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まわれ、まわれ、かごのとり

作者：にゃあら

●眠れない夜に箱詰めされた
　きらきらと瞬いたテーマ・パークが、真夜中の大冒険を紐解いている。ダンス・ダンスと大笑いしたループ・コースターの軋み具合が『そろそろ』膨張しないかと発狂（はなし）かけた。ケタケタと現れた回転木馬の在り様は、如何か、めまいの内側で子供に還ってくれ――くるくる、ぐるぐると限界を突破したポット出の改竄（カップ）たち、そう、楽しまなければ色が襲ってくるぞ！！！　宇宙（かなた）からの肉片（カオス）は女性も呪っている――それで、兎のコスプレが大好きだった君達、如何やって同化を退けると謂うのか。
　きらきらしているのは名状し難いものだ。
　――ようこそレインボー、啜り無く準備は絶対だ。

　怪異の謎を辿るとして、うるさい彼女等を黙らせろよ。
　深淵（はこ）の中で儀式をしよう。
　パンドラを叩いて小鳥とまわれ。

●グリモアベース
「はい！　はいはいはい！！！　隣人ちゃんの予知・チャンネルですよ！　今回はUDCアースの古文書で見つけたってゆう『外なる神の肉片』案件ですね！　なんでも組織の面々が最優先対処事項（レッド・アラート）と見做しているとか！　これを省かないと世界がたいへんです」
　グリモア猟兵は遊園地のパンフレットをひらひらさせながら猟兵（きみたち）を視た。目隠しの裏側は解せないが、きっと視認（み）たのだろう。
「この『外なる邪神の肉片』ってのは『不可思議な色彩』でして、なんでも有機物無機物関係なく発狂（どうか）する効果を持ってるようです。そんでまあ、今回の舞台は『真夜中の遊園地』なんですよね。はい『アトラクションが名状し難い色に染まって、皆さんを乗せようと荒ぶっています』。そりゃ殺人マシンなんてもんじゃないですよ。取り込まれたらヤバいです。ヤバいとしか言えませんね。それと雑魚にも気を付けて、下手したら『おなじ』になっちゃいますから」
　この流れを聞いた『一部の猟兵』は笑うしかないだろうが、つまり『そういう』事なのだ。「この依頼には喜劇と惨劇が混ざっていますね！　じゃあ後は現地で頑張ってください。宜しくお願い致します！！！」
　グリモアが――。

第1章 冒険 『真夜中の冒険』

POW   :    直感で進んでみる SPD   :    身軽さや器用さで効率良く進める WIZ   :    周囲の様子を注意して観察してみる イラスト：花海ゆうこ 👑7 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

　人類が皆、寝静まるだろう時間帯、煌めいた一線が『地』に落ちた。
　落下地点はかつて人気だった遊園地、狂信者どもが拠として構えていたのだろう。其処から広がった『肉片(しきさい)』が混沌、遍くアトラクションをカオスに染めていく。いらっしゃい。ようこそ。ここは楽しい楽しい七色の国だよ！
　色彩(カラー)に苛まれた遊具達がいっせいに大笑いし、君達を取り囲んだ。カゴメ、カゴメ、いつ、いつ、出遭う――捕まってはいけない。
　異常な速度の連中がぐらつきの底へと吐い酔ってくる……。


※※※
止まらないループ・コースターとかようわからんけど速すぎるコーヒーカップとかそんなアトラクションが襲ってきます。全部虹色です。きれいだね。
何が起きても『成功』とするので臆せず探索しましょう。宜しくお願い致します。


　遊園地（ナイトメア）に魔ぎれ込んだ虹色（ゲーミング）曰く、この騒ぎは誰の所為だとの絶叫（ツッコミ）か。でんどこでんどこ太鼓（ぶち）来たればカカポ、ド・アップの突撃は地獄よりも地獄（ヘル）だろうか。頭痛が痛いなんてモンじゃねえ。おら！　ゲーミング邪神と聞いて！！！　ぐるぐると首を回しているのかティーカップが回されているのか、しっちゃかめっちゃかな幕開けだろう。オマエ既に発狂（同化）してんじゃねーかって？　うるさいうるさいうるさーい！！！　地の文（それ）を押し退けて小鳥が通る、これはロボットです、誰も間違えていません。いいですね？
　む！！！　うぞうぞと蔓延っていたアトラクションに物申す。チミ達輝きが足りないぞ！　チェケダンチェケダンとパリピどもの呼び声、空間（テリトリー）を侵蝕（脅）かすが如くに脳波コントロール、エレクトリカルゲーミング行進だ交信しろよUDC型郵便ボックス。あの外なる邪神の肉片は欠けたものだ、とても突けたものではない。
　同じゲーミングなら踊らにゃ損々！　手と足と翼を取り合ってケイオス・ケイオス、どばぁと迫り狂った連中にウェーイを見せろ。ポポちゃん乗せて殺そうとしているそこの輝きが足りないテケリ・リじゃダーメー！　拒否権はないぞ！！！

　イエーイパーリナイ！！
　ループ・コースターが🌈していた。

成功 🔵​🔵​🔴​

　此方側で鳥（なにか）が騒がしくしていたが、兎も角、久しぶりの遊園地（テーマ・パーク）だと真夜中を観察（ぐるり）する。彼方側から舞い降りた隕石（はこづめ）の貌（さま）、如何にも同化（こう）にも奇怪さを拭う事が出来ない。ああ、明らかに様子がおかしいのだ――先程面を合わせたマスコットは不可解、認識（みため）がブレていた――最も『生物（なかのもの）』など気配も無かったが。お伽噺（はなし）では観覧車（ぐるぐる）が定番だろうけども、あの回転木馬（くるくる）も気になって仕方がない。内臓をひっくり返すが如くに泥酔（ふらふら）だ。行ったり来たりの頭の中を正しつつ創造（クリエイション）、にゃあごと現れたのは真っ黒い猫か。
　あなたの名前は――暗、紛れ込んだ虹（それ）を飲み込んでいる――ナハトにしましょうか。どこかの本（ページ）で知ったのだと『好み』『この身』が頷いた。見つからないよう影法師だ、鬼に踏まれない四肢で慎重に。何か判（み）つけたら教えてください――知性と称される羽をつけて、行けよ魔法（ちりはき）。

　端から端まで星辰（きれい）だった。
　しかし悪臭だけは取り除けない。
　――お客様はいないと謂うのに？
　秘密、秘密と笛がなる。

　ナハトの『こえ』が聞こえた。何か【オマエ等には認識出来ない】輪郭でも『発見（みつ）』めたのか。はねる音が神視点（のう）にとどく。
　琥珀色がゆれる……静かに、寂しげに。

　マスコットの耳は兎の耳。

成功 🔵​🔵​🔴​

　七に七をかけて七を賭ければ如何に七（な）る、ジャック・ポットだとマーダー・マシンが歓喜した。あは、あははと勝手気儘（きょうき）と同化して色々見渡せば目眩（くらくらり）、ぶっ倒れたのは私で私ではないので問題はない。そら！　宙の彼方まで翔け堕したループ・コースターだ、その私は何人目だったかもう手遅れ、煉獄へとさよならした誰だオマエ――踊り狂えよくるくる茶器、チャキチャキ動けとお道化て魅せればカラーどもも発狂（はしゃぐ）に違いない。まずはトリガー・ハッピーと洒落込めよ赤色の眼振（マシンガン）、🌈色の無尽蔵を越えて往け――！
　ドッペル・ゲンガーを嗜みながら肉片（サイコロ・ステーキ）を一口。この一口切身（おひとりさま）は使えないのだ。如何して？　あとは誤認（五人）だとロックンロールが叫んでいる。もしやワンコ、フリスビーを持ってくる事も難しいのか？　ああ、爆発していた外宇宙（コース・アウト）、次は私が乗る番だよね☆
　一家言（ことのは）が在るのだと死に臥して、てらてらとゼリー状の射的に取り込まれた私。まあ我（こいつ）は頭（のうみそ）が真っ蒼だからね。オレ……私は真面目に探索者しています。天と地が反転して万歳を惨唱。

　万物は何れ死ぬ。
　生きる事と向き合っている、たまらない瞬間。
　行進せよ行進せよ行進せよ、私達私達私達！

　平面地球（むかしばなし）に則って墜落死（フリーフォール）だ。この安全装置は蠕動しているね。食っちまえよチキン質、一羽捕らえたぞ！！！
　今夜は🌈鍋だね♪　モザイクだモザイク！

成功 🔵​🔵​🔴​

　テーマ・パークが素敵なものだと何者が夢想したのか。
　眩暈（かさ）なった世界観が精神を映してくる。

　綺麗だと認識したオマエは何処か、人間性（ねもと）から外（ず）れて異るのか。自身と自信を掛け合わせて数刻、こくこくと飲み干したのは虹色の咽喉なのだろう。狼狽した不定形がジェット・コースターの路（みち）を占拠して泥濘、その吐き散らしはとても美的（グロテスク）に違いない。わぁお！　驚嘆（こえ）を漏らして魅了され、怪しげな音符（えもじ）を頭に浮かべる。とりあえず適当に遊んでしまえ。閉園時間（ありえない）まではたっぷりと在るのだ――本当に遭う気持ちなのか？　まだ正気だ。男の娘（おとこのこ）にコーヒーカップは似合いだろうが、乙女の姿に🌈は厳しい。乗ったら降りられなくなっちゃうからたぶんダメだねー。誰に向かって呟いたのか絶対的、夜（ナイト・ナイト）は此処からだ……夢が邪悪を抱擁している。
　🌈に塗れた回転木馬、一部が『まとも』に思えたのも瞬（わずか）な間、魔の侵蝕はヤケに早いと視えている。そのうちの同化が即座の同化へ、導禍していると溜息を吐いた――これも一種の『悪夢（ナイトメア）』なのか。うんうん唸っている内（なか）に、スポンジ状の脳味噌――ほら、七色が灰とピンクを冒しているよ。

　冒涜的なまでに楽し気な、あの兎耳は誰だと嗤う？

　人が取り込まれたのか中の人など存在しないのか。何方にせよ、ナマモノを助ける事は不可能で、でろりと現れたのは混沌（どろ）に違いない。それが狂信者だと示すならば自業自得、とくとくと注がれた臓物は胃袋と痙攣（あか）された――金色がようやく治まって、オマエは【阻まれた】意識を正す――もう限界だろう籠の鳥。
　一羽目が嘔気（はく）術を止めなかったのだ。

　普通と異常にブレなどはなく、感覚はひとの物差し。
　魔女の釜の底で『あめざいく』が毒々と。

成功 🔵​🔵​🔴​

第2章 集団戦 『『レベル3現実改変能力者』王華崎・うさぎ』

POW   :    私は死なない、死にたくない！ 自身が【命の危機】を感じると、レベル×1体の【王華崎・うさぎ】が召喚される。王華崎・うさぎは命の危機を与えた対象を追跡し、攻撃する。 SPD   :    全部、ぜぇーんぶ！　私の好きにしちゃうもんね！ 【現実改変による、物体の滅茶苦茶な形状操作】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。 WIZ   :    消えろ消えろ、消えろッ！ 対象のユーベルコードに対し【悪態と否定の言葉】を放ち、相殺する。事前にそれを見ていれば成功率が上がる。 イラスト：黒江モノ 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

　嘔吐（は）きたくないと彼女等はいった。
　死にたくないとも彼女等はいった。
　🌈（いろ）に蝕まれた信奉者（かのじょら）は、ただ怪物（UDC）として混濁（そ）められて『認識』を捻じ曲げる為にアトラクションとぶんまわる。
　全部。ぜぇーんぶ、何もかも。悉くを『彼女等』にしたならば、きっと忌々しい気分の悪さもマシになるに違いない。だから同じになってしまえ、消えろ消えろ、その存在（おまえ）――胃袋の中を空っぽに、頭の中を現実（うさぎ）達に。
　素早く倒さなければ『君達』もこれに成るだろうか。

　まわれまわれ、閉じ込められた、ムーン・ビースト。


　艶やかな黒は見る影もなく無気味に成り果て、泥酔（どろぬま）じみた頭の中を『伝えて』いく。幾分か真面に思えたのは人型（そとづら）程度で、成程、本性は吞み込まれた末路だろう。何を見つけたのかと駆け付けて『未』れば不安定、塑（そ）の認識は何者の所業（がいい）なのか――あれは――バニー・ガール、愛しさと美しさを兼ね備えていた『ただの怪物』、何処か『死にたくない』想いだけが独り歩きしている……別に嫌いじゃありませんが。その貌（ざま）は面白くもない他々への迷惑千万だ。多少は考慮してください！　叫んだとして過去（ししゃ）には届かないだろう。此れも厭れも塑れも、全部が全部『変わって』終え――神様風情が指図するなと『彼女等』は喚いた。あなたはもう、発狂（どうか）しています！！！　するりと這入り込んだ【何を今更】、突き付けなくても理解（わか）っている。
　先方は殺意（おもい）に駆られ、狩る他にないと錯乱していた。まだ、生きていたい。もう二度と、還りたくない。一途（くる）いに塗れて永久が如く、最早『本物』のうさぎも解せないと謂うのに――自身が最も『よわい』と猟兵（らちがい）、しかし『手札』を暴く事はオマエにも成せる――ナハト！

　足下に猫、脳天に魔法（エモノ）。
　奔り幾何学（だ）した模様。

　消えろ。消えろ。消えてくれ――70×10の剣撃（ながれ）が悉く失せていく。現実（リアル）を殺す能力（ちから）とでも謂うのか。これで『埒外（ユーベルコード）』を消す超越性（ユーベルコード）持ちと判断出来た――その乱舞に翻弄された連中、現（いま）ならば届くだろう――鋭さの隙間（となり）に掃除道具だ、箒の突撃が貌（つら）を打（だ）く。そのまま空をお散歩しよう。
　月に刎ねろと寂しさへ告ぐ。

成功 🔵​🔵​🔴​

　消えろ――拒絶と否定の狭間でゲーミング・バニーガール、嘔気（はき）そうな最中に何を招いたのかと言えば混沌（カオス）だろう。喜劇（ギャグ・シーン）に見せ掛けた貌（さま）は何処か滑稽で、機械仕掛けの獣（ロボット）の絶叫が響き渡る。おっ。発見したオマエは唐突（おもいこみ）じみて右往左往、出会い頭に『それ』は何だと「コノヤロー」！　誰に向かって大口無口叩いてんだポポちゃんをバカにしたな、莫迦にするのは犠牲者だけにしとけってんだゆ"る"ざん"っ！　妙なところに濁点を付ける猟兵（もの）だと困惑同時に頭（のうみそ）ぐるぐる。何方が回っているのか愈々わからないが如何でも良い、いかれた連中を打ち落とすべきだと骰子（ファンブル）が爆笑した――超☆レインボーミニポポちゃんズ呼ぶぞ呼んだからなこの野郎！！！　誰が野郎だ私達は女だっていうのに……このミニポポちゃんズは一味違うゾ☆
　何故かと問われれば流星群、やりたい放題で地獄（ケイオス）を創れ。馬鹿にしたのが真意でなくとも、最早ポット出の君達はオーブンの中だ。きっとお母さんと同じでミート・パイな末路だろう。ゲーミング・バニーガール全員焼くぞ！　🌈（コーヒーカップ）の戯言に呑まれ、嗚呼、回転速度は異常へと達した。

　キャハハハハハハ！！！

　はい！　この野郎もお前もポポちゃんもコーヒーカップは全力でブン回す派です！　吐き散らかしたゲーミング・レーザー、無差別の所業（モザイク）は取り除いて終えよパイ生地は焦げている――誰かこいつ止めて！！！　うさぎの顔色（あおいろ）も虚しく禍（か）っ消えた――バカにした奴はバカに『される』のだ。
　因果応報（おうとう）せよ、呵々大笑（トンチキ・トンチキ）。そろそろエチケット袋が必要だろうか。生き残った個体がふるえている。

成功 🔵​🔵​🔴​

　元狂信者（にんげんだったもの）を観察するのは欲望具現（さかずき）の中身、毒々しい色彩（カラー）にも負けない釜底（わいん）がぐつぐつと嗤っている。取り込まれたのか取り憑かれたのか、最早『本物』も理解出来ない【月の獣】は否定していた。望まない姿だったのか望んだ結果の貌（すがた）だったのか、彼方の外神（そとづら）が塑（そ）の魂を嘲っていく――なんだかとってもかわいそうだね、と、可愛らしい君（ボク）が告（い）う。終わらせてあげようか。ああ、魔女（ようかい）の気紛れは溶解液（ショゴス）じみて玉虫色だ――現実からは逃れられない。
　消えろ。消えろ。消えてよ、お願いだから……感嘆符（はき）そうな表情で『悪夢（ナイトメア）』を見つめていた。詰め込んだ肉片（かけら）が脳（コピー）の内で蠢動（うごめい）て、てらてらとおぞましい正気（ひと）を繰り返す。嫌だ。厭だ。視たくない聞きたくない知りたくない死にたくない……？　いいや。彼女等は如何しても【死にたくなった】のだ。夢現（せかい）は尖塔を称えている。

　悪態も否定も何もかも、厭々、反芻が地獄を孕んでいく。
　最期には何が残るかな？　いじわるなボクは黒々としている。

　藻掻く。足掻く。腕を伸ばして夢を除けば、別多（べった）の最悪が貌を晒す。来ないで。来ないでよ。頭が割れるように痛いんだ――眼窩が🌈（いろ）に染まれば楽し気、そろそろ終演（まくら）を迎えたい――まだまだ先みたいだね。待って。ちょっと待ってよ。その言い方じゃ……あ、気づいちゃった？
　幻想（おとぎばなし）と理解したとして、抜け出せなければ肥えた果実。齧ったならば渋くて苦い。もう遅いんだよねぇ――だから。

　ごめんね？

　夜鬼（ナイト・ゴーント）、悪戯（くすぐり）大好き。
　ボクはとーっても嬉しいよ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　枯葉の蓋（した）に岩の溝（した）、外にも内にも蔓延る連中は害虫（がいけんもなかみも）最悪だ。邪神（かけら）に塗れたループ・コースターが騒がしく、環形動物（しんしゅく）するのも面倒臭い。この世界は狂気が正気だとでも謂うのか『上位存在（アウトサイダー）』、突き出した目玉（くい）は打たれる事を恐れていた――数が多けりゃ正気じゃないと教導虫（せんせー）、脳内（にんしき）を染めて狂ならば染め返す気概（いきおい）で迎えれば好い。そうとも「俺たちこそがまともだと思い知らせてやりますとも！」素敵な返事と共に涌き出した腐敗（ぶんかい）、その食み方は連鎖（ただしい）のか――ガラクタに兎とごちゃごちゃ喧しい、たとえば廃墟（いらないもの）、全ては餌食（たいらげ）て終えば万々歳だ。真っ平にしちゃいましょう。
　ボロ雑巾じみて転がったティーカップ、彼等・彼女等も『水平線』が視えるほどにお片付けだ。眩暈（ごちゃごちゃ）したのは好きじゃない――お任せくださいと『現した』のは団子虫、わさわさと掻き抱けば楽し気なロックンロール。

　頼もしいわね。お願いするわ。
　はい！　せんせー！

　重騎兵（タンク・タンク）とぶちかませば物体（カオス）を轢いて往く。レキサツされた彼女等は今日も今日とて致命傷（ファンブル）だろう、地均しするのだ『装甲』あつく。篤い漿液を整えて進め――かごのとり、自然体には生かされない。どうか頭の中を【なおして】くれ。スーサイドも出来なかった阻害完。
　球体（たま）を転がせ運動会。

成功 🔵​🔵​🔴​

　色彩（まちがい）に塗れた回転木馬（ぐるぐる）加減が、何処かオマエの曖昧（性質）を模倣していた。特徴的な弩ピンクが吐き散らかされ、塑れ等をモザイクと認識して終えば『阻害』は完了している――いっぱい、いっぱいだねえ――絵に描いた餅を喰う事は出来ず、齧り欠けた絵具（どろぐちゃ）は最早『二度と』直せない。どっちもどっちだとお前（わたし）が告げた。もしくは私（おまえ）が目玉を出したのだ。厭の悪寒は【同族嫌悪】の真逆に違いない――理解出来ない。理解したくない。一貫していない『死装束』がハイ・テンションで爆弾（ひ）を抱く。そうだ、眼球を導火線にしよう。同化しているのだペンキ塗りたて。
　死にたくない。死にたくないから、欠片（にく）を食んで違反（だっそう）したのだ。終わりたくない。終われないから。追われていたのだ。危機（あやうさ）を覚えた『うさぎ』達が更なる『うさぎ』を召喚（よ）んでいく。

　全部、全部、壊して終えば万々歳だ。
　アレ？　誰だ棒棒鶏とバンジーを間違えたのは。
　私！！！　あそこで爆死した私！！！

　増殖（ふ）えていく自身（ちにく）が突撃して呵々大笑（イエーイ！）好い音と共に吹き飛ばせばさよならバイバイ。愚かにも生者は塵と化し、莫迦々々しくも過去（ちりちり）と――霧散した色彩（アウトカラー）、想像よりも綺麗だった。ごほごほと咽れば☆廻って謳う、その女の子は呪われていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

第3章 ボス戦 『『都市伝説』コトリバコ』

POW   :    カゴメ、カゴメ 全身を【囲む様に子供の霊を召喚、内部を安全領域】に変える。あらゆる攻撃に対しほぼ無敵になるが、自身は全く動けない。 SPD   :    そして皆いなくなった 【コトリバコから敵対者を追尾する無数の小鳥】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。 WIZ   :    【常時発動型ＵＣ】子取りの箱 【自身から半径レベル三乗ｍの一般の女性、子】【供を対象に寿命を奪い衰弱させる状態異常を】【付与。また、奪った寿命でレベルを上げる事】で自身を強化する。攻撃力、防御力、状態異常力のどれを重視するか選べる。 イラスト：ALEC 👑11 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

　囀った狂信者、もう、正気（だれ）もいない。

　無限うさぎを掻き集め、ああ、生き残りだったろう『もの』が微笑した。どろぐちゃと🌈（いろ）、同化した彼女等（おんなのこ）を捧げれば最後――呪いは凝縮され、一族（ちのつながり）を――胎・児をぐずぐずと色（くさ）らせるだろう。
　ああ――ふと『自分の肉体』を観察（さ）われば如何だ、認識が既に歪んでいて【君達は女・子供になっている】――怖気と共に内臓がひっくり返り、この眩暈はティーカップに乗った時よりも酷いだろうか。寿命（いのち）が削がれていく。

　元に戻る事を優先するのか。
　あの箱の中を素早く除くのか。

　しかし、覗いてはいけない。
　まわれ、まわれ、まわれ。
　カゴメ　カゴメ　かごのなかのおまえ。
※※※

認識阻害・改変により、猟兵の肉体が女性もしくは子供になっています。
おそらくは発狂による影響もあるでしょう。そのままだとコトリバコの【常時発動型UC】に中てられてしまうかもしれません。元に戻る方法、もしくは素早く倒す方法を考えると有利になります。
宜しくお願い致します。


　視界の隅で生命（カオス）が踊っていた。

　後ろが正面だと嘲るならば、滑稽にも彼女等（オマエ）、眼球は後頭部（えんけい）に埋まるのだろう。丸々と肥えた小鳥達が唄をうたい、かごめ　かごめと異っていく。云うべき声帯（くちばし）が未発達ならばあの子、如何足掻いても爛れからは逃れられない。加護奴（かごめ）故に。求めるものに囚われたのか、意思なき連中に囲まれたのか。後継（うしろのしょうめん）は在っても『決まらない』決めないのが色彩の罠。赦されない。赦されたくもない。赦す・赦されるの頭（おつむ）が🌈に塗れている――「あなたはどうしたいの」と訊く者（こえ）もなく、ただの狂いが感染するのだろう。鵜吞みしてはいけない？　このノドゴシは誰の所為だと伝えていく。
　獣（うさぎ）を母と見做したのか、過去（おんな）を箱詰めと理解したのか。溶かしては、意味がないと思うのですけど……どろどろとした蛹の中の如く、まじないの文句が『八』を示している……諸刃の所業だと溜息吐いた、さあ、小鳥に飛び掛かれよ黒猫（ナハト）――如何にも君達は※らしい。

　咲けよ、咲けよと神が謂う。
　ともあれ「わたし」が箱に触れている。

　獰猛な歓びだった。逸脱的な渇望（のぞみ）だった。暴きたくて発きたくて仕方がなく、外側だけ上手く灼いてやれ。視るなと言われたら視たくなるのが『ひと』の性質、ぼぅぼぅと舞って奇た氷の花（いろいろ）――不可視を映せば容易いと謳い、そろそろかくれんぼは終いだと蒼炯（ねつ）が笑う――ふいを撃てば箒（その）彼方、籠目・籠目と眩んでいく……その輪郭は粒々、眼球が多く思えた。
　ひらり・ひらりと琥珀の珠（えつ）。

成功 🔵​🔵​🔴​

　胎児が肚の中、母親の隣（うち）で蹴りを繰り出すと言うならば、この愛おしさはいとしさの裏返しに違いない。内臓がとけだす貌（さま）を確かめればお呪い、自分か彼女か脳髄（すのなか）が伸縮を覚えていた――なんだろうか。ぼんやりと縮んだ『世界』、オマエ達の視界は酷く『かほう』を弄っている……黒影？　どうかした？　同化と説くよりは変質で、変質と暴くよりは融合だろう。認識阻害（うさぎさん）の置き土産曰く、ただでは死なないと異う事か――なぁに？　おかーさん？
　沈黙（ま）――魔性が宿るとして夢（サキュバス）は幸せなものを運ぶだろう。無垢だけが残るとして雑念（はぐくみ）は落とされたのだろう。剥がれた余計ではない『もの』、ああ、少なくともオマエには胡蝶の所業と解せる――は？　言葉（いき）が詰まれば『かわいい』の化身、昂揚しているのは誰の頬だ。
　そう。そうか。あの女……やわらかな疑問符が染み渡った。おかーさん。おかーさん。魔王（それ）が来たならば全力で相手せねば成らない。女王（おんな）としての意識（おもい）を魅せてやれ――おめめ閉じれるかな？　うん！

　お掃除の時間だ。
　おとなしく座ってて待っててね……。
　はーい！　とても良い返事。

　懐かしい思い出、それの香辛料が呪（げんじ）とは勿体ない事だ。お礼は『ただの一撃』でのサヨウナラと為すべきで、嗚々、母は強しとしか描写しようがない。還してあげると構えた『ゲンコツ』――揺り籠からおちた赤子（ひとがた）に逃れる術は在らず、固定概念（うぶごえ）は断末魔に重なるだろうか。
　念動力（エネルギー）に蝕まれた都市伝説（オブリビオン）、叩き潰されて【中身】を噴き出した。漿液（ミルク）は最初から適温だった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

　アニマロイドはトンチキのメルヒェンを見たのか？　いいや、最初から彼女はロボットに決まっている。ポポちゃん女の子だし！！！　何処が機械仕掛けなのかと小鳥（せいぶつ）が嘲笑（な）き出して、何だか莫迦にされたような心地に陥った。意識障害（おせん）ナイアル関係なくコトリバコにシュウゥゥゥゥゥッ！　埒外楽しいゲームはUDCアースで発売しているに違いない。ふざけんな！　ぐるぐるグルグル頭（レインボー）祭り、騒々しいと貌（め）を逸らしたのはきっと怪異側だったのだ。そうとも残業し続けると死ぬってヤツだね！　そういえばオマエは卵生なのか胎生なのか……だからメカメカしいと言っている。触れると腐るのだよ、あの脳内カオス。
　前借りも後出しも関係はない、そろそろ胃袋にぶち込めよゲーミング・ドリンク。ハイ・テンションで這（ぶ）ちあがれば必然、オマエには必要ないだろう？　うるさいうるさい！　この地の文（やろう）も🌈に染まれっての！！！
　時間稼ぎするとは『いって』ない。動かすぞう君をポチっとすれば最低なオチ、裏ボタン曰くもうお終いだ。はい爆発した！　君爆発四散ね！！

　キノコの雲がわらっていた。
　彼方側では外なる神が呆然しているのだ。
　頭の中には導火線が詰まっている。

　終わらして定時で帰れよカカポ、お散歩したいの！
　今日のコースは酔っ払いどもで溢れている。

成功 🔵​🔵​🔴​

　夢の住民の言の葉だ、夢と思えば現に換える。

　人皮（ひょうめん）に題名（タイトル）を刻み込み、したたる寒汗は何処か『一冊の本』を想わせてくる。狂うような思いに苛まれながらも子供達（うさぎたち）、愈々箱詰地獄（アバドン）だと不定形（ばけもの）が模倣（い）うのか。わあ、と驚きの声（おと）を漏らしつつオマエ、ぺたぺたと自身の肉（からだ）を確かめていく。本当に『女の子』になっているのか。僅かに滓（ふ）れた違和の中『精神（シナプス）』だけが悪夢（ナイトメア）へと変貌（か）わって魅せる。ボクが楽しかったとして、嗚呼、猟兵、悪夢（らちがい）を操る魔女としては如何だ。この堕落（お）ち方は人間性（ヒューマン）と同じだろう。嗚呼、何で在れ？　いいや、妖怪は妖怪なのだ。
　このままじゃいけないね――伸び縮みも不可能（でき）なかった體（てい）、さすがにマズイかもしれないと傾いた。そうとも『一番可愛い』、何処（いずこ）に正気が有ったと謂うのか。からからと成った箱の中身、もしや赤子を妖（あや）しているのか――この状態でも構いやしないのだけれど？

　内臓（はら）がひどく腐っている。
　99の心音（ねんげつ）がおそろしく融けている。

　解放（ひもといた）――犠牲者（こども）に悪夢（ゆめ）を見せるのはちょっとだけ忍びないと超越性（アストラル）。幾何学模様（まじない）からのバイバイを望んでくれたならば再来（かんたん）、ひねるように泡沫が蔓延った。大丈夫、何も怖くないよ……全部が全部偽りだと囁いた刹那、安全（はこ）が毀れていく。
　欠けた一部（すきま）から這入り込む夜闇（ナイト）、鬼（ゴーント）の護謨質が脇（はだ）に触れた。この世界から抜け出したいと願うがいい。

　私（ボク）がそれを叶えてあげよう。
　具現化された欲望（ものがたり）、棘を丁寧にとって終え。

成功 🔵​🔵​🔴​

　お呪いにお呪いを二重（カサ）ねたならば針※本、はらわたはひどく傷むに違いない。ぐずぐずと腐れ果てた小箱の中身、未だ都市伝説（うわさばなし）の臭気が漏れ堕している――あなたの願いを叶えましょう――それは『きっと』素晴らしい思いなのでしょう。反芻（くりかえし）行った『人間』達の、素敵な素敵な真っ赤なのでしょう。魔性を孕んだとして『すぐ』絶やすなど勿体ない。勿体ないだろうけども【願望】は器（こころ）に注がれていく――ご挨拶をどうぞ、召喚物。ルナリリス・シュヴァリエは契約（やくそく）を必ず守る『悪魔（サキュバス）』だった。
　これを冒涜と記さずに如何様『描け』ば好いのか。一滴の呪詛（ことば）が反響し、浸透し、世界中（アース）の悉くに届いていく。ああ、確かに『成された』のだ。大嫌いなアイツの血筋（ながれ）が失せている。良かったねと小鳥が鳴いた。あとは代償（はら）うだけだ……如何やって？　コトリバコは過去（し）んでいる。

　指切りげんまん嘘吐いたら……。
　正義（はり）を吞ませよう。

　呪いが祈りに反転（くるくる）変わり、オブリビオンの存在（ね）をつついて往く。清く正しく気持ちよく、厭の無気味な貌（つら）を微笑（わら）わせて終え。ただれた色彩（にくへん）が失せたならば、嗚々、怨みは虚へと消えるだろう。一閃――意志（するど）く裂いた。もう、後ろの正面とまわらない。
　かごめ　かごめ　いつ　いつ　であう。

　――頭の中の🌈がはれた。

成功 🔵​🔵​🔴​

最終結果：成功 完成日:2021年03月22日