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羅針盤戦争〜嵐の支配者

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #七の王笏島

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「皆様、お集まりいただきありがとうございます」
 君達に頭を下げたミュリエル・フォルクエイン(オラトリオのアーチャー・f01452)はグリードオーシャンの世界で起きている羅針盤戦争について触れ。
「皆様には『七の王笏島』で、カルロス・グリードの一形態と戦っていただきたいのです」
 と依頼内容を口にした。羅針盤戦争に勝利するには『王笏』の8つの本拠地すべてを制圧する必要がある。そういう意味でもこの戦いは不可避のモノなのであろう。
「『七の王笏』のカルロス・グリードは皆様より先んじて攻撃してくるだけでなく、『オブリビオン・ストーム』を発生させ次々にコンキスタドールを出現させてくる難敵です」
 先制攻撃は君達のユーベルコードの発動が間に合わないほど早く、攻撃を防御や無効化できるユーベルコードを持っていたとしても発動より先にカルロスの攻撃が当たるため、防ぐことは能わず、更には出現するコンキスタドール達の方も無視はできない。
「ですが、『七の王笏島』はコンキスタドールの戦力の多くをこの島で担っていたと思われる重要拠点で、この島を制圧できれば大きな痛手を与えることが叶います」
 こちらとしても出来れば制圧しておきたい拠点という訳だ。
「敵の攻撃手段は三つ」
 そのうち二つはオブリビオン・ストームを用いたもので、残りの一つは島内のコンキスタドール達に呼びかけ願いを実現するというもの。
「『王笏に仇為す者よ、砕け散れ』という願いを実現するのは、『賛同人数÷願いの荒唐無稽さ』の度合いによるそうですが――」
 カルロスは『オブリビオン・ストーム』を発生させコンキスタドールを出現させることが出来るのだ。数を集めることも苦にはならないだろう。
「危険な相手ですが、戦いに勝利するためにもここで倒しておかなくてはなりません」
 どうか力をお貸し下さい、と少女は豊かな胸を弾ませ君たちに頭を下げるのだった。


聖山 葵
 戦争も残すところそろそろ一週間でしょうか?

 という訳で、今回は『七の王笏島』で、カルロス・グリードの一形態と戦っていただくお話となっております。

 また、このシナリオフレームには下記の特別な「プレイングボーナス」があり、これにのっとった行動をすることで、戦いに有利になります。

=============================
 プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードと、周囲に発生するコンキスタドール(集団敵)に対処する。
=============================

 ではご参加お待ちしておりますね。
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『七の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    ティフォン・コンデンサシオン
自身の【制御下にあるオブリビオン・ストーム1つ】を代償に、【凝縮されたオブリビオン・ストーム】を籠めた一撃を放つ。自分にとって制御下にあるオブリビオン・ストーム1つを失う代償が大きい程、威力は上昇する。
SPD   :    ヴェルダデラ・トルメンタ
【オブリビオン・ストーム】を巨大化し、自身からレベルm半径内の敵全員を攻撃する。敵味方の区別をしないなら3回攻撃できる。
WIZ   :    プラン・デストルクシオン
【「『王笏』に仇為す者よ、砕け散れ」】という願いを【島内のコンキスタドール達】に呼びかけ、「賛同人数÷願いの荒唐無稽さ」の度合いに応じた範囲で実現する。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
アドリブ・連携OK


オブリビオンストームで戦力を増やすとはねえ。
他の世界の島があると、こんな事も出来るんだ。
感心はするけど邪魔だからね、叩き潰させてもらうよ。

さて、敵の攻撃はオブリビオンストームの巨大化。
いくらでも作れる戦力を惜しむとも思えないし、3回防がないとね。

周りの雑魚は巻き添えで吹き飛ぶだろうからいいとして、
まず1回目は近くのコンキスタドールを掴んで盾にして凌いで、
2回目は古竜の戦斧で切り裂いて対処、
3回目は竜の肺腑から衝撃波のブレスを吐いて相殺して防ごうか。
どの対処もとりあえず致命傷さえ避けられれば問題ないかな。

3回凌いだら、【飛天放弾】で斧を投げつけて攻撃するよ。



「オブリビオンストームで戦力を増やすとはねえ」
 七の王笏島に降り立ったペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)は他の世界の島があるとこんな事も出来るんだと感心しつつ前方へ視線をやった。
「来たか、この七の王笏島に」
 とげ付きのパッドを肩や腰に装着したカルロス・グリードは、ペトニアロトゥシカの姿を認めるとオブリビオン・ストームを引き起こし、巻き込まれた生物がコンキスタドールへと変わってゆく。
「邪魔だからね、叩き潰させてもらうよ」
「できるものならやってみるがいい」
 視線と言葉が交差する間も出現したコンキスタドール達はペトニアロトゥシカを押しつぶさんと迫り。
「これを防げるというのであればな」
 そんなコンキスタドール達を巻き込むことすら躊躇せず、カルロスは巨大化させたオブリビオン・ストームをペトニアロトゥシカめがけて放つ。
「おっと」
「ぎゃああっ」
 最初の嵐は寄ってきたコンキスタドールを無造作につかんで盾にした。暗黒の竜巻に巻きあげられた石や木片が直撃したコンキスタドールは悲鳴を上げて飛ばされ、二度目の嵐は古竜の戦斧の刃をまるで嵐を切り裂くかのように向けて構え。
「あ」
 三度目の嵐が衝撃波のブレスで相殺しようとしたペトニアロトゥシカを吹き飛ばす。
「……たわいもない」
 からすれば、吹き飛ばしたところで最初の一人は片付いたものだったのだろう、だが。
「先制攻撃だとブレスを吐くより先にストームに当たっちゃうか」
「……なに?」
 あちこち傷は負っていたものの致命傷は防いでいたペトニアロトゥシカはすぐに起き上がり、目を見張るカルロス目掛け戦斧を振りかぶる。
「さぁて、ぶん投げるよー!」
「しまっ、がっ」
 轟と風を切り裂き飛んだ斧はカルロスの肩口に命中し、その顔をゆがませたのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

カシム・ディーン
ソロ希望
機神搭乗
物量攻撃とかずるいですよね
「戦争じゃ有効な手段だろうけどねー」(鶏立体映像
まぁ手がない訳じゃないです

対spd
【属性攻撃・念動力・情報収集・視力・戦闘知識・武器受け・空中戦・迷彩】
光属性を機体に付与して無数の機体の立体映像を呼び出し無差別ストームを誘

更に本体は光学迷彩で存在を隠し捕捉を困難に

強化された視力で周囲の敵陣形とカルロスの位置の捕捉

飛び回りながら全力回避
被弾の恐れがある場合は念動障壁を展開と同時に砲撃兵装による迎撃を試みてダメージ軽減を図り

UC発動
【二回攻撃・スナイパー・切断・盗み攻撃・盗み】
超高速で飛び回りながら念動光弾で敵群ごと巻き込む乱射
その後鎌剣で連続斬撃!!



「物量攻撃とかずるいですよね」
 界導神機『メルクリウス』のコクピットでカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)は愚痴をこぼした。
「戦争じゃ有効な手段だろうけどねー」
 独言のつもりがこれに応じた鶏の姿の立体映像ことメルシーを軽く一睨みしてからカシムは視線を前方に戻した。
「まぁ手がない訳じゃないです」
 瞳に映るのは、傷を負い肩を押さえながらもこちらを見据える七大海嘯『七の王笏』カルロス・グリード。
「立体映像を使うまでもなくやる気満々ですか」
 新手を排除しようとでも言うのであろう、コンキスタドールを出現させ続けて居るオブリビオン・ストームを巨大化させ始めるカルロスを確認するまでもなく、カシムは機体へ光学迷彩を施し、同時に立体映像を複数出現させた。
「目くらましか、小賢しい。諸共に消えるがいい」
 立体映像すべてが薙ぎ払われるのに必要な時間は10を数えない。
「っ」
 無差別な攻撃に出現したばかりのコンキスタドール達が断末魔を上げ、地から浮かび上がり、直撃を受けていないというにも拘わらずカシムの機体が軋む。
「障壁は展開してるはずなんですけどね」
 だが、立体映像の囮と飛び回っての回避、そしてカシムの言う障壁が無ければ、地面に躯を晒すコンキスタドールの仲間とまではいかなくても、機体に損傷は負っていたことだろう。
「とはいえしのぎ切った以上、今度は僕の番です」
 流石にむふーと得意げに笑むことはなく、淡々と事実を口にするとカシムは機体を操作し。
「ぎゃあ」
「がはっ」
 高速でカルロス目掛け飛翔するメルクリウスのばら撒く光弾がストームの巻き添えを喰って傷を負っていたコンキスタドール達を穿ち、骸の海へ還しながらカルロスに迫り。
「っ」
 王笏を持たぬ腕で自身を庇うカルロスへ急接近した界導神機の手で鎌剣がいた。
「ぐうっ、がっ、な」
 棘の生えた肩パッドの片方が半ばから断ち切られ更に左わき腹を薙がれ、顔を歪めたカルロスは目の前にある左手を見て思わず声を上げた。左手の指から二つほど指輪が消えていたのだ。
「たぶん金ですよね、これ」
 機体に乗ったまま離脱するカシムは攻撃のついでに失敬した指輪を見つめつつその使い道について考え始めていた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヘスティア・イクテュス
七の王笏島、敵の生産拠点は確実に潰しときたいわよね…

ティターニアで『空中戦』、そしてスモークミサイルを発射し『目潰し』&自身のホログラムを周囲に投影【残像】
これでコンキスタドールの狙いの分散よ

敵のオブリビオン・ストームへはタロスでバリア【オーラ防御】を張って
中心に飛び込む!
台風の目…無風地帯…これが竜巻なら…!逆に周りからの干渉を防ぐ一本道になる!

さぁ!カルロス!自身の敵を導いた気分はどうかしら?
マイクロミサイル・フェアリー・ミスティルテインの『一斉発射』でトドメ!



「七の王笏島、敵の生産拠点は確実に潰しときたいわよね……」
 血を滴らせる七大海嘯『七の王笏』カルロス・グリードが立つ地面、七の王笏島を踏んでヘスティア・イクテュス(SkyFish団船長・f04572)はちらりとカルロスの周囲を視線で撫でた。
「こう、ポコポコ湧くのだもの」
 先の猟兵との戦いに巻き込まれ倒れたコンキスタドールが骸の海に還りつつある一方で、オブリビオン・ストームによって減った分を補うかのようにコンキスタドール達が出現してゆくが、ヘスティアは自身のホログラムを周囲に投影し。
「生憎とそういうわけにはいかんのだ」
 猟兵共よとヘスティアを視界におさめたカルロスは、ヘスティアがスモークミサイルを発射し湧き続けるコンキスタドールから姿を隠すより早くオブリビオン・ストームを巨大化させる。
「散るがいい」
 周囲のコンキスタドールのことなど一切顧みず、放たれたソレはヘスティアへ襲い掛かり。
「中心に――」
「なに?!」
 盾型ドローンからバリアを張ったヘスティアはむしろこれに自分から飛び込んだ。これはカルロスも想定外だったのだろうが、ヘスティアには考えが有った。
「台風の目……無風地帯……これが竜巻なら……!」
 白いジェットパックに炎の尾を引かせ突き進むのは暗黒の竜巻の中心部分。
「このっ」
 遅れて我に返ったカルロスがストームを振り回すが、あがるのは巻き込まれたコンキスタドールの悲鳴のみ。
「逆に周りからの干渉を防ぐ一本道になる!」
 自身の位置を調整し、中心から逸れないようにしながら、突き進んだヘスティアはカルロスを射程圏内に収め。
「さぁ! カルロス! 自身の敵を導いた気分はどうかしら?」
「くうっ」
「リミッター解除! コード、M・A・B!」
 顔を歪めたカルロス目掛けビームライフルと球体状ドローンからのビームと直径5cm程の小型ミサイルの雨が降り注ぎ、ミサイルの着弾と同時に爆音が重なったのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

フロース・ウェスペルティリオ
ん。まぁ、砕け散れと言われたなら、砕け散るのも吝かではないのだけど…… 本当に良いのかなぁ?

攻撃は猫や蝙蝠や蔦の炎に任せて、ウチは砕かれるままに散って、草葉の陰に隠れたり、敵の死角(背中等)にひっついてみたり、目に突撃して隙を作ってみたりするよ。
元々液状なので、多少分割されるくらいは問題無いかと。最近はバラバラに動くのにも慣れてきたし、疲れたら合流する感じで。

トゲトゲがウニさんみたいだけど、あまり美味しそうではないのは残念。
グリシャンの海鮮料理を心置きなく楽しむためにも、がんばらないとだねぇ。



「ぐっ、ここまで手傷を負わされるとは……」
 身体のあちこちから煙をくすぶらせつつも七大海嘯『七の王笏』カルロス・グリードは立ち上がる。身に着けた衣服のあちこちが破れており、露出した肌には火傷を含む傷も見受けられるが、戦意の衰えた様子はなく、新手であるフロース・ウェスペルティリオ(蝙蝠花・f00244)を見据えたまま、オブリビオン・ストームによって目減りしたコンキスタドールを増産していた。
「これ以上を許すわけにはいかん……『王笏』に仇為す者よ、砕け散れ!」
「ん。まぁ、砕け散れと言われたなら、砕け散るのも吝かではないのだけど……本当に良いのかなぁ?」
 ここまで手痛い目に遭っているからこそ、何かされる前にとカルロスは島内のコンキスタドール達に呼びかけるが、フロースは平然としたまま首を傾げ、あっと言う声を残し願いが実現したことで砕け散る。
「ふふ、たわいもない……さて、ぬおっ」
 口の端を綻ばせ飛び散るフロースだったものから視線を外したカルロスは次の猟兵に備えるべく海の方に目をやろうとして飛来したフロースの欠片へ顔に張り付かれた。
「くうぅっ、倒しても面ど」
 最後まで言葉を紡げなかったのは、引き剥がそうと伸ばした手でカルロスがフロースの一部を引き剥がせなかったからだ。
「まさか……っ、いま飛び散った残骸を始末し――」
「ふふ、よろしく頼むよ」
 カルロスが真相に気付きコンキスタドール達に指示を飛ばすも、遅かった。
「ぐあああっ」
 カルロス顔に張り付いていたフロースの一部がその目を塞ぎ。黒蝙蝠、黒猫、黒花の姿をとった炎がカルロスやコンキスタドール達に襲いかかる。
「ぐうっ、残骸だ残骸を潰せ! そいつがこの炎を」
「ざ、残骸って言ったって、どこ、ぎゃああっ」
「見つ、がああっ」
 攻撃の主が先ほど砕け散ったフロースであることを理解してカルロスは指示を出すも、フロースの欠片は身を潜めたりコンキスタドールにくっついて死角を利用したりして姿の補足を困難にし、かくれんぼの鬼を強いられたコンキスタドール達は炎に奇襲され倒されてゆく。
「トゲトゲがウニさんみたいだけど、あまり美味しそうではないのは残念」
「くっ、ふざけ、がああっ」
 カルロスの背にくっついていたフロースはポツリと呟くと背から離れ、そこに黒猫の炎が命中したカルロスは言葉の途中で背を焼かれて顔を歪め。
「グリシャンの海鮮料理を心置きなく楽しむためにも、がんばらないとだねぇ」
 一人で演出したゲリラ戦は、自身が分割行動に疲れてフロースの欠片たちが合流、離脱するまで続いたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メル・メドレイサ
POWで行きます
絡み、アドリブ歓迎

まずは襲ってくるコンキスタドールに制圧射撃を行い、その場にとどまって貰います
カルロスさんからの攻撃の邪魔になるよう、あえて倒さずその場でわたわたしていて貰いましょうか
そうやって先制攻撃をやりづらくさせたうえで相手の攻撃を見極める時間を稼ぎ、空中浮遊でかっとんで攻撃とは逆方向(できれば上方)へ避けます
ついでにコンキスタドールを巻き込んでぶっ飛ばしてもらえれば幸いですね

躱したらそのまま【メルハンマー】で魔力の塊を頭上から叩きつけて押し潰します
さらにハンマー投げ風に回転してカルロスさんへのとどめと生き残りのコンキスタドールを仕留めていきます



「ぐっ、ここまで追いつめられるとは。しかも――」
 服を体を焼かれ満身創痍でよろめく七大海嘯『七の王笏』カルロス・グリードは険しい顔をメル・メドレイサ(蕩けるウサメイド・f25476)へ向ける。カルロスからすれば、傷だらけで少しでも身体を休めたいところに新手が現れたのだ。
「汝らにこれ以上付き合うつもりはない」
「そう言わず、またお付き合いいただきましょうか、カルロスさん」
 メルからすれば『七の王笏』のカルロスと相対するのは初めてではない。あちこちに出現するコンキスタドールを制圧すべく機関銃を向けたところでカルロスの近くにあったオブリビオン・ストームの一つが掻き消える。否、その握り締めた拳に凝縮されたのだ。
「なにっ?!」
 メルが射撃に移る間も与えぬ先制の一撃はメル自身が宙に浮かんだことで空を貫き。
「ぎゃばっ」
 余波がメルへ襲い掛かろうとしていたコンキスタドールの一体を粉砕した。
「上に避けたぞ」
「追ええっ」
「先に足止めにして壁にできてたらよかったんですけど、うまくいきませんね」
 残るコンキスタドール達は尚襲って来ようとするが、今度こそメルは機関銃の引き金を引いた。
「ぎゃあっ」
「ぐわあ」
 連続で撃ちだされる銃弾に足を止められたコンキスタドール達の上を通過しながらメルは自身の身体の一部を膨張、肥大化させる。足は止められこそすれ遠距離攻撃手段を持つコンキスタドールの撃ち出した棘が身体を掠めるも、メルを止まらせるには至らず。
「魔技、メルハンマー! そぉれどっしーん!」
「ぶっ」
 メルによってボディプレスの要領で肥大化した部位の下敷きにされたカルロスは、陥没する地面にめり込んだのだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

山梨・玄信
オブリビオンストームを武器にするとは…とんでもない奴じゃな。

【SPD】
敵が一体という最悪の状況じゃが、3回攻撃受けてやるぞ!
全身に全力でオーラ防御を張り、見切りと第六感で嵐のなるべく弱い所に居るようにするぞ。
2発目、3発目とオーラも削られて薄くなるじゃろうから、頭、首、心臓など重要部分にオーラを集中して、激痛耐性で耐えながら意識だけは失わないようにするのじゃ。手や足などくれてやるわい!

攻撃に耐え切ったら、倒れたまま浸透撃(鎧無視攻撃)を込めた気弾を撃ち込んでやるぞ。動けなくても攻撃は出来るのじゃ。
「一撃入れられれば十分じゃ。後は他の猟兵がやってくれるしの」

アドリブ歓迎じゃ。



「オブリビオン・ストームを武器にするとは……とんでもない奴じゃな」
 周囲を探すまでもなく七の王笏島の地面はオブリビオン・ストームに荒らされ、その爪痕をあちこちに残していた。そんな傷跡とはまた別の、地面に出来た小規模なクレーターから七大海嘯『七の王笏』カルロス・グリードが身を起こすのを山梨・玄信(3-Eの迷宮主・f06912)は認めて身構える。
「敵がいっぱいという最悪の状況じゃが――」
 ポツリと玄信が口にする間にも、コンキスタドールはオブリビオン・ストームに巻き込まれたモノを贄として出現し、数を増やしてゆく。
「来るか」
 察した理由は至極単純、オブリビオン・ストームの一つが巨大化したから。玄信はオーラで身を守りつつできるだけ影響を受けづらい場所目掛けて駆け出した。
「何?」
 想定外があったとすれば、湧き続けるコンキスタドールの一部が玄信の進路を遮った、ただそれに尽きる。
「しまっ」
 カルロスの攻撃に対する備えはしているが、それは嵐のなるべく弱い所へ避難することが前提のモノ。
「ぐうっ」
 それでも玄信は耐えた。身を包むオーラが威力をそいでくれたか膝を折ることもなく、一つ目の嵐は捨て身で玄信の避難を妨げたコンキスタドール達の命を奪いながら通り過ぎ。
「まだじゃ!」
 二つ目の嵐を残るオーラで急所を重点的に庇う様にして玄信は耐える。そこへ更に三度目の嵐が襲い掛かって。
「手や足などくれてやるわい! じゃが――」
 竜巻に巻きあげられ、同じように巻き上げられた岩や木材に身体を打たれながらも意識は手放さず、視線は外さず。
「はっ!」
 力を失い始めた黒い竜巻によって空にあった玄信はカルロスの上方から撃ちおろすように気弾を放ち。
「なにっ、がはっ」
 玄信を見上げたカルロスは胸へそれを受けてよろめく。
「一撃入れられれば十分じゃ。後は他の猟兵が……」
 重力にひかれ落下し始めた玄信が意識を維持して確認できたのは、そこまでだった。

成功 🔵​🔵​🔴​

ヴィクトル・サリヴァン
あの王笏ヒャッハー系肩パッドしてる…
でも強さは本物、確実に慎重にいこー。 

配下は高速詠唱からの水の魔法で迎撃。
基本は水弾、高所があるならその上から大量の水で押し流す。
とにかく撃破は後回し、囲まれないように立ち回る。
敵UCには風属性付与したオーラを結界術で強化、更に高速詠唱で地属性の全力魔法で足元に巨大な縦穴を作りつつどけた土で巨大土壁を構築。
一段目は土壁を魔力で補強しつつ防ぎ、二段目はオーラ全開にして防ぐ。そして三段目は縦穴に飛び込み天井に蓋をして凌ぐ
凌ぎきったらUCで空シャチ召喚、騎乗して王笏へ突撃。
オルカネードじゃないけど群れの連携で翻弄し隙を作り強烈なぶちかましを。

※アドリブ絡み等お任せ



「あの王笏ヒャッハー系肩パッドしてる……」
 胸を押さえた七大海嘯『七の王笏』カルロス・グリードの肩に装着された片方が既に半ばから断ち切られたモノを視界に入れて、ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)は何とも言い難い表情を作った。
「でも強さは本物、確実に慎重にいこー」
 それが油断に直結しない辺りは流石と言うべきだろうが。
「またしても新手か、だが」
 出現し続けるコンキスタドールへもヴィクトルが注意を払う中、カルロスはオブリビオン・ストームの一つを巨大化させ横に倒して薙いだ。水の魔法でヴィクトルが迎撃するまでもなくストームに巻き込まれたコンキスタドール達は粉砕され、横倒しの黒い竜巻がヴィクトルへ迫る。
「っ」
 風属性を帯びたオーラが荒れ狂う黒い風に軋んだ。全力で足元に穴を作り身体が沈んだことでヴィクトルが受けたストームの影響は少ないというのにだ。穴を掘った分の土を用いてせり出させた巨大土壁にも巨大化したオブリビオン・ストームは接触し。
「思った以上に早いね、だが」
 二度目の黒い竜巻も土壁とオーラで乗り切ったヴィクトルは踏んだ、凌ぎきれると。そして三度目のオブリビオン・ストームの襲来には土壁の上に蓋をして凌ぎ。
「さて、では反撃記開始といこう。海ばかりと思ってたら痛い目見るよ」
 蓋をずらして外に出るや、水の魔法で新たに出現するコンキスタドールを穿つと、空中を泳ぐ空のシャチの群れを召喚し、うちの一頭にひらりと飛びのり。
「オルカネードじゃないけどね」
「バカな、くっ」
 百に届きそうな群れのどれに反応すべきかで生じた迷い。それを突くかのように右と思えば左、左と思えば中央と息の合った連携を取りつつシャチたちはカルロスに襲い掛かり。
「キリが」
「これで終わりだ!」
「ぬおーっ!」
 躱し、防ぎ追い込まれたところだった。逃げ場も避けようもないところでしかけたヴィクトルの強烈なぶちかましを受けて宙に舞ったカルロスは、地に叩きつけられると二度とは起き上がらず、骸の海へと還り始めたのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月28日


挿絵イラスト