羅針盤戦争〜ザンギャバスでも食ってろピザ!
●ん!?間違ったかな…。
「ってかピザにはザンギャバスの一片も食わせちゃダメよね。」
――逆だ逆。
唐突にボケ倒したイザベラ・ラブレス(デカい銃を持つ女・f30419)に総ツッコミを入れる猟兵達。
彼女は咳ばらいをすると改めて集まった猟兵を見まわしブリーフィングを開始した。
「みんなの奮戦のお陰もあって各地の王笏、そして七大海嘯の攻略が順調に進んでいるのは私も承知しているわ。だけど勝ちを獲るなら全て掻っ攫いたくなるのが人の性ってやつよね。今回は『無敵』のピz…じゃなくてザンギャバスの撃退作戦よ。」
――…ピザって言おうとしたよな?
――…無敵の、ピザ?
無敵のピザ、もとい『鮫牙』ザンギャバス大帝。異形の巨人、肉塊の巨人、最凶の巨人、暴虐の巨人、無敵の巨人、白痴の巨人、ピザ。
その怪物を表現する言葉は数あれど、その本質はいたって単純であった。
「腹が減っては戦は出来ぬ、だったかしら。つまり上手い具合にザンギャバスをおちょくって、飢餓状態に追い込めば勝利条件達成よ。」
まぁ、それをするのに苦労が必須なんだけどね。イザベラはそう続けて、ザンギャバスの根城である「鮫牙島」の説明を始めた。
「この島の特質は潜水可能な島である事よ。だからと言って溺死する訳じゃないわ。島内は酸素も大気もある。ある種の結界が働いているようね。そして、この島の近海にはザンギャバス好みの巨大ザメが群れをなして回遊しているのよ。当然ザンギャバスはこれをスナック菓子感覚で食べるでしょうね。だからザンギャバスを鮫に近づけさせない事や、常に猟兵に注意が向くように仕向ける事が攻略のカギとなるはずよ。」
つまり単純な殴り合い以上に頭脳戦がモノを言う戦いになってくるだろう。とは言え敵は白痴である。単純な挑発や見え見えの罠であろうと簡単にかかってくれるかもしれない。
「こいつを倒すにはどうにもオルキヌスの瞳ってのが必要になりそうだって話もあるけれど、そいつを持ってる『三つ目』もまだ健在だからね。今回はブッ倒すことは考えず、とにかくおちょくって、おちょくって…、そしておちょくり倒してきなさい!Good hunting Jaeger(猟兵諸君、良い狩りを)!」
こうして猟兵達はグリモア猟兵の手により決戦の地であるピザ島…ではなく鮫牙島へと送り込むのであった。
マーシャル後藤
ピザにはコーラと銀○伝が良く合う。古事記にもそう書かれている。
どうもマーシャル後藤です。実はこいつが今次戦争で初めてのボス戦シナリオ運営になります。
戦争月間も終盤ですので必要成功数に達した時点でシナリオ完結とさせていただきます。また、プレイング採用に関しては先着順ではございませんのでその点ご了承ください。
本シナリオは「やや難」となり、判定は通常シナリオに比べ厳しめとなります。
プレイングボーナスは下記2点となります。下記の対処が不備の場合は採用を見送らせていただく場合がございますのでご了承ください。
・敵の先制攻撃ユーベルコードを対処すること。
・「巨大鮫を喰おうとするザンギャバス」に対処する。
プレイング募集はOP承認され次第となります。
それでは皆さんのホットなプレイングをお待ちしております!
第1章 ボス戦
『七大海嘯『鮫牙』ザンギャバス』
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POW : ザンギャバスハンド
レベル×1tまでの対象の【腕や頭】を掴んで持ち上げる。振り回しや周囲の地面への叩きつけも可能。
SPD : ザンギャバスファング
自身の身体部位ひとつを【竜、山羊、蛇、蛇のいずれか】の頭部に変形し、噛みつき攻撃で対象の生命力を奪い、自身を治療する。
WIZ : ザンギャバスポイズン
攻撃が命中した対象に【肉体の部位「蛇」からの猛毒】を付与し、レベルm半径内に対象がいる間、【肉体を侵食する猛毒】による追加攻撃を与え続ける。
イラスト:白
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴🔴🔴
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
大豪傑・麗刃
今回の方針、サメを説得してこの場から離れさせ、かつザンギャバスの速度を低下させて追撃もできなくさせると。なので動物と話す持ちの道具をいっぱい持って来た。
先制対策だが、まずわたしの服に存在感あふれるオーラをまとわせておく。んで相手がかみつきに来たところを、早業で早着替えを応用した早脱ぎを行い、服をデコイにして犠牲にしてわたしは生き残ると。
ユベコ発動したら斬鉄剣くんは頭が悪いからネタがわからず(?)速度低下。違った?ごめん残念っすくん。一方サメはわたしのギャグで笑ってくれる(?)ので速度が落ちないと。
サメくん。早い所ここから逃げるのだ。わたしの言葉を聞くのは癪かもしれんが!
シャークかもしれんが!!
●鮫牙アイランド・猟兵とサメと時々オトン。~ただしザンギャバス、てめーはダメだ。~
『…ンン?ナンダァ、アイツ?』
おはようからおやすみまで、食う、食べる、Eat以外は特に興味のないザンギャバスであったが、そんな彼ですら見過ごすことの出来ないオーラを放つ男がそこに居た。
「まぁという訳でだサメくんズよ。ここはわたしの顔を立てるつもりで早く逃げてはくれないかね。そりゃあ君たちの癪に障るのはもっともだ。シャークだけに。」
そこには軽快にサメにジョーズ…ではなくジョークを飛ばす猟兵、大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)の姿があった。
『サメ…喰ウ…。オカシナアイツモ…コロスゥッ!』
ここにたどり着くまでで早速腹をすかせたのか、己の腕を蛇頭に変え麗刃へと襲い掛かかった。そして蛇頭から手ごたえを感じたザンギャバスはニタリと笑った。
「残念だったな斬鉄剣くん。それはわたしの一張羅なのだ。」
『ナニィ…?ハっ!?』
しかし麗刃は無傷であった。彼は蛇頭に噛み付かれる瞬間、サメたちと心を通わせるために身に着けていた毛皮と付け尻尾を目にも止まらぬ早着替えならぬ「早脱ぎ」で外し、蛇頭の口に突っ込むとまた目にも止まらぬ早着替えで普段のジャージ着物姿となり、斬鉄剣…もといザンギャバスを目の前に腕を組んでいたのだ。
その光景には流石のサメたちも称賛の拍手を送っている。
「いやサメ君たちよ、拍手はいいから逃げてはくれまいか…ってしまった!そういえば今尻尾と毛皮無いのだ。」
アチャーと顔を抑える麗刃。白痴といえど流石に馬鹿にされている事には気が付いたザンギャバスは顔を茹でダコのように真っ赤に染めて激昂する。
『ワケノワカラネェコトヲゴチャゴチャト……マズハオマエカラ喰ッテヤルゥーッ!』
「やってみたまえアサバスカ(※北米大陸の湖の一つ)くん。しかし万が一にも届くとはおもわんのだがね。」
冗談交じりに挑発する麗刃に向けて蛇頭に変形させたままの腕を振るうザンギャバス。しかしそれは麗刃の宣言通り、全く当たらないどころか、かすり傷の一つすら追わせられずにいた。
『フゥ…フゥ…ハ、腹ヘッテキタ……。』
「おっとどうしたんだい残念っすくん。腹が減ったのなら近くのサメを食べてみてはどうかね?」
『ク…喰ウ。サメ…喰ウ。』
敵に塩を送られたことにも気づかず麗刃に言われたままにサメを食べようと海中に手を伸ばすザンギャバス。しかし普段なら簡単に捕まえられるサメが今は全く捕まえられない。幾ら群れの中に手を伸ばしても、全てのサメがザンギャバスの手から逃れてしまうのだ。
『アァ?ドウナッテンダ…?』
流石におかしい事に気が付いたザンギャバス。何を隠そうこれは麗刃のユーベルコードが発動している証であった。
効果は「麗刃のギャグを楽しめていない者への速度ペナルティ」。真面目キャラやガチ勢ごろしの効果である。ちなみに麗刃が事前にサメと心を通わせていたのはこの伏線である。 そしてザンギャバスが異変に気が付いたところで、その原因に辿りつくこともなければ対策を立てられるはずもなかった。彼が白痴であるがゆえに。
「おやおやパラドックスくん。そんなようではこの先生きのこれないぞ?」
そして麗刃の言う通りザンギャバスの受難はまだ始まったばかりなのである。
成功
🔵🔵🔴
メフィス・フェイスレス
また会ったわねアブラミ野郎
私とアンタは同類でしょうね
違いがあるとすれば取り繕ってるかそうでないか
ああ、だからこんなにもアンタが憎いのね
敵を「野生の勘」の「武器受け」で頭は守り腕を掴ませ
【飢渇】で敵の顔を覆い【目潰し】し
【微塵】の「爆撃」で牽制し距離を取る
腕を放さない場合掴まれた腕を爆風で無理矢理「切断」
或いは喰いつかれるか?
いいわ 腕の一本くらいはくれてやる
この【醜態】は腕をまた生やす位は容易い
そしてアンタが喰えるものはそれだけよ
UC発動 鮫を片っ端から支配
鮫達を【微塵】「爆撃」で自爆特攻させ、捕食される前にその体を消滅させる
鮫は私の【醜態】もコピーしてる
再生できるから大丈夫よ 優しいでしょ?
●ヒトとケモノ
「また会ったわねアブラミ野郎」
『アァ?誰ダオマエ?』
メフィス・フェイスレス(継ぎ合わされた者達・f27547)の挑発に振り返るも知らぬ存ぜぬとの様子のザンギャバス。猟兵ですら食事かそれを邪魔する木っ端としか捉えられぬかの暴食家は彼女に一度撃退された事すら忘れていた。
『オマエモ邪魔スルナラ喰ッチマウゾ!』
ただ食事の邪魔をされるという事への不満がザンギャバスを突き動かし、蛇に変じさせた腕をメフィスへと繰り出す。
「…っ!相変わらずの節操の無い!」
対するメフィスは守りの構え。頭部を庇い、その腕で攻撃を受ける。蛇はメフィスの腕へと絡み付き、メフィスの細腕を粉砕せんと締め上げる。
「……私とアンタは同類でしょうね。違いがあるとすれば取り繕ってるか、そうでないか。」
『アァ?』
飢餓衝動。それはメフィス・フェイスレスという猟兵を苛む呪いである。忌まわしき吸血鬼の都合で弄繰り回された人形は自我に目覚め、吸血鬼を狩り、そして自らを猟兵足らしめるべく、衝動に抗う。茨の道である。衝動に身を委ねられればどれだけ楽だろうか!
しかしそれは許されない。吸血鬼を狩る側と成った以上、ケモノに堕ちる事はつまり、ヒトとしての「死」である。
(……ああ、だからこんなにもアンタが憎いのね)
それはあり得たかもしれない結末、「抗う事をやめた自身」を目の前の怪物(ザンギャバス)に重ね見たメフィスは漸く合点がいったという様子だ。
「いいわ 腕の一本くらいはくれてやる、そしてアンタが喰えるものはそれだけよ。」
すると決心を決めたメフィスは自ら腕を切断、ザンギャバスは余程腹を空かせていたのかその腕をむしゃぶりつく様に喰い始めた。
そしてその隙を利用しメフィスは腕の切断面から眷属「飢渇」を周囲を回遊するサメへとばら撒き、自らの支配下に収めた。
「さぁ、喰えるものなら喰ってみなさい!」
次の瞬間、サメたちは一斉に食事中のザンギャバスへと突撃する。それに本能的に気が付いたのか、ザンギャバスはサメたちを掴もうと手を伸ばすーー。
『グゴガアアアアアアアア!!?』
爆発、爆発、爆発。
次から次へと、ザンギャバスの指の先、爪の先が触れるかどうかのすぐ先でサメたちが一斉に爆発する。
眷属「飢渇」が生体爆弾「微塵」へと変じて起爆したのだ。至近距離での爆風、そして鋭利な「骨身」はさながら破砕手榴弾の如く、「血潮」はその毒性を持ってザンギャバスを頭のてっぺんからつま先まで全てを侵した。
しかし相手は曲がりなりにも「無敵」であった。まさか食い物が爆発するなどという予想外の事に驚くも、全身を襲った攻撃への痛みなどを訴える様子は微塵もなかった。
むしろそれ以上に彼を苛立たせたのは紛れもなく、
『ウウウウウウウウウ!サメ!サメ喰ワセロオオオオッッッ!!!』
満たされる事無き飢餓感であった。
成功
🔵🔵🔴
地籠・凌牙
【アドリブ連携歓迎】
イザベラどうした?大丈夫か??
報告書で徹夜しすぎてテンションハイになってねえか??
軽く【挑発】するだけでキレてくれそうだなーこいつ。
ズボンのチャックも突き破りそうな腹ァしやがって、喰う前にダイエットしろよ脳筋デブ!(※酷い言い様)
って感じで【おびき寄せ】られてくれるだろうさ。
UCは【見切り】と【第六感】で回避しつつ攻撃と見せかけた【フェイント】しては【ダッシュ】で下がるを繰り返してやる。
そして初手を凌いだら【指定UC】!こいつであいつにとっての災厄を呼び寄せてやる。
鮫を一匹も食えずに終わるっつう奴にとって最高の災厄をな!!
あとはその空きっ腹に【怪力】で腹パン決めてやるぜ!!
●災難だと思って諦めな
地籠・凌牙(黒き竜の報讐者・f26317)は同僚のグリモア猟兵のトンチキな様子に若干心配になっていた。
と言うのも、彼は見てしまったのだ。彼女がふらふらと歩いているときにポケットから落ちたであろうレシートの内訳を。
お馴染みの魔剤、コーヒー、カフェイン錠剤、そして何かヤバそうな自称「総合ビタミン剤」…等々。
(……多分慣れない報告書の量で徹夜しすぎてテンションハイになってるんだな!)
そういう事にしよう。そう思う凌牙であった。
「おいコラ、そこのデヴ!」
『アァ!?』
度重なる猟兵による食事の妨害で怒りの沸点が極めて低くなっているザンギャバスを怒らせるには高度なボキャブラリは不要。「ブタぁ!」とか「デヴぅ!」とかそういうド直球でも楽勝で挑発できる程に煽り耐性がマイナスに振り切っているからだ。
逆に「そんな恵体されはって、ラグビーでもしてなさりますの?」みたいな回りくどいのは流石に白痴のザンギャバスに理解しろというのが無理なので避けるべきだろう。
「ズボンのチャックも突き破りそうな腹ァしやがって、喰う前にダイエットしろよ脳筋デブ!」
『ア”ァアアアッ!!』
「デブデブデブデブデブデーブ!」
『ブッ殺ス!テメェマジデブッ殺シテ喰ッテヤル!』
怒涛のデブラッシュに遂に吠えて答えるザンギャバス。凌牙を捕まえんと、巨体を揺らし、大木の幹のような太さの腕をブン回す。
気持ちのいいほどに力任せの連撃であり、その読みやすい攻撃軌道を凌牙は容易く避けてみせる。
『ハァ…ハァ…』
そして物の見事にガス欠に陥るザンギャバス。凌牙にとっては正に好機到来。すると彼はユーベルコードを発動する。
「来い、黙示録の黒き竜(ファウルネシヴォア・メガセリオン)!」
突如生じた空間のひずみから現れたのは一頭の黒竜。穢れを喰らい万物の災厄を司りし報復者にして復讐者。
【■■■■ーッ!!】
黒竜の咆哮に流石のザンギャバスも一歩下がって身動きとれず。本能がそれを食料と認めなかった。
「ザンギャバス!今この状況において、お前にとっての最大の災厄!そいつは一体何だと思う!?」
『サ、サイヤク……?』
目の前の脅威に気圧される中、凌牙がら唐突に投げかけられた問いを無い頭を捻って考える白痴のザンギャバス。しかし彼が閃くのを待つほどにに凌牙は甘くない。
「お前にとっての災厄とは即ち!『サメを一匹も食えずに終わる事』ッ!即ち腹を空かせたままブッ倒されるって事だ!」
『!!?!??!?』
その時、ザンギャバスに電流走る。もうすでに何度もサメを喰う事を妨害されている。しかも、今この瞬間ですらも。そしてそれがこれからも続くのだという。
『イヤダイヤダイヤダイヤダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッッ!!』
そしてそれを認識したザンギャバスは癇癪を起こす。もはや攻撃、技の体をなさぬ大暴れ。駄々っ子パンチに駄々っ子キック、そしてその場でグルグルパンチ。当然凌牙に届くはずもなく。
そしてまさかの精神攻撃の大当たりに内心驚いた凌牙。彼もこの大技を出すに当たり軽くない代償を払った。それは向こう一年の幸福。人を呪わば穴二つ。敵に災厄招くならばの対価としては適切な取引(ディール)であり、このザンギャバスの大慌てぶりを見れば効果抜群なのは間違いない。
「そんじゃあ今日はテメェのダイエット記念日だデブ助野郎っ、こいつは俺からの激励だと思って受け取りやがれええっ!」
『ウグブウウウウウッッ!!?!?』
凌牙はザンギャバスの猛攻とは程遠い、がむしゃらの連撃を掻い潜り、そのダルダルに弛み切った土手っ腹に強烈な一撃、つまり「腹パン」を決めて怪物を沈めるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
ユニ・バンディッド
アドリブ歓迎
盗れそうなものは鮫さんかな?ついでに注文があった無敵のピザもやっちゃお♪
予め収納の魔術カードの中に本物のピザ(複数)を収納。
[視力]で動きを[盗み]先読み、水中や空中に錬成したダガーを足場に蹴って先制攻撃を回避。鮫さん達は収納の魔術カードを[投擲]しカードの中へ[詰め込み]、食べさせないよ。
代わりにコッチはどうかな!ボクを対象に【デモン・フェイカー】。宙に生やすのは精巧なる贋作武器「無敵のピザ達(おまかせ)」。遠隔操作等の[武器改造]を加えるよ♪例え水中でも醸し出される[存在感]で[誘惑]。
武器も食べれるモノに入るのかな?念の為、捕まらない様に逃げの遠隔操作で誘い[騙し討ち]だー!
●ピザVSピザ…ではなくザンギャバス。
「それにしてもサメに対する恐ろしいまでの執着だねぇ。だったら僕がサメを盗んでその執着に踏ん切りをつけさせてあげよう!」
『オレノ、食事ノ邪魔スルナァアアアッ!』
ザンギャバスは己を挑発するユニ・バンディッド(贋作の悪魔・f31473)に対してのたうつ蛇に変化させた肢体を用いて攻撃を仕掛ける。
対するユニはザンギャバスの視界を盗み、常に攻撃の死角を行く様に移動。さらに回避行動が単調にならないように、即製錬成したダガーを足場に三次元的な移動を行うように努める。
そしてそれと同時に胸元に手を持っていき顕現させたカードを次々と回遊するサメへと投擲、魔界盗賊の仕事道具ともいうべきそのカードは触れたサメを次々とカードの中へと回収する。
『ウヴゥゥゥゥッ!!ヤメヤメロオオオオオオ!』
当然そんなことをされればザンギャバスは激怒する他ない。ユニへと向けていた攻撃の手を周囲から消えていくサメを捕まえようと動かし始める。
「おっと駄目だよ。モノを盗るのは僕たち盗賊の専売特許だからね!」
ザンギャバスが食料を摂取することは敵の脅威度を回復させてしまう事と同義であり、それはさせまじとユニは先回り、ザンギャバスの振るう腕や蛇頭よりも先にサメを回収する。
『グウウウウウウ!腹減ッタ!何カ喰わセロオオッ!』
「オーケー!じゃあサメの代わりにとっておきのコレを振る舞ってあげるよ!食べれるものなら食べてみな!」
そろそろ頃合いと見たユニは懐から無数の円盤を取り出しザンギャバス目がけて放つ。そして「それ」は香しい匂いを放ち、ザンギャバスの横を通り過ぎるのであった。
『クン…クン…ウマソウナニオイダ。クワセロオオオ!』
それはザンギャバスにとって未知の領域だったのかもしれない。香ばしい小麦粉とペパロニ、チーズの香りのハーモニー。イタリアが生み、世界が育て上げた至高の一品料理。
つまりそれは「ピザ」だった。ユニは転送前に予め持ち込んでいた某デリバリーピザ屋の出来立て熱々のミックスピザをユーベルコードで贋作を精巧に作成した。贋作の悪魔の作る「贋作」である。当然出来立ての熱量すらも再現済みだ。
『マ、待テェ……ゼェ、ハァ……』
サメ以上の存在感を誇るピザを前にザンギャバスは遂に戦いを放棄、空飛ぶ無数のピザを追いかけ始めるのであった。
「さて、上手く作戦には引っかかってくれたけど…これいつまでピザを飛ばしていればいんだろ?」
成功
🔵🔵🔴
ハロ・シエラ
なるほど、つまり騙して消耗させろと言う事ですか。
そう言う事であれば使えそうな技があります。
しかしまずは敵の攻撃からですね。
蛇の動きを最優先して【見切り】回避します。
敵が無敵なのは承知の上ですが、氷の【属性攻撃】で冷やせば蛇だけでも動きが鈍るかも知れませんね。
先制攻撃を凌げたらユーベルコードで幻を見せられるか試してみましょう。
私を中心に大きな鮫の群れの幻を作り、【ダッシュ】で動きまわります。
出来れば美味しそうな鮫を出せると良いのですが、彼の趣味嗜好は分かりませんからね。
もちろん幻は食べられません。
本物の鮫は雷の属性攻撃で追い払いつつ、こちらに【おびき寄せ】続けたいですね。
●暴食家は電気ザメの夢を見るか?
『ブシューッ!ブシューッ!』
それはアルワダ魔法学園世界でなじみ深い魔導蒸気機関のスチームボイラーの音であろうか?
否!度重なる猟兵たちの妨害に腸煮え繰り返る心地のザンギャバスの荒々しい鼻息であった!そしてその怒りの矛先は猟兵ハロ・シエラ(ソード&ダガー・f13966)に向けられる!
『喰ウ…殺シテ…喰ウ!』
「残念ですが、あなたにやられる気は毛頭ありません!」
雄たけびをあげてハロへと襲い掛かるザンギャバスは最早犯罪的なほどに凶悪極まると言っても過言ではなかった。振り下ろす巨腕からは数多の蛇が飛び出し、一斉にハロに喰らいつかんと飛び出す。
しかしハロは既に一度、この暴食家とは刃を交えていた経験からか、驚きや焦りの色を顔に浮かべることなく、正に冷静そのものであった。
物心ついたころから吸血鬼との壮絶な戦いに身を投じていた境遇、そして猟兵として世界に仇成さんとする強敵との戦いで積み上げた経験。それらの集大成とも言える彼女にとって、今のザンギャバスの攻撃は全くといって良い程に「読みやすい」物であった。そしてもう一つ。
『グウウ!?ナンデツカマエラレナイ!?』
ザンギャバスは自らの放った蛇たちの動きが芳しくない事に気が付いた。飛び出した直後は勢いもあり問題ないのだが、ハロに近づいた瞬間に動きが鈍くなるのだ。
「やはり蛇、冷たさには弱かったと…!」
冷たさ、それは彼女が身に着けるブローチから放たれた物であり、それはザンギャバスの蛇に対してジャマーのような効果を齎していた。
そして、遂にハロの反撃が開始される。
「サメよ、夢と現の水面より出でよ!」
彼女が出にした武器を振るうと、その切っ先から無数のサメが飛び出した。
『サ、サメ!』
突如目の前に現れた大小無数のバリエーション豊かなサメの群れに歓喜の声をあげるザンギャバス。しかしこれは幻、ハロのユーベルコードによる幻術に他ならなかった。
しかし思い込みと言うものは恐ろしいものである。ザンギャバスは遂にハロをそっちのけで幻のサメたちを喰おうと虚空に手を伸ばし始めたのである。
いまザンギャバスの中では目の前のご馳走を喰らう事で頭がいっぱいであり、しかも喰っても食ってもご馳走は尽きぬ。しかし喰えど喰えども飢えは満たされず、それはさながら餓鬼道の亡者の如し。
ザンギャバスはそれに気が付くこともなく、暗示の檻に囚われる事になったのだ。
「騙して消耗させる、まさかここまで上手く嵌まるとは思いもしませんでした…。」
ハロはこの戦いで初めて愉快な事になっているザンギャバスを引き続き警戒しつつ、万が一に備え回遊するサメがザンギャバスに接近しないように警戒を続けるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
トリテレイア・ゼロナイン
かの大帝を放置していればどれ程の被害が各地の島に出るか…
倒しきれずともその跳梁を防げるならば戦わぬ理由はありません
『負けぬ』戦いは騎士としても望む所でもありますからね
水中用装備を装着し●水中戦
あの巨体は脂肪だけでなく筋肉も兼ね備えた驚異の肉体、見かけで判断などしません
遊泳速度をセンサーでの●情報収集で計測
●瞬間思考力でタイミングを●見切り、●水中機動での急加速で幻惑し攻撃を回避
さて、貴方にはこちらを召し上がって頂きましょう
水中用装備の魚雷(誘導弾)でUCを敵の口部に撃ち込み凍結で口の開閉封じ食事妨害
手足にも撃ち込み遊泳妨害しつつ怪力ランスチャージで鮫から遠ざけ
●騎士の極意
『コヒュ…コヒュ~……サメ、サメヲ喰ワネェト。』
猟兵達の、あの手この手の策略の末、結局サメ一匹どころかフカヒレの一片すら口にすることが叶わなかったザンギャバス。幾ら無敵と言えど、この耐えがたき空腹はその権能をもってしても癒し難きものであった。
猟兵の追撃を逃れ、這う這うの体でサメの回遊域へと近づくザンギャバス。流石の白痴と言えどここまでやられれば学習せざるを得ない。今度こそ猟兵達の邪魔が入らないだろうと周囲を確認し、サメたちへとその腕を伸ばす。
「そうはさせません!」
トリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)はその瞬間を水中で待ち構えていた。無敵の相手へのダメージは期待できないにせよ、サメに近づいたからと言って喰えるという保証がある訳ではない事を印象付けるために。
装備した発射管からザンギャバスに向けて高速誘導魚雷を発射、ザンギャバスへの宣戦布告である。
『コンナモノデ……俺ヲ倒セルト思ッタカアアアア!!?!』
「流石は無敵の大帝。しかし倒しきれずとも跳梁を防げるならば戦えど逃げる理由はありません!」
その巨腕で迫りくる魚雷を受け止め、持ち前の怪力で粉砕するザンギャバス。内蔵された爆薬の炸裂をもろに浴びるも一切の損耗無し!すぐさま追撃の為にトリテレイアへと襲い掛かる!
「そして勝つ事叶わずとも、負けぬ戦いは騎士が本領であると知れ!」
それと同時にトリテレイアは推進機の出力を最大まで引き上げ海中へと退避し、ザンギャバスはその後を追う。
『グググ、コロス……猟兵、コロシテ、喰ウ…!』
水中でも陸地のそれと違わぬ速度で振るわれる巨腕の連撃、ひとたび掴まってしまえば流石のウォーマシンと言えどひとたまり無いだろう。
「あの巨体、見た目からは想像出来ない程の身体能力を秘めているようですね。しかし、だからといってやる事に変わりはありません!」
トリテレイアはセンサー系と持ち前の瞬間思考力で連撃を見切る。それと同時にサメの回遊域からザンギャバスを引き離すことも忘れずに。
そして付かず離れずの攻防もしばらくして続くと、遂にザンギャバスが音をあげた。
『フゥ…フゥ…。ハラ、ヘッタ……。』
腹が減っては戦が出来ぬ。サメを喰わんとザンギャバスがトリテレイアから離れようとするが、それを見過ごすほど歴戦の騎士は甘くない。
「サメの代わりに、コイツを召し上がりなさい!」
トリテレイアが連続発射した無数の魚雷はサメの群れに向かおうとするザンギャバスの追尾を開始する。
『マタソレカ!コンナモン、ブッコワシテヤルゥ!』
ザンギャバスそれに気が付き、持ち前の身体能力で振り切ろうとするが、極度の空腹から中々撒けない事に苛立ち魚雷の迎撃を開始。次々とその巨腕で撃ち落とし始めるが、それも長くは続かなかった。
『ナ、ナンダ?カラダガウゴカネェ…!』
(かかりましたね!)
トリテレイアは手足を凍りつかせたザンギャバスを見て確信した。それは先刻用いた魚雷と似て異なる特殊弾頭仕様。魚雷の破壊と同時に弾頭内に充填された瞬間冷却材が噴出しザンギャバスを襲ったのだ。
ザンギャバスの無敵故の慢心、空腹故の焦りの代償は四肢を凍り付かせた己と言う形で支払られることとなったのだ。
「それではこれにて終いです。ーー魚雷残弾、全発射!主機出力最大!トリテレイア・ゼロナイン、吶喊します!」
発射管に残された魚雷全弾を発射し、自身もランスを構えてザンギャバスへと突撃するトリテレイア。一方のザンギャバスは身動き取れず、遂にその頭部をも氷漬けにされる事態に陥り、そしてトリテレイアの全力のランスチャージを受ける。水中故の踏ん張りの利かなさも相まり、ザンギャバスはサメの群れどころか、鮫牙島からも追放されるかの如く吹き飛ばれるのであった。
大成功
🔵🔵🔵
●大帝、海中ニ消ユ
猟兵達の活躍によりザンギャバスは飢餓状態へと陥り、その姿を獅子へと変じさせると猟兵達の前から去った。
無敵の大帝の撤退。それはつまるところ、猟兵達の勝利であった。
ーーしかしそれは一時の勝利の美酒、努々酔いに溺れる事の無きように。