5
羅針盤戦争〜オペレーション・ネフティス

#グリードオーシャン #羅針盤戦争 #七大海嘯 #カルロス・グリード #オブリビオン・フォーミュラ #二の王笏島 #プレイング締め切り

タグの編集

 現在は作者のみ編集可能です。
 🔒公式タグは編集できません。

🔒
#グリードオーシャン
🔒
#羅針盤戦争
🔒
#七大海嘯
🔒
#カルロス・グリード
🔒
#オブリビオン・フォーミュラ
🔒
#二の王笏島
#プレイング締め切り


0




●二の王笏島にて
「何? 邪剣に動きあり?」

 配下のコンキスタドールの報告を受け、二の王笏のカルロスは眉を顰める。

「はっ、どうやら蒼海羅針域の破壊を諦め、他世界に独自に逃走を行おうとした様子。猟兵に本拠地が発見されたため断念したものの、まだ諦めていないようです」
「界渡り……か。現状、戦況は悪化の一途を辿っている。侵略形態への回帰を諦めて独自行動に走る七大海嘯が出てもおかしくはない」

 そう口にしたカルロスの表情にはどこか諦念の色が浮かぶ。

「如何しますか、邪剣の行いは重大な背信行為です」
「いや待て……少し考えたのだが、邪剣の考え自体は面白い」
「……と、言いますと?」

 突如口元に手を当てて考え込むカルロスに、配下のコンキスタドールはその意図を問う。

「ここから先は、『如何に七大海嘯を生き残らせるか』の戦いとなるだろう。で、あるのならば。邪剣の考えは非常に合理的だ。侵略形態への回帰に拘らず、戦況を読んで最適な行動をしたと考える。誰か一人でも生き残れば、いずれ望むと望まざるとに関わらず、その者が志を継ぐことになろう。むしろここは奴の手助けをしてやるべきだろうな」
「手助け……援軍でも送るのですか? しかしこの二の王笏島も同様に猟兵たちに発見された現状、戦力をいたずらに割くべきでは」
「援軍を送るだけが支援ではないさ。むしろその逆……この二の王笏を餌にして、邪剣に向いた狙いを反らす。そして、それを可能とする能力は、この二の王笏にこそあるのだ」

 カルロスはそう言うと、二の王笏としての権能を発動させる。

「我々はこれより、蒸気迷宮要塞による籠城戦を開始する!」

●オペレーション・ネフティス
「非常に厄介なことになりました」

 グリモアベースでブリーフィングを行うジェイミィ・ブラッディバック(脱サラの傭兵/開発コード[Michael]・f29697)の声色に苦々しさが混じる。

「邪剣が逃走を図っていた件については予兆で皆さんご存知かと思います。どうやらその動きに、第二の王笏が同調したようです。すでに邪剣島は発見されており、討伐の動きが見られますが……彼は邪剣に向いた狙いを反らすべく、二の王笏島を要塞化、攻略を行う我々に対して籠城戦を決め込む心算です」

 自分という最大の餌を用意した上での見事な作戦である、とジェイミィは評する。この戦争における猟兵側勝利の最低条件こそが全ての王笏の撃破であることを踏まえた上で、邪剣を生存させることで七大海嘯の命脈を保とうと言うのだ。

「籠城戦は基本的に守備側が有利です。そもそも地の利があちらにありますし、加えて周到な準備により攻撃側の動きをある程度コントロールすることが可能です。即ち、すでに我々は先手を打たれている状態で、第二の王笏との戦いに臨まなければなりません」

 ジェイミィはそう言うと、二の王笏島の外観の映像に切り替える。砲塔があちこちから突き立ち、近寄る船に対して砲撃を仕掛けてくる。さらに要塞内部には多数の蒸気ゴーレムや蒸気ドローンが警備のために巡回しているだけでなく、指向性の地雷や蒸気魔術を利用したセンサー、セントリーガンなどが配置され、ネズミ一匹の侵入すら許さない警戒態勢が敷かれている。

「今回のアプローチとしては、潜入ミッションになるでしょうか。通常の攻撃では時間がかかりすぎるため、アルダワ世界の方のコネを使用しまして、こちらをご用意しました」

 ジェイミィがスクリーンの画面を切り替える。画像として現れたのは、アルダワ世界の技術で作られた潜水艇であった。

「この潜水艇を利用して、二の王笏島の探知範囲ぎりぎりまで接近し、そこから先は各自泳ぎや潜水手段を用意して向かっていただきます。上陸し、要塞に潜入した後はなるべくカルロスとの会敵までに気付かれないようにしてください。罠に引っかからないことはもちろん、警備のゴーレムやドローンに探知されないことも重要となります」

 見つかってしまえばそれだけ攻略が厄介になりますので、とジェイミィは注意喚起した。

「最終的にはカルロスが待ち構える要塞中枢部での戦闘となりますが、先刻お話したように、基本的にカルロスは防衛側、即ちあちらが状況を整えた中で戦闘が開始されます。あちらの先制攻撃は必ず行われると言えるでしょう。この先制攻撃を対処して、カルロスを撃破することが本作戦の最終目標となります」

 作戦コードはオペレーション・ネフティスと決まる。今回は慎重かつ迅速な行動が求められるだろう。要塞の中は迷宮の様相を呈しているため、最短ルートをしっかりと分析する能力も求められる。

「戦争終結も見えてきた今だからこそ、油断は禁物です。皆さんの健闘を祈ります」

 ブリーフィングを終え、ジェイミィはグリモアを起動した。ポータルの先に待つ潜水艇で目的地近海まで移動、そこから先は各自の手段で海の中から要塞に潜入を開始しなければならない。猟兵たちは装備を整え、ポータルへと足を踏み入れた。

 ──羅針盤戦争、作戦コード「オペレーション・ネフティス」、開始。


バートレット
 どうも、バートレットです。
 今回は二の王笏との対決です。蒸気迷宮要塞に潜入し、カルロスを倒しましょう。

 今回のプレイングボーナスは以下のとおりです。

 =============================
 プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードと「蒸気迷宮」に対処する。
 =============================

 オープニングで言及されている「蒸気迷宮要塞」が上記プレイングボーナスの「蒸気迷宮」に該当します。また、上記プレイングボーナスの条件を満たした上で、「敵に一切見つからずにカルロスの元へとたどり着く」ようなプレイングを行うと、追加ボーナスを得られます。

 スタート地点は二の王笏島周辺の海底で待機する潜水艇です。ここから泳ぎ等で二の王笏島に上陸、蒸気迷宮要塞へ潜入してカルロスの待つ中枢部へと向かうことになります。道中は指向性の地雷やセントリーガンと言った侵入者を直接攻撃するタイプの罠や、警報や監視カメラと言った侵入者を感知する罠、そして蒸気ドローンや蒸気ゴーレムなどの警備戦力が存在します。侵入者を感知する罠に引っかかると、警備戦力が直ちに駆けつけてきます。また、カルロスが待つ中枢部へたどり着くためのルート分析も重要です。これらの情報を元に、どう攻略するかの戦略を練ってみましょう。

 なお、OP公開後すぐに受け付けを開始します。必要成功数が集まった日の夜9時が締め切りとなりますので、タグやMSページを確認していただくようお願い致します。

 それでは、皆さんのアツいプレイングをお待ちしております!
105




第1章 ボス戦 『『二の王笏』カルロス・グリード』

POW   :    黄金なる王者
【背部に装着された魔導砲】が命中した対象に対し、高威力高命中の【連鎖するダンジョントラップ】を放つ。初撃を外すと次も当たらない。
SPD   :    ゴールデンレオ
いま戦っている対象に有効な【武装を生やした、機械仕掛けの黄金獅子】(形状は毎回変わる)が召喚される。使い方を理解できれば強い。
WIZ   :    スチームエンチャント
自身の装備武器に【罠と連動して威力を増す蒸気魔導装置】を搭載し、破壊力を増加する。

イラスト:hoi

👑11
🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

種別『ボス戦』のルール
 記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
 それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
 プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。

 大成功🔵🔵🔵
 成功🔵🔵🔴
 苦戦🔵🔴🔴
 失敗🔴🔴🔴
 大失敗[評価なし]

👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
 ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。

※このボスの宿敵主は💠山田・二十五郎です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。

リーヴァルディ・カーライル
…確実に迷宮を突破する方法は…これしか無い、か

…後は任せたわ、リーヴェ

大鎌を武器改造した槍の石突から魔力を噴射して水中を泳ぎ、
上陸したら"影精霊装"を纏い真の姿の吸血鬼化する

……ふふ。貴女の方から私を頼るなんて珍しい
良いわ。手を貸してあげる、愚かな私

残像のように存在感の無い霧になり罠や警備を潜り抜け、
吸血鬼の魔性の第六感や暗視から中枢のルートを見切り迷宮を進む

…ただてさえ蒸気が噴き出しているもの
多少、不自然な霧が流れたぐらい誰も気にしないでしょう?

敵UCの太陽光を放つ獅子の光属性攻撃を、
限界突破した"影精霊装"のオーラで防御して陽光を遮り、
カウンターでUCを発動し魔力を溜めた血爪で敵を乱れ撃つ


ラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ
【アドリブ・連係歓迎】POW
蒸気で蒸された迷宮要塞肉だね?
これは頑張るしかないね☆

事前に「肉体改造」を自身に施し、液体化と迷彩色を加えて発見されにくくするよ!攻撃も液体だから回避しやすいハズ!
液体ならどんなところにも容易く侵入出来るよ!
うまく侵入出来たら【使用UC】で液体と固体が混じりあった植物の怪物に変身!『桜花』の一部を見せて動揺させられないかな?
後は巨体を生かして大暴れ☆攻撃されても液体だから当たらないよね♪
無限再生増殖して質量で何もかも圧し潰しちゃえ!

勝利の暁には迷宮要塞肉(?)で「宴会」だよ☆


アルトリウス・セレスタイト
時間稼ぎには付き合ってやらん

カルロスの位置と戦況は『天光』で逐一把握
攻撃には『煌皇』にて
纏う十一の原理を無限に廻し阻み逸らし捻じ伏せる
道中の罠と敵には断絶と否定の原理を廻し痕跡と存在を世界から消して対処
全行程必要魔力は『超克』で“世界の外”から常時供給

破界で掃討
対象は召喚物含む戦域のオブリビオン及びその全行動
それ以外は「障害」故に無視され影響皆無

高速詠唱を『刻真』で無限加速、『再帰』にて無限に重ね瞬刻で天を覆う数の魔弾を生成・周囲全方向へ斉射
工程を一切間断なく無限回繰り返し戦域の空間を魔弾の軌跡で埋め尽くす

創世し最古の理に例外はない
防御も回避も余地のない飽和攻撃で全て圧殺する

※アドリブ歓迎



●強行突破
「……確実に迷宮を突破する方法は……これしか無い、か」

 二の王笏島へ水中から向かうリーヴァルディ・カーライル(ダンピールの黒騎士・f01841)は、上陸後の動きを慎重に検討する。その結果、唯一の最善の方法を見つけたが、それは彼女に実行を躊躇わせるものだった。大鎌を槍に変えて、その石突から魔力を噴射して水中を航行しながら、リーヴァルディは本当にこれで良いのか、と何度も他の方法をシミュレーションするが、やはり最善はこれしかないという結論にたどり着く。

「時間稼ぎに付き合う必要も……余裕もない。確実な方法を取るべきだろう、違うか?」

 未だ迷うリーヴァルディに発破をかけるのはアルトリウス・セレスタイト(忘却者・f01410)。その言葉にリーヴァルディは頷いた。

「……わかったわ。やるしかないでしょうね」

 上陸すると、2人は先行していたラヴィラヴァ・ラヴォラヴェ(ハラペコかわいいコックさん(可食・高栄養・美味)・f31483)と合流する。

「2人も強行突破かな?」
「あぁ、最短ルートを一気に踏破する。ルートはこちらの『天光』で把握、一気にカルロスの居所へと向かうぞ」

 アルトリウスはそう言うと、天光の原理で島の全域と要塞内部の状況を確認、最短ルートを割り出した。ラヴィラヴァも頷くと、自身の肉体を変質させて液体化と迷彩色を加えて発見されにくくする。

「後は任せたわ、リーヴェ」

 リーヴァルディは"影精霊装"を纏い、真の姿たる吸血鬼へと変貌する。人格も切り替わり、吸血鬼のリーヴェが表出した。

「……ふふ。貴女の方から私を頼るなんて珍しい……良いわ。手を貸してあげる、愚かな私」

 先刻と異なり妖艶に微笑むリーヴァルディ、否、吸血鬼のリーヴェ。彼女こそがこの迷宮要塞を突破する手段を持っているのだ。そのままリーヴェの姿は霧となり、その存在感は急速に希薄化する。

「ただでさえ蒸気が噴き出すのだから、多少不自然な霧があっても気づかれないでしょう?」
「言えてる」

 隠密性を高めた2人が先行して罠や歩哨を次々と潜り抜ける一方、アルトリウスは断絶と否定の原理を周囲に巡らせ、道中の罠や歩哨を痕跡ごと消し去りながら進む。もちろん、これでも会敵は最小限に済ませている。あまりに多くの歩哨を消してしまえばそれが違和感に繋がってしまうからだ。

 やがて、カルロスの元へとたどり着く3人。カルロスの目には、アルトリウスが一人で来たように見えた。

「ほう、どうやって突破したのか……いや、敢えて聞くまい。猟兵ならば私の想像の埒外のことは平然とやってのけるだろうからな」
「時間が惜しい、疾く骸の海に帰るのだな」

 アルトリウスの言葉に、そうはいかないとばかりに自身の魔導蒸気兵装を作動させる。これと連動し、たちまち部屋中に現れるセントリーガンがアルトリウスを狙う。

「蜂の巣だ」

 無数の銃弾がアルトリウスを穿たんと襲いかかる。着弾でもうもうと上がる土煙と蒸気。しかしそれらが晴れれば、そこにはアルトリウスの無事な姿……そしてリーヴェとラヴィラヴァの姿が。

「っ、吸血鬼と肉塊もいたか」

 アルトリウスは『煌皇』の権能によって十一の原理を巡らせ、銃弾を全て弾いていた。アルトリウスは狙うだけ無駄と判断したカルロスは他の2人を排除する戦術にシフトする。リーヴェには吸血鬼に対して有効な太陽光を照射する機械仕掛けの黄金獅子をけしかけ、ラヴィラヴァには背部に装着した魔導砲で直接攻撃を加える。

「当たったらマズイやつだね、これ! でも身体を液状化させれば……!」

 ラヴィラヴァは放たれた魔導砲を自らの身体を液状化させて横に飛び退くことで回避。着弾点に向けてセントリーガンの一斉射撃が襲いかかった。

「ほらやっぱり……!」

 回避が遅ければ蜂の巣になっていたとわかり、ラヴィラヴァは思わず液状化した身体を震わせる。しかし厄介な攻撃は回避してしまえば問題ない。

 一方のリーヴェは黄金獅子が放つ太陽光に対して影精霊装の力を限界を超えて引き出す。闇のオーラがリーヴェの身体を包み、太陽光を吸収。光はリーヴェまで届かない。

「吸血鬼が太陽光対策をしていないと思ったら大間違いよ」

 クスクス、と笑うリーヴェ。全ての攻撃を防がれ、さしものカルロスも額に冷や汗が浮かぶ。

「一人くらいは片付けておきたかったが……!」
「時間が惜しいと言っている」

 アルトリウスが乱れ撃つ蒼光の魔弾がセントリーガンを次々と屑鉄へ変えていく。さらに『刻真』で無限加速、『再帰』にて無限に重ね瞬刻で天を覆う数の魔弾を生成。いつしかカルロス周辺の空間が魔弾で埋め尽くされていく。

「よーし、変身!」

 ラヴィラヴァは液体と固体が混じりあった植物の怪物に変身。その巨躯の中には『桜花』の頭目、メロディア・グリードの意匠が見える。それに気づいたカルロスは舌打ちした。

「悪趣味な……」
「魔王だからね。悪趣味上等!」

 そのまま巨体で押しつぶそうとカルロス目掛けて襲いかかる。ただでさえ無数の魔弾で逃げ場のない空間に、さらにラヴィラヴァの巨躯が迫れば、最早打つ手は無い。

 加えて、リーヴェは魔力を込めた血爪による直接攻撃をすべく接近、カルロスへと肉迫する。

「チェックメイトよ、王様?」

 その言葉通り、カルロスは最早詰んでいた。無数の魔弾と巨躯に飲み込まれる中、血爪の高速連続斬撃がカルロスへと襲いかかる。
 カルロスは飽和攻撃を受けながら、殺され続けるメロディアもこんな思いだったのか、と静かに思うのであった──。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

栗花落・澪
【犬兎】
僕と夏輝君双方を風魔法を乗せた【オーラ防御】で包み呼吸確保
泳いで潜入
【聞き耳】で罠の音を聞き【学習力】を駆使して死角を割り出し
物陰に隠れて夏輝君の動きを待つね

勉強はダメなのにこういうのは凄いんだもんなぁ

熱感知する罠対策としてオーラ防御に氷魔法を乗せ体温検知を阻害
スニーキング重視で進むね
踏むことで稼働する罠にも一応警戒
風魔法で【空中浮遊】し足音も消して移動を
他の猟兵とも協力できるなら積極的に

【先制】は【オーラ防御】で夏輝君を庇いつつ身を護り回避に専念
夏輝君が相手の黄金獅子乗っ取れたら御の字
無理なら【高速詠唱】で炎魔法の【属性攻撃】で爆破させられるか試しつつ
【破魔】の【指定UC】で連携


小林・夏輝
【犬兎】
澪に手伝ってもらって要塞に潜入したら★プレイボックス3で
システムへの【ハッキング】を試みる
【ジャミング】で逆探知妨害したうえで
機能停止させたり乗っ取って見張りルートを変更させたり
出来れば一部でもこっちの味方に付けてぇな

ハッキングはゲームみたいなもんだし?
頭痛いだけの勉強とは違ぇの
ついでに内部構造を読み取れそうな情報を抜き取り
よし、このルートで行くぞ
道中も常に【索敵】

先制は【クイックドロウ】
★懐中時計の仕込み機関銃の【援護射撃】と
【ダッシュ/逃げ足】回避
操作権奪取した罠でカルロスの足止めしつつ
獅子の操作権も取れっかね
ダメ元で試してみるわ

隙が出来れば【指定UC】
ロケットランチャー撃ち込むぜ



●2PCo-Ops
「ふぅ、どうにか潜入できた。サンキュな、澪」
「どういたしまして。ここから先は任せたよ」

 栗花落・澪(泡沫の花・f03165)と小林・夏輝(お調子者の珍獣男子・f12219)は、澪の風魔法で編み上げたオーラの力で呼吸を確保し、泳いで二の王笏島へと上陸を果たした。死角を見つけて2人で身を隠すと、夏輝が自作ゲーム機のプレイボックス3を取り出す。このゲーム機はファームウェアも含めて夏輝が隅々まで手をかけて作った自信作であり、なんとハッキングも出来てしまう優れものだ。

「夏輝君、勉強はダメなのにこういうのは凄いんだもんなぁ」
「逆探知妨害と……ここの罠の機能停止っと……ハッキングはゲームみたいなもんだし? 頭痛いだけの勉強とは違ぇの」

 次々と罠がハッキングによって無力化され、ゴーレムやドローンも2人の姿を認識できなくなるように細工される。内部構造を読み取れそうな情報も抜き取り、最適なルートを検索して絞り込む。

「よし、ルート検索完了! このルートで行くぞ!」
「オッケー、道中の罠は任せてね」

 2人は隠れ場所から出ると、そのまま夏輝の導いたルートに沿って進む。澪は熱感知する罠対策として氷魔法でオーラを編み、体温で検知されないようにする。風魔法で2人の身体を空中浮遊させることで足音も消して、なおかつ踏むことで作動する罠も無力化する形で移動を行う。その間にも、夏輝はプレイボックス3の画面を時折見ながら油断なく索敵を続けていた。

 やがてカルロスが待ち構える中枢部へと至れば、カルロスはその手際の良さに拍手を以て出迎える。

「敵ながら見事ここまでたどり着いた。まずは褒めてやろう」
「ゲームで言うところの魔王でも気取ってんのかお前は。ただそうなると……後は俺らに倒されるだけだな?」
「こちらは2人、貴方は1人。単純な人数では僕らが上です」

 夏輝の挑発と澪の指摘にカルロスは頷く。

「然り。であれば……こちらも戦力を増やさざるを得まい?」

 カルロスが指を鳴らせば、機械仕掛けの黄金獅子がカルロスの隣に現れる。黄金獅子は対魔力性能を向上させ、さらにハッキングに対するジャマーを搭載している。

「……あのジャマーをなんとかしねぇとな」
「僕は防御に徹する、その間にあの獅子をハッキングできるかな」
「やってみっか……出来たら御の字ってレベルだけど」

 黄金獅子が飛びかかる。澪はオーラ防御を夏輝にかけつつ、自分は回避に専念する。こうして出来た時間を使い、夏輝が懐中時計に仕込んだ機関銃を発射して迎撃。狙うはジャマーだ。

 果たして、ジャマーは破られた。攻撃が当たらない澪を諦めた獅子が夏輝に襲いかかる中、夏輝は凄まじい速度のキー捌きでプレイボックス3を操作し、黄金獅子のハッキングを行う。すると、黄金獅子の動きが鈍り、夏輝の前で従属するかのように頭を垂れた。

「……っ、我が獅子を味方につけたか!」
「さぁ、協力プレイの総仕上げだ! ラスボス撃破と行くぜ!」
「オッケー!」

 獅子がカルロスに襲いかかって隙を作る。そこへカルロス目掛けてロケットランチャーと化した夏輝のカラクリバットと、澪の破魔の属性を乗せた光魔法と爆破魔法の二重詠唱が炸裂。獅子はすんでのところで飛び退き、爆破から逃れる。

 爆煙にカルロスが飲み込まれる中、獅子は2人を乗せて戦場から離脱した。

「やったね、夏輝君!」
「あぁ、協力プレーの勝利だぜ!」

 獅子の背中の上で、2人は勝利を祝うハイタッチを交わすのであった。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​

ニィエン・バハムート
・迷宮対策
泳ぎは種族や技能から問題なし。地雷は常に【空中浮遊】で動き対処。
各種罠は【野生の勘】とこれまでメガリスを発見してきた【宝探し】の経験から、侵入者に効果的な罠位置を予測し、空中浮遊や義手仕込みのワイヤーの【ロープワーク】移動などで回避。警備戦力については慎重に動き【情報収集】。無駄な回り道になろうが巡回経路を割り出し行動。

・先制対処
獅子に首飾りとオーラで強化された電撃【属性・範囲・マヒ攻撃】で【カウンター】。
対処後にUC発動。大地震で地形ごと【蹂躙】し、迷宮と連動した攻撃をさせない。
隙を見て【怪力】による【部位破壊】で攻撃。

難しい理屈は抜きにして!とにかく全部潰せば猟兵の勝利ですわ!


ノア・クレムリィ
 水中からの潜入と上陸。ならば、敵の防衛戦力を分散させなければいけませんね。

 生身の〈遠泳〉で岸に接近し、上陸後は【UC:人魚梯団】を発動。大半の海賊達に外部での陽動を行わせ、数名の海賊と共に迷宮内部へ潜入です。綿密な〈偵察〉と自動兵器群への〈ジャミング〉など自身の〈戦闘知識〉を総動員して、迷宮を踏破しましょう。

 敵の先制攻撃は、攻撃の予備動作を〈瞬間思考力〉で〈見切り〉、〈地形の利用〉で回避しましょう。幸い戦場は地下迷宮、遮蔽には困りません。攻撃を躱したら、分隊火力の全てで〈弾幕〉を形成しましょう。

 悪趣味な迷宮の主に、我ら海龍の全弾を叩き込みます。

(アドリブ連携負傷等々全て歓迎です)



●要塞は崩れた
 ニィエン・バハムート(竜王のドラゴニアン(自称)・f26511)とノア・クレムリィ(海駆ける鋼鉄の竜騎兵・f30572)はそれぞれ、泳ぎで二の王笏島へと上陸する。ノアが予め呼び出した海賊の幽霊たちが外で陽動を行い、歩哨たちの目を引きつける中、やすやすと要塞内部に侵入する。

「ここまでは余裕の突破ですわね」
「えぇ、ただ陽動がいつまで保つかわかりません。ここからは時間との勝負です」

 ノアは数名の海賊を随伴として引き連れていた。彼らを先行して偵察させる。幽霊であるが故に各種罠に感知されず、ある程度の情報は入手可能だ。加えて、ニィエンは自身の知識からある程度の罠の傾向をノアや海賊たちと共有する。

「私、メガリス探索の経験がありますの。昔潜ったダンジョンだと罠の配置は侵入者心理を突いた形で配置されますわね」
「一見安全そうな場所などがかえって危険、ということですか」
「そうなりますわね。特に開けた場所なんかは要注意ですわ」

 ニィエンのダンジョンに関する知識とノアの戦闘知識を統合させて、ある程度の罠や警備の配置を類推し、その推論を元に、迅速かつ慎重に突破を図る。海賊の偵察や、ニィエンのワイヤーアクション、ノアのジャミングなど、使えるものは全て駆使して迷宮要塞を踏破していった。

 カルロスがいる中枢部に侵入すれば、カルロスはすでに手負いの状態だった。他の猟兵の攻撃がかなり効いているらしい。

「千客万来だな、だがお前たちだけでも仕留めてやる」
「いいえ、私達が最後の来客ですわ。何故ならばここで貴方を仕留めさせていただきますので」
「ほう……やってみろ」

 カルロスは新たな黄金獅子を呼び寄せる。ニィエンの相手は獅子に任せ、ノア目掛けて魔導砲を撃ち込む。

「それは見切りました!」

 ノアはアンサーヒューマンの瞬間思考力を活かしてこれを回避。迷宮要塞であることを活かして迷宮の壁を遮蔽として魔導砲の攻撃から身を守る。

 一方、獅子の攻撃を対処するニィエンは首飾りとオーラで強化された電撃でカウンター攻撃。電気をしたたかに受けた獅子は回路がショートし、機能不全に陥ってしまった。

「今です!」
「了解! 我ら海龍の全弾を!」

 随伴の海賊と共に携行火器を一斉射するノア。さらにニィエンは大地震を起こしつつ、怪力でカルロスを殴りつける。飽和攻撃に飲み込まれたカルロスは、崩壊する要塞迷宮と運命を共にするのであった──。

大成功 🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​🔵​



最終結果:成功

完成日:2021年02月28日


挿絵イラスト