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雀士はチョコになんて負けない。

#キマイラフューチャー

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#キマイラフューチャー


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 もうすぐバレンタイン、街にはチョコレートがあふれ返る時期だ。
 出したチョコを食べまくる者、加工する様子を配信する者など様々な形で楽しんでいる。
 街中がチョコレートの香りに包まれていると言っても過言ではない。
 そんな中で開催される麻雀大会も、例外ではないのであったが…………。

「皆さん、麻雀はご存知でしょうか。」
 麻雀牌を抱える様にして持ちながら、戸辺・鈴海(味覚を求める来訪者・f00008)は皆に問い掛ける。
 フェアリーである鈴海は、牌を並べつつ周りの猟兵に説明を始めていく。
「麻雀というのはテーブルゲーム、通常は4人で対戦するものです。役というモノを作り他プレイヤーよりも早く上がって、点数を競い合うルールといった感じですね。」
 今回の事件に関係がある話として、最低限の説明を身振り手振りで伝えていく。

「キマイラフューチャーでバレンタイン杯と銘打った麻雀大会が開催される予定があるんですが、その大会に怪人が参戦してくるみたいなんです。このままいくと大会がハチャメチャにされてしまうでしょう。」
 お祭りムードに水を差して、バレンタインに浮かれた人たちに復讐をする腹積もりらしい。
「親玉となるハートブレイク・チョコレート怪人は、スポンサーを偽って本戦から参加する様です。予選には手下の怪人たちが多数混じってますので、上手く打ち負かしてください。麻雀好きな怪人たちみたいですから、負けたら潔く帰ってくれる様です。」
 ハートブレイク・チョコレート怪人を倒す為には、予選を突破する必要がある。
 ルールが分からなければ、別の手段を使って手下の怪人に勝っても構わないらしい。

「ハートブレイク・チョコレート怪人は、パフォーマンスと称して堂々と妨害してくるので注意してください。正攻法で打ち破るも良し、チョコにはチョコで応戦するのでも宜しいです。イカサマは禁止されていないですが、ギャラリーの目も肥えているのでよっぽどのモノでないとブーイングをもらってしまいますね。」
 麻雀の腕は大した事ないらしく、妨害への対処がメインとなってくるだろう。
 大会を上手く盛り上げながら、怪人を倒す事が大切だと鈴海は言う。

「怪人を倒してくれれば、無事にエキシビジョンマッチが行われるでしょう。バレンタインに因んで、チョコ細工で出来た麻雀牌を使うそうですよ。猟兵同士で真剣勝負をしてみたり、ワイワイ楽しく卓を囲んで楽しむ事が可能です。」
 大会に参加してない者の飛び入り参加も問題無く、飲食物等の持ち込みも大丈夫らしい。
「少し変わったバレンタインの思い出作りというのも、私は宜しいと思いますよ。」
 手元に置いていた牌を手で撫でながら、鈴海は話すのであった。


銖梨
 戦争が始まった中で、時期モノを出していくスタンス。
 バレンタインで練ったら、麻雀シナリオが出来てしまいました。
 麻雀は最近ご無沙汰な銖梨です。

 麻雀で戦うのは必須ではありませんが、大会の邪魔になり過ぎてはいけません。
 チョコ怪人は妨害して勝つ気なので、麻雀ネタへの反応は鈍いと思ってください。
 卓を囲んだシュールな戦闘風景を想像頂けると幸いです。

 怪人を倒した後には、麻雀で遊んでいってください。
 参加者に応じて、卓を囲んだ結果を描写させて頂きます。
 麻雀へのこだわりポイントがあれば、極力反映していきます。
 引き運の良し悪しとかにも言及頂いて構いません。

 第3章に限り、戸辺・鈴海を誘って頂く事が可能です。
 プレイングに明記頂ければ馳せ参じてきます。
 麻雀をさせても、チョコを食べさせても大丈夫です。
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第1章 集団戦 『雀牌戦闘員』

POW   :    国士無双
予め【異なる顔の戦闘員が14人揃う】事で、その時間に応じて戦闘力を増強する。ただし動きが見破られやすくなる為当てにくい。
SPD   :    三元牌
【3人同時攻撃】による素早い一撃を放つ。また、【鳴く】等で身軽になれば、更に加速する。
WIZ   :    立直
【相手の行動を読み、作戦通りの攻撃】が命中した対象に対し、高威力高命中の【狙いすました一発】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『集団戦』のルール
 記載された敵が「沢山」出現します(厳密に何体いるかは、書く場合も書かない場合もあります)。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 麻雀大会のイベント会場は、観客も含めそこそこの賑わいを見せている。
 販売されている商品もチョコ寄りの為、会場はチョコレートの匂いであふれていた。
 予選は当日エントリーも可能、初心者にも優しい開放的な雰囲気の様だ。
 早くも一喜一憂する声が、所々から聴こえてくる。

 予選に紛れ込む雀牌戦闘員たちは、麻雀が出来る事もあり浮かれ気味だった。
 本戦に出場してサポートを行うのが役目だが、目の前の勝負が楽しみでならない。
 そんな事を考えてる怪人に対し、予選に参加する猟兵たちは怪人がいる卓へ座り戦いを挑むのだ。
隣・人
「麻雀なんてやったこと在りませんが。取り敢えず。此れ。怪人なんですが口在りませんよね。如何しましょうか。まあ。如何でも良いので。殺しましょうよ。きっと楽しいですから」
拷問具『回転椅子』と『コーヒーカップ』を用意して手枷足枷と同時に放ちます。総てが命中すれば拘束して高速回転。これでユーベルコードを封じましょう。
時間稼ぎは得意ですよ。他の猟兵さんが攻撃する隙を作りましょう。
可能ならばそのまま拷問具で傷口を抉りますか。メイドさんの怪力で凄まじい威力と成るでしょう。
苦戦する場合は逃げの一手です。
回転椅子に座って不規則に動けば捉え難いでしょう。



―5番卓、東1局、4巡目
 出親となった一索(イーソウ)顔の雀牌戦闘員は、対局を有利に進めるべく手を整えようとしていた。
 滑り出しとしては順調な形で来ているのか、真剣に手牌を見ながら頷いている。
 次の牌を取ろうとした一索だが、伸ばした手が途中で止まってしまう。
 いや、自分で止めた訳ではなく強制的に止められてしまった。

「麻雀なんてやったこと在りませんから、やりたい様にやらせてもらいましょう。」
 怪人の対面に座っていた、隣・人(Yhoundeh・f13161)が手枷と足枷を放っていたのだ。
 手を封じられては麻雀が行えない事に焦った一索は更に驚愕する。
 いつの間にか座っていた自分の椅子が、彼女の拷問具である回転椅子とコーヒーカップに替わっているではないか。

「総て受け止めてもらえましたね。如何しましょうか。まあ。如何でも良いので。殺しましょうよ。きっと楽しいですから。」
 高速回転し始める怪人の姿をみて、隣人ちゃんは恍惚とした声で呟く。
 彼女にとっての楽しい時間が開幕した様だが、怪人にたいする妨害としてもは充分過ぎる位だ。

 出鼻を挫かれてしまった一索は、三半規管へのダメージから反撃どころではなかった。
 拷問のおかわりは何とか回避するも、なんとか一局を完走するので精一杯。
 一部の観客からは、過激なパフォーマンスと認知されて歓声があがるのであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

敷島・初瀬
「何も賭けないとはこれでは燃えないであります。!」
怪人と戦うと聞いて、点数が削られると血を抜かれたり電流が流れたりする麻雀だと勘違いして来てしまったであります。

【POW】
予選は通常のマージャンで行くであります、惨劇はきっと本戦で起きる、いや起こすであります。
手堅く上がっていくことで点数を稼ぎ、手下が調子づいてくれば鳴いて場を乱して流れを変えようとします。
何か妨害やいかさまをしてくれば手をナイフで刺したりロケランを撃ち込んで制裁するであります(淡々と無言で行います)

「バレンタインを潰す為にも負けるわけにはいかないであります!」



―8番卓、東4局2本場、7巡目
 發(ハツ)顔の雀牌戦闘員の頭から汗が流れ落ちる。
 下家に座る女にペースを握られてしまっているのが明らかだからだ。
 致命的な点差ではないが、流れが掴めない以上は負けが見えてしまう。

「何も賭けないとは、これでは燃えないであります!」
 デスマッチ式の麻雀勝負が行われると思って参加した敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)は、物足りなさそうにしながら牌を切る。
 彼女の打ち筋は堅実であり、軽い役を積み重ねる事によりトップを走っているのだ。
 今は彼女が親であり、このまま行けばトップになれるだろう。

 この辺りで止めなければ勝機はないと感じた發は、聴牌(テンパイ)から即立直(リーチ)を仕掛ける。
「それをポンであります。」
 待ってたかの様に一発を潰されてしまい、思わずギョッしてしまう發。更に数巡後には……。
「それはロンであります!」
 立直で身動きが取れなくなった為に回避は出来ず、まんまと振り込んでしまう。
 その後も目立った見せ場も作れないままに完敗してしまうのだった。

 雀牌戦闘員を寄せ付けない戦いを見せた初瀬はグッと拳に力を込めて意気込む。
「バレンタインを潰す為にも負けるわけにはいかないであります!」
 彼女の手腕が本戦で如何に発揮されるか、どの様に発揮されるのかが楽しみである。

成功 🔵​🔵​🔴​

加茂野・顕如
「麻雀やったらワイの出番やな」

麻雀猟兵の顕如にとってこういう依頼はお手の物だ。
ギャラリーの目が肥えてるなら肥えてるで、いかさまもいろいろとやりようがある。
そもそも、ギャラリーや、参加者に自分の協力者を多数混ぜとおけばいい。
麻雀怪人相手に三対一になるようなことがあると、流石に苦戦することもあるだろう。
半荘勝負でさまなしだと、流れで負けることもある。
が、壁役、お引きがいれば、まず負けない。

壁役からのあたり牌のサイン、おひきから好きな牌を鳴ける。

目の肥えたギャラリーがいたところで、このあたりのサマはわからない。
ローズも完璧だ。

「さあ、仕事しよか」

戦う前の準備は完璧だ。
勝つべくして、勝つのだ。



―17番卓、南3局、12巡目
 流れが一切来る気配が無い。
 麻雀は運が左右するゲームだが、これではまるで蚊帳の外か観戦者の様ではないか。
 初めて経験する感覚に、東(トン)顔の雀牌戦闘員は呆然としていた。

 対面に座る加茂野・顕如(流れの雀士・f00967)は、怪人の戦意が喪失している事に感づいている。
 それもその筈、顕如によって仕掛けられた策による結果なのだ。
 ギャンブラーとして生きてきた猟兵である顕如、中でも麻雀は十八番である。
 大会では確実な勝利が必要と考え、対局前に目に見える範囲の協力者を使って協力者を卓の内外に紛れ込ませていたのだ。

「いやぁ、今日は良いツモが来とるわ。」
 やんわりと独り言を呟く顕如。何気ない発言なのだが、これがサインとなっているのに怪人は気付いていない。
 待ち牌や鳴きたい牌を協力者にだけ分かる様に伝え、自分の上がりを促進するタイプのイカサマなのだ。
 更に、怪人の後ろ側の観客に混じった協力者から待ち牌等の情報もリークされている。
「ロンっと、これは決まりやな。」

 違和感の正体に気付けぬまま予選を終えてしまう怪人、最後まで知らないままなのは逆に幸せだったかもしれない。
 無難に予選をこなしきった顕如は、自然な振る舞いで協力者に感謝を告げるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グロリア・グルッグ
麻雀は確率のゲームだと聞いています。
つまり電脳魔術士である私の演算能力が最強というわけですね(根拠のない自信)

電脳ゴーグルを装着し観客には分からないようこっそりと捨て牌の河から敵の手牌を計算して打ちましょう。
敵が白發中の三元牌を持っていそうだと計算したら自分の捨て牌を電脳魔術で三元牌に偽装し、鳴かせてから解除します。
「おやおやチョンボするとは情けない。満貫罰符あざーす」

妨害に対する戦闘は召喚した帝国騎士に任せますよ。
騎士は剣と雷撃で戦うので、それをサポートする場合は電脳魔術を高速詠唱で展開して敵に幻影を見せるなどの時間稼ぎをします。
敵がこっちへ来たら零距離射撃とカウンターで応戦しましょうか。



―2番卓、南2局、6巡目
 麻雀というのはトランプなどと同様に、一種類毎の牌の数は決まっている。
 そして捨てた牌に絡んで上がる事は出来ない為、他者の上がり牌をある程度予測出来るゲームだ。
 自分の手を考える必要もあるので、本来であれば慣れていないと実践は難しい。

「此処までは計算通り、やぱり電脳魔術士である私とこの競技の相性は良いみたいです。」
 グロリア・グルッグ(電脳ハッカー・f00603)はご自慢の電脳ゴーグルで演算を行う事により、勘に頼る事なく最適解を導き出しながら勝負を進めていた。
 そのお陰で怪人たちへ振り込む事は無いが、相手のツモまではコントロール出来る訳ではないので決め手に欠けていた。
 彼女はその辺りを承知の上で、敵の打ち筋や役作りの傾向などの情報を集めて機をうかがっていたのだ。

 この卓には偶然にも雀牌戦闘員が二人、九筒(キュウピン)顔と北(ペー)顔の怪人がグロリアの両隣に陣取っている。
 コンビ打ちは行っていないが、ガンガン攻める北を九筒がフォローする形が自然と形成されていた。
 現状トップの北は逃げ切りを狙い、下家のグロリアから白(ハク)をポンする。
 そして手元の白2枚と合わせて表向きに見せて牌を切った時、グロリアが困ったような声をあげたのだ。

「おやおや、チョンボするとは情けないじゃないですか。満貫罰符あざーす。」
 その発言の意味を一瞬理解出来なかった北、鳴いて持ってきた牌は二索(リャンゾウ)だった。
 思わずグロリアの手牌を覗いてしまうも、彼女の手元に白はそもそも存在していない。
 電脳魔術で牌を偽造していたのだが、鳴いた後の牌になんて目が行くわけも無い。

 突然の不意打ちをもらった北は意気消沈、九筒も挽回出来ずに共倒れしてしまう。
 会場を後にする二人の怪人の寂しそうな背を見て、ちょっぴり可哀想に思うグロリアであった。

成功 🔵​🔵​🔴​

コゼー・カッツェンバッハ
麻雀は他の猟兵どのに最近教えていただいたばかりでありますゆえ、あまり強くはないのですが…っと、とりあえずまずは怪人たちを懲らしめるのが先ですな。
開始前に、いったん怪人たちの注目を卓の外にそらすであります。「あ、あっちの卓で九蓮宝燈が出たみたいですぞ!」とか、まあそんな事を言ってみますかなあ。
そしてその隙に、卓上の牌をUCでゴシゴシするであります!そうすれば、怪人たちは牌をさわるたびにつるつるしてしまい、落としたりひっくり返したり、手牌が丸見えになるでありますよ!これでボクでも勝利は確実であります。
ボクは牌のゴシゴシしていない部分を注意深く触るであります!



―13番卓、東1局、8巡目
 今日の牌は手触りが違う、雀牌戦闘員の西(シャー)は妙にツルツルする手牌の縁を撫でていた。
 牌の順番を並べ替える際に、うっかり牌を落としてしまう位に滑りまくるのだ。
 手牌がほぼ丸見えになってしまったので、ツモ牌を入れ替えながら何とかやりくりしている。

「ふっふっふっ、つるつるの牌が気になって仕方がないみたいですなあ。」
 コゼー・カッツェンバッハ(もふもふの大盾・f06648)は満足気に呟く、牌への仕込みはこのケットシーのユーベルコードによるモノなのだ。
 先に対局が始まった卓へ怪人の注意を惹いた間に、神速のポリッシャーで素早く麻雀牌を磨き上げたのである。
 会場のライトが反射する程の光沢を持った麻雀牌は、まるで特注のガラス牌の様な質感に仕上がっていた。

「これで怪人の麻雀に隙も生じて、ボクでも勝利は確実であります。」
 麻雀を覚えたのは最近らしいコゼーは、にんまりとした笑顔で勝利を確信する。
 だが勝負の世界はそこまで甘くない。開幕こそ効果的な細工だったのだが、対局が進むにつれ怪人も少しずつ滑る牌に慣れてきてしまったのだ。
 ほとんど対等の条件となってしまった後半は、苦戦をしいられてしまうが開幕のリードを何とか守り切る。
 怪人の麻雀に対する執念に対し、冷や汗を流しつつ勝利のティータイムに入るコゼーであった。

苦戦 🔵​🔴​🔴​

久遠・翔
おや、麻雀っすか…それなら参加しない手はないっすね?

相手がイカサマをしてくる場合のみ上着を脱いで椅子の上に置いて準備しますが、ヒラでの勝負ならば…真っ向勝負といきましょうか?

基本早上がりのダマテンオンリー
リーチは決してせずに固く守り確実に上がるを繰り返します
ただまぁ3体1ならば確実にイカサマしてくるでしょうから、その時は容赦しないっす
大三元爆弾をチートイで潰し、役満手を河の入れ替えでフリテンに変えて罰符変換…燕返しは牌すり替えて不要牌をかませ、不要牌きれば人和で裁きます
通しも見逃さないっすよ?俺の使役獣が3人とも見張っているんで、逆にしない方が安全ですよ?(シーブズ・ギャンビットで牌入れ替え)



―12番卓、東4局、13巡目
「ふーん、意外と紳士的じゃないっすか。これは腕が鳴るっす。」
 上着を脱いで臨戦態勢な久遠・翔(性別迷子・f00042)は、怪人たちに関心した様な声を上げる。
 それもその筈、翔の卓には対面・上家・下家と三人も雀牌戦闘員が座っているのだから。
 数的有利であれば場を掌握する事も可能、イカサマされやすい環境なのである。

 しかし東場(トンバ)の終わりかけになっても、怪人側からは仕掛けてくる雰囲気すら無い。
 翔が怪人たちに睨みを利かせているから動けないのかというと、答えは否である。
 一萬(イーワン)・南(ナン)・中(チュン)顔の三人の思考は共通していた、負ける訳にはいかないと。
 勝ちに行く為の非情さよりも、麻雀を愛する怪人としてのメンツが勝っていたのだ。

 翔は役作りにはこだわらず、立直(リーチ)を行わないダマテンのスタイルを貫いた。
 上がれる状態を周りに伏せて待つ意味であるダマテンは、牌を回す事も可能なので守りにも適している。
 安い手での上がりを重ねる事により、持ち点を減らさずに怪人たちのチャンスを摘み取っていく。
 終わってみれば翔の独り勝ちだ、こんな可愛い顔をした奴に負けたのかと視線で訴えてくる怪人たち。
 颯爽と上着を羽織った翔は、そんな怪人たちの様子に気付いて言い放った。
「真っ向勝負の麻雀でも、負ける訳にはいかないっすよ。」

大成功 🔵​🔵​🔵​




第2章 ボス戦 『ハートブレイク・チョコレート怪人』

POW   :    ジェラシックフレイム
【チョコレートの頭部から噴き出す嫉妬の炎 】が命中した対象を燃やす。放たれた【嫉妬の】炎は、延焼分も含め自身が任意に消去可能。
SPD   :    センチメンタル・ギリチョコワールド
戦闘中に食べた【義理チョコ 】の量と質に応じて【過去の悲しみを糧として】、戦闘力が増加する。戦闘終了後解除される。
WIZ   :    ジェラシック・ラブイーター
【嫉妬 】の感情を与える事に成功した対象に、召喚した【とろけるチョコの塊】から、高命中力の【愛を食らう触手】を飛ばす。
👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠滝舘・穂刈です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


 予選に参加していた雀牌戦闘員たちを破って、無事に本戦出場を果たした猟兵たち。
 本戦はサバイバル方式のリーグ戦となっており、所定の持ち点を失うと敗退という形だ。
 ハートブレイク・チョコレート怪人は、スポンサー枠だと運営を騙して多めに持ち点がある。

 雀牌戦闘員に本戦に参加してもらい、接待麻雀をしてもらう腹つもりだったハートブレイク・チョコレート怪人は不機嫌そうだ。
 こうなれば怪人としての実力で打ち負かすしかない、ハートブレイク・チョコレート怪人の能力であればパフォーマンスとして誤魔化せる範囲だろう。
 折角の機会を逃してなるものかと、ふてぶてしく卓につく怪人との対局が幕をあげるのであった。
加茂野・顕如
「ハートブレイク・チョコレート怪人はんか。よろしゅうな。」

いかさまの程度にもよるが、やりたいならやらせて、目の肥えたギャラリーにブーイングを受けてもらおう。
悪役が卑怯な手で序盤に優勢を取るのは、世の流れやからな。

「いや~、強いなにーちゃん、ぜんぜんかなわんわ」

こちらは手が読まれないように、理牌もせず、牌は盲牌してすべて伏せる。
迷彩技能もあるので、河から相手に悟らせない。

ええ感じに場が温まってきたら、UCを使って派手に逆転して会場を盛り上げるで。

「にいちゃん、それや。筋やから通ると思ったか?飛んでもらうで四暗刻、大三元のダブル役満や」

こういう大物手での逆転劇は、場を大いに盛り上げるはずだ。


敷島・初瀬
「バレンタインがリア充が憎いであります!」
バレンタインを謳歌するリア充共への嫉妬と殺意と心の闇を込めた狂気の眼光を怪人に向けてドン引きさせてやるであります。

普通に麻雀しても会場の雰囲気をぶち壊せないので怪人と同じ卓になった時に持ち込んだ爆薬によるデスマッチを仕掛けます。
振り込んだ瞬間に振り込んだ人の足元に爆薬を転がし吹き飛ばします、自分自身も振り込むと自爆するであります、巻き込まれてよい人がいればその人にもやるであります。

全てパフォーマンスで押し通してイベントの雰囲気をぶち壊して見せるであります。

(アドリブ大歓迎です、他の人に振り込んで自爆すると中の人は喜びます) 



「随分と生意気な面した奴らがやってきたもんだ、俺はどんな相手だろうが容赦しないぜぇ。」
 ほんの数刻前までは待ちに待った瞬間が訪れると確信していたハートブレイク・チョコレート怪人は、予選を勝ち上がってきた猟兵たちに嫌味ったらしい声で牽制してくる。
 バレンタインの名を冠した麻雀大会を、注目を浴びる立場を利用して台無しにするのが目的のハートブレイク・チョコレート怪人。
 自分にとっておあつらえむきなシチュエーションだからこそ、主役の座は譲らないと躍起なのだ。

「ハートブレイク・チョコレート怪人はんか。よろしゅうな。」
「よろしくお願いするであります!」
 対峙するは怪人の対面に加茂野・顕如(流れの雀士・f00967)、怪人の上家(カミチャ)に敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)の猟兵たちだ。
「始める前に皆さんに頼み事があるであります。」
「んぁ、命乞いなら聞いてやっても……なんだこいつは。」
 威嚇しようと声を荒げようとした怪人は、初瀬が取り出した物が気になり問いただす。
「中身は爆薬でありますよ。これを使って振り込んだ人の席が爆発する様にしたいのであります!」
「はえ~、そんなんおっちゃんもびっくりやわ。まぁ、わしも乗らせてもらうか。怪人はんはどないするん。」
 あっさりと承諾する顕如は、ハートブレイク・チョコレート怪人に是非を問う。それほど振り込まぬ自信があるのであろう。
 怪人は元々苛立っていた事もあってか、初瀬の提案を挑発と受け取って許可する事にした。
「そんなこけおどしなんか怖かねぇ、後で吠え面かくんじゃねぇぞ。」

 そうして幕が切って落とされた一局、開幕から初瀬とハートブレイク・チョコレート怪人の攻め合うというなんとも過激な展望を見せる。
 初瀬がドラ爆でハートブレイク・チョコレート怪人を狙い撃ちにすれば、怪人は特製チョコレートから触手を放つという強引な妨害で応酬。
 派手な爆発が上がるという演出としてもやりすぎな状況から、麻雀を見に来た観客からはブーイングが上がっている。
「けほっけほっ、こんなものでは負けないであります!」
「おまっ、爆薬仕込みすぎじゃろがぁ。」
 一方の顕如は完全にどこ吹く風といった様子で、防御を固めて好きにさせるという対照的なスタンスだ。
 上がってもいないが振り込んでもいない為、彼の席だけは実に綺麗そのものである。
「いや~、にーちゃんたち飛ばしとんな。全然ついていけんわ。」
 朗らかに笑ってはいるが、打ち方には雀士としての本気が垣間見えている。
 手牌は一度触ってから全てそのまま伏せた状態、理牌(リーパイ)と呼ばれる牌の並び替えもせず相手が読む余地すら与えていない。
 当然ツモってきた牌も触った感触だけで判断している、これも盲牌(モウパイ)という麻雀のテクニックだ。
 ノーガードで殴り合いをしてる二人がいる為か、余計に顕如は自分のペースで進める事が出来ている。

 そのままの流れで対局は後半となり南2局、怪人の頭から焼きチョコの様な香りがするのが観客席からでも何となく分かってしまう。
 初瀬も毛先がちりちりになってしまっており、肌も若干健康的な色に染まっているではないか。その姿はまるで、常夏の無人島で合宿訓練をした兵隊ではないだろうか。
 現在の点数としてはハートブレイク・チョコレート怪人が34,000点、顕如が22,000点、初瀬が19,000点となっている。
「なっはっは、自分でも爆発してたら優勢にもなれんぞ。このまま俺がトップで終わらせてやるぜ。」
「まだまだこれからが勝負なのであります!」
「そうやで嬢ちゃん、ええ事言った。ほんなら良いとこ見せんとな、立直させてもらうわ。」
 ここまで静かだった顕如が攻めてきた事により、怪人は慌てて彼の河を見る。
 河には字牌が少なめではあるが、比較的捨てても大丈夫そうな牌も多い感じだ。
 今回は自分で上がる目が薄いと感じた怪人は、安全そうな牌から順に捨てていく。
 ここで負けたくないからか急に慎重になってまで牌を選ぶも、5巡後になった所で顕如は自分の手牌を表向きにして告げる。
「にいちゃん、それや。筋やから通ると思ったか?飛んでもらうで、四暗刻と大三元のダブル役満や。」
 慣れた手つきでさっと理牌してみせる顕如、怪人にもし目があったのなら確実に点になっていたであろう。
「わぁぁああ、凄いであります!どうやったのでありますか!」
 思わず食い気味になる初瀬、観客たちも瞬く間のまくりに大盛り上がりをみせる。
 怪人には追い打ちをかける様に、残り全ての爆薬がプレゼントされ大爆発。
 卓から追い出されるかの如く吹っ飛ばしたので、物理的にも精神的にもかなりのダメージを与えたであろう。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

コゼー・カッツェンバッハ
ぐぬぬぬ、ボクの実力では真正面から怪人に勝つのは難しいでありますなぁ…
イカサマにはイカサマで対抗するであります。UCを使って、怪人の背後にこっそりミニミニコゼーを配置。怪人のあがり牌を常にチェックしておくであります!それを他の参加者どのにヒゲやら耳やらのサインでこっそり伝えたり、時には透視能力があるふりをしてあがり牌を言い当てたりして、絶対に怪人をあがらせないであります!
怪人は触手で対抗してくるかもしれませんが、ボクが嫉妬することはありえませんな。なんせ、バレンタインデーには旅団のみなさんからたくさんチョコをいただきましたからな!フフフ…



 出鼻を挫かれる格好となってしまったハートブレイク・チョコレート怪人。
 これ以上やられる訳にはいかないと、身だしなみを整えて会場へと再登場だ。
 ちょっぴりまだ焦げ臭さを感じるかもしれないが、そっとしておいてあげよう。

 そんなハートブレイク・チョコレート怪人の向かい側の対面に座るのは、コゼー・カッツェンバッハ(もふもふの大盾・f06648)である。
 予選での戦いが自分の思う様にいかなかったからか、その表情はあまり明るくない。
「ぐぬぬぬ、ボクの実力では真正面から怪人に勝つのは難しいでありますなぁ……。」
 コゼーの作戦が効いていない訳では無かったのだが、純粋な麻雀勝負としては苦戦したというのは確かである。
 ましてや目の前の相手は堂々とイカサマをしてくるのだから、負けてしまう訳にはいかない。
 麻雀の実力はまた今度磨けば良いのだ、まだまだ伸びる余地は大いにあるであろう。

「オラオラァ、威勢がいいのはその見た目だけかぁ。」
「挑発には乗らないであります、勝ち目が無いからって騒ぎ立てるのは格好悪いであります。」
「んだと、こんにゃろうがぁ。」
 ハートブレイク・チョコレート怪人が相当苛立っている。
 それもその筈、全然上がる事が出来ないでいるからなのだ。
 麻雀の腕はそこまでではないハートブレイク・チョコレート怪人は、本格的なイカサマを行う事は出来ない。
 特定牌に僅かに印やニオイを付けて、自分を有利にしようとする程度のレベルなのだ。
「まるで字牌が欲しい様な顔をしてるでありますなぁ、特に南辺りが怪しいであります!」
「おいお前覗いてんじゃ……」
「正面から覗ける訳無いであります。」
 まさかコゼーの目には透視能力があるのではないかと、ハートブレイク・チョコレート怪人は焦り始めていた。
 上がる事が出来ねば点数を増やせない、じり貧となれば勝利は遠のいてしまうのだ。
 ならば嫉妬させるしかないと、コゼーを挑発しているがのらりくらりとかわされてしまっている。
 今のコゼーは云わばほくほくで幸せな状態にある為、怪人の挑発なぞどこ吹く風という感じだった。

 実はハートブレイク・チョコレート怪人の背後には、コゼーが召喚したミニコゼーが監視している。
 もし対局中に真後ろを振り返るとすれば、視線が気になったり呼びかけられた場合だろう。
 だが観客がたくさん集まっている上に、食玩みたいに小さなミニコゼーに気付くのは至難の業ではないだろうか。
 こうして終始自分のペースで勝利したコゼー、次のティータイムは優雅な時間が過ごせそうだと満足気なのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​

久遠・翔
やれやれ…戦闘員を見習ってヒラでやればいいものを
イカサマ使うんだったら容赦しないっすよ?

上着を脱いで準備
シーブズ・ギャンビットで牌を入れ替え、相手を困惑させるっす
それもそのはず…だって、敵の手役がほとんど完成している状態っすからね?ただし、仕掛けはまだあるんっすよ

リーチしてきたら俺じゃない所からロンの声…一般参加者の手牌もそろえておいたっす
後は、わざと敵を安い手になるように仕組んだりしますが…俺自身はダマテンのノーリーチで沈黙と鉄壁に

最後に大きな手を狙いイカサマする相手に牌をずらし天和妨害
ダブリーしてきたらロンします
人和っす…トビ、終了っすね?とにこやかに微笑みます

麻雀は甘くないんっすよ?



 いよいよジリ貧となったハートブレイク・チョコレート怪人、もうなりふり構ってはいられない。
 このままでは大会に参加しただけのチョコレート枠になってしまう。
 バレンタイン気分で盛り上がってる観衆への引き立て役で終わる事だけはなんとしてでも避けたいのだ。
 ハートブレイク・チョコレート怪人にとっては、怪人としての存在意義を否定されかねない事態なのである。

「まったく、何を一人で盛り上がってるっすか」
 オーバーリアクションを見せる怪人を傍目に、久遠・翔(性別迷子・f00042)は予選同様に上着を脱いで臨戦態勢を見せる。
 しかし予選でも見られた光景ではあるが、二の腕周りが非常にぷにぷにしているのが見て取れる。
 筋肉質ではなくもっちりとしており、今後の成長が楽しみであると言わざるを得ないだろう。
「待たせたなぁ、もう絶対に容赦なんてしないぜぇ!」
「やれやれ……手下みたいにもっと紳士的になれないんすかね」
 そうして切って下ろされた一局だが、結果から言えばハートブレイク・チョコレート怪人が蛸殴りにされ撃沈。
 あまりにも完膚無きまでの完封劇であった為、放送ではダイジェストすらカットされるやつである。
 ハートブレイク・チョコレート怪人は精神的に粉々の状態で、地面に突っ伏しているのであった。

「イカサマを使うにしても骨が無さすぎるっすよ。これならこっちはイカサマしなくてもよかった位っす。」
 物足りなさそうな表情で文句を言う翔、カメラのフラッシュが集まりすっかり人気者だ。
 あまりに注目され過ぎて少し恥ずかしくなったのか、思い出したかの様にぱぱっと上着を羽織る。
 怪人が再起不能であれば、この後もまだ麻雀を楽しむ時間はあるだろう。
 表彰式へと案内された翔は、そこで観客からの脱げ脱げコールに思わず顔を赤くするのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​




第3章 日常 『暗黒麻雀大会!!』

POW   :    打点力でねじ伏せる!面前大型手やドラ爆で大量得点を狙います。牌に傷をつけるイカサマも使えます。

SPD   :    速度こそ正義!鳴きや即リーチで手数を生かした攻撃に出ます。手配をすり替えるイカサマも使えます。

WIZ   :    頭脳で場を支配!他者の手を読み攻撃と防御を巧みに仕掛けます。積み込みによるイカサマも使えます。

👑5
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種別『日常』のルール
「POW・SPD・WIZ」の能力値別に書かれた「この章でできる行動の例」を参考にしつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

敷島・初瀬
「チョコ牌でありますか、これはあの技が使えるであります」
暗黒麻雀大会となってるのでやりたい放題にイカサマ麻雀を仕掛けるであります、せっかくだから轟〇牌を使っていくであります。

ドラが白に成ったら牌の表を指で削って無理やり白にするであります、捨て牌に白が5枚以上増えようと周囲が騒ごうと気にせず進めるであります。

最終的に自分の手牌が全てドラ牌の重爆撃をかまして見るであります。

「手段を択ばず勝てばよかろうであります」

(アドリブ大歓迎です、ひどい目も可) 


加茂野・顕如
「チョコで作った牌かいな、ベタベタしそうやな。ちょっと暖房きっといてや」

最初に呼んだ協力者にエアコンのスイッチを切りに行ってもらう。
そして、配電盤の近くに待機してもらう。

この後は猟兵との麻雀だ。
なら、問答無用で天和などといった力業を出す者もいるだろう
そういったときに素早く電気を消し、その牌をすり替えチョンボにする
一瞬の暗闇に目を馴らすようにサングラスもかけておく

チョコだけにガンが付くだろうが、それもうまく利用して、ガン牌、似たようなガンをつけてガン牌してる人を惑わせる

また、先ほどと同じように牌はすべて伏せる

壁役、入れれるならお引きを入れて、万全の状況で勝つ

いざとなればUCも使う

「さあ、勝つで」


久遠・翔
さて、と…どうやら本気で相手をしないといけないメンツが集まったみたいっすね?
イカサマなんて無粋なんでヒラでの勝負と行きますか…と、言っても相変わらず早上がりのダマテン低打点戦法なんっすけどね…ただ、少したったら鳴きもせず、ただひたすらに防御に徹します
…嫌な予感がするんっすよ。これ、筋も切れないっすね…
ただ、相手に上がりを許すと…俺のやり方では追いつけなくなる

…ふふっ、滾るっすね

どの牌も匂う…いつもだったら無難な牌で逃げるでしょうね
ただ、ここは…死の綱を渡るっす!
リーチ!!(超危険牌赤5を出した)

形は愚形…それでも渡らなきゃいけない時もあるんっすよ
通れば…ツモしかないっすね

この緊張感は…いいね!


コゼー・カッツェンバッハ
いよいよ猟兵のみなさまと打てるでありますか!ぜひ胸を借りるつもりで挑んでみるであります。イカサマはしませんよ!
技能の【2回攻撃】を生かして、鳴けるだけ鳴いてすぐにテンパイに持っていきますよ…!
カンのチャンスも逃さないであります。
手堅く粘って、勝利をつかむであります!
対局が終わった後に、他の猟兵どのに、麻雀のコツや心構えを教えていただきたいであります。
※アドリブ連携大歓迎であります!中の人がカン大好きなので、カンできたら泣いて喜ぶであります!



 怪人の野望を食い止める事に成功した猟兵たちは、エキシビジョンマッチで同卓を囲む事となった。
 チョコレートを使った牌で行われる麻雀ではあるが、猟兵同士の戦いには違いないのかやけに緊張感に包まれている様にも感じる。
「初瀬はん、牌が溶けてしまうから爆発は無しで頼むで」
「勿論であります、戦えなくなっては意味がないであります!」
 敷島・初瀬(フリーの傭兵・f04289)に念の為釘を刺しておく加茂野・顕如(流れの雀士・f00967)、先程の戦いっぷりを知っているだけに今回も爆発しまくりでは流石に場の収拾がつかない。
 初瀬はすっかりチョコレート牌に興味津々な様子である、傍から見れば非常に可愛らしく見えるのではなかろうか。
「いやはや、ボクは最近麻雀を覚えたばかりでありますゆえ。今回はみなさんに揉まれて強くなりたいであります!」
「ふふっ、どうぞお手柔らかにっすよ」
 興奮気味のコゼー・カッツェンバッハ(もふもふの大盾・f06648)をなだめる様に微笑む久遠・翔(性別迷子・f00042)だが、内心ではこの対局は一切気が抜けないと感じ取っていた。
 年齢や性格が大きく離れた者同士が行う真剣勝負、ある意味では拳で戦うよりも難しいモノがあるだろう。

 各々が席に着き、きっちりと席決めから始めてゆく。
 まずは初瀬が賽を振り右10、次に顕如が振りまた右10、翔から順に北西南東となった為に仮で座った席順のままとなる。
 仮東となったコゼーが振った賽が自5/自9と連続したので、コゼーの出親からで始まる事となった。
「やけに出目が偏ってないっすか」
 きっと気のせいだろう、サイコロの目なんてたった6個しかないのだから。
「チョコで作った牌やとベタベタしそうやな。ちょっと暖房切っといてや」
 顕如は予選の際に呼び出していた協力者に頼んで、エアコンの操作をしに行ってもらった。牌が溶け過ぎては麻雀どころではない、きめ細やかな配慮はまさに雀士と映るであろう。
 それでもチョコレートの牌は耐久力に難がある為に、今回は東風戦での戦いとなる。
 こうして始まった猟兵たちの麻雀対決、互いの思惑がぶつかる中での対局が始まるのだった。

 東1局は翔が序盤から鳴き重視のコゼーから、手堅く自風ドラ2で上がる。
 運良くドラの2筒が手元に2枚ある事により、想定よりも高い打点を稼ぐ事に成功する。
 しかし翔にとっては、上家の顕如の動きが非常に気になっていた。
(この人、明らかにプロっすよね。今はこっちが早く手が回ったっすけど、後数巡続いていたら分からなかった……)
 顕如は先程ど同じ様に、牌を全て伏せながら戦っているのだ。少しでも麻雀をかじっていれば、明らかに玄人であるのは分かるであろう。
 翔はそんな顕如の本気さが伝わり、一層警戒度を強める事としたのだが……。
 東2局にして初瀬が大胆な行動に打って出たのだ。
 ドラ表示牌が中となった途端、テンションが上がった状態となった初瀬。
 まるで水を得た魚かの様に迷いなく手牌を切っていく、既に手が決まったと言わんばかりの河。
 防御に回った方が良いと判断した翔は、手元のドラを早めに処理しようとしたのだが。
「ロンであります!」
 明らかに張っていないと思っていただけに驚く翔、更に会場の電気があるが突然消えてしまう。
 幸いか電気は直ぐに復旧したが、翔は初瀬の手牌を見て唖然とする。
 全ての牌がツルツルの白一色となっているではないか、チョコレート牌なので見た目は茶一色といった具合なのだが。
「ふっふっふっ、これがドラ爆の最高峰であります!戦いに勝てば良かろうなので……」
「んん、ちょいとおかしくないか。」
 勝ち誇った顔の初瀬に顕如が割り込む、その目線は白一色と見えた初瀬の手牌を指している。
「大胆なイカサマやけど、ちょいと爪が甘かったな」
「何を言ってるでありま……ああっ!」
 なんと一番端の牌が2索ではないか、これではチョンボである。
 確かに全ての手牌が白になる様に削ったと認識していたのだが、目の前の結果が全てと言わざるを得ない。
 チョンボによる罰符が処理された後に、牌は全入れ替えとなった。
 思わず冷や汗をかく翔をサングラス越しに見やる顕如、実は今のチョンボを仕込んだのは彼である。
 絶対的な勝利を目指す顕如は、初瀬のイカサマは壁役からサインが来ており把握出来ていた。
 そんな上がりを認められたりすれば、対局が終って勝利を掴む事が出来ない。
 なので顕如は協力者に会場の照明を落としてもらい、初瀬の手牌を一瞬ですり替えたのだ。
 一方で見せ場をふいにされた初瀬は涙目になっている、恥ずかしさより悔しさでいっぱいの様子だろうか。
 仕切り直しとなった東2局だが、流れはなんと初瀬に残っていた。
 あれよこれよとツモが冴え渡り、リーヅモからドラが4つ乗るという華麗さを披露。
「予定通りとはいかなかったでありますが、まだまだやられはしないであります!」
 牌を替えたばかりなので、ガン牌による場の掌握はまだ不可能であろう。
 やはり簡単にはいかないのが麻雀の面白い所ではなかろうか。

 東2局1本場は翔がまたもコゼーから断公九(タンヤオ)ドラ1で上がる。
 翔は防御に徹する気ではあるのだが、鳴かずとも手が早めに仕上がるのであれば上がりを放棄するのは下策だとは判断出来ている。
「やはりみなさまお強いであります、ボクも良いところを見せたいであります!あっ、早速その3萬をカンであります!」
 振り込んでしまったコゼーは鳴けるモノは全鳴きしており、手は出来るのは早いのだが他家のチャンスへも繋がっている状況だった。
 それでも自分のスタンスを曲げずに果敢にカンをしていくコゼー、そんな彼の信念が通じたのであろうか。
「これもカンするのであります、おぉぉツモったであります!!」
 カンをする際は王牌(ワンパイ)の端を嶺上牌(リンシャンパイ)として引く事になる。コゼーはその牌でツモを引き当てた、嶺上開花(リンシャンカイホウ)である。
 残念な事にドラは乗らなかったが、三槓子を含めればそこそこの打点だ。
 ポンやチーとは違いカンの際には牌を引く、鳴いた上で牌が引けるのはカンのみである。
 その際に上がるのは役の珍しさ以上に、上がる際の楽しみに詰まっているのかもしれない。
 両手を叩いて喜ぶコゼーの姿を見ていると、そう考えてもおかしくはないのではないだろうか。
 東3局も終わりいよいよオーラス、此処からは猟兵同士の意地と意地のぶつかり合いである。
 此処まで静かな顕如には思惑もあったが、誤算も少なからずあった。
 翔が露骨に顕如を警戒する為、壁役が機能していないのだ。元々視線に敏感なのであろう、翔の手牌を掴む事は出来ていない。
 加えてコゼーの手牌も把握出来ていない。此方は物理的な理由であり、身体が邪魔して単純に見えないというものである。
 そうなれば狙うのは初瀬以外の選択肢が無くなってしまう訳だ。
 牌を入れ替える事になったり、早上がりが多い卓で後手に回っていた事は否めない。
(まぁ、時間はかかったが間に合えば大丈夫や。最後に捲らせてもらうで)
 チョコレートで出来た牌は細かな傷が付きやすい、短時間の利用ではあるが表面の色んな場所がほんの僅かではあるが痛んでいる。
 顕如はこの一局の間で牌毎の傷を脳内に記憶し、ガン牌してみせるというのだ。
 最善の順で牌を揃えてゆく、先が見えていないと決して出来ない手牌の残し方をしていき準備を整える。
「さぁ、そろそろ時間やし盛り上げていこうやないか。立直や」
 捨て順もある程度は思い通りな顕如の河は、待ちを全く持って悟らせぬ形をみせている。
 それを見て最も頭を捻るのは翔である、一見すると明らかに筋が見える河ではあるのだが。
(2巡目と4巡目に捨ててる牌がどうにも気になるっす。筋を誘ってる様にも見えて、そもそもブラフなのではないかと……)
 ラス親である翔は現在2位、本来であれば大きな冒険をせずに普段通りの戦い方で上がりを目指すべきである。
 だが目の前の強者は相当の曲者であると本能が告げている、このままでは勝つ事は出来ないと。
「ならば此処は死の綱渡るのみっす!立直!!」
 翔が切ったのはなんと赤5筒、当然危険牌であり通らなければ自爆も同然である。
「じゃあじゃあ、ボクがカンするであります!」
「ええっ、2人目の立直っすよ!?」
 コゼーのカン宣言に翔は思わず目を見開いてしまう、立直をしている側に恩恵が大きい行為であるからだ。
 そもそも手堅く粘るつもりなのに、何故カンは見逃さないのだろうか。
 きっとそこにカンがあるからなのであろう。
「みんな盛り上がってるでありますね!自分も負けてられないでありま……」
「おっと、そいつでロンや」
「あっ、俺もロンっす……」
「ひっ、酷いであります!!」
 顕如と翔からダブロンを食らう初瀬、まさに泣きっ面に蜂の打撃である。
 元より顕如は初瀬の捨てそうな牌を単騎待ちをしていたが、翔は顕如の上がり牌を予測した結果同じ待ちとなっていた。
 牌を回していった結果、後から立直してみた側が同じ待ちとなる事は時々ある。
 顕如の手は四暗刻で役満である、一方の翔の手はメンタンピンの一盃口ドラ1の親満だったのだが。
「ボクのカンでドラが乗っているであります!」
 コゼーの言う通り、カンドラが表裏で4枚乗ってしまっていた。自分が上がれない時のカンは危険である、良い子は真似してはいけないのだ。
 つまり翔の手はドラ爆により親倍である。顕如の役満だけでもハコな初瀬は、最初の持ち点よりも多いマイナス点となって飛んだ。

「いやいやぁ、こんな可愛い顔して強いやないか」
「ありがとうござ……って、俺は男っすからね!?」
 顕如が翔の事をからかう様にして褒め称える、惜しくも届かず今回は勝ちを譲る形となったのは仕方がない。
 結果としては2人の点差は千点棒にして1本分以内という僅差であった。
 序盤の翔の上がりが1翻少なければ逆の結果となっていた訳だ。
「負けたままじゃつまらないであります!再戦を所望するであります!」
「ボクには麻雀のコツや心構えを教えて頂きたいであります」
 残りの2人が新しいチョコレート牌を貰ってきて再戦をせがんでくる。
 会場ではフリーマッチが始まっており、至る所から歓喜や悲壮の声が響き渡る。
 今日はとことん麻雀をして過ごそう、4人は再度席に付いて対局の準備を始めるのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2019年02月27日


挿絵イラスト