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燕よ、戦雲を越えて往け

#クロムキャバリア #日常 #音楽系イベント

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#クロムキャバリア
#日常
#音楽系イベント


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●殲禍炎剣の理
 殲禍炎剣(ホーリー・グレイル)。それはクロムキャバリアの上空――容易に手が出せない超高空――に存在する、暴走した対地砲撃衛星である。
 無差別に高速飛翔体を破壊するその衛星の存在によって、クロムキャバリアの社会から航空機というものが失われて久しい。
 だが、多くの物事には例外が存在するように、これにも例外が存在する。
 それが飛行船である。殲禍炎剣の目標とされない程度の速度で空中を進むそれは、クロムキャバリアの各国にとって貴重かつ重要な「空の足」であった。
 従って飛行船が運ぶものも貴重かつ重要なものに限定され、万が一飛行船が墜落するようなことがあれば政治的・経済的に大きな打撃となることが予想された。

●恵みの翼と悪意の矢
 クロムキャバリアにおける航空事情を教師のような口調で説明し終えて、神楽火・夢瑪(シャイニングナイト・f02079)は眼鏡の蔓をくい、と持ち上げた。
「前置きが長くなってしまいましたが、今回夢瑪は一隻の飛行船が撃墜されてしまうという事件を予知しました。それをみなさんに阻止していただきたいんです」
 被害を受けるのはグレイスハウゼン船籍の飛行船『プリンツ・フェリクス』号。政府からの依頼で遠方のプラントを巡った後、首都に帰還する途上なのだという。
「事件の裏にはオブリビオンマシンがいます。自分の配下を使って『プリンツ・フェリクス』を撃墜し、それを無関係の隣国『モイライブルク』の仕業として罪を擦りつけ、グレイスハウゼンとの間に戦争を起こさせようという計画のようです」
 撃墜のために投入されているのは長距離砲戦仕様の量産型キャバリア『ギムレウス』だ。モイライブルクでも多く運用されている機体のため、冤罪の証拠としては申し分ない。
「ギムレウスの部隊は『プリンツ・フェリクス』の航路上に分散配置され、流れ弾ではなく明確な意図を持って撃墜したことを装うようになっています。距離があるために低下する命中率を補うという意味もありますけど」
 ともあれ、飛行船の速度では砲弾を回避することなど不可能だ。『プリンツ・フェリクス』が射程内に入る前に、しかも複数の部隊を同時に攻撃しなければならない。
「というのも、どこかの部隊を先に壊滅させてしまうと、その情報を得た敵が部隊を移動させてしまうおそれがあるからです。それに、敵に『やり直し』の機会を与えないためでもあります」

●戦乱讃頌
 ギムレウスの砲撃部隊を壊滅させた後は、すぐさま指揮官機であるオブリビオンマシン『ネハシム・セラフ』を追撃してほしい、と夢瑪は言った。
「目的はもちろん、敵に同じ作戦をやり直す機会を与えないこと。そして、このオブリビオンマシンのパイロットの正体を暴くことです」
 夢瑪が予知したのは「ネハシム・セラフがギムレウスの部隊を率いて『プリンツ・フェリクス』を撃墜する」という事件と、それをきっかけにグレイスハウゼンとモイライブルクとの間に戦争が起きる、ということだけだ。オブリビオンマシンのパイロットがどこの誰であるのかは予知していない。
「指揮官の正体を明らかにすることで、グレイスハウゼンとモイライブルクを争わせようとしている黒幕を探し出せるかもしれません。そうすればきっと、より多くの人たちを助けることにつながります」
 クロムキャバリアでは今も数多の戦いが繰り広げられている。そして、その戦乱の影ではより多くの戦いの種が眠っているはずなのだ。
「そういうことなので、大変ですがみなさんの力を貸してほしいです。よろしくお願いします」
 夢瑪はそう結んで、深く頭を下げた。


中村一梟
 猟兵の皆様ごきげんよう、中村一梟でございます。
 今回はクロムキャバリアより、速攻からの電撃的追撃戦な感じのシナリオをお届けいたします。

●第1章
「集団戦」フラグメントです。
 飛行船を待ち受ける量産型キャバリアの部隊を急襲し、撃破していただきます。
 この章では、基本的に参加者1人につき1部隊(ギムレウス3~6機程度)と戦うことになります。多数との戦いを意識したプレイングにはボーナスが与えられます。
 また、共同で1つの部隊と戦いたいというグループがありましたら同行者のお名前とIDをプレイングの冒頭に明記してくださいますようお願いいたします。

●第2章
「ボス戦」フラグメントです。
 作戦失敗を悟って撤退しようとするオブリビオンを追撃します。敵にいち早く追いつくアイデア(ただし飛行速度の出しすぎ注意!)の記載があるプレイングにはボーナスが与えられます。

●第3章
「日常」フラグメントです。
 救出した『プリンツ・フェリクス』の船長が寄港地で行われる音楽ライブ(宴会付き)に招待してくれるので歓談したり歌ったり演奏したりしてください。
 同行者がいる場合はお名前とIDを、またグリモア猟兵をお誘いいただく場合は「夢瑪を誘う」とプレイング冒頭に明記していただくようお願いします。

●キャバリアを持っていない猟兵の方へ
 プレイングで指定していただければ、指定した種類のキャバリアや武装を使って戦うというリプレイにいたします。
 ただし、機体や武装は「ガレージ」の「クロムキャバリア」紹介ページ【https://tw6.jp/html/world/441_world14.htm】に記載があるものに限らせていただきます。
 個々の機体の特徴的なスペック等については描写できない可能性がありますのでご了承ください。

 それでは、今回も皆様と良い物語を作れることを楽しみにしております。
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第1章 集団戦 『ギムレウス』

POW   :    砲撃モード
自身の【背部大型キャノン砲】を【砲撃モード】に変形する。攻撃力・攻撃回数・射程・装甲・移動力のうち、ひとつを5倍、ひとつを半分にする。
SPD   :    メタルファング
自身の身体部位ひとつを【機械で出来たワニ】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    接近阻害地雷敷設
自身からレベルm半径内の無機物を【対キャバリア地雷】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神崎・柊一
POW
楊・宵雪(f05725)と同行
自機にシャオと相乗り、二人分の部隊を相手にする
「何とかしてみせようか。無効化さえできれば…!

ジャミングと相方の隠匿効果を受け、空中浮遊で地面スレスレを一気に接近
部隊集団の外側の機体から
砲身、頭部を跳ね飛ばし、さらに最寄りの機体も同様に首、砲身を刎ねて無効化する
”見えない何か”の恐怖を植え付け他の部隊への連絡を通して恐怖を広めさせる
1部隊無効化後はもう1部隊へ
全方位警戒しているようなら斬艦刀を投げつけ囮にし
注意を引いている間に接近、捕縛鎖で敵機体を補足し振り回し武器、盾として利用
混乱に乗じて刀を回収し首を刎ねてく

一通り終わったら勝利の女神のシャオを撫でる


楊・宵雪
wiz
同行
神崎・柊一(f27721)

「オーダーにはないけれど、なるべくパイロットも死なせたくないわね

同行者キャバリアに同乗しUCで機体ごと隠匿
奇襲作戦

ジャミングで部隊を他部隊から孤立させ、その隙に撃破
他参加者とタイミングを合わせることと、弾幕支援で逃がさないことを意識

多数を相手にするため、死角からの不意打ちにフォロー
第六感、カウンター使用

範囲攻撃、レーザー射撃、弾幕あたりで補助しつつ
継戦能力で回復支援を行う

終わったら
「さすが柊一ね
撫でてもらったお礼にキス

敵パイロットの確保と応急処置
投降と尋問への任意同行を求める
「指揮は誰なのかしら



『プリンツ・フェリクス』号の進路を塞ぐような位置には、ギムレウスの二個小隊が配置されている。
 コックピットを急遽複座式に改装したクロムキャバリア『礎刃耶』は、それら総勢十機のギムレウスへ奇襲を仕掛けるべく密かに移動していた。
「オーダーにはないけれど、なるべくパイロットも死なせたくないわね」
 後方のサブシートから聞こえる楊・宵雪(狐狸精(フーリーチン)・f05725)の声に、神崎・柊一(自分探し中・f27721)は振り返る。勝利の女神と恃む彼女は、いつも通りの表情ながらどこか憂いを帯びた目をしていた。
 ならば、その想いに応えるのが己の役割に違いない。柊一は決然と正面を見据えた。
「何とかしてみせようか。無効化さえできれば……!」
 既に宵雪が敵軍の通信を攪乱し始めている。が、ギムレウス達に浮足立った様子は見られず、むしろ「通信を妨害する何者かがいる」ことを敵襲の前兆として警戒を強めているようだった。
 作戦を中止して撤退しないのは、彼らの目的が「モイライブルク所属と思わしきキャバリアがグレイスハウゼンの飛行船を撃墜した」という証拠を残すことだからだろう。都合よく目撃者が現れたと考えているのかもしれなかった。
 柊一と宵雪にも、ここで退く理由はない。予定通り奇襲作戦が開始された。
「この術が効いているひとときは幽界の住人よ」
 宵雪が小さな木符をコックピットの一角に張りつける。これで礎刃耶は透明になり、敵の視覚には捉えられなくなるはずだ。
 柊一は機体を加速させる。前面装甲が地面を擦りそうなほどの超低空飛行。一気にギムレウスの機影が迫ってくる。
「やる事は単純、故に威力は絶大。この一刀、耐えれるかな……!」
 ユーベルコードを乗せた斬艦刀が振るわれる。一機のギムレウスの頭部と背部大型キャノン砲が刎ね飛んだ。返す刀でもう一機。
(これで“見えない何か”に恐怖してくれれば――)
 だが、柊一の当ては外れた。礎刃耶の機体は見えないだけで、駆動音や排熱までは消せていない。ジャミングによって敵の存在に気づいていたギムレウス達は周囲に対キャバリア地雷を生成し、不可視の敵の動きを封じ、さらに位置を炙り出そうとする。
「柊一! 跳んで!」
 宵雪の鋭い声に、柊一は礎刃耶を跳躍させた。複座式への改装と共に増設されたレーザー機銃を宵雪が操作し、斉射。地雷をまとめて炸裂させる。
 爆発とそれによって巻き上がった砂塵が音と熱を塗り潰す。それに合わせて、礎刃耶は斬艦刀を投げ放った。
 突如現れた巨大剣が飛んできた元に向けて、ギムレウス達は砲弾を撃ちこむ。だが当然、既に礎刃耶はそこにはいない。
 敵の一機に肉薄した柊一はビームアンカーを射出、その機体を捕らえるや振り回し、キャバリアの機体そのものの重量を武器としてギムレウスをなぎ倒す。
 ギムレウス達の背の砲口が振り回される味方を向き、砲弾が放たれた。礎刃耶は捕らえた敵機を解放して再び跳躍。地面に突き立っていた斬艦刀の傍らに着地し、引き抜く。
 後は乱戦になった。ギムレウスはまだ半分以上が健在だったものの、礎刃耶を巧みに操り斬艦刀を振るわせる柊一と、その隙を補うように牽制の射撃を加える宵雪の連携に動きの遅い砲撃型では追いつけない。数分もしない内に全てのギムレウスが武装と頭部を破壊され、戦闘力を失った。
「さすが柊一ね」
「いや、宵雪のお陰だ」
 耳を撫でてくる恋人の手にそっと唇を寄せつつ、宵雪はギムレウス達に呼びかける。
「投降しなさい。質問に答えてくれれば、負傷者の治療を約束します。指揮は誰なのかしら?」
 答えは思ったよりもあっさりと返ってきた。
「――モイライブルク特務憲兵隊、メルモス大佐だ」
 二人がその言葉を聞き終えるやいなやギムレウス達は一斉に自爆し、メルモスなる人物が本当に首謀者であるのか確かめる術はなくなってしまった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

ファルルカ・ウェレマイン
[アドリブ・アレンジ・絡み連携歓迎]
争いを引き起こす事にどれだけの利があるのか
僕にはわかりかねますが…オブリビオンマシンとはそういうもの、なのですね

ブリーフィングでの情報から、狙撃への対処は絶対
未熟な身ではありますが、その一点に絞れば力にもなれるかと…
【番天印】デッドロック。狙うはその諍いを起こす銃口とします
[呪詛][誘導弾][一斉発射]
熱線砲一斉射にて、捉えられる限り全ての砲身を焼き尽くしましょう

一撃とて、かの翼を焼くことは能わず
逃がす事無く、一斉射の後もビッグアームの力場からの[シールドバッシュ]で一体ずつ。
…逃がす事無くしとめたいです、が…



(争いを引き起こす事にどれだけの利があるのか)
 ファルルカ・ウェレマイン(月のフラジャイル・f32779)は考える。だが、彼にはどうしても、戦争によって失われるもののほうが尊く思えるのだった。
(僕にはわかりかねますが……オブリビオンマシンとはそういうもの、なのですね)
 であるならば、戦乱を礼賛し生み落とそうとするオブリビオンマシンとは決して相容れることはないだろう。
 例外はただひとつ。そのオブリビオンマシンが猟兵によって調伏されている時だ。
 ファルルカの手で、漆黒のキャバリア『白乖太歳』が目を覚ます。これもまたその例外のひとつ、猟兵が操るオブリビオンマシンだった。
(ブリーフィングでの情報から、狙撃への対処は絶対)
 ならその一点にのみ集中しよう。ファルルカは白乖太歳の背から生えた異形の大腕を構えさせた。
「八卦サーチャー・ロック。狙うはその諍いを起こす銃口とします」
 白乖太歳の邪視光学センサーを通した時、ファルルカの視線はすなわち呪いへと変わる。呪印によって狙いを定められたとは露ほども考えることなく、ギムレウス達は黒色のキャバリアへと砲口を向けた。
「一撃とて、かの翼を焼くことは能わず。熱線砲一斉射」
 背部ビッグアームの指先から閃光が放たれた。前列の三機に着弾。砲身が焼き切られ、砲弾に引火、炸裂。紅蓮の炎に呑まれてギムレウスが頽れる。
 味方の陰になっていたことで邪視に捉えられなかった機体が二機。背部大型キャノンを発砲。白乖太歳は熱線を放ったものとは別の二本の大腕で握り拳を作る。
 拳の先に発生した力場が水の如く徹甲弾を受け流した。その行方を見ることもなく白乖太歳が突進。力場をまとったままの拳を生き残ったギムレウスに叩きつける。
 瀑布のような衝撃がキャノン砲をへし折り、ギムレウスの機体をも粉砕した。

成功 🔵​🔵​🔴​

シル・ウィンディア
長距離砲撃型かぁ
こっちは機動力で勝負するかな?

それじゃ、MK-Ⅱ、行こうかっ!!

【オーラ防御】を飛行船に付与
少しでも被害を少なくできる方法はしないとね
接敵しつつ
ランチャー、ホーミングビーム、ツインキャノンの【一斉発射】の【範囲攻撃】で攻撃

撃ったら、そのまま【推力移動】全開で接近しつつ
ホーミングビームの【誘導弾】で動かして
ランチャーの【貫通攻撃】で撃ち抜く

中距離になったら【高速詠唱】の《指定UC》で一気に撃ち抜くっ!!
放射状に撃って【範囲攻撃】として使用だね

敵の攻撃は【第六感】で殺気を感じて
【瞬間思考力】で判断して【見切り】動く

接近戦はセイバーで敵機の武装を狙い【切断】!
やらせないからっ!



 シル・ウィンディア(青き閃光の精霊術士・f03964)の駆る『ブルー・リーゼMk-Ⅱ』に向けて、一発の砲弾が飛んでくる。
「長距離砲撃型かぁ」
 正確だが飛行中のキャバリアに命中するほど精密ではないその弾を躱し、シルは未だおぼろげにしか見えない敵の影を見据えて呟いた。
「こっちは機動力で勝負するかな?」
 搭載火器を一斉発射。有効射程ぎりぎりの距離であることもあって、敵の損害は軽微でしかない。が、それは織りこみ済みだ。
「それじゃ、MK-Ⅱ、行こうかっ!!」
 推力を全開、シルはギムレウス部隊に向けて流星のように突っこんでいく。加速、回避、射撃を同時にこなしつつ、敵キャバリア群を必殺の射程内に収める。
「闇夜を照らす炎よ、命育む水よ、悠久を舞う風よ、母なる大地よ……。我が手に集いて、全てを撃ち抜きし光となれっ!!」
 扇状に放たれた『エレメンタル・ファランクス』の魔力砲撃が、隊列の前面に敷設された地雷原ごと敵を撃ち貫いた。
 生き残ったギムレウスの間に、爆炎を貫いて青白の機体が現れる。
「やらせないからっ!」
 光刃が一閃し、ギムレウスの背部キャノンの砲身を両断した。

成功 🔵​🔵​🔴​

テラ・ウィンディア
電撃作戦か
それにシルの気配を感じるぞ
ならば!おれが挑むのも道理だ!

いくぞヘカテ!

【戦闘知識】
敵の陣形と戦い方を冷徹に分析

皆で袋叩きとか酷いな?
だが…易々とやられてはあげないぞ!
【属性攻撃】
炎属性を機体と武器に付与

【見切り・第六感・残像・空中機動・武器受け】
飛び回りながら敵の攻撃を回避し距離を詰めて
【二回攻撃・串刺し・早業】
剣による連続斬撃に槍で切り裂き
【遊撃・砲撃・弾幕・貫通攻撃】
ガンドライド展開
徹甲弾を弾幕の如く乱射しつつ一対のドリルビットが襲い掛かる
地雷も破壊しつつ距離を詰めていくぞ

敵を全て捕捉すれば
ブラックホールキャノン召喚!
グラビティブラスト発射!
【重量攻撃】で威力増強だ!
尚不殺徹底



「電撃作戦か。いくぞヘカテ!」
 テラ・ウィンディア(炎玉の竜騎士・f04499)の炎をまとったキャバリアが、ギムレウスの隊列へと飛びこんだ。
 長大な砲身を排除し、射程と引き換えに発射速度を増したギムレウスのキャノンが次々と火を噴く。だが、揺らめく炎に阻まれそれらは『ヘカテイア』を掠りもしない。
「皆で袋叩きとか酷いな? だが……易々とやられてはあげないぞ! ガンドライド展開!」
 灼熱の刃が装甲を裂き、浮遊砲台が撃ち出す徹甲弾が駆動部を貫く。
 射線の重複を避けてV字型に布陣していたギムレウス達の陣形は徐々に歪み、ヘカテイアを中心とした円形へと変化していった。
 全ての敵機がユーベルコードの効果範囲内に入ったことを確認し、テラは再びヘカテイアを宙へと舞い上がらせた。
「大地の力……存在の維持を司る力……星の力……我が手に集いて我が敵を滅せよ……グラビティ・ブラスト……往けぇ!!」
 眼下に向けて突き出された掌から重力波砲が放たれる。ギムレウスの円陣の真ん中に着弾。放出された衝撃波が傷ついた機体を粉々に粉砕した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

リリウム・マーセナリー
※アドリブ・連携歓迎

「こちら『ホワイトアウト』。状況を開始します」

愛機『ホワイトアウト』で出撃。相手は長距離砲撃型との事で、厄介ではありますが――やりようはあります。
まずは【ジャミング】で相手の索敵機能を削ぎます。完全な無力化とはいかずとも、多少なりとも火器管制にも影響は出る筈。その隙に一つか二つ。できれば三つ程ロングレンジレーザーライフルで砲塔部分を潰します。

そうすれば、相手の意識は護衛対象からこちらに確り移るでしょう。後は、近づいて相手に砲撃をする余裕を作らせない。コックピット以外の四肢や武装を狙って、相手にする全機の無力化を狙います。



 残存するギムレウスの襲撃部隊は、後ひとつ。
「こちら『ホワイトアウト』。状況を開始します」
 伏射の体勢を取る愛機のコックピットで、リリウム・マーセナリー(白百合の傭兵/ホワイトアウト・f29990)は囁いた。
 彼女の役割は航路から最も遠い位置に配置されたこの部隊を最後に壊滅させ、指揮官であるオブリビオンマシンに決定的な敗北と、この戦いが必然であることを知らしめることだった。
「――見えました。……発射」
 ジャミング装置を起動。敵の索敵の目が眩んでいる数秒の間に三連射。着弾を確認する前に『ホワイトアウト』を跳ね起きさせ、跳躍。
「長距離砲撃型は厄介ではありますが――やりようはあります」
 砲身を撃ち抜かれた僚機を置いて、ギムレウス達が反撃。だが、索敵機能が満足に働いていない状態では「撃ってきたと思わしき方向」を漠然と狙うことができるのみであり、従って既に移動したホワイトアウトには命中するはずもない。
「後は――」
 そして、これらの機動全てが敵に肉薄するためのリリウムの策であった。着弾を観測するため、ギムレウス達が一斉に射撃を停止。そこにホワイトアウトを飛びこませる。
 逆手に構えた刃を突き立てる。コックピットを掠めて機能中枢を貫く一撃を受けてギムレウスが停止。接近に気づいた機体も、鈍重な砲撃戦のギムレウスでは超接近戦に対応できない。
 数分もしない間に全てのギムレウスを沈黙させ、リリウムはあえて誰にでも聞こえるように宣言した。
「こちら『ホワイトアウト』。『プリンツ・フェリクス』への攻撃を企てたキャバリア全機を撃破。――状況終了」

成功 🔵​🔵​🔴​




第2章 ボス戦 『ネハシム・セラフ』

POW   :    天使の梯子
【自身が殲禍炎剣にアクセスできる状態 】に変化し、超攻撃力と超耐久力を得る。ただし理性を失い、速く動く物を無差別攻撃し続ける。
SPD   :    廻転する炎の剣
【自身の翼から放たれた車輪状の炎 】が命中した対象を燃やす。放たれた【あらゆるものを焼き尽くす】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
WIZ   :    聖なるかな、聖なるかな、聖なるかな
自身が【歌うような機械音を発し、翼が輝いている 】いる間、レベルm半径内の対象全てに【炎のように輝く翼】によるダメージか【機械音】による治癒を与え続ける。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は天音・優歌です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●燃え上がる蒼穹
『こちらはグレイスハウゼン「プリンツ・フェリクス」船長、オスカー・シュヴァルベ。当船が狙われていたというのは本当か? 貴君らの所属を含め、応答を乞う』
 通信機から聞こえてきたやや掠れ気味の男の声に猟兵達は返答し、オブリビオンマシンの手による襲撃計画と、それを自分達が阻止したことを伝えた。
『成程、状況は理解した。貴君らの救援に感謝する。是非礼をしたい。どこかで合流できないだろうか?』
 喜色を滲ませた船長の言葉に対する猟兵達の返答は否であった。
 まだ戦いは終わっていない。この事件を企図した黒幕――オブリビオンマシン『ネハシム・セラフ』を倒さない限りには。
『――そうだったのか。申し訳ない、気が逸ってしまった。ならば、当船は航行を停止して着陸し、貴君らの勝利を待っているとしよう』
 そう言ってシュヴァルベが通信を切る。それを待っていたわけでもないだろうが、一機のキャバリアが飛び立ち、モイライブルク方面に向かって飛び去ろうとするのを猟兵達のキャバリアが感知した。
 ここで取り逃してしまえば、ネハシム・セラフは再びどこかで戦争を引き起こすための陰謀を巡らせるのだろう。
 新たな戦争の種が蒔かれることを阻止すべく、猟兵隊はネハシム・セラフを追って愛機を飛翔させた。
リリウム・マーセナリー
※アドリブ・連携歓迎

『ホワイトアウト』も機動力に優れてはいますが――長所を活かし、友軍の支援に回る方が丸いでしょう。同時にこなす事もできはしますが、それで攻撃が温くなっては元も子もありません。

「此方『ホワイトアウト』。支援射撃を開始します」

敢えて足を止めて、狙撃(スナイパー,選択UC)に専念。確りと狙いをつけて、ロングレンジレーザーライフル(レーザー射撃,貫通攻撃)を放ちます。仕留めるに至らずとも、無視できないものとなれば十分。
此方の攻撃を回避しようとすれば、その分速度が鈍る。その間に友軍が追いつけば良いのですから。

(相手が射程外に抜けた場合)「此方の仕事はここまでのようです。どうかご武運を」


シル・ウィンディア
あれが…。逃がしてたまるかっ!

高度に注意しつつ
【推力移動】での【空中機動】での【空中戦】に移行していくよ
敵UCや攻撃は
【第六感】で殺気を感じて【瞬間思考力】で敵の動きを【見切り】
最適な回避行動・防御行動を行うね
回避時は【残像】を生み出しての攪乱回避
防御は【オーラ防御】に【属性攻撃】で水属性を付与して炎を軽減するよ

攻撃は…
視認しているなら、これで一気に接敵だね
【高速詠唱】でエレメンタルドライブ・ライトミラージュ!
これで一気に近づいて敵機の翼を【切断】!

そのあとはランチャー・ツインキャノン・ホーミングビームの【一斉発射】の【貫通攻撃】で一気に撃ち抜いていくよ

最後は、セイバーで敵機を【切断】だねっ!


ファルルカ・ウェレマイン
[アドリブ・アレンジ・絡み連携歓迎]
あれが指揮官機…オブリビオンマシン…
どのような目的で…ボクには理解が及びませんが…
ここで逃がせば、また同じような企てを起こすことは想像に難くありません

…先ほどまでのように、上手く戦える相手とは思いませんが幸い、戦っているのはボクだけではありません。であれば…。
背部ビッグアームユニットの四本の腕のフィールドジェネレターを展開
【オーラ防御】に一点集中。事象反転の力場を盾としその攻撃を受け……少しでも無力化を試みます。



「あれが……。逃がしてたまるかっ!」
「どのような目的で……ボクには理解が及びませんが……ここで逃がせば、また同じような企てを起こすことは想像に難くありません」
 シルのブルー・リーゼMk-Ⅱと、ファルルカの白乖太歳が追いすがる。が、殲禍炎剣に捕捉されない速度という枷を嵌められている以上、単純に加速するだけでは先行するネハシム・セラフに追いつけない。
「此方『ホワイトアウト』。支援射撃を開始します」
 オブリビオンマシンに迫るにはさらなる一手が必要であることを素早く見て取ったリリウムは、ホワイトアウトを手近な岩へと寄りかからせ、狙撃体勢を取った。
「――丸見えですね。当てさせて頂きますよ」
 相手は遮るもののない空の上。かつ軌道はほぼ一直線。となれば、いくら距離があろうとリリウムにとっては手の届く範囲内だ。
 ホワイトアウトが引き金を引く。閃光が虚空を瞬く間に駆け抜け、ネハシム・セラフの異形の翼を撃ち抜いた。
 オブリビオンマシンの速度が目に見えて落ちる。この隙に、とシルとファルルカが限界速度ぎりぎりまで加速。
 きぃん、と甲高い音が鳴り、機械の翼が燃え上がるや、ネハシム・セラフの傷ついた機体が修復していく。それはまるで、神のもたらした奇蹟のようだった。
 リリウムの第二射が燃える翼を射抜くも、即座に修復される。第三、第四射も同様、ネハシム・セラフに致命傷を与えられない。
「此方の仕事はここまでのようです。どうかご武運を」
 だが、それで構わなかった。回避運動を織り交ぜたことによってネハシム・セラフは減速せざるを得ない。他の猟兵達が追いつくには十分だった。
「秩序と混沌の玄機にて」
 白乖太歳の背から生えた四本腕が、その先端に発生させた事象を反転させる力場でネハシム・セラフのユーベルコードに干渉。再生の機械歌と破壊の炎翼の役割を逆転させる。
 すなわち、破壊の悲鳴と再生の灯へ。ネハシム・セラフの翼が捩れ軋る。オブリビオンマシンは灼熱の炎のみに出力を集中させ、白乖太歳を押し切ろうとした。
 放たれた輪状の炎を、ファルルカは四腕をもって受け止める。
「水剋火……フィールドジェネレーター……全開……っ!」
 事象反転力場が水の力でもって炎を封じ、打ち消した。これでネハシム・セラフに迎撃の手立ては残っていない。
「光の精霊よ……。我が身に宿りて、全てを斬り裂けっ!」
 仲間達が切り拓いた道を、精霊の光をまとったブルー・リーゼMk-Ⅱが駆け抜けた。突き出された剣がオブリビオンマシンの右の翼を断ち斬る。続けて零距離からの砲撃。白色の装甲が砕け散る。
「これでぇっ!」
 ブルー・リーゼMk-Ⅱが再び斬撃を繰り出す。鋼鉄の絶叫が上がり、ネハシム・セラフの左第一翼、第二翼、第三翼が完全に切断された。
 白いオブリビオンマシンが傷口から火花を噴き出させ、墜落していく。
 先刻までの速度はもう出せない。ネハシム・セラフが当初の予定通り撤退を選ぶにしても、猟兵達を排除して機体を修復せねば飛行もままなるまい。
 オブリビオンマシンの逃走を阻止するという目標は達せられた。後は機体を停止させ、パイロットの正体を暴くだけだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

テラ・ウィンディア
おいおいつれないな
此処まで派手にやってくれたんだ
最期まで付き合っていけよ


【戦闘知識】
是までの戦いから動きの癖と機体の状態の把握

【空中機動】で高度に注意しながら追跡
【属性攻撃】
炎を機体と武器に付与
敵の火炎攻撃のダメージ軽減を狙


【見切り・第六感・残像】
飛び回りながら全力回避

お前さー
戦争がしたいのか
戦争で儲けたいのかどっちだ?

まぁ後でしっかりと聞かせて貰おうか

UC発動
神速で迫り
【遊撃・弾幕・呪詛弾・貫通攻撃】
ドリルビットとガンドライド展開
弾幕の呪詛弾で動きを鈍らせ
ビットによるドリル攻撃

其処で動きを止めれば
【二回攻撃・早業・串刺し】
剣と槍による連続斬撃から串刺し

そのまま止めっ!

但し不殺徹底



 激しい損傷を受けつつも、ネハシム・セラフは飛行能力を失ったわけではなかった。先刻よりもはるかに低速ながら、オブリビオンマシンはモイライブルク方面への遁走を続行しようとする。
「おいおいつれないな」
 あくまでもモイライブルクに罪を着せようとするオブリビオンマシンに、テラが駆るヘカテイアが急襲をかけた。
「此処まで派手にやってくれたんだ、最期まで付き合っていけよ」
 沈黙のままにネハシム・セラフがユーベルコードを発動。翼から放たれる炎の車輪をテラは急降下で回避。
「お前さー、戦争がしたいのか、戦争で儲けたいのかどっちだ?」
『戦争を金儲けの道具にするなどと。それはグレイスハウゼンの守銭奴どもの領分だ。そのように卑賤な行いを、我らがモイライブルクの王は望まれない』
 ようやく返答があったかと思えば、これだ。冤罪を企むという点から見れば一貫しているのかもしれないが、情報源としては無意味も甚だしい。
「まぁ後でしっかりと聞かせて貰おうか。――リミッター解除……グラビティリアクターフルドライブ……!」
 二種の遠隔攻撃機が飛翔。その乱舞の中を、炎をまとったヘカテイアが駆け抜ける。剣と槍とが灼熱の軌跡を描き、ネハシム・セラフの機体を空中に縫い留める。
「ブラックホールキャノン……起動……! とっておきだ! たっぷり味わえー!」
 空間をも震わす一撃が零距離から放たれ、オブリビオンマシンを呑みこんだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

我原・介司(サポート)
 人間のクロムキャバリア×オブリビオンマシン、35歳の男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」
フリーのキャバリアのパイロットで喫煙者です。恋人を失った過去があります。主に乗るキャバリアはシルバーレイズです

 ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 猟兵達の攻撃を受け続けたネハシム・セラフは、飛行能力を衰えさせ地表間近の低空にまで降下してきていた。だが、オブリビオンマシンは執念深く――それが存在意義であるかのように、モイライブルクを目指して飛び去ろうとする。
 しかし、そこで見逃す猟兵ではない。我原・介司(フリーキャバリアパイロット・f30102)は愛機『シルバーレイズ』を駆り、ネハシム・セラフの追撃に加わった。
「わりぃが、やっちまうぜ」
 ふっ、と息を吐いて、介司はシルバーレイズの左腕部ガトリングランチャーを発砲。疾走による照準のブレを補って余りある弾数と発射速度で、ネハシム・セラフの翼を撃ち砕く。
 半ば回転するように、ネハシム・セラフが姿勢を崩す。その隙を逃さず、シルバーレイズは頭部に備えたレーザーガンを起動、すかさず発射した。
「狙い撃つ!」
 ユーベルコードであるその一撃は、オブリビオンマシンの頭部を鋭く貫いた。赤熱した内部機構が破裂し、ネハシム・セラフは頭部を失う。
 ついに、ネハシム・セラフが墜落、転がるように不時着した。だが、その翼は未だ逃走の機会を窺うかのように蠢いている。

成功 🔵​🔵​🔴​

ネルガロッテ・ノイン
※アドリブ・連携歓迎

まずは「ヴェンデッタ」に搭載された「EP-Xfaシステム・ガヤルド」で自分の知覚と思考を機体と直結、【世界知識】【情報収集】で敵機体の逃走方向を先読みしつつ「BS-S 全方位誘導レーザー砲」で【レーザー射撃】【範囲攻撃】で退路を奪う。その後【推力移動】で距離を詰め「BXグリムリーパー
」で【切断】【部位破壊】で継戦能力を奪う。さらに使用UCで止めだ!



「逃がさんぞ!」
 ネルガロッテ・ノイン(超一流のヤブ医者・f31309)の駆る『ヴェンデッタ』が土煙と共に着地した。
 パイロットのサイボーグ躯体とキャバリアの機体中枢を物理的手段で接続する『システム・ガヤルド』の介在によって、ネルガロッテはネハシム・セラフがまだ「死んでいない」ことを感知し、追撃してきたのである。
 肩部誘導レーザー砲、斉射。降り注ぐ光の矢がオブリビオンマシンを貫き、飛び立つこともままならぬまま地に縫い留める。処刑台上の堕天使に向かってヴェンデッタが振り被るのはグリムリーパー――すなわち死神の名を冠した大鎌だ。
「解体してやる!!」
 ビーム刃が大きく弧を描き、ネハシム・セラフの機体を両断した。ブースターの推力のままに駆け抜けて、ヴェンデッタが数メートル離れた地点で静止。一瞬遅れて、二つに分かたれたオブリビオンマシンは爆発し、紅蓮の炎と化して消滅した。
 最後まで逃走を諦めることのなかったネハシム・セラフが行こうとした方角を、ネルガロッテは見やる。
「――東か」
 沈んでいく太陽を背にして、その方角はほの暗く霞んで見えた。

成功 🔵​🔵​🔴​




第3章 日常 『熱情の旋律』

POW   :    魂を込めた歌声を響かせる

SPD   :    巧みな演奏テクニックを披露する

WIZ   :    他のアーティストを応援し、盛り上げる

👑5
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●渡り鳥の遊興
「そうか、襲撃者の正体は不明のままか。……いや、何はともあれ、我々が無事なのは貴君らの救援あってこそだ! 本当に助かった、ありがとう!」
 そう言って、シュヴァルベ船長は快活に笑った。前言通り猟兵達を待っていた彼は、資材を惜しみなく提供して猟兵達のキャバリアを応急修理し、労ってくれた。
「数時間も飛べば次の寄港地に着くから、ぜひ同行してくれ」
 シュヴァルベ曰く、その町は彼らが何度も立ち寄った馴染みの町であるらしい。『プリンツ・フェリクス』の乗組員行きつけの、ライブハウスとバーを兼ねたような店で歓待してくれるという。
「全員分の命の代価、きっちり受け取ってもらいたい」
 そう言う船長の顔は笑っていたが、声は真剣なものであった。
テラ・ウィンディア
ライブハウスってことは音楽か!
折角ならヘカテも楽しもうぜ!
UC起動
「音楽ですか…こういう陽気な音楽はあまりなじみがなかったので楽しみですね」(黒髪少女に変じたキャバリア
ご飯も美味しそうだ!
「それは是非とも楽しみたいですね!この姿の一番のメリットはやはり美味しいご飯が食べれる所でしょう!」(美味しいものが好きな機神

と言う訳で名物料理を堪能するぞ!

なぁなぁこの町ってどういう歴史があるんだ?
此処っていろんな国があるから気になるぞ!

と言う訳で船長に色々と聞くぞ
後は祖国についても
首都はどんな所かと名物は何なのかもな

音楽もどういうタイプの音楽かと録音もしておく
妹も音楽家だからきっと喜ぶしな!!



『プリンツ・フェリクス』の乗組員達に連れられて訪れた店は、賑やかな音楽と食欲をそそる匂い、そして活気に満ちていた。
「音楽か! 折角ならヘカテも楽しもうぜ!」
 言いつつ店内へ駈けこんでいくテラは、いつの間にか黒髪の少女の手を引いている。彼女のユーベルコードによって作られた『ヘカテイア』の化身だ。
「音楽ですか……こういう陽気な音楽はあまりなじみがなかったので楽しみですね」
 演奏されているのはUDCアースのR&Bに似ている。ビートの効いた躍動的な音楽はこの店の雰囲気に――そして果てなき戦いの日々を生きるクロムキャバリアの人々の生き様によく合っているように思われた。
「ご飯も美味しそうだ!」
「この姿の一番のメリットはやはり美味しいご飯が食べれる所でしょう!」
 運ばれてきた料理に揃って歓声を上げる。目の前に置かれた大皿には、パテ状の食品をそれぞれ違った形と方法で調理したものが数種類盛り付けられ、濃い芳香のソースがたっぷりとかけられていた。
 プラントが大規模に生産する食料は効率化のため、栄養バランス以外の要素が省かれていることが多い。そのため、クロムキャバリアの料理人は味気ないパテ状の食料に食感と芳香を与えることに心血を注いでいるのだ。
 薄切りにして揚げる、捏ね丸めて茹でる。ソースも様々な味と香りのものを使い分ける。そうして作られた食の楽しみを守るための料理は、食材の豊富な他の世界のものほどではないにしろテラ達を十分に満足させた。

「楽しんでいただけているようで何よりだ」
 テラ達の様子に目を細めて、シュヴァルベが杯を掲げてみせる。食事の手を止めたテラは、そんな船長に話かけた。
「なぁなぁこの町ってどういう歴史があるんだ? 此処っていろんな国があるから気になるぞ!」
「歴史ねぇ。あまり詳しくはないぞ? この町はご存じの通り、グレイスハウゼンとモイライブルクの国境沿いにある町だ。昔は最前線だったらしいが、今は平坦な土地を活かして我々のような飛行船乗りの寄港地になっている」
 前置きとは裏腹に、いくつもの土地を渡ってきた船長の話の種は尽きない。一段落つく頃には、テラの皿はすっかり空になっていた。
「船長の祖国はどんな所なんだ? 首都は? それから名物は何だ?」
 その質問に、饒舌だったシュヴァルベがぴたりと口を閉ざした。数瞬の沈黙の後、彼は杯を勢いよく干してこう言った。
「いい国だったよ。君に見せてあげることはできないがね」

大成功 🔵​🔵​🔵​

アキラ・マサカズ
「俺はロックなミュージックが好きなんだよな。」

 人間の量産型キャバリア×サバイバルガンナー、14歳の男です。
 普段の口調は「男性的(俺、呼び捨て、だ、だぜ、だな、だよな?)」、時々「丁寧(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、ですか?)」です。

猟兵の世界で、初めて自身のキャバリアを持ち、SPDの行動をします。サソリ型キャバリア「サソンⅢ」はネタっぽい名前ですが後に強化フラグのある機体です。
以前の戦場は見習いとして見学参加したという事で
他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
 あとはおまかせ。よろしくおねがいします!



 アキラ・マサカズ(「リトルガイド」小さな案内人・f33392)が手近な席に腰を落ち着けると、すぐさま横合いから冷水が満たされたグラスが差し出された。
 それを手に取り一息に飲み干して、アキラは礼を言いながら相手を振り返る。
「これくらい何でもないさ。それにしても……君も若いな! いや、キャバリアパイロットの腕前は年齢で測れないことは重々承知だがね」
 すっかり出来上がって上機嫌なシュヴァルベがそこにはいた。ボトルを片手に握った船長はアキラの隣の席にどっかと座りこむ。
「本当に君達には感謝しているよ。なにせ『プリンツ・フェリクス』が沈んだら私は一文無しになってしまうからね」
 この夜何度目になるかもわからない謝辞を述べつつ、シュヴァルベはボトルに口をつける。それとは裏腹に、アキラは曖昧な笑顔であった。
「いや、私は……本当に何もしていないんです。戦闘を見ていただけで……」
 自らの未熟を詳らかにするのは面映ゆい心持ちだったが、アキラは正直に今日が初出撃だったことを告げる。
「そうだったのか。なら、君が無事に初陣を終えたことも祝わなければならないな!」
 アキラが感じている気まずさなどどこ吹く風、シュヴァルベは乗組員や店員を呼び集め、収まりつつあったお祭り騒ぎにまた火を点けようとする。一人ならともかく何人もの酔漢に絡まれてはたまらないと、アキラは慌てて立ち上がった。
「そ、それより! 一曲演奏させてもらってもいいですか?」
「ほう、君はキャバリアだけでなく楽器も操れるんだな。いいぞ、やれやれ!」
 数秒前の発言もすっかり忘れて、『プリンツ・フェリクス』の面々が囃し立てる。騒がしい彼らの声を背に受けて、アキラはステージへと向かった。
 演奏する曲は決めている。自分好みのロックなミュージック。シュヴァルベ達もきっと、その曲を気に入ってくれるだろうという確信があった。
 心に刻まれたその歌が、再び戦雲渦巻く空に飛び立とうとする時に勇気を与えてくれるだろうということも。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年07月02日


挿絵イラスト