11
逆襲のベルベット王女 ~おいでよ、シャークレイク~

#グリードオーシャン #戦後 #メガリス #2章のみやられプレイング可 #トンチキシナリオ

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#グリードオーシャン
🔒
#戦後
🔒
#メガリス
#2章のみやられプレイング可
#トンチキシナリオ


0




●やられたらやり返す!それが孤高なる鮫の流儀だ!
「なんじゃとぉ!?王笏始め七大海嘯が全滅滅滅滅ぅ!?」
「はい、それはもう完膚なきまでにぃ!」
「ええもう、私達もやって欲しいくらいの盛大なフルボッコなまでにぃ」
「あぁん、絶望感が堪らないぃ」
「ええい、あまりの追い詰められっぷりにイきかけるでないわ!!」

 終の王笏島のあるエリア。そこに水着姿の少女オブリビオン、我儘王女ベルベットとそれに付き従う紫ぴっちりスーツ兵、リストリクトソルジャーらが集まっていた。王笏らの敗北により、此度の戦いのコンキスタドール敗北の報を受け今まさに慌てている真っ最中である。

「まだじゃ、まだベルちゃん様は諦めん! この島にはメガリスがそれはもういっぱいあるのじゃ!こうなったらそのメガリスを持ち帰り、ベルちゃん様の支配する『ベルベット島(仮称)』で再起を図るのじゃ!新たなコンキスタドール王にベルちゃん様はなるのじゃ!!」
「きゃぁ、ベルベット様ったら不屈ぅ!」
「それに問答無用で従わされるの……イイ♥」
「それでベルベット様、メガリスは?」
「うむ。この近くの湖の中に浮かぶ島に、『鮫王の瞳』なる宝石が保管してあっての。それを手にすれば鮫魔術をそれはもう操れるらしいのじゃ!ふふふ、鮫こそ最強!他の海の生物などまさに雑魚!ゴミ!カス!ミジンコ!つまり鮫を支配したならば、鮫を支配せしベルちゃん様こそが世界の支配者!海のレアアイテムを求めてきたベルちゃん様にまさしくふさわしいメガリスなのじゃあ!!」
(ああん、この暴言、後で倍になって返ってきそうっ❤)

 そうしてメガリス求めて目的地にたどり着いたベルベット一行。そこで彼女らが見た物は。

『ちかづくやつぶっ殺すでシャーク』
『猟兵だろうがオブリビオンだろうがキルゼムオールでシャーク』
『鮫牙が全然鮫じゃなかった。これには全鮫怒りのシャークネード』

 湖にもかかわらず、そこには巨大人食い鮫がそれはもう泳ぎまくるまさにシャークレイク。淡水?鮫にはそんなこと関係ないんだ、重要な事じゃない。あとなんか言葉が聞こえるかもしれないけど恐らく気のせいじゃない。

「なんじゃこれぇ」
「もしかしなくても、保管されてる『鮫王の瞳』の影響では?」
「誰も持ってないのにこんなんなるとか何それ怖い。……飛んでいけん?」
「凄い気流で水面付近しか無理ですぅ」
「ぐふぅ……ならば仕方ない……お前達でバリケードを作り強行突破じゃ!何人犠牲になってもよい、ベルちゃん様が辿りつければいいのじゃあああ!!」
「「「きゃあああああ!扱い雑ううううう!でもその扱いが好きぃぃ♥♥」」」

●ふざけるなベルベット!
「うう、戦争終わってなんでいきなりこんなカオスな予知を……いいけどさもう!!」

 頭を抑えて机に倒れ込みそうな九十九・サイレン(再誕の18不思議・f28205)はなんとか堪えて猟兵らに説明を開始する。

「えーと、まずは羅針盤戦争お疲れ様!王笏始め、七大海嘯もザンギャバスを除いて倒し尽くした!そのザンギャバスももう鮫牙島には出てこないみたいだし、完全勝利だ!おめでとう!

 で、息つく間もないんだけど早速頼まれてくれる?なにせ事態は一刻を争うからさ。終の王笏を覚えてる?戦ったのは王宮で、そこには大量のメガリスがあった。相手のオーシャンオーブの力で使われて無くなったりもしたけど、でもどうやらそこだけじゃなくて島中にメガリスがあるみたい。そしてそのメガリスを残党のコンキスタドールたちが回収しようとしているらしいんだ。メガリスの中にはもしかしたら此方にとって役立つ物があるかもしれないし、それに残党がメガリスの力で再起を図りどこかの島で行動を起こすのも問題でしょ?て訳で、メガリスの回収、並びに残党の撃破をお願いしたいんだ!ね、すぐ行かなきゃダメでしょ?

 ボクが予知したのは『鮫王の瞳』って瞳のような宝石メガリスを狙うベルベット王女ら残党グループだね。奴らはボクらより先行して、終の王笏島にある湖に浮かぶ島、その洞窟に潜入してる。皆には後を追って貰って、奴らが洞窟から脱出する前に仕留めて欲しいんだ。て訳で、転移場所は湖の湖畔になるね。

 ただ島の周りの湖には、『鮫王の瞳』の影響で大量の巨大人食い鮫が泳ぎまくって、皆にも容赦なく襲い掛かってくるから、鮫を突破して浮島に辿りつく方法を考えて欲しいんだ。ちなみに機械だろうと何だろうと喰いかかってくるし、鋼も食いちぎるパワーがあるから気を付けてね。それと、気流が吹き荒れてて飛行も水面付近で鮫が充分届く辺りになっちゃうからね!
 島に着いたら、洞窟に入ったベルベット王女に見張りとして残されたリストリクトソルジャーたちがいる。こいつらは束縛や服従に憑りつかれたスーツを纏いし悲しいソルジャー達。仲間が色々されればその被虐への嫉妬でパワーアップして、皆も同じスーツで洗脳しようとしてくるし、一般人を召喚してソルジャー化して襲い掛からせてもくる、色んな意味で厄介な奴らだよ!とりあえずそいつらを蹴散らしちゃって!ちなみにまんまオブリビオンだから倒していいのも、中身はベルベット王女が支配した島の住人だったりするのもいるから、遠慮なく倒してもスーツを破壊するのでもどれでもオッケー!決してやられるんじゃないよ!絶対だよ!
 倒し終えた頃にはベルベット王女が出てくるから逃げる前に倒しちゃおう。残念ながら、『鮫王の瞳』入手は防げないみたい。そしてベルベット王女は自分の元々のUCに加えて、『鮫王の瞳』の力でUC『シャーク・トルネード』を使ってくるよ。つまり、UCを2回使ってくる訳。これはどのUCでも同じ。だからその2回のUCへの対処をしておくと良いかもね!
 ベルベット王女を倒せば、彼女の支配する島も解放できるし、メガリスも回収できる。欲しければ旅団に持ってってもいいけど、1つしかないからそこは運次第になるからね?ゴメンね?」

 説明を終えると、サイレンは改めて皆に向き直る。

「ユーベルコードを2回使ってくる相手だけど、七大海嘯を倒した皆ならきっと敵じゃないさ!勝利を彩る素敵な物語、期待してるよ!」

 そうして猟兵らの転移が開始される。鮫たちが群れなす、シャークレイクへと。


タイツマッソ
 こんにちは、MSのタイツマッソです。今回は戦後の終の王笏島探索シナリオをお届けします。

 1章は冒険。大量の人食い巨大鮫に対処し、浮島に向かってください。言語はノリで話しますが基本殺意と食欲とシャークで満載です。

 2章は集団戦。リストリクソルジャーはオブリビオンや一般人が混ざっていますが、その辺りはプレイングで分けますので容赦なく倒してしまってOKです。
 なお、この章のみやられプレイングでもソルジャー何人かを倒すプレイングがあれば成功とし、やられありの場合は【縛】の文字をプレイング冒頭に置いてください。どんな状態になっても次の章では元に戻ります。

 3章はボス戦。『海を満喫』我儘王女ベルベットとの戦いです。彼女はメガリス『鮫王の瞳』を持っていますが、完全には使いこなしていないのでUC『シャーク・トルネード』と全く同一のUCを自分自身のUCと同時もしくは時間差で使用してきます。これはP、S、W、どのUCでも発動します。両方のUCへ対処するプレイングにはプレイングボーナスをつけさせて頂きます。
 クリアした場合はベルベット島を解放でき、メガリス『鮫王の瞳』を回収できます。希望される場合は所属旅団へ回収することもできますが、メガリスは1つなので競合した場合はダイス判定の良い方を優先させて頂きます。

 プレイング受付は1章は3月2日(火)9時から開始。3月3日から執筆開始予定。2章以降は断章にて受付告知。
 プレイング内容や解釈が難しい、技能の羅列のみ、タイミング次第等で採用できない場合がございますのでご了承ください。

 それではプレイングをお待ちしております。
57




第1章 冒険 『人喰鮫』

POW   :    気合いでサメの群れを突っ切る

SPD   :    何らかの手段でサメよりも速く泳ぐ

WIZ   :    船や飛行の用意を行い、安全に進む

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『冒険』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

神代・凶津
今回は羅針盤戦争の戦後処理って訳か。
「・・・『鮫王の瞳』ってメガリスが狙われてるらしいね。」
なあに、相棒。俺達は七大海嘯の連中を越えてきたんだぜ。
今更鮫のくらい楽勝ってもんだぜ。なっはっはっはっはっ!

って多ッ!?湖畔に鮫がみっちりじゃねえかッ!?ここを進めってか!?
・・・ええい、行ってやるよコンチキショウッ!
水神霊装でいくぜ、相棒ッ!
「・・・転身ッ!」

人食い巨大鮫共を薙刀で迎撃しながら鮫の隙間を縫って泳いでいくぜ。
噛み付き攻撃を見切って受け流したり殺気を当てて怯ませたりしながらガンガン進むぜ。

だああああッ!次から次へとキリがねえッ!
てか、こいつら何か喋ってねえ!?


【アドリブ歓迎】



●鬼面巫女VS鮫

「今回は羅針盤戦争の戦後処理って訳か」
(……『鮫王の瞳』ってメガリスが狙われてるらしいね)
「まさかあの王宮以外にもまだメガリスがあったとはな。なあに、相棒。俺達は七大海嘯の連中を越えてきたんだぜ。今更鮫の1匹2匹くらい楽勝ってもんだぜ。なっはっはっはっはっ!」
(……絵に描いたような調子に乗ってる状態……)

 ヒーローマスクである鬼面を装着した巫女、神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)とその相棒である桜は意気揚々と湖畔に降り立つ。凶津の調子に桜が嫌な予感を隠せないが、凶津は更にあっけらかんと。

「なあに相棒。俺達は鮫牙島でザンギャバスと戦った時巨大鮫いっぱい見てるだろ?湖だぜ湖?そんなまるで養殖されてるみたいにアレと同じくらいの巨大鮫がうようよしてたりする訳が……」

『所詮鮫牙に喰われるだけの巨大鮫など我ら四天鮫の中で最弱でシャーク』
『海でただ泳いでいるだけの軟弱な者達より湖という過酷な環境で育った我らの方が強靭でシャーク』
『やあ、ようこそシャークレイクへ。そう、またなんだすまないシャーク』

「って多ッ!?湖畔に鮫がみっちりじゃねえかッ!?ここを進めってか!?」
(しかもなんか気のせいか喋ってる……)

 そこにはあの海の巨大鮫と引けを取らないくらいに巨大鮫が大量に泳ぎ回っている湖と言う信じられない光景であった。メガリスによるものとは言え開いた口が塞がらない(鬼面だが)凶津であるが、頭を振り気を取り直す。

「……ええい、行ってやるよコンチキショウッ!メガリスの持ち逃げされちゃ堪らねえからな!水神霊装でいくぜ、相棒ッ!
(……転身ッ!)

 凶津は【水神霊装(スプラッシュフォーム)】を発動し、鬼面や巫女服の一部の色を青色に変えると、鮫だらけの湖へと飛び込んだ。水中での機動力を上昇させる水神霊装の力により、巫女服にも関わらず凶津は驚異的な速度で水中を進んでいく。だが、当然巨大人食い鮫もそれを見過ごす事は無い。数が多い上に彼らのフィールド。

『飛んで口にいる稚魚でシャーク』
『いただきますでシャーク』
『痛みは一瞬でシャーク』
「そうはいくかぁあ!!」

 喰らいつく牙を薙刀で受け止めると、その勢いを受け流し、その鮫のボディを蹴ると迫りくる鮫の間をすり抜ける。

『ぬかれたでシャーク!』
『我らの鉄壁のディフェンスがシャーク!』
(守りどころかどう見ても食べようと攻めてたけど……?)

 だが更に喰らいつこうとする鮫たちに、凶津はイライラが募りついにぎろりとガンを飛ばす。

「いい加減にしやがれこの暴れ鮫共ぉ!!俺はな、別の海で鮫を3枚いや8枚にばらして高くフカヒレとして売り捌いてやったんだよ……てめえらもその仲間入りするかぁ!!今度はフカヒレだけじゃ済まさず全身売り飛ばすぞ!!」
『ひええ……フカヒレはいやサメ……』
『おいのちだけはお助けをサメ』
『ふえええ、ママーーー!』
(怯えると語尾が『鮫』になるの……?)

 その殺気にビビりまくった鮫がすくんでいる間にその間をすり抜けていく凶津。だがその行く手にはまだまだ鮫が控えている。

「だああああッ!次から次へとキリがねえッ!てか、こいつら何か喋ってねえ!?」
(え、今頃?)
『耳が痛いシャーク。半分は当たっているシャーク』
『喋っているかどうかは俺が決める事にするシャーク』
「もううっせえどけええええええ!!」

 こうして鮫に苦労はしつつも、その水中機動で鮫の群れを突破していく凶津であった。

成功 🔵​🔵​🔴​

エミリィ・ジゼル
鮫王の瞳…?ちょっと待ってください、いま鮫王の瞳って言いました?
なんか聞き覚えがあるメガリスですね。それ絶対にわたくしのメガリスですよ。ええ、間違いありません。
盗人に持って帰られる前に、取り返さないと!

お?なんかサメたちが襲ってきましたね。
なんや、やる気か?やんのか?
返り討ちにしてやるわい。そう鮫魔術で

そんなわけでUCを使ってサメを召喚。
呼び出すのは人食い鮫ならぬ、巨大な鮫食い鮫の群れ。
これをどどどっと大量に呼び出し、鮫魔術と動物使い技能で操りながら、襲い掛かる巨大人食い鮫たちを蹴散らしていきます。

「わたくしに逆らうなどふてえサメもいたもんすね。お仕置きしてやる!」



●サメマニアメイドさんVS鮫

『鮫王の瞳…?ちょっと待ってください、いま鮫王の瞳って言いました?なんか聞き覚えがあるメガリスですね。それ絶対にわたくしのメガリスですよ。ええ、間違いありません。盗人に持って帰られる前に、取り返さないと!』

 と、転移前に盛大に捲し立てたのはエミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)。鮫王の瞳に間違いなく心当たりがあると、そして完全に自分の所有権を主張というか信じている彼女は湖にも躊躇なく飛び込むと華麗な泳ぎで湖を突き進んでいく。だが当然見過ごすはずの無いサメたち。

『いらっしゃいませメイド様シャーク』
『歓迎しよう、盛大にシャーク』
『メイド喫茶とはメイドさんを食べる場所だったのでシャーク』
(お?なんかサメたちが襲ってきましたね。なんや、やる気か?やんのか?返り討ちにしてやるわい。そう鮫魔術で)

 鮫王の瞳への熱意ですっかり内心のみメイドさん口調が崩れ去ったエミリィは鮫には鮫とばかりに得意の鮫魔術を発動した。【ちょー強いサメの術】。そのままシンプルな鮫魔術であるそれは無敵のサメを創造する物。そして光と共に湖に現れたのは、大量の……。

『SHAAAAAK!!』
『EAAAAAAT!!』
『OISISOUUUUUUUU!!』
『『『ひえええええええでサメエエエエエエエ!!』』』

 それは正に殺意の塊。同じ鮫であるはずなのに、別種のように感じるその鮫は、『鮫喰い鮫』。その血走った瞳は、人食い鮫の群れたちを敵どころか餌としてしか認識していない、殺戮の化身。

「鮫でありながら鮫を喰らう。鮫に在りて鮫を食す。只の人食い鮫如きに、鮫喰らいに特化したわたくしの無敵の鮫に勝てる道理微塵も無し!さあ……わたくしに逆らうなどふてえサメもいたもんすね。お仕置きしてやる!それこそ、盛大に!絶滅タイムです!」
『『『ITADAKIMASUUUUUUU!!』』』

 そうして始まる殺戮と蹂躙と捕食の宴。メガリスにより生まれたかりそめの存在。だがエミリィが後出しの形で群れとして出した以上、人食い鮫たちに勝てる道理は無く、エミリィの巧みな指揮もありあっという間に鮫が倒され道が開いていく。

『さあ、ここは我らに任せて先をお急ぎください。この程度の相手に時間をかけていては時間の無駄。鮫を支配しようという愚か者への誅罰が為、貴方はあの島へとお向かい下さい』
「あ、普通に喋れるのですね」
『頑張れば少しだけ。では、いってらっしゃSINEEEEE!』
『ギャヒィィインサメェェェ!』
「あ、元に戻りましたね。では、有難く」

 それでも数だけはまだいる鮫たちを召喚鮫たちが喰らっている間に、エミリィは包囲網を抜けて悠々と浮島向けて進んでいくのだった。

「ふふふふ。お待ちになっていてくださいね、鮫王の瞳……!!」

 ……その眼が野望のような何かに満ち溢れている気がするのは、きっと気のせいである。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
うーん人騒がせなお姫様だなぁ。
とりあえず島にたどり着かなくちゃどうしようもないね!
でも海にはサメがウジャウジャ!
ここは、チタノの加護を借りよう!
やって来たサメを無重力で浮かべて焼き払う!
海の上なら周りを巻き込む心配もないからね。
さあ、お姫様にお仕置きと行きましょう!



●竜の反抗者VS鮫

「うーん人騒がせなお姫様だなぁ。そういう迷惑な事はさせる訳にはいかないよね。でも、とりあえず島にたどり着かなくちゃどうしようもないね!」

 妖刀を構えたレプリカントの少女、ニクロム・チタノ(反抗者・f32208)は大量の鮫が泳ぐ湖を眺めながらそう一人ごちた。

「でも幸い誰もいないし、見渡す限り鮫だけ……なら、いけるかな!」

 そう言い、躊躇なく湖へと飛び込む。そして殺到してくる鮫の群れ。

『堅そうだけど関係ないシャーク』
『機械が混じっていようが食べるでシャーク』
『好き嫌いはしない、それが鮫の心意気でシャーク』
「うーん。普通の鮫は鋼食べないから鮫の心意気じゃないんじゃ……まあいいや!。ここはチタノの加護を借りよう!【キミの明日に反抗を(チタノタイマツ)】!」

 ニクロムがUCを発動すると、彼女の姿に竜の霊の姿が重なる。そして手をかざすと、襲い掛かろうとしていた鮫、そしてニクロム自身が湖から空中へと浮き上がっていく。

『泳げないサメー』
『まな板の上の鮫サメー』
『刻が見えるでサメー』
「どう、超重力の力で生み出した無重力状態。水の中でしか泳いでない鮫さんたちじゃ満足に動けないでしょ。そして、チタノのもう1つの力! 蒼焔!」

 身動きが取れない人食い鮫たちに、ニクロムが放った青い炎が命中し一気に燃え上がる。

『ミディアムサメーー』
『レアサメーーー』
『ウェルダンサメーーー』

 こんがり焼けた鮫の丸焼きになり、重力を解除され湖に沈んでいく。

「湖の上なら、誰も巻き込まずに遠慮なく超重力と蒼焔が使えるからね。どんどんいっくよー!」
『ギャヒイイイサメーーー』

 こうなれば人食い鮫には何もできず、無重力状態で浮遊して水面すれすれを飛びつつ周囲の鮫を無重力で無力化し、焔で焼いて浮島へと向かう。

「さあ、お姫様にお仕置きと行きましょう!この世界を支配なんてもうさせない。その支配に、『反抗』するよ!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
(POW)
最初に言っておくが鮫肉食べる時は調理に気をつけろよ?
あれ、独特の臭みがあるからダメな人はダメだし。
捌く時に下処理工夫したりアンモニア臭の少ない稚魚を選んだりと一手間かければ美味しく食べられるけどさ。

さて、俺はどうしたもんかな。
シャーリーみたいに空飛べる訳じゃないし……っていうかあいつさっさと先に行きやがった!
なので【覚悟】を決めて鮫どもがシャーリーを追いかけているところで鮫の動きを【見切り】ながら【足場習熟】で鮫の背を足場にして【ジャンプ】で次々と飛び移りながら【気合い】で何とか島まで辿り着く。
あ、ちなみに最後の一頭を飛び越えるまで油断しないからな。


シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
(WIZ)
サメはどこにでも出るから淡水湖にいても驚く事じゃないよ
空だけじゃなく砂や雪の中でも出てくるし宇宙にも出てくるから
そう、サメには無限の可能性があるんだよ!全部キミたちの責任だよ!

シャーリーちゃんのサメ講座はさておき
【エクスリームミッション】で強行突破かなぁ
問題はウィーリィくんを抱えて飛べるだけの出力がない事だけど、その辺は何とかなるよね!料理人だし!
という訳で!彼を信じて!低空飛行で【挑発】しながらサメを引き付けて【フェイント】で襲いかかるサメを華麗に回避しながら【空中戦】でサメチェイス!
危なくなったらビーム銃の【咄嗟の一撃】+【クイックドロウ】+【弾幕】でサメを蹴散らす!



●宇宙鮫海賊&炎の料理人VS鮫

「サメはどこにでも出るから淡水湖にいても驚く事じゃないよ。空だけじゃなく砂や雪の中でも出てくるし宇宙にも出てくるから。そう、サメには無限の可能性があるんだよ!全部キミたちの責任だよ!」
「いきなりどうしたシャーリー!?どこだよキミたち!」

 大量の鮫発生に何か言いたいことがあったのか、湖畔にて鮫に一家言あるらしいシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)が叫ぶのを、ウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)が諫める。とはいえ彼もまた、だんだん香ばしいサメの匂いがしてきた湖全体の状況を見て、思う所があるようだが。

「まあ確かに淡水にいるサメもいるしな。後、初に言っておくが鮫肉食べる時は調理に気をつけろよ?あれ、独特の臭みがあるからダメな人はダメだし。捌く時に下処理工夫したりアンモニア臭の少ない稚魚を選んだりと一手間かければ美味しく食べられるけどさ」
「なんでこのタイミングで!?ボクが黒こげ丸焼きになった鮫に喰らいつくと思ったの!?」
「いや一応料理人としてここは補足しておいた方がいいかなって」
「何故に!? と、ともかく、まずはここを突破してお宝を守らなくっちゃね!というわけでこっちも鮫には鮫!【エクストリームミッション】!」

 ひとしきり突っ込んだ後で、シャーリーは鮫型宇宙バイクを呼ぶと、分解されたそのパーツと合体し、鮫と人が混ざったようなパワードスーツ姿になる。

「ところでウイーリィくん」
「ああ、なんだシャーリー」
「これ、確かにいい出力だけど、低空しか進めないこの場で更にウイーリィくんまで抱えたら、多分沈むんだ」
「ああ…………ん?それってどういう……」
「まあそのつまり……ウイーリィくんならきっと大丈夫だってボクは信じてるね!ちゃんと鮫は引き付けるからーーー!!」
「え?」

 そう言ってジェット噴射で低空水面ギリギリに飛び立つシャーリー。その姿を見ながら暫し茫然としていたが、すぐに我に返る。

「あいつさっさと先に行きやがった!くっそー、泳げない事は無いが、やっぱり足場は保ちたいよな……となると……」

 ちら、と彼が見た先には確かに足場がある。もっと言えば、全ての猟兵にも見えていた足場だが、まず誰も渡ろうとしなかった絶好の足場。普通に使ってしまえばまずアウト。だが、シャーリーがいるなら……。

「勝算はある、か……頼むぞ本当に!」



「なーにが湖の鮫だよ!こっちは宇宙だよ宇宙!こんな釣り堀みたいな所で偉そうにするとか、ちっちゃいなあ!」
『その挑発、あえて乗ろうシャーク』
『キレてないシャーク、俺をキレさせたら大したもんですよシャーク』
『許さんぞムシケラども!じわじわ嬲り喰いにしてやるシャーク!』

 一方、シャーリーは飛行しながら鮫たちに挑発をし、そしてまんまとそれは成功。水面付近なので湖面からジャンプすれば十分届く距離のシャーリーに、人食い鮫が水飛沫を立てて襲い掛かる。だが、空中ともなればそこはもう彼らの領域ではない。

「残念、ハズレ!」

 ジェット噴射を即座に切り替える事で、動きをフェイントさせ鮫の牙を回避するシャーリー。鮫が空振り湖に沈むが、更に追撃が襲い掛かる。

「おっと、言っとくけど宇宙の鮫はかわすだけじゃないよ!」

 そう言うと熱線銃シューティングスターを構え、即座の射撃で弾幕を展開。襲い掛かってきたサメを迎撃し、湖面へと叩き落とす。

「さあ、どんどん来なよ!ほらほら!」
『くぅ、おのれでシャーク!』

 挑発を繰り返し、かつ仕留められないシャーリー相手にサメたちのイライラはつのり、その視線はシャーリーに集中していく。そしてそれこそが彼女の狙い。

「よっ、邪魔するぜ!」
『お、俺を踏み台にしたシャーク!?』

 すっかりシャーリーに気を取られ、隙を伺っていたサメの背中に、ウイーリィが要約して飛び移り、そしてすぐさまジャンプと共に蹴り込んで湖の中へ沈める。そして別の鮫の背中に飛び移り、同じように行う。

「おっと、こいつは気絶してるから少し余裕があるな」

 中にはシャーリーが熱線銃で気絶させ浮いている鮫もおり、そこで少し足を休めて、そしてまた鮫の背中をジャンプしていく。

「全く。アレはアレで一応連携できるんだから不思議だよな……まあいいさ。さあ、この先が本番だ!」

 挑発と回避、迎撃で突き進むシャーリーと、その注目を利用し鮫の背中を飛んでいくウイーリィ。離れていても為す連携は、女王の元への道を確実に縮めていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

フカヒレ・フォルネウス
☆ WIZ アドリブや連携も歓迎です

鮫王の瞳。ほう、この僕に相応しい名前の宝石ではありませんか。
そう、鮫こそ大海の覇者! 海の支配者! すなわち僕が海の支配者ということですね、自己完結。

まあ、戯言はさておき。
鮫を操るようなメガリスをオブリビオンに渡す訳には行きません。
できれば持ち帰りたいですが、猟兵側が奪還することが絶対条件ですからね。協力していきましょう。

では僕の突破法を提示します。鮫の悪魔を相手に、ただの人喰鮫が敵うとでも?
出撃せよ、《シャーク・トルネード》!
有象無象の鮫たちを薙ぎ払いつつ、僕や他の猟兵方が島へ渡るための足場になってもらいましょう。
鮫の力、御覧に入れて差し上げましょう。


御魂・神治
因幡の白兎みたいな感じに鮫連中を騙して頭を蹴って向こう岸ぃ...
って、そのままやとうまい事行くワケあらへんな!
サメ映画のリア充みたいに出合い頭に食われるオチや
破魔の結界術でサメ避けしつつ、空中浮遊で水上を走って移動
水底から襲ってきそうな奴は天将の情報収集で予測しつつ回避しーので
口目掛けて爆龍符を投げつけてドカンや
サメ映画のオチは大抵爆発オチやろ

怒った鮫に身ぐるみ剥がされてスッポンポンは勘弁な!
せやからこんなトコは全力で突っ走るで
イケメンは死なへんで!
天将『貴方の全裸は目に毒ですからね』



●鮫の悪魔&外道除霊師VS鮫

「鮫王の瞳。ほう、この僕に相応しい名前の宝石ではありませんか。そう、鮫こそ大海の覇者! 海の支配者! すなわち僕が海の支配者ということですね、自己完結」

 湖を眺めながら、フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)はそう呟いた。かの王女のように、サメこそが海の支配者、と同調しつつ、他の生物に関してはこき下ろさない実に見事なヘイトコントロールである。そして傍らにもう1人。

「因幡の白兎みたいな感じに鮫連中を騙して頭を蹴って向こう岸ぃ...って、そのままやとうまい事行くワケあらへんな!サメ映画のリア充みたいに出合い頭に食われるオチや」
『貴方はリア充どころか、その後に襲われる群衆の中の1人では?』
「ちょっ、天将きつっ!?」

 傍らの妖精のような人工式神,天将と会話する外道除霊師、御魂・神治(除霊(物理)・f28925)。湖を見据えつつ、符を取り出す。

「ま、浮遊していけばなんとかなるやろ。ちょい安定はないかもしれへんが……」
「……ならば、お手伝いしましょうか?諦める事はありません。やりましょうか、因幡の白兎」
「は?」

 横合いから出されたフカヒレからの提案に目を点にする神治を余所に、フカヒレは縁へと歩み寄る。

『何か来たシャーク』
『海賊みたいなのが来たシャーク』
『海賊など湖で恐れるるに足らずシャーク』
「ふっ……愚かな。相手を見極められないとは、鮫としては三流ですね。僕は鮫の悪魔。メガリスの余波で生まれた人食い鮫如きに、勝てる道理があるとでも?本当の鮫魔術の一端、お見せしましょう。出撃せよ、【シャーク・トルネード】!」

 フカヒレが手をかざすと、周囲の湖上に新たに大量の鮫が現れる。その身体には回転ノコギリが生えており判別は簡単。そしてその鮫たち78体が空を舞いながら人食い鮫たちに襲い掛かる。

『水しか潜れぬ鮫如きが』
『空も舞える我らに届く訳なかろう』
『教えてやろう。本当の鮫の力を』
『『『ひ、ひいいいいサメエエエエエエ!!』』』

 飛翔能力と戦闘能力が増している鮫に勝てる道理は無く、この辺りの鮫も次々と倒されていく。その光景に神治も苦笑する。

「はは、鮫には鮫って奴かいな……所であれもなんか喋っとるけど」
「うーん、鮫王の瞳の影響ですかね。では、どうぞご利用ください。ノコギリを目印にすれば大丈夫ですから。あ、くれぐれもノコギリに乗らないように」

 神治にそう言い残すと、フカヒレは1体のサメに飛び乗り、空に飛び立っていった。

「よし、これなら間が空いてる所をカバーしていけばいけるな!」

 神治はフカヒレの鮫の背中を足場にして跳躍、遠い所は空中浮遊し、周囲の鮫は結界術の破魔の力で防ぎ、順調に渡っていく。

「全く、本当に因幡の白兎みたいにいけるとは!試しに言ってみるもん……」
『警告。直下、接近中』
「っ!成程、な!!」

 浮遊状態だった神治は結界術を足元に展開、それを蹴り足場のフカヒレ鮫へと飛び移る。刹那、その結界術にぶち当たる形で、湖底から突進してきていた鮫が水面を破る。

『痛いサメエエエ』
「はっ、どうやこの……」
『もう1体います』
「はあっ!?」

 神治の背後から、更にもう1体が水面を破り襲い掛かる。どうやら2体での挟み撃ちの手筈だったらしい。

『それでもこれで終わりシャークー』
「そうはいかへんわ!」

 神治は咄嗟に振り向くと、鮫の口へと符を投げ込む。鮫の大口には当然それは吸い込まれ、そして程なく体内で爆発を起こした。

『サァメェェェ!?』
「どうや、爆龍符の味は。サメ映画のオチは大抵爆発オチやろ!」

 煙を吐きながら沈んでいく鮫を余所に、次のフカヒレ鮫に跳躍する。

『許さないシャークー』
『みぐるみはぐでシャークー』
『骨一本残さないでシャークー』
「すっぽんぽんにされてたまるかい!イケメンは死なへんで!全力でゴーじゃあ!」
『頑張ってください。貴方の全裸は目に毒ですからね』
『そもそもすっぽんぽんどころか、間違いなく骨まで喰われるぞ』

 足場のフカヒレ鮫にまで突っ込みを受けつつ、神治は浮島へと接近して行った。


「あちらは大丈夫そうですね。っと!」

 フカヒレの方は巧みに周囲の鮫を操り、奇襲してきた鮫もそのノコギリで迎撃し退けていく。

「貴方方程度にかかずらってもいられません。この先の敵、そして鮫王の瞳こそが僕の最終ターゲットなのですからね」

 手にもったバブルワンドからの泡で人食い鮫を打ち払いつつ、彼もまたサメに乗り、鮫王の瞳が眠る浮島へとその距離を縮めていくのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

在原・チェルノ
蜜香ちゃん(f20221)と一緒

蜜香ちゃんに運んでもらって島までひとっ飛び!
はいプレイング一行で終わり!

と、楽にはいかないわよね
水面スレスレしか飛べないからお互い身体を密着させなくちゃいけないけど二人ともおむねがごりっぱだから窮屈だし
おまけにいくら速く飛んでるといっても鮫の牙が充分届く距離なのよね
だから【雷刃無尽】で離れた位置にいる鮫を狙って血を流すことで共食いをさせて、その間にすり抜けていく
ところで蜜香ちゃん、あとどのくらいガマンすればいいの?
別にこれ蜜香ちゃんのせいじゃないんだけどさっきから密着した状態で振動してるから色々と、ね?

※NGなし・アドリブOKです


美波・蜜香
(POW)
チェルノさん(f06863)と一緒

むんっと【気合い】を入れて【スーパージャスティス】でパワーアップ
そのまま【怪力】でチェルノさんを抱きかかえてびゅーんと島まで飛んでいくよ!
水面ギリギリしか飛べなくたってこのスピードならサメも追いつけないよね?

でもチェルノさんが水面につかないようにお互いにぎゅっと抱き合いながら飛んでいく
べ、別にヘンな事してる訳じゃないんだからね?

※アドリブOK・NGなし



●ピンクガールズVS鮫

「蜜香ちゃんがむんっと飛ぶ!そして蜜香ちゃんに運んでもらって島までひとっ飛び!はい作戦終わり!」
「流石にそれだけはダメじゃないかと……」
「あはは、大丈夫大丈夫。本当はもっと考えてるから!さあ行こう!」

 湖畔で鮫の大群を眺めながら、ピンクのボディスーツに身を包んだ2名、在原・チェルノ(流星忍姫チェルノ・f06863)と美波・蜜香(ブルーメンリッター・f20221)は簡単にそう作戦を立てていた。

「それならいいですが……では行きますよ、むんっ」

 蜜香が気合を入れると、彼女の周りを黄金のオーラが覆う【スーパージャスティス】が発動。彼女の身体が浮かび上がり、そしてチェルノを抱きかかえる。最初は背中から抱きかかえる姿勢にしたが……。

「なんだかこれだと蜜香ちゃんがうっかり手を振り上げたりしたら落ちそう」
「ええっ、そんなことしな……」
「本当?突然上に何か出てきても?」
「…………するかも」
「やっぱりダメ!変更変更!」
「え、でも後は……むぎゅっ!」

 そう言うとチェルノはくるりと後ろに向き直り、自身の足を蜜香の腰に絡める姿勢を取る。これならばそう簡単には落下しない。だが……。

「うう、お胸がぶつかって、姿勢が海老ぞりにぃぃ」
「あううう、弾力が……」

 2人ともがご立派な胸部を持っている。その状態で向かい合わせで密着すれば当然胸と胸がぶつかりそれにお互いが押し出されたような姿勢になってしまう。

「こうなったら早く抜けちゃおう!ほら蜜香ちゃん、意志!早く浮島に辿りつくって意志でスピード出して!」
「は、はい!い、意志ーーー!!」

 スーパージャスティスは意志の力で戦闘力と加速力が増加する。浮き上がり、その意志の力による加速で水面を進んでいく2人。その速さに直近で向かおうとしたサメは追いつけず見送る事になる。これで突破できれば話は速かったが。

「そう上手くはいかない、か!」
「え?あ!」

 頑張って首を動かし前方を見たチェルノはその先に見た。行きさきに牙を構え、待ち構える鮫の群れを。

『いくら速くても我らの鍛えた感覚は遠くから感知できるシャーク』
『追いつけないのなら、先の方で待っていればいいのでシャーク』
『これぞ待ち野鮫でシャーク』

 あーんと口を開けているサメに対し、チェルノは冷静だった。

「ふん。それくらいちゃんと考えてたわよ!闇を斬り裂け、雷の刃よ!」
「うわちょっ、チェルノさん、動いちゃぁん!」

 チェルノは身体から雷でできた手裏剣を大量に発射。そのいくつかは町かが得ていた鮫たちに命中し、傷のみならずその電撃で身体を麻痺させて湖へと浮かべる。その上を悠々と通過する2人だが、その先にはまだ待ち構えている鮫たちがいる。

『ククク、我らの包囲網は完璧シャーク』
『我らの待ちは崩れないでシャ……おや、あっちから良い匂いがするシャーク』
『美味しい血の匂いシャーク……サメとしてはこの本能には抗えないシャーク』

 流れてきた血の匂いに釣られ、待機場所から外れて泳いで行ってしまう人食い鮫たち。残って慌てた鮫たちをチェルノが追撃の雷手裏剣で狙い撃つ。

「よし、狙い通り!仲間の血めがけて無駄に誘われちゃいな!」

 さっき待ち構えたサメに放ったように見えた手裏剣、それは全部では無く、当たらなかった者は更に遠く泳いでいた鮫へと命中していたのだ。その傷から流れた血は水中を漂い、先の方で待っていた鮫たちの元へ到達し、その匂いで鮫たちは誘い出されて待ち構えの罠が手薄になってしまったのだった。

「それじゃあこの先もこの調子でい……ちょっ、蜜香ちゃん!だきしめすぎじゃないぃ!?」
「だ、だってぇ、揺れるし、チェルノさんも思い切り組み付いてるし、お胸もこんな……」

 なんだか心なし顔を赤らめくっついてくる蜜香に、チェルノは自分も変な気分になりつつ、気を取りなおし手裏剣を放つ。

「あと少し!あと少しだからね蜜香ちゃん!お願いだから集中乱さないでーーー!」
「あふぅん……」

 ここでうっかりスーパージャスティスを解除してしまえばあっという間に鮫にあんなことやこんなことをされてしまう。なんとか蜜香の意識を保ちつつ、チェルノたちは浮島へと向かうのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

北条・麗音
・WIZ
「食べないでください~~~!!!」
って言っても相手はフレンズじゃないので多分絶対聞いてもらえないから【スーパー・ジャスティス】と【空中浮遊】、あと【気合い】(レベル1)でサメから逃げ回りながらがんばって島まで辿り着こうとする

でもどんなに速く飛んだって道を塞がれちゃったらそこまでだから、そうなったら邪魔するサメをえいっとメイスで殴って【気絶攻撃】でおねんねしてもらって強行突破
サメさんごめんね!でも食べられるのはパス!

※NGなし&絡み・アドリブ大歓迎です



●聖光天使ホーリィレインVS鮫

「ひ、人々とこの世界の平和の為にも、麗音頑張りますっ!」

 鮫が暴れまわる湖のほとりにて、露出が極めて高い服を着た魔法少女、北条・麗音(聖光天使ホーリィレイン・f32207)がいた。湖なだけに水着のようにも見えるが、身体に走ったラインからは確かな力を感じ、常人の存在ではないのは確かだ。

「それでは、【スーパージャスティス】!」

 先の猟兵と同じく、自身に黄金のオーラを纏うと浮遊。意志の力で加速し浮島へと向かっていく。その速さに追いつけない鮫も出てくるが、だがやはりここは彼らのテリトリー。麗音の行先を予測した鮫が、その前に集まっていく。

「食べないでください~~~!!!」
『それは無理な相談シャーク』
『そんな瑞々しいぷりぷりとしたお肉を見せられて喰わぬは鮫の恥シャーク』
『ただでさえ少ない布をあんなことやこんなことしてボロボロにしちゃうシャーク』
「そ、そんなぁ……!」

 怯えているように見える麗音。だが、その瞳の奥に、なぜかそれに期待するような色、そして声にそんな感情が隠れているように感じる者は、今この場にはいなかった。麗音はふるふると首を振ると、待ち構える鮫たちに向けて手にもったメイスを振りかぶり。

「そんなの、だめ、ですぅーーー!!」
『ゴブファシャークゥ!』
『なんて腰の入った振り抜きフゲブゥシャークゥ!』
『まるで打ち上げられたゴルフボールシャークぅ!』

 そのメイスが鮫に命中すれば、13歳の少女がやったと思えぬほどに鮫が空に周りを巻き込んで吹き飛ばされ、そして意識を刈り取られ、湖へと着水していく。

「来ないでくださああああああい!!」
『ま、待つシャークーーー!』

 そして後は気合の入った突撃で崩れた包囲を破り、麗音は空を駆けて浮島へと向かっていく。

(大丈夫、大丈夫……麗音は正義の戦士……ボロボロにされる事に、期待なんてしてないんだから……!)

 彼女はかつて、オブリビオンに快楽洗脳を施され身体も精神もいやらしく作り変えられてしまった過去を持つ。その後遺症として襲い掛かる衝動を振り払い、今此処にいる。

(決して、鮫さんたちじゃ喰いついてくるだけだろうなって理由じゃないんだから……!)

 ……此処にいる、筈である。


 とにもかくにも、彼女を始め、浮島へとたどり着き始める猟兵達。だが彼女はまだ知らない。この先に待つのがまさしく、その後遺症を抱える彼女にとって、天敵ともなり得るような相手の種類であることを。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 集団戦 『リストリクトソルジャー』

POW   :    もっと虐めて!もっと蔑んで見て!もっと罵って!
全身を【虐められる他の子への嫉妬強化オーラ】で覆い、共に戦う仲間全員が敵から受けた【負傷、視線、言葉を被虐的に解釈した回数】の合計に比例し、自身の攻撃回数を増加する。
SPD   :    自由なんていけない、そうでしょ?服従しましょう?
対象への質問と共に、【対象の着ている衣服のすぐ上】から【自身の纏うのと同じリストリクトスーツ】を召喚する。満足な答えを得るまで、自身の纏うのと同じリストリクトスーツは対象を【包み込み被虐束縛嗜好に体と心を染める洗脳】で攻撃する。
WIZ   :    新たな同志の召喚&洗脳(即興)
召喚したレベル×1体の【一般人を全身スーツとベルトで包みこんだ上】に【一般人を自身と同じ思考に洗脳するアンテナ】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●待ち受けるは、束縛の兵士達

 鮫たちの包囲網を抜け、浮島へとたどり着いた猟兵達。僅かな小休止をし、島内に在る洞窟へと進んでいく。
 果たしてその洞窟の外には、大量の兵士たちがいた。その居様は、まさに異常。

「はぁん……仲間達大分消えちゃったわね?ベルベット様はさっさと洞窟に入られてしまったし」
「ええ。幸い、生身の私達は無事だったからグロい絵面にはならなかったけどぉ」
「ああ、でも消えていった皆、キモチよさそうだったぁ♥あんなにズタボロにされて、羨ましかったぁ❤」
「「「そうよねぇ❤」」」

 そこにいたのは全身を、頭から爪先までを紫のぴっちりとしたボディスーツで包んだ者達。顔やベルトには茨でできたRの文字、そして所々には黒いベルトを撒きつけている、シルエットは全員女性だと判別できる者達。更に異常なのは、ベルベットの盾となり鮫に襲われ犠牲になった仲間達への感情が、揃いも揃って『羨ましい』であり、皆が頬に手を当ててうっとりしている様子な事だった。

「ふふふ、貴女達もすっかり染まってしまったわねぇ?ベルベット様や私達に島を占領された時は、あれだけ泣き叫んだり、絶対屈しないとか言ってたのに」
「このスーツを着せられたら、あっという間に理解してしまいましたものぉ♥服従こそ正義ぃ♥」
「束縛ことが第一ぃ♥ああ、縛られたり虐められたり罵られるの、最高ぉ♥こんな精神にして貰って、ありがとうございますぅ♥」
「ふふふ、いいのよぉ。全ては我らがドン・リストリクト様のご意志。かの世界であの破廉恥自由女に敗北し行方不明になってしまったあのお方がいつか復活する日まで、私達はこの飛ばされた世界で、ドン・リストリクト様の教えを広め続けるのだからぁ♥ノーフリーダム、イエスリストリクト!自由の世界に未来無し、束縛と服従にこそ未来在り!」
「「「ノーフリーダム、イエスリストリクト!自由の世界に未来無し、束縛と服従にこそ未来在り!」」」

 身もだえしながら復唱する彼女らを見て、猟兵らは理解する。あの中にはどうやら、オブリビオンとして現れている存在、そしてその存在により着せられたあのスーツにより洗脳され、同じ思考、そして同じ能力にさせれている一般人たちが混ざっていることを。となれば、一般人に関してはあのスーツだけ破壊できれば洗脳から解放することができるかもしれない。
 更に、ベルベットは既に洞窟の中で、彼女らは見張りとして残っているらしい。となれば、ベルベットが戻る前に彼女らを鎮圧してしまえば、その後はベルベット1人に相手を集中することができる。鮫王の瞳を持って戻ってくるであろうベルベット相手ならば余計な邪魔は避けたい。ここでリストリクトソルジャーをなんとかすべきと猟兵の意見は一致した。

 飛び出してきた猟兵に、リストリクトソルジャーは反応する。

「あれは、まさか猟兵っ!? カルロス様を含めて、七大海嘯を全滅させたという!?」
「そんな、私達で勝てる訳……あぁっ♥でも、この絶望感も、堪らないわぁ❤」
「ああ、私達、とてもとても痛めつけられて酷い事をされてしまうのね……♥」

 普通なら戦慄するところだが、被虐と服従に支配された彼女らにはそれすら快楽にしかならないらしく、逆に猟兵たちの表情が引き攣る程であった。

「さあ私達はベルベット様に服従する者!ここは絶対通さないわよ!だからさあ、来なさい!」
「そして素質ありそうな子は、私達と同じ世界に導いてあげるわぁ❤」

 どう考えても自分たちが酷い事される気満々のソルジャー達。だが、その中には相手を自分達と同じ様に染め上げたい、という同調、そして隠れた嗜虐心が垣間見える。どこか矛盾を孕んだ存在、果たしてこれの大元はどんな存在なのか……恐らく今は関係ないその疑問を振り払い、猟兵たちは目の前に相手に集中する。洗脳スーツに囚われた人々を救い、そして過去から現れし尖兵らを倒す為に。




※今回の章のみ、ソルジャーを倒す内容さえあれば、やられプレイングも採用対象とします。やられ内容は『リストリクトスーツ(画像の全身スーツ)を着せられ精神を染められる』というもので、OKの方はプレイング冒頭に【縛】と記入してください。もしやられ希望があるならば記載してください。ソルジャーらの思考にそぐうものであれば採用します。
 これはプレイングボーナスではありません。
 なので普通に倒しても全く問題ありません。洗脳された一般人も混ざっていますが、そこはプレイングにより命中した対象を分けますので、どう考えても死ぬ攻撃をしてもOKですし、スーツだけを狙ってもOKです。又、ソルジャーたちは猟兵に夢中なので、解放した一般人は放置しておいて問題ありません。

※洞窟入り口はリストリクトソルジャーたちが肉壁になり塞いでいるので、突破してベルベットを狙う事はできません。
 場所は内陸ですが、引き付ければ湖畔まで移動する事も出来ます。

※プレイング受付は3月11日(木)朝9時から開始し、12日から執筆開始予定です。
リルラ・メローメイ
【縛】【ソロ希望】【アドリブ歓迎】

「束縛とか従属が好きとかマジヘンタイでキモイんだけどぉ」

最初から【艶獣化】で翼の生えた人魚になって敵の群れに突っ込んで攻撃しまくるよぉ

で数に押されて押さえつけられるとスーツを付けられてしまい……羽や人魚のもスーツに包み込まれて嫌悪感まるだしで抵抗するけど……
洗脳攻撃に徐々に汚染されて完全に洗脳されちゃうかも

洗脳されちゃったら自分に【咎力封じ】をつかってさらに身動き出ず、吊るされて晒し者になることを望んじゃうかも



●リストリクトマーメイド

「束縛とか従属が好きとかマジヘンタイでキモイんだけどぉ」

 ピンク色の可愛らしい衣装を纏ったリルラ・メローメイ(マジカルメロウ・f06017)は身もだえするリストリクトソルジャーに対して、極めて素直に率直に意見と侮蔑の視線をソルジャーたちに向けた。その言葉にソルジャーたちは普通なら怒りをあらわにして当然の所だが。

「ああ、あの子、なんて汚い物を見る目で私達を見るの!」
「はぁはぁ……あぁ、もっとぉ♥」
「もっと浴びせてぇ♥」

 それすらも自分への責めに置き換えて、気持ちよさそうに恍惚としているソルジャー達に、リルラの顔は更に顰め面になり、息を吐くとその姿が変わっていく。

「もういいわ!さっさと倒しちゃうんだから!へーんしぃん!」

 背丈が大人程になると、下半身が人魚になり、背中からは翼が生えた、まさに彼女の種族キマイラに相応しい姿になる。これが【艶獣化(アダルティックローレライ)】。母親の血により、空を舞うことができる人魚になり、戦闘力が増大する技だ。

「そーれ!」
「ぎゃひぃい!」

 リルラが翼をはためかせて敵に向けて突っ込むと、その突撃を受けて何人ものソルジャーたちが吹き飛び、その姿を消失させる。全く避けようともしないその姿に、リルラはにやりと勝利を確信する。

「それそれ!ほーら反撃してみなさいよ!」
「ぐはぁ!」

 その場でくるりと回転すれば、その尾がソルジャー達を吹き飛ばす。やはり回避をしようという様子はまるでなく、ただただ受けてやられているだけだ。リルラは相手を完全に雑魚だと判断し、このまま一気に全滅させようとした。
 だが、相手は仮にも一島を支配するオブリビオンの配下。攻撃を受けるだけの存在ではない。

「ああ、どんどん皆が攻撃を受けて気持ちよさそうに散って行くわ!」
「なんて、なんて……なんて羨ましいの!私にも、私にももっとしてぇ!」
「攻撃しないからダメなのね!わかったわ、いっぱい攻撃してあげるから、いっぱい私に反撃してぇーーー!」
「な、何こいつら!?」

 突然、残ったソルジャーたちが謎のオーラを纏い、リルラに向かってきたのだ。しかも、その動きは素早く身に着けたベルトで次々にリルラを攻撃してきて連続攻撃してくる。

「こ、の!!」
「きゃああ!」
「ああ、また他の子を!なんでこっちじゃないのぉ!もっとおおおお!」

 破れかぶれに反撃すれば、しなかったソルジャーのオーラが増し、更に攻撃してリルラを打ち据えてくる。まるで攻撃すればするほど他が強化されていくような状態に、リルラは思考が追いつかない。

「ふふふ。わからないようなら教えてあげるわぁ。私達を包んでいるのは嫉妬強化オーラ!貴方にいじめられた他の子たちへの嫉妬が、私達を強化しているのよ!」
「な、なにそれ本当キモい!」
「あはぁああ♪ちなみに侮蔑の言葉でもパワーアップするわぁ❤」
「はぁあああ!?」
「あぁああ、この世の物を見ているとは思えないその視線でも、パワーアップするわぁぁ♥」
「はああああああああああああ!!??」

 仲間全員が受けた負傷、視線、言葉の全てを被虐的に解釈する事で自分がされてない事への嫉妬、自分へと向けられたことへの被虐的喜びでパワーアップし手数が増えていくソルジャー達。これこそが彼女らがこんなんでも戦力として成立する理由であった。相手がソルジャー達に嫌悪を抱けば抱く程、その力を強化してしまうのだ。リルラも奮闘するが、どんどん手数が増えていくソルジャーのベルト攻撃に次第にダメージが重なっていき……。

「うふふ、隙ありぃ♥さあ、貴方も仲間になりましょぉ♥」
「きゃぁあ、むぐうっ!」

 動きが鈍った所を、背後に迫っていたソルジャーが頭から何かを被せ、そして手、そして魚となった足や羽までもを何かが覆う。それはソルジャーらの纏うリストリクトスーツ。あらゆる形に対応したそれはリルラの全身を包み込み、そしてつなぎ目の部分が一瞬で消え去る。

「んぐ、なにこれ、きっつ!」

 襲い掛かる全身の圧迫感。頭から手、尾の部分まで全てを紫のぴっちりしたスーツに包まれ、顔も覆う事で無個性化し、地に落ちてもがく様は、まさにまな板の上で跳ねる妙な魚のようでもあった。

「うふふふ、そのきつさがだんだん癖になってくるわぁ❤」
「はぁ!?そんな訳ないじゃ……んっ!?」
「ふふふ、ここが弱いのぉ?」

 リルラの周りにソルジャーが集まり、翼の付け根や尾、そしてリルラの大きくなった胸や臍、顔の全てに至るまでを次々に触っていく。そしてその度にリルラの体が快楽が襲う。

「にゃ、にゃにこれぇ……こんな、動けない、だけなのにぃ」
「ふふふ、動けない感覚、ぴっちりとした拘束感、全てがキモチ良く感じてくる筈よお♥」
「さあ、もっともっと触ってあげるわぁ❤」
「ひ、ひっ……や、やめて、やめてええええええええええひいいいいいいいいん♥♥」

 紫のスーツたちが集まり、その中に紫の魚が消えていく。触る音、そしてリルラの嬌声だけが暫く響いていく。



 やがて、スーツたちが殺到している状態から引き、リルラが再び地面に転がった状態で露わになる。その姿は先程とは少し変わっていた。そしてリルラが尾で器用に立ち上がり『仲間』たちへとびしっと敬礼する。

「リルラ・メローメイ、リストリクトソルジャーマーメイド型に拘束洗脳完了しましたぁ❤はぁああ♥きっつきつに全身縛られてるのすっごくきもちいいよぉ♥」

 先程までは無地だったそれに、ソルジャーたちと同じように顔にRの文字が浮かび、所々に黒いベルトが縛り付けられている。特に尾の部分は激しく、まるで鱗のように見える程であった。そして先程まで嫌悪していたソルジャーのような言動で身もだえしてごろごろと転がっている。

「ふふふ、ようこそ服従と束縛の世界へ……♥」
「ありがとうございますお姉様ぁ♥ああ、でももっともっと縛られたい……なのでぇ……えーい!」

 彼女は中空から手枷、猿轡、拘束ロープを出現させた。まさか今までは演技でこれをソルジャー達に……なんてことはなく、それを自分へと装着していく。
 まず手枷で自分の手を後ろ手に拘束。次に猿轡で頭のスーツの上から自分の口を縛り付けて自ら言葉を奪い去る。そして拘束ロープで全身を巻きつけると、近くに遭った木の枝にその先端が縛り着くと、リルラの身体は木から全身を縛ってつりさげられた。ちなみに首はやってないので首吊りにはならず、ただの簀巻き吊るしの状態である。

「むぐん♥むぐむぐむぐーーーん♥(ああ、更に動けなくてもうモノになっちゃったくらいの感覚、キモチよすぎるよぉ♥)」
「な、なんて自分に対して徹底的な縛りなの!?」
「なって僅かでここまでになるなんて、天性のリストリクト!」
「若き才能が羨ましい……!あれを見てしまっては私達なんて只のベルトだけ……!お願い、私達にも同じのをやって頂戴!よけないから!」
「むぐむぐー♥(いいですよー♥一緒に束縛を楽しみましょうー!)」

 リルラが更に拘束具を出し、リストリクトソルジャーたちを縛り付け同じように吊るしていく。え?ユーベルコードを封じる効果?ははは、リストリクトパワーはそれすら凌駕するのさ。まあする方もされる方も同意してるので。ていうかこいつらみんな吊るしている木が凄い。

「んぐー♥(いい!いいわ!この凄い縛られ具合!いいわ!)」
「むぐぐむぐー♥(ベルベット様申し訳ありません!もうこの呪縛から逃れられません!私達はここまでですぅ♥)」
「ひぎひぎぃぃぃ♥(洗脳した存在に進んで縛られるなんて、私達は最低の存在だわぁぁ♥)」
「むぐむぐむぐー♥(ああ、皆で一緒に縛られるのも、たーのしーい♥)」

 こうしてリルラは期せずして、洗脳されながらにしていくつかのソルジャーの無力化に成功した。代償としては、彼女自身もまた同じような自分で言うマジヘンタイでキモい存在になってしまった事だが……恐らくは後に元に戻る事だろう。その時彼女がそれを覚えているかどうかは、誰にもわからない。

成功 🔵​🔵​🔴​

御魂・神治
サメの次は変態がお出ましかい!B級低予算映画か!
こうなったらこっちは女王様呼ぶぞ!
出てこい!天将!ショウタイムや!
アンタの冷徹不愛想ぶりを発揮したれ!

実体化した天将は叢雲で徹底的に連中を【マヒ攻撃】で叩き伏せる
スッ転んだヤツにはヒールで踏みつけたれ、そういうの好きそうやから...
ヘンなスールは勘弁な!紫電符のプラズマで焼き切って【焼却】や
ワイか?変態は勘弁や!雷【属性攻撃】の【オーラ防御】で近寄らさせへんわ!

天将『女王様と呼びなさい(棒)...これでいいんですか?』
天将『...何故か腹立たしいので神治の尻も叩いておきます』


フカヒレ・フォルネウス
☆ SPD アドリブ連携絡みOK

地獄ですか、ここ……?
待て、身をくねらせて近づいて来こないでくださ、え? スーツを着せる!?
やめ、やめろぉぉぉ!?

理解できない怪物を前に冷静さを失いつつありますが、身の危険を察して慌てて迎撃します!
UC《鮫喰場》を使って、奴らの異常性に適応する鮫を召喚します!
どうぞ! こいつがあなたたちを満足させることでしょう……!
(つまりドエスザメやドエムザメ、ですね。何を言ってるのか、わかりませんが)

あっちに夢中になっている間に、周辺地域を操作して身を隠し、奴らのボス・ベルベットが出てくるまで待ちましょう。
鮫や他の猟兵の方があの兵隊たちを片付けることを祈ります。アーメン。



●ドMにはドS

「地獄ですか、ここ……?」
「いいや、残念ながら現実や……サメの次は変態がお出ましかい!B級低予算映画か!」

 別の場所では、因幡の白兎作戦で鮫突破に成功した御魂・神治(除霊(物理)・f28925)とフカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)が理解の埒外にいる敵の存在に唖然としていた。大量の鮫がいる湖というそれだけでもう頭が痛くなる所を通り過ぎたかと思えば、今度はドM変態ぴっちりスーツの大群なのだからさもありなん。

「まぁ、良い男♪」
「男でも私達のリストリクトスーツは完全対応♥同じ世界へと導いてあげる」
「ぎゃああああやっぱり地獄ですここぉぉぉぉぉ!!待て、身をくねらせて近づいて来こないでくださ、え? スーツを着せる!?やめ、やめろぉぉぉ!?」

 熱い視線を向けてくるソルジャー達に理解の限界を超えてきたフカヒレが悲鳴を上げる中、神治はなんとか平静を保った。

「要するにマゾ女の群れやろ。こうなったらこっちは女王様呼ぶぞ!出てこい!天将!ショウタイムや!アンタの冷徹不愛想ぶりを発揮したれ!」

 そうして神治が天将を呼び、その姿が隣に現れる。ただし、その姿は先程とは違い、大きさが神治と同じくらいの大きさだった。これは【銃火神楽『輪舞』】。天将を等身大の存在として顕現させる事ができる技。そして彼女は神治の武器を扱う事が出来る。天将は近接用剣型スタンロッド『叢雲』を構えると、ちらと神治を見る。

『今、レイテツブアイソウと聞こえたような』
「ん、んんー?冷静フル武装と聞き間違えたんちゃうかなー?」
『尤も、後で音声ログを確認すればいいだけですが』
「げっ」

 明らかにまずそうな声を上げた神治を無視し、天将がソルジャーたちへと駆け、叢雲を奮う。

「ぎゃひぃ、ビリビリするぅぅ!」
「あひ、この刺激、またなんとも、おぶっ」
『女王様と呼びなさい(棒)...これでいいんですか?』
「あ、あひ、女王様ぁ♥もっと、もっと踏んでぇ♥」
「おう、ばっちしばっちし」

 電撃で痺れさせて倒れ伏させたソルジャーの顔をぐりぐりと踏み、嬌声を上げさせる天将。その冷徹かつ無表情な容赦ない責めに、きゅんと来てしまうソルジャーたちも出てくるが、それでもソルジャーらもただ受けるだけではない。

「ふふふ、いい女王様っぷりね。でも、そこの男をスーツで迎え入れる予定は変わらないわ!」
「アホ抜かせ!着せようとしても、一人たりとも近寄らせはせえへんぞ!」

 そう言って神治は自身の周りに電撃の防御結界を張る。天将の攻撃により、敵のスーツに絶縁性が無い事を確認した上での電撃防御。これで相手は接近できないのでスーツは着せる事が出来ない。だが、ソルジャーはほくそ笑む。

「偉大なるドン・リストリクト様の御力はその程度で防げはしないわ!【自由なんていけない、そうでしょ?服従しましょう?】」
「何アホな事ぬか、もがっ!?」
『!?』

 ソルジャーの一人が神治に問いかけた瞬間、彼の服の上からリストリクトスールが現れ、彼の身体を頭からつま先まで全て覆い尽くす。リストリクトソルジャーのスーツは直接着せるだけではない。質問をする事で相手の服の上からスーツを上乗せし、拘束と洗脳効果を及ぼすという回避困難な技。

「ふふふふ。どうやら女王様は武装扱いで対象にならなかったようだけど、まずは男の方を私達の世界に……」
「だから、要らんっちゅうとろうが!!」

 叫びと共に、神治のスーツから雷が迸り、スーツが着火し燃えていく。中からは残りかすのスーツを振り払う神治が現れる。

「な、なんで!?」
「はん。電撃が効くのを試したのは防御結界の為だけやない。本命は万一着せられた時、こいつで焼き切る為や」

 神治が手にもっていたのは紫電符。先祖が使用したそれは電気の力を宿している。事前に手に握っていたそれにより、自身へのダメ―ジは無しにスーツだけを焼き切ったのだ。

「はっはっは。わいには天将の攻撃までぜーんぶが織り込み済みや。どうや参ったかあいたぁ!?」
『...何故か腹立たしいので神治の尻も叩いておきます』
「なんで!?叩く必要無かったやろ!?」
『ではわかりました。スーツがあったので敵と見間違えました』
「叩いた時点でほとんど燃えてたんやけどぉ!?」
『そんなことよりも、神治を気にしなくていいのならそれでよし。撃破に専念するとしましょう』
「そんなこと!?」

 神治の抗議を無視し、天将が再び叢雲でソルジャーたちに襲い掛かる。打ち据えられ、電撃で痺れていく仲間達を前にソルジャーたちも焦っていく。

「こうなれば、さっきまでいたもう1人を!」
「それなら大丈夫よぉ。包まれるところは見てなかったけど、ほら、あそこでもう包まれているわ」

 見れば、確かに紫のスーツで包まれている何かがいる。混乱のまま、フカヒレも質問を聞いてしまい囚われてしまったのか……。

「……でもなんだかあの男にしては、大きくない?」
「というか、シルエットが人間じゃなくない?」
「さらに言うと、さっきまで見てたような……」
『その姿と言うのは』

 訝し気に見つめるリストリクトソルジャーたちの前で、スーツの塊の一部が突然破けたかと思うと、その中に隠されていた存在が露わになる。それは、果たしてフカヒレではなく。

『こんな姿かしら、憐れな豚女ども!』
「さ、サメだわあああああああ!?」
「でも同時に凄い罵りの言葉だわあああん!」

 それは巨大なサメ。陸地にもかかわらず空に浮かび、空が海かのように泳ぐサメ。そしてその視線は鋭く、ソルジャーたちを見下ろしては蔑んだ視線をぶつけ、そのドS視線にソルジャーたちはメロメロにされていく。

『我はドエスサメ。お前達の異常性に対応して生まれし存在。さあ、最期にたっぷり快楽を刻んであげるわ、この救えないド最低のプランクトン以下の存在共!』
「はあああああん!ダメ、辛辣な言葉の数々に、もう何もできないわぁああ♥」
「申し訳ありません女王鮫様あああああ!」

 ドエスサメの視線と罵倒により、動けなくなっていくソルジャーたちに襲い掛かるドエスサメ。尾びれではたき攻め、最後は牙でスーツを破壊する。そんな蹂躙が繰り広げられていった。



 さて、ではフカヒレは何処へ行ったのかと言うと。

「ふう。どうやら上手く行ったようですね。質問対象がその場にいなければ、あの技も効果が無かったのは幸いでした」

 戦場の僅かに地下の地形。そこにフカヒレは潜んでいた。なぜこんな所にいるのかと言うと、それは彼が発動していた【鮫喰場(シャークラッシュ・テリトリー)】によるもの。この技は周辺一帯に全環境対応型の鮫を生み出し、更にその地形を自由に操作できるもの。まず彼は自身が姿を晒している現状に嫌な予感がし、地形操作で地面に少し潜る。そして鮫を生み出すのだが、鍵になるのは『全環境対応』の点。水が無い場所は当然ながら、フカヒレが『ドMだらけの異常な環境』と戦場を定義すれば、それに対応した鮫、今回はドS鮫が出現する。ただしフカヒレがしっかりその環境を認識しなければいけないので、今回みたいのだとメンタルが擦り減るのもまた事実ではある。

「さて、鮫や皆さんが相手をしている間に、ボクはあの王女を迎え撃つ準備をしましょうか」

 洞窟内は技の有効射程内ではないので地中から追いかける事はできないが、待ち構えて準備をすることはできる。彼は目の前の相手だけではなく、その先を見据えていた。

「皆さんならきっと大丈夫でしょう、アーメン」

 一応神に祈りつつ、彼は地中に潜みながら王女迎撃の策を考えていった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

シャーロット・キャロル
【☆縛】
どうやら突破して直接ベルベットを狙うのは難しいみたいですね。でしたらまずはこのソルジャー達をなんとかしましょうか!

【アルティメットマッスルモード】を使用してからの怪力を活かした戦いで一気に蹴散らしてやりますよ!

どうやら相手は拘束を狙ってるようですがこのマッソゥならそんなの一発でビリビリに……なんて油断してたら洗脳効果で思うようにいかずにスーツを着せられてしまいました!?

ああでも筋肉が締め付けられるのって気持ちいいです……
そのまま精神を染められてすっかり他のソルジャーと意気投合してしまいます。

(アドリブでどれだけやられしてもらっても大丈夫です)



●リストリクトマッスルガール

「どうやら突破して直接ベルベットを狙うのは難しいみたいですね」

 如何にもヒーローなスーツに身を包んだ少女、シャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)はリストリクソルジャーたちが肉癖となり塞ぐ洞窟入り口を見やり、突破が難しい事実を悟る。ソルジャーたちの『追うくらいなら私達を痛めつけなさい!』という気概は凄まじく、意地でも通そうとはしないのは目に見えている。

「でしたらまずはこのソルジャー達をなんとかしましょうか! 【アルティメットマッスルモード】!」

 シャーロットが決めポーズを決めると、その身体が見る間に膨張していき筋肉が発達していく。あっという間に男性のボディビルダーの如き、されど女性としての体型は保っている姿へと変身したシャーロットはその筋力で大地を蹴り、一気にソルジャーたちへと肉薄する。

「せりゃあ!!」
「げぶはああ! なんて筋肉なのお!」
「キレてる!キレてるわ!」
「ただでモノではないぴっちりスーツだと思ったけど、だからこそわかるとんでもない筋肉!」
「これはヒーローコスチュームです!」

 同族を見るような目のソルジャーらを怪力溢れる拳で次々に吹き飛ばしていくシャーロット。その強烈な一撃にソルジャーは確実に数を減らしていく。だがその残ったソルジャー達に、オーラが纏わりついていく。先の嫉妬強化オーラだ。倒された者達への被虐的嫉妬がソルジャーらを強化し、その手数を増やす。とはいえ相手は筋肉の塊。ベルト攻撃は効果が薄いと考えたソルジャーらはイチかバチかの手段に出た。

「ならば直接、スーツ着せを攻撃として行うまでよぉ!」
「なっ、むぐ!」

 ソルジャーは取り出したスーツをシャーロットに被せる。全身をスーツが包む……だが、それも内側からシャーロットの怪力で引き裂かれる。

「無駄です!筋肉の前ではその程度」
「わかってるわぁ!だから、何度でもやるのよぉ!」
「ええ!何度でもぉ!」
「わぶっ!こ、の!!」

 背後から別のソルジャーがスーツを着せる。それを破れば、再び別方向から襲ってきたソルジャーにスーツを着せられる。再び破れば、最初に破ったソルジャーが再びスーツを着せてくる。それも破る……だが、段々とシャーロットの動きが鈍ってくる。

「はぁ、はぁ……なんで……なんだか、変な気分に……」
「ふふふふ。いくら破っても、スーツの一部は貴方に残るわぁ。それが重なっていけば、貴女にもスーツの洗脳効果は及んでいくのよぉ!」
「そ、そん、な……むぐ!!」

 そんな間にもどんどんスーツは着せられ、シャーロットも破るが、その身体には確かに紫のスーツがどんどん張り付き残っていき、その面を着実に増やしている。攻撃の手数を全てスーツ着せに使う事で、強引に洗脳しきろうという作戦であった。

「はぁ……はぁ……♥な、なんで……動いての、筋肉の、疲労が……なんだか、キモチ、よく……♥」
「ふふふ、どうやら効いてきた様ね」
「筋肉を愛するならば、トレーニングも好きなはず。トレーニングにかけるストイックな心、それは私達束縛の心ととても相性がいいのよ!」
「そ、そんな、筈は……」
「貴方は貴方の正義の為に、より筋肉を鍛えていけばいいだけよぉ。その為には、束縛による筋肉への刺激が一番よぉ?ね、おかしくないでしょぉ?」
「……あ、あれ?そういえば、そうだった、か、も……」
「今よ!一斉に!」
「「「ええ!!」」」

 シャーロットの精神が揺らいだその瞬間を狙い、ソルジャーが一気にとびかかり、スーツを同時に全身に着せていく。頭、腕、足、胴……全てがスーツに包まれ、シャーロットがその筋肉をぴっちりと浮き上がらせた、紫ぴっちりスーツの姿と化す。

「あ、ひいいいい!! こ、この、全身の、筋肉をぴっちりと、拘束される感覚ぅぅ! 筋肉が締め付けられるのって気持ちいいです……」
「貴方のコスチュームは、貴方の潜在的な筋肉ぴっちり願望の表れだったのねぇ!」
「そ、そうだった、の、かも……ああ、気持ちいい!ああ、これが、これが、私の、性義、いえ、正義ィィィィィ!♥♥」

 そしてシャーロットの身体が光に包まれ、やがて光が消える。そこには、先の者のように、顔とベルト部分に『R』の文字が浮かび上がり、黒ベルトを手足にグローブやブーツのように纏った、まさにソルジャーたちと同じ姿。ただし、少し違うのは、胸の部分にはシャーロットのマイティガールとしてのエンブレムににた形で『R』のエンブレムが彩られ、背中からは黒ベルトでできたマントが垂れ下がり、そして股間の部分にはまるでブルマのように黒ベルトが纏わりついている事だった。
 彼女はびしっと決めポーズと共に敬礼をする。

「シャーロット・キャロルことマイティガール、リストリクトソルジャーマッスルガール型として拘束洗脳完了しました!ああ、筋肉がぴっちりと束縛される感覚、たまりません♥今理解りました、束縛と服従こそが、私の正義だったのだと……!」
「ふふ、頼もしい筋肉の仲間ができたわぁ」
「これからその筋肉を役立ててね?」
「はい!我らがリストリクトの正義を理解しない者は、この筋肉を持って鉄槌と教育を行うのみです!ああ、皆に教えるのが楽しみです!」
「じゃあ早速……」
「いえ、今のままではいけません!」

 そう言うと、シャーロットはその場に伏せると、なんと腕立てを始めた……いや、腕立てではない。よく見ればそれは、指一本をそれぞれつまり2本で行う指たてである。当然有り余った筋肉を備えるシャーロットの重さは尋常では無く、シャーロットにもマスクで見えにくいが汗が浮かんでいる。

「と、突然何を!?」
「はぁ、はぁ……猟兵である自分を捨てソルジャーとなり筋肉を鍛える私ならば、更に筋肉を相応に高めないといけません!はぁ……はぁ♥そうやって、束縛と辛い鍛錬を乗り越えれば、私は、真のリストリクトマッスルとなれる、はぁ♥筈なのです!」
「な、なんてストイックさなの!?」
「恐らく元々の真面目さが束縛と被虐に結びついた結果、このストイックさに現れているんだわ!」
「す、素晴らしい……なんて素晴らしい束縛精神なの!感動したわ!いいわ!貴方はここで鍛錬を続け、満足したらこちらに合流しなさい!その間の猟兵達はこちらで相手をするわ!気が済むまできつい鍛錬を続けるのよ!」
「ありがとうございます!イエスリストリクト、ノーフリーダム!」
「「「イエスリストリクト、ノーフリーダム!」」」

 敬礼をお互いにし、ソルジャーたちが戦場へ戻っていくのを見て、シャーロットは鍛錬を再開する。

「ああ、全身の筋肉が喜んでいます♥きついのに、つらいのに、でもムキムキぴちぴちと束縛が強まるのが感じられます♥もっと、もっと辛い鍛錬を!ああ、素晴らしきリストリクト!私の正義を、更に高みへ!!」

 こうしてシャーロットはひたすら鍛錬を続けてく。鍛えられる筋肉とスーツによるピッチリによる拘束快楽、全てへの喜びをストイックに鍛錬へ置き換えてそれは続いていく。頭からつま先までをスーツに包まれた、顔も分からない筋肉の人物がひたすらトレーニングを続ける光景。それはある種、異様極まりない光景でもあった。


 ちなみに結末を言えば、結局彼女の鍛錬は真面目過ぎたが故にずっと続き、それまでにソルジャーたちは全滅を迎え、洗脳効果が消えて倒れたシャーロットを、後で猟兵が見つけて回復UCを行使する事になるのだが、それはもう少し先の話である。

「ムン、ムン!リストリクト、リストリクトォ!!」

大成功 🔵​🔵​🔵​

美波・蜜香
チェルノさん(f06863)と一緒に【縛】

みんなを身体だけじゃなく心まで縛るなんて許せない!
【ブルーメンブリッツ】でソルジャーをどんどんやっつけていく

だけど召喚された一般人ソルジャーには手を出せず、そのまま取り押さえられてスーツを着せられちゃう
心も体も縛られてるハズなのに、なぜか満ち足りた感覚があたしを支配している
そっか、これが本当のあたしなんだ
スーツの上から全身を愛撫され、スーツの中を汁でドロドロにしている変態
それがあたし

お姉様、ヒロイン気取りの愚かなあたしをどうかたっぷりいじめてください…

※アドリブOK・NGなし


在原・チェルノ
蜜香ちゃん(f20221)と一緒に【縛】

数は多いけど二人で協力すれば何とかなるわよね!
手分けして【雷刃無尽】で敵を倒して数を減らしていく
このまま一気に片付けて王女の元を目指すわよ!

(でも倒した分だけ一般人を洗脳されて)
くっ、洗脳された人には手出しできない…!
(蜜香ちゃんと一緒に押さえつけられてリストリクトスーツを着せられ、抵抗するも次第に身も心も束縛の快楽に汚染されていく)
負けちゃダメ、蜜香ちゃん!負けちゃ…
(だがスーツ越しの愛撫に抵抗の声も嬌声にかき消され、やがて…)
流星忍姫チェルノ、拘束快楽に完全敗北しましたぁ❤
(四つん這いでおしおき待ちの姿勢で敗北宣言)

※NGなし・アドリブOKです



●リストリクトスレイヴズ

「みんなを身体だけじゃなく心まで縛るなんて許せない!」
「そうだね、数は多いけど二人で協力すれば何とかなるわよね!」
「はい!」

 なんとか湖に落ちることなく浮島に辿りついた美波・蜜香(ブルーメンリッター・f20221)と在原・チェルノ(流星忍姫チェルノ・f06863)は、人々の心も体も縛り上げるまさに束縛の権化であるソルジャーたちへと憤りを表し、その大群へと突っ込んでいった。

「【ブルーメンブリッツ】!」
「【雷刃無尽】!」

 蜜香の槍がピンク色の花びら型の光に分裂し、チェルノの身体から電気で構成された手裏剣が周囲に発生し、全てがリストリクトソルジャーらへと発射される。

「きゃああ!」
「スーツが、きりさか、れ……あ、れ……私、なに、を……」
「ここは、ど、こ……あうっ」

 光がオブリビオンであるソルジャーを撃ち抜き、手裏剣が洗脳されていた元住民のスーツだけを切り裂き、元に戻った女性らがそのまま気絶して倒れる。周囲を一気に攻撃できる二人の技は数が多いソルジャーらには効果覿面であり、次々にその数を減らしていく。

「よし、いける!このまま一気に片付けて王女の元を目指すわよ!」
「はい!鮫王の瞳なんて手に入れさせません!」
「そうは行かないわ!なんとしても通さず、貴方達には私達を痛めつけるか、私達の仲間になるかして貰うわよ!」
「そこは部下として通さない方が主目的じゃないのかなあ!?」
「完全にそっちが只の手段ですね……でも数は確実に減っています!これなら」
「ふふ、数が減ったならば、増やすまでの事よ!おいでなさい、新たな同志たち!!」

 残ったソルジャーらが天に手を掲げる。すると、彼女らの側に突然次々と女性が現れていく。その服装を見るに、どうやらUDCアースの女子高生や主婦、OL等のようだ。彼女らは戸惑った様子で周りを見回す。

「あれ、私達、確かあの王女っていうのに捕まって……むぐ!?」
「なんでこんな所に……もが!?」
「こ、これは!?」

 そして女性らが突然その身をソルジャーらと同じリストリクトスーツに包まれ、そしてその頭ににょきっとアンテナが生える。そしてアンテナが動くと、新たにスーツを着せられた者達の顔にRが浮かび、完全なソルジャーの姿と化していく。

「あ、あが、わた、わた、わた、わたしは…………イエスリストリクト、ノーフリーダム!只今リストリクトソルジャーに拘束洗脳完了しましたぁ❤ああ、束縛がキモチいいぃぃ♥」
「自由なんていらなぁい♥抵抗なんて無意味だったのねぇ♥ああ、私達もこれから戦闘に参加しますぅ♥」
「こ、これは一体!?」

 あっという間に倒した敵の数を補って、アンテナ付ソルジャーらがその場で身構える。戸惑う2人に、元々いたソルジャーがにやりと笑う。

「ふふふ、驚いているようねぇ♥私達は王女が支配している島の元住民全員をソルジャーにした訳じゃないのよ♥何人かはまだ残してあるの。そして、即興勧誘によってその住民たちを召喚し、スーツとアンテナで洗脳&強化!私達と同等の戦闘能力、っして同じ精神にまで変化させているのよぉ♥ああ、この瞬間は堪らないわぁ❤」
「な、なんて酷い事を……!」
「ドM集団かと思ったら、その実とんだドS集団じゃないか!」
「ふふふふ。彼女達を同じ束縛と服従の天国へ誘っているだけよ♥さあ、あなたたち、服従の快楽と共に行きなさい!」
「「「はい!服従のままに、言われるがままに戦います♥♥」」」

 喜んだ声色のアンテナソルジャー達は跳躍する。すると、各部の黒ベルトが背中に集まると、翼を為し羽搏く。するとアンテナソルジャーたちは空を駆け、蜜香とチェルノへと迫る。

「飛翔能力!?迎撃しなきゃ、でも……!」
「操られた人達相手じゃ、もしかしたら……!」

 もしかしたら攻撃がそのままスーツを貫通してしまうかもしれない、という逡巡が2人を襲い、攻撃の手が緩む。かろうじて出した攻撃も楽々と回避されてしまい、あっという間に2人はアンテナソルジャーたちに組み敷かれてしまった。

「あうっ!」
「きゃっ!」
「ふふふ……そのまま押さえつけていなさい。さあ、貴方達も束縛と服従の快楽に身を任せる時よぉ♥」

 アンテナソルジャーたちが押さえつけた2人に、ソルジャーたちがスーツを持って近寄っていき、二人の身体をスーツで覆っていく。二人の頭からつま先までが紫のスーツで覆われ、二人の大きな胸もまたスーツが対応してぴっちりと多い、その大きさを強調するようにしてしまった。(なおその前と強調度合いがあんまり変わらない、とは言ってはいけない)。

「う、ああ……身体も縛られて……心も、ああ、自由が効かなく、なってく……束縛……服従……ああ、なんだか、いいことに、思えて……♥」
「負けちゃダメ、蜜香ちゃん!負けちゃ……ああ、でも、あたしも、全身、変になってくぅ……♥」

 スーツによる全身の拘束、そして精神の拘束、つまりはその方向性を制限され、価値観が変えられていく感覚。快楽を、束縛を、服従を、それらだけを求めていればいいという何かの教えが心を支配していく。それになんとか抗おうとする。

「ふふふ。一気に仕上げてあげましょう♥貴方達、全身、余すことなく優しく撫でてあげなさい♥」
「「「はい、ソルジャー様♥」」」

 そう言うと、ソルジャー、そしてアンテナソルジャーらが一斉に二人の全身に手を伸ばす。頭を、顔を、首筋を、胸を、腕を、腹を、背中を、足を、尻を、大事な場所を、全てが一斉に刺激され、それは全てが快楽に変換され、されるがまま、身を任せる快楽を2人に刻み込む。

「あん、あん、あん♥ こころも、からだも、しばれてるはず、なのに、こころが、みたされてくぅ♥」
「あひ、全身、きもちよくて、あたしぃ♥」
「中が、汗とかで、ドロドロぉ♥そっか、これが、本当の、わたしぃ♥ドロドロにして、キモチいい、変態ぃ♥」
「あたしも、全身、ぴっちりされるのが、キモチいい♥これが、あたしぃ♥本当のあたしなんだぁ❤」

 2人の精神が染まっていき、そして限界も近づいていく。

「チェルノさぁん♥いっしょに、イきましょう♥そして、堕ちましょう♥束縛に……♥」
「うん、蜜香ちゃんとなら、いっしょに、イけるぅ♥服従の、快楽に♥」

「「イ、イッくぅぅぅぅ♥♥ あっはあああああああ♥♥」」

 2人の嬌声と共に、光が満たされていく。



 そして光が消えた後、そこにいたのは先程まで自由と解放を求めて戦っていた、勇敢な2人のヒロインなどではなかった。

「お姉様、ヒロイン気取りの愚かなあたしをどうかたっぷりいじめてください……♥」
「流星忍姫チェルノ、拘束快楽に完全敗北しましたぁ❤だから、あたしはもうそんな名前じゃなくて……♥」

 そこにいたのは、二人の、四つん這いになった姿。そしてその顔とベルトには『R』が浮かぶ。ただソルジャーとは違う、黒いベルトは2人の手足をきつく縛り、蹄のような形となりまるで四足のように形を成し。さらに二人の大きな胸を黒いベルトがきつく巻きつけ、更に無理矢理押さえつけるように体ごと巻きつけ、見るからに圧迫感が胸に襲い掛かっているのが目に見えて分かる。そして、Rの浮かんだ顔の上から更に目隠しのようにベルトが巻きつき、その視界を完全に封じている。それは、ソルジャーの中でも更に下位の存在であると自らを更に貶める証。そう、それは。

「美波・蜜香、リストリクトスレイブM号に拘束堕落洗脳完了しました♥ヒロイン気取りだった私を、更にさらに虐めてください♥」
「在原・チェルノ、リストリクトスレイブC号に拘束堕落洗脳完了しました♥あたしも、皆様と同格になんてなれませぇん♥さっきまでの無礼な態度をしたあたしに、おしおきをくださぁい♥」

 四つん這いになり、きつきつの胸を地面に突け、お尻をフリフリふる圧倒的な服従の姿。それはソルジャーの中でも『服従』に強く傾倒した姿。スレイブに堕ちた者には戦闘能力は無く、ただただ服従するだけの、まさに奴隷に落ちた者たちなのだ。

「まあ、猟兵でありながらスレイヴに堕ちるなんて、なんて情けない子たちなのかしらぁ♥そんな子たち、私達が相手するまでもないわぁ❤」
「アンテナソルジャー達、私達は他の猟兵たちを相手にしてくるから、この子たちをお仕置きしてあげなさぁい♥嫌だろうけど我慢してね♥」
「「「は!ソルジャー様たちの命令ならば、スレイブの相手もさせて頂きます!」」」

 地位は基本、ソルジャー>アンテナソルジャー>スレイブに自動的になる。ソルジャーたちは彼女らを置いて去っていく。

「あああ♥C号、あたし達、ソルジャー様たちに相手もされずに捨てられちゃったぁ……♥でも」
「うん、M号♥そんな扱いが、すっごくキモチいいぃ♥惨めな扱いが、全身気持ち良過ぎてたまんないのぉ♥」

 そんな扱いでもスレイブとなった2人にはもはや快楽。ソルジャーよりも更に貪欲に無様になる姿にアンテナソルジャー達も侮蔑の視線で見下ろす。

「さて、どうしちゃおうかぁ♥」
「あ、そうだぁ❤こいつら無駄に胸大きいからぁ♥」
「あ、いいねえそれ♥」

 ソルジャーらがいなくなり、アンテナソルジャー達は元々の女子高生らのような口調に戻り、二人へと黒ベルトを伸ばす。そして黒ベルトは2人を纏めて拘束していく。

「きゃあっ♥全身縛られるの、いいぃ♥それに、これってぇ♥」
「うん、さっきの、向かい合わせになった時のぉぉ♥」

 そして二人は期せずして、先程湖を越えてきた時のような向い合ったポーズにされる。ベルトで締め付けた胸が合わさり、二つが押しあってまたものけぞるような姿勢になる。更に、手足に結ばれたベルトが左右に伸ばされ、近くの木や岩に固定される。

「きゃはは♥スレイブの大の字固め合わせ完成ぃ♥」
「あひぃぃ♥胸が、また、きっつい♥さっきよりも、敏感で、きっつきつなのおぉ♥」
「あ、あへ♥しかも、腕も、足も、おっぴろげられて……あたしたち、ひっどい恰好にされちゃってるぅ♥」

 2人は大の字で向い合った体勢になり、股は大開きでスーツに包まれた尻を外側にし、そして腕も両側に延ばされた事で胸を張る体勢になり、さらに胸のくっつきと反発、刺激がさらに強まる。

「じゃあここから、たっぷりお仕置きしてあげよぉ♥」
「ソルジャー様たちに逆らってたこと、反省してよねぇ❤」
「ハァい♥いっぱいいっぱい、いっぱい、おしおきしてくださぁい♥ノーリストリクト♥」
「あたしたちに、罰をいっぱいくださぁい♥ノーフリーダムゥ♥」

 そして囲んだソルジャー達により、ベルトでの責めが始まる。叩かれ、時には優しく刺激され、そしてまた叩かれる。だが全てが2人には快楽に変換され、被虐の楽しみを更に強めていく。

「あは、あひ、あはぁあ♥もっと、もっとぉ♥たのしい、うれしい、もっとくださぁい♥C号、一緒に、ずっと一緒にぃ♥」
「ひひ、あひ、あへえ♥うん、うん♥ずっと一緒に、痛めつけられて、いじめられて、キモチよくなってこう、M号ぉぉ♥」

 いつしか2人は顔をくっつけ、マスク越しにキスをしていた。汗か、それとも別の何かが身体を見たし、痛みと快楽がないまぜになり、それを2人は密着してシンクロして味わっていく。

 傍目から見れば地獄そのもの。だが、奴隷へ堕ちた2人には紛れもなく天国であった。



 その後、猟兵がかけつけ、責めに熱中していたアンテナソルジャー達を撃破し洗脳を解除。二人も回復UCを受け、なんとか無事に回復するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

天片・朱羅
☆【縛】
任務とあらば何でも冷徹にこなす忍
繰り広げられる惨状にも眉一つ動かさず
この場も鈴蘭の花弁でスーツだけを切り裂き、さっさと片付けよう
そう思っていたのに…

その澄まし顔を崩したい、なんて思われたのかもしれない
ベルトに足を捕られ、視界をマスクで覆われて
見えない状態で全身を玩具にされて声を洩らす

ふざけんな、誰がお前等みたいになるか
でも…
未知の感覚を強制的に引きずり出され
到底刺激に慣れてない場所を打擲されて
カラダがついていけなくて
スーツの中は大惨事で

…マスクのお陰で顔を晒さずに済むのがせめてもの救いと思ったけど
顔が見えないから限界を超えても敵に伝わらず
いつまでも終わらない徹底ぶりに、唯泣き声を上げる



●堕ちぬが故の快楽地獄

 猟兵とリストリクトソルジャーらの戦いも激化し、ソルジャーも数を減らしていく。だが、猟兵もまた何人かは変わり果てた姿となり、嬌声が聞こえてきもする。
 そんな惨状の戦場を、天片・朱羅(誰かの忍者・f32486)は眉一つ動かさずに駆けていく。彼女は依頼に応えるフリーのくノ一。仕事を果たすことこそが第一であり、決して心を乱しはしない。

「スーツさえ斬れば終いなんだろ?なら、それをやるだけさ」

 彼女の持った天叢雲剣が無数の花びらに変わり、周囲へと飛ぶ。花弁は寸分たがわず、ソルジャーのスーツだけを切り裂き、中の女性が正気に戻り、そのまま気絶する。

「さっさと済ませるとしようぜ」
「く、また数を減らされたわぁ!」
「でもこちらも即興補充するだけよぉ!」

 そう言うと再び住民の女性らが召喚され、スーツとアンテナを装着されアンテナソルジャーと化す。空からも襲い掛かるアンテナソルジャーにも、朱羅は冷静に、それでいて自信に満ちた高飛車な態度で挑む。

「これ見よがしに弱点晒してるだけじゃねえか!」
「きゃっ!?」

 花びらが再び空を舞うと、花弁はアンテナソルジャーの頭部のアンテナを捉える。アンテナを破壊したことで飛行能力を失い気絶したアンテナソルジャーを、すかさず花弁がクッションとなり受け止め、すぐにスーツも切り裂き、住民を救出する。

「この程度で……」
「ふふ、隙アリよぉ♥」
「なっ!?」

 朱羅が調子づいたその時、足にソルジャーのベルトが巻きつくと、思い切り引っ張られて引き倒されてしまう。

「ふふふ、調子に乗り過ぎちゃったわねぇ?ああ、なんてすまし顔。その顔を是非拘束と服従に歪めてあげたいわぁ」
「見る事はできないのが残念だけど、内面だけでも十分よねぇ」
「何言ってやがる!まだ俺の花びらは動かせ、むぐっ!?」

 花びらを戻そうとした朱羅の視界が、紫の布で覆われる。別のソルジャーがすかさず彼女にリストリクトスーツを着せたのだ。視界が封じられ、更に全身を快楽と洗脳が襲い、花びらの操作どころではなくなってしまう。

「さあ、全身を愛して、私達と同じ様にしてあげる♥」
「クノイチみたいだから、リストリクトクノイチなんてどうかしらぁ?」
「誰が、お前達みたいになんか、はうっ!」

 ぴっちりとした感覚に身動きが取れない所を、ソルジャーたちの全身愛撫が襲う。容赦ない手による刺激は、スーツの効果も相まって朱羅が未知の刺激ばかりだった。

「はぁ、ああっ❤ やめ、やめろぉ!」
「あらあら、結構しぶといわねぇ」
「あんまりこういうのに慣れてない分、染まりにくいのかしらぁ?」
「なら、ちょっと痛い方でいっちゃいましょう?」

 そう言ってソルジャーたちがベルトを構えると、それで朱羅の全身を打ち据える。そのポイントは胸、尻、そして局部、と朱羅が刺激をまず受けた事の無い箇所に次々与えられていき、そしてそれはスーツにより強烈な快楽へと変換され彼女の脳を襲う。

(はう、はぁ、ひぎぃ!まずい、全身が訳わからねえ気持ち良さでいっぱいだ、やばい、あんな変態みたいになんか、なりたくない……でも、だめだ、耐えられ、な……)

 なんとか耐えようと声も出さずに堪える朱羅目がけ、ベルトが思い切り打ち据えられた。それは、彼女の局部の一点に命中し、彼女にトドメを刺した。

「ひ、あ、ん、あああああああああああっっ!!」

 身体を痙攣させ、倒れ伏す朱羅。その彼女の全身は、外から見ても湿気が目立っており、汗、涙、そしてそれ以外の体液で、スーツ内の彼女の身体はぐじょぐじょになってしまった。その感覚は、惨めさと共に彼女には屈辱として刻まれていく。

(で、でも、顔が見えないなら俺のこのひっどい顔も、みられない、か……なんとか、耐えきれてる、俺は、堕ちてない……これなら、まだ)
「あらぁ。まだリストリクトに堕ちないわねぇ」
「ああ、さては、実は全然平気で私達を小ばかにしているのねぇ!きっとそうに違いないわぁ!ああ、なんてダメな私達!」
(な!?何いやな被害妄想してやがる!?)

 朱羅は快楽に耐えきり、快楽を受け入れずにソルジャーへと精神が堕ちることは免れていた。だが、その姿にソルジャーたちはM特有の被害妄想を抱き、朱羅が余裕で耐えていると思い込んでしまった。となるとどうなるか。

「まだまだ責めが必要なのだわ!」
「彼女に束縛と服従を教え抜く為にも!」
「更に愛撫と鞭打ちを続けるのよぉ!」
(う、うそだろ!まだやる気か、や、やめ……)

 声を出そうとしたが、快楽で体力が息絶え絶えになり、更にしめりけでスーツが口に張り付き声が出にくくなったしまった状態では、彼女の声は届かず、ソルジャーたちの愛撫、そしてベルトによる叩きが交代で彼女を襲っていく。

(あひ、あひぃ!やめ、らめ、あああ!もう、やめろ、むり、あああああっ!全身がおかしくなる、頭がおかしくなるぅ!あ、ああああああああああ!!)

 優しく刺激され、痛く刺激され、全てが快楽となって襲い掛かる地獄。快楽を受け入れ切れることもできず、朱羅はただただその地獄に涙を流した。そしてその音は、ソルジャーたちの責め苦による音であっという間に掻き消されていく。


 その後、なんとか朱羅はソルジャーへと精神を変質させきる前に助け出され、回復UCで回復を施されることになる。責め苦の快楽は膨大なものだったが、彼女は自分の精神の一線だけはギリギリで守り切ったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ミニョン・サフィール
【縛】【ソロ希望】【アドリブ歓迎】

「なんだか変な敵だけど、頑張ります」
素早く動き回りながら【スティール・カード】でリストリクトスーツを盗んで回収して無力化していきます

でも大勢に囲まれて押さえつけられてからスーツを着用されると暴れて抵抗しますけど……そのせいでさらにどんどんと追加でスーツを何着も着せられてしまって……最終的には体を震える事もできないほどガチガチに拘束されて、その状態で喜んでしまいます



●リストリクトボーイ

「なんだか変な敵だけど、頑張ります」

 歳若い僅か6歳の少年、ミニョン・サフィール(魔法怪盗サファイア・f32433)が颯爽とソルジャー達の間を駆け抜けていく。彼はデッドマンであり、そして悪人から物を盗み貧しい人々に分け与える義賊たる怪盗。彼の素早い動きをソルジャーたちはとらえきれず、隙を突き彼は彼女らに次々と予告状を投げつけていく。

「きゃっ、何々?『貴方の変なスーツを頂きます』?はうっ!?」
「あひっ! あれ、わたしは、なに、を……」
「まずは2着、頂きました」

 予告状が命中したソルジャーの身体からスーツが消え失せ、元の女性の姿に戻るとそのまま気絶して倒れる。彼が使用しているのは【スティール・カード】。予告状が命中した物品を自身のどろぼう袋の中に移動させる盗み技である。これによりリストリクトスーツを盗み、手にもったどろぼう袋の中に移動させたのだ。

「では、どんどん頂きます!」
「きゃあん!」
「あらあん!」

 予告状をばらまき、次々にスーツを回収して無力化させていく。だがその分、どんどんどろぼう袋の重量も増していき、少しずつだがミニョンのスピードは落ちていく。そしてソルジャーも段々と包囲を狭めていき、ついにミニョンの姿を捉える。

「いたわねぇ!姿が少しでも見えればこちらの物よぉ!【自由なんていけない、そうでしょ?服従しましょう?】」
「な、服従なんてする訳むぐっ!?」

 ソルジャーの問いかけに言い返そうとしたミニョンだったが、その服の上から自身が回収していたのと似たリストリクトスーツが纏わりつき、あっという間に彼の全身を包み込み、動けない程に締め付ける。結果、四肢を伸ばしたままの姿勢で彼は地面に転がる事になってしまう。

「な、なんですか、これ、全身、ああ、うごけな、い……」
「あらあらぁ。よぉく見たら、可愛い男の子じゃなぁい」
「私達の都合上男の子は中々仲間に出来ないんだけど、これは素晴らしいわねぇ。そぉれ♥」
「ひゃぁん!?」

 ソルジャーたちが近づいてくると、スーツに包まれたミニョンの身体を面白そうに触ってくる。それは顔だったり、胸だったり、臍だったり、そして股間の部分だったり。そしてその全てがミニョンに強烈な刺激と快楽を齎してくる。

「あ、がぁ、あひぃ!? ぬ、ぬがなきゃ、ぬがなきゃぁ」
「あらだめよぉ暴れちゃぁ」

 その刺激から逃れようと暴れるが、スーツはまるで脱げる気配を見せず、よじよじもじもじと動くミニョンの姿ははたから見れば滑稽な姿でもあった。

「あまり暴れちゃうなら、もっと着せてあげましょぉ♥」
「そうねえ、怪盗だなんてまさに自由の象徴ないけない事をしている子には、おしおきしちゃいましょぉ♥」
「ぎっちぎちのびっちびちにしてあげるわぁ❤」
「あ、や、やめ、う、うわああああああ!!!」

 ソルジャーたちはスーツの上から更にスーツ、その上から更にスーツ、と次々にミニョンへリストリクトスーツを重ね着していく。重ねるごとに拘束、そして洗脳もさらに強くなっていく。だがそれでいて見た目は着ぶくれしていかない。



 そして程なく、そこには多数の重ね着により、指一本動かせず、ぴっちりスーツを着て、ぴしっと気をつけの体勢であおむけに倒れているミニョンのすがたがあった。顔の部分には洗脳の証である、『R』の文字を浮かべて。

「ミニョン・サフィール、リストリクトソルジャーハード型に重拘束洗脳完了しました♥全く動けなくてぴっちりと拘束される感覚がたまりません♥はぁ、はぁ♥」

 すっかり束縛と服従に支配され、自由たる存在であった怪盗からはかけ離れてしまったミニョンは、全身をぎちぎちに縛られ、そしてそれに快楽を感じながら天を見上げていた。

「ふふふ、素晴らしいわぁ❤男の子のぴっちり、なんて素敵なのぉ♥」
「ええ、可愛いわぁ❤えいっ♥」
「あっ❤」

 ミニョンの変わり果てた姿に恍惚としたソルジャーが、ぴっちり拘束により目立ったミニョンの急所をぺしんとベルトで叩くと、その刺激でミニョンが至ってしまう声を出す。だが、身体は全く動かせないのでそうも見えないように見える。

「でもこんなだと戦闘で役には立たないわねえ」
「そうねえ、仕方ないから後で迎えに来ることにして私達は他の猟兵達を倒しに行きましょう」
「じゃあ、またねぇ❤このまま放置で、それでも楽しんでてねぇ♥」

 そう言ってソルジャーたちはミニョンを置いて去っていく。こんな誰にも何もされない状態では楽しみようがない、というのが普通。だが、リストリクトソルジャー達に染め上げられた存在にとっては違う。

「ああ、ボク、置き去りにされてしまったぁ♥一人こんな姿でおいてかれてるボク、ああ、なんて惨めなんだろぉ♥あっ、何も動かせないのに、全身ぎちぎちにされて転がされてるだけなのに、あっ、それがボク、嬉し……アッ♥」

 放置プレイ。何もされずに置かれている状態を、何もする価値がないと被虐妄想する事でMな快感を満たすもの。そして絶え間なく襲う全身のハードな拘束と快楽。こうして他の猟兵に救出されるまで、ミニョンは身体を全く動かせない状態であおむけになったまま、ずっと放置され感じ続けたままにされるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

神代・凶津
「・・・うわぁ。」
そんな嫌な顔するなよ、相棒。
いや、鮫の群れを越えた先にいるのがあの集団じゃ分かるけどな。

何はともあれ戦闘開始だが洗脳された一般人も混じってるらしいな。
ならいつかのクロムキャバリアでの事件(『勃発!ぴっちりスーツクーデター!』参照)の時の要領でいくぜ。
千刃桜花で対象『リストリクトスーツ』とやらのみをなぎ払うように斬り刻んでやるぜッ!
・・・下手にダメージ与えたらかえって喜ばれそうだしな。

敵はリストリクトスーツを着せて洗脳なんて手も使ってくるらしいからな、気を付けろ。
「・・・分かってます。あんなのを着せられて痴態を晒したら末代までの恥ですから。」


【技能・なぎ払い】
【アドリブ歓迎】



●桜舞いて拘束破る

(……うわぁ)
「そんな嫌な顔してそうな声するなよ、相棒。いや、鮫の群れを越えた先にいるのがあの集団じゃ分かるけどな……」

 神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)は紫ぴっちりスーツの集団という、異世界で見たような、だが頭まで被ってる分更にいってる感じもする者達を見て、内心の桜と共に深いため息をついた。だがそれも少しの事。頬を手で軽く挟むと、妖刀を構えてソルジャーたちへと走る。

「でもこんなでも立派なメガリス案件だ。王女が出てくる前に、全員倒す!」

 ソルジャーも数は減らしてはいるが、猟兵もなんとなく人数が減っている。メガリスを持った王女が戻るまで恐らくはあと僅か。それまでにソルジャーを全滅させ、少しでも有利に持っていかなければならない。こんな酷い絵面でも、一応状況は逼迫しているのである。本当だよ?

「ふふふ、させはしないわぁ。何故なら、私達は更にここから戦力を増強できるんだからぁ!即興勧誘!」

 ソルジャーらが再び手をかざすと、三度住民が召喚され、そして瞬時にスーツとアンテナを装着されてアンテナソルジャーへと変貌する。これこそソルジャーらの戦力増強術。1人でも残せばアンテナソルジャーを出されてしまう。それを利用し、ソルジャー達は凶津をアンテナソルジャーらと共に包囲にかかる。

「さあ、貴方も一緒にぃ!」
「生憎、うちの相棒はそういう格好NGでな!お断りだ!舞え、【千刃桜花】!」

 持っていた妖刀が無数の桜の花びらに変わると、周囲へと一斉に飛んでいき、アンテナやスーツを切り裂いていく。次々と倒れていく仲間達に狼狽するソルジャーたち。

「こういうスーツさえ斬り裂けばいい相手は別世界で経験済みでな。下手にダメージを与えもしねえ。一気に終わらせてやる。おっと!」
「きゃあっ!」

 隙をついてスーツを着せにかかろうとしたソルジャーを、そのスーツごと全てを花びらで斬り裂く凶津。

「スーツでの洗脳も当然させねえ。とはいえ、気を抜くなよ相棒」
(……分かってます。あんなのを着せられて痴態を晒したら末代までの恥ですから)
「安心しろ。俺がいる限り、絶対させやしねえからな!」
(……はい!)

 鬼面巫女が再び桜の花びらを舞わせる。ソルジャーらがまだ諦めずに襲い掛かってくるが、2人の意識の元、隙の無い攻撃の舞うその領域では結果は既に見えているようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

エミリィ・ジゼル
かじできないは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王女を除かなければならぬと決意した。かじできないには性癖がわからぬ。かじできないは健全な配信を心がけるバーチャルキャラである。ほら貝を吹き、サメと遊んで暮して来た。けれども盗っ人に対しては人一倍に敏感であった。

ん?なんか奥に変な集団が見えますね
なんですかね、あの人たち

まあいいか
通行の邪魔ですし、押し流しましょう

そんなわけでUCを起動
サメ属性の津波シャークウェーブを発生させ、その勢いで敵を薙ぎ払ったりサメの餌食にします
ついでに高速泳法や水中機動も活用し、津波の勢いのまま奥へと泳いでいきます

「待っていろベルなんとか王女!必ずメガリスを取り返してやる!」



●走れかじできない

 かじできないは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王女を除かなければならぬと決意した。かじできないには性癖がわからぬ。かじできないは健全な配信を心がけるバーチャルキャラである。ほら貝を吹き、サメと遊んで暮して来た。けれども盗っ人に対しては人一倍に敏感であった。
 ——鮫幸治著『走れかじできない』より一部抜粋



「ん?なんか奥に変な集団が見えますね。なんですかね、あの人たち」

 鮫王の瞳を取り戻すべく、湖鮫たちを鮫配下で圧倒してやってきたエミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)は洞窟前に陣取る邪魔な集団を認識した。

「大分減ってしまったけどそれでもまだどくわけにはいかないわぁ!」
「ええ、むしろこうして追い詰められて尚、私達の本能は昂っているのよぉ♥」
「ああ、絶望的ぃ♥」

 まだまだ倒れないリストリクトソルジャー達である。ドM心は逆境をもやる気に変えてしまうのだ。

「まあいいか。通行の邪魔ですし、押し流しましょう」

 普通ならドン引きしてしまう所だが、百戦錬磨で濃いのをそれなりに見てきているエミリィにとってはあんなのは薄口醤油のようなもの。ペースに引っ張られもせず、ただ狙いはその先にいる王女、そしてその手に在るであろうメガリスのみである。

「起こすのは鮫属性の津波、つまりシャークウェーブ!【鮫魔術を操るメイドの術(サメンタル・ファンタジア)】!」

 彼女が起こすのは「鮫属性」と「自然現象」を組み合わせし魔術。津波に鮫属性を合わせた場合、つまりどうなるかというと。

「ん?何かしらこの音」
「何あれ、津波!?」
「いえ、よく見て、何か変だわ!」

 ソルジャーたちに向けて迫ってくる津波。そこに更に、その中に何か一杯何かが見えるのを確認する。それは。

『再び出番があるとは』
『異様な風体であろうと我らの牙はただ喰らうのみ』
『鮫属性の現象って何だと?愚かな。シャークネードがあるならシャークウェーブもある。Q.E.D』

 それは大量の鮫。湖から流れ込んできたのかと見間違うほどのものだが、鮫の性質は湖とは段違いなので別物。これはあくまでエミリィの起こした津波によるものである。

「ちょっ、やっと突破してきたのにまた鮫、ぐええええええ!」
「違うわ、あの鮫よりももっと容赦がぎゃひいいいい!!」

 津波がソルジャー達を呑み込むと、鮫たちが容赦なく襲い掛かり、その牙でソルジャー達を襲う。オブリビオンとして過去から染み出た存在ばかりだったようで、喰われてもそのまま消え去るのは幸いである。
 そんな混乱の津波の中、エミリィは高速泳法や水中機動の動きでサメやソルジャーを避けて泳いでいく。狙いは津波で肉癖を崩し、奥にいるであろうベルベットを狙う事。

「待っていろベルなんとか王女!必ずメガリスを取り返してやる!」
「くっ、狙いは王女様ね!私達はアウトオブ眼中なのね!そうはさせないわぁ!アンテナソルジャー!!」

 かろうじて残っていたソルジャーが再び召喚からアンテナソルジャーたちを作り出す。そしてアンテナソルジャー達は、飛行能力で津波を避けると、崩れた肉壁を補うように洞窟へと固まる。

「きゃあああ!通さないわぁ!」
「ああん、呼び出されて洗脳されていきなり壁だなんて、扱い悪いぃ♥」
「ちっ」

 アンテナソルジャー達に阻まれ、津波はそこで止まり、残念ながら洞窟内へは流れ込まず、エミリィもそこでいったん止まった。ただしその代償に、津波によりアンテナが破壊され、アンテナソルジャー達は次々に倒れていく。だがそれでも残った者がまだ壁を形成しており、ベルベットへの先んじての攻撃は叶いそうにない。

(まあ、大分減らしたからよしとしましょうか)

 そうして気を取り直し、ソルジャーらは鮫津波の鮫たちに任せ、エミリィは残ったアンテナソルジャーへと攻撃を開始するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
【縛】
うーんドン引きだな~
あんな無様な感じに成りたくないしここは一気にやるかな?
集まってきたとこをグラビティエリアで一掃するかな!
だいぶかたずいたしもう大丈夫かな?

キャラ崩壊OK無様な感じにしてあげてください。


星野・優姫
【縛】
んほぉぉぉ!!!
身体が、心が、縛られるぅぅぅ!
はひぃ、私は卑しく淫らな奴隷です!
このいやらしい豚をチャーシューみたいにキツく束縛してくださぁぁぁい!!

つるん、すぽーんっ
(オイリーコーティングのヌルヌルでスーツが滑って脱げてたちまち正気に戻る)
え、えーっと…
気まずい気分のまま、他の洗脳された人達に抱き着いてオイリーコーティングでヌルヌルにして同じようにスーツを脱がしていきます
もし別のナニかに目覚めてしまってもそれはそれ

(NG無し・アドリブ連携大歓迎)



●リストリクトドラゴン&リストリクトピッグ、そしてハプニング

「うーんドン引きだな~。あんな無様な感じに成りたくないしここは一気にやるかな?」
「救星姫として、この事態、見過ごす訳には行きません!」

 湖を渡ってきたニクロム・チタノ(反抗者・f32208)、そして同じ戦場にでくわした星野・優姫(救星姫ヴァイスシュヴァイン・f31952)は津波から逃れたソルジャー達と遭遇し、即座に戦闘体勢を取る。

「ふふ、まだ数はこちらの方が多いわぁ❤囲んで一気に!」

 そう言って2人を包囲するソルジャー達。優姫はあわあわとしているが、ニクロムの方は余裕の表情である。

「かかったね。沈め超重力の海底へ。【重力の海(グラビティエリア)】!」
「ぎゃふぅぅぅ!?」

 ニクロムが手をかざすと、周囲のソルジャー達が超重力により地面へと押し付けられ、ある者は身体を地面にめりこまされてしまう。周囲への無差別超重力により、囲んでいたソルジャー達を一網打尽にしたのだ。

「ああ、動けない、でもこの感覚もいいわぁ❤」
「うわあこれでもいけるとかドン引き……」
「ともあれ、今です!」

 そこをすかさず優姫が手持ちのグルメツールで斬り裂き、スーツを破壊して元の住人に戻していく。これで落着、と思いきや、ソルジャーは甘くなかった。

「ふふふ。この重力も悪くはないけど、でも貴方達に束縛と服従を教えるのもまた私達の使命よぉ♥【自由なんていけない、そうでしょ?服従しましょう?】」
「何……むぐ!?」
「あひっ!?」

 ソルジャーが問い掛けた瞬間、2人をリストリクトスーツが包み込む。手足が動かせなくても問い掛ければ発動する問答無用の拘束と洗脳の攻撃。動けず2人がその場に倒れる。

「くっ、全身が、ギチギチにされて、ああ、頭に変なのが……こんなのに、呑み込まれる訳には……」
「んほぉぉぉ!!!身体が、心が、縛られるぅぅぅ!た、たみゃらないのおぉぉ♥」
「ちょっ、もう少し耐えて!?」

 反抗の竜の加護を掲げる者として、洗脳に屈しまいとするニクロムに対し、かつて心と体をいやらしく堕とされ、豊満な体を持ち全身の拘束が人一倍きつい優姫は拘束快楽を全身に施され、あっという間にその快楽を甘受してしまう。そして傍らにそういった存在ができれば、自身もまたそちらに引っ張られてしまうのが人間である。

「いけないのにぃ、ヒロインとして耐えなきゃいけないのにぃ!」
「あらあら、なんて卑しい雌豚奴隷ちゃんなのかしらぁ」
「はひぃ、私は卑しく淫らな奴隷です!このいやらしい豚をチャーシューみたいにキツく束縛してくださぁぁぁい!!」
「ふふふふ、いいわよぉ♥」
「なっ、しまっ……」

 気が付けば、快楽で集中できずに超重力が解除されてしまい、復帰したソルジャー達が黒ベルトを手に次々と近寄ってくる。嬉しそうにしている優姫に対し、ニクロムは見えない顔を青ざめる。今でさえきついのに、更にここに全身をあのベルトで束縛されてしまったら……!

「や、やめ……」
「さあ、全身ぎっちぎちのボンレスハムにして、芸術的なソルジャーにしてあげるわぁ❤」
「お願いしますぅぅぅ♥」
「やめ、やめろおおおおおお!!」

 願う声と拒絶する声。それを最後にベルトが縛る音、そしてやがては、2種類の嬌声だけが響いていった。



「ふふふふ。中々の力作になったわぁ❤さあ、二匹とも自己紹介して?」

 満足そうに見やるソルジャー達の前で、その2体がゆっくりと身体を上げる。

「はぁい♥ニクロム・チタノ、リストリクトベルトドラゴンの一部として、拘束洗脳完了しましたぁ❤ああ、全身びちびち、ギチギチに縛られるのいいぃ♥服従するのがこんなに気持ちいいなんて、知らなかったあ♥」

 それは一見ニクロムとは分からない何かだった。体のほとんどがベルトで構成された、針金細工のようなドラゴン。その背中の羽根に見える部分、そこに顔にRを浮かべたぴっちりスーツを全身に纏ったニクロムが取り込まれるように組み込まれているのだ。その体勢も酷い物で、足を大股開きにし、しかもそれを真上に向けてあけっぴろげにしており、広げた足はドラゴンの翼を模したベルトの塊で包まれている。それは反抗の竜を掲げたニクロムの姿としては、あまりに残酷な有様であった。だが、すっかり全身に服従と束縛の快楽を刻まれたニクロムにとっては、今やこれが一番幸せな姿となってしまっており、ドラゴンの顔を模した部分からは彼女の能力により炎が少し放射されている。

「星野・優姫、リストリクトベルトピッグの一部として拘束洗脳完了しましたぁ❤ああ、束縛されるのキモチいいぃ♥ぎっちぎちのハムみたいにされてるの、いいのぉ♥」

 優姫は逆に下向きに四つん這いの体勢。だが、その豊満な体はベルトでギチギチに縛られ、手足もベルトで固められて蹄のようになり、頭の所もRの字が浮かびつつ、ベルトで豚耳や鼻が形成されており、まさにベルトでできた豚のような姿にさせられてしまっているが、彼女もまたこの姿を幸せとして享受してしまっている。

 ソルジャーどころが獣のようになってしまった2人を満足げにみるソルジャー達。ひたすら快楽を享受し無様な姿を見せる2人。ここはソルジャーの勝利で終わってしまった……かのように見えた。

(もっと、もっと気持ちよくなりたい……そうだ♥)

 切欠はベルトピッグと化した優姫だった。もっともっと気持ち良くなりたいと思った彼女は、自身の【オイリーコーティング】という技を思い出し、早速発動。これはオイルローションを全身に塗りつけて、摩擦抵抗を減らすものなのだが、これでぬめぬめして更に被虐的に快楽を味わおうとしたのだ。全身がローションに包まれていき、その感覚に更にのめりこむ優姫。だが、誰も気づかなかった。そうやって動くうちに、そのオイルローションの油分が空気中に気化していくのを。そして――。

(もっともっと、もっと束縛してボクの服従した姿を見てもらうのぉ♥)

 全身を拘束しているニクロムが、その昂りを表すようにブレイズキャリバーとしての炎をドラゴンの頭から発射していたのは先の通り。そう、つまり火種が発生していた。

「あら?なんか、油臭くない?」
「本当ね……って、まずい!貴方、早く火を――」

 勘のいいリストリクトソルジャー達が気付くが、時はすでに遅し。気化した油に炎が引火。結果、その周囲にいたソルジャー達があっという間に炎に包まれていく。

「ああああああ!や、焼かれていく感覚も、悪くはない、わあああああああ♥」

 幸いそこに残っていたのはオブリビオンの個体のみだったようで、スーツごと燃やし尽くされてその姿を消していく。図らずも、優姫の貪欲な快楽へののめりこみが活路を見出したのだ。
 残ったのは炎の範囲に入らなかったが、夢中でソルジャーの消滅にも気づかず快楽を享受し続ける2人。しかし、焔の焦げが優姫のスーツに僅かに綻びを作っていた。そして、そのほころびがどんどん広がっていき――やがて、ぬるぬるとした優姫の身体が、その穴からすぽーんと彼女の身体を排出した。

「えっ!?…………え、ええーっと…………ああ……」

 どうやらあまりの摩擦抵抗の減り具合に、スーツから身体が抜け出てしまったらしい。そしてスーツから出たのなら、精神はすぐに正気へと戻った。周りを見てなんとなく状況を把握した彼女は、気まずい雰囲気になりつつも、オイリーコーティングがスーツに有用であることを知る。

「と言う事は、あの人もこれで……!」

 彼女はベルトドラゴンを見上げると、その身体をよじ登り、背中部分で今だに束縛を味わっているニクロムへと接近する。グルメツールで斬り裂こうとするが、ガチガチに縛っているベルトが邪魔をして、細かい傷をスーツに付ける事しかできない。

「あ、なんか傷つけられてる、それもいいぃ♥」
「……やっぱりこうなったら……」

 それでもスーツに切り口事態は作る事が出来た。ならば先程の自分のように、と優姫は救出優先でニクロムに抱き付くと、再びオイルローションを発生させた。

「あ、なに、このぬめぬめ……ひゃあっ、スーツの中にまで入ってくるぅぅ♥あひ、身体中が、あっというまにぬめぬめどろどろぉ♥たまらない、キモチ良さたまらなああい♥」

 オイルローションは切り口からスーツ内に入り、あっという間にニクロムの全身を包んでいく。そして被虐全開状態にされているニクロムにとってそれは堪らない未知の刺激の感覚だった。

(これで揉み続けていれば、どこかのタイミングで滑って出て来れる筈!……もし別の何かに目覚めちゃったら、それはそれって事で許してね!)
「あひ、外から誰かに揉みこまれてるぅ!らめ、どろどろの感覚、すっごいのお♥全身がキモチ良さでいっぱいになっちゃうのぉぉお♥」

 全身をオイル塗れにされ、スーツ内で外から優姫に揉まれ続けるニクロム。こうしてこの快楽漬けの状態は、スーツからニクロムが押し出されるまで続くのであった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

北条・麗音
【縛】
だめ、縛られたらまたダメになっちゃう…!
一般人ソルジャーは【気絶攻撃】で無力化させて
(気絶してくれなかったら別の意味で意識が飛ぶまでお尻をばしばし叩く)
オブリビオンソルジャーは指定UCでまとめてやっつけちゃう!

Σえ、この人たち仲間がやられてるのにパワーアップしてる!?
これが友情パゥワーってやつなの?
ちょ、こ、来ないでぇぇぇ!!!

えへへ…麗音、やっぱり負けちゃいましたぁ
だってこんなスーツ着せられちゃったら縛られたりいじめられたりするのがスキでスキでたまらなくなっちゃったんだもん
だからいっぱいいっぱい恥ずかしい命令してくださぁい…

※やられシーンはNGなし&手加減無用で!



●性拘天使リストリクトレイン

 戦場も激化し、猟兵にも被害に遭うものが増えてきていた。そんな姿をちらと見て、ごくりと唾を呑む北条・麗音(聖光天使ホーリィレイン・f32207)は、残りも少なくなってきたソルジャー達を発見していた。

「だめ、縛られたらまたダメになっちゃう……!」

 思い出すのはかつてオブリビオンにより身も心もいやらしく変えられてしまったあの忌まわしい記憶。洗脳が主な手段のリストリクトソルジャーはまさに彼女にとって悪夢のような敵だと言えた。だが、そこから逃げようという想いもあるが、でも人々を助けたい、という想いも確かにあった。スーツに洗脳されている住民たちは正に過去の自分。ならば助け出さなければ、と奮起する。

「助けなくちゃ!」

 覚悟を決めると、ハートがたの杖、ホーリィバニッシャーを振りかざしソルジャー達へと駆けていく。……その決意に満ちた顔が、やや赤らんでいるのは恐らく気のせいだろう。

「それ!」
「がふうっ!」

 ホーリィバニッシャーがソルジャーの1人に叩きこまれ、スーツが破れると同時にその場に気絶する。見た目は子供の扱うおもちゃのようなホーリィバニッシャーだが、聖なる力を秘めたメイスであるそれは見た目以上に重たい一撃を与えるのだ。

「おのれ、またも猟兵!げふう!なんのぉ、痛みなんてご褒美よぉ♥」
「一発では気絶しない、なら!」

 続けて殴るが倒れないソルジャーの背後へと回り込んだ麗音はソルジャーの尻めがけてホーリィバニッシャーを打ち込んだ。

「おじりがあああ、でも、これも、いい……あふっ♥」

 尻に激しい一撃を叩きこまれた者は吹き飛び、そのままスーツが破れて気絶する。

「よくもやってくれたわねぇ!」
(勘ですが、残りは全部過去から染み出たオブリビオン!なら!)
「お願い、聖なる光!【Sacred Shine Squall】!」

 麗音が残ったソルジャーたちを見ると、空から光が降り注ぎ、ソルジャー達を一撃で消滅させていく。これこそ聖なる光の顕現。範囲内の指定対象を全て攻撃する天からの鉄槌である。これで一気に、と更に光がソルジャー達へと降り注ぐ。しかし――。

「よくも皆ばかり痛めつけてくれたわねぇ、私の事も虐めてぇ♥」
「えっ!?」

 仲間が受けた傷への嫉妬で強化される嫉妬強化オーラを纏ったソルジャーが天からの光を避けたのだ。見れば、他のソルジャーも次々回避していく。

「この人たち仲間がやられてるのにパワーアップしてる!?これが友情パゥワーってやつなの?」
「いいえ、嫉妬と被虐パゥワーよ!さあ、スーツを着せてあげるわぁ❤」
「ちょ、こ、来ないでぇぇぇ!!!」

 近づいてくるソルジャー達にホーリィバニッシャーで迎撃を行おうとするが、それすら1人に受け止められ、そして残るソルジャー達が殺到する。

「ふんぎぃ!?」

 あっという間に全身をスーツで包まれ、紫布で覆われてしまう麗音。身体中を束縛と服従を愛し、被虐に染めようとする洗脳が襲っていく。麗音はなんとか抵抗しようとするが、そこへソルジャー達が手をわきわきさせ、黒ベルトをぴしっとして迫る。

「ふふふ、さあ、全身にたっぷり教えてあげるわぁ❤」
「束縛と服従こそが偉大なる教えなのだとぉ♥」
「ま、負けません……ホーリィレインは、決して、快楽に屈したり、しません……!」

 体を震わせながら頑張って決意を固める麗音向けて、ソルジャー達の全礼の責めが始まった。



 そして程なく、ソルジャー達が離れる。決して負けない、と硬い決意で快楽に抵抗する事を決めた聖光天使ホーリィレインは――


「えへへ……麗音、やっぱり負けちゃいましたぁ❤だってこんなスーツ着せられちゃったら縛られたりいじめられたりするのがスキでスキでたまらなくなっちゃったんだもん♥耐えられる訳ないじゃないですかぁ、えへへへぇ♥」

 そこには顔とベルトに『R』の文字を浮かべ、黒ベルトをグローブやブーツ、マント、蝶ネクタイにして元の衣装のように彩り、ダブルピースを顔の両側に掲げた麗音の姿があった。

「では改めて名乗ってね♥」
「はぁい♥聖光天使ホーリィレインこと北条・麗音は、性拘天使リストリクトレインに拘束洗脳完了しましたぁ❤やっぱり洗脳には勝てませんでしたぁ♥あはっ♥いっぱいいっぱい恥ずかしい命令してくださぁい…♥」

 元の意匠を残しつつ、紫ぴっちりスーツにより顔も分からない怪人のように化した麗音は幸せそうに先程まで敵対していたソルジャー達にへつらうように頭を下げるのだった。

「ならそうねぇ。さっき貴方が仲間の尻をぶったたいた武器あったでしょぉ♥あれで、自分のお尻を虐めなさい♥」
「はぁい、かしこまりましたぁ❤」

 麗音は落としていたホーリィバニッシャーを拾い上げると、お尻を突き出すような姿勢を取り、太い方をお尻にずぶずぶとねじりこむ。

「あ、あっ❤大きい♥大きいのに、入ってくぅ♥これも、ドン・リストリクト様の御力ぁ?ああ、スーツに包まれてるはずなのに、入ってきて、キモチいいぃ♥」

 小さいとはいえそれなりの大きさのバニッシャーがずぶずぶと入っていく。スーツも不思議な効果があるのか、透過するように入っていき、麗音に激しい快楽を与える。

「じゃあ後はここで縛り上げられて、そのままにしていなさい♥まだ猟兵がいるし、良いころになったら迎えに来るわぁ❤」
「はぁい、頑張ってくださぁい♥」

 ソルジャー達が去ると、麗音は自身のベルトを近くの木へと伸ばすと、足を大股開き、腕を大きく広げた大の字のポーズで逆さに吊るされ、バニッシャーの刺さったお尻を天に掲げる形で固定される。

「あぁあ♥聖なる天よ、ごめんなさぁい♥麗音、快楽に負けて、聖光天使をやめて性拘天使になっちゃったあ❤あはは♥縛られながら酷い姿で宣言するのも、すっごくキモチいぃいい♥……おや?」

 麗音が見下ろすと、近くによろよろと出てきた女性たちが。それは、先程麗音が助け出しリストリクトスーツから解放された女性たちだった。それを見て、麗音はマスクに包まれた顔の中でにやりと笑う。

「だめだよぉ♥自由なんかに解放されちゃあ。服従と束縛の世界へ返してあげるねぇ♥お願い、性なる縛!【リストリクト・バインド・スコール】♥」

 麗音が尻に刺さったバニッシャーを振ると、空から紫の光が降り注ぎ、戸惑っていた住民へと降り注ぐ。そして光が消え去ると

「あはぁああ♥性拘奴隷レインスレイブ1号、拘束洗脳完了しましたぁ❤縛られるのキモチいい♥」
「同じくぅ、性拘奴隷レインスレイブ2号、拘束洗脳完了しましたぁ❤ありがとうございますリストリクトレイン様ぁ♥」

 そこにはリストリクトスーツに包まれ直され、更に麗音に似た黒ベルトの意匠をつけた、量産型麗音のような姿の女性が、全身を縛られる感覚に恍惚としながら転がっていた。束縛の力と麗音の力が合わさり、異質な力が生まれてしまっていた。

「いいんだよぉ♥ふふふ、このまま力を高めれば、もっともっと広い範囲で同じ事が出来ちゃうはず♥ああ、もっともっと、縛られて気持ち良くなってリストリクトレインとして力を高めなきゃ♥ああ、もっと、もっとぉ♥」

 レインスレイブたちに手伝わせ、更に自身のベルト拘束を強めていく麗音。元ヒロインとは思えない、淫らで無様な姿がそこにはあった。


 なお、結局麗音のパワーアップは間に合わず、その前にソルジャーは全滅。猟兵により彼女もなんとか救出されることになるのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
【縛】
ウィーリィくんが島の人達を救出している間、ボクはオブリビオンのソルジャーを倒していく
【クイックドロウ】+【乱れ撃ち】で片っ端からどんどんやっつけるよ!

きゃあっ!なにこのスーツ!
動きも視界も奪われて、しかも頭の中に声が…
違うよ!ボクは自由を愛する宇宙海賊…
で、でもこの全身を締め付けられる感覚、スペーススク水と違った感じでいいかも…
おっぱいや大事なところを締め付けられるたびにズンッって気持ちいいのが来ちゃう…
体だけじゃない、心まで、縛られて…
もっと、もっと縛ってぇ…
もっとボクを虐めてぇ…

(救出されて)
え、ウィーリィくん?
久しぶりだねーあははー
(※アドリブOK、サービス上等です)


ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
すげぇ、言ってる事が全然理解できねぇ。
けどあの中に洗脳された人達まで混じってるなら放っておく訳にはいかないな。
ので、オブリビオンの方はシャーリーに任せて俺はソルジャー化された一般人(と猟兵)の救出に回る。

【早業】の【部位狙い】でボディスーツを拘束するベルトだけ切り裂いてスーツから解放し、【幻炎鎮魂斬】で洗脳から解放して正気に戻していく。
いくら救助のためとはいえ流石に女性の服を切り裂くのは気が引けるけど、【覚悟】を決めて鋼の心で作業をこなしていく。

尚、シャーリーもソルジャー化されてたら彼女の恥ずかしい姿は見なかった事にしてさっさと助ける。



●最後に立ちはだかる敵、その名は

「ここにいるのが最後ねぇ……でも最後まで諦めないわよぉ♥」
「服従こそがドン・リストリクトの教え!ベルベット様に服従すると決めたのなら、最後まで尽くすのがリストリクトソルジャーの心意気!」
「でもぶっちゃけこの絶望的状況が股座に来ると言うのも正直なところぉ♥」
「「「それな!」」」

「すげぇ、言ってる事が全然理解できねぇ。けどあの中に洗脳された人達まで混じってるなら放っておく訳にはいかないな」
「そうだね。どれがどれか、分かる?」
「ああ。よく聞けば、足音も息遣いも、2種類で違う。生身か過去かの違いだろうな。シャーリーは?」
「ボクの目も見抜いてるよ。動きがやっぱり少しずつ違う。ボクじゃ諸共にしちゃうから、ウイーリィくんは生身の方を」
「わかった。気をつけろよ」
「大丈夫大丈夫!」

 軽く打ち合わせたシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)とウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)は、熱線銃と包丁をそれぞれ構えると、ソルジャー達向けて走っていく。ここまで連携してきた二人にとってはそれくらいで十分だった。

「まずはボク!」

 シャーリーが熱線銃を連射、その熱線は過たずに過去の染みであるオブリビオンをつらぬき、スーツごと体を燃やし尽くす。【クイックドロウ】で即座に充填し、続けてオブリビオン個体のソルジャーを狙い、ひきつける。

「くっ、させないわぁ、早く迎撃を――なっ!?」
「悪いな。それはさせねえ」

 残った者の内、生身の個体のベルトが即座に破壊される。それは銃撃に紛れて攻め込んだウイーリィの包丁による一閃。ベルトの破壊によりスーツが消え、倒れる女性を尻目にウイーリィを囲みこんだ生身個体のソルジャー達が襲い掛かる。

「よくもやったわね!妬ましい、他の子を狙ったおま」
「遅え!【幻炎鎮魂斬(セイヴァー・セイバー)】!!」

 嫉妬強化オーラで強化しようとした刹那、囲んでいた者達をウイーリィの炎を纏った包丁による旋回斬が一閃する。スーツごと切り裂いてしまう、と思われた一撃。だが、それは肉体を全く傷つけず、対象の邪心のみを切り裂く。それによりソルジャーたちが倒れ、そして遅れて邪心で構成されていたようなものであるスーツだけが消滅していく。嫉妬強化オーラの強化前に早業の一撃で仕留める。それがウイーリィの狙いだった。だが隙を与えれば発動されてしまうので、次の個体へと足を進める。

(シャーリー、くれぐれも油断すんなよ!)



「それそれっと!」

 シャーリーは次々に熱線を放ち、ソルジャーを倒していく。ここまで既に幾度も激戦が続き、ソルジャーの数も確実に減ってきており、ついに残すオブリビオン個体はあと一人となっていた。

「遂に私1人ねぇ、絶望的でいきそう……でも最後にドン・リストリクト様へ最期の奉仕をさせてもらうわぁ!【自由なんていけない、そうでしょ?服従しましょう?】」
「はっ、する訳ないでしょ、ボクは自由に生きる海賊だ!」
「ガハッ!」

 ソルジャーの問いにシャーリーは即答し、返しの射撃がソルジャーの胸を貫いた。洗脳された住民ではない為、その存在は崩れて消えていく。

「よし、これで終わり……もがっ!?」
「ふ、ふふ……ダメ、よぉ。私はそんな答えに『満足しない』。満足しないならば、例え私が消えてもそのスーツは貴方を縛り続けて、最後のリストリクトソルジャーに変える……」

 シャーリーの全身がスーツに囚われ、体が動かせなくなる。そして、束縛と服従を強いる洗脳が彼女を襲う。だが彼女も即答した通り、彼女は自由を愛する海賊。この洗脳にだけは屈したくない、と抵抗しようとする。しかし。

「貴方は束縛を愛する、最後のソルジャーとなるのよ…」
「違うよ!ボクは自由を愛する宇宙海賊…(で、でもこの全身を締め付けられる感覚、スペーススク水と違った感じでいいかも…おっぱいや大事なところを締め付けられるたびにズンッって気持ちいいのが来ちゃう…ああ、こういうのがどんどん大好きになってくる…体だけじゃない、心まで、縛られて…)

 局部を刺激される感覚に耐えきれず、手が伸びそうになるが、だがそれすら許されない束縛。だが、その不自由さにも心地好さを抱いてくる。その心の拘束にシャーリーは屈しかけてきた。そしてその回りに、黒ベルトが次々と浮遊してくる。それは、倒されてきたソルジャーたちの残滓から発生してきた、ソルジャーたちの怨念、邪心の塊。そして今消えかけているソルジャーからも伸びてくる。

「さあ、一気に仕上げてあげるわぁ。最後のリストリクトソルジャーとして、存分に束縛と服従を味わい、あの御方に捧げなさい…!」
「だ、だめ、あひ、ひあああああああん❤️❤️もっと、もっと縛ってぇ…もっとボクを虐めてぇぇぇぇ❤️」

 黒いベルトがシャーリーの全身に巻き付いていく。そしてやがて光が周囲を包み込んだ。



「これで最後だ!」
「あ……ううん……」

 最後の生身個体の邪心を切り裂き、元に戻って気絶した女性をウイーリィが優しく横たえる。そしてシャーリーの法に加勢に向かおうとしたその時だった。シャーリー達のいる方から突然光が見えたのは。

「な、なんだ!?シャーリー!」

 ウイーリィがシャーリーに何かあったのかと急いで光の方へと向かう。そしてその光が消えていき、まさにその間近へと迫る。そこで彼が見たものは……。

「あ、ウイーリィくん、ヤッホー♪」
「シャー、リー……?」
「何ー?どうしたの、別人見るような顔してー」
「だ、だって、お前……!」
「あー、まあ、そりゃ仕方ないかあ。あはっ❤️」

 口調だけは少し前と何も変わらない。だが、違うのだ。それ以外が何もかも。その姿にウイーリィが絶句するのを他所に、シャーリーは気を付けをし、ビシッと敬礼した。

「シャーリー・ネイド、リストリクトパイレーツとして最終拘束洗脳完了しましたぁ❤️あはぁ、全身ぎちぎちに縛られるのキモチいいよぉ♪ボク、束縛と服従を愛する被虐海賊になっちゃった❤️」

 その姿は全身紫のぴっちりスーツ。頭まで覆われた顔にはRのマークの上からサイバーアイパッチが付き、頭には黒ベルトででき、Rのエンブレムが入った海賊帽。そして体は腕も足もまとめて黒ベルトで巻き付かれ、今までのリストリクトソルジャーよりもさらに身動きがとれない程。そして股間にはVの字型に黒ベルトが巻き付き、胸と共に激しくシャーリーに縛りついているのがわかった。まさに、ソルジャーらの最後の怨念による完成品とされた、シャーリーの成れの果てであった。
 直視には色んな意味で絶えない。だが、それではシャーリーを助け出せない、とウイーリィは悟り、覚悟した顔で包丁を構えた。

「目を覚まさせてやる、シャーリー」
「あはぁ❤️ウイーリィくんがボクを虐めてくれるんだぁ❤️嬉しい、誰でも嬉しいけど、君にならもっと嬉しいぃ❤️」
「違う!助けるんだよ、お前を!」

 もう聞いていられない、とウイーリィが即座に踏み込もうとした、その時。何かを幾つも構える音が響いた。それは、シャーリーに巻き付いたベルトが触手のように伸び、その先端に巻き付けられ、黒く染まったしましたの愛用銃シューティングスターの装填音。しかも見るからに数が増えているのは、どうやら纏わりついたオブリビオンの力で複製されたらしい。

「じゃあ、本気で虐めてくれるまで、ボクが虐めるね❤️」
「っ!」

 ブラックシューティングスターが火を吹き、それをウイーリィは素早く回避する。当たった場所を見れば、そこには紫の布が纏わりついている。

(あの弾自体があの拘束スーツになるのか!?)
「ほらほら、早く本気で来てよ!でないと、ウイーリィくんもリストリクトしちゃうよ?アハハハ❤️」

 次々に放たれるのをなんとか回避する。二人にはどうしても得手とする距離がある。そしてその距離の面でどうしてもウイーリィはシャーリーに不利となる。かといって遠距離UCを使えば、彼女の目を覚まさせる絶好のUC発動に隙ができてしまう。ならどうすればいいか。
 考えた末、ウイーリィは賭けに出ることにした。シャーリーのことを、信じる手に。

「ほらほら出てきてよぉ。出てきてボクのこと虐めて……ん?」

 ウイーリィが隠れた大木をリストリクト弾で撃っていたシャーリーだったが、その根本が炎で切り裂かれ、大木がシャーリー目掛けて倒れてくるのを見た。どうやらウイーリィが木を切り裂き、蹴り倒したらしい。

「うわあ❤️これでボクを押し潰してくれるのぉ?素敵!でもぉ……もっとスゴいのが欲しいなあ❤️」

 そう言うと、シューティングスターの弾を切り替え、本来の熱線を一斉に発射し倒れてくる木を焼き尽くす。

「本来のが撃てない、なんて言ってないもんねぇ」
「ああ、だと思った」
「えっ!?」

 声に後ろを見ると、そこには背後に降りたち包丁を振りかぶるウイーリィの姿があった。

「まさか、木を蹴り倒すと同時に登ってきたの!?ボクが焼くってわかってて!?」
「火を恐れて料理人ができるかよ!」

 すかさず包丁に炎をまとう。既に一斉発射したシャーリーに銃での迎撃は間に合わず、縛った足では回避もできない。だが、言葉なら発せられる。

「ウイーリィくん、【自由なんてダメだよ。服従しよう?】」

 それはリストリクトソルジャーとなり使えるようになった能力。これだけは例えどんな体の状況でも間に合う。答えなくてもいい質問。だが、ウイーリィは迷わず即答した。

「いや、自由が一番だ。お前が愛したものを、俺が否定する訳ないだろ」
「……だよね。そう言うよね?でも、ダメだよ❤️ボクと同じで、それじゃあスーツは止まらない!」
「むぐ!?」

 ウイーリィの体が紫のスーツで包まれていく。そして手が覆われると同時に、弾かれた包丁が手元から落ちる。問いかけた者が満足しなければ、スーツの洗脳は終わるまで止まらない。束縛と服従に染まりきったシャーリーには、その答えは満足できるものの筈はなく……。

「あは、虐めて貰いたかったけど、やっぱりボク、ウイーリィくんと一緒に束縛プレイ楽しみたいや❤️ね、自由なんて捨ててボクと一緒に服従しよ?ボクは君の答えに満足なんて絶対しないんだから…」
「いいや、お前は、満足、する!」
「なっ……」

 スーツで包まれる寸前のウイーリィの眼。それが、シャーリーを信じてシャーリーと目が合う。そしてシャーリーが、その曇りなき眼に動揺した瞬間……スーツが止まり、ウイーリィの目だけが露出し、拘束効果も消えた。

「な、なんで!?」
「お前にはまだ残ってるからだ、自由を愛する心が。だから、お前が満足したからスーツが止まったんだ。これで、トドメが入れられる!」

 落下する包丁の柄。そこ目掛けてウイーリィの蹴りが叩き込まれると、炎の包丁はシャーリーを包む黒ベルトへと突き刺さる。その炎の包丁の一撃【幻炎鎮魂斬(セイヴァー・セイバー)】は、シャーリーの肉体を傷つけず、邪心を、シャーリーを蝕む洗脳ごと消し去る。

「あ、あ、あああ、んあああああああ!!」
「シャーリーの中から出ていけ!リストリクトソルジャー!!」
「ど、ドン・リストリクト様……ベルベット様……申し訳、ありま……い、逝っちゃうぅぅぅ❤️」

 シャーリーの声を借りたソルジャーたちの断末魔(?)が響き、やがて炎が消え去ると、そこにはもう紫スーツも黒ベルトも残っておらず、元の服装のシャーリーが元通りに気絶しているだけだった。



「ほら、シャーリー、起きろって」
「う、うーん……え、ウィーリィくん?久しぶりだねーあははー」
「久しぶりじゃない全く」

 起こされたシャーリーは、気まずそうに頭をかく。その様子を見て、『あ、こいつなんとなく覚えてるな』と察しつつもウイーリィはすっとぼける事にした。

「ほら、ソルジャーは全滅した。王女もメガリスを持って戻ってくる頃だ。早く準備するぞ」
「あ、う、うん…………ねえ、ウイーリィくん、ボク、スゴい格好に」
「俺は何も見なかった」
「嘘だ絶対嘘だぁ!せめてどんなだったかだけでも聞かせてってばウイーリィくぅん!」

 シャーリーの声を無視し、ウイーリィはまだ囚われている猟兵を探しに向かう。あれを懇切丁寧に説明するなど、正直勘弁願いたいからだった。


 こうしてリストリクトソルジャーの殲滅は完了。スーツで洗脳されていた猟兵たちも救出が間に合い、回復を施すことができた。これであとは、メガリスを持って出てくる王女を待つだけとなった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​




第3章 ボス戦 『『海を満喫』我儘王女ベルベット』

POW   :    ベルちゃん様の言うことを聞くのじゃ!
自身の【海の魔物を操るレアアイテムに込めた魔力】を代償に、【海の魔物クラーケン】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【無数の触手】で戦う。
SPD   :    ベルちゃん様の水着姿に見惚れるのじゃ!
装備中のアイテム「【全てのダメージを反射する水着】」の効果・威力・射程を3倍に増幅する。
WIZ   :    あれもこれもベルちゃん様に寄越すのじゃ!
レベル分の1秒で【海に関する装備(主に水着)を奪い取る魔法】を発射できる。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主はティエル・ティエリエルです。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●カモがネギしょってやってきたという奴

「うはははは!鮫王の瞳、見事にゲットしたぞぉ!しかも、量産しようとして失敗した劣化宝石も幾つかガメてきたぞぉ!儀式とか魔術とか改造とかすれば色々できるかもしれん!これで全ての海はベルちゃん様のものじゃあ!しかし貴様ら、暇だからって何を外でズッコンバッコンドッコンと……ん?」

 ソルジャーを全滅し、消耗した猟兵が回復を終えた頃、大声を上げて洞窟内から誰かが出てきた。赤い水着を纏い、鮫の目のような黒い宝石と、やや歪な宝石が大量に入った風呂敷を持って出てきた少女のようなオブリビオン、我儘王女ベルベットである。彼女は見まわし、リストリクトソルジャーが全く見えず、そしてどう見ても違う奴らが待ち構えているのを見て、少し遅れて状況を察した。

「猟兵じゃとおおおおお!?おのれ、ベルちゃん様を待ち受けておったのか!ということは、あの紫ぴっちりは全滅したのか!おのれ、正直キモくて割と扱い困ったのででかしたと思っておるがよくもやってくれたなぁ!じゃが、ベルちゃん様は今やこの鮫王の瞳を手にしたのじゃ!これさえあれば、こんな事もできるのじゃ!」

 ベルベットが念じ、鮫王の瞳が光を放つと、突然周囲に大量のサメが現れ、周囲を遊泳し始めた。その身体にはすべてにノコギリが生えており、その気迫と感じる力は湖の鮫とは比べものにならない。まさに周囲をシャークトルネードで囲まれたような状態。

『ワタシ、シャーク、ツヨイネ』
『ツヨキモノ、クラウ、デシャーク』
『オンナ、クワセロ、オンナァ、シャシャシャシャシャ!』

 聞こえる声もなんかやけに濃い気がする。そして全てがベルベットに応じこちらに襲い掛かってくるだろう。

「こ奴らとベルちゃん様による同時UCの前には、幾ら七大海嘯を倒したといえどもはや無力じゃ!わっはははは!お前達を無残に血祭にあげ、ベルちゃん様が新たななんとかフォーなんとかになる狼煙としてやるのじゃあ!!」

 完全に調子に乗っているベルベット王女だが、その力は侮れない。海のレアアイテムを集めた王女は基本装備として『全てのダメージを反射する水着』を着こなしており、普通の攻撃では水着に当ててもダメージは反射されてしまう。
 そして鮫たちによる攻撃に加え、鮫王の瞳の魔力でクラーケンを召喚しての攻撃や海に関する装備を奪う魔法攻撃、そして自身が纏う全てのダメージを反射する水着の力を強める技、と2つのUCが襲い掛かる事になる。今、ついに鮫王の力を得た王女との最後の決戦が始まろうとしていた。

※ベルベット王女は通常のUCに加え、
 「シャークトルネード:召喚したレベル×1体の【サメ】に【回転ノコギリ】を生やす事で、あらゆる環境での飛翔能力と戦闘能力を与える」
 を使用してくるので、2種のUCを同時か時間差で使用します。2種UC両方への対策が成されていると判断した場合プレイングボーナスを追加します。
 シャークトルネードはSPDですが、発動は3種全てで行われますのでご注意ください。

※場所は浮島内陸の洞窟前ですが、誘導すれば湖畔でも戦闘できます。(鮫たちもついてきます)

※『鮫王の瞳』入手に関しては、希望者の中で1番ダイス判定が良かった方が既存のメガリスを入手し旅団へ持ち帰る事も可能、とします。
 入手希望であり残念ながら選外となった方には量産劣化品の鮫王の瞳を入手、とさせて頂きます。不完全ですが加工や強化等可能なもの、とします。
 『鮫王の瞳』入手希望の方はプレイング冒頭に【鮫】と記入をお願いします。
 なお、正式にアイテムとしての配布はできませんのでご了承ください。

※今回の解釈として、ベルベット王女の『全てのダメージを反射する水着』は基本装備として扱い、3種どれでも水着へのダメージは反射。ただし反射範囲は近距離までなので遠距離攻撃は反射はするが元の相手までは届かない。SPDでは反射範囲は遠距離まで伸び、威力も元から3倍となり反射される、とします。なので、POW、WIZで攻める場合でも水着部分のダメージ反射への対処も御考慮お願いします。

※海に関する装備、は王女の独断なので水着っぽかったら『それ水着じゃな!水着じゃろ!水着おいてけ!』となるくらいに緩いです。

※プレイング受付は3月20日(土)朝9時から開始し、21日執筆開始予定です。
北条・麗音
サメだけじゃなくあんな触手うねうねの怪物まで…(うずうず)
きっと自分でも色々試しちゃったりしてるのかなあ
あんなに幼い外見なのに

でもサメに食べられちゃうのはやだから【スーパー・ジャスティス】で空を飛んでサメから逃げ回る
逃げる先はボスが召喚したクラーケン
べ、別に触手に興味ある訳じゃないんだからね!
【怪力】で触手を掴んで振り回して襲ってくるサメをまとめて吹っ飛ばし、とどめにその巨体をボスに叩きつける
水着はダメージを反射できても水着の面積以上の大きさのクラーケンに押しつぶされたら大丈夫じゃないよね?

※NGなし&絡み・アドリブ大歓迎です



●ベルちゃん様、ぺしゃんこの巻

「ふふふふ、恐れ戦いておるなぁ猟兵ども!しかもベルちゃん様の配下はこの鮫どもだけではない!このメガリスの有り余る魔力を使えば、更に増やせるのじゃ!出でよクラーケン!ベルちゃん様の言うことを聞くのじゃ!」

 ベルベットが鮫王の瞳を掲げて念じると、彼女の横に巨大なイカの怪物、クラーケンが出現する。無数の触手を揺らめかせ、陸地での活動状態を得ているその怪物にベルベットが満足げに猟兵を見やる。

「……ん?何やらアイツ、視線がおかしくないか?」
「サメだけじゃなくあんな触手うねうねの怪物まで……ああ、あんなにうねうねした……」

 その猟兵とは、先程悪堕ちして大変な事になっていた北条・麗音(聖光天使ホーリィレイン・f32207)だった。救出されスーツやアレな状態を解除されて復帰した彼女だったが、まだ堕ちていたテンションが戻り切ってないのか、クラーケンの触手を見て身体が疼き、もじもじとしてしまっている。

(きっと自分でも色々試しちゃったりしてるのかなあ。あんなに幼い外見なのに)
「なにやら物凄い背筋が寒くなったんじゃが!? よ、よおし、まずは貴様から血祭じゃ!!行けい鮫ども!」
『ヒャッハー!ウマソウナオンナア!』

 ベルベットの命令を受け、周りの空中を遊泳していたノコギリサメたちが麗音目がけて殺到する。それに対し、麗音はきりっと顔を直し、全身を黄金オーラで包むと空へ飛びあがり回避した。

「触手じゃなくサメだったら断固お断りします!」

 『触手だったら受けてたの?』という周りの疑問を余所に、麗音は次々に襲い掛かるサメを回避し、空を避けて地上低空へと迫る。だが、ベルベットは焦らずにむしろにやりと笑った。

「ふ、かかったのう!貴様の先にはクラーケンが待ち受けておる!これで終いじゃ!!」

 そう、麗音の飛んでいく先にはクラーケンが待ち受けていたのだ。鮫を避けるので精いっぱいで見逃した、と判断したベルベットはクラーケンに命じ迫る麗音目がけてその大量の触手を伸ばさせる。迫る触手に麗音は……。

「あっ、触手来ましたぁ❤えいっ!!」

 なんとその触手の軌道を見切り、僅かな動きで避けると、それを脇で抱え込んだのだ。一体どれだけその触手の動きに集中していればここまで見事に反応できるのだろうか、と誰かが思った。

「あっ、触手の感触……♥あ、だめだめ、今は我慢我慢!ぬぅうっ!」
「なんかアイツいちいち反応おかしくな……なんじゃとぉ!?」

 赤らんだ顔で着地しながら力んだ麗音は、その溢れる聖なる怪力を見に滾らせると、大地を踏みしめて触手ごとクラーケンを持ち上げ、大地から浮かせたのだ。クラーケンが触手を戻そうとするも、そのまま麗音は身体を回転させたことで振り回されていき。

「せえりゃああ!」
『シャアーーク!?』
『ミゴトナジャイアントスイングトカンシンスルシャーーー!?』

 それにより麗音に迫っていた鮫たちも、クラーケンの身体や触手に激突。勢いのまま薙ぎ払われ、当たり所の悪かった鮫が消滅する。

「な、何をしておるかバカ共!下がって避け……え?」

 鮫を周りから一掃した麗音が、今度は触手を高く持ち上げ、クラーケンを頭上高く振り上げるのを見たベルベットが唖然とする。これはまさか、いや、どう考えてもあのクラーケンが次に振り下ろされる先は……。

「ま、待てぇ!?ベルちゃん様には全てのダメージを反射する水着が」
「水着の面積以上のクラーケンで押し潰しちゃえば、関係ない、ですっっ!!」

 そしてその通りに、麗音が背負い投げのように触手を振り下ろし、クラーケンがベルベット目がけて振り下ろされる。慌てたベルベットは見事に逃げ遅れ、クラーケンに押しつぶされて地へと沈む。

「ぐほべえええええ!?」

 水着に包まれていない全身ごとクラーケンの巨体に潰されたベルベットが倒れ、クラーケンも気絶してぐったりとする。そして麗音は……まだ手にある触手に視線をやっていた。

「触手……うねうね……ちょっとだけ、ちょっとだけ……あんっ」

 触手を少し自分の敏感な所に当ててみる麗音。その感覚に、更にもっと深くやろうとしてしまった所で……触手とクラーケンが消えていった。どうやら水着へのダメージがクラーケンへ反射され、そのダメージで消滅したようだ。

「あっ、あー……よし、まずは一撃、です!」

 どう見ても名残惜しい反応をしていた麗音だが、気を取り直して戦闘に再び集中するのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

神代・凶津
残るこの悪ガキを倒せば事件解決だな、相棒。
「・・・油断しないで、アレな感じだけど強敵だよ。」

鮫を召喚してきたならこっちも召喚だ。
「・・・式、召喚【戦駆け劔武者】」
空飛ぶ鮫とロボの乱戦だぜ。飛翔しながら居合い抜きで斬り落としまくれッ!
なんかクソ映画じみた対戦カードだが気にしたら負けだ。

悪ガキの奪い取る魔法は見切って避けるぜ。
海に関するものなんか持ってないがいちゃもん付けられて取られても敵わんからな。

破魔弓で攻撃するが水着の力で反射して効かねえ。どうする!?
「・・・水着以外なら当たるのでは?例えば、顔とか。」
・・・顔面を狙い射つぜッ!


【技能・式神使い、見切り、スナイパー】
【アドリブ歓迎】



●ベルちゃん様、ビューティフォーされるの巻

「おのれぇ、だがまだベルちゃん様は倒れぬわぁ!」
「残るこの悪ガキを倒せば事件解決だな、相棒」
(……油断しないで、アレな感じだけど強敵だよ)
「ま、実質メガリス2つ持ってて更に自分の技まで使ってくる訳だしな」

 なんとか立ち上がったベルベットを見て、神代・凶津(謎の仮面と旅する巫女・f11808)と相棒の桜は油断する事無く、その姿を見据えていた。鮫魔術を操る『鮫王の瞳』、そして水着へのダメージを反射する水着を備え、自身のUCも使用してくるベルベットは間違いなく強敵。ただただ言動が残念でつい油断を招くだけ……ある意味戦術の1つではあるのかもしれない。

「慢心なく油断なく、容赦も無しにぶったたくだけだな!頼むぜ相棒!」
(……式、召喚【戦駆け劔武者】)

 凶津の中にいる桜が自らの式神を召喚する。足元から現れたそれは5mに及ぶ体躯の鎧武者霊。その肩で凶津は破魔弓を構える。

「なにやらデカブツが出おったな!だが鋼も噛み砕きノコギリで斬り裂く我らが鮫軍団には無意味じゃ!ゆけい!」
『ミセテモラオウカ、ムシャノセイノウトヤラヲシャーク!』

 遊泳していた鮫の中から一群が鎧武者へと向かっていく。その身体の回転のこぎりは鎧武者であろうと痛手は免れないだろう。だが、彼女の式はそう甘くはない。

「飛べ!」
『フライトシステムダトォ!?』

 なんと巨大な体躯の鎧武者はその霊力を持って空へと浮かび上がり、鮫の一群を回避すると同時、返しの太刀で鮫の一部を両断して見せる。これで飛行能力という鮫のアドバンテージは失われた。

「やるのぉ!じゃが、ベルちゃん様もおるのを忘れるでない!喰らえ、連続水着寄越せ魔法!!」

 ベルベットが念じると、周囲に魔法陣が発生しそこから次々と魔法が凶津目がけて発射される。凶津は今巫女服。どう考えても水着では絶対無い。だが……凶津はあの身勝手なベルベットの様子から嫌な予感を感じ、鮫の迎撃を武者にオートで任せると、魔法の絶対回避に集中し回避していく。

「くっ、避けるでないわ!その水着をよこさんか!」
「いや待て!?どこが水着に見えるんだテメエ!」
「ふふふ、嘘をついても鮫王の瞳の力ならばわかるのじゃ。その服は湖の中を泳いできたというのがな!ならば水着じゃろ!お主は水着が何のためのものと思っているのじゃ。泳ぐものじゃろぉ!ならそれ水着じゃろぉ!!水着よこせぇ!」
「な、ぐ……くそ、予想通りいちゃもんだが、一応筋は通ってやがる!」
(違うからね?巫女服は間違いなく水着じゃないからね?)

 桜が内心突っ込むが、判断基準がベルベットな以上、防御せずに回避に集中したのは正解だったと言える。そして巫女服が奪われてしまったならば……想像したくない大惨事が発生する。意地でも喰らう訳にはいかなくなった凶津であった。

『シャークゥゥ!?』
「あ、何射線に出ておるのじゃ……ぎゃああああ!」

 と、鎧武者が弾いた鮫がちょうど魔法の射線上に弾かれてしまいフレンドリーファイア。鮫自体が海のアイテムと判断され、ベルベットの目の前に転移しその視界を封じてしまう。それは凶津にとって絶好の機会だ。

「今だ!喰らえ!!」
「早くどかんか……ぬっ!?」

 やっと鮫をどかしたベルベットへと、凶津が破魔弓で発射した破魔の矢が向かってくる。それは不意を打った射撃ではあった。だが

「甘いわあ!」

 ベルベットは咄嗟に体を動かし、その矢の当たる場所を水着へとずらす。すると矢の水着への衝撃はそのまま矢へと反射され、水着を傷つける事無く矢だけが粉砕される。

「ベルちゃん様にそんなものが通じるとで……」
「本命はこっちだ!!」
「えっ」

 刹那、ベルベットに迫る本命の一矢。狙いを澄ました其れが向かうは、今の反射で動きを止めたベルベットの頭部。そう、水着にさえ包まれていなければ当然攻撃は通る。

「ちょ、待て貴様、ヘッドショットなどすればグロシーンに」
「知るかぁああ!!」
「ひでぶぅぅ!!」

 ビューティフォー。と声が聞こえんばかりに見事に頭に命中した。憐れ、ベルベット王女は頭の欠けた対象年齢引き上げの無残な状態に……。

「なるかああああ!!」
「……ま、オブリビオンだからな」

 そこには頭から血は流し、ダメージは受けているがグロいことにはなっていないベルベット王女の姿が。こうして表現描写制限はベルベット王女により守られつつ、王女に更にダメージを与える事に成功したのだった。

「あとそろそろ離れろお前ら!」
『シャークサンマイオロシイィィィ!!』

 そして鎧武者の神速居合術も炸裂し、鮫の何体かがあっという間に解体されていった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ニクロム・チタノ
クラーケン、触手、拘束ハァハァは、いけない危なく被虐妄想が
反抗者がこんな体質に負ける訳には、チタノどうかボクに加護と導きを
しかし思ったより王女様強敵だね?
クラーケンにメガリスで召喚したサメ、それと反抗能力を持った水着か
とりあえず浮いてないクラーケンに無重力掛けて浮かべてサメにぶつけて下敷きにしようか?
ハァハァさて王女様?
ボクと楽しいことしようか?
その水着、攻撃は反射するんだ?
でも、金剛天輪ゴルディウスこれは武器にも道具にもなるんだ拘束具にもね?
拘束は反射できないよね?
さあボクと一緒に拘束と被虐を味わってもらおうか?

ニクロムは被虐体質を手に入れた



●ベルちゃん様、拘束されるの巻

「クラーケン、触手、拘束ハァハァ……はっ、いけない危なく被虐妄想が」

 少し前までスーツに囚われていたニクロム・チタノ(反抗者・f32208)。スーツも解除され回復UCで傷も洗脳状態も解除された……筈なのだが、どうも拘束への興味が消えず、先程のクラーケンを見てドキドキしてしまい、しばらくぼうっとしてしまったのを頭を振り気を取り直す。

「反抗者がこんな体質に負ける訳には、チタノどうかボクに加護と導きを」

 元々全く素養が無いならば影響は消え失せるが、元から何か素養があるならばこういた性癖や体質は些か残ってしまう、あるいは目覚めてしまうのかもしれない。

(しかし反抗する水着の力もあるし、ああ見えて強敵だね王女様…)
「お、お?何やら尊敬とか畏怖の気配を感じるぞ?ふふん、ならば次は貴様だそこのツインテ!」
「いや、尊敬じゃないね」

 構えを取るベルベットを見て、ニクロムの顔が赤らみドキドキと鼓動が早くなる。クラーケンの召喚を待ち望み、身構えていたのだが……。

「喰らえ、海の装備を寄越せ魔法ーーー!」
「あれええええ!? クラーケンは、触手はあああ!?」
「貴様にはなんとなくこっちを撃ちたいのじゃあ!」

 オブリビオンの使用する攻撃は、猟兵側が使用しようとしているユーベルコードと同じ属性のものになる。ニクロムが使おうとしているものに対応しているのはクラーケンを召喚するUCではなかったのである。残念そうにしながら魔法を回避するニクロムへ、更に空中からサメたちも向かってくる。

「貴様からは竜の力を感じる。竜はよく海にいる。よって、お主の装備は全部海の装備じゃあ!さあ、この2面攻撃は避けられまい!」
「いちゃもんにしてもひどすぎない!? く、クラーケンは残念だけど、問題は無い!反抗の竜チタノよ降り立て、【絶対反抗領域(アブソリュートニクロム)】!」

 空から水晶の涙が降り注ぐ。突然の雨に戸惑った鮫やベルベットたちが、突然上手く動けなくなり、ベルベットは宙へと浮いていく。

「な、なんじゃあこれはあ!?」
「反抗の竜チタノのもたらす重力力場だよ。そしてこれを使って、それ!!」

 自身は影響を受けず地についたままのニクロムが手を振ると、鮫たちがふわっと移動され、そしてベルベット向けて吹き飛ばされていく。

「ま、ま、まさかこれはまたあ!?」
「その通り!また潰れちゃいな!!」
「ぎょぶあああああ!?」

 本来はクラーケンにぶつけるつもりだったが、こうなれば同じ事、とサメたちをベルベット向けて衝突させ、そしてそのまま地面へと押し潰す。サメたちも多くはベルベットより大きい為、水着以外へのダメージは素通りする。そして、水着へのダメージは反射しサメを消滅させる。

「お、おのれえ。一度ならず、二度までもぉ」
「ハァハァ……さて王女様?ボクと楽しいことしようか?」
「え?な、なにぃ!?」

 地面にはいつくばっていた王女へニクロムが近づいてきたと思うと、黄金の玉を王女の側に置く。続いてニクロムが王女の上に背中を合わせる形で乗る。そして、その玉が形を変え、2人の身体を黄金で包み込んでいく。

「な、なんじゃこれ、なんじゃこれえええ!?」
「ハァ、ハァ……ああ、黄金で身体を包まれて、縛られてく感覚、いいなぁ❤」
「え……ま、まさか、貴様、あのキモ紫の洗脳を……むぎゅぅ!?」

 元部下だった事もあり、リストリクトソルジャーの能力と性癖は理解していたベルベットがその既視感のある寒気に気付くが、その間にも2人は纏めて黄金に包まれ、更に細い黄金でぐるぐる縛られていく。

「な、なぜじゃ、なぜこんなに縛られているのに反射ができぬ!」
「だってそれ、『ダメージ』でしょ?水着を破くぐらいの衝撃でないと、反射対象にはならないんじゃない?だから縛ったりしただけじゃ発動しないんだよ。ハアア……一緒に縛られちゃった♥」
「ああああああ!あのバカ共、なんと余計な性癖開拓をしてくれたんじゃあああ!?」

 拘束から逃れようと足掻くベルベットだが、黄金の拘束はそう簡単には外れず、上に乗っているニクロムを大きく揺れ動かすだけである。装備はく奪魔法発動にも予備動作が必要なので拘束されては使用できない。

「あ、はげしっ、動かされて、黄金が食いこんじゃうぅ♥はああ、もっとぉ♥」
「いやじゃあああああ!誰か猟兵でもいいからコイツからすぐに離してえええええ!」
「あ、そうだ、まだ仕上げが残ってた」
「はあ!?ここから更に何を、むぐぐぐぐ!?」

 黄金が更に伸びると、ニクロムとベルベットの頭を包み込んでいく。全頭スーツにより被虐体質を完全に開花させてしまったニクロムには、もう頭まで包まれている感覚もまたありになっていたのだ。

「ああ、全身完全に拘束されて動かせない感覚……すっかり、嵌っちゃった♥上司として責任とってね……♥」
「むぐ、むぐううううううううう!!!!」

 こうして全身を黄金で包まれた2人はしばらく体をくっつけあい、片方にとって地獄のような時間が過ぎ去っていくのだった。


 空に、被虐の同士が残った光景に涙を流し感動しているリストリクトソルジャーの幻影が見えたとか見えなかったとか。

(それっぽい光景流せばいい話になると思うでないぞおおおおおおおお!!??)

大成功 🔵​🔵​🔵​

フカヒレ・フォルネウス
【鮫】
☆ WIZ アドリブ連携絡みOK

―――!
……あ、奪うのは装備だけなんですね。
僕、諸に海に関する悪魔なので、これは詰んだかと思いましたが。安心しました。
それならば海賊帽や船長服をひらひらと見せびらかして、注意を引き付けましょう。
鮫王の瞳で呼び出されたシャークたちとベルベッドを引き離したところで作戦開始です。

数にはそれに勝る数をぶつけるのが常道。《巡航鮫隊》出撃です。
僕はベルベットを褒めちぎってこちらに集中させておきますので、敵鮫たちを噛みつき、吹き飛ばし、殲滅するのです。
終わったら?
こっちにきてベルベッドの水着でない所、素肌を狙ってハムハムしてあげなさい。
(デビル・スタイルに着替えてる)



●ベルちゃん様、ハムハムされるの巻

「ハァ、ハァ……やっと、やっと地獄のような時間が終わったのじゃ……!」
「まあ、流石に少しは同情しますけどね。ですが、貴方をここから逃がしはしません」

 なんとか拘束から逃げてきたベルベットの前に現れたのは、フカヒレ・フォルネウス(鮫の悪魔の四天王・f31596)。鮫の悪魔で魔王国四天王として、鮫王の瞳を狙いに来た猟兵の1人としても、ベルベットを同情して逃がす訳には行かないのである。

(ですが、海のものを奪うとなると少々相性が悪い。何せ僕は鮫の悪魔。つまり海に関する存在である僕自身を奪われる、などしたら洗脳の効果が発生するかも。それは流石にリスクが……)
「ふふん。見れば貴様、海賊帽に船長服、バブルワンドまで持って正に全身が海の装備ではないか。海のレアアイテムを求めるベルちゃん様の格好の餌食じゃ、全身ひっぺがしてくれる!!」
「(!)……ああ、成程。奪うのは『装備』ないし『アイテム』だけ、なんですね?」
「そうじゃぞ?ま、あの鮫共はベルちゃん様が呼び出した装備みたいな感じじゃから、さっきは近くに引き寄せてしまったがな」
(それなら、リスクは抑えられますか。それに、そうならやりようがある)

 そう考え、フカヒレは早速動き出す。

「では景気よく、サメ共と一緒に貴様を……」
「いやあ、でも実にお目が高い!」
「え?」
「この海賊帽、何を隠そうあの三の王笏、カルロス・グリードが気に入っていた特別な海賊帽なんですよ」
「な、なんじゃとぉおおお!?あのフォーなんとかのか!?ということは、何かものすっごいレア効果があるのかあ!?」
「く、まさかそこまで見抜かれてしまうとは……やはり一流のオブリビオンの目は誤魔化せないようですね!」
「ふ、ふふーーん!そうじゃろうそうじゃろう!ベルちゃん様は一流のレアアイテムコレクターじゃ!」
「流石です流石です。実はですね、この帽子はこう使うと……」

 あからさまに煽ててベルベットの目を注目させているフカヒレ。ちなみに、彼は確かに三の王笏と相対した事はあるが、海賊帽を奪ったりはしてない。つまり真っ赤な嘘である。

 一方、遊泳している所から呼び出されたサメたちは、一向にベルベットから命令が下されずどうしようかと空を漂っていた。だがあまりに放っておかれてるので、とりあえずあの男を攻撃すればいいか、と地上へ降りようとしたその時である。

『行かせぬわ。鮫王の瞳により生み出された憐れなる鮫達よ』
『貴様らの相手は、我ら【巡航鮫隊(シャークルーザー・リミテッド)】がしてやろう』
『ナ、ナニィシャーク!?』

 突然鮫達を囲むように、虚空から大型の鮫が次々に現れたのだ。その数、実に83体。そして、その周りには死した小型の鮫達の霊、同じく83体が1体ずつに共に随行している。つまり、全総数は6889体。これこそフカヒレが密かに発動していた【巡航鮫隊(シャークルーザー・リミテッド)】。仮にベルベットがフカヒレの3倍のレベルを持っていたとしても、シャーク・トルネードで今呼び出してある鮫の数は249体。とても対抗しきれない戦力差である。

『アットウテキデハナイカ、ワレラノハイボクサカゲンハ!』
『ア、アルジサマァ! ヘルプアスシャークゥゥ!』

 圧倒的な数の鮫に囲まれ、ノコギリ鮫たちは地上のベルベットに助けを求めるが。

「更にこの船長服、実はあのフライング・ダッチマンが着ていた曰くつきかつ強力なものでして」
「ほほうほほーう!それも何やらただならぬ力を秘めていると思っておったのじゃ!」
「流石ベルベット王女様!お目が高すぎて最早雲上!」
「ふふんふふーん!そうじゃろうそうじゃろう!」
『アウトオブガンチュゥゥゥゥゥ!!??』

 フカヒレに煽てられ、更に海の装備に注目させられており、鮫達の声など全然届かない。ちなみに、フライング・ダッチマンに至ってはもはや会った事が無い。

『そう言う訳だ。容赦なく蹂躙しつくすぞ』
『まつろわぬ魂の糧となるがいい』
『『『サ、サメエエエエエエエエ!!!』』』

 後はまさに言葉の通りの蹂躙。ノコギリという利点こそあったが、やはり数が圧倒的に違う。小型が攻め立てて所を大型が一気に喰らいつき、吹き飛ばし仕留めるやり方で次々にノコギリ鮫が仕留められていき、数分も立たない内に全滅した。

「む?何やら上の方が騒がしいのう」
「おや、そうですね?少し見てみては?」
「ふむ、どれどれ…………んー?ベルちゃん様の鮫、あんなにいっぱいいたかのう……いやそもそも大きくない?」
「ああ、アレは僕の呼び出した巡航鮫隊ですからね。貴方が戦場に呼び出した方はもう狩り尽しましたよ」
「なんじゃそうか……なああにいいいいいいいい!? き、貴様、ベルちゃん様を謀りおったなあ!? 許さん、身ぐるみひっぺがして……!」

 やっと騙されていた事に気付いたベルベットが魔法をフカヒレに放つ。だが、それはフカヒレがベルベットが頭上を見た間に着替えた彼の故郷、デビルキングワールドの服装の1つ、デビルスタイルに弾かれて消えた。

「なぬぅ!?」
「思った通り。いちゃもんをつけるにしても、ここまで咄嗟では無理でしょうし、あれだけ印象付けた海賊帽や船長服を狙おうと思うのは必然。なので、服でさえ受け止めれば問題ありません」
「ぐ、ぐぬぬぬぬう!ちょ、ちょっと待て、えーっとそうじゃな、なんかその服、鮫っぽさがあるから海の」
「当然そんな時間は与えませんが」
「え」

 そしてベルベットの周りを、巡航鮫隊が取り囲む。その牙を見せつけ、ベルベットの顔色が青白くなる。そしてフカヒレは容赦なく命を下す。

「水着を狙うと反射されます。ですから、素肌をハムハムしてあげなさい」
『オーダー了解!全力でハムハムします!』
『イエス、ハムハム!!』
「ま、待てえええ!何がハムハムじゃ!どう考えてもあんなのにやられたら、スプラッぎゃああああああああああああああああああああ!!!!」

 鮫隊が殺到し、憐れ、ベルベットの悲鳴が成り響き、大量の鮮血も迸る。これほどの鮫にハムハムされては、今度こそベルベットは見るも無残な八つ裂き状態に……、

「ま、まだ死なんわああああああああ!!!」
『ぐあああっ!!』
「何っ!?」

 突然鮫達の動きが止まったかと思うと、素肌に傷だらけのベルベットが上空へと飛び出し、呼び出した鮫に飛び乗ると慌てて戦場を離れて行った。追いきれない、tフカヒレが諦めて鮫達に駆け寄る。

「大丈夫ですか?一体、何が」
『面目ない……どうやら、この劣化品の力で一時的に動きを止められてしまったようです』
「これは……鮫王の瞳、ではないが、似た力の量産品?」

 フカヒレが拾い上げたのは、大量の歪な形の宝石。それは鮫王の瞳の劣化量産品。力も安定性も及ばないが、一瞬だけならば鮫を御する事もできる代物。それを捨てていく事を代償に、鮫達から逃れたらしい。

「鮫王の瞳は逃がしてしまいましたか……なんらかの加工や強化をすれば、これも鮫魔術の媒介や何かに使う事ができるかもしれません、が……」

 それでも口惜しさはある、とフカヒレは量産鮫王の瞳を複数拾い上げながら、ベルベットの逃げた空を見詰めていた。

成功 🔵​🔵​🔴​

純真邪神・幼淫魔姫ピュアニカ
【鮫】
美少女の水着姿に『ムラッ♡』とするガチ百合淫魔

ぴゅあのドレスも水着っぽいって取られちゃうー?でも実はぬるぬる神獣媚薬スライムだから気をつけてね〜♡

【淫魔愛宿】の室内を周囲に展開して♂鮫を除外ー♪残った♀鮫は化術肉体改造の淫魔術で美少女に擬人化ー♪
寵姫で国民的スタアな神の美貌と【眷属】淫魔95人の団体行動/集団戦術で、誘惑/属性攻撃/催眠術の精神攻撃を一斉発射して範囲攻撃ー♪

美少女鮫達を魅了したら、命令してベルちゃんの水着を脱がさせちゃえー♪この水着もメガリスっぽいし掠奪してお持ち帰りー♡

淫魔式生命力吸収で気持ちよ〜く神罰してあげるねっ♡

鮫王の瞳は美少女鮫を召喚出来るように武器改造しよー♪



●ベルちゃん様、ピュアピュアにされるの巻

「ぐう、おのれ、ベルちゃん様も大分やばくなってきたのじゃ…」
「だいじょうぶ~?あは、水着姿のベルベットちゃんかわいぃー♥ムラッときちゃう♥」

 なんとかハムハムから逃げてきたベルベットの前に現れたのはピンク色の淫魔のような少女、純真邪神・幼淫魔姫ピュアニカ(永遠に無垢なる幼く淫らな魔貌の邪神姫【百合淫魔姫】・f30297)だった。彼女は百合百合な淫魔神であり、水着姿で肌を晒すベルベットにもその情欲を沸き立てているようだ。

「ぐう、また変な奴が!じゃが貴様も水着な服装をしておるな!」
「普段着です♥」
「ええい堂々と言うでないわ!ともかくそれなら、それを奪ってすっぽんぽんにしてやれば戦おうともできまい!!」

 そう言ってベルベットは海アイテム剥奪魔法を発射する。果たしてそれは避けようともしないピュアニカに命中し、そしてその服が消え去り、ベルベットの元へ。

「ふふ、ついに奪ってやったぞ……って、なんじゃああ!?」

 奪った服が突然溶けたかと思うと、それがベルベットの身体を包むように襲い掛かったのだ。ベルベットの水着の上から先程の水着のような服を形成し包み込むそれは、スライムだった。

「それは<プリンセス・ピンクレオタードドレス>!神獣級の媚薬スライムちゃんをレオタードにして纏ってただけなんだあ♥ だから、奪われたらそりゃそうなっちゃうよね」
「な、なにぃ!?あふ……いかん、なんだか変なキモチに、あっ」

 ベルベットの主観による海のアイテム剥奪。つまり、ベルベットがそう思えばそうでなくても奪取はできてしまう。服を取り換えれば先のように効きはしないが、今回は対象が完全に一致していたのだ。そして媚薬スライムである以上、それに包まれたベルベットにその影響は及び、体に異常が生じる。

「く、くう、まずい、意識が……じゃが、ベルちゃん様にはまだ鮫がおる!者共、こいつをやるのじゃぁ!あふぅ」
『リョウカイデシャークゥー』
『ロリプニニクヲタベテヤルシャークゥー』

 ベルベットは精神肉体共に動けなくなったが、鮫がまだいる。空から大量の鮫たちがピュアニカ目がけて殺到する。だが、それにもピュアニカは動じない。

「んふふ、あの鮫ちゃん達の中にもメスがいるのはわかっちゃうの♥さあおいで、男性禁制のピュアの宿!<【淫魔愛宿】ホテルサキュバス>!」

 ピュアニカが手を掲げると、彼女を中心に突然ピンク色の建物が展開される。そしてそれに押し出されるように、半分ほどの鮫が外側へと弾きだされる。

『ナ、ナニシャーク!?』
「ここは男性禁制なの。オスの鮫はホテルサキュバスに拒絶され、入ることはできない。そしてメスの皆も、相応しい姿に変えてあげるよ♥」
『シャ、シャアアアアアク!?』

 残った鮫がピンクの光に包まれ、そして光が消えるとそこにいたのは尻尾やヒレなどの鮫の意匠は残しつつも、可愛らしい人間の美少女になったサメたちがいた。愛宿に取り込んだ対象に化術、肉体改造の効果を備えた淫魔術を使う事でその存在を美少女に作り変えたのだ。

「さ、後は淫魔の皆おいでー♡」
「「「はぁい、ぴゅあ様♥」」」

 ピュアニカが声を掛けると、愛宿内に鮫少女たちを取り囲むようにピンク色の淫魔たちが次々に現れる。その見た目は少しずつ違い、それらはピュアニカが眷属にしてきた色んな経緯の淫魔たちなのだ。彼女らとピュアニカが一斉に愛らしく構える。

「さ、淫魔たちの誘惑魔法、そしてピュアの寵姫としての魅力魔法、纏めて受け取ってね♥ぴゅっあぴゅあ♥」
「「「ぴゅっあぴゅあ♥」」」
『や、やめて、シャアアアアアアク!!!』

 全員からピンクの光が一斉に放たれ、再び鮫美少女たちを包み込む。そしてそれが消え失せると、そこには棒立ちになり、そして瞳には♥を浮かべ、だらしないアヘ顔になった鮫美少女たちがいた。

「ふふ、ぴゅあの新しいお友達になってくれる?」
『はい、これからはぴゅあ様に尽くしますサメ♥』
『キモチよくてたまらないサメ♥』
『全部終わったら、鮫淫魔にしてくださいサメ♥』
「な、なんじゃとおおおおお!?こやつ、あの紫タイツ以上の洗脳悪魔じゃったかあ!?」

 すっかり魅了されてピュアニカの新たな眷属になりかけている鮫少女たちに、ピュアニカは早速お願いをする。

「それじゃ、ベルベットちゃんの水着、脱ぎ脱ぎさせてあーげて♥」
『はい、わかりましたサメ♥』
「う、うらぎったなきさまらああああやめいいいいいい!!」

 鮫少女たちが殺到し、あっという間にベルベットの水着を脱がせていく。これは当然攻撃でも何でもないので、何の効果も発生しない。そしてベルベットは媚薬スライムで抵抗も出来ず、真っ裸にされ、それをスライムがレオタードで覆う。

「ううう、恥過ぎるのじゃあ……てか、なんで全裸にしたのに貴様普通に動いておる!」
「え?だってピュアには裸を恥ずかしがる理由なんてないもん♥」
「そ、そんな……ひゃううっ!」

 そしてほぼ裸になったベルベットに、近づいてきたピュアニカが抱き付き、そしてその指でベルベットの敏感になった体を巧みに刺激していく。

「や、やめいぃ……」
「ふふふ、いけない事したベルちゃんには、ぴゅあが神罰を下しちゃうからね♪さ、よいしょっと♪」
「ふああああああっっ!!」

 身体を密着させ、敏感な個所をこすり合わせるピュアニカ。スライムですっかり気をやっていたベルベットにはその刺激はトドメとなる。

「さ、生命力も一緒に吸って、たっぷりいっちゃおうねー♡」
「あ、あひいいいいいいっっっっ!!」

 顔を白目にし、体液を撒き散らすと同時に生命力も一緒に吸われて果てるベルベット。ピュアニカもキモチ良かったようで、それに暫し陶酔する。それが僅かな隙となった。

「べ、ベルちゃん様は、まだ、負けぬ!!」
「きゃんっ!」

 ベルベットが力を振り絞り、落ちていた劣化鮫王の瞳に魔力を注ぐと、その魔力が劣化品故に暴発。激しい光を放ち、その魔力が展開されていた愛宿に僅かに穴を開ける。そしてその穴を、爆風でピュアニカを引き剥がしたベルベットがほうほうのていで抜け出していった。

「あちゃー、逃げられちゃったねえ」
『私達が追いますかサメ?』
「ううん、いっかなー。鮫王の瞳じゃないけど、これだけあれば色々しちゃえば、貴方達を召喚できるようにできそうだし?」

 ピュアニカはベルベットが落としていった量産鮫王の瞳を拾い上げた。彼女が処置や加工をすれば、この少女鮫達を召喚できるようにできる可能性は十分にあった。

「だからぁ、皆が消えちゃわない様に、ぴゅあの体液をしっかり馴染ませて、仲良くする方が先決って事♥皆の存在はしっかり残して召喚自由状態にしなくっちゃね♥」
『!! ありがとうございます、ぴゅあ様ぁ♥』
「さ、おいで♥」

 そして少女鮫たちがピュアニカ向けて殺到していく。穴も塞がり、今もなお展開するサキュバスホテルでこの後起こる蜜月は、猟兵らに見られることなく暫く続いていくようだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

シャーリー・ネィド
【かまぼこ】
【鮫】
サメを操るメガリスかぁ
宇宙海賊シャークトルネードとしては是非とも手に入れたいところだね!
という訳で海賊らしく分捕らせていただくよっ!

サメUCはウィーリィくんと協力して【ワールド・タイフーン】で迎撃し、足りない分はビーム銃の【範囲攻撃】+【制圧射撃】で蹴散らす
問題は王女のUC
ボクのスペーススク水、思いっきり海に関してるっぽいんだよね
けど、ハダカになるリスクを承知で敢えてそれを受け、ウィーリィくんが作った機会を逃さず【スナイパー】+【クイックドロウ】+【乱れ撃ち】でヘッドショットを連続でお見舞いする
無敵の水着も、顔まで覆ってはくれないよね?

(※アドリブOK、サービス上等です)


ウィーリィ・チゥシャン
【かまぼこ】
お前が親玉……だよな?
(目の前のちびっこに半疑問形で確認して)
とにかく、シャーリーに恥ずかしい思いをさせた罪は重いぜ!

シャーリーと手分けして襲いかかる鮫の群れを【飢龍炎牙】で焼き払いながら真っ直ぐベルベットの元を目指す。
「悪いが手数なら負けてないんでな!」
召喚されたクラーケンの触手攻撃を鉄鍋の【盾受け】で凌ぎながらベルベットの隙を突いて【ダッシュ】で接近し、その手の『鮫王の瞳』を【武器落とし】で弾き飛ばして制御を失わせて暴れさせて、それに乗じて【鎧無視攻撃】で水着を着ていない部分を狙って【二回攻撃】で斬りつけてダメージを与え、シャーリーが狙撃するチャンスを作る。
「トドメは頼むぜ!」



●ベルちゃん様、再びビューティフォーの巻

「くぅぅう、今度はマジで酷い目にあったのじゃ……じゃが、こんなこともあろうかと、近場に予備の水着を隠しておいたのじゃ!!これでもう大丈夫!」

 予備の水着に着替え終え、身体も拭き終えたベルベット。その彼女の前に更に猟兵が現れる。

「サメを操るメガリスかぁ宇宙海賊シャークトルネードとしては是非とも手に入れたいところだね!という訳で海賊らしく分捕らせていただくよっ!」
「なんじゃとこの盗人め!」
「いや、お前もカルロスから盗んでるようなものだよな?」

 宇宙海賊であるシャーリー・ネィド(宇宙海賊シャークトルネード・f02673)と料理人であるウィーリィ・チゥシャン(鉄鍋のウィーリィ・f04298)。ひと悶着あった後だったが回復で気を取り直し、やっとベルベットを見つけたところだった。しかしウイーリィは目の前の少女がオブリビオンとはどうも信じがたいらしく。

「お前が親玉……だよな?」
「なんじゃその視線は、不敬じゃぞ!未来のなんとかフォーなんとかに向かって!」
「どうも調子狂うな……とにかく、シャーリーに恥ずかしい思いをさせた罪は重いぜ!」
「そうだそうだ!よ、よくも酷いことをしてくれたな!!」
「待て待て待て!?ベルちゃん様、全く心当たりがないのじゃが!?」
「部下の罪は主人の罪!!紫タイツ変態へのボクの怒りをここで思い知らせてやる!!」
「八つ当たりではないか!!ええい、こちらもお前達からの仕打ちに怒り心頭なのじゃ!鮫共、クラーケン!揃ってあの二人を血祭りにあげてやるのじゃ!!」

 そう言って鮫王の瞳を掲げると、周囲からノコギリ付きの鮫たちが次々に飛来し、ベルベットの前にはクラーケンが出現しその触手を伸ばしてくる。その合わせた数は多く、迎撃は難しいように思える。しかし、2人は動じない。この程度で崩せるほど2人の連携は甘くない、と言わんばかりに。

「行くよ、鮫には鮫だ!【ワールド・タイフーン】!」
「鮫に烏賊、まとめて丸焼きにしてやる!【飢龍炎牙(グリード・ブレイズ)】!」

 シャーリーが鮫型のエネルギー刃、ウイーリィが龍型の炎を周囲へ次々と放つ。多くの鮫が切り裂かれ、そして焼かれて落とされ、クラーケンの触手を近づけさせない。だがそれでも、ベルベットは猟兵よりも格上。その呼び出せる鮫の数は桁違いであり、打ち漏らしも出てくる。だが、その鮫も範囲攻撃をかいくぐったと思った刹那、その身体を撃ち抜かれて消滅する。

「撃ち漏らしはボクが!ウイーリィくんはアレを!」
「ああ、わかった!」

 シャーリーの熱線銃が鮫を迎撃し、ウイーリィはベルベットへと駆ける。クラーケンがそれに反応し無事な触手を伸ばして来るが、ウイーリィはそれを愛用の鉄鍋で受け止めると、そのままシールドバッシュのごとくクラーケンへと叩きつけて怯ませる。そしてクラーケンの身体を遮蔽にし、ベルベットへと包丁を手に近づく。

「何っ!?じゃが、この水着ある限りベルちゃん様には」
「ああ、だから狙うのは、こっちだ!!」
「ながっっ!?」

 胴体を狙う、と見せかけた包丁が巧みな手首のスナップでその軌道を変え、ベルベットの手首を思いきり叩いた。水着に守られていない手首への衝撃はそのまま通り、ベルベットはその手に握っていた鮫王の瞳を取り落とす。

「し、しまったのじゃ!」
『オマエ、マエカラキニイラナカッタシャーク』
『トモグイジョウトウシャーク』

 鮫王の瞳を落とした事により制御を失った鮫達が同士討ちを始める。そしてウイーリィは続けて追撃を駆ける。

「逃がさないぜ!」
「ぐあっ!!」

 動揺した隙をつき、ベルベットの足を包丁で斬りつける。だが、そこでクラーケンが復帰し、ウイーリィへと触手を伸ばす。ウイーリィは咄嗟に回避するがそれによりベルベットとの距離は開く。

「おのれ、足が……じゃが、クラーケンはもう抑えられぬ!これでもう攻撃は……」
「いや。トドメは最初する気はなかったんだ。俺はお前が逃げられないようにできればよかったのさ!トドメは頼むぜ!!」
「な、にぃぃ!?」

 ベルベットが見たのは、鮫が襲い掛からなくなった事でフリーとなり、攻撃参加できるようになったシャーリーの姿。その熱線銃の銃口は既にベルベットへと向いている。

「ボクにとんでもない事させた罪、きっちり返してもらう!」
「じゃから知らんと言っておろうが!!じゃが、そやつにトドメを任せたのは間違いじゃ!!喰らえ!!」
「ぐ!!?」

 トリガーが弾かれる直前、ベルベットが慌てて放った魔術。それはシャーリーへと命中し、そしてその衣装が消えていく。そう、彼女の衣装はスペーススク水。いちゃもんをつけるまでもなく、海のアイテムでありかつベルベットの魔法の相性が一番良い水着なのだ。それ故に、その速射性や命中率は他のどんな装備よりも高くなってしまい、熱線銃以外の服が消え、ベルベットの足元へと移動していく。それにベルベットはほくそ笑む。全裸になってしまえば、女ならまず動揺し、隠そうとする。それこそ本能と言うレベルで。それこそが隙となり、ベルベットが鮫王の瞳を拾う隙になる。制御さえ取れれば後は鮫でなんとかなる、という算段だった。だが、彼女は先にそれが通じなかった存在を見つつも、それを例外としていた為に予想し得なかった。八つ当たりだとしても、シャーリーの抱いた憤慨が確かにあると言う事に。

(何が裸だ、さっきあれだけさせられて、それをウイーリィくんに見られた以上の恥なんかもうあるもんか!こんなもので!)
「ボクのトリガーは、止められない!!女の意地、見せてやる!!!」
「な、全く隠さぬ、じゃと……!?まさか、貴様も、さっきのと同じ痴じょ」
「罪状追加ああああああああああああああああああ!!!」
「ギャフウン!!」

 真っ裸になったシャーリーの叫びと共に、光線銃が放たれ、過たずそれは再び水着に守られていないベルベットの頭へと命中し大きく吹き飛ばす。Beuatiful。

「やったなシャーリー……ぬわっ!!」

 ウイーリィが抑えていたクラーケンがぬるっとつばぜり合いから抜け出すと、吹き飛んだベルベットを受け止め、更に触手で落ちていた鮫王の瞳を回収。ベルベットが怯んでいるのを確認すると、そのまま信じられない速度で逃走を図る。

「逃がすもんか……うわっ!!」

 狙おうとしたシャーリーへと、クラーケンがベルベットの懐から落ちた劣化鮫王の瞳を幾つか投げ放ち、その視界を塞ぐとその姿は遠くに消えていった。

「あーーもう!こうなったらこのまま追いかけて!」
「落ち着けシャーリー!そんな姿で追いかけたら、他の猟兵達に見られちまうだろ!」
「あ、ああ……だ、だよ、ね……」

 頭が冷えてきたシャーリーが追撃をやめると、ウイーリィが顔を思いきり逸らしながら、転移されていたのを拾っておいたスペーススク水をシャーリーに差し出す。

「後は他の猟兵に任せて、劣化品とはいえ回収しとこうぜ」
「そ、そうだね……本物じゃないのは残念だけど、これはこれで鮫魔術の力はある筈だし……」

 シャーリーも手で身体を隠しつつ、スク水を受け取るとどこか遮蔽になる所を探し始める。こうして、シャーリーは先の紫タイツによる惨事のリベンジを、ベルベットに果す事ができたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

在原・チェルノ
蜜香ちゃん(f20221)と一緒

あのおちびさんのお供の紫ぴっちりのおかげで恥ずかしい目に遭ったんだからその借りは返させてもらうわよ!
流星忍姫チェルノ、参ります!

まずサメが飛んで来たら手裏剣の【範囲攻撃】で何体か仕留めて血の匂いで嗅覚をごまかし、【目潰し】で敵の目をくらまして蜜香ちゃんがサメと追いかけっこを演じている間に【迷彩】+【忍び足】で王女の元に忍び寄り、
【念動力】で王女の手の鮫王の瞳を明後日の方向に弾き飛ばしてクラーケンのコントロールを失わせて蜜香ちゃんが誘き寄せたサメと同士討ちさせる
その混乱に紛れて【暗殺】で王女の死角から水着以外の部分を狙って【神羅迅雷】!

※NGなし・アドリブOKです


美波・蜜香
チェルノさん(f06863)と一緒です

予想以上にピンチな状況だよね、よね!?
けど、【勇気】を出してチェルノさんと一緒に最後の戦いに挑むよ!

むんっと【気合い】を入れて【スーパージャスティス】でパワーアップ!
そのまま全力で飛行して【怪力】+【なぎ払い】でサメを吹き飛ばして大立ち回りを演じ、お尻ぺんぺんで挑発してそのまま上空を飛び回ってサメと王女の注意をチェルノさんからあたしに向ける
その間にチェルノさんがクラーケンの制御を奪ったらサメをクラーケンの方に誘導して同士討ちするように仕向けてその隙にチェルノさんと挟み撃ちする形で王女の素肌の部分を狙って【ランスチャージ】!

※アドリブOK・NGなし



●ベルちゃん様、サンドイッチにされるの巻

「く、酷い目に遭ったのじゃ……だがまだじゃ、まだベルちゃん様は死んでおらん。このまま逃げ遂せればなんとかフォーなんとかの夢もまだ、潰えてはおらぬ…!」

 走るクラーケンの上で怯みから回復したベルベットは全身傷だらけながらまだ消滅はしていなかった。ここから逃れ、メガリスを手に自分の陣地である島まで戻れればまだ再起の目もある、と彼女はまだ諦めていないのだ。だが当然猟兵たちも逃しはしない。平和を取り戻しつつあるこの世界に今だ残る支配地域の解放、禍根を残すオブリビオンの根絶、譲れない理由がいくつもある。だが、それよりなにより……。

「見つけた!あのおちびさんのお供の紫ぴっちりのおかげで恥ずかしい目に遭ったんだからその借りは返させてもらうわよ!流星忍姫チェルノ、参ります!」
「は、はい、酷い目に遭いました!ブルーメンリッターも、参ります!」
「さっきからなんなんじゃこのベルちゃん様へのすっごいヘイトオオ!?」
「自分の胸と配下に聞けえええええええ!!!!」

 先のリストリクトソルジャーによる猟兵大量洗脳事件。全員復帰はしたものの、洗脳による痴態は覚えていたり覚えていなかったりと個人差はありつつ、それにより羞恥や怒りがない混ざった感情に支配される者は多かった。在原・チェルノ(流星忍姫チェルノ・f06863)と美波・蜜香(ブルーメンリッター・f20221)もその一部である(チェルノの方が憤っており、蜜香はそこまででもなさそうだが)。だがぶつけたいリストリクトソルジャーは既に消滅している。と成れば、もはやぶつける相手は今対処しなければいけないベルベットしかいない。そして元はと言えばベルベットがあんなのを配下にしなければあんなことにはならなかった、という結論にも達する訳で。

「配下のやらかしは上司が責任を負うのはどの世界だろうと常識なの!!て訳で、いざ尋常に覚悟おおお!」
「なんじゃそりゃあ!アイツらが自分から従わせてくださいって推してきたんじゃ!ええい、ベルちゃん様は知らん!配下のやらかしは配下のやらかし!配下の成果はベルちゃん様の成果!それこそ世の真理じゃあ!」
「ブラック企業だ……」

 蜜香が率直な感想をぽろっとこぼす間に、ベルベットが鮫王の瞳に魔力を込めると、再び周囲のシャークネードからノコギリ鮫達が飛来。更にベルベットを載せているクラーケンが一回り大きくなると、その触手をわなわな奮わせる。その触手が更に先のベルトを思わせ、2人の忌まわしい記憶を刺激していることには気付かないベルベット。

「今度こそこれで血祭にあげて、ここからおさらばじゃ!!」
「予想以上にピンチな状況だよね、よね!?」
「確かに相手は圧倒的な数……でも、これで屈して更に恥をかくわけにもいかないわ!」
「そ、そうだよね……気合入れていきます、むんっ!」

 蜜香が気合を入れると【スーパージャスティス】を再び発動。オーラを纏い、空へと飛びあがる。それと同時に、チェルノは手裏剣を鮫の群れ目がけて大量に撃ち放つ。

『グエエシャーーク!』
『目が、目があああシャーク!』

 何体かの心臓を捉えて鮮血と共に仕留める。飛び散る鮮血が鮫達の嗅覚を乱すと同時に、チェルノの姿を鮫達から隠す。その一瞬の間に、チェルノは迷彩効果を使用し背景へと紛れる。だがそのままならば、離れた鮫に見つかってしまうだろう。だがそれを蜜香がカバーする。

「やーい、さっきから何もできてないおまぬけな鮫さーん!湖の鮫の方がまだがんばってましたよー!悔しかったら、ここまでおーいでー!」
『その挑発、あえて乗ろうシャーク!』
『ヤロウ、ブッコロシテヤルシャーク!』

 蜜香がおしりぺんぺんの挑発的ポーズをし、鮫達を挑発すると怒り心頭になった鮫が蜜香を追いかけ始め、チェルノの事など頭から忘れ去る。空を駆ける蜜香に追いかける鮫の群れ。それをベルベットはクラーケンの上でクラーケンに周囲を警戒させながら眺めていた。

「ふふふ、あやつを近づけさせなければ良いだけじゃ。クラーケンの触手がこうして待ち構えておるからなあ…………ん?そういえばもう1人ばいんばいんピンクな奴がいたような……んなっ!?」

 ベルベットがうっかり忘れていた存在に思い当たりそうなのも既に遅し。ベルベットが持っていた鮫王の瞳が宙に浮かぶと、それが空を移動し、迷彩を解除したチェルノの手へと収まる。

「誰がばいんばいんピンクだ!さあ、クラーケン!あの鮫を襲え!」
「なああっ!泥棒!!ぬわあああああ!!」

 チェルノが鮫王の瞳に力を注ぐ事で、クラーケンを一時的に操作できるようになった。そして丁度、蜜香が鮫達を引き連れたままクラーケンへと近づいている。チェルノの指示を受けたクラーケンが触手を鮫達に伸ばすのを見るや、蜜香は急速旋回し触手を回避。避けきれなかった鮫達が触手に絡めとられ、地面へと叩きつけられたり絞め殺されたりしていく。

『ナニスルデシャークー』
『イカノオロシニスルデシャークー』

 これに対し怒りを憤慨させた鮫達もノコギリでクラーケンに襲い掛かる。鮫王の瞳を手放したベルベットには、それを静止する手段が無い。

「こ、こらやめええええい!同士討ちなどせず、そこのばいんばいん共を!」
「ばいんばいんとかやめてくださああああい!」

 慌てるベルベットへと、シュテンペランツェを構えたまま空を急降下してくる蜜香が迫る。

「なんかでかいのが迫ってくるのじゃああ!?じゃが、あんなの横にひょいっと……」
「させないよ」

 ぎくっと、身体を強張らせたベルベットが少し振りむけば、そこには恐ろしい表情で手に紫電を纏わせるチェルノの姿があった。

「よくもスレイヴやら豚やらさせてくれたね……焼き滅ぼせ、黒歴史完全焼却の一撃!【神羅迅雷】!!」
「じゃからベルちゃん様がやった訳じゃぎょぐはあああ!!」

 紫電を纏った掌底は水着に守られていない無防備な背中へと命中、ベルベットを派手に吹き飛ばし、空から迫る蜜香への前へと吹き飛ばす。

「私も、色々させられちゃいました……なので、ええええええい!」
「ぼぐふわあああああ!!」

 蜜香が急降下の勢いのままに槍で水着のない身体を突き刺し、派手にベルベットを吹き飛ばす。その身体が再びチェルノの方へと飛び、チェルノがもう一度攻撃しようとした時。

「まだ、じゃああああ!!」
「なっ!」

 満身創痍のベルベットが身体を思いきり捩じり、チェルノの掌底をかわすと、片手に持っていた鮫王の瞳を掴み取り、吹き飛ばされた勢いのままにクラーケンへとぶつかった。制御を取り戻されたクラーケンがベルベットを抱えると、イカスミを大量に噴射しチェルノたちの視界を塞ぐ。

「くっ、蜜香ちゃん!」
「はい!えい!!」

 蜜香が飛行による風で煙幕を晴らすも、そこにはベルベットもクラーケンも姿を消しており、倒れた鮫達だけが残っていた。

「逃げられちゃいましたね……」
「一応意趣返しはできたけどね……あー、悔しい!」

 まだ全部の怒りをぶつけてはいなかったが、ベルベットへと確実にダメージは与えた。それを良しとしよう、と蜜香はチェルノを宥めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

シャーロット・キャロル
『☆』
んーあのダメージを反射する水着が厄介ですね。しかもサメの群れにクラーケンですか。真っ当に相手してたらきりが無いですね。

「とぅ!マイティガール参上です!見つけましたよベルベット!」
と登場しポーズ!正義のヒーローですからねここは外せません。

そしてサメにクラーケンに水着、それを突破する秘策それが、
「これでカチカチになるがいいです!マイティスーパーブレス!!」
広範囲に届く冷気のブレスを一気に浴びせてサメもクラーケンも一網打尽にする作戦ですよ!
あのダメージ反射する水着も遠距離までは届かないそうですからね。範囲に巻き込んで一気に冷やしてやります!水着でこの寒さに耐えられますか!


星野・優姫
さっきまでのヌルヌルプレイの快楽が忘れられないまま、ボスとの戦いに入ります
でも無敵の水着に増援のサメと状況は絶望的
なので、私も切り札を切ります

「おほぉおおおお❤❤❤」
自らコスチュームを脱ぎ捨てて【デザイアリベレーター】を使い、欲望の赴くままに目の前の幼い肢体に襲いかかります
サメ達はフェロモンで【誘惑】して操り、王女と同士討ちさせて数を減らしていきます
それに乗じて後ろから【怪力】で王女を押さえつけ、ヌルヌルの身体で【奉仕】しながら【鎧無視攻撃】で水着の隙間から手を入れて気持ちいいところを弄り快感を引き出していきます
「攻撃は反射出来ても、快感には抗えないでしょう?」
(NG無し・アドリブ連携大歓迎)



●ベルちゃん様、コチコチ冷凍からのぬるぬる熱々の巻

「んーあのダメージを反射する水着が厄介ですね。しかもサメの群れにクラーケンですか。真っ当に相手してたらきりが無いですね」
「ですね……私も上手く近づければいいんですが……」
「……あ、そうだ。ならばこんなのはどうでしょう!」
「ふむふむ……いいですね!うん、それならたっぷりぬる……いえ、たっぷり相手を追い詰める事が出来そうです!」
(ぬる……?)

 これが少し前に、2人の猟兵の間で交わされた会話である。



「とぅ!マイティガール参上です!見つけましたよベルベット!」
「ぎゃあああ!またぴっちりスーツの女じゃああ!また紫タイツへの八つ当たりをする気かあ!」
「確かに酷い目にあったのは確かですが、私はマイティガール!貴方とは正義の行いの為に戦うだけです!これ以上この世界にオブリビオンによる争いを起こさせはしません!」

 シャーロット・キャロル(マイティガール・f16392)は華麗に決めポーズをすると、ベルベットに向き直った。彼女もリストリクトソルジャーには屈辱的なことをされたがそれはそれ。ヒーローとして在るシャーロットは、あくまで島を支配し、新たな騒乱を巻き起こしかねないベルベットを阻止する為にベルベットを逃がさない。

「ちょ、ちょっと安心した……じゃが、ベルちゃん様を阻むのなら容赦なく退いて貰うぞ!行けい、クラーケンと鮫たちよ!」

 取り戻した鮫王の瞳に少なくなってきた魔力を込めれば、鮫達が空を舞い、クラーケンが長い触手をシャーロットへと伸ばしてくる。だがシャーロットは仁王立ちのまま動じず、すう、と息を吸い込む。

「これでカチカチになるがいいです!【マイティスーパーブレス】!」

 シャーロットの口から、広範囲へと冷気のブレスが一気に吐きだされる。向かって来ていた鮫達、そしてクラーケンまでもが触手ごと凍結され、あっという間に冷凍鮫と冷凍烏賊と化す。当然ベルベットも範囲には入る。

「ひいいいいい、ち、ちべたいのじゃああああ!!!」

 冷気は全身に襲い掛かるが、水着にだけは氷がつかずに反射される。だが、水着の強化をしていない為、反射されたブレスはシャーロットまで届かず、むしろ周囲を凍結させてベルベットを更に冷たくし責める。これこそが鮫、クラーケン、そしてダメージ反射の水着も攻略するシャーロットの作戦だったのだ。

「このまま身体だけかちんこちんにしてあげます!はああああああああ!!」
「じょ、じょうだんではないのじゃあ!!」

 ベルベットは力を振りしぼり、凍結する地面を踏みしめてなんとか逃げる。そして、シャーロットのブレス範囲からなんとか逃れる。

「はあ、はあ……よし、ここまでは届かん……このまま逃げ遂せれば」
「はい、予想通りここまで来てくれましたね♪」
「んなあっ!?」

 安心したベルベットに、何者かが物陰から現れて掴みかかり羽交い絞めにする。それはヒーローコスチュームに身を包んだもう1人のヒロイン、星野・優姫(救星姫ヴァイスシュヴァイン・f31952)だった。その顔は赤らんでおり、さぞ彼女も先の件でベルベットへの怒りが冷めやらぬ……と、周りには見えたかもしれないが。

(ああ、さっきのヌルヌルプレイ……忘れられません♥)

 単にそれの興奮が残っているだけである。

「は、離せい!ぎゃあああ、なんかヌルヌルするのじゃがあ!」
「体質です♥」
「こんな体質があるかああ!ええい、残った鮫共、こいつを食べてしまえええ!ついでに、水着の反射パワーをパワーアップぅ!これで冷凍がもう一度来ても何をされても大丈夫じゃあ!」

 拘束から逃げられないベルベットが命じ、同時に自らの水着の反射パワーを上昇させシャーロットの追撃に備えると、凍結から逃れていた鮫達が優姫向けてやってくる。その牙で容赦なく喰らいつこうとする。だが、優姫は逃げない所が予想外の行動に出た。

「も、もう、我慢できなひィィィッ!おほぉおおおお❤❤❤」
『ギャアアアアアアヌイダシャークウゥゥゥウウ!?』
「はあっ!?ちょ、なんか感触が変わったんじゃが、え、どういう事じゃああ!?」

 なんと、優姫は羽交い絞めにしながらなぜか見事に自らのヒーローコスチュームを脱ぎ捨て、生まれたままの姿を晒したのだ。

「ヌルヌル、ベルベットちゃんとヌルヌルベトベトするのぉぉ♥さ、貴方達もベルベットちゃんにどんどん突撃してえ♥」
「な、何言っておるんじゃコイツぅぅう!?何をしておる、早くコイツを食べてベルちゃん様を解放せんかああ!」
『ハイ、カシコマリマシタ。ベルベットサマニ、オソイカカルシャーク♥』
「はああああああああああああああ!!!???」

 ベルベットが声を荒揚げるのも無理はないが、理由はある。優姫は全裸になると同時に【デザイアリベレーター】を発動。これはコスチュームを脱ぎ、自分の欲望を荒露わにする事で対象を自分の虜にする魅了フェロモンを振り撒くのだ。向き直っていないベルベットには効きが悪くても、直視しておりかつ嗅覚に優れる鮫には効果覿面。優姫に命じられるままに、ベルベットへと突撃してくる。

「や、やめい、貴様らおぐおおおおおおお!!??」

 丁度羽交い絞めの為、まさにベルベットが盾になる状態で鮫たちが次々にベルベットへと激突する。水着でないところにも当然鮫の攻撃がぶち当たり、ベルベットが悶絶。そして、水着である所に当たった攻撃は3倍に増幅され反射される。その結果、接触していた鮫を纏めて反射に巻き込み、その全てを消し飛ばした。方向は一方向の為、背後にいる優姫には影響しない。

「あ、あああああっ……」
「うふふふ♥一人になっちゃいましたねえ♥さあ、ぬーるぬるしましょうねえ♥」
「ふ、ふあああ、にゅるにゅる……」

 この頃にはもうベルベットも、優姫のフェロモンにすっかりあてられており、されるがままに優姫に全身を好き放題触られまくっている。全身も優姫の身体から分泌されたオイルでオイルまみれにされており、やがて優姫の手は水着の隙間からベルベットの敏感な場所へと伸び、刺激する。

「ふあ、ふああああ♥」
「ダメージは反射できても、快感はできませんよね?そもそも、与えてるのは水着にじゃなくて、もう本人に、ですし♥」
「にゅるにゅる、にゅるにゅるぅ……」

 ベルベットもここまでのダメージ、そして何回かのこういった攻めもあり、すっかりオイル、フェロモン、刺激による快感に身を任せてしまっている。もうこのままベルベットはオイルプレイの果てに逝ってしまうのか……と、思った矢先、救世主は思わぬ所から現れてしまった。

「優姫さーん? 予定通りにベルベット捕まりましたかー…………あれ?」
「あら……?あ、えっと、これはね?」

 それは中々連絡が無いのでブレスを中断して様子を見に来たシャーロットだった。ベルベットを優姫のいるところまで誘き出し、捕縛すると言う手筈だったのだが……見れば、なぜか全裸の優姫がベルベットとヌルヌルしているので、ぽかんとしている。優姫もこれは予想外だったのか、瞬時に正気になりどう説明したらいいかと悩む。そしてそれは、ベルベットも同じだった。

「っ!! は、はなせえええええい!!」
「きゃっ!」

 ヌルヌルを利用し、優姫の拘束を抜けると、そのままオイルのママに滑っていき、そして飛来した鮫の一匹にしがみつくと、その場を離脱していく。

「ああああっ!いけない、ブレスを……ダメです、もう届かない……」
「あちゃあ……ごめんなさい」
「いえ、まあ済んだ事は仕方ないですし……え?」

 気にしないで、と声をかけようとしたシャーロットの方に、ヌルヌルとした手が乗せられる。それは、あっという間に顔を赤らめた状態に戻った優姫のもの。彼女の技は徐々に理性を削っていく。つまり、一瞬戻った正気の理性も、あっという間に欲望の本能に呑み込まれてしまうのである。

「じゃあ、お詫びも兼ねて……たっぷり、ヌルヌルしてキモチよくしてあげる♥」
「え、いや、私は、そういうのは、遠慮、あっ」



 その後、果たしてシャーロットがヌルヌルから逃れたのか、それとも一緒にヌルヌルしてしまったのかは…………記録には残っていない。知るのは2人のみ、である。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

エミリィ・ジゼル
【鮫】
水着奪取にはサメぐるみの中にメイド服を着ておくことで対処します
なんなら差し上げるんで着てください

さて肝心の鮫竜巻ですが、下手に抵抗しないで利用した方が早いです
すきゅりんでそう学びました
なので鮫竜巻が出現したら即座に突入します

そして高速泳法と空中戦で竜巻を駆け上り、サメを迎撃しながらUCを発動
サメダディを召喚し、サメどもを懲らしめてもらいます

サメダディはすべてのサメの頂点たる存在
有象無象のサメどもに勝てる道理はありません

鮫を懲らしめた後は、竜巻の回転で加速度を上げ王女に突貫
すれ違いざまに顔面めがけて、すごい毒をぶん投げます

ダメージ反射水着だろうが水着以外のところにはダメージも入るでしょう



●ベルちゃん様、鮫王と対峙するの巻。そして終焉へ。

「はぁ……はぁ……もう少し、もう少しじゃ……!」

 全身オイルまみれ、全身傷だらけ。まさに満身創痍だが、まだベルベットは生きていた。そしてその目の前には、浮島の湖畔、つまり湖が見えてきていた。

「鮫王の瞳さえあれば、湖の鮫共も制御できる。つまり、湖にさえ辿りつければ後はこちらのものじゃ。ふは、ふははははは!もうベルちゃん様の勝ちじゃ!猟兵どもめ、ベルベット島に戻ったら、次こそは殲滅して……!!」
「貴方に次なんてありません」

 その湖畔に、1つの影が現れる。それは一見鮫にも見える姿。それは、鮫ぐるみ。二本足で立った鮫のようでいて、その口の中には水色の髪の少女の顔。鮫を丸ごと着込んだような彼女こそが最後に立ちはだかりし者、エミリィ・ジゼル(かじできないさん・f01678)である。

「さあ、この盗人猛々しい王女様。私の物であり私の物以外にありえない完膚なきまでに私の物の鮫王の瞳を返してもらいます」
「なんか思い切り畳み掛けておらんか貴様……ていうか、お前の物でもないじゃろうが!?これはベルちゃん様の物じゃ!」
「弁解もしないとは最早同情の余地なし。鮫王裁判にて絶対死の判決です。死ぬが良い」
「死ぬのは、貴様の方じゃあああああ!!」

 ベルベットが最後の力を振り絞り、鮫王の瞳へと力を注ぐ。周囲に展開した鮫竜巻が、そのままエミリィへと襲い掛かる。そのままならばノコギリの鮫によってばらばらに切り裂かれるだろう。だが、ベルベットは用心し海のアイテム奪取魔法を連射する。

「あんな着ぐるみを伊達や酔狂で付けている訳がない。ならばアレは防御アイテムじゃな!そして、鮫の見た目ならばやはり水着じゃ!!さあ、ベルちゃん様に寄越せ!その上で、バラバラにしてやるわ!!」

 どう見ても動きにくそうなそれに、ベルベットは防御効果があると予想し奪いにかかった。果たして魔法は命中し、鮫ぐるみは消えてベルベットへと装備されていく。だが……。

「予想済みです当然に。これが私のハンサムメイド服です」
「な……ただの、着ぐるみじゃとぉぉ!?」

 その下から現れたのは当然すっぽんぽんどころか、エミリィに似合うメイド服。一方、ベルベットは着ぐるみを着こんでしまい、逆にうまく動けなくなる。

「く、おのれ、チャックはどこじゃ……ええい、ならば鮫の嵐に呑まれて死ねい!」

 動けはしないが鮫王の瞳は着ぐるみ内部にある為、鮫の操作はできる。だが、エミリィは避けるでも防御するでもなく、その軽やかになった体でむしろ鮫の群れの中へと跳躍し飛び込んだ。

「鮫竜巻には抵抗せずに流れに身を任せるといい。すきゅりんでそう学びました。ところでアレ、復活するとかマですか?」

 鮫魔法を使い、その経験からむしろ流れに身を任せることを選んだエミリィ。鮫たちの回転による起こる竜巻は、いわば空に展開された第二の海。ならば泳げない道理はない、とエミリィは風の流れに身を任せつつも巧みな泳法で鮫たちの間を掻い潜りどんどんシャークネードの上方へと登っていく。だが、流石に鮫たちもそれを眺めているだけではない。見慣れるにつれ、エミリィのコースを見切りその途中に鮫が結集していく。だがエミリィにとっては十分。ここまで来れば出し惜しみをする必要などない。

「鮫王の瞳が私のものだという確固たる証拠をお見せします。カモーン!サメダディ!」

 エミリィに一斉に鮫が襲いかかろうとした時だった。何か大きな鮫がエミリィの回りに現れたかと思えば、襲いかかろうとした鮫の一部が瞬時に消え失せたのだ。まるで、その存在を否定されたかのように。

『あわ、あわあわあわサメ……』
『な、何故サメ……震えが止まらないサメ……』

 他のサメたちも全てが萎縮し、ただ竜巻の流れに従うのみでエミリィに襲いかかろうと思えなくなってしまった。それほどまでに、現れたそのサメへと体が恐怖してたまらない。

『…………』

 語る言葉は無し。されどその様子と威圧感が語る。貴様らと話す舌など持たぬ、と。そうそのサメは佇んでいた。

「ど、どういうことじゃあ!なんなのじゃその鮫は!」
「【サメ召喚「すべてのサメの父」(シャークサモン・リヴァイアサン)】。ここにおわすは全ての鮫の父たる悪魔、サメダディことリヴァイアサン。海とサメの術を操るこの大いなる始祖の前には、有象無象の鮫など勝てる道理も無し。一睨みで存在は消え失せますし、この通り懲らしめるまでもなく皆様、とても歯向かえないみたいですしね」
「な、なん、じゃとおおおおお!?」

 これぞエミリィの鮫魔術の秘中。鮫が操れるのなら鮫の父も操れない訳ないという理論からの大召喚。そして鮫王が降臨した今、瞳ごときの宝石の力など、その力の元には及ばない。

「さあ、終わりにしましょう。サメダディ!レベルの違う、本当のシャークトルネードを見せてあげてください」

 リヴァイアサンが竜巻の上空へと飛び出す。そしてその尾びれが天を向けば、回転するシャークトルネードがその勢いを増していく。いや、勢いだけではない。その全体数も、さっき消えた分を補充して有り余るほどに増している。鮫の術を操るリヴァイアサンならば、シャークトルネードの最大召喚数もベルベットよりも多いのだ。そしてその回転と数は、ベルベットがエミリィをその魚群の中に見失わせるには十分だった。

「な、な、なあっ!に、逃げるぞ!鮫王の瞳!何をしておる!シャークトルネードに穴を開けい!」

 だが、当然穴は空かない。もはやシャークネードはリヴァイアサンの制御下。先程までは戦力だったものが、今やベルベットを逃さない鮫の檻と化した。これはまさにさっきまで鮫を利用してきたベルベットには皮肉過ぎるものだった。

「ど、どこじゃ、どこから来る!どこか……」

 彼女が見たのは、竜巻と共に加速し、飛び出してきたエミリィ。そして、その姿がベルベットの横を掠め、当たらずに瞬時に通りすぎた光景。

(は、外しおった!やはり、まだベルちゃん様、は……)

 だが、そんな筈もない。遅れて、彼女の、目の前に毒々しい液体が飛来する。それはエミリィが充填し、竜巻から飛び出たときに投げた毒。それが速すぎたエミリィに遅れて、今、ベルベットへと飛来したのだ。水着で反射するのは不可能。なぜなら、鮫ぐるみにより彼女の水着は一切露出できず、出ているのは彼女の顔だけ。つまり、毒を逃れる術は、ない。

「ぎい、やああああああああ!!助け、たす、助け……!!」
「貴方の敗因は色々色々ありますが、ただ一点だけ。鮫を甘く見て、鮫を安易に利用したこと。鮫を舐めるな」
「が、がが、がああああああああ!!」

 毒が顔面に直撃し一気に侵食。そして断末魔と共に、鮫ぐるみが力なく倒れ、地に伏す。やがて、その輪郭が萎んでただの着ぐるみへと変わっていく。中のベルベットが毒により息絶え、消滅したのだろう。リヴァイアサン以外の鮫竜巻も消え、ベルベットが死んだことを証明した。

「さてと」

 エミリィは鮫ぐるみに近寄ると、その中をまさぐる。そして取り出したのは瞳のような宝石、鮫王の瞳。それが果たしてリヴァイアサンの瞳に似ているかどうかはわからない。エミリィは満足そうに頷くと、天のリヴァイアサンに向けて宝石を掲げた。

「鮫王の瞳、取り返しました!やはり私のもの、間違いない!」

 こうして、やや更にごり押した気もしたが、鮫王の瞳はエミリィの手元へと渡るのだった。



 その後、救助した住民らから島の座標を聞き出した猟兵らはベルベットが支配していた島へと向かう。ベルベットの死を聞いた残存兵はあっという間に逃げ出し、猟兵は島と住民たちの解放に成功した。

 なお住民によると、ベルベットが勝手にベルベット島と変えた島の本当の名前は『スクアーロ島』。それがわかった時、一部の猟兵が『最後まで鮫尽くしかよ!』と思い切り叫んだ、という。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月23日


挿絵イラスト