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羅針盤戦争〜金色なる終の王

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #終の王笏島

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●最果ての島
 遂にここまでたどり着いたか。見事だ、猟兵達よ。だが、我は負けることは許されぬ。引くことは許されぬ。逃げることは許されぬ。我は王であるがゆえに、全てのコンキスタドールの王がゆえに。来るがよい、猟兵達よ。

 最果ての島。終の王笏島にて決着を付けよう。

●メガリスの宝物庫
「皆、集まってくれてありがとう。皆のお陰で【終の王笏島】――カルロス・グリードの本体を見つけることが出来たわ」

 そういって皆に頭を下げるフローディア・クレセント(真紅の機工姫・f29912)。だが、その表情に笑みはなく真剣そのもの。それだけ、今回の敵であるカルロス・グリード――オブリビオン・フォーミュラが強敵であることを示す。

「カルロス・グリードは一人、黄金の宮殿で私たちを待ち構えてるわ。幸いに、宮殿は巨人が余裕で入れるほどの大きいからキャバリアでも問題なく入れるけど……相手はキャバリアの力を以てしても圧倒的過ぎる力を持っているわ。確実な先制攻撃を何とかしないと難しい相手ね」

 幹部級、オブリビオン・フォーミュラが持ち得る先制攻撃。当然ながら、カルロスもまたそれを使い熟す。それも今回は三つの脅威的なメガリスを使用してくる。

「カルロス・グリードが使ってくるメガリスの数は三つ。鉄鎖ドローミ、オーシャンオーブ、さまよえる舵輪よ」

 ドローミは対象のユーベルコードを封じ、更に相手の身体を束縛するのに十分な長さになり、その身に食い込む驚異的なメガリスだ。もし、何の対策も練ることが出来なければなすすべもなく蹂躙されるだろう。

 オーシャンオーブは王宮にある大量のメガリスを代償として、あらゆる行動に成功するメガリス。カルロス・グリードの宝物庫に底はなく、何らかの方法をとる必要性がある。

 さまよえる舵輪は様々なメガリスで武装したコンキスタドールの幽霊を大量に乗せた空飛ぶ幽霊船を召喚する力を持つ。一つでも驚異的なメガリスをコンキスタドールの幽霊たちが全員武装している。大軍に応じた手段を取れなければ物量で押しつぶされるだろう。

「羅針盤戦争も大詰めよ。最後まで気合を入れていきましょう」


暁月
 はい、というわけで暁月です。甘いのも終わって次はオブリビオン・フォーミュラのカルロス・グリード戦となります。
 書きたいことはOPで大体書きました。先制攻撃何とかしてください。じゃないとまずOPで言った通りぶちのめされます。
 今回は回すためにも成功まで達した時点で締め切るかもしれません。
 黄金の宮殿内は広く、キャバリアでの戦闘も可としますが、天井はジャンプや低空を飛び回るぐらいなら全く問題ないですが高高度の攻撃は無理だと思ってください。
 それでは皆さん、頑張ってください!
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『終の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    メガリス『鉄鎖ドローミ』
命中した【対象1体のユーベルコードを封じる鉄鎖】の【全長】が【対象を束縛するのに充分な長さ】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    メガリス『オーシャンオーブ』
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【王宮にある大量のメガリス】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
WIZ   :    メガリス『さまよえる舵輪』
【様々なメガリス】で武装した【コンキスタドール】の幽霊をレベル×5体乗せた【空飛ぶ幽霊船】を召喚する。

イラスト:hoi

👑11
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種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リオン・ソレイユ
決着をつけるとしよう。
リオン・ソレイユ。いざ、参る!

エイスに騎乗
ソニアに【禁術】死棘槍とジェノサイドレイブンを展開してもらい、
奴の鎖に対し弾幕を張り蹂躙する
その隙にフェイントを交えつつダッシュで肉薄
鎖が弾幕を超えるなら、野生の勘と戦闘知識で見切り回避
避けれぬものは展開したオーラ防御で受け流し、
必要に応じて咄嗟の一撃による武器受けと盾受けで弾く

初撃を凌いだら黄昏の守護者を発動
魔剣の力で奴のユーベルコードを封じつつ、
己の終焉を破壊して更に加速して突き進む

こちらの間合いに入ったら呪詛を乗せた魔剣の斬撃を放ち、
更にソニアの全力魔法による追撃を行う


カタリナ・エスペランサ
羅針盤戦争も勝利まであと一息、終の王笏も叩き折るとしよう!

先制と確定成功の組み合わせは厄介だけど、手札の数はアタシにとっても最大の武器でね
《早業+先制攻撃+属性攻撃+弾幕+蹂躙》で雷の槍を無数に放って先の先を取り、《空中戦》の三次元的な機動力を活かし《カウンター》を狙い、《第六感+戦闘知識》の《見切り》で攻撃を回避し、《オーラ防御》で負傷を抑え《気合い》で《継戦能力》を維持する
手数で攻め立て敵に先制UCを使わせ消耗を強いる事で先制対策にするよ

発動可能になれば即座に【虚実反証】、全ての確定成功を確定失敗に反転する
タネが割れる前の一発目にUC加速も合わせ最大火力をぶつけ、そのまま畳み掛けていこうか


ユーリー・ザルティア
ついに戦争も佳境を通り越して終盤ね。
ヤレヤレだけど、ボクも頑張るよ。

思ってたより広いじゃない。
レスヴァントで出撃するよ。
パールバーティにはAIのARICAで無人運用だね。

鉄鎖に捕まるとヤヴァイからね。
パールバーティの『援護射撃』で相手の注意を引き付けてもらいつつ、アストライアの『制圧射撃』で鎖を迎撃。
それに『索敵』で『情報収集』して宮殿の空間把握済み。
『瞬間思考力』で判断し『悪路走行』『ダッシュ』でテクでキャバリアを素早く回避行動させる。ボクの『操縦』を舐めるなよ。

反撃開始。フルアーマーモードで攻撃力を強化。
炎の剣と同化したイニティウムで『切断』するよ


※アドリブや他猟兵との連携は歓迎です。


ナイ・デス
キャバリア擬きの「ダイウルゴス」視界ゼロの中【第六感】で周囲を把握して
【推力移動ダッシュ】カルロスさんへ、真っ直ぐに

鉄鎖ドローミ。命中した対象を束縛するメガリス……

命中する。束縛されながらも勢いは止まらず進む【質量攻撃】
とみせて【だまし討ち】
「ダイウルゴス」は【念動力】で私が動かしている、彫像の塊
壁にあてても、その向こうにいる対象には影響がないように

中の私は、封じられていない

【覚悟、激痛耐性】もし貫通してきていても、刺さった部位を【切断】して
彫像の塊、一部分離で飛び出して

『リベレイション』

彫像の一つと、融合【継戦能力】再生して
【生命力吸収】する光を、拳の連打と一緒に叩き込む!


ビスマス・テルマール
流石は王と言う事でしょうか?
奥さんとの事も考えると
只の悪人……と言う訳でも
無さそうですが

わたし達も退きはしませんから

●POW(先制対策込み)
『激痛耐性』で備え『空中戦&推力移動』で駆け『第六感』で『見切り』『早業』で『オーラ防御』で覆う実体『残像』を『盾受け』身代わりに回避

その後直ぐ様に『属性攻撃(デコイ)』の『一斉射撃&弾幕』を『範囲攻撃』で巻き『念動力』で本物っぽく遠隔操作し撹乱

隙みて『早業』でUC発動
高機動『空中戦&推力移動』で
『第六感』で『見切り』『残像』回避し

全遠距離武装で『属性攻撃(重力)&誘導弾』込め『範囲攻撃&弾幕』の『貫通攻撃&一斉射撃』御見舞いを

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



●終の黄金宮殿
「羅針盤戦争も勝利まであと一息、終の王笏も叩き折るとしよう!」
「ついに戦争も佳境を通り越して終盤ね。ヤレヤレだけど、ボクも頑張るよ」
「それにしてほ本当に敵が出ませんね。最後は正々堂々決着をと……流石は王と言う事でしょうか? 奥さんとの事も考えると只の悪人……と言う訳でも無さそうですが……」

 予知通り、ここに来るまでにコンキスタドールの襲撃は一切なかった。まるで猟兵達を出迎えるように迷わないようにと進む道の扉だけが開いており、他の扉は何らかの力で固く閉ざされキャバリアの力でさえもこじ開けるのは不可能だった。
 そして行き止まりであろう扉だけが閉じられている。後は自らの力で運命を決めよというかのように。そして怯むものは誰一人としておらず、重厚そうな扉に手を掛けると音もなくスムーズに扉が開く。

「来たか。猟兵達よ。我が敵ながら見事である」

 一人、黄金煌びやかな宮殿の玉座に座り、猟兵達を待ち構えていたカルロス・グリード。このグリードオーシャンのオブリビオン・フォーミュラであり、終の黄金宮殿の主だ。
 ここに来たのはリオン・ソレイユ(放浪の老騎士・f01568)、カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)、ユーリー・ザルティア(自称“撃墜女王”(エース)・f29915)、ナイ・デス(本体不明のヤドリガミ・f05727)、ビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)の五人で、うち3人はキャバリアに乗っている力の入れよう。

 カルロス・グリードはたった五人と侮ることはない。一人一人が一騎当千の力を持ち得る猟兵達だ。この広大なグリードオーシャンの海を越え、七大海嘯を退け、打ち倒しながら全ての本拠地を暴き出した。侮る理由が一切ない。
 故に、カルロス・グリードは目の前に現れた猟兵達を真の敵として見やる。それは全力で相手するという証拠だ。

「ゆくぞ、猟兵達よ。全力で相手をしよう」

「決着をつけるとしよう。リオン・ソレイユ。いざ、参る!」
「わたし達も退きはしませんから!」

 カルロス・グリードの意気にリオンとビスマスが応じ、他の猟兵達も返事こそはしなかったが、やる気を漲らせる。
 ここからは死戦そのもの。一瞬でも気を抜けば全てを持っていかれる。

 そして繰り出されるは無数のメガリス『鉄鎖ドローミ』。それらはジャラジャラと音を鳴らし、目標へ向けて鎖自体を伸ばしながら猟兵達を拘束せんと迫りくる。

「ソニア!」
「ARICA!」
「ダイウルゴス」

 無数の鎖を迎撃せんと【禁術】死棘槍とジェノサイドレイブンが総計184つとなって鎖とぶつかり合い、ユーリーのパールバーティが引き付けるように弾幕を張りながらユーリーのアストライアの『制圧射撃』で鎖を迎撃。
 ナイのダイウルゴスは愚直に突き進みながら、その身を鎖で縛られも突き進む。無数の鎖がダイウルゴスを絡めとり、その質量を捕らえるに十分な長さに伸びてもまだ走り続ける。

「ダイウルゴス」は【念動力】で私が動かしている、彫像の塊。壁にあてても、その向こうにいる対象には影響がないように中の私は、封じられていない」

 その通り、絡めとられてるのは『念動力』で操られているダイウルゴスであり、ナイ自身は鎖は及んでいない。石像であるダイウルゴスだからこそできる芸当。キャバリアならば、こうもうまくはいかなかっただろう。

 ビスマスに向かっていた鎖は空を舞うビスマスへ向けて複雑な機動を描きながら鎖を永遠と延ばし、がシャリと絡めとったかと思えばその捕らえたビスマスだったモノは霧散し消える。
 それはビスマスが自らの姿をオーラ防御で形どった残像だ。それだけでなく、ビスマスは属性魔法でデコイを生み出し一斉射撃で弾幕を張って鎖を迎撃していく。
 無数の鎖が猟兵達のぶ厚すぎる弾幕と巨体により防がれ、地へと堕ちていく。

 その最中、カルロス・グリードは動かないなんてことはなく、メガリスを手にしたっままカタリナへと駆ける。

「貴様から仕留めてやろう。女とて容赦はせん」
「上等! 来なさい!」

 その手に持つオーシャンオーブが光り輝き、ダッシュで肉薄しながら串刺しにするべく全力魔法、範囲攻撃で、蹂躙せんと魔法を放つ。
 カタリナはそれらに対し、空を舞いながらも無数の雷の槍を生成し、魔法を迎撃していくが全てを迎撃するのは不可能。相手は絶対に成功するという有利性を持っている。
 防ぎ損ねた魔法の槍を第六感で見切り、避けきれない部分は気合で乗り越えて耐えきる。次は仕留めると、二度目の魔法を至近距離で放とうとしたとき、鎖を乗り切った猟兵達が一斉にカルロス・グリードへと武器を向ける。
 それでも怯まない。カルロスは王である故に、引かない。 だからこそ――失敗した。

「我等、最果てへと至りし者なり。我等、諸人の安寧を守護せんと誓いし者なり。故に我等、その生涯全てを以て何れ至る黎明への礎とならん!」

 魔剣の力でカルロス・グリードはユーベルコードを封じられ、呪詛の籠った刃が身を焼く様に切り裂き、ソニアの魔法の追撃が飛び――

「力と霞と炎よ。今こそ我に加護を…なんてね」

 変革を望む刃が続けざまに体を刻み――

『リベレイション』

 ダイウルゴスと同化したナイの生命力を奪う拳のラッシュがその身を打ち――

「『Namerou Hearts tuna! banana! Avocado!(鎧装の機械音)』生成(ビルド)!ナメローズマバア!」

 空中を高機動で描きながら重力の弾幕が吹き飛んだカルロス・グリードの身を的確にうち貫く。

「な……ぜ……」

 当然ながら、カルロス・グリードは回避を試みた。あの程度の動きならば、避けるのはそう難しくはない。今の自分の力なら、避けるのもまた絶対に成功する――筈だった。
 だが、それは失敗した。オーシャンオーブの対価として差し出したのはカルロス・グリードが持ち得る宝物庫のメガリスだ。それが無くなった?

「違う……それはあり得ぬ……では……っ」

 一人ににこりと笑みを浮かべる少女がいた。それはカタリナ。
 彼女の仕業と気づいたときには既に遅かった。

「絶対なんてものは“絶対に”存在し得ない――なんてね? 何事にも抜け道はあるものさ」

 再び同じことを、今度は詠唱でなく言葉でカルロス・グリードへと告げる。
 それだけで察した。
 絶対を逆転された。因果を覆されたのだと。

【虚実反証】

 確定した因果を反転させ無効化する影法師は的確にカルロス・グリードの運命を逆転させた。
 最後にカルロス・グリードが見たのは、自らへ超高速で迫るカタリナの姿であり――無数の弾幕により七大海嘯『終の王笏』カルロス・グリードは消えさった。

 あとに残された猟兵達は疲れ隠せずにいたが、予想以上の成果に笑みを浮かべて黄金宮殿を後にする。まだ、闘いは続いており、他のカルロス・グリードも生きている。まだ戦争は終わっていない。
 だが、今だけは勝利の余韻に浸り笑顔で凱旋するのだった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月21日


挿絵イラスト