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羅針盤戦争〜猛る金色夜叉

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #ピサロ将軍 #邪剣島

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●激昂する夜叉
「冗談じゃないぞ!?何故ここに来るのだ!?」
 頭かきむしりながら吠え立てる女は将軍ピサロ。七大海嘯『邪剣』の称号を賜りしコンキスタドールの一人。
「あと3日だったのだぞ!?そうすれば黄金太陽神の界渡りの力で逃げれたものを何でお前達は探索の手をこちらへ伸ばすのだ!?」
 そう、猟兵達の探索の手はピサロの本拠地邪剣島へとたどり着いたのだ。これにより彼女の企み、界渡りによる戦争からの離脱が水泡に帰した。彼女の見立てでは猟兵達がカルロスの攻略に夢中になっているであろうから悠々と逃げることができると踏んでいたのだが・・・・
「所詮は蛮族、暇を持て余している連中が!!優先目標すら理解できんとは・・・。」
 俯きながら段々とトーンを下げていくピサロ。俯いて表情を伺えないなか声に喜悦が混じり始め・・・
 「だが、私はついている。二つの王笏は砕けたようだが、残り6つは未だ制圧すら覚束ない。挙句他の七大海嘯にまで手を出しているとはな。奴らは戦線を広げすぎた!」
 彼女の頭脳は冷徹に回り自身が生存する道筋を見出す。か細いが決して掴めないわけではない道筋を。
「そうだ、あと三日が一〇日になっただけの事。それまで持ちこたえれば私の勝ちだ!」
 決断すれば後は早い。意気揚々と剣を抜き放ち背後で怨嗟の声を上げる存在に傲慢な調子で命じる。
「さぁ、黄金太陽神よ、界渡りはしばしお預けだ。代わりにこれから来るであろう蛮族共をその輝きで照らし焼き尽くせ!自らを不敬にも仰ぎ見る不埒な蛮族をなぁ!」
 黄金太陽神はそれに応えるように怨嗟の籠った眼差しをピサロに向けるが彼女は意に介さずに高らかにこれから来るであろう蛮族・・・猟兵達に告げる。
「さぁ、来るがいい猟兵共よ!貴様らを悉く膾切りにし、その頭蓋で祝杯を挙げてくれるわ!」
 憤怒と怨嗟、そして歓喜を交えた凶相を浮かべ夜叉は咆哮した・・・・。
●邪剣を支配する者
「・・・・と、こんな感じで猛り狂っているわけだ。」
 投影していた画像を見せながらエハド・ショウヘル(統御の一・f31086)は相変わらず淡々としていた。
「いよいよ最後の七大海嘯『邪剣』の本拠地も見つかった。カルロス・グリードを最優先にしなければならないのは変わらんがこいつを逃す理由もまたない。猟兵達よ、ピサロを撃破せよ!」
 彼女はそのまま戦場の状況説明に入る。
 「戦場になる邪剣島は無数の剣が突き立った大地だ。その剣は容赦なく猟兵に牙を剥ける障害になるが、ピサロはその中を高速機動ユーベルコード「八艘飛び」で迫り攻撃してくる。さらには背後に憑りついている黄金太陽神の輝きがお前たちの目を晦まし、当然のように先手を打ってくる。先制対策は当然だが戦場に突き立つ無数の剣、更には黄金太陽神の目晦まし、これらの対策を怠れば敗北は必定だろう。」
 転送ゲートを開きながら彼女は猟兵達に告げる。
 「彼女は下に見ている様な態度をとっているが、盟友であったコルテスと違い貴官らを決して侮っていない。貴官らの全てをもって相手にぶつかれ!そして、必ず生還せよ!」
  彼女なりの激励の言葉を


紅時雨
 あっさりと見つかったピサロの内心を表現してみました。
 紅時雨と申します。
邪剣島の決戦シナリオ難易度「やや難」です。
相応に判定いたしますのでお覚悟を。
=============================
プレイングボーナス……敵の先制攻撃+八艘飛び+めくらましの光+地面から生える剣に対処する。
=============================
戦場の邪剣島は無数の剣が突き立った大地で猟兵達の障害になりますがピサロ自身には何の影響もなく容赦なく迫ってきます。
 先制対策はもちろんですが対策すべきことが多いのでご注意ください。
一つでも抜けがあったら苦戦必至です。
 OP承認と同時に受付開始しますのでご参加お待ちしております。
 それでは剣の島での激闘の参加お待ちしております。
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『邪剣』ピサロ将軍』

POW   :    太陽の征服者
全身を【黄金色のまばゆい光】で覆い、自身の【『八艘飛び』による加速度】に比例した戦闘力増強と、最大でレベル×100km/hに達する飛翔能力を得る。
SPD   :    八艘九連飛び
自身の【背後の黄金太陽神】が輝く間、【「八艘飛び」による超高速斬撃】の攻撃回数が9倍になる。ただし、味方を1回も攻撃しないと寿命が減る。
WIZ   :    三千邪剣世界
自身からレベルm半径内の無機物を【ピサロの意のままに宙を舞い、敵を襲う邪剣】に変換し、操作する。解除すると無機物は元に戻る。

イラスト:もりのえるこ

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

四王天・燦
美人を斬るのは性分でないが達人となれば別だ
是非とも手合わせ願いたい
神鳴抜刀、四王天・燦推して参る!

背負った太陽を狡いとは言わない
こっちも風上にカウントダウンを投げて爆撃
土埃と煙幕で目潰し&遮光するぜ
光を和らげりゃ太陽はむしろ目印さ

見切りと武器受けで凌ぎ反撃の機を待つ構え
被弾したら激痛耐性と継戦能力で耐える
ジリ貧と見せかけて、罠使いで周囲の剣にデストラップを絡めて鋼糸の結界を構築する
邪魔な剣も使い様だ
糸に捕らえるか、柄先を足場にしてるなら引っ張って転すぜ

機が来たらアークウィンドも抜いて二刀流で殺戮剣舞をブチかます
限界突破で肉体負荷の封印第二段階解除
アタシも華麗な超速剣舞を見せてやる

死合い後は一礼




「ほう、早速来たか・・・。」
ゆっくりとピサロが振り向いた先にいたのは灰の髪を無造作に纏めた妖狐、四王天・燦(月夜の翼・f04448)。
「美人を斬るのは性分でないが達人となれば別だ。是非とも手合わせ願いたい。」
 鞘に納めたままの愛刀の「神鳴」を手にかけながら、そういうのは剣核としての性かはたまた気に入った相手を虜にせずにはいられない妖狐としての性かはたまたその両方か。
「・・・ふん、御託はいい蛮族。さっさとかかって来るがいい。そして、死ね」
「神鳴抜刀、四王天・燦推して参る!」
 後光の如く背後の太陽神を輝かせながら容赦のない処刑を宣告するピサロの言葉に愛刀の抜刀で答える燐。それを合図に邪剣島の戦いの火ぶたが落とされたのだ!
 「ほいっと」
 黄金太陽神の輝きが眩むばかりの勢いになりつつあった時、燐が無造作にカウントダウン・・・お手製の時限爆弾を風上へと放り投げ間を置かずに炸裂!
二人の周囲を煙幕と爆発の土埃が互いの姿を覆い隠し始めたのだ。
「!?貴様・・・!!」
「背負った太陽を狡いとは言わない。アタシも相応の手で行くだけだし!」
 動揺するピサロの表情は分からなかったが、煙幕と土埃のおかげで目を開けてられなかった輝きが『直視できる』レベルに抑えられたのは上出来といっていいだろう。
 とはいえ長続きしないことは明白。
(今のうちに・・・・!?)
 次の手を打とうとした燐が目にしたのは目にも止まらぬ速さで空へと消えていく輝きだった。
「!!ヤバい!」
 即座に気づいた燐は咄嗟に身を投げ出し、次の瞬間彼女のいた場所に輝きと共に剣を突き立てるピサロの姿があった!
「面白い手を考えるが、侵略者たるもの獲物の匂いは嗅ぎ分けられないといかんからな!」
どうやら粉塵の中でもある程度位置を把握できるらしい。正確な位置こそ把握できないようだが・・・・
「それもいつまでもつか、見物だな!」
 言うや否やピサロは再度跳躍、周囲の剣を踏み台に四方八方からの八艘飛びからの斬撃を燐に浴びせ続ける。
「なんのぉっ!!」
 だが、燐もまた剣客である。黄金太陽神の輝きの効力が減じている今の状況でなら決して対処できないわけではない。
 変幻自在の跳躍からの斬撃を受け、躱し時には恥も外聞もなく身を転がして逃げ回りながらピサロの猛攻を凌いで見せる。
 しかし、限界が近づきつつあった・・・周囲に突き立つ剣はそこにあるだけで彼女を傷つけ、更にはピサロの速さと重さを兼ね備えた斬撃を受け流しきれず新たに傷を増やしていく悪循環に陥っていた。
「アハハハハハッ!どうした!?そのまま膾切りにされるつもりか?構わないぞ、妖狐の剝製というのも欲しかったし、なぁぁっ!?」
 自らの優位を確信し燐を煽りながら手近な剣に降り立とうとしたピサロはーー
 いきなり転落した。
 いや、正確には転落しそうになって身を捻って強引に地面に着陸した。その表情に浮かぶのは、驚愕。
「なんだ?どういうことだ!?」
 動揺するピサロに燐は不敵に言い放つ。
「言ったでしょ、相応の手で行かせてもらうって!」
 そういう彼女とピサロの周囲の剣には蜘蛛の巣の如く張り巡らされた鋼糸がまとわりついていた。
 燐はただ防戦一方で逃げ回っていたわけではない。粉塵に紛れピサロの猛攻を凌ぎながら愛用の鋼糸「デストラップ」の結界を周囲に張り巡らしていたのだ!
 先にピサロが転落したのも仕掛けられた剣に降り立とうとして思いっきり剣を引かれた結果だった。
 ともあれ、太陽は地に落ちた。二人はようやく対等になったのだ。
「さて、お前の剣技も十分見せてもらったし、今度はアタシが剣舞を披露してあげる!!」
 言うと彼女は風纏う短剣「アークウィンド」も抜き放ち披露して見せる。己がずっと磨き続けた殺戮の剣舞を。
「舐めるな、女狐がぁっ!」
 だが、地に落ちたとはいえピサロの凄絶な剣技は燐の猛攻を受け、弾き、打ち込んでいく。
 だからこそ燐は解き放つのを躊躇わなかった。
「まだまだ行ける……動けアタシの体ァ!」
途端に燐の剣技の速さが重さが増していく。
「何!?貴様、まだ!?」
 剣を受けながら動揺するピサロに応える余裕は燐にはない一撃を振るうたびに腕の筋肉は繊維ごと断裂し、骨は急激な負荷に耐えられず徐々に砕けていく。
 そして、燐の執念の一刀はとうとうピサロの剣を打ち破り、彼女の体を捉えた。
「!ぬぐぅっ!!」
 袈裟掛けに切り裂かれ堪らずに跳躍して間合いを取るピサロを燐は追わない。
 いや、追えなかった。既に両腕の筋肉は裂け、骨は砕けとても戦える状態ではなかったのだ。そのことを察知したのか転送フィールドに包まれグリモアベースに転送されていく燐はピサロに深々と一礼をする。
「お見事でございました、将軍ピサロ。その凄絶な剣技まさに邪剣の名にふさわしきものでした。」
 それは一剣客としての燐なりの礼儀。そうして転送されていく様をピサロは悪鬼の形相で睨み続けていたーー

成功 🔵​🔵​🔴​

トリテレイア・ゼロナイン
蛮族とは…些か否定しづらいですね
貴女方の野望を阻む為、些か戦いに身を置き過ぎました
その侵略、阻ませて頂きます

自前の足裏の装甲も用いた●踏みつけで剣を踏み砕き
センサー系受光量を調節し視界確保(環境耐性)
八艘飛びの機動力をセンサーの動体反応の情報収集、瞬間思考力で見切り、飛行からの突撃を怪力での武器受け盾受けで防御し受け止め逸らし

グリモア転移で虚空より現れたUC装着し飛翔
慣性制御活かした急加速と予測不能機動で翻弄し大盾殴打
ウェイトの差で弾き飛ばし

敗者を己が道具とし貶めるその性根、騎士として些か思う所ありまして

照準レーザーでロック
重力波で地に叩きつけ、全備重量乗せ踏みつけ剣で串刺し

容赦はいたしません




「蛮族とは…些か否定しづらいですね。貴女方の野望を阻む為、些か戦いに身を置き過ぎました。」
 突き立てられた剣山を踏み砕きながら戦場に降り立ったのはトリテレイア・ゼロナイン(紛い物の機械騎士・f04141)。
 自嘲気味な白き鉄騎士の呟きに向きなおったピサロは捲し立てながら応じる。
「ああ、まったくだよ。貴様らのせいで私の目論見が台無しだ!どう責任取ってくれるつもりだ!?」
八つ当たりとしか言いようのない物言いに白き騎士は静かな決意をもって応える。
「その侵略、阻むことによって取りましょう。」
「!そうかい。なら、スクラップにしてやるよ屑鉄!!」
 トリテレイアの言葉に凶相を浮かべた夜叉は金色の輝きを纏いながら空に飛び上がる!通常なら視界を潰されてしまうほどの強烈な輝きは白騎士に自身の各センサーの受光量を最低にまで落とさせたほどだった。
(これほどの輝きとは、対策が必須と言われた訳です。)
 だが、そのおかげで八艘飛びで縦横無尽に飛び回る夜叉の影はハッキリと見える。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             彼はセンサーの動態反応から得られる八艘飛びの機動力の情報を解析しつつ間合いを図っていると見せかけて周囲の剣を自身の頑丈さと重量を生かして踏み砕いてゆく。
後に続くであろう猟兵達が少しでも戦いやすくなるように・・・・。
「そのまま待ちの構えかい?なら好都合、そのまま死ぬがいい!」
 一向に攻めようとしない白騎士に対し夜叉が牙を剥いた!
 八艘飛びからの自重を乗せた急降下の斬撃をトリテレイアはこれまで得た情報から瞬時に軌道を見切り大盾で受け、弾く!しかし、その一撃は盾を粘土細工のように抉って見せた。
(こちらの想定以上の重さと威力、これが邪剣の実力ですか。)
 深く抉られた盾を確認し、何度も受け切れないと判断した白騎士は瞬時に攻勢に出るべきと結論する。
 改めて空を見やればそこには縦横無尽に飛び回るピサロの姿。それをトリテレイアは冷静に観察し機会を伺う。
 チャンスはただ一度。だが、彼に緊張はない。戦う機械である彼は冷静に敵の行動を観察しその時を待ち続ける。
やがて、縦横無尽に跳躍している夜叉の軌道が変わり彼女と視線が合った!
(今!)
 瞬時に決断した彼はコードによって追加装備を転送、瞬く間に背部大型スラスターを二門のキャノン型グラビティガンを、次々と転送される追加装備を装着していく。
 そうして現れたのはもはや秀麗な白騎士ではなく1機の戦う機械・・・ウォーマシンであった。
 自嘲する暇すら惜しみ彼は背部スラスターを全開にして飛翔!
 目指すは自分に向けて落下軌道に入ったピサロ!
 「ごヴぁッ!!」
 攻撃態勢に入った彼女は避けることもできずにトリテレイアの全質量の乗った盾の一撃を受けて弾き飛ばされる!
 だが、異形と化した白騎士は止まらない。彼女を通り過ぎると脚部を始めとした各姿勢制御スラスターを点火し急制動、反転し急加速。容赦なく彼女を追撃し弾き飛ばし、何度も何度も打ち上げていく!
「敗者を己が道具とし貶めるその性根、騎士として些か思う所ありまして」
 打ち上げたピサロよりさらに上空に位置取り照準用レーザーで彼女を捉えながら呟く彼は殊更感情を感じさせずに・・・・
「容赦はしません。」
 範囲内の全てを圧壊させる重力波を放ち彼女を、否、そこに自身も加わり盾で彼女を押さえつけながら全重量を重力波による落下加速に乗せて叩きつける!
「がヴぁぁッ!!」
 クレーターが出来る程の衝撃を受けた華奢な体が耐えられるはずもなく骨が砕け内臓が破裂し行き場を失った血を吐血し、白騎士を赤く染め上げる。
 それでもトリテレイアは追撃を止めない。盾越しに容赦なく全備重量で踏みつけた彼女に刃を突き立てる!
「!!!!!!!!!!!!!!」
 夜叉の声なき絶叫が戦場に木霊したーーーーー


       

成功 🔵​🔵​🔴​

大豪傑・麗刃
目くらまし対策は気合を入れて聞き耳を立て、風の動き、音、殺気、等で敵の動きを察知。その上で先制攻撃に対して早業で連続ブロッキング。レッツゴージャスティーン。
地面から生える剣も同様。草木を通る時と刃をかすめる時では風の音が違う。また剣は自ら物を言わずとも自然に殺気を放っているものだ。そういうのを察知することで場所を把握する。

ユベコ解禁後だが速度1/5になればなんとか捕捉できると思いたい。そしてボス級はネタに対し塩対応かボケ潰しと決まっている。で遅くなったところを斬る。

きみはたしかビントロちゃんだっけ?
違った?ごめんピンサロちゃん。

黄金太陽神の輝きとかけ、あけっぴろけな人ととく
そのこころは

みえない




 (・・・・この麗刃ちゃん、お呼びじゃないのではなかろうか?)
 あまりにも凄惨な光景に真剣に回れ右して帰るべきか検討し始めた着物とジャージという違和感しかない組み合わせを着こなすのは大豪傑家きっての変人当主大豪傑・麗刃(変態武人・f01156)。
 もっともその懸念はピサロが起き上がり見る見るうちに(見た目は)傷が治っていく様を目の当たりにして消えてしまったが・・・。
  「つかぬことをお伺いいたしますが、どうして傷が治っていらっしゃるのですか?そんな話全然聞いていないのですが?」
 何故か敬語になって(ある意味当然な)疑問をぶつける麗刃を無視するかと思いきや以外にもピサロは応じて見せた。
「何、私に憑りついた黄金太陽神が私を容易に死なせないように呪っているだけの話さ。見た目はともかく中身は相変わらずボロボロだから安心していいぞ?すぐに後悔させてやるがな。」
 さらりと殺してやると言外に含めたピサロに麗刃は気づいていないのか寧ろほっとしたように胸をなでおろし
「いやあ、良かった。ピサロちゃんが話に聞いていない能力見せたから、てっきり麗刃ちゃん違う依頼に来てしまったかと思ってしまったのだ。」
 妙になれなれしく喋り倒す麗刃にピサロはいい笑顔を浮かべ
「そうか、それは良かったな。さて、私は十分休めたし、お前はさっさと死ね!」
 敢えて無駄話に乗って体を休める時間を稼いでいたピサロは太陽神の輝きを纏い飛ぶ!その直視できぬ輝きに麗刃がとった手段とは・・・
 「気合いだぁ!」
 気合いで対抗した。
 男児たる者この程度の輝きで怯むわけにはいかぬ!(危ないので目を閉じたが)
 聞き耳立てれば風の動き、音、殺気で敵の動きなど具にわかる!(実際目にも止まらぬ早業で切り結んで見せた)
 地面に生える剣も同様。風の動きは草木を剣で違う、そして剣とは自然と殺気を放っているものだ。それを察知すれば場所など把握できる!(実際は危うく足を切りそうになった)
「こいつ、以外とやる!!」
 道化かなにかと思っていたピサロは縦横無尽に飛び回りながらも麗刃の思わぬ強さに舌を巻き攻めるのに難儀している。そしてその好機を逃す麗刃ではない!
「わたしのネタを聴けぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
 渾身のネタを披露する好機を!!
「きみはたしかビントロちゃんだっけ? 違った?ごめんピンサロちゃん。」
 ・・・・・・・・
「?貴様、何を言って?・・・なんだと!?」 
 意味が解らなかったピサロは急激に鈍化していく自身の動きに動揺する。
 これこそが彼のコード。今この戦場で彼のギャグを楽しめぬ者はその行動に大きな制約が課されてしまう。ギャグを理解できないピサロにそれから逃れるすべはなかった。
「その隙、もらったのだ!」
 この機会を逃す麗刃ではなく一気に間合いを詰めて渾身の一閃を見舞う!
 そして、彼は締めの小噺を披露する。

 黄金太陽神の輝きとかけ、あけっぴろけな人ととく
 そのこころは

 みえない

           

成功 🔵​🔵​🔴​

カタリナ・エスペランサ
無様なものね
こんな小者に隷属しているなんて……太陽を冠しながら情けない
いいわ。諸共に屠り尽くしてあげる

装備[驕傲]の《念動力+情報収集》力場をセンサーに知覚確保、《第六感+戦闘知識》の《見切り》を合わせ敵の動きを先読み
《空中戦》展開して機動力増強、地面の剣を回避
纏う《属性攻撃+オーラ防御》の劫火は敵を焼き尽くし寄せ付けない《カウンター》であり、同時に空間自体を《ハッキング+焼却》する事で攻撃の軌道を歪め私に届かなくする先制対策よ

【異聞降臨】で反撃ね
召喚する化身は炎天に君臨する日輪、砂漠を統べる紅き竜王
焔と砂嵐の《天候操作+地形破壊+範囲攻撃+蹂躙》で逃げ場を与えず戦場諸共に八艘飛びを叩き潰すわ


カシム・ディーン
機神搭乗

考えてみると猟兵も十分侵略者ですね
「凄いよねー。誰一人逃さないあたりが軽くホラーだよー」(鶏立体映像

対SPD剣
【瞬間思考・情報収集・視力・戦闘知識・属性攻撃・迷彩・空中戦】
ピサロの動き
周囲の剣の位置
彼女の猛攻と剣を避けるに必要な立ち回りを即座に把握
光属性を機体に付与
光学迷彩で存在を隠しつつ低空飛行で剣を避
【念動力・武器受け】
捕捉され避け切れない時は念動障壁展開しハルペーで受け止め致命だけは避

UC発動
「お姉さん早いねー♪でもメルシーも速さには自信があるよ♪」
【二回攻撃・切断・盗み・盗み攻撃・スナイパー】
念動光弾を乱射して動きを制限させてから一気に加速してハルペーでの連続斬撃
背中の金強奪狙




 思わぬ一撃を受け顔を顰めるピサロの前に一人の猟兵が降り立つ。
「無様なものね。こんな小者に隷属しているなんて……太陽を冠しながら情けない。
いいわ。諸共に屠り尽くしてあげる!」
 彼女はカタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)。グリモアに導かれし有翼の人狼・・・・。
「小者だと?蛮族風情が言ってくれる!貴様らも散々数多の世界を侵してきた侵略者であろうが?どう贔屓目に見ても同じ穴の狢であろう?」
 カタリナの口撃に負けじと煽り返すピサロとの間に入るように後光を背負いし機神が降り立つ。その名を界導神機『メルクリウス』、自らの意志を宿せし神機である。
 そのコックピット内でカシム・ディーン(小さな竜眼・f12217)と鶏の立体映像を出力しているメルクリウスは暢気に会話を交わしていた。
「考えてみると猟兵も十分侵略者ですね」
 これまでの(自身を含めた)行状を振り返るカシムに
「凄いよねー。誰一人逃さないあたりが軽くホラーだよー」
 立体映像(メルクリウス)はさもありなんと同意を示す。
因みに外部に音声が駄々洩れであったので当然目の前にいるカタリナ達にも聞こえているのだがコックピット内の二人は気にする感じは一切ない。 
「・・・・アナタ何しに来たの?」
刺すような目線で問いかけるカタリナにカシムはあっけらかんと応じ
「もちろんピサロを倒して背中に背負ってる黄金を手に入れるために決まっているじゃないですか♪」
 手に入れるという言葉に反応したのか、ピサロが吼える。
「できるものならやって見せるがいい。盗人どもがぁ!!」
 そう言って輝きを纏い飛ぶ彼女を追うように「アナタも手伝って!」と言い残してカタリナも飛び立つ。
 そして、カシムもまたメルクリウスに光学迷彩を展開させ周りの景色に溶け込むように消え行動を開始した。
 
 飛翔ともいうべき勢いの八艘飛びで宙を舞うピサロに翼を広げ追いすがるカタリナ。
 輝きと共に先手を取ったのは、ピサロ!
 彼女の放つ斬撃に対して、『驕傲』を用いた念動の力場をセンサーにして奪われた視覚の代わりに敵の動きを読みカタリナは紙一重でそれを躱す!
 お返しとばかりにカタリナは劫火のオーラを纏いさらには周囲の空間を『焼却して歪ませる』荒業でピサロの剣の軌道を歪ませ対抗する!
 激しい空中戦を繰り広げる二人を尻目にカシムは光学迷彩で溶け込みながら剣山に当たらない低空を這うように飛行していた。
 「さて、どうしようかな?」
 空中で激突する二人を見ながらタイミングを計るカシムが見守る中戦いは次第にカタリナの不利に傾きつつあった。
「くっ。こいつ!!」
 ピサロが空間の歪み事力押しで切り捨てる戦法で攻め始めたことでさしものカタリナも攻撃を捌ききれなくなってきていた。
「さぁ、これで終わりだ。ばんぞ・・・・くぁ!?」
 止めを刺そうとしていたピサロに下方から無数の光弾が襲い掛かり動きが止まる。
下を見やればそこにいたのは急上昇して迫りくる白銀の神機『メルクリウス』 
 「お姉さん早いねー♪でもメルシーも速さには自信があるよ♪」 
 ハルぺーを振るいながらさらに加速して責め立てるカシムに迎撃するピサロの隙を突いて距離を取り体勢を立て直すカタリナは彼を援護するために即座に召喚陣を宙に描き『そいつ』を呼び出す! 
“――我は汝、汝は我! 交わらざるイフの時空より来たりて聖暁の威を示せ!!”
 途端に周辺一帯に砂嵐が巻き起こり、肌を焼くかのような炎天が辺りを支配する。
そうして現れた化身は無慈悲な自然を体現するかのような紅き竜王。
彼は辺りを睥睨し不遜なる敵を見定めると諸共に滅するべく動き出す!
「アンタ、早く逃げて!」
 そのカタリナの声が聞こえたのか、召喚された竜王に仰天したのか慌てたカシムは
ピサロの攻撃を受け流し、その勢いに乗ってメルクリウスと共に離脱、途端に焔と砂嵐が彼女のいる一帯を飲み込んだ!
 戦場一帯を破壊する暴威に抗うだけの体力など残っておらず、金色を背負いし夜叉は断末魔すら飲み込まれ消滅していった・・・・・。

「ふう、危なかった・・・。あと少しで巻き添え喰らうところだったよ。」
 危うく難を逃れたカシムはほっとしつつもメルクリウスの手に納められたものを見て喜びを抑えられなさそうに呟いた。
 その手に納められたのは黄金の髑髏。すれ違いざまにピサロから強奪した黄金太陽神の一部である。それを見てニマニマしているカシムにメルクリウスは愉快な口調で言い放つ。
「因みにその髑髏、今全力で君を呪っているから解呪の方法探さないと危ないよ♪」

ーーカシムが呪いから逃れることができるのか、この時点では誰にも分からない事であるーー

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月26日


挿絵イラスト