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羅針盤戦争〜ムテキのカタマリ

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #ザンギャバス大帝 #鮫牙島

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●グリモアベースにて
「『鮫牙島』に向かってください。七大海嘯『鮫牙』ザンギャバス大帝は『無敵』ですが、繰り返し撤退させることで、出現を封じることができます。今回の作戦は、それが狙いです」
 アウグスト・アルトナー(悠久家族・f23918)は、淡々とした口調で告げた。
「無敵のザンギャバスの弱点は、一つ。長時間暴れると飢餓状態になり、獅子のような姿になって撤退するということです。つまり、皆さんには、ザンギャバスが飢餓状態になるまで戦っていただくことになります」
 ただ、とアウグストは付け加える。
「『鮫牙島』は、猟兵が近づくと海中に急速潜行する……つまり、ザンギャバスとの戦闘は深海での戦いとなるのですが、そこには、凄まじい数の巨大鮫が泳ぎ回っています。ザンギャバスは、空腹になったなら、その鮫をむさぼり喰おうとすることでしょう。それを許してしまえば、いつまでもザンギャバスが飢餓状態になることがありませんから、これは阻止してください」
 彼はさらに、こう補足する。
「それと、ザンギャバスについてですが……言ってはなんですが、頭がよろしくないようです。作戦や策略も、極めて有効でしょう。ですが、ザンギャバスは先制攻撃してきますので、それだけは必ず念頭に置いて行動してください。防御や回避のユーベルコードを皆さんが使おうとしたとしても、ザンギャバスのユーベルコードの方が先に発動することでしょう」
 最後にアウグストは、自分の胸元で十字を切り、それから言った。
「幸運をお祈り致します。皆さんのご生還を、ぼくは信じていますよ」


地斬理々亜
 地斬です。
 よろしくお願いします。

 このシナリオは、グリードオーシャンの戦争『羅針盤戦争』のシナリオです。
 第1章のみで完結します。
 難易度は『やや難』です。どうか、気を引き締めてあたってください。

●プレイングボーナス
『敵の先制攻撃ユーベルコードと「巨大鮫を喰おうとするザンギャバス」に対処する』
 これに基づく行動をすると有利になります。

●プレイング受付期間
 OP公開と同時に受付開始とします。システム上送信可能な間は、いつでもお送りください。
 ただ、全員採用のお約束は致しかねます。月末までの完結を目指すため、少数採用となる見込みです。あらかじめご了承ください。

●リプレイでのアドリブについて
 アドリブ多め希望の方は、お手数ですが、プレイング冒頭に『◎』の記号をお入れください。
 何もなければ、可能な限り、プレイングに忠実なリプレイに仕上げます。

 それでは、皆様のプレイングを楽しみにお待ちしております。
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『鮫牙』ザンギャバス』

POW   :    ザンギャバスハンド
レベル×1tまでの対象の【腕や頭】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD   :    ザンギャバスファング
自身の身体部位ひとつを【竜、山羊、蛇、蛇のいずれか】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ   :    ザンギャバスポイズン
攻撃が命中した対象に【肉体の部位「蛇」からの猛毒】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【肉体を侵食する猛毒】による追加攻撃を与え続ける。

イラスト:白

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ニィエン・バハムート
【深海適応】【環境耐性】【水中機動】【高速泳法】で海中活動は問題なし。【動物と話】で鮫たちに逃げるように【威厳】をもって叫びながら、先制攻撃に首飾りとオーラで強化された電撃【属性攻撃】を【カウンター】で放ち、強力な電光による【目潰し】で怯ませる。

隙ができたらUC発動。更に強化された電光目潰しや各メガリスから放つ強化【衝撃波】で敵の動きを妨害。鮫への声掛けを続けながら。義足メガリスが強化されたことで高速泳法技能も強化され私の機動性も上がっているので敵を出来る限り翻弄し消耗させる。
敵攻撃は【オーラ防御】や【激痛耐性】でも耐える。

これだけ攻撃してるのに…自信失くしそうですわ…!
いずれ、必ず…!



●誓い
 ニィエン・バハムート(竜王のドラゴニアン(自称)・f26511)にとって、深海は生まれ育った場所である。
 竜王のドラゴニアンを自称する彼女だが、ニィエンは深海人なのだ。それゆえに、深海で活動することも、全く問題なくできていた。
「竜王のドラゴニアンが、あなた方に告げますわ! 今すぐここからお逃げなさいな、食べられてしまいますわよ!」
 威厳を持って、ニィエンは叫ぶ。周囲の海水は、その叫びを巨大鮫たちに伝えた。理解した鮫たちは、逃げてゆく。
「コロす」
 一言だけ放ったザンギャバスは、己の左腕を竜の頭部に変形させ、ニィエンに向かわせる。
(「……あんなにも簡単に、竜になれるんですのね」)
 ニィエンは逃げない。首飾りとオーラによって増強した発電能力で、強い電光を、自身に迫る竜の目に向かって放った。
「カユい。何かしたか?」
 ザンギャバスは竜と化した左腕を一度引っ込め、右手の指で竜の目を擦る。
 隙である。
「メガリスよ、私を真なる竜に……!」
 ユーベルコード、『メガリス・アクティブ』を発動したニィエンは、首飾りを握り、祈る。持ち主のメガリス全てを強化する、『アンドヴァリの首飾り』の力が、さらに強まった。
「逃げ遅れはいませんわね!?」
 鮫への呼びかけを続けながら、ニィエンはザンギャバスへの攻撃を開始する。手段は、強化された電光目潰しと、身体に埋め込んだ各種メガリスから放つ強化衝撃波だ。
「オマエ、うるさい」
 妨害をものともせず、ザンギャバスの左腕が再び竜の顎を開け、迫る。それが閉じられるのを、ニィエンはオーラで阻み、一瞬遅らせた。強化済みの義足型メガリスで水を掻いて素早く泳ぎ、一撃を回避すると共に、ザンギャバスの後ろに回る。
(「これだけ攻撃してるのに……自信なくしそうですわ……!」)
 ニィエンはしばらくの間、ザンギャバスの猛攻に耐え、飢餓状態に近づけた上で、
(「いずれ、必ず……!」)
 そう誓いながら、戦場から離脱するのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

エドゥアルト・ルーデル


ンンンンンッ!まだ無敵でござるか!ムカツクのだよ…今すぐぶち殺したいの殺せないのは
いや…もうむしろ好きだな

水中戦なら拙者はSSWのスゴイ宇宙服を持ってきますぞ!水中でも死なないが息が出来ないのは苦しいんでネ…
【掴み】に対抗できる水中での機動力があって頑丈な物…ならばあの【架空兵器】をお出ししますぞ!
これ何だと思う?メカシャーク

掴まれないようにメカシャークを【操縦】しつつ周辺の巨大鮫目掛けて魚雷を撃つべし!撃つべし!
鮫を散らしてしてしまえばアホだから食べに来ますぞメカシャークを!
そしてメカシャークなら食われない!何故なら拙者は信じている!無敵のメカシャークは自爆しない限り壊れないと!



●無敵 VS 無敵
「ンンンンンッ! まだ無敵でござるか!」
 エドゥアルト・ルーデル(黒ヒゲ・f10354)は、ザンギャバスを見て思わず声を上げた。その身体は、宇宙服に覆われている。
 透明で極薄のスゴイやつ……は、スペースシップワールド限定で使える力として遺跡船に与えられたものだったので、別の宇宙服である。だが、これからエドゥアルトが行おうとしている作戦には支障がないだろう。
 閑話休題。エドゥアルトはザンギャバスを睨み、言葉を続ける。
「ムカツクのだよ……今すぐぶち殺したいのに殺せないのは。いや……」
 一拍置いて、こう続けた。
「もうむしろ好きだな」
 無論、恋愛感情ではない。
「コロす。コロしてヤル……!」
 エドゥアルトがユーベルコードを発動するより先に、ザンギャバスがつかみかかってきた。
「早いですぞ!?」
 とっさに頭を抱えて屈むエドゥアルト。幸運にも回避できたが、一歩間違えば彼の命はなかっただろう。
 ともかく、かろうじてエドゥアルトはユーベルコードを発動することができた。彼の全身を包み込むようにして、想像から創造されるのは、無敵の架空兵器だ。
「これ何だと思う? メカシャーク」
 エドゥアルトは操縦桿を握る。
「撃つべし! 撃つべし!」
 魚雷の発射ボタンをぽちぽち押して、彼は周辺の巨大鮫を追い払った。
「クわセロ……!」
 エドゥアルトの想定どおり、ザンギャバスはメカシャークをつかんで食らいついた。ザンギャバスには、生物と機械の区別がつかないのだ。
「はっはっは、アホですな。そしてメカシャークなら食われない!」
 ガッ、ガッ、と、ザンギャバスの歯がメカシャークの装甲を打つ。
「何故なら拙者は信じている! 無敵のメカシャークは自爆しない限り壊れないと!」
 エドゥアルトがメカシャークの能力に疑念を感じない限り、メカシャークは無敵である。
 食べることが不可能なメカシャークを前に、ザンギャバスは大いに暴れ、飢餓状態に近づいたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード



魚に変身するわけでもないのに、なんで水中を戦場に選んでるんだろう。
まあ何も考えてないだけかもしれないし、とりあえず何とかしようか。

さて、先制攻撃で掴みかかってくるなら、
カメレオンスキンで周囲の風景に迷彩して見えにくくしようか。
見えないまま適当に振り回した手なら避けられるだろうし、
もし当たりそうになったら発電器官から電撃を放って手先を痺れさせて逃げよう。

避けきったら【如意伸躯】を発動。
手で掴めないほど大きく、振り回せないほど重く巨大化したら、
こっちから掴みかかってサメの所に行けないように殴り合いをしようか。
水中なら浮力で巨大化する負担も少ないしね。

さあ、ちょっとダイエットさせてあげようか。


緋月・透乃

おー、こいつまだ出てくるかー。流石無敵ってことかな。
ま、それなら出てこられなくなるまで粘って飢えさせるのみだよ!

特に深海向きの能力はないので呼吸は気合いで耐え、移動はRX推進戦鎚九六式の推進機の勢いを利用して泳いで高速化させるよ。

敵はお腹がでているから足元が見辛く手も届きにくいのではないかな?そして、ここは水中。敵の足元をとるように移動し続けておいかけっこをし、無理矢理掴もうとしてきたところをこちらも怪力で水の抵抗に逆らう攻撃で打ち返す。
ついでに打撃の反動で間合いを離しまたおいかけっこ。
こんな感じで対処してみよう。

敵が鮫に向かったら、近付いて【ひょいっと】持ち上げて鮫から遠ざけるよ。



●無敵の怪物との戦い方
(「おー、こいつまだ出てくるかー。流石無敵ってことかな」)
 呼吸を止めた状態の、緋月・透乃(もぐもぐ好戦娘・f02760)が内心で思う。
(「ま、それなら出てこられなくなるまで粘って飢えさせるのみだよ!」)
 彼女は右手でぐっと拳を握った。左手には、生身で扱えるように柄を改造した、キャバリア用のロケットハンマーを持ち、その推進器を利用して水中を移動している。
(「魚に変身するわけでもないのに、なんで水中を戦場に選んでるんだろう」)
 一方、ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)は、疑問を持ちながらザンギャバスと対峙していた。
(「まあ何も考えてないだけかもしれないし、とりあえず何とかしようか」)
 彼女の肌が色を変え、周囲の風景に、その姿が溶け込んでゆく。
「どこにキえた……!? コロす……!」
 ザンギャバスはペトニアロトゥシカの姿を視認できないまま、適当に、辺りにつかみかかり始めた。ペトニアロトゥシカがそれを避けるのは、容易。
 たまたま当たりそうになった一撃も、発電器官から電撃を放つことで、ごくわずかにザンギャバスを怯ませて逃げた。
 そこに到着した透乃が、ザンギャバスの足元を、高速で横切るように泳いだ。
「見つけたぁ……! コロしてヤル……!」
 猟兵の区別もついていないザンギャバスは、透乃につかみかかろうと手を伸ばした。
 だが、ザンギャバス自身のぶよぶよの腹が邪魔で、足元は死角であり、手も届かない。加えて、透乃はザンギャバスの足元をとるように、高速で移動し続けている。追いかけっこだ。
(「今のうちだね。ちょっと大きさを変えようか」)
 ペトニアロトゥシカは、ユーベルコード『如意伸躯』を発動。自身の肉体を急成長させ、大きく、重く、変化させてゆく。
(「さあ、ちょっとダイエットさせてあげようか」)
 彼女の肉体は、7mほどある巨体のザンギャバスを上回るほど、巨大化していた。
 ザンギャバスは無理やりに透乃をつかもうと、力任せに手を伸ばした。透乃は怪力で戦鎚を振るって打ち返し、その反動で間合いを離し、さらに移動を続ける。
 追おうとしたザンギャバスと、透乃との間に、ペトニアロトゥシカの巨躯が割り込んだ。
「どけ。コロす」
 ザンギャバスはペトニアロトゥシカの頭をつかもうとするが、その巨大な手のひらであっても、彼女の、より巨大な頭をつかむことはかなわなかった。
 通常、ここまで巨大化すればペトニアロトゥシカにとって大きな負担を伴うものだが、ここは海中。浮力のおかげで、負担は少ない。
 ペトニアロトゥシカは、逆にザンギャバスにつかみかかる。ザンギャバスはその手を止め、押し返した。ペトニアロトゥシカの巨体が後ろに吹き飛ばされる。
 距離を詰め、ペトニアロトゥシカはザンギャバスに殴りかかった。ザンギャバスもまた拳でこれに応え、殴り合いが始まった。

 しばしの後、意識を失ったペトニアロトゥシカの身体が、海中を漂い始める。
「ふしゅぅるるるるるる……」
 対するザンギャバスは、傷一つついていない。だが、飢餓状態の一歩手前まで、既に至っていた。
 周囲を泳ぐ巨大鮫に向かって、ザンギャバスは手を伸ばす。
(「させないよ!」)
 透乃が動いた。伸ばされたザンギャバスの手に向かって果敢に近づき、丸々としたその指の一本をつかむ。
(「ひょいっと」)
 透乃はザンギャバスの巨体を持ち上げた。ユーベルコードが、それを可能にしたのである。
「ハナせ……!」
 ザンギャバスはじたばたと暴れるが、そのまま透乃はザンギャバスを鮫から遠ざける。
「く……クソがぁ……!」
 ザンギャバスの身体は、獅子のような姿へと変わってゆく。
「オボえてろよ……!」
 透乃から離れて撤退してゆく、飢餓状態に陥ったザンギャバス。
 それを見送った透乃は、元の大きさに戻ったペトニアロトゥシカの近くまで泳いで抱きかかえ、海上を目指すのだった。
(「目的達成、だね」)

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月25日


挿絵イラスト