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極彩色

#グリードオーシャン #戦後 #メガリス

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#グリードオーシャン
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#戦後
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#メガリス


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●極彩色
 王は亡骸、妃も同様。七大は此所に潰え、では、残された宝物は誰の物であるか。終の島に敗残のならず者が挙って集う。過去の残骸が、目的を同じとする物同士が壊し合い、亡き王の仕掛けた罠障害に、骸の海へと嘆いて還る。内の一つが海豚の手勢を引き連れて、龍の腕と白狼の腕を共として、見付けた宝にこれぞ天恵と、白貌を歪め、破壊の衝動に狂い笑う。

●グリモアベース
「グリードオーシャンでの戦争は、皆の御陰で無事終わったよ。有難う。ただ、終の王笏島にはまだ、メガリスが大量に残っとるらしい。皆に探索を依頼するよ」
 海神・鎮(ヤドリガミ・f01026)は猟兵に、丁寧に頭を下げ、礼を述べ、用意していた食事と甘味を指し示す。
「詳細……の前に、グリードオーシャンについて、念の為に話していくよ。知っとる人は適当に流してな」
 グリードオーシャンは、異世界から落ちて来た島を奪い合う海と戦乱の世界だ。文明は大航海時代、15世紀半ばから17世紀半ば迄の物以外は落ちてくる過程で篩い落とされ、異世界の島として海上に出現する。
「つまり、UDCアースの都市が落ちてくりゃあ、ビルは全部廃墟と瓦礫になるし、コンピュータは、仮に何らかの偶然で島内に残っとっても1年に1回動くかどうか、くれえになるよ。基本的に文化や種族は維持されるけど、まあ段々忘れられて、こっちと混ざり合って、原型残らん様になるよなあ」
 領民を統治するのは、メガリスによって、ユーベル・コードを使用できる様になった現地の海賊達であり、その大半は善人とは限らず、欲望に忠実な荒くれ者が多い。
「今回は気にする必要無えけど、近くに居るなら、気は良えし、オブリビオンとは対立しとるし、利害さえ一致すりゃあ、協力はしてくれるよ」
 この世界の秘宝、メガリスに触れた者は生者としてユーベル・コード使用者になるか、死してオブリビオンになるかの二択であり、ユーベル・コード使用者となった海賊以外は危険地帯である海上を航行しない。
「それと、この世界のオブリビオンはコンキスタドール。纏めとった七大海嘯は皆が討伐したけーもう居らん。今居るのはその残党じゃな。首領格を倒したら、支配しとる島を後日開放出来るよ」
 海賊と違い、彼等は統治を行わず、住民の一切を蹂躙し、殺戮する。特殊な気候条件も相俟って、猟兵達は航海を余儀なくしているのが現状だ。
「異常気象のせいか分からんが、長距離飛行……島間程度の距離は飛べれんし、気軽な転移は出来ん。航路も同じでな、異常気象や異常海流で常に荒れ狂っとる。島を辿って地道に航路を確保せんといけん。今回は行く島までの航路も判明しとるけど、一応頭に入れといて」
 鎮は一度話を区切り、湯飲みを傾け、喉を潤した。
「お待たせしたよ、依頼の詳細を話していくな。島の各所で巨大な竜巻が発生しとる。これはメガリスによるエレメンタル・ファンタジアと予測するよ。名前は……極彩色としとく。仮じゃが、意思が宿っとるなら、正しい名前は手に入れた時に教えてくれるじゃろうし、無えなら自分で改名しても良えと思う。兎も角、引き起こされた竜巻の一つに、やけに頑丈な宝箱が有るみてえでな。中身にメガリスが入っとるかも知れんし、先ずはこれを確認して欲しい」
 宝箱周辺はエレメンタル・ファンタジアによって引き起こされた、属性変化の竜巻が絶えず渦巻いている。この御陰で、争奪戦と化している終の島であっても、敵から妨害される事は無い。同時に、猟兵はこの自然現象に対応する必要がある。
「ただなあ、どうもこの宝箱、コンキスタドールのユーベル・コードや連撃に耐えられる程堅え。御陰であっちも投擲武器にするくれえしか価値が無えって解錠も破壊も諦めとんよなあ。近くに送るから、宜しく頼む」
 難しい顔をした後、もう一度丁寧に頭を下げ、鎮は猟兵を送る準備をし始めた。



●挨拶
 紫と申します。
 今回はグリードオーシャンの戦後シナリオとなります。

●シナリオについて
・章構成
 冒険→集団戦→ボス戦です

・シナリオ目的
 メガリスの回収となります。

・ステージ【終の王笏島】
 島内なので飛行可。

・1章ギミック
【極彩色の竜巻】
 属性がランダムに変わる巨大な竜巻が渦巻いています。そのままでは吹き飛ばされ、属性に応じた被害を受けるでしょう。属性は【氷、炎、砂、水】。属性変化は時限式。どの属性かはランダムです。得意な属性に合わせて対策等は可能です。

●その他
・1章毎にオープニングを制作致します。
・PSW気にせず、好きに動いてみて下さい。
・途中参加:歓迎。
(宝箱の中身は好きに想像・妄想してみると面白い事になる可能性が微粒子レベルで存在しています)

●最後に
 なるべく一所懸命にシナリオ運営したいと思っております。
 宜しくお願い致します。
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第1章 冒険 『宝箱を開けろ』

POW   :    ガンガンにブッ叩く

SPD   :    鍵穴をどうにかこうにかする

WIZ   :    開けごまー

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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ルイス・グリッド
アドリブなど歓迎
ライドサーペントの蒼雷に【騎乗】し出撃

王笏島の調査か、一緒に頑張ろうか。蒼雷
鍵が開かないと言ったが、これならどうだ?

SPDで判定
指定UCを発動し周囲を海に変える事で竜巻に対応する【地形破壊】【地形の利用】【地形耐性】
俺自身は【息止め】【素潜り】【深海適応】で海に耐える、必要なら【オーラ防御】や銀腕を盾に【武器改造】し【盾受け】
蒼雷には滝登りの要領で登ってもらい【視力】【暗視】【聞き耳】で宝箱を捜索、無ければ次の竜巻に移動
宝箱が有れば回収、できれば竜巻の外で銀腕の指を宝箱に合う鍵に変えて【鍵開け】を試みる

風とか嵐とか操る系のメガリスかもしれないと予想はしている


村崎・ゆかり
終の王笏が残したメガリスね。なんか嫌な予感しかしないけど。

極彩色の竜巻が守護者ってわけね。
【属性は氷】
アヤメと一緒に飛鉢法で氷の竜巻に飛び込む。「高速詠唱」の不動明王火界咒で氷を相殺しながら、渦の中心へ。
氷の渦巻を突破すれば、そこは竜巻の目。氷の暴風もないはず。

宝箱を手に出来たら、解錠を試みてみるわ。アヤメ、こういうの得意?
何とか頑張って欲しいところ。
ダメなら、宝箱を覆う程度の規模の紅水陣を展開して、宝箱を腐蝕させてから「貫通攻撃」で鍵を壊す。
『王笏』が宝箱に入れてまで守ろうとしたお宝、何がでてくるかしらね?

宝箱を開けるのはどきどきするわね。
あたしたちの戦いの助けとなる物が入ってればいいけど。


ニクロム・チタノ
うーん、火、水、氷、砂、四種の属性に変わる嵐か。
これは厄介だね。
でもこの嵐時間が経つと属性が変わるんだね!
それなら炎の属性になったところで重力波を食らわせて破壊しよう。
宝箱は、開けゴマじゃあダメかな?


シーザー・ゴールドマン
エレメンタル・ファンタジアを発生させるメガリスか。
どちらかというと不壊の宝箱の方が興味をそそるね。

オドを活性化(『アリオーンの隔絶』を発現)して様々な竜巻の中を無風の野を行くように闊歩。宝箱に近づき、不壊の仕組みを解析します。(見切り×世界知識)





●荒れ果てる
 島内の至る所で、装いを変えながら、爛々と輝いて、轟々と吹き荒ぶ。遠目からでも肉眼で確認できる、天を貫く自然の暴威。人が求め、夢見て止まぬ、力の滾り。
「王笏島の調査か、この様な有様ではあるが、一緒に頑張ろうか。蒼雷」
 ルイス・グリッド(生者の盾・f26203)は、島の異常事態に警戒し、威嚇に喉を鳴らす、蒼鱗の小さな海竜の頭を撫で、宥めた。
「目の前の物を含めて、どれもこれも暴走しているね。制御する気が無いと見るべきか。其方よりも、不壊の宝箱の方が興味が有ると言うのが本音だがね」
 シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)は、風圧に靡く赤いスーツを気にする様子も無く、周囲を一瞥した。メガリスを握ったオブリビオンは、破壊に固執しているのだろうと、然程興味無く推察を終える。
「この有様だもの、素人目でも分かるわよね。宝箱は正直、嫌な予感しかしないけど」
 暴れる三つ編みを軽く抑え付けながら、色黒の、医療用眼帯を片目に付けた長身の青年の方を見て、傍らの小竜が、気を立てるのも無理は無いと、村崎・ゆかり(《紫蘭(パープリッシュ・オーキッド)》・f01658)は溜め息を吐いた。
「厄介だね」
 魔法の呪文では駄目かと思案しながら、赤目の少女、ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は宝箱の破壊方法を考える。左右に纏められた銀色が、絶えず暴風に煽られ、攫われていく。
「そうだな。手は考えた。蒼雷は周囲を海に変えられるからな。俺はそれで回収を試みる」
「じゃあ、炎だね。ボクも合わせるよ。衝撃波で破壊を狙うから、後は宜しくね」
 守護竜から授かった1本の妖刀を、鞘から半ばほどまで抜き、ルイスに見せる。
「了承した」
「さて。それでは、破壊出来る物かどうか、先行して確かめようか」
 言うや否や、シーザーは靡くスーツの襟を正す。一瞬で練り上げられ、圧縮される膨大な真紅のオドを纏い、ゆっくりと色彩を変える竜巻に向かって歩き出した。
「念の為、陣は敷いておこうかしら。アヤメ、解錠は得意?」
「要領は会得していますが、この手の物では恐らく……」
「錠前には意味が無いってこと?」
 忍装束を着た長耳の従者は首肯し、疑問を肯定する。目標の竜巻が砂塵に染まり、ゆかりは52の白一色の符に霊力を込め、風の渦を囲むように、法陣を敷き、印を結ぶ。

●謎解し
 人の嘆きの様な風音が、砂塵を巻き上げ、微細なそれが荒々しく身体を叩く。物理衝撃を伴いながら、容赦なく器官に侵入し、荒らして回る。その上で視界を遮断する、と言うのが概ね、これの厄介な所だろう。
「まあ、私には関係無いがね」
 その一切を、纏う真紅が吸収し、侵食し、己の魔力へと変化させて行く。身を裂く風圧すら例外無く、無風の野を、シーザーは緩やかに闊歩し、宝箱の元へと辿り着く。切れ長の黄金瞳に力を込め、それを見遣る。
「成程。君が何者か、聞いても良いかな?」
 それを不壊たらしめている原理は至極単純だ。意思有る高位生命体による力の行使。丁度、自身が行っている行為と似た物であると、シーザーは理解した。語る言語は人の物、知識を辿ればアルダワの物に近い。自身程ではないにせよ、存在の近しい中身から、施錠の理由を聞き、謎解きが終わった所で、シーザーは満足気に笑みを深め、来た時と同じように、ゆっくりと外へと戻る。

●蒼海煙る
「結論として、あれの破壊・解錠は無理だろう。ただ、行う事には意味が有るよ」
「つまり、中身を教える気は無いって事ね?」
「楽しみが減ってしまうからね。まあ、君なら、これだけで察しは付くだろう?」
「アヤメの勘が当たってたって事ね」
 ゆかりは一度呪を紡ぐのを止め、 シーザーの報告をを咎めるが、黄金の瞳が揺らぐ事も無く、何処吹く風と受け流される。
「……付いて行けないのだが……どう言う事か、聞いても良いだろうか?」
「あの中には、意思を持っている何かが入ってるって事よ。内側から宝箱の強度は幾らでも変えられるし、錠前の形も、外部への干渉も出来るって感じ」
 ルイスの疑問も当然と、ゆかりは自身の推測を述べる。嫌な予感は当たっていたが、全く別方向の面倒さに思わず側頭部を掻いた。
「懸念は分からないが、行動有るのみと言った所か。誂え向きだ。行くぞ。好きな様に泳ぎ回れ! 蒼雷」
 紅蓮を纏った竜巻を見るや否や、海竜に指示を出し、ルイスがその背に飛び乗る。ニクロムも打ち合わせた通り、それに続く。周囲が生み出された海水に沈み、覇気で2人分の身体を覆い、海中に適応させ、生命を維持。火の気が収まり、発生した海水を呑み込んで、渦潮となった竜巻の流れに逆らわず、沿うように上昇し、真上から、宝箱目掛けて一気に急降下、ニクロムが蒼焔の妖刀を抜き放つ。瞬間、海水が泡立ち、白煙が煙る。
「……覚悟の時」
 一閃。命絶つ焔が、破壊の重力を宿し、獲物に奔る。納刀の鈴鳴りと同時、宙空に舞い上がった宝箱を、ルイスは逃さず、確保した。
「確保完了、脱出する。蒼雷!」
 轟々と鳴く渦潮を、蒼鱗が天空目掛けて疾駆する。宝箱の中から、愉しげな笑い声が響いた気がして、竜は好奇に片目を向けた。

●対面
「うん、脱出できたみたいね。一応、これだけでも消滅させておきましょうか」
 此方に向かってくる蒼鱗の海竜を認め、周囲の海水が消滅したのを皮切りに、、術式を解放する。五芒星を基礎とし、幾重にも張り巡らされた法陣が燃え上がる。
「サラバビギナン ウンタラタ カンマン……急々如律令!」
 氷に変じた竜巻を狙い撃ち、不浄のみを灼き尽くす炎が、暴走状態の竜巻を包囲し、囚われた自然元素をゆっくりと浄化していく。海竜が蒼天から落ちてきた頃に、宝箱を覆っていた竜巻が消滅し、凪いだ風が、穏やかに黒髪を撫ぜた。
「助力に感謝する。さて、宝箱だな」
 疲労したニクロムが海竜から降りる際の支えをゆかりに頼み、ルイスは右腕の手袋を外し、銀色の指を錠前に近付け、鍵穴に合わせて変化させ、回す。呆気無く解錠を示す小気味の良い音が響くが、箱の口は閉じたままだ。
「……何か、足りないと言った所か?」
「こう言う時は……開けごまって相場が決まってるよ!」
 中身の、曰く生命体の求める行為が思い浮かばず、ルイスが顎に手を当て、思考を始めた所で、竜から降りたニクロムがお決まりの呪いを唱えた。箱が面白い事を言うと、かたりと揺れた。
「性格悪いんじゃないかしら……」
 五枚の符で宝箱を囲むように五芒星を描かせ、呪を紡ぐ。
「古の絶陣の一、小さき世界を真紅に塗り替えよ」
 宝箱を満たす血色の酸の雨が霧雨と変わり、陣中を満たす。中身の宝箱ごと腐食させる筈が、不思議と、錠前のみが溶ける。ゆかりは構わず、愛用の薙刀を容赦なく突き入れた。
「そうでしょうね。ああもう、引き籠もるのは楽で、楽しいでしょうけど! そんなに力が余ってるなら、ちょっとは力を貸しなさいよ!」
「あ、ゆかり様……それは……」
「何よ、アヤメ……? あ……」
 苛立ちの儘に口走った言葉が、高位の生命体に対して、最も口にしてはいけない呪であると理解し、声を漏らした時には、全てが遅すぎた。箱の口がゆっくりと開き、中身に入っていた小さな神龍が、契約は此所に成ったと彼女を契約者と認め、取り憑いた。一部始終を楽しませて貰ったと、偉そうに語り、ルイスには風嵐を操る銀腕と揃いの、銀の指輪を、ニクロムには撒くことであらゆる扉を開くことの出来る魔法の胡麻が入った革袋が授けられた。シーザーには礼を言うように視線を投げ、用向きは終わったと、ゆかりの霊符である柄の無いトランプ、白一色に潜り込んだ。それきり、何も聞こえてこない辺り、眠っていると推測出来る。
「力はほぼ喪ってしまっている様だが、全盛期はメガリス程度の物品を制限無く創造出来たと聞いたよ。良かったね」
「無駄にスケールが大きいな……」
 ルイスがゆかりは言葉を失って頭を抱え、相方にフォローされている間、霊符にじゃれつき始めた蒼雷を視界に入れながら、それだけ呟いた。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『イルカ原人』

POW   :    記憶に覚える略奪品
いま戦っている対象に有効な【今まで略奪してきた武器】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD   :    新たな略奪品
【獲物の狙いを定めたぶんどりの一撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【相手から奪った装備による一撃】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
WIZ   :    進化したイルカ
海の生物「【イルカ】」が持つ【様々な超音波】の能力を、戦闘用に強化して使用する。
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種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●争奪狂乱
 手に入れた力を思いの儘振るうのは気分が良い。手勢の悉くを拳打と共に暴風で巻き上げ、薙ぎ倒し、打ち壊す。色彩豊かな竜巻を一つ増やした所で、左腕の白狼が嗅ぎ取った嫌な匂いに、怯える海豚に命を下す。
 己には怯える癖に、弱者には強気となる小狡さは見ていて大層愉快だ。出来なければ潰すと脅すだけで、己の手足のように自在に動く。体の良い小間使い。だが、この匂いは気に食わない。破壊の齎す愉悦も、小物を従える優越も、この耐え難い苛立ちの慰めには程遠く、苛立ちの儘、残る手勢に拳を振るう。肉が拉げる音、骨が潰れる音、遙か巻き上げられた手勢が落下で呆気無く潰れる様は、幾度見ても飽きない。

●状況整理
 極彩色を持つオブリビオンは、竜巻が一つ失せた為か、または他の器官による察知か、猟兵の存在に気付き、自らの手勢を寄越した。少なくとも、二足歩行する海豚の原人という歩兵を寄越す以上、所有者はそう遠くない場に居ると考えられる。
 猟兵はこの海豚の軍勢を撃破しつつ、所持者を探すことになる。
 手勢の数は残党故か、寧ろその種がそう多くないのか、20を超えるか超えないか程度。残党の首領は常に動いている為か、今も極彩色の竜巻は増え続けている。海豚原人は半端に頭が回り、猟兵を極彩色の竜巻に巻き込もうと、誘導する様、連携して動く。何かしら対策を用意した方が、事は上手く運ぶだろう。
 猟兵は状況を整理し、行動を開始する。
ニクロム・チタノ
まだ竜巻は増えているのにイルカはやって来る。
厄介だね、ここはチタノの加護を借りようかな?
あと竜巻を作っているオブリビオンも探さないとね!
とりあえずイルカさんは重力波で逆に竜巻に吹き飛ばしとこうか?
チタノにここは任せてボクはオブリビオンを探さないとね!
さあ、これより反抗を開始する!
どうかチタノの加護と導きを


ルイス・グリッド
アドリブなど歓迎
キャバリアには乗らず魔銃のレプリカを使用して戦う

相手は水棲の種族か、蒼雷は一旦下がっていてくれ。俺が戦う
俺の装備、奪えるものなら奪って見せろ

SPDで判定
水棲の種族が相手なら蒼雷との相性は悪いから下がらせておく
装備を奪われないように遠距離から戦う
【視力】【暗視】で敵を捕捉
義眼の藍の災い:圧壊【重量攻撃】を【クイックドロウ】【範囲攻撃】で動きを遅くさせて【時間稼ぎ】
その間に橙の災い:爆破【爆撃】を【スナイパー】【範囲攻撃】【全力魔法】で広範囲の敵を攻撃する
【継戦能力】を使いながら長時間でも戦う


シーザー・ゴールドマン
前座はイルカ人達か。
あまり興味は惹かれないが、まあ最低限の仕事はさせてもらいうか。

オドを活性化。(『アイオーンの隔絶』を発現)
竜巻に誘導する動きをする様なので、動きは見切りやすいだろう。
一息に滅ぼせる位置取りでオーラセイバーを振るって衝撃波を発してノルマ数をこなします。(衝撃波×範囲攻撃)

竜巻も敵UC超音波も意に介さず。(全て吸収)


村崎・ゆかり
イルカも、中途半端に人型を取ると可愛くないわね。あ、イルカベースのキマイラの人とかいるだろうから、言っちゃ駄目か。

それじゃ始めましょう、アヤメ。
「式神使い」で黒鴉召喚。彼我の位置を探りながら、偶神兵装『鎧装豪腕』の「盾受け」で身を守りつつ薙刀で「衝撃波」「なぎ払い」。
どこへ誘導しようとしてるのかは黒鴉の式で探り。超音波も「衝撃波」でかき乱す。
見当が付いたら、『鎧装豪腕』の「怪力」で逆に竜巻へ放り込んであげるわ。

さて『白一色』に宿った人。何かこの場で使えるような力は残ってないの?
私のものに宿った以上、あなたも私のものよ。
あ、アヤメ、そういう意味じゃなくてね!?
とにかく、皆でこいつらを討滅よ。



●摺り合わせ
「イルカも、中途半端に人型を取ると可愛くないわね。あ、イルカベースのキマイラの人とかいるだろうから、言っちゃ駄目か。ねえ、中の人、何か使える様な力は無いの? それに宿った以上、あなたも私の物よ」
 近付く足音に、じゃれついていた蒼鱗の海竜をやんわりと押し退け、村崎・ゆかり(《紫蘭(パープリッシュ・オーキッド)》・f01658)は印を結び、霊符を再度展開。白一色の紙片が黒く染まり、鎌首をもたげ、濡れ羽色の羽を散らす。
「……相変わらず、気が多いのですね」
「あ、アヤメ、そういう意味じゃなくてね!?」
 流石に演技混じりだったのか、従者は疑いの目を止め、ふわりと微笑んで、安心させるように背後ら、主を抱き止めた。同時に、1枚の黒羽根がゆかりの手元に舞い降りる。目を通す。海竜を下がらせるのを手伝ったルイス・グリッド(生者の盾・f26203)がひょっこりと覗いて、文面を読み上げる。
「名前欲しい、眠いから思い付いたら起こして……か。奔放だな」
 3人の間で暫しの空白が流れ、怒りのやり場を無くしたゆかりが、取り敢えず羽根を叩き付けて踏み躙った。息を荒げ、肩を上下させる彼女を、アヤメが宥めて行く。
「まだ竜巻は増えているのに敵がやって来る。厄介だね。此所はチタノに任せて、ボクはオブリビオンを探しに行くよ!」
 ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)の意思が聞こえた所で、ゆかりは目的と現状を思い出し、彼女の発したチタノと言う名称に疑問を抱きながら、用意していた札を取り出し、霊力を込める。
「物見してくれるのは有難いし、これを渡しておくわ。黒鴉と同期出来るお札、通信も出来るし、どっちも念じるだけで良いわ。何なら今試してもOKよ」
 何時の間にやら消えた赤スーツの偉丈夫、シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)以外の2人に、常備している札に霊力を込めて渡す。
「相手は水棲の様だな。そう言えば、1人居ないようだが?」
 ルイスが言われた通り念じてみると、高空からの視界に移り変わり、陸に適応した二足歩行の海豚人間が隊を分けて進軍しているのが見えた。
「赤スーツの彼の事ね。経験上、あれで仕事には真面目だから、そこだけは信頼して良いと思うわよ……」
「分かった。遊撃役と考えよう。俺と蒼雷は後ろから、鈍らせてから、纏めて焼く」
「チタノは前かな。鈍らせるのも得意だよ!」
「散開してるみたいだし、私も前か。アヤメは彼女と一緒に物見をお願いするわ」  
 ニクロムに軽く会釈をすると、ぺこりと頭を下げた。両サイドに纏められた銀髪が大きく揺れる。
「さあ、これより反抗”を開始する! どうか、チタノの加護と導きを」
 左頬に刻まれた刻印に蒼焔が奔る。選定者の言霊と、明日を渇望する意思に従って身体に宿る竜の魂が、権能を伴い、顕現する。

●一方その頃
「信頼されるのは嬉しいね。前座はイルカ人の様だが……ふむ」
 シーザーは感情の起伏を伴わない平坦な口調で、信頼への感謝を独りごちる。実際はどうでも良く、何方でも良いと言わんばかり、無遠慮に黒鴉の仕入れる情報を強奪し、イルカ原人の容姿と部隊展開を把握する。
「平押しでは無い様だ。然し、半端に頭が回ると言うのは、いっそ滑稽に見えるね」
 滞空したまま、指を弾く。彼等の行動範囲から近くの竜巻を推測、候補を絞り込み、陸に降りて、極彩色の竜巻が踊る破滅の情景を愉しみながら、のんびりと歩を進めて行く。

●菫色の刀身
 ニクロムは竜を残し、アヤメと共に先駆ける。包囲に寄ってきたイルカのスリーマンセルを、アヤメの影に隠れていたゆかりが叩く。
「それじゃあ、始めましょうか。宜しくね、アヤメ」
 振り上げられ、突き出される右腕を、展開した大型籠手の式神が受け止める。敵が露骨に嫌そうに目を細め、口を開き、破壊の超音波を発するのを見て、即座に大上段から紫色の刀身が霊荒く叩き付けられる。霊力の籠められた刀身が蝶のように煌めいたかと思えば、発せられた不可視の霊力刃が、人間の聴覚で捉える事の出来ないソニックブームを容赦なくかき乱し、同時に、包囲した2体の身体を浅く裂く。怯んだ所に影縫いの苦無をアヤメが投擲、逃げの手を封じ、霊力を帯びた菫色の蝶が首を刈る。
 残心を終えて丁寧に酸素を肉体へ循環させ、包囲に散けた他隊の警戒の為、黒鴉の目を借りる。
「竜が見えたら浮き足立つわよね、流石に」
 竜巻への誘導すら必要無いかと、打ち合わせ通り、他隊を追い込むように圧を掛けるだけの攻撃を繰り返す。

●虹色の願いを瞳に込めて
「側面から追い込み、予定通りだな。後ろは俺の担当か」
 距離を取り、後方高所に位置取ったルイスが、医療用の眼帯を剥く。
「銀の銃兵、限定起動、コード、ガン・レプリカ」
 銀の右腕に同色の雷電。彼の所持するサイキック・キャバリアの特殊顕現。人が扱える限界サイズの対戦車ライフル級の大口径ライフルが現出する。同時、眼帯の下にあった虹色水晶が揺らめき、藍色に固定される。
「悪魔は、取引を違えない」
 静かな物言いと共に、自動で装填されていた弾丸に魔力が籠められる。藍色が付加された弾丸が、トリガーと共に銃口から吐き出される。雷管を叩かれ、炸薬が破裂し、硝煙が排出される。肩から伝わる反動を全身でしなやかに逃し、一桁の箱形弾倉が尽きるまで照準を定め、途切れなく、敵を銃身でなぞる。
 炸裂した藍色の圧壊弾頭が、炸裂と同時、敵の悉くを押し潰し、地面に縫い付ける。
「不幸な結末を、違える事も無い」
 弾倉交換。虹色水晶が崩落を示す焔の揺らめきに固定され、銀腕を伝い、弾丸を染める。縫い付けられ、密集した後衛から、効率の良い場をポイント。トリガー。瞬時に行われる、銃身を淀みなくズラしながらの三点射撃。
 ポイント地点に降り注ぐ魔力による炸裂弾頭。轟音と共に黒煙と紅炎を撒き散らし、衝撃と炎が容赦なく敵の身体を焼き、物言わぬ肉片に変えていく。残心の代わりに呼吸を整え、渡された札で、敵の様子を探る。
「必要は無いだろうが、後は警戒しつつ、足りない部分の補助か」

●包囲戦線
 後方で起こった轟音と黒煙、余波の衝撃に後ろに回った隊の生存は絶望的だと思考しながら、進撃する死の蒼焔の巨躯から逃げ惑う。見た目通りの鈍重な進行、時折発生する咆吼による衝撃にさえ注意すれば、此方の攻撃は一切通じずとも、逃げ切るのは容易だと、イルカ原人は冷や汗を掻きながらほくそ笑む。極彩色の竜巻に巻き込めば、あのデカ物も唯では済まない筈だ。地響きと咆吼に煽られながら、思惑通りに事を運ぶ。
「まあ、君達の退路は此所しか無い訳だ。それではね」
 極彩色の竜巻を視界に捉え、一瞬の油断に血を連想させる赤が過ったかと思えば、先頭を走っていた隊の肉体が塵一つ残さず消失した。事の理解等出来るはずも無く、その空白に加速し、追撃する蒼焔の竜が重力派を放ち、纏めて極彩色の竜巻に放り込む。
「残ったのはあなた達だけかしら? じゃあ、仕上げと行きましょうか」
 籠手型の式神が敵の残党を容赦なく殴りつけ、剛力によって吹き飛ばされたイルカ原人が断末魔を虚しく響かせながら、自然現象に呑まれ、過去の海へと送り返された。

●白の暴君
 ニクロムとアヤメはイルカの包囲網から目標の過去位置を割り出し、極彩色の竜巻が追加されて行く経路を辿る。事は単純だが、余力を残したイルカ原人が見張りの様に、中途半端に置かれ、その度、アヤメの苦無による影縫いから、ニクロムが手に馴染んだ刀で斬断する。周辺には骸の海に還されたオブリビオンの屍体と血臭。絶え間なく続く血痕と、剣撃、銃撃を追えば、その主に自ずと行き着いた。
 右に龍、左に白狼を宿し、凶笑を張り付けた白貌、ぐるりと振り向いて、ニクロムを認識すると同時、気分を害したと、露骨に眉を顰めて、嫌悪感を露にした。傍らに浮いている極彩色の水晶が、今回のメガリスだろう。
「ゆかり様、敵オブリビオン首領格の捕捉完了、私の現在位置です」
「チタノ、私は、明日が欲しい」
 アヤメが位置を通達。ニクロムの言葉にチタノが再召喚され、蒼焔を瞬時に展開、狂乱する首領の逃げ道を塞ぐ。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『滅芽』

POW   :    壊させてくれるの?優しいね!
【鬼神の力で強化した龍の腕】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD   :    きゃはははははっ!潰れろ、潰れろー!
【鬼神と白狼の力で強化した龍と狼の両腕】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    逃すわけ、ないよねぇっ!!
【白狼の力で強化した狼の腕】で攻撃する。また、攻撃が命中した敵の【姿や血、特性】を覚え、同じ敵に攻撃する際の命中力と威力を増強する。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は琶咲・真琴です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●血桜
 噎せ返る様な血臭と、それに塗れた肢体、転がる屍。常軌を逸した虐殺の果て、心が翳り軋んで悲鳴を上げて嗚咽を漏らし、可笑しくなって、ぐにゃりと歪む。ぱきんぱきんと音を立て、丁寧に砕けた心が海に墜ちる。
 知っているのは破壊の快楽、破壊の衝動。生き物を壊すのも、大地を砕くのも、海を蒸発させるのも、空を引き裂くのも、風を掻き乱すのも、想像するだけでこんなにも心が躍るのだから、全て壊したいと思うのは当然のこと。
「だけどね、君達だけは嫌いなんだよねぇ。好き勝手してるの邪魔してさぁ! 邪魔しかしないからさあ……ああ、でも、壊れる瞬間だけは、愛してあげる……」
 蒼炎に包囲されたまま、にたりと笑って、白貌が猟兵に躍りかかる。

●状況進行
 敵の退路は蒼炎によって塞がれている。周囲には遮蔽物も無く、争奪戦を展開していた他オブリビオンは猟兵の気配に、一時撤退を決め込んだらしい。猟兵達は存分に力を発揮できる状況が整っている。
。注意すべき事柄は、敵のユーベルコードが発動する度に、メガリスによるエレメンタル・ファンタジアが付随する事だろう。極彩色の竜巻はこれによって生まれており、属性が一つに固定されず、常に変化していたのは暴走の為だったと推測出来る。
 メガリスは、敵が肩上に浮かべている極彩色の水晶だ。これを奪ってしまえば、エレメンタルファンタジアは発動しない上に、猟兵がその力を扱う事が出来る。
 ただし、敵は常に力を暴走させており、制御など考えていない為に、水晶の周囲には、力の暴走による余波が強力に渦巻いている。強奪には工夫が必要だろう。幸い、敵にとって、このメガリスは都合の良い道具でしか無く、所有欲は薄い。余波をクリアできれば、強奪自体は然程難しくはなさそうだ。
 猟兵は状況の認識を終え、行動を開始する。
村崎・ゆかり
神龍に名付けをすればいいのね。名付けは最も基礎の呪術。私が与えた名を受け入れれば、私の式神として再定義されるけど、承知の上ね?
では、名付ける。『羅睺』。太陽を月を喰らうアスラの名よ。

「高速詠唱」で方術『空遁の法』。アヤメと一緒にオブリビオンの背後に転移して、あたしは薙刀での「衝撃波」を伴った高速連撃で「なぎ払い」「串刺し」に。
アヤメは水晶を奪って。クノイチなら、そういうの得意でしょ? 注意はあたしが引き付ける。

この隙に他の人たちがオブリビオンを討滅してくれたら、楽なんだけどなぁ。
ま、過剰な期待はしないわ。攻撃を薙刀で「受け流し」つつ、確実に手傷を与えていきましょ。

で、この水晶は誰のものなわけ?


ニクロム・チタノ
なんとかして浮いてるメガリスを回収しないとね
ここはボクが囮になろう!
反抗をこの身に、ボクは反抗の竜になる!
チタノヤタテの八つの盾は最強の盾そんな簡単には壊せないよ?
でもこの姿そんな長く持たないんだよね。
竜巻を四つの盾で、敵の攻撃を残り四つの盾で防いでなんとか隙を作るからその間に回収お願い。
回収が済んだら八つの盾全部で支援できると思うよ!
まあ、そこまで体力が持てばだけど・・・
もたなかったらごめん後お願い。
じゃあ反抗を開始する
この作戦にチタノの加護と導きを


ルイス・グリッド
アドリブなど歓迎
ライドサーペントの蒼雷に【騎乗】して戦闘

気が合うな、俺達もお前が嫌いだ
ただ、お前の愛とかはいらないから身の内に沈めて出さないでくれ

SPDで判定
指定UCを使用、周囲を泳げる海に変えて潜水する事で竜巻を回避する【地形破壊】【地形の利用】
俺は【素潜り】【息止め】【深海耐性】で耐える
【動物使い】で指示をしながら【水中機動】で敵を翻弄
敵の力は水中では不利だろうから引き釣り込み【水中戦】を挑む
銀腕を【武器改造】で銛の形状にし【怪力】【鎧無視攻撃】【貫通攻撃】で【串刺し】にする
貰った指輪の力、風の【結界術】で敵のメガリスを包んで【略奪】出来そうならするが、無理には行わない


シーザー・ゴールドマン
破壊をするのが好きなのかね。
私も好きだが……まあ、何でもではないね。
ああ、君の様な存在を破壊するのはどちらかというと好きだね。
気が合うというべきかな?

『ウルクの黎明』を発動。戦闘力を増大化させて対峙。
敵powuc、龍の腕は動きを見極めてオーラセイバーで捌き、同時発生の竜巻は有効属性の衝撃波を放って破壊しましょう。
(見切り×瞬間思考力&属性攻撃×衝撃波)
ある程度戦ったら超音速飛行を用いた動きで虚をついて極彩色の水晶を奪いましょう。

良いインテリアにはなるのではないかな?

……さて、さっきはああ言ったが実のところ君は退屈だ。そろそろ終わろうじゃないか。

大技は大上段からの一刀両断。(怪力×鎧砕き)



●人が星に見た神秘の一つ(羅睺)
「物見ありがとう。アヤメ。直ぐに行くわ」
 霊符から変化したまま、村崎・ゆかり(《紫蘭(パープリッシュ・オーキッド)》・f01658)の肩に、勝手に留まっている一羽の黒鴉は、霊符を介した通信を、船を漕ぎながら利いていた。
「それと、名付けね。分かったわ。あなたに名前を上げる。それを受け入れれば、あたしの式神として再定義されるけど、承知の上ね?」
 紫色の瞳がちらりと其方を見遣り、最終確認を取ると、はっと目を覚まして、黒鴉が首肯し、喉を鳴らして、和やかに笑うように低い鳴き声を上げた。合意を得たゆかりは、深く息を吸い、体内で霊力をゆっくりと循環させ、練り上げる。
「では、名付ける。名も知らぬ古き龍。汝の新しき名は、羅睺。太陽と月を食らう、アスラが宿る星の名と共に、新たな生を歩むべし」
 鴉が少し不満そうに鳴いた後、膨大な力の渦が凝縮し、定義を変えられた生命が、その有り方を作り替えて行く。本来ならば大した霊力も必要の無い、簡単な術式にも関わらず、頭が割れんばかりの頭痛と、生命力ごと吸い上げられる様な虚脱感に襲われ、ゆかりは全身から汗を吹き出し、吐き気を堪えながら、再定義までを堪えた。
「ん、んー……寝覚めスッキリ! おはよう、お姉さん。あー、えっと、ご主人様の方が良いのかな……? まあ呼んで欲しい方で呼ぶから後で教えてね。でもさあ、どっちかと言うと僕、食べるより作る側なんだけどねえ……兎も角、お疲れ様! 生きてる?」
 急激な霊力枯渇、根気だけで意識を保っている状態のゆかりには、自身よりも小さな、中性的な人型の式神の問い掛けに、首を縦に振るのが精一杯だった。
「あちゃあ、んー……よし、記憶は飛んでない! 体力回復と霊力の充填薬は確か……そうそう、これこれ。この身体でも全然余裕だね」
 幾つかの法陣を指で描き、自身の力のみで液体霊薬を創造しながら、式神は藍色の目を細め、朗らかに笑う。その顔に集中力が切れ、ゆかりの身体がふらつき、地面に倒れ込むのを、羅睺が抱き止め、頭を膝に載せ、口を開かせてゆっくりと霊薬を飲ませていく。
「……やあ、先程振りだね」
「あ、やっほー。シーザーさん。さっきは久し振りのお話、とっても楽しかったよ! 彼女に憑いて行く事に決めたけどね」
 先程箱の中で聞いた落ち着いた声音に、全く変わらない赤いスーツ、シーザー・ゴールドマン(赤公爵・f00256)の姿を認め、明るい返事をし、華奢な手を振った。
「知っているよ。言わずとも、君はそうするだろうが、祝福も兼ねて、この言葉を贈ろう。これからの人生を楽しみたまえ。しかし羅睺か。名による補正が如何ほどか、気になる所だね?」
「ざっと把握した感じ、簡単に行っちゃうと殴り合い用の色々がコスト削減。要はエンチャントや武器防具を作るのが楽々になってる感じ。炎や霧もちょっとプラス。くりから剣? とか僕詳しくないけど、ギリギリ作れるんじゃないかなあ。お姉さんのライフごっそり削っちゃいそうだけど」
「会話が何かおかしくないか……あなたが先程の指輪を作ってくれたのなら、俺は礼を言わなければな。ありがとう」
「あ、便利な腕付けてたお兄さんだ。どう致しまして! いやー、あれ僕が作ったのじゃなかったら大体開けれるよね! その指輪は即興で作ったオーダーメイ品だけど、良い出来だし、自信作だよ! 腕との相性もバッチリだから思い切り使ってみてね! 神保証の丈夫さ!」
 呆れながら会話に混じり、礼を言うルイス・グリッド(生者の盾・f26203)に親指を立て、制作物に太鼓判を押す。、銀と黒の混じった長い髪が、大きな動作をする度に元気良く左右に揺れる。垂らした霊薬の効果で、漸く、ゆかりが目を覚ました。
「改めて、おはよう? 大丈夫?」
「あなた……いや羅睺か。力殆ど無くなってるって言ってなかった? 名付けだけで、ああなった訳だけど」
「知ってる? 上位の神様って天地開闢出来るんだよ? 僕は出来ないんだけど!」
「知ってるわよ……ああ、言いたいことは分かったから続きは良いわ。今の力で、漸く人が使役出来る枠内に収まってるって訳ね」
「そゆこと。酷く燃費が悪いから、僕を使う時は気を付けてね! 呼んでくれたら嬉しいけど」
 触れられ、見上げる格好の状況で、中性的な顔立ちが目立って見える。思わず性別が何方か気になった所で、現状を再度把握する。
「こんな事している場合じゃ無いわ。早く行かないと!」
「そうだね、私が先行しておこう。物見を請け負ってくれた彼女等には礼を言わなければね」
 オブリビオンの諸々にはさして興味が無いと、指を弾く。真紅のオドが身体を包むと同時、赤雷と化したシーザーが、敵の居る座標へと先駆ける。
「蒼雷! 急ぐぞ。終わったら好きに遊んで貰うと良い。俺達は海で囲みながら、前で敵を翻弄する」
 姿の変わった羅睺に興味津々の海竜に跨がり、褒美の提示に上機嫌に喉を鳴らし、宙空を海に変えながら、海域を滑る様に奔る。
「それじゃあ僕等も行こうか。このまま抱き抱えてるから、舌を噛まないように、口閉じててね? 脚に力集中してー、こう!」
 ゆかりを横抱きしたまま、膝を折り、勢いを付けて、敵の方角へと跳躍する。轟音の後、衝撃と足跡を島に深く刻み、高速で打ち出された肉体が一瞬、宙空に綺麗なアーチを描く。

●チタノヤタテ(アクティブ・ブルーファイア・ウォール)
「きゃはははははっ!潰れろ、潰れろーっ!」
 蒼炎に囲まれながらも、はしゃぐ様な耳障りな笑い声と主に、白狼の腕が咆吼を上げ、振り上げられた龍の腕と共にぶくりと膨れ上がる。紅に染まり、長大になった龍の鉤爪が、ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)を捉えて握り潰そうと迫り、アヤメを巨大な白狼が食らおうと、涎を撒き散らしながら顎を開く。
「皆が来るまで、ボクが囮になろう。反抗をこの身に」
 右頬の紋章が蒼焔に焼けて焦げる。2度の召喚に、身体が少だけ悲鳴を上げるのにも構わず、焼け焦げた紋章が身体全てを包み込み、選定者は、蒼焔の盾を作る竜となる。巨躯となったニクロムが、咆吼する。前面に展開された蒼焔が、竜腕に宿る力ごと灼き尽くし、荒れ狂う竜巻の力を貪欲に平らげる。
 轟、と猛る焔が2つ消え、アヤメを追う白狼の顎の前に過らせたもう1つが爆ぜる。下顎から立った蒼の火柱が白狼に宿る力を灼き、削げた竜巻をアヤメは避ける。
「チタノヤタテの焔の盾は宿る力その物を灼く力。そう簡単には壊せないよ」
「良いね、良いよ! 壊し甲斐が有るよ! 鬱陶しいけど、少しだけ愛して上げるよォ!」
 狂笑を上げ、2つのそれが壊れたのを見て、有限なそれに、口角を釣り上げる。
「破壊をするのが余程好きな様だね。私も好きだが……まあ何でもでは無い。君のような存在を破壊するのは、何方かと言うと好きだがね。気が合う、と言うべきかな?」
 音無く、光剣が閃いた。

●戦いの愉悦
 勘だけで鬼神の力を送り込み、振り上げた龍腕が受けた光剣は、堅固な龍燐を浅く裂く。一瞬の怯みの後にすぐさま、過ぎ去った先に、力を発現した白狼を送り付け、それが意図も容易く避けられ、付随する極彩色の竜巻の氷気すら、その余波の、炎熱を伴う魔力衝撃によって掻き消される。隠す気の無い舌打ち。
「加減していたとは言え、見事な物だ。少々評価を改めよう。さて、秒程だとは思うが、楽しませてくれたまえ」
 言葉が終わる一瞬の内、音も拍子も無い光剣が、二本の腕を削ごうと肉薄する。視線が誘導され、腕が攻撃体勢に入った時には、背後に回り込み、足を刈り取る下段が迫り、刎ねて躱せば跳ね上げの一刀、次は上かと視線を上げた時には時間差で横を削ぐもう一刀。宙空で無理矢理身体を捻り、片腕支えに着地すれば容赦なく刈り取る一閃。いよいよ間に合わないと鬼神の力で増幅するも、痛覚を刺激しない剣閃に、支えとした腕が飛んだことに気付くのが遅れ、無様にその場に倒れ果てる。
「ふむ、ここまで、かな。物見を請け負ってくれた君達には、感謝しているよ」
 倒れた隙をアヤメが見逃す筈も無く、即座に影縫いの苦無が投擲された。動作を封じられた敵の周囲3メートルが、海水に満たされていく。

●腕の差
 纏う覇気で水中での生存という奇跡を起こし、動きの止まった敵の目を、海竜を操り、翻弄する。金縛りが解けた所で此方に向けられ、膨れた腕に、銛に変化させた右腕で貫く。動作の鈍磨は、焦燥か、苛立ちか。
(或いは、その両方、だろうな。よっぽど遊ばれたと見える)
 何事か騒ぎ立てる敵を前に、ルイスは冷静に、龍腕の中に残留させた銀腕のメガリスを変化させた。球体として残留したそれが、超硬度を持った無数の棘となったそれが、竜腕の内部から容赦なく串刺しにし、蹂躙する。主要血管、筋肉を裂かれ、悲鳴を上げるのに構わず、そのまま、自身と繋げるように今度は極太の杭へと変え、自身の腕の方へと引き寄せた。必然、引き摺られて腕から手までが二つに裂け、グロテスクな筋繊維と血を曝す。
「好機か」
 銀腕に嵌めた指輪に念じ、極彩色の宝珠を風で包囲する。生じる暴走状態の余波ごと閉じ込め、糸を手繰るように、手元へと引き寄せる。奪われたことなど最早気にして居らず、半狂乱の罵詈雑言が、聴覚を無駄に刺激する。
 砲弾にも似た、腹に響く轟音が聞こえ、彼等を助けるために、ルイスは相棒に指示を出す。

●紫揚羽の式神使い
「現世の裏に無我の境地あり。虚実一如。空の一心によりて、我が身あらゆる障害を越えるものなり。疾っ! 羅睺! 鎧装豪腕を預けるから、私の霊力使わない範囲で、好きにやりなさい!」
「りょうかーいっ! 宜しくね、先輩!」
 預けられた大型の籠手に、羅睺がそう挨拶すると、既に幾らか会話していたのか、鷹揚に両腕に収まり、構造を予め読み解いていた式神の後輩が自分に合わせるよう、仕組みを弄る。
「真っ直ぐ行ってぇ、ぶん殴るっ!」
 人外の加速で懐に入るなり、無事に残っている白狼の腕を殴り付ける。籠手型式神に覆われた利き腕が白狼の口に収まり、狂乱する敵が鬼神の力を流し込み、白狼が牙を立てる。顎が砕かれる事も無く、覆われた籠手が壊れる事も無い。力比べの様相を呈し始めた所で、アヤメの分身と色黒肌の男が操る海竜が隙無く敵を妨害し、煩わしげに視線が移ろう最中、移ろう視線の中をひらひらと紫色の揚羽蝶が舞い踊る。霊力波を伴う高速斬撃は視線の移ろう先を悉く捉え、胴を裂き、最後の一刀が、人体急所を的確に貫き、紫色の翅が朱に染まる。
「まあこんな物だろう。君との話は退屈でね。力比べをしていたそこの羅睺との会話の方が、よっぽど有意義だったかな。そろそろ幕引きと行こうか」
 大上段に光剣を構えたシーザーと合わせるように羅睺が白狼から拳を引き、構え直す。身体が二つに別れながら、人体急所を人外の力で瞬時に殴打されながら、オブリビオンは、消滅した、

●物の所在
 ニクロムが竜化を解くと、体力は既に限界に達していた様で、眠るように地面に倒れ伏した。仕方なく、アヤメが介抱をする形になる。
「で、その水晶の主は誰なわけ?」
 持ち主が居なくなったと同時、荒れ狂っていた力の余波は消え去り、同時に、島内で発生していた極彩色の竜巻は全て、消滅した。銀腕の中に収められた極彩色の水晶から、ルイスは、孔雀の目と囁かれた気がして、ぽつりとそれを反芻した。優しい極光色の光輝を示した後、服のポケットの中にひとりでに潜り込んだ。
「そう言うことらしい。俺が預かる事になった様だ。あと、申し訳ないんだが、蒼雷と少しの間、遊んでやってくれないか?」
「え、そんな遠慮しなくても良いよ良いよ。蒼雷だったね。気の済むまで一杯遊ぼう!」
 嬉しそうな声を上げる蒼雷と、楽しげにはしゃぐ羅睺の声が届き、早速2人はくるくると踊ってみたり、追いかけっこをしたりと、はしゃぎ回っていた。
「程々にしなさいよ。アンタの維持割と大変なんだから……」
「分かってるよー!」
「良いインテリアになりそうと思ったのだがね。残念だ。今度機会があれば、羅睺君に何か頼んで見ようか」
 冗談になっていないと頭を抑えながら、ゆかりは深く溜め息を吐く。せめて帰った後、従者に慰めて貰おうかと考えた。

●終幕
 ゆかりは帰還した後、暫く従者であり、恋人であるアヤメとゆったりとした時間を過ごした。偶には自宅でと言うのも悪くないと、数瞬、淡い笑みを浮かべた。
 ニクロムは目覚めた後、選定者であるチタノとゆっくりと対話を重ねて行く。
 ルイスは暇な時間に、孔雀の目を指で転がし、時折聞こえる声に耳を傾けてみる。持つ者の特性に合わせて、孔雀の目の特性は変わる様だ。水晶の大きさの範囲であれば、どの様な姿形にも変わる事が出来るとも。それが本来の有り方だと、伝えた。
 シーザーは久し振りに刺激された収集欲から、従者を誘い調度品を物色した。眼鏡に適う物が有ったかどうかは、本人達のみが知るところだ。
 猟兵達はそうして、暫し日常の軌跡を描いていく。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年03月16日
宿敵 『滅芽』 を撃破!


挿絵イラスト