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猫科・霊猫・大熊猫!

#グリードオーシャン #戦後 #メガリス

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●終の王笏島に残された物
 つい先日まで、羅針盤戦争の戦地ともなっていた、終の王笏島。だが、この島にはまだ多数のメガリスが残されている。その中の一つが、『おうじゃのきもち』。ふざけた名前だが、これでも立派なメガリスなのだ。

 そして、このメガリスを守るコンキスタドール達も、もれなくついていた。ジャコウネコの群れと、パンダの親分である。

『戦争、おわっちゃったねぇ』
 パンダがのんびりとジャコウネコ達に語り掛ける。
『しかし、あたしらの仕事は終わっちゃいませんぜボス! このおうじゃのきもちを守り抜くのが使命でさぁ!』
 ジャコウネコのリーダーが、武器をピシッと構えるが、パンダは能天気に眺めているだけだ。
『おうじゃのきもち、猟兵さんに奪われないようにしないとねぇ~。やられちゃったら、メッ、だよ』
『イエッサー、ボス!』

●王者の気持ちって何?Inグリモアベース
「皆さん、戦争お疲れさま!見事な戦いだったわ! ……でも、まだ終の王笏島にメガリスが残っているそうよ」
 グリモア猟兵のジェルダ・ヒーメィ(銭の亡者・f27900)は拍手で称えながら、残された仕事の概要が書かれた書類を読み上げる。
「えーとね、メガリスの名前は『おうじゃのきもち』。まぁ、『ガチキマイラ』と全く同じ効果がある物だと思ってもらっていいわ。それを守っているのが、パンダの首領(ドン)とジャコウネコのファミリーよ。って、ジャコウネコは一応ネコ科亜目だから良いとして、パンダアンタはクマ科でしょっ! 確かに大熊猫だけど!」

 せわしないジェルダからのセルフツッコミが書類に飛ぶ。

「ま、この『おうじゃのきもち』を回収してくれば良いみたいなんだけど、道中気をつけてね。まずワニの渋滞が起こって島に入れないように仕向けてあるし、ジャコウネコは匂いを駆使した術を使ってくるし。パンダも侮れないわよ!」

 そして書類の最後に目を通したジェルダ。
「あ、メガリスは回収したら代表者が持ち帰っていいみたいよ。まぁここで奪い合いになるのも嫌だから、もしも決まらない時はこっちで振り分けとくわ。それじゃあ頑張ってね!」
 見送るジェルダは、密かに『あたしもいつかメガリス欲しいな……』と思っていたとか。それはさておき、メガリスは誰の手に?


椿油
 結局戦争シナリオじゃないシナリオの完結に1ヶ月費やした椿油です。モチベーションを維持するメガリスが欲しい。

 さて、今回は戦後シナリオでいつも通りの3章構成です。猟書家?今月書く余裕はあるだろうか……。

 第1章は、冒険です。ワニの群れを上手い事突破して進んでいきます。ウサギだったら痛い目に合いそうですが、上を踏んで行ってもいいし蹴散らしても退かしてもいいし、方法は自由です。
 第2章は、集団戦です。霊猫の芳香使いと戦います。香りに惑わされないよう気を付けつつ戦いましょう。ちなみにワニを手配したのは恐らくこのジャコウネコ達です。
 第3章は、ボス戦です。のんびりパンダのハイバオ、彼がおうじゃのきもちを所持しています。つまりハイバオは自分の技とおうじゃのきもち(=ガチキマイラ)を2回行使できるので、気をつけましょう。

 復習ですが、ガチキマイラの内容は『自身の身体部位ひとつを【ライオン】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。』です。SPD枠なので覚えておきましょう。ハイバオ自身のSPDも似たような感じです、連続攻撃に注意!

 メガリスのお持ち帰りに関しては、複数人立候補があった場合はダイスで決めさせて頂きます。希望があれば、所属している旅団に持ち帰る事も可能です。
 皆様の熱いプレイング、お待ちしております。
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第1章 冒険 『ワニの大量発生』

POW   :    ワニを倒して進む

SPD   :    ワニの背中を渡っていく

WIZ   :    ワニを誘導して道を空ける

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

チル・スケイル
おうじゃのきもち、ですか…
団長が喜びそうなので、メガリス回収を試みます

…(ワニの背…硬く凍らせて突破…そこまでしなくていいか)

…(氷の魔法弾を空に打ち上げ、魔法の雪を降らせる)
…(ワニを寒さで鈍らせ、更に眠らせる)
…(癒やしの効果もあるので、無意味に傷つける心配はない)
…(あとはそのまま進むだけ)

サクサク行きましょう



 『おうじゃのきもち』を回収するべく、チルは島の手前まで辿り着いた。そしてそこら中にいるワニ・ワニ・ワニの群れ。チルを確認すると、ワニ達は興味を持って移動してくる。

「(ワニの背……硬く凍らせて突破……。そこまでしなくていいか)」
 チルは静かにUC《氷術・癒》を発動した。島の海岸に、しんしんと粉雪が降り始める。寒くなってきたからか、ワニ達は動きを止め、そしてそのまま眠り始めた。
「(癒やしの効果もあるので、無意味に傷つける心配はない……あとはそのまま進むだけ)」

 ぐっすりと眠るワニ達。その合間合間を縫って、チルは海岸を越える。もしかしたら100秒後に起きるワニがいるかもしれないが、現時点で島に近づいたのはチルだけ。特に後続の心配をする必要はないだろう。

「(団長、おうじゃのきもちを渡したら喜んでくれるでしょうか)」
 ふと、団長の喜ぶ姿を想像しながら、霊猫の芳香使い達のナワバリへと進んでいくチルであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ククルス・ラピスラズリ
あらーパンダがいるって聞いて来たけどワニもいるのね?
メガリスには興味ないけど可愛パンダはお持ち帰りしたいわね~
とりあえずワニには用はないからビリビリ痺れてなさい。
この先には何が出るかしら?


アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

ほむほむ、ま、ワニさん達ならどうとでもなるか。
指定UCで強化した結界術を展開し自分とワニ達の位相をずらす。位相が違うのでお互いに干渉することはない。だから悠々とワニの中を渡って行けるわ。
ま、もしこの光景を見る人がいれば、ワニの肉体に私の脚が埋まる(すり抜ける)シュールな光景を拝むことになるでしょうね。



「あらー、パンダがいるって聞いて来たけどワニもいるのね?」
 ワニの群れを前にして、ククルスは呟く。
「メガリスには興味ないけど、可愛いパンダはお持ち帰りしたいわね~」
 どうやらククルスはボスのパンダをお持ち帰りする為に来たようで、ワニの群れは早く突破してしまいたいようだ。

 そして、そこにアリスも現れる。
「ほむほむ……ま、ワニさん達ならどうとでもなるか。それじゃあ行くわよ♪」
 アリスはUC《混沌魔術POW》を発動し、ワニとアリスの位相をずらした。どういう原理でずれているのかはよく分からないが、猟兵の成せる技といった所か。

 そして、アリスはワニの群れの中をすり抜けるように悠然と渡って行った。
「♪~♪~ あら、あなたも渡るんでしょう?」
 アリスが問うが、ククルスは唖然と見つめながら、ちょっと間を空けるよう提案した。
「ワタシはすり抜けとか出来ないから、先に行って良いわよ」
「(ま、そうよね)」
 アリスに気付いたワニ達も噛もうとはするが、何故かすり抜けて己の歯同士が当たる事に驚いていた。

「さて、と……とりあえず、ビリビリ痺れてなさい」
 ククルスはUC《サイキックブラスト》を発動し、ワニ達に高圧電流を浴びせる。痺れたワニ達はひっくり返ったり、ぐでんと伸びてしまったりしているが、まぁこれで危害を加えに来る事は無いだろう。
「この先には何が出るかしら?」
 ククルスも安全地帯になったワニをよそに渡って行く。
「早く可愛いパンダに会いたいわね」

 渡り切ったアリスは、ククルスにこっちよと道を示していた。
「ワニ渡りお疲れ様♪ そうだ、あなたはメガリス欲しいの?」
「いいえ? どっちかと言うとパンダが欲しいわ」
「なるほどね、パンダって癒されるものね」

 果たして、一応これでもオブリビオンなパンダをゲットする事は出来るのか。二人でパンダのどこが可愛いか、等を談義しながら進むのであった。

 そして目覚めたワニは、気づいたらあの二人が居なくなっているので、腹いせに電流で浮いてきた小魚を食べていたのだった……。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス(サポート)
『さーて、どう調べるっすかね~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
得意なのはサポートで、非戦闘時はコミュ力や宇宙バイクの機動力で情報収集をしたりなどが可能。ある程度のその世界の知識や常識なども世界知識でわきまえていたりもする。
また、仮面単体の時のサイズを利用すれば、念動力と組み合わせて、狭い場所を通ったり潜入調査を行うこともできる。

基本的には真面目に仕事はしますが、きれいなお姉さんと一緒に行動できる選択肢があれば、迷わずそちらを選ぶチャラいキツネさんです



「う~ん、ワニだらけっすね」
 リカルドはワニの群れを前に呟いた。宇宙バイクで突破しようかと来てみたはいいものの、助走をつけて走るのはやや難しそうだ。
「もうちょっと隙間があれば飛べると思うんすけどねぇ……隙間?」

 そう、あとちょっとだけ助走出来れば、UCの力を使ったりして飛べる。そしてリカルドは思いついた。
「ちょっと荒々しいけど、これしかないっす」

 ブロォォォォォォォン!!!!

 ワニ達の前で思いっきりふかしたのだ。ワニはその力ある爆音と高熱に危険を感じ、逃げていく。
「よしよし、いい子っすね~。さぁそのまま退いててもらうっす!」
 UC《ゴッドスピードライド》を発動し、いざ助走をつけてワニの群れの上を飛んだ。上手く最後尾のワニを踏まない程度の位置に着地したのは、リカルドの成せる技。
「よっし!」
 思わず声が出た。審査員がいれば10点貰っていただろう。
「さぁ、この調子でガンガン飛ばすっすよ~」
 気性の荒い個体のワニに追われる前に、リカルドはバイクで島の中央へと向かっていったのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 集団戦 『霊猫の芳香使い』

POW   :    バーサーカー・パヒューム
自身の【冷静さ】を代償に、【濃縮された理性を奪う芳香】を籠めた一撃を放つ。自分にとって冷静さを失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    シベトン・パフ
【香炉付きの杖】から【激しい混乱、興奮作用を持つ呪いの芳香】を放ち、【自傷や同士討ちをさせること】により対象の動きを一時的に封じる。
WIZ   :    カースド・パフューマー
【呪詛と毒が入り混じった対象の苦手な芳香】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【反応と好み】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


『アンタらかい?おうじゃのきもちを狙っている輩は』
 ジャコウネコの群れが、モデルウォークのようなスタイルでこちらへと来る。

『悪いがここはあたしらのシマさ。ボスの所には行かせやしないよ!』
『そうさそうさ! やっちゃえ!』
『おうじゃのきもちはボスのもんだよ!』

 ……何故、彼女達がボスに忠誠を誓っているのかは不明だが、彼女らを突破しない事には先に進む事は叶わなそうだ。
チル・スケイル
この匂い…体の芯から疼く感覚…
いいでしょう。この流れに乗るのも一興というもの
踊りましょうか

両手両足に一本ずつ、拳杖『パフィロ』を装着
敵の恵まれた肢体、強烈な体術を警戒すべきでしょうね
ですがどんな相手も攻撃の瞬間は脆い…

両手の杖から氷弾を放ち牽制、敵の攻撃を誘いカウンター
紙一重で攻撃をよけ、次の瞬間に氷の魔法弾を撃ち敵を凍りつかせます
キックと共に氷塊弾を撃ち、強烈な一撃で凍った敵を砕いてトドメ

敵が近づかないなら、両手の杖から氷弾を連射。身を守る姿のまま氷像となってもらいます

強烈な匂い…しかし、わざわざ自傷する理由にはならないでしょう
敵がいるんですから


アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

わーい♪猫さんだー☆ねぇ、『アリスと遊びましょ♡』
と早業の先制攻撃でジャコウネコ“で”遊ぶモードに。遊びに没頭してる間、私へのあらゆる攻撃は遮断されます。というわけで全力でもふもふするわよ♪
なお、自傷も同士討ちもエロい方向でいつものことなので問題無し。むしろ、遊んでる猫さん達が身内判定で同士討ち(意味深)の範囲ですな。頭セカンドカラーに混乱や興奮作用は逆効果だと思い知ることでしょう。ま、芳香じたいは結界術で防いでますけども。
因みに指定UCのエナジーを吸収は“お食事”なので非戦闘行動よ♡じっくりと料理してエナジーを吸収しエネルギー充填するわよ♪


ククルス・ラピスラズリ
あら、ネコもいるの?
二足歩行じゃなければもっと可愛かったのにな~
ワタシを作った子も言ってたけど何でも自然のままがいいのよ?
でも今日は気分が良いからワタシの生まれ故郷
少し聞かせてあげる❤️
ワタシの故郷にようこそ
周りの猟兵は巻き込まれないように気付けてね❤️
さあ、謳おう反抗の竜の詩を



『さぁ、あたしらの匂いに溺れな! レッツ・パフューム!』
 霊猫の芳香使いが持つ、香炉付きの杖から呪いの芳香が放たれ始める。しかしそれで自傷するようなチルでは無かった。
「(この匂い……体の芯から疼く感覚……)いいでしょう、この流れに乗るのも一興というもの。踊りましょうか」
 チルは両手両足に拳銃型の杖、パフィロを装着した。UC《氷術・踊》を発動しつつ、両手から氷弾を霊猫の芳香使いに放ち、ターゲットをこちらに向けさせる。
『ふん、まずはあんたからやってやるよ!』
 香炉付きの杖を持って匂いを無理やり鼻へと思い、襲い掛かる霊猫の芳香使い。それを避けたチルは氷の魔法弾で襲って来た仔を凍らせた。
『たまが凍ったーー!!』
 他の仲間が反応する。まぁ、たまという名前があった事はどうだっていいのだが、そこにさらにキックと足のパフィロによる氷塊弾を加え、たまだった氷像は綺麗に砕け散った。

『た、たまーー!? あんた、よくもたまを! うちの筆頭芳香使いだったんだよ!?』
「へぇ……じゃあ、あなたはどんな芳香使いなのかしら?」
 アリスが反応する。
『そ、そりゃあ……あたしはこの中でもトップの芳香使いさ!』
「そうなのね♪ じゃあトップのあなた……アリスと遊びましょ♡」
 UC名そのままに、アリスは”遊ぶ”モードに入った。芳香使いの彼女ら”で”、遊ぶアリス。意味深にもふもふしまくるアリスに霊猫の芳香使いは太刀打ちできない。
『もふっ……あぁそこは、ちょっとやめないかい……ッ!!』
「だーめ♡ もっともっと遊びましょ♪」
『ミケ様っ!! 大丈夫ですかい!? ……ああっやめておくれよこっちまでやるな!』
「遊び足りないのよ♡」
『ミケ様と遊ぶのはあたしだっ!』
『いいや、あたしだよ!!』
 トップのミケを助けに行った仲間達はミケの持っていた芳香にいくらか別の意味でやられているようだ。なおアリスは結界術で芳香を無効化しているし、ついでにUC効果でエネルギーを得ている。

『ミケがやられたか……ふん、この空前絶後の芳香使いと言われたミャー子様が負けるわけないよ』
 自称空前絶後なミャー子の相手をするのは、ククルスだ。
「二足歩行じゃなければもっと可愛かったのにな~。ワタシを作った子も言ってたけど、何でも自然のままがいいのよ?」
『誰だいそいつは? ま、知る必要は無いか。冥土の土産にコレを喰らいなっ!』
 フラグビンビンな呪詛と毒入りの芳香……をミャー子が放つその前に、ククルスはUC《今は懐かしの反抗境》を発動した。
「今日は気分が良いから、ワタシの生まれ故郷を少し聞かせてあげる❤️ ――ワタシの故郷にようこそ」
 音符の雨が場に降り注ぐ。身体がビリビリしてきたミャー子の毛が、静電気で逆立つ。
『あたしの毛がッ! あんた許さないよ……三日三晩ブラッシングしてるのに!』
「その状態でよく喋り続けられるわね?」
『う、もう辛い……』
「でしょうね。さ、そのまま痺れちゃって」
『ぐはっ! む、無念……』
 筆頭のたまとトップのミケと空前絶後のミャー子がやられた事により、場の猫達のテンションは大いに下がり、電流のボルテージが上がったそうな。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

リカルド・マスケラス(サポート)
『正義のヒーローの登場っすよ~』
装着者の外見 オレンジの瞳 藍色の髪
基本は宇宙バイクに乗ったお面だが、現地のNPCから身体を借りることもある
得意なのはサポートで、NPCに憑依(ダメージはリカルドが請け負う)して戦わせたりも可能

接近戦で戦う場合は鎖鎌の【薙ぎ払い】と鎖分銅の【ロープワーク】による【2回攻撃】がメイン。
遠距離戦では宇宙バイク内臓のビーム砲で【薙ぎ払い】
その他状況によって【属性攻撃】や【破魔】等使用。

猟兵や戦闘力のあるNPCには【跳梁白狐】で無敵状態を付与できる。
また、無力なNPCが大人数いる場所での戦闘も彼らを【仮面憑きの舞闘会】で強化して戦わせつつ身を守らせることも可能。



「お待たせっす! 正義のヒーローの登場っすよ~!」
 リカルドが宇宙バイクに乗って現着すると、場の芳香使い達が反応する。
『何っ、まだ敵が居たのかい!?』
「ヒーローは遅れてやってくるっす! とは言ってもまだ沢山いるっすね~……よし、薙ぎ払うっすよ!」
『薙ぎ払うってあんた、そのバイクからビームでも出すつもりかい?』
 剣はまさか持ってないだろうと笑う芳香使い達。

「え? その通りっすけど。良く分かったっすね、行くっすよ!! アルタイル、GO!」
 UC《牽牛星覚醒》を発動し、強い風がバイクの周囲へと巻き起こっていく。チャージしている宇宙バイクに恐れて、少し後方に下がる芳香使い達。
『な……』
「それぇぇぇぇ薙ぎ払いっすーーーー!!」
 ドリフトを決めかましつつ、ビーム砲が宇宙バイクから放たれる。やや後ろの木々も刈り取られたかもしれないが、最後に待つパンダが驚く程度で特に問題はないだろう。芳香使い達は全員やられていったのだった。

「決めッ★っす!」
 未だ衰えない馬力で一周乗って、敵の全滅を確認しつつ最初の地点に来たリカルドであった。
「冷却して次に備えるっすよ~、お疲れっす、アルタイル!」
 アッツアツになっていたので、エンジンを止めて冷ましつつ。手動で転がして行ったリカルドだった。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 ボス戦 『のんびりパンダのハイバオ』

POW   :    てしっ
単純で重い【もふもふ前足】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD   :    もぐもぐ
【噛みつき】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【習性と味】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
WIZ   :    もふもふ
戦場で死亡あるいは気絶中の対象を【パンダのぬいぐるみ】に変えて操る。戦闘力は落ちる。24時間後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠ケルスティン・フレデリクションです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 おうじゃのきもちを手に持って転がしながら、パンダは呟く。
『み~んな、やられちゃったねぇ。ざんねんだなぁ』
 おうじゃのきもちを右手に装着し、気持ちを切り替えるかのようにゆっくりと立ったパンダ。
『じゃあ、ぼくがまもらないとねぇ~。ねこさんたち、あとでうめといてあげるからねぇ。ちょっとまっててねぇ』

 猟兵達の前に立ちはだかる、ボスとは思えない風体のパンダ ハイバオ。その噛みつく攻撃に加え、《おうじゃのきもち》によって右手からのドレインもついてくるのである――。

 改めて、おうじゃのきもちについておさらい。
 自身の身体部位ひとつを【ライオン】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。(SPD)
 スピード勝負するなら、気をつけた方が良いのかもしれない――?
チル・スケイル
アレが『おうじゃのきもち』…意外な形状ですね
(おうじゃのきもちについて、形状など具体的な描写をお願いします)

敵の余裕しゃくしゃくな態度を利用し、カシュパフィロに魔力を集中させます
これにより威力を底上げします

パンダやライオンの口を正確に狙い、氷の魔法弾を撃ちます
氷塊で口を塞いでしまいましょう
これで噛みつき攻撃を封じます

たとえ氷を噛み砕けるとしても、それなりに時間がかかるでしょう
その間に今度は足元を氷漬けにして、一歩も動けなくしてしまいましょう

距離を保てればこちらのものです
後は倒れるまで撃つだけです

団長、『バズるわ〜』とか言ってくれると嬉しいんですが



 おうじゃのきもち。それは何と、雑誌の形をしていた。雑誌を開いて右手にくっつけているような装着方法のハイバオを見て驚くチル。

「アレが『おうじゃのきもち』……意外な形状ですね」
『いつでも、きていいよぉ~』

 おうじゃのきもちを発動させたハイバオ、何を余裕ぶっているのか。なので今のうちに戦闘準備だ。UC《氷術・貫》を発動し、狙撃銃型の杖カシュパフィロの効果を高める。
 そしてチルが狙うは……口だ。ハイバオとガチキマイラ状態のライオンの口。氷の魔法弾を放ち、噛みつきを氷で封じる。
『あうっ、あぇあぇえっ?』
 恐らく内部ではよだれがダラダラしてるに違いない。まぁ、そのよだれもじきに凍るので痛いだろう。

『お~、あぅえぇおぉ~』
 何言っているのかよく分からないが、しかめっ面をしている。砕く為に力んでいるのだろう。その隙に足元を狙撃する。
『おぉ! あいうーお~!』
 恐らく「もぉ! なにするの~!」と言っているようだ。転ぼうにも転べないその氷の密度と硬さ。ただの的になっているハイバオ。チルの狙撃は次々と当たった。

「(団長、『バズるわ〜』とか言ってくれると嬉しいんですが)」

『あえぇ~!』
 口は冷たいが、顔の辺りはぷんすこ赤く熱くなっていた。
「(怒りで溶ける前に、仕留めますか)」

 ガリガリと音がする。口の氷がバリンと砕けた時には、ハイバオはかなり氷の狙撃を受けまくっていた。

『も~! ぜぇったい、ゆるさないよぉ~!』
 凍傷で口の周りも赤くしながら、のんびり怒るハイバオであった。足は凍ったままだが──。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミルディア・ディスティン(サポート)
「サポート?請われれば頑張るのにゃ!」
 UDCでメカニックして生計を立ててるのにゃ。
 『俺が傭兵で出撃して少し足しにしてるがな?』
 ※自己催眠でお人好しで好戦的な男性人格に切り替わりますがデータは変わりません。

 ユーベルコードはシナリオで必要としたものをどれでも使用します。
 痛いことに対する忌避感はかなり低く、また痛みに性的興奮を覚えるタイプなので、命に関わらなければ積極的に行動します。
 公序良俗は理解しており、他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。むしろ積極的に助ける方です。
 記載の無い箇所はお任せします。よろしくおねがいします。



 ミルディアはハイバオを目の前にして最初の一言。
「パンダさん可愛いのにゃあ!」
 彼女もハマるハイバオの可愛さ。だが、ハイバオは怒っていた。
『りょうへいめぇ~!』
「語尾が羊さんみたいなのにゃあ! どうして怒ってるにゃ?」
 ピコピコ、と猫耳を動かした……わけではない。彼女は人間なので猫耳ヘアーにしているだけである。風で揺れるそれは、ハイバオが一瞬気を許すに足りただろうか。

『ぼこぼこされておこってるの~! きみもなにか、するきでしょ~!』
「あたしはパンダさんを調査しに来たのにゃ! 見せて見せて~」

 メガリスやハイバオの生態を見ようとしたが、ハイバオの足は凍っていて身体が動かない。
「どうして凍ってるのにゃ?」
『ぷんぷん! きみにこんどこそ、おうじゃのきもちあててやる~!』
 氷を砕いた後の、おうじゃのきもちを構えたハイバオ。
「ひっ……!」

 おうじゃのきもちが当たるかと思ったその時、咄嗟にクランケヴァッフェを取り出し銃に変形して撃ったミルディア。銃撃はライオンの口に当たる。
「頭を撃ち抜かれたくなかったら大人しくしな」
 突如低い声で喋るミルディアに、驚きを隠せないハイバオ。ライオンの口をさすりながら、ハイバオはクールに去るミルディアを見送るのだった。
「次は無いぜ」

『え……えぇ~……』
 やはり猟兵恐るべし。次こそはおうじゃのきもちを当ててやろうと思ったハイバオだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ククルス・ラピスラズリ
あら、いつの間にか弱ってるのね?
流石は先輩猟兵方ワタシも頑張らなきゃね~
さてさてライオンの顔を超圧縮で封じて一撃かわして雷の雨でトドメといきましょう
メガリスはどうぞワタシはパンダもらうから❤️


アリス・セカンドカラー
お任せプレ、汝が為したいように為すがよい。

パンダさんを全力でもふもふ☆
結界術によるエネルギー充填でエナジーを吸収。これにより、てしってされてもその破壊エナジーは吸収されるのでじゃれつきにしかならないわ。そしてライオンの頭部に変形しての噛みつきも甘噛みレベルに抑えこめるわね♪
ワンダーシャーマンズサークルで某むつ誤ろうさん並にハイバオちゃんと心を通わせられるわ☆化術肉体改造も駆使してUDC-Pならぬコンキスタドール-Pに作り変えちゃうわよ♪
おーよしよし、よしよしよしよしよし。



 ぷんすこしているハイバオの所に、アリスとククルスが現れた。
『あ~、またきたねぇ! もう、ぼくおこっちゃったからね~!』
 ハイバオは白黒の顔が、一部ピンクと黒になるレベルには怒っていた。

「パンダさん可愛いわね~♪」
 もふもふし始めるアリス。結界術で防御しつつエネルギーを吸収しているので、ハイバオがいくら『てしっ』として来ようが噛みついて来ようが、それはただのじゃれ合いである。
「おーよしよしよし」
『あれぇ、きかないよぉ~! なんでぇ~?』
「おーよしよしよしよしよしよし~♪」
 撫でつつアリスはUC《不可思議な祈祷師の固有結界》を発動。心を通わせるアリスとハイバオは、何だか少しずつ元々の『のんびりパンダ』に戻ってくる。
『もっとなでてぇ~』
「おーよしよしよしよしよしよしよしよし」
 しゃわしゃわなでなでごろごろ。

「ワタシも撫でたいわ」
 ククルスも飛びつく。今のハイバオはUDC-Pならぬコンキスタドール-P状態だ。
『いいよぉ~、なでなでしてぇ~』
「でもメガリスは一旦、無効化しときましょうね」
 ククルスはUC《貴方に素敵な反抗を》を発動し、召喚した竜の霊チタノの超圧縮効果によりライオンの口を閉じておく。これでククルスがおうじゃのきもちを受ける心配は無いだろう。

「おーよしよしよしよし」
「あぁ~気持ちいいわ、お持ち帰りしたい~」
「おーよしよしよしよし」
「ワタシにパンダちょうだい~」
「おーよしよし……じゃあ二人でお持ち帰りしましょ♪」
『え、ぼくどこいくの~?』
「楽園よ♪」

 ハイバオにとってではなく、猟兵にとってのもふもふの楽園である。それを特に言わなかったが、まぁハイバオは大人しくついていくだろう。
「そういえば、オブリビオンを連れて帰るとどうなるのかしら?」
「その時また考えましょう、さぁハイバオちゃんおいで~よしよしよし」
『いくぅ~、まってぇ~』

 こうしてメガリスをチルに譲渡しつつ、お持ち帰られたハイバオであった。

 ──どうやって二人分お持ち帰ったかって? アリスが不可思議な儀式を行使して一晩でやってくれたのかもしれないし、世界やグリモアによる奇跡的異変が偶然起きたのかもしれないし、ハイバオ本人の意志で分裂出来たのかもしれない。そこは貴方の想像次第である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年03月23日


挿絵イラスト