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赤き炎が天を落とす?

#キマイラフューチャー #猟書家の侵攻 #猟書家 #シュナイト・グリフォン #スカイダンサー

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「ゲソフレイム達よ、分かっているな?」
 悪の組織、絶対絶望パレード。その秘密基地である絶望遊園地の最奥、薄暗い部屋の中手元に置いたランプの明かりだけが、厳しい顔をしたシュナイト・グリフォンを照らす。その視線は鋭く目の前に立つ赤い異形を射抜いた。
「はっ、勿論」
 頭?…胴?を折って恭順の意を示す赤い烏賊集団。赤いが生だ。生きている。
「今回狙うのは最近視聴者数を上げているスカイダンサーのグループでございます」
 白いひらひらとした衣装を纏い、軽やかに歌い踊る姿が人気の女性グループCorrie。天使、とも妖精、とも評される可憐な容姿と高いダンススキルが売りのまだ新人配信者だ。
「ふふふ……白の天使を闇に落とし、黒い衣装を纏う姿もさぞ素晴らしいだろうな。共に絶望を振りまける日が楽しみだ」
「お任せ下さい。必ずや我が炎で焼き尽くし、Corrieも彼女らのファン共も絶望に叩き落してみせましょう」
 烏賊達とシュナイト・グリフォンの笑い声が暫し部屋に響き渡った。

「パレード怪人ってのが出ちゃったらしいんだコレが」
 軽い調子で予知を告げる樹・怜惺(Guardiano della Dea Verde・f31737)。今回はキマイラフューチャーでの事件のようだ。
「スカイダンサーの配信者を狙って仕掛けてくるんだわ、最近まあまあ人気出てて、現場に直で見に来るファンもいる位の感じのコ達なんだけど」
 今回の現場は大きな公園。森の中で踊る妖精、というイメージのダンスを披露する予定だったらしいが。
「そこに来るんだよねェ、烏賊」
 烏賊?と首を傾げる猟兵達。そりゃそうだ。
「そ、怪人……怪烏賊?がそのコ達を殺しに来ちゃうから防いでー、ンでその烏賊倒したらボス出て来るからそれもやっつけちゃうって感じ」
 ドカーンといってバーンって感じでー、と手で表す。多分意味は無い。
「配信者のコ達は、Corrieってグループで10代のオンナノコが5人。基本アイドル的可愛い系」
 色々目立ってるし行けば分かるよー、等と軽い感じでグリモアを起動し転移の光を生み出す怜惺。
「着いたらもうめっちゃピンチな感じだから、即行動!でヨロ」
 最後に結構重要な情報をぶん投げられつつ送り出される猟兵達だった。


真空。
 見て頂き有難う御座います、真空。(まそら)です。

 キマフュ猟書家シナリオです。
 第1章:対ゲソフレイム(集団戦)
 第2章:対シュナイト・グリフォン(ボス戦)
 となっております。
 オープニングでわかる通りにふわっとした感じになるかと思われます。

 全章共通のプレイングボーナスは【スカイダンサーに応援される】です。
 意味は無いですがアイドル的な子達なので一寸嬉しいかもしれません。

 公開された時点から受付開始となります。

 同行者がいる場合は【相手の名前(呼称も)とID】のご記入お願い致します。
 あまり大人数だと難しいです、すみません……。

 皆様の参加、心よりお待ちしております。
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第1章 集団戦 『ゲソフレイム』

POW   :    汚物は消毒でゲソーッ!
【松明に油を吹き付け発射した火炎放射】が命中した対象を燃やす。放たれた【油の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    俺色に染めてやるでゲソーッ!
レベル分の1秒で【ベタベタするイカスミ】を発射できる。
WIZ   :    見るがいい、これが俺の変身ゲソーッ!
対象の攻撃を軽減する【激情体】に変身しつつ、【右腕に装備された火炎放射器】で攻撃する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


「きゃああぁぁぁっ!!」
 静かな公園に悲鳴が響き渡る。声を上げたのは可愛らしい揃いの白い衣装を纏う少女達。ガタガタと震える彼女たちの前に立ちはだかる赤い烏賊軍団は松明を持ち、油を口に含んで今にも攻撃を仕掛けようとしているようだ。
「ふっ、お前らに恨みも何もないが絶望の底へと落としてやる……おっと、油が」
 一体の烏賊がポーズを決め、手にした松明を少女達へ突きつける。喋った拍子に口に入れていた油が零れ、慌てて拭っている。喋りたいなら後にすれば良かったのだが。
 周囲には少女達の姿を見に来たファンや通りがかっただけの人等が集まり始めている。中には撮影機器を持っている者も居るようだ、このまま少女達が殺され、その様子が配信されれば絶望に陥る者も出るだろう。何としても防がなければ。
外邨・蛍嘉
人格:雨剣鬼・クルワ(男)としての行動。
水のような髪をしている。
武器:妖影刀『甚雨』

最後の情報が、一番重要ダッタノデスガ。
イイデショウ、即行動デス。

着いたら早業を駆使し、即、烏賊の足元に指定UC使って攻撃シマス。
外したと思うデショウ?湖にナリマス(にっこり)
ワタシは、水上歩行で湖面に立てマスヨ。
澄んでマスカラ、よく見えマスネ。

軽減しようが、火炎放射器は使えマセンシ。寿命削りますヨネ?
しかも、生命力吸収シテマス。
…体力、もちマスカ?
烏賊で泳げたとして、やはり体力…もちマスカ?

最近思い出した、実家の業ナノデス。
ちなみに、いつの間にか陽凪が泳いでるノデ、体当たりすると思いマスヨ。



 悲劇が起ころうとしている公園に、猟兵達が降り立つ。
「最後の情報が、一番重要ダッタノデスガ。イイデショウ、即行動デス」
 外邨・蛍嘉(雪待天泉・f29452)……正確には彼女の中に封じられた、雨剣鬼・クルワが転移して最初に目に入ったのは少女達を囲む烏賊軍団が今まさに火を吹き掛けんとする所。着地し、走り出すと同時手にした黒い刀、妖影刀『甚雨』を抜き鋭い一撃を放つ。その剣閃は烏賊軍団の足元を抉るが、直接ダメージを与える事は無かったようだ。振り返り、にやりと笑う烏賊。
「ほほう、中々良い動きだ……しかし当たらなけば意味が無いな?」
 烏賊が浮かべた笑みに、涼やかな笑みを返すクルワ。
「外したと思うデショウ?湖にナリマス」
「は?」
 一瞬の間。そして。
 どぼん、じゅ。
 少女達の手前、烏賊達が綺麗に姿を消す。ちなみにどぼん、は落ちた音。じゅ、は松明の消える音だったようだ。
「澄んでマスカラ、よく見えマスネ」
 先程までの地面と変わらない様子でゆったりと歩み寄り、水の中を覗き込むクルワ。
「雪解けの水、冷たいデショウ?火も消えマシタネ」
 あくまで穏やかに冷静に。そんな姿を見たCorrieは手を取り合い、キラキラとした瞳で見つめている。
「クールだし攻撃も綺麗……」
「素敵……」
 少女たちの視線に僅かに笑みを向け、すぐに視線を水中の烏賊達へ。這い上がろうと藻掻いているが、段々と動きが鈍くなっている様子。
「言い忘れてマシタガ、この水は生命力吸収シテマス。…体力、もちマスカ?」
「……~~!?(ふざけるな、何してくれやがる!)」
 水の中で足を動かし必死にメッセージを送る烏賊。足の動きが読み取れなかったとしても、その様子から全力で非難を送っている事だけは伝わるかもしれない。
「烏賊で泳げたとして、やはり体力…もちマスカ?」
 そう、烏賊なのだ。普通に泳げるはずなのだけれどその事を思い出したのはごく一部だけだった様子。そして、その泳げた面子も。
「最近思い出した、実家の業ナノデス……オヤ、陽凪が」
 言いかけ、軽く首を傾げるクルワ。その視線の先には。
「――~~!!(止めろー!)」
 巨大なガラ・ルファが烏賊達を突き回す。巨大魚……陽凪は遊んでいるつもりなのだろうが、烏賊達にとっては生命の危機。
「楽しそうデスネ、暫く放っておきマショウ」
 烏賊達の災難は暫く続いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メルフローレ・カノン
ゲソフレイムを撃破が目的ですが、
アイドルの少女達や周囲の観衆、動画撮影者に
怪我をさせないようにしましょう。
皆さんを[かばう]も使いながら守ります。
[盾受け][武器受け][オーラ防御]で攻撃を防ぎ、
足りなければ【無敵城塞】で耐えます。

守ってばかりでは勝てませんし、
隙を見て攻撃に転じましょう。
私の得物はメインがメイス、サブが剣です。
[属性攻撃]で武器に冷気を纏わせ延焼を防ぎます。
[怪力][力溜め]の上で胴のあたりを思い切り引っ叩きます。
口から何か吐き出すかもしれませんが……
あるいは足を切り離してダルマ然にするもいいでしょうか。
いずれにせよ……全力で行きますよ!



「結構人が多いですね」
 メルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)は降り立つ刹那、周囲の状況を確認しゲソフレイムとCorrieの間に割り込む。
「誰一人として、傷つけるわけにはいきません」
「貴様何のつもりだ、まあ良いお前諸共焼き尽くしてくれるわ!」
 構えた松明に口の中の油を吹き付け、炎を放つゲソフレイム達。メルフローレはラウンドシールドを構え、更に意識を集中させることで展開した白い光のオーラでその全てを防ぎ切る。
「凄い!」
「私達と同じ位の年齢よね、カッコいい!」
 どんな攻撃も通さない無敵の防御。余裕すら感じさせるその様子にCorrie達も、周りの観衆も目を見張る。反対に怒りを浮かべる烏賊軍団、更に炎を吹き付けるも構えた盾は一切揺らぎはしない。
「生意気な小娘が……!」
「何とでもどうぞ、貴方達には負けません」
 怒る烏賊をあっさりと受け流すメルフローレ。炎が止んだ瞬間を見計らい、今度は攻撃へと転じる。
「……全力で行きますよ!」
 盾を仕舞いメイスを取り出すと、一度目を閉じメイスに冷気の属性を付与、全力で手近なゲソフレイムへと向かうと胴の辺りを殴りつける。残っていた油を口から吐き出し悶絶するゲソフレイムを後目に、黒い髪を靡かせくるりと向きを変えて次のゲソフレイムへ。何体の烏賊達を無力化すると、メイスを捨てて幅広の両刃剣を構える。
「これ以上攻撃されても面倒ですね、足を落としてしまいましょうか」
 呟くと同時、上段に剣を振り被ると松明を持った足を叩き切る。他の足が慌てて松明を拾い、メルフローレを止めようと動くも向かってくる分は全てざっくりと斬り落とされてしまう。
「ぬ……足が、くそっ」
 足を落としてしまえばこれ以上攻撃が来ることも無い。手当たり次第にゲソフレイムの足を落とすと、再びメイスを拾い殴りつけて無力化。
「凄いなあの子」
「撮ってるか?配信しちゃおうぜ」
 周囲の歓声に被っていた帽子を直すと手を振って応え、烏賊軍団へと向き直ると。
「さあ、まだまだ行きますよ!」
 メルフローレはメイスを構え、不敵に笑った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

火土金水・明
「アイドルの邪魔をする存在は、許すわけにはいきませんね。」「焼きイカにしょうと思ったのですが、仕方ありません冷凍イカにしましょうか。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃方法は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『ゲソフレイム』達を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】【火炎耐性】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。



火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は闇色のローブを靡かせ戦場へと足を踏み入れる。烏賊軍団の背後、少女達とは逆側に降り立つと演技がかった様子でばさりとマントを翻し、ゲソフレイム達の注目を自身へと集めるとゆったりとした笑みを浮かべ口を開いた。
「アイドルの邪魔をする存在は、許すわけにはいきませんね」
「何だと、お前も邪魔するなら燃やしてやるでゲソーッ!……いや、黒を俺の墨で上書きしてやるでゲソーッ!」
 言うなり明へと向けて発射される幾筋ものイカスミ(油入り)を、跳躍し、ステップを踏むように華麗なターンで躱し、時には手元に展開するオーラの盾で防いでいく。
 流れ被弾した外野達の様子を見るに、当たるとべたべたとして動きを阻害するようだ。
「残念、それは残像です。ではこちらも行きますよ」
 手元へと呼び出したのは七色に輝く不思議な杖。手に持った松明を構えるゲソフレイム達を一瞥すると、小さな声で詠唱を始める。
「焼きイカにしょうと思ったのですが、仕方ありません。冷凍イカにしましょうか――我、求めるは、冷たき力」
 短い詠唱で編み上げた魔力が空気中の水分を集め、鋭く尖った氷の矢を幾つも形成する。一つに纏めた長い黒髪が揺れ、横に飛びながら大きく杖を振るえばまず足元や松明を落とすように着弾、続いて振り下ろされた杖に合わせて、上空へと動いていた無数の矢が雨の様に降り注ぎゲソフレイム達を貫いていく。
「少しでもダメージを与えて次の方に……大分効いたんじゃないですか?」
 氷の矢は当たったところからゲソフレイムの身体を凍らせ、無理に動こうとすればバラバラ問われて崩れ落ちる。松明は消え、呻き声をあげるゲソフレイム。
「映える攻撃……イイ」
「頑張ってー!」
 応援するCorrie達、派手な動きに盛り上がる配信者。
 この世界らしく賑やかな外野を横目に、明は杖を構え直す。
「さあ、まだまだ色々と手はありますよ……次は何にしましょうか」

成功 🔵​🔵​🔴​

ニクロム・チタノ
おい、最後のセリフ一番はじめに言えよ!
ボクヒッキーだったからこういうところ苦手だけど・・・やるっきゃないか!
ボクを作ったヒトが言ってたけど、こう言うの魅せ芸って言うんだって?
なら、派手にこのイカ倒そうかな?
私に反抗の祝印を
チタノと反抗者のブツカリアイってやつ、ククルスが言ってたけど集団戦は盛り上がるんだって?
さあ、これより反抗を開始する!
どうかチタノの加護と導きを



 ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は降り立つなり拳を握ると、此処への案内をしたグリモア猟兵への愚痴を叫ぶ。
「おい、最後のセリフ一番はじめに言えよ!」
 その叫び声にゲソフレイム達……とついでにCorrie達見物配信者達の視線が集まり、きまり悪げに頬を一度掻くと、反抗の妖刀をすらりと抜き放った。
「ボクヒッキーだったからこういうところ苦手だけど……やるっきゃないか!」
 刀を構える、銀髪ツインテールに顔半分を覆う面を付けた涼やかな美貌の少女。絵にならないわけがない。大盛り上がりする配信者達……と、Corrieの面々。
「ボクを作ったヒトが言ってたけど、こう言うの魅せ芸って言うんだって?なら、派手にこのイカ倒そうかな?」
 ニクロムの言葉にわあっと歓声が上がる。対するゲソフレイム達は一斉に松明を構えると火を吹き掛けようとするが。
「私に反抗の祝印を」
 ニクロムに与えられた十三番目の加護の発動が僅かに早い。彼女の加護の主である反抗の竜チタノ、その横に並ぶように武器を構える先代反抗者達が召喚される。どよめくゲソフレイム達。
「チタノと反抗者のブツカリアイってやつ、ククルスが言ってたけど集団戦は盛り上がるんだって?さあ、これより反抗を開始する!」
 呼び出した者達を確認し、下がったニクロムがゲソフレイムたちを指させばチタノが、反抗者達が武器を構え、真っ直ぐにゲソフレイム達を殲滅にかかる。
 圧倒的な戦力にゲソフレイム達が全滅するまでにかかった時間は僅かなものだった。
 最後のゲソフレイムが倒れ伏し、消滅すれば周りから大きな拍手が巻き起こる。
「チタノの加護と導きのおかげ、だね」
 呼び出した者達を還し、剣を収めるとニクロムは照れくさそうにしながらも周囲の歓声に応えていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『シュナイト・グリフォン』

POW   :    こっちにおいで。この世界はお前に似合わない
【この世の絶望】を籠めた【巨大な鎌】による一撃で、肉体を傷つけずに対象の【前向きな心、大切な記憶、思い出の品】のみを攻撃する。
SPD   :    ○○はいないのに、何故のうのうと生きてる?
対象への質問と共に、【対象の記憶】から【創造した大切な人の分身】を召喚する。満足な答えを得るまで、創造した大切な人の分身は対象を【精神的に追い詰めながら其々の方法】で攻撃する。
WIZ   :    さぁ、絶望しよう。俺と一緒に踊ろう
【ぬいぐるみ達を召喚し、共に絶望のパレード】を披露した指定の全対象に【一緒に踊りたい、そして自傷したいという】感情を与える。対象の心を強く震わせる程、効果時間は伸びる。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠エール・ホーンです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 ゲソフレイムを倒した猟兵達。
 一息つく間もなく、目の前の空間が裂けると異空間への入り口が開く。
「はっはっは……ゲソフレイム達を倒すとはなかなかやるな猟兵共よ。我らの野望を砕くという無駄な願いを叶えるつもりがあるならば、ここまで来るのだな!」
 響くのはおそらく若いだろう男性の声。これが聞いていたボスなのだろう。
 最終決戦はこの裂け目へと飛び込んだ先となるようだ。中を覗けば、いかにもな感じに光が歪み、空間が捻じれる様子が見える。
 微かに見える四つ足の姿が先程の声の主だろう。
 戦え猟兵達よ、平和を守る為に。
ニクロム・チタノ
この異空間が決戦の場所だね?
このヒトが猟書家・・・思っていたより大きいね、ボクが小さいのかな?
それはおいといて、何の罪もないアイドル達を狙うなんて許せないよ、覚悟して!
貴方を倒す、私こそがチタノだ!
反抗の妖刀は封印を解くことでいままでにない超重力を発生させる!
この重力の中はボクの場所だ、その大きな身体が仇になったね!
さあ、これより反抗を開始する!
どうかチタノの加護と導きを



 異空間へと飛び込むと、歪む空間の中、前方に祭壇のような石の台座が見える。そこに立つ彫刻のように美しい異形の男性――シュナイト・グリフォン。じゃらり、と身体に下がる鎖を揺らし、歓迎するかのように両の手を広げて猟兵達を迎え入れた。
「ようこそ、我が支配域へ。正義の味方にでもなったつもりなのだろうが、君達の行動は全て無駄でしかないのだと教えてあげよう」
「この異空間が決戦の場所だね?何の罪もないアイドル達を狙うなんて許せないよ、覚悟して!」
ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は二つに結わえた銀糸を揺らし、シュナイト・グリフォンへと指を突きつけると再び刀を抜く。
「貴方を倒す、私こそがチタノだ!」
「威勢の良い事だな……お前のような者が絶望へと堕ちる姿はどのようなものになるのか。さぁ、絶望しよう。俺と一緒に踊ろう」
 シュナイト・グリフォンが手にした豪奢な装飾を施された鎌を大きく横に振ると、彼の背後に幾つもの影が、そしてそれはすぐに人が入っていそうなサイズのぬいぐるみへと変化する。どこからともなく流れ出す音楽はこの場に似合わないほどに明るく軽やかで、音に沿って踊り出すぬいぐるみ達は、それだけを見ればひどく穏やかで楽し気に見えるだろう。踊りに合わせてシュナイト・グリフォンがゆっくりと足を進める。楽し気にも悲しげにも見える不思議な表情を浮かべ、ニクロムを真っ直ぐに見ると招くように手を差し伸べる。
「共に踊ろう、血を流そう。さぁ、此方に来い」
 どこか抗い難いその言葉に、足を踏み出しそうになるニクロム。しかし、手にした刀が駄目だと訴える様に震え、澄んだ音を立てるとはっと目が覚めたように手の中の刀を見下ろした。
「惑わされたりしてたまるか……私こそがチタノだ!」
 気合を込めて叫ぶと、刀の封印を解く。妖刀に封じられていた反抗の竜チタノが彼女に力を与える。紅玉髄の瞳が太陽の様に輝き、シュナイト・グリフォンを、自身の方へと向かってくるぬいぐるみ達を捉えて。
「どうかチタノの加護と導きを」
 だん、と地を蹴るニクロム。一気に駆け寄ると捕らえようと手を伸ばしてくるぬいぐるみを一刀の下に切り捨てる。そのままの勢いでぬいぐるみ達を斬り、ばらばらに壊すとシュナイト・グリフォンへと肉薄し袈裟懸けに切り下ろす。鎌で止めした腕を切り裂かれ、眉を顰めるシュナイト・グリフォン。
「なかなかやるではないか」
「チタノの加護があるからね」
 ニクロムは笑いながら飛び下がり、剣を構え直した。

成功 🔵​🔵​🔴​

メルフローレ・カノン
連携アドリブOK

オブリビオンによる破壊を許すわけにはいきません
敵を倒すため、異空間に飛び込みましょう。
異空間で怪しい技を使ってくるようですので
[勇気]と[呪詛耐性]で我慢します。
それでは……全力で行きますよ!

私の得物はメインがメイス、サブが剣です。
[怪力][力溜め]の上で、思い切りひっぱたきましょう。
敵がふわふわ動きそうなので、
【神の見えざる手】で敵の動きを止め、
得物が当たるところに引っ張ってきて
遠慮なく張り倒せばいいでしょうか。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」

敵の攻撃は[武器受け][盾受け][オーラ防御]で耐えます。

ところで……この状況って、外から見えるのでしょうか?



 シュナイト・グリフォンは嗤う。絶望に抵抗する猟兵達の無駄な行動を。自身に傷をつけた事の驚きすらも彼にとっては興味を僅かに引いたに過ぎない。
「絶望の前に屈しない者等居ないのだからね」
 そんな彼の言葉を次に異空間へと飛び込んできたメルフローレ・カノン(世界とみんなを守る……かもしれないお助けシスター・f03056)は否定する。
「希望こそ生きる力……私たちの力です!神は全てを見ています、諦める事なんてしません!」
「面白い、絶望に対するは希望か……さて、どちらが勝つのだろうな?」
 シュナイト・グリフォンが手にした鎌を構える。絶望を込めたその鎌の一撃は当たればメルフローレの前向きな心を奪い去ってしまうだろう。
「させません!」
 振り下ろされた鎌はメイスと、展開したオーラの白光が受け止める。刃先はメルフローレの美しい黒髪を掠めぎりぎりで止まり、彼女の心は折れる事は無い。
「神よ、その奇跡の御手を、暫しお貸しください……」
 彼女の祈りに神が応える。見えざる手がシュナイト・グリフォンへと向かい、何の気配も感じさせずにその身体を殴打し、押さえつける。
「な、っ……!」
 視認できない相手からの攻撃に狼狽えるシュナイト・グリフォン。その間に体勢を立て直したメルフローレが迫る。メイスを全力で叩き込めば、受け止めようと前に伸ばされた鎌に罅が入り、それを持つ腕へも振動を伝える。引き戻そうとした手に再度メイスが叩き込まれ、思わず鎌を取り落としてしまうシュナイト・グリフォン。
「何だ、今の攻撃は……」
「神の御業です。絶望を振りまく者に鉄槌を」
 僅かに下がると、片腕で鎌を拾い上げるシュナイト・グリフォン。開いた間合いに警戒するメルフローレの耳に、僅かに異音が届く。
「……猟兵達が僅かに優勢か……?」
「……頑張れーお嬢ちゃん!」
 聞こえた声は先程までいた公園の配信者達か。一瞬振り返るメルフローレ、その目に飛び込んだのは異空間の裂け目から覗き込んでスマホやカメラを構える見物客の姿で。
「……ある意味、心強いですね」
「まあ良い、人々の目の前で貴様らを倒せば、絶望を与えられる事には変わりないのだから」
 戦いはまだまだ続く。

大成功 🔵​🔵​🔵​

外邨・蛍嘉
クルワのまま。

ハテ、大切な人…

前提1:シュナイト・グリフォンとは初遭遇
前提2:UC効果で誰が出てくるかクルワもわかってない

結果:目の前に緑髪(一部銀灰色)赤目の老女

猟書家に集中シマショウ。
指定UCで、 削れる寿命はワタシのみ。この剣での斬撃、受けてミナサイ。

エ?大切な人の分身からの質問を無視するのか、ト?

イイデスカ。恐らく、読み取ったのがワタシ視点の記憶なので、気づけないデショウガ。
この老女、ワタシが宿ってる女性(=蛍嘉本人)デス。
問いかけるわけナイデショウ。ここ(自分指差し)にいるんデスカラ。

元はといえば、他人デスカラ…こういうことになるんデスヨ…。
もう少し、考えた方がよかったデスネ。



外邨・蛍嘉(雪待天泉・f29452)……雨剣鬼・クルワは片腕を押さえるシュナイト・グリフォンへと真っ直ぐに目を向ける。
「成程、アレが敵の親玉デスカ」
 青い髪を揺らし、周囲を気にせず真っ直ぐに自身を見据えるその姿にシュナイト・グリフォンは目を細めるとゆったりとした調子で問いかける。
「……はいないのに、何故のうのうと生きてる?」
 名刺の部分は音がぶれた様になってよく聞こえない。首を傾げるクルワ。
「ハテ、何と言いマシタカ……?」
「言葉など関係ないな、さぁ、お前はどうする?」
 クルワの目の前の空間が揺らぐ。やがて人型を取ったそれは、緑髪(一部銀灰色)赤目の老女へと姿を変えた。一瞬目を留めるも、すぐに視線を外し妖影刀『甚雨』を抜き放つ。現れた老女もじっとクルワを見つめるが、言葉を発することは無い。その表情は何かの感情が浮かぶことは無くただじっとクルワを見ているだけで。
「……どういう事だ」
「余所見の暇は無いデスヨ。この剣での斬撃、受けてミナサイ」
 黒い刃が、青い軌跡を描く。軽々と振り切った刃はシュナイト・グリフォンの胴を大きく切り裂いた。
「何故、あれは動かぬのだ」
「……イイデスカ。恐らく、読み取ったのがワタシ視点の記憶なので、気づけないデショウガ。この老女、ワタシが宿ってる女性(=蛍嘉本人)デス」
 目を見開き、強張った顔で老女を見るシュナイト・グリフォンへと呆れたように答えを返すクルワ。分身の老女へと目を向ければ、僅かに微笑んだ後姿を消していく。
「問いかけるわけナイデショウ。ここ(自分指差し)にいるんデスカラ」
 無駄な試みだったのだ、と肩を竦めるクルワ。すぐに表情を鋭いものへと変えるともう一撃をシュナイト・グリフォンへと叩き込む。
 蹌踉めく後退るシュナイト・グリフォン、血の代わりに流れるのは闇を凝縮したような黒い何か。流れ落ち、地に着く前にぼろぼろと崩れる様に消えていく。
「元はといえば、他人デスカラ…こういうことになるんデスヨ……」
 ぽつりと零すクルワ。先程まで老女が立っていた場所に向いた視線は何かを悼むようにも思える。軽く首を振ると、傷を押さえるシュナイト・グリフォンへと目を向けて。
「……もう少し、考えた方がよかったデスネ」
 先程消えた老女が浮かべていたものと似た笑みを浮かべ、クルワは言い放った。

大成功 🔵​🔵​🔵​

キャロル・キャロライン
絶望ですか
倒しても倒しても湧いてくる貴方達オブリビオンという存在に絶望しかけたこともありましたが、まぁ、それも昔の話です
人が生きていけば塵や埃が出てくるのは当たり前なのですから

それにしても、絶望させるだなんて随分と優しいのですね
絶望するということは、希望を持って生きているということ
私の神は貴方達に絶望だなんて温情を掛けたりはしません
ただ、神罰をもってこの世界から消滅させるだけです

相手の武器はあの大鎌
ならば、距離を取って攻撃しましょう
UCで「貫通攻撃」を持つ幾多の剣を召喚し、敵の全身を貫きます

1回で死なないのでしたら、2回目を
2回で死なないのでしたら、3回目を
3回で死なないのでしたら、4回目を



「この俺が、絶望を与える事無く傷付くだと……」
 切り裂かれた胴の傷を押さえ、呻くシュナイト・グリフォン。そこにもう一人、こつ、と足音を立てて猟兵が歩み寄った。
「傷だけではすみませんよ。私も貴方を倒しに来ましたので」
 キャロル・キャロライン(聖騎士・f27877)が白銀の剣を片手に下げて、真っ直ぐにシュナイト・グリフォンへと向かい合う。
「倒しても倒しても湧いてくる貴方達オブリビオンという存在に絶望しかけたこともありましたが……まぁ、それも昔の話です。人が生きていけば塵や埃が出てくるのは当たり前なのですから貴方達のような存在が居ても仕方ないと理解しましたので」
 僅かに首を傾げるキャロル。輝く金色の髪がさらりと顔の縁を流れ、青い瞳が射貫く様に目の前のオブリビオンを見つめる。
「それにしても、絶望させるだなんて随分と優しいのですね。絶望するということは、希望を持って生きているということ。私の神は貴方達に絶望だなんて温情を掛けたりはしません」
「絶望こそが我らの力となる。世界を憎み、悲しむ心が糧となるのだ」
 片手で傷を押さえたまま、シュナイト・グリフォンが大鎌を構える。
「だからこそ、猟兵は倒さねばならない」
「……でしたら私はただ、神罰をもってこの世界から消滅させるだけです」
 振るわれた大鎌を避け、距離を取るキャロル。細く白い手を天にかざせば、この異空間の中でも彼女の力が発動する。サモン・アリスウェポン――幾多の剣が彼女の周りへと召喚され、その全てがシュナイト・グリフォンへと刃を向ける。手を振り下ろすキャロル、その動きに合わせるように剣真っ直ぐに宙を飛びがシュナイト・グリフォンを貫く。1本、2本……数多の剣が彼の身体を石の台座へと縫い留めるように。最後の1本が胸の中心を突き刺す。シュナイト・グリフォンが何か言いたげにキャロルの顔を見て、口を動かしかけ……其の身体が崩れて黒い砂と化した。ばらばらと散らばる剣が還り、その場には何も残らない。
「全ては神の意志、です。さあ、帰りましょうか」
 空間の裂け目の向こうからは狙われていた少女達の、見守っていた配信者達の歓声が響く。明るい声に誘われるように、キャロルはゆっくりと歩き出した。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年03月24日
宿敵 『シュナイト・グリフォン』 を撃破!


挿絵イラスト