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【猟書家戦】サムエン

#サムライエンパイア #猟書家の侵攻 #猟書家 #『刀狩』 #妖剣士

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#妖剣士


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●首を落として鞠と為す
 ひゅう、と喉が鳴る音がした。
「な……で、……?」
 溢れ出す赤と噎せ返るような鉄の匂いが辺りに充満する。
 縋るようなあの人の大きく見開かれた目が、私を責める。
 何故、どうして?とーー。
「あ、あぁ……」
 その瞬間、自分が何をしたのか思い出した。
 ーー思い出してしまった。
「わ、わた…しは……」
 愛するあの人を手にかけた彼女は、もう……。

●狐が唄う手鞠歌
「これは、なんとも悲しい事件ですね」
 グリモアベースのブリーフィングルームで猟兵達を迎え入れた神奈木・璃玖(九尾の商人・f27840)は、自身の商品の中にあったのか手鞠を手にしていた。
「グリードオーシャンの戦争は無事に我々の勝利で終結しましたが、猟書家の方もお忘れではありませんよね?」
 グリードオーシャンを巡る羅針盤戦争は猟兵の完全勝利に終わった。
 しかし一方、各世界における猟書家達の侵攻は激しさを増しており、大多数の世界で満月の陰を増やす結果となっている。
「とはいえ、多少押し返されたところで特に問題も無い様子ではあります。
 しかし油断は禁物です。
 現に既に被害が出ている状況にありますから」
 璃玖が言うには、サムライエンパイアでここ最近辻斬りが発生しているとのことらしい。
「この件にはかつて猟兵によって倒された猟書家『刀狩』の意志を継いだオブリビオンが関わっている様子。
 『刀狩』同様、妖狐の女妖剣士の方に憑依してその方に近しい方々を皆殺しにすることで鬼へと堕とそうとしています」
 初めに犠牲となったのは妖剣士の恋人だったそうだ。
 守ると誓った恋人をその手にかけた彼女の絶望たるや、想像するに尽くし難いものだろう。
「そこから彼女は町の人々を次々に手にかけて今に至る、という訳です」
 つまり、辻斬りとは件の妖剣士のことなのだ、と。璃玖は続ける。
「彼女の名は小町、と言うそうです。
 剣士となってからは日が浅いようですが、その実力は確かなものがあります」
 付け加えるならば、それに件のオブリビオンの力が加わっているために並大抵の相手では手が付けられない。
「しかし、今ならば彼女を止められます。
 その手に持つ武器さえ落とすことが出来れば、彼女は完全に正気に戻るでしょう」
 小町はただ操られていただけで、辻斬りを行ったことは彼女の意思ではない。
 正気に戻った時には彼女は自分を責めるだろうが、それよりも先にやることがあるということは忘れてはならない。
「辻斬りの出る場所では手鞠歌が聞こえる、とのことです。
 おそらくは小町さんが歌っているのでしょう。
 ……彼女が深い絶望のさ中にあることだけは確かです」
 正気に戻った時に自らが仕出かした惨状を思い出したのだとしたら、深い絶望の中に堕ちてしまうのも無理はない。
 そして、それを拒むあまりに正気へと戻ることを諦めたのだろう。
「どうか、同じ妖狐の誼として、冥い絶望の淵に佇む彼女を救ってください」
 よろしくお願いします、とらしくなく頭を下げる璃玖の手の中のグリモアが輝いて、猟兵達を転移させる。
 その光の中で璃玖のもう一方の手から、手鞠が落ちて転がった。


綺朔
 羅針盤戦争、お疲れ様でした。
 無事に全ての王笏と七大海嘯を倒しきり、完全勝利となりましたこと、本当に喜ばしい限りですね。どうも、綺朔(キサク)です。
 戦争シナリオに参加してくださった全ての方へ感謝いたします。

 さて、戦争終結後第一弾のシナリオはサムライエンパイアの猟書家シナリオをお送りします。
 かつて猟兵達によって倒された猟書家幹部「刀狩」の跡を継ぐオブリビオンが、とある妖狐の女妖剣士を操って辻斬りを行っているので、止めてください。

●第1章 ボス戦『『妖狐』小町
 剣士となってから日は浅いですが、その実力はかなりのものがある、妖狐の女妖剣士です。
 手鞠職人の恋人を自らの手で殺めてしまい、絶望から辻斬りを行っている様子です。
 その手には元凶となった刀があり、それ手放すことで正気に戻ります。

●第2章 ボス戦『???』
 小町に憑依していた「刀狩」の跡を継ぐオブリビオンです。
 現在詳しいことはわかっていませんが、どうやら小町の恋人を始めとした小町が手にかけた人々の姿をとって、彼女の夢枕に立って辻斬りを促しているようです。
 なお、第2章には正気戻った小町と共に戦うことで戦いが有利になります。
 プレイングボーナス:正気に返った妖剣士(小町)と共に戦う。

●リプレイ執筆について
 各章共に状況説明を兼ねた断章追記後のリプレイ執筆となります。
 プレイングは随時受付ますが、断章追加のタイミング等によっては返却する可能性もありますためご了承ください。
(その場合はお手数ですが再送いただけますと幸いです。)

●その他
 綺朔マスターページをご参照ください。

 以上、皆様の素敵なプレイングをお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『『妖狐』小町』

POW   :    妖狐の蒼炎
【青白い狐火】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全ての対象を攻撃する。
SPD   :    クイックフォックスファイア
レベル分の1秒で【狐火】を発射できる。
WIZ   :    コード転写
対象のユーベルコードを防御すると、それを【巻物に転写し】、1度だけ借用できる。戦闘終了後解除される。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠暁・碧です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●手鞠歌が聞こえる
 てんてんてまり、と唄う声がするーー
 猟兵達が転送された先は、普段ならば夜でもそこそこ人通りが多いような場所なのだろう。
 飯屋が立ち並ぶこの界隈に、しかして今は人通りがないのは件の辻斬りのせいと言える。
「嗚呼、愛しい人……貴方が寂しくないように全てを殺めてしまいましょう。
 手鞠をしていて首を撥ねられたあの歌の幼子のように、今度はその首を手鞠にして遊びましょう」
 ふふふ、と薄ら寒い笑みと共に誰もいない夜の町を、小町は彷徨い歩く。
 ここ数日は辻斬りが恐ろしくて町の人々が夜出歩かないからか、獲物に出会う機会がめっきり減った。
「今宵もカタナが血に飢えている……。
 ここ数日はめっきり人気がなくなって、遊び相手がいなくて寂しいと思っていたところなのです」
 猟兵達の姿を認めた小町が、禍々しい気配が漂う刀を手に猟兵達に相対する。
 その絶望から至った狂気に歪んだ笑顔は、どこか救いを求めているようにも見えた。
ミュゲット・ストロベリー
(他参加者との連携、アドリブ可)

…ん、倒れてもなお卑劣な魂を以て悪事を働くなら、再び葬るまでよ。

とはいえ、この人に罪はないわ。卑劣なオブリビオンの支配から解放してあげる。
聖盾アイギスを召喚、【結界術】【オーラ防御】を纏わせて相手の攻撃を防御しながら【衝撃波】を撃ち牽制。

【Code : Mystletainn-Second】解放、あなたの悪夢、覚まさせてあげるわ。
隙を見て【UC】を発動、【武器落とし】で、相手の刀を狙って攻撃を放つわ。



 小町に罪はない。
 オブリビオンを卑劣な魂を持って悪事を働く存在と考えるミュゲット・ストロベリー(ふわふわわたあめ・f32048)は、小町はただそういったオブリビオンに支配されているだけだと考えていた。
「今、解放してあげる」
 ミュゲットが「聖盾アイギス」と「霊剣ミストルティン」を召喚して、その両の手に構える。
「みんなが寂しくないように。
 全てを殺めてしまいましょう」
 ゆらりゆらりと揺れるような覚束ない小町の足取りは、しかし確かな意思を持ってミュゲットを捉えて、そして。
 ……まるで刀に操られているかのようにミュゲットに襲いかかってきた。
「どうして抵抗するの?」
「ミュゲはあなたの悪夢を終わらせにきたの……
 そろそろ覚まさせてあげるわ」
 咄嗟に距離をとって、ミュゲットはユーベルコード【第三術式・二型【聖穹ミストルティン】(ナンバースリー・セカンドコード・ーーー)】により、「霊剣ミストルティン」の形を変え、聖穹へと変化させる。
 そうして距離を取りつつ聖穹での一撃を放つミュゲットの攻撃を、小町は防御しきれずにそのまま食らってしまう。
「……嗚呼、あなたは殺めさせてはくれないのですね」
 受け損ねたことに対する忸怩か、抵抗されたことへの愁嘆か。
 一言、ぽつりと残念そうに声を落として小町は闇の中へと消えてしまった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ベルベナ・ラウンドディー
殺しの職能者が身内一人を手にかけただけで絶望するなど本来は甘えです
まして剣客が剣に扱われるようでは…

あの娘は剣に不向きと断じられます
取り上げましょう



【結界術・焼却】火伏せの結界を展開
【串刺し・スナイパー】による突き技で白兵戦上等「遊び相手」に付き合います
刀を落としては、或いは壊されてもダメ。その弱点は大きすぎる
動きも意識も剣に縛られては実力など出し切れないでしょうに
私のは使い捨てにつき遠慮なく撃ちます
…と言っても決め手は剣技に見せかけた秘儀
その圏内に展開する【破魔・結界術】のユーベルコードです


…誰も突き技で仕留めるとは言ってませんよ
嫁入り前の娘の体や顔をキズものにさせては申し訳ないですから 



 殺しの職能者が身内一人を手に掛けただけで絶望するなど、本来は甘え以外の何物でもない。
 ましてや剣客が剣に扱われるなど、あってはならないことだ。
 それ故に、ベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)は、小町が剣を扱うに不向きと断じた。
「取り上げさせていただきますよ」
 火伏せの結界で行く先を断ったベルベナの姿を認めた小町がゆっくりと踵を返す。
「嗚呼、あなたも簡単には殺めさせてはくれないのですね」
 ならば、と緩慢ながら隙の見えない動きで小町は刀を構える。
 彼女としての意識はあるのか否かは不明だが、少なくとも今の彼女は刀に「使われている」と言えるだろう。
 刀を落としては、或いは壊されてもダメという、その弱点は大きすぎるものだ。
 動きも意識も、刀に縛られていては、小町本来の実力など出せはしない。
 いや、現状では刀に意識を縛られているからこそ、実力以上の力を発揮しているのか。
 それを証するかのように、小町の周りに青白い狐火が現れた。
「どちらにせよこのままではいけませんね」
 ベルベナは、ユーベルコード【結界陣剣(グレイプニル)】で高めた速度でもって、次々と小町の放った狐火を打ち払っていく。
 圏内に入る狐火を次々と撃ち落とすように高速で剣技を放つその攻撃は、離れているはずの小町も巻き込むものだったが。
「……っ!」
「誰も突き技で仕留めるとは言ってませんよ」
 小町は気がつかなかったようだが、それもそのはずだろう。
 ベルベナはずっと峰を下にして、狐火を突きで打ち消していたのだ。
 そして、いつ小町へ攻撃が及んでもいいようにしていたのだから。
「嫁入り前の娘の体や顔をキズものにさせては申し訳ないですから、ね」
 ベルベナの峰打ちは小町の刀を落とすまではいかなかったが、小町の動揺を誘うことは出来たようだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
SPD

『刀狩』亡き今もこういった悲劇は起こり続けている
未然に防げなかったのが残念でならないが、これ以上彼女に誰かの命を奪わせてはいけないよな

彼女が持っている刀を取り落とさせる為にも接近戦へ持ち込みたい所だ
ライオンライドでライオンを召喚し【騎乗突撃】を試みる
ライオンに騎乗した段階で周囲へ【オーラ防御】を纏わせた【結界術】を展開、狐火の発射に備える
ライオンで小町さんへ体当たりを仕掛け小町さんの体勢を崩す
追撃で【破魔】【生命力吸収】付与した退魔刀で接近戦へ
刀を手放させる為にはある程度弱らせる必要があるかもしれない

小町さんが刀で攻撃して来たら退魔刀での【武器受け】【受け流し】で捌き切る



 刀狩が討伐されてからどれだけ経ったろうか。
 彼の猟書家幹部亡き今でもこうして起こり続けている悲劇を、鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)は未然に防げないことを残念に思っていた。
 しかし、これ以上小町に誰かの命を奪わせてはいけない。
 今まで起こった悲劇は致し方なくとも、これから起こる悲劇を食い止めることはできる。
「どうして、あなたがたは……」
 高速に打ち出される狐火の狙いを、今度はひりょに移した小町が狐火とともにひりょへと迫る。
「うわっと、緩慢な動きかと思ったら案外素早いな」
 ユーベルコード【ライオンライド】によって現れた黄金のライオンに跨り、 自身とライオンを結界で狐火から守りながら小町の隙を狙う。
 確かに、小町の動きは緩急があって掴みにくい。
 操り人形のようにも思えるその動きが刀によるものであることは想像に難くない。
 逆に言えば、刀によって操られているからこそ、単調な動きになっているとも言える。
「刀だけを落とすことができれば、小町さんを解放することができる」
 小町の放つ狐火と、小町本人の攻撃の回避を黄金のライオンに委ねているひりょは思考を巡らせる。
 刀を手放させるためには彼女をある程度弱らせる必要がある。
 しかし、弱らせすぎても後の作戦に支障が出るだろう。
 そうなってしまっては元も子もない。
「やってみるしかないよねっ!」
 覚悟を決めて、ひりょは黄金のライオンで小町に突撃を仕掛けた。
「……ああ、あああっ!」
 黄金のライオンによる体当たりは小町に当たることはなかったが、それでもその体制を崩すことはできた。
 体制を崩した小町に向けて、その手の刀を落とすために「退魔刀」で追撃するひりょの攻撃を小町がかろうじて防ぐ。
「これは、まだわたしに必要なのです」
 落とすわけには行かない、というようなその言葉はおそらく小町の本心ではないのだろう。
 切り結んだ一瞬、彼女が泣いているように見えたのはきっとひりょの見間違いではないはずだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

蓮条・凪紗
前衛サポとの共闘希望

悲しい唄声やね…
操られてるお嬢、泣いてはるんやろ?

狐火は放つ秘札で撃ち落としながら
声を張って小町はんに呼びかけて

その刀に憑いたクソったれに負けたらアカン
あんたを好いとぉてくれた人の声を、顔を思いだし?
恋人はんの事、ほんま愛しとったんなら、ヤケクソなっとる場合やあらへん
仇討つべき相手、おるんやから!

UC発動
投げる貴石は四肢に向け当て、茨蔓で手足の動きを阻害
生命力軽く吸い上げれば四肢の力は自ずと抜けるやろ
追加ダメージは無いやろし、無い方がエエ
この隙に誰かで接近戦仕掛けて刀叩き落としてくれれば、と
オレは呼びかけと補助に徹する

さて、お嬢…反省は後回しや
さっき言った仇討ち、するやろ?


戦刃・ミュート(サポート)
 人間のサイキッカー×ウィザード、22歳の女です。
 普段の口調は「女性的(私、あなた、~さん、ね、よ、なの、なの?)」で寡黙め。独り言のときは饒舌です。
なぜなら人見知りだから

なるべくやばそうな威力の高い攻撃を防御せず覚悟で受けてカウンターで逆転魔術を使います
ワンセットで捨て身の一撃です
近くに危険に晒されてる仲間とか一般的その他がいればかばって攻撃を受けます

…私は誰かを傷つける奴が嫌い。誰かに傷つけられるのが嫌い。誰かを傷つけるのが嫌い。
私や私が好きな人を傷つけた奴だけを私は殺す。
「私の戦いは全て…最低から始まる逆転魔術(リヴァーサル)」



 てんてんてまり、と唄うその唄声はひどく悲しくて、蓮条・凪紗(魂喰の翡翠・f12887)にも小町が泣いているように聞こえたのは、偽りではないのだろう。
 小町はオブリビオンによって操られて、傷つけたくない人たちを傷つけている。
 それは傷つけることも傷つけられることも嫌う戦刃・ミュート(人間のサイキッカー・f00240)にとっても到底許しがたいことだった。
「なぜ、わたしはただ――」
 青白い狐火が小町の周りに浮かび上がり、彼女を傷つけようとする全てに狙いを定める。
 その狐火を秘札で撃ち落としながら、凪沙は小町に対して声を上げる。
「その刀に憑いたクソったれに負けたらアカンよ、お嬢!」
「このかたなは、わたしのかたなは……」
 小町の動きが一瞬ためらうように鈍った。
「小町はん、あんたを好いとぉてくれた人の声を、顔を思いだし?
 恋人はんの事、ほんま愛しとったんなら、こんなこと望んでおらんことくらいわかるやろ!」
 更に追い打ちをかけるような凪沙の言葉は小町に確かに響いている。
 その証拠に、先程まで刀に対し恭順だった小町の心が、刀に抗おうとしていたのだから。
「あのひとは、わたしは――!」
「危ないっ!」
 しかしそれではまだ足りないらしい。
 凪沙を狙って振り下ろされた小町の刀は、間に割って入ったミュートを切り裂いていた。
「私は、誰かを傷つける奴が嫌い。
 あなたが誰かを傷つけるなら、私が止める」
 ミュートが大きく傷つけられることにより、彼女のユーベルコード【逆転魔術(リヴァーサル)】が発動して、彼女の動きを補助するようにミュートの周りに魔力が集まる。
「ほんまはこれを使いとうないけど、しゃあないか」
 ぐっと握った貴石をミュートによってその動きを止められている小町に向けて凪沙は投げる。
「頼光公の威を此処に、悪鬼姫の名に華開く」
 ユーベルコード【茨木姫乃牙(イバラキヒメノキバ)】による茨蔓が、小町を拘束してその生命力を奪っていく。
 この後に起こることの是非は凪沙の賭けだった。
「ああ、わたしは……」
 四肢の力が抜けた小町の手から、刀が滑り落ちるようにその手から離れた。
「私は、許されるのでしょうか」
 恋人を、この町を守るために力を欲した。
 その結果がこれなのだとしたら、おそらく――
「それは、今はわからんよ。
 けど、お嬢にそんなことをさせた相手に仇討ち、しとうないか?」
「かたきうち……」
「少なくとも、オレらはこれがお嬢のせいやないってわかってるさかいな」
 それが仇討ちというかどうかはともかくとして、この一連の事件が彼女の望んだことではないことくらい、凪沙を始めとした今までに戦った猟兵はよく知っている。
 先程まで小町が持っていた刀、それがまるで意思を持つかのように浮かび上がり、闇から現れた人形(ヒトガタ)の手に収まる。
「反省は後回しにして、オレらに手ぇ貸してくれん?
 この町を守るためにも、小町はんのためにも」
「小町さんを傷つけた。
 私も、あなたを許さない」
 凪沙とミュートが小町に取り憑いていたであろうモノに対峙する。
「……未だ要領を得ないところもありますが、自分しでかしたことの重大さはわかっているつもりです。
 喜んで助力いたしましょう」
 ようやく正気を取り戻したらしい小町が、猟兵達と並んで自身に取り憑いていたモノに相対する。
 その姿は今までの自分の行いに対してけじめをつけようとしているようでもあった。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​




第2章 ボス戦 『餓蒐』

POW   :    屍山脈脈
全身を【掴み攻撃を行う数多の腕】で覆い、自身が敵から受けた【ダメージや、向けられた感情】に比例した戦闘力増強と、生命力吸収能力を得る。
SPD   :    定離斬
【刀を使った連撃と、それに伴う衝撃波】を放ち、自身からレベルm半径内の全員を高威力で無差別攻撃する。
WIZ   :    凶夢の呪い
【右目に嵌まった鳴らない鈴】を向けた対象に、【動けなくなる程の深い悪夢】でダメージを与える。命中率が高い。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は藏重・力子です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●正しい力の使い方
 力が欲しいと願った。
 何者にも負けぬ、全てを守れる様な、そんな力を。
 彼女はただ、そう願っただけだった。
『我らに力を求めたのは御身であったはず。
 そのまま堕ちてゆけば楽に為れたであろうに……。
 やはり猟兵共は我らの計画に邪魔な存在か』
 刀狩が斃されてもなお、彼の猟書家幹部の意思を継ぐオブリビオンは数多として現れる。
 餓蒐もまた、そんなオブリビオンの内であることは確かで。
 小町を絶望に落とし、その狂気から鬼(オブリビオン)へと変化させようとしていた。
「安易に過ぎたる力を求めてはその身を滅ぼす……。
 あの人も、それを案じていたのを思い出しました」
 すでに正気を取り戻した小町は、もう餓蒐の甘言に乗るつもりはないらしい。
 彼女が力を求めたのは確かではあるが、それは恋人とはじめとするこの町の人々を守るためだった。
「この手であの人を殺めてしまった私には、もう刀を握る資格はないかもしれません」
 本当の仇は目の前にいるというのに変わりはない。
 だから、せめて元凶となった眼の前の鬼を倒すまで刀を握ることを、自分が殺めてしまった彼もこの町の人々も、きっと許してくれるだろう、と。
 並々ならぬ殺気を餓蒐へと向ける小町は、まさに鬼とも言える存在となっていたのであった。

※現在の状況※
 『餓蒐』はまだ小町のことを諦めてはいないようで、隙あらば小町に再び取り憑こうと狙ってきています。
 しかし、『餓蒐』が全ての元凶であると知った小町は持ち前の精神力に加えて、『餓蒐』に対する怒りと恨みで『餓蒐』を拒んでいるため、取り憑かれることはないでしょう。
 特に何も言わなくても小町は『餓蒐』と戦いますが、その戦い方は捨て身の相打ち覚悟で挑んでいるようです。
 しかし猟兵達には協力的ですので、説得次第では捨て身の戦法をやめる可能性はあります。(プレイングボーナス)
 なお、小町の攻撃方法としましては、刀に加えて先の第1章の『『妖狐』小町』のUCにあった狐火(POW及びSPDのもの)も使用します。
火土金水・明
「小町さんも死んでしまったら駄目でしょう。恋人を含め亡くなってしまった方の分も生きていかないと。生き続ける事も一つの贖罪です。」(小町さんに合わせて攻撃を始めます。後、いざという時に狙われた小町さんを【かぼう】行動をとります。)
【SPD】で攻撃です。
攻撃は、【継続ダメージ】と【鎧無視攻撃】と【貫通攻撃】を付け【フェイント】を絡めた【銀色の旋風】で、『餓蒐』を【2回攻撃】します。相手の攻撃には【オーラ防御】【武器受け】【受け流し】で、ダメージの軽減を試みます。
「(攻撃を受け流したら)そう簡単には当たりませんよ。」「少しでもダメージを与えて次の方に。」
アドリブや他の方との絡み等は、お任せします。


ベルベナ・ラウンドディー
後退して補助に徹します
敵一名相手に剣術使いが何名も並んでは剣を振るう空間が無くなりますから
…それに、殺さぬように戦った此方の意思を当人が読んでくれないみたいですしね
代わって戦ってあげるつもりが呆れてやる気が失せただけです(←少し怒って


殺人鬼も復讐鬼も大差ない
そんな心情で刀を握ってほしくありませんでした



●結界術・落ち着き・精神攻撃
【対精神攻撃用、鎮静の結界】
敵WIZ対策&彼女が平静を戻して戦える結界を展開
…刀狩りの代理さんよ、彼女は刀で道義を通そうとしてるんだ
正面から公平に戦うぶんには邪魔しねーが、その右目の術だけは封じさせてもらう
妙な動きを見せたら遠間からユーベルコード撃つからそのつもりでな



 操られている小町を殺さぬように注意しながら戦ったというのに、それを裏切るように小町は捨て身で餓蒐に向かっている。
 その姿にベルベナ・ラウンドディー(berbenah·∂・f07708)が、怒りを通り越した呆れを抱いてしまうのもある意味で当然ともいえる。
「小町さん、私にとっては殺人鬼も復讐鬼も大差ない。
 正直に申しまして、そんな心情で刀を握ってほしくありませんでした」
「そうです。
 それに、小町さんが死んでしまっては駄目でしょう」
 ベルベナの言葉に同意した火土金水・明(夜闇のウィザード・f01561)が、その言葉を続ける。
「恋人を含め亡くなってしまった方の分も生きていかないと。
 生き続ける事も一つの贖罪ですからね。」
 明のその言葉に、小町がはっと顔を上げる。
 生き続けることが贖罪となる――それは小町の中にあり得なかった考えだった。
「私の技量ではあの鬼に勝つことは難しい。
 それ故に、相打ちを覚悟で挑むつもりでした」
 小町は別段、生きることに投げやりになっていたわけではない。
 しかしその思いが、彼女を助けてくれた人達の心を踏みにじっているなど考えもしなかった。
『計画とは少し異なるが、我らに怒りと憎悪を抱いたならば善し。
 御身もまた、我らと同じく鬼へと堕ちるが良い』
 そんな様子を見ていた餓蒐は、絶望により小町を鬼へ変貌させることが不可能と感じたらしく、今度は自身への怒りや憎悪を素として小町を誘う。
 しかし、そんな小町は苛烈なまでの怒りと憎悪とは裏腹に、ひどく穏やかに見え、冷静さを失ってはいない様子だった。
 それはベルベナによる鎮静の結界のおかげであり、さらにいつでも小町をかばえる位置にいる明の存在が大きいようで。
『そのためにも邪魔な猟兵共を片付けねばなるまいなァ』
 その事に気づいた餓蒐は全身を数多の腕で覆い、更にその複数の腕に持つ刀で猟兵達に連撃と衝撃波を飛ばしてくる。
「剣には剣で、よ!」
 餓蒐の放つ刀を、明がユーベルコード【銀色の旋風(ギンイロノセンプウ)】で受け止め、カウンターを叩き込む。
『まだ足りぬなァ!』
「やれ!」
 餓蒐の意識が明と小町に向いている隙きを狙って、ベルベナがユーベルコード【攻撃指令(ラウダビリテル)】を使用して自身の持つ「∂∂∂」から幻術の効果を持つ炎を放つ。
「…刀狩りの代理さんよ、彼女は刀で道義を通そうとしてるんだ。
 あんまりおいたがすぎるのはよくないぜ?」
 それは餓蒐が小町との接近戦を狙って、自身の体の周りに無数の手を出現させたのにベルベナが気付いたからだ。
 真正面から公平に戦う分には、ベルベナも邪魔はしないつもりでいた。
 だが、彼女らの意識の向きにくい場所からの攻撃はいかがなものか。
『姑息な真似を……!』
 幻術により小町や猟兵の姿を餓蒐は見失う。
「幻術ですか、助かりました」
「……いえ、お気になさらず」
 小町の殊勝なその感謝の言葉に、彼女もまた一人の剣士であることをベルベナは思い出す。
 代わって戦ってあげるつもりだった、なんて言葉は決して彼女には言えない、と。
 ベルベナはそう考えを改めて、再び餓蒐へと向かう小町を援護するために幻術の炎を強めるのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

鳳凰院・ひりょ
アドリブ歓迎
WIZ

小町さん、なんとか正気には戻ってくれたみたいだな
元凶を倒して、万事解決…ではないけれど…それでも、今回の落とし前はつけないとね
だけど、小町さん、無鉄砲に突撃はまずいよ
仇を討つ前にやられてしまう!
そも、俺は小町さんには生き残ってもらいたい、とも思っている
仇を討ったからと言って失われていい命とも思っていない

だが、まずは目の前の敵だ!
遠距離から援護を頼もう
万一敵からの衝撃波とかが来たら俺が【オーラ防御】で強化した結界を【結界術】で張って防ぐから
結界は【呪詛耐性】も付与しておこう呪いにも対抗試みる

ドロップを媒体に固有結界・黄昏の間を発動
【全力魔法】力注いだ【破魔】付与の火球で勝負!



 元凶を倒して万事解決、ということにはならないだろうが、それでも今回の落とし前はつけなければ、小町が前に進むことができない。
 それに――と鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)が思うのは、先程の猟兵達の叱咤により捨て身の考えを改めようとしていた小町のことだった。
「小町さん、俺もあなたには死んでほしくない。
 今のままだと、相打ちどころか敵を討つ前にやられてしまうよ」
「そうなれば、私の腕もそれまでだっただけなのでしょうね。
 大丈夫です、無駄に命を散らすことはしません」
 しかし命を賭さねば勝つことさえ難しい相手であることも、また確かでもある。
『邪魔立てするか、猟兵』
「小町さんをこれ以上苦しめるなら、俺達が相手になる!」
『ならば望み通りに貴様から屠ってやろう』
 小町をかばうように前に立ちはだかるひりょに、餓蒐が右目の鈴を向ける。
「ぐっ、」
 結界が間に合わずにもろに攻撃を食らったひりょの目の前に悪夢が広がる。
 それは大切な人を自分が傷つけるという、絶望。
 その光景を前にしながら、これを見ているのが自分でよかった、とひりょは安堵した。
 小町がこれを見たのならば、トラウマを抉られて錯乱してしまうだろう。
『ほう、我が力を前にしても意識を保つか。
 さすがは猟兵、といったところか』
「はは、伊達に場数は踏んでないからね」
「大事ないですか」
「俺は大丈夫だから。
 これくらいでやられるほどヤワな精神はしてないよ」
 膝を付き、よろめいたそのときにばらまかれたらしいドロップを媒体に、ひりょがユーベルコード【固有結界・黄昏の間(コユウケッカイ・タソガレノマ)】を発動させる。
「さあ、反撃を始めようか!」
 地に足をしっかりと付けて立ち上がったひりょが火球を餓蒐に向けて放つ。
 その姿に小町が勇気づけられ、一人で戦っているわけではないと気付かされたことは言うまでもないことかもしれない。

大成功 🔵​🔵​🔵​

蓮条・凪紗
エエか小町はん、負の感情は人を鬼にするんよ
怒りに身を任せたらアカン
正の心を以て悪しき者を…奴を討つ事に集中しなはれ
化け物退治の玄人である京の陰陽師が言うんやから間違いあらへん

さて、随分と手の込んだ真似しはりますな?
このお嬢にそないに執着するってことは、相当潜在能力高く見積もってるんやろなぁ
精神面はまだまだな所狙うとか、ほんまえげつないわ

その目はアカン奴やな…
石を投げつけながらUC発動
奴の右目を楔にて射抜く
更に放つ石は雷放ち楔と化して突き刺さり、奴の動きを封じ込め

お嬢、今のうちや
本懐遂げるとエエ
その一閃がお嬢の一つのケジメであり、前へ進む為の礎や

亡くなった人々の鎮魂なら手伝うさかい、な



 負の感情は人を「鬼」へと陥れる。
 それは常より化け物退治を生業としている京の陰陽師である蓮条・凪紗(魂喰の翡翠・f12887)にとって、それは当然の考えである。
「エエか、小町はん。
 怒りに身を任せたらアカンよ」
「……はい」
 怒りというものは最も原始的で、制御の難しい負の感情の一つだろう。
 それを今、その身を持って体感している。
 彼女の「強くなりたい」という願いは歪み、守るべきもの達をその手で殺めてしまった。
 餓蒐に操られていた、といのは所詮ただの言い訳にしかならないだろう。
「だから、これは私自身に対しての怒りです」
『ククッ、御身は面白いことを言う。
 では、今一度我らと共にひとつとなり、その身を滅ぼすもよかろう?』
 餓蒐からの誘いが、甘美な響きをもって小町に注がれる。
 その右目の鳴らない鈴が小町に向き、小町が悪夢に囚われる。
「あ……嗚呼、――」
「っ、小町はん!」
 咄嗟に小町の名を叫ぶ凪紗が餓蒐に対して、石を投げつける。
 その石から放たれたユーベルコード【建御雷乃剣(タケミカヅチノツルギ)】の雷が餓蒐の右目を捉え、楔を穿つ。
『ぐぅっ、おのれ猟兵……!』
「悪夢を見せてまた操ろうとするとか、随分と手の込んだ真似しはりますな?
 けどその目はアカン奴や、悪いが封じさせてもらうよ」
 こうまでして小町に執着するということは、餓蒐は彼女の潜在能力を相当高く見積もっているのだろう。
 そして精神面の弱さを狙うとは……。
「ほんま、えげつないわな」
 だがそれが「鬼」というものだろうことも、凪紗は知っている。
「お嬢、今のうちや。
 本懐遂げるとエエ!」
「っ、感謝します!」
 ふるりと頭を振って悪夢を断ち切った小町が、動きを封じられている餓蒐を袈裟斬りに一閃する。
『がはっ!嗚呼、此度は叶わずとも何れまた――』
「次はあらへんよ」
 右目の鈴に刺さる楔めがけて、凪紗が放つ石から放たれた雷が迸り出る。
 そして炎をまとった小町の一閃により、断末魔の叫びを上げることも叶わずに餓蒐は消滅するのだった。

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 この日を境にして、辻斬りの噂を聞くことはなくなった。
 犯人である小町はというと、罪を償うためと検非違使に辻斬りの一件を自首したものの、噂や状況証拠しか残っていないことから、すぐに釈放された。
 それは彼女にまるで生きてその罪を償えと言わしめるかのような、それでいて彼女に罪などないとも言うかのような判決だった。
 町の人々も小町のことを、恋人を失った若き女剣士としてしか見ることはなかった。
 真実を知るのは当事者たる小町のみ、さらにはそのことを他の人々は知る由もなく。
 しかし、それこそが自身の罰であると小町は受け入れ、誰にも付け入る隙を与えることがないようにと、今度は自分の力で強さを手に入れることを誓った。
 後に「手鞠唄の辻斬り」と呼ばれる悲しい事件はこうして幕を閉じたのだった――。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年04月22日
宿敵 『餓蒐』 を撃破!


挿絵イラスト