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Sons the Suns,Some as Snow

#スペースシップワールド #猟書家の侵攻 #猟書家 #ヘルメスデウス・ブレインコア #スターライダー

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 果てしなく広大な宇宙空間、その片隅。
 虚空の只中、無数の太陽に照らされた、巨大なる構造物が聳え立つ。

 ──『無数』の『太陽』。

 其は無論ながら、自然に発生したものにはあり得ず。かつて銀河帝国がその技術力にて生み出した人工太陽。
 帝国の崩壊により管理する者もなく捨て置かれた遺産。なれど迂闊に近寄る者には炎と熱と引力とが牙を剥く、常人近寄り得ぬ魔の宙域を、それらは形作っていた。
 其の庇護の中にて建造されるは、再興されんとする帝国の新たな威光。帝国継承軍旗艦『新インペリウム』──。



「皆様、ご多忙の中での参集、大変有難く存じます」
 グリモアベースに集った猟兵達を前に、グリモア猟兵、ルナ・シュテル(Resonate1120・f18044)は静々と一礼し謝意を伝える。
「此度皆様にお願いしたいのは、帝国継承軍の旗艦として建造の進む『新インペリウム』の破壊でございます」
 かつての銀河帝国との戦いにおいて、皇帝リスアットの座していた惑星型の巨大戦艦。それと同型の巨大戦艦が、猟書家『ヘルメスデウス・ブレインコア』の主導によって建造されつつある事を、予知にて突き止めたのだという。
「かの猟書家は、今のところは表立った事件を起こしてはおりませんが……さりとて、敵の一大拠点の完成を、黙して見逃すわけにも参りません」
 象徴的な拠点の完成は、組織にとって大きな拠り所となる。即ち、新インペリウムが完成することで、帝国継承軍はより大きな脅威となってスペースシップワールドの人々に牙を剥くことだろう。
「今の段階ならば、猟書家さえ打倒すれば新インペリウムの破壊は困難ではありません。故に、皆様にお願いしたいのですが……」
 しかし、そこまで言ってルナは眉根を寄せる。表情の変化に乏しい彼女だが、困った様子であるというのは猟兵達にも伝わろう。
 猟兵の一人が続きを促せば、ルナは応え。
「……新インペリウムの建造が行われているのは、人工太陽地帯の真ん中なのです」
 ルナ曰く。
 かつて銀河帝国がその技術力を投じて作り出した、直径数km〜10km程にもなる高密度エネルギー体。それが人工太陽。燃え盛る巨大な様相がまさしく太陽の如くであるところから、こう呼称される。
 帝国はこれをエネルギー源や兵器として活用しようとしていたようだが、本格的な運用に入る前に帝国は崩壊。以後、かの宙域に放置されていたらしい。
「しかし、不用意に近づけばその熱量や引力が脅威となって襲い来る危険な代物。故に、これを要害として新インペリウム建造の為の守りに活用しているようなのです」
 だが、そのようなものに守られた要塞へ、どう攻め込めば良いのか。
「実のところ、可能性は一つ考えられています。かの宙域に詳しいスターライダーの方に協力を仰ぐことで、宙域を突破する手立てが得られるのではないかと」
 丁度、この人工太陽地帯の付近を航行する航宙艦『ポラリスII』に、かの宙域での活動を頻繁に行っていたスターライダーがいるらしい。
「情報によれば、かのスターライダーの方は、ポラリスIIにある宇宙展望台へよく訪れておられるそうです。其方へ赴かれれば、接触できる可能性が高いかと」
 ポラリスIIはかつての銀河帝国との決戦の際にも解放軍に加わっていた艦である。かのスターライダーも事情を話せば、猟兵達に協力してくれるはずだ。
「首尾よく協力を得られましたら、かの方の指示に従い人工太陽地帯を突破。建造中の新インペリウムへと突撃し、ヘルメスデウス・ブレインコア諸共これを破壊してくださいませ」
 無論、ヘルメスデウスは破壊を為させまいと妨害を仕掛けてくるだろう。自前の機動兵器群のみならず、資材や人工太陽を利用した攻撃を仕掛けてくる可能性もある。充分に注意して貰いたい。

「因みにポラリスIIの宇宙展望台ですが、現在『雪花祭』というイベントが開催中だそうです」
 これはドーム状の宇宙展望台に、無数の立体映像の花を舞わせ、雪という今やスペースシップワールドでは見ること叶わぬ自然現象を疑似再現するイベントである。雰囲気としては、スノードームをイメージすれば良いだろう。
「花の殆どは立体映像ですが、それに紛れて本物の花も舞っているそうで、これをうまく掴めれば幸せが訪れるかも――というのが宣伝文句にもございます。宜しければ、狙ってみては如何でしょうか」
 狙うにせよ狙わぬにせよ、この後の任務に障りなき程度に楽しんでいくのも良いだろう。

「私からは以上となります。スペースシップワールドに再び悪しき帝国の脅威が蘇ることなきよう……どうぞ、宜しくお願い致します」
 そしてルナは一礼の後、その手にグリモアを展開し。
 猟兵達を、ポラリスIIの艦内へと転送してゆく。



 航宙艦『ポラリスII』、宇宙展望台。
 宇宙空間を臨む半球の内の空間、その一角に設えられたベンチに座り、女は宇宙を仰ぐ。
「今日も穏やかに一日が過ぎてゆく……良いことね」
 落ち着いた声音は、然し何処か祈るような色を帯び。
「この変な胸騒ぎ……どうか、気のせいでありますように」
 やがて、視界を無数の白き花々が埋め尽くす。己の前へと降り落ちる花弁へ手を伸ばせば、其は指の間をすり抜け、落ちてゆく。


五条新一郎
 雪のち晴れ。
 五条です。

 さて此度は対猟書家戦スペースシップワールド編。
 帝国旗艦インペリウム、その後継艦の建造を阻止するシナリオをお送り致します。

●このシナリオについて
 このシナリオは「対猟書家戦」のシナリオとなります。
 全二章にて完結となりますのでご了承ください。

●目的
 建造中の帝国旗艦『新インペリウム』の破壊。
 その建造を主導する猟書家『ヘルメスデウス・ブレインコア』の撃破。

●舞台
 第一章はポラリスIIの艦内。宇宙展望台の他には特に特徴的な施設のない、一般的な航宙艦です。
 第二章は人工太陽地帯とその先にある新インペリウム建造現場。新インペリウム建造の進捗状況は3割くらいだそうです。

●NPC
『シャウラ』
 OPに名前が出ませんでしたが、人工太陽地帯の突破法を知るスターライダーです。
 黒髪に褐色肌が特徴の、年齢20代半ばの女性、種族はスペースノイド。落ち着いた性格。
 顔写真を見せてもらう等して、容姿については把握しているものとして頂いてOKです。

●第一章
 ポラリスIIの艦内で過ごしながらシャウラを探す「日常」です。
 宇宙展望台にて雪花祭に参加するも良し、それ以外の区域で過ごすも良し。余程特殊な施設でなければ大体の施設があります。
 フラグメントの行動例は雪花祭に参加する場合のものです。

●第二章
 猟書家『ヘルメスデウス・ブレインコア』との「ボス戦」です。
 ヘルメスデウス戦の前に、人工太陽を突破する必要があります。突破を試みる際の注意点などは、シャウラからの助言という形で断章にて記述致します。

●プレイングについて
 第一章はOP公開直後から、第二章は断章投稿後からプレイングを受け付けます。
 受付〆切日時はタグにて掲示しますのでご確認頂ければと。
 第一章は「シャウラを探す」こと、第二章は「シャウラの指示に従い行動する」ことでプレイングボーナスがつきます。

 それでは、皆様の冷静と情熱のプレイングお待ちしております。
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第1章 日常 『幸せの降る宇宙』

POW   :    映像を見極め、正々堂々と本物のキャッチに挑む

SPD   :    少しずる賢く、道具を使ったりして本物を見極める

WIZ   :    あたりに腰を落ち着かせ、この光景を楽しむ

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

菫宮・理緒
お仕事はお仕事なんだけど『雪花祭』はたのしみだね!

『シャウラ』さんはもちろん探すんだけど、
せっかくだから、お祭りを楽しみながらでもいいよね。

わ、ほんとにスノードームの中にいるみたい。
これは夢の世界だねー♪

そいえば、お花をげっとできたら幸せ度あっぷなんだっけ?
これはげっとしないとだね。
【Oracle】で計算して……なんていうのは野暮だよね。
こういうのは自力でいかないと!

なんとかお花を見つけたけど、そこは生来の運動音痴。
「よっ、ほっ、はっ、、、げーっと!」
掴まえたけど、変なポーズで照れつつその場を離れるね。

『シャウラ』さんを見つけたら、そーっと近づいて、お花を渡してご挨拶。
「はじめまして!」



『ポラリスII』最上部、透き通った半球状のドームに覆われた宇宙展望台。
 普段は上天に広がる星々を眺める為の場であるここには、今、無数の白い花々が踊り、舞い散っていた。
「わぁ……!」
 ドームの中心近くにて周囲を見回す菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)は、その光景に感嘆の声を上げる。
 まさにスノードームの中にいるかのような、白の乱舞。夢の世界のようだと目を輝かせ、花々が風に舞う様を見つめていた。
(……そいえば、お花をげっとできたら幸せ度あっぷなんだっけ?)
 暫くしてふと、グリモア猟兵から聞いた謳い文句を思い出す。捕まえれば幸福が訪れる、というその真偽はさておき、これだけの花々から本物の花を捕まえるというのは容易なことではない、というのは確かだ。ならば、いずれにしても相応の価値はあるだろう。
「よっし、げっとしないとだね……!」
 拳を握り、花を捕まえんとする意志を固める理緒。早速、ゴーグルモニタを展開して花々の動きを計算、その差異から本物の花を探し出そうと――
(――っていうのは野暮、かな)
 ゴーグルモニタをスリープし格納する。こういうものは理屈ではない。己に具わる感覚だけを頼りに捕まえてこそ意味があるものだろう。そう判じ、肉眼で花々を見据える。
(――あれだ!)
 飛び交う花々の中、左右に不安定かつ複雑な軌道を描いて舞う花を一つ見出す。計算するまでもない、恐らくあれは本物の花だ。
 見つければ後は捕まえるだけ。周囲の人々にぶつからないよう注意しながら、真下まで駆けてゆけば。
「よっ、ほっ、はっ……!」
 飛び跳ねながら、ひらひら舞う花へと手を伸ばす。なれど生来の運動音痴、不格好な動きになってしまうのはご愛嬌。
「……げーっと!!」
 それでも数度の挑戦を経て、伸ばした手は確りと白花を掴む。確かな手応え。間違いない、見立て通りの本物だ。
 理緒の顔にはやり遂げた笑みが浮かび――
(――ぁ)
 直後、己の姿勢の奇妙さに気付いて、照れ臭そうに頬を染めつつその場を離れるのであった。

 その女は、展望台のベンチの一つに腰掛け、流れる花々をぼんやりと眺めていた。
 そんな女の傍らに、人の気配。振り向けば、差し出される白い花。立体映像ではない、実体の花。
「はじめまして! シャウラさん、だよね?」
 見上げれば、黒髪で右目を隠した少女が微笑んでいた。理緒である。
「……あなたは?」
 戸惑い気味に返す女――シャウラに、理緒は自己紹介と共に事情を話す。
「――そう、猟兵さんだったのね。そして銀河帝国の残党を倒すのに、私の力が要る、と」
「うん、良かったら協力、してくれる……かな?」
 頷き問う理緒に、シャウラは差し出された白花を手に取りつつ頷くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
これは、素敵な場所ですねぇ。
とは言え、見惚れてばかりもいられません。

『効果弱め・効果時間長め』の『秘薬』を摂取し【霊結】を使用、捜索の為の『知覚力』を強化しますねぇ。
そして展望台の中を見て回りつつ、シャウラさんを探しましょう。

発見出来ましたら、『訪れている理由』等で一人でゆっくりして頂いた方が良い可能性も踏まえ、暫く様子見しますぅ。
動きが見える等、話しかけ易い状態になりましたら、近くの自販機で購入し
た『飲料』を差出し「突然済みません、お話させて頂いても?」と話しかけますねぇ。
後は事情を説明、協力をお願いしますぅ。
目の前で『花』をキャッチして見せられれば、最良ですかねぇ?



『ポラリスII』最上部の宇宙展望台。ドーム状のその空間に、白き花々の立体映像が踊る。
「おお……これは素敵な場所ですねぇ」
 立体映像とは言え、その質は本物の花と比しても全く見劣りしない。夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は感嘆の声を上げる。思わず、その流れ舞う様に見入り、目を細める。
「……とと、見惚れてばかりもいられません」
 だが、己が此処を訪れたのは観光目的ではない。任務である。その事実を思い出し、その大きく突き出た胸の狭間に指を押し込む。引っ張り出されてきたのは、陶器の瓶に収められた秘薬だ。
「大いなる豊饒の女神、その鴻大なる知と力をお貸しくださいませ――」
 小さく祈念を呟きながら飲み干せば、奉ずる女神の加護が思考を、視界を澄み渡らせる。舞い踊る花々に紛れる人々の顔も明確に見える。これならば人探しも困難ではないだろう。
「さてぇ、どちらにおられますでしょうかぁ」
 とはいえ、それでも宇宙展望台を訪れている人々は多い。ある程度の時間を要することにはなるだろう。るこるは周囲を見回しながら歩き出す。

 展望台内の人々の顔立ちや背格好を見て確かめること数分。
(……あ、おられました)
 黒髪に褐色の肌の女性、顔立ちも事前に確かめたものと一致。間違いない、彼女がシャウラであろう。るこるは確信する。然し。
(……とはいえ、暫くは様子見でしょうかぁ)
 一人の時間をゆっくり過ごしているなら、任務の為とはいえそれを邪魔するのは無粋であろう。立体映像が終わるまではまだ数分ある。その間なら留まっている可能性は高いだろう。るこるは一旦その場を離れた。

 立体映像が終わり、見えるのは常と変わらぬ宇宙の星々。引き続き星々を眺める人々、展望台を立ち去る人々。
 先の女性もまた、立ち上がろう――として、目の前に差し出された缶コーヒーに気付いた。
「え?」
「こんにちはぁ。突然すみません、お話させて頂いても?」
 降ってくる、緩やかな声音。見上げれば、豊かな肢体と緑の黒髪の少女。るこるである。
「あなたは……?」
「と、申し遅れましたぁ。私、猟兵の夢ヶ枝・るこると申しますぅ。貴女はシャウラさん……でよろしかったでしょうかぁ?」
 驚きつつも缶コーヒーを受け取る女性――シャウラに名乗りつつ、彼女の隣へ腰掛けるるこる。
「確かに私はシャウラだけど……あなたが、猟兵?」
「はいー。人工太陽地帯に詳しいスターライダーの方、ということでご紹介を頂きましてぇ」
 怪訝な様子のシャウラに、事情を説明してゆくるこる。突然の事態の連続に、理解するまでは多少の時間を要したようだが。
「――なるほど、銀河帝国の残党が、そんな処で基地を。そういうことなら、協力させて貰うわ」
 理解すれば話は早い。協力の願いに承諾の返事を貰い、安堵の笑みで感謝を述べるるこるであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
人工太陽地帯…本当銀河帝国は色々面倒なものを作っては放置してくれて…
そして更に面倒な新インペリウムね…
時間をかければかけるほど拠点なら面倒、さっさと潰すに限るわ

シャウラ、顔が分かってるならアベルでカメラ等を『ハッキング』して探してもらって…【情報収集】
わたし自身はお祭りを楽しみながらゆっくり探させてもらおうかしら

宇宙展望台の方に向かい
雪花祭…昔のわたしなら純粋に楽しめたんでしょうけど…サクラミラージュの綺麗な桜景色を思い出し
…流石に本物には負けちゃうわね……ん?おっと…
偶然手のひらに本物の花びらがひらりと、戦う前にこれは縁起が良いわ…

貴方がシャウラ、ね?ちょっとその腕貸してくれないかしら?



「今回は人工太陽だなんて……本当、銀河帝国は色々面倒なものを作っては放置してくれるわね」
『ポラリスII』の上部都市エリア、艦に住まう人々が余暇を過ごす為に整備されたのだろう区画を歩みながら、ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)は嘆息する。
 帝国自体の打倒から二年以上が経過しても尚、断続的な帝国残党の活動、更には帝国再興を目論む猟書家の侵略。それらの中で発見される帝国の遺産。滅びて尚事件の火種を振り撒き続ける事に、この世界で生まれ育ったヘスティアとしては嘆息の一つも吐きたくなろうものである。
「そして更に面倒な新インペリウム。さっさと潰すに限るわね」
 時間をかければかけるほど、拠点としての完成度が高まる以上。可能な限り早急に破壊したい処だ。ヘスティアは身に着けた端末を起動する。
「アベル、この人物が何処にいるかの割り出し。お願いするわ」
 グリモア猟兵から受け取った、目的の人物の顔立ち、背格好をはじめとした外見データを、端末に備わるAI『ティンク・アベル』へ送信。以て、捜索の助けとする。
『畏まりました、お嬢様。暫しお待ち下さいませ』
 端末が執事めいて落ち着いた口調の返答を返し、処理を開始する。艦内に設置されたカメラ類をハッキングし、その映像記録等から目的の人物を探し始めているのだ。
「さて、私はあちらへ行ってみようかしら」
 最有力の場所はグリモア猟兵から聞き及んでいる。ヘスティアの足は其方へと。即ち、宇宙展望台である。

 ヘスティアが宇宙展望台へと足を踏み入れれば、既に雪花祭の催し――白花の立体映像の上映が始まっている処であった。
 ドームの内側に舞い踊る花々と、それを楽しむ人々とに視線を巡らせつつ、ヘスティアはドームの一角へ。天頂を見上げれば、星々を埋め尽くさんばかりの白き花々が降り注ぐ。成程、その光景は雪とも見える。猟兵となり、他の世界で本物の雪を見た彼女には実感を以て理解できる。
(……昔のわたしなら、純粋に楽しめたんでしょうけど……)
 ふと、サクラミラージュで見た景色を思い出す。かの世界に年中咲き誇る幻朧桜、そこから舞い散る桜の花弁が織り成す景色。
 改めて、目の前の白花へ意識を向ける。造形、ドーム内に作られた気流に舞い踊る様。とても精巧且つ自然に近い造形ではあるが。
(……流石に、本物には負けちゃうわね……)
 それでもやはり、正真正銘の実体と比べれば、どうしても見劣りはしてしまう。贅沢にも程のある悩みかもしれない、心中苦笑しながら、目の前へ降り落ちてくる白花を受け止めるように手を差し上げる。無論、立体映像に過ぎないそれは掌をすり抜け落ちてゆく――が。
「……ん? おっと……」
 と、不意に掌へ何かが当たる感触。反射的に指を閉じれば、確かに何かを握った感覚がある。確かめれば、それは実体有する本物の花弁。ふと思い出した、この祭りにまつわる話。戦う前にこれは演技が良い――ヘスティアの顔に笑みが漏れる。
『失礼します、お嬢様』
 と、そこに通信。アベルだ。同時、ヘスティアの視界に一人の女性の姿が映る。
『該当の人物の居場所が絞り込めました。現在お嬢様のいらっしゃる、宇宙展望台に滞在しているものと推測されます』
 黒髪、褐色の肌、女性。顔立ちも背格好もあのデータと寸分違わぬ。
「ありがとう、アベル。――見つけたわ」

「こんにちは、お姉さん」
 舞い踊る白花を見上げていた、その女性の傍らに近づき、声をかける。驚き、振り向く彼女に、ヘスティアは不敵に微笑んで。
「貴方がシャウラ、ね? ちょっとその腕、貸してくれないかしら?」

大成功 🔵​🔵​🔵​

カシム・ディーン
やれやれ…艦内散策ならルナも来ればいいのに
「気持ちは判るよご主人サマ!ルナちゃん素敵スタイルだもんねー」
取り合えずシャウラを探すとしますか
「うんうん、太陽突破して猟書家をやっつけるぞ☆」
…妙にやる気だなお前

【情報収集】
シャウラという人物について聞きこんだり

雪花祭とかいうのに行ってるのか
「楽しそうじゃーん、楽しもうよー」(はしゃぐ機神
しゃーねーな
こういう魔力とは違う技術も面白いものですね
(きゃっきゃと遊んでる機神

遭遇時
太陽なんて恐ろしい物の間を突破するって事はどんな手段なのでしょうか

己の【戦闘知識】からもより精査し更に有効な手段はないかの相談も行う

手段は多ければ多い程良いですからね



『ポラリスII』上部の繁華街を、一組の男女が歩む。少年と少女。
「やれやれ……艦内散策なら彼女も来れば良いのに」
 少年の方、カシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)がぼやく。かのグリモア猟兵に興味があるらしい彼だが、件のグリモア猟兵はこの後の猟書家との戦いに備えてグリモアベースに留まっている。彼女が此方に来られる機会は、戦いの後に限られるのだ。
「気持ちは判るよご主人サマ! あの子素敵スタイルだもんねー」
 そんなカシムのぼやきに、隣の少女がなにやら同意を示す。彼女は『メルクリウス』、本来はキャバリアサイズの搭乗型兵器であるが、こうして人間の姿を取ることも可能な機神である。しかし女性型で且つ本来は機械という身にしては、目の付け所が男性的と言うか何と言うか。
「まあ良い、とりあえずシャウラとやらを探すとしますか」
 尤も、それなりに付き合いの長いカシムにとっては疑問を挟むようなことではなく。気を取り直して本来の任務へと気持ちを切り替える。
「うんうん。太陽突破して猟書家をやっつけるぞー☆」
「……妙にやる気だなお前」
 テンション高く同意するメルクリウス。そこにはカシムも突っ込まずにはいられなかったとか。

 スターライダーであるシャウラが利用しそうな、運送関係の事務所や宇宙バイクを扱う整備工を中心に聞き込みを行った結果、どうやらシャウラは雪花祭の行われる宇宙展望台へ向かっているらしい。
「おー、なんかすっごい楽しそうー」
 雪花祭の概要を聞いたメルクリウス、何やら目をキラキラさせて興味を示している。
「お前な、遊びに行くんじゃないんだぞ」
 窘めるカシムだが、メルクリウスの上がったテンションは収まることを知らない。
「だって楽しそうじゃーん、楽しもうよー」
 カシムの腕にしがみつき、思い切りはしゃいだ様子のメルクリウス。今の彼女を、本来は機動兵器だと言っても信じる者は多くなさそうである。
「しゃーねーな、でも目的は忘れるんじゃないぞ」
 やれやれといった様子で肩を竦めるカシム。そうして二人は、ポラリスII最上部の宇宙展望台を目指してゆくのであった。

 そしてやってきた宇宙展望台。
「わー、すごーい! 白いのいっぱいひらひらしてるー!」
 ドーム状の展望台内に舞い踊る白花の群れ、視界いっぱいに広がるそれらを前とし、楽しそうにはしゃぎ回るメルクリウス。気流に乗って空間内を流れるそれらに目を輝かす姿は、何処にでもいる女の子のようで。
「……思った以上にはしゃいでますね」
 その様、カシムも思わず面食らう程だったとか。とはいえ、カシムもこの風景に何も感じるところが無いわけではない。
「しかし、こういう魔力とは違う技術も面白いものですね」
 実体なき立体映像。魔術によって生み出した幻影と、ほぼ同質の代物。科学技術というのはここまでできるものか、と驚きも感じたようで。
 と。
「……ん、あれは」
 ドームの天頂付近を見上げていた視線を、ふと下げたところに見つけた姿。黒髪に褐色肌の女性――
 彼女がシャウラか。カシムは声をかけ協力を求めんと、歩み寄っていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

彩波・いちご
この世界で雪がテーマのお祭りとは、なかなか珍しいですねぇ
シャウラさんを探すという目的もありますけど、お祭りも楽しんじゃいましょう
…彼女もお祭りに参加してると思いますしね

舞い散る花を眺めながらのんびりしたい気もしますが
折角なら本物の花びらを探しましょうか
と言っても、タブレットとカメラを使って情報収集なんて無粋はしませんが

あとお祭りですから、屋台とかありますよね?
珍しい食べ物とかあれば買い食いしていきましょう
作り方とか気になりますし…うちでも再現できるかしら…?

買い物ついでにシャウラさん見かけなかったか聞き込みもしつつ
本物の花を見つけられるといいなぁ
シャウラさんとどっちが先に見つかるでしょうねぇ…



『雪花祭』のメイン会場たる宇宙展望台の入口付近では幾つもの屋台が軒を連ね、訪れる人々に軽食や菓子を売り込んでいる。
 他の世界では見られない食べ物、他の世界のものと似ているようで違う食べ物。それらを見て回っているのは彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)。祭りといえば屋台、ということで見に来た次第である。
「流石に、この世界の食べ物は独特な感じですね……」
 買い求めた合成肉の串焼きを齧り、改めて実感する。見目はフランクフルトに近いが、その味は別物。美味とは感じるものの、どう美味いと表現すべきか些か迷う代物。
 続いて購入したのは一口大のボール状のアイス。常温でも溶けず、人間の唾液に反応して溶けるらしい代物。見た目は寧ろキャンディに近いが、食べれば成程アイスである。
(串焼きはともかく、アイスは流石にうちでは再現できなさそうです……)
 一体どんな材料を使えばこんなものが作れるのか。驚きの尽きない様子のいちごであったが。
(……っとと、目的を忘れるところでした)
 料理に夢中になって本来の目的を忘れかけていた様子。慌てて思い出し、今し方アイスを購入した屋台の人々に声をかける。
「すみません、皆さん。この女性を見かけませんでしたか?」
 取り出したタブレットに、目的の人物の顔写真を表示して問えば。返ってくるのは展望台に入っていくのを見たという答え。
 やはり彼女もこの祭りに参加していたようだ。いちごは礼を述べて展望台へ入る――前にアイスを食べきる。雪花祭中、展望台内は飲食物持ち込み禁止との事であった。

「わあ……」
 改めて展望台内へと入場すれば、既にイベントが始まっていた。ドーム状の展望台内を渦巻くように舞い流れる白き花々の立体映像。照明を受けて煌めくその様相は、幻想的と称するに相応しく。
 本物の雪を見る機会の失われた世界故にこそ、雪をテーマにした祭りという形でその概念を受け継いでいるのだろうか。花々の渦を眺めながらそんなことを考えていたいちごであったが。
(――そうだ。折角ですし本物の花弁を探してみましょうか)
 手にできれば幸せが訪れるかも、と言われる代物。真偽は定かではないが、容易には手にできぬ代物ならば狙う価値はあろう。タブレットやカメラによる論理的分析は無粋。己の感覚のみにて探すべきだろう。
 と。
(……あ。あの人、もしかして……)
 そんな中で見つけた人の姿。タブレットの中の顔写真と酷似した、黒髪に褐色肌の女性。よもやと思い、近づき声をかける。
「あの、いきなりすみません。シャウラさん……ですか?」
 一方の女性は、驚いたように目を瞠りつつも。
「確かに私はシャウラだけど……あなたは?」
 肯定と共に問いを返す彼女――シャウラに、いちごは自己紹介と共に事情を話す。

「――というわけで、シャウラさんの力をお借りしたいのですが……良いでしょうか?」
 協力を願いつつ説明を結んだいちごに、シャウラは少々の思案を経て。
「そうね、猟兵さんの力になれるなら願ってもないわ。協力させて貰いましょう」
 承諾の応えを返す。安堵の表情で礼を告げるいちご――ふと、頭上に何か軽いものの当たる感触。
「――あ」
 手を伸ばしてみれば、それは会場を舞う花の一つ。立体映像ではない、本物の花だ。
「あらあら。こんな風に花を手に入れちゃうなんて。あなた、ついてるかもしれないわね」
 その様子にくすくす笑うシャウラ。ともあれ、無事に彼女の協力を取りつけることに成功したいちごであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ヘルメスデウス・ブレインコア』

POW   :    メタルナイト・クリエイション
無敵の【超大型機動兵器】を想像から創造し、戦闘に利用できる。強力だが、能力に疑念を感じると大幅に弱体化する。
SPD   :    オートマティックレギオン
レベル×5体の、小型の戦闘用【無人戦闘マシン】を召喚し戦わせる。程々の強さを持つが、一撃で消滅する。
WIZ   :    ヘルメスデウス・アナライズ
【今戦っている敵の情報を収集・解析した】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ユエイン・リュンコイスです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『ポラリスII』を出てより数十分、前方に無数の小さな恒星群が見えてくる。自然では有り得ぬ密度の、人工の恒星――太陽群。
 この奥で、猟書家『ヘルメスデウス・ブレインコア』は新インペリウムの建造作業を進めているという。
「まさか、こんな処で銀河帝国の残党が活動していたなんてね……」
 燃え立つ太陽群と、その向こう側を眺め渡しながら、宇宙バイクに跨ったシャウラは嘆息する。確かに、こんなところへ好き好んで来る者などいない。秘密裡に作業を行うには最適の場所だ。
「ともあれ。この人工太陽群を抜ける方法だけど」
 気を取り直し、此度の同行の最大の目的。人工太陽群の突破手段について語り始めるシャウラ。
「基本は、其々の太陽と太陽の間、ちょうど中間を抜けていくことが大事よ」
 そうすれば、太陽同士の引力が均衡を保たれている場所故、どちらかの引力に引き寄せられることなく突破可能であるという。
「もし何らかの理由で引力に捕らわれた場合に備えて、一気に加速する手段があると尚良いかもしれないわね」
 そして第二に。
「太陽から噴き上げる紅炎――プロミネンスに気を付けて。人工とはいえ太陽、時には隣り合う太陽まで届くぐらいの激しい炎が噴き上がってくるわ」
 幸い、発生予兆が無いわけではない。太陽表面のコロナ層の動きに注意すれば良いとの事。炎の噴き上がる直前、その周辺のコロナ層に陥没が生ずるらしい。
「ただ、皆の言ってた猟書家――電脳魔術を使うとなると、人工太陽の制御も可能かもしれない。意図的にプロミネンスを起こしたり、太陽自体をある程度動かすくらいはできてもおかしくないわ」
 完全な突破を果たすまで、周辺状況にはくれぐれも気を付けて――そう結び、一行を送り出すシャウラであった。

 一方、人工太陽地帯の中心、新インペリウム建造現場。
「――人工太陽帯外周部に、猟兵複数名の反応を確認」
 惑星型の一部のみが形を成した、建設途中の新インペリウムの中心にて、その存在は猟兵達の接近を察知した。
 その身を無数の演算端末にて囲った彼女こそ『ヘルメスデウス・ブレインコア』、この地において新インペリウムの建造を進める猟書家である。
「建造作業を一時中断、全演算機能を迎撃作戦遂行へ配分」
 語る間にも、両手の十指は忙しなく動き、ホロキーボードを叩いては演算処理を進めてゆく。
「全人工太陽の制御を掌握。全機動兵器出撃準備完了。迎撃作戦、状況を開始する」
 その宙域を己の要塞と成して、猟兵達を迎え討たんとするヘルメスデウス。彼女を打ち倒し、新インペリウムを撃墜するべし。
彩波・いちご
理緒さんと

人工太陽…アニメとかだとよく敵が操ってきますよね
どうなるか予想もできますし…急ぎましょう

理緒さんのセレステに同乗して
オペレーター補助として『Smart Tab』や『コネクトテンタクルス』を使って情報解析やルート選定の手伝いを

その後理緒さんが人工太陽の制御に挑む際は
セレステを守るべく【異界の魔弾】を駆使して異界から三次元的に呼び出した弾を撃ち出しヘルメスデウスや新インペリウムを牽制し、削っていきましょう
最後は人工太陽のプロミネンスに合わせて集中砲火!

…って、無理した理緒さんが昏倒!?
焦って慌てて理緒さんに心臓マッサージを…
すぐ目覚めてホッとしましたけど、私の手は理緒さんの胸の上に…(汗


菫宮・理緒
【いちごさんと】

人工太陽は操作されるって思っておいたほうがよさそうだね。

【セレステ】で出撃したら、
太陽群の配置からルートを算出、みんなと共有しよう。

それができたら、いよいよ勝負。
相手ができるなら、わたしだって操作できるはず!

コースと抜けたあとの回避行動をセットしたら、みんなに連絡。

【Oracle】【タブレット】【ジャンクユニット】をフル稼働。
【並列演算】を乗っけて、ルート上の太陽の制御を奪っちゃおう。
「全部は無理でも、限定区域なら!」

お願い、抜けてっ!

目を覚ましたら、いちごさんが必死に心臓マッサージを……。
あれ? むね、揉まれて……?

真っ赤に煙を噴きながら「ただいま」って、お礼を言おう。


ヘスティア・イクテュス
シャウラは情報感謝するわね
さて、進むのは兎も角問題はプロミネンス…ね
流石にティターニアで生身はキツそう…

ということで、S.F.Oに乗って進むとしましょう【空中戦・空中機動・環境耐性】
これで安全を確保しつつ、アベルは周辺状況を『情報収集』
プロミネンスとか意図的な干渉の予兆に気をつけて!


人工太陽地帯をくぐり抜け中心、新インペリウムの元へ
スモークミサイルの『目潰し』にアベルの『ジャミング』で敵の視界を防いで超大型兵器をくぐり抜ける…

無敵なら倒さず無視すればいい…でしょう?
そのままヘルメスデウス・ブレインコアの元へレッドキャップを発射!【爆撃】
インペリウムごと砕け散りなさい!


カシム・ディーン
機神搭乗

「同じ「ヘルメス」の名を持つ同士メルシーは負けないんだよ☆」
安心しろメルシー
頭のおかしさではお前が百億倍上だ
「ご主人サマ~!?」

【情報収集・視力】
人口太陽群の位置の把握
中間地点のルートを見出し
【空中戦】で加速しながら突入
但し周囲の太陽の動きや変化
プロミネンスも警戒

対SPD
UC起動
[よーし…負けないぞ☆」
【戦闘知識】で敵陣の動きや戦術パターンの把握
【属性攻撃・スナイパー・薙ぎ払い】
超高速で飛び回りながらカドゥケゥスで高熱熱線の乱射でレギオンを即座に迎撃
突破を図り接近すれば

【二回攻撃・切断・盗み攻撃・盗み】
ハルペーで切り刻みつつ演算ユニットなどを容赦なく強奪狙
「色々使えそうだしねー☆」


夢ヶ枝・るこる
■方針
・アド/絡◎

■行動
ご案内、有難う御座いますぅ。
それでは、参りますねぇ。

【燦華】を発動、全身を『光』に変換し『光速飛行』で進みましょう。
『人工太陽』を動かすにもタイムラグが有るでしょうし、『光速』であればその間に抜けることも可能ですぅ。
先回りをして『紅炎』等の準備をされても、速度差を考えれば回避も問題ありません。

到着後は『速度』に『隙間を抜ける能力』も重ね『機動兵器』や『新インぺリウム』を回避、本体のヘルメスデウスさんのみを狙いますねぇ。
『兵器』が無敵であっても『本体』が無敵になるわけでは無いですし、『本体』を仕留めればそれで解決ですので、『F●S』各種による包囲攻撃で一気に叩きましょう。



「ご案内、ありがとうございますぅ」
「情報にも感謝するわね」
 それぞれにシャウラへと礼を告げ、人工太陽地帯へと向かってゆく猟兵達。
 ここまでシャウラの宇宙バイクに相乗りして来た夢ヶ枝・るこる(豊饒の使徒・夢・f10980)は、四肢に嵌めた戦輪の力を以て飛翔する。
 ヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)が乗るのは、かつてアースクライシス2019の折にプルトン人から鹵獲したUFO。スペースシップワールドの技術による改良を加えたその性能はかつてを凌ぐ。
「人工太陽……アニメとかだとよく敵が操ってくるやつですよね」
 戦闘艦『リオ・セレステ』のオペレータ席、モニタ越しに燃え盛る疑似恒星群を前として彩波・いちご(ないしょの土地神様・f00301)は唸る。今の状況から見ても、何が起きるかは予想がつく。
「あの太陽、敵が操作してくるって思っておいた方が良さそうだよね」
 電脳魔術を扱える敵であるなら、その可能性はより高い。『リオ・セレステ』を操縦する菫宮・理緒(バーチャルダイバー・f06437)は太陽群を厳しく見据える。
『ふふん、同じヘルメスの名を持つ同士、メルシーは負けないんだよ☆』
 その敵――猟書家『ヘルメスデウス・ブレインコア』に対し闘志を燃やすは機神『メルクリウス』――先程の少女体から、本来のキャバリア形態に戻った姿。どうやら己と同じく古き旅神に由来する存在、と見た模様。
「安心しろメルシー、頭のおかしさではお前が百億倍上だ」
『ご主人サマ~!?』
 だが、そのコクピットから操縦者たるカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)の辛辣な突っ込みが入る。メルクリウス、思わず悲鳴めいた声を上げる。
「と言うかあっちはどっちかと言うと錬金術師の方だろ」
『どっちでもいいのー! とにかく! 負けないんだから!』
 更なる追撃の突っ込みに、細かいことは良いんだと言わんばかり抗議しつつ、機神はその背の黄金のユニットを展開する。いつでも行けると言わんばかりの様相だ。
「目標までの距離を測定――経路上の熱源体数、配置入力――相互距離計測、入力――」
 リオ・セレステのコンソールを叩き、理緒は戦場の情報を収集、解析。いちごが電脳触手で接続したタブレット――元々理緒がカスタマイズした品――の補助も受け、シャウラの助言をもとにルートを策定する。
「――できた! 皆、これでいけるはずっ!」
『おおっ、来た来た! このルートでいけば大丈夫そうかな☆』
『お嬢様、理緒様より突破ルートの策定結果を受信しました。展開します』
 そして演算の末に弾き出された突破ルートを送信。メルクリウスとアベルが応え、各々の主へと提示する。
「問題ないかと。敵が太陽を移動させる可能性も折り込み済みなら、後はプロミネンスに警戒、ですかね」
「そうね、ルート自体はこれで問題なし。各々データを同期して、プロミネンスの発生予兆を相互に伝達できれば良いかしら」
 カシムとヘスティアも確認の上、プロミネンスへの警戒態勢を構築。以て、突入の備えは完了だ。
「それでは、私が先行して敵に当たりますねぇ。敵のリソースを直接戦闘に割かせれば、その分道中の警戒は緩むかとぉ」
 自らも端末で突破ルートを確かめたるこるが提案する。五人の中で唯一乗り物を持たぬ彼女だが、如何なる手段を用いるのかといえば。
「大いなる豊饒の女神、その象徴せし欠片の一つを我が身へ――」
 祈ると共にその肉体は光を放ち――否、光そのものと化し。人型の発光体じみた姿となったるこる、文字通りの光の速度を以て人工太陽地帯へ飛び込んでゆく。
「なるほど、あの速度なら確かに誰よりも早いですね……。となれば、私達も早急に突破してゆくのが良さそうです」
 その速度を確かめたいちごは納得したように頷き。なればこそ、るこるを長く孤立させるわけにはゆかぬと突入を呼びかける。無論、他の三人にも拒絶する理由は無かった。

「――猟兵反応、五。人工太陽地帯へと侵入――」
 一方、建造途中の新インペリウムを背とし猟兵達を待ち構えるヘルメスデウス・ブレインコア。猟兵達の人工太陽地帯への侵入を確認し、これを迎え撃たんと人工太陽のコントロールを開始しようとする――が。
「――いえ。直接戦闘用意。陽電子砲、電磁加速砲、起動」
 超高速にて人工太陽を突破してくる猟兵反応が一つ。これの迎撃が最優先と判じ、建設現場に用意した武装群を起動する。新インペリウムへ搭載するべく製造した艦載砲群だ。
 そして起動処理に入った直後、人工太陽域を抜け、新インペリウムへと光が走る。ヘルメスデウスの電脳が、光に猟兵の反応を感知する。るこるである。
 光速を以て瞬く間に人工太陽地帯を抜けた彼女。太陽自体を動かすもプロミネンスの発生も後に置き去り、猟書家との対面を果たしたのだ。
(それでは、参りますよぉ)
 心中にて戦闘意思を発すると共に、その思念に応えた浮遊兵器群が飛来。砲台と光盾、銀盤。合計38基のこれらが放つ熱線と炸裂弾、光線とが、電脳指揮官目掛け殺到する。
「トリスメギストス、出撃。指揮中枢を防衛せよ」
 しかしヘルメスデウスも黙ってはおらぬ。その眼前の空間が歪み、一瞬にしてワープアウトで姿現すは、全長10mはあろうかという大型の人型兵器。彼女が『トリスメギストス』と称する、無敵の機動兵器である。
 その装甲を以て、放たれた砲撃の全てを一身に受け止め。生じた爆風を抜けて現れたその姿に、損傷は一つとて無し。
(出ましたねぇ、無敵の機動兵器)
 元より其れが現れ出る事は想定の内、故にるこるの思念に焦りは無し。浮遊兵器群を広く展開し、己は光たる身を以て再度飛翔。
「……! 躯体損傷……損傷率1%未満」
 其れは己の身そのものを光線と化しての突撃。咄嗟の判断にて回避されるも、この身の脅威たるが伝われば良し。
(兵器が無敵であっても、本体が無敵になるわけでは無し)
 ならば己は粛々と本体を打ち倒すのみ。追撃の砲撃が、猟書家を目掛け一斉に撃ち出される。機動兵器が再度守りに入るが、少なからぬ数が目標へと直撃。新インペリウムより降り注ぐ砲弾の間を、光が駆け抜けてゆく。

『10時方向、上方の太陽のコロナ層数値に変動確認。プロミネンス来ます』
「皆、右ルートへ!」
 アベルが感知したプロミネンスの発生予兆を受け、ヘスティアが呼びかける。一行が正面の太陽を右へ迂回する経路を取った直後、左上方の太陽から猛烈なる紅炎が噴き上がり左方経路を塞ぐ。
『うわー、凄い勢い。これは直撃したら危ないかも』
「お前が耐えられても僕が蒸し焼きだな」
 宇宙空間を焼き焦がさんばかりのその勢い。メルクリウスもカシムも脅威を実感する。
「全くね。ここまでの発生頻度が少ないのは本当に助かるわね……」
 ヘスティアも同意しつつ、ここまでの道程を思い返す。恐らく敵は、先行したるこるとの交戦にタスクを割かれているのだろう。太陽の挙動もプロミネンスの頻度も目立つ程ではない。
「ええ、本当に……。このまま、大きな動きが出てこないうちに突破してしまいましょう」
 脅威が本格化する前に突破し、るこるに加勢を。いちごが呼びかけるのにカシムもヘスティアも同意する。
 だが、その時である。
「――っ!? 皆、上へ向かって! 正面の太陽……動いてる!」
 理緒の切迫した声が通信に乗る。確かめるより早く反応した二人、それぞれ乗機を上昇させつつ前方の太陽へ視線を向ける。確かに、速度こそ早くはないが着実に接近してきていた。もう少し回避が遅れれば、引力に捕らわれていた可能性もあったか。
『お嬢様、6時方向下方及び2時方向上方よりプロミネンスの発生予兆を感知しました』
「同時二箇所!? 急に一体……まさか」
 続いてアベルより伝わるプロミネンス発生予兆。左上方へ逃れ紅炎を躱しつつも、突然の活動激化を訝しむヘスティア――否、原因などひとつしかあるまい。
「敵がこちらに演算リソースを割いてきた……!」
 いちごが唸る。それが意味する事実を予期して歯噛みする。その間にも、周囲の太陽が次々と動き出し、断続的にプロミネンスが噴き上がる。
「急がなきゃ……! いちごさん、わたしはルートの安全確認に回るから代わりに操縦お願い!」
 リオ・セレステの演算機能をフル稼働させつつ理緒。動き回る太陽、吹き荒れる紅炎を前としつつも、流動し続ける数値群と格闘し。最適解を見出さんとする。
「わ、分かりました! 皆さん、私達が先導しますのでついてきてください!」
 慌てながらも機体の操縦を受け取ったいちご、リアルタイムで更新されるルートに従い艦を進める。
『旅の導きの神様が導かれるなんて、なんだか不思議な経験かも!』
「呑気なこと言ってないで行くぞ!」
 ヘスティアも、カシム達もそれに続く。炎の牢獄と化した人工太陽地帯を、一刻も早く抜け出すべく。

 一方の中心域、新インペリウム建造現場。
「SOL018、方位44・21・35へ移動。SOL041、方位04・57・88へプロミネンス放射入力」
 ヘルメスデウスの十指が忙しなく動き、複数のキーボードを叩き演算を進めてゆく。応えて人工太陽が稼働し、その質量とプロミネンスを以て猟兵達を撃ち落とさんとする。一方、周囲を飛び回る猟兵もまた無視はせぬ。
(くぅ、此方と同じ手を使ってきましたかぁ……)
 光と化したままのるこるは歯噛みする。視覚に収めるのは、己の浮遊兵器群を叩き落としてゆく敵機動兵器の姿。るこる自身に手が出せないならと、此方を叩く手段に切り替えたのだ。
(この身の光だけでは決定打は与えられませんが、何とか演算を妨害しませんとぉ)
 既に敵は人工太陽地帯への干渉を開始している。このままでは後続の猟兵達が危険だ。今一度光線となって突撃を――
「ディスラプトユニット、起動」
(あうっ!?)
 思考にて苦悶を漏らするこる。光たる身に苦痛を与える機構とは何か。……思い当たるものはある。そしてそれが正解ならば、光の身では彼女に届かぬ。打つ手はないか。思案するるこる――と。
「遅くなりました!」
「足止め感謝。ここからは私達も加勢するわ」
「うちの馬鹿が暴れたがってますのでね、やりますよ!」
 後方から声。意識を向ければ、人工太陽地帯から戦場へ飛び込んでくる、機神とUFOと空色の戦闘艦の姿が認められた。
(良かったぁ、間に合ったのですねえ)
 安堵するるこる。ならばこれで憂いは無し。反撃開始だ。残存する浮遊兵器群を呼び寄せ、機動兵器を引き付ける囮と成す。
「要塞砲群、一斉砲撃開始」
 突破を許したことを確かめても尚、猟書家の反応は淡々としたもので。一部だけの新旗艦に据えられた砲台群を、増援の猟兵達へと回頭させ。一斉に撃ち出す。
「何の! メルクリウス!」
『はいはーい☆ こんな弾、カメラ落としてても避けられるんだから!』
 縦横無尽、超高速の三次元機動によって、飛来する砲弾を躱しながら接近してゆくメルクリウス。その手に蛇の意匠が刻まれた杖型の兵装を構え、掲げれば。迸る熱線が、猟書家を鎧う装甲板めいた演算装置を焦がす。
「レギオン、全機出撃。目標、前方の機動兵器」
 対抗せんとする指揮官の指令に応え、出撃するは無数の小型機。ビームや機関銃を立て続けに撃ち放ち、メルクリウスを襲う。
「こんなもので、僕達は止められませんよ!」
『といってもちょっと痛いけどね!』
 杖から放たれる熱線は、襲い来る小型機を次々と叩き落とすが、その数は多い。白銀の機神の装甲に、弾痕や焦げ痕が蓄積されてゆく。
「大した指揮能力ね、それなら情報収集手段を潰させてもらいましょうか!」
『ジャミング、起動します』
 そこへ飛び来たのはヘスティアだ。UFOから放たれたミサイルが、煙を噴きながら電脳指揮官を狙い飛翔。迎撃の機銃によって破壊されるも、その中からは濃厚なる黒煙が溢れ出てヘルメスデウスの周囲を包む。
 更にはアベルがジャミングを起動。ヘスティアの煙幕と併せて物理・電子双方による情報収集を阻害する。
「――システムに不具合。ジャミングと断定。カウンタージャミング構築開始」
 目を潰され再構築に苦慮する電脳魔術師を見て、ヘスティアは好機と距離を詰めに行くが。そこへ噴き上がるプロミネンスが両者との間を隔てる。
「ここまで炎が届くのかー……よし!」
 その様を見た理緒、徐に乗機の情報処理能力を全力稼働。狙うは、今しがたプロミネンスを噴き上げた太陽の――制御奪取。
「SOL008の制御系にハッキングを確認。迎撃と発生源への直接攻撃を開始」
 すぐさまヘルメスデウスにその動きを見咎められ、砲撃が放たれるが。
「ふんぐるいふんぐるい……解き放つがこの世の理を外れし異界の銃器、我が友に迫る災いを撃ち貫け!」
 いちごが詠唱と共に放った魔弾が光線となり、砲弾を撃ち抜き理緒を守る。
「いちごさんありがと……! さあ、全力でいくよ……!」
 彼が守ってくれるならば、加減は不要。理緒は己の脳とリオ・セレステのCPUとをリンクさせ、処理速度を一気に向上させる。ハッキングに対抗せんとする猟書家を手数で圧倒にかかる。
「トリスメギストス、敵戦闘艦へ直接攻撃。ハッキングの阻止を」
 砲撃が無駄ならば接近戦だ。ヘルメスデウスの呼び寄せた機動兵器がリオ・セレステに迫るが。
「おっと、邪魔はさせませんよ!」
『ダンスならお相手しちゃうよっ☆』
 振るわんとした高周波ブレードは、割り込んだメルクリウスの鎌剣に食い止められる。無敵とはいえど、その攻撃まで無敵とは言わぬ。
「お二人とも、ありがとうございます……!」
 いちごが礼を言う間にも、理緒は人工太陽の制御を奪うべく演算を続ける。なれど敵もさるもの、容易く操作を奪わせはせぬ。それでも押し込んではいる――が、ここまでの演算能力の対象。タイムリミットが迫る。
「お願い、抜けて……っ!!」
 最早時間は無い。何とかして、太陽の制御の奪取を――そう願ったまさに直後。理緒の手に、太陽のイメージが伝わってくる。そんな気がした。
「――これは……うん、いくよ……!」
 何を為したか説明する時間はない。手に浮かぶ太陽に、放出のイメージを重ねて――その表面から、プロミネンスが生じ、伸び上がりだす。
「っ! 制御を奪われ……ぐぅぅっ!?」
 人工太陽の制御を奪われ焦りを見せるヘルメスデウスを、そのプロミネンスが巻き込んでいった。
「今ですぅ! 一斉攻撃を!」
 残った浮遊砲台を纏めながらるこるが呼びかける。その言と同時に、兵器群からの砲撃がかの電脳指揮官目掛け撃ち放たれる。
「魔弾よ、敵を貫け!」
 いちごが再び魔弾を放つ。何十発と放たれたそれは、空間で幾度も跳ね返るかの如く飛翔方向を変え続け。全く同一のタイミングによってヘルメスデウスへと着弾し。
「レッドキャップ、新インペリウムごとあの敵を沈めるわよ!」
 ヘスティアが放ったのは犬の頭部型のレギオン。その口中から撃ち出されるは、超大型の対艦ミサイル。猛烈なる爆風は、ヘルメスデウスのみならず新インペリウムをも巻き込んで、その構造を崩壊せしめてゆく。
「メルクリウス、これで決めるぞ!!」
『おっけー☆』
 敵機動兵器の動作の隙を突き、これを突破したカシム、メルクリウスへと指示を出せば、鎌剣を大上段へ。爆炎に巻かれていた彼女の身を、真っ直ぐに斬り下ろす。
「――損傷率、90%超過――中枢CPU破損――全システム、停止まで……」
 猟兵達の波状攻撃の前に、猟書家ヘルメスデウス・ブレインコアの身は焼け焦げ、砕け。断末魔も最後まで言い残すことなきまま、滅び去っていったのである。

「さ、後はこれを壊しちゃうだけね」
『よーっし、張り切っちゃうぞー♪』
 ヘスティアが引き続きドローンを操作し、新インペリウムの至る処へ対艦ミサイルを叩き込む。散らばるパーツも、メルクリウスによって片っ端から粉々にされる。
「きっちり壊し切っていきましょうねえ」
 更にはるこるの浮遊兵器群も加わり、次々と砲撃を浴びせてゆく。守る者を失った新インペリウムは、そのまま為す術なく、瞬く間に解体されていくのであった。

 その頃、リオ・セレステ機内では。
「理緒さんっ、しっかり、しっかりしてください……!」
 床に横たえられた理緒に対し、いちごが切迫した様子で心臓マッサージを繰り返していた。ユーベルコードによる演算能力強化の反動。理緒は完全に意識を失い、昏睡状態に陥っていたのだ。
「……ぅ、うーん……」
 その治療の甲斐あってか。理緒はすぐに目を覚ます。そして気付く。
「……ぁ、いちごさん……って、む、胸……」
「――えっ」
 心臓は胸にある。そこをマッサージしていたとなれば、手が置かれるのは必然的に――

 ともあれ、こうして猟兵達はまた一つ、新インペリウム建造計画を粉砕することに成功したのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月25日
宿敵 『ヘルメスデウス・ブレインコア』 を撃破!


挿絵イラスト