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【猟書家】カードゲームに負けたら悪の組織に強制入団!?

#キマイラフューチャー #猟書家の侵攻 #猟書家 #忌火起・レッカ #堕悪苦TCG #ゴッドペインター

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●キマイラフューチャー ~とあるフリーゲームスペースにて~
「うわぁあああ!!!」
 けたたましい爆発音と煙のエフェクトと共に盛大に転がっていくゴットペインター。(なお、特に身体的なダメージは受けておらず演出の模様)
「フハハハッ!弱い弱い!このオレの闇の炎に抱かれるがいい!」
 相対するのは、猟書家幹部。悪道に堕ちたカードゲーマー『忌火起・レッカ』 !
 この場はレッカの能力によって、【TCGによって全てが決まる世界】と化した!
「さあ、負けたからにはこのオレの、「堕悪苦(ダーク)TCG」の配下となって働いてもらうぞ!」
「ぐっ……だが勝負は勝負。負けたからには素直に従おう。何をすればいい?」
「決まっているだろう?……「究極のカード」。世界征服のため、「究極のカード」を描くのだ!」

●グリモアベース
「という事件が起こります」
 羅刹の角を頭巾から覗かせた少女……朝倉・くしな(鬼道僧・f06448)は君たちを迎える。
「敵、猟書家幹部は街の一画を【TCGで何でも決める空間】へと変貌させました。オブリビオンは、その空間で無理矢理ゴッドペインター達にカードゲーム勝負を挑み、敗北した者達を拠点に連行しようとします」
 この空間は非常に強力で、猟書家幹部自体を倒さない限りは解除できない。
 そしてもちろん、猟兵もその影響を受けてしまう。
「しかし、逆に言えば、【TCGで勝負を仕掛け、勝てば】敵を撃退できるということです」
 この空間では、全ては『カードゲーム』で勝敗がつく。
 つまり敵・味方のユーベルコードやアイテム、その他等々は全てがゲーム用の『カード』として扱われるのだ。
 特にユーベルコードは『切り札』だ。
 この力をどのように使うか。デッキ構築とプレイングが試される。
「敵もまた、そのユーベルコードを切り札とした【赤/黒】デッキを使用してきます。相手のデッキに対抗するようなカードを使い、オブリビオンを撃退してください」
 そしてくしなは背景をキマイラフューチャーへと変える。
「ユーベルコードを切り札に据えたデッキは通常のデッキではまず勝てないでしょう……ゴットペインターたちを救えるのは猟兵だけです。よろしくお願いします」


ナイン高橋
 ナイン高橋です。
 カードバトルしようぜ!

 このリプレイは猟書家戦です。
 通常の依頼とは違い、1章、2章で完結します。

 今回の話は全て、『カードバトル』です。
 カードで敵を倒すと本当にオブリビオンを倒せます。
 「それはどうかな?」「既に発動していたのさっ!」なノリを大事にしていきたいと思います。
 よくわからない人でも大丈夫、貴方のデッキの『切り札』は『ユーベルコード』です。そんな感じでデッキビルドします。


 それと特別なプレイングボーナスがあります。

 プレイングボーナス(全章共通)……ゴッドペインターに応援される(猟兵のカードにすごい絵を描いて貰えれば、何故か強化されます。理屈は謎ですが、そういうものらしいです)。

 それでは皆さんのデッキ構築とプレイング傾向をお待ちしております。
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第1章 集団戦 『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』

POW   :    ポージング
自身の【逞しい肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    ポージング
自身の【躍動する肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
WIZ   :    ポージング
自身の【洗練された肉体の誇示】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。

イラスト:ヤマトイヌル

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●カードバトル!
「アル、パカーっ!!!」
 猟書家幹部、忌火起・レッカと戦うにはまずは敵の配下のカードバトラーを倒さなくてならない。
 出てきた敵は、『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』である!
 忌火起・レッカより支給された【自己強化デッキ】を駆使し、勝負を挑んでくる!
 相手のデッキ傾向はひたすらパワーをため込んで、一撃の強打を叩き込んでくるパワーデッキ!

 さあ戦え、イェーガー!
雛里・かすみ(サポート)
 バーチャルキャラクターの戦巫女×UDCメカニックの女性です。
 普段の口調は「明るく朗らか(私、あなた、~さん、なの、よ、なのね、なのよね?)」
寝起きは「元気ない時もある(私、あなた、~さん、ね、わ、~よ、~の?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、
多少の怪我は厭わず積極的に行動します。
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。
また、例え依頼の成功のためでも、
公序良俗に反する行動はしません。

明るく朗らかな性格の為、
男女分け隔てなくフレンドリーに会話を楽しみます。
どんな状況でも、真面目に取り組み
逆境にも屈しない前向きな性格です。

 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




「カードバトルなの?楽しそうね」
 最初のカードバトラーは、雛里・かすみ(幻想の案内人・f24096)。
 バーチャルキャラクターのかすみは色々と多趣味で多芸。
 そのためきっとトレーディングカードも嗜んだ経験があるだろう。
「テメぇが相手か!いいだろう!いけ!アルパカマッスルブラザー!」
「パカーっ!」
 猟書家幹部、忌火起・レッカからデッキを渡されたオブリビオン・『量産怪人アルパカマッスルブラザーズ』の内の一体が前に出てくると、戦いのポーズを決める。
「いいわ、相手になってあげる!」
 この【TCGによって全てが決まる世界】に変貌した空間に入った事でかすみのユーベルコードやアイテムを元にした、かすみだけの特別なデッキが構築される。
「いくわよ!カードバトル!」
「パカーっ!」
 キマイラフューチャーのフリーゲームスペースの機能によってバーチャルリアリティーのホログラムが展開!
 二人のバトルが開始される!
「いけ!アルパカマッスルブラザー!お前の力を強めるのだ!」
「パカー!アルパカは、【鋼の筋肉】を己に装備!そして【マッスルパワー!】を発動パカ!」
 先攻はアルパカマッスルブラザー。
 プレイヤー自身に装備できるアイテムを使用。同時にアイテムのパワーを上昇させる魔法を発動してきた。
「パカパカーっ!」
「フッ、このゲームは先攻からでも1回だけは攻撃を行うことができる!決めてやれ!アルパカマッスルブラザー!」
 魔法カードによって膨張した筋肉を使い、プレイヤー自身であるアルパカマッスルブラザーがかすみへとダイレクトアタックを仕掛けてくる!
「きゃあっ!?」
 先制攻撃にダメージを負うかすみ!(なお、ホログラムなので演出です)
 いきなりの大ダメージに流れをもっていかれてしまう。
「まだだ!オレの作った自己強化マッスルデッキは、攻撃だけではない!防御も完璧なのだ!」
「【鉄壁のポージング】発動パカーっ!」
 追加で使用してきたカードによってアルパカマッスルブラザーはその筋肉を固め、防御を固めてきた!
「鉄壁のポージングは、手札を全て捨てて次の自分のターンまで捨てた枚数分以下の攻撃力のダメージを一切無効にし、己の装備したアイテムも守るカード!これでお前のターンの攻撃を防ぎ、次のターンはまたも装備したアイテムで殴り抜けてやるぞ!」
「パカパカー!」
 これではアルパカマッスルブラザーにダメージを与えることはできない。
「完璧な布陣だ。これでオレたちはターンエンド!」
「パカー」
 ポージングを決め、アルパカマッスルブラザーは身体を固めた状態のままターンを終了する。
「なら、私のターンね!ドロー!」
 かすみは華やかにカードをドロー!
 そして己の手札を確認する。
「無駄だ!このターン、アルパカマッスルブラザーは鉄壁のポージングで完璧な防御を行っている!」
「それはどうかしら?」
「なにっ!?」
 レッカの啖呵に、かすみは不敵な笑みを返してカードをプレイ。
「私の分身、【幻想の案内人】を召喚!」
 かすみの前には豪華絢爛な着物を着たスタイルのいい女性型のキャラクターが光とともに現れる。
「どんなカードキャラクターでも、アルパカマッスルブラザーの筋肉は貫けまい!」
「パカーっ!」
 だが、レッカとアルパカマッスルブラザーはかすみと【幻想の案内人】の登場にも笑い飛ばしてくる。
「どんな時でも、臨機応変にだよ!」
 それでもかすみはプレイを続ける。
「私が使うのは【三変の境地(サンヘンノキョウチ)】!その力を、【幻想の案内人】に付与するわ!」
「なにっ!?だが、どんな強化をしたところで無意味なはず!」
「三変の境地の効果!手札1枚をコストに、【幻想の案内人】を、【変化】させる!」
 【幻想の案内人】に力が宿り、その姿を変貌させていく。
「そのポージングっていうの、随分と力を籠め続けてないといけないみたいね?」
「パカ?」
 不敵な笑みを向けたかすみは、変化する姿を宣言する。
「私が変化させるのは、驚かせ力が増加する【闘気強化形態】!」
 その瞬間、【幻想の案内人】の全身から強烈な闘気が放たれ、そしてアルパカマッスルブラザーを威圧する!
「パカカッ!?」
「闘気強化形態の効果!攻撃時、相手の状態変化を無力化するわ!」
「な、なんだと!?」
 すっかり萎縮してしまったアルパカマッスルブラザーはせっかく力を込めていたはずの筋肉が通常の状態になってしまう。
「このまま【幻想の案内人】でダイレクトアタック!」
「パカーっ!?」
 巨大な薙刀を軽々と振るうとアルパカマッスルブラザーを斬りつける【幻想の案内人】。
「まだまだよ!【三変の境地(サンヘンノキョウチ)】の更なる効果!手札を追加で捨てることで、別の形態に変化できる!」
「なっ貴様、今はバトルフェイズ中だぞ!まさかっ!?」
「ええ、その通り!飛翔力が増加する【脚力強化形態】に変化!追加攻撃よ!」
 全身から放つ闘気を収めると、【幻想の案内人】は今度は華やかな服をたなびかせながら飛翔する!
「2度目のダイレクトアタック!」
「パカーっ!?」
 一度、上昇した【幻想の案内人】は勢いをつけると急降下して長い脚でアルパカマッスルブラザーへと飛び膝蹴りをお見舞いする!
「ぐっ、だが耐えた!次のターンこそ反撃だぞ、アルパカマッスルブラザーよ!」
「ぱ、ぱかか……!」
 吹き飛んでごろごろしたアルパカマッスルブラザーが片膝をつきながら起き上がるのを鼓舞するレッカ。
 だがここでかすみは3枚目の手札を捨てる。
「三変なのに、変化が2度で終わる訳ないでしょう」
「な、なんだと!?」
 地上に降りた【幻想の案内人】は拳を引き、構えを取る。
「【三変の境地(サンヘンノキョウチ)】の最後の効果!手札を更に捨てることで第3の形態に変化できる!変化しなさい!戦闘力が増加する【腕力強化形態】!」
 【幻想の案内人】は片腕を巨大化させると、力を溜めていた構えからそれを一気に振るってアルパカマッスルブラザーを殴りつける
「ぱ、パカーっ!?」
 散らばるデッキ!失われるライフ!
 アルパカマッスルブラザーのライフポイントは0になったのだった!
「ん。楽しかったわよ」

成功 🔵​🔵​🔴​

編堵・希亜(サポート)
「……なに?」
「そうなんだ。」
「私は、私だよ。」

囚人服のようなものを着て、いつも黒猫のぬいぐるみを抱えた女の子。口数は少なく、人見知りで猜疑心は強いものの、猟兵としての仕事をこなすためなら、それなりに人と付き合っていける。
甘い物が大好きで、食べればすぐに機嫌がよくなる。嫌いなモノは、かつて自分のいたアリスラビリンスの世界と、それを連想させるもの。

戦闘では、自分ではあまり戦わず、自身に宿るオウガの『カイ』を戦わせたり、ぬいぐるみをバロックレギオンとして相手を押しつぶしたりする。

『カイ』は上等なドレスを着たラミアで、少し高飛車な話し方。宿主の身は守り、敵には容赦がない。『さぁ、敵はどこかしら!?』





「「カード・バトル!ファイト!」」
 
「オレは、【マッスルパワー】を自身に装備、パカ!このままプレイヤーに直接攻撃パカっ!」
「んっ……」
 編堵・希亜(蛇に囚われた少女・f19313)は筋肉を膨張させてとびかかってきたアルパカマッスルブラザーの攻撃を受け、顔をしかめる。
「この程度なら、まだ、大丈夫……」
 ぬいぐるみを口元に持っていきながらうつむくように呟く希亜。
「パカーっ!?宣言はちゃんと言ってほしいパカーっ!?オレは一定以下のダメージを無効にする【鉄壁のポージング】を発動して、ターンエンドパカ!」
 そんな希亜に対して筋肉ムキムキで自身満々なアルパカマッスルブラザーは己のターンを終了してくる。
「ん、私の番」
 希亜はカードを引くと、一瞬その表情を安堵のような笑みに変える。
「さあ来るパカーっ!」
「私は、【バロックレギオン】を召喚」
 手に持つぬいぐるみを前に放ると、内側からボコボコと蠢き膨張するように巨大化しながら猫っぽいぬいぐるみは希亜の前にどでーんと降り立つ。
「バロックレギオンは、他のカードが攻撃した時に追加で連携攻撃ができる……」
「パカカ!だが他のバトルキャラクターなどいないパカ?」
「ううん。今から出すカードは通常の召喚はできない代わりに、コストを払えば手札から特殊召喚できる」
「パカっ!?」
「コストは、自分のライフ……いくよ、【カイ】」
 そして希亜は自分のライフポイントを極限まで削ると、新たなカードを特殊召喚する。
「サモン・ラフメイカー」
『さぁ、敵はどこかしら!?』
 希亜の右腕の先が、突如として蛇の胴体となり伸びていくとその先に、上等なドレスを来た『ラミア』が現れる!
『ふふ……私を呼び出したからには、楽しませなさいよ!』
「……保証はしないよ」
 希亜の身体に宿るオウガ、それが【カイ】なのだ!
「カイがいる限り、私は他のカードはプレイできない……代わりに、カイが、戦ってくれる」
『さぁ、敵は……貴方のようね!』
「パカっ!?」
 呼び出された【カイ】は標的をアルパカマッスルブラザーに定めると、青白き炎を纏いながらバロックレギオンと共に攻撃を仕掛ける!
『私の攻撃力は、宿主が召喚時に払ったライフに比例しますわ。そして今、私はほぼ全てのライフを代償に呼び出されていますの!』
「ま、まさかパカっ!?」
『バロックレギオンと追加連絡攻撃ですわ!これで貴方のライフは、0ですわ!』
「ぱ、ぱかかーっ!!???」

成功 🔵​🔵​🔴​

大崎・玉恵(サポート)
『あまり、老狐に無理をさせるでないぞ』
 妖狐の戦巫女×陰陽師女です。
 普段の口調は「女性的(わし、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」、気にいったら「尊大(わらわ、おぬし、じゃ、のう、じゃろう、じゃろうか?)」です。

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、公序良俗に反する行動はしません。
ユーベルコードを絡めた【誘惑】による認識操作や籠絡、【呪符】に【破魔】【焼却】等の【呪詛】を込め【呪殺弾】とする、薙刀による【薙ぎ払い】【2回攻撃】が得意です。
卑劣な手段をとる敵には【威厳】【存在感】を放ち神として振る舞います。




「【マッスルパワー】パカ!」
 アルパカマッスルブラザーは、自分自身にアイテムを装備すると、その筋肉を増強させて殴りかかってくる!
「更に【力のポージング】で攻撃力を増強パカ!一気にいくパカ!」
 雄大なる筋力パワーを強調するポーズをとると、アルパカマッスルブラザーの力が一段階上昇する。
「くらえパカー!」
「あまり、老狐に無理をさせるでないぞ」
 だが、大崎・玉恵(白面金毛・艶美空狐・f18343)は札の1枚をぼう、と狐火の中に燃やすとその妖術を発動。
「それは"幻"じゃよ」
 アルパカマッスルブラザーが攻撃を仕掛けた玉恵は霞のように消え去り、その少し後ろに玉恵本人が現れる。
「パカ!?」
「さて、わしの番じゃな」
 玉恵は宙に浮かぶ札を追加で呼び出すと妖艶な笑みを浮かべる。
「まずはわしの分身、【狐の形代】を召喚じゃ」
 札が燃え尽きると、代わりに"狐の面"が呼び出され、玉恵の前にすぅと移動する。
 そして玉恵そっくりの少女の身体が狐面を付けた状態でぬらりと現れる。
「パカっ!?」
「そう驚くでない。おぬしが自らを強化して戦うのであれば、わしはわしの分身を強化して戦おうかの」
 そして玉恵は更なる札を燃やし狐面の形代に力を与える。
「禍事、罪穢れを祓えたまい、清めたもう」
 神通力が【狐の形代】に照射されると、形代の身体を結界が覆い、その身体を強化していく。
「産霊・鎮魂(ムスヒ・タマツメ)じゃ。【狐の形代】の力はこれで強化された」
「パカ!しかし【鋼のマッスルポーズ】パカ!」
 だがここでアルパカマッスルブラザーは相手ターン中に使用できる防御カードを発動。
 その肉体を鋼のように強化する。
「これで相手からの直接攻撃を無効にできるパカ!」
 パーッカッカッカ!と笑うアルパカマッスルブラザー。
「甘いのぅ」
「パカ!?」
 だが玉恵は扇を口元に当てるとコロコロとアルパカマッスルブラザーへ笑い返す。
「【狐の形代】の能力じゃ。こやつは直接攻撃はできぬ代わりに、効果によるダメージを与えるのじゃよ」
「ぱ、パカカっ!?」
 狐面の少女が印を組むとアルパカマッスルブラザーの身体を炎が包み込む!
 鋼の筋力をもってしても炎の前にはダメージを受ける!
「戦いは力ばかりではないということを教えてやろうかの」
 そして玉恵はアルパカマッスルブラザーの悉くを手玉に取るようなプレイングによって圧倒するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

須野元・参三(サポート)
気品高き須野元・参三の輝かしいサポートプレイングコンセプト
『泥にまみれるような悲惨な目にあいつつも、気品的機転、幸運でなんかシナリオが成功させている』

「気品」ということを行動原理の中心とし
・気品と光る発想と異常な行動力を発揮
・輝く【存在感】
・過剰な【パフォーマンス】
・無駄に【挑発】罵声を飛ばす
・そのせいで敵や厄介を【おびき寄せ】るぞ
・気品は痛いの嫌いなので悲鳴と罵詈雑言騒ぎながら【第六感】や【見切り】で逃げ惑う
華麗に気品にエレガントに臨機応変的に頑張ってる描写期待してるぞ

性格・設定
気品高く高邁で地位の高い貴族で見栄を張っている
本当は気弱なため小物臭・ヘタレ・負け犬属性という言葉がよく似合う




「私のターン!エレガントで光り輝く圧倒的な気品ドロー!」
 須野元・参三(気品の聖者・f04540)がなんか3回転くらいしながら無駄な光エフェクトと共にカードを引いていた。
「さあ私の能力・アイテム・ユーベルコード。そして気品力がカードとなって構築されたこの気品高き須野元・参三の輝かしき【気品デッキ】の力を魅せてあげよう!」
 そして手札を広げ、凄まじいドヤ顔となんか光る背景と共に、アルパカマッスルブラザーを挑発する。
「気をつけろ!このゲームは先攻から攻撃可能!どんな攻撃が来るかわからねぇ!」
「パカァ!」
 カードを構えたアルパカマッスルブラザーは参三のやたら凄そうな自信を前に身構える。
「優雅なる須野元・参三の初プレイカードは……んん?」
 参三は手札のカードを使おうとして、止まった。
「……あれ?んん?もしかして、事故った?」
 説明しよう!
 トレーディングカードゲームにおける"事故った"とは?
 それは、発動条件のあるカードや今は使えないカードなどばかりが手札に来てしまい、全く何もカードが使えない状況を示すこともあるのだ。なお地域や環境によって同じ名称でも示す意味はがらりと変わるローカル用語なので使用の際は注意して欲しい。
「……私は華麗なるターンエンド!」
 考えた結果、何もできなかった参三はとりあえず格好つけたポーズをしてターンエンドした!
「なんだとパカっ!?」
「フフーフ、私の気品力が高すぎるからな。これくらいのハンディキャップは当然だ」
 ただ事故っただけなのにこの圧倒的なまでの自信!
 これこそが歴戦のカードプレイヤーに必要な才能なのかもしれないとなんか勢いで錯覚させられそうになるプレイング。
 それが気品力、須野元・参三だ!
「アルパカのターンパカっ!ドロー!」
 だがそんな気品だけの力の前には、アルパカマッスルブラザーの筋力が立ちはだかる!
「【マッスルパワー】パカ!そして直接攻撃パカっ!」
「なっ、いきなりそんな腕の筋肉を膨張させてなんかムキムキになりながら突撃してくるだと!ちょ、滅茶苦茶痛そうじゃないかっ!やめろーっ!」
「必殺カード【アルパカマッスルラリアット】パカーっ!」
「グワーッ!」
 慌てる参三の顔面にめり込むアルパカマッスルブラザーの上腕二頭筋!
 なおカードバトルの演出なので実際のダメージは一切ないが、ヘタレ参三はガチで逃げようとして追尾されたぞ!
「ま、まさかこの私がここまで追い詰められるなんて……」
 吹き飛ばされてから地面を綺麗にバウンドして身体を90度回転させることで縦方向に飛んだハズが何故か横回転になるというアクションを3回転くらいしてから(※演出なので実際のダメージはありません)参三はふらつきながら立ち上がる。
「だが、ここで私の気品力が逆転して見せる!私の、華麗なる気品ドロー!」
 光が輝き、参三の手札に起死回生のカードが引かれる!
「来たぞ!私の切り札!ユーベルコードをカード化した、このデッキの運命の一枚が!」
「な、なんだってパカっ!?」
 光り輝くカードを、参三はそのまま発動する!
「見せてやろう!これこそが気品力の結晶!このデッキの切り札!【生まれながらの気品力(ウマレナガラノキヒンリョク)】発動!」
 同時に調子を取り戻した参三から溢れ出んばかりの気品力が光りを伴って全身から放たれて無意味に消耗されていく。
「この圧倒的な気品力に平伏し拝めよ!さすれば祝福が訪れん!」
「い、一体どんな効果があるのだパカっ!?」
「回復する」
「パカ?」
「体から溢れ出る気品力が、互いのライフを回復する」
「パカカ???」
 ダメージを受けたはずの参三のライフが見る見るうちに回復していき、そして特にダメージを受けていないアルパカマッスルブラザーの方もライフが初期ライフを突破して自動で回復していた。
「フフーフ、気品力が止めどなく湧き出てしまって仕方がないな!」
「パカカ?」
 なおトレーディングカードゲームをしている人たちにはわかるかもしれないが、ライフ回復はとても強い効果を発揮することはあるかもしれないが、盤面を変えることはないため決してそれだけでは逆転したりは出来たりしない。
 回復を何かに活用しなくてはいけないのだ。
「勿論、私の切り札がその程度の気品力で終わる訳もない」
「パカカ!」
 参三の大袈裟な動作と芝居がかったセリフに、思わず逆に安堵の声をあげてしまうアルパカマッスルブラザー。
「私の【生まれながらの気品力(ウマレナガラノキヒンリョク)】は、残りの手札全ても気品力に変換することができるのさ!さあ!更なる気品力を魅せてあげよう!」
 ピカーっ!!!!
 事故っていた手札全てを全部ライフ回復の光に変えてしまう参三!
 もはや気品力が高まり過ぎて全く目をあけることもできない程の輝きが参三の身体から発光される!
「フーフフ、この、圧倒的なまでの気品力!やはり気品力が全てを解決する!そうだろう!?」
「アルパカのターンパカ。【マッスルパワー】で直接攻撃パカ」
「あ、ちょっ止めたまえ。この気品力がそう簡単に消えるはずもないが当たると痛いだろうアアアーーーっ!!!」

 ひたすらライフを回復し続けた参三のプレイングによってアルパカマッスルブラザーのデッキが先に切れて勝ちました。


「気品力!やはり気品力が全てを解決する!」

成功 🔵​🔵​🔴​

城田・紗希(サポート)
基本的には考えるより行動するタイプ。
でもウィザードミサイルや斬撃の軌跡ぐらいは考える。…脳筋じゃナイデスヨ?
暗器は隠しすぎたので、UC発動時にどこから何が出てくるか、術者も把握していない。

戦闘は確実性やオーバーキルより迎撃数を優先するので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める。
もしくは単体攻撃にカウンターや鎧破壊攻撃を乗せつつ、連続して使って、一撃必殺を繰り返す。
「ここから先は行かせないよ、キリッ」
…ところで、なんでオブリビオン居るの?(前後の説明忘れた)

……防御?なんかこう、勘で!(第六感)
耐性……は、なんか色々!(覚えてない)




「私のターン、ドロー!」
 城田・紗希(人間の探索者・f01927)は刀の鞘から抜くかのような動作で手札を華麗にドロー。
「まずは……」
 そして紗希は自分の手札を吟味しようと視線を下げたそのタイミングを狙ったように。
「ここで、アルパカのカードを発動パカ!」
「え、私のターン中なのに!?」
「【鋼のポージング】パカ!相手ターン中に、一定以下のパワーと悪影響を一切受けなくなるカードパカ!」
 アルパカマッスルブラザーはここで防御カードを発動!
 紗希のプレイングにプレッシャーをかけてきた。
「防御カード……なるほど、一定以下。一定以下ね」
 マッスルポーズを決めて威圧してくるアルパカマッスルブラザーに対して紗希は何かを思いついたように手札を眺める。
「よし決めた!私は【おもちゃ兵隊の行進(オモチャノマーチ)】を召喚!」
 そして紗希はバトルキャラクターを召喚!
 手札一枚から、多数のおもちゃの兵隊が召喚されていく。
「行けっ、全部隊出撃!」
「パカカ!確かに数が多いのは認めるパカ。しかしその分一体一体のパワーが低いパカ!それでは【鋼のポージング】を超えられないパカ!」
 確かに紗希の召喚したおもちゃの兵隊はぞろぞろと出てくるが、それらの攻撃力は1体1体ではかなり低い。
「私の戦闘スタイルは確実性やオーバーキルより迎撃数を優先する……」
 そして紗希はコンボとなる次なるカードを発動する。
「ので、全力魔法と範囲攻撃で少し広めに撃ってから時間差で仕留める!魔法カード発動!【全力魔法】!!!」
 全力を駆使するので自分の場のバトルキャラクターは全て生贄に捧げて発動!
 なんかすごいパワーの魔力がドン!と紗希から上に向かって放たれてゆっくり上昇していく。
「どう考えてもオーバーキルの選択パカーっ!?」
「少し広め(ライフが0じゃなかったら同じ)という言葉があるんだよ?」
 そして紗希は自分自身になんかよく覚えてないのでふわっとしたカードになってしまった耐性カードを付与する。
「耐性……は、なんか色々!全部のダメージをちょっと減らすよ!」
 そしてそのままターンエンド。
「アルパカのターンパカ!」
「ここでさっきの全力魔法の時間差攻撃が発動するよ」
 全ての兵隊を犠牲にすることでなんか凄まじい破壊力を宿した魔法がここにきて落ちてくる。
「雑に全体攻撃!すべてのプレイヤーに、生贄にした数の分に比例したダメージを与える!」
「ぱ、パカーっ!?【鋼のポージング】はさっきのターンで効果が切れてしまっているパカ!」
「私はなんか耐性があるから、たぶん生き残る!」
 どーん!

成功 🔵​🔵​🔴​

クリスティアーネ・ツヴァイク(サポート)
愛称:クリス

常に「ママ」と呼ぶからくり人形「クリスティン」と共に行動します。
まだ幼くひらがなで喋ります。
普段は甘えたがりな子供ですが敵を殺すことに罪悪感は感じておらず、特に悪人は死んで当然と容赦はしません。
クリスティンをバカにしたり人形扱いする者を嫌います。
戦いでは大鎌を持ったクリスティンを操りつつ自身もナイフで戦い、味方のサポートよりは戦いの方が得意です。
日常ではクリスティンと楽しく過ごします。

NG:クリスティアーネが泣くこと、クリスティンの修復不可能なまでの破壊




「ん、カードバトル。クリスが相手だよ」
「パカー!アルパカに勝負を挑むとは命知らずパカー!」
 ケットシーのクリスティアーネ・ツヴァイク(復讐を誓う殺人鬼・f19327)はキマイラフューチャーのフリーゲームスペースでアルパカマッスルブラザーの一体とカードバトルを開始することにした。
 この場は猟書家、忌火起・レッカの能力によって【TCGによって全てが決まる世界】へと変貌した空間。
 この場では、猟兵も、オブリビオンも、そのアイテムやユーベルコードが全てカードとなり、それを駆使したデッキを用いて勝負を行うことになる!
「カードバトル、ね」
「パカーっ!」
 先攻はクリスティアーネ。
 カードを引くと自らの前に展開する。
「よかった。きてくれたの。クリスは、【ママ】を場にだすよ」
 クリスティアーネは、1体の大きな鎌を持った美しい女性のからくり人形。
 【クリスティン】を召喚する。
「ママがいれば、だいじょうぶ。クリスはママでアルパカさんに、攻撃、するよ」
 クリスティンはクリスティアーネの合図でアルパカマッスルブラザーへとその大鎌で攻撃を行う。
「パカー!甘いパカ!魔法カード【鋼のポージング】パカ!」
 だがその攻撃は、アルパカマッスルブラザーの発動した防御カードによって弾かれてしまう!
「そんな軟弱な攻撃しかできない人形ではアルパカは倒せないパカー!」
「ん……クリスの番はおわりなのよ」
 ちょっとむっとした雰囲気を出しつつもクリスティアーネはターンを終了する。
「アルパカのターンパカ。ドロー!」
 次はアルパカマッスルブラザーのターン!
 ドローしたアルパカマッスルブラザーは素早く手札を展開する。
「アルパカは、アルパカ自身に【マッスルパワー】を装備するパカ!」
 このゲームは、プレイヤー自身にもアイテムを装備することが可能なのだ!
「更に更に!魔法カード【威圧するポージング】パカ!」
 アルパカマッスルブラザーは魔法カードを発動。
 逞しい肉体の誇示するようなポージングを行うことで強烈なプレッシャーを放ってくる。
「なになの?」
「威圧するポージングを発動した時、アルパカの装備したアイテムのパワー以下の攻撃力しかない相手のバトルキャラクターは防御に参加できないパカ!」
 クリスティアーネの場にいるバトルキャラクターは【クリスティン】のみ。
 【クリスティン】はアルパカマッスルブラザーのプレッシャーに膝をついてしまう。
「ママ!」
「そんな軟弱な雑魚筋肉では、話にならないパカ!使えない筋肉パカね!」
「む~、ママをばかにしないでっ」
「使えないカードを使えないと言って何が悪いパカ!実際に何もできないパカ!」
「む~!」
「威圧されたお前のバトルキャラクターは防御できないパカ!無謀な相手に直接攻撃パカ!アルパカンチ!」
 防御できない状態にされた【クリスティン】の横を素通りしてアルパカマッスルブラザーはそのままクリスティアーネの元へ突撃。
 必殺のパンチを繰り出してきた。
「きゃー!」
 無防備な状態のまま攻撃を食らってしまうクリスティアーネ。
「これで一気にライフを削ったパカ!次で勝負を決めてやるパカよ!」
 攻撃しきったアルパカマッスルブラザーはそのままターンを終了しようとして、視界の隅で動くものがあることに気づく。
「パカ?」
「ママを、ばかにしないでっ!」
 動いていたのは威圧され無力化されたはずの【クリスティン】。
「な、なんで動いているパカ!?」
「ユーベルコードカードをつかうの!【ママ】が場にいるとき、私が攻撃を受けたときに使えるカード!」
 それはクリスティアーネのユーベルコードが、切り札となって変換された特別な、からくり人形とのコンビネーションカード!
「うけるダメージを無効化して、それを【ママ】からおかえしするのっ!」
「な、なんだってパカ!?」
 そして無力化されていた【クリスティン】が立ち上がると、猛然とダッシュ。
 アルパカマッスルブラザーへ拳を振るい。
「【オペラツィオン・マカブル】!」
 大打撃を当たる!
「パカーっ!?」
「そして、クリスのターンなの!【ママ】で、あなたを攻撃なの!」
 間髪入れず、【クリスティン】は大鎌でアルパカマッスルブラザーを追撃。
 最初の攻撃の時点で瀕死状態だったアルパカマッスルブラザーにフィニッシュを決めるのだった。
「やっぱり【ママ】がいればだいじょうぶだったの」

成功 🔵​🔵​🔴​

銀山・昭平
お相手さんは強化してぶん殴ってくる、そういうデッキみたいだべな。

だが、おらの【銀山式絡繰人形部隊】で横に並べて数で圧倒するデッキに勝てるべな?
デカい一発なら数の差でなんとか行くべな!そして相手の防御は【トンネル掘り】で無視してダイレクトアタックを狙ったり、少しコストは重いが【暗殺】による確定除去も狙っていくべ。
何なら【存在感】を人形たちに与える事で相手のダイレクトアタックも防いで、じわじわと数で圧倒していく……あ、ダメだべ、全体除去なんて使ったらおらの人形たちがあわわわ……

……まぁ、除去られたとしてももう一度再展開していけば良いべな、リソースの豊富さもおらのデッキの強みだべ!。





「「カードバトル!」」


「アルパカのドロー!【マッスルパワー】パカ!」
 先攻はアルパカマッスルブラザー!
 定番の装備カードによっての己の筋肉を強大化させてくる!
「このまま直接攻撃パカ!」
「ぬぅーふぅー!」
 アルパカマッスルブラザーのエルボーを受け、吹き飛ぶ(演出をする)銀山・昭平(田舎っぺからくり大好き親父・f01103)。
 先攻から攻撃できるこのゲーム。まずは一発先手を取られてしまった。
「ふぅ。お相手さんは強化してぶん殴ってくる、そういうデッキみたいだべな」
 むくりと立ち上がって(肉体的にはノーダメージですが)口元をぬぐい、アルパカマッスルブラザーとにらみ合う昭平。
「筋肉は裏切らない!パカ!」
「だが、おらの【銀山式絡繰人形部隊】で横に並べて数で圧倒するデッキに勝てるべな?」
「パカッ!?」
「おらのターン、ドローだべ!」
 昭平は手札を一瞥するとすぐさま行動に移す。
「さて、まだまだ祭りはこれからだべ。【銀山式絡繰人形部隊(ギンヤマシキカラクリニンギョウブタイ)】発動だべ!」
 【額と背中】に1と刻印された戦闘用【の自身にそっくりな絡繰人形】がワラワラと昭平の場にどんどん召喚されていく。
「パカーっ!?いっぱい出てきたパカ!?」
「デカい一発なら数の差でなんとか行くべな!」
 相手がプレイヤー自身を強化して殴ってくるスタイル。
 プレイヤー自身が攻撃できるのはターン中に攻撃回数は1回のみ。
 そうであれば、コストの軽いバトルキャラクターを大量に召喚することで敵の攻撃を一発ずつ受け止めていき、絡繰人形の壁で阻んでいる間に相手にダメージを与えようというデッキなのだ!
「甘いパカ!【鋼のポージング】パカ!」
 だがアルパカマッスルブラザーは防御カードを使い、一定以下のダメージを無効にする効果を発動してきた。
 数で攻めようとした場合の対策ももちろんしてあるということだ。
「無駄だべ!トンネル堀り部隊、出陣だべ!」
 昭平の号令によって、絡繰人形部隊の一部が猛然とその場でスコップを振るって穴を掘っていく。
「攻撃要因は減ってしまうべが、トンネル堀りの効果で相手の防御カードを無視してダメージを与えるんだべ!」
「な、なんだってパカ!?」
「食らえだべ!」
「パカー!?」
 トンネル堀り部隊や防衛部隊と班を分けたことで攻撃力自体は下がってしまったがそれでもアルパカマッスルブラザーの防御をかいくぐり直接攻撃を決める昭平。
「これでおらはターンエンドだべ」
 そしてどっしりと構えてターン終了。
 勝負の流れを昭平は確実につかみにいっていた。
「アルパカのターン、ドローパカ!」
 作戦が裏目に出ていたアルパカマッスルブラザーは起死回生を望むドロー!
「ここで、おらの部隊の能力を発動だべ!」
 しかしここで昭平が効果を使ってくる!
「防衛に回っている絡繰部隊に【存在感】を付与するだべ!これでおめぇさんは、絡繰部隊をまず殴らないといけないだべ!」
「なんだってパカ!?」
 アルパカマッスルブラザーはプレイヤー自身がアイテムを装備し、プレイヤー自身が殴るスタイル。
 バトルキャラクターの除去などを受けずらく、戦闘で破壊さえずに継続的に戦うことができる半面、攻撃回数が少ないのが弱点だ。
 そのため攻撃対象の誘導は非常に苦手な分野と言える。
「これでじわじわと数で圧倒していくんだべ!」
「……だったら、一気に全滅させたやるパカ!」
 だがここでキレたアルパカマッスルブラザーが、手札を5枚捨てながら切り札のカードを発動する!
「【あふれるマッスルポージング】パカ!これは、場のカード全てに装備アイテムのパワーの分だけのダメージを与えるパカ!」
「あ、ダメだべ、全体除去なんて使ったらおらの人形たちがあわわわ……」
 そしてアルパカマッスルブラザーは上空へ飛び上がると、マッスルポーズを取ったままにバトルフィールドの中心に着地!
 衝撃波が二人のフィールドを覆い、絡繰人形部隊が次々と消滅していく。
「あわわわ……ぜ、全滅だべ……」
「ふぅーふぅー、このカードを使ったターンは攻撃ができないパカ。このままターン終了パカ」
 全力を使い切ったアルパカマッスルブラザーは肩で息をしながらターンを明け渡してくる。
「……まぁ、除去られたとしてももう一度再展開していけば良いべな、リソースの豊富さもおらのデッキの強みだべ!おらのターン、ドローだべ!」
「パカ!?」
「再展開はお手の物だべ!【銀山式絡繰人形部隊】再召喚だべ!」
「ぱ、パカーッ!?」
 なんやかんやあってこの場の選択が勝敗を分け、昭平は怒涛のプチ攻撃連打の嵐でアルパカマッスルブラザーを打ち倒すのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高千穂・ましろ
「ゴットペインターさんたちを狙う猟書家は、魔法少女として許しません!
いいでしょう、カードバトルで勝負です!」
『ましろ、TCGよく分かってないのに大丈夫かにゃ?』

よーし、まずは魔法少女に変身……
って、ええっ、変身もカード引かないとダメなんですかっ!?

「魔法カードの使用条件が魔法少女に変身してること、になってるんですが……」
『肝心の変身カードが手札にこないにゃー』

手札が魔法カードで埋め尽くされていく中、敵は着々と攻撃してきて……

「きゃああっ、って、あれ、痛くない?」
『さっき相手とルール交渉して、ライフへのダメージは服へのダメージになる闇のゲームにしておいたにゃ。
今下着姿だから、後一発でアウトにゃ』




「ゴットペインターさんたちを狙う猟書家は、魔法少女として許しません!」
 高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)はグリモア猟兵から話を聞くと、猟書家の暴挙を止めるためキマイラフューチャーのフリーゲームスペースへと転移してきた。
 だがここは既に猟書家幹部、忌火起・レッカの能力の支配下。
 戦いは全て【TCGによって全てが決まる世界】となっているのである!
「いいでしょう、カードバトルで勝負です!」
『ましろ、TCGよく分かってないのに大丈夫かにゃ?』
「大丈夫です。私のユーベルコードやアイテムが自動でカードになってくれるらしいですから!」
 自身満々に魔法少女の相棒であるノワールに応えるましろはそのまま猟書家の作った空間に足を踏み入れ、デッキを手にする。
「パカー!猟兵の相手は、アルパカが務めるパカー!」
 そこへオブリビオンであるアルパカマッスルブラザーがやってきた!
 しかもなんだかこのアルパカマッスルブラザー。わざわざましろを選んできた辺りに他の個体よりちょっと下品な雰囲気が感じ取れる。
「いいでしょう。魔法少女として、負けません!」
「パカー!」
 だがましろはそんな気配を微塵を感じ取れることもなく普通にバトルを開始する!
「いきます!カードバトル!」
「パカーっ!」
 先攻はましろ!
 魔法少女として猟兵の活動を行ってきたましろのデッキは当然【魔法少女デッキ】。
 多くの魔法カードを駆使して戦う乙女のデッキだ。
「よーし、まずは魔法少女に変身……」
 ブッブー。
 ましろが変身しようとしたところでエラー音が鳴ってしまう。
「って、ええっ、もしかして変身もカード引かないとダメなんですかっ!?」
『当然にゃ。ここは今【TCGによって全てが決まる世界】にゃ。【ドレスアップ・プリンセス】のカードがにゃいと変身はできないにゃ』
 トレーディングカードゲームにはあまり詳しくないましろのサポートとしてノワールが解説に回る。
「ええ……でもこの手札の魔法カード。全部、使用条件が魔法少女に変身してること、になってるんですが……」
『肝心の変身カードが手札にこないにゃー』
「えぇー……ターン終了です」
 ましろ、渾身の事故手札であった。
「アルパカのターン!ドローパカー!」
 そんなこんなをしている内にアルパカマッスルブラザーのターン!
「アルパカは、【脈動するマッスルポージング】発動パカ!その効果で、デッキから【マッスルパワー】を自分自身に装備パカ!」
 マッスルポージングを決めたアルパカマッスルブラザーはそのまま自分自身に装備カードを装備する!
 因みに魔法少女への変身も自分自身のアイテム扱いだ。
「ええ、装備カードを手札に持ってこれるようなカードなんてあるんですか!?」
『デッキのキーカードをサーチするのは定石にゃ』
 相手の発動したカードに驚いている間にもカードバトルは続いていく。
「アルパカは【マッスルパワー】で直接攻撃パカー!」
 そしてアルパカマッスルブラザーはましろにベアバックで攻撃を仕掛けてくる!
「きゃああっ、って、あれ、痛くない?」
 抱き着かれて滅茶苦茶すごいダメージを受ける……かと思いきや、(抱き着かれているのは現実だけれども)ダメージエフェクトはどうやらエフェクト。演出の類のようでましろに痛みはなかった。
「これなら、安心ですね」
『安全を考慮した結果、さっき相手とルール交渉して、ライフへのダメージは服へのダメージになる闇のゲームにしておいたにゃ』
「安心できない!」
 見ればアルパカマッスルブラザーの攻撃を諸に受けたましろの服は上着が抱き着かれたまま消えていた。
「いやー!」
「パカー……しっかり堪能したところで、ターン終了パカ」
 やりきった感を醸し出した顔になったアルパカマッスルブラザーがましろを下ろし、ターンを明け渡してくる。
「ノワール、服を、服はどうしたら?」
『魔法少女に変身さえすれば、魔法少女衣装を切れるにゃ』
「よ、よーし。変身するカードを引けばいいんですね!私のターン、ドロー!」
 服が一部消えたのを気にしながらましろは勢いよくドローを行う。
 そして。
「……また、魔法少女に変身してないと使えないカード。ターン終了です」
『事故が続く時もあるにゃ』
 何も発動することもできずがくりと肩を落とすましろ。
「アルパカのドロー!ここは【連弾のマッスルミュージアム】パカ!攻撃力を半分にして2回攻撃にするパカ!」
「え?半分にして、2回攻撃に?それって結局同じなんじゃ?」
「パカー!」
 アルパカマッスルブラザーの1回目の攻撃がましろを襲う!
「きゃあ!ってまた服が!」
 消えていくシャツ。あらわになるピンク色の下着!
「そして2撃目パカーっ!」
「きゃあ!?」
 そしてなくなるスカート!さらけ出される桃色のパンツ。
 上下共に下着姿になってしまったことで羞恥に顔を染めるましろ。
『はっ、相手の狙いがわかったにゃ!』
「え、なんですか?」
 そんな中、相棒のノワールは神妙な顔でアルパカマッスルブラザーの真の目的に気づく。
『相手は……じっくりゆっくりとましろの衣服を消すのを楽しんでいるのにゃ!』
「……えぇーっ!?」
「パカー。ターン終了パカ」
 とても、とても満足した顔でうなずくアルパカマッスルブラザー。
「も、もう許しません!私のターン、ドローです!」
『今下着姿だから、後一発でアウトにゃ』
「えっ!?……た、ターン終了、です」
 ましろ。まだ事故っていた。
「アルパカのターンパカ!【みねうちポージング】パカ!これは攻撃力が上昇するパカが、これで相手のライフは0にならないパカ」
『ギリギリまで削ってくる気にゃましろ!』
「ええ、いったいどうしたら」
「マッスルバックベアー!」
「いやー!」
 下着姿で抱き着かれたましろはライフを限界ぎりぎりの1まで削られてしまうが、それでもライフは0にならない。
 そんな状態で念入りに攻撃を受ける!
「【連撃のマッスルポージング】パカ!これは攻撃力を半分にしてもう一回攻撃できるパカ」
「離してーっ!」
 そんな感じでひたすら嬲られたましろは、最終的になんとか引いた【ドレスアップ・プリンセス】で魔法少女に変身。
 手札でずっと発動条件がそろっていなかった魔法少女専用魔法を乱打することでワンショットキルを成して猟兵側の勝利を収めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『忌火起・レッカ』

POW   :    来たぜ……オレの切り札がァッ!
無敵の【時と場合に応じた特殊効果付きのモンスター】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    テメェ自身が放った呪文で自滅しなァ!
対象のユーベルコードに対し【その効果対象を別のものに変更する速攻魔法】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。
WIZ   :    時間を稼ぎやがれ、《爆弾人形(マネボム)》共ッ!
戦闘力のない、レベル×1体の【召喚者自身への攻撃を捨て身で守る爆弾人形】を召喚する。応援や助言、技能「【かばう】、【時間稼ぎ】、【捨て身の一撃】」を使った支援をしてくれる。

イラスト:すねいる

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠惑草・挧々槞です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●ボス戦 『忌火起・レッカ』
「ククク、流石は猟兵、と言っておくか」
 闇と炎の力を宿したような雰囲気を全力で醸し出している敵。
 闇のカードゲーマー。『忌火起・レッカ』 が遂に勝負の舞台に上がってきた。
「言っておくが、アルパカマッスルブラザーどもをヤったくらいでいい気になってるんじゃねーぜ!奴らのカードはオレの余り物で組んだデッキなんだからな!」
 そして展開される、闇と火のデッキ。
「勝負だ!猟兵ども、まとめてかかってきやがれ!」


 遂に現れた猟書家幹部、『忌火起・レッカ』 !
 この空間は未だに、【TCGによって全てが決まる世界】のまま!
 このバトルもまた、【カードバトル】によって勝敗が決まるのだ!
 
 『忌火起・レッカ』 のデッキはガチガチのガチデッキ!
 闇と火のデッキを使うつわものだ!

 この空間に入った時に手に入る……君達のユーベルコードやアイテムがカード化したデッキを駆使し、『忌火起・レッカ』とバトルして欲しい!
 今回は乱入バトル制度を使っているからとにかく『忌火起・レッカ』にダメージを与えていってくれ!
 
 さぁカードバトル!ファイト・オン!
 
高千穂・ましろ
「ふう、なんとか勝てましたね。
デュエル終了で服も元に戻りました」

今度は、ちゃんと初手の手札に変身カードがあります!
これなら負けませんね!(フラグ

「では、魔法少女に変身ですっ!
……って、ふぇっ!?」
『敵の速攻魔法が発動だにゃ!
ましろの変身魔法カードの効果が変更されて……
装着されたのは触手服だにゃ!』
「なっ、なんですかっ、これーっ!?」

身体中を触手が這い回る感触に……

『気持ちよくなっちゃったかにゃ?』
「そっ、そんなことありませんっ!
これでも魔法は使えるみたいなので、魔法カードで敵を攻撃です!」
『そこで触手服のトラップ効果発動にゃ!
魔法を放つたび、触手の責めが強くなっていくにゃ!』
「ひゃああんっ」




「ふう、なんとか勝てましたね。デュエル終了で服も元に戻りました」
 高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)は怒涛の魔法カードラッシュによってなんとか遅延ファイトで延々と抱き着いてきたアルパカマッスルブラザーを撃退したのだった。
 カードゲームが終わればカードの影響も切れて服も元に戻っているので安心して欲しい。
「ククク、流石は猟兵、と言っておくか」
 だがそこにニヒルな笑みを浮かべ、闇のオーラを全開に出してくる新たなカードバトラーがいた。
「貴方が……『忌火起・レッカ』 !」
 猟書家幹部。この【TCGによって全てが決まる世界】へと変貌させる結界を作った張本人である!
 リアル中学二年生なましろは、闇のオーラにもものともせずにいい感じに身構えてレッカの登場に息をのむ。
「ククク、言っておくが、アルパカマッスルブラザーどもをヤったくらいでいい気になってるんじゃねーぜ!奴らのカードはオレの余り物で組んだデッキなんだからな!」
「な、なんですって」
 余りものカード相手に滅茶苦茶なめプされて物理的にも舐められたましろである。
 この新事実に衝撃を隠せない。
「勝負だ!猟兵ども、まとめてかかってきやがれ!」
「くっ、いきます!」
 そして互いにデッキを構え、戦い……カードバトルを開始する!
 
「「カードバトル!」

「先攻は私です!ドロー!」
 このカードバトルで使用するデッキは、【TCGによって全てが決まる世界】に入った際に構築されたものである。
 そのカードは猟兵自身のこれまでの冒険や、本人の性格、アイテム。
 そして何よりも『ユーベルコード』を『切り札』として自動で作られる。
「今度は、ちゃんと初手の手札に変身カードがあります!」
 ましろのデッキは、当然【魔法少女デッキ】。
 自分自身が魔法少女に変身することで使用できる多種多様な魔法カードを駆使して敵を懲らしめる。
 コンセプトが分かりやすく、魔法少女にさえ変身できれば強力な魔法も使い放題というシンプルな強さを持つデッキだ。
「これなら負けませんね!」
『にゃー、ましろ。それはフラグにゃー』
「え?なんですかノワール?」
 あまりTCGには詳しくないましろのアドバイザーとして、魔法少女のパートナーである黒猫のノワールがましろにだけ聞こえる声で話しかける。
「ともかく、魔法少女に変身ですっ!」
 そんなノワールの心配そうな瞳にも気づかず、ましろは手札に引けた『変身』の魔法カードを発動する。
「『変身』!私自身を『魔法少女』へ……」
「ククク、貴様のデッキの傾向は既に知っている!そして当然、弱点もな!」
「ふぇっ!?」
 だが、その瞬間ズビシ!と指をさしてきたレッカが、手札から魔法カードを発動してくる。
『敵の速攻魔法が発動だにゃ!』
「ええっ!だって今は私のターンのはずじゃ……」
『相手のターン中でも使えるから速攻魔法なんだにゃ!』
 TCGに詳しくないましろが慌ててノワールに教わっている間にもレッカの呪文は完成する。
「テメェ自身が放った呪文で自滅しなァ!」
 そして闇の波動が、襲いかかりましろの発動した『変身』の魔法カードが汚染されていく。
「そんな……変身魔法カードの効果が変更されて……」
 一度、着ていた衣服が全て光の粒子に変わったと思えば、レッカの魔法でその光が全て闇へと変わる。
 光り輝く魔法の光と共にその姿を、そして衣服を魔法少女へと変身しようとしていたましろはしかし、魔法カードの効果そのものを【書き換え】られてしまったのだ。
 変身したあとの服装は魔法少女衣装ではなく。
『装着されたのは触手服だにゃ!』
「なっ、なんですかっ、これーっ!?」
 変身を完了したましろが着ていたのは白く輝く魔法少女衣装とは似ても似つかない、身体を締め付け這いまわる触手でできた服だった!
「ひっ身体中を触手が這い回る感触に……」
『気持ちよくなっちゃったかにゃ?』
「そっ、そんなことありませんっ!
 大事なところは隠せてはいるが、それはつまり蠢く触手が大事なところ全てを這いまわっているということでもある。
 またそれ以外の部分についてもいつもよりもはるかに際どい部分まで肌を露出し、締め付けているためより強調されている。
「ククク、その触手服は魔法少女の服の機能をもハッキングしている。通常の方法では脱ぐことはできない!仇となったな!猟兵!」
「うう……いえ、これでも魔法は使えるみたいなので、魔法カードで敵を攻撃です!」
 どうやらレッカはあえてましろの魔法少女の変身の魔法カードの効果の一部を残したままに書き換えを行った様子だった。
 恐らくは元の力をできるだけ残したり利用した方がより強固な改変が可能になるのであろう。
 その点、ましろの変身魔法は触手の衣装に変わるだけで、分類的には今だに魔法少女に変身したことになっていた。
「いきます!【エクスプロー……」
『そこで触手服のトラップ効果発動にゃ!』
「ひぇあっ!?」
 ましろが魔法カードを発動しようとしたその時、びくりとその身を揺るがし身体を硬直させてしまう。
 それもそのはず。何しろ魔法を発動しようとしたましろのカードに集まっていた魔力の光が、ましろの触手服に吸い取られてしまっていたのだ!
『魔法を放つたび、触手の責めが強くなっていくにゃ!』
「ひゃああんっ」
 激しく蠢く触手服に思わずしゃがみこんでしまうましろ。
 しかし服は絶対に脱げないので逃れることもできない。
『ましろ!触手の責めをどうにかするにはこの勝負に勝つしかないにゃ!魔法を使うのにゃ!』
「う……くっ、仕方ありません。魔法を発動で……ひゃああんっ!!!?」
 なお、ましろのデッキは魔法少女として『多くの』魔法カードを駆使して戦うデッキである。
 大成功なのできっとこの戦いでましろは滅茶苦茶いっぱい魔法を使っていっぱいレッカにダメージを与えたに違いないであろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​

高千穂・ましろ
「ふぁ……
よ、ようやく敵の魔法の効果が切れました……
次のターンですっ!」
『おとなしく、ここで引き下がった方がいいと思うけどにゃー』

相手はもう、あの速攻魔法カードはもっていません!
今度こそ、思う存分、魔法を叩き込んでお仕置きしてあげますっ!

「受けてください、隕石召喚魔法っ!」
『ああっ、ここで敵が切り札のモンスターを召喚してきたにゃ!
敵から魔法攻撃を受けた時、それを無効化し、プレイヤーにダイレクトアタックしてくるにゃ!』
「きゃっ、きゃあああっ!
って、あれ、痛くないです?」
『プレイヤーのライフへのダメージが服へのダメージになるルール、まだ有効だからにゃー』
「へっ!?
きゃっ、きゃああっ、見ないでっ!」




「ふぁ……よ、ようやく敵の魔法の効果が切れました……次のターンですっ!」
 先のターンでは魔法少女服を"触手服"に書き換えられたまま戦っていた高千穂・ましろ(黒猫ノワールと契約した魔法少女・f29622)はなんとか忌火起・レッカのカード効果が切れるまで触手の責めにも耐え抜き、本来のフリルと赤いリボンが可愛らしい白いドレスの魔法少女服に戻ることができていた。
 なお、ましろは知る由もないが先ほどの触手に弄られてもだえる姿は全てキマイラフューチャー中の動画サイトに生中継されていた。
『おとなしく、ここで引き下がった方がいいと思うけどにゃー』
 魔法少女の相棒枠。黒猫のノワールはましろにしか聞こえない、呆れた声でそっと注意を促す。
 今、この区域は敵の猟書家幹部の能力によって【TCGによって全てが決まる世界】になっている。
 あまりTCGに詳しいわけではないましろは、この世界では存分に力を未だに発揮しきれていないのである。
「相手はもう、あの速攻魔法カードはもっていません!今度こそ、思う存分、魔法を叩き込んでお仕置きしてあげますっ!」
『それはフラグってやつだにゃー』
 残念ながらノワールのため息はましろには届くことはなかった。
「私のターンですっ!ドロー!」
 そしてバトルは続行!
 ましろはデッキからカードを引き、そのまま発動する。
「受けてください、隕石召喚魔法っ!」
 この空間は猟書家幹部によって【TCGによって全てが決まる世界】に変貌させられている。
 そのためこの空間に入った段階で猟兵たちは己の冒険・技能・アイテムなどが全てカードとなった『己だけのデッキ』を構築しているのである。
 中でも、ユーベルコードが元となった"ユーベルコードカード"は、戦局を一気に覆す可能性をも秘めた切り札なのだ。
「私自身が魔法少女に『変身』している時だけ使える、ユーベルコードカード!『メテオストライク』!発動ですっ!」
 そしてましろがこの土壇場で引けたのはまさにそのユーベルコードカード!
 ましろの切り札が忌火起・レッカに襲いかかる!
「ククク、甘いぜ!」
「えっ」
 だが忌火起・レッカは不敵な笑みで一枚の手札をましろに向かって見せつけてくる。
「確かにユーベルコードカードは切り札……だがな、切り札は何も、テメェだけにあるんじゃねーんだぜ!」
 そして忌火起・レッカは手札の"ユーベルコードカード・モンスター"を召喚してくる!
「来たぜ……オレの切り札がァッ!」
『ああっ、ここで敵が切り札のモンスターを召喚してきたにゃ!』
「えええっ!?そんなのありなんですか!?」
『ユーベルコードカードだからにゃ、それくらいは当然にゃ』
 召喚されたのは奇抜な服と不敵な笑みを浮かべたマタドールのようなモンスター。
 そのモンスターはフリフリと手に持つ布を揺らしながら、ましろの魔法カードによって降ってくる隕石に向かって跳躍する。
『敵から魔法攻撃を受けた時、それを無効化し、プレイヤーにダイレクトアタックしてくるにゃ!』
「え、まさか……!?」
 ましろの呼び出した隕石が忌火起・レッカの呼び出したモンスターの布に触れた瞬間、瞬時に無効化される。
 そしてそのままくるりとターンすると凄まじい衝撃がましろへと向かって放たれる!
「きゃっ、きゃあああっ!」
 これまでのターンでの戦闘ダメージも併せて、一気にライフを削られてしまうましろ!
「って、あれ、痛くないです?」
 しかし見た目に対してましろのダメージは全くなかった。
 何しろここは【TCGによって全てが決まる世界】。
『プレイヤーのライフへのダメージが服へのダメージになるルール、まだ有効だからにゃー』
「へっ!?」
 はらりと、消え去る魔法少女服。
 ライフに比例するようにましろの衣服は風前の灯となんとか言えなくもない程度に残して全て消滅していたのだった。
「きゃっ、きゃああっ、見ないでっ!」
 なおこの戦いはもちろん動画に撮られて生中継されています!

大成功 🔵​🔵​🔵​

ダンテ・ホーンテッド(サポート)
クリスタリアンのゴッドペインター × アリスナイト
年齢 21歳 男
外見 171.5cm 金の瞳 漆黒の髪に紫入り 紫色と薄灰の斑の肌
特徴 パンク とんでもない甘党 クール マンガが好き 派手 お洒落
口調は普段(俺様、あんた、だ、だぜ、だな、だよな?)
気にいったら(俺、呼び捨て、ぜ、だぜ、じゃん、じゃねぇの? )

UCはどれでも使用し、負傷や共闘ok
イラストレーターを兼業してるので絵仕事や絵を描くことに貪欲
魔力は強く主に黒い電気と身体にはえる黒く鋭い宝石で戦う

他の猟兵に迷惑をかける行為はしない
また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしない
後はお任せするのでよろしくお願いしますぜ!




 キマイラフューチャーのとあるフリーゲームスペース。
 そこに現れたのは猟書家幹部忌火起・レッカ!
 彼の猟書家幹部としての能力によって今この場は、【TCGによってすべてが決まる世界】へと変貌していた!
 この場でオブリビオンを倒すには【TCGによって勝利する】しかないのである!

「「カードバトル!!!」」


「来たぜ……オレの切り札がァッ!」
 先攻は、忌火起・レッカはここに来て強力なモンスターカードを召喚する!
「こいつが、オレの切り札ァ!全てを破壊する、地獄の死者!」
 呼び出されたのは地獄の底から這いあがってきたような巨大な悪魔!
 黒い炎をまき散らしながら、己の存在を主張してくる。
「コイツの能力は強力無比!コストを払いさえすれば、何回でも相手が召喚したカードキャラクターを全て、破壊するのさァ!!!」
 勝ち誇った顔で笑い声をあげる忌火起・レッカ。
 そしてそのままターンエンド。
「テメェのターンだ!ドローしな!何も出来やしないだろうがなァッ!」
「いいだろう。俺様のターン、ドロー!」
 忌火起・レッカに対戦を挑むのはダンテ・ホーンテッド(黒い幻雷と紫水晶・f23827)!
 気合と共にカードをドローする。
 なお、この場は猟書家幹部としての力によって構成された【TCGによって全てが決まる世界】。
 そのため全ての猟兵は今までの冒険・持っている技能やアイテムなどをカードとし、己だけのデッキを自動で持っているのである。
「確か……俺様がバトルキャラクターを召喚したら、破壊してくるんだったよな?」
「そうだァ!どんなカードキャラクターだろうが、呼び出した瞬間に破壊されてしまえば何も出来まい!諦めてサレンダーしてしまえ!」
 ダンテが自分の手札を見ながら忌火起・レッカのカード効果を確認すると、打つ手がないのだろうと思ったのか忌火起・レッカは高圧的に自ら敗北を認めろと迫ってくる。
「抜かせっ!俺様の作品が、そう簡単に壊されるかよ!」
 忌火起・レッカの言葉にダンテは強く反発しながら己の場にカードを召喚する!
「ダイヤモンドの輝きは強靭と難攻不落の大いなる輝きッッ!!決してそう易々と壊れないのさ!!ハードロックに、攻めるッ!!」
 呼び出したのは、硬い……硬い!ダイヤモンドで出来たゴーレムのカードキャラクター!
「馬鹿めッ!オレのモンスターの効果を発動!オレのライフを削り、相手の召喚したカードキャラクターを……破壊ッ!!!」
 だが召喚というトリガーに反応して、忌火起・レッカの悪魔の見た目をしたモンスターが動き出す。
 ダンデの呼び出したゴーレムに向かって集束した黒い炎のブレスが放たれる!
「馬鹿はあんただぜ!俺様の不壊金剛石色の巨石鎧傀儡(ダイヤモンドゴーレム)は、戦闘・効果では破壊されない!!!」
「な、なんだと!?」
 放たれた炎を弾くと輝くボディを煌めかすダイヤモンドゴーレムが忌火起・レッカの悪魔に向けて走り始める。
 これぞ、ユーベルコードカード!
 猟兵のユーベルコード自体がカードとなった、正真正銘の切り札である。
「ロックは不屈。ロックは反逆……どんなに抑え込もうとしても、俺様の輝きは、止められないッ!!!」
「ば、馬鹿なっ!?」
 ダイヤモンドゴーレムの一撃が、忌火起・レッカの切り札を、粉砕するのであった!

成功 🔵​🔵​🔴​

ルナリリス・シュヴァリエ(サポート)
何かお困りですか? 私は旅の聖剣使いです
誰かの力になりたい、そんな思いから猟兵活動をしています
私で良ければ力になりましょう。

お人好しな性格で、並みいる敵を聖剣でなぎ払い、罠やトラブルは体当たりで乗り越えていく
そんな突撃隊長的なキャラクターです。

あとはお任せで、よろしくおねがいします。




「「カードバトル!!」」

 ここはキマイラフューチャーのとあるフリーゲームスペース。
 だがそこは今、猟書家幹部の侵攻によって【TCGによってすべてが決まる世界】へと書き換えられてしまっていたのだ!
 このままでは強制的にカードバトルを挑まれ、強力なユーベルコードカードを使う猟書家に敗北したゴットペインターたちが連れ去られてしまう!
 
 ここは猟兵側も、カードバトルを挑み、オブリビオンを倒すしかない!

「来たぜ……オレの切り札がァッ!」
 忌火起・レッカは己のユーベルコードより生み出したカードから、特殊効果を持ったモンスターを召喚する。
 それは地獄の炎を帯びた悪魔をし、不気味に笑う。
「オレはこのままターンエンドだッ!」
「私のターン!ドローします!」
 ルナリリス・シュヴァリエ(サキュバスの剣姫・f25397)は己のデッキからカードを引き手札に加える。
 この空間は猟書家の能力によって構成された場所。
 この領域に入った段階で、猟兵は自動的に今までの冒険・持っている技能・アイテム……そしてユーベルコードカードをカードとして所持し、己だけのデッキを持つのである。
「私のデッキは、【聖剣剣姫】。聖剣アストライアを用いて貴方様を必ずや倒します!」
「やれるものなら、やってみやがれ!」
 切り札となるモンスターを従え、忌火起・レッカはルナリリスを迎え撃つ。
「いきます!私は、私自身に【聖剣アストライア】を装備!」
 このゲームは、プレイヤー自身も装備カードを装備し、戦闘に参加することができるのだ。
「いいのか?オレはこの『切り札』を先に出していた。つまり後攻のテメェに対して対抗手段があるってことだぜ?」
「どんな罠が待って居ようと私は、私の聖剣でなぎ払います!」
 忌火起・レッカの言葉に臆することなくルナリリスは攻撃を敢行しにいく!
「私は、【聖剣アストライア】で貴方のモンスターを攻撃!」
「この瞬間!オレのモンスターの効果が発動!攻撃してきた相手のカードキャラクター、またはアイテムを破壊し、相手プレイヤーにダメージを与える!」
「えっ、きゃああ!?」
 ルナリリスの剣が触れるかどうかというところで、忌火起・レッカのモンスターはその身から激しい炎を吹き出し、大爆発を引き起こす。
 攻撃を仕掛けにいっていたルナリリスは爆発を真正面から受けてしまい……。
「どんなに険しい道のりも、過酷な運命も、私を阻む事はできません」
「なにぃ!?」
「私は、手札の【超絶美少女(ハイパー・ヒロイン)】が強制発動!」
 爆炎の中から光と共に破壊されたはずの聖剣アストライアを携えたルナリリスが飛び出してくる。
 その手にあるのは、ルナリリスのデッキにおける"切り札"。ユーベルコードカード!
「馬鹿なッ!?オレのモンスターの効果は発動したはず!?何故ッ!?」
「【超絶美少女(ハイパー・ヒロイン)】は私自身の意思とは関係なく発動するカード……聖剣アストライアが破壊されそうになった時に手札にある時、自動で発動されます!」
「なっカウンター罠だと!」
 忌火起・レッカのモンスターによって破壊されそうになった聖剣アストライアの破壊を無効にしたのだ。
「そしてその効果は【超自然力】を強化します!」
「超、自然力だと……!?」
「いきます!」
 破壊を無効にし、逆にパワーアップを果たしたルナリリスはそのまま忌火起・レッカのモンスターを一刀両断!
 忌火起・レッカの切り札の1枚を撃破するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ロア・メギドレクス
余の手番。まずカウンターカードをセット
続けて手札より暴王アバレックスを出撃
アバレックスは【王権】をもつ。【王権】を持たぬカードの効果は受けぬぞ
アタックだ。攻撃時能力を発揮。相手のユニットを指定してアタックでき、そのバトルで相手ユニットを破壊したなら、相手のライフにダメージだ

さあ、汝の手番だ
よい。ライフで受ける
ダメージを条件としてカウンターカードをオープン。狂乱暴王オオアバレックスだ。カウンター効果で出撃し、登場時効果でこのユニット以下のパワーのユニットを全て破壊する
手番をもらうぞ。オオアバレックスでアタック。攻撃時能力だ。余の受けているダメージ分だけ、オオアバレックスの与えるダメージは上昇する




 キマイラフューチャーの一角。
 フリーゲームスペースは今や猟書家幹部、忌火起・レッカの能力によって【TCGによって全てが決まる世界】に変えられてしまっていた!
 このままではTCGに負けたゴットペインターたちが連れ去れてしまう……。
 だが猟兵はこの【TCGによって全てが決まる世界】のルールを逆手にとり、猟書家幹部忌火起・レッカを【TCGの勝負で倒す】ことで、撃退する作戦に出たのである!

 そして、ロア・メギドレクス(獄竜暴君・f00398)もまた最凶デッキの使い手である忌火起・レッカに勝負を挑むのであった。

「「カードバトル!!」」


「オレの先攻だァ!いくぜ!」
 忌火起・レッカが闇の炎と共にカードをドロー!
「来たぜ……オレの切り札がァッ!」
 手札にきたカードを突き出し忌火起・レッカはモンスターを召喚する。
「【威圧する悪魔】を召喚!」
 地の底より這い出てきたのは、身体の全身から地獄の炎を吹き出し骸骨の仮面を被った闇/炎属性の悪魔モンスター!
 その悪魔は心の底から震え上がるような恐怖の声を出しながら笑う。
「コイツがいる限り、テメェのカードキャラクターは効果を発動できず、攻撃もできねぇ!もはや勝負は決まったな!攻撃を行い、このままターンエンドだぜ!」
 悪魔は炎でロアを攻撃。
 能力が強いためか一撃のダメージは低いままに忌火起・レッカのターンは終了する。
「余の手番。まずカウンターカードをセット」
 後攻、ロアの番である。
 素早く手札を確認すると、ロアは慣れた手つきでプレイを進める。
「続けて手札より【暴王アバレックス】を出撃」
 ロアは激しい生命力を感じる恐竜のカードキャラクターを呼び出す。
 この場で使用するデッキは、猟書家幹部が作った【TCGによって全てが決まる世界】に侵入した際に自動で構築されたものである。
 猟兵が今まで経験してきた冒険・アイテム・技能。そして"切り札"たるユーベルコードの全てがカードとなってデッキを構築しているのだ!
「なるほどな。恐竜デッキってやつか。だがオレの【威圧する悪魔】によって、攻撃は不能!効果も発動できなくさせるぜ!」
 古い歴史をもつ博物館に展示されていた“恐竜の化石”のヤドリガミであるロア。
 そのデッキのカードキャラクターは自然と化石から復活した古代の恐竜が多い。
「否、このデッキは【王】のデッキ。アバレックスは【王権】をもつ。【王権】を持たぬカードの効果は受けぬぞ」
「何ィ!?」
 恐竜の中でも高いレアリティとコストを要求するカテゴリー。王権の能力をもつ【古代竜王デッキ】。
 それは一度に出せる王の数が1体までである代わりに強力な力を発揮するカードキャラクターを多数搭載した豪快なデッキなのだ。
「アタックだ。余は暴王アバレックスで攻撃。攻撃時能力を発揮。暴王アバレックスは、強制的に相手のカードキャラクターとバトルができる。威圧する悪魔とバトル!」
 ロアの生命力あふれる恐竜の王者が、地響きを上げながら、忌火起・レッカの悪魔へと攻撃を仕掛ける!
「チッ、【威圧する悪魔】は破壊される!」
 強力な封殺能力をもっていた半面、威圧する悪魔は戦闘ステータスは低かったらしくそのまま破壊に成功する。
「暴王アバレックスの更なる効果。相手のカードをバトルで破壊したなら、相手のライフにダメージだ」
「何ィ!?」
「やれ、暴王アバレックス」
 忌火起・レッカの切り札モンスターを破壊した暴王アバレックスは、敵を倒した興奮のままに耳をつんざくような咆哮を上げる!
「グワーッ!」
 ここに来て追加のダメージが入る。
「さあ、汝の手番だ」
 ロアは余裕の態度のままにターンを終了する
「チッ調子に乗るなよ!オレのターン、ドロー!」
 忌火起・レッカが怒りに震える顔のままにドロー!
 闇のオーラがより一層深くなる。
「オレは……【悪魔復活】を発動!墓地の悪魔を呼びが選らせるぜ!もちろん蘇生するのは【威圧する悪魔】!」
 忌火起・レッカは蘇生カードを使用し、破壊された自分の切り札を再び召喚してきた。
「悪魔復活で蘇生した悪魔は、戦闘では破壊されねェ……これでものデカブツ恐竜の攻撃ではやられないぜッ」
「ほう」
「更に!【威圧する悪魔】は攻撃や効果を封じるだけじゃねェ……こいつは相手プレイヤーへ直接攻撃が可能なのさ!やれ!」
 忌火起・レッカの命令に従い、悪魔は暴王アバレックスを無視するため上空をすり抜けてロアの元までたどり着く。
「よい。ライフで受ける」
「ハッ!食らいやがれぇ!」
 悪魔の吐く炎のブレスが、ロアを焼く!(なお、演出なので実ダメージはありません)
 それでもロアのライフポイントは削られてしまう。
「ケケケ!このままライフを削りとってやるぜ!」
「ダメージを条件としてカウンターカードをオープン」
「なん、だと!?」
 勝利を確信していた忌火起・レッカはロアの使ってきたカードに驚愕の色を示す。
「ユーベルコードカード【王は此処に在りて(ドミネイション)】を発動だ」
 ユーベルコードカード。
 それは猟兵が持つユーベルコードをカードにしたもの。
 奇跡の力、ユーベルコードがあればこの逆境も覆るだろうと、仲間は期待を、敵は驚きの声を上げる。
「ぐっオレの知らないカード……一体どんな力が」
「なれば見るがいい。王たる余の威光をな。暴王アバレックス、進化するのだ」
 悪魔の直接攻撃能力によって無視されていた暴王アバレックスがその身体の内側から光が溢れ出てくる。
「【狂乱暴王オオアバレックス】だ」
 光が収まったところにいたのは、暴王アバレックスを更に大袈裟に体長も装備も強化した恐竜だった。
「だが、今はオレのターン。まだ攻撃は残っている!」
「【狂乱暴王オオアバレックス】はカウンター効果で出撃し、登場時効果でこのユニット以下のパワーのユニットを全て破壊する」
「何だとッ!?」
 【狂乱暴王オオアバレックス】が強靭なパワーを生み出し、元々の攻撃力は低めてある相手の切り札、【威圧する悪魔】を破壊する。
「オレの、威圧する悪魔が……!」
 そのまま呆然とする忌火起・レッカ。
「手番をもらうぞ。オオアバレックスでアタック。」
 より豪華になったティラノサウルスで忌火起・レッカへと突撃を仕掛けてくる。
「く、来るか。だがその程度の攻撃、オレには痛くもかゆくも……」
「攻撃時能力だ。余の受けているダメージ分だけ、オオアバレックスの与えるダメージは上昇する」
「な、何ィ!?」
 ロアの戦術によって強化されたパワーによって、忌火起・レッカは大きく吹き跳んでいくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

風雷堂・顕吉(サポート)
アドリブ連携歓迎

約100年前、ダークセイヴァーの人類敗北以来、ヴァンパイアとの死闘を細々と繰り広げてきたダンピール、それが俺だ。
ダークセイヴァー世界の大抵のヴァンパイア相手ならそれがどのような血族かは知っているし、知らなくとも調べる伝手はある。
それ以外の世界については物珍しそうに振る舞うことになる。すぐに慣れるだろう。
ダークセイヴァーとスペースシップワールド以外の世界は日差しが強すぎるので、サングラスを着用する。

戦闘は剣士の動きだ。
フェイントを多用する。相手が格上や多数の場合は挑発をして隙を作ることもある。
次に参加する猟兵が戦いやすい状況を作ることも多い。




 ここはキマイラフューチャーのとあるフリーゲームスペース。
 そこに現れた猟書家幹部の名前は忌火起・レッカ!
 その能力は、なんと【TCGによって全てが決まる世界】へと一定空間を変貌させてしまうというもの!
 この空間の中で、TCGによる勝負を仕掛け、キマイラフューチャーに住む一般のゴットペインターたちを強引に自らの配下に下し、そして世界征服のため、「究極のカード」を描かせようというのだ!

「なるほどな。隷属を強いるのは許すわけにはいかないな」
 だがそこへ現れたのは猟兵、風雷堂・顕吉(ヴァンパイアハンター・f03119)。
 【TCGによって全てが決まる世界】へと変えられてしまっているのであれば、【TCGによって猟書家幹部を倒せば】全ての問題は解決するのである!

「「カードバトル!!」」

「来たぜ……オレの切り札がァッ!」
 忌火起・レッカのモンスターが顕吉のカードキャラクターを打ち破り、貫通ダメージを与えてくる!
「ぐっ!?」
 あまりの衝撃に膝をつく顕吉。(なおこのバトルは全てキマイラフューチャーの機器によるヴァーチャルリアリティーなのでダメージは演出です)
「ククク、オレの闇と炎の力をもったこのデッキの前にひれ伏すがいい!」
 忌火起・レッカは切り札であるモンスターの召喚に成功したことで勝利を確信。
 そのまま顕吉へとターンを渡す。
「ふっ……ようやくTCGというものに慣れてきた」
 傷を受けながら(※演出です)立ち上がった顕吉は、カードを引く。
「俺のターン、ドロー!」
 そしてサングラス越しに己の手札を確認。
「フィールド魔法、【常闇の世界】を発動。……この場は少し、眩しすぎる」
 顕吉の発動した魔法カードによって周囲が夜のような闇へといざなわれていく。
「何ィッ!?これはまさか……貴様も闇と、炎の使い手だというのか……!?」
「気づくのが、遅かったな……!」
 サングラスを外した顕吉の、闇の中に輝く赤い瞳に忌火起・レッカは驚愕の声を上げる。
 そして同時に気づく。忌火起・レッカの切り札たるモンスターに不自然な炎が燃えていることを。
「これは……まさか!?」
「既に、俺はユーベルコードカードを発動していたのさ」
 ド☆ン!
 顕吉の傷口から溢れ出ているのは……地獄の炎!
 これはユーベルコード:ブレイズフレイムの力が顕現した炎である!
「俺の地獄の炎は吸血鬼すら燃やす尽くす……燃え尽きろ!」
「し、しまったーっ!?」
 フィールド魔法が発動したことで威力の増した地獄の炎が忌火起・レッカの切り札モンスターを破壊する。
 そしてがら空きになったフィールドには顕吉の召喚したカードキャラクターが立ち上がる。
「【ヴァンパイアハンター】を召喚。切り刻め!」
「ぐぉぉぉ!!!」

成功 🔵​🔵​🔴​

セシリア・サヴェージ(サポート)
「私の力が必要なら喜んで手を貸しましょう」
「人々を傷つけるというのであれば、私が斬る」
「護る為ならば、この命惜しくはありません」

◆性質
『暗黒』と呼ばれる闇の力を操る黒騎士。闇を纏った冷たい風貌から誤解されがちですが、人々を護り抜くという強い信念を持っている隠れ熱血漢。味方には礼儀正しく優しく接しますが、敵には一切手加減せず非情です。無茶な行動や自己犠牲も必要と判断すれば躊躇しません。

◆戦闘
『暗黒剣ダークスレイヤー』と共に力任せに暴れます。ダメージや怪我を恐れず、代償を伴うユーベルコードの使用を躊躇しません。非戦闘員が戦場にいる場合は護衛・救出を優先します。




 キマイラフューチャーは今、猟書家幹部、忌火起・レッカの侵攻を受けていた。
 その侵攻方法は【全てをTCGで決める】という空間に変える事!
 これによって無理やりTCGで勝負を挑み、敗北したゴットペインターを連れ去ろうとしているのだ!

 強力なユーベルコードをカード化した猟書家幹部のデッキには一般人のゴットペインターでは敗北は必須!
 これを救えるのは猟兵だけ!
 同じくユーベルコードをカード化し、【TCGで勝負を仕掛ける】のだ!


「私の力が必要なら喜んで手を貸しましょう」
 セシリア・サヴェージ(狂飆の暗黒騎士・f11836)もまた、この戦いに参戦した猟兵の一人。
 悪事を働く猟書家幹部忌火起・レッカを打ち倒さんと勝負を挑む。
「いいぜ!かかってきやがれ!」
 互いにカードを構え、決闘の合図を声高々に宣言する!


「「カードバトル!」」



「テメェもどうやら、闇の力を扱うようだな……だが、オレの敵じゃねぇ!」
「ぐっ」
 戦いは進行し佳境に入っていた。
 このカードバトルは、猟書家忌火起・レッカの作った【全てをTCGで決める世界】の空間に入った瞬間に構築された己だけのマイデッキを用いて行われている。
 そのデッキの内容は猟兵たちが今まで経験してきた冒険・技能・アイテム。そしてユーベルコードをカード化したものだ。
「来たぜ……オレの切り札がァッ!オレのモンスターでダイレクトアタック!」
「私は、【暗黒の鎧】の能力を使用!デッキを削り、ダメージを軽減する」
「耐えるかァ!だが超過した分のダメージはきっちり受けて貰うぜェ!」
「ぐぅ!」
 セシリアのデッキは【暗黒騎士デッキ】。
 自身を暗黒の装備で強化。己自身でデッキを破棄することで力を発揮する暗黒の武装シリーズで自分自身を固めていくスタイルだ。
 だがそれに対し忌火起・レッカの使ってきた切り札モンスターは。
「オレのモンスターの特殊効果が発動!攻撃に成功した場合、相手のデッキを削る!」
「なんですって」
 自らのコストで削っていたデッキが、さらに削れていく。
 一気にデッキの上からカードを失われるセシリア。
 このTCGはデッキがなくなってしまいドローできなければ、例えライフポイントが残っていたとしても負けてしまう。
 セシリアは己の行動を大きく制限されてしまっていた。
「ククク……闇の力の前では、無力!暗黒の力に恐れおののくがいい!オレのターンは終了だ!さあデッキからカードを引き、そして己の寿命を縮めるがいい!」
 勝ち誇った忌火起・レッカはそのままターンは終了する。
「暗黒の力に恐れおののく……ですか」
 鎧に身を包み、大型の『暗黒剣ダークスレイヤー』を装備したセシリアは静かにデッキの上に指を這わせる。
「私が闇を恐れる謂われはない……正しき闇の力を以て、弱き者を護る剣となり盾となろう。私のターン、ドローです!」
 闇の中より光輝くカードをドロー!
 その輝きは、まさに、『切り札』!ユーベルコードカード!
「何ィ!?ここで、ユーベルコードカードを引き当てただとぉ!?」
 その運命の引きに、忌火起・レッカも驚愕の声を上げる。
「たとえこの姿が人々に怖れられようとも……それでも、私が護ってみせる!」
 セシリアは引いたカードをそのまま天高く掲げ、発動する。
「私は、【闇の戦士(ウォーリアオブダークネス)】を発動!」
 墓地に送られていたカードたちが次々と除外されていき、セシリアの特大剣『暗黒剣ダークスレイヤー』に吸収されていく。
「な、何ィ!?何が起きていやがる!?」
「闇の戦士(ウォーリアオブダークネス)は、全てを覆す逆転のカード……今まで纏い使ってきた暗黒のオーラが長ければ長い程、その威力を増す」
「な、デッキ破壊で墓地に送ったカードを、全て使おうっていうのかっ!?」
 セシリアの構える特大剣が、凄まじい暗黒のオーラを吹き出し始める。
「人々を傷つけるというのであれば、私が斬る。『暗黒剣ダークスレイヤー』で、相手のモンスターへ攻撃!この時、貫通ダメージを与える!」
「な、ぐぉぉぉ!!!」

成功 🔵​🔵​🔴​

カナ・リーアス(サポート)
『かかってくるんだよー!』
 羅刹のバーバリアン×フードファイター、18歳の女です。
 普段の口調は「活発(ワタシ、あなた、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、覚醒時は「無口(ワタシ、あなた、呼び捨て、だね、だよ、だよね、なのかな? )」です。
語尾に「だよー!」を付ける癖があります
 
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!




 キマイラフューチャーを襲う猟書家幹部。
 トレーディングカードゲーマー、忌火起・レッカはその中でも「究極のカード」を作り出すことで世界征服を行おうとしている敵だった。
 その能力はなんと【全てをTCGで決める世界】に変える空間を作り出すこと。
 
 このままでは強制的にTCGを挑まれたゴットペインターたちが、忌火起・レッカに敗北して連れ去られてしまう。
 そうなる前に逆に【TCGでオブリビオンを倒す】ことで猟書家幹部を撃退するのだ!

「「カードバトル!!」」

「かかってくるんだよー!」
 カナ・リーアス(鬼の元気っ娘・f04987)はキマイラフューチャーのピンチに駆けつけた猟兵の一人。
 忌火起・レッカとのTCGでの直接対決に挑みにきたのだ。
「ククク……ならば遠慮なくいくゼ!オレの切り札モンスターを召喚!」
 闇のカードゲーマー忌火起・レッカは己のユーベルコードで生み出した切り札。
 ユーベルコードカードからモンスターを召喚。
「うわっ!すごいイケメンじゃん!」
「ヤれっ!【暗黒の貴公子】!あの猟兵へ直接攻撃だ!」
 出てきたのはめたくそ美形なマントに包まれた悪魔だった。
 そしてそのままマントの中より暗黒の炎を吹き出してカナを攻撃する。
「うわーっ!」
 直接攻撃によってカナのライフが削られる。
 なおこの炎はキマイラフューチャーのフリーゲームスペースのVR機能を使った演出なので全く痛みはない。
「【暗黒の貴公子】はオレのライフの一部を共有するモンスター。破壊されればダメージを受けるが、その分強力なモンスターなんだゼ!」
 攻撃を終えてすぅっと忌火起・レッカの元にモンスターが戻ると、そのままターン終了。
 カナの番になる。
「うぅ……美形に思わず目がくらんでしまったんだよー。私のターン!」
 思わぬダメージを受けてしまっていたカナだったが、気を取り直して元気よくドロー!
「イケメンくんを倒すのは気が引けるだよー……でも勝負は勝負だよーっ!」
 一瞬難しい顔をしたカナだったが、すぐに決心してカードを切る。
「ワタシはワタシ自身に【ハイパーアックス】を装備なんだよー」
 どでかい斧。威力もすごい。
 なおこのカードバトルで使用するデッキは、【全てをTCGで決める世界】の空間に侵入した際に自動で構築されたカードによって構築されている。
 それは猟兵たちの今までの冒険・技能・アイテム。そしてユーベルコードを"切り札"としてカード化されたものなのだ。
 そのため通常装備しているハイパーアックスも今はカードとなっていたのだ。
「ククク……確かに強力そうな武器だな。だがオレの【暗黒の貴公子】のまとっているマントは非常に防御力が高い。並大抵の武器では攻撃は通さないぜ!」
 どでかいアックスを気軽に担いだカナだったが、忌火起・レッカはその程度の攻撃力では切り札モンスターは倒せないという。
「だったら、ユーベルコードをカード化したユーベルコードカード【アックススラッシュ】も発動なんだよー!」
 二枚目の手札を使うと、カナが担いだハイパーアックスが光り輝き、圧力を増していく。
「な、ここでユーベルコードカードだと!?」
「ぶったぎってやるんだよー!」
 そしてダン!とハイパーアックスを持ったカナは跳躍!
 このTCGはプレイヤー自身もアイテムを装備することで戦闘に参加できるようになる。
「イケメン、バイバイなんだよー!」
 カナの一撃が、忌火起・レッカの召喚した切り札モンスターを一刀両断!
 凄まじい攻撃力で真っ二つに引き裂くのであった。
「ぐぉぉぉ!!!」

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・ウィンディア(サポート)
「我が武を以て挑ませて貰うぞ!」



一人称
おれ

二人称
あんた(敵でも尊敬できる人
お前(敵
貴様(激怒した時

エルフの女の子だが突撃志向で戦闘を好む

基本戦術
【戦闘知識】で敵の動きや陣形等の捕捉と把握
闘いながら敵の性質や心の在り方の把握に努める

その後は敵陣に突撃して暴れまわる

【空中戦】を好んで空間全てを利用した闘い方を好む

敵の攻撃に対しては
【見切り・第六感・残像】を駆使して回避

ユベコで主に使うのは
グラビティブラスト(敵が多数の時
【一斉放射】で破壊力増強
メテオブラスト(敵が単体の時
【重量攻撃】で破壊力増強

基本フォローが目的なんだろうが
おれはやっぱり之が一番得意だからな

クロムキャバリアではヘカテイアに乗るぞ!




「カードかぁ……カードゲームでも我が武を以て挑ませて貰うぞ!」
 ここは【全てがTCGで決まる世界】になってしまったキマイラフューチャーのフリーゲームスペース。
 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)はこの空間を作った張本人である猟書家幹部、忌火起・レッカに勝負を挑むのだった。
「ククク……猟兵か。身の程知らずが。いいだろう!相手になってやる!」

「「カードバトル!!!」」

「おれのターンだ!ドロー!」
 先攻はテラ!
 なおこのカードバトルは猟書家幹部が作り出した空間に侵入した際に自動で構築される"自分だけのデッキ"を用いて勝負が行われる。
 それは猟兵がこれまで行ってきた冒険・技能・アイテム。そしてユーベルコードが"切り札"として全てカード化したデッキなのだ。
「おれは【炎玉の竜騎士】を召喚!」
 テラが召喚したのは炎と紅の衣装をまとるエルフの少女。
 このカードキャラクターが猟兵の分身となり、戦うのだ。
「このままダイレクトアタックだ!」
 このTCGは先攻でも1回だけ攻撃が可能!
 事前にしっかりルールを把握してきたテラは迷いなく攻撃する。
「ククク……やるじゃねェか」
「へへっおれはこのままターン終了だ」
 ひとまず先制パンチを決めたテラは忌火起・レッカに番を渡す。
「オレのターン、ドロー……来たぜ……オレの切り札がァッ!」
「な、なんだって!?」
 ドローした忌火起・レッカから暗黒の炎が噴き出していく(キマイラフューチャーのフリーゲームスペースの機能による演出)
「オレは【暗黒の呪縛竜】を召喚!」
 忌火起・レッカが己のユーベルコードをカードと化した切り札モンスターを召喚!
 その姿は巨大な四つ足の竜!
 鈍重そうな巨体をどしーんと地面につけた瞬間に、地面より多数の炎を纏った鎖が飛び出していく。
「コイツの効果は、暗黒の鎖!相手のカードキャラクターを鎖で縛り、封印するぜ!」
「うわっおれの【炎玉の竜騎士】が!」
 暗黒の呪縛竜が咆哮を上げると、テラの召喚した【炎玉の竜騎士】が鎖でぐるぐる巻きにされてしまう。
 ポイ。
「封印されたカードキャラクターは攻撃も防御も、能力の発動もできねぇ!さあ暗黒の呪縛竜で直接攻撃だ!」
「なんだって……うわーっ!?」
 無防備にされてしまったテラは相手モンスターからの攻撃を諸に受けてしまう。
 ゴロゴロと転がるテラ(なお、演出である)
「オレはこれでターン終了だぜ!」
「くう。おれのターンだ!ドロー!」
 一気にピンチに立たされたテラだったが、負ける気はないとカードを引く。
「おれは、【紅蓮の竜】を召喚……」
「この瞬間ッ!【暗黒の呪縛竜】の効果が発動するぜッ!」
「ええっ!?おれのターンなのに!?」
 テラが炎の竜のカードキャラクターを召喚した瞬間、レッカの暗黒の呪縛竜が動き始める。
「暗黒の呪縛竜は1ターンに1度、相手がカードキャラクターを召喚した時にそのキャラクターを鎖で縛り、封印できるのさッ!」
 ド☆ン!
 レッカが効果を説明すると、テラの召喚した竜が鎖に包まれぐるぐる巻きにされてしまう。
「うわー!?紅蓮の竜ーっ!」
「ククク……なすすべもなく敗北を刻むがいい!」
 ゴロゴロと転がっているテラのフィールドにいる【炎玉の竜騎士】と【紅蓮の竜】。
 封印されてしまった2体は戦闘もできず、能力を発動することもできない。
「いや……でも場にはいるんだよな?」
「……ン?なんだと、まさか?」
「おれは、このユーベルコードカードを使うぜ!」
 何かを閃いたテラは己のユーベルコードをカード化した切り札。ユーベルコードカードを発動する!
「発動!【ドラゴンドライブ・フレイム・ロード】!!!」
 テラがユーベルコードカードを使うと、封印されていたはずの【炎玉の竜騎士】と【紅蓮の竜】が炎を吹き出しながら鎖を破って外に飛び出してくる。
「馬鹿なッ!?呪縛竜の封印は完璧なはず!?何故だ!?」
「ドラゴンドライブ・フレイム・ロードの効果は、炎玉の竜騎士と紅龍とを融合し、新たなカードキャラクターを呼びだすのさ!」
「な、なんだってー!」
 炎に包まれた【炎玉の竜騎士】と【紅蓮の竜】はユーベルコードカードの力を受けて混ざりあい、そして、【巨大な炎の東洋龍】へと変身する!
「く、くそ……呪縛竜の能力はもうこのターンはつかっちまった。守れねぇ!」
「紅龍……否……南海紅龍王よ……我が力……我が魔力をもって真の龍王の力を顕現せよ!ああ……おれの力を貸す!存分に龍王として力を振るえ!」
『ギュオオオオオ!!!』
 テラの竜がレッカのフィールドを焼き尽くさんと炎を吹き出し攻撃する!

成功 🔵​🔵​🔴​

薬師神・悟郎(サポート)
あれは中々手強そうだが、隙が無ければ作れば良い
仕掛けてみるか

目立たないよう闇に紛れて姿を消す
味方が先に交戦しているようであれば、その騒ぎに姿を隠し接近
地形の利用、忍び足でUCを放つのに最適な場所を確保
タイミングを見計らい、敵の注意が逸れる等、一番成功率が高い状況でUC発動、早業
暗殺の要領で的確に狙いを付けた上で拘束+継続ダメージを試みる

その後は弓を使った属性攻撃+破魔で部位破壊を狙い
麻痺毒にて機動力を削ぎ、じわじわと、確実にダメージを与えていく

憐みはかけん
骸の海で己の非力を嘆くがいい




 キマイラフューチャーのフリーゲームスペース。
 そこは今猟書家幹部の侵攻を受けていた。
 敵の能力によってなんとこの空間は【TCGによって全てが決まる世界】となっていたのだ。
 このままでは無理やりTCGで勝負を仕掛けられたゴットペインターたちが猟書家たちに敗北して連れ去られてしまう。
 それを止めるには猟兵側もまた【TCGで勝負を挑み、勝利する】必要がある!

 さあ、いくのだイェーガー!
 カードを手に取り、猟書家幹部、忌火起・レッカを打ち倒すのだ!

「「カードバトル!!」」

「俺の番だ。カードを引く……【追跡者】を召喚」
 薬師神・悟郎(夜に囁く蝙蝠・f19225)は気配の薄いローブ包まれたカードキャラクターを召喚する。
「このまま攻撃」
 素早く、追撃者は移動し忌火起・レッカを攻撃する。
「ククク……なんだこの弱小ダメージは」
 だが攻撃を受けた忌火起・レッカはその攻撃力の低さにあざけりの声を向けてくる。
「俺はこれで終わりだ」
 だがそんな挑発に乗るような悟郎ではなかった。
 静かにそのままターンをまわす。
「オレのターンだ!ドロー!」
 そして忌火起・レッカのターン。
 闇のカードゲーマーたる忌火起・レッカは数多くの切り札を抱えるデッキを持つ。
「時間を稼ぎやがれ、《爆弾人形(マネボム)》共ッ!」
 レッカがカードを掲げるとフィールドには多数の【爆弾人形】が召喚される!
「こいつは攻撃できないが、触れれば爆発!オレの身を守り時間を稼ぐ最高の手札よ!そんな能力値の低いカードキャラクターじゃ、一瞬で吹っ飛んじまうな」
 忌火起・レッカは己の攻撃的な切り札を引けるまでの時間稼ぎをするつもりのようで守りを固めてきたのだった。
「時間稼ぎか……だがそれはこちらにとっても好都合」
 悟郎のターンになると、悟郎はカードを発動する。
「確かに中々手強そうだが、隙が無ければ作れば良い」
 悟郎が発動したのは【暗殺】のカード。
 その能力によって先ほど召喚していた【追撃者】は気配を消し、忍び足を行動を開始。
 相手の爆弾人形たちに気取られることなく、忌火起・レッカに直接攻撃を仕掛けにいく。
「何ィッ!?」
 斬られたことに驚く忌火起・レッカ。
 だがそれだけではない。
「コイツは……まさか、毒だとぉ!?」
「追撃者の刃には毒がある……時間をかければかけるだけ、継続ダメージが蓄積されていくだろうな」
「な、くっ、しまった……!?」
 悟郎のデッキタイプは直接攻撃によって毒を付与し、動きを封じながら継続ダメージでじわじわと責めていくものだったのだ。
 己の失策に気づいた忌火起・レッカは苦々しい顔をする。
 そんな猟書家幹部に悟郎はクールな瞳を向ける。
「憐みはかけん。骸の海で己の非力を嘆くがいい」

成功 🔵​🔵​🔴​

編堵・希亜(サポート)
「……なに?」
「そうなんだ。」
「私は、私だよ。」

囚人服のようなものを着て、いつも黒猫のぬいぐるみを抱えた女の子。口数は少なく、人見知りで猜疑心は強いものの、猟兵としての仕事をこなすためなら、それなりに人と付き合っていける。
甘い物が大好きで、食べればすぐに機嫌がよくなる。嫌いなモノは、かつて自分のいたアリスラビリンスの世界と、それを連想させるもの。

戦闘では、自分ではあまり戦わず、自身に宿るオウガの『カイ』を戦わせたり、ぬいぐるみをバロックレギオンとして相手を押しつぶしたりする。

『カイ』は上等なドレスを着たラミアで、少し高飛車な話し方。宿主の身は守り、敵には容赦がない。『さぁ、敵はどこかしら!?』





「「カード・バトル!ファイト!」」
 

「テメェの戦術は知ってるぜ……!」
「んっ……」
 編堵・希亜(蛇に囚われた少女・f19313)に対し、忌火起・レッカは勝ち誇ったような笑みを浮かべてくる。
 その表情に対して希亜は居心地悪さを感じ、猫のぬいぐるみを口元にもっていく。
「テメェのデッキは、カイとかいうライフを払って出すカードキャラクターに頼り切ってやがる」
 希亜は既に猟書家の配下のアルパカマッスルブラザーズとカードバトルを行っていた。
 その様子を見居ていた忌火起・レッカは当然対策カードを入れてきていたのだ。
「だったら答えは"これ"だァ!!!」
 そして召喚されたのは……大量の爆弾人形たち!
「時間を稼ぎやがれ、《爆弾人形(マネボム)》共ッ!」
 希亜が呼び出せるカイはあくまでもカードキャラクター1体。
 複数存在し壁となる爆弾人形を一体一体処理していったら、自爆によってダメージを受けて激しく消耗するだろう。
 そして希亜自身のライフをコストに払って出しているカイはそう簡単に何度も再召喚はできない。
 完璧な作戦であった。
「これでオレはターン終了だ!さあテメェのターンだぜ!」
 防御を固めた忌火起・レッカは希亜の切り札のカイを封じたと高笑いを上げてくる。
「……ん、なんか。嫌……」
 希亜のターン。
 カードを引くと、希亜はフィールドでわらわらと壁となっている爆弾人形の威圧感に怯えてしまう。
「……怖いのは、嫌……」
 感情を高ぶらせた希亜は1枚のカードを発動する。
 それは、ユーベルコードカード:リアライズ・バロック。
 希亜が恐怖心を感じた対象に、継ぎ接ぎの黒猫人形が襲い掛かりにいく切り札。
「何ィッ!?なんだこの猫どもはっ!?」
「……そう、皆いなくなれ!」
 黒猫人形に攻撃を受けた爆弾人形たちが次々と自爆。
 フィールドは大爆発を起こし、忌火起・レッカを守るはずだった壁モンスターは全て消し飛んでいた。
「あとは、あなただけ」
「ぎっ!?」
 互いに更地になったフィールドで希亜は黒猫人形に半分顔をうずめながら忌火起・レッカをにらむ。
「来て、【カイ】」
『はぁい!敵はあいつらね!』
「……あと、おねがい」
 そして改めて召喚されたラミアの少女が、忌火起・レッカへと襲い掛かるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

リーヴァルディ・カーライル(サポート)
※【限定解放・血の化身】による分身体
怪力任せな振る舞いは品が無いと感じる
吸血鬼流の礼儀作法に則り冷笑を浮かべた高慢な人格

…ふふふ。次はどんな世界かしら?
あの娘の分まで楽しまないとね

はぁ…思いの外、煩わしいものね
太陽の光というのは…

陽光は闇属性攻撃のオーラで防御して、
状況に応じた吸血鬼能力を使用する

・第六感に訴えて暗示を行う魅了の呪詛
・蝙蝠や狼を操り情報収集をする眷属召喚
・残像のように存在感を消し攻撃を受け流す霧化

…等々。戦闘では蝙蝠化や霧化で敵の攻撃を避け、
魔力を溜めた蝙蝠を弾丸の如く乱れ撃ち、
敵の傷口を抉る遠距離攻撃主体で闘う

あら、もう終わり?意外と脆いのね?

それじゃあ終わりにしましょうか?




「「カードバトル!!」」

 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)……の分身体は面白そうにカードを手に取り眺める。
「…ふふふ。キマイラフューチャーは中々面白い世界ね」
 今この場はキマイラフューチャーのとあるフリーゲームスペース。
 敵猟書家幹部の能力によって【全てがTCGによって決まる世界】へと変貌させられてしまっているのだ。
 このままでは無理やりTCGで勝負を挑まれたゴットペインターたちが猟書家に連れ去られてしまう。
 それを阻止するため、猟兵側もまた【TCGによって勝負を挑み】猟書家幹部を打ち倒そうというのだ。
「まずは、そうね。眷属召喚:狼の群れ」
 リーヴァルディは手札から血色の瞳をした狼あちを召喚する。
「このまま攻撃よ」
 召喚された狼の一匹が一吠えすると敵である忌火起・レッカに噛みつき攻撃を行う。
「ぐっ……ククク、お前もまた闇の力の使い手というわけか」
 攻撃を受けた忌火起・レッカは痛そうな顔(なおキマイラフューチャーのVR技術を使った映像なので演出である)をしてからリーヴァルディのデッキ傾向を推察する。
 リーヴァルディのデッキはまさに【ヴァンパイアデッキ】。
 かくいう忌火起・レッカのデッキもまた【闇/炎デッキ】であり、闇の力を敏感に感じ取っていたようだ。
「そうね、太陽の光は煩わしいわ……私はこれで終わりよ」
 忌火起・レッカの言葉に冷笑を浮かべながら返すリーヴァルディ。
「ならば安心するがいい。オレのモンスターは太陽の光すらも食らう闇の悪魔!オレのターン、ドロー!」
 自分の番になった忌火起・レッカがカードをドロー。
 そのままモンスターを召喚してくる。
「来たぜ……オレの切り札がァッ!【暴食の悪魔】を召喚ッ!!」
 忌火起・レッカが出してきたのは、レッカ自身のユーベルコードをカード化したユーベルコードカード!
 通常のモンスターよりもはるかに強力なカードがリーヴァルディの眷属の狼を襲う。
「【暴食の悪魔】は召喚時に相手のカードキャラクターを全て飲み込み破壊する!」
「あら」
 抵抗もせずに破壊され飲み込まれていく狼。
「そして、破壊した分だけ【暴食の悪魔】の攻撃力は上昇していくのさッ!」
 そのまま忌火起・レッカはリーヴァルディに直接攻撃を仕掛けてくる。
「ああ、でも残念ね。【吸血鬼能力:霧化】よ」
 しかし【暴食の悪魔】の腕がリーヴァルディをとらえる寸前、リーヴァルディはカードを発動。
 その身が霧へと変化し、攻撃を無力化する。
「チッ、防いだか……このままオレのターンは終了だ」
「あら、私の番ね」
 リーヴァルディは余裕のある笑みを崩すことなくカードを引くと、手札から魔法を使う。
「眷属召喚:蝙蝠の群れ」
 リーヴァルディの札から多数の蝙蝠が飛翔し飛び出してくる。
「ククク、そんな弱小のカードキャラクターでは暴食の悪魔は倒せんぞ!そして、暴食の悪魔は逆に相手を破壊すればするほど攻撃力を増していく!まさに餌だな!」
「そうね、ただ食べられるのも癪よね……だから、こうするわ。【限定解放・血の変生(リミテッド・ブラッドヴァンプ)】」
 リーヴァルディの瞳がひときわ赤く光ると、召喚された多数の蝙蝠たちがその姿を魔術的に歪めていく。
「蝙蝠の弾丸よ。たんとお食べ?」
 次の瞬間、蝙蝠だったものが高速で忌火起・レッカのモンスター、暴食の悪魔へと撃ち込まれていく。
 一匹や二匹ではない。召喚された無数の蝙蝠が次々と弾丸となり乱れ撃ちされる。
「な、何ィっ!?」
 あまりの激しい攻撃に暴食の悪魔の身体には瞬く間に穴が開き、そして破壊されてしまう。
「あら、もう終わり?意外と脆いのね?」
 眷属である蝙蝠を撃ち尽くしたリーヴァルディは残念そうな声を上げ、それからまっさらになったフィールド越しに忌火起・レッカを見下げる。
「それじゃあ終わりにしましょうか?」
「グッ……!?」

成功 🔵​🔵​🔴​

リダン・ムグルエギ(サポート)
「餅は餅屋。後の戦いはお任せするわね
「お、今の映えるわね!ヒュー

キマフュ特有のノリの服飾師

見た人の五感を狂わす「催眠模様」の入り衣装を作って配る事で
仲間や一般人の防御底上げと敵の妨害を実施したり
依頼に即したなんらかのブームを生むことで敵に特定の行動を躊躇させたり
等を得意とする
「戦闘開始前に自分のやるべき仕事の準備を終えている」事が多い純支援キャラ

依頼本編では戦いの様子等を撮影・配信したり
キャーキャー逃げたり
合いの手を入れてたりしています
単独戦闘には不向き

ミシンや針、布等も所持
その場で他依頼参加者に合わせ衣装アレンジも

MSのセンスで自由に動かしてOK
エロだけは厳禁




「「カードバトル!!」」


「アタシのターン!ドロー!」
 リダン・ムグルエギ(宇宙山羊のデザイナー・f03694)はノリノリな感じでデッキからカードをドロー!
 一々ポーズを決めて、カメラに向かってウィンクをする。
 今、キマイラフューチャーは猟書家幹部の侵攻を受けていた。
 その中でもひときわ異彩を放つ幹部・それが忌火起・レッカ!
 彼は自身の能力によって【全てをTCGによって決まる世界】となる空間を作り出し、そして無理やりTCGで勝負を挑んでゴットペインターたちが連れ去ろうしていたのだ。
 これを止めるには猟兵側も【TCGで勝負を挑んで勝つ】しかない!
 そんな訳ではリダンもまた忌火起・レッカにTCGで勝負を挑んでいたのだった
「お、今の映える角度だったんじゃない?こう、こうこう?どう?」
 未だに動画配信のカメラにポーズを決めているがこれでも世界征服を阻止するために戦っているのだ!多分。
「オラァ!?いつまでやってんだ!?さっさとプレイを続行しやがれ!」
 流石に闇のカードゲーマーである忌火起・レッカでも目の前で対戦相手が中々勝負を進めてくれない状態には文句をいってくるようだった。
「あー、うんうん。ごめんねー。ちゃんとやるから許して―」
 流石に遊び過ぎたと自覚したのかリダンはひらひらと手を振りながらも忌火起・レッカに向き直ると手札からカードキャラクターを召喚する。
「【宇宙山羊のデザイナー】を召喚っと」
 出てきたのはくせっ毛な感じの半山羊半人間のカードキャラクター。
 全力でオシャレがにじみ出ている。
「宇宙山羊のデザイナーの召喚成功時効果!デッキから、属性が"服"のカードを手札に加えるわよー」
 しゃこしゃこと自動シャッフル機能とかが発揮されてカードがデッキから抜きだされる。
「そしてそのまま発動!宇宙山羊のデザイナーに、【GOATiaの服】を装備!色直しね!」
 リダンが手札に加えたカードを自分の場に出したカードキャラクターに装備させると、キマイラフューチャーのフリーゲームスペースに備えつけられたヴァーチャルリアリティー装置がうぃんうぃん稼働してその衣装を華麗にチェンジさせる。
「やっほー!今年の流行はこれで決まりね!」
 【宇宙山羊のデザイナー】もポーズをとってカメラにスマイル!
 リダンはリダンでそんな様子を囃し立てながら配信を行う。
「ハッ!そうはいくかよ!テメェ自身が放った呪文で自滅しなァ!」
 だがそこに、忌火起・レッカの妨害札が挟まってくる。
「え、なにそれ」
「もっとシルバーとか巻けよ!オラ!」
 ボン!と【宇宙山羊のデザイナー】に装備されるはずだった【GOATiaの服】が忌火起・レッカの趣味によってなんかゴテゴテしくそしてジャラジャラしてそうないでたちに強制的に変えられてしまった!
 なんかチリが舞っていそうなそんな雰囲気だ!
「ふっ……服は一着だけじゃないのよ!リダンカスタム!ちょっとロックにいきましょーかー!」
 しかしリダンの手札にはまだ別の服があった!
 この戦いで使われるデッキは、今までの猟兵たちの冒険・技能・アイテムなどが全てカード化して構築されたもの。
 リダンのデッキには多種多様な服がある【デザイナーデッキ】なのである。
 多少ファッションの方向性に注文が出たところでリダンのセンスに狂いが生じるはずもない!
「どうだーっ!?」
「ククク、やるじゃねぇか」
 リダンのあれこれでいい感じに中二病感を出しながらのナイスセンスファッションの【宇宙山羊のデザイナー】はそこには立っていた。
「よし!このままターンエンド!」
 やりきった顔でリダンはターン終了を宣言する。
「……ん?攻撃は?」
「攻撃?ああ、いいのいいの。必要ないから」
 このTCG。実は先攻でも一回だけは攻撃できるルールなのだが、リダンはあえて攻撃はせずにターンを終了。
 そのまま出番を忌火起・レッカに渡してしまう。
「ククク、何かよくわからんが攻撃しなかったことを後悔させてやるゾ……オレのターン!サレンダー!」
 忌火起・レッカはドローしようとした手をそのまま山札においてしまっていた。
 これは、サレンダー……つまり自らの敗北宣言の証である。
「……ん?んん?何故オレはサレンダーなんてしているんだ!?オレは、カードを引く……サレンダー!!!な、何故……!?」
「うんうん。よく効いてるみたいねー」
 当然のように突然の忌火起・レッカの敗北宣言の要因はリダンにあった。
「今、あなたはドローしようとしたらサレンダーするように催眠かけておいたから。はい敗北を認めた認めた」
 実はやたらと撮影とかポーズとかで時間をかけていたのは訳があった。
 催眠性のある毒や香水の香りをしれっとカードバトルをする前から振りまき、そして催眠模様の仕込まれた衣服を着て勝負を挑み、じっくりゆっくり遅延しながらプレイし、更にカードキャラクターにも催眠効果のある衣服を装備させる。
 途中で服を変えられたことは計算外だったが即座に上から催眠効果のある服を着せることでカバー。
 リダン、最初からTCGで勝負をする気がサラサラなかったのである。
「な、な、卑怯だぞ!」
「これがアタシの作戦(デザイン)なの」
 盤外戦術もまた、TCGのひとつの面。サレンダー自体は処理され、カードバトルは終了する。
 そしてこの空間は【全てをTCGによって決まる世界】。
「二度と、未来のファッションを築く存在。ゴットペインターたちを襲わないことね!」
「ぐ、グワーッ!!!!」


 猟書家幹部、忌火起・レッカ。
 撃破完了!!!

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年03月25日
宿敵 『忌火起・レッカ』 を撃破!


挿絵イラスト