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羅針盤戦争〜絢爛宮にてまみえよう

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #終の王笏島

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●グリモアベース:ゲネ
 グリードオーシャンにて繰り広げられる『羅針盤戦争』も佳境を迎えつつある。
 猟兵の進攻によって次々に明るみになる敵本拠地。
 その中に『終の王笏島』が発見された。とうとうオブリビオン・フォーミュラ本体の所在が明らかになったのだ。
「よく来てくれた! 今回討滅してもらいたいのは、七大海嘯『終の王笏』カルロス・グリード!」
 ゲネ・ストレイ(フリーダムダイバー・f14843)はホロモニターに、海の王たる威容を示すカルロス・グリードの姿を映し出した。
「こいつはこれまで戦ってきた分身体じゃない、オブリビオン・フォーミュラ本人の正体だ」
 全ての王笏島を制圧しない限り滅びることはない存在だが、その中にはもちろん終の王笏島も含まれる。他の王笏島と並行して制圧すべき対象なのだ。
 今回の戦場となるのは終の王笏島に存在する、カルロス・グリードの絢爛豪華な王宮、その中心部にある祭礼の間。
 大聖堂や礼拝堂などの建造物と似通った構造の室内には、装飾品や調度品と同じ感覚で大量のメガリスが収蔵されている。
「カルロス・グリードが使うメガリスは三種。いずれも強力なものばかりだ。分身体もたいがい厄介だったが、こいつの能力もかなりキツそうだな……」
 そのうえ、まず間違いなく先制のユーベルコードを仕掛けてくる。
 この先制攻撃にどのように対処し、どう反撃の糸口を掴むかによって、戦いの難易度は変わってくるだろう。
「なんといってもオブリビオン・フォーミュラだ。ただただ強敵と戦う、その腹積もりで対応してくれ。仇敵の討滅と諸君の無事の帰還を願っている……!」
 力強いゲネの言葉に応えて、ホロモニターの転送術式が輝いた。


そらばる
 『羅針盤戦争』、『終の王笏』カルロス・グリード決戦。
 絢爛豪華な王宮の祭礼の間で、オブリビオン・フォーミュラを撃退してください!

●ボス戦『七大海嘯『終の王笏』カルロス・グリード』
 数多のメガリスを操る、グリードオーシャンのオブリビオン・フォーミュラ。
 全ての『王笏』の本拠地を制圧されない限り、カルロス・グリードが滅びることはありません。
 豪華絢爛な王宮内の、大聖堂のような空間で戦うことになります。

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プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードに対処する。
=============================
(どのユーベルコードに対処するかは【POW】【SPD】【WIZ】いずれかを明記してもらえると助かります)

 執筆の進捗やプレイング締め切りなどは、マスターの自己紹介ページで呟いております。目安にどうぞ。
 それでは、皆さんの自由なプレイングをお待ちしています!
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第1章 ボス戦 『七大海嘯『終の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    メガリス『鉄鎖ドローミ』
命中した【対象1体のユーベルコードを封じる鉄鎖】の【全長】が【対象を束縛するのに充分な長さ】に変形し、対象に突き刺さって抜けなくなる。
SPD   :    メガリス『オーシャンオーブ』
あらゆる行動に成功する。ただし、自身の【王宮にある大量のメガリス】を困難さに応じた量だけ代償にできなければ失敗する。
WIZ   :    メガリス『さまよえる舵輪』
【様々なメガリス】で武装した【コンキスタドール】の幽霊をレベル×5体乗せた【空飛ぶ幽霊船】を召喚する。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​🔴​🔴​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。


●終の王笏
 『終の王笏島』擁する絢爛豪華な王宮。
 その内部、真白い無垢な石材によって建造された荘厳な祭礼の間に、猟兵は足を踏み入れる。
 見上げるほどに高い天井、それを支える無数の柱、正面壁際に据えられた祭壇が豆粒に見えるほどに広大な空間。
 それらの各所を飾る、多種多様、大量のメガリス。
 そしてその中央に、男はいた。
 『終の王笏』カルロス・グリード、本人が。
「足労、痛み入る」
 たっぷりと皮肉を塗り込んだ冷淡な声で、カルロスは猟兵を迎えた。
「この場に至って長話もなかろう。早速だが、命を賭した果たし合いといこう」
 カルロスが厳かに掲げたメガリスが、目に痛い輝きを解き放つ。
「死出の旅路のやすからんことを、この祭礼の間で祈ってやろう──潔く滅びよ」
 オブリビオン・フォーミュラの強大な力と殺意が、猟兵を捉える──
リオン・ソレイユ
相手は強大な力を持つ王。
ならば、出し惜しみは一切なしの総力戦じゃ。
行くぞソニア!

不動城壁を展開し守りを固め、
ソニアに【禁術】死棘槍とジェノサイドレイブンを展開してもらい、
迫りくる奴の鎖に対し弾幕を張り蹂躙する
防御を突破してくるならオーラ防御を展開し弾く
それすらも突破してくるなら
野生の勘と戦闘知識で見切り、
衝撃波を伴った咄嗟の一撃による武器受けと盾受けで凌ぐ

奴の初撃を凌ぎ切ったら黄昏の守護者を発動し、火力優先で強化
魔剣の力で奴のユーベルコードを封じつつ
未来を見通し、己の終焉を破壊しながら攻勢に転じ、
ダッシュで一気に距離を詰め、呪詛を乗せた魔剣の斬撃を放つ
併せてソニアの全力魔法による追撃を行う



●老騎士と魔女
「相手は強大な力を持つ王。ならば、出し惜しみは一切なしの総力戦じゃ」
 敵の掲げるメガリスの輝きをひたと正面に見据え、リオン・ソレイユ(放浪の老騎士・f01568)は力場を展開して不可視の城塞を築いた。
「行くぞソニア!」
 力強い呼びかけに応えたのは、漆黒の魔剣に宿る魔女の魂。
 魔剣を中心に展開される二種の禁術。死棘槍は大量の巨大槍を、ジェノサイドレイブンはさらに無数の邪悪な鴉を周囲に顕現せしめていく。
「……遅い」
 しかし術の発動はやはりカルロスが先んじた。強靭でいて何の変哲もない一本の鉄鎖が、一直線にリオンへ迫る。
 鉄鎖がリオンの間合いに入ったその瞬間、禁術は完成した。
 一斉に宙を疾る無数の槍と鴉。迫りくる鉄鎖の軌道に正面から激突し、物量による弾幕でもって蹂躙する。
 しかし鉄鎖は正面から堂々と弾幕を受け止め拮抗状態に持ち込んだ。衝突と同時に、槍と鴉が物凄い勢いで消耗されていく……
「無駄な足掻きを」
 カルロスが鉄鎖の持ち手に軽く力を入れた瞬間、鉄鎖は進攻を再開した。尖った先端はじりじりとリオンへの距離を詰め、ついに、全ての弾幕は食い破られた。
 リオンは即座にオーラの壁を数枚形成し、鎖の進路上に等間隔に配した。
 鎖はそれすら食い破りながら直進する。連鎖する軽やかな破砕音と舞い散る力場の破片。瞬く間に最後の一枚が突破される──
「なんの!」
 十分に阻害を施した鉄鎖の勢いは緩み、その進路と動きは手にとるようにわかる。リオンは気合と共に魔剣と盾を掲げて鎖を受け止めた。
 激突の瞬間に展開する衝撃波。直進力を削がれ続けた鎖は、ついにその先端を弾き飛ばされた。
 衝撃が老体に堪える。が、リオンは気力で即座に力を解放した。
「……我等、その生涯全てを以て何れ至る黎明への礎とならん!」
 見える世界が変質する。弾かれた鎖がなおも蛇のごとく襲いかかり、リオンに終焉をもたらす未来が見える。
 魔剣はその破滅を、一太刀のもとに斬り捨てた。
 力を失くして消失した鉄鎖に瞠目するカルロス。
 そのわずかな隙に、限界突破したリオンの身体は敵の懐へと飛び込んでいる。
 呪詛を乗せて一閃する魔剣。すんでで半身躱してダメージを最小限に抑えるカルロス。
 だが。
「──ソニア!!」
 魔女の追撃は逃走を許さない。
 叩き込まれたありったけの魔法が、王笏の全身を塗りつぶした。

成功 🔵​🔵​🔴​

栗花落・澪
【WIZ】
こんな厳かで神聖な場所に
幽霊なんて似合わないよ

【高速詠唱】で【呪詛耐性】を乗せた【オーラ防御】を纏いつつ
自身の足場から周囲一帯に【破魔】を乗せた★花園を生成
幽霊達を除霊には至らずとも【浄化】し足止めを

破魔は僕の十八番だよ
足元から破魔の花を放出し続けながらの【空中戦】で破魔の雨を降り注がせ
飛んでる船ごと祓っちゃおうか
無理でも弱体化出来れば充分

ねぇカルロスさん
僕本体を狙うのは構わないけど
この花…対処しなくていいの?

ただの足止め用だと思ったら大間違いだよ
【指定UC】を発動
【歌唱】で操る花弁と共に
【多重詠唱】で起こした風魔法の【属性攻撃】で
今まで出した花達も全て巻き上げ
破魔の花嵐による攻撃を



●花弁の雨
「一筋縄にはゆかぬか……ならば」
 カルロスが指揮を執るように傲然と腕を掲げた瞬間、その頭上に禍々しいオーラを纏った舵輪が出現した。
「──征服者の矜持と力を見せよ、コンキスタドール!」
 幻の海が瞬時にして祭礼の間の床を満たした。その海面を割って、幽霊船が勢いよく出現した。船上には、大量のコンキスタドールの幽霊の姿がある。
「こんな厳かで神聖な場所に幽霊なんて似合わないよ」
 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)は小さく零し、口内で素早く詠唱した。
 歌声と共に澪の足元から溢れ出す大量の花々。
 破魔の力を帯びた花園が、幻の海を塗り替えるように周囲に広がっていく。祭礼の間の空中に飛び上がろうとする幽霊船に花々の浄化の力が取り巻き、死者たる乗組員達の力を大きく削ぐ。
 だがまだ除霊には至らない。澪は足元から破魔の花を放出し続けながら、翼を羽搏かせて空中に躍り出た。もたもたしている幽霊船の上を取り、花弁に乗せた破魔の雨を降り注がせていく。
「破魔は僕の十八番だよ」
 歌を紡ぐほどに花弁の雨は量を増し、幽霊船の動きを食い止める。
 が、コンキスタドール達もそうそうと祓われてはくれない。迎撃の手振りを示すカルロスの命に従い、砲撃や機関銃で応戦してくる。
 かすめる銃弾、爆発の衝撃。乱れる気流を、澪は頬の血を拭いながら巧みに乗りこなし、遥か下方でメガリスに力を注ぎ続けるカルロスを見やった。
「ねぇカルロスさん。僕を狙うのは構わないけど」
 その忠告は、祭礼の間の広い空間に反響し、くっきりとカルロスの耳に届いた。
「この花……対処しなくていいの?」
「……何」
 眉をひそめるカルロス。
 が、次の瞬間、何かを悟ったように瞠目したのち、忌々しげに顔を歪めた。急速に『さまよえる舵輪』の纏うオーラが鎮まり、幽霊船がかき消えていく。注ぐ力のベクトルを切り替え、別のメガリスで──おそらくは『オーシャンオーブ』で切り抜けるつもりだ。
 だが、力の切り替えは間に合わない。
「そう。ただの足止め用だと思ったら大間違いだよ」
 重なる歌唱、多重詠唱。澪の真下で風魔法が巻き起こり、大量にばら撒かれた全ての花弁を一気に巻き上げる。
「幸せのままに眠れ」
 細かな花弁の、その一枚一枚が、浄化の力を宿している。
 回避不能の破魔の花嵐が、王笏の姿も苦痛も、何もかもを呑み込んだ。

成功 🔵​🔵​🔴​

神楽・鈴音
あなたのお仲間が私の故郷に手を出したこと、後悔させてあげるわ

迫り来る霊の大軍に対して【念動力】で『高級霊符』を空中に多重展開
【破魔】と【除霊】の力で霊の進撃を少しでも食い止める
何らかのメガリスの力で突破して来る者がいたとしても、こちらがUCを使える時間を稼げればよし
「神職の私に霊で攻撃? 舐められたものね

UC効果で幽霊を全て【浄化】して成仏させ消滅
これで遠慮なく釘をブチ込めるわ
『呪瘡霊縛布』を投げてカルロスに絡みつかせ動きを封じたところに、【力溜め】で渾身の【怪力】を込めた『賽銭箱ハンマー』で、【六尺釘】をブチ込む【鎧無視攻撃】を食わらせるわ
「物理的に呪ってあげるわ! 地獄へ落ちろぉぉぉっ!!



●浄化と呪い
「あなたのお仲間が私の故郷に手を出したこと、後悔させてあげるわ」
 神楽・鈴音(歩く賽銭箱ハンマー・f11259)は決然と、カルロス・グリードへと宣告した。
 カルロスの背後で宙に浮かぶ舵輪を彩るオーラが、今一度激しく膨れ上がった。消えかけていた幽霊船が即座に実体を取り戻す。
 カルロスは戦傷を隠さず、しかし苦痛や疲労を微塵と垣間見せずに指揮を揮う。
「──蹂躙せよ」
 幽霊船の砲台が火を噴き、祭礼の間に断続的な砲弾が降り注ぐ中、大量のコンキスタドールの幽霊達が宙を飛んで突撃してくる。
「神職の私に霊で攻撃? 舐められたものね」
 鈴音は人差し指と中指に挟んだ高級霊符を力強く解き放った。
 念動力によって大量の霊符が空中に整然と多重展開されていく。勢いのまま霊符の防壁に突っ込んでしまった敵群の先触れが浄化されて消滅する。
「破魔の力か……直接触れるな、火器蹴散らせ」
 カルロスの冷静な指示に従い、身を怯めた軍勢が各々の手に持つ銃火器やメガリスの遠距離攻撃で霊符の防壁を撃ち落とし、燃やしていく。大群の突破力を食い止め続けるのは難しそうだ。
 が、それは織り込み済み。時間さえ稼げれば良いのだ。
「未練がましいのは嫌いなの。あるべき場所に還してあげるわ!」
 鈴音の手元に残っている霊符も、まだ空中に展開したまま突破されていない幾許かの霊符も、全てが瞬時にして真紅の彼岸花の花弁へと変じた。
 一気に紅く霞がかる視界。広範囲に広がる無数の花弁は、銃弾程度では押し止められない。火炎放射系の武器やメガリスで対抗しようとするコンキスタドールもいたが、量の多さと読めない軌道にとても対応しきれない。
 花弁に触れられた幽霊達が次々にその身を浄化され、空中には阿鼻叫喚が連鎖する。
「くっ……──何!?」
 カルロスは即座に鈴音を警戒して紅く霞む周囲に目を細めたが、その視界が突如黒い影に遮られた。と思った瞬間にはカルロスの全身に呪瘡霊縛布が絡みつき、緊縛の呪言によって全ての動きを封じられた。
 ──これで遠慮なく釘をブチ込める。
 鈴音が振りかざしたのは、自身の身の丈をゆうに超える六尺釘。
 鋼鉄製の賽銭箱をヘッドに据えた大鎚が、巨大釘の頭部を捉える。
「物理的に呪ってあげるわ! 地獄へ落ちろぉぉぉっ!!」
 賽銭箱ハンマーと六尺釘の激突する大音声が鼓膜をつんざき、生身を穿たれたカルロスの絶叫をかき消した。

大成功 🔵​🔵​🔵​

メイスン・ドットハック
【WIZ】【絆】
これが本体というやつかのー?
まだ分身体は倒し切れておらんけど、ここで叩くのも重要じゃのー

キャバリアKIYOMORIに搭乗して参戦
推進移動と電脳魔術のホログラムデコイを撒きつつ、レーザー砲ユニットや誘導ミサイルや榴弾爆撃によって幽霊船や亡霊を牽制
エィミーのブラックゴーストだけに集中できないように立ち回る

先制後はオブリビオンマシン形態清盛に変形
エィミーが幽霊船を濡らしたら、UC「機竜の大海、空にありて天罰を下さん」を発動、無尽蔵の落雷で幽霊船を集中攻撃
カルロスも空からの落雷で拘束しつつ、エィミーの攻撃に合わせて、口からの雷ブレスを合わせる

幾ら数が多くても、僕等には勝てんのー!


エィミー・ロストリンク
【WIZ】【絆】
すごい豪華な宮殿だねー!
本体も分身体も、皆叩くから考えなくて大丈夫! やるよ、メイスンお義姉ちゃん!

スペースシップ「ブラックゴースト」に乗船して参戦
性能では負けると理解しているので、浮遊して被弾覚悟で突貫
そのままぶつかって、衝撃で怯んでいる隙に、ケルベロスの巨大化アンカーで幽霊船本体を破壊
オルトロスのガトリング射撃でコンキスタドールに応戦

先制後はUC「受け継がれる魂の姫君」を発動させてメガリス性能強化
海乙女のワンピースから海水を幽霊船に大量放出し、ナノシリアで脱出
そのまま落雷対応しているカルロスに突撃、ベルセルクを叩きつける

これがわたし達の絆だー! 受け止めてみろー!



●絆
「すごい豪華な宮殿だねー!」
 巨大宮殿を歩み祭礼の間に踏み入りながら、なんとも呑気な声を上げるエィミー・ロストリンク(再臨せし絆の乙女・f26184)。
「これが本体というやつかのー?」
 広大な空間の中央に立つ男を指して、メイスン・ドットハック(ウィザード級ハッカー(引き籠り)・f03092)もまた呑気に言い放つ。
「まだ分身体は倒し切れておらんけど、ここで叩くのも重要じゃのー」
「本体も分身体も、皆叩くから考えなくて大丈夫! やるよ、メイスンお義姉ちゃん!」
 声色ばかりは安穏と、内容はまあまあ物騒に、義姉妹は言葉を交わしながら速やかに戦闘態勢へと移行する。
 メイスン騎乗するは、O-Ⅸ型機動強襲用二足歩行戦車型キャバリア「KIYOMORI」。エィミー乗り込むは、メガリスを巨大化させた空飛ぶスペースシップ「ブラックゴースト」。
 二人の姿を認めたカルロス・グリードは、呼吸の乱れを整えながら舵輪の力を高めていく。
「骨を休めている暇(いとま)はないぞ。──蹂躙し、征服せよ!」
 幻の海を割って現れ、瞬く間に空中へと駆け上がる幽霊船。
 たちまち砲撃が開始された。真っ先に標的にされたのはエィミーのブラックゴーストだ。
「性能差があるなんて知ってるよ!」
 しかしエィミーは回避のための舵を切らない。砲弾によってボトルシップの防壁に罅が入ろうとも、一直線に敵陣へと突貫していく。
 幽霊船はブラックゴーストに集中砲火を浴びせようとするが、メイスンはそれを許さない。
「僕を忘れてもらっちゃ困るのー」
 KIYOMORIはバーニアの推力で動き回りながら、電脳魔術のホログラムデコイを撒き散らした。精巧なデコイに騙され標的を分散させる幽霊船を、さらにレーザー砲ユニット、誘導ミサイル、榴弾爆撃で攻撃、牽制していく。
 その戦いを下方から見上げていたカルロスが、二人の意図を悟る。
「──取舵一杯! 直ちに離脱せよ!」
「遅、い、よー!」
 エィミーは構わずスピード全開で幽霊船に突撃した。
 逃げかけていた幽霊船の後尾横っ腹に突っ込むブラックゴースト。甚大な衝撃が両船体を震撼させる。
 立ち直ったのは衝突を仕掛けたエィミーが先。即座に発動させたメガリスの巨大化アンカーを船体に突き刺してさらなる追撃。襲いかかってくる幽霊達はガトリングガン型メガリスで応戦していく。
「帝竜ワーム因子を覚醒、オブリビオンマシン形態清盛起動!」
 エィミーが幽霊船との熾烈な正面衝突に没入している隙に、メイスンはキャバリアを変形させた。竜の形をしたその頭部が大量の雷を蓄え始める……
 変質していく周囲の空気に、エィミーも気づいた。
 幽霊船の機能の大方は潰せたとはいえ、さすがにコンキスタドールの大群相手は分が悪い。徐々に追い詰められていく戦況、義姉の準備は万端。……船上に長居は無用。
 ここからは時間の戦いになる。敵の銃弾が肩をかすめると同時、エィミーはユーベルコードを発動した。
「──わたしの魂の絆、ここで見せてあげる!」
 身に纏う全てのメガリスと、魂が繋がる感覚──
 突如として、エィミーの纏う海乙女のワンピースから大量の海水が噴き出した。たっぷりと水浸しにされていく幽霊船を残して、エィミー自身は即座に海竜型メガリスに跨り、溢れ出した海水の波に乗って脱出する。
 同時に、清盛のチャージが完了した。
「海水に電流、どれほどの効力になるかのー!」
 竜の頭部があぎとを開き、帝竜ワームの力である大量の雷雲の海をブレスとして吐き出した。
 たちまち天井が雷雲に埋め尽くされ、祭礼の間全体に無尽蔵の落雷を降らせ始めた。落雷の集中攻撃に晒された幽霊船は、瞬く間に木っ端微塵に破壊されていく。
 落雷はカルロスの頭上からも降り注ぐ。カルロスはメガリスの力を用いずとも全ての落雷を躱していくが、新たなメガリスを励起するだけの余裕はない。
 その頭上に差し込む、一つの影。
「────!」
 見上げた空中には、海竜の背から飛び出して単騎特攻を仕掛けるエィミーと、その手に掲げる黒々とした大斧型メガリス。
 そして焦点の外には、カルロスの姿を捉えて再度あぎとを開く清盛の頭部──
 対処は、間に合わない。
「幾ら数が多くても、僕等には勝てんのー!」
「これがわたし達の絆だー! 受け止めてみろー!」
 黒竜大斧ベルセルクの刃が、オブリビオンマシン「清盛」の稲妻のブレスが、落雷に追い詰められたカルロスに降り注いだ。

成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔴​🔴​

リーヴァルディ・カーライル
…ようやく分身では無く本体のお出ましね

…これで最後の最後よ、終の王笏
お前を討ち果たし、この戦争を終わらせてくれるわ

"精霊石の耳飾り"で得た第六感を頼りに鉄鎖の存在感を暗視して、
今までの戦闘知識と経験から最適な回避動作を見切り、
銃撃を乱れ撃ち鉄鎖を止めた隙に攻撃を回避して受け流しUC発動

…全魔解放。私の全ての力、一つ余さずお前に叩き付けてやるわ…!

全身を圧縮魔力のオーラで防御して限界突破した超強化を行い、
壁や柱を駆け回る疑似空中戦機動の早業で懐に切り込み、
極限まで魔力を溜めた大鎌で敵を乱れ撃ちして武器改造を施し、
呪詛を纏う手甲剣を怪力任せに叩き付け、
体内で闇属性攻撃の爆発を起こす2回攻撃を行う



●鉄鎖を追い抜いて
「……ようやく分身では無く本体のお出ましね」
 リーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)はマスケット銃を手に構え、静かに照準をカルロス・グリードへ合わせた。
「……これで最後の最後よ、終の王笏。お前を討ち果たし、この戦争を終わらせてくれるわ」
「戯言を」
 カルロスは傲然と一蹴すると、鉄鎖のメガリスを輝かせた。瞬時にして蛇の如く動き襲い来る鉄鎖ドローミ。
 リーヴァルディは銃を構えたまま、鉄鎖の軌道をひたと見据える。
 その耳元で、精霊石の耳飾りが揺れた。
 キィン──
 何かに共振するような可聴域ギリギリの音が脳裏に閃いた瞬間、リーヴァルディの視界の明暗は反転した。一面が黒に塗り替わり、鎖の存在感だけがくっきりと、白い輪郭となって浮かび上がる。
 全身に染み込ませた経験と知識が告げる、回避の最適解。
「──ッ」
 リーヴァルディは鉄鎖の軌道正面から銃弾を乱れ撃った。が、着弾をものともせずに突き進む鉄鎖。
 あとほんの一息で先端がリーヴァルディに届く──その瞬間、最後の一発が、絶妙な進入角で先端部の楔に直撃した。
 その衝撃で鉄鎖の軌道が跳ね上がった瞬間、リーヴァルディは最小限の動作で身を躱し、鉄鎖とすれ違うように駆け出した。転進した鉄鎖が背中を追いかけてくる気配を感じながら、全ての力を解放する。
 全力疾走のさなか、圧縮魔力のオーラをその全身に纏い、古い殻を脱ぎ捨てるように姿を変じていくリーヴァルディ。
「……見せてあげる。吸血鬼狩りの覚悟を」
 鉄鎖が背に届くかという寸前、その姿はかき消えたかのように見えた。
「上か──!?」
 カルロスの視線は、柱を、壁を、天井を、あたかも空中戦の如く意のままに駆け回るリーヴァルディの姿を追う。
 が、捉えきれずに見失った瞬間、
 紫色の瞳は、ほんの間近に。
「……全魔解放。私の全ての力、一つ余さずお前に叩き付けてやるわ……!」
 極限まで高められた魔力を乗せて幾重にも閃く大鎌。
「ぐ、あ……ッ」
 咄嗟の回避も間に合わず、赤々とした鮮血がカルロスの胸を裂く。
 大鎌は瞬時にして形状を変え、呪詛纏う手甲剣となってカルロスの腹を抉る。
 体内に注がれる闇の魔力が爆発する。
 ほとばしる絶叫が、祭礼の間にこだました。

大成功 🔵​🔵​🔵​

グウェンドリン・グレンジャー
【POW】
ふー……(溜め息)
つよそー……でも、負けない
(背中から、メキリと音を立てて生えてくる黒翼のクランケヴァッフェ)

Imaginary Shadow、私の、念動力を、壁状に展開。オーラ防御で、鉄鎖ドローミ、軽減
それでも、捕縛……されそうなら、UCを使用
変身して、空中へ回避
残像を、捕縛させて……撹乱
万が一、鎖、刺さっても、激痛耐性で、我慢

変身後、羽ばたきで、カルロスへ、蹴爪サマーソルト、かーらーのー、怪力力一杯の、手羽先ビンタ
羽ばたきに、念動力も、乗せて、追撃
捕食と、生命力吸収の、啄みヘドバン
つつきまくって、ズタズタに、してやる……

ごちそーさま、でした



●大鴉は羽搏く
 オブリビオン・フォーミュラ『終の王笏』カルロス・グリード。
 鉄鎖を自在に操るその強大な存在格を目前にして、グウェンドリン・グレンジャー(Heavenly Daydreamer・f00712)は、ふー……と深い溜息を腹の底から吐ききった。
「つよそー……でも、負けない」
 決意を語尾に滲ませて、グウェンドリンはメキリと音を立てながら黒翼のクランケヴァッフェを背中に広げた。
「──貫け」
 カルロスの鉄鎖が蛇の如く迫る。さすがに疾い。
 グウェンドリンは即座に超常能力を発動する。念動力は蝶の影をかたどり、垂直に群れて眼前に防壁を成した。
 直後、防壁に直撃する鉄鎖。透明なオーラが先端を受け止め、一瞬拮抗状態へと持ち込む──が。
 次の瞬間、防壁は鉄鎖の突破力に砕かれた。
「……めんど」
 ぼやきながらも素早く力を解放するグウェンドリン。見る間にその全身が黝い羽毛に覆われ膨れ上がり、三倍にもなる体躯と鋭い蹴爪持つ大鴉へと変じた。
 その羽搏きは目にも留まらぬ速さ。襲い来る鉄鎖を空中に逃げて躱し、残像を描いて撹乱していく。
 だが鉄鎖はその動きに遅れを取らず追随する。容赦なく突き刺そうとする挙動を二度三度と躱し……
 しかし四度目、ついに鉄鎖が獲物を捉えた。
「──ッ」
 すんでで身を反らしたグウェンドリンの肩口に鋭い痛みが走る。
 だが、突き刺さってはいない。薄く肉を持っていかれただけだ。
 獲物を捉え損ねた鉄鎖が間延びしすぎた全長をあるべきところへ戻すより速く、グウェンドリンは一気にその主の頭上へと羽搏いた。
「蹴爪サマーソルトー」
 空中でトンボを切りながらの強烈な蹴撃。咄嗟に身を躱したカルロスの頬を赤い筋のような傷が走る。
「かーらーのー……手羽先ビンター」
「ぐ……ッ」
 念動力も乗せた怪力めいっぱいの羽搏きが、すぐには身動き取れないカルロスを強烈に叩きすえ、姿勢を崩させる。
 瞬間、大鴉の嘴が鋭く閃く。
「いただき、まーす」
 激しく上下する大鴉の頭部に合わせ、カルロスの全身を嘴がでたらめにつつきまくる。獣の唸りめいたカルロスの絶叫。
「ごちそーさま、でした」
 十分な生命力を吸い上げた大鴉は、満足げに両翼を合わせながら、ほどけるようにグウェンドリンの姿を取り戻した。

成功 🔵​🔵​🔴​

黒玻璃・ミコ
※美少女形態

◆行動
流石は征服者の頂点、所持するメガリスの数も桁違い
其れゆえに喰らい甲斐もあるのですが

素晴らしい、亡霊船団も無敵艦隊と呼ぶに相応しい偉容
研ぎ澄ませた五感と積み重ねた戦闘経験と守護の術
戦場の霧をも読む洞察力と限界を超えて嵩増しした
私の身体能力でも先制攻撃をやり過ごすのに無傷とはいきません

しかし既に此処は貴方達が知る戦場ではありませんよ
そう、我が懐かしの【黄衣の都市】
正気すら覚束ないこの地で効果的にメガリスを扱えますか?

この場に満ちる生命力はすべからく私に捧げられた贄
それが負のベクトルでも例外ではありません
身の丈に合わないメガリスごと糧としましょう

※他猟兵との連携、アドリブ歓迎



●穢される聖堂
「流石は征服者の頂点、所持するメガリスの数も桁違い」
 黒玻璃・ミコ(屠竜の魔女・f00148)はポニーテールを揺らして祭礼の間を見渡し、感心の声を上げた。
「其れゆえに喰らい甲斐もあるのですが」
「弁えよ、液体生物ごときが」
 美少女姿の裏にあるブラックタールの本質を見透かして断じ、カルロスは舵輪に黒々としたオーラを注いだ。たちまち幽霊船が出現し、砲撃が開始される。
 降り注ぐ砲弾の雨を、研ぎ澄ませた五感と身に積み重ねた経験、守護の術を駆使してくぐり抜けながら、なおもミコの口をついて出るのは敵への称賛だった。
「素晴らしい、亡霊船団も無敵艦隊と呼ぶに相応しい」
 戦場の霧をも読む洞察力、限界を超えて嵩増しした身体能力。それらを持ってしても、一斉に襲い来るコンキスタドール達を相手にしては無傷とはいかない。刃物、銃弾、爆発、多種多様なメガリスの苛烈な攻撃。
 あわやの死線を幾度となく切り抜け、小さな傷に夥しく全身を覆われながら、しかしもちろん、ミコが無策であろうはずがない。幽霊の攻撃を凌ぎながら、その口内では奇妙な呪文が繰り返され……
「しかし既に此処は貴方達が知る戦場ではありませんよ」
 ミコが高窓の枠に着地し戦場を見下ろしたと同時、祭礼の間の景色が一変した。
 周囲に広がるのは、幾何学模様を不気味に歪めたような巨石建造物群。放棄されて久しいと見える廃都は、およそ人間の文明とは思えぬ構造を成し、名状し難い狂気に満たされている……
 精神を侵食される感覚に頭を押さえるカルロス。
「ぐ……これは……っ」
「そう、我が懐かしの【黄衣の都市】」
 ミコは冷然と眼下を見渡した。
「正気すら覚束ないこの地で効果的にメガリスを扱えますか?」
 絶叫する者、喉をかきむしる者、ぶつぶつとうわ言を垂れ流す者。幽霊達は次々に武器やメガリスを取り落とし、各々の狂気に没頭していく。
「そして、この場に満ちる生命力は余さず私に捧げられた贄。それが負のベクトルでも例外ではありません」
 幽霊に命はなくとも召喚者は違う。カルロスの消耗に合わせて、幽霊達が消えていく。
「身の丈に合わないメガリスごと糧とさせてもらいましょう」
 祭礼の間を飾り立てる大量のメガリスのうち、生命力を有する幾許かが弾けるように自壊し消えていく。
 散りゆくメガリスの輝きの中で、カルロスの屈辱に満ちた眼差しが猟兵を睨み据えた。

成功 🔵​🔵​🔴​

ビスマス・テルマール
貴方と奥さんの間柄と事情には
思う所は無くはないですが

だからと界渡りも
この世界の滅亡も
看過は出来ませんっ!

●POW(先制対策込み)
『激痛耐性』で備え『空中戦&推力移動』で駆け『第六感』で『見切り』『早業』で『オーラ防御』で覆う実体『残像』を『盾受け』身代わりに回避

その後に『属性攻撃(デコイ)』の『一斉射撃&弾幕』を『範囲攻撃』で巻き『念動力』で本物っぽく遠隔操作撹乱

隙みて『早業』UC発動
『空中戦&推力移動』で
『第六感』で『見切り』
『残像』回避し

【イカドリルロケットビット】を98個展開し『属性攻撃(重力)』込め『範囲攻撃&弾幕』の物量『貫通攻撃&鎧無視攻撃』を御見舞いを

※アドリブ絡み掛け合い大歓迎



●イカは勝つ
 夥しい戦傷にいよいよ消耗を隠しきれないカルロスを、ビスマス・テルマール(通りすがりのなめろう猟兵・f02021)はひたと見据える。
「貴方と奥さんの間柄と事情には思う所は無くはないですが」
 カルロスが物騒に目を細めた。鉄鎖を握る手に力が籠もり、速やかに邪悪なオーラが注ぎ込まれていくのがわかる。
 しかしビスマスは言葉を投げかけることをやめない。
「だからと界渡りも、この世界の滅亡も、看過は出来ませんっ!」
「……戯言には聞く耳持たぬ」
 威厳に満ちた言葉に確かに潜む、静かな怒気。
 それに呼応するかのように、鉄鎖が宙を疾る。凶悪な風切り音を響かせ残像を描きながら。
 ビスマスはすかさず鎧装のバーニアの推進力で空中に躍り上がり、鉄鎖の追随を直感で見極め、追いつかれる寸前、瞬時にして残像を残して加速した。
 軌道に割り込む形で残された実体ある残像を、鉄鎖は容赦なく貫いた。
 が、残像にまとわりつくオーラがほんのわずかに時間を稼いでくれた。その分開いた距離にビスマスはデコイの弾幕を一斉発射し、念動力で自身の動きに似せて動かして鉄鎖を撹乱していく。
「小癪な真似を!」
 カルロスは苛立ちもあらわに鎖を操り、デコイを一気に薙ぎ払って殲滅した。
 敵の意識が完全に自分から逸れたその一瞬の隙に、ビスマスはユーベルコードを展開する。
『Namerou Hearts Squeese!』
 鎧装から機械的な音声が響き、そのフォルムが大胆に変わっていく。
 イカ型鎧装ナメロウスクイーゼを転送装着!
 光学烏賊螺旋ロケット装備!
 イカドリルロケットビットを大量展開!
「イカー…………キタァーーーーッ!」
 それはまさにイカの化身! トリニティ・ナメロウスクイーゼである!!
 一気に超強化を遂げたビスマスには、もはや鉄鎖の追跡など敵ではない。多数の残像を描いて軽々と鉄鎖を躱しながら、九十八個に及ぶイカドリルロケットビットの照準を一点に絞る。
「一斉発射────ッ!!」
 重力を帯びたビット射撃の弾幕が、逃げる場所を与えぬ広範囲弾幕をカルロスへと降り注がせた。

大成功 🔵​🔵​🔵​

カタリナ・エスペランサ
その言葉、そっくりそのまま返すとしよう
オブリビオンは骸の海へ。在るべき場所へ疾く還るといい!

先制+確定成功、厄介ではあるけれど。見事捌いてみせようか

三次元的な《空中戦》で速度を最大限活用、数多の《属性攻撃+弾幕》による《先制攻撃》で先の先を取る
近距離ならダガーと体術の《早業+怪力》を武器に、敵の動きを《見切り》隙あらば《カウンター》
《ハッキング+催眠術》効果を持つ視線やペンダントから放つ《騙し討ち+レーザー射撃》の奇襲も合わせ、敵UCが作用した瞬間に次の手で切り返し体勢を立て直して先制対策とするよ

反撃は【虚実反証】、確定成功を確定失敗に反転させ封殺する
後は地力の勝負だ。決着を付けるとしようか!



●認知と因果を裏返して
「潔く滅びよ、か。──その言葉、そっくりそのまま返すとしよう」
 カタリナ・エスペランサ(閃風の舞手(ナフティ・フェザー)・f21100)は格別の嫌悪を勇ましい言葉に代えて、カルロス・グリードへと叩きつける。
「オブリビオンは骸の海へ。在るべき場所へ疾く還るといい!」
 カルロスの返答は短いものだった。
「抜かせ木っ端」
 もはや限界寸前であろうとも、王笏は王笏たるを貫き、最終手段としてオーブを掲げた。
 燦然たる輝きが目の前で弾けた瞬間、
 カタリナの目の前に、カルロスの姿があった。
「──!」
 反射的に反応し空中へと逃げるカタリナ。しかし次の瞬間にはその背後にカルロスの気配──
「させるかっ」
 大量の属性魔法の弾幕を張って敵の接近を拒絶、なんとか凌ぐ。
(「先制に確定成功、しかも行動は任意……厄介ではあるけれど。見事捌いてみせようか」)
 先の先を取ることを、カタリナは己に命じる。
 メガリスの消耗を嫌っているのか、カルロスはまだ瞬間移動程度の行動を小刻みに成功させているだけだ。カタリナは接近しようとするカルロスを素早い体術でいなし、隙を見ながら怪力のカウンターを繰り出していく。
 反撃を躱して一度距離をとり、カルロスは呟く。
「詮ないな……ならば一息に滅してやろう!」
 掲げられたオーブがひときわ強烈な輝きを放ち始めた。それまでは散発的だった装飾メガリスの消滅が一気に加速する──
 次の瞬間、カタリナはほんの鼻先にカルロスの姿が顕現するのを見た。
 目前の男の目を凝視し、カタリナの思考は刹那に凝縮する。ただの瞬間移動ではありえない、ならば次に来るのは──!
 瞬間、カルロスから繰り出された神速の手刀は、
「──何……!?」
 本来狙うべきカタリナの腹ではなく、その脇腹を掠めて空振りした。
 オーブが叶えた行動は「カタリナの腹を抉る」。しかし寸前にカタリナがかけた催眠が、抉るべき腹の位置をほんの数センチだけ誤認させるよう、カルロスの認識を歪めたのだ。
 カタリナはペンダントから不意のレーザーを照射して敵を引き剥がし、即座にユーベルコードを発動する。
「決着を付けるとしようか!」
 その姿は質量を失い、影法師へと変じる。
 確定成功を確定失敗へ。因果を反転する力をもってして、影法師はカルロスへと覆いかぶさった。

●終の王笏、撃破
「く、ぐぅ……っ、忌々しい……──オーブよ……!」
 ついに床に膝を屈したカルロスは、オーブを掲げる。
 願うは己自身の肉体の瞬時回復。そう、彼の妻の再生能力の再現……
 だが。
「────!」
 手の中で、涼やかな音を立てて割れ砕けたオーブに、カルロスは瞠目する。
 それは、彼自身の死が、オーブの力を用いても決して回避できないという通告に等しい。
 双眼を諦観に満ちた絶望に染めながら、カルロスの肉体はメガリスと同じ輝きを放ち、粉々に砕けて散った。

 終の王笏島の戦いに、また一つ猟兵の勝利がもたらされた。
 だが全ての王笏島を制圧するまで、カルロス・グリードに真の終末は訪れない。
 猟兵はさらなる戦地を求め、青き大海原へと舞い戻る。

大成功 🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月25日


挿絵イラスト