【猟書家戦】天空城の聖剣伝説
●大量の魔剣
天空城、それはかつて戦争に明け暮れた古代帝国が放ったとされる空に浮かぶ城とされている。
そして、その天空城にまつわるこんな話も同時に聞かされた。
曰く――「天空城には古代帝国の財宝が眠っている」と。
「そんなことを聞いていかない訳には行かない、冒険者の名が廃る!
とかうそぶいてた馬鹿はどこのどいつだったっけ?ええ?」
「あははー、えーっと……だ、誰だろうなー」
「ガレウスだな」
「ガレウスさんですね」
天空城の最奥に近い小部屋には、声を潜めて言い合う4つの影。
シーフ然の男に詰め寄られているこのパーティのリーダー、ガレウスは、他の仲間達の手酷い裏切り(?)により若干の窮地に陥っていた。
「おいおい、全部が俺のせいってわけでもないだろ!
特にジェイは随分とノリノリだったように思うんだが?」
「そりゃあ、進む先に宝があるっていうだけならば、な。
だが、あんな奴らがいるなんて聞いてないぞ!」
シーフ然とした男、ジェイの指す先には複数の剣があった。
まるで意志を持つように自分の力で動いているその剣達は、何かを探しているように周囲を徘徊している。
「そんなの、俺だって同じだっての!
依頼受けた時にはあんなのがいるって情報何処にもなかっただろう」
そう、この天空城の麓の町で話を聞いて、依頼を受けた時にはあのようなモンスターが居るという情報はなかった。
天空城は危険な場所である、ということはガレウスも承知だ。
だが、今までにこの天空城に挑んだパーティからも、あのようなモンスターの情報は出てこなかったのだ。
「今はアリシアの結界でどうにかなってるが、正直それもいつまでもつかわからないな」
「ええ。このままだと埒が明きませんものね」
高位のクレリックであるアリシアの張った結界によって、現在はモンスターから守られている。
しかし魔力は有限だ。
実際、この場所に隠れてから張り続けているアリシアの魔力は底をつきそうなのだから。
「マジックポーションの数も少ないですし、万事休すですね」
「……エド、いざってときはアリシアだけでも守れ」
苦い顔をして告げるアリシアの言葉を聞いてか、パラディンのエドにガレウスがそう指示する。
「いいのか?」
「ヒーラーはパーティの要だからな。
それと、ジェイは本気でやばいと思ったら自分の判断でいいから脱出を優先してくれ」
その言葉に、ジェイは声を発することなくうなずく。
いつまでもこのままの状態でいるわけにはいかない。
だからこそ、ガレウスは全員に指示を出す。
全員で生き延びることを優先するが、最悪誰か一人でも生き延びて、この場所が危険であることを報告してもらうように。
――アリシアの魔力が切れるまでに、この事にギルドが気づいて救援を送ってくれるのを願いながら、この最悪の事態をどう乗り切るか。
ガレウスは策を巡らせるのだった。
●冒険者捜索依頼
「危険だってわかってる場所に行くなんて、確かにそれだけ報酬も大きいからわからなくもないけど、帰って来れなきゃ意味ないじゃないの……」
そう頭を抱えるフィーネ・ルーファリア(森の守護者・f27328)もまた、彼の世界では冒険者として登録している。
だから予知に見た冒険者の気持ちもわからなくもないらしく、ため息をひとつ吐いて集まった猟兵達を見回した。
「集まってくれて感謝するわ。
アックス&ウィザーズに、猟書家幹部の仕業と思われる依頼が発生したの」
古代帝国の遺産である天空城に赴いた冒険者達が窮地に陥っているために、救出の依頼がギルドから発せられたらしい。
「それがかなり危険な依頼でね。
救出対象の冒険者は、全員がベテランで、他の天空城にも何度か赴いていたみたい」
彼らの受けた依頼もまた、最近発見された天空城の探索依頼だった。
「その天空城に眠っているのが『天空の聖剣』と呼ばれる剣。
それを猟書家幹部の『財宝妖精ブラクテ』も狙ってるみたいで、今回の救出対象のパーティはそいつが放った連中に襲われたと考えられるわ」
すでに聖剣は冒険者たちが確保しているらしく、あとは持ち帰るのみの状態なのだとか。
「第一目的はパーティの救出だけど、猟書家幹部を放っておくわけにも行かない。
ギルドからは救出のみを目的として、戦闘は避けるようにって言われてるんだけど、みんななら大丈夫よね?」
出来れば部下ともどもここで倒してほしい、とフィーネは全員を見渡して告げる。
「救出対象の居場所がまだはっきりとつかめてないから、転移の座標が天空城の入口になっちゃうけど、おそらく彼らはまだ最奥に身を潜めていると思うの。
地図があるからそれを頼りに進んでちょうだい」
猟兵達全員に天空城の地図が行き渡るのを確認するフィーネの手の中のグリモアが輝き出す。
「みんなが救出対象のパーティと早く合流できるのを願ってるわ。
それじゃあ、よろしくね」
ただひとり、この場に残らねばならない歯がゆさを噛み締めつつ、フィーネは猟兵たちを見送るのだった。
綺朔
出す出す詐欺にならなくて本当に良かったと思います。
どうも綺朔(キサク)です。
大変お待たせいたしました。
今回は唯一🌕がたまりつつあるアックス&ウィザーズの猟書家戦をお届けいたします。
この度は古代遺跡の遺産の天空城にて、『財宝妖精ブラクテ』に追われる冒険者の救出シナリオとなります。
なお、本シナリオは通常とは異なるルールで進行いたします。
●第1章 集団戦『魔剣ドラクラ』
天空城には『財宝妖精ブラクテ』が放った『魔剣ドラクラ』が多く潜んでいます。
救出対象のパーティを探しながら、エンカウントしたこれらを撃破していってください。
なお、ギルドからは戦闘は避けるようにと言われているため、彼らに見つからないように移動するということも可能です。
しかしながら、この章での『魔剣ドラクラ』の撃破数によって第2章の難易度も変化していきます。
それぞれの撃破数は各プレイングの最後に記載いたします。
なお、この章で手に入れた🔵は天空城の踏破率と同一です。
成功数が👑分集まった時点で救出対象のパーティと合流となります。
プレイングボーナス:冒険者を探す。
●ボス戦『財宝妖精ブラクテ』
パーティと合流してすぐに、『財宝妖精ブラクテ』が襲ってくるでしょう。
第1章の『魔剣ドラクラ』の撃破数により、敵の数が変化していきます。
撃破数 3割未満:『財宝妖精ブラクテ』+非常に多くの『魔剣ドラクラ』
撃破数 3~5割:『財宝妖精ブラクテ』+多くの『魔剣ドラクラ』
撃破数 5~7割:『財宝妖精ブラクテ』+少数の『魔剣ドラクラ』
撃破数 7割以上:『財宝妖精ブラクテ』+わずかな『魔剣ドラクラ』
プレイングボーナス:冒険者と協力する。
●救出対象のパーティ
槍使いのガレウスをリーダーとして、シーフのジェイ、パラディンのエド、クレリックのアリシアの4人です。
全員が熟練の冒険者で、パーティを組んでからも長いため、それぞれの役割をしっかりと分かっています。
●リプレイ執筆について
各章共に状況説明を兼ねた断章追記後のリプレイ執筆となります。
プレイングは随時受付ますが、断章追加のタイミング等によっては返却する可能性もありますためご了承ください。
(その場合はお手数ですが再送いただけますと幸いです。)
●その他
綺朔マスターページをご参照ください。
以上、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
第1章 集団戦
『魔剣ドラクラ』
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POW : ドラゴンクラッシャー
単純で重い【召喚した巨大な剣】の一撃を叩きつける。直撃地点の周辺地形は破壊される。
SPD : 禁忌の吸血剣
【吸血する】事で【衝撃波を放つ覚醒モード】に変身し、スピードと反応速度が爆発的に増大する。ただし、解除するまで毎秒寿命を削る。
WIZ : 不可視の霊剣
自身と自身の装備、【斬撃が命中した】対象1体が透明になる。ただし解除するまで毎秒疲労する。物音や体温は消せない。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
|
種別『集団戦』のルール
記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●冒険者の価値
冒険者が依頼で行方不明となっても、ギルドが捜索依頼を出すことは非常にまれな事だ。
基本的に冒険者となった時点で、依頼時における生死は自己責任となっている。
実際、高ランクの依頼において、パーティが全滅しての失敗はよく起こり得ることで、依頼に向かった冒険者が帰らない場合に一定期間の経過ののちその依頼が再発行されることは多い。
また、日々膨大な量の依頼を出して管理するギルドでも、どの冒険者が依頼中に行方が知れなくなったかを把握するのが困難だからという関係もある。
もっとも、高ランクの依頼における行方不明の捜索依頼もまたそれ以上に高ランクになることが多いために、それをこなせるだけの実力を持つ冒険者がいないということもひとつの要因なのだろう。
だが、それでも今回捜索依頼が発せられたのには、クレリックであるアリシアとパラディンのエドの存在が大きい。
彼らは高ランクの冒険者にして高位のクレリックとパラディンであり、その損失は教会にとって計り知れないものがある。
それゆえに、ギルドは彼らの捜索依頼を出すことを決めたのかもしれない。
●天空城と冒険者
猟兵達が転移した先は天空城の入口だ。
天空城内部に足を踏み入れると、救出対象のパーティが先に討伐していたであろう魔物の死体があちこちに点在している。
だが、それ以上に目を引いたのはそこかしこにいる魔剣の存在だ。
何かを探しているように忙しなく動き回る大量の魔剣達は、まだ猟兵達が天空城に侵入したことに気付いてはいない様子にも見える。
おそらく今ならば不意打ちを狙うことは可能であろう。
あるいは彼らに見つからないように先へと進み、救出対象のパーティを探すのも一つの手かもしれない。
いずれにせよ、彼らに気付かれないように行動するチャンスであることに違いはないのだから。
●現在の状況
踏破率:0%
敵撃破率:0%
ナザール・ウフラムル
そんな裏事情あったのか……。うーん、冒険者稼業も世知辛ぇな。
UCを発動して最高速近くでかっ飛ばしながら、攻撃を見切って(【見切り】)飛翔速度の緩急で回避しつつ「シャルーア」で横からぶっ叩いてへし折りにかかる。
音速超えで発生するだろう衝撃波は、【属性攻撃】の応用で打ち消しとこう。城が崩れても困るし……。
さーてと、件のパーティはどこにいるのかねぇ。
今回の冒険者の捜索依頼の裏にある事情を知ったナザール・ウフラムル(草原を渡る風・f20047)は、冒険者稼業の世知辛さを改めて痛感していた。
もっとも、教会からの要請だけではいくらギルドといえども最高難易度ともとれる冒険者捜索の依頼を出すことはないだろうことは、ナザールもわかっている。
おそらく、件のパーティはギルドにも深く貢献しているがゆえに今回捜索依頼が出されたのだろう。
「ま、今はそんなことよりこっちが先だよな」
考えることは後でも出来る。
だから今は目の前の敵に集中するか、とナザールは前を見据える。
ブラクテは一体どれだけの魔剣を放ったのか。
グリモア猟兵はブラクテの部下である魔剣の具体的な数を言わなかったが、大量の魔剣が天空城全域にいるであろうことは確かだ。
ユーベルコード【狂嵐の死風(アーシファ・アースィファ)】を使用して最高速近くで飛ばすナザールは、「シャルーア」で魔剣を倒しながら先に進んでいる。
緩急をつけて飛翔するナザールに、魔剣達が巨大な剣を召喚して一撃を叩きつけようとする。
しかし高速で飛び回るナザールを捉えることはできず、魔剣たちは逆にへし折られる結果となるのだった。
踏破率:20%
敵撃破率:20%
成功
🔵🔵🔴
レオンハルト・アウストラリス
聖剣の噂は俺も聞いてたけど、先に手に入れられちゃったかぁ…残念。
でもまぁ、さすがベテラン冒険者パーティーってとこだな!
ガレウスさん率いる冒険者PTのみなさーん!助けに来ましたよー!
…うーん、助けるにしても場所も分からないんだよな、どうしようシャクイス。
『簡単な方法があるぞ。片端から殲滅すれば安全になる』
(自前の魔神の宿る『喋る魔剣』と喋りつつ救助を目指す)
「一応聞いておくけど……この魔剣の中に友達とかいる?」
『不愉快な冗談だな小僧。こんな有象無象と一緒にするでない。』
UC「魔剣の加護」で不可視になって襲い来る魔剣群を自動感知し、
近づいた端から即座に[カウンター]で[切断]する!
【アドリブ歓迎】
祝聖嬢・ティファーナ
冒険者パーティーと組んで言葉や仕草でも密に連携をします♪
『フェアリーランド』の壺の中から風/生命/精神の精霊,聖霊,月霊,戦乙女,天使,英霊を呼んで“七色金平糖”を配り『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃をします☆
『月世界の英霊』で敵の攻撃を空間飛翔して避け敵のUCを『月霊覚醒』で封印/弱体化させます♪
『祝聖嬢なる光輝精』で怪我人を治し『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します☆
『聖精月天飛翔』で強化して『クリスタライズ』で姿を隠しつつ『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻を仕掛けます!
「頑張りましょう♪皆様の勇気と栄光に祝福の祈りを☆」
天空城のひとつに聖剣がある、という噂は、ギルドが発行した聖剣のある天空城の探索依頼が出る前からまことしやかに囁かれていたもののひとつだ。
そしてそれは事前に酒場で情報を収集していたレオンハルト・アウストラリス(金色の焔・f20419)の耳にももちろんはいっていた。
グリモア猟兵からの情報では、すでに聖剣はガレウスたちが確保済みだという。
しかし、酒場の冒険者達もまた、彼らが無事なのであればすでに聖剣を手に入れているだろうという見立てをしている者が多くいる。
「それほどすごいパーティってことなんだなぁ、ガレウスさん達って」
「うんうん♪とってもすごい人達みたいだね」
酒場で情報収集がてら冒険者パーティを探していたが、結局同じ猟兵であるレオンハルトと組むことになった祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)が同意するように周囲を飛び回る。
他の高ランクの冒険者達は他の天空城の探索へと向かっているため出払っていたため、冒険者パーティとともにガレウスを探そうとしていたティファーナがレオンハルトと出会ったのは幸運とも言えるだろう。
天空城に入ってしばらく、魔剣達の数は増すばかりで。
ガレウスたちが隠れていそうな場所の候補はあるのだが、その数も多くて絞ることができないというのが現在の状況でもある。
「うーん、でも助けるにしても場所もまだよくわかってないんだよなぁ」
どうしよう、シャクイス。と、レオンハルトが自前の魔神の宿る喋る魔剣(相棒)に声をかけた。
『簡単な方法があるぞ。片端から殲滅すれば安全になる』
単純明快にして確実な方法だ。
そしてそれを為すだけの力を、彼らは持っている。
「なるほど、確かにそれもそうか」
「殲滅するなら手伝うよ♪そーれ☆」
ティファーナのユーベルコード【フェアリーランド】の壺の中から様々な精霊や戦乙女、天使、英霊たちが飛び出して魔剣達へと向かっていく。
「おお、すげえ。
俺たちも負けてらんないな!」
『やれやれ、仕方ない。少しばかり手助けしてやろう』
不可視となって姿を消している魔剣達だが、その敵意は消すことはできないらしく、ラインハルトのユーベルコード【魔剣の加護(オートカウンター)】により次々と叩き落されていく。
「あ、なあシャクイス」
『何だ、小僧?』
「一応聞いておくけど……」
半ば作業と化しているカウンターの中、レオンハルトは浮かんだ疑問を自身の相棒へとぶつけることにした。
「この魔剣の中に友達とかいる?」
『……不愉快な冗談だな小僧。
こんな有象無象と一緒にするでない』
かすかな沈黙の後の不機嫌そうなシャクイスの声に、レオンハルトは「そうだよねぇ」と小さく笑うのだった。
踏破率:60%
敵撃破率:50%
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
クルル・ハンドゥーレ
アドリブ連携歓迎
キラキラ大好き前世カラス疑惑アリ(偏見)の財宝妖精が、また悪さを…
で、傍迷惑にも魔剣大量放流やて?
あー、このウロウロ動き回る様子…なんや行動が黒いアレを彷彿とさせるわー…うん、殲滅や
ドローンで【偵察】し、【迷彩】【忍び足】で接敵
【限界突破】の【先制攻撃】、【結界術】で防音・城の構造保護しつつUC展開
見えても見えへんでも敵は敵、薙刀と霊符から雷霆と火焔でこんがりと
討ちもらしには【マヒ攻撃】【毒使い】【鎧無視】できっちりトドメを
敵攻撃には【見切り】【盾受け】【武器受け】【カウンター】
ドローン先行させて効率的に探索
ん、救出パーティーととっと合流して、色々冒険譚教えて貰お
キラキラ大好き前世カラス疑惑アリ(偏見)の財宝妖精、それがクルル・ハンドゥーレ(逆しまノスタルジア・f04053)がこの一件を引き起こした猟書家幹部に抱いた印象だ。
「で、傍迷惑にも魔剣大量放流やて?」
天空城内の半数近くが倒されているとはいえ、いまだ多くウロウロと動き回る魔剣の様子は、黒い例のアレを彷彿とさせ……
「……うん、殲滅や」
ぶるりと身震いをしてひとつうなずいたクルルは、まずドローンを展開させ偵察を兼ねて救出対象のパーティを探すことにした。
とはいえ、偵察するまでもなくそこかしこにひしめき合っている魔剣達は、姿を消しているものも消していないものもいて。
「きたれ霹靂、きたれ炎獄――此処を敵の奈落となさん――」
しかし、そんなこと関係ないとばかりにユーベルコード【霹雷炎獄陣(ヘキライエンゴクジン)】による雷霆と火焔を薙刀と霊符から発生させて、クルルは魔剣を殲滅させる。
「ん、いい感じにこんがりいったな」
そんなクルルの周りの魔剣達が一掃され、バラバラと動かなくなった魔剣達が落ちて散らばっていった。
「さ、救出対象のパーティととっとと合流して、色々冒険譚教えてもらお」
しかし、それでもまだまだ残っている魔剣達を殲滅させながら、クルルは先を急ぐように探索を再開していく。
そんな中で先行させたドローンがガレウスたちのパーティが隠れていそうなポイントを見つけるのは、しばらくしてからのことであった。
踏破率:80%
敵撃破率:70%
成功
🔵🔵🔴
火土金水・明
「さて、他の方が探索されていない場所に行ってみましょうか。そこに、居てくれたらいいのですが。」「邪魔をするようなら、魔剣も破壊していきましょう。」
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡め【限界突破】した【シルバータイフーン】で、『魔剣ドラクラ』達を纏めて攻撃します。相手の攻撃に関しては【残像】【オーラ防御】【見切り】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。
フィロメーラ・アステール
「けっこう探索は進んでる感じ?」
進んでるけど敵はまだいそう?
どこかに潜んでるのかな?
じゃあ探索重視でいくぞ!
【紲星満ちて集いし灯光】を発動だ!
光精達を召喚して手分けして探索&戦闘!
敵は姿を消しても体温が残る、なら赤外線【視力】を使えば見つけられるはず!
【聞き耳】もそこそこ得意だけど!
見つけた敵に【破魔】の力を込めた【武器改造】光線を放ち、魔な所を破壊して普通の剣にしちゃえ!
これがホントの破魔!
あたしも【第六感】に宿る【宝探し】センサーで【情報収集】してレアなお宝の在処を探る!
レアな聖剣=冒険者達の居所でしょ?
まだ見つかってないなら未踏破の場所で戦闘中の可能性もあるし、早く見つけてあげないとな!
猟兵達によりほとんど探索がなされた天空城ではあるが、まだ探索しきれていない場所は残っている。
そういった場所を重点的に火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)と、彼女と道中に出会ったフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)は共に探すことにした。
フィロメーラのユーベルコード【紲星満ちて集いし灯光(スターダスト・シンクロニシティ)】によって呼び出された約500体もの光精達がそれぞれに散って先を照らすように残りの部屋をくまなく探索するのを、明は感心するように眺めていた。
「すごいわね、これだけの精霊を操るなんて」
「ふふん、あの子達はただ探索するだけじゃなくて攻撃だって出来るんだよ」
光精は敵に体当りするだけですぐに消滅するものの、その威力はなかなかのものだ。
だが、何をするにも数というものは多いほうがいい。
特にこういう、初めての場所での人探しにはもってこいだろう。
「敵の数も減ってはいるみたいだけど」
天空城全体にいる敵の数は確実に減ってきているのだろうが、奥にはまだまだ多くの敵が残っているらしい。
いったいここの猟書家幹部はどれだけの敵をこの天空城に投入したのだろうか。
「考えるだけでも嫌になるなぁ……」
苦虫を噛み潰したようにフィロメーラが呟く言葉に、明も同意するようにうなずく。
「ただ、邪魔をするようなら、魔剣も破壊していきましょう」
そう告げ、ユーベルコード【シルバータイフーン(シルバータイフーン)】を発動した明の手の中の銀の剣が巨大化し、周囲の魔剣達を薙ぎ払っていく。
「おお、まさに一掃だね!」
打ち漏らした魔剣達はフィロメーラの放った光精達が処理していく中、奥の方で魔剣とは違う何かが動く気配がした。
「もしかして……!」
「ええ、いってみましょう」
その気配を察したフィロメーラと明が顔を見合わせて、奥へと急いだ。
一方その頃――
「魔剣達が、いなくなった……?」
明の攻撃により魔剣達が一掃された攻撃は、やや離れたガレウス達の付近まで及んでいた。
倒れていく魔剣達に、そんなことを露ほども知らないガレウス達はただ困惑するだけで。
「いや、違う。
これは、なにかに攻撃された感じだな」
ジェイが何かを感じたように声を上げるが、何者によるものなのかがわからずにただ首を傾げるだけだった。
「敵か味方か、どちらだと思います?」
「味方、だと有り難いが……」
アリシアとエドの二人も不思議に思い顔を見合わせたその時、唐突に聞こえた足音に4人の間で緊張が走る。
「誰か、いや、なにかがこちらに来る!」
こちらに走り寄ってくる足音に、ガレウス達はうかつにその場を離れることも出来ない。
アリシアの結界はとっくに切れているこの状況、魔剣にみつからなったのが奇跡のようなものだ。
足音の主が敵ならば――と、徐々に近づいてくる足音に警戒しつつ、全員が武器を構えて戦闘態勢に入ろうとしたその時。
「みつけたー!」
「ご無事ですか、皆さん!」
ハイテンションなフェアリーと、見た目からして魔女にしか見えない女性、それに後から続く数人の男女達が、ガレウス達を探しているようだった。
その言動から彼らに敵意はないように感じとり、4人は警戒と戦闘態勢を解く。
「俺達は全員無事だ。
助けに来てくれて感謝するよ」
「困った時はお互い様。
聖剣を確保してるのなら、今すぐここを離れたほうがいいわ」
魔女の女性……明の言葉に、ガレウス達が頷いてこの場を離れようと準備をするのだった。
こうして、ガレウス達は無事に猟兵達により救助されたのだが……
彼らを狙う影がすぐそこまで迫っていることに気が付くまで、後少し――
成功
🔵🔵🔵🔵🔴🔴
第2章 ボス戦
『財宝妖精ブラクテ』
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POW : 財宝の竜<グランツ>
自身からレベルm半径内の無機物を【合体させ、巨大な財宝竜】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。
SPD : 収集欲<ベギーアデ>
【財宝】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[財宝]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
WIZ : 竜の眼<アオゲ>
【【竜眼の宝珠】の呪詛】によって、自身の装備する【3秒以上視続けた財宝】を遠隔操作(限界距離はレベルの二乗m)しながら、自身も行動できる。
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
大成功 | 🔵🔵🔵 |
成功 | 🔵🔵🔴 |
苦戦 | 🔵🔴🔴 |
失敗 | 🔴🔴🔴 |
大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「ナミル・タグイール」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
●聖剣を狙う財宝妖精
猟兵がガレウス達を見つける少し前のこと。
「くふふ、この天空城にあるお宝はぜーんぶオイラのものだ!」
部下の魔剣たちにお宝を探させていたブラクテは、天空城の最奥に隠された金銀財宝の山を見つけて、その黄金の骨面からも分かるほどの笑みを浮かべていた。
「んん??……あー!
ここにあるって言われてる一番価値のある宝がないじゃないか!」
この天空城にあると言われる一番価値のある宝は聖剣だ。
安置されているのはこの部屋の一番奥であるのだが、その聖剣は既に持ち去られた後だったようで。
「そういやあ、オイラより先に入ってたっていう冒険者共が居たっけな?
アイツらの仕業だな、うんきっとそうだ!」
そうに違いない、とひとしきり頷いてブラクテは魔剣共にその冒険者を探すように命じた。
……そして、程なく。
「見つけたぞ、冒険者共!
その聖剣はオイラのだ!とっとと返しやがれ!」
ブラクテは猟兵達に助けられたガレウス一行を見つけ出すことに成功した。
「こいつは奥にあったもので、先に俺たちが見つけたものなんだが?」
「この天空城の宝はぜーんぶオイラのものだからな!
その聖剣もオイラのものだって決まってんだよ」
正論を突きつけるガレウスに対して、ブラクテは理不尽な言い分を放つ。
その様子はまるで子供がただをこねるかの如く、しかしそれ以上にタチが悪いと思えるのは相手がオブリビオンだからだろうか。
「くふふ、渡してくれないんならお前ら殺してでも奪ってやる!」
覚悟しやがれよ、と。
ブラクテは最奥の部屋から引き寄せた財宝で出来た巨大な竜に乗り、ガレウス達に戦いを挑むのだった。
※現在の状況※
聖剣を狙うブラクテがガレウス達を追って現れました。
ブラクテは聖剣を狙っているので、優先的に聖剣の持ち主であるガレウスを狙います。
ただし、皆さんの戦い方や状況によっては先に周りを片付けようと戦法を切り替える可能性は十分にあります。
なお、魔剣はブラクテが引き連れて来たものしか残っておらず、さらに無機物ということもあり竜の一部なっているようです。
フィロメーラ・アステール
「あたしにいい考えがある!」
ササっと冒険者の所まで飛んでいって作戦会議!
ごにょごにょ。
あたしが聖剣を預かって逃げ回るよ!
なんたって【空中浮遊】できるからね!
……でも、本物の聖剣じゃない方が応用が効くかな?
【グリード・ブリリアント】を発動!
聖剣の代わりに普通の剣を受け取り【武器改造】だ!
欲望を刺激する魔性の光で、一番価値のある宝に見せかける!
ほーら、聖剣はこっちだぞ!
このまま飛んで地上まで逃げちゃおうかなー?
【念動力】で抱えたニセ聖剣を見せつけ、皆の安全を確保したり、攻撃しやすい所へ誘導したりするぞ!
ニセ聖剣なら遠慮なく念動【投擲】できるから、敵にぶつけたり、ポイ捨てして注意を惹いてもいいな!
財宝が好きなオブリビオンであるならば、とフィロメーラ・アステール(SSR妖精:流れ星フィロ・f07828)はあることを思いついて、ガレウス一行のもとへと飛んでいく。
「あたしにいい考えがある!」
「いい考え?」
「あのね……」
ブラクテが聞いていないかと周囲を一度確認して、ガレウス一行にだけ聞こえる声でフィロメーラはごにょごにょと声を潜めた。
「あたしが聖剣を預かって逃げ回るよ!」
「なるほど、そりゃあいい作戦だ。
だが、本物の聖剣は無理だな。
こいつを持って帰るってのが元々の俺たちの依頼なんでね」
確かに、本物の聖剣を使うのは危険が伴うだろう。
だから、フィロメーラがこの作戦に使うのは、本物の聖剣ではなく――
「それなら問題なし!
使うのは普通の剣だからね。
なんなら、使わなくなったものでもいいよ」
元が普通の剣ならば必要がなくなれば敵にぶつけたり、捨てて注意をひくことも可能だ。
つまり、本物の聖剣よりも使い方の応用はいくらでも利く。
「使わなくなったっていうのはないが、使えないものならあったはずだ」
こいつを使ってくれ、と渡されたのは、どこにでもあるような剣だ。
この天空城で手に入れたものらしいのだが、聖剣に比べて非常に簡素な作りのものだった。
「オッケー!
じゃあちょっと借りるね?」
ユーベルコード「星の軌跡「帝竜戦役」(グリード・ブリリアント)」で、借りた剣を本物の聖剣よりも価値があるように見せかけるための仕掛けをフィロメーラは施していく。
「これでよっしと……
さあて、あとはあたしに任せて!」
偽物の聖剣を手にしたフィロメーラは、ブラクテをガレウスたちから遠ざけるために囮になるようで。
「ほーら、聖剣はこっちだぞ!」
「んん?なんか違うっぽっいけど……
ソッチのほうがお宝っぽい!
よし!聖剣は後回しで、まずはそのお宝を奪ってやる」
宝物庫の財宝達は未だにブラクテの手の中にある。
しかしそれ以上のお宝の気配を察したブラクテは、フィロメーラの目論見通りに彼女を追いかけることにしたのだった。
大成功
🔵🔵🔵
祝聖嬢・ティファーナ
WIZで判定
*アドリブ歓迎
『フェアリーランド』の壺の中から風/生命の精霊,聖霊,月霊,戦乙女,英霊,天使,死神を呼んで“七色金平糖”を配って『クリスタライズ』で姿を隠し『エレメンタル・ピクシィーズ』で属性攻撃を『神罰の聖矢』で聖攻撃を仕掛けて、『月世界の英霊』で敵の攻撃を空間飛翔して避け敵のUCを『月霊覚醒』で封印/弱体化させます☆
猟兵の怪我を『祝聖嬢なる光輝精』で治し『シンフォニック・メディカルヒール』で状態異常を癒します♪
機会を見て『聖精月天飛翔』で強化した『叡智富める精霊』+『神聖天罰刺突』で苛烈な猛攻をしかけます!
ジェイとエドには攻防に協力してアリシアには回復と支援を手伝います♪
この天空城には本来聖剣以上に価値のある宝は存在しない。
その証拠に、偽物の聖剣がそれを作り出した猟兵の手を離れた瞬間にそれがただの剣であることがブラクテにばれてしまったのだから。
「あんなモノでオイラを騙そうとしていたなんて……!
ちくしょー!聖剣より先にお前らを殺してやる!」
剣を追いかけた先に待っていた祝聖嬢・ティファーナ(フェアリーの聖者×精霊術士【聖霊術士】・f02580)に対して、ブラクテは自分を騙したやつと同じフェアリーだからという理由で怒りの矛先を向けた。
「ちょっと!
キミを騙したの、ボクじゃないんだけどな!」
「うるさいうるさい!
お前らも猟兵だってんなら、オイラの敵だ!」
ブラクテの持つ【竜眼の宝珠】が輝きを放ち、奥の宝物庫の財宝がティファーナを襲うように飛んできた。
「わわっ、フェアリー違いなのにぃ!」
ユーベルコード【フェアリーランド】からティファーナは様々な妖精や精霊を出して、飛んでくる財宝からその身を守る。
「なんかすげえ事になってるなぁ」
「おい、ガレウス!
感心してないで助けるぞ!」
「ぼ、ボクのことは大丈夫。
だから皆さんは先へ!」
ティファーナがここでブラクテを足止めしていれば、ガレウス一行が天空城から出ることは容易い。
それはなぜか?
答えは簡単だ。彼らは「聖剣」を地上へと持ち帰るという依頼を達成しなければならないのだから。
「すまない、恩に着るぜ」
「あー、逃げるな!
くっそー、とっととオマエら殺して聖剣を手に入れてやる」
まずは目の前の敵から殺すべきだと、気が付いたブラクテの優先順位が、聖剣から完全に猟兵達を倒すことへと変わったのだった。
苦戦
🔵🔴🔴
レオンハルト・アウストラリス
相手の財宝を殺してでも奪う覚悟なら…お前も奪われる覚悟はしないとな!シャクイス!第7の魔剣だ!
この魔剣は金属製の物なら一切合切操作できる。
『財宝』が大好きなお前になら、言ってる意味もこれから俺がやろうとしてる事も分かるよな?
UC【第7の魔剣・マグネティックザンバー】の金属の吸収同化能力で、散らばる魔剣の残骸、そして合体した財宝竜から財宝を引き剥がして、自分の魔剣で奪い尽くす!
財宝竜の弱体化と戦法の切り替えを誘発させ、向かってくるようなら[カウンター]で大好きな財宝を纏った大剣で叩き潰すように叩き切る!
隙が生まれるなら可能ならばガレウスさんに天空の聖剣の力を見せてもらいたいな。
【アドリブ歓迎】
ブラクテはこの天空城のすべての財宝を、ガレウスたちを殺してでも奪うつもりでいる。
だからこそ、当然奪われる覚悟も持っているものだ、とレオンハルト・アウストラリス(魔剣の勇者・f20419)は考えていた。
「だったら、俺達が奪っても文句は言えないよな!
いくぞ、シャクイス!」
『やれやれ、人使い……もとい、魔剣使いの荒いやつめ』
ユーベルコード【第7の魔剣・マグネティックザンバー(マグネティックザンバー)】により、シャクイスが第7の形態へと変化すると同時に、周囲の魔剣の残骸がシャクイスに吸い寄せられるように同化していった。
「なっ……!
魔剣の残骸を同化するとか、ずるいぞ!」
「同化するのは魔剣だけじゃないぜ?
この魔剣は金属製の物なら一切合切操作できる。
『財宝』が大好きなお前になら、言ってる意味もこれから俺がやろうとしてる事も分かるよな?」
にやり、とレオンハルトが不敵な笑みを浮かべる。
すると、合体させていた巨大な財宝竜から金属でできた財宝達が剥がされて、シャクイスへと吸収されていった。
「なーっ!
オイラが集めた財宝達が……」
「金属でできたものしか奪うことは出来ないけど、それでもかなり減らせるはずだ。
さあ、どうするよ?」
「お……お、オイラの財宝、返しやがれー!」
シャクイスによって、財宝竜を構成する財宝のほとんどが奪われてしまったブラクテは、周囲の瓦礫までも巻き込み新たな財宝竜を生み出す。
しかしその竜の力は明らかに先程までとは劣っているように思えたのは、レオンハルト達の気のせいなどではなくて。
「細かい操作は苦手だからさ――このまま力の限り叩き潰させてもらうぞ!」
「ぎゃー!」
ほとんどが瓦礫で出来た新たな財宝竜は、財宝を纏った大剣で叩き潰すように切られてあっという間に消滅した。
『次は貴様の番であるぞ?』
「こ、ここは一旦引いて体制を立て直すに限るっ!」
一気に大量の財宝を失ったブラクテは、一度宝物庫へと戻ることにしたらしく、慌てて踵を返して逃げ去っていくのだった。
成功
🔵🔵🔴
火土金水・明
「宝物庫に戻りますか。だったら、財宝と一緒に纏めて倒しましょうか。」「財宝と共に倒されるのですから、財宝妖精として本望でしょう?。」
【WIZ】で攻撃です。
攻撃は、【先制攻撃】で【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【コキュートス・ブリザード】を【範囲攻撃】にして、『財宝妖精ブラクテ』と遠隔操作された財宝を纏めて【2回攻撃】します。相手の攻撃に関しては【見切り】【残像】【オーラ防御】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を回避したら)残念、それは残像です。」「私の役目は少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等はお任せします。
燈夜・偽葉(サポート)
★これはお任せプレイングです★
『ぶった斬ってあげます!』
妖狐の剣豪 × スカイダンサー
年齢 13歳 女
外見 黄昏色の瞳 白い髪
特徴 長髪 とんでもない甘党 柔和な表情 いつも笑顔 胸が大きい
口調 元気な少女妖狐(私、あなた、~さん、です、ます、でしょう、でしょうか?)
性格:
天真爛漫年下系ムードメーカー(あざとい)
武器:
刀9本
黄昏の太刀(サムライブレイド)を手に持ち
場合によっては念動力で残り8本を同時に操る
ユーベルコードはどれでもいい感じで使います
敵の動きは見切りや第六感を生かして回避
避けられなければ武器受けで対処します
多彩な技能を持っていて、問題に対していい感じで組み合わせて対処します
土御門・泰花(サポート)
※アドリブ・連携・苦戦描写・UC詠唱変更・その他お任せ
「あらあら……。ふふ、ご安心を。お手伝い致します」
一人称:私
口調:基本的に敬語。柔和な印象を与える口ぶり。
表情:基本的に柔和な笑みを湛え、怒りもその下に隠す。
性格:普段はおっとりだが「陰陽師の家系の当主」という自覚があり、凛々しくみせる時も。
敵の攻撃は【第六感】や【聞き耳】を立てて察知し、【早業】【軽業】にて回避、式神の白揚羽で【結界術】を張り、防御。
もし通用しなければ薙刀で【武器受け】して【カウンター】攻撃。
指定したUCは、戦況と効果に合わせて発動。
可能な限り【早業】で敵のUC発動前に発動を狙う。
指定したUCは何でも使用可。
後はお任せ。
財宝とともに倒されるというのは、財宝妖精としては本望だろう。
そう考えながら、火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)は宝物庫へと戻るブラクテを追いかけていた。
「くっそー、宝物庫に戻ったらオイラだって……」
しかし、宝物庫に戻ったブラクテを待っていたのは財宝……ではなく。
「戻ってくるのが早かったようですね」
「残念ながら、この扉を開けされるわけには行きませんよ」
宝物庫の扉の前に待ち構えていた、燈夜・偽葉(黄昏は偽らない・f01006)と土御門・泰花(風待月の菫・f10833)だった。
「なーっ!これじゃあオイラの財宝が使えないじゃないかよ!」
宝物庫に入れなければ財宝を取り出すことが出来ず、ブラクテは使うことが出来ない。
つまりブラクテは、使える財宝のほとんどを失ったも同然ということになるだろう。
残るは自身が持っている財宝だけだが、それを放出してしまうとますます追い詰められることはブラクテもよくわかっていた。
「財宝を手放さないでコイツらに勝つ方法なんて、思いつかねえ」
前には偽葉と泰花が陣取っていて、後ろからは明が追いかけてきている。
ブラクテにとって一番許せないことはその他の者の手に渡ることだ。
「だったら、この手持ちの財宝を使ってお前らを殺せば……!」
手の中の財宝を見つめ、【竜眼の宝珠】の呪詛を使って財宝を遠隔操作し始めるブラクテは、手始めにとまずは後ろから追ってきている明を狙った。
「その攻撃を待っていました!」
その言葉の通りに、明の持つ杖からユーベルコード【コキュートス・ブリザード(コキュートス・ブリザード)】によって作られた氷の魔法の矢がブラクテと、ブラクテの操る財宝たちに降り注ぐ。
「お手伝いしましょう」
続けて泰花の霊符からユーベルコード【黒揚羽の呪縛(クロアゲハノジュバク)】により放たれた黒揚羽蝶がブラクテと財宝達を襲い、次々と行動不能にしていく。
「ああ、オイラの財宝が……!
ちくしょう、もうゼッタイ許さねえ」
手持ちの財宝をすべて失ったブラクテが最後の力を振り絞り体当たりをしようとするが、偽葉のユーベルコード【剣よ、天地を映して(シンガン)】を使うまでもなくやすやすとかわされてしまう。
しかしブラクテにとってはそれこそが狙いであったようで、その勢いで宝物庫へと転がり込むことに成功した。
「くふふ、ここに入っちまえばオイラが勝ったも同然……ん?
って、あー!」
開け放たれた扉の向こうの宝物庫は、ほとんど空の状態だった。
それもそのはずだろう。
最初にブラクテが連れていた財宝竜は、この宝物庫の財宝のほとんどを使っていたのだから。
それを今更ながらに思い出したらしいブラクテは、失意の中で明の氷の矢に貫かれて消滅していくのだった。
△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽
一方、猟兵達がブラクテを惹きつけている間に無事にガレウス一行は天空城を脱出していた。
「あの妖精と戦ってる連中は大丈夫だよな」
「大丈夫だろ。
俺たちがいたら逆に足手まといになるってやつだ」
冒険者として多くの依頼をこなして、数え切れないほどの戦闘を経験してきたガレウス達は自分たちの力量というものがよくわかっているようで。
ジェイの言葉に他の3人は思うこともありながらも何も言えなかった。
その後、地上へと無事に帰還したガレウス達が天空城の中で起こった一部始終をギルドへと報告した。
登録にはなかったモンスターの襲撃はまたたく間に冒険者達の間で広がり、天空城を探索する場合の危険のひとつとして周知されていくこととなる。
ちなみガレウス一行が確保した聖剣は、古代帝国時代の武器であることが証明されたものの、槍使いであるガレウスが聖剣を扱うことが出来なかったためにギルドで保管することとなったようだ。
ほとんどが猟兵の手に渡った天空城の財宝ではあるが、まだ眠っている物がある可能性があると命知らずの冒険者達が再びこの天空城に挑むようになるのは、また別の話だった。
成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴