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フィフス・ロード・クレスト

#ダークセイヴァー #地底都市 #第五の貴族

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#ダークセイヴァー
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#地底都市
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#第五の貴族


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●フィフスロード
「イエス、イェーガー、依頼の時間です」
 アリシエル・フィフスガーディ(五天の守護機・f09139)は炉に火をいれる。
 駆動音をあげ、周囲のモニターに光が灯り、無数のシステムチェックが走り、その全てが全灯した。
 同時、中央部のテーブルからホログラムのウィンドウが浮かび上がる。
「世界はダークセイヴァー、対象は第五の貴族と呼ばれる敵性オブリビオンです」
 映し出されたのは、一つの邸宅。
 豪壮で、絢爛なる屋敷は、まさにこの世界の支配者層であると言う証明にして証左である。
 その邸宅の庭を蠢くのはオブリビオンの群れであった。
「第一目標は、邸宅への侵入です」
 敵性オブリビオンは全て「紋章」と呼ばれる寄生虫型のオブリビオンで強化されている。
 それは番犬扱いである邸宅の庭を蠢くオブリビオンとて例外ではない。
「強化幅は恐ろしく高く、おそらくまともに戦い続ける事は不可能でしょう」
 よしんば、その群れを全滅させたとて、それはあくまで前哨戦でしかない。
 損耗した戦力では、その奥にいる目標である第五の貴族には敵わない。
 ましてや、その第五の貴族本体も紋章と呼ばれる寄生虫型オブリビオンを装着しているのだ。
「故に邸宅の庭にいるオブリビオンや、その道中のオブリビオンの群れは殲滅の必要性はありません。突破できる最低限を撃破してから一気に駆け抜けてください」
 次に映し出されたホログラムには、第五の貴族についての記述があった。
 第五の貴族は寄生虫型オブリビオン『悪竜の紋章』と呼ばれるそれを装着していると言う。
 その為に、その能力は計り知れないもので、まともに戦って倒すのは不可能であると判断される程であった。
「この悪竜の紋章は全身に装着するタイプの紋章です。その背には、菩提樹の葉の形の刻印があります」
 紋章には弱点が存在する。
 そして、それこそがこの最強無比の紋章の弱点である。
「この弱点を目標として攻撃を行い、敵性オブリビオン『第五の貴族』を撃破してください」
 紫紺のマシンアイがイェーガーたちを見てから、グリモアが展開されていく。
 そして、ゲートが構築され、座標軸が固定される。
 ゲートの向こう側、映し出されるのは第五の貴族の豪華絢爛なる邸宅。
「イェーガーたちならば、いつもの通りに問題なく任務を完了できると当機は信じています」
 かくて、扉は開かれた。


虎河豚天
 虎河豚の天ぷら、略して虎河豚天でございます。食べないで。
 ダークセイヴァー、第五の貴族。
 紋章でどちゃくそ強化されてるのでまともには殴り合えません。
 最初は力技で突破し、次は弱点を狙うテクニカルスキルでクリティカルヒットしましょう。
 なあに、無敵の鎧は菩提樹の弱点があるってものよ。
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第1章 集団戦 『その地に縛り付けられた亡霊』

POW   :    頭に鳴り響く止まない悲鳴
対象の攻撃を軽減する【霞のような身体が、呪いそのもの】に変身しつつ、【壁や床から突如現れ、取り憑くこと】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
SPD   :    呪われた言葉と過去
【呪詛のような呟き声を聞き入ってしまった】【対象に、亡霊自らが体験した凄惨な過去を】【幻覚にて体験させる精神攻撃】を対象に放ち、命中した対象の攻撃力を減らす。全て命中するとユーベルコードを封じる。
WIZ   :    繰り返される怨嗟
自身が戦闘で瀕死になると【姿が消え、再び同じ亡霊】が召喚される。それは高い戦闘力を持ち、自身と同じ攻撃手段で戦う。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

死之宮・謡
アドリブ歓迎

久々にこの世界に来たな…まぁそんなことは良いとして…
寄生虫何ぞに頼って自己強化に走るとは…つまらん真似をするな…
だがまぁ良い…そんなものに頼らなければならなかったと憐みの目で見てやろう
それはそうと…強者との戦闘は好きだが、雑魚が硬いのは面倒なだけなんだよな…ちゃっちゃと抜けるか…

先ずは衰弱/虚脱の・呪詛領域を展開して黒の斬波で範囲攻撃
【禍時の愉悦】を発動して
周囲を止めながら駆け抜ける



●蹂躙突破ウタイガー
「久々にこの世界に来たな……」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)、仁王立ち。
 睥睨するは第五の貴族の屋敷。
 豪壮にして豪華絢爛なる邸宅を尻目に深々と溜息をついた。
「寄生虫なんぞに頼って自己強化とは……」
 つまらん、嗚呼、つまらん。
 元より強いものと戦う事を好む謡にとって、弱いものが寄生虫に頼って強くなる事は好ましくない。
 たとえ、弱かろうと己の力で抗い、より強くなろうとするものこそ面白いし、楽しいし、美しい。
 強者とはそうして生まれ出るものなのだから。
「まぁ……いいか……しかし……」
 襲いかかってくる亡霊を手にした剣で薙ぎ払う。
 その亡霊は黒の斬圧によって吹き飛び、強かに壁に叩きつけられた。
 しかし、それは何も気にした様子もなく、また蠢き出す。
 衰弱と虚脱、力を奪い去る領域呪詛を展開しているにも関わらず、だ。
 紋章の強化、それは相当なものと謡にすら見て取れる。
 だが、だがしかし。
 黒の魔王にとってはそんな事は些事でしかない。
「雑魚が硬いのは面倒なだけで面白くもなんともない」
 黒の刃が振りかぶられ、大地に打ち付けられる。
 同時、轟音とともにそこが砕け散りもうもうと砂塵が立ち込める。
「……さっさと抜けるか」
 禍時は訪れる。
 世界は静止する、空間は停止する、世界は凍りつく。
 全てが止まった只中、立ち込める砂塵もまたその動きを凍らせる。
 そんな世界を尻目に悠然なまでに、謡はその場を後にして邸宅に真正面から歩いていく。
 謡がいなくなった後、砂塵は再び立ち込めて、亡霊たちは謡を見失った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
番犬達、この地に縛り付けられているんだね?
可哀想だけど全員を相手してる余裕はないんだ。
とはいえこんなにいたらどれだけ倒してもキリがない!
沈め超重力の海底に
グラビティエリアで周りの番犬を一掃して後続が来る前に駆け抜けるよ!
さあ、これより反抗を開始する!
どうかチタノの加護と導きを



●超重力の海底、黒い波濤の水面の底へ
「番犬たち、この地に縛り付けられているんだね……」
 ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は悲しそうに呟いた。
 契約に縛られ、大地に縛られ、抗う術を奪われた哀れな亡霊の群れ。
 そして、紋章と言うそれによって強化され、その御魂が導かれ、天に向かう事もない。
 可哀想な、哀れな、迷い子たち。
 出来れば開放したい、だが、それをするにはあまりにも多く、そして、あまりにも強かった。
 確かに強力なオブリビオンそれと比べれば弱いと言えよう。
 しかし、その背後に控えた強敵を思えばこの群れを相手にするのはあまりにも非効率的で、危険だった。
「可哀想だけど、全員を相手にしてる余裕はないし、こんなにいたらどれだけ倒してもキリがない……ッ!!」
 ゆえの一点突破、大将首を取る事を目的としただけの任務。
 それだからこそ、この場は足止めして突破するのが最適解である。
「沈め……超重力の水底にッ!!」
 ニクロムがユーベルコードを解き放つ。
 深淵の闇の如き漆黒が空間を捻じ曲げ、へし曲げて、光をも捻じ曲げていく。
 否、光すら飲み込まれる程の重力が形成されているからこそそれは黒く見えるのだ。
 その闇が大地を覆い、亡霊の群れを大地に沈め、押し付けていく。
 動く事すら叶わぬそれによって、めきめき、と大地に押し付けられたソレが軋む音をあげる。
「ごめんね……!!」
 今は助けられないから、今は救えないから。
 だからこそ、今は"反抗"を開始する。
「どうか、チタノの加護と導きあらん事を」
 祈りは、闇へ。
 ニクロムはその場を駆け出していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
支配者気取りのヴァンパイア共もメッキが剥がれてきたわね
一匹ずつ着実に駆除していきましょうか

今回は拠点を攻める側、先手の利を活かし陽動も兼ねて派手に仕掛けるわ
UC【解演】から【黒鉄の暴嵐】発動、対霊兵装を《ドーピング》強化した機龍を3体召喚し《先制攻撃+蹂躙》。
プログラムで動く機龍は精神干渉に好相性でしょうし、《学習力+限界突破》の学習・自己進化能力も3倍よ

私自身は《属性攻撃+ハッキング+オーラ防御》の黒風を纏い《浄化+狂気耐性》のフィルター兼《目立たない+迷彩》として《空中戦》で飛行、突破するわ

…貴方たちがどういう犠牲者かは知らないけれど、直に纏めて解放してあげる
今はその機龍と遊んでいなさい



●機竜ご来訪の巻
「支配者気取りのヴァンパイアどもッ!! アタシが来たッ!!」
 ドンッ!!
 閃風の舞手、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)のご来場だッ!!
 拍手喝采ッ!!
 ――――手厚い歓迎がやってくる。
「まぁそうなるわよね」
 そりゃそうである。拠点を攻めるのだからそうもなる。
 だが、物事とは先手必勝と言うではないか。
 先に殴ったほうが負けと平和主義者は唄うが……。
 なあに、その先行の一撃で殺しきればこっちの思うがままってものよ。
 カタリナは自らの中に眠る力の一つを解き放つ。
 開演せよ、再演せよ、括目せよ。
 是こそは神の御業、是こそが神なる御業。
 人、是を奇跡と呼び、人、是を秘跡と呼ぶ。
「さあ、行きなさいッ!!」
 解き放たれるは第二神権、解き放たれるは鋼の機竜。
 幾千もの装備で武装した鋼の竜は重々しく咆哮をあげる。
 プログラムによって動く機械であるそれに魂も精神もない。
 自己進化能力も第二神権によって強化されている。
「そう、これこそが機竜第四段階……ッ!! どっかのお偉いさんを薙ぎ払うビームッ!!」
 横一線に謎のビームが発射され、亡霊たちが一気になぎ倒された。
 総辞職――――していないだと!?
「あら……紋章とやらの強化ってすごいのね」
 作戦変更である。
 ド派手に大暴れしてなぎ倒そうと思ったがこいつら強い。
 ぅゎ、っょぃ。
 なので二体追加召喚である。
「どういう犠牲者かは知らないけど、すぐにまとめて開放してあげるから、そいつらと遊んでなさい」
 鋼の機竜は三体、鋼の咆哮をあげながら庭で大暴れしている。
 なんか連結合体してるけどきっと気のせいだ。
 首が三つのメカなんとか大暴れ。
「……。…………よしッ!!」
 現場カタリナは邸宅に突撃していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォルク・リア
「第五の貴族。紋章のオブリビオンか。
あれだけの数の亡霊に紋章を施してかつ
その強化効力も甚大。厄介な事だ。
それでも、亡霊自体の性質は変わらない筈。
それならここを抜ける事も不可能じゃない。」

真羅天掌を発動。
凍結属性の吹雪を発生させ
館入り口までの道を吹雪で覆う。
その【範囲攻撃】内に入った亡霊は凍結させて足止め。
亡霊とは極力真面に戦闘は行わず
吹雪の制御に注力しつつも敵の動きと配置を【見切り】
敵の間を掻い潜る様に【ダッシュ】で駆け抜けて
入口を目指す。
しかし、進路上に避けられない敵がいた場合は
脚部を凍結させそこをデモニックロッドの闇の魔弾で打ち砕き
移動力を奪った上で吹雪の風と龍翼の翔靴を使い跳躍して躱す。



●神羅天象・真羅天掌
「第五の貴族……紋章のオブリビオン、か」
 フォルク・リア(黄泉への導・f05375)は感嘆としていた。
 あれだけの数の亡霊に紋章を施したと言う事は相応の力を持っていると言う事だ。
 そして、相応の権力と資産も、だ。
 何事にもコストと言うものがかかる。
 それを無数の亡霊に施すと言うのは、それがクリア出来ているからだ。
 ましてや、その強化幅も恐ろしく高い。
 敵の強大さも容に知れようと言うもの。
 だがしかし、それはあくまで強化でしかない、と言う事実である。
「亡霊自体の性質を変える事までは出来ないだろう」
 ならば、死霊のエキスパート、死霊のプロであるフォルクには突破は容易である。
 突き出した手より吹雪が吹き荒れる。
 それは恐るべし冷徹なる吐息となり、邸宅の庭を凍らせていく。
 パキ、パキ、と言う音をあげ、樹木も芝も、全てが凍っていく。
 巻き込まれた亡霊の群れは言うまでもなく、氷の彫像と化していった。
 モノ言わぬ氷の彫像たち、吹雪の只中を悠々とフォルクは歩む。
 ここで彼らを解き放つ事は不可能。
 ここで彼らを導く事は不可能。
 ならば、ここは一旦捨て置くしかない。
「すぐに解放してあげるから、待っていて欲しい」
 それは死霊術のエキスパートであるフォルクだからこそ漏れた言葉か。
 地に縛られし亡霊たち、その浄化を約束して彼は邸宅に踏み入れた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…第五の貴族。この世界に紋章を広めた元凶…。必ずや報いを受けて貰うわ

"精霊石の耳飾り"を使い精霊達の視覚と同調して紋章の幽かな存在感を暗視して見切り、
UCを発動して空中戦機動の早業で光の魔力を溜め武器改造を施した魔刃を乱れ撃ち、
光のオーラで防御を無視して紋章を切断して浄化する光属性攻撃を放ち、
心の中で祈りを捧げ"闇の精霊結晶"を砕き闇に紛れて突破するわ

…刃に満ちよ、光の理。我に叛く諸霊を悉く浄化せしめん

…貴方達がどんな理由があって紋章を得たのかは知らない

…だけど、此処は今を生きる人の世界よ。死者が何時までも彷徨っている事は赦されない

…鎮まらぬ魂よ。怨嗟を棄てて光と共に眠りなさい。安らかに…



●浄化は未だ遠く
「……第五の貴族……」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は怒りに震える。
 この世界に闇をもたらしたヴァンパイアたち。
 この世界に紋章を広めた元凶たち。
 この世界を悲劇と憎悪と悲しみを撒き散らし続ける禍々しく、悍ましい怪物たち。
 そのことごとくをリーヴァルディは赦さない。
 リーヴァルディはその耳を飾る石に指先を触れた。
 精霊たちの宿る石が淡く光り輝く。
 彼女の瞳に映るは精霊と同じ視界、同じ視覚。
 それは即ちの所、精霊との同調である。
 そして、その瞳はソレを捉えていた。
「視えたわ」
 襲いかかる亡霊たち、リーヴァルディは大地を踏みしめ高く跳躍する。
「……刃に満ちよ、光の理」
 手にした大鎌に光の波動が収束する。
 輝く光は、光の理。
「我に叛く諸霊を尽く悉く浄化せしめん……」
 祈りと願い、想いをこめた光の刃を振り下ろす。
 刃より繰り出された光の波動が紋章を砕き、亡霊を浄化する。
 二度、三度と振られる光の波動が次々と紋章を砕き、亡霊を浄化し、消し去っていく。
「……貴方達がどんな理由で紋章を得たのかは知らない」
 知らない。分からない。そして、きっと知る必要もない。
 彼らがどんな理由でこの地に縛られているのかもわからない。
 けれど――――。
「だけど、此処は今を生きる人の世界よ、死者が何時までも彷徨っている事は赦されない」
 過去より生まれ出た死人の群れたちが、現在(いま)を生きる人々の道を阻む事は赦されざる事。
 それは世界を止めて、滅びを呼ぶただ単なる災いなのだから。
「……鎮まらぬ魂よ、怨嗟を棄てて光とともに眠りなさい」
 振るった刃がまた亡霊を一つ打ち砕く。
 周囲の亡霊たちは、自らを葬り去る光に恐れおののく。
 安らかななる眠りをもたらすソレを恐れた。
「――――安らかに」
 祈りの言葉一つと共に、恐れ慄き、足を止めたその一瞬の隙。
 闇の精霊結晶は打ち砕かれ、闇にリーヴァルディは消える。
 後には恐れおののく亡霊たちだけが残された。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『黒鋼公シュヴァルツ』

POW   :    存分に愉しませてくれ
自身の【戦闘を楽しみたい欲求】の為に敢えて不利な行動をすると、身体能力が増大する。
SPD   :    貴様の力を見せてみよ
【猟兵の攻撃を受け止め続けた】時間に応じて、攻撃や推理を含めた「次の行動」の成功率を上昇させる。
WIZ   :    この程度、児戯に等しい
【自身の細剣】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、自身の細剣から何度でも発動できる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はセシリア・サヴェージです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●悪竜を背負うもの
『……ふむ? なんだ。犬は突破されたのか』
 何の感慨もなく、黒鋼公シュヴァルツはそこに立っていた。
 刻まれた刻印、悪竜を示す『紋章』は彼の胸元で怪しく輝いていた。
 恐るべき怪力、恐るべき防御能力、恐るべき再生能力。
 無敵に等しい竜が如く力を授ける寄生虫型オブリビオン。
 それを自らに与え、無敵の竜公と化した男は黒い剣を抜く。
『あまり愉しめそうにもないが……まぁいい。少しは私を愉しませてくれよ』
 闘争本能に従うままに、その吸血鬼は嗤った。
 自らが勝つ、それ以外に見えていないのか。
 あるいは負けても楽しめればそれでこそ、と言うべきなのか。
 どちらにせよ、その男は強く、そして、それがさらに上乗せされている事は容易に知れると言うこと。
 そして、その男は戦いを求めており、戦いにこそ快楽を見出すと言う事だけだ。
 胸元の悪竜の紋章が真紅に輝き、そして、その背にある菩提樹の葉の形をした刻印は弱々しく、鈍い光を放っていた。
ニクロム・チタノ
このヒトがボス?
強い、つよいなぁ・・・
でもこんなところで殺られたら番犬達を開放できない!
ならば、反抗をこの身に!
ボクは反抗の竜になる!
チタノヤタテの八つの盾も最強の盾だ!
後は隙を突いて背中の紋章を攻撃する。
さあ、これより反抗を開始する!
どうか圧政の地にチタノの加護と導きを



●リベリオン・ドラゴン
「このヒトが……」
 ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は眼前に立つ吸血鬼を前にして戦慄する。
 ただでさえ強い。それが紋章によってより強化されているのだ。
 そこから発せられる圧力は物理的なそれすら伴っているようにすら思える。
 だが、だがしかしだ。
「ここで退くわけにはいかない……ッ!!」
 ニクロムには退けない理由がある。
 あの哀れなる亡霊たち、それを解放するために。
 今この場でこの首魁を倒さねばならない。
 ならば、為すべきは、やるべきはただ一つ。
 反抗なる竜、その化身。
「お前に、反抗するッ!!」
『面白い、存分に抗え』
 チタノの加護と導きあらん事を。
 チタノヤタテは最強の楯である。
 骸魂より宿りしソレは自らを狂気に堕とす禁断の呪法。
 されど、世界をも停止させる過去より出でるソレは目の前の男と遜色ない力を与える。
 八つの楯が黒き剣の猛攻を受け止める。
『なるほど、よく凌ぐ、だが……』
 研ぎ澄ました一撃、音速を瞬時に超えた剣の刺突。
 それが八つの楯その一つを穿つ。
 最強の楯が貫かれた。――――だが。
『む……ッ!?』
「獲ったッ!!」
 楯一つを犠牲にして、その体自身を軸に、乗り越える。
 転がり落ちるように背を滑べり、そして鈍い輝きを放つ菩提樹の葉。
 そこを、ニクロムの宝刀が貫いた。
 最強の守りたる紋章は、今ここに貫かれたのだ。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
面白い…いえ、滑稽と言うべきね
その軽視、その余裕が砕ける瞬間は二流程度の見世物にはなるかしら

繰り出す攻撃を最小限にして敵UCに対処
UC以外の攻撃は《念動力+情報収集》の力場感知と《第六感+戦闘知識》で《見切り》、《空中戦》の三次元機動を活かし回避ね

《覇気+威圧+存在感》で注意を引く傍ら《早業》で《目立たない》ように《罠使い+ハッキング+破壊工作》の魔法陣を仕掛け《魔力溜め+エネルギー充填》
《時間稼ぎ》の叶うギリギリを見極め魔法陣の《封印を解く》事で《全力魔法》【世界の不完全証明】発動

全方位からの圧潰、脆弱点があれば破壊はそこに集中するわ
屠る為の札なら幾らでもあるの
見たいなら精々生き延びる事ね?



●完全証明×完全証明=不完全証明
『侮ったか』
 宝刀によって貫かれた傷。
 それは紋章を貫く一撃であった為に完全に防ぐ事は出来ない。
 ましてや、紋章の持つ超再生能力も、そこへの攻撃の傷を修復する事は出来ない。
「面白い……いえ、滑稽と言うべきね」
 "完全"であったソレが打ち破られた。
 ならば、それは"不完全"であったと言う事実が存在するのみ。
 であるならば、その不完全さを"定理"によって"証明"しよう。
 カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は翼で虚空を打つ。
 相手が攻撃を受け止めて、それを力と為すならば。
 攻撃は必要最低限、最小のそれ一つがあれば良い。
 黒の剣が振るわれるが、その翼が空を打つ度に羽を散らす。
 かくて、剣は宙を切るばかり。
 手に宿すは漆黒の球体。
 それは光を飲み込むが故に色素を与えられない代物。
 超重力の牢獄が今その手に宿された。
 先の一撃を警戒してか、その背は容易には取らせない。
 ならば、攻撃を切らせながらカタリナは、その収束する闇をより、深く、より淵く、染めていく。
 ――――かくて、ここに牢獄は"為った"。
「是こそが此世の脆弱たる証左である」
 解き放たれた闇、それは黒鋼の公爵を飲み込む。
 されど、全てを圧潰させ、歪ませる深淵の波動ですらその身を砕く事は敵わない。
 世界の不完全さを証明する定理ですら、この男の身を打ち砕く事は容易ではない。
 ――――しかし、脆弱性を持つ一点は違う。
「例え無敵であっても脆弱性があれば全方位攻撃を仕掛ければこれこの通り、種も仕掛けもないわよ」
 菩提樹の鈍い輝きは圧潰させ、そこから黒鋼の吸血鬼の身体を歪ませ、きしませていく。
 その重みに、吸血公爵は血反吐を吐いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
大鎌を鏡の魔剣に変化して構え敵の姿を写しUC発動
敵の分身を召喚して限界を突破させてカウンター主体で闘わせる

…そう。それ程までに闘争を楽しみたいのなら、望み通り存分に戦うが良い

"…第五の貴族たるお前に問うわ。紋章の作り方を"

… 限界を越えて踊り狂うが良いわ、黒鋼公

私自身は闇に紛れて死角から背後に切り込み弱点を狙い、
第六感が敵の殺気を捉えたら"写し身の呪詛"と入れ替わる早業で攻撃で受け流し、
"黄金の楔"を怪力任せに弱点に突き刺し武器改造、
弱点から生命力を吸収する拷問具に変形して敵を捕縛し分身に敵を乱れ撃ちさせる

…私がお前に馳走するのは、吸血鬼も泣き出す狩人の業よ

さあ、今までの暴虐の報いを受けなさい



●鏡の魔剣
「……」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は大鎌を携えたまま、黒鋼の吸血鬼と相対する。
 その男の完全なる守りは猟兵たちの手によって、完全ではない事は証明された。
 悪竜の呪いは今ここに失墜した。
 だが、それでも、その男はなお、笑っていた。
『愉快、愉悦、この上ない。あっけないものばかりだったが……存外に愉しめそうだ』
 戦いを望み、戦いを好む。
 その男に対してリーヴァルディは手にした大鎌を変じさせる。
 それは透き通るような美しさを持った水晶のようで、けれど、明確に彼をその剣身に映し出す剣。
 まるで鏡のように美しいその剣を突きつける。
「……それ程までに闘争を楽しみたいのならば、望み通りに存分に戦うがいい」
 リーヴァルディの理外の力が紡がれ、鏡より生じるのはもう一人の黒鋼。
 それを見ればシュヴァルツ公は口元を歪めた。
『己との闘争、なるほど。良い、良いぞ、娘ッ!!』
「問う、第五の貴族たる黒鋼公よ――――紋章の作り方を言いなさい」
『己に勝ったら教えてやろうではないかッ!!』
 ――――かくてここに盟約は為った。
 鏡の魔剣より変じた黒鋼は、吸血公爵に襲いかかる。
 黒き剣と剣が撃ち合い、火花を散らせる。
 リーヴァルディの望んだ答えは返らなかった。
 それが故に、この鏡の公爵は公爵と同等の力を持つ。
 五分五分と言う言い方があるがまさにそれであった。
 なにせ全く同じものと同じものがぶつかり合っているのだから。
 互いに狂笑を浮かべながら切り合い続ける二人。
 しかし、鏡写しの公は紋章を持たない黒鋼。
 対するは紋章によって悪竜の呪詛を背負った吸血公。
 その差は歴然として存在しており、じょじょに鏡写しの黒鋼は押されていく。
『存外愉しめたぞ、だがここまでだッ!!』
「――――いいえ、"そこまで"よ」
 互いとの戦いに身をやつし"夢中"になっていた彼が彼女を見落とすのは必然。
 黄金の楔は、悪竜の弱点、菩提樹の葉の刻印に撃ち込まれた。
 それは内部から破裂し、シュバルツの肉体を貫く。
 是、串刺し刑と言うなりや。
「私がお前に馳走するのは、吸血鬼をも泣き出す狩人の業……」
 今までの暴虐、その報い。
 その贖罪として、撃ち込まれた楔は吸血鬼十八番の串刺し刑となり、胎内で再度炸裂した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォルク・リア
冥空へと至る影を発動。
デモニックロッドから闇の魔弾を放ち攻撃するが、
コピーされると苦戦しつつ攻撃から逃れる様に
【残像】と闇の魔弾で牽制して距離を取り
死霊を送る時間を稼ぐ。

「初めて見た筈の術を良く使う。
が、所詮付け焼刃。この術の使い方少し教えてやるよ。」
「その影が繋がるのは冥界、
つまり今俺の影とお前の影は繋がっている。」
自分の影を通じファントムレギオンの死霊を
敵の影に送り奇襲攻撃。
「死霊なら冥界を抜けるに苦はない。」
同時に死霊に持たせた拘鎖塞牢で細剣の力を封じ。
「発動媒体が剣ならそれを封じれば良いし
俺の武器を使えるのは俺だけじゃない。」
【全力魔法】の闇の魔弾で攻撃。
「死に際の舞台、楽しめたか?」



●冥府の影より来たりて
「――冥府への門たる影よ、その枷を解き放て」
 胎内から炸裂した楔の影響で全身から血を垂れ流す黒鋼を前に、フォルク・リア(黄泉への導・f05375)は唱える。
 それは影より出たるもの。
 闇より現れ、冥府へと来たる者。
『ふ、ふふ。やはり、やはりこうでなければ。闘争と言うものは』
「俺には君のその性質はとても理解できないがな」
 手にした杖より闇を放てど、それは黒の剣で弾かれた。
 細き黒剣より、同じように闇が放たれる。
 互いに互い、闇を打ち出し合いぶつけ合うだけの戦い。
 しかし、基本能力の差の影響で、フォルクの身体に幾筋もの傷が走る。
「初めて目にするはずの術なのに、よくも上手く扱うものだ」
『お褒めに預かり光栄だ、だがこの程度ではあるまい』
「ああ、正に、だ。君のその使い方は付け焼き刃でしかない」
 冥府より出でた影は、今やフォルクのそれと、黒鋼のそれ。
 しかし、共通する事項がある。
 それは、両者の影はどちらとも冥府から訪れたと言う事である。
 同じ場所から送り込まれた同じ影。
 ならば、出口も、そして、入り口とて共通するのだ。
「――――つまりは、こういう事だ」
 フォルクの影から送り込まれた亡霊の群れが、黒鋼の身を縛り付ける。
 それは、黒鋼公の影より出た冥府からの使者。
 フォルク・リアの影と言う入り口より送り込まれ、黒鋼公シュヴァルツの影と言う出口から送り込まれた戒めである。
 それが、吸血公爵の身を縛り上げる。
 フォルクは手を掲げれば、そこに収束するのは闇の牢獄。
 身動きが取れないならば、その弱点を狙う事も容易。
 己の魔力を注ぎ込めば、その黒の闇はさらに大きく拡大された。
「闇に沈め」
 叩きつけられた深淵はその身を打ち砕く。
 されど、超再生能力が彼の身を瞬時に再生していく。
 だが、だがしかしだ。
 シュヴァルツをも飲み込んだ巨大な闇は、全方位から圧殺をかける。
 べきり、と言う音をあげ、刻印にひびが入った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

ふむ…貴様が首魁か…まぁそれは良いんだ…
重要なのは、貴様も寄生虫とやらに頼っているか否か…其処なのだから…
で、あるならば…此処で滅び去るが良い…
さらばだ、名も知らぬ過去よりの異物よ…

先ずは幻惑の・呪詛による黒霧で周囲を満たして奴の視界を潰す
そのまま霧に紛れたまま【黒滅】を発動
複数個所から多重に攻撃を加え乍ら静かに背後に回り、漆黒の呪いを籠めたレ・フィドラで背の刻印を一突きに
突きで叩き込んだ呪いで内から、霧に紛れながらの刻印への強襲で外から削り殺す



●虚空の魔王
『クハ、ハハハ、ハハハハッ……!!』
 黒鋼の公爵は笑う。嗤う。
 これほどにまで追い込まれたのは幾久かたぶりか。
 最強の守りは今やもはや朽ち果てかけている。
 元より強いものが、さらに強くなっていた要因が今砕かれようとしていた。
 その様を見ながら死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)はおかしそうに首を傾げる。
「……何を笑っているんだ、君は」
『これほどの愉悦がわからぬか……!?』
「わからんよ」
 謡にはわからない。
 寄生虫なぞに頼って強くなっているような奴の事なんぞ。
 元より強いのならば、それを誇ればいいのだ。
 元より強いものが、寄生虫で強くなった? 馬鹿馬鹿しい。
 元より強いのならば、そんなものを背負う必要などない。
 故に謡の中での評定はくだされた。
「貴様は弱いんだよ」
『この黒鋼を前にして弱い、と言い切るか……ッ!! 嗚呼、だからこそ闘争はやめられんッ!!』
「貴様のその闘争心だけは認めてやろう……が、どうでもいい」
 呪詛がばらまかれ、周囲は闇に飲まれる。
 もはや漆黒に覆われたこの世界において目なんてものは役には立たない。
 なれば、それは戦闘経験で補うしかない。
 しかし、無敵の守りを砕かれ、もはやぼろぼろになったシュヴァルツに、抗う余力は程少ない。
「此処で滅び去るがいい」
 相手が何であろうとどうでもいい、名を知る必要もない。
 過去から生じた残滓でしかないそれを気にもとめる必要はない。
 全方位から放たれた不条理なまでの呪詛を孕んだ炎と雷が踊り狂う。
 それは虚空より現れ、シュヴァルツの全身を打ち付け、焦がす。
 呪詛が侵食し、菩提樹の葉の刻印の亀裂が大きくなる。
 同時、突き出された漆黒の魔槍、その穂先がその亀裂に突き刺さった。
 キィン、と言う甲高いガラスの割れるような音を響かせ、刻印が砕け散る。
 であれば、あとにあるのは今までの揺り戻しである。
 重力波によるダメージと、胎内破裂した黄金の楔。
 漆黒の闇と抗う竜の一撃。
 そして、魔槍から流し込まれる膨大な呪詛。
 それが、身体の内側よりシュヴァルツを蝕み、そして、破壊した。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『暴食のマンティコア』

POW   :    刈り取り喰らう
【強靭な牙や爪による引き裂き】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    魔獣の威圧
【強い衝撃波、聞く者を恐怖で竦ませる咆哮】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
WIZ   :    猛毒を持つ鋼鉄の尾針
【放たれる針、穿たれる尻尾】が命中した対象にダメージを与えるが、外れても地形【が腐敗し毒が広がり猟兵達を沈める】、その上に立つ自身の戦闘力を高める。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はフィーナ・ステラガーデンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●融合魔獣
 悪竜を宿した吸血公は崩れ落ち、内側から爆ぜた。
 しかし、悪竜の刻印をした紋章は蠢き続ける。
 そう、それは寄生虫なのだ、寄生虫でしかないのだ。
 宿主が死んだ? それがどうした、と言うのだ。
 死んだのならば、"自分が自由に動けるだけ"のこと。
 吸血公の肉体を食んで、血肉にし、喰らって、形にし。
 肉塊と血をすすり尽くした寄生虫はその姿を大きく変じさせた。
 それは、元の肉体とは似ても似つかぬ魔獣の姿。
 かつての名残あるいは残滓とも言えるのは、その額に刻まれた悪竜の刻印のみ。
 黒鋼は死に、今や、ここにあるのはただの残骸を則った寄生虫そのものであった。
ニクロム・チタノ
なんて恐ろしい咆哮だ!
戦う意志を怯えさせるみたいだ。
だけど、そんな恐ろしい相手にこそ反抗するのが反抗者だ!
すごい衝撃波だけどこっちも負けてない。
反抗の竜チタノの加護と導きを、困難に反抗する者をチタノは決して見捨てない!
ボクはお前に反抗するよ!



●リベリオンドラゴン
『オオォォオオオオオオオオ』
 その咆哮は心胆寒からしめるものであった。
 黒鋼の存在意識は最早そこにはなく、そこにあるのは悪竜の刻印と言うそれただ一つ。
 その寄生虫が生存本能にて変貌を遂げただけのもの。
「なんて恐ろしい……ッ!!」
 ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)はぶるり、と震えた。
 生存本能を脅かす大魔獣、その咆哮一つで戦う意思を挫くようなソレ。
 しかし、叛逆の竜、反抗の竜たるは怯えない、屈しない、退かない。
 チタノと言う反抗の竜は、恐怖に抗う為に生まれてきたと言っても過言ではない。
 そう、世界の悪に反抗するために生まれた竜、その化身。
 ニクロムは、その具現であると鍛たれたのである。
「反抗の竜チタノの加護と導きあらん事をッ!!」
 無敵の反抗竜を宿したチタノ、その身は世界の理を捻じ曲げる。
 法則理を捻じ曲げ、常識を踏みにじり、世界を変革するもの。
 それが第六の猟兵――――イェーガー。
 無敵の巨竜がその身を覆い、鋼の咆哮をあげる。
 振るった鋼爪が、その背の翼を切り飛ばし、巨大な融合魔獣を大地に墜とす。
 されど、ぶぐぶぐ、と切断面が泡立つと同時に即座に切り落としたはずの翼が生え揃ってしまう。
「……やっぱり、なら……ッ!!」
 狙うは額の刻印、叛逆の竜は咆哮をあげ、その吐息を顔面目掛けて解き放つ。
 額の刻印を衝撃で撃たれれば、融合魔獣は大きくつんのめり、その痛みから咆哮をあげる。
 ――――さあ、反抗の刻は来たれり。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リーヴァルディ・カーライル
…紋章に喰われたか。同情する気はないけど、貴族とは思えない末路ね

過去の戦闘知識から敵UCの発動を先読みして見切り、
"精霊石の耳飾り"を頼りに咆哮の震動数を暗視してUC発動

…その魔獣の姿を取ったのは悪手よ?
どれだけ強化しようとも姿が同じならば動きは読めるもの

…もっとも、お前にそんな事を判断する機能は無さそうだけど…

咆哮を中和する超音波のオーラで防御して攻撃を受け流し、
カウンターで刻印目掛けて怪力任せに"黄金の楔"を投擲して切り込み、
捕縛した敵を超音波震動で極限まで切断力を強化した大鎌でなぎ払う

…この地に縛り付けられた亡霊達を浄化しなければいけないの
お前の往生際に何時までも付き合ってやる気は無いわ



●狩人の業
「……紋章に喰われたか」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は何の感慨もなく吐き捨てた。
 同情? 吸血鬼にそんなものは必要ない。
 憐憫? 寄生虫に頼ったものにそんなものは必要ない。
 貴族であったもの、その末路としては悲惨で、無惨なのだろう。
 だが、それ以上に踏みにじってきたものがある。
 だが、それ以上に奪われてきたものがある。
 それらの悲惨さと無惨さ、それらの無念を思えばむしろマシな末路なのではないか、とすら思う。
 融合魔獣がその爪を振るう。
 巨躯から繰り出されたソレは人一人を肉塊に変えるには十二分な質量と速度を持っていた。
 しかし、それはリーヴァルディの大鎌の一振りで、切り落とされた。
 どう、と言う音をあげ、振るった前足が大地に墜ち、鮮血が滴り落ちる。
 しかし、ぶぐぶぐ、とそこが泡立ち、まるで脱皮するかのように新たな腕が生え揃った。
 融合魔獣がけたたましい咆哮をあげる。
 しかし、その咆哮衝撃は、リーヴァルディの振るった大鎌、その刃が切り払い、別った。
「……悪手だったわね」
 リーヴァルディ・カーライルと言う娘は狩人である。
 この闇夜の世界、そこに棲まう悪鬼羅刹の類を狩り続けてきた。
 故に、この世界に棲まうオブリビオンたるの何たるかを知る。
 そう、目の前の融合魔獣、それとの戦闘経験も数多。
 姿、形が同じならば、如何なる強化を施されようとも基本動作に変わりはない。
 何の圧も発揮しなかった咆哮におかしそうにしてから、融合魔獣は再度吼える。
 ――――何故効かないものをまた用いたか。
 至極、至極単純な理屈だ。
「……お前にそんな事を判断する機能はなかったわね」
 所詮は、魔獣であろうと獣は獣。
 生存本能に従い抗うだけの存在、それを狩り立ててきた狩人の血族には届かない。
 その額の刻印目掛け、黄金の楔が放たれる。
 咆哮の圧を貫き、刻印に突き刺さった楔は、そこで破裂するように内部からその呪力を発揮して縫い止める。
 動けなくなったその巨躯相手に繊細な技などは不要。
 己の怪力をそのままに、超振動によってあらゆる分子間結合を断ち切るに至った大鎌がその巨躯を薙ぎ払う。
 鮮血が再び舞い散った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
斯くして陳腐な手品の種だけ残ったという訳? くだらないわね
まぁいいわ、その残滓も消し去ってあげる

《高速詠唱+先制攻撃》で【叛逆の黒紅】起動、《封印を解く》数は3。
まず【失楽の呪姫】発動し《限界突破》する事でUC負荷に耐えられるよう《継戦能力》を強化
同時に劫火による《属性攻撃+範囲攻撃+ハッキング+焼却》で敵UCを概念的に焼き尽くし対処、敵全身を焼き尽くす事で脆弱点を《見切り》確認。
続いて【幻弄円舞】により敵の急所へと確実に《カウンター》、先に見抜いた弱点を黒雷纏う黒紅の大剣で《貫通攻撃+串刺し》に。
仕上げは再び【世界の不完全証明】、今度は大剣で突き刺した内側から最大火力を叩き込むとしましょう



●斯くて奇術の種は割れ
『ぐごごごご、ゴォォオオオオッ』
 無敵のはずのその身を傷つけられ、魔獣は吼える。
 何故だ、何故なのか。
 されど、魔獣には分からない。
 何故ならば、それは生存本能のみで蠢くだけの寄生虫でしかないからだ。
「斯くして陳腐な手品の種だけが残る、と」
 カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は肩をすくめる。
 されど、融合魔獣はいまだ生きることを諦めない。
 生き延びて、生き延びて、またどこかのナニカに取り付いて。
 そのためには目の前の障害を除去せねばならない。
 叩きつけられた前足。
 しかし、それはカタリナの拳一振りで打ち上げられた。
「その残滓、消し飛ばしてあげる」
 ユーベルコードにより、限界を超えた力を発揮したカタリナの怪力は魔獣とて超える。
 纏った黒い紅蓮が放たれ、魔獣の身を燃やし始める。
 超再生能力をもったその身体は燃やされようと燃え尽きぬ。
 されど、その黒い炎は相手を燃やし尽くすまで燃え続ける呪詛のようなもの。
 肉を焼いては再生して、焼いては再生して。
 無限に続く焼け焦げる痛みに魔獣は吼え、炎を消そうと地面を転がり、悶え苦しむ。
 その苦しむ姿の額に目掛け、カタリナは手にした黒紅の刃を突き立てた。
 邪竜の刻印に亀裂が走る。
「外は大層な頑丈さと再生能力のようだけど……中身はどうかしら、ねッ!!」
 その刃より、胎内で炸裂するは黒の衝撃。
 内側から圧潰し、ねじれ狂う重力衝撃は、魔獣の胎内にして内蔵をぐちゃぐちゃにかき混ぜ、螺じ潰した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フォルク・リア
「寄生虫が宿主を失ってどこまで生きられるか…。
まあ、どうであっても此処で倒す事に
変わりはないけど。」
多少気になりつつ
今は戦いに集中すると気持ちを切り替え。

敵の攻撃に対して瞬間躱そうとしながら
その性質を【見切り】。
地形を変化させられる事を嫌い敢えて攻撃を受け
毒は【毒耐性】【オーラ防御】で耐える。
敵をレベル半径内に捉えつつ表の呪い裏の呪詛を発動。
自分のダメージは敵に肩代わりさせ回復し
敵に【呪詛】を与えて更にダメージを与える。

その後は出来る限り敵に接近して
冥府へと繋がる闇で捕らえ
攻撃を受けつつ【呪詛】を額の紋章に集中して破壊。
「虫が表に出てきて燥ぐからそうなる。
手にした自由の代償は高かった様だね。」



●寄生先なき異物
 内側から破壊され、じょじょにその無敵の装甲も、無敵の再生能力も失い、奪われつつある魔獣。
 否、その寄生虫は、生き残る為に悶え続ける。
 このままでは確実に葬られる。
 ならば、手は――――逃げるしかない。
 その身を翻そうとする融合魔獣。
 だが、それを許すフォルク・リア(黄泉への導・f05375)ではなかった。
「逃げられると思ったか? 君はここで終わりだ。ここで俺たちに葬られる」
 影が、魔獣を縛っていた。
 己の影であるはずのそれが、魔獣を縛り付けていたのだ。
 例え、無敵の防御を誇り、無敵の再生能力を誇ろうとも。
 己が身について回る影からは逃れられない。
 そして、それは冥府に続く影でもあった。
「虫が表に出てきて燥ぐからそうなる」
 じわじわ、と侵食する闇は、魔獣の内側にへと潜り込む。
 それは、闇。
 あらゆるものに静謐な眠りを与えるもの。
 それは、影。
 あらゆるものに審判と裁定を下すもの。
 それは――――終わりである。
「自由を手にしたようだが……代償は高かったね」
 死の呪詛は内側から魔獣を呪い殺していく。
 細胞組織は崩れ落ち、無敵の再生能力は暴走して逆に身体を壊死させていく。
 最早魔獣に動くだけの余力はなかった。
 否、魔獣としての姿も溶け落ちていき、じょじょに、その身体は小さくなっていく。
『キキ。キキキッ』
 もがく魔獣の口から漏れたのは、妙に小さな甲高い悲鳴ばかりであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

死之宮・謡
アドリブ歓迎

ほうほう…貴様が寄生虫の本体か…まぁ良い…私は貴様には思うところは無いのだ…
それが貴様の在り方で、貴様は貴様の力で其処にあるのだろう?
ならば私はそれを認めた上で討とう
さぁ、燃え尽きるが良い…

黒死の・呪詛をばら撒きながら【焔の堕ちる日】発動
呪いを籠めた炎を放って攻撃
尾も針も爪も牙も毒も、何もかも焼き尽くし、呪い破壊しよう
防御も回避も要らん…ただ総てを焼いて進むのみ



●灼け堕ちた日
『キ、キキキッ、キキキッ』
 魔獣の肉体は溶け落ちて、内蔵は内側から捻じれ潰された。
 この肉体を維持する力はない、必要はない。
 そう判じたのか、額に刻印のなされた虫のような骨格が、その内側からまろび出る。
 それは逃げを打つ。
 生き延びて、また別のナニカに寄生する為に。
 しかし、それを断じて許さぬ炎があった。
「お前が本体か……まぁ、良い」
 死之宮・謡(存在悪:狂魔王・f13193)は身体を炎に変えながら見下ろす。
 寄生虫は、その焼け焦げる熱波から逃れようと足を動かす。
 しかし、その歩みは遅く、鈍い。
「私は貴様に思う所はない。それが貴様の在り方であり、貴様の力なのだろうから」
 かくて、炎は寄生虫の前に立つ。
 燃やし尽くす熱波がその外骨格を溶かし、燃やしていく。
 周囲を一瞬で灰に還す熱量に悶え苦しみ、あがく。
「生き延びたいか? いいだろう――――」
 謡の身体が、燃え盛る炎に変じていく。
 遂には炎そのものと化したそれは数万度もの炎と化して、周囲を一瞬で灰燼にへと返していく。
 外骨格は完全に溶け消えて、残るは本体にして力の象徴たる刻印の刻まれた頭のみ。
 されど、最早そこにかつての力はなかった。
「燃え尽きることがなければ、見逃してやろう」
 斯くして、謡の焔は完成し、全ては灼け堕ちる。
 謡の身が元に戻る頃には、そこには灰すら存在せず。
 寄生虫であったオブリビオンの存在そのものは完全に燃え尽きていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年03月16日


挿絵イラスト