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羅針盤戦争〜決戦!終の王

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #終の王笏島

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●終の王杓の島にて。
「成程、やはり邪剣は逃亡を選ぶか」
『はっ、ですが既に邪剣島の位置は補足され、あの者を討ち取る為、猟兵共は貴重な戦力を浪費している様子。
 あれも攻めてこられれば対処する為に戦いを選ぶでしょうし、舵輪は討ち取られましたが未だ戦線を保つ事も出来ましょう』
 此の戦の推移を私と同じように呼び出されたコンキスタドールの霊、確かゴンサロという者が王へと報告する。
『しかし、判りませぬな。異教徒等の為に徳にならぬのに命を懸ける等……其処な裏切り者の狂人と其の仲間位だと思っておりましたが……』
 そう言いながら王の左に立つアルバラードが私を睨みつける。
 ああ、確かに嘗てはコンキスタドールと呼ばれる者達でありながら、最後はインディオと呼ばれる人達の為に生きた私は彼にとって狂人にしか見えないだろう。
 そして、私の遺した結果は祖国の誇りを傷つけてしまった以上、私達は彼にとって裏切り者だろう。
 だが……。
「止すが良いペドロよ。バルトロメも又、今は我が配下の一人でしかない。
 不満も遺恨もあろうが其れは今は抑えておくのだ。
 其れに少しでも猟兵に近しい感性を持つからこそ、此の者は役に立つ」
 実際、オブリビオンたる我等もそうだが、お前達コンキスタドールの霊達も生きた時代が違う故、猟兵共の考えは判り辛かろう?
 そう言って王は艶やかに笑う。
「……そも、此の戦は我が元にある全ての兵力を投じても尚、この戦争は不利なのだ。
 とれる手は全て取らねば、此の戦に身を投じた兵達、そして何よりも口では色々いっているが我が為に戦場に身を投じてくれた我が妻に申し訳が立たぬというものだろう?」
 そう言って穏やかに、愛しい姫君を思って王は笑う。
(ああ……せめて只の冷徹な侵略者であれば無理やり従わされた事を憎めたものを……)
 其れならば、ただ己の身の上を、自分を従わせる王をただ憎む事が出来た。
 だが、この王も我等やインディオの人々と同じ様に愛する女性を想う事の出来る存在。
 只の怨敵として憎ませてくれないのだ……。
(嗚呼……我等が主よ……どうか、どうか、此の王を御止め下さい。
 そして我が身に罰をお与え下さい……!)
 そう十字を握り男は神に祈るのであった―――。

●グリモアベースにて。
「ま、向こうさんはそう言う感じな様だぜ。
 俺等は神父さんが祈る神さんじゃねえが……止めてほしいんなら止めてやろうぜ」
 そう言いながらアルビルダは猟兵達に声をかける。
「とはいえ此れから行ってもらう所にいる敵は敵の首魁。
 強敵極まる相手だから油断は禁物だけどな」
 今迄戦ってきた強敵と同じ様に此方の攻撃よりも先に仕掛けてくるので其の攻撃に先ず敵の攻撃に対処する必要があるのだという。
「敵の能力は三つ。
 ユーベルコードを封じる伸縮自在の鉄鎖、王宮にあるメガリスを消費しあらゆる行動を成功させる技、其れにメガリスで武装したコンキスタドールの幽霊たちが乗る空飛ぶ幽霊船を呼び出す能力だぜ」
 多分、予知に出てきた連中は最後の能力の応用で呼び出したコンキスタドールってとこだろうな、とアルビルダは補足する。
「何れにしても厄介な強敵ではあるが倒せない相手じゃねえ。
 あんた等なら絶対に倒せるさな」
 そう笑ってアルビルダは猟兵達を戦場へと送るのであった。


久渓洞
 初めまして、或いはお久しぶりです久渓洞です。
 今回の依頼は終の王杓、大ボス、カルロスとの決戦です。
 プレイングボーナスは敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する、です。
 かなりの強敵ですが皆様のプレイング楽しみにお待ちしております。

 ※因みにコンキスタドールの幽霊共は神父込みで元ネタがいますが、元ネタの異母兄相当とか上司相当とは元ネタ程親しい訳ではありません事をご了承ください。
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『終の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    メガリス『鉄鎖ドローミ』
命中した【対象1体のユーベルコードを封じる鉄鎖】の【全長】が【対象を束縛するのに充分な長さ】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    メガリス『オーシャンオーブ』
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【王宮にある大量のメガリス】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
WIZ   :    メガリス『さまよえる舵輪』
【様々なメガリス】で武装した【コンキスタドール】の幽霊をレベル×5体乗せた【空飛ぶ幽霊船】を召喚する。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

ニィエン・バハムート
・先制対策
【オーラ防御】で守りつつ【空中浮遊】し、身につけたメガリス全てから【衝撃波】を放つことで加速・上昇し【空中戦】。船底に突撃し【怪力】【部位破壊】【トンネル掘り】で船を貫通。首飾りとオーラで威力・射程が強化された電撃【属性・範囲・マヒ攻撃】で幽霊を倒せるだけ倒す。防御・制圧できなかった敵からの攻撃は【激痛耐性】で耐える。

8回のメガリスの試練に比べればーっ!!

対処後にUC発動。船上で大津波の霊を召喚し敵軍を呑み込む。被害対象はカルロス・幽霊・幽霊船。大災害で【蹂躙】。
津波は引くまでに時間がかかるので【継続ダメージ】。

これが私の侵略形態!
あなたが齎す滅びと同等の仕打ちを受けるがいいですわ!


栗花落・澪
【鵜兎】

鵜飼さんを守るように【高速詠唱】で【破魔】と【呪詛耐性】を乗せた【オーラ防御】
更に聖痕の力を用いて、地に同じく破魔を乗せた★花園を生成
花畑による【浄化】の結界を張り霊達が入って来れないように

霊達は任せて
【聞き耳】で音を聞き分け翼の【空中戦】で
霊達の遠距離攻撃に対しては回避重視
万一の時には【激痛耐性】で耐え
光魔法の【範囲攻撃】で視界を焼く事による足止め
霊は闇の住人
光と破魔は天敵だろうから

…そうだね
祈るだけじゃ何も変わらない
想いがあるなら行動しなきゃ
チラリと幽霊船に視線を送り

【指定UC】発動
戦場全体を強い破魔で満たし
この天上世界に適応した聖なる力
光の【全力魔法】でカルロス本人を攻撃するよ


鵜飼・章
【鵜兎】

僕霊感がないんだ
見えるようにしてくれて助かるよ
…ああでも攻撃してくるのか
お言葉に甘えて栗花落さんに守って貰おう

とはいえ全く働かないのも何だし
【読心術】で個々のメガリスの性能や
幽霊達の次の行動を先読みし栗花落さんへ伝達
常に【落ち着き】を保つ事で【恐怖を与え】
【精神攻撃】面でも結界に近づき難くする

霊が減ってきたらUC発動
霊と海賊王よりは人間的な筈だ
カルロスさんのお友達がいるんだっけ
【逃げ足】で攻撃を掻い潜りつつ探すね
違うの?

友達が悪い事してたら止めてあげなよ
誰かに祈るんじゃなくて自分でさ

正しそうな事も言ったし
拷問具の針を【投擲】し【串刺し】にするよ
…祈りは通じたみたいだね
ほら、天使が来るよ



●竜王(自称)の怒り。
「ふむ、来たか猟兵よ。
 戦の始まりだ出迎えるが良い」
 一見、ドラゴニアン風の少女、ニィエン・バハムート(竜王のドラゴニアン(自称)・f26511)の姿を観止めたカルロスは己に従うコンキスタドール達の霊へと号令を下す。
 其れに応える様にコンキスタドール達は空を飛ぶ船に乗ってニィエンへと襲い掛かる。
「成程。中々の数ですわね。
 ですが……!」
 自身に降り注ぐ槍のメガリスを気の障壁で受け流しつつニィエンは宙に浮くと己が体に移植されたメガリス達の力を開放。
 其の全てから己が背後に放たれた衝撃波によって空を駆けコンキスタドールが駆る船へと肉薄。
 その剛力、そして手を切り落とし移植した竜王の籠手の爪によって船底を破砕する!
「空をいく船ですのに船底からの護りが薄いですわよ?」
『……っ!王よ敵は船底を破壊し船内に侵入し「遅いですわ」……ぐぁっ!!』
 破砕した船底から船内に侵入したニィエンは其の身に纏う呪われし首飾りの力を引き出し電撃を用いる能力を増幅。
 己を留めんとするコンキスタドール達を竜王の雷撃を以って討ち倒していく。
『止めろ!奴を王の元へ近づけるな!』
『王の手を煩わせるなど恥辱の限り、己が魂をもってしても償えぬと心得よ!』
「本当に鬱陶しい量ですわね……けど!」
 時には電撃を耐えたコンキスタドールが剣や弓、銃のメガリスによってニィエンへと襲い掛かるが……。
「8回のメガリスの試練に比べれば――――――っ!」
『ぐっ!がぁぁぁぁぁっっ!!!』
 手を足を尾鰭を、幾つもの体を切り落とし移植し乗り越えてきたメガリスの試練に比べれば、敵の齎す痛み等造作もない。
 返す刀に電撃を以ってニィエンは敵を撃ち倒していく。
 そして、ニィエンは船上へとたどり着く。
「ふむ……見事だな猟兵よ。
 幾多の地を踏破してきたコンキスタドール達をこうも簡単に屠りなおしていくとは、な」
「随分と余裕ですわね。
 戦いはこれからが本番ですわよ!」
 冷徹に自分を見据えるカルロスに対しニィエンはそう宣言。
 そして、己が修める魔術の究極の奥義を発動する。
「全てを呑み込み滅ぼす力!バハムート・アクア・パニッシャー!」
「ほう、此れは津波か」
『……っ!海が我等を飲み込んで……っ!?』
『そんな、此の船は空を飛んでいるんだぞ?!』
 其れは大ナマズが齎す滅びを呼ぶ大津波。
 理屈は不明だが恐らくは地震に付随する津波から来るのではないかと思われる其れは過たずカルロスと彼に付き従うコンキスタドール、そして彼等が駆る船を飲み込み蹂躙していく。
「これが私の侵略形態!
 あなたが齎す滅びと同等の仕打ちを受けるがいいですわ!」
 波の中に沈み押しつぶす水圧の只中にいるカルロス達に対しニィエンはそう宣告するのであった。

●天使による救い。
「僕霊感がないんだ。
 見えるようにしてくれて助かるよ……ああでも攻撃してくるのは困るかな」
「ふむ、先程の猟兵の時も思ったが、お前達は敵を前にしながら随分と豪胆だな?」
 穏やかにそう言う青年、鵜飼・章(シュレディンガーの鵺・f03255)を見据えカルロスはそう言葉をかける。
 そして、そんな章の前に彼を守る様にして立つ少女の様に愛らしい少年、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。
「霊達は任せて」
「うん、お言葉に甘えて栗花落さんに守ってもらうね」
 澪は章の言葉にうなずくと彼を守る様に破魔の力と呪詛を打ち払う力を持つ守りの障壁を生み出し、其の侭流れる様に左の腕を掲げ花の環の如き聖痕の力により仇名すものを払う花園、浄化の結界を生み出していく。
「ほう美しいな。そして、見た目に似合わず強力な力を持っているのが見て取れる」
『ならば我等の力を以って侵略し王へと献上致しましょうぞ!』
『ついでにあの少女も王に献上致しましょうか?』
 カルロスの言葉にコンキスタドールの霊達はそう言ってくるがカルロスは其れを手で留める。
「止めておけ。
 あれは浄化の力を有している故、お前達には荷が重かろう。
 それと余は男色の趣味はないし愛する者は妻一人よ」
『男色……?っと、申し訳ありませぬ王よ!
 ならば、あの猟兵達を討ち倒して参ります故!』
 其のやり取りの後、コンキスタドール達は結界に守られた章は後にし澪へと襲い掛かっていく。
『さあ、少じ…年よ!貴様の首を王へと捧げさせて貰うぞ!』
「あ、僕の性別を間違えかけたね!?許さないから!」
 義理の姉に初対面で女性に間違われた事を密かに根に持っていたりする澪は眼前の敵に少女と呼ばれかけた事に怒りつつ、空を駆け敵の武器の風切り音を耳で聴き分けながら凌いでいく。
(栗花落さん、頑張ってるなあ)
「とはいえ全く働かないのも何だし。
 栗花落さん、後ろ気を付けて」
「っと、ありがとう章さん!」
『ぐぁっ!目が!目が見えぬ!?』
 背後から攻撃を仕掛けようとしていたコンキスタドールの霊を章の指摘で気付いた澪は即座に閃光を走らせ視界を奪っていく。
「霊は闇の住人。破魔の力が籠った光による傷はそう簡単に治らないよ?」
 澪の宣言通り澪の破魔の光を浴びた者の目は癒える事無く。確実に無力化されていく。
 そんな澪を隠れて撃ち落とさんとする者も現れるが……。
「栗花落さん、栗花落さんの今顔が向いてる所から右斜め45度にいる男の持ってる銃に気を付けて。
 どうやら石化の呪いが在る様だよ」
「ありがとう章さん!」
『なっ?!ぐぁ……っ!!』
 章の読唇術によってコンキスタドールの持つメガリスの性能や彼等の行動は丸裸な状態。
 彼等の行動を完全に先読みし更に其の余りにも戦場に似付かわしい落ち着きぶり、狙ってくれば其れを活かして逆に澪に指示して殲滅してくる様子に次第に章を如何にかしようという動きもなくなってくる。
「霊も減ってきたようだね。
 それにしても思うんだけどさ……『それ人間界で通用すると思う?』」
『一体、何を言ってるか判らんが結界の外に出たのなら……なっ!』
 そんな章が結界の外を出たのでコンキスタドールは攻撃を仕掛けるが、其れに対し章は軽やかに回避。
(霊やオブリビオンフォーミュラよりは人間的だしね。
 カルロスさんのお友達がいるんだっけ?探してみよっか)
 其の侭、章は予知に出てきた神父を探すと暫くして右手に十字架を握りしめ涙を流しながら左手の剣で斬り掛かってくる神父に遭遇する。
「友達が悪い事してたら止めてあげなよ。
 誰かに祈るんじゃなくて自分でさ、って言おうと思ったんだけど……うん、ちょっと酷だったね」
 神父の状態を読心術によって読み取った章はこんな状態の人に言うのは流石にね、と苦笑い。
「全くだな。
 お前達猟兵は自分がどれだけ強いかの自覚が薄く、人間への過大評価が過ぎる。
 そも余の力で呼び出した者が余に逆らえる訳等なかろう?」
 其れでも再びの死を恐れず余に諫言してきた辺りは見上げた心の強さと思わぬか?
 まあ、余がオブリビオンである以上、こうして操り人形にせざるを得なんだのは惜しいが、な。
 冷然と笑いながらカルロスはそう言い、右手を掲げる。
 其の指示に合わせる様に神父姿の男は章に斬り掛かるが……。
「うん、君の願い通り君を止めてあげるよ」
『――――――――』
 章は冷静に此れに対応。
 針を投擲し船に神父を縫い付け動けない様に。
「……祈りは通じたみたいだよ。
 ほら、天使が来るよ」
 そう言って見上げる章の視線の先には翼を広げた澪の姿。
「祈るだけじゃ何も変わらない。
 想いがあるなら行動しなきゃ……そして、行動して尚駄目だった時に……僕等猟兵が居るんだ。
 貴方の闇に、希望の輝きを……!」
『オオ……主ヨ……』
 澪の詠唱と共に降り注ぐは天上の花、魔を照らす光。
 其の余りにも美しい光景に神父姿の男は動かせぬ瞳に涙を流す。
「成程、余のものである地の利を奪い『侵略』したか」
「貴方は僕の全力で御相手するよ……っ!」
 其の宣言と共に澪は其の全魔力を全て使っての魔法を発動。
 光の洪水が戦場を満たすのであった―――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

空桐・清導
POWで挑む

アンタが誰かを愛せる人であろうと、
その野望はヒーローとして看過できない
それに、もう対話で止まる気もないだろう
だから、真正面から止めさせてもらうぞ!

全長を縛るのに十分な長さ
詰まるところ、無限に迫るわけじゃない
なら、距離を取ってピンと張るまで[気合い]で逃げる
コンキスタドールが迫るのであれば、
ブレイジング・レザーとサンライザーで[なぎ払う]
鎖が張った瞬間、レザーに炎を纏わせて[属性攻撃]で融解して破壊

さあ、反撃開始だ!
UCを発動して両手に炎の剣を創造
鎖が迫るなら、溶断しながら突き進む
距離が詰まれば大剣を創造
そのまま、一刀両断だ!

オレ達も負けられねえんだよ!
最後に光焔を纏った拳を叩き込む



●護る為に。
「紅き鎧に身を包む猟兵よ、次は貴様が相手か……!」
「ああ。アンタが誰かを愛せる人であろうと、其の野望はヒーローとして看過できないんでな」
 傷付きながらも倒れず立つカルロスの前に現れた空桐・清導(ブレイザイン・f28542)はそう言うとカルロスに対し構えをとる。
「それに、もう対話で止まる気もないだろう。
 だから、真正面から止めさせて貰うぞ!」
「ならば止めてみせよ!余も此の戦で倒れた舵輪や部下達、そして何より我が妻の為に負けるつもりは毛頭ないのでな!」
 清導の宣言に対しカルロスは鉄鎖を以って応え、清導へと其の鉄鎖を襲い掛からせる。
 其の動きは正に変幻自在と言うしかなく、捉えきる事も難しい状態。
 それに対し清導は距離を取って回避し続ける方法を断行。
(想定よりも長さはあるか……)
「けど、無限という程じゃあない!」
 自身に迫る鉄鎖を時に肩に搭載された超兵器の炎で焼き、時に腕部のブレードで薙ぎ払いながら清導はタイミングを見計らっていく。
「今だ……っ!」
「何?!我がドローミを断ち切るか!」
 其れは鉄鎖がピンと張った瞬間。
 そのタイミングを見逃さず清導は腕の刃に炎を宿し鉄鎖を断ち切ったのだ。
「さあ、反撃開始だ!
 ブレイザイン・バーニングモード!!さあ、いつもより燃えていくぜぇええ!!!」
「炎の剣か!だが余の鎖は未だ動く!」
 炎の剣を両手に顕現させた清導に対しカルロスは鉄鎖を再生させ襲わせる。
 だが、清導は右から鎖が迫れば右手の剣で払い、左手の剣で断ち切り、左から鎖が迫れば左手の剣で防ぎ右手の剣で薙ぎ払い……鎖を溶断しながら突き進んでいき……両手で支えきれぬ程の巨大な剣をカルロスに振り下ろす!
 其の斬撃は鋭く、強靭なる王の身体すら一刀両断に断ち切っていく!
「ぐぅ……っ!
 だが負けぬ!妻の為にも余は負けられぬのだ……っ!」
「其れは俺達だって一緒だ!
 オレ達もまけられねえんだよ!」
 其の言葉と共に両断されてなお立ち上がろうとするカルロスへ清導は焔を纏った拳を叩き込むのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ビスマス・テルマール
カルロスさんやその奥さんとは
散々戦いましたが……二人の絆と
只のソレと言い難い事情を抱えていた

それに思う所はありますが

●POW(先制対策込み)
『激痛耐性』で備え

『属性攻撃(デコイ)』の『一斉射撃&弾幕』を『範囲攻撃』で撒き

『念動力』で本物っぽく遠隔操作し撹乱

『空中戦&推力移動』で駆け『第六感』で『見切り』回避

被弾しそうなら『早業』で『オーラ防御』で覆う実体『残像』を『盾受け』身代わりに回避

隙みて『早業』でUC発動
高機動『空中戦&推力移動』で
『第六感』で『見切り』『残像』回避

全遠距離武装で『属性攻撃(重力)&誘導弾』込め『範囲攻撃&弾幕』の『貫通攻撃&一斉射撃』御見舞い

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎


シノギ・リンダリンダリンダ
止めろと言うのでしたら、まぁ全力でブッ殺してさしあげましょうか

この大海賊、そして死霊の王たる私に幽霊船を向かわせますか
ロープワークで幽霊船へと乗り込む
空飛ぶとはいえ船上戦。海賊である私のホームです
Midās Lichで呪詛をこめた銃弾を撃って幽霊共をハッキング
うん。これでもう私の船ですね

さて王笏。もうそろそろお前達の相手は面倒になったので、他の者に任せます
【一大海嘯】を解放
一体の桜花を召喚
分裂したりその分裂を集めたりで強化
後は王笏を攻撃し、わざと目の前で死なせたり、攻撃の盾にしたりする
精神攻撃を優先

私の為に戦場に身を投じてくれる我が妻
いやぁ、勝たないと申し訳が立ちませんね?王笏?



●思う事は在れど。
(カルロスさんやその奥さんとは散々戦いましたが……二人の絆と只のソレとは言い難い事情を抱えていた)
「それに思う所は在りますが……」
 其れでもオブリビオンで在る以上、倒さなければならない。
 そう決意し鎧に身を包んだクリスタリアンの少女、ビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)は眼前の王を見据える。
「……そうか。覚悟はしていたが……ならば余は妻の分も抗わねばなるまいな」
 目を閉じ静かに立つ彼は空を仰ぎ見ていた彼はビスマスに気付いたのか彼女の方を見やる。
「……猟兵か。余は今機嫌が悪い。
 故に、貴様は楽に死ねぬと心得よ……っ!」
 其の言葉と共にカルロスの持つ鉄鎖ドローミは自らビスマスへと襲い掛かる。
「この動き、以前と違いますけど……でも!」
「……囮か、ならば目につく物全て全て破砕するのみよ……!」
 それに対しビスマスは念動力で遠隔操作された無数のデコイを周囲にばら撒く事でカルロスを攪乱。
 猟兵と何よりも自身への怒りに突き動かされていたカルロスは目につく全てを破砕せんと決断。
 鉄鎖を回転させ目につくデコイを一つ残らず破砕していく。
(理由は判りませんがカルロスさんは怒りに突き動かされている……本物を見つけ出し捉えるんじゃなくて全てを攻撃していくのなら避け易いですね……!)
 ビスマスは空を滑る様に駆け其の優れた第六感で鉄鎖を避けながら冷静にカルロスを観察し隙を伺う。
 時には被弾しそうになるが素早く実体を伴う残像を身代わりに回避する事でビスマス本体が誰かバレるのを回避する。
 そして、其の内にカルロスが放つ鉄鎖がデコイごと地面を貫き、引き戻す際に僅かに其の動きが鈍り……。
「今です!『Namerou Hearts tuna! banana! Avocado!』生成!ナメローズマバア!」
 其れをチャンスと見たビスマスは変身を実行。
 鮪、アボカド、バナナ、三種の鎧装に其の身を覆い、カルロスへ向かって其の力を開放する。
「貴様が本体か……っ!」
「此の姿なら……当たりません!」
 そんなビスマスに本体が誰か気付いたカルロスが鉄鎖を振るうもビスマスは第六感で動きを見切り、残像を遺す素早さで華麗に回避。
「此れで終わらせます……っ!」
 ビスマスは其の言葉と共に全遠隔兵装を開放。
 海老の姿をしたアーム度フォートから大地の力を含むマイクロプラズマグレネードが杖の先が黒の色眼鏡をした針鼠の形状の杖型惑う武器からレーザーが鎧に固定された砲台からビームがまるで大海に吹き荒れる嵐の如くカルロスへと襲い掛かる!
「ぐ、此れは……未だ倒れる訳には……っ!!」
 鉄鎖により身を守ろうとするも其の弾幕はすさまじく、カルロスは光の奔流の中へと消えていくのであった―――。


●奪い蹂躙する。
(止めろと言うのでしたら、まあ全力でぶっ殺してさしあげましょうか)
「さぁ、略奪と蹂躙の限りを尽くしましょう!!」
 そう言って鉤のついた縄を投擲。
 縄を握って傷を癒す王が坐する船へと乗り移ったのは海賊たるシノギ・リンダリンダリンダ(強欲の溟海・f03214)。
「……全く、本当にワラワラとやってくるものだ」
『王よ。ここは我等に……!』
『あの女と違い、我等は王を護る為に戦います故!』
 其の姿を観止めたカルロスは痛む体を抑えながらシノギを睨みつけ、そんなカルロスを守らんとコンキスタドール達は彼女の眼前に立ちはだかる。
 だが、それに対しシノギは余裕の態度を崩さない。
「空飛ぶとはいえ船上戦。
 海賊である私のホームです」
 そう宣言すると黄金と化した右腕の掌からシノギは黄金の銃弾を幽霊船へと放つ。
『何だ?貴様、何を……ぐぅっ!?』
『此れは!貴様、まさか我等を……っ?!』
 其の結果は即座に現れた。
 コンキスタドール達を侵食する『何か』。
 徐々にカルロスの制御を離れていく船。
 シノギは幽霊船と其れを駆るコンキスタドールの霊達を呪詛によって従えようとしているのだ。
「うん、これでもう私の船ですね。
 ……って、おや?」
『せめて、せめて王に刃を向けぬ為に!』
『王よ、申し訳ありませぬ……っ!!
 ですが、地獄に堕ちようと我等は王に刃を向ける訳にはいきませぬ!』
 シノギの眼前に立ちはだかっていたコンキスタドール達は自らの首を己が持つメガリスで断ち切っていく。
「ペドロ、ゴンサロ、セバスティアン……汝等の忠義、忘れぬぞ」
「ああ、私に完全に操られる前に自刃しましたか、勿体ない。
 ちゃんと王笏の相手は別にいると言うべきでしたか?
 まあ、メガリスも半分位なくなってますけど船はあるから良いですけど」
 忠臣達へ言葉をかけるカルロスに対し、シノギはちょっと失敗したなあ、と言う感じに軽く言う。
 そんなシノギをカルロスは睨みつけ様とするが、シノギが伴う存在を見て瞠目する。
「さて王笏。もうそろそろお前達の相手は面倒になったので、他の者に任せます」
「貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!」
 余りの怒りにカルロスは叫び、常人ならば見られただけで殺せる程の殺意を込めてシノギを睨みつけるが、それに対しシノギは何処吹く風。
「ふふふ。手伝ってくれるのですよね、お前達?」
『―――――――』
「我が妻を!貴様等猟兵によって再び骸の海へと旅立った妻を侮辱するかっっっ!!!!」
 そう、シノギが伴う者、其れは彼女が呼び出した桜花、カルロスの妻たるメロディアであった。
 余りの怒りに限界を突破したのかカルロスはシノギの呪詛を振り切って船の制御を取り戻しコンキスタドールの霊達を再び呼び出してシノギに襲い掛からせる。
 だが、其の王の怒りすらもシノギにとっては脅威とは思えぬ物。
 シノギはまるで王の心を殺さんとばかりに物言わぬ桜花の残滓にカルロスを攻めさせ、時に業と眼前で自害させ、時にコンキスタドールの霊達の攻撃に対する盾とする。
 其のやり口は悪辣極まり、王の心は怒りに満たされ削れていく。
「私の為に戦場に身を投じてくれる我が妻。
 いやぁ、勝たないと申し訳が立ちませんね?王笏?」
「貴様が言うな外道が!
 許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ許さぬ!
 許さぬぞ貴様だけはあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
 そして、シノギが戦場を去った時、狂気と怒りに満ちた叫びが戦場を満たすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

御剣・刀也
さて、大将首との勝負
嫌がおうにも燃えてくるもんだ
さぁ、やろうか。俺かお前、どっちかが倒れるまで、存分に戦おうぜ

メガリス『鉄鎖ドローミ』は、刀と違い、鞭のようにしなり、直線的ではなく、思いもよらぬ動きで振るわれると思うので、第六感で鎖の溜めの一瞬を察知し、動きを感じとり、見切り、残像で避け、次の攻撃が来る前に勇気で恐れず、ダッシュで懐に飛び込んで捨て身の一撃で斬り捨てる。
「メガリスでもなんでもねぇが、こいつの切っ先に触れれば斬れるぞ?俺の一撃、受け止められるなら受け止めてみろ!」


ヴィクトル・サリヴァン
んー何だか修羅場の気配…
結局コンキスタドールだから滅ぼすのは前提なんだけどもね。
悩んでてもどうしようもなし、すぱっと悩みから解放するのもまた慈悲…かな?

幽霊船には破魔の力込めた結界術で対抗。
船の進路に細かく展開し移動を妨害、更に高速詠唱から水の魔法で幽霊達を近づけないよう押し流す。
王宮の壁とかも利用し遠距離攻撃のメガリスの針鼠にされぬよう注意しつつ走り回って時間稼ぐよ。
陸を走るのは苦手だけど念動力でジャンプ力強化とか補助すればそれなりに。
UCの準備できたら王宮丸ごと破壊する位の勢いで全力の魔力込めて発動。
氷属性と嵐合成して極寒の嵐をカルロス含めて叩き付けて凍らせてやろう。

※アドリブ絡み等お任せ



●戦いを終わらせんが為に。
「さて、大将首との勝負。
 嫌が応にも燃えてくるもんだな」
「んー、でも向こうさん、凄く怒ってない?
 何だか修羅場の気配……」
(結局コンキスタドールだから滅ぼすのは前提なんだけど、理由は少し気になるかな?)
 そう言って戦場に降り立ったのは一人の剣士、御剣・刀也(真紅の荒獅子・f00225)と三又銛を携えたシャチのキマイラの青年、ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)であった。
「……来たか猟兵共!
 貴様等に罪はないが……あの女への怒り、貴様等にぶつけさせて貰うぞ!」
『王を害さぬ為、ペドロ達は自刃した。その忠義に負けぬ様、我等も励むぞ!』
『応、我等が王の怒り、此の者達を討ち倒す事で少しでも和らげようぞ!!』
 其の言葉と先程の猟兵の行為に対する怒りから圧すら感じられる殺意を放つ王は鉄鎖を繰り出し、其の王に従う様にコンキスタドール達の霊の群れが幽霊船を駆って二人の元へと向かってくる。
「何が在ったかは知らんが、そっちもやる気だな。
 さぁ、やろうか。俺かお前、どっちかが倒れるまで、存分に戦おうぜ?」
「まあ気にしてもどうしようもなし、すぱっと
怒りと悩みから解放するのもまた慈悲……かな?」
 そんな敵に対して刀也は愉し気に刀を王に向かい構え、ヴィクトルは六本の鍵が束ねられた束を取り出す。
「それじゃあコンキスタドールは一先ず俺が如何にかするから」
「ああ、頼むぜ?其の間のあの王様は俺が相手させて貰うさ」
 刀也にそう言うとヴィクトルは幽霊船を見つめ鍵束を握り締める。
 其れに対し幽霊船は砲撃を放とうとするが……。
『王と闘う等赦すものか!あの刀を持った男から「させないよ?」……なっ?!何だ此れは!
 我が船の砲撃を何かが阻んだだと?!』
 幽霊船の砲撃を阻んだ物。
 其れはヴィクトルは破魔の力を込め展開した障壁であった。
 その後も何度砲撃を放っても障壁は此れを防ぎきり、幽霊船は位置を変えようと動くが、此れも透明な『何か』が妨害する。
『くっ!ならば障壁から距離を取り……くっ!船の進路を塞ぐ様に何かが……此れでは移動する事も出来ぬではないかっ!』
「進路に細かく展開したから移動は出来ないだろう?
 勿論、妨害(これ)だけで終わる訳はないんだよね」
『ぐっ……っ!船が、船が押し流され……っ?!』
 其の言葉と共に己が展開した障壁によって動けぬ幽霊船へとヴィクトルは高圧水流を放射。
 幽霊船を此方に近付けぬ様に押し流していく。
(とはいえ未だ遠距離攻撃の射程範囲にいるかもしれないから、こうして針鼠にならない様に此処の壁とかを盾にしながら走り回らないと駄目なんだけどね)
 シャチのキマイラである関係上、陸を走るのは苦手なヴィクトルだが、其処は最初の銀河帝国戦の頃より戦場を駆け抜けた歴戦の古強者。
 その強い念動力によって跳躍力を強化しつつ水流に負けずに放たれるメガリスの攻撃を凌いでいく。
「向こうも終わったみたいだし……王宮丸ごと破壊する位の勢いで叩きつけてやろうか」
 そして、此の戦いを終わらせる為にヴィクトルは全力の一撃を解き放つのであった。

●雲耀の輝きを超えて。
(あっちは順調にやってる様だな……しかし、こいつは又……)
「どうした猟兵よ!避けてばかりか?!」
 ヴィクトルが幽霊船の相手をしていた頃、刀也は怒りの侭に自身に猛追してくる王と相対していた。
「なぁに、楽しみは待っている時間の分、大きくなる物さ。
 俺の一撃はお前を退屈はさせないぜつもりだぜ?」
(とはいえ、敵の自由自在に動く武器ってのは厄介だな。
 しかも、あれだけ怒り狂ってるっていうのに奴さん、冷静さを失ってねえときた)
 そんな相手だからこそ戦っていて面白い。
 刀也は剣を振るい己を束縛せんとする鉄鎖を受け流し良き敵手と戦える事に歓び、其の顔に幽かな笑みを浮かべる。
 王の鉄鎖が急に角度を変え刀也の足元を絡めとらんとすれば刀也は踵に鉄板の入ったコンバットブーツで鎖の先を蹴り飛ばしながら後方に跳躍。
 逆に刀也が己が刃を囮に絡めとらんと巻き付いた鉄鎖を顕現させた破魔の霊剣によって断ち切らんとすれば鉄鎖に籠る力を緩め態勢を崩させ、其の隙に鉄鎖を霊剣の刃先から離させる。
(陽皇の存在から何かもう一つ隠し玉がある可能性を考えて一旦引いたか……その判断、俺が相手じゃなければ間違ってなかったんだが……)
「其の動き、もう見切らせて貰ったぜ?」
 距離を一旦離し、改めて襲い掛かる鉄鎖に対し刀也は今迄の戦いから見抜いた鉄鎖が此方に襲い掛かる際の一瞬の隙をついて残像を残しながら回避。
 大地に突き刺さった鎖が王の元へと戻るのを赦さず、一瞬で王の懐へと潜り込む。
「ぐっ……我がドローミの動きを見切ったというのか!」
「メガリスでもなんでもねぇが、こいつの切っ先に触れれば斬れるぞ?
 俺の一撃、受け止めれるなら受け止めてみろ!」
「ドローミよ我が身を護れ……っ!」
 此の切っ先に一擲をなして乾坤を賭せんと繰り出された雲耀の太刀は其れを防がんとした鉄鎖ごと王の身体を断ち切っていく。
「ぐっ、未だだ……余は我が妻の為にも……此処で滅びようと……っ!!」
「未だ立ち上がるとは良い根性だ。
 だが、悪いな。相手をしてやりたいが……俺一人が独り占めって訳にもいかないんだ」
 身体を真っ二つに断ち切られながら、再生し立ち上がって抗おうと、己が消え去る最後の一瞬迄戦おうとする王。
「貴様、何を……っ!」
「幽霊船、そしてキミに仕えるコンキスタドールごと叩きつけて凍らせてあげる、って事だよ?」
 突如、背後から掛けられた声と共に戦場を全てを飲み込む白き暴風が覆い尽くす。
 其の猛威は刀也以外の全てを覆い尽くし、氷の牙で喰らい、砕いていく。
「ぐっ、此れは……未だだ…余は……未だ……妻の…メロ…ディア……」
 そして、コンキスタドール達は言葉すら遺せずに喰らい尽くした其の猛威に刀也の斬撃を受けた王が耐えられる筈もなく……彼は砕け散り消えていくのであった。
「最期に嫁さんの名前を呟く、か。
 オブリビオンじゃ無ければ話が合ったかもしれないな」
「まあ、そうだよね。けど、護る為には仕方ない事だよ」
 自身も王に勝るとも劣らぬ愛妻家である刀也の呟きにヴィクトルは海賊帽を右手に持ち黙礼しながらそう返す。

 こうして此の戦場での戦いは幕を閉じた。
 戦争も王は討ち取られ、後は七大海嘯を僅かに残すのみ。
 猟兵達の手で、この大海の世界の平和は守り通されたのだ―――。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月27日


挿絵イラスト