アークライト・ミッション [首都攻略戦 PHASE1]
●アンサズ地方、現在の情勢
猟兵達が2度の戦争を戦う間、アークライト自治領もまた、戦い続けていた。
2021年3月、アークライト自治領をはじめとするアンサズ地方の国々は、エルディスタン軍閥政府に対する非難声明及び亡命政府への統治権の返還を要求したが、エルディスタン軍閥政府はこれを黙殺。一方、エルディスタンではアークライトを始めとする各国の声明や続く本土への攻撃を受けて、事態の真相を知り亡命者が続出。現在各国に難民キャンプが形成されつつあった。難民への支援の手も伸びたが、どの国家も増え続ける難民を養うには国力が足りない。これに乗じて、各国の極右勢力が難民排斥および亡命政府の排除を訴える事態にも発展した。
状況を打開すべく、3月末にはアンサズ地方の国家のうち、アークライト自治領、エルディスタン亡命政府、ウィルバー連合王国、ガイアス大公国、オデュッセイア共和国は共同で戦力を供出し多国籍軍を編成。エルディスタン本土への侵攻を行い、軍閥政府から領土を順次占領しエルディスタン亡命政府に明け渡していく方針を打ち出した。同時期、猟兵がグリードオーシャンから奪還したエルダーフェンリルの解析が完了、コンペに提出された新型可変キャバリア「ARL-CCV-15E ストライクフェンリル」が次期主力キャバリアとして制式採用される。同時に、ワートホグ隊の隊長ペーパーバックによって試験運用が行われていたコードネーム「エッグパック」こと竜型キャバリア「ARL-YGCV-22A」がエルダーフェンリルの技術フィードバックを受けて改修され、可変機「ARL-GCV-22A シルバードラグーン」としてこちらも制式採用。ハイエンドモデルとしての調達計画が発表される。現行の制式採用機「Coyote」からの機種転換訓練も進み、アークライト自治領の戦力は飛躍的に向上した。
5月、アンサズ地方の各国、並びにエルディスタン亡命政府はついにエルディスタン軍閥政府に対する宣戦を布告。同時にアンサズ地方多国籍軍はエルディスタン本土への本格的な攻勢を展開する。エルディスタン軍閥政府は応戦するも、ズヴェズダ山脈のキャバリア工廠を失陥していたこともあり戦力差を覆せず、エルディスタン領の実に4割が亡命政府側に奪還される。アークライト自治領側は先の欺瞞邀撃作戦で猟兵からの戦術教練を受けていたこともプラスに働いたと言えるだろう。多国籍軍の中核となったアークライト自治領のタスクフォースを構成するエース部隊の活躍も大きかった。
時に、2021年6月。ついにエルディスタン連邦共和国首都、エリングラードへの侵攻が決定される。ここに来て、エルディスタン軍閥政府は保有兵力の8割をエリングラードに結集、多国籍軍の侵攻に備える構えを見せたのである。
●首都攻略戦・前段作戦開始
「と、いうわけで、エリングラード攻略に際しては我々猟兵にもお声がかかりました」
ギリギリのところで猟兵側が勝利を収めた大祓百鬼夜行の終結から1週間以上が経過した。初夏のグリモアベースは、各地で新たに発生した事件に関する依頼や、未だ各世界で猛威を振るう猟書家絡みの依頼を通達するグリモア猟兵が行き交っている。そんな中、グリモア猟兵のひとり、ジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)はクロムキャバリアのアンサズ地方における情勢を説明していた。
「クロムキャバリアの他の地域では"殲禍炎剣"破壊を謳う過激派が続々と蜂起していますが、現状アンサズ地方にまでその波は来ていないようですね。それよりも目下の問題はエルディスタン軍閥政府のようです」
軍閥政府は何故クーデターという暴挙に出たのか、首謀者を確保して真相を明らかにするためにも今回の首都攻略戦は意義のあることである。軍閥の中心にまでオブリビオンマシンの思考汚染が影響している可能性も極めて高い。加えて、エルディスタンは今回の首都防衛にハイエンドオブリビオンマシンを多数投入するらしく、その意味でも猟兵の参加は必須であると言えるだろう。
「さて、今回の作戦なのですが、実は多国籍軍司令部が具体的な侵攻プランを決めかねている状況です。そこで、皆さんにはエリングラード攻略戦における作戦プランを考案し、司令部に提出していただきます」
作戦プランを提示するための材料として、ジェイミィはいくつかの情報を開示する。
「まず、多国籍軍の内訳ですが、中核となるのはアークライト自治領の精鋭で構成されたタスクフォースです」
タスクフォースはエース部隊であるワートホグ隊と偵察部隊のアークトゥルス隊が中核となっている。ワートホグ隊の隊長を務めるペーパーバックは新型機であるシルバードラグーンに搭乗している。彼が率いる隊員の機体もブレイジング・バジリスクやセラフィム・リッパーなど、ハイエンド機が揃っている。一方アークトゥルス隊は偵察に特化した機体が主流であり、ナイトゴーストやウォッグ、さらには電子戦仕様に改修したオブシディアンMk4を擁する。ワートホグ隊、アークトゥルス隊の双方共に猟兵達と共闘する機会が多かったため、連携は容易い。
「他にも、海兵隊から新型量産機『ストライクフェンリル』の1個大隊が多国籍軍に参加しています。人型形態と獣化形態を使い分けて戦うことができますよ」
キャバリア以外には、タスクフォースの一員で特殊部隊であるジャンガリアン隊や、国防陸軍の機械化歩兵連隊が多国籍軍に参加している。いずれも最新鋭の装備を有しているため、兵器性能で遅れを取ることはまずないだろう。
「ウィルバー連合王国からは量産型キャバリア『カルキノス』の2個大隊と、歩兵が1個師団。物量という意味では間違いなくトップクラスですね。補給部隊も用意されているので、戦闘の際に活用しましょう。ガイアス大公国は国軍を持たない代わりに、大公に忠誠を誓う騎士がそれぞれ戦力を率いています。今回多国籍軍に参画したのは10人の騎士で、全員サイキックキャバリアに搭乗しています。各騎士の配下にはパラティヌスによって構成されたキャバリア部隊がついていますね。騎士も配下も腕は確かですが、機体性能に比して寡兵なのが気になるところです。ただ、彼らはゲリラ戦術の達人でもありますので、上手く活かしたいですね。オデュッセイア共和国からは少数のスーパーロボットとジャイアントキャバリアで構成された混成特機部隊が参加しています。補給線さえ確保できれば無類の制圧力を発揮します」
ジェイミィは多国籍軍の陣容の説明を終えると、首都の情報と敵戦力情報をの説明に移る。
「敵が首都に集結させた戦力はAI制御のオブシディアンMk4隊とブレイジングバジリスク隊のハイローミックス。エリングラードの主な軍事拠点は、軍事基地が併設されたエルディスタン軍総司令本部、飛行船の発着場所や航空戦力の拠点であるエリングラード国際空港、そして郊外に設置されたレーダーサイトの3つです。どれをどう攻略するかは皆さんの提出する作戦プランによって変わってくるでしょう」
以上が今回の依頼の概要となります、とジェイミィはブリーフィングを締めた。
「持てる全てを出し尽くして、首都を軍閥から取り戻しましょう」
猟兵達は、ポータルを通ってアークライト自治領首都の多国籍軍本部に向かった。
バートレット
どうも、バートレットです。
ついにアークライトミッション最大の天王山、エルディスタン首都エリングラードの攻略作戦となります。第一段階では、皆さんで作戦案を考えた上で、エリングラードの主要軍事拠点を制圧する内容となります。知恵を絞って作戦案を提出しましょう。
第1章では、首都攻略のための作戦案を作成し、多国籍軍司令部に戦略動議として提出します。オープニングの情報をもとに、各戦力の割り振りや具体的な攻略方法、自分はどう動くかを考えて、多国籍軍の上層部にプレゼンしてください。この作戦プランをもとに、第2章以降の展開が変わります。
第2章では、作戦プランを実行に移します。各拠点の防衛戦力として、AI制御のオブシディアンMk4が迎撃します。多国籍軍と協力しながらすべての拠点の攻略を目指しましょう。
第3章では、ハイエンド機のブレイジング・バジリスクが増援に現れ、オブシディアンMk4の残存部隊と合流します。これらは有人機のため、なるべくパイロットを活かす形での戦闘を心がけましょう。引き続き各拠点での戦闘となります。
ブレイジング・バジリスクとオブシディアンMk4以外にも、歩兵部隊や航空戦力などが拠点によっては現れます。戦闘時にはこれらの対処も合わせて行うことをおすすめします。
なお、キャバリアは多国籍軍から借りる形となります。各国家の余っている機体が貸し出されるため、借りる際にはどの国家から借りるかも明記すると良いでしょう。
第1章のプレイング受付は即時開始となります。第2章、第3章については、各拠点の戦力状況や攻略状況を反映させるため、断章執筆後にプレイング受付が開始されます。
攻略戦の鍵を握るのは皆さんの戦術プランです。兵站や戦力バランスをしっかり考えながら、攻略作戦を練ってください。
それでは、皆さんのアツいプレイングをお待ちしております!
第1章 冒険
『戦略動議提出』
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POW : 物量や兵器の性能に物を言わせた、正面からの総力戦を提案する
SPD : 少数精鋭部隊による電撃的な侵攻作戦を提案する
WIZ : 諜報部隊や工作部隊による破壊工作を中心とした作戦を提案する
👑7
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
シル・ウィンディア
作戦立案?
え、ええと、一介の冒険者にできるかなぁ…
が、がんばります…
・軍司令本部
ここに物量を多く当てようかな
ウィルパー連合王国と海兵隊のストライクフェンリルを配置
さらに、オデュッセイア共和国の特機を編成して、質と量を混ぜての正面作戦っぽく見せるけど、深追いは厳禁。補給はこまめに行いつつ攻撃だね
・空港
タスクフォースの密度の濃い連携を見せて
アークトゥルス隊の偵察・電子戦とワートホグ隊の戦術、そして、特殊部隊を展開して、攪乱・制圧を
・レーダーサイト
ここに少数のガイアス大公国軍を配置。そこにはわたしのブルー・リーゼも入ります
迅速に撃破・制圧をして、空港チームに合流するように動くね
一番は命を大事にだよ?
●首都攻略作戦案(シル・ウィンディア提出)
(え、ええと、一介の冒険者にできるかなぁ……)
シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)は悩んでいた。出身地であるアックス&ウィザーズを中心に冒険者として活動している身としては、大規模な軍事作戦を自分が立案する事に不慣れだったからである。
一抹の不安はあったものの、どうにか作戦案を形としてまとめることは出来たため、シルは早速作戦案を提出すべく多国籍軍総司令部にアポを取り、説明の場を設けた。
「さて、ウィンディア君の作戦案について検討を始めるとしようか」
多国籍軍の各国トップが集まり、シルの提出した作戦案に目を通す。アークライト自治領の国防軍司令長官に促されると、シルは緊張した面持ちで説明を始めた。
「ええと、基本的にどこが一番戦力が集中しているかと言うと、軍事基地が併設された軍司令本部だと思ってて……なので、ここに兵力の多くを割くべきかなって。ウィルバー連合王国の戦力全てと、アークライト自治領海兵隊のストライクフェンリル隊を投入するのはどうでしょう?」
「私も同意見だ。この基地を制圧するにあたっては、搦め手よりも正攻法が望ましいだろう」
シルの説明に頷いたのはウィルバー連合王国の王立陸軍長官であった。
「オデュッセイア共和国の特機も基地制圧に回したいかなーって」
「む……特機部隊も基地制圧か? 兵力を集中するにしては過剰では?」
さらに続けるシルの意見に、ウィルバー連合王国の陸軍長官とオデュッセイア共和国のトップである統合軍総司令はそれぞれ眉をひそめる。
「質と量を混ぜて、より正面切っての殴り合いに見せるんです。こうすることで基地の攻略に敵方の目が向くので、他の2施設の攻略がやりやすくなるかなって。ただ、深追いは厳禁。補給はこまめに行いつつ攻撃を繰り返すのがいいと思います」
「ふむ……」
オデュッセイア共和国の統合軍総司令はしばし腕を組んで考え込んだが、やがて頷く。
「ひとまず話はわかった。プランの最終策定の際には検討事項に入れよう」
「お願いします」
シルは礼をひとつすると、次の施設攻略の説明にうつる。
「空港の方は、アークライト自治領タスクフォースの密度の濃い連携で一気に制圧したいです。ワートホグ隊をキャバリア戦に当てつつ、アークトゥルス隊の偵察・電子戦でこれを支援。施設内部はジャンガリアン隊と機械化歩兵部隊で撹乱、制圧を行うのがいいかな?」
「なるほど、空港方面はアークライト戦力で固めるか」
「初の攻勢となったズヴェズダ山脈の工廠破壊作戦も我々が送電施設を抑えていますし、施設制圧の実績はあります。問題はないでしょう」
口を挟んだのはタスクフォースの代表として会合に参加していたペーパーバックだ。猟兵と行動を共にしたことが多いこともあり、実際に空港攻略作戦の担当を任されても支障はない、ということだった。ここもこれ以上の検討事項はない、ということで、最後のレーダーサイト方面の説明に入る。
「レーダーサイトは、少数のガイアス大公国の勢力を配置、そこにわたしも入ります。ゲリラ戦術が得意とのことなので、ここは素早く制圧したいです。早く終われば空港側に向かおうかと」
名前を挙げられたガイアス大公国の代表である筆頭騎士がその言葉を受けて頷く。
「ブルー・リーゼの噂は聞いている。機動力の高さと瞬間火力の高さを活かした戦い方が実に見事であった。君が帯同してくれるのであれば、制圧は迅速に進むだろうな」
シルの説明は以上となった。ひとまず、シルの立てた作戦内容は妥当なところだろうという評価になったが、他の猟兵の作戦案も勘案した上で最終的な作戦が決まることになる。必ずしもこの通りになるとは限らない、という司令部側からの説明を受けて、シルは会議の場から退出する。
「緊張したぁ……」
司令部の会議室から出て、廊下を歩きながら、シルはようやくほっと一息つくのであった。
大成功
🔵🔵🔵
アダム・レイン
【WIZ】
「僕は空港を抑える作戦を考えました。僕は航空戦力が厄介だと思いますので…」
作戦はまず、空港に水素ガスを詰めた飛行船(無人)を着陸させる。敵が警戒して集まってきたら内部に仕込んだ爆弾を遠隔で起爆させて爆発を起こす。水素ガスの可燃性により炎も大きくなるはずである。そして、爆発に敵軍の注意が向いている隙に滑走路の反対側のエリアから総員で攻め込る。アダムはアドバンテージアンサーも利用しつつザウラーと共におそらくまだ戦闘態勢が整っていない敵を攻撃して侵攻し、空港の制圧を目指す
「ガイアス大公国の皆様の兵もお貸しいただければこの作戦は上手く行くと思います。どうでしょうか?」と立案した作戦を発表する
●空港攻略作戦案(アダム・レイン提出)
「僕は空港を抑える作戦を考えました」
アダム・レイン(ダイナソーライダー・f30865)は自分が提出した作戦案の概要をそう説明する。
「ふむ。他の目標以上に空港が重要と考えたわけか。その理由をお聞かせいただこうか」
「僕は航空戦力が厄介だと思いますので……高度制限があるとはいえ、陸戦主体になりがちなキャバリア戦では航空戦力による上空からの攻撃はそれなり以上の脅威になると判断しました」
早速の指摘にも淀みなく答える様子に、居並ぶ各国軍の高官は頷き、続きを促した。
「作戦はまず、空港に水素ガスを詰めた無人の飛行船を着陸させます。敵が警戒して集まってきたら内部に仕込んだ爆弾を遠隔で起爆させて爆発を起こすのです」
水素は可燃性物質であるから、当然爆発の規模は大きくなる。敵軍がこの爆発に気を取られている隙に本隊が奇襲を仕掛ける、という流れになる。
「僕はザウラーと共に先陣を切り、戦闘態勢が整っていない敵を撃破します。後続の本隊の制圧も楽になるでしょう」
「なるほど……それで、この作戦はどの部隊が適任と君は考えている?」
「ガイアス大公国の皆様であればこの作戦は上手くいくかと考えています。どうでしょうか」
ガイアス大公国の騎士と配下は高い不正規戦能力を誇る。それを見込んでの起用だった。
「なるほど、承知した。ただし、他の作戦案との兼ね合いもある。必ずしも希望が通るとは限らないことは予め承知していただきたい。もちろん、提出された作戦案は最大限尊重することは約束しよう」
水を向けられたガイアス大公国の筆頭騎士が告げると、アダムは頷く。ひとまずの課題としては、無人の飛行船の調達だったが、これはウィルバー連合王国から廃棄前の飛行船が用意できることを伝えたため、これを多国籍軍側で徴発し作戦決行の際に使用することとした。
こうしてアダムが提出した空港攻略作戦案は、ひとまず前向きな検討が行われることとなったのである。
大成功
🔵🔵🔵
ジェイ・ランス
【SPD】※アドリブ、連携歓迎
■作戦
いやー、久し振りのアークライト、なんだか懐かしいねえ。
さて、作戦のプレゼンだけど……オレはガイアス大公国のゲリラ戦術に着目してる。
ま、横合いからの奇襲だ。オレが"事象観測術式"で【世界知識】から【情報収集】して、敵部隊に【ハッキング】、【ジャミング】をしかける。【地形の利用】を忘れるなよ?
で、折り合いを見て、敵のレーダー施設に横からズドーンだ!
■行動
【ワンダレイ】の有志と動く予定。
プレゼン前からUCを発動、"時空制御術式"を併用してUCの回転を早くし、【時間稼ぎ】しつつ作戦説明。うまく【言いくるめ】ます。
オレの行動に疑問持ったなら、これも猟兵の力ってやつよ。
フレスベルク・メリアグレース
アドリブ絡み連携歓迎
作戦決定後は【ワンダレイ】の有志と動く予定
今回、UCで聖教皇国から転移させたわたくし直属の聖騎士達を半数は共和国の補給部隊に
残りの騎士達はわたくしが同行する大公国のサイキックキャバリア部隊に同列させます
聖教皇国の指揮官としての指示としては
・共和国側は少しでもジャイアントキャバリア部隊が長期戦を挑めるようエネルギー供給型の帰天の適性が在る騎士を派遣
・大公国側は魔術や聖蹟の適正に長けた騎士達と隠密や工作に長けた騎士を派遣し、レーダー拠点の制圧を補佐します
そして、わたくしはヴォーパルソード・ブルースカイを用いてレーダー施設の奇襲に自ら参加し、騎士達の士気を高めます
バルタン・ノーヴェ
POW アドリブ連携歓迎
【ワンダレイ】の勇士であります! エブリワンと協調しマース!
作戦立案でありますが、複雑な戦術・戦略の指揮統率は不得手なのデース。
前線で戦う兵卒タイプでありますからな、バルタン。
なのでワタシが提案できるのは、ワタシが一番槍となることデース!
スコールの機動力とワタシの戦闘能力を遺憾なく発揮して、敵陣に真っ先に突っ込むでありますよー!
先駆け、先鋒、突破役。あるいは囮や陽動という表記でもOKデスネー。
現場判断は柔軟に、同道する部隊や各指揮官方の命令には従順に。
思う存分、この身を突出したポーン(駒)として扱ってくだサーイ!
ヴィリー・フランツ
【ワンダレイ】
※軍人言葉 です・ます口調
手段:身嗜みを整え入室したら足を揃え掌を見せるフランス式敬礼、官姓名を名乗る。
ウィルバー連合王国・国際空港を攻略、その後必要に応じて部隊を抽出し、総司令部攻略に参加。理由:大所帯の為、一緒に進軍すると市街地で身動きが取れなくなる可能性から。
オデュッセイア共和国・補給の観点から連合王国との共同、制圧後は任意で進撃
ガイアス大公国・レーダーサイトを強襲、最悪制圧出来ずとも、破壊出来れば成功
アークライト・真っ直ぐ総司令部に向けて前進、防衛線が突破出来ずとも攻撃する事で他戦線の増援も防ぎ、その後制圧に成功した部隊が側面にから攻撃を仕掛ける事で防衛線の突破を狙う
リーゼロッテ・ローデンヴァルト
※アドリブ絡み連携歓迎
※『リリー先生』等の別称を好む
※キャバリア降機中
作戦決定後は【ワンダレイ】の有志と動く予定
とりあえず今は作戦のプレゼン…交渉の一環って事で
【ナイスジョーク・ブラックテイル】を仕込んでおくよ
で、アタシは軍師役そこまで得意じゃないけど
この布陣でAI機多数…ゴリ押し役以外も必要かね
コレなら、攻め落とす為の下拵えはこんな流れ?
・まず『目』を潰す
・次にトップアタック封じ
・その上で司令系統を掻き乱す
勿論律儀に一個ずつクリアしてる余裕はないから、
あくまで優先順位…作戦は同時で展開していく事になるね
ちなみに『目』…レーダーの破壊工作には身内の情報生命体を貸すよ
彼女、破壊工作も得意だしね♪
●基本戦略構想(ワンダレイ有志提出)
「いやー、久し振りのアークライト、なんだか懐かしいねえ」
首都アルタイルシティにやってきたジェイ・ランス(電脳の黒獅子・f24255)は、見覚えのある街並みにどことなく安心感を覚えていた。現在戦時下にあるとはいえ、アークライト自治領国内は平和そのものであり、雑踏を行き交うホワイトカラーの労働者とその背後にそびえ立つ高層ビルの数々は、ともすればUDCアースやヒーローズアースの都会の光景と見まごうほどだ。
「身なりはこれで問題ねぇかな、お偉方に会う以上身だしなみは整えとかねぇと」
「あ、ちょっとネクタイ曲がってるかも。……これでよし。アタシの方は?」
「ん、だいたい大丈夫だろ。しっかし今回は資料を簡潔にまとめるのが大変だったなこりゃ」
ヴィリー・フランツ(スペースノイドの傭兵・f27848)とリーゼロッテ・ローデンヴァルト(リリー先生って呼んでよ・f30386)の2人はお互いの身だしなみをチェックしながら、持ってきた資料の最終確認を行っていた。
「今日は一人ずつプレゼンするんデスネー」
「ええ、先方に皆さんの分のアポイントメントを私の方で取ってあります。そろそろ時間ですね、行きましょうか」
バルタン・ノーヴェ(雇われバトルサイボーグメイド・f30809)とフレスベルク・メリアグレース(メリアグレース第十六代教皇にして神子代理・f32263)が皆を促すと、5人の猟兵は多国籍軍の司令部がある合同庁舎ビルへと向かうのだった。
彼らは世界を渡る飛空戦艦「ワンダレイ」の乗員である。今回の首都攻略戦に当たってはワンダレイの有志が集まり、合同で作戦に参加する運びとなったのであった。一人ひとりが実力者揃いのワンダレイメンバーの参加により、首都攻略戦の成功率は大きく向上したと言えるだろう。
◆◆◆
「ふむ……チーム・ワンダレイは作戦参加にあたって行動を共にするわけか」
「その通り。実際の作戦の流れにもよるけど、ひとまずここに書いてある5人が連動して作戦を実行すると思ってくれればいいよ」
プレゼンのトップバッターはジェイだ。アークライトにおける戦いに頻繁に参加している彼は、上層部の覚えもめでたい。他国の長官も彼と愛機「レーヴェンツァーン」の活躍は耳にしており、自然と彼には並々ならぬ注目が集まっていた。
「んじゃ早速本題に入ろうか。オレはガイアス大公国のゲリラ戦術に着目してる。ま、横合いからの奇襲だ」
「ほう、我々は猟兵諸君からかなり期待されているようだな。騎士冥利に尽きるというものだ」
ガイアス大公国の筆頭騎士はジェイの言葉に相好を崩す。
「オレが考えてるのはレーダー施設の攻略だな。オレもこっちに帯同する予定。流れはシンプルだ。レーヴェンツァーンで情報収集して、敵部隊にハッキング、ジャミングを仕掛けておく。その隙に横からズドン、って寸法だ。ガイアス大公国の皆には、地形を活かして奇襲をお願いしたいね」
「ふむ、であるならば地形利用を重視した戦術を組むか。しかし地の利ということであれば、敵方が一枚上手のように思えるが……」
「現地の地図を見てくれ。一見すると守りやすく攻めにくい地形だが、ここが微妙に谷になってて隠れやすいんだ。これを上手いこと活かせば……」
驚くべきことに、ジェイは質問に対して即座に回答を用意して淀みなく説明を進めていた。"時空制御術式"とユーベルコードを利用して思考時間を圧縮することで、質問内容の検討と回答に要する時間を短縮していたのだ。加えて、ジェイの生来の人当たりの良さと話術は、居並ぶ軍高官を納得させるに十分であった。
◆◆◆
「メリアグレース聖教皇国は、今回の対エルディスタン戦争においてアンサズ地方多国籍軍側の全面支持を表明します」
「遠き地の戦乱にわざわざお力添えを頂けるとは……ありがたい限りです」
2番手はフレスベルク。彼女はアンサズ地方から遠く離れたメリアグレース聖教皇国の国家元首であり、今回の作戦にはメリアグレースの国軍に相当する聖騎士団を帯同させる意思を固めていた。
「聖騎士団のうち半数はオデュッセイア共和国の特機部隊に帯同させます。補給部隊の護衛が必要でしょう。もう半数は私と共にレーダー施設の攻略を。ジェイさんのご提案内容にもあったかと思いますが、ガイアス大公国の皆様と行動を共にしようかと」
「補給線の維持は課題だったのです。護衛の戦力を割いて頂けるとはありがたい」
「実はそれだけではありません」
なんと、聖騎士団の中にはエネルギー補給能力を備えたサイキックキャバリアを操るものも少なくないのだという。彼らをオデュッセイア共和国の特機部隊の援護に優先的に回す、というのがフレスベルクの考えであった。
「ちなみに他の戦力についてもお聞かせいただきたい」
「私と行動を共にさせるのは魔術や聖蹟の適正に長けた者や隠密や工作に長けた者です。彼らであれば、レーダー施設の奇襲の助けとなるでしょう」
フレスベルク自身はレーダー施設の奇襲に携わる騎士たちを自ら率い、士気向上に務めるとした。彼女が共にあれば、作戦に参加する部隊も士気旺盛な状態で任務にあたることができるだろう。
◆◆◆
「ワンダレイ所属猟兵、ヴィリー・フランツ、入ります」
足を揃え掌を見せるフランス式敬礼を取ると、ヴィリーは居並ぶ各国の高官を見回す。その場にいた高官も返礼する。
「楽にしたまえ、フランツ君。君にはかねてより我が国の力になってもらっている。この戦いが終われば君を含めた何名かの猟兵にはアークライト名誉勲章が授与されるだろう」
「光栄であります」
この国においてはそれだけの働きをヴィリーは重ねてきていたのだ。報酬もかなりの額が支払われており、今回の戦いにおいても間違いなく稼ぎ頭の傭兵として重用されることは間違いない。
「私からは今回の作戦における各国の動きについて、案を纏めました。検討の際の参考になればと」
「良かろう、説明を頼む」
アークライト国防軍長官に促され、ヴィリーは説明を始める。
「まず、国際空港の攻略はウィルバー連合王国の勢力が望ましいと考えます。補給の観点から、オデュッセイア共和国の特機部隊もここに加わることになるでしょう。空港攻略後はウィルバー連合王国の勢力から必要に応じて部隊を抽出し、総司令部攻略に参加する形が望ましいかと」
その根拠は、ウィルバー連合王国が大所帯であるためである。全軍を動かす場合、空港と総司令部の間に位置する市街地で身動きが取れなくなる可能性があるのだ。
「特機部隊も補給を受け次第、随時総司令部攻略に回したほうが良いかね」
「そこは現場判断で動くべしと考えております」
レーダー施設は先の2名の説明の通り、ガイアス大公国の騎士たちとその配下に担当させる。最悪制圧は出来ずとも、破壊できれば上々とのことである。
「もとより、今回の目標は首都そのものの奪還であり、レーダーサイトは彼らの警戒網の要です。占領、破壊のどちらをとっても同じでしょう」
「戦後のことを考えれば破壊は二次手段と考えた方が良いか」
レーダー施設に関してはすでに他の猟兵からも説明があったため、ここは簡潔に済ませて、総司令部攻略の話題に移る。
「総司令部攻略は、アークライト勢力が相応しいでしょう。戦闘経験の豊富さ、練度の高さ、機体性能から、防衛線の突破に至らずとも他戦線の増援を防ぐ程には善戦すると考えております。先に述べたウィルバー連合王国、オデュッセイア共和国の勢力は側面攻撃にて防衛戦突破を図りやすくなるでしょう」
「我々は正面決戦、及び陽動か。なるほど、高い評価を頂けたようで何よりだ」
ヴィリーはアークライトの高官の言葉に、不敵な笑みを口元に浮かべた。
「何度も共闘した経験から、間違いはないでしょう」
◆◆◆
「一番槍はこのバルタンにおまかせくだサーイ!」
4番手として説明を行うバルタンは、戦術・戦略指揮や作戦立案は不得手ということもあり、自らの戦術的有用性に関するアピールを行う。
「確か、君の機体であるスコールはエルダーフェンリルの改修機だったな」
「Yes! 機動力とワタシの戦闘能力を遺憾なく発揮して、敵陣に真っ先に突っ込むでありますよー!」
先駆け、先鋒、突破役。あるいは囮や陽動に適任である、というのがセールスポイントであった。柔軟な判断を行いつつ、作戦の基本骨子には忠実に従う、理想的な遊撃戦力であると言える。
「ふむ、どうなるかはわからんが、ストライクフェンリルを運用する海兵隊と行動を共にするのが最適だろう。あの機体もエルダーフェンリルが原型機だ。作戦行動の際はスムーズに進むだろうな」
「確かに、基本が同じであれば現場での連携も取りやすいでありますな。思う存分、突出したポーンとして使っていただければありがたいデース!」
バルタンの連携先については、作戦決定後に改めて希望を聞くこととして、ひとまず彼女の方針は各国司令部共に了解を得たのであった。
◆◆◆
「大まかな流れをまとめますね」
最後に、リーゼロッテがここまで説明された内容をまとめつつ、作戦の時系列を説明する。
「最初に攻略を開始するのはレーダー施設。ここの目を潰して、次に空港の攻略を開始。航空戦力を釘付けにして、トップアタックを封じましょう。それから、司令部の攻略を開始すれば、指揮系統は大いに乱れるでしょうね」
「ふむ……各拠点の攻略を時間差で行うべきか」
「少なくとも他より先んじてレーダー施設を攻略するのが良いでしょう。もちろん、律儀に一個ずつクリアしてる余裕はないから、ほとんど同時に作戦を展開していく事になるでしょうけど」
あくまで、攻略の優先順位となることをリーゼロッテは強調する。
「了解した。攻め落とす為の下拵えとしては十分だろう」
「レーダー施設の攻略にはアタシの身内の情報生命体がいるから、それを貸しましょう。彼女、破壊工作も得意だしね♪」
リーゼロッテはいたずらっぽくウィンクする。
ともあれ、攻撃の優先度や時間差攻撃に関しては多国籍軍司令部の面々とも見解が一致したのか、然程指摘は行われなかった。こうして、作戦の基本骨子についての確認はつつがなく終わったのである。
◆◆◆
かくして、ワンダレイの面々が提出した作戦案はひとまず受理された。他の猟兵との作戦案のすり合わせも行いながら、最終的な作戦が決定されることになる。今は作戦の正式な発表があるまで、ただ待つのみだ。
大成功
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メンカル・プルモーサ
…全体の作戦考えるのはなー…戦術思考が精々なんだよなー…
…飛行船はどちらかと言えば輸送用だろうし…空港が輸送の要かな?
…ここを制圧すれば物資面で有利になりそうだね…攻め込む前に内部から工作を提案しようか…
…その手の活動が得意な人いる?出来れば1PT…3.4人ぐらい…
…今は軍事利用してても元々が国際空港なら軍事施設ほどセキュリティを強化出来るわけじゃ無いだろうから…
…相手側の軍服なり制服なりを人数分手に入れて【想い交わる幻硬貨】を使えば空港内を咎められずに移動・調査できる…
…あとは調査結果を元にセキュリティを突き崩して工作開始をする…外からの連携すれば制圧が楽になる…という案だけどどうだろう…
●空港攻略作戦案(メンカル・プルモーサ提出)
「全体の作戦考えるのはなー……戦術思考が程々なんだよなぁ……」
すでに何名かの戦術案が出揃っているのを見ながら、メンカル・プルモーサ(トリニティ・ウィッチ・f08301)はどうするかを思案する。
「この中だと空港かな……ここは具体的な戦術が重要になりそうだしね……」
メンカルは短時間で戦術案をまとめた資料を作成、司令部への提案に向かう。言葉とは裏腹に、メンカルの表情はどことなく自信ありげな空気が漂うものであった。
◆◆◆
「なるほど、空港は特に戦術を検討すべし、か」
「空港が輸送の要なのは疑いようがないしね……ここを制圧すれば物資面で有利になりそうだと思った……」
多国籍軍司令部の面々はメンカルの提出した戦術案を見てその緻密さに唸る。エルディスタン側の人員を装って内部に潜入し、空港内のセキュリティ状況を調査。然る後にセキュリティを無力化し、外部からの攻撃に連動して破壊工作を仕掛けるというものだ。
「エルディスタン側の制服であれば、エルディスタン亡命政府が用意できるな。後は潜入に必要な人員か……どれくらいの人数が要るかね」
「出来れば1PT……3、4人ぐらいかな……」
ウィルバー連合王国の陸軍司令はその答えに首を傾げた。
「少なすぎでは無いかね? 空港は広大だ、もう少し人員が欲しいところだと思うが」
これに異を唱えるのはガイアス大公国の筆頭騎士だ。
「否、潜入と調査が主目的であることを考えればこれぐらいが妥当だろう。メンカル殿、貴公が想定するセキュリティの無力化は主にソフト面……システムや人員の無力化に相違ないか?」
「そうだね……まぁ必要とあらば爆弾を持ち込んで爆破工作も考えるけど……むしろ外からの攻撃をスムーズに進める面でも内部からソフト面の突き崩しが有効だろうね……それにできれば戦後の利用も考えたいし……」
「あまり多くても目立つ、さらには破壊ではなく確保が目的であればこの人数が妥当ということか……承知した」
ウィルバー連合王国の陸軍司令は2人の説明を受けて頷くことで納得の意を示す。
「アークライト側からはジャンガリアン隊の人員を割くことが可能だ。この手の潜入工作に手慣れた者を寄越そう。亡命政府にもエルディスタン軍服や制式装備の提供ができるかどうか打診をしておく」
「感謝するよ……」
メンカルは頭を下げる。
プレゼンを終え、メンカルは会議室を退出すると、合同庁舎の廊下を歩きながら一人呟いた。
「さぁて……この攻略作戦で、鬼が出るか蛇が出るか……」
大成功
🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『オブシディアンMk4』
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POW : ホークナパーム
【油脂焼夷弾】が命中した対象を燃やす。放たれた【高温の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD : ピアシングショット
【スコープ照準】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【RSキャバリアライフル】で攻撃する。
WIZ : マイクロミサイルポッド
レベルm半径内の敵全てを、幾何学模様を描き複雑に飛翔する、レベル×10本の【誘導ミサイル】で包囲攻撃する。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●多国籍軍司令部からの通達
発・アンサズ地方多国籍軍司令部
宛・猟兵各位
来たるエリングラード攻略作戦の詳細について告知する。
第一段階:エリングラード国際空港内部調査
事前に用意した秘匿ルートを通じてエリングラード国際空港へアークライト国防軍ジャンガリアン隊の4名が潜入。制服・制式装備を着用の上、エルディスタン軍閥政府軍の人員を装いセキュリティ状況の調査を行う。また、第三段階時の攻撃開始時における下準備を開始。
第二段階:レーダーサイト攻撃開始
エリングラード近郊のレーダーサイトを攻撃。ガイアス大公国所属騎士10名、及び配下計160名(うちキャバリアパイロット40名)がレーダーサイトへの送電線を切断。予備電源に切り替わるまでの間にサイキックキャバリアによる電波妨害を実施。レーダーサイトへの攻撃を加えつつ、空港・敵司令部攻略部隊を首都へ進軍させる。
第三段階:空港攻撃開始
ウィルバー連合王国陸軍師団、オデュッセイア共和国軍特機部隊、アークライト国防軍タスクフォースキャバリア部隊(ワートホグ隊・アークトゥルス隊)を待機させる。ジャンガリアン隊本隊はレーダーサイトの無力化を確認後、水素ガスを搭載した無人飛行船を遠隔操縦で空港滑走路に着陸させ、調査のために敵キャバリアが接近したところを爆破。爆破を合図に、各部隊は一斉に奇襲攻撃を開始。空港内に展開する敵部隊の無力化を行う。空港内部に潜入した部隊は適宜妨害工作を行い、空港の確保に務められたし。
第四段階:エルディスタン軍総司令部攻撃開始
空港攻撃と同時に、敵司令部への攻撃を開始する。アークライト国防軍海兵隊及び機械化歩兵大隊が担当。空港攻略を終えたオデュッセイア共和国軍特機部隊、タスクフォースキャバリア部隊、ウィルバー連合王国補給部隊は敵司令部の攻略に合流すること。敵司令部には「ブレイジング・バジリスク」のオブリビオンマシン仕様有人機が確認されている。有人オブリビオンマシンへの対応方法は各部隊に配布した「O事案マニュアル」に基づいて行われる。
なお、猟兵各位においては、各作戦に対する援護、補助を担当していただきたい。どの作戦へ参加するかは猟兵各位に一任する。作戦中の戦地移動に関しても自由に行っていただきたい。ただし、有人オブリビオンマシンへの対処のため、最終的には総司令部へ向かっていただきたい。
以上
●作戦決行
エリングラード郊外、レーダーサイト付近にガイアス大公国の騎士たちが集合していた。
「猟兵たちの期待に応えるためにも、この作戦は必ず成功させてみせようぞ。送電線の切断準備を開始せよ!」
筆頭騎士の下命により、騎士の従者たちの一部が送電線の鉄塔に取り付く。プラスチック爆弾を取り出すと、鉄塔の基盤部に次々と設置を始めていった。
一方、エリングラード国際空港に潜入する準備を済ませたジャンガリアン隊の斥候達は、エルディスタン軍の軍服と制式装備を身に着けていた。
「どうだ、アンディ。立派なエルディスタン軍人に見えるか」
「完璧だ。敵地で見かけたら撃っちまいそうなくらいにはそっくりだぜ」
「トランスポンダを起動しておくから、あっちで見かけても撃たないでくれよ」
「どうせ合流する時に着替えるんだ、大丈夫だろうよ」
緊張をほぐすために会話を交わしているが、その表情は硬い。これから向かうのは敵地、しかもしばらくは敵中に孤立したも同然の状態なのである。だからこそ、細心の注意を払う必要があるのだ。
アークライト自治領、ウィルバー連合王国、ガイアス大公国、オデュッセイア共和国、それぞれの国家を背負った軍人たちが、固唾を飲んで作戦開始時刻を待ち構える。目的はただひとつ、このエリングラードを軍閥政府から解放し、アンサズ地方に平穏を取り戻すことだった。
※MSよりお知らせ
第1章で提出された作戦案をもとに、第2章における作戦が決定されました。猟兵達は攻略作戦の各段階のどれかを選択して参加することになります。なお、作戦は順序を追って開始されますが、時系列は重複することに注意してください。また、第2章が成功した場合、空港・レーダーサイトは制圧が完了し、その場に残っていた猟兵達は敵司令部に駐屯する有人オブリビオンマシンへの対処のために全員が司令部へと移動を行わなければなりません。第3章では猟兵全員が敵司令部に集まったところでスタートします。これを前提にプレイングを組み立ててください。
また、第2章からの参加も大歓迎です。よろしくお願いいたします。
メンカル・プルモーサ
●第1段階に参加
【想い交わる幻硬貨】と……(制服に着替えながら同行する隊員に)これをつけておけば…私達は周囲に同僚とかに見られるよ…
…ただ、この状態で堂々と破壊工作すると咎められるよ…同僚が変なことしたら止めるのと一緒…バレなければ良いんだけどね…
…まあ、配置やセキュリティに対する調査が主になるかな…下準備の方法や調査箇所を絞るのはそちらの方が詳しいと思うから意見あったらお願い…
…鍵に対してはハッキングと封印解除術式【ルーナル】、遅発連動術式【クロノス】を組み合わせて解除キーを作ってしまおう…
…第三段階に突入したら現影投射術式【ファンタスマゴリア】で侵入者の幻影を出して攪乱、要所を押さえよう…
エメラ・アーヴェスピア
さすがにここまで大きな作戦を考えるのは専門外だから様子を見させてもらったわ
さて、決まった作戦を見た感じ、私のやる事は決まったわね
いつも通り作戦全体でオペレートを担当…なのだけど、さすがにそれでは大雑把すぎるわよね
と言う訳で主に第一段階に力を入れさせてもらうわ
潜入する4人と…残りは戦場の各位にUCのドローンを配置
これを利用してサポートさせてもらうわ
通信に関しては私の工房…つまり異空間を経由しているから、様々な意味で問題は無いわよ
先行させて【偵察】させるも良し、機械につないでもらえば私が【ハッキング】や【情報収集】も可能
私にとってはいつも通り…さぁ、猟兵の仕事を始めましょう?
※アドリブ・絡み歓迎
●第一段階:国際空港への潜入
メンカルは当初の予定通り、ジャンガリアン隊の斥候4名と共に空港に潜入する。
「あぁ、皆ちょっといいかな……潜入にあたってこれを着けていってほしいんだ……」
エルディスタン軍人の格好に変装している斥候達にメンカルは声をかけると、彼らに1枚ずつメダルを配る。そのメダルには妖怪「ぬらりひょん」が描かれていた。
「ん、なんだこれ」
「ちょっとしたお守りだよ……これをつけておけば……私達は周囲に同僚とかに見られるよ……」
「こいつを着けておくだけでそんな偽装効果があるのか……?」
斥候達は疑わしそうにぬらりひょんのメダルを眺める。
「まぁ騙されたと思って着けておくと良いよ……ただ、この状態で堂々と破壊工作すると咎められるよ……」
「偽装効果があるのに? ……あぁそうか、見えなくするわけじゃなくてあくまで向こうの仲間に見られるからってことか。確かに同僚が妙な事してたら止めるわな」
「バレなければ良いんだけどね……」
言われるままにぬらりひょんのメダルを身に着けた斥候は肩をすくめてみせた。
「ま、今回は調査が主だからな。ひとまず俺達が調査すべきポイントは管制塔と貨物の搬入・搬出口、それと格納庫だな。民間区域は閉鎖されているから、民間人の立ち入りは無いはずだが……一応、非武装の者がいたら第三段階が始まった時に避難誘導させる必要がある」
「了解だよ……下準備に関しては?」
「管制塔にこいつを置いておく」
斥候が見せたのは小型のフラッシュメモリだ。
「こいつの中身はウイルスプログラムだ。管制塔のコンピュータにこいつを接続してウイルスを仕込む。詳しい説明は……っと、その張本人から連絡だ」
次の瞬間、蒸気ドローンが飛来する。エメラ・アーヴェスピア(歩く魔導蒸気兵器庫・f03904)が放ったものだ。
「聞こえるかしら。私の方で皆をサポートさせてもらうわね」
「エメラか……作戦案提出の時はいなかったね」
「さすがにここまで大きな作戦を考えるのは専門外だから様子を見させてもらったわ」
エメラはドローンを使って潜入の補助を行うとのことだった。先行して偵察を行いつつ、ハッキングによる情報収集を担当。また、直接潜入する5人のバックアップも行う。
「通信に関しては私の工房……つまり異空間を経由しているから、様々な意味で問題は無いわよ」
「傍受の心配もなし、か……それなら安心だ」
エメラのサポートを受けて、5人は空港内部に潜入した。
◆◆◆
一通り空港内部での偵察を終えると、成果報告のためにメンカルと斥候達がロビーで合流する。探索はスムーズに行われ、メンカルがハッキングと封印解除術式や遅発連動術式で作った即席の解除キーや、エメラのドローンによる解錠で入れないところは無かったと言っていい。また、メダルの効力で一切怪しまれること無く動き回れたのは大きかったと言えるだろう。
「どんなもんだった?」
「やっぱり民間人は完全にシャットアウトされてたな。何人か向こうの兵士と雑談する機会があったが、多国籍軍が攻勢に出ることは感づいていた。そのためにこの空港の民間利用を停止したんだろう。いつ、どれだけの戦力で攻めてくるかまでの細かいところまでは掴んでいないようだったが」
「非武装の奴は結構いたけどな。この空港に元々勤めていた職員だな……」
「彼らはなんとかして逃してあげたいね……」
非武装人員の避難をどうするべきか、と思案しているところでエメラから通信が入る。
「それなら安心していいわよ。別の猟兵から連絡があったの。空港の地下パーキングエリアから脱出させる手はずになっているわ」
「そういうことか。それならこちらで脱出のサポートをしよう」
「まだ向こうからはエルディスタン軍人に見られているからな。怪しまれることはないだろう」
管制塔に詰めている人員も含め、武装している兵士もそれなりにいるが、主たる防衛は無人のキャバリア部隊に任されているようだ。格納庫を確認した斥候の一人が、かなりの数の無人キャバリアが配備されていることを確認していた。
「こっちもそれなりに派手な戦闘になりそうね」
エメラはそう言うと、他の戦場のオペレーションの準備を始める。一方メンカルは、現影投射術式「ファンタスマゴリア」を利用した敵兵を混乱させるためのデコイの準備に取り掛かるのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
シル・ウィンディア
★第二段階
ついに作戦開始だね
機体の状態も了解。わたしもばっちりっ!
それじゃ、行くよっ!!
カイアス大公国の電波妨害とともに、高度に気を付け、推力移動全開で空中機動を行って、敷地内に突入
機動力で攪乱していくよっ!
ランチャーは最初から連射モード
ホーミングビームとランチャーで弾幕を張りつつ、回避した敵には、ツインキャノンの範囲攻撃で追撃だね
敵攻撃は、空中戦でのバレルロールや残像での攪乱回避
敵機の動きを見切り、瞬間思考力で回避・オーラ防御を選択
敵がUCを使う素振りを見せたら
高速詠唱で《指定UC》を使用して、一気に近接間合いに
後は、セイバーで切断していくよ
切り抜け後は司令部へ急ぐね
※コックピットは避けます
●攻撃開始
一方、エリングラード近郊のレーダーサイトでは。
「ついに作戦開始だね。機体の状態も了解。わたしもばっちりっ!」
ブルー・リーゼに乗り込んだシルは、作戦開始の合図を待つ。間もなく、鉄塔が轟音と共に爆破されてレーダーサイトの送電が止まったことを確認した。
「シル・ウィンディア、聞こえるか。我々が電波妨害を行う。卿には前線の押し上げを頼みたい」
「任せて!」
ガイアス大公国の騎士の一人から連絡を受けるやいなや、シルはブルー・リーゼを駆り前線に向かって飛び出していく。突然の襲撃にオブシディアンMk4で構成された無人キャバリア部隊は即応するが、電波妨害によってブルー・リーゼの正確な位置を捉えることができなかった。加えて、ブルー・リーゼの高い機動力を活かした空中マニューバに翻弄されてしまう。
「そこっ!」
残像を残してバレルロールしながら敵の射撃を次々掻い潜ると、ブルー・リーゼのビームランチャーとホーミングビームが火を吹く。光条に貫かれたオブシディアンは、ある機体は脚部を吹き飛ばされてその場に転がり、別の機体は腕を破壊されて攻撃手段を失い立ち尽くしてしまう。
「っ、ロックされた! それならっ!」
敵がキャバリアライフルによる狙撃を試みれば、ロックオン警報がブルー・リーゼのコックピット内に鳴り響く。それを受けて、シルは自分をロックオンした敵に逆に接近すると、手にしたビームセイバー「エトワール」を抜刀し横薙ぎに振るう。ビームセイバーはその高い出力によって、オブシディアンの装甲をバターのように切り裂いてしまった。
ブルー・リーゼが飛び込んだことで、敵の防衛戦力は混乱の只中にある。そこへ殺到を始めるのはガイアス大公国の騎士たちが駆るワンオフのサイキックキャバリアと、従者たちのパラディオスだ。
「我々もブルー・リーゼに続くぞ! パラディオス隊、構えよ!」
筆頭騎士が搭乗する漆黒のサイキックキャバリア「シュバルツフランメ」は手にした両手剣に炎を纏わせると、天に掲げる。パラディオスの突撃に合わせて次々と炎の塊がオブシディアンに向かって飛び、熱暴走を起こしたオブシディアンが次々と動きを止めていく。
レーダーサイトは、シルとガイアス大公国の軍勢による猛攻によってたちまち機能不全に陥っていく。その隙を突いて、続々と多国籍軍の本隊が首都に向けて進軍を開始し始めた。
大成功
🔵🔵🔵
ノエル・カンナビス
(作戦計画を読み読み)
……。
空港へ行きましょう。
味方の攻撃開始直後にタワーへ通信を入れ、
空港利用者および職員の避難を勧告します。
ターミナルとパーキングを繋ぐエリアへの接近路に陣取り、
敵味方双方の往来を封殺します。友軍は駐車場来んな。
エイストラには索敵・照準用に止まらないセンサー群があり、
人の往来もかなり把握できますし、兵器転用可能な出力の
外部スピーカーも持っています。
空港利用者にはパーキングエリア経由で避難誘導します。
外部から駆け付ける敵も人波に妨害されて一石二鳥。
付近の敵機は、弾薬が誘爆しないよう操縦席をライフルで
ぶち抜きます。遠ければ鎧無視攻撃/キャノン。
スコアも稼がねば商売になりません。
●避難経路の死守
空港への本格的な攻撃が始まった頃、ノエル・カンナビス(キャバリア傭兵・f33081)はジャンガリアン隊の斥候達が誘導した非武装の職員たちを地下駐車場へと退避させていく。民間人が残っていれば彼らも救出するつもりでいたが、どうやら民間人は軍閥政府によって空港の利用そのものができないでいたようだ。
「ここの死守は任せていいんだな?」
「えぇ、パーキングエリアの中は戦場にさせません。ここの往来は私が封鎖します」
斥候が通信越しに確認を寄越すと、ノエルは頷いて職員を引き連れた斥候達を通していく。
すでに他の猟兵による撹乱と、管制塔の通信妨害が始まっている。ノエルはターミナルと地下駐車場を結ぶ連絡路に自らが操るキャバリア「エイストラ」を陣取らせて、外部スピーカー越しに職員たちに声をかける。
「急いでください。ここも間もなく戦場になります」
「すまない、助かった! 軍にこの空港が接収されて以来、身動きが取れなかったんだ……!」
転属したばかりの人員を装った斥候が事情を聞いたところ、この空港は軍閥が実験を握って以来、軍閥派の兵士たちが送り込まれ、軍事飛行場としての利用を行うようになったという。多国籍軍の本土攻撃が始まってからは、民間利用は完全に行われなくなり、空港の運用に関わる最低限の人員が職員として働かされ、他の職員は解雇されてしまったのだという。
「この国はすっかりおかしくなっちまった……軍がここまでデカい顔をすることなんて今まで無かったんだ」
職員は悲しげな表情をしながら語る。斥候たちに促されて、空港職員達は地下駐車場を通って空港から離れていくのだった。
「やはり政府中枢にオブリビオンマシンの思考汚染が食い込んでいる……そう考えるべきでしょうかね」
そんな事をつぶやいていると、こちらを把握した無人のオブシディアンMk4が数機、武器をこちらに向けて構えるのが見えた。
「ま、ひとまずは仕事をしましょうか。スコアも稼がねば商売になりませんし」
弾薬が誘爆しないように、操縦ブロック目掛けてライフルを撃つノエル。無人機である以上、コクピットを撃つことに躊躇いはない。ライフルの射程外にいる敵に対してはキャノンによる砲撃で確実に仕留めていく。
「どうやら外に抜けましたか」
エイストラに搭載されたレーダーからの情報を見れば、斥候と職員は無事に空港の外へと逃げ出すことが出来たようだ。後は友軍が保護してくれるだろう。しかし、引き続きここにいたほうが良さそうだとノエルは思考する。空港外部に敵が流出しては戦線をいたずらに拡大しかねないし、外部からの援護も防がなければならない。
狙撃してきたオブシディアンの攻撃を踊るように回避し、反撃で容赦なくコックピットブロックを撃ち抜きながら、ノエルは戦場の状況を注視し続けるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
アダム・レイン
【POW】
まずは水素ガス入りの飛行船が爆発するまで待つ。爆発したらそれを合図に滑走路の反対側の場所からザウラーで先陣を切る
「意外と爆発が大きくて一瞬腰が引けたけど、この好機を逃すわけにはいかない…!」
ブーメランアックスを【投擲】したり、【レーザー射撃】で混乱している敵機を狙い撃つ
敵がホークナパームを放ってきたら滑走路に移動し、敵を接近してくるように挑発
「この場に焼夷弾を投げても無駄だ。一度燃えた焼け跡に火は立たない事はわかるだろ?なら、接近戦しかないんじゃないか?」
敵が近づいてきたら密集している場所目掛けてEx.roarを発射。破壊光線で薙ぎ払う
※アドリブ&連携OK
●無人飛行船爆破
ノエルが戦闘を開始する少し前に遡る。
アダムは事前の作戦に従い、無人飛行船の着陸を待っていた。
「こちらジャンガリアン2-1、現在無人飛行船は遠隔操縦で空港に進行中。レーダー偽装は完璧だ。向こうからはエルディスタン側の飛行船に見えるようになっている」
「了解、手はず通りによろしく」
レーダーサイトはすでに攻撃が開始されているため、今は管制塔だけがこの無人飛行船の存在を把握している状態だ。
「あれ、水素ガス積んでるんだって?」
「あぁ、遠隔操縦の担当者、今頃相当神経使ってるだろうぜ。一歩間違えたら空中でドカン、作戦もおじゃんだ」
「ご安全にってところさね……おっと、来たみたいだよ」
作戦に参加するタスクフォースの一員、ワートホグ隊の女傑ことワートホグ3とアークトゥルス隊一のお喋り野郎ことアークトゥルス4が会話する中、飛行船がゆっくりと着地する。
「こちらコントロールタワー、船籍番号E-339の着陸を許可する」
「E-339了解、これより着陸する」
管制とパイロットを装ったジャンガリアン隊の操縦担当者が交信する中、周囲に身を潜める攻撃部隊は固唾を呑んで見守った。飛行船は着地し、そこへ臨検を行うべくエルディスタンのオブシディアンMk4が次々とやってくる。AI制御の無人機だ。
「着陸を確認した。これより貴船の臨検を開始する」
コントロールタワーからの通信が入る中、オブシディアンMk4が武器を構えて飛行船を取り囲んだ。
「あの場に人間一人もいないってのがシュールだな」
「そろそろ始まるよ」
アークトゥルス4とワートホグ3の会話を最後に、攻撃部隊は飛行船を見守る。
「爆破5秒前」
ジャンガリアン2-4の声だけが明朗に響く。アダムは操縦桿を握りしめた。
「3……2……1……起爆!」
次の瞬間、飛行船が派手に爆発した。滑走路に火柱が立ち、近くにいたオブシディアンMk4が爆風をもろに受けて吹き飛ばされる。
「お、おぉっ……」
「どうしたのさ、アダム」
「い、いや……想像よりも爆発が大きくて」
「目一杯水素突っ込んだんだから当然さね、行くよ!」
一瞬腰が引けたが、ワートホグ3の叱咤激励もあって気を取り直すと、アダムは愛機「ゲドン・ザウラー」に前進を命じた。
爆発で司令塔となる機体が損傷したらしく、敵の無人オブシディアンMk4部隊は統制が乱れている。混乱に拍車をかけるのがアークトゥルス隊のEWAC仕様オブシディアンMk4だ。通常の装備の代わりに電子戦用の装備を満載したEWACオブシディアンは、エルディスタン側で使用されている無線帯域にジャミングを行う。
その中を突っ切っていくのはワートホグ3の青いブレイジング・バジリスクとアダムのザウラーだ。飛行船の残骸の前で右往左往する敵機へ、ザウラーはブーメランアックスやレーザー砲を斉射。ブレイジング・バジリスクもビームキャノンを撃ちながら接近してキャバリアソードによる斬撃を行う。
「我々も続くぞ!」
タスクフォースのキャバリア部隊やオデュッセイア共和国の特機部隊も後に続き、たちまち滑走路上は乱戦の舞台になった。その最中に、ウィルバー連合王国の陸軍歩兵部隊やジャンガリアン隊が空港施設内になだれ込み、空港施設の制圧を開始する。
敵側のオブシディアンの1機がホークナパームを構えると、アダムはすぐさまザウラーを炎上する飛行船の残骸の近くに寄せる。
「この場に焼夷弾を投げても無駄だ。一度燃えた焼け跡に火は立たない事は無人機でも判別はつくはず。なら、接近戦を仕掛けるしかないだろうな」
「考えたね。後は向こうのロジックがどう出るかだけど」
アダムの言葉に、ワートホグ3は感嘆の声を漏らした。果たして、オブシディアンはホークナパームを投棄。他の機体と連携しながらアダムのザウラーとワートホグ3のブレイジング・バジリスク目掛けて殺到し、トマホークを構えて接近戦を仕掛けようとする。
「さぁ、今だよ! 合わせな!」
「了解!」
密集している箇所目掛けて、ザウラーは頭部の発射口からの破壊光線「Ex.Roar」を照射。同時に、ワートホグ3のブレイジング・バジリスクがビームライフルの出力を最大にして撃ち込む。
先刻の爆発に負けないほどの大爆発が発生し、無人機のオブシディアンの群れは揃って鉄屑に姿を変えてしまうのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ヴィリー・フランツ
【ワンダレイ】
※第四段階・総司令部攻撃
理由・心情:それじゃディフェンスラインを越えてタッチダウンを決めちまうか。
カイゼル機、出撃する!
手段:増加装甲で固めたタイフーンで出撃、今回は市街地戦仕様、各ハードポイントに予備弾倉、リニアSMGに盾、近接のバーンマチェーテも腰にぶら下げておく、肩にレールガンとミサイルランチャーで中・近距離に対応し【熟練操縦士】を発動して能力強化する。
俺は機械化歩兵の援護、IFVやAPCが被弾しないよう前面に出て盾になるつもりだぜ。
特に攻撃ヘリのトップアタックに注意だな、見付けたらミサイルで撃墜を試みる、歩兵のハンドランチャーも警戒だ。
バルタン、機関銃陣地には注意しろよ!
フレスベルク・メリアグレース
【ワンダレイ】
エリングラード攻略作戦開始です
我が騎士達よ、半数は共和国軍特機部隊の補給に専念を
もう半数はわたくしと共にレーダーサイトの攻略に赴きます
UCを起動し未来予測ドローンを展開
光学迷彩やレーダーの目を掻い潜る帰天を使う事でじっくりとレーダーサイト内に起こる事象を読み取り、奇襲の案を大公国に追時構築して提出します
ここに我が騎士達も加えれば迅速な制圧が可能となるでしょう
そこでわたくしはキャバリアから降り、猟兵としての埒外の力でヴォーパルソードを用いる生身の戦いを見せる事で味方の士気を向上させ、敵の戦意を喪失させます
制圧を完了したら場所を大公国に任せ、騎士を引き連れて空港制圧に向かいます
バルタン・ノーヴェ
【ワンダレイ】POW アドリブ歓迎!
第四段階にて突撃しマース!
よろしくお願いしマース、海兵隊のエブリワン!
ストライクフェンリルたちと共に出撃デース!
フレスベルク殿からのプランもあり、操縦はミニ・バルタンに任せてスコールの頭部でタンクデサント!
突撃デース!
真っ先に駆け込み、敵陣直前で「六式武装展開、雷の番!」
機動戦デース!
殲禍炎剣にやられないよう地表付近を低空で飛翔して、スコールと共に暴れ回りマスヨー!
ワタシのパイルバンカーはキャバリア対応サイズでありますからな。
歩兵でも脅威的であることを叩き込んであげマショー!
事前にヴィリー殿から注意された通り、機関銃陣地には注意を払いつつ最前線で戦いマース!
ジェイ・ランス
【SPD】※アドリブ、【ワンダレイ】連携
■心情
ほいほい、作戦開始だ。オレは作戦第二段階と、その下準備が終わったら、空港攻撃部隊と合流するぜ。
じゃ、いくかレーヴェンツァーン。
ーーーUbel:Code Löwe_Illusion Dame.
■戦闘
"事象観測術式"によって【世界知識】から【情報収集】し、UCを展開。味方部隊を地形に溶け込ませます(迷彩、ジャミング)。
【索敵】【偵察】が終わり、味方部隊の突入が始まり次第、空港攻撃部隊へ"慣性制御術式"と"重力制御術式"による重力航行で合流をはかります。
空港に到着し次第、最大広域で【ジャミング】をかけつつ【情報収集】して施設を【ハッキング】し、援護します
リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【ワンダレイ】【SPD】
※アドリブ歓迎、別称推奨
※『ナインス・ライン』搭乗
【コールヘリオ・カスケードオーダー】で
金髪碧眼軍人娘・ヘリオを公約通り対レーダー隊に貸出
いいね?自慢の手際で皆を楽しませる事♪
「アイ・マム!皆、しっかりボクに着いてきてね♡」
彼女は情報生命体の体を活かし連携
送電網切断前に配電システム自体へ細工
暴走で復旧を一層困難にさせるよ
更にレーダー自体へ潜入、最適な妨害周波数を解析
常人の約5倍(当社比)の神業を部隊に提供♪
余った時間で施設爆破も補助?
アタシ自身はアークライト軍に随伴
ヘリオ達を電脳で補佐しつつ連絡取次
必要なら火力支援もっ
(チラッ)やっぱ脅威だね
生身でキャバリア御せるのは…
●出撃、ワンダレイキャバリア隊
レーダーサイトへの攻撃が本格化するより少し前、ジェイはリーゼロッテの提供した情報生命体「ヘリオ」と共に味方への支援と敵側への妨害工作を行っていた。
「さぁーて、いくかレーヴェンツァーン。ヘリオちゃんもよろしくな」
「アイ、サー! サポートは任せてよ!」
ヘリオは送電線に事前に仕込みを行っており、配電システムを暴走させている。加えて予備電源システムもダウンさせてしまったため、レーダーサイトの電力復旧に時間がかかっていた。さらにジェイが事象観測術式を駆使して索敵と地形情報の収集を行い、敵機の配備状況や動きを白日の下に晒す。加えて、味方部隊の幻影を丸ごと作成した上で、本物の味方部隊ごと光学・電波・音波・赤外線などのあらゆる探知方法に対する迷彩を施してしまう。
「卿は随分と大掛かりな術式を施すのだな……」
ガイアス大公国の騎士の一人がジェイの術式を見て感嘆の声を漏らす。
「これぞ電脳魔術の真骨頂ってね。これなら敵に見つかること無く、思う存分暴れられると思うぜ」
さらに、目は増える。フレスベルグの機体「ノインツェーン」が放った未来予測ドローンが戦場全域に展開されれば、未来に発生する事象がたちまちレーダーサイト攻撃部隊全てに共有される。
「タイミングを合わせて奇襲を行えば、敵は総崩れとなりましょう」
「承知致しました、猊下。此度の戦への助力、誠に感謝いたします」
すでにメリアグレース聖教皇国は外交機関を通じてエルディスタンへの宣戦布告を終えている。全てのお膳立てはここに整った。聖教皇国の騎士の半数を率い、フレスベルグは自ら戦場に立った。
「後は我々が。レーダーが機能を停止している今ならば空港に容易く向かえるでしょう」
「了解、フレスちゃん。んじゃ、任せたぜ」
ジェイのここでの役目は終わった。レーベンツァーンを重力制御によって浮かせると、音もなく空港への道行きを疾駆していく。それをフレスベルグは見送ると、なんと彼女はキャバリアを降り、ヴォーパルソードを構えた。
「猊下、一体何を!?」
「案ずることはありません、皆様。私はこれより生身にて斬り込みます。我が騎士たちよ、続きなさい」
そう言うと、フレスベルグは配下の騎士たちと共にレーダーサイトへ突撃する。1機の無人オブシディアンに接敵すると、飛び上がってヴォーパルソードを振り下ろす。狙いは装甲を施されていない関節部だった。オブシディアンの腕は一刀両断され、地面に落ちる。
「これが我が力! さぁ、この私と我が騎士がいる限り、我々に負けはありえません! 恐れず進みなさい!」
猟兵として、常識の埒外の力を振るう姿に、ガイアス大公国の騎士とメリアグレース聖教皇国の聖騎士達は大いに勇気づけられた。加えて、先行していたブルー・リーゼの活躍もその場にいた騎士たちやその従者を奮い立たせ、続々とレーダーサイトへとなだれ込んでいく。
かくして、レーダーサイトに配備されていた無人キャバリアは全滅し、レーダーサイトに詰めていた人員は降伏を選択。ガイアス大公国とメリアグレース聖教皇国の戦力によってレーダーサイトは多国籍軍の手に落ちたのであった。
◆◆◆
「おっ、やってるねぇ」
空港にたどり着いたジェイは、すでにもうもうと煙を上げる滑走路を見て戦闘がすでに始まっていることを知る。
「こちらレーヴェンツァーン、どんな状況だい」
「ジェイか! 今はこっちが押してるところだが、管制塔の制圧に時間がかかってる! 援護できるか?」
「ふーむ、キャバリアでの直接戦闘は大丈夫そうかね」
声をかけると、応答したのはアークトゥルス1だった。事象観測術式で状況を確認すれば、タスクフォースのワートホグ隊とアークトゥルス隊、ウィルバー連合王国のカルキノス部隊、オデュッセイア共和国の特機部隊、さらには猟兵達のキャバリアの猛攻によって空港に配備されている無人キャバリア部隊が続々と撃破されている。空港施設内に目を向ければ、非戦闘員は全員退避した状態で、管制塔に攻め入っている状況なのだが、攻撃部隊は管制塔の中ほどで立ち往生していた。
「……ん、攻撃部隊はあそこで何やってんだ?」
「それがな……事前に仕込んだウイルスにシステムをハッキングさせたは良いんだが、半分まで制圧したところでウイルスハッキングの進捗が止まってな。ドアロックの解除が出来なくなったので、今こっちで原因を探っているところだ」
「どれ見せてみ。……あー、確かに止まるわけだよ」
ジェイは素早くコンソールを叩き、管制塔のコンピュータにリモートハッキングを仕掛けた。すると原因が見つかった。管制塔のコンピュータシステムのうち1台がウイルスプログラムを実行する過程で処理落ちをしてしまっていたのだ。
「こりゃ相当オンボロのマシン使ってたんだな……待ってろ、そこのマシンを避けてウイルスを仕込み直す。10秒くれ」
「なんてこった……トチったか」
「いやこれは誰が悪いわけでもない……というか、完全にあっちのせいだ。よし出来た」
程なくしてウイルスハッキングが再開され、攻撃部隊は動き出す。
「こちらジャンガリアン1-1! ドアロックの解除に成功した! 原因を突き止めたハッカーに感謝だ!」
「良いってことよー。さて、ついでにEWACのお手伝いだな」
「悪いなジェイ、何から何まで」
「気にすんな、オレ達の仲だろ」
感謝を述べるジャンガリアン隊の隊長とアークトゥルス1に応えつつ、ジェイはレーヴェンツァーンを通して広域のジャミングを仕掛ける。無人機は統率を失い、多国籍軍のキャバリア部隊に各個撃破されていく。その中で、ジェイは1機のキャバリアを見つけた。銀色の竜型キャバリア、シルバードラグーンはワートホグ1を乗り手に、無双とも言えるほどの活躍を見せている。竜の口からブレスの如く放たれる荷電粒子砲が無人オブシディアンの装甲を貫いて爆散させたかと思うと、人型形態に変形してキャバリアソードを抜刀、近づいてきた別の敵機をだるまにしてみせる。
「あれがシルバードラグーン……オレ達が守ってたエッグパックの中身か。立派に育ったもんだな……」
「あの機体から全てが始まったのでしたっけ」
レーダー施設の制圧を終え、遅れて合流したフレスベルグが声をかける。
「お、フレスちゃん。あぁ、今となっては懐かしいぜ……まさかここまで大事になるとは思わなかったからな。そっちは終わったか」
「はい、我々も攻撃部隊に加勢します」
「了解。とっとと終わらせて、司令部攻略に行かないとな」
フレスベルグが率いるメリアグレース聖教皇国の騎士たちの加勢もあり、飛行場も多国籍軍のものになるのにさしたる時間はかからなかった。
◆◆◆
「それじゃディフェンスラインを越えてタッチダウンを決めちまうか」
「よろしくお願いしマース、海兵隊のエブリワン!」
「火力支援が必要なら言ってね、片手間になっちゃうけど」
ヴィリーとバルタン、そしてリーゼロッテはエルディスタン軍総司令部への直接攻撃に参加していた。ここに参加しているのはアークライト国防海兵隊のストライクフェンリル1個大隊と同じくアークライト自治領の国防陸軍の機械化歩兵連隊、そしてメリアグレース聖教皇国騎士団のキャバリア部隊の片割れである。
「海兵隊キャバリア部隊の指揮を執るカークランド大佐だ、よろしく頼む。さぁ、行くぞ諸君!」
「Hoorah!!」
ストライクフェンリル隊のウォークライを合図に、キャバリア部隊は総司令部に向けてなだれ込む。併設された基地では突然の敵襲に警報が鳴り響く中、無人キャバリア部隊が次々と出撃し、迎撃を始めた。たちまち基地は銃声の応酬が始まる。
「カイゼル機、出撃する! 機械化歩兵部隊はヘヴィタイフーンの影に隠れながら進軍だ!」
「感謝する! 各IFV、及びAPCはカイゼル機の周囲に展開せよ!」
ヘヴィタイフーンは機械化歩兵の盾となり、自慢の装甲でオブシディアンMk4や敵APCの射撃を弾きながら行進間射撃を実施。量産機とは言えカスタムを重ねたヘヴィタイフーンの装甲は次々と敵の攻撃を受け流し、逆にヘヴィタイフーンのリニアSMGやレールガンが敵の機動兵器や戦闘車両を続々と行動不能にさせていく。
一方で、ストライクフェンリルを従えるように前に出たバルタンのスコール。元は同じ機体であるだけに、そのフォルムは似通っていた。しかし、スコールの操縦を行っているのはバルタンではなく、ミニ・バルタンであった。
「タンクデサント……いや、これは言うなればキャバリアデサントというやつデスネー!」
なんとバルタンはスコールの頭部に乗り、その身を晒していたのである。
「バルタン、機関銃陣地には注意しろよ!」
「合点承知デース! 突撃ー! 六式武装展開、雷の番!」
ヴィリーからの注意喚起を受け、機関銃陣地を避けながらバルタンはスコールの頭部から飛び降り、地表付近を低空で飛翔。その手に構えたパイルバンカーでオブシディアンMk4を早速1機仕留めてみせた。一方、スコールも獣化形態に変形するとバルタンに追従、クローによる一撃で別のオブシディアンを鉄屑へと変えていく。
「我々も負けていられんぞ! 海兵隊の意地を見せろ!」
カークランド大佐に檄を飛ばされ、海兵隊のストライクフェンリル隊も続々と獣化形態に変形、オブシディアンや戦車を翻弄しながらめいめい屠っていく。メリアグレース聖教皇国のキャバリア隊もヘヴィタイフーンと並び歩兵部隊の盾となりつつ、ヘヴィタイフーンが苦手な攻撃ヘリのトップアタックや歩兵のハンドランチャーからの防御を引き受けていた。
「やっぱ脅威だね、生身でキャバリア御せるのは……」
レーダー施設の制圧を進めるヘリオと連絡を取り合いながら、リーゼロッテはバルタンの活躍を見て呟く。バルタンのパイルバンカーはキャバリア対応サイズであるため、一歩兵と言えども敵キャバリアにとっては十分以上の脅威たりえたのだ。
防戦一方になるエルディスタン軍に、さらに泣きっ面に蜂の状況が降りかかる。空港制圧を終えた部隊が続々と合流を始めたのだ。
「こちらアークライト自治領タスクフォース、ワートホグ1! 待たせたな、これより我々も司令部攻撃に参加する!」
「みんなお待たせー。レーヴェンツァーン、行くぜ!」
「ここまでよく戦い抜きました、騎士たちよ! さぁ、押し込みましょう!」
「オデュッセイア共和国軍特機部隊、我々も援護する! ウィルバー連合王国補給部隊に感謝だ」
他の戦場で戦っていた猟兵たちも合流し、彼我の戦力差は攻撃側が圧倒するほどに膨れ上がる。エルディスタン軍司令部は、陥落寸前にまで追い込まれていく。
「このままでは司令部が陥落します!」
「まだだ……ここが我々の最後の砦だ! バジリスク部隊を出せ!」
「ブレイジング・バジリスク隊了解。こちらはいつでも行けます」
軍司令部の攻略はいよいよ、最終局面を迎える。その戦場に満を持して現れたのは、赤いエルディスタンカラーに塗装されたブレイジング・バジリスク部隊であった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第3章 ボス戦
『ブレイジング・バジリスク』
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POW : ブレイジング・シュート
【ライフルの集中射撃】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : バジリスク・ランページ
【右腕のライフル】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ : エンジンキラー
自身の【オブリビオンマシン】から【漆黒のオーラ】を放出し、戦場内全ての【エンジン】を無力化する。ただし1日にレベル秒以上使用すると死ぬ。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●無人機を従えるもの
「残存戦力を確認しろ」
オブリビオンマシンにと化したブレイジング・バジリスクに搭乗するエルディスタンのパイロットの様子は奇妙であった。他の事例で見られるような、オブリビオンマシンパイロット特有の思考汚染に伴う人格の凶暴化や危険思想などといったパイロット側の異変が見られないのだ。むしろ、理性を保っているようにも見える。
「現在、AI制御のオブシディアンMk4部隊が辛うじて戦線を維持している状況です。歩兵部隊は戦局の不利を悟り投降、APCやMBT、攻撃ヘリ部隊も壊滅状態となりました」
「現時点では我々がなんとか押し返さなければならんか。オブシディアンMk4のAIをスレイブモードに変更。各員、麾下のAI機体の指揮を執れ」
「了解。残存するオブシディアンMk4を指揮下に加えます」
一方、多国籍軍サイド。タスクフォースのアークトゥルス隊は無線の傍受に成功、内容を戦闘中の部隊に伝達する。
「……やはりおかしい。何故オブリビオンマシンに搭乗しているにも関わらず、あのパイロットたちは理性が保てているんだ?」
「普通は違うのか?」
ワートホグ1ことペーパーバックの呟きに、ワートホグ4ことナイフヘッドが反応する。
「以前、他の地方の事例について、依頼の斡旋を担当している猟兵に聞いたことがある。映像記録付きで見せてもらったが、どの地域もオブリビオンマシンに乗ったパイロットは思考汚染の影響を受けて……錯乱一歩手前だったり、感情がむき出しになっているケースがほとんどだったんだ」
ペーパーバックの言葉にふと思い出したように「あっ」と声を上げるのはアークトゥルス隊の隊長、グラスアイだ。
「なぁ、前にピョートルを助け出した時、ピョートルはまともじゃなかったな」
「……確かにそうだ。ピョートルと目の前のパイロットの違い……一体何なんだ?」
ピョートルと言うのは、昨年の暮れに行われた欺瞞邀撃作戦の際に救出されたエルディスタンのトップエース、ピョートル・クズネツォフだ。エルディスタン軍の大統領直属部隊「フラッグフォース」の隊長であり、ペーパーバックとは多国籍キャバリア演習「AEROEx」で腕前を競い合う良きライバルだった。現在は他のエルディスタンから亡命した軍人たちと共にエルディスタン亡命政府軍の中核を担い、すでに奪還した国土の防衛任務に当たっている。
その欺瞞邀撃作戦において、ピョートルは高性能オブリビオンマシンの生体CPUと成り果てていたが、辛うじて「国を守る」という衝動に駆られてアークライト軍への襲撃を行った。猟兵達の手によって彼が乗せられていたオブリビオンマシンは撃破され、正気を取り戻すことができたのだ。しかし、目の前のブレイジング・バジリスクのパイロットたちに、正気を失ったような様子は見られない。それが、奇妙な点であった。あるいは、正気を保っているように見せかけているだけなのか。
「通常のオブリビオンマシンと挙動が異なる可能性がある、と?」
「おそらく高度な戦術すら実行してくる可能性がある。少なくとも兵器スペックに関しては互角以上……カークランド、ひとまずフェンリルを下げろ。以前こちらに手痛い被害を出した『霧の死神』の同タイプが目の前に複数機存在する以上、同様の攻撃を仕掛ける可能性は大だ」
「『霧の死神』か! ……了解だ、機械化歩兵部隊にも伝えよう」
カークランドは「霧の死神」の言葉を聞いて表情を強張らせると、ただちにアークライト海兵隊・陸軍機械化歩兵部隊に対して後退を命じた。オデュッセイア共和国軍の特機部隊も後方からの支援射撃を行うべく、猟兵やタスクフォースの後方に陣取る。
「最後の一手は、タスクフォースの諸君に委ねる。奴らを撃破し、チェックメイトをかけるぞ!」
「ワートホグ1よりワートホグ隊、及びアークトゥルス隊に告ぐ。現在の状況はO事案と認定する。繰り返す、現在の状況はO事案と認定する。O事案マニュアルに従い、作戦行動を展開せよ!」
ワートホグ1は一度言葉を切り、そして明朗な声で告げた。
「タスクフォース全機、交戦を許可する! 行くぞ!」
ここが正念場だ。猟兵達ととワートホグ隊、アークトゥルス隊のアークライト軍タスクフォースは有人機のブレイジング・バジリスクと無人機のオブシディアンMk4の混成部隊に立ち向かう。敵パイロットを捕縛、そしてエルディスタン軍総司令部を制圧すれば、この戦いの影に隠れた真実──何故軍閥はクーデターを起こしたのか、現在エルディスタン軍閥政府を動かしている黒幕は誰なのかが明らかになるだろう。
※MSより補足説明
第3章では、ブレイジング・バジリスク複数機と、オブシディアンMk4の残存部隊との戦いになります。ブレイジング・バジリスクは無人機であるオブシディアンMk4の指揮権を握っているのが本章のポイントです。戦闘では、この章のフラグメントであるブレイジング・バジリスクだけでなく、前章のオブシディアンMk4に対する対処も記載することをおすすめします。
ノエル・カンナビス
友軍は離れていた方がいいですよ。
私は高速度の射撃戦ができる距離まで、
バイブロジェットで突っ込みましょう。
同時に先制攻撃/指定UC。
大火力でぶっ飛ばした方が早いんですが、
味方が危ないですし。地味に行きます。
近接射程距離を保って動きつつ、敵を盾にする/
貫通攻撃/ライフルでオプシディアンを貫いてから
バジリスクを攻撃します。
多少威力は落ちますが、頭数減らしは大事です。
ポジションが合わなければ鎧無視攻撃/範囲攻撃/
キャノンなり一斉発射/ミサイルで一撃。
小物が消えたら再びライフル。
例えエンジンが止まっても、環境耐性の対応力で
再始動するまでEバンク電力で動ける当機を、
易々と捉えられると思わないで下さいね?
●嚆矢
「友軍は離れていたほうが良いですよ」
そう言うが早いが、ノエルは愛機エイストラのバイブロジェットを唸らせ一気に敵部隊の目と鼻の先に肉薄する。バイブロジェットは多数の振動フィンによる衝撃波干渉で空気を加速噴射させる関係上、下手に接近されると共振効果で友軍機に損傷を与えかねない。また、オブリビオンマシン仕様のブレイジング・バジリスクはエンジン停止を誘発するオーラを扱うため、これに対処できる自分が先制攻撃をかけるべきと考えたのである。
「敵機急速接近中……数は1機。数的優位に断っています」
「半包囲陣を形成、一斉射撃で迎え撃て。オブシディアンは前だ」
無人機のオブシディアンを前に出し、半円型の包囲陣を形成しつつある中、ノエルは陣が出来上がる前に近接射程に入った1機のオブシディアン目掛けてライフルを斉射。しかし本命はその背後にいたブレイジング・バジリスクの1機である。
「む、被弾したか」
「損傷は?」
「軽微だ、上手く装甲に当たったな。だがオブシディアンは貫通弾を食らって片腕の操作系にダメージがある」
被弾を受けたブレイジング・バジリスクのパイロットは冷静に状況を報告しつつ、反撃に転じる。右腕のライフルを巨大化させた状態で一撃。しかしエイストラは踊るように回避する。
「こちらに狙いを定めていますか……厄介な」
続いてオブシディアンからも焼夷弾やキャバリアライフルの斉射が雨あられと降り注ぐ中、それら全てを次々と回避しながらミサイルを一斉発射。確実に行動可能なオブシディアンを削りつつ、数的不利を打ち消していく構えだ。だが、ノエルが駆るエイストラは、エンジンが止まっても、再始動するまでの間短時間の超過電力供給を行うEバンクの電力で動くことが可能なのだ。
「当機を易々と捉えられると思わないで下さいね」
再びブレイジング・バジリスクから飛んできた射撃を回避しながら、ノエルは言い放つ。派手なビームの応酬や接近戦による斬り合い、全てを覆す大技といった華こそ無いながらも、確実に敵機を減らしていくノエルのエイストラ。まずは後続の味方が戦いやすい状況を作る、それがノエルの役目であった。
成功
🔵🔵🔴
アダム・レイン
【SPD】
「ワートホグ3って人、すごかったな。僕も見習わなくちゃ…!」と気合いを入れる
まず敵は味方を巻き添えにして3回攻撃をしてくると予想し、なるべく敵機の数を減らすためにあえてオブシディアンが密集している場所に突撃。バジリスク・ランページが飛んでくるの待つ。攻撃が来たら【オーラ防御】しながら回避
「味方ばかり倒してどうするんだ?」と2回目の攻撃の瞬間にスピアテイルの【貫通攻撃】で突き刺したオブシディアンをそのまま敵目掛けて【投擲】し、射撃の軌道を妨害。最後は3回目を放とうとしている隙を突いて一気に接近し、敵に渾身のガウスパンチ
「ライフルは連射が効かないはず…ならば攻撃の境目がお前の隙だ。」
シル・ウィンディア
ブレイジング・バジリスクかぁ…。なかなか厄介な機体だね。
でも、オブリビオンマシンで正常な判断?
…気合い入れないとね!
高度に注意して、推力移動で速度上げての空中機動っ!
上空から、ブレイジング・バジリスクをランチャー(連射)とホーミングビーム、ツインキャノンで攻撃
範囲攻撃で、無人機を巻き込みながらだね
ヒット&アウェイで足を止めずに射撃戦!
その間にも…
魔力溜めを行って、攻撃・回避を行うよ
瞬間思考力で、チャージと回避、オーラ防御を選択
第六感で殺気を感じて動いていくよ
魔力溜め、30秒フルチャージしてから…
一斉発射で範囲攻撃での敵機を複数巻き込んでの《指定UC》!
マルチロックで一斉に撃つっ!
メンカル・プルモーサ
(空港脱出後、改造装甲車【エンバール】に乗って合流)
…ふむ。確かにおかしいな……通常のオブリビオンマシンとは何かが違う…か…
…仮説はいくらかあれど、仮説の域は出ない…あのマシンを調べるしか無いか…現影投射術式【ファンタスマゴリア】で作ったデコイを利用して回避しながら接近するよ…
…無人機の指揮をしているならなんらかの通信はしているはず…
…その通信を利用してハッキング…【浮かびて消える生命の残滓】で人間以上の知性を持たせたコンピュータウィルスを感染させよう…
これでバジリスクとオブディシアンの動きを制限すると共にバジリスクの状態を解析してこちらに送信…オブリオンマシンの特性を調べるとしようか…
エメラ・アーヴェスピア
…理性を保っているのは気になる所ね、本当に今相手の国はどうなっているのかしら
兎も角、仕事は遂行しましょう
戦力が多そうだし、今回は多少無理はできるかしら?
まずオペレート、及びUC【ここに始まるは我が戦場】は継続、ドローンによる【情報収集】そしてその情報による支援…まぁ、いつも通りね
但し今回、ドローンをAI機にバレない様に取り付かせ、【ハッキング】をするわ
当然、こちらの味方をするように私が直接指揮よ…複数の無人兵器を指揮するのも、私ならいつもやっている事だから無理なく動かせるわ
ただ、相手のエンジン停止は無差別よね…そのタイミングに合わせて、というのもアリだったのだけれど…
※アドリブ・絡み歓迎
●オブリビオンマシン制御の謎
「ワートホグ3って人、すごかったな。僕も見習わなくちゃ」
「あんたとザウラーのコンビもなかなかさね。あぁ、そう言えば忘れてたね。アタシを呼ぶならTACネームの『キュウビ』で呼んでおくれ。先祖が先祖だしねぇ」
「先祖?」
アダムとワートホグ3ことキュウビは戦闘前に軽く雑談を交わしていた。
「ご先祖様は別の世界で呪い師をやってる妖狐だったんだが、ひょんなことからこの世界に流れ着いてね。アンサズ地方じゃ珍しいことじゃないのさ。他の世界からの流れ者をルーツに持つ住民ってのがこのあたりは多いんだよ」
「ワートホグ3……キュウビさん、妖狐だったんだ……」
「もっとも、混血が進んだおかげで尻尾は消えちまったがね。今はメットを被ってるからわからないと思うけど、メットを取ればちゃあんと狐耳があるよ」
かつてワートホグ3ことキュウビと共闘した経験のあるシルも驚きを隠せない。そんなシルの様子を見てキュウビはカラカラと笑ってみせる。
「ま、そんなことより。シル、お前さんもまた腕を上げてるって聞いたよ。ブルー・リーゼも随分と手を加えているようじゃないか」
「うん、あれからキャバリア操縦も慣れてきたよ!」
「それじゃ、効果測定と行こうかね。さぁ、構えな!」
アダムのザウラーとシルのブルー・リーゼはキュウビのブレイジング・バジリスクの後に続く。キュウビとしては、同型機を操るパイロットには負けられないとばかりに操縦桿を握る手にも力が入る。その気迫が伝染したのか、アダムもシルも気合を入れてそれぞれの愛機を操っていた。
一方、電子戦を担当するアークトゥルス隊は、合流を果たしたメンカルとエメラの支援のもと、現状の把握を行っていた。
「……ふむ。確かにおかしいな……通常のオブリビオンマシンとは何かが違う……か……」
「理性を保っているのは気になる所ね、本当に今相手の国はどうなっているのかしら」
「どうにか探りを入れたいところだが……お二人さん、何かいいアイディアは無いかね」
グラスアイの言葉を受けて、メンカルはひとまず接近して調査を行うことを決断。改造装甲車「エンバール」を駆り、現影投射術式【ファンタスマゴリア】で作ったデコイを出して敵の注意を引きつつまんまと接近に成功する。
「無人機の指揮をしているならなんらかの通信はしているはず……」
「ハッキングの援護は任せて」
エメラはついでとばかりに一部の無人機の制御乗っ取りを画策。すでに飛び込んで敵と交戦しているアダムとシル、そしてキュウビの援護を行うべく、ドローンを密かに無人機にとりつかせた。
「データリンクをそっちに渡すわ。通信帯域の解析をお願い」
「了解。アークトゥルス9、やれるか?」
「もうやってるよ」
EWACオブシディアンを操るアークトゥルス9は、エメラから渡されたデータをもとに敵が無人機操縦に使用している通信帯域をすぐに割り出してみせた。
「ビンゴだ。すげぇ量の情報をやり取りしてる」
「よし、それじゃあその帯域にウイルスを流し込もう……」
メンカルが組み上げたウイルスプログラムはユーベルコードによって人間以上の知性を獲得しており、たちまち一部の無人機の制御を奪ってしまう。
「これで言うことを聞くようになったよ……エメラ、制御はそっちに渡す……」
「了解。通信内容の解析をお願い」
メンカルは通信の解析を始める中、エメラが奪った無人機をシル、アダム、キュウビの直掩に回す。
「こちらオペレーターのエメラよ。一部の無人オブシディアンの制御を奪取したわ。援護するからうまく活かして頂戴」
「了解だよ!」
「ありがたい、活用させてもらう!」
一方、一部の無人機の制御を奪われたブレイジング・バジリスク隊は対処に追われていた。
「敵側に腕のいいハッカーがいるようだな。こちらの通信帯域を解析、さらに無人機の制御を奪うとは……」
「臆するな。敵側に回ったオブシディアンの撃墜を許可する。無人機は再生産可能だ」
無人機を巻き込む形でのビームライフル3連射に、シルとアダムは即応した。
「それなら、こっちも無人機を巻き込みつつ……!」
ランチャーの連射とホーミングビーム、ツインキャノンによる射撃を繰り返しながら、足を止めること無くヒット・アンド・アウェイ戦法を繰り返すシル。その間に魔力をチャージし、時折エメラが操作する無人機の援護射撃とタイミングを合わせながら確実に敵の戦力を削りにかかる。
一方、アダムは敢えてザウラーを無人機の密集地帯に飛び込ませた。そこへ飛んでくるビームライフル。未だ味方だったオブシディアンも容赦なく撃墜されていくが、アダムは鼻で笑う。
「味方ばかり倒してどうするんだ?」
次の瞬間、アダムは手近なオブシディアンをザウラーの尻尾で貫かせると、そのまま投擲。2回目の射撃を行おうとしているブレイジング・バジリスクの1機はこの質量攻撃をしたたかに受けて手元が狂い、射角がずれて明後日の方向にビームを飛ばす。
「ライフルは連射が効かないはず……ならば攻撃の境目がお前の隙だ」
「射撃中の次弾発射までのタイムラグを狙うだと……?!」
3回目の射撃はそもそも放たれることはなかった。急速接近してきたザウラーに対応が出来ず、電磁波を纏った拳──ガウスパンチをしたたかに食らって行動不能となる。
「5番機がやられた!」
「ついに撃墜者が出たか……構うな、まだこちらに利がある」
しかし、その言葉はシルの次の行動で裏切られる。未だ密集状態にあったオブシディアンが蒸発し、ブレイジング・バジリスクの別の1機も両脚を吹き飛ばされてしまった。
「こちら7番機、行動不能」
「短時間で2機が撃墜されるか」
シルは30秒フルチャージを行った全砲門の高出力射撃を行ったのである。効果はてきめんだった。
「流石だね、こりゃうかうかしてると追い抜かれちまいそうだ」
キャバリアの操縦経験はシルやアダムよりも長いキュウビも感心して舌を巻く。その間にも、メンカルは通信内容の解析を進め、ついに自分の仮説のうちひとつが的中したことを知った。
「そうか……そういうことか。それならオブリビオンマシンが理性を獲得していることにも説明がつく……」
メンカルはコンソール上の画面表示を見た。オブリビオンマシンの通信内容は、他のオブリビオンマシンと何ら変わらない。それこそが答えだ。
「単純な話だった……パイロットが元々抱いていた思想と、オブリビオンマシンが抱かせる思想が一致していたんだよ……」
大成功
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ジェイ・ランス
【WIZ】※アドリブ、【ワンダレイ】連携
■心情
不思議だね、オブリビオンマシンを制御してるようにも見えるけど
脅威には違いないけどさ。さて
―――Ubel:Code Schattenfreude Dame.
魔弾の弾幕を張りますかね
■戦闘
"慣性制御術式""重力制御術式"での重力航行にて先行、UCを使用して威力【偵察】を兼ねた【先制攻撃】をし、【情報収集】を行います
武器は"光線"、"機関砲"、"砲塔"。これらに【誘導弾】を付与して【一斉発射】、弾幕でUCの効力を広げます
防御として熱光学【迷彩】に【ジャミング】、【残像】や、クイックな挙動(ダッシュ、フェイント、滑空)、重力障壁(オーラ防御)で切り抜けます
フレスベルク・メリアグレース
【ワンダレイ】WIZ
エンジン停止UC自体は猟兵にとってはそこまでではないですが、現地の住民との共闘戦だとこの上なく厄介ですね
しかし幹部級のように絶対先制攻撃権を持つ訳ではないなら、こちらから【先制攻撃】を仕掛けます
UCでUCを封印する殺竜武器を手にした騎士に殺竜権能を解放させ、味方機のエンジン停止を阻止します
そこに他の他者強化や対オブリビオン特化攻撃の殺竜武器を手にする騎士達を動かしていきます
わたくしはノインツェーンに乗り込み、拡大変容させた懐刀の【生と死から解き放つもの】で切りかかって行きます
この藍の懐刀は悪縁断ちの究極
故に、味方の『エンジンが停止する』と言う悪運を断つことが出来ます!
ヴィリー・フランツ
【ワンダレイ】ランス・f24255 バルタン・f30809 リリー先生・f30386 教皇の嬢ちゃん・f32263と合流
心情・理由:高級機を惜しげもなく出したか、だがコイツを潰せば戦意も挫けるってもんだぜ!
手段:一番厄介なのはエンジンストップ、この辺は教皇の嬢ちゃんが発動を妨害する予定だ。
ランスのUCの後、ダメ押しに【EMP弾頭】をピラニアミサイルに装填、周囲の味方機へ退避警告後にバジリスクとその周囲のオブシディアンに攻撃。
機能不全の確認後、ワンダレイ隊、ワートホグ隊、アークトゥルス隊による一斉攻撃で無人のオブシディアンを鉄屑に変え、バジリスクのコックピットからパイロットを引きずり出すだけだ。
リーゼロッテ・ローデンヴァルト
【ワンダレイ】【WIZ】
※アドリブ歓迎、愛機搭乗
※別称継続
ふむ、確かに挙動が冷静…本当に有人機?
パイロットの精神活動を抑えた生体コア機とか?
或いは有人機の触れ込み自体ブラフ…?
ともあれ目下のターゲットはアレら全部
報酬弾んでほしいし、全機潰すよ
フレスベルクさんのバフを貰ったら、
ジェイさんの先行を弾幕展開で支援
後はヴィリーさんのEMPに備え準備
動きが鈍ったらDA26号【リーパー】起動
18基のリーパーで攻め立て重力フィールドで捕縛
超加重で『エンジンキラー』をエンストさね♪
バジリスクは執拗にリーパーで駆動部を貫き
Mk4についても【ウインド・ミル】で引き裂く
バルたん、この即席マップに沿って突撃可能だよっ
バルタン・ノーヴェ
【ワンダレイ】POW アドリブ歓迎
オブリビオンマシンに搭乗して理性を保つとは。
つまり強敵であるということデスネ!
スコールの操縦席にIN! ミニ・バルタンと連携して参りマース!
知的な仲間たちがプランニングしているので、スタンバーイ。
ヴィリー殿のEMP弾頭、ジェイ殿の魔弾の弾幕、フレスベルク殿の殺竜武器……順次効能を確認!
リリー先生から頂いた即席マップを参照して、戦場を把握!
ワンダレイ隊バルタン、突撃しマース!
皆様の支援とスコールの機動力を活かして、ガンガンアタック!
ミサイルポッド等火器管制をミニ・バルタンに任せ、フォースセイバー等白兵武装で斬りかかりマース!
命は取りマセンガ、殲滅戦に突入デース!
●真の敵は
「マジかよ……」
メンカルの調査内容はただちにワンダレイ隊に伝えられた。その悍ましい真実に誰もが言葉を失う中、辛うじて言語化されたのがヴィリーのこの言葉だけである。そして、それがこの場にいる全員の感情を代弁していた。
「……でも、ちょっと待ってよ。挙動が冷静だって言うなら、パイロットの精神活動を抑えた生体コア機って可能性も」
「それはな……残念ながらありえないんだよ」
リーゼロッテが動揺しながら口にした可能性を、ジェイは重々しく首をふることで否定する。
「皆、コンソールに注目してくれるかな。事象観測術式で計測した思考をスペクトル化したものをいくつか転送する。まずは以前、オレたちが交戦した有人オブリビオンマシンだ。乗っていたのはピョートル……今は正気を取り戻して亡命政府側についた奴のものだ」
ピョートルの思考スペクトルは概ね「国家に忠誠を誓う」「国を守る」が占めている。その中に、ややベクトルが異質な「戦争を継続する」というものがあった。これがオブリビオンマシンが植え付けた破滅的思考だ。
「一方で、あのオブリビオンマシンのパイロットたちの思考スペクトルはこうだ」
ジェイは偵察も兼ねて先行しており、ブレイジング・バジリスク隊を事象観測術式で分析していたのだ。かくして映し出されたブレイジング・バジリスクの思考スペクトルは、「戦争を継続する」「軍閥に忠誠を誓う」の2つが大部分を占めている。
「ずっと戦争を続ける、ってのがあいつらの行動原理であり、オブリビオンマシンが植え付けようとした思想だ。おそらくだが、戦争を続けることで軍閥は何か得が出来るんじゃないか」
ジェイの言葉に、フレスベルクは息を呑んだ。
「つまり……今回の一連の事件において、オブリビオンマシンは原因ではなく……あくまで目的達成を早めるファクターでしか無かった、ということですか……!」
戦争による何かしらの益を享受していた、故に融和に向かっていたアンサズ地方の潮流に逆行し、他国との戦争を継続する。そこにオブリビオンマシンという力が加わった……それこそが真相の一端であったことに、今や誰もが絶句する。
「しかし、我々は猟兵。事の真相が何であろうと、オブリビオンマシンは破壊せねばならないのであります」
バルタンが提示したのは、まさにゴルディオンの結び目を断つが如き行動。どのみちオブリビオンマシンによってこのアンサズ地方の情勢が悪化していることは事実なのだ。故に、猟兵の手でオブリビオンマシンを倒す。バルタンの言葉を引き金として、ワンダレイの5人は決意とともに戦場に飛び込んだ。
「何にせよ、敵さんは高級機を惜しげもなく出してきた。つまりコイツを潰せば戦意も挫けるってもんだぜ! 教皇の嬢ちゃん、頼んだ!」
ヴィリーが声をかけると、フレスベルグは同行していた騎士にユーベルコード封じの殺竜武器を解放するよう命じる。加えて、自身も懐刀「生と死から解き放つもの」を手にブレイジング・バジリスクへと斬りかかっていった。
「この藍の懐刀は悪縁断ちの究極……故に、味方の『エンジンが停止する』と言う悪運を断つことが出来ます!」
その言葉通り、殺竜武器のユーベルコード封じの権能に加えて悪縁を断ったことにより、ブレイジング・バジリスクは漆黒のオーラを封じられる。
「特殊兵装・エンジンキラーの作動が封じられている……!」
「無人運用時のデータを利用されるとはな……阻止可能なものでもないと思っていたが」
切り札のひとつを潰されたブレイジング・バジリスク隊は、それでもなお、連携攻撃を行おうとする。
「カイゼルより各機、レーダー上に示した予測円から退避しろ」
「ペーパーバック、了解。各機、下がれ! カイゼルがEMPを使用する!」
ヴィリーは友軍機に呼びかけを行えば、戦術を把握しているペーパーバックは彼の意図を瞬時に理解し、ワートホグ隊とアークトゥルス隊を下がらせる。しかし、ブレイジング・バジリスク隊はこれを見てとるや、距離を詰めることでヴィリーの一手を封じようとした。
「おっと、お前らは動くなよ? 魔弾の弾幕が待ってるぜ──Ubel:Code Schattenfreude Dame」
そこへ介入するのはリーゼロッテの援護射撃を受けたジェイの事象観測術式による因果律操作だ。レーヴェンツァーンの下へ転送されてきた重力偏光式全方位光線「ラィヒターレーゲン」、対戦車/対化物機関砲「ローヴェシュトゥント」、そして630mm仮想電磁加速砲塔「ブリッツカノーネ」の3つの武装が火を吹き、誘導弾としての特性が付与された弾幕が次々と襲いかかる。この弾幕を避けきることが出来ずに被弾してしまったブレイジング・バジリスク隊は、エンジントラブルやアクチュエータの不調、OSやFCSの動作が重くなるなどの不運に見舞われ始めた。
「同時多発的にトラブル……何をしたのだ、あの機体は」
「駄目だ、釘付けにされてしまう……!」
「今だ、ヴィリーちん!」
「助かるぜランス! さぁて、EMP弾頭入りのピラニアミサイルを大人しく喰らいな!」
ヘヴィタイフーンの8連装ミサイルポッドから放たれるピラニアミサイル。その名の通り推進剤が切れるまで食らいついて離さない軌道を描きながら、次々とブレイジング・バジリスクたちに殺到し炸裂していく。さらに、援護とばかりにアークトゥルス隊のEWACオブシディアンやウォッグも電波妨害やチャフをブレイジング・バジリスクのいる地点一帯にかけ、電波妨害やレーダーの不調を引き起こし、無人機オブシディアンとのデータリンクも解除されてしまった。
「どうせやるなら徹底的に……ってやつだ、カイゼル!」
「至言だな、グラスアイ。援護に感謝するぜ」
その一方で、フレスベルグは味方への支援も忘れない。聖騎士団の味方支援に特化した騎士たちによって強化の権能が発揮され、また直接戦闘に長けた騎士たちは対オブリビオン兵装を片手に切り込んでいく。
「さぁ、強化も貰ったことだし、エンジンキラーをエンストさせちゃいましょうか」
DA-26:REAPER。リーゼロッテの操るディヴィエイト・アームズ26号は、ブレード・オービット18基による飽和攻撃だ。しかも、重力フィールドを形成することで相手を捕縛し、ユーベルコードを止めてしまう力すら持つ。
「……通信の……データリンク切れが……!」
「……無人機……状況がわからな……!」
すでに敵側の連携は取れなくなっている。リーゼロッテは最後の仕上げとばかりに、ブレードオービットで駆動部を串刺しにしながらも、即席の戦場マップを仕上げてバルタンに転送した。
「バルたん、この即席マップに沿って突撃可能だよっ」
「了解! ワンダレイ隊バルタン、突撃しマース!」
バルタンの操るスコールが獣化形態に変形し、猛然と身動きの取れない敵キャバリアに襲いかかる。その突貫を後ろから支えるのはワートホグ隊の援護射撃だ。
「とんでもねぇなこりゃ。機動性能はうちのストライクフェンリル以上だ……」
「原型機をそのまま使ってるからな。オブシディアンは任せろ!」
「援護感謝デース! ミニ・バルタン、火器管制よろしくデース!」
ミニ・バルタンが発射するミサイルによってあたりを次々と火の海に変えながら、ブレイジング・バジリスクに肉薄、四肢をフォースセイバーで次々ともぎ取っていく。その一方で、ヴィリーとワートホグ隊、メリアグレースの聖騎士団たちはオブシディアンに一斉攻撃を加え、完膚なきまでに破壊していった。
戦いの趨勢は決し、エルディスタン軍閥政府軍の司令部はブレイジング・バジリスクが全機行動不能になったところで降伏を通達。首都に駐留する軍閥側のエルディスタン軍は次々と武装解除を行った。
しかし、エルディスタン軍閥政府全てが降伏したわけではない。大統領府とその周辺には未だに軍閥の上層部と、直属の戦力が残存していた。これを抑えない限り、エルディスタン軍閥政府は負けを認めないのだ。何故ならば、彼らの思想こそ戦争を継続するということだからだ。
来たる決戦に向けて多国籍軍全体の体勢を整えつつ、軍閥側の内部事情について投降した者から尋問を行うため、この日の作戦行動は終了となった。軍閥政府が戦争を継続することで享受していた利益や、クーデターに至った理由、その全てはじきに明らかになるだろう。
大成功
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