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過去は炎で猛りて

#アックス&ウィザーズ #猟書家の侵攻 #猟書家 #チーフメイド・アレキサンドライト #エルフ

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 アックス&ウィザーズには、エルフの森が点在する。
 エルフはこの世界において、人間ら他種族と共存しているものの、エルフだけの集落も数多く存在している。
 エルフの森には文字通り、エルフ達が樹上にツリーハウス集落をつくって暮らしているが、他種族にとっては迷いの森であり、集落にたどり着くことすらできないという。
 「調律の森」と呼ばれる場所もその一つ。
 この地はオブリビオンどころか、モンスターですらほとんど立ち入ることは無い。エルフの森は基本的に、他種族を阻む迷いの森となっているからだ。
 森の木々に守れたエルフ達は外の世界のことなど我関せずと、穏やかな時の中で暮らしている。
 そんな森に目を付けたのは、『小悪魔』の二つ名を持つオブリビオン、大きな槍を手にし、身体を覆う程に大きな翼を持つリリィ・デモンズだ。
「ここもいいわね。それじゃ、早速行きましょうか」
「「分かった…………」」
 彼女が従えていたのは、人間とドワーフ、そして、エルフ。この世界の冒険者と思しき者達。
 邪霊に汚染されたことでもはや理性を持たない彼らは、この世界においては異質なる武器……アームドフォートを携えていて。
「さあ、一気に森を焼き払うのよ!」
「いくぞ……!」
「「おお……!!」」
 冒険者達が一斉に森へと銃口を向けて砲撃を始めると、森の入り口へと火の手が上がり始める。
「徹底的に焼き払いなさい。森もエルフも、過去に還すのよ」
 不敵に微笑むリリィ・デモンズは、燃える森を悠然と眺める。
 森のどこかにある、1本の木を見つけ出す為に。


 グリモアベースでは、羅針盤戦争の勝利に沸き立っていたが、オブリビオンとの戦いはその戦乱一つですらも通過点に過ぎない。
「皆、お疲れ様」
 セレイン・オランケット(エルフの聖者・f00242)は戦争に参加していた猟兵達を労っていたが、次なる戦いに赴いてほしいと願って。
「猟書家との戦いも頑張らないと行けないわね」
 そうして、セレインが案内する依頼は、彼女の故郷アックス&ウィザーズに向かったオブリビオン討伐。
 幹部「チーフメイド・アレキサンドライト」は倒れたが、その遺志を継いで大天使ブラキエルの目論む「天上界への到達」を実現しようとする者がいる。
 その名は、『小悪魔』リリィ・デモンズ。
 邪霊『イービルスピリット』に汚染され、オブリビオンとなった『堕落者たち』を従え、彼女は「聖なる木」を狙っている。
「『世界樹イルミンスール』から株分けされたその木は、迷いの森を魔術的に造り出している大元よ。幹部らオブリビオンの目的もそれね」
 「聖なる木」は燃えることがない為、オブリビオンは森全体を焼き払うことで気を見つけ出そうとしている。
 同時に、エルフ達を皆殺しにし、オブリビオンとして蘇生もできるとあって、彼らにとっては一石二鳥の手段というわけだ。
「ともあれ、森の火を止めて、オブリビオンも倒さなければならないわ」
 森に住むエルフ達は世間から隔絶して生活していることもあって情勢には疎いが、神秘的な事柄への順応力が高い為、猟兵達が訪れてもすぐに状況を理解して迅速に協力してくれる。
「森のエルフ達と協力して、オブリビオンの軍勢の撃破を。どうかよろしくね」
 セレインはそう説明を締めくくり、猟兵達を現地へと送り出すのである。


 アックス&ウィザーズ某所にある調律の森。
 猟書家幹部らの攻撃が始まったのとほぼ同じ時、森のエルフ達もその異変に気付いたようだ。
「族長、森の端に現れた不遜な輩が……!」
「うむ……」
 神妙な表情のエルフ達の元へ、この世界へと転移してきた猟兵達が駆けつけてくる。
 一行が状況を説明しようとするも、エルフ達は一様に頷いて。
「森を虚無に還そうとする者ども……、狙いは『浄化の香木』じゃろうて」
 パロサントとも呼ばれるその木こそ、この森における聖なる木。
 その木を護ることはもちろんだが、自分達の住処を、そして自分を、同胞を守る為にも、エルフ達も戦うことを約束してくれる。
「火を放つ連中を、なんとか森の中へとおびき出してほしい」
 また、エルフ達が指示をくれる為、それに従って戦ってほしいと猟兵達へと願う。
「森は我らの庭。迷っている連中を樹上から戦うことができるはずだ」
「素早く倒すことができれば、延焼も最低限で済むはずよ」
 実に頼もしいエルフ達を味方につけ、猟兵達は『小悪魔』リリィ・デモンズを筆頭とするオブリビオンの群れの討伐へと当たり始めるのである。


なちゅい
 猟兵の皆様、こんにちは。なちゅいです。
 当シナリオを目にしていただき、ありがとうございます。
 猟書家シナリオです。猟書家幹部の意思を継ぐオブリビオン、『小悪魔』リリィ・デモンズの討伐を願います。

 第1章:集団戦シナリオ、邪霊に汚染された『堕落者たち』はスペースシップワールドのアームドフォートを装着し、エルフ達の住む森を焼き討ちしようとしています。
 事情を察した若いエルフ達が協力してくれますので、上手く連携を取ってオブリビオンの群れを討伐してくださいませ。
 第2章:ボス戦シナリオ、『小悪魔』リリィ・デモンズの討伐を願います。
 両方の章共通で、エルフ達と協力し、共に戦うことでプレイングボーナスが付きます。

 今後、「聖なる木」の力が必要になるようなことがあれば、いつでもすぐに協力すると誓ってくれます。いくつの「エルフの森」と協力できるかは、今後の何らかの展開に影響するかもしれません。

 今回のシナリオの第1章は11日朝から一定人数以上での一括執筆を予定しています。
 章間はプレイングの幅を広げる為の情報を加筆します。
 その最後に、次の締め切りに関しまして記述させていただきますので、ご確認の上でプレイングを頂けますと幸いです。
 なお、第1章に断章執筆の予定はありません。

 シナリオの運営状況はマイページ、またはツイッターでお知らせいたします。
 それでは、行ってらっしゃいませ。
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第1章 集団戦 『堕落者たち』

POW   :    【悲嘆】の盾と【失望】の剣(人間)
【自分の悲嘆話、或いは失望感を込めた盾】が命中した対象に対し、高威力高命中の【自分と同じ目に合わせようと振るう剣撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    【強欲】なる斧と【執着】する腕(ドワーフ)
【装備している高級な斧】から【価値ある物を狙う為の一撃】を放ち、【怯んだ対象から価値の高い武具を強奪する事】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    【情欲】の弓と【嫉妬】の矢(エルフ)
【麻痺毒、または媚毒を塗った矢】による素早い一撃を放つ。また、【服を脱いで、相手に素肌を見せびらかす】等で身軽になれば、更に加速する。

イラスト:楠木なっく

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
「森の中に引きずり込めばいいのね?」

なら私も木に[クライミング]して[目立たない]ところに[迷彩]つきで隠れるわ。
そして敵が近づいてきたらユーベルコード【ダミードール】。
エルフたちそっくりの人形を森の外から見える位置に配置して敵を森の中に引きずり込む。

後はエルフたちと一緒に弓矢をたっぷりお見舞いしてあげるわ。
特に火種を持っている敵は最優先目標よ。
[スナイパー]と[ホーミング]で火種そのものを打ち抜くわね。


祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から風/火/姓名の精霊,聖霊,月霊,戦乙女,天使,英霊,死神を呼んで“七色金平糖”を配って「エルフさん、ボク達が先攻するから援護と協力をお願い♪」と言って『クリスタライズ』で姿を隠して『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃をします♪
『月世界の英霊』で空間飛翔して高ふぇきを避け敵のUCを『月霊覚醒』で封印/弱体化させます☆
『聖精月天飛翔』でWIZを強化して『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻を仕掛けます!

エルフの怪我人を『祝聖嬢なる光輝精』で治し『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します♪


メルフローレ・カノン
エルフの皆さんと協力して
オブリビオンを討伐しましょう。

堕落者達を森の中に誘い込めばいいのですね。
私はまず堕落者たちに接近戦を挑み、
数回打ち合ったら慌てて逃げる[演技]をして
森の中に敵を[おびき寄せ]ましょう。
さらに【神の見えざる手】で無理やり引っ張り込みます。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」

エルフの皆さんは、森の中で敵を奇襲してもらいます。
敵が奇襲にかかったら私も反撃です。
敵を殴る際は[怪力][力溜め]の上で
[2回攻撃][傷口をえぐる]で……
「全力で行きますよ!」

敵が火を放つなら[属性攻撃]で武器に冷気を纏わせ
延焼を遅らせましょう。
自分自身は[火炎耐性]で我慢ですね。


岩倉・鈴音
ばっかも~ん!
火付けは重罪ダゾ~。
若いエルフ達よ、ぼーっとしてらんねーぞ!一緒に戦うよォ~!!
『堕落者たち』を大喝で攻撃する。
やつらの反撃には盾受けやオーラ防御で何とかする。
ひるまない奴らは白兵戦で仕留めるまで。
火がつけられたら堕落者を蹴散らして消しに走る。


ハロ・シエラ
エルフの方々が樹上から攻めてくれるなら、私は地上で敵を【おびき寄せ】彼らが不意打ちしやすい状況を作りましょう。
大変心苦しいですが、アームドフォートによる攻撃は木に隠れつつ【オーラ防御】を張って凌ぎます。
延焼を食い止めるには、既に燃えている木を【切断】して蹴り倒し、まだ無事な木から遠ざけながら盾にしても良いでしょう。
倒れる木に敵を巻き込んだりも出来そうですね。
敵のドワーフは私の剣のどちらかを狙うでしょうか。
それならばレイピアで敵の斧を【受け流し】てダガーによるユーベルコードで【カウンター】を入れるまでです。
可能なら斧の動きを【見切り】、【怪力】で斧を【盗み】、【投擲】で返してあげてもいいですね。




 アックス&ウィザーズ、調律の森。
 その入口へと現れたのは、オブリビオンの一団だった。
 集団の長は頭に角、背に翼を生やす『小悪魔』リリィ・デモンズである。
「さあ、一気に森を焼き払うのよ!」
 リリィが従えていたのは、アックス&ウィザーズによくいる冒険者達。
 邪霊『イービルスピリット』に汚染されて『堕落者』となってしまった彼らはリリィの力に影響され、彼女の思うままに従っている状態だ。
「いくぞ……!」
「「おお……!!」」
 どこで手に入れたのか、彼らが手にしていたのは異世界のアームドフォート。
 リリィの指示で彼らは一斉に引き金を引き、森に向けて砲弾を撃ち出す。
 そこへ、森の中からやってくる一団……猟兵達の姿が。
「火付けは重罪ダゾ~」
 猟兵の1人、少女型サイボーグである岩倉・鈴音(JKハングマン・f09514)は大声で叫び、淡々と指示通りに森に砲撃を行う『堕落者たち』を牽制する。
「エルフの皆さん、堕落者達を森の中に誘い込めばいいのですね」
「そうだ。連中の攻撃の手を止めたい」
 上品で清楚さを感じさせる修道女、メルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)の問いに、エルフの若い男性が頷く。
 森の中はエルフのテリトリー。誘い込むことができれば、エルフ達も掃討してみせると豪語する。
「森の中に引きずり込めばいいのね?」
 長い金髪を後頭部で縛ったヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は、同じ色の髪のエルフ達へと確認する。
「え、ええ……って、何を?」
「こうするのよ」
 枝にいたエルフとは別の木へと【クライミング】したヴィオレッタは、【目立たぬ】ように【迷彩】でその身を隠してみせた。
「あの子、森と同化した……!?」
「ほう、さすがは……」
 姿を消したヴィオレッタに、エルフ達が驚き、感心していると。
「若いエルフ達よ、ぼーっとしてらんねーぞ! 一緒に戦うよォ~!!」
 鈴音がそんなエルフ達へと喝を入れ、共闘を呼び掛ける。
 その間に、周囲を飛び回る金のウェーブヘアの祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)は手にしていた壺から風、火、姓名の精霊、聖霊、月霊、戦乙女、天使、英霊、死神を呼び出し、『七色金平糖』を配っていて。
「エルフさん、ボク達が先攻するから援護と協力をお願い♪」
 そう言って、ティファーナもまた【クリスタライズ】で自身の姿を透明にして姿を隠す。
「……ああ、我々も行くぞ」
 エルフ達も猟兵達に続き、堕落者達の応戦の為に散開していくのである。


 森に放たれた火が少しずつ大きくなる中、火を放つ堕落者たち。
「ばっかも~ん!」
 そんな堕落者を、鈴音は大喝で怯ませようとする。
 メルフローレも手近な人間の堕落者目がけて『メイス』を叩きつけ、接近戦を挑む。
「えいっ、やっ……っと。キャアッ」
 数度武器を打ち合ったメルフローレが小さく叫んで慌てて森の奥の方へと逃げると、堕落者たちも武器を下げて彼女を追う。
「逃さん……」
 そいつらが追っていくのはメルフローレだけではなく、森の外からでも見えるエルフらにも向いていた。
 ……と思いきや、それはヴィオレッタが予め仕掛けたユーベルコード【ダミードール】。
 ヴィオレッタはエルフ達そっくりの人形をあちらこちらへと配備していたのだ。
 そうして堕落者たちが森の中へと誘い込まれる様子を、逃げるメルフローレは小さく振り返って目にし、ほくそ笑む。
(上手くいきましたね)
 慌てて逃げだしたのは【演技】。メルフローレの狙いは森の中に敵を【おびき寄せる】ことだ。
 さらに、メルフローレは頃合いを見て、詠唱を始める。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」
 見えない神の手を操り、彼女は1人1人の身体を掴んで森の方へと強引に引きずり込む。
「光りを怯える闇と悪よ、悔い改めなさい……」
 そこで、身体を透明にしていたティファーナが天から予め呼び寄せていた精霊、聖霊、月霊らの力を借りて【聖属性魔法の矢】を放つ。
「ぐわ……っ」
「なんだ……うおおっ?」
 叫び声を上げる堕落者たちへ、樹上へと移動していたエルフ達もまた矢を射かける。
「くっ、怯むな」
 示し合わせた堕落者は応戦すべく、アームドフォートでの砲撃を行う。
 堕ちたエルフの中には弓矢を使う者もいたが、人間やドワーフは樹上のエルフを狙う手段がなかった故に砲撃で応戦していた。
 その砲撃は激しく、メルフローレは【火炎耐性】で耐えようとし、【オーラ防御】を展開する鈴音は【『コズミックシールド』で受けて】いたがかなり厳しい様子。
 透明になっていたティファーナはユーベルコード【月世界の英霊】で空間飛翔して砲撃を避ける。彼女はさらに手を打とうとするが、なかなか砲撃の激しさに攻撃に転じることができない。
 ハロも心苦しいと感じながらも、木に隠れつつ【オーラ防御】でその猛攻をしのぐ。
 だが、ハロもただやられてばかりではなく、地上から敵を【おびき寄せ】ようと身を晒し、エルフ達が不意打ちしやすい状況をつくる。
 地上からも攻めれば、堕落者の中で人間やドワーフが慣れぬ砲撃から白兵戦へと転じる。
 ハロにとっては望むところ。向かい来るドワーフの重い斧をサムライエンパイア製のレイピア『リトルフォックス』で【受け流す】。
 そして、ユーベルコード【スネイクバイト】によって、呪われた短剣『サーペントベイン』による素早い一撃を浴びせて【カウンター】を打ち込む。
 それだけではなく、別のドワーフの斧の動きを【見切った】ハロは、【怪力】で斧を【盗んで】しまう。
「なっ……ああっ」
 その斧を、ハロは思いっきり【投擲】して返し、切り裂いた堕落者を消し去ってみせた。
「月は眼醒めた……。其の総ては庇護と加護と祝福を絶たれる……☆」
 呆気にとられる堕落者たちへ、ティファーナが様々な形の月を放つことで、堕落者たちのユーベルコードを弱体化させ、敵によってはまるごと封印してしまう。
「全力で行きますよ!」
 そこで、メルフローレがメイスでの反撃を始める。
 今度は牽制でなく、本気で殴り倒そうと思いっきり【溜めた怪力】で【連続】して殴り掛かる。特に、すでにエルフ達の射抜いた痕をメルフローレは狙う。
「たっぷり矢をお見舞いしてあげるわ」
 ヴィオレッタも周囲のエルフと共に、『射貫き打ち抜く鋒矢』で矢を射かける。
 特にヴィオレッタは火種を持つ堕落者を優先して【スナイパー】技能で狙い、【ホーミング】性能のある矢で確実にその火種を射抜いていく。
「神罰なる天罰の刺突を! ☆彡」
 呼び寄せた多数の精霊らの力を借りたティファーナは力を高め、光り輝く神罰を発して堕落者らを貫いていく。
 猟兵達の苛烈な攻撃もあり、数を減らす堕落者たち。
 それらをあらかた討伐したところで、鈴音はすでに森へとつけられた火を消しに回る。
 ハロなども早い段階で火消しに回っており、木々を【切断】して切り倒す。その方向を調整することで、倒木に巻き込んだ堕落者を倒していたようだ。
 エルフ達も森についた炎を気がけていたが、怪我をしてすぐには動けぬものがおり、ティファーナが光を輝かせる。
「癒し、治し、生命の灯火を再び与えたまえ……⭐」
 さらに歌声を響かせて、エルフ達を万全の状態へと戻していた。
 その間も、メルフローレが武器に【冷気属性】を纏わせて振り回して延焼を防ぐ。
「これでなんとかなったでしょうか?」
 ハロが確認すると、堕落者たちはほぼ壊滅。彼らのつけた炎もかなり弱まり、鎮火は目前となっていたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『『小悪魔』リリィ・デモンズ』

POW   :    悪魔の契約~デビルボム~
【悪魔の契約書(対象の署名・捺印が必要)】が命中した対象に対し、高威力高命中の【亀の歩みの様な超低速の誘導魔力弾】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    悪魔の神槍~デーモン・グングニール~
【刺そうと思ったら途中でボキッ!と折れた槍】を向けた対象に、【折れた槍の先端部分を拾い、投擲する事】でダメージを与える。命中率が高い。
WIZ   :    悪魔の魔針~小悪魔ニードル~
レベル分の1秒で【針でチクッ!とされた様な威力の魔力針】を発射できる。

イラスト:らぬき

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はアララギ・イチイです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。



 調律の森へと攻めてきたオブリビオンの群れ。
 森のどこかにある『世界樹イルミンスール』から株分けされた「聖なる木」を探し出す為、群れを率いる『小悪魔』リリィ・デモンズは部下である「堕落者たち」にアームドフォートを持たせて森を焼き払おうとしていた。
「まさか、あれだけの冒険者が全滅させられちゃうなんてね……」
 リリィはもっと森の奥まで攻め込めるだろうと踏んでいたようだったが、エルフや猟兵が思った以上の力を持っていたことに驚きを隠せない。
 彼女は猟書家幹部「チーフメイド・アレキサンドライト」の意を汲み、大天使ブラキエルの目論む「天上界への到達」を実現しようとしていた。
 聖なる木は燃えることがない。かつ、それ以外が燃えてしまうことで、森の住民であるエルフ達のオブリビオン化も狙っている。
「邪なる者よ。立ち去れ」
「ここは貴方のような輩が近寄って良い場所ではありません」
 樹上から声をかけてくるエルフ達に、リリィは小さく笑って。
「フフ、お生憎様。これしきで負けたわけではないわよ」
 どこか弱そうなユーベルコードを使うリリィは簡単に倒せそうにも感じるが、彼女自身もオブリビオン。それらが本当に弱いとは限らない。
 また、リリィは部下と同じくアームドフォートも所持しており、隙あらば森を焼こうと狙っている。
「さあ、全力で行くわ。エルフも猟兵も覚悟なさい!」
 早速、悪魔の力を行使して来ようとするリリィ・デモンズ。
「先程同様、あの悪魔娘を森に誘い込んでほしい」
「得体の知れない力を持っているようです。くれぐれもご注意を」
 協力してくれるエルフ達の助言に従いながらも、猟兵達は猟書家幹部の仕事を継ぐ『小悪魔』の討伐へと当たるのである。

(エルフ達と協力して共に戦うことで、プレイングボーナスが付きます)
(第2章は、15日昼からの一括執筆を考えております。
 2章からのご参加も歓迎です。場合によってはサポートの方のお力を借りる予定です)
叢雲・凪(サポート)
人間のミュータントヒーロー×ゴッドハンド、
ヒーロー名【ジンライ・フォックス】

まずはその世界の住人・猟兵仲間に挨拶をしよう…。
礼儀は大事。年上の人や先輩にはちゃんとしないとね。
『どうも ジンライ・フォックスです』(お辞儀しつつ)

基本的な戦い方は【リミッター解除】を使ってからの【ダッシュ】+【残像】+【夜天九尾】を使った電光石火の接近で敵との距離を詰め畳み掛けよう。相手が強力な単体ボスなら一気に攻撃を仕掛ける。

※黒雷で生成されたマフラーを解いて夜天九尾発動。尻尾1本につき10秒 合計90秒間の間超高速で動ける。90秒で決着をつける。並みの動体視力では対応できないはずだ。

『天誅・・・』


虚偽・うつろぎ(サポート)
世界問わず大歓迎
世界を超えて自爆活動さ
アドリブ連携等ご自由に

登場即自爆
自爆できれば台詞も活躍もいらぬ!
速攻で自爆することが最優先
1歩も動かず即自爆
そう、自爆だ
僕に自爆をさせるんだ!
僕もろとも鏖殺だ
これぞ鏖殺領域なり

ただ自爆するためだけに現れる存在
何かいきなり自爆する怪奇現象
もはや災害である

技能:捨て身の一撃を用いての
メッサツモードによる高威力な広範囲無差別自爆

射程範囲内に敵が1体でもいれば速攻で自爆
自爆することが最重要
なので敵がいなくても自爆するよ
大事なのは自爆までのスピード
有無言わせぬスピードで自爆する
これ最重要だね

捨て身の一撃なので自爆は1回のみ
1回限りの大爆発
自爆後は爆発四散して戦闘不能




 調律の森に現れたオブリビオンの群れ。
 先に交戦していた猟兵達が群れの大半を占める堕落者たちと交戦を行っている間、群れを率いていた『小悪魔』リリィ・デモンズと対していたメンバーがいた。
「どうも ジンライ・フォックスです」
 森へと踏み込む黒い短髪の少女、叢雲・凪(断罪の黒き雷【ジンライ・フォックス】・f27072)はすぐにこの場の猟兵や森のエルフ達へとお辞儀する。
 礼儀は大事。年上や先輩にはちゃんとしないといけないというのが凪の信条だ。
「救援、感謝する」
「すまないけど、今はあいつを……」
 エルフ達は堕落者たちを仕留めるのに手いっぱいなようで、リリィの抑えを凪に託す。
「ふふん、大きく出たわね」
 リリィは槍を振りかざし、凪へと迫る。
 へっぽこな小悪魔のリリィだが、ボスとしての力は備えている。
 攻撃しながらも、リリィは悪魔の契約書を浮遊させて。
「悪魔の契約……結んだらもう逃れられないわよ」
 発動条件が非常に厳しいユーベルコードで契約書に署名・捺印が必要だが、条件さえ満たせば高威力の誘導魔力弾を撃ち込むことができる。
「それだけではないわよ!」
 リリィは時折アームドフォートから砲弾を撃ち込み、森に火をつけようとするのも忘れない。
 凪はそんなリリィの攻撃をあしらいながらも、【リミッターを解除】してから【ダッシュ】し、【残像】を展開しながらリリィへと攻め入る。
「一気に仕掛ける……出てこい……眠れる九尾……黒神の化身!!」
 黒雷で生成されたマフラーを解いた凪は、スピードを高めて一気に手甲を叩き込む。
「ううっ、やるわね……!」
 90秒の間で一気に片をつけようとする凪に、リリィも防戦一方。
 そこに飛び込んできたのは、身体は名を現すを体現したようなブラックタール、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)である。
「これぞ、鏖殺領域なり」
 戦況なぞいざ知らず、彼は現れるなり【捨て身】で自爆特攻してみせる。
 その状況はまさに災害と言わんばかり。
 森の入り口部分を巻き込むように起こった大爆発でうつろぎは吹っ飛び、リリィはもちろんのこと、エルフや凪も巻き込む。
「「うああああっ……!」」
 リリィの砲弾で燃え上がった木々ごと吹っ飛んだ為、消火もできたものの被害も小さくない。
「さすがにこれは……」
 素早い動きで致命傷を避けた凪はなんとか離脱できていたようだったが、リリィはそういうわけにもいかず。
「む、無茶苦茶よ、こんなの……!」
 全身をぼろぼろにしながらも、リリィはなおも応戦の構えを崩さずにアームドフォートを手にするのだった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ヴィオレッタ・エーデルシュタイン
敵の動きは前回と同様みたいだけど、全く同じ方法での誘い込みは芸がないわね。

木の上に[クライミング]して[目立たない][迷彩]で隠れるまでは同じ。
でも使用するユーベルコードは【錬成カミヤドリ】
93レベル個の自分の分身…青金剛石を呼び出すわ。
そして倒した冒険者たちからマントとかを確保。
それを青金剛石にかぶせたら準備完了。

敵からちらちらと見えるような感じで個々に移動させるわよ。
もちろん森の奥へ。できれば敵をバラバラに分断したいわね。

後はエルフたちと[スナイパー][ホーミング]の矢で狙撃。
火種は最優先で潰しつつ、悪魔娘にお仕置きよ。
「火遊びはそこまでよ」


ハロ・シエラ
どことなく緊張感に欠ける敵ですが……オブリビオンはオブリビオン。
油断せず戦いましょう。

またも心苦しいのですが、森に誘い込むのは難しくないでしょう。
森を焼こうとしているのですから、我々が例えば水の【属性攻撃】などを応用して延焼を防いでいけば森の中から焼かざるを得ません。
後は先ほどと同じ様に、私が敵を【おびき寄せ】てエルフの方々に援護射撃をしてもらいましょう。
アームドフォートだけでなく槍にも注意が必要ですね。
どんな力を秘めているか分かりませんが……【第六感】で槍の動きや敵の狙いを察して回避し、私も雷の短刀を【投擲】して反撃します。
剣士として戦っていれば、遠距離攻撃は【だまし討ち】にもなるでしょう。


祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定を
*アドリブ歓迎

『フェアリーランド』の壺の中から風/生命/精神の精霊,聖霊,月霊,天使,戦乙女,英霊,死神を呼んで“七色金平糖”を配って『クリスタライズ』で姿を隠し『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃をします♪
『月世界の英霊』で敵の攻撃を空間飛翔して避け敵のUCを『月霊覚醒』で封印/弱体化を仕掛けます☆
『聖精月天飛翔』で強化した『祝聖嬢なる光輝精』で怪我を治し『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します♪
機会を見て『エレメント・セイント・ティファーナ』で強化した『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』を苛烈な猛攻を仕掛けます!

「悔い改めなさい!」


メルフローレ・カノン
リリィ・デモンズを撃破ですね。
私は距離を詰めて接近戦を挑みます。
エルフの皆さんは、遠距離から射撃したり
敵の魔法や攻撃を矢で迎撃したりしてください。
それでは……全力で行きますよ!

私の得物はメインがメイス、サブが剣です。
[怪力][力溜め]の上で[2回攻撃][傷口をえぐる]で
ぐいぐい押し込んでいきます。
至近距離では【悔い改める一撃】で張り倒します。
「神よ、彼の者の罪をお許しください……」
仮に敵が上空に逃げればエルフの矢の的でしょうか。
また、敵の使う機械について
[破壊工作][部位破壊][鎧砕き]で無力化させ
敵の火力を減じます。
敵の攻撃は[武器受け][盾受け][オーラ防御][呪詛耐性]で
防ぎましょう。




 調律の森の入り口はサポーターの自爆もあり、大きく吹っ飛んでしまっている。
 その爆発に巻き込まれた紅い髪から角を生やす『小悪魔』リリィ・デモンズはボロボロになりながらも、翼を羽ばたかせて。
「あれだけ連れてきた冒険者は全滅しちゃったのね……」
 アームドフォートを構えた彼女は爆発によって見通しの良くなった森の入り口近辺に堕落者たちがいなくなっていたことを確認する。
 それらを倒したのは、まぎれもなく猟兵達である。
「どことなく緊張感に欠ける敵ですが……」
 元はダークセイヴァーの少年兵であるハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)は、改めて対するリリィの姿にいささか脱力しそうになるが、オブリビオンはオブリビオンだと気を引き締め直す。
 すでに、露出高めの金髪フェアリー、祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)は再度、【フェアリーランド】の壺の中から、風、生命、精神の精霊、聖霊、月霊、天使、戦乙女、英霊、死神を呼んでおり、彼らに『七色金平糖を配って』さらなる戦いに備えている。
「全く同じ方法での誘い込みは芸がないわね」
 金髪女性の姿をとるヤドリガミ、ヴィオレッタ・エーデルシュタイン(幸福証明・f03706)は敵であるリリィが森に火を放ちつつ攻撃してくるのをさっしながらも、別の手段での応戦を考えていたようだ。
「エルフの皆さんは、遠距離から射撃したり、敵の魔法や攻撃を矢で迎撃したりしてください」
 黒髪ストレートヘアで童顔な少女、メルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)は、周囲へと呼び掛けて。
「分かった。健闘を祈る」
「了解よ。よろしくね」
「それでは……全力で行きますよ!」
 エルフ達の言葉にメルフローレは大きく頷いてから、『メイス』を握りしめてリリィへと接近戦を挑むべく距離を詰めていくのである。


 リリィは翼を羽ばたかせ、槍を手にして近づいてくる。
「私を舐めてると痛い目を見るよ!」
 彼女の身長ほどもある槍は外見こそ立派に見えるが、その実かなり傷んでいたようだ。
 それを持って突き出してくるリリィの攻撃を避けるハロは少しずつ敵を【おびき寄せ】、森へと引き込む。
「この一撃で……」
 ハロは同時に仕込み魔術陣を展開し、生み出した雷の短刀に【水属性】を付与してリリィへと飛ばす。
 時折、アームドフォートに持ち替えた敵は砲弾を飛ばして炎を放ってくる為、ハロは攻撃を合わせて延焼防止にも当たっていたのだ。
 ハロがそうして敵を引き付ける間、ヴィオレッタは木の上へと【登り】、【目立たぬよう】に【迷彩】で隠れる。
 ヴィオレッタは先程とは違い、ユーベルコード【錬成カミヤドリ】で自身の分身である青金剛石を90余り呼び出す。
 いつの間にか、先程倒した冒険者たちからマントや衣服などを確保していたヴィオレッタは青金剛石へと被せ、個別に移動させる。
「いきなり増えた敵の数……さすがに乗らないわよ」
 そこで、リリィは槍を投擲し、正体である青金剛石を暴いてみせた。
 リリィがそちらに気を取られている間に、【クリスタライズ】で身体を透明にしていたティファーナは呼び寄せた精霊らに呼びかける。
「歌唱う、我らが精霊・聖霊・月霊よ♪ 歌い、踊り、唄い、舞踏れ♪ 素ノ源ヨリ来タレリ……」
 精霊らは【聖属性】の矢を多数射かけ、リリィの身体を貫かんと光の雨を降り注がせていく。
「う、うわっ」
 しばし、回避に専念する形になっていたリリィ。
 仲間の攻撃の合間を突いて、メルフローレが『メイス』を手に攻め入る。
 持ち前の【怪力】でメイスを【連続】して叩きつけようとするメルフローレはぐいぐいと森の奥に向けて敵を押し込もうとする。
「火を放たせはしません!」
 それだけでなく、メルフローレは相手の持つアームドフォートを狙って【破壊】しようとする。砲身を曲げて弾が詰まるようなら彼女の思う壺。
 とはいえ、敵も簡単には破壊させてはくれない。
 悪魔の契約書を浮かばせ、魔力針も使うなど、牽制も行うリリィは大きく槍を薙ぎ払って。
「これでどうかしら?」
 その槍は時に折れ、先端が素早く飛んで相手を貫かんとする。
「月は眼醒めた…… 其の総ては庇護と加護と祝福を絶たれる……☆」
 しかしながら、ティファーナが使う【月霊覚醒】がそれを許さず、様々な形の月がリリィへと撃ち込まれたことでユーベルコードを封じてしまう。
「一気に行きます!」
 メルフローレは飛んできた槍を【『ラウンドシールド』で受け】、リリィの身体と合わせてアームドフォートを殴りつける。
「我々も行くぞ」
「ええ、矢を射かけるのよ!」
 甲高い金属音が森に鳴り響く中、樹上で戦況を見ていたエルフ達もまたリリィ目がけて矢を放っていくのだった。


 ユーベルコードが封じられたことで、リリィの浮遊させていた悪魔の契約書は地に落ち、魔力針も満足に飛ばせなくなってしまう。
「ユーベルコードがなくたって……!」
 リリィは鮮烈なる槍捌きで攻撃を続けるが、ハロは【第六感】でその攻撃を躱す。
 距離を取るハロと入れ替わりでメルフローレが攻め入って。
「神よ、彼の者の罪をお許しください……」
 メルフローレは至近距離から相手の頬目がけ、強烈なビンタを叩き込む。
「どんな力を秘めていたのか分かりませんが、今なら……」
 続き、遠方からハロが【投擲】した雷の短刀を合図とし、一気に浴びせかけられるエルフ達の矢。まさに【だまし討ち】となり、リリィの身体を、翼を、武器を矢が貫いていく。
「火遊びはそこまでよ」
 逃れる間もなく、ヴィオレッタも高い【スナイプ】技術で【ホーミング】の矢で狙撃し、悪魔娘に仕置きする。
「うう、ああああっ!」
 アームドフォートは殴打や矢によってすでに動かなくなっており、槍も手元から離れていて、リリィにはすでに打つ手はない。
「悔い改めなさい!」
 ティファーナは精霊たちの力を借りて力を高め、光り輝く槍や鉾、矢、杭をリリィ目がけて降り注がせていった。
「さすが、猟兵。幹部が負けるわけ、ね……」
 力尽きたリリィは持っていた武器ごとその場から消え去っていく。
 全てのオブリビオンの討伐を確認したところで、エルフ達から歓声が沸いて。
「森を、我々の森を守り切ったぞ」
「やったわ。私達の勝利よ」
「これも君たちの助けあってこそ、感謝する」
 彼らは力を貸してくれた猟兵達へと心からの感謝を送り、その働きを称えてくれたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年03月16日


挿絵イラスト