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『ワニ→カニ→カジキ』~メガリス争奪戦~

#グリードオーシャン #戦後 #メガリス #ワニ #カニ #カジキ

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●一筆回廊(ひとふでかいろう)
 『終の王笏島』。
 グリードオーシャンのオブリビオン・フォーミュラ、『王笏』カルロス・グリードが根城としていたかの島には、多数のメガリスが集められていた。
 それら王の財宝のほとんどは羅針盤戦争によって散逸したが、巧妙に隠されていたがために難を逃れたものもある。

 “王の隠し財産”ともいえる、いくつかのメガリス。
 そのひとつが『一筆回廊』だ。

 見た目は単なる<掌に乗る大きさの透き通った立方体>だが、このメガリスは『ガラスのラビリンス』のユーベルコードを秘めている。持ち主の意のままに、戦場に超硬質の透明ガラス製迷路を作り出して対象者を飲み込んでしまう。

 王の持ち物であったはずの一筆回廊は現在、全く別のコンキスタドールの手中にあった。

●迷路を爆走する空飛ぶカジキ
「カルロス・グリードの遺したメガリスが敵勢力残党の手に渡ったらしい。至急、終の王笏島に向かってコンキスタドールからメガリスを奪取してくれ」
 ブラウン・カンカン(ポンコツ骨董テレビウム・f25168)は、あご元の端子をポリポリ掻きながら続ける。
「で、メガリスを奪ったってのがいわゆる『空飛ぶ巨大カジキ』でな。鋭いクチバシで目にも止まらぬ連続攻撃を仕掛けてきたり、子分を呼び寄せたり、果てには青白く発光しながらマッハ数十に至る亜光速で突進してきたり、素の状態でもかなり強力なんだ」
 いったん黙った後、言いづらそうにブラウンは話した。
「そんな危ないヤツが、さらにはメガリスの力によって『出口が一つしかない透明迷路』に相手を閉じ込めてくるようになった。迷路の破壊はできないから、『逃げ場のない状態で凶暴な空飛ぶカジキと勝負しなきゃならない』ってことだ」
 加えて、巨大カジキにたどり着くまでにも障害があるという。

 第一の障害は、『島の周囲を埋め尽くすワニの群れ』。
 船も入れぬほどに満ち満ちたワニの大群を、猟兵たちはどうにか切り抜けないとならない。

 第二の障害は、『八眼六臂の巨大蟹たち』。
 ワニを切り抜けて島内部にたどり着いた者は蟹の歓迎を受ける。堅い甲殻に身を包み、凶悪な膂力と溶解性の泡で攻撃してくる彼らを倒さねば島の深部へは至れない。

「今回は猟兵にとっても苦しい戦いになるだろう。だが、お前たちならやれると信じている。『奪取したメガリスは持ち帰ってもいい』そうだから、それをボーナスと思って、ひとつ頼まれちゃくれないか?」


早川カエシ
 お世話になっております。
 早川カエシです。

 今回の流れとしては、

 ①『ワニびっしりの入り江』をなんとか越えて、

 ②『巨大蟹との集団バトル』をどうにか制して、

 ③『空飛ぶ巨大カジキとの真正面対決』に勝利できればクリアになります。

 また、今回登場するメガリス『一筆回廊』を、希望者は持ち帰ることができます。
 エピローグで描写しますので、欲しいかたは第三章のプレイング時にその旨をお書きください。
 ※ただし、一個しかないので希望者多数の場合はダイスを振って抽選します。

 ☆『一筆回廊』のデータ☆
 アリスラビリンス産の秘宝で、見た目は<掌に乗る大きさの透き通った立方体>です。
 使うとユーベルコード『ガラスのラビリンス』の効果を発揮します。
 元は恋人とのムードある逢瀬に使われたりしたらしいですが、今回は巨大カジキと出会ってもらいます。
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第1章 冒険 『ワニの大量発生』

POW   :    ワニを倒して進む

SPD   :    ワニの背中を渡っていく

WIZ   :    ワニを誘導して道を空ける

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🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 見渡す限りワニの地平線。
 島の全周はしつこいぐらいワニで覆われていた。

――ワニの海の奥にうっすらと大地の色が見える。
神崎・ナオ
メガリスかぁ~、将来作る魔王城とかダンジョンとかに配置するお宝として良さそうかも!
アイテム探しの大冒険頑張るぞ~!

お宝の島に乗り込むためにはまずこのワニたちなんとかしないといけないのかぁ
ど~いてっ、って言えばどいてくれないかなぁ
(とかぼやいている間に本人に内緒で周囲に潜む魔王軍が片っ端からワニに呪詛を掛けていったりします)
お? 動いてくれそう? そうそう、君達はこっちでぇ、君達はあっち~
あははは~、昔こんなの物語で読んだことあったかも~
海を割るやつ!
(な~んて、呪詛に苦しむワニ達に気付かず、自分で誘導してると思いながら、楽しそうにワニの群れを左右に割るようにして道を作ったりします)



●我らはいつでも若のおそばに
「アイテム探しの大冒険頑張るぞ~!」
 コンキスタドールが所有しているというメガリス求め、小舟から岸へと踏み出そうとする神崎・ナオ(魔王と勇者のハーフな悪魔・f32386)。だが、足を降ろそうとした先は地面ではなく、一面の凶暴爬虫類たちだった。
「お宝の島に乗り込むためには、まずこのワニたちをなんとかしないといけないのかぁ」
 幸い、水深はそれほどでもない。隙間さえあればひょいひょいと行けそうだ。しかし、ワニのパッチワークには継ぎ目が見当たらなかった。

「うーん……『ど~いてっ』て言えば、どいてくれないかなぁ」
 しゃがみこんでワニ製の水面を見つめるナオ。彼女の視線が一匹のワニとかち合った。無防備な姿をさらす少女を喰ってやろう――と考えたこと自体を罰するようにワニの全身に耐えがたい苦痛が走った。堪らず、逃れようとするワニ。
「お? 動いてくれそう? そうそう、君達はこっちでぇ、君達はあっち~」
 水面に投げ入れられた小石で波紋が起こるように、ナオの足取りに合わせて苦痛が与えられてワニが退いていく。
「あははは~、昔こんなの物語で読んだことあったかも~。海を割るやつ!」
 右に行ったり左に行ったり。ナオは自在に形を変えるワニカーペットを存分に楽しみつつ、島に上陸した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

古上・薺
宝物の効果を聞くにわし様の幻術の強化に仕えそうじゃな、手に入れるのもまた一興…といったところかの

しかし島に入るには水辺におりんとなのか…水辺…水辺は苦手なのじゃが…致し方なしじゃな…
一面を埋め尽くす蜥蜴共は…焼くかの
水生なら熱に耐性なんぞないじゃろうしな
焔で妖火を出して焼き払いながら進めば島へはつくじゃろ(属性攻撃+焼却+範囲攻撃を併用)
いくらか焼き払えば蜥蜴共も部をわきまえて寄ってこなくなるじゃろ(恐怖を与えるを使用)

しかしやはり水辺は好かんな…湿気がうっとおしいわ、肌がべたつくわ、
尻尾も耳も水気でげんなり…あぁ、早く抜け出したい…



●至高の妖狐は惑わず進む
「宝物の効果を聞くにわし様の幻術の強化に使えそうじゃな。手に入れるのもまた一興……といったところかの」
 かすかに揺れる小舟の上に凜と立つ、雅な少女。古上・薺(傲岸不遜な箱入り狐娘・f03595)の瞳はまっすぐに島を射貫いていた。
「しかし、島に入るには水辺におりんとなのか。水辺……水辺は苦手なのじゃが」
 扇を額に当てて、しばし優雅に悩む薺。煌びやかな着物を潮風になびかせるその眼下では、少女の存在に気づいたワニたちが歯を鳴らして待ち構えていた。

「……致し方なし、じゃな」
 妖扇『焔』を広げて、あたりに立ちこめる潮の匂いを振り払うように、軽く一閃。戯れのような一振りが死を招く紅蓮の炎風を生んだ。妖火がひと舐めしただけで薺の周りのワニは消し炭に変わる。
 返す刀で二振り目。より火勢の増した焔が再びワニの陸地を撫でる。より遠くのワニが焼却され、炭となったものは炎風に煽られて灰も残さず消し飛んだ。

「しかし、やはり水辺は好かんな。湿気がうっとおしいわ、肌がべたつくわ、
尻尾も耳も水気でげんなり」
 薺が水に足を浸して進むたび、逃げたワニが折り重なって彼女のためだけの通り道ができていく。
「あぁ、早く抜け出したい……」
 履き物に入ってくるぬるい感触に辟易しつつ、妖狐の姫君は歩みを早めた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

實生・綿糸楼
先の王笏が残した遺産。か、今後のためにもぜひ回収しておきたいところだ

まずは大量のワニをどうにかせねばな。
さては因幡の白兎。ちょいと跳ねればあら不思議
SPD重視で背中を飛び移りながら渡らせていただこう
足場が途切れたときや、ワニの急襲にはスカイステッパーによる空中跳躍で対応しながら奥に進んでいこう



●實生流忍術
 疾風のように水面を駆ける女が一人、いた。
 女が足場とするのは岩ではなく鰐。生き物であるがゆえに実に不安定で、不確定な動きをとる。そんなあやふやな大地の上を、實生・綿糸楼(二代目實生忍軍棟梁・f31351)はよどみなく駆けていた。

 だが、この島には重ねて不確定要素があった。
 常ならば決していない闖入者――先に突入した猟兵たちの余波で、鰐の分布に偏りが生じていたのだ。
 よどみなく駆ける綿糸楼の先には鰐のいない穴場があった。しかも、ただ『足場がない』だけでなく、生まれた余白の周りでは凶暴な爬虫類どもが待ち構えていた。
 綿糸楼の足先がついに射程に入る。
 いっせいに花が開いたように、四方八方から鰐の顎門が女に襲いかかった。
 猟兵にさんざん煮え湯を飲まされてきた鰐の恨みの牙が綿糸楼に届こうかという瞬間。
「さては因幡の白兎。ちょいと跳ねればあら不思議……っと」
 綿糸楼の足は何もない宙を蹴り、鰐の顎門より高く跳んだ。

「先の王笏が残した遺産、か。今後のためにもぜひ回収しておきたいところだ」
 妙なる技を誇る忍びの前では、凶暴な爬虫類もただの置物に等しい。
 息一つ切らさず、余裕たっぷりに綿糸楼は島へ降り立った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

虚偽・うつろぎ(サポート)
どの世界でもOKです

アドリブ連携等ご自由にどぞー

冒険に必要なもの
 自 爆
ただこれを実行するのみ
自爆をすれば全て解決するよ

建物や邪魔な物を消し飛ばすもよし
目立つことでこちらに注目させるもよし
ただ無意味ににぎやかすもよし
自爆万能説を押し出すよ

台詞、作戦?そんなものは必要なし
自爆するだけだよ

場所も何も関係なし
自爆することに意味がある

何か絶対に即自爆するマン
とにもかくにも速攻で自爆する習性
真なる自爆を見せてやるさー

技能:捨て身の一撃を用いてのメッサツモードによる広範囲自爆

自爆は1回のみ
捨て身の一撃だからこそこの1回に全てを込める
自爆後は消し炭になって戦闘不能さ



●爆発オチには早すぎる
 閃光。
 衝撃。
 轟音。
 入り江にひしめいていた爬虫類たちは滅んだ。

 そこには一欠片の躊躇も慈悲もなかった。
 思わせぶりな前振りはない。
 納得いく説明もない。
 終わりの時が、ただ訪れただけだ。

 その瞬間を見ていた者はいなかったし、
 被害者たるワニたちすら気づかぬまま全てが終焉を迎えたのであるが、
 もし、仮に観測者がいたとしたら。

 彼は顛末をこう述べただろう。

「急に『う』が跳んできてワニごと吹っ飛んだんです!」






 かくして、島を取り巻いていた爬虫類たちは、虚偽・うつろぎ(名状しやすきもの・f01139)の自爆によって滅んだ。
 捨て身の覚悟を宿した一爆の威力は計り知れぬほど高く、ワニというクッションがなければ島の地形が変わる可能性すらあった。

 今は『う』の字の消し炭になったうつろぎの勇姿を語り継ぐ者は誰もいない。
 だが、彼の成したその偉業は島の生態系に強く強く残されている――。



 

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『アシュラオオガニ』

POW   :    阿修羅連打
【眼が赤く光る怒り状態】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    剛力殺
レベル×1tまでの対象の【胴体や首】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
WIZ   :    蟹泡地獄
【口】から【大量の泡】を放ち、【粘着と溶解】により対象の動きを一時的に封じる。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 堅牢な鎧と六本の剣で武装した、赤い騎士たち。
 ワニを切り抜けた猟兵たちを迎えるのは、怪物じみたカニの群れだ。

――奴らを蹴散らさねば、島の深部へ至ることは叶わない。
神崎・ナオ
なんかさっき凄い音したけど何かあったのかな?
まぁいっか~、お宝目指してGOGO~!

わ~お、見るからにヤバそうな爪を一杯持ってるじゃん!
あ、でも蟹の爪部分って一番美味しいんだっけ?
ってことは結構いい資源なんじゃ!?

近寄ると鋏危なそ~だし、こういう時はアウトレンジから魔法攻撃だ!
ふははは~、魔王(見習い)の恐るべき魔法受けてみろ~
(な~んて言いながら、杖を振ってそれっぽいポーズと魔法名を唱えるのと合わせて、陰ながら魔王軍達が本人に気付かれない様にこっそり攻撃します)
上手に焼けました! な~んてね!(自分がやったと思ってるので渾身のドヤ顔で)



●指一本、爪一本触れさせないぞ
「わ~お、見るからにヤバそうな爪を一杯持ってるじゃん!」
 草むらに潜んだ神崎・ナオ(魔王と勇者のハーフな悪魔・f32386)はぼそりと、しかし興奮を隠しきれない様子で感嘆した。
 彼女の視線の遠く先には、八眼六臂の巨大蟹の群れがギチギチ鳴きながらひしめき合っている。
「近寄ると鋏危なそ~だし、こういう時はアウトレンジから魔法攻撃だ!」
 蟹に気づかれていないとみるや、ナオは勇ましく立ち上がって杖を構えた。
 無防備な蟹の背面、その中心にぽつんと火種が輝いたかと思った瞬間、竜巻のように渦を巻く紅蓮の炎が発生。地形もろとも、巨大蟹を数匹単位でまとめて吹き飛ばした。
「くらえ~、ディトネーション!」
 爆ぜて飛ぶ蟹。
 颯爽と杖を振るナオ。
 見る者が見れば、『あれ? なんか呪文より早く爆発してね?』と気づくかもしれない。
 だが、その動作と結果の倒置は『若をできるだけ危険から遠ざけたい』という魔王軍側近たちの愛ゆえのものである。
「ふははは~、魔王の恐るべき魔法受けてみろ~!」
 魔王による蹂躙はしばらく続いた。

「上手に焼けました! な~んてね!」
 こんがり焼けた蟹爪をよいしょと持ち上げつつ、ナオは勝ち名乗りをあげる。
「……蟹の爪部分って一番美味しいんだっけ?」
 辺りにちょっと良い匂いが香る中、少女の意識が手に持った蟹爪に向いた。
 その瞬間。
 亡骸に隠れていた最後のアシュラオオガニが、跳び出した。
 六臂のすさまじき筋力を存分に使い、一方的に屠られた仲間たちの無念を噛みしめて、まさしく神速で迫るアシュラオオガニ。
 そのハサミで魔王の首を掴み、せめて一矢報いんと一心に蟹は跳んだ。

 が、爆発。
 灰のひとつぶすら魔王に触れることなく、勇者はちりぢりに消えた。

「え、今のなに?」
 視認した瞬間、それが蟹とすらわからぬままに爆散した蟹。
 杖も振っていなければ呪文も唱えていなかったので、さすがのナオも少しいぶかしがる。
「???」
 顎に手を当てて考え込むナオの周りでは、隠れ潜んだ魔王軍が冷や汗を流しながらガクガク震えていた。
「たくさん倒したし、強くなったのかな! ……よ~し、お宝目指してGOGO~!」
 胸を張って歩を進めるナオ。
 胸をホッとなでおろす魔王軍。
 そのどちらもが、いつの日か『魔王(見習い)』から『見習い』が取れることを信じて疑わない。
 彼女がその名にふさわしい力を得る日まで、忠臣たちとの旅路は続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

古上・薺
蜥蜴の次は化け蟹とな
焼いて美味くなるようならよいのじゃが
こ奴らは泥くさそうじゃの…

まぁよい、炭にしてしまえば変わらぬじゃろ
泡だの液だのもあの化け蟹ごと焼き払ってしまえば問題なかろう
わし様の符術(参式火陣「黄火乱舞」+焼却+属性攻撃+範囲攻撃)で四方を焼きながら進めば死角からの奇襲強襲でも対応できるというもの
化け蟹如きがわし様の道を塞ぎ、あまつさえ襲い掛かるなぞ無礼千万じゃからな可能な限り焼き払っておくとしよう
まぁ、その分歩みは緩くはなるが…急ぐこともあるまい。

さて、では浜焼ならぬ破魔焼と行くかの



●至上の妖狐は歩みを止めぬ
「蜥蜴の次は化け蟹とな。焼いて美味くなるようならよいのじゃが、こ奴らは泥くさそうじゃの」
 古上・薺(傲岸不遜な箱入り狐娘・f03595)の周囲は、赤い壁に包まれていた。
 閉鎖的なこの島ではめったに出会えない、柔らかそうで良い匂いのする極上の獲物。薺を遠巻きに囲んだまま、アシュラオオガニたちは互いを牽制し合っていた。薺の優雅な歩みに連れて、蟹の包囲もまた移動して一定の距離を保っている。

「そこのお前。一番にわし様に目を付けたのはお前じゃろう」
 しゃなりしゃなりと進みつつ、薺は蟹の一匹に声を掛ける。
「来い。幸運とはいえ、一歩先んじた者の権利を行使せよ」
 狐姫の惑わぬ二眼と蟹の八眼が交わった瞬間、動き出したのは彼女の背後にいた蟹だった。次いで、土石流のように勢いよく群れで襲いかかる。
 アシュラオオガニの上にアシュラオオガニが重なり、山のように連なったかと思うと中心へ向けて崩れ、その勢いのまま少女に殺到した。外から見れば、赤いつぼみが生まれ、さらには花が開いたかのように見えただろう。

「やれやれ。化け蟹に道理は説けぬか」
 舞の如き、優しく小さな一振り。
 ただそれだけで薺の周りには薄黄色の焔の花びらが生まれた。
 可愛らしい焔の花びらは、化け蟹の振るう爪、吐く溶解泡に触れるやいなや、それを糧にして大きく成長する。
 尋常のものでない焔のつなぐ連鎖は全てのアシュラオオガニを飲み込み、天に向けて燃え盛る大輪の花を咲かせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

レパル・リオン(サポート)
こんにちは!あたしはレパル!またの名を『魔法猟兵イェーガー・レパル』よ!よろしくね!

お祭りとかイベントとか友達と遊んだりとか、とにかく楽しい事大好き!

あたしが戦うのは、怪人(オブリビオン)から人々と平和を守るため!そのためなら、ケガをしたってかまわないわ!
(強敵相手だと少し怯えるが、表には出さないように努める)

得意なのは肉弾戦!ダッシュで切り込んだり、ジャンプやオーラ防御でよけたり、激痛耐性でガマンしたり、怪力パンチ&キックでぶっ飛ばしたりするわ!
ユーベルコードに怪人の弱点属性を組み合わせてパワーアップさせたりもするわよ!

頭を使うのは苦手かな。でも、パワーとスピードでなんとかするわ!




「いだだだだだだだだだ!!!!!!」
 『魔法猟兵イェーガー・レパル』――こと、レパル・リオン(魔法猟兵イェーガー・レパル・f15574)がアシュラオオガニと戦闘を始めてからおよそ三分。事態は急展開を迎えていた。
「孤島でひとりカニに挟まされて胴体真っ二つなんてシャレになんないんだからいだだだだつよいつよいつよいハサミつよい!!!!!」
 ひときわ大くて強そうなアシュラオオガニを見つけて渾身の飛び蹴りを食らわすも、堅い甲殻に弾かれたスキを突かれて胴を掴まれてしまったイェーガー・レパル。
 時間が経って疲れるどころか、どんどん締め付けが増していく巨大蟹のピンチ力をその身で味わいつつ、少女は冷や汗を流していた。

「……閃虎爪!! 瞬打!! ど、竜咆拳!!!」
 得意の技をいくつも繰り出すものの、万力のごときハサミで胴を掴まれた身では力が溜められないし、腰も入らない。何より、肉弾戦において最も重要な足が地についていなかった。
「えっ」
 突然の浮遊感。
 を、認識する間もなく視界が回転。
 衝撃。

 ハサミで切り裂くことは難しいと判断した巨大蟹によって、レパルは持ち上げられ、振り回され、地面に何度も叩きつけられる。
 めまぐるしく変化する視界と地面に打ち付けられる痛み。
 最悪の連打の中でせめて頭をかばおうと伸ばした両手を、レパルは強い意志で引き戻した。
「こんな程度じゃ諦めないし、負けないんだから!」
 無防備な頭が再度、地面に叩きつけられた。
 少女に衝撃を伝えきり、巨大蟹がハサミを再び持ち上げようとするこの瞬間。
 刹那の膠着をレパルは待っていた。
「ガチ……キマイラ!!」
 巨大蟹のハサミの付け根、最も細い部分をライオンと化した右手で噛み掴む。
 そして、そのライオン頭部に左手で鉄槌。
 胴を掴んだ大ハサミを、レパルは見事に切断した。

「これで終わりよ! カミカゼキック!」
 必殺の一撃を食らい、爆散するアシュラオオガニ。
 魔法猟兵イェーガー・レパルの戦いはまだ続く――。

成功 🔵​🔵​🔴​

千代川・七尾
七尾は蟹も好物なのです!!

蟹さんたちよ、よく聞けぇぇ!!
この思春期の腹ペコ狐に食べられたくなくば、大人しく道を開けるのです!!

ななお4号(SMG)で範囲攻撃し蟹さんを一定距離以上こちらに近づくことができないよう牽制します!
蟹さんからの攻撃は野生の勘で見切り、必要とあらば子狐ちゃんたちを囮に使いましょう!

お鍋ー!!
刺身ーー!!
かに玉ーー!!
カニクリームコロッケー!!
後から後から湧いてくる蟹さんを見るたびにやる気がみなぎってきますねえ!!!

そして蟹さんたちを一ヶ所に集めたら、UC【フォックスファイア】で一気に燃やしましょう!!


クーラーボックスを持ってくればよかった……


アドリブ歓迎!



●孤島クルーズ豪華かに食べ放題ツアー
「七尾は蟹も好物なのです!!」
 島に降り立つやいなや一直線に駆け出した千代川・七尾(好奇心旺盛な狐・f18443)。その途上にわらわらと集まりだす巨大蟹の群れ。群れ。群れ。しかし、目の前にそびえ立った赤い壁に狐少女は少しもたじろがない。
「蟹さんたちよ、よく聞けぇぇ!! この思春期の腹ペコ狐に食べられたくなくば、大人しく道を開けるのです!!」
 渾身の叫びに乗せて、自慢の機関銃型ガジェット『ななお4号』を掃射する。軽快な音とともに発射される弾丸がアシュラオオガニの甲殻を抜き、アウトレンジからその巨体をひるませた。
「お鍋ー!!」
 が、さすがの巨体ゆえ致命傷にはやや遠く――。
「刺身ーー!!」
 多勢に無勢ゆえ火力不足は否めなく――。
「かに玉ーー!!」
 そうこうするうちに七尾に群がる巨大蟹は指数関数的に増えてゆき――。
「カニクリームコロッケー!!」
 ――気がついたときには、ちょっとお高いホテルのランチビュッフェでシェフによるローストビーフの切り分けが始まったときぐらいの蟹だかりができていた。
「わわっ、子狐ちゃんフレアーーー!!」
 四方八方から近寄るアシュラオオガニが吐きつける溶解性の蟹泡を、子狐精霊を囮にしてからくもかわす。その間にも機関銃は火を吹き続ける。
 でも、倒れる蟹より集まる蟹のほうが数多い。巨大蟹による七尾包囲の壁は塔と呼ぶのがふさわしいほどになった。日差しが遮られた蟹筒の中に、磯の香りを凝縮したような熱気あふるる薫風が吹き荒れる。そして、七尾へと伸びる、蟹爪たち。

「これを待っていたんですよ!!」
 その身に迫る魔手を華麗にかわし、その強靭な爪を足場にして天高く跳んでいく七尾。
 ついに蟹塔を抜け出した少女は、上空より一気に大技を繰り出した。
「点けよ狐火!! まとめて焼き蟹ーーー!!!」

 ぱちぱちと爆ぜ、辺り一帯に良い香りを振りまく蟹の焼け野原の上で、狐少女は、唯一の失策に気づいた。
「クーラーボックスを持ってくればよかった……」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『壊遊魚・魔旗魚』

POW   :    吶喊旗魚
全身を【蒼白いエネルギー】で覆い、自身の【戦意】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    狂乱旗魚
自身の【蒼輝鰭】が輝く間、【自身】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    飛翔旗魚
召喚したレベル×1体の【旗魚】に【魔剣】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は死之宮・謡です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 青白い燐光を残しつつ、不可視の迷路を駆ける巨大カジキ。
 とてつもなく鋭利で凶暴なクチバシが獲物を求めて風を切る。

――足を踏み入れた以上、逃げ場はどこにもない。
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※トミーウォーカーからのお知らせ
 ここからはトミーウォーカーの「猫目みなも」が代筆します。完成までハイペースで執筆しますので、どうぞご参加をお願いします!
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エウトティア・ナトゥア(サポート)
※アドリブ・連携歓迎

負け描写、引き立て役OK

キャラを一言で言えば、なんちゃって部族じゃよ。
精霊と祖霊を信仰する部族の巫女をしておる。
自然が好きなお転婆娘じゃ。
あとお肉が大好きじゃよ

活発で単純な性格で事の善悪にはあまり興味はないのう。
自分とその周囲の安寧の為、オブリビオンが害になるから戦っておる。

専ら【巨狼マニトゥ】に騎乗していて、移動や回避・近接戦闘等は狼任せじゃよ。

ボス戦時は、動物や精霊を召喚しての行動(実は未熟ゆえ精霊や動物たちにフォローされている)で数で対抗しつつ、自身は後方で弓矢や術で援護するスタイルじゃ。



「これはまた、大した相手じゃのう」
 ぱきぱきと音を立て、周囲にガラスの迷宮が形成されていく中、エウトティア・ナトゥア(緋色線条の巫女姫・f04161)は大きな瞳を丸くしてそう呟いた。
 光り、飛び、子分を呼び、あとメガリスを取り込んでその力をも行使するカジキ――なるほど、どこからどう考えても危ないやつだ。こんなのを野放しにしておく訳にもいくまいと誰にともなく頷いて、エウトティアは自らが跨る巨大な白狼の首筋を一度叩いた。
 答えるように短く吠えた狼が、瞬間ガラスの壁を蹴って宙へ跳ぶ。一瞬前までエウトティアの首が、胴があったその場所を、魔剣を生やしたカジキの群れが薙ぎ払うように泳ぎ抜けていった。
「猪口才な!」
 魚群の向こう側で嘴を天に突き上げるカジキにがなり、エウトティアも負けじと周囲の精霊に呼びかける。伸ばした指先に真紅の熱が燈って、そして。
「精霊よ! 幻想のおもむくままに歌え!」
 呼びかけに応えたのは、火の精だった。巻き起こる竜巻にごうと唸りを上げて炎が溶け、宙を泳ぐ魚たちを飲み込んで、見る間に塵へと還していく。ただ一尾、焦げた鱗で宙を泳ぐ壊遊魚を見据えて、エウトティアは軽く口の端を上げた。
「さすがに本体はしぶといのう……じゃが、お主が焼き魚になるまで、何度でもやってやろうぞ!」

成功 🔵​🔵​🔴​

高宮・朝燈(サポート)
『オブリ解析…バール先生、あいつを止めるよ!』
 妖狐のガジェッティア×電脳魔術士、9歳のませたガキです。
 普段の口調は「ちょっとだけメスガキ(私、あなた、~さん、だね、だよ、だよね、なのかな? )」、機嫌が悪いと「朝燈スーパードライ(私、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

 ユーベルコードは、レギオン>お料理の時間>その他と言った感じです。レギオンで出てくるガジェットはお任せします。補助的な役割を好みますが、多少の怪我は厭いません。オブリは小馬鹿にしますが、味方には人懐っこくなります。なお、エンパイアの上越辺りに母方の実家の神社があります。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



「うっわあ、わらわら出してくるね……」
 再び小カジキを呼び出し始めた敵を前に、高宮・朝燈(蒸気塗れの子狐・f03207)はからかうように片目を細めた。
「たったこれだけの猟兵相手に数の暴力とか、カッコ悪いと思わないの?」
 それに、『たったこれだけ』と思ったら大間違い。そう言うようにぱちんと両手を打ち鳴らせば、弾けるような音と共に、小さなガジェットロボが次々朝燈を守るように飛び出してきた。その数、実に五百体。ジェットを噴かして流星のように突っ込んでくるガジェットたちの体当たりに射抜かれ、或いは突進の軌道に割り込まれて、魔剣カジキ軍団の嘴が朝燈まで届くことはない。
 ぱきり、と再び硬い音が響き、ガラスの迷宮がその形を変えていく。進路を阻まれそうなガジェットたちに方向転換を命じ、朝燈は電脳タッチパネルに指を走らせた。
「再解析開始……っと! みんな、もう少し時間を作って!」
 ガジェットとカジキの群れが競り合う音の中、新たな数値を加えた演算が稲妻のように進められていく。やがてモニターに映った最後の一行に確信をもって頷いて、朝燈はまっすぐ前へと指を突き出した。
「……今だよ、やっちゃえ!」
 号令が、一斉にガジェットを動かす。そうして迷宮を滑るように潜り抜けたガジェットたちが、三方から空飛ぶカジキに砲撃を見舞った。

成功 🔵​🔵​🔴​

ミカエラ・マリット(サポート)
好奇心旺盛な少女
世間知らずなところもあるのでどんな事も割とすぐに受け入れるけど、ツッコむ事も知っている
どんなことも力づくでどうにかできるという思考回路

基本的にギャグ漫画の様に人間離れした力持ち
自分より遙かに大きいものを持ち上げたり、ぶん投げたりして戦う

愛用はイラストにあるハンマー
近接戦は大体これでピコハンのように殴る
遠距離の時は自分より大きなアンカーを鎖掴んで振り回す
足元が不安定な場所や冷気に弱い敵にはあずきソード
いずれにしても鈍器

ユーベルコードは指定した物をどれでも使用
多少の怪我は厭わず積極的に行動
他の猟兵は大体年上なので懐くし頼りにしてる

エロは禁止



「このガラスの壁は……なぐっても壊れませんか」
 ふむ、と思案げに顎に手をやり、けれど表情は微塵も動かさず、ミカエラ・マリット(撲殺少女・f23163)は僅かに首を傾げた。
「わかりました。では、ミカエラの結論はこうです」
 言うなり、彼女は巨大なハンマーをひょいと担いで走り出す。足元に転がる新鮮な小カジキ(或いは小カジキだったもの)を飛び越え、迷路が形を変えようとしたその瞬間に強引に割り込み、そうして彼女は転がるように壊遊魚が浮くその真下まで駆け抜けた。
 空飛ぶカジキは目の前の少女を本能的に強敵と感じたのか、尾をしならせ、鱗のおもてを青白い輝きで覆って、鋭い嘴を振り立てる。
「っと」
 突き出された嘴を飛び退ってかわすと同時に、ミカエラは担いでいたハンマーを手放した。勢い余って手が滑った――わけではない。すかさずカジキの嘴を右手で掴み、更に左手もぎゅっと添えて、彼女は敵の巨体を軽々と持ち上げる。えい、と小さな掛け声と同時に、そうしてミカエラはカジキの全身を迷いなく振り回し始めた。途端、べちんと音を立ててカジキが跳ね返る。別の方向へ振るえば、また。
「なるほど。適当に振っても、どこかには当たりますね、これ」
 ――こうしてしばしの間、カジキは透明なガラスの壁にびったんびったんと叩きつけられ続けることになったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

雲母坂・絢瀬(サポート)
ややおっとりめ、マイペース系関西弁女子ね。
臨機応変な柔軟さがモットーなんよ。
スキルやUCは使い時にはしっかり使うていく方針。
【見切り】【残像】【敵を盾にする】【フェイント】で相手を撹乱しつつ、間合いを詰めてからの【なぎ払い】が基本戦術やろか。
後は相手を【体勢を崩す】【武器受け】からのUCとかやね。
ヒットアンドアウェイ大事やね。
たまには【挑発】してもええかも。
UCは基本的には多数相手に【剱神楽】、とどめには【天狼】、牽制や巨大な敵相手には【白灼の殲刃】、無力化狙う時は【三弁天】【鬼薊】ってとこやね。まあ柔軟に、やわ。
基本お任せのアドリブ大歓迎でよろしゅうお願いします。



「そろそろ、少しは疲れてきたんと違う?」
 宙に浮かぶカジキの姿が少しばかりくたびれてきたように思えて、雲母坂・絢瀬(花散る刃・f23235)はそんな風に問いかける。無論彼(?)が答えることはなかったし、相も変わらず体表を覆う光はばちばちと青白く弾け続けていたが、それでもその口は喘ぐように開閉を繰り返していた。
「――さぁ、て」
 嘴による刺突を半身で回避し、刀の腹で受け流す。前のめりに体勢を崩したカジキにそのまま切りかかるのではなく、あえて一歩引いて間合いを取り、踏み込みの勢いを載せて一閃。手の中に返る手ごたえに、ふうん、と絢瀬は己の唇を舌先でなぞった。
(「流石に、分厚い肉やねぇ……あれをうまいこと使わせてもらおか」)
 ちらと視線を走らせる。ガラスの迷宮の構造を視認するのは困難だ。だが、カジキの纏う光の反射をも利用して、『恐らくここだろう』という位置に目星をつけ、絢瀬はじりじりとカジキをそちらへ誘導していく。
(「そうや、こっちや。ああ、もうちょっとかな……そう、そう、おいで」)
 執拗に繰り出される嘴や尾を紙一重でかわしながら、そうして彼女はその一瞬を作り出す。カジキの一撃がガラスの壁を擦り、ついと上方へ逸れた瞬間、絢瀬はその腹の下まで踏み込んで。
「――一切を殲くせ!」
 そうして、白き気の巨剣がカジキの腹を抉るように斬り上げた。

成功 🔵​🔵​🔴​

楜沢・紺(サポート)
12歳のサムライエンパイア出身の妖狐の男の子です
テレビや漫画などから現代的な知識は多少理解して
スマホなども使えて流行のゲームも遊んだりします
何でも興味津々の子供っぽい性格ですが

戦闘が始まれば剣士として
命の取り合いでは真剣に容赦無く戦います

よい行いをしたり経験を積む事で尻尾が増えるという信仰があり
今の所尻尾は4本あります。
それで刀を握り戦闘を行います。

技能は本人が修得しているというより
装備している刀にその技能に対応する能力がある感じです
どの刀にどの技能があるかなどは明確に描写しなくて大丈夫です

困ってる人は見過ごせない性格で
基本的なルールは守ろうとします

特にNGなどはありません



 悲鳴を上げるかのように身を逸らし、カジキは天へ向けて嘴を振り回す。まるで傷口から溢れ出してきたかのように現れる小カジキ(魔剣つき)の群れを、楜沢・紺(四ツ尾の妖狐・f01279)は迷宮を形成するガラスに身を張り付けたままじっと見ていた。
「わあ……ああいうの、テレビで前に見たことある……!」
 確か、たまたま画面に映っていた何かの映画の紹介だったような気がする。それにしても、そんな映画の中にいるような生き物が現にこの世界で暴れているとあっては、放っておくわけにもいかない。御綱柏の葉を握り締め、自らの肉体と装備を透明に保ったまま、紺は身を低くして走り出す。
 見えずとも音と匂いで猟兵の存在を察知したのか、小カジキの数体がこちらを向き、宙を泳いで突進してくる。けれど、紺は怯まない。四つの尾でそれぞれ握った刃が閃き、すぱりと魚を斬り伏せ、その間にも少年の足は走ることを止めない。カジキの親玉の背後に踏み込むと同時に透明化を解除し、太陽を背にして跳び上がりながら、紺は朗々と響く声で叫んだ。
「さあ、ボクが相手だよ!」
 振りかざした刃の跳ね返す光が、僅か一瞬カジキの動きを止める。その一瞬で、剣士たる紺には充分だった。一、二、三、四、と流れるように次々振るわれた刃が、カジキの鱗を、皮を割き、その奥にある命を削り取っていく。刃をひと振りして纏いつく血を払い、紺は短く息を吐きだした。

成功 🔵​🔵​🔴​

リン・ベルナット(サポート)
 「ヒーロー参上!悪党は覚悟してね!」


方針
仲間と協力できる時は協力するよ!

冒険の場合は考えるより行動するよ!なせばなる!

日常の時も体を動かせるような事をしたいね。

戦闘の時は身体能力を生かしてアクティブに戦うよ!
敵の攻撃はダッシュしたりジャンプで回避するか、バトンロッドを使った武器受けでの防御で対処するね。

ユーベルコードは敵によって適時使い分けて戦うよ!
集団戦なら纏めてドーン!って感じで戦うし、ボス戦なら強力な一撃をドカン!と叩き込んだりするね!

NG
犯罪とか他人が嫌がる行為はしないよ。ヒーロー的にも絶対にNGだもんね。後、公序良俗に反するようなこともNGだよ。



「……よしっ!」
 ぐっと両腕を空へ向けて伸ばし、リン・ベルナット(スポーツヒーロー・f17042)は両の拳を握り締めた。迷宮の奥へ向けて走り出す肉体は軽く、そして熱い。
(「皆が思いっきり戦ってくれた分、私の『準備』も万端――なら、後は全力でやるしかないよね!」)
 まるで導かれるかのように、或いは魚がサンゴ礁を泳ぎ抜けるように、リンは迷うことなくガラスの迷宮を抜けていく。そしていつしか、彼女の目の前には青く光る巨大魚が浮いていた。斜め上からこちらを睥睨する魚の目をまっすぐに見上げて、彼女はびっと腕を伸ばしてみせる。
「ヒーロー参上! 悪党はそろそろ覚悟してね!」
 メガリスをこのようなクリーチャーに好きに使わせるなど、ヒーローの使命感が許さない。言うなり足元を蹴り、高々と跳躍して、リンはバトンロッドを振り上げた。
「!」
 振り下ろしたロッドを、カジキの嘴が弾いて逸らす。取り落とすことこと免れたが僅かに痺れの残る掌に、リンは微かに表情を変えた。
「やるね……だけど!」
 打ち下ろし、振り払い、いなし、流し、或いは蹴りで軌道を動かし、跳躍で位置取りを変えていく。変幻自在の格闘術は、どこか美しい舞踏にも似て見えた。
「これ、で……おしまいっ!」
 真上から、まっすぐに、全力で。リンが彼女の全てを籠めて叩き込んだロッドの一撃が、カジキの脳天を叩き割る。地に落ちたカジキは二、三度巨体を震わせた後、ぴくりとも動かなくなり――やがてその肉体が波のように溶けて消えていく中、透き通ったメガリスがひとつそこに残されていた。

成功 🔵​🔵​🔴​



最終結果:成功

完成日:2021年07月09日


挿絵イラスト