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羅針盤戦争〜虚無と化した漆黒の

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #六の王笏島 #アリスラビリンス島 #ラビリア島 #S09E17

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 『六の王笏島』、そこにカルロス・グリードはテーブルにのった紅茶の入ったカップを手にし、優雅に椅子に座ってお茶を飲んでいた。
「ここまで来るとは、目障りな猟兵め」
 ただ、その表情はうかがい知れない。

 なぜなら――その体は虚無と化していた。まるであのオウガ・オリジンの体と同じように漆黒の体へと変わっていた。

「だが、それもここまで」
 ふふんと笑っているかのようにカルロスは続ける。
「ここで猟兵達を討ち滅ぼしてくれよう」
 無造作に手にしていたカップを放り投げた。放り投げたカップは、そのまま地面に落ちて勢いよく割れた。

「皆様、良く来てくれました。今回もまた、カルロスと戦っていただきます」
 そういって、響納・リズ(オルテンシアの貴婦人・f13175)は真剣な眼差しで、集まってきた猟兵達の前に出る。
「皆様が向かうのは、この『六の王笏島』となります。そこにいるカルロスは、メガリスの力を持つ金と銀の鋏を持って襲いかかってきます。銀の鋏は自身の体をメガリス『銀の鋏』で切り裂くことを代償に、新たな自分で戦わせるもの、そして、金の鋏はその刃で受け止めたユーベルコードをコピーし、その刃から何度でも発動できるというものです。他にも、地面や床に足を付けている間、自分の周囲にいる味方に、全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』によるダメージか飲み込んだ物体を分解吸収し力と為すことによる回復も行ってきます。非常に手強い相手だと言わざるを得ないでしょう。それにカルロスの攻撃は常に先制攻撃となります。そちらもお気をつけくださいませ」
 そういって、リズは猟兵達の顔を見回した。
「強敵ではありますが、倒せないことはありません。厳しい戦いになると思いますが、皆様ならきっとやり遂げてくれると信じております。皆様の武運を祈っていますわ」
 リズは心配そうな表情を浮かべながらも、島へと赴く猟兵達を見送ったのだった。


柚葵チハヤ
 どうも、こんにちは! 柚葵チハヤです。
 今回も1章のみの戦争シナリオ、しかもカルロスとの決戦となります。
 このシナリオで開放されるのは、アリスラビリンス島のラビリア島となります。
 どうぞ、よろしくお願いしますね。

 今回のプレイングボーナスはこちらになります。
 プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。
 こちらもどうぞ、お忘れなく。

 また、複数で参加する方はお相手の名前やID、グループ名もお願いしますね。

 それでは、ちょっと不思議な決戦に向かう熱いプレイング、お待ちしています!!
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『六の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    メガリス『銀の鋏』
自身の【体をメガリス『銀の鋏』で切り裂くこと】を代償に、【新たな自分】を戦わせる。それは代償に比例した戦闘力を持ち、【全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』】で戦う。
SPD   :    メガリス『金の鋏』
【メガリス『金の鋏』の刃】で受け止めたユーベルコードをコピーし、レベル秒後まで、メガリス『金の鋏』の刃から何度でも発動できる。
WIZ   :    虚無なる起源
自身が【地面や床に足を付けて】いる間、レベルm半径内の対象全てに【全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』】によるダメージか【飲み込んだ物体を分解吸収し力と為すこと】による治癒を与え続ける。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

メル・メドレイサ
POWで行きます
絡み、アドリブ歓迎

そんなお顔になって、折角のイケメンが台無しですよ?

先制対策には、【オーラ防御】で身を守りつつ『嫌がらせアソート』から毒入りや凶器入りのお菓子をありったけばらまきます
他のものを飲ませて自分が飲まれる順番を遅らせつつ、カルロスさんの中に有害なものをたっぷり叩き込んでくれましょう

上手く躱せたらこちらからの攻撃です
【指定UC】を使って自らを強化。特に使うのは光と土の属性です
巨大な土玉や岩塊を叩き込むことで彼の体の中に異物を送り、光の力によって漆黒の体を掻き消しつつ照らし出すことでそこの存在を浮かばせる
さあ、あなたはもう虚無ではありません。ただの色黒コスプレおじさんです



 最初にこの地に降り立ったのは、メル・メドレイサ(蕩けるウサメイド・f25476)。
 可愛らしいウサギ耳が、ぴんと伸びる。
「そんなお顔になって、折角のイケメンが台無しですよ?」
 そうメルが言えば。
「お前達に関係ない話だ。貴様から失せろ」
 そういって虚無なカルロスは『銀の鋏』でもって、新たなもう一人の自分を生み出した。そして、生み出したもう一人の自分で攻撃してくる。
「まあ、怖い! これで許してくれませんか?」
 メルがばら撒いたのは、毒入りや凶器入りのお菓子が入った嫌がらせアソート。カルロスはそれを全て体に飲み込み、メルをも飲み込もうとしたが、オーラ防御で身を守っていたため、何とか逃れることができた。
「次は私のですね。偉大なる帝竜の力と、彼の者すら扱い能わざる力を我に……! まあ、属性ゴテ盛しただけですけど❤」
 ヴァルギリオス・エンハンス・プラスワン(テイリュウサンヲパクッテミマシタ)を発動させ、様々な属性の力でもって自らの強化を図る。その中でも主に使うのは、光と土の属性だ。巨大な土玉や岩塊を叩き込むことで、彼の体の中に異物を送り、光の力によって、漆黒の体を掻き消しつつ、照らし出していく。
「ぐあああああ!!」
「さあ、あなたはもう虚無ではありません。ただの色黒コスプレおじさんです」
 そう言い放つメルにカルロスは、出した自分の分身を消し去る。
「この程度の力では、まだ足りぬか……」
 忌々しげにカルロスはそう呟くのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード
随分と顔色が悪くなったねえ。
虚無とやらはよく分からないけど、まあ何とかしてみようか。

さて、相手の攻撃が地面に足をつけている事が条件なら、
虚無の体を広げるにしても地面から伸ばせる距離は限度があるよね。
だったら、上に向かって飛んで攻撃範囲から逃れるよ。
捕まりそうになったら、真下に向かって竜の肺腑で暴風のブレスを吐いて、
反動で自分を上に吹き飛ばして距離を稼ごうか。

逃げる時に多少触れられて血肉を持っていかれても、そっちの方が都合がいいかな。
飲み込まれた血で【不死鳥血】を発動して、過剰治癒でダメージを与えるよ。

なんでもかんでも飲み込むと、おなか壊すよ?



「随分と顔色が悪くなったねえ。虚無とやらはよく分からないけど、まあ何とかしてみようか」
 そうやってきたのは、ペトニアロトゥシカ・ンゴゥワストード(混沌獣・f07620)。
「何とかするだと? ならば、試してみるのだな、自らの体で!!」
 カルロスが発動させたのは、虚無なる起源。自身が地面や床に足を付けている間、自分の周囲半径内の対象全てに全てを飲み込む『虚無と化した漆黒の体』によるダメージか飲み込んだ物体を分解吸収し力と為すことによる治癒を与え続ける力だ。
 ペトはというと。
「さて、相手の攻撃が地面に足をつけている事が条件なら、虚無の体を広げるにしても地面から伸ばせる距離は限度があるよね」
 上に向かって飛んで攻撃範囲から逃れようとする。
「させるか!!」
 その虚無な手を伸ばし、捕まえようとするのを、ペトは真下に向かって、竜の肺腑で暴風のブレスを吐き、反動で自分を上に吹き飛ばして距離を稼いだが、触れてしまった体の一部が引きちぎられた。
 その際に舞った血がカルロスの虚無の体へと吸い込まれていく。
「痛みを生むものは、全て消し去ってしまおうか」
 それと同時にペトが発動させたのは、不死鳥血(リヴァイブ・ブラッド)。過剰治癒でダメージを与える事も可能な血液がカルロスを蝕んでいく。
「ぐ、ぐあ……いったい何を……!?」
「なんでもかんでも飲み込むと、おなか壊すよ? 例えば、あたしの血とかね」
 そのペトの一言で、カルロスは攻撃されたのだと、やっと気づいた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

クロス・シュバルツ
アドリブ、連携可

虚無のカルロス……さて、今までは理解できたのですが、今回はどういう状態になっているのか……。いえ、どうあっても敵ならば戦うだけです

『オーラ防御』で虚無を防ぎつつ『ダッシュ』で現れた新しいカルロスから距離を取りつつ、牽制として本体にピックを『投擲』して自分がUCを発動するまでの『時間稼ぎ』
僅かに時間を稼いだらUCを発動し、バジリスクの能力を宿す

バジリスクの石化の魔眼。全てを飲み込む虚無とはいえ、視線まで飲み込む事はできない筈
少なからず動きを鈍らせたところで本体に接近、自身で切り裂いた傷を狙って、黒剣を『串刺し』に、そのまま『傷口をえぐる』ようにねじ込んでダメージを与える



「虚無のカルロス……さて、今までは理解できたのですが、今回はどういう状態になっているのか……。いえ、どうあっても敵ならば戦うだけです」
 そう、物思いにふけながら、決意を新たにするのは、クロス・シュバルツ(血と昏闇・f04034)。
「今度は貴様か!」
 銀の鋏で自分の分身を数体生み出すと、それをクロスへと嗾ける。
 カルロスの分身達がクロスへと迫る中、彼は冷静に暗殺用ピックの【哭装】虚風を放った。そのピックの投擲により、僅かに生まれた時間で。
「此の身体に宿すは禍つ蛇。総てを呪え――!」
 祟り呪いし邪眼の主(シェイプシフト・バジリスク)を発動! バジリスクの能力を宿したクロスはそのまま、バジリスクの石化の魔眼でもって、カルロス達の動きを鈍らすと、クロスはその分身達をかいくぐり、本体へと迫る。
「なっ!?」
 カルロス自身が切り裂いた傷を狙って、持っていた黒剣【葬装】黒羽を突き刺し、そのまま傷口をえぐるようにねじ込んだのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

スミンテウス・マウスドール
海のお茶会。いい眺めだね。
ご招待どうも。

オエー!中身からなんかでてきた。なんで?
逃げ足でダッシュ。メアリーアンブレラで空中浮遊して逃げる。
危なくなったら動物使いで、きらきらコウモリさんたちをたくさん飲みこませるよ。
ああ、かわいそう。

ユーそんなにね、どろどろ真っ黒になるなんて珈琲じゃないんだから。
召喚したカトラリーたちで攻撃。
そのまま巨大ティーポットに落とす。
シェイクシェイクシェイクしたら、カトラリーで串刺し。

カップを粗末にするやつはティーセットに泣くんだよ。
ユーきいてる?お茶飲む?
うーん。虚無の味。



「海のお茶会。いい眺めだね。ご招待どうも」
 そういって、スミンテウス・マウスドール(だれかが視てる夢・f25171)は、そのティーカップを手に取り、飲もうとして……。
「オエー! 中身からなんかでてきた。なんで?」
 驚いて、カップを放り投げると、ダッシュで逃げ出し、持っていたメアリーアンブレラで空中浮遊。それでもカップから出てきた漆黒の虚無は手を伸ばしてきたから、スミンテウスは、更にきらきらコウモリさん達を呼び出し、その虚無へと飲み込ませていった。幸い、それで何とか難を逃れることが出来た。
「あははは!! せっかく招待したのに、もう逃げ出すのかい? 猟兵の癖に」
 漆黒の虚無に包まれた体のカルロスが楽しげに笑う。
「ああ、可哀想なきらきらコウモリ。ユー、そんなにね、どろどろ真っ黒になるなんて珈琲じゃないんだから」
 でかいティースプーンを取り出すと。
「とってもとってもしつれいですね」
 Mad Tea-Party(アタマノワルイオチャカイ)を発動させ、召喚した巨大なティーセットでもって、攻撃を開始する。
「そんなカトラリーで我を倒せるなんて……え?」
 スミンテウスの攻撃を躱したと思った先にあったのは、巨大なティーポット。上手い具合にぼちゃんとカルロスは落っこちた。それと同時にぽんと蓋が閉じ。
 シェイクシェイクシェイク!!
 蓋が開いたところで、大量のナイフとフォーク達がポットの中へと落ちていく。
「ぐあああああ!!!」
「カップを粗末にするやつはティーセットに泣くんだよ。……ユー、きいてる? お茶飲む? うーん。虚無の味」
 自分で用意した苦いコーヒーを飲みながら、スミンテウスは満足げに瞳を閉じた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
ちょっと試してみたい事があるんだよね

敵の先制は【オーラ防御】しつつ
出来れば【空中戦】回避か
【高速詠唱】で氷魔法の【属性攻撃】によって鋏を凍結させ
防御に使えないようにしたいな

ただ、万一傷を受けても【激痛耐性】で耐え【指定UC】
【多重詠唱】で【破魔】を宿した光魔法をぶつけ
【浄化】攻撃ついでに目晦まし
その隙に鋏を構えられない背後に周り
「わーーーーっ!!!」
と思いっきり声(物理)をぶつけます

僕の技がコピーされた場合も…鋏が歌ったり喋ったりするの?
それともカルロスさん本人がお喋りしてくれる?

僕の技だし音がフックになってる以上
【聞き耳】で簡単に回避できるよ
軌道を読み、同じ戦法で死角を狙って声ぶつけようかと



「ちょっと、試してみたい事があるんだよね」
 悪戯な笑みを浮かべて、この地にやってくるのは、栗花落・澪(泡沫の花・f03165)。
「……えらい目にあった」
 なんとか先ほどの攻撃から逃げてきた虚無のカルロスがやってくる。
「む……貴様なら、八つ裂きにしても問題ないな」
「そんなにいうなら、やってみなよ!」
「言われなくても!!」
 カルロスが金の鋏を手に攻撃してくる。
 放ってきたのは、先ほどスミンテウスが放った巨大なティーセットの召喚。呼び出したナイフやフォークで澪を攻撃してくる。
「わわ、な、なるほど! 直前の猟兵の技を使ってくるってことなんだね!」
 空中に飛び上がりながら、オーラ防御で跳ね返す。それでもはね除けられないものに関しては、高速詠唱した氷の魔法で、金の鋏の凍結を狙ったが。
「残念だったな。それでは鋏は凍らない」
「みたいだね」
 次に澪は、多重詠唱で破魔を宿した光魔法をぶつけ、浄化攻撃ついでに目晦ましを兼ねて。
「そんな攻撃効かぬと……」
「わーーーーっ!!!」
 その隙に、鋏を構えられない背後に回って放ったのは、彩音(ボクノオト・キミノオト)だ。その強烈な音でカルロスを攻撃する。
「ぐあっ!!」
 その声で跳ね飛ばされ、よろめきながらもカルロスは攻撃の手を止めることはない。
「だが、その攻撃……受け止めさせて貰った!」
「え? あの態勢でよく受け止めたね! 僕の技がコピーされた場合も……鋏が歌ったり喋ったりするの? それともカルロスさん本人がお喋りしてくれる?」
 その答えはすぐに分かった。
『わーーーーーっ!!』
 澪の声に似た機械音が響き、澪を襲うが。
「僕、耳には自信があるんだ」
 声を頼りにその攻撃を躱して。
「教えてあげる。世界に溢れる鮮やかな音!」
 同じ技でまたカルロスへと攻撃を重ねるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ナイ・デス
オウガオリジンさん、猟書家にカルロスさんにと、大勢に力、奪われていますね……いえ、奪ったのでは、ないのかも、ですが

なんにせよ、倒します。これ以上、侵略はさせません

全てを飲み込む体……ですが、鋏で切り裂けています
それに、服を着ている……飲み込まないようにしている、ですよね
それなら……

【カウンター】で、本体まで一気に踏み込んでの一撃、狙います
【第六感】で【見切り】
【かばう】腕……半身以上飲み込まれるのも【覚悟】で……犠牲に、くぐり抜けて
【激痛耐性】怯まず【推力移動ダッシュ】一気に本体へ踏み込みながら

『リベレイション』

【継戦能力】再生、戦闘力増強
【怪力、鎧無視重量攻撃】服の上から、殴り飛ばします!



「オウガオリジンさん。猟書家にカルロスさんにと、大勢に力、奪われていますね……いえ、奪ったのでは、ないのかも、ですが」
 考え込むようにナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)はそう言うと。
「なんにせよ、倒します。これ以上、侵略はさせません!」
「倒すだと、やってみよ!!」
 カルロスは銀の鋏で自らを切り裂くと、新たなもう一人の自分をけしかけ、ナイをその腕で掴み、飲み込もうとする。
「ああああっ!!」
 何とか振り払い、逃れるものの、その虚無に飲み込まれる勢いは凄まじい強さを秘めていた。
「でも……」
 ナイは続ける。
「全てを飲み込む体……ですが、鋏で切り裂けています。それに、服を着ている……飲み込まないようにしている、ですよね。それなら……」
 再び、カルロスの分身が攻撃してきた。今度は鋭い蹴りでもって、ナイに大ダメージを与えようとしている様子。その分身の攻撃を第六感と見切りで切り抜け、本体の側まで滑り込む。
「な、なに!?」
「リベレイション」
 腕を分身に飲み込まれそうになりながらも、黒剣とダイウルゴスの彫像と融合させた鎧を身に纏い、攻撃力を強化した渾身の一撃が……ナイの拳がその服の上から一気にぶち抜かれた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

アルトリウス・セレスタイト
いい加減飽きてきたのではないか
休むと良いぞ

戦況は『天光』で逐一把握
攻撃には『煌皇』にて
纏う十一の原理を無限に廻し阻み逸らし捻じ伏せる
全行程必要魔力は『超克』で“世界の外”から常時供給

付近に目標以外存在しないことを確認し行動
『超克』で己と繋がる“外”を開放
境界にて理を排し世界を染める

真に無であるとは自他の概念を要しない全であること
虚無ですら虚無という名によって色づけた要素
大海に落ちた雫にすら足りぬ儚いもの。全を飲むなど望むべくもない
何も起こさず消え失せるのみだろう

これが俺ゆえに俺自身は問題ないが、万一見落として味方がいるようなら『煌皇』の範囲に収め保護しておく

※アドリブ歓迎



 カルロスがナイの拳で吹き飛ばされた先に、佇むのはアルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)。
「いい加減、飽きてきたのではないか。休むと良いぞ」
「五月蠅い、黙れ……猟兵!!」
 大地を蹴って、カルロスはその虚無の力でもって、アルトリウスを取り込もうとしていく。アルトリウスを取り込むことで、先ほどの攻撃をなかったことにしたいようだ。
「往生際が悪いな」
 アルトリウスを守る顕理輝光『煌皇』が、アルトリウスの体の代わりに飲み込まれていく。アルトリウスは無事だが、その力を飲み込んだカルロスはいくらか、先ほどの怪我を治すことができたようだ。
「……厄介な」
「だったら、貴様はどうするというのだ!! さあ、今度はその光だけでなく、お前の体を貰うぞ!!」
 そう叫ぶカルロスを一瞥し、辺りに味方がいないのを確認すると。
「拝せ」
「なっ……我の領域が……!?」
 淡青色の光の雪が舞い、戦場全体が無限量の“全”で万象を呑む全なる空虚と同じ環境に変化していく。
「真に無であるとは自他の概念を要しない全であること。虚無ですら虚無という名によって色づけた要素。大海に落ちた雫にすら足りぬ儚いもの。全を飲むなど望むべくもない。……何も起こさず消え失せるのみだろう」
「あああああっ!!」
 そのアルトリウスの言葉は届いただろうか。カルロスはすぐさま、その塗り替えられた領域から逃げ出していった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

ヴィクトル・サリヴァン
さて、顔が真っ黒だと随分イメージも変わるね。
厄介なメガリス持ってるみたいだけど俺達だって結構やるものだよ?

向こうの攻撃に対して高速詠唱で地属性の魔法を行使。
足元に巨大なクレバスをこじ開けてUCの発動条件を崩す。
全てを飲み込む虚無といっても足元崩したらどこまでも落ちてくだけ、だから地面までは完全に飲み込んでないよね?
僅かにでも足が地面から離れたらそこに水属性の魔法でアッパー気味に鉄砲水を食らわせて空へと留めよう。
UCの発動準備できたら水属性と間欠泉の現象合成して王笏を強烈な熱湯で空へと打ち上げる。
そして身動き取れない間に銛に電気属性付与して全力の銛投擲でぶち抜いてやるね。

※アドリブ絡み等お任せ



「さて、顔が真っ黒だと随分イメージも変わるね。厄介なメガリス持ってるみたいだけど俺達だって結構やるものだよ?」
 カルロスが逃げた先に立ちはだかるは、鯱のキマイラ、ヴィクトル・サリヴァン(星見の術士・f06661)。
「来るな、来るな……来るなぁあああ!!」
 カルロスの虚無なる起源が発動され、ヴィクトルを飲み込もうとする。
「こっちも近づかないよ!」
 虚無が来る前に高速詠唱で放った地属性の魔法で、足下に巨大なクレパスをこじ開けることによって、その虚無からなんとか逃れることに成功する。
「全てを飲み込む虚無といっても、足元崩したらどこまでも落ちてくだけ……だから地面までは完全に飲み込んでないよね?」
「な、まさかそんな……」
 ヴィクトルが崩した地面は、そのままカルロスの足下までにも、ヒビを入れ。
「くっ!!」
 悔しげに飛び上がるカルロスにヴィクトルは笑みを浮かべる。
「今だっ!!」
 エレメンタル・ファンタジアを発動させ、水属性と間欠泉の現象合成してカルロスを強烈な熱湯で空へと打ち上げる。
「これで……終わりだっ!!」
 カルロスが身動き取れない間に、銛に電気属性付与し、全力の銛投擲でぶち抜いていく。
「ぐあああああ!! おのれ、おのれ、猟兵めっ!!」
 そう叫びながら、カルロスはその虚無の体を消滅させたのだった。

 こうして、猟兵達の活躍により、カルロスは討たれた。
 それと同時に、アリスラビリンス島のラビリア島も敵の支配下から解放されたのである。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月24日


挿絵イラスト