後ろに……』
「ん?」
アーサーが振り向くと、後ろから虎が! さっきかかと落としで沈めたやつだ!
「うおっ!? まだ落ちてなかったのかよ!」
それだけじゃない、さらに増援と言わんばかりに虎たちが次々に出てきている!
アーサーが腕で攻撃を受け止めようとした、その時!
「はっ!」
拳が、虎に突き刺さった。アーサーが腕をずらせば見えたのは再び吹き飛ばされた虎、そして、まるでどこかの流派の構えをしている一人の少女、月白・雪音(月輪氷華・f29413)。雪音は一度構えを解くと一つ息をつき。
「……官憲に紛れ事を為す、確かに如何な化生とはいえ、本来群れを為さぬ獣の手口とは考えられませんね」
その後忠告した一般人、そして騒ぎを聞いて集まってきた野次馬の方を向き、そちらの方に向かうと雪音は拱手で礼をする。
「……ご無礼を。現在こちらにて化生に対処させて頂いております。
我々が抑えますゆえ、人払いにご助力願えますか?」
『け、化生というと、そこの……?』
「はい。放っておけば皆様に被害が生じる可能性があります。
その前に我々で倒すゆえ、ほかの皆様にもこちらへ暫く近づかないようお願いできればと」
雪音が深く一礼すると、一般人たちはそそくさと逃げ出し、またある者は避難誘導に乗り出した。
「……俺、なんでダメだったんだろうな」
間が悪かっただけだと思う……あ、少女がアーサーの方に戻ってきた。
「お待たせいたしました。では、私達の手で化生を倒しましょう」
「あ、ああ……ところで、あんた、ええと……」
「雪音です。月白雪音」
「おう、じゃ行こうか、雪音!」
「はい」
無感情に返答した雪音と拳を合わせるアーサー。拳使い同士の同盟だ。
説得の間はアーサーが1人で虎たちを相手にしていたが、そのうち地上戦では分が悪いと判断したか、飛びかかる虎が空中からも襲い掛かる。まるで翼が生えているかのようだ。
「ここは私にお任せを」
雪音が野生の勘で虎の動きを見切る。――そもそも、雪音は虎の特徴を有するアルビノのキマイラだ。加えて普段から獣の闘争本能を精神で律する少女だ。即ち――相手が虎となればその動きは、手に取るようにわかる。なぜなら、『自分だってそうするかもしれないから』。
「そこですね」
氷柱芯を振り回すと空を翔ける虎たちに巻き付け、見た目に似合わない剛力で振り回した末に地面に叩きつける!
(ま、巻き込んでいるぞ! 早く抜け出さねば!)
(この娘、この体のどこにこのような力が!?)
これには虎たちも予想外のようで、叩きつけられた虎たちが抜け出そうとあくせくしている中、雪音は虎たちの足の関節を折る。ベキッ、と音がし、虎たちが苦悶の表情を浮かべる。
(ぐおおおおおおお!?!?)
「これでもう跳躍はできませんね」
「いや助かった、じゃああとはこいつらを――」
「はい。では共に」
アーサーと雪音の2人が抜け出せない虎たちに肉薄すると、揃って手を後ろに引き――
「せーのっ!」
「はああっ!」「はっ――!」
二人の合わせた拳が、虎たちを抉れた大地のみ残して消していった。
だが、まだ虎たちがすべて消えたわけでは、なかった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
馬県・義透
四人で一人の複合型悪霊。生前は戦友。
第一『疾き者』唯一忍者
一人称:私 のほほん
武器:漆黒風
都とはいえ…穏やかではないですねー。
『生きるものを守る』が私たちの誓いですから、やることやるだけですけどねー。
念のため、漆黒風を撒いて楔にして、逃走防止&人払いの結界を張っておきましょうかー。
虎には虎を。変化としては逆ですけど…ええ、その攻撃は見切って機動力で避けますので、当たらないですよー。
弱いとはいえ、雷なのです。痺れますでしょう?
●
なおも虎たちが襲ってくるこの物陰。だがその物陰の中にいつの間にか一人の男――馬県・義透(死天山彷徨う四悪霊・f28057)が。
「都とはいえ…穏やかではないですねー。『生きるものを守る』が私『たち』の誓いですから、やることやるだけですけどねー」
(こやつ何者だ!? いつの間に!?)
虎たちも驚くほどだが、普通にグリモア転移してきただけである。
「ああ、皆さんが目標の虎ですねー。ではー」
義透は棒手裏剣をばらまくとそれを楔とし、結界を張る。
(結界の類か!)
(早く増援を呼ぶのだ! 入ることもできなくなってしまうぞ!)
本来は逃走阻止と人払いに使える結界なのだが、逆に言えば虎たちの増援を防ぐこともできる。まあ、その辺は結界の外で暴れられたらおしまいなのだが……逃走防止や人払いが主目的なだけありかなり広範囲に張っている。まずその心配はないだろう。
「さて……では、行きますかー」
言うや否や印を結ぶと義透は翼の生えた虎に変身する。
(虎だと!?)
(我らの同朋がいたのか!?)
(構わぬ、同朋だろうと敵は敵だ!)
虎たちが臆せず威嚇し、跳びかかってくる。オブリビオンは本能で猟兵を敵と感じる。故に同朋と見られることは難しい。だが、それでも十分だ。
「虎には虎を。変化としては逆ですけど……」
義透は虎たちの攻撃を次々に避けては棒手裏剣を突き刺していく。
「ええ、その攻撃は見切って機動力で避けますので、当たらないですよー」
義透は飄々と避けていくとそのまま空へ。そして――雷を落としていく!
(なっ!?)
(雷、だと!?)
(くっ、体が動かぬ!)
雷に撃たれた虎はそのまま消滅するものもいれば体を麻痺させてしまい動けなくなるものも。自在に飛んでみせる義透という虎はまるで虎の中で誰が格上かを見せつけるかのようで。
「弱いとはいえ、雷なのです。痺れますでしょう?」
動けない虎たちを踏みにじりながら義透は一つ咆哮をしてみせた。
成功
🔵🔵🔴
亞東・霧亥
そんなに熱い視線を向けられたら睨み返すしかないじゃない?
ほらほら、もっと睨んでこい。
周りも気にならないくらい釘付けに。
【UC】
前ばかり見てるから足元を掬われる。
バレバレの予備動作を確認してから、両手で足元の大地を抜く。
どうだ?俺が上でお前は底だ。
「チャオ♪」
にこやかに挨拶し、両手に持った岩盤を叩き付けて圧殺する。
黒木・摩那
こんにちわ、猟兵です。
あなた達を退治しに来ました。
もう狼藉は許しません!
虎退治は初めてですね。
猛獣では最強とも言われる獣ですから、慎重に相手していきましょう。
魔法剣『緋月絢爛』で戦います。
虎の攻撃を【第六感】や【受け流し】で避けながら、【敵を盾にする】も使って、虎達の中心に滑り込んでいきます。
そして、虎が自分に集まってきたところでUC【風舞雷花】を発動。
一網打尽にします。
●
さて、結界の中に閉じ込められた虎は先ので全部ではない。
僅かにではあるがまだ無傷の虎もいた。
(我らが押されている!?)
(耐えろ、あの結界も永遠ではないはずだ!)
虎たちが励まし合う(?)中に突然煙を上げながら割り込む一人の少女が!
「こんにちは、猟兵です。
あなた達を退治しに来ました。
もう狼藉は許しません!」
黒木・摩那(冥界の迷い子・f06233)だ! 虎たちの近くに降り立った彼女は万華鏡のような魔法剣『緋月絢爛』を構えるとまだ無傷な虎たちの方へ切り込んでいく!
(何者かは知らぬが、飛んで火にいる夏の虫とはこのこと)
虎たちが爪を構え、摩那に跳びかかるも、摩那はそれを受け流し、あるいは体をねじらせて回避していく。虎たちの中に紛れ込めば敵を盾にすることもできようと思った――が!
(甘い!)
「きゃ!?」
耳の辺りを虎の1体に引っかかれてしまった! それ自体はたいしたことないように見える。そう、実際大したことない――が、彼女にとってこれはマズい。なぜなら。
「め、メガネが!」
そう、ずれて落ちた眼鏡が虎たちの中に紛れ込んだのだ! 眼鏡を常用する彼女にとってこれは死活問題!
「あ、あわわわ、どこに、どこに――」
もうこうなると直感で受け流しながら眼鏡を探すで精一杯、攻撃どころじゃなくジリ貧――のはずだったが。
「探し物はこれかい?」
いつのまにかいた一人の男、亞東・霧亥(夢幻の剣誓・f05789)が摩那に眼鏡を差し出していた。
「あ、あああありがとうございます! よかった……」
(くっ、優勢になれたと思ったが――何者だ)
虎たちの視線が一斉に霧亥の方を向く。霧亥も負けじと睨み返す。
「おいおい、そんなに熱い視線を向けられたら睨み返すしかないじゃない?
ほらほら、もっと睨んでこい。周りも気にならないくらい釘付けに」
(威嚇してくるか)
両者睨み合いの状況が続く――そんな中、一瞬、虎が足に力を入れた瞬間、霧亥は『虎のいるあたりの』大地をえぐり取る! そしてそのまま、文字通りひっくり返せば――虎たちがまとめて大地だった岩盤につぶれているではないか!
「予備動作が見え見えだ。前ばかり見てるから足元を掬われる。どうだ? 俺が上でお前は底だ」
「ほ、ほえー。勉強になる……虎って、猛獣では最強とも言われる獣ですから、慎重に相手していこうと思ったんだけど……」
「時には大胆さも必要ってことさ。ってわけで、チャオ♪」
にこやかに挨拶し、更に両手に抉り取って持った岩盤を叩き付けられれば虎たちは圧殺されていった。
――が、これに気づいたのか向こう側から虎たちが2人を包囲しようと迫ってきている!
「――はっ、これはリベンジするいい機会!」
眼鏡を直すと摩那は潰された虎の上の岩盤を足場に、今度は逆に摩那の方が跳びあがって虎たちの中に跳びこむ!
「励起。昇圧、帯電を確認。敵味方識別良し……散開!」
緋月絢爛が先端から花びらに変わっていけばその一つ一つが高電圧を帯び、摩那の周り――即ち大量の虎たちを攻撃する!
(し、痺れる!)
(上からも横からも雷だと!?)
奇遇にも先ほど上から雷落とすということした猟兵がいるからか、虎たちもより戦慄し、足を止めてしまう。そしてその隙に七色の花びらに巻き込まれて、その身を散華させていった。
「……ふう、虎退治は初めてでしたが、危なかったですね……」
「いや確かに。ところで、この虎どうする?」
霧亥が見たのは、頭から地面に突っ込んで動けなくなっている虎だった。霧亥の技に巻き込まれてそのまま消えなかったのだろうが……2人は怪しい笑みを浮かべると、その虎を――この先はご想像にお任せします。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 ボス戦
『古龍髄厳』
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POW : 古龍炎
【龍の炎】が命中した対象を燃やす。放たれた【音もなく燃える】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : 髄厳の裁き
対象への質問と共に、【虚空】から【黒雲】を召喚する。満足な答えを得るまで、黒雲は対象を【落雷】で攻撃する。
WIZ : 古龍天舞
自身の【龍気が全身を覆う状態】になり、【鱗が攻撃を弾く】事で回避率が10倍になり、レベル×5km/hの飛翔能力を得る。
イラスト:蒼夜冬騎
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
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猟兵たちが虎退治をしていると、突如大きな影が地に落ちる。
『これはいったいどういうことだ』
――空を見れば、そこには竜がいる。虎たちがさんざんな目に合っているのを見た竜はただ一言、そう言うと、大地に立つ猟兵たちを見つめた。
『――汝らか。虎どもを倒したのは』
一つ、威嚇とばかりに周囲に発生した黒雲から雷が落ちた。
『我が「竜虎会」の邪魔はさせぬ……ここで果てるがよい』
そしてその巨大な姿は外の一般人からもよく見えていた。
『さっきは虎で、今度は竜か……』
『古来より竜虎相打つとはよく言われたが、こうして味方していると……』
――恐怖以外の何物でもない。あるいはオブリビオンだからこそできるドリームタッグなのかもしれない、が――全く嬉しくないドリームタッグであった。
『絶対近づくなよ?』
一人の言葉に頷く一般人たち。彼らには畏怖と巻き込まれることへの恐怖のあまり離れたところから戦いを見つめるくらいしかできなかった。
馬県・義透
おやまあ、虎がいたと思ったら。今度は龍ですかー。
んー、これは…私には分が悪いですねー。あなたにお任せしますー。
(あえて組織名には突っ込まない)
※人格交代
第二『静かなる者』冷静沈着な霊力使いの武士
武器:白雪林
…ええ、ここは私ですか。
早業による二回攻撃。一の矢を【四天境地・『雪』】、二の矢を龍殺属性+貫通攻撃の矢にでもしておきましょう。
回避とは、動けて意味をなすものですからね。さて、時を止められた場合、それは可能ですか?
防御は、内部三人が四天霊障による結界術+オーラ防御してます。私が攻撃に専念できるように、とのこと。
●
上空に現れた竜。それを眺めると義透がおやまあ、と嘆息する。
「虎がいたと思ったら。今度は龍ですかー。
んー、これは……私には分が悪いですねー。あなたにお任せしますー…ええ、ここは私ですか」
人格を変えてきた義透。今の義透は『静かなる者』、冷静沈着な霊力使いの武士だ。
『ふむ、いくら変化をしようと、竜の前には無力なり』
竜が一つ咆哮をあげれば龍気がほとばしり、心なしか鱗が逆立ったように見える。
『受けよ、これこそ竜の力なるぞ』
竜がそのままテールスイングをかましてくる! 義透がそれを睨むとテールスイングをジャンプしてかわし、そのまま弓を構える。
「皆さまお願いします。ここで集中して……」
義透が着地するや否や竜が勢いそのままに尻尾を叩きつけてくる! 巻き起こる土煙、憐れ義透は潰されてシーンエンド――否!
『――む?』
竜も気づいた。自分の尾が何かに『弾かれた』ような感触に。見下ろせば、義透のすぐ横に尻尾がおりている。
『弾かれた、だと……?』
義透の中であの瞬間、他の3つの人格がその無念を集め、結界を作り上げていた。竜の尻尾はこれに弾かれ、危うく義透にクリーンヒットするのを避けられたのだ!
「ありがとうございます。では」
この隙を見逃すわけにはいかない。カウンターのようにすぐに竜に狙いを定め、射る!
「凍れ、そのままに」
放たれた矢が氷を纏い分裂して竜に刺さっていく中、それに紛れ込ませるように2射目を素早く放つ。
「龍を殺す力、そして貫通の一矢。これならその鱗も貫けましょう。もっともこれ一つでは回避されれば終わりですが――」
――お気づきだろうか。先ほどから、この竜、喋るどころか、反応ができていない。
「四天境地・『雪』。かの『書架の王』と対峙し、得た力です。もっとも想像上ですが、その時間凍結能力は想像から創造された本物です」
竜を纏う龍気ごと凍り付いた竜は未だ動けない。
「回避とは、動けて意味をなすものですからね。さて、時を止められた場合、それは可能ですか?」
――不可能だ。放たれた2射目はすでに竜を貫通しており、今の説明も聞こえているわけがない。
「ですが、そろそろですかね」
コードの効果が切れ、竜の時が動き出す。しかしまず待っているのは、そう。
『ぐぅおおおおお!? 何だ、この体を貫かれたような激痛は! 我が、内から汚染されるような!』
貫通矢の痛みだ。痛みに暴れ出す竜を尻目に一つ終えたとばかりに巻き込まれないよう義透は距離を取った。
大成功
🔵🔵🔵
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎!
虎の次は竜か、ならこっちも竜で挑むぜ!
行くぞ、ライドラン!
ドラゴンバイクのライドランに【騎乗】して接近、敵の炎を【騎乗】の技術と【気合い】で回避してやるぜ!
燃え広がる炎はまあ全部回避するのは難しいが、【激痛耐性】込みでこらえつつ、十分な距離まで詰めたらUC発動だ!
ランスに変形させたライドランをぶっ刺したら、光の鎖を【怪力】で押さえつけてやるぜ!
黒木・摩那
「竜虎会」とはまた随分と物騒な名前の組織を作っているのですね。
ですが、虎と組んで狼藉を働いているならば、今日で竜虎会も店じまいです。
しかし、天に居座れるのは困りますね。
龍には我々と同じ大地まで来てもらいましょう。
ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
ヨーヨーを龍に絡めたところでUC【獅子剛力】を発動。
龍を大車輪でぐるんぐるんに回して、地面に叩きつけます。
敵からの炎はマジカルボード『アキレウス』を【念動力】で操作することで、
盾として【受け流し】ます。
龍のタタキ、になるんですかね。
●
「『竜虎会』とはまた随分と物騒な名前の組織を作っているのですね。
ですが、虎と組んで狼藉を働いているならば、今日で竜虎会も店じまいです」
摩那が眼鏡を直しながら暴れる竜に向かう。だが今、竜は激痛のせいで彼女に応対する余裕はなかった。
「しかし、天に居座れるのは困りますね。今でこそ激痛で我を失っているようですが、そのまま天に逃げられてはかないません。
竜には我々と同じ大地まで来てもらいましょう」
ヒュンヒュンとヨーヨーを回しながら近づくと、それを竜に投げつける。ヨーヨーの糸が竜に絡まり、きつく縛られれば竜はまさにボンレスハム状態!
「接地、反転。アンカー作動……力場解放!」
そのまま呪力エンジンフル回転で超パワーをみなぎらせれば大車輪のように竜を叩きつけたりぶん回したり! 思わず竜から苦悶の声と共に炎が出るが、彼女の装備であるボードが盾となってそれらを受け流す。
「さしずめ竜のタタキ、になるんですかね」
「面白そうだな、ライドラン使えば俺もやれそうだし、次俺にやらせて」
アーサー、交代制の遊び道具じゃないんだから。
「いいだろ、虎の次は竜か、ならこっちも竜で挑むぜ――って時にこんなの見せられたら。楽しそうじゃん」
「お褒めに預かり光栄よ、じゃあこれで、フィニッ――あっ」
「ん? どうした――って!」
「しまった! すっぽ抜けた!」
なんとまさかの致命的失敗! 摩那の掴んでいたヨーヨーが手から離れてすっぽ抜けてしまい、竜が縛られた状態で飛んで行ってしまった!
「――大丈夫だ、俺なら追いつける!
行くぞ、ライドラン!」
【Select…DRIVE ACTION!】
予期せぬ形でアーサーのターンに! 素早くフォームチェンジするとドラゴンランスならぬドラゴンバイクであるライドランに騎乗、追いかけるように発進!
『このような屈辱――焼き尽くしてやる、猟兵共よ!』
ぶっ飛び中の縛られた竜が炎でアーサーに攻撃してくるが、アーサーは気合でそれを回避しながら竜に近づいていく!
「行けるか? いや、まだだ……もう少し……」
慎重に距離を見切りながら炎をかわすアーサー。もちろん炎を全部かわせるわけではなく、一部は受けてしまう。掠る程度だが。もう少しきつく当たるようなら痛みへの慣れでこらえようとしたが杞憂に終わりそうだ。
と、考えているうちに視界の中の竜の姿が大きくなる。
「……このくらいか! よし、ライドラン、行け!」
アーサーがライドランの先頭のドラゴンの頭部分を叩けばライドランが槍に変形、まるで魔女の箒のように細長くなったライドランに乗っているアーサーの目の前に伸びていく槍の先端が竜に突き刺さり、さらに前方から光の鎖が竜を縛るように竜の体の周りを何回転もしながら壁に刺さる!
『ぐぬぬぬぬ!』
ピーンと張った光の鎖により竜の移動が止まる。それを見たアーサーが飛び降りるとライドラン側の光の鎖の先の方を手に取り――
「私にもさせて!」
「うおっ、お前どこから現れたんだぜ!?」
「最初からずっと乗ってたのよ!」
「おいおい、2人乗りになってたのかよ!? どうりでいつもより軽快にとばせないと思った!」
摩那もまた光の鎖をライドランから手に取ると、アーサーと2人で分担するように竜を押さえつける! ともにすごい怪力だ!
『ぐ、ぐおおおおお!?!?』
憐れ竜は2人の怪力の前に光の鎖でしっかり体をつぶされてしまう!
「これ先端どこに刺せばいい?」
「あの辺の地面とかどうだ?」
「おっけ、まかせて!」
アーサーが左側、摩那が右側の地面に緩みがないように鎖の先端をしっかりと刺せばなんとまあ。地面に這いつくばるように固定された竜の出来上がりー!
『天を舞う竜の身で地に縫い付けられるなど、なんという屈辱……!』
やけくそで竜も炎を吐くが摩那のボードが2人にそれを寄せ付けない。
さあどうする竜よ、このままだと完封されるぞ! 君はそこで終わるオブリビオンなのか!
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
月白・雪音
…虎に続き、龍までも立ちはだかりますか。
貴方がたにもこうまでの凶行に至る理由は在りましょうが…、
それが『今』を脅かすものなれば、私は貴方の前に立ちましょう。
UC発動、野生の勘、見切りで落雷の狙いを予測し残像にて躱しつつ、
ジャンプで黒雲の落雷に相手も巻き込まれかねない距離まで肉薄、
怪力、グラップル、体勢を崩すの技能により相手を地面に投げ落とす
地上戦に持ち込めばそのまま距離を離すことなく部位破壊、2回攻撃も交え
的確に相手の急所を狙い攻める
才無き身で御身の前に立ちはだかるは、貴方がたが過去に囚われると同様、今を守らんが為にこそ。
故に問いへの応えはただ武にて。
…この身は、今と未来に生きるものなれば。
青原・理仁(サポート)
人間
年齢 17歳 男
黒い瞳 金髪
口調 男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)
性格面:
やさぐれ、ぶっきらぼう
積極的な人助けはしないが、見捨てきれずに手を貸してしまう
戦闘:
武器は使わず、殴る・蹴る・投げるなど、技能「グラップル」「怪力」を生かしつつ徒手空拳で戦う
構え方は古武術風
雷属性への適性があり、魔力やら気やらを雷撃に変換し、放出したり徒手空拳の際に纏わせたりします
●
「……虎に続き、龍までも立ちはだかりますか。
貴方がたにもこうまでの凶行に至る理由は在りましょうが……それが『今』を脅かすものなれば、私は貴方の前に立ちましょう。もっとも、今や見る影もなく楽に終わらせられそうですが」
雪音がこれは楽か、いやでも油断は禁物、というように骨を鳴らしながら竜に向かうが、それを見て竜の目が光る!
『見る影もない……? そこまで侮辱されては我の誇りに傷がつくというもの! 竜の雷を受ける覚悟はあるか!』
その問いと共に黒い雲が召喚されれば辺りは落雷に包まれる。あまりの無差別っぷりに先ほどまで鎖を押さえつけていた猟兵2人も手を離してしまい、竜が再び空に浮かぶ。……竜には大量の鎖の痕がついているが。
「誇り、ですか」
雪音は野生の勘で落雷の落ちる場所を予測してかわしつつ、隙間を狙い足を踏み切り跳びあがる。それに竜は驚きの模様。
『馬鹿な、この落雷の中ここまで肉薄するだと!?』
「ええ、貴方と違い私には才がない故。私は武を以て応えるまでです」
竜を掴むと雪音はそのまま、体を回転させ竜を頭から地面に投げ飛ばす! 大地に竜が叩きつけられ、ひときわ大きな土煙が上がれば竜を足場に雪音が着地し、すぐに地に足をつければ再び竜に向き合う。
「才無き身で御身の前に立ちはだかるは、貴方がたが過去に囚われると同様、今を守らんが為にこそ。
――故に問いへの応えはただ武にて。
……この身は、今と未来に生きるものなれば」
そのまま部位を、傷のついている部分を、的確に拳で、脚で撃ちぬいていく。雷雲がなんだとばかりに危険なインファイトを雪音はしかけていた。
――そんな雪音の様子を一人の男が見ていた。
「あいつ、あんな華奢な身一つであの竜に……? 大丈夫か?」
男の名は青原・理仁(青天の雷霆・f03611)。聖者として育ったが柄じゃないからと家出してきた武術使いだ。嗜む程度だが。
「まぁ俺にはあまり関係のない――」
と彼女とは関係ないとばかりに独自に竜に接近してみた、ところ――
「……」
雷が鳴り響いている。そうだちょうど彼は雷霆を使える。
「……」
雪音が構えから武術を竜に浴びせている。そうだちょうど自分も古武術風の徒手空拳が使える。
「……」
今でこそ渡り合えてるがもし竜が本気を出したり死角から攻撃して来たら――? あのインファイトっぷりはそれに通じるところが――
「――ぁあ、もう!」
理仁は雪音の方に向かう。彼女を見捨てきれない。
「俺も手を貸す!」
「必要ありません。これは私の戦いです故」
「じゃあその『私』を『私達』にしてもらおうか! 俺も勝手にやらせてもらうからな!」
別方向から理仁が殴り蹴りに参戦してきた。乱雑ではあるが、徒手空拳の形にはなっている。雪音はその姿にほう、と一瞬理仁を見たがすぐに竜に視線を戻す。だが竜も黙ってはいない。
『一人増えたところで同じこと、各個撃破すれば同じよ』
と、雷雲が雪音のすぐ上に――!
「っ、危ない!」
「えっ」
気づいた理仁が雪音を突き飛ばし、雷が理仁を直撃する――!
――だが、理仁はそれをまるで傷とも思っていないかのようだった。
理仁の両手両足に――いや、全身に雷の覇気が宿っている。それはまるで――あの雷をそのまま纏ったかのよう。
「――生憎、俺は雷の適性があるもんでね」
そのまま大丈夫かと言わんばかりに雪音に手を差し出せばその手を掴む雪音。
「……ええ、礼を言いましょう。ありがとうございます」
雪音が立ち上がれば深々とお辞儀する。そして――
「その構え――貴方も武に生きる者ですか」
「そっちこそな」
理仁と体勢を立て直した雪音、2人して構えを取りながら竜に近づけば、アイコンタクト一つで竜に跳びかかる!
雪音が竜の身を打ち怯ませ、素早くホールドすればそこに理仁の雷を纏った拳が!
「砕く!」
果たして命中したそれは壁に竜を吹っ飛ばし、さらに雪音が素早く向かう壁に竜を投げつけて当てる。だが、拳自体の傷はさして傷はついていないように見える。
――しかし、外は傷はついてないように見える。見えるだけだ。
『お、おおおおお!?!? わ、我が「気」が、乱れる――!?』
竜の内なる気の流れを攻撃する理仁のコード。それにより乱れた気が竜に冷静さを失わせていた。
「冷静さをなくした方が敗北をする。勝負ありです」
雪音が冷静さをなくした竜を壁から剥がすように地面に押さえつければ上から頸動脈に強烈なとどめの一撃、竜の首が地面にめり込む! そのまま竜はしばらくじたばたしていたが、やがて――
『虎どもよ、彼の者に、伝え――のだ――』
と言葉を残し、力なく尾と頭を地面に垂らし動かなくなった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第3章 ボス戦
『死者英傑』
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POW : 無尽槍兵団
レベル×1体の【精鋭僵尸槍兵】を召喚する。[精鋭僵尸槍兵]は【突】属性の戦闘能力を持ち、十分な時間があれば城や街を築く。
SPD : 戦場の覇者
戦場の地形や壁、元から置かれた物品や建造物を利用して戦うと、【方天画戟】の威力と攻撃回数が3倍になる。
WIZ : 孤影再起
全身を【己を英傑たらしめる闘気】で覆い、自身が敵から受けた【負傷】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
イラスト:あなQ
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●
竜がやられたのを見てなのかその最期の言葉を聞いてなのか、虎たちが一つの方向に向かい走り出した。猟兵たちがそれを追えば、街を少し離れある一つの洞窟にたどり着く。
「何だ? 虎どもがこうも慌てたように戻ってきて――まさか、竜がやられたと申すか」
そこにいた一人の男は口元に笑みを浮かべると、虎の1体の首を得物で落とした。
「面白い、我が『竜虎会』に仇なす者というか。竜と虎、猛き者の名を二つ冠し、民草が皆名を聞くだけで畏怖する我らに。名の通り竜と虎を従え、人に化かせ擬態させつつ人を剪定する我らに」
言いながら虎たちの首をひとしきり落とせば次は貴様らだとばかりに猟兵たちの方を向く。
「来るが良い、我は逃げも隠れもせぬ!」
馬県・義透
明らかに向いてる人、あなたですよね。
人格交代
『静かなる者』→『侵す者』
今回の真の姿:橙色の狼
一人称:わし 最近は破壊神な武の天才。豪快古風
武器:黒燭炎
そこに狼もいれてくれんかの(生前:狼キマイラな『侵す者』)。まあよいが。
洞窟。つまりはこっちのUC(個人対応UCが破壊特化してる)
死合いといこう。ははは、血が騒ぐ!
大勢で来ようとも、わしは怯まぬ!結界術で弾き、黒燭炎で炎属性攻撃のなぎ払い!
密かに出てきた陰海月もなぎ払いに参加しておる。
わしは言葉で語るより、力のぶつかり合いで語る方が性に合っておるのよ!
お主もそうでないかの?
攻撃を見切り、指定UCを叩き込もう!
陰海月「ぷきゅ(ぺちぺちヤル気満々)」
アーサー・ツヴァイク
※何でも歓迎!
逃げも隠れもって割には、随分と辺鄙な所にいるじゃないか
オブリビオンになると、武人としての矜持は忘れちまうってか?
ここはひとつ、俺が戦士としての気概ってものを見せてやるぜ!
敵は兵力を増やしてこちらを攻撃してくるようだ
放っておくと面倒そうだし、ここは全員まとめて攻撃するぜ!
キングオブブレイドフォームに切り替えてUCを発動、大体8000位の光刃を【一斉発射】だ!
光刃は築城してくる分にも飛ばして【吹き飛ばし】を狙っていこう、向こうが数で来るなら、こっちも数で対抗ってね!
●
「逃げも隠れもって割には、随分と辺鄙な所にいるじゃないか」
「明らかに向いてる人、あなたですよね」
「オブリビオンになると、武人としての矜持は忘れちまうってか?」
『そんなことはない、ただ竜虎会の拠点は此処なだけ也』
威風堂々と言い切る男だが確かにそういう組織の拠点が洞窟にあるというのはいかがなものやら。
『虎や竜を従えるのに人里近くは不味いだろう』
あ、意外とちゃんとした理由もあった。
「ではそこに狼もいれてくれんかの」
『侵す者』――それも真の姿と化した義透が真面目にスカウトしてくれないか頼み込んでる…
『よかろう。ただ、我が竜虎会は実力主義。我が僵尸槍兵を退けられる実力があるのなら入れてやろう!』
僵尸槍兵たちが洞窟の奥から大量に出てくる! 数百、いや、数千はいるか…?
「はは、大勢で来ようとも、わしは怯まぬ!」
「つーか大勢で襲うとか、武士の矜持もないよな。ここはひとつ、俺が戦士としての気概ってものを見せてやるぜ!」
義透とアーサーがやる気だ。ついでにその傍でクラゲみたいなのがやる気出してる。陰海月って言うらしいが。
「ぷきゅ(ぺちぺち)」
かわいい。
「死合いといこう。ははは、血が騒ぐ!
わしは言葉で語るより、力のぶつかり合いで語る方が性に合っておるのよ! お主もそうでないかの?」
『是だ。だが、数が勝ることも時にあり!』
義透と陰海月が槍をかわし、時には結界でいなしながらこちらも炎の槍で黒い炎を薙ぎ払うように放てば陰海月が触手で槍をつかみ、返しにもうひと薙ぎ! 僵尸たちのお札が燃えてすがるものを失った僵尸が倒れていく!
「増援が来ると面倒だしな、ここで一気に片をつけさせてもらうぜ! 【Select…SLASH ACTION!】」
アーサーもまたサムライエンパイア風味が入ったキングオブブレイドフォームに変身し、8000以上の光刃を放って僵尸たちを倒していく! 倒れた者のお札が斬られればもはや僵尸に生きるすべはなし!
「僵尸たちは俺に任せて先に行ってくれ!」
「例は言わぬぞ!」
アーサーの声に義透とクラゲが薙ぎ払いながら先へ進み男に肉薄。
『あれを耐えきり此処まで至るか。猟兵じゃなければ竜虎会に入れてやったものの』
「それは誉め言葉として受け取っておくぞ。だが、生憎その誘いはお断りさせてもらう」
決別だといわんばかりに槍による一閃が走れば男がそれを自分の槍で上へ弾き、応戦が続く中鍔迫り合いとなる!
「このような力のぶつかり合いに、心湧いたりせぬか?」
『是だ。久しく感じるこの心、虎や竜では感じれなかった人間同士によるこの相対よ!』
「ああ、わしも心湧く! だからこそ武を以てその心に応えよう!」
一瞬力を込めて鍔迫り合いを制し男の体をよろけさせれば陰海月の助けも借りて槍を構え槍先を男に向け、突撃!
「四天境地――『狼』!」
一閃! 体制を崩した男の胸の鎧を槍が砕く!
『がっ! くっ、後方支援部隊――ばかな』
「悪いな、蹴散らさせてもらったぜ」
振り向いた男は驚愕した。後方支援に用意した僵尸たちが悉くやられているではないか。そこに響くアーサーの声。もちろんやったのは彼の光刃だ。
「向こうが数で来るなら、こっちも数で対抗ってね! それよりよそ見して大丈夫か?」
『――ぬっ!?』
慌てて前を見直す男だが、遅い!
「戦場で余所見とは強気だな。ああ、だが後方部隊を見るには必要か。だが、残念だったな」
陰海月の触手も巻き付いた一閃が男の右肩の鎧を破壊する! よろけながらノックバックする男。
『ふふ、良い、良いぞ。久しく感じられなかった苦戦による血の滾り也!』
強気なその言葉は果たして本心か、それとも取り繕いなのか。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
黒木・摩那
おっとまだ龍のボスがいたんですね。
龍も虎もいなくなって、あとはあなたを倒せば本当に竜虎会も終わりです。
お覚悟を。
速攻で行きましょう。
ヨーヨー『エクリプス』で戦います。
UC【蒼鷹烈風】で高速回転かつ遠距離なヨーヨーに仕立てます。
【先制攻撃】でまずは手に持つ方天画戟を【武器落し】して、【念動力】で回収。
武装解除した後に続けざまに、ヨーヨーを【重量攻撃】で重くした一撃をボスに与えます。
ヨーヨーの機動は【念動力】で捻じ曲げて、回避困難にします。
これでも喰らえ、です。
●
「おっとまだ龍のボスがいたんですね。
龍も虎もいなくなって、あとはあなたを倒せば本当に竜虎会も終わりです。
お覚悟を」
『ふっ、我がいなくなっても竜虎会は永遠也! 我が意志を継ぐものは必ず現れよう!』
もう少しネタシナだったらツッコミもあったかもしれないが真面目過ぎるのよこいつ。
「大丈夫です、ネタシナにさせないよう速攻で行きますから」
摩那が取り出したのは先の竜との戦いで使用したヨーヨーだ。今度はすっぽ抜けないよね?
「多分大丈夫です……っと」
ヨーヨーを軽く地面に向けて放つとそのまままるでハンマー投げのように回転させ勢いをつけ始め――めっちゃ回転速い!
「励起。昇圧、目標を確認……加速開始」
もはやヨーヨーとしての姿が見えない竜巻にも似たそれは真空波をも放ち始めている。
『ぬぅ、それをまともに喰らえば我も』
「判断が遅い!」
『!?』
地形を使って何かしようと男が後退した瞬間、ヨーヨーが男に放たれる! 慌てて男は槍でガードしたものの勢いと腕に来た真空波の痛みのあまり槍を落としてしまった!
『しまった、我が槍が』
「取らせるとお思いです? これでも喰らえ、です」
男がかがんで槍を取ろうとしたところを念動力で軌道を滅茶苦茶にされたヨーヨーの追撃! 命中! 男は拾った槍を再び痛みのあまり落とす! 拾う! その瞬間攻撃命中! 落とす! 拾う! 命中! 落とす! 拾う! 攻撃! 落とす! ひろ――
『いつまで続くこの流れ!? このままでは我がジリ貧ではないか!』
「ようやく気付きました? はぁ、これだから単細胞的な方は」
武装解除の隙を狙っていたがようやく念動力で男の槍を回収できた摩那はため息。
「よくそれで竜虎会として纏められてきましたね。虎の方が頭いいまでありますよ」
『我をそこまで愚弄するか! さすがに虎よりはマシなはずだ!』
あーあ、虎たちがもし聞いてたらどんな顔するか。
「まあ、オブリビオンである以上最終的に倒すので同じですけど。では今度こそ本当にさようなら」
トドメと言わんばかりの胸への強烈なヨーヨーの一撃! 男は大きく吹っ飛び、岩壁に背中から打たれる!
『がっ――くっ、ふふ。良いぞ、少しは冷静になれた』
続けて突き刺しに行った槍を素早く両手でつかめば強引に引っ張って摩那の体勢を崩させながら回収、摩那がその瞬間にヨーヨーを放つがこれは槍を回してしっかり弾く。男はニヤリと笑みを浮かべた。
『もうその手には嵌らぬ』
だが結構鎧はボロボロだった。ハンマーみたいになったヨーヨーの破壊力、おそるべし。
大成功
🔵🔵🔵
月白・雪音
…人を剪定、己が武の理にそぐわぬ民を鏖殺せしめると?
力とは己が欲のみにて振るうものに在らず、
己を律し力を徒に示すことなく泰然と在る『心』の有り様こそ武の真髄。
故に私には理解致しかねる感情ですが…、
良いでしょう、貴方が『そういうモノ』であるのならば。
――我が武を以て、討たせて頂きます。
UCを発動、残像の速度にて肉薄し野生の勘、見切りで相手の動きを捉えつつ
方天画戟の軌道を予測、怪力、カウンター、部位破壊にて武器をへし折る
回数強化された攻撃に対しても上記技能にて全攻撃に対しカウンターを叩き込む
また相手が戦場の環境を利用しようとすれば残像、部位破壊、地形破壊を用い
先んじて物品、足場を破壊し機制を削ぐ
●
「……人を剪定、己が武の理にそぐわぬ民を鏖殺せしめると?」
雪音がゆっくりと男の方を見ながら一言漏らす。
『結果的にそうはなるであろう、が、必要な犠牲な』
「理解不能です。力とは己が欲のみにて振るうものに在らず、己を律し力を徒に示すことなく泰然と在る『心』の有り様こそ武の真髄」
『心など……我には力としての武さえあればそれでよい』
「……誠に私には理解致しかねる感情ですが……良いでしょう、貴方が『そういうモノ』であるのならば」
――我が武を以て、討たせて頂きます。
雪音は型を取り、構える。男もまた槍を構える。
静寂が、一瞬流れ。先に動き出したのは――
「――っ!」
雪音だ。己が野生の勘で男の癖を見切り、肉薄しての掴み掛り攻撃を敢えて『槍で守らせる』。そのまま槍を下に押しながら上に跳びあがれば一回転、男の脳天にかかと落としを叩き込み、勢いそのまま男の背面に着地。すぐに男が振り向けば槍を突き出してくるがそれを両手でつかむと右膝で蹴り上げて槍を真ん中から折り、距離を取る。
『我が槍を折るとはな』
「未だ降伏しませんか」
『降伏などするわけがない、むしろ血が滾る!』
男が折れた槍の持ち手の部分を振ればその辺にあった僵尸の遺体が雪音に襲い掛かる。しかしこれを左に避けた雪音はそのまま距離を縮め――否! 目的はその道中にある僵尸の遺体! 再び飛ばされることを恐れた雪音は槍の先端部分で僵尸達を左の岩肌に縫い付けそのまま抉るように回転蹴りをしながら男の方を向く! 雪音の後ろで岩が崩れ何かが下敷きになる音が聞こえる。男はニィ、と笑みを浮かべた。
『お互い壁を背と為すか、面白い』
「いえ、面白くも何ともありません。『武は振るわれず終わる事こそ神髄』――我が師より最も強く申された教えです。今でこそオブリビオン相手に振るいはしていますが、本来なら人の形した存在――いえ、全ての存在に振るわれることあってはならぬもの」
『だが我らは今こうして武を魅せ合っている。否か?』
「――私と貴方様の武は、違います。更に言うなれば貴方様のそれを武と表現するのも失礼というもの」
『では何だというのだ』
「貴方様のそれは――ただの、『暴力』です」
『――貴様ぁ!』
男が逆上して雪音に掴み掛るが、その両手を雪音が両手でそれぞれつかむと、怪力で男の腕を曲がってはいけない方向へと曲げる。
『ぐ、ぐおおおおお!?!?』
「終わりです」
ゴスッ、と男の胸に雪音の膝が入る。
『ぐぇぁっ!?』
男が口から血を吐いた。そのまま180度回転して自分が背にしていた岩肌に男を押し付けると、
「そこでお仲間と眠っていてください」
男の胸へ再び入った雪音の一撃が、終幕の決定打となった。
『み……見事なり……一時の感情に踊らされたが、我が敗因か……我が心、未だ未熟だったか……』
ずり落ちる男は口から血を吐きながら勝者をたたえるような言を発するが雪音の表情は和らぐことはなく。終始一貫した見下しのままだ。
『女よ……冥途の土産に伺いたい……貴殿の、流派は……』
「……生憎ながら私の扱う武術の名は師より伝えることを望まれませんでしたゆえ、私も聞いてはおりません。 名乗れぬ無礼をお許し願えれば幸いです」
拱手して礼をする雪音。それは敵ではあるが、一人の武人として戦った相手への礼儀としてか。或いは伝えられなかったことへの詫びか。
『然様か……その「武」、竜虎会の英傑が一人を倒したものとして誇るが』
「いえ、そのつもりは全くありません。『武は振るわれず終わる事こそ神髄』。むしろこのような手段でしか為しえなかった己の未熟さを恥じているところです」
――男が、一瞬、笑った気がした。瞬間、男は崩れた岩の雪崩に飲まれ、命を落とした。雪音はそれを、ただ無感情とも見下しにも見える顔で見るだけだった。
――こうして事件を起こしていた竜虎会の英傑の1人は倒れた。
これで全ては終わったのか。或いはこれはまだ始まりに過ぎないのか。
その答えは、今はまだ神のみぞ知るところであった。
大成功
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