「皆さん、お集まりいただきありがとうございます」
君達を見回してぺこりと軽く頭を下げたフェリクス・フォルクエイン(人間の天馬聖騎士・f00171)は、皆さんにはグリードオーシャンの世界に行って貰いたいんですと切り出した。
「先の羅針盤戦争の戦場の一つにもなった終の王笏島なんですが、実はここに七大海嘯『王笏』カルロス・グリードが保有するメガリスの多くを隠し、保管していたようなんですよね」
その為島には現在もメガリスが眠っているようであり。
「これをコンキスタドール残党に漁らせる訳にはいきませんので、島を探索してメガリスを発見、回収していただきたいんですが――」
残念ながらメガリスは今から向かってもコンキスタドールの方が一足早く確保してしまうのだという。
「という訳で、実質的にはコンキスタドールの残党を撃破し、メガリスを回収してくる流れになると思います」
そんな君達をまず阻むのが鬱蒼と木々の覆いしげるジャングルだ。このジャングルにはコンキスタドールが罠まで設置して侵入者を阻もうとしているらしい。
「ジャングルを突破すれば、ジャングルに罠を仕掛けたヒトデ深海人の傭兵部隊が行く手を阻むと思います」
コンキスタドールでもある彼らはメガリスを確保したコンキスタドール、貶める者に雇われその場を死守するよう命じられているそうだ。
「彼らを撃破して先に進めば、自身の持つ槍のメガリスの他、メガリス『瑠璃硝子の松葉蟹』を所持した貶める者が居ると思いますので」
あとは貶める者を撃破しメガリスを回収すればいいのだが。
「自身の最初から持っていた斬った相手の姿を写し取るメガリスの他にもう一つメガリスを手に入れたことでコンキスタドールは『瑠璃硝子の松葉蟹』の効果をユーベルコードに変えて追加攻撃を行うようなんです」
実質二回攻撃と言ったところか。そして、瑠璃硝子の松葉蟹の力を使ったユーベルコードはゴッド・クリエイションと同様のもの。
「身長・繁殖力・硬度・寿命・筋力・知性のどれかを人間以上にした存在を生み出せる、と言ったところですね」
戦闘用に歪めて使うためか、生まれてくるのは人の姿をしておらず、蟹の姿らしいが。
「ちなみに、その松葉蟹を象った硝子細工のメガリス自体の効果は、『同性同士や子を望めない種の組み合わせでも、両者が望めば関係なく子をなすことが出来る』と言うもののようです」
力の代償は儲けた子の人数に応じて寿命を消費すること。
「異種族同士の婚姻とかたまにおとぎ話にありますし、その手の話の裏にこのメガリスがあったのかもしれませんね」
そう続けつつもフェリクスは君達に向き直ると、回収の方宜しくお願いしますねと頭を下げたのだった。
聖山 葵
うん、今回もパチモノなんだ。
という訳で、今回も終の王笏島に隠されていたメガリスを回収してきていただくお話となっております。
尚、希望すれば獲得したメガリスは旅団へ持ち帰ることが出来ます。メガリスを希望の場合、三章のプレイング内に希望する旨をご記載ください。(確保できるのは三章ラストになるため)
ただし、メガリスは一つ、希望者が複数の場合、ダイスで決定させていただきます。
では、ご参加お待ちしておりますね。
第1章 冒険
『ジャングルの罠』
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POW : トラップごと、ジャングルを薙ぎ払って進む。
SPD : トラップを解除して進む。
WIZ : トラップの位置を特定し、避けて進む。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
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種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
秋津洲・瑞穂
密林の罠なら引き金となるのは地面か紐か。
それを隠すのが落ち葉や枝などで、
時には低木を伐って立て掛けもする。
でも、植生に詳しければ見抜けるわ。
そしてわたしは森の狐にして農業神の神使。
ついでに戦巫女は戦の専門家よ。心得は色々とね。
ほらあそこの樹、横枝が低すぎる。
折れた樹にしては葉が枯れていない。
何かが隠れている兆候よ。
トゲ付き丸太でも落ちて来る仕掛けかしら。
そっちの落ち葉は上の方が湿ってる。
あの形は虎挟みね。
避ければ済むけれど、後々誰かが怪我しないよう
全部焼いておきましょ。
上を見るときは広範囲を見る。
興味を引くものは避ける。
見通しがきくなら遠い見張り所も警戒。
色々あるけれど、知っていれば簡単よ。
「ほらあそこの樹、横枝が低すぎる」
上陸し、ジャングルに差し掛かったところで秋津洲・瑞穂(狐の巫女・f06230)が示したのは一本の枝だった。どこからかギャアギャア喚くような鳥の鳴き声が聞こえ。
「折れた樹にしては葉が枯れていない。何かが隠れている兆候よ」
同行者がいたなら、そう解説もしたかもしれない。密林の罠について考えては来た瑞穂からすると、引き金となるものの位置も、それを隠そうとするモノについても見当は付き、予想にのっとって罠を探した結果が、先ほどの発見という訳であった。
「植生に詳しければ見抜けるわ。そしてわたしは森の狐にして農業神の神使。ついでに戦巫女は戦の専門家よ。心得は色々とね」
つまり、この程度の罠に引っ掛かることなどないということであろう。
「……上の方が湿ってる。あの形は虎挟みね」
積もる落ち葉の不自然さを目にとめれば、罠の種類まで推測し、浮かべたのはいくつかの狐火で。
「避ければ済むけれど、後々誰かが怪我しないよう全部焼いておきましょ」
有言実行とばかりに放たれた狐火が落ち葉を焼けば、仕込まれた罠が牙をむくも相手が悪かった。相手が噛みつける実体を持っているならともかく、狐火を罠が捕えることは能わず。
「あ」
見上げれば視界の端に不自然な塊を見つけ。
「作動したら落ちてくる罠の一部ね。ここの蔓で編んだ網かしら?」
出番が来ることなく罠は狐火に燃やされ。
「これはあからさまといいますか……」
熟した果物などあってもおかしくはないが興味を引きそうなモノはしっかりスルーして瑞穂は進み。
「見張るための場所はなさそうだけど……まだ抜けるにはかかるって事かしら」
見晴らしの良いところへ出た瑞穂は罠を仕掛けた敵の監視を警戒しつつ更にジャングルの奥へと足を踏み入れてゆくのだった。
大成功
🔵🔵🔵
備傘・剱
うむ、このメガリス、とてもいいものだね(超さわやかな笑顔)
ぜひとも、俺の店に欲しい所だ、某ミスターの為にもね(至極、裏のないさわやかな笑顔で)
さぁ、足りちゃんズ、仕事の時間だ!
デビルダイスロール、発動!
数を頼りに、トラップの位置を確定、どんどん、解除しておくにどんどん進もうね
ほら、よく言うじゃないか、トラップはすべて解体するのが、マナーだって
自然を利用するトラップってね、その性質上、大規模な物を仕掛けるとどうしても、不自然になる
という事は、自然と、細かく、量が多くという感じになりえるのだよ
ついでに、式神も大量投入して手伝わせるぜ
罠使いとしての勘と第六感も総動員さ
…絶対、メガリスてにいれちゃる!
「うむ、あのメガリス、とてもいいものだね」
メガリスの説明を思い出し、備傘・剱(絶路・f01759)はポツリと呟く。浮かべるのは、とても爽やかな笑み。頭上に伸びる木々の枝の向こう、見える空はどこまでも青く。
「ぜひとも、俺の店に欲しい所だ、某ミスターの為にもね」
思い出したのはメガリスについての説明だけではなかったらしい。心の底からそう思っているかのような表情で言い放つ剱の頭上、微かに見える青空に浮かんだ某ミスターことグリモア猟兵の少年がハタハタ手を振り全力で否定しているような気がするのは、気のせいか。
「さぁ、足りちゃんズ、仕事の時間だ! デビルダイスロール、発動!」
頭上のナニカは欠片も気にせず、剱が呼び出したのは、百体に及ぶ妖怪一足りない。
「トラップの位置を確定、どんどん、解除しておくにどんどん進もうね」
そんな剱の指示に従い動き始めた一足りない達は、周辺に散らばりつつ怪しいところを調べ始める。明らかに進行方向とは違う方にも向かってゆくが、それについて尋ねられたら、こう言ったことだろう。
「ほら、よく言うじゃないか、トラップはすべて解体するのが、マナーだって」
と。ともあれ、数の力は無視できるモノではない。一部の一足りないが網に絡めとられたり足をとられてすっ転ぶが、あくまで一部。
「ついでだ、こいつらも投入するぜ」
更に剱は式神も罠の探知と解除に差し向け。
「っと、こいつは落とし穴か……自然を利用するトラップってね、その性質上、大規模な物を仕掛けるとどうしても、不自然になる。という事は、自然と、細かく、量が多くという感じになりえるのだよ」
自身も罠使いの勘と経験に助けられて罠を見抜き、近くに居た一足りないに解説すると、穴を覆っていた落ち葉を除去する。
「ざっとこんなもんだ。このままこのジャングルを突破しねぇとな。……絶対、メガリスてにいれちゃる!」
まだ見えぬこのジャングルを抜けた先、コンキスタドールが持っているであろうお宝を脳裏に浮かべ、剱はぐっと拳を握りしめるのだった。
大成功
🔵🔵🔵
ケイ・エルビス
アドリブ連携歓迎
フェリクスの興味深い説明を聞きジャングルに頭にバンダナ巻いて気合いを入れて潜入だ
オレは元軍人の猟兵なんでこういうのは得意な方だけど
保険にUCで幸運と生命力を代償にトラップ解除や回避を成功しやすくしておくぜ
オレは結構おっちょこちょいなとこあるからな
気配を消して注意深く
野生の勘や戦闘経験を
活かしてトラップ解除、回避しながら探索
地形を利用し
サバイバルナイフで草木を斬って視界を確保したり怪力で木登りしたり
鞭を巻きつけ木々を
飛び移ったりして
高所移動を中心に
突破を試みる
ともあれ多分全部は
うまく解除したり回避できねえから刃物とか
飛んできたら咄嗟に奇声をあげてかわすぜ
「うっひょおぉぉっ!?」
久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
またパチモンっすか…とはいえ使う人によっては碌な事にならないのでメガリス回収に向かいますか
仮にもシーフ何でトラップ配置の知識は豊富っすからその知識生かしてジャングルを進みます
あー、あの草不自然に倒れている…足元に罠仕掛けられているっすね
そしてここには落とし穴かーっと言いながら選択UCで射撃系罠を駆け抜けて踏み不発に
解除して進む事も出来るんっすけどどうしても遅くなるっすからねーと言いながら飛んできた矢をキャッチ
ヒルや蛇、蚊も危険なんで完全に肌が出ないいつもの服装に除虫菊なんかも用意します
離れた罠には苦無や石ころ投げて誤動作起こしたり
いつもと違って有能?
女性が絡まなきゃね…(涙)
茅場・榛名
命は短し…なら、今の私にできる事をするのみ…。
さぁ、仕事にかかろうか
私は罠の解体ができるほど器用ではないからな…
手荒というか、強引ではあるが、見つけ次第撃って壊す。
【戦闘知識】は伊達に蓄えてない。戦術的に設置されているとしたら
有効そうな場所には何かしら仕掛けられてるだろうさ。
こういう遮蔽物にもありそうじゃないか?…ビンゴ。
流石にまだ敵は見えないだろうが…ちゃんと中距離スコープで
ばっちり視てから行くさ。この『お宝』を、見逃す手はないんだ。
「さぁ、この地にハザードを起こしてやろうじゃないか。」
「さてと」
バンダナを頭に巻いて気合を入れると、ケイ・エルビス(ミッドナイト・ラン・f06706)は仲間が罠を解除して出来た安全地帯を抜け、一歩足を前に踏み出した。このジャングルを抜けた先に罠を仕掛けた者が居て、更にその先にこの地へ隠されていたメガリスを持つコンキスタドールが居る。
「そいつと会うにも、まずこのジャングルを抜けなきゃだな。オレもここを切り抜けないとヤバいんだ。さあ、始めようか」
興味深く聞いていたグリモア猟兵の説明は重要な部分を除いて思考の隅に押しやり、ケイは気配を消しつつ周辺を注意深く観察、足を進めてゆく。
「ん、この程度なら」
当然ながら進めば遭遇する罠を野生の勘と元軍人としての経験に助けられ、発見するやサクッと解除し。危うさが全くないのは、保険として発動しておいたユーベルコードが幸運と生命力を代価に失敗を許さなくもあるからか。
「ふぅ、次は――」
顔にかぶさってくるような葉を手で払いのけた久遠・翔(性別迷子・f00042)もまた、苦も無く罠だらけのジャングルを進んでいた。ケイが元軍人なら、翔はシーフ。いずれにしても罠の解除はお手の物だった。
「しかし、またパチモンっすか……とはいえ使う人によっては碌な事にならないのでメガリス回収には向かうっすけど」
たった今解除して乗り越えた罠がある理由を鑑みれば、貶める者が確保しているメガリスのことに至って何とも微妙そうな表情を翔は浮かべ。
「命は短し……なら、今の私にできる事をするのみ……。さぁ、仕事にかかろうか」
口を開くや自身と同じくまだ罠の解除されていないどころか捜索も行われていないジャングルへ足を踏み入れる知った顔、茅場・榛名(白夜の火狐・f12464)をちらりと見て。
「と言うか榛名さんも来たんすか?」
ちらりと見るどころか声をかけた。
「それはまあ、ね。この『お宝』を、見逃す手はないんだ」
これに肩をすくめた榛名は、ここではないどこかに視線をやり。
「ま、まぁ、それでも榛名さんが居るなら持ち帰れる可能性は実質倍になる訳で」
同じ旅団の仲間がいるからこその強みと言えるだろう。もっとも、それは無事ここを突破し、回収の障害となるコンキスタドール達をなぎ倒せばの話だ。
「あー、あの草不自然に倒れている……足元に罠仕掛けられているっすね」
意識をこの地の突破へ戻した翔はさっそく違和感を覚える場所を見つけて、推測を口にし。
「そうか、なら私に任せてもらおう。私は罠の解体ができるほど器用ではないからな……だが、手荒というか、強引ではあるが」
壊すことならできると榛名は発砲し。
「一つ片付いたな。それに、戦闘知識は伊達に蓄えてない。戦術的に設置されているとしたら有効そうな場所には何かしら仕掛けられてるだろうさ」
破壊された罠を一瞥してから視線を前方にずらし。
「こういう遮蔽物にもありそうじゃないか? ……ビンゴ」
罠を見つける榛名に翔は俺も負けてられないっすねと口にして。
「そしてここには落とし穴かーっ」
召喚した影の追跡者を差し向ける。
「解除して進む事も出来るんっすけどどうしても遅くなるっすからねー」
影の追跡者が作動させた罠が飛ばしてきたモノを難なく手でキャッチしつつ翔がコメントすれば、榛名が誰だコイツは的な視線を翔へと向け。
「こう、カワイイところはいつも通りなんだが……」
「可愛くないっすよ?!」
「あ、いつもの――」
否定しつつ翔がちたぱたするのを見て、榛名はどことなくホッとした表情を浮かべて。
「いつもと違って有能? 女性が絡まなきゃね……」
おおよそ反応の理由に思い至った翔が涙したのは、ヒルや蛇、蚊を避ける為の除虫菊の匂いが目に染みたからか。
「流石にまだ敵は見えないだろうが……」
中距離スコープへ榛名は目を当て。
「さぁ、この地にハザードを起こしてやろうじゃないか」
「うっひょおぉぉっ!?」
独言したタイミングで、叫んだのは、飛来する先のとがった丸太を躱す、ケイ。
「やっぱ全部はうまく解除したり回避できねえか。けど」
サバイバルナイフで邪魔な枝を打ち払いつつ近くの木に登り始めたケイは出口だと呟いた。ジャングルの切れ目と、待ち構える様にして立つヒトデ頭の傭兵たち。それがすべてではなかろうが、幾人かをケイの目は捉えていた。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵
第2章 集団戦
『スターフィッシュアーミー』
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POW : 戦法『自己犠星』
レベル分の1秒で【回復する再生能力で粘りつつ、捨て身で銃弾】を発射できる。
SPD : 作戦『隠忍海星』
【近くに潜伏していた仲間達】が現れ、協力してくれる。それは、自身からレベルの二乗m半径の範囲を移動できる。
WIZ : メガリス銃『スリーディザスターズ』
【氷結呪詛弾】【念力誘導弾】【電撃速射弾】で対象を攻撃する。攻撃力、命中率、攻撃回数のどれを重視するか選べる。
👑11
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種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「標的はジャングルを突破か。楽な仕事にゃなりそうもねえな」
猟兵から見えたのであればその逆もまたしかり、か。仲間にハンドサインを出しつつスターフィッシュアーミーの一人が走り出す。そう、雇い主の命で侵入者たる猟兵達を迎撃しようというのだ。
秋津洲・瑞穂
あら、お☆様。
こういった、強い鉄砲持ってりゃ強いだろうみたいな兵隊には、
遣い手側の鍛錬が劣れば勝てないと教えてあげましょう。
……あと、わりと目立たないエンパイア人の実力もね。
「霊魂や概念すらも一刀両断」し得るとされる剣豪の技。
その剣刃一閃は「対象を切断する」と、細かい条件を無視して
一足飛びに結果を確定させるもの。実は恐ろしいのよ?
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」
ダッシュ20で突撃、鎧無視攻撃40/2回攻撃40の剣刃一閃で
その再生能力もろともに叩き斬りましょう。
中てる工夫のない銃弾などは、野生の勘20/聞き耳10/見切り20/
残像40で避けられる。というか捨て身はダメよ、捨て身は。
「あら、お☆様」
標的の一人と見た秋津洲・瑞穂の反応にイラっとしたのであろう。
「誰がお☆様だ! オレ達はスターフィッシュ! ヒトデなの!」
思わず立ち止まって抗議するも、瑞穂に耳を傾ける気はない。ただ別の思惑があり。
「こういった、強い鉄砲持ってりゃ強いだろうみたいな兵隊には、遣い手側の鍛錬が劣れば勝てないと教えてあげましょう」
と、声に出したわけではなく。
「……あと、わりと目立たないエンパイア人の実力もね」
かわりに付け加えた部分のみを口にして。
「新当流太刀術、秋津洲瑞穂。参ります」
名乗るが早いか、足を一歩前に踏み出す。
「へっ、来な、嬢ちゃん」
凄まじい速さで駆けだす瑞穂へ不敵な声で応じ、ヒトデ頭の傭兵はメガリス銃を向ける。些少斬られようが構わない覚悟とともに銃口を瑞穂へ向け。
「な」
発砲の直前、ピクリとの狐耳が揺れたかと思えば、銃弾は瑞穂の身体をすり抜けた。
「シット、残ぞ」
「『霊魂や概念すらも一刀両断』し得るとされる剣豪の技――」
見失った標的を探して視線を彷徨わせるコンキスタドールは確かに聞いた。今まで対峙していた相手からの解説を。
「後ろ、か……あ?」
「その剣刃一閃は『対象を切断する』と、細かい条件を無視して一足飛びに結果を確定させるもの。実は恐ろしいのよ?」
声に振り返るが、身体の半分がついてこず、言い終える瑞穂の姿を視界に捉えつつも濡れた音を立て、ヒトデ頭の傭兵が崩れ落ちる。再生能力でどうにかなる限界も超えていたのだろう。
「というか捨て身はダメよ、捨て身は」
呆れたように言うも、骸の海に還り始めた死体にはおそらく言葉は届かず。
「ちいっ、喰らえっ、があっ」
仲間の死に激昂し発砲した次のコンキスタドールを瑞穂はすれ違いざまに斬り捨てたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
備傘・剱
ミスター、俺は、貴方に家族ができる素晴らしさを、知ってもらいたいだけだというのに…
それを阻止する奴がいるとは、なんという悲劇!
速攻で排除せねば!
さぁ、青龍撃、発動
ヒトデ擬きごときにこの俺は止められないぞ!
腰を入れてかかってきやがれ
誘導弾、呪殺弾、衝撃波、ブレス攻撃、そして、水弾で吹き飛ばしてやるわ
たかが、海産物軍人に今の俺が止められると思うな!
そう、メガリスを手に入れれば、種族の垣根がなくなる…
某ミスターは、俺の店に来たら、遠慮なく、それができるという事なのだよ
従者との…従馬、かな?との、垣根がなくなるという事なのだよ!
子供の夜泣き、大変なんだぜェ
おしめ替えもな!
絡み、アドリブ、好きにしてくれ
ケイ・エルビス
アドリブ連携歓迎
敵へと迷いなく素早く
ダッシュして
肉弾戦を挑み
ナイフや格闘で回復するより早く仕留める
戦闘知識と経験から
野生の勘で先読みし
攻撃をナイフで逸らしたり体捌きで回避
オーラ防御から怪力と気合いのカウンターで掴んで地面に叩きつけるように投げた後
2回攻撃で他の敵のいるジャングルに投げ飛ばし
地形を利用
抜けてきたトラップを発動させ複数の敵へ
ダメージを狙い
トドメにブラスターで
正確に急所を乱れ撃ち
乱戦だと仕掛けた場所が
分かってても避けられねえだろ
オレ達だって負けたら
終わりなんだ
ガッツある戦闘で圧倒していくぜ
ピンチな仲間がいたら
ブラスターの早撃ちで
援護したり咄嗟にかばって鼓舞するよ
「そらあっ!」
地を蹴った音を置き去りにするかのように駆け出したケイ・エルビスが、スターフィッシュアーミーの一人に肉薄すると、そのまま一撃を見舞う。
「がっ、くぅっ」
仰け反ったヒトデ頭の傭兵は、打たれた場所をおさえながらメガリス銃の銃口を向けようとするも、ケイの手にあるナイフがメガリス銃の銃身を弾き、死角へ体捌きで回り込みながらスターフィッシュアーミーの体を掴む。
「捕まえたぜ……なんか湿ってんな」
服ごしに掴んだ感想を零し。
「ぐあっ」
気合を入れて怪力任せに引き倒すよう地に叩きつけられたスターフィッシュアーミーが悲鳴を漏らす。ただ、ケイの攻撃はそれで終わりではなかった。
「そらよっ」
叩きつけたヒトデ頭の傭兵が放物線を描き宙に舞い、飛んで行く先は猟兵達が抜けてきた、そう、罠が満載のジャングルである。
「ミスター、俺は、貴方に家族ができる素晴らしさを、知ってもらいたいだけだというのに……それを阻止する奴がいるとは、なんという悲劇!」
自分達の仕掛けた罠にはまってあがるコンキスタドールの悲鳴がケイがブラスターを発砲することで永久に途絶えさせる中、ここには居ない誰かへ向けたかのように視線を遠くに投げていた備傘・剱は沈痛な面持ちでこぶしを握り締めた。
「速攻で排除せねば!」
強い決意とともに顔をあげる剱には、もうすでに他の猟兵が排除始めていますけどなどと言うツッコミも家族なら親同士の再婚で前に増えましたけどと言うどこかのグリモア猟兵のツッコミも届かないに違いない。
「天よ、祝え! 青龍、ここに降臨せり! 踊り奏でよ、爪牙、嵐の如く!」
ただ、空気中の水分を凝縮し形成した青龍の爪と牙を己に纏うと既に始まっている戦闘へと身を投じる。
「なっ」
最初に気づいたのは、罠のあるジャングルへとケイに誘い込まれたスターフィッシュアーミーの一人だった。驚き一瞬動きが止まったヒトデ頭の傭兵を呪殺弾が貫き、衝撃波が吹き飛ばし。
「ヒトデ擬きごときにこの俺は止められないぞ! 腰を入れてかかってきやがれ」
吼えるや否や、次の敵へと襲い掛かる。
「ぐっ、クソ、ここで新手と」
味方の死に加え、敵の増援ともなれば、残存するヒトデ頭の傭兵達に動揺がはしっても無理からぬこと。
「乱戦だと仕掛けた場所が分かってても避けられねえだろ、その上で気を散らすとはな」
「しまっ、べっ」
足を引っかけて転倒させるだけの簡易なトラップでも接敵してる現状では生死を分かちかねない。当たり前のことに気づかされた時、そのスターフィッシュアーミーの頭部には、ブラスターの銃口が突きつけられており。
「ぐおっ」
「たかが、海産物軍人に今の俺が止められると思うな!」
ブレスでたたらを踏ませたヒトデ頭の傭兵に水弾を撃ち込んで吹き飛ばしつつ、剱は思う。
「そう、メガリスを手に入れれば、種族の垣根がなくなる……某ミスターは、俺の店に来たら、遠慮なく、それができるという事なのだよ」
思い浮かべるのは自身の店に回収したメガリスが飾られている光景なのだろうか。
「従者との……従馬、かな? ともかく、従馬との、垣根がなくなるという事なのだよ!」
「何を訳の分からないことを――」
吼える剱へ、かやの外に置かれた生き残りのコンキスタドールが仕掛けるも、そのスターフィッシュアーミーの銃撃が剱を捉えることはなかった。
「あ……がっ」
ケイのブラスターで撃ち抜かれたスターフィッシュアーミーは前に傾ぐとそのまま崩れ落ち。
「くっ、こいつら手ごわいぞ」
「オレ達だって負けたら終わりなんだ」
今更ながらに気づいて慄くヒトデ頭の傭兵へとケイは言い放ち。
「あと、子供の夜泣き、大変なんだぜェ、おしめ替えもな!」
「いや、何言ってんだオマエは?! はぎっ」
なんか続けようとした剱へツッコミを入れたスターフィッシュアーミーはブラスターで撃たれて倒れるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
茅場・榛名
他の連中もいるのか…いいだろう、お宝を奪うまでの共同戦線だ。
敵も訓練してきているようだ。さっさと黙らせるとしよう
「敵を発見、向こうだ」
奴らは粘り強く戦う気だな。軽い攻撃ではすぐに再生されて
撃ち負ける、か。なら重い攻撃で仕留めればいいな。
私が銃撃で足止めしている間に…UCの支援射撃を使おう
「マロン、指定座標へ攻撃を要請する」
『機銃掃射、開始ィ!』
さぁて、戦いはまだ始まったばかり。敵の数を減らして
進撃していくぞ!
「掃射開始、ガンガン撃つわよ!」
久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
数の多い敵ならこちらは数の少なさで勝負しますかね?
選択UC使用して相手の集団の中に素早く移動
この距離ならフレンドリーファイアの可能性があるんで接近戦してくるだろうからそいつに電撃を叩き込み感電させる
それでも撃ってきた場合は敵を盾にして防御したり即座移動して同士討ちさせたりします
仲間が潜んでいる可能性も考え地面にいくつもの苦無を刺し電撃充電
地面に電気が逃げる?俺は電撃を地面に流してなどいない
帯電させたんだ
急激に出てきた相手に苦無が刺さる
苦無を一時的に磁石化させ電撃でコントロール
反発の力を使い差し込んだ後充電してた電撃を一気に解放
力がないから手数で勝負っす
…そこいつもと違う言うな!
「他の連中もいるのか……いいだろう、お宝を奪うまでの共同戦線だ」
自分達以外が討ち倒し骸の海へ還ってゆくコンキスタドールの死体、先のジャングルを抜けた時に見かけた他の猟兵のことを思い出し、茅場・榛名はそう結論を出した。そんなお宝を奪うまでと言う期限がおそらく適用されないであろう同じ旅団に所属する久遠・翔のみだろう。
「敵も訓練してきているようだ。さっさと黙らせるとしよう」
「数の多い敵ならこちらは数の少なさで勝負しますかね?」
既に動き出している榛名をちらりと見た翔は、独り言ると紫電とオーラで自身を覆って地を蹴って前へ飛ぶ。
「敵を発見、向こうだ」
と言う榛名の声を聞いたのだ。そこからは飛翔能力をもって地表ギリギリを駆けるように飛び。
「この距離なら――」
「っ、くそっ! があっ?!」
翔へ距離が詰められたことで、フレンドリーファイアの可能性から発砲を躊躇い白兵戦に切り替えてヒトデ頭の傭兵が襲ってくるも、翔はただの一撃で動きを止める。もっともそれは纏った紫電を叩きこむ一撃ではあったのだけど。
「この」
「っと」
業を煮やしてメガリス銃を向けてくる別のスターフィッシュアーミーが見えれば、翔は痺れて動きの泊まったヒトデ頭の傭兵を引き寄せて盾にし。
「ぎゃあっ」
「あ」
仲間に撃たれたヒトデ頭の傭兵が悲鳴を上げる一方で、味方を撃ってしまったコンキスタドールは呆然と立ち尽くし。
「今だ!」
「があっ、ぐ……」
榛名のヴァルキリーライフルから発射された銃弾が隙だらけだったスターフィッシュアーミーを討ち抜くも、弾が通り抜けてできた銃創は徐々に狭まり、埋まり、癒えて消えて行く。
「なるほど……奴らは粘り強く戦う気だな。軽い攻撃ではすぐに再生されて撃ち負ける、か」
脅威的な再生能力を見て呟くが、榛名は動じない。
「なら重い攻撃で仕留めればいいな。マロン、指定座標へ攻撃を要請する」
「くっ、また?!」
『機銃掃射、開始ィ!』
結論を出すや、傷を再生能力で癒したコンキスタドールへ再び発砲しつつ求めると、12.7mm機関銃による支援射撃が足元への射撃で浮足立ったそのスターフィッシュアーミーを粉砕する。
「さぁて」
戦いは始まったばかりと次の敵を探して榛名が歩き出し。その後方でコンキスタドールの残骸は骸の海へと還ってゆく。
「あっちも動き始めたみたいっすね」
その動向を視界に入れて、仲間に撃たれたスターフィッシュアーミーを屠った翔も両手に苦無を持って移動し始める。
「ここと、そこと、ここっ」
「ぎゃああっ」
移動しつつ体を覆う紫電を地に突き立てる苦無に集めて居れば、地に何本めかの苦無を突き立てたところで絶叫が上がった。
「やはり、潜んでいたか……ま、俺達力押しだから」
潜伏した伏兵の出る幕はなかったかもしれないが、見つけた敵をそのままにしておく理由など翔にはなく。
「ちいっ、この、がああっ?!」
味方の絶体絶命を見捨てられなかったのか、飛び出してきたスターフィッシュアーミーの身体に苦無が突き刺さる。それは、先ほど翔が地に植えたモノであった。一時的に磁石化かした苦無は電撃で操作できるある意味即席の罠となり、コンキスタドールはそこへ自ずから飛び込んでしまったのだ。
「力がないから手数で勝負、そういうことっすよ」
「ふむ」
倒れ伏す敵に明かしつつ次の標的を探そうとした翔はそこで榛名の唸る声を聞き。
「……そこ、いつもと違う言うな!」
コメントを先読みして言い放つと次の敵を屠るべく走り出す。
「……まあ、いいか」
当人が走り去ってしまえば、何を言っても意味もないと思ったのだろうか、榛名も再び残敵への攻撃に移る。
「掃射開始、ガンガン撃つわよ!」
銃声に悲鳴や怒号が混じり、スターフィッシュアーミー達は更に撃ち減らされて数を減じることとなるのだった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
曽我部・律(サポート)
『この力を得たことは後悔していない……』
『私以外の人間が不幸になるところを見過ごすことはできないんでね』
『こういうのには疎いんだが……ふむ、こんな感じか?』
とある事件で妻子を失い、その復讐の為にUDC研究を続けているUDCエージェントです。ですが、UDCを強引に肉体に融合させた副作用として徐々に生来の人格は失われつつあり、妻子の記憶も彼らの写真によって辛うじて繋ぎ止めています。
多重人格者としての別人格『絶』は凶悪なオブリビオンの存在を察知すると、律に代わって表に出てきて戦います。その際、口調は『おい律……うまそうな匂いがするじゃねぇか。代われよ』みたいな凶悪な感じになります。
「ちっ、あいつらもう死んじまいやがったのか」
銃声が断末魔を連れてくる。どこかで他の猟兵も戦っているのであろうそこは戦場で、曽我部・律(UDC喰いの多重人格者・f11298)が遭遇したのは、舌打ちをして落ち着きなさげに周囲を見回すヒトデ頭の傭兵だった。無言のままに忍ばせた手の指で服の内ポケットから取り出したのは、液体の入った試験管。
「そらっ!」
「なっ?! ぶえっ」
律に気づいていなかった様子のコンキスタドールは自分目掛け飛んでくる試験管に驚きの声をあげるも、抱えたメガリス銃で試験管を撃ち落とすこと能わず、ヒトデ頭で試験管は砕け内部の液体を浴びる。
「くそっ、やりやがったな!」
手の甲で液体をぬぐいながらヒトデ頭の傭兵はメガリス銃を律へ向け。
「覚悟しや、が……れ?」
トリガーに指をかけたままメガリス銃の銃口が揺れる。
「ぐ、う……痺」
「私以外の人間が不幸になるところを見過ごすことはできないんでね。島のメガリスは渡せない」
少なくとも、オブリビオンには。動きの鈍った傭兵に足音を忍ばせ歩み寄ると、律は艶めかしい光沢を放ち蠢く触媒を取り出す。
「あっ、がっ、が、ああぁあぁ」
使役するUDCの餌食になるコンキスタドールの断末魔を聞きながら、律は周囲を見回し。
「行こう」
骸の海へと還り始める死体を一つ残して歩き出す、残敵を討つべく。
「この力を得たことは後悔していない……」
ぐっと拳を握って律が去った先で、暫くしてコンキスタドールのものと思しき断末魔が上がる。戦いはまだ終わらないようだった。
成功
🔵🔵🔴
大豪傑・麗刃(サポート)
基本右手サムライブレイド(固定)、左手フライングシャドウか脇差(にしては大きすぎるバスタードソード)の二刀流。スーパー変態人時は右サムライブレイド+フライングシャドウ、左バスタード+ヒーローソードの四刀流。なんらかの原因でそれらを持っていなければ適当に。
大軍を前にいろいろ考えるが結論は「全員やっつければ(斬れば)いいのだ!」
ユーベルコードは基本MS様にお任せしたいが決まらなければ下記参照
ネタ可なら
ネタキャラとしての矜持>鬼殺し>変態的衝動>絶対零度氷河期到来>わたしのネタを聞け>ギャグ世界の住人>自爆スイッチ>もっと愉快に追いかけっこ
ネタ不可なら
剣刃一閃>スーパー変態人>グラウンドクラッシャー
「戦いももう佳境は過ぎた頃合いか……」
ちらりと大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)が視線を落とすのは、事切れて骸の海へと還り始めたヒトデ頭の傭兵。
「まぁ、それはそれ」
だが、全く気にしたそぶりを見せず真顔で右手のサムライブレイドを麗刃は鳴らした。
「全員やっつければいいのだ!」
「な」
シンプルであるが故に間違ってない結論と共に走り出せば、運よくか運悪くかメガリス銃を構え周辺を見回すヒトデ頭の傭兵が意図せぬ敵との遭遇に驚きの声を上げ。
「くそっ、敵か!」
「きみに是非とも会いたいという人がいるのだ」
「は?」
武器を向けようとしたところで、唐突に切り出された話にコンキスタドールが面を喰らいつつも示された先にあったのは、一台のトラック。
「人どころか生き物ですらねぇ?!」
「なんちゃって、あっはっは」
思わず叫んだヒトデ頭の傭兵は振り返ってそこにシリアスをぶち壊し笑う麗刃の姿を見つけ。
「てめぇふざ、ばっ」
激昂してメガリス銃を向けたところで突っ込んできたトラックがコンキスタドールを轢き殺す。
「これにて、一件落着なのだ!」
「どの辺りがだーっ!」
仲間の姿に気が付いて合流しようとした結果、一部始終を見てしまったのだろう。
「そなコトすゆコは麗ちゃんぶつじょ!!」
「だあっ」
ツッコミを入れつつメガリス銃を向けるコンキスタドールにじわっと目じりに涙を浮かべ、ギャグマンガ的デフォルメ調へと自身を変えれば、ずっこけたヒトデ頭の傭兵の銃火器はあらぬ方へと弾丸を飛ばし。
「隙ありーっ!」
「ちょ、待」
有言実行、手にしたサムライブレイドでこけたコンキスタドールを斬り捨て。
「……戦いは虚しいもの。……だが、避けて通れぬものでもあるのだ。故に――」
麗ちゃん行くじょと叫んで麗刃は再び走り出す。この間も猟兵達とヒトデ頭の傭兵達の戦いは続いており、徐々に討ち減らされ数の減っていたヒトデ頭の傭兵達が全滅するまでそう時間はかからなかった。
「こん、な……ふざ、けっ」
言葉の途中で崩れ落ちた最後の一人が骸の海へと還り始めれば、猟兵達を阻む者は何もない。
「……まさか、ここまで到達されるとは思ってもいませんでしたヨ」
スターフィッシュアーミー達の倒れた戦場を越え進んだ先で掌にガラス細工の蟹を持ったコンキスタドールは招かれざる客へと振り返った。
成功
🔵🔵🔴
第3章 ボス戦
『貶める者』
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POW : 実はこんな服を着る趣味があったのですヨ
いま戦っている対象に有効な【恥ずかしい衣装かエッチな衣装】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
SPD : ワタシが盗んだことになってる下着たちですヨ
召喚したレベル×1体の【女性用下着】に【伸縮自在かつ触れることで体力吸収する紐】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
WIZ : 貴方の姿、いただきますヨ
【斬りつけて得た他者の体の一部】を代償に自身の装備武器の封印を解いて【自身を体の一部の持ち主そっくり】に変化させ、殺傷力を増す。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠フェリクス・フォルクエイン」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
「ようやく手に入れた新たなメガリス、誰にも渡すつもりはないですヨ!」
牽制するように槍のメガリスを一振りして、コンキスタドール貶める者は猟兵を視線で貫き。
「恥ずかしい目に遭いたくなかったら、さっさと帰るが良いですヨ」
ぺろりと艶めかしく下唇を舐めて言い放つのだった。
迅雷・電子(サポート)
人間のバーバリアン×力持ち、16歳の女です。父親が相撲取りだったのが切欠で相撲にはまり、夢は女横綱です。
普段の口調は「男勝り(あたし、あんた、だねぇ、だよ、だよねぇ、なのかい?)」です。普段は女子高生なので制服ですが戦闘になると脱いでイェーガーカードの姿になります。基本相撲の動きで戦います。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「恥ずかしい目、ねぇ」
貶める者の言葉を反芻しつつ迅雷・電子(女雷電・f23120)の視線が当人を突き刺す。着ている制服に手をかけたのは、コンキスタドールの言葉通り立ち去る気など欠片もないからだろう。
「引くつもりはない、と。なら――」
後悔するといいですヨと言いつつ貶める者が召喚したのは、相撲取りならお馴染み過ぎる、まわし。
「回しが、どう」
「ふふふ、これはただのまわしじゃないですヨ! 最初から脱げかけのまわしなのですヨ!」
電子の問いを途中で遮る形で貶める者は得意げに明かし。
「お、おう」
「そして――」
脱げかけだろうがずり落ちていようが着用者がつけていなければ、それはただのまわしと変わらない。電子が反応に困って視線を彷徨わせたところで貶める者の周囲に蟹が出現した。
「行くですヨ、子供達!! そして、ハサミで拘束されたらそれがアナタの社会的な意味での最期ですヨ!」
無理やり脱げかけにするつもりか、蟹を嗾けつつまわしを持った貶める者がその後ろを追い。
「そううまくいくと思ってんのかい?」
「なっ」
電子の脱ぎ捨てた制服が宙を舞い。
「どすこいどすこいどすこい!!」
近寄ってきた蟹は電子の張り手にひっくり返されたところで、続けて繰り出される連続のつっぱりに吹っ飛ばされ。
「えっ、あ」
前を進んでいた蟹が一瞬で退場して貶める者の足は思わず止まると。
「どすこいッ!!」
「へぶっ?!」
おまけとばかりに繰り出された張り手の一撃で文字通り張り倒されたのだった。
成功
🔵🔵🔴
ニノン・トラゲット(サポート)
『容赦なんてしませんから!』
『アレ、試してみちゃいますね!』
未知とロマンとお祭りごとを愛してやまない、アルダワ魔法学園のいち学生です。
学生かつ魔法使いではありますが、どちらかと言えば猪突猛進でちょっと脳筋っぽいタイプ、「まとめてぶっ飛ばせばなんとかなります!」の心で広範囲への攻撃魔法を好んでぶっ放します。
一人称はひらがな表記の「わたし」、口調は誰に対しても「です、ます、ですよね?」といった感じのあまり堅苦しくない丁寧語です。
基本的にはいつも前向きで、ネガティブなことやセンチメンタルっぽいことはあまり口にしません。
その他の部分はマスターさんにお任せします!
「うぐっ、油断したですヨ」
張り手を喰らった顔をさすりつつコンキスタドールは立ち上がるも、一息つく間すら与えられなかった。
「容赦なんてしませんから!」
視界に入ってきたのは、今から攻撃しますよと言わんがばかりニノン・トラゲット(ケットシーの精霊術士・f02473)のだった。両者の間には成長しつつあるつむじ風が炎を帯びつつ渦巻いていた。
「ちょっ、待」
唐突にそんなモノが生まれる筈もなく、ニノンの仕業と見た貶める者はあたふたしつつ制止の声を駆けんとするが、止めてもらえるはずもない。
「先制攻撃ってロマンですよね? 行きます!」
「行くのはだめですヨ?!」
叫んでみるも炎の竜巻は貶める者に向かって動き始め。
「っ、ええい、こうなったら破れかぶれですヨ!」
涙目になりつつコンキスタドールはメガリスで生み出した蟹を鎧代わりに自分にくっつけ、槍のメガリスを構えて突貫する。炎の竜巻を突き抜けることに賭け。
「うあーっ?!」
健闘空しく蟹ごと空に巻き上げられた貶める者は空中でぐるんぐるん振り回されると、遠心力で竜巻から放り出され、焼き蟹をばら撒きながら落ちてゆく。
「ぐぎゃっ、ぐ、う、ううっ」
背中から地面に叩きつけられ、呻きながら身を起こす貶める者の周囲。
「あっ」
転がる焼き蟹の美味しそうな匂いに、思わずニノンの目がそちらへ泳いだとか泳がなかったとか。
成功
🔵🔵🔴
回々・九流々々(サポート)
『僕だってやれば出来ます。はい』
愉快な仲間のオブリビオンマシン × 四天王、7歳の女です。
普段の口調は「コーヒーカップ(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」、酔った時は「くるくる(僕、~様、です、ます、でしょう、ですか?)」です。
ユーベルコードは指定した物をどれでも使用し、多少の怪我は厭わず積極的に行動します。他の猟兵に迷惑をかける行為はしません。また、例え依頼の成功のためでも、公序良俗に反する行動はしません。
あとはおまかせ。よろしくおねがいします!
「ぐ、うっ……え?」
呻きつつも身を起こそうとした貶める者は、ふいに頭上へ影が差したことで振り返り。
「大丈夫ですか。はい」
そこにこちらを覗き込んで声をかけてきた回々・九流々々(くるくる・f21693)の姿を認めた。青からピンクへと虹の様にグラデーションを見せる髪はツインテールにされて左右で揺れ、ピンクのドレスを纏ったのは一見年齢二桁にも届かない少女である、だが。
「っ、新手ですヨ?!」
猟兵であることを察して距離をとろうと地に手をついた貶める者の腕にツインテールの片方が絡みついた。
「なっ、あ」
見た目が幼い少女だからと言って身体能力まで同じである必要性はない。まるで己の肉体を傷つけないための枷を自ら外す様に常識外れの力で九流々々は貶める者をぐるんぐるんと振り回す。
「ふふ、ふふふ……どんなに辛くても、こうして回っていれば、みんな、みんな、大丈夫です。はい」
「何が大丈夫ですヨ?! おろ、おろ、うぷっ」
散々振り回されて気持ち悪くなったのだろうか、言葉の途中で青い顔をしだした貶める者は口元を押さえ。
「ほわっ?! ばっ」
「さあ! 此れで――」
そんな貶める者を放り出すと、高速で回転しながら触手の生えたコーヒーカップの遊具の姿に変じた九流々々が落ちかかる。受け身も取れず地面に転がったコンキスタドールへと。
「へぶみゅっ!」
「あーれー!!!」
避けること能わず、真の姿の九流々々自身を叩きつけられた貶める者は悲鳴を上げ、九流々々は勢いでそのままどこかに転がってゆくのだった。
成功
🔵🔵🔴
備傘・剱
恥ずかしい思いをしても問題ないから、メガリスよこせという俺は、そっちに行っても問題ない、そういう事だな?
と言うわけで、久々に封印を解くとする…
全力脱衣!開催最強筋肉祭、発動!
そう、
着エロという新たな世界を見せられるもよし
下着にたかられてもよし
大事な所を切り取られても、よし
…恥ずかしいという感情なぞ、子育てを覚悟したその日に、店の流し台から、骸の海に流し去ってくれたわ
さぁ、衝撃波と呪殺弾でけん制しつつ、結界術で動きを止め、ロープワークで捕縛し、グラップルで組み付いてくれるわ!
メガリスをよこすのだ
それは、俺の店にこそ、ふさわしいものなのだよ
諦めないと、どんどん、必着するぜェ
アドリブ、好きにしてくれ
秋津洲・瑞穂
手持ちの槍を新調したいので、槍の方のメガリス希望(待
で、えーと。
わたしに有効な衣装って?
態度が軽いだけで、中身は堅茹で卵よわたし。
わたし自身、必要とあれば衣装が何でも気にしないけど……。
フェリクスー、なんか解るー?(虚空に
ともあれ、槍の斬撃と、カニさんいっぱい召喚するのね?
カニさんの方は、速度が人間以上にならないのなら、
全速ダッシュ+なぎ払いの剣刃一閃で一網打尽として。
槍は……あれ? これ、WIZ使わなきゃ化けられない?
まいいや、命中力上がらないなら全部避けられる。
それでも当たりそうならカウンター+仔ぎつね変身で、
仔ぎつね体の一部(毛とか)をプレゼント。
どんな衣装の仔ぎつねになるかな(わくわく
久遠・翔
アドリブ絡み歓迎
恥ずかしい目に…ね?
一体どれぐらいの君にそんな目に合わされたんだろうか(遠い目)
先ほどとは違いエッチな衣装な為目を合わせられず無防備
相手も変身するよりもその状態で迫った方が効果的と思い視線に入ろうと覗き込んだり不意打ちで胸元や際どい場所を魅せようとして挑発
ただ、本人も無自覚の誘惑の力と相まって大胆に抱き着かれめちゃくちゃわたわたしだす
そこに攻撃が飛んできてすっころびもつれあいラッキースケベな状態に
ただこの状態で長く誘惑されていた為相手が徐々に使役獣化していくが最後のあがきに服を斬りつけられ同じボンテージ姿になり真っ赤になって叫び体を丸める
最後にいいもの見れましたヨじゃなーい!?
大豪傑・麗刃
サポートに拾ってもらったのも何かの縁。ここはひとはだ脱いでやらねばなるまい。ひとはだ恋しい季節は過ぎつつあるが。
ここ笑うトコ。
んでなるほど。どうやらきみはわたしと同類の変態というやつだな。ちなみにわたしの言う変態は変質者ではなく個性的な奇人変人を指す言葉なのだ。ネタキャラとも言う。
ならばこの勝負負けるわけにはいかそうめん。外見でウケをとるのもいいだろう。だがやはりギャグの本質は言葉!それを見せてやろう。
きみこと『貶める者』ちゃん(でいいのかな?)とかけ、手抜きの掃除ととく。
そのこころは
はいてません
んでてきとーに斬る
メガリスは何に使うとかはないので他に誰か希望者いるならゆずる。いなきゃもらう。
ケイ・エルビス
アドリブ連携歓迎
愛車の宇宙バイクに乗り
UCでスピードアップし
空中戦を挑む
襲ってくる下着を最初の内は低速で誘き寄せ挑発
攻撃をオレに集中させ
他の猟兵が動ける時間を稼ぐ
ある程度引き寄せたら
猛スピードで逃げ回りながらブラスターで狙い打ちして戦力を削ぎ
ボス敵にも
ヒット&アウェイで
2回攻撃
目のやり場に困る敵だからこれくらい離れてて
丁度いいぜ
下着がオレにひっかかってもそれは仕方ねえ事だ
おっ、この下着セクシーで好みだな……
困ってる猟兵がいたら
オーラ防御でかばうや
援護射撃、バイクに一旦乗せて運搬でサポートするよ
不思議な力を持つメガリスに興味はあるが
取得するつもりはねえから欲しい猟兵がいたら
持っていってくれよ
茅場・榛名
【特記事項:目標、メガリス奪取】
「フン、ここで逃げ帰る方が恥だろうが。
このハルナ・ハザード・サーガスラーフが接収してやる」
狙撃する必要はないな、今回は
ドゥリンダナとハンドガンDEを用いた近距離戦を仕掛けよう
UCを用いたり剣と銃の休みなき連撃で畳みかける。
何、相手も近接武器使い。上手くパリィして反撃…
【カウンター】は火術の次に得意だ。並大抵の攻撃じゃ
あんたの刃は届かないぞ!…軽く【挑発】でもすりゃ
更に単純な攻撃になるだろうさ
(彼女は女性らしさがない…と思い込んでいるので
所持している服以外の女の子らしい服は似合わないと思っているようだが…)
「ぐ……よくも、もう許さないですヨ! こうなったら意地でも恥ずかしい目に遭わせてやるですヨ!」
ズタボロになりながらも、立ち上がった貶める者が激昂し叫ぶ。恥ずかしい目どころか酷い目に遭わされた側が言うとどこか滑稽な気もするが。
「恥ずかしい目に……ね? 一体どれぐらいの君にそんな目に合わされたんだろうか」
そんな貶める者の言葉に、久遠・翔はどこか遠くを見て。
「フン、ここで逃げ帰る方が恥だろうが。このハルナ・ハザード・サーガスラーフが接収してやる」
コンキスタドールの宣言を鼻で笑った茅場・榛名は、色の輝きを持つ剣を抜き放つ。
「恥ずかしい思いをしても問題ないから、メガリスよこせという俺は、そっちに行っても問題ない、そういう事だな?」
備傘・剱に至っては確認じみた質問を投げ。
「子供達――」
一筋縄ではいかない連中とみなしたらしい貶める者はの問いに言葉ではなく行動で答えていた。硝子細工で出来た蟹が力を発揮し、貶める者の周囲に何匹かの蟹が出現する。更に召喚された衣装を硝子細工のメガリスを持つ手で掴み取ると、槍のメガリスを構えて前へ飛ぶ。
「アナタの姿、頂――」
槍のメガリスの変身能力を使うため、猟兵の誰かを斬りつけるつもりだったのだろう。だが、貶める者のボロボロになったことで更に過激な格好から目をそらしていた翔以外で何もせず立ち尽くしていた者などいなかった。
「と言うわけで、久々に封印を解くとする……全力脱衣! 開催最強筋肉祭、発動!」
まず、剱は服を脱いだ。
「参戦したのも何かの縁。ここはひとはだ脱いでやらねばなるまい……そう思ってたら既に脱いでる他人が居たのだ。いやぁ、世界は広い。まぁ、ひとはだ恋しい季節は過ぎつつあるが」
大豪傑・麗刃は腕を組み頷くやちらりと剱を見て。
「は?」
この時点で、貶める者の理解の範疇を脱していた。
「狙撃する必要はないな、今回は」
だが、棒立ちになっているよう余裕は貶める者には存在しなかった。先ほど抜き放った剣を持たぬ方の手に大型拳銃を持った榛名は仕掛けるつもり満々だったからだ。
「さてと、こっちも行くか! ぶっ飛ばすぜ。 レッツ・ゴー!」
更にその上で、上空からは愛車の宇宙バイクに跨ったケイ・エルビスが迫ってきており。
「っ、これの相手でもしてると良いですヨ!」
視線を榛名とケイの間で二度ほど往復させたコンキスタドールは、空へと紐を生やした女性下着の群れを解き放つ。貶める者が欲したのは、おそらく距離を詰めてくる榛名へ対処する時間。
「他所を見て私の相手をするなど」
「まだッ」
榛名の手の大型拳銃が火を噴き、貶める者が槍のメガリスを振るう。
「さぁ、楽しい筋肉祭の始まりだぁ! 鍛えろ上腕筋、見せつけろ広背筋! 解き放て日頃の鍛錬の成果を! 筋肉祭、はーじまーるよぉぉぉぉ!」
剱は鍛えた肉体美を披露するようなポーズで宣言し。
「ぎゃあああっ、変た、うぎゃっ」
集中を乱されたコンキスタドールは銃弾を弾き損ね撃たれた。
「んでなるほど。どうやらきみはわたしと同類の変態というやつだな。よもや自分から変態宣言しようとは見上げた心がけなのだ」
その一方で変態と言いかけたのを聞きつけたか、麗刃がコンキスタドールの言を斜め45度に誤解して感心し。
「ぐ、うぐぐ……誰が変態宣言なんてしたですヨ!」
「ちなみにわたしの言う変態は変質者ではなく個性的な奇人変人を指す言葉なのだ。ネタキャラとも言う」
真顔で補足する麗刃は、銃創を押さえて叫ぶ貶める者の否定を真顔でさらりと流し。
「ならばこの勝負負けるわけにはいかそうめん。外見でウケをとるのもいいだろう。だがやはりギャグの本質は言葉! それを見せてやろう」
「だー、かー、らー、こっちの話を聞く、ぐっ、傷がっ」
興奮して叫ぶので傷が痛んだのか、貶める者は蹲り。
「きみこと『貶める者』ちゃんとかけ、手抜きの掃除ととく。そのこころは――」
むしろ抗議が止んでこれ幸いとばかりに切り出すと、一瞬溜めて麗刃が空を仰ぐ。
「はいてません。なぜなら空を飛んでいるから」
「おっと、遅い遅い。おっ、この下着セクシーで好みだな……」
麗刃の指さす空には、下着の群れがケイを追いかけまわしていた。追いかけられる方が割と余裕ありそうに追いかけてくる下着についてコメントしてたり、頭におぱんつかぶってたりするが、下着に襲われているのだ、ケイ自身が言うようにそれは仕方ねえ事なのだろう。
「なんちゃって、あっはっは」
自身のギャグに笑う麗刃によって、存在したかも議論がわかれそうなシリアス成分は最早誰の目にも見えなくなり。
「で、えーと」
「この状況でワタシに説明求めるなですヨ?! むしろアナタ達の仲間なんだからどうにかしろですヨ!」
「あー、そういう意味合いで言ったわけじゃないんだけど」
自身の素朴な疑問を秋津洲・瑞穂が口にしようとした時点で状況がただひたすらカオスすぎただけで、貶める者の勘違いだったのだが、それを誰が責められよう。
「その可愛い衣装がわたしに有効な衣装? 態度が軽いだけで、中身は堅茹で卵よわたし。わたし自身、必要とあれば衣装が何でも気にしないけど……」
首を傾げてが視線を向けたのは、貶める者が硝子細工のメガリスと同じ手に持っている衣装だった。
「フェリクスー、なんか解るー?」
「いや、誰に聞いてるですよ?!」
困惑から虚空を仰いでグリモア猟兵に尋ねる瑞穂へたまらず貶める者はツッコミを入れ。
「はあっ!」
「って、話してるんだからちょっとそっちは待つのですヨ?!」
斬りかかってきた榛名の剣をコンキスタドールは慌てて槍のメガリスで受け止め。
「ぎゃあっ」
そこを麗刃に斬られたかと思えば。
「まだまだーッ!」
「っ、だぁっ、多勢に、無勢も、限度、がある、ですヨ」
剣が止まったと思えば、銃を向けられ、銃弾を躱せば再び剣が襲い、連撃に追い込まれつつも貶める者は器用に抗議し。
「おうわっ?!」
榛名に注意が言っていれば、今度は剱の放った衝撃波やら呪殺弾が貶める者の先ほどまでいた場所を通り過ぎ。
「……恥ずかしいという感情なぞ、子育てを覚悟したその日に、店の流し台から、骸の海に流し去ってくれたわ。さぁ」
かっと目を見開いた剱は片手でロープを握り締めつつもう一方の手で結界を構築すべく印を作りながら貶める者へと距離を詰めてゆく。
「このまま動きを止めて組み付いてくれるわ!」
「お断りですヨ?! 誰か助、って、あまりにアレ過ぎて忘れてたですヨ! 子供達っ!」
救いを求めて視線を彷徨わせた貶める者ははっとした表情で蟹を周囲に出現させる。
「あー、またカニさんいっぱい召喚したのね?」
猟兵の数に対抗しようとしたのだろうが、瑞穂からすれば、想定の内。
「え」
抜刀するや駆けながら薙ぎ払う一撃で両断された蟹達はずり落ちてこと切れ。
「槍は……あれ? これって」
肉薄し、わざと斬られてでも貶める者の手にある槍のメガリスを使わせようとした瑞穂が見たのは、虚空に手を伸ばす貶める者。
「どんな衣装が――」
ワクワクしつつ見守る瑞穂が次の瞬間見たのは、一言で言うなら狸の着ぐるみだった。
「ふふふ、狐が狐でなくなる、しかもタヌキと言う屈じょ、お?」
そこまで言ったところで貶める者がつんのめる。
「捕まえたぜ!」
他の猟兵に意識が逸れたのが仇となったのだろう、後ろから剱に組み付かれていて。
「メガリスをよこすのだ! それは、俺の店にこそ、ふさわしいものなのだよ」
「ぐっ、離すので、あ」
「えっ」
何とか引っぺがそうともがく貶める者だったが、不意に目があったのは、目のやり場に困って視線を逸らしていたが故に近くへ来られていたことに気づかなかった翔。
「諦めないと、どんどん、必着するぜェ」
「へぇ、ふぅん……くうっ、どこを、まぁ、それより、もっ」
急にニヤニヤし出した貶める者は、剱に抗いながら翔へ近寄ると。
「衣装がダメなら、こうですヨ!」
「えっ、待」
密着されれば攻撃されないという思惑もあったのだろうが、主に嫌がらせ目的でコンキスタドールは翔めがけて倒れ込む、剱ともども。
「うおっ」
「ま、アーッ」
剱を入れれば二人分の体重である。支えられるはずもなく、押し倒され。
「んぷっ、退い、どこ触っ」
「行くですよ、子供達!! この人の服をチョッキンしちゃうですヨ!」
更に貶める者は蟹を出現させて、命じ。
「やめ」
「流石にあれはどうしようもないというか、色々拙いよな」
絡み合う貶める者と翔には別の意味で手が出せず、ぺちんぺちん紐で叩いてくる女性下着を握り締めつつケイは嘆息する。追いかけてきていた下着の殆どを孤独な空中戦で撃ち落としたはいいが、女体と絡み合う相手を庇うのは流石に色々アウトだったのだ。
「目のやり場に困る敵だからこれくらい離れてて丁度いいぜ」
そう、理由を作ってそれでも両者が離れればすぐに射撃できるよう上空で待機し。
「大丈夫か、今助けるぞ?」
「いや、お気持ちはありがたいっすけど、二次被害が怖、んぷっ、離」
榛名が加勢しようとするも嫌な予感のした翔は押しとどめようとし。
「というか、もう、ね」
折り重なる三人の周辺には血だまりが出来ていた。翔の鼻血、という訳ではない。攻防の内に作られた貶める者の傷から流れたモノだ。
「『最後にいいもの見れましたヨ』じゃなーい!?」
いつしか力を失っていたの身体を抱き起すようにしながら自身も身を起こして翔は言い。
「さてと」
瑞穂は転がっていた槍を拾い上げる。
「……とりあえず、戦いは終わりでいいのかしら?」
よく見れば硝子細工の蟹も近くに転がっていて。こうして猟兵達は戦いに勝利したのだった。
「さて、後はこれの処遇だが――」
「不思議な力を持つメガリスに興味はあるが」
硝子細工の蟹を拾い上げた榛名が周囲を見回せば、そう前置きしたケイは取得するつもりはねえと宣言し。
「欲しい猟兵がいたら持っていってくれよ」
「そうか。他は?」
「麗ちゃんは誰か希望者いるならゆずるのだ。そんで、いなきゃもらう」
次に目のあった麗刃はそう答え。最終的に剱と視線がぶつかって。
「お互い譲れないようだな」
「そうだな」
短い沈黙の末、両者の声が揃う。
「「じゃんけん、ぽん!!」」
それぞれ出したのはグーとチョキ。
「よしっ」
その拳を握り締めたままもう一方の手で榛名はメガリス瑠璃硝子の松葉蟹を持つ。
「どこに持って帰ろうか。狐の宿でいいかな?」
ちらりと翔の方を見ると、何とか起き上がろうとしているところであり。こうして猟兵達の活躍によってコンキスタドールにメガリスが持ち去られることは防がれたのだった。
大成功
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