羅針盤戦争〜三つ目の巨人は勝ち誇る
●三つ目島にて
「猟兵の奴ら、俺達兄弟に怖じ気付いたってことか、ハイレディン!」
「そうさオルチ兄、この島は早く発見されたっっていうのに、猟兵共はまだ数えるほどしか襲撃に来てねぇ! 生物を退化させる俺の『オルキヌスの瞳』を恐れてるんだぜ!」
「それに比べて、王はもう本拠地を二つも落とされて情けねえことだ!」
「このままグリモアを奪って、兄者の最後の『眼』に嵌めてやろうぜ!」
「ああ。それで俺達も遂に完成……無敵になれるぜ! ガハハハハハハ!!」
島にバルバロス兄弟の笑い声が木霊するのであった。
●バルバロス兄弟を撃破せよ!
「とまあこんな感じで、『三つ目』バルバロス兄弟は襲撃に来ない猟兵を舐めきっているみたいだよ。単に王笏よりも優先順位が低めで放置されているだけだって言うのにね」
グリモア猟兵のスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)は、予知で見たという三つ目島の様子を語った。それによれば、猟兵の襲撃が無いことを自分たちに怖じ気づいたと勘違いして、バルバロス兄弟は調子に乗っているらしい。
「舐められたままではいられないよね。というわけで、そんなバルバロス兄弟を討伐してきてもらえるかな?」
今回の任務は七大海嘯たる三つ目の撃破となる。
「さて、このバルバロス兄弟だけど、当然先制攻撃能力をもっているよ。そして、もう一つ警戒する必要があるのは、『オルキヌスの瞳』だね」
弟である赤髭のハイレディンの眼窩に嵌まったそれからは、『生物退化ビーム』が放たれる。そして、それを浴びた島の生物は、『原始の魔物』へと変化して猟兵達へ襲いかかって来るということだ。
「この生物退化ビームは、島の中央にある『三つ目の石碑』から増幅して放つ事も出来るからね。先制攻撃と一緒に対処する必要があるよ」
先制攻撃に加え、原始の魔物へもきちんと対処しなければならない。
「説明は以上だよ。増長しているバルバロス兄弟をやっつけて、猟兵の強さを思い知らせてあげてね♪」
スピカはニヤリと笑うと、猟兵達を三つ目島へと転移させていくのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。戦争では必要青丸数以上の採用は、いつも以上に控えめになりやすいです。
●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『敵の先制攻撃ユーベルコードと、「原始の魔物」に対処する』です。
●このシナリオが完結すると、三つ目勢力下の島の一つが解放されます。
第1章 ボス戦
『七大海嘯『三つ目』バルバロス兄弟』
|
POW : フォーアームズ・ストーム
【四腕で振るった武器】が命中した箇所を破壊する。敵が体勢を崩していれば、より致命的な箇所に命中する。
SPD : 「オルキヌスの瞳」
【弟ハイレディン(左頭部)の凝視】により、レベルの二乗mまでの視認している対象を、【肉体、精神の両面に及ぶ「退化」】で攻撃する。
WIZ : バルバロス・パワー
敵より【身体が大きい】場合、敵に対する命中率・回避率・ダメージが3倍になる。
イラスト:ちーせん
👑11
🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔵🔴
|
種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
エィミー・ロストリンク
【POW】
バルバロス兄弟が増長していると聞いて!
ヒャッハー、三つ目狩りだーー! グリモアは渡さないよーー!
キャバリア・アカハガネに搭乗して参戦
原初の魔物に対抗する為に、ロストオーシャンオーブの消費型メガリスを半分ほど一気にバラまき、爆裂させる
メガリスの破壊エネルギーが爆裂することによって原初の魔物を吹き飛ばすか、その勢いを削る狙い
バルバロス兄弟の攻撃は、両腕のガトリングキャノンの弾幕を武器を弾く為にバラまく
先制後はUCを発動して、オーブに残っているメガリスを吸収してキャバリアの50倍近い巨体になって、バルバロス兄弟と原初の魔物を薙ぎ払うように攻撃
消費型なので一瞬だが十分
ジャイアントパンチだー!
クルル・ハンドゥーレ
アドリブ・連携歓迎
油断大敵、それはフラグ言うんやで?
転生しそこねとる残滓にはさっさとフラグ回収してもらおか
魔物はUCで召還した戦士に対処・掃討してもらう
WIZ
敵UCには同サイズであるクロムキャバリアで封殺
顕現せよ、異形の鋼の式神よ、っと。
さてさてバフには消えてもろた
これで真っ向勝負、かつて海賊提督の意地、見してみ!
召還戦士の攻撃でこちらへの集中を削ぎつつ、迷彩・フェイント・暗殺を駆使し翻弄
マヒ・鎧無視・毒使い・破魔とあらゆる技能乗せ攻撃
敵攻撃には見切りと武器受け・カウンター
腕が何本あろうが目がいくつあろうが、意識の死角つかせてもろたら防ぎきらへんやろ?
「バルバロス兄弟が増長していると聞いて! ヒャッハー、三つ目狩りだーー! グリモアは渡さないよーー!」
「油断大敵、それはフラグ言うんやで? 転生しそこねとる残滓にはさっさとフラグ回収してもらおか」
三つ目島へと二機のキャバリアが侵入した。先行して突撃をかけるのは『アカハガネ』、それを操るのはテンション高くノリノリのエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)だ。そしてもう一機、『Deus ex Machina』を操りバルバロス兄弟の増長を咎めるのはクルル・ハンドゥーレ(逆しまノスタルジア・f04053)であった。
「ガハハハハハ! 今更来たか!」
「『原始の魔物』共、猟兵共をブチ殺せ!」
弟ハイレディンの持つ『オルキヌスの瞳』によって生み出された魔物達は、キャバリアへと襲いかかって来る。しかし、その程度の戦力では、猟兵達の相手にはまるで足りていない。
「『ロストオーシャンオーブ』で、纏めて退治するよ!」
「幽世に過ぎ去りし耀きよ……今ここに顕現せよ、『残照』」
直近の魔物はエィミーがメガリスの爆裂で殲滅した。そして、その間にクルルが召喚した幻影の船より現れたいにしえの戦士幽霊達が、後から迫る魔物へと対処する。
「これで魔物共は終いやな。顕現した異形の鋼の式神の前に、バフは発動せえへん。これで真っ向勝負、あんたらの海賊提督の意地、見してみ!」
『バルバロス・パワー』も同サイズのキャバリア相手では無意味だ。それを示して挑発するクルルに、バルバロス兄弟は簡単に乗ってきた。
「チッ、じゃあ俺たちが直接やってやるよ! 行くぞハイレディン!」
「おうよオルチ兄! 『三つ目』の恐ろしさ、味わわせてやるぜ!」
彼らはその四腕に持った各種の武器を振り回し、猟兵達に襲いかかって来る。
「迎撃するよ! 『オルトロス』!」
単純に正面から突っ込んでくるバルバロス兄弟に、エィミーは両腕のガトリングキャノンの弾幕で歓迎する。それで足を止めたところに、クルルの召喚戦士が襲撃して敵の集中力を乱していく。
「腕が何本あろうが目がいくつあろうが、意識の死角つかせてもろたら防ぎきらへんやろ?」
「なっ! てめえいつの間に!」
その間に、クルルの操るDeus ex Machinaは敵の背後まで回り込んでいた。不意打ちの一撃は、バルバロス兄弟の防御をすり抜け、その身に大きな傷を刻み込む。それだけでは無く、その刃に込められた麻痺と毒がバルバロス兄弟の動きを鈍らせた。そこに、エィミーのアカハガネが追撃をかける。
「メガリス合体! うおーー!」
『姫君の財宝を取り込みし巨神』によって、ロストオーシャンオーブに残ったメガリスと合体したアカハガネが巨大化する。倍率はメガリスを基準とする都合でキャバリアとしては二倍程度だが、それでもバルバロス兄弟を凌駕する大きさだ。
「ジャイアントパンチだー!」
「「ぐあああああ!!」」
巨大化アカハガネのパンチはバルバロス兄弟を吹き飛ばし、三つ目の石碑へと激突させたのであった。
大成功
🔵🔵🔵🔵🔵🔵
宙夢・拓未
『Leonard』のコックピットのフロントガラスにマジックミラーフィルムを貼り、中にいる俺が外からは見えないようにしておく
これで、オルキヌスの瞳の生物退化ビームは俺には届かないはずだ
準備できたら、『Leonard』を【操縦】して戦場に向かう
兄弟の先制攻撃を無事に防げたら、こっちの番だな
原始の魔物は、遠隔操縦で『Crimson-Blast』の前輪を回し、【車輪魔術】による炎の矢の【一斉発射】で、【範囲攻撃】して殲滅する
同時に、炎の矢を兄弟にも向かわせる
【部位破壊】で兄弟の目を狙うぜ
オルキヌスの瞳を狙うと見せかけ、俺の狙いはオルチの空っぽの眼窩だ
直接、頭蓋の中に一撃が入るはず……さあ、喰らいな!
「また来やがったな! やってやれハイレディン!」
「わかったぜオルチ兄! 『生物退化ビーム』を喰らいやがれ!」
島へ乗り込んできた猟兵へと、バルバロス兄弟は『オルキヌスの瞳』からのビームを放つ。それは直撃するも、どうやら何の効果も現れていないようだ。それもそのはず、宙夢・拓未(未知の運び手・f03032)はキャバリア『Leonardo』に乗っていたからだ。コックピットのフロントガラスだって、マジックミラーフィルムで当然対策済みだ。
「くそっ、魔物共、あいつを殺せ!」
ビームが無効化されたバルバロス兄弟は、原始の魔物達に指示を出してLeonardoを襲わせる。迫る魔物達に、拓未はユーベルコードで対抗する。
「ここからはこっちの番だな。これが、俺の魔法だ!」
搭乗するキャバリアで戦うかと思いきや、拓未の攻撃は遠隔操縦された『Crimson-Blast』より放たれた。その前輪の回転は刻まれたルーンを起動し、炎の矢を撒き散らして魔物達を殲滅する。
「後はお前だけだ! そのオルキヌスの瞳を貫いてやるぜ! さあ、喰らいな!」
「させねえ!」
そのまま拓未はバルバロス兄弟の顔面へと炎の矢を放つ。その狙いはオルキヌスの瞳……と見せかけて、オルチの空っぽの眼窩であった!
「ぐああああ!!!」
「オルチ兄!?」
バルバロス兄弟はその策に嵌まり、オルキヌスの瞳を防御した。そして、炎の矢は防御の無い空の眼窩を貫いた。頭蓋へと続くそこへの攻撃は効果絶大だ。オルチは身を捩らせて苦しんでいる。
バルバロス兄弟へのダメージは着実に積み上がり、その体力は既に半分に満たないだろう。
大成功
🔵🔵🔵
鳳凰院・ひりょ
POW
相手は力押しのタイプだけど油断は出来ない
【第六感】で敵の攻撃の軌道を読みつつ【瞬間思考力】で対処法を模索
【リミッター解除】した動きで相手の攻撃を【見切り】回避
回避しきれない攻撃は退魔刀で軌道を逸らす形で可能な限り被弾回数軽減
あのパワーと手数だ、防御のみでは押し切られる
捌き切れない分は【オーラ防御】でダメージ軽減
原始の魔物は【恐怖を与える】波動を【範囲攻撃】で周囲に放ち委縮させ極力戦闘に介入させない
どうしても向かってくる魔物は退魔刀で対処し【生命力吸収】でバルバロス兄弟の先制攻撃で受けた傷を回復
長期戦は不利なので短期決戦挑む
【ダッシュ】で間合いを詰め退魔刀による【貫通攻撃】付与の灰燼一閃
「くそっ、話が違うぜ。猟兵は怖じ気づいているんじゃ無かったか? ハイレディン」
「でも、今度の奴はロボットじゃ無いみたいだぜ、オルチ兄」
「お? なら楽勝だな! ガハハハハハ!!」
キャバリアに三機連続で攻められ、自信を喪失仕掛けていたバルバロス兄弟であったが、次に現れた鳳凰院・ひりょ(天然系精霊術使いの腹ぺこ聖者・f27864)の姿を見てすぐに元の調子を取り戻した。単純な奴らである。
そして三つ目島に侵入したひりょは、すぐに魔物達に囲まれる事となった。
「原始の魔物……野生に近いなら、これでどうかな?」
ひりょは恐怖を与える波動を周囲に放ち、魔物達を牽制する。それで実力差がわかったのか、魔物達は萎縮して下がっていった。
「生意気なやつめ!」
「こうなりゃ俺たちが相手だ!」
魔物に見事に対処したひりょへと、バルバロス兄弟は四腕の武器で襲いかかって来る。
「このパワーと手数、長期戦はまずそうですね……」
バルバロス兄弟の攻撃は単純な力押しではあるが、それ故に正攻法での対処は難しい。せめて二腕ならひりょも避けられるものの、そこにさらに二腕ともなると、もう無理だ。回避しきれぬ内の一腕までは退魔刀『迅雷』で逸らしたものの、最後の一腕は捌ききれずにオーラの防御で軽減するので精一杯だ。このままではもたないと、ひりょは敵の攻勢が緩んだ一瞬にかけて勝負に出る。
「ここで一気に決めます……! 全力全開! 一撃必殺っ、喰らえっ!」
ひりょはダッシュでバルバロス兄弟へと肉薄すると、迅雷で『灰燼一閃』による超火力の一撃を叩き込んだ!
「ぎゃあああああ!!!」
「痛ってえよ! オルチ兄!」
獲物だと侮っていたひりょに手痛い逆撃を受け、バルバロス兄弟は悲鳴を上げている。その撃破までは、もうあと少しだ。
成功
🔵🔵🔴
イコル・アダマンティウム
「ん……あれ?
まだ、いたの?」
忘れてた
僕は格闘特化の愛機で出撃する、よ
【対:原始】
味も退化、するかな?
「大きい……
だけ、か」
退化した生物に負ける、理由がない
投げ技で対抗する、ね
<カウンター><グラップル><吹き飛ばし>
襲いくる魔物は掴んで
兄弟に投げる、よ
【対:瞳】
一応、魔物を投げて視界を遮りつつ
機体を走らせて視線から逃れる、ね<ダッシュ>
でも
「その目に……僕は、いない」
僕は機体の中にいる、視界に映らないと思う、な
【攻撃】
「腕は、多ければいい……訳じゃない」
UC[オーバーブースト・マキシマイザー]
スラスターで一気に加速、打撃技の乱れ打ちを放つ、ね
打撃技を巧く繋げれば
「僕の方が……手数多い、もん」
「ん……あれ? こんな島に……まだ、いたの?」
グリモア猟兵の話を聞くまで、三つ目の存在をイコル・アダマンティウム(ノーバレッツ・f30109)は完全に忘れていた。バルバロス兄弟は猟兵が怖じ気づいたと勘違いしていたが、実際には真実はこういうことであった。
「残ってるなら、倒さなきゃ」
そして、優先度の低さでしぶとくも生き残っていた三つ目を成敗するため、イコルは『Tactical Armor-001:Last ONE』に乗って出撃した。
「チッ、またロボットで来やがったか」
「おい、魔物共! あいつをやっつけろ!」
三つ目に侵入したT.A.:L.ONEを発見したバルバロス兄弟は、すぐさま原始の魔物達に指示を出して襲わせる。
「大きい……だけ、か」
しかし、体は大きくなっても知能が退化していては猟兵の敵足り得ない。特に格闘戦特化のT.A.:L.ONEならば容易に対処出来るというものだ。
「なら、これを喰らえっ!」
「その目に……僕は、いない」
続けて放たれた生物退化ビームも、キャバリアに乗っていれば無意味だ。先ほど同じ手段で対処されたというのに、ハイレディンは学習していないらしい。そしてイコルは、敵の視界を塞ぐように原始の魔物を投げ飛ばした。
「うおっ! ……邪魔だ!」
飛んできた原始の魔物をバルバロス兄弟は四腕の武器で引き裂くも、その間にイコルは敵の側面に回り込んでいた。
「腕は、多ければいい……訳じゃない。『オーバーブースト・マキシマイザー』!」
「くそっ! 何だこいつ……」
「やべえ! 速すぎる……!」
ユーベルコードを発動したイコルの連続攻撃は、バルバロス兄弟の四腕の動きを凌駕した。防御も間に合わず、バルバロス兄弟は多数の打撃を受ける。そしてその攻撃は、これまでの猟兵との戦いで減った彼らの残り少ない体力を削りきった!
「僕の方が……手数多い、もん」
イコルはその言葉を証明し、バルバロス兄弟を打ち倒したのだ!
こうして勘違いして調子に乗っていた三つ目は猟兵の強さを思い知らされ、骸の海へと還ることになったのであった。
大成功
🔵🔵🔵