羅針盤戦争〜攻撃を絶やすな!
●無限増殖
「戦争もそろそろ終盤かな? 次の相手は『桜花』メロディア・グリードだよ」
『桜花島』が発見され、未発見の敵本拠地も残りわずかだ。しかし、実際に勝利を掴むためには、敵幹部である七大海嘯を撃破せねばならない。グリモア猟兵のスピカ・ネビュラスター(銀河の魔女・f31393)は、今回の相手である桜花の特徴を説明する。
「メロディア・グリードは『無限再生力』を持っているよ。だから、例え倒したとしてもすぐ再生してしまって殺せないんだね。でも、対処不能というわけでは無いよ。再生が途絶えるまで、殺し続ければ良いんだ」
スピカはニヤリと笑って、猟兵達に桜花の攻略法を伝えた。倒せないと言ってもザンギャバス大帝のように無敵では無いため、メロディア・グリードは殺し続ければ何れは力尽きるらしい。
「とはいえ、メロディア・グリードも先制攻撃能力持ちだからね。先ずはそれを防御なり回避なりしないといけないよ」
敵の攻撃に対処した後、苛烈なユーベルコードの連続攻撃で攻め立てるのだ!
「もしも攻撃が途切れたら、メロディア・グリードは反撃してくる上、隙を見て全回復しちゃうよ。しかも、その上「増殖する私の残滓達(スイート・メロディア)」の大群を放ってくるからね」
攻撃を絶やさないこと、それが何より重要だ。
「敵の再生が途絶えるまで、殺して、殺して、殺しまくってきてね♪」
デビルキングワールド出身の魔女であるスピカは、何とも楽しそうに猟兵達を送り出すのであった。
夢幻
●マスターの夢幻です。戦争では必要青丸数以上の採用は、いつも以上に控えめになりやすいです。
●戦争シナリオのため、1章で完結となります。
●このシナリオのプレイングボーナスは、『プレイングボーナス……敵の先制攻撃ユーベルコードを対処した後、殺して殺して殺しまくる』です。
●『桜花島』の地形は、グリードオーシャンの海図を参照下さい。
●このシナリオが完結すると、サクラミラージュより落ちてきた島の一つが解放されます。
第1章 ボス戦
『七大海嘯『桜花』メロディア・グリード』
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POW : スイート・フュージョン
【残滓達(スイート・メロディア)】が自身の元へ多く集まるほど、自身と[残滓達(スイート・メロディア)]の能力が強化される。さらに意思を統一するほど強化。
SPD : スイート・レイン
レベル×100km/hで飛翔しながら、自身の【肉体】から【スイーツで出来た分身の群れ】を放つ。
WIZ : スイート・パフューム
【甘いスイーツの香り】を放ち、自身からレベルm半径内の指定した全対象を眠らせる。また、睡眠中の対象は負傷が回復する。
イラスト:hina
👑11
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種別『ボス戦』のルール
記載された敵が「1体」出現します。多くの場合、敵は、あなたが行動に使用したのと「同じ能力値」の戦闘方法で反撃してきます。
それらを踏まえつつ、300文字以内の「プレイング」を作成してください。料金は★0.5個で、プレイングが採用されなかったら全額返金されます。
プレイングが採用されたら、その結果は400文字程度のリプレイと「成功度」で表現されます。成功度は結果に応じて変化します。
| 大成功 | 🔵🔵🔵 |
| 成功 | 🔵🔵🔴 |
| 苦戦 | 🔵🔴🔴 |
| 失敗 | 🔴🔴🔴 |
| 大失敗 | [評価なし] |
👑の数だけ🔵をゲットしたら、次章に進めます。
ただし、先に👑の数だけ🔴をゲットしてしまったら、残念ながらシナリオはこの章で「強制終了」です。
※このボスの宿敵主は
「💠山田・二十五郎」です。ボスは殺してもシナリオ終了後に蘇る可能性がありますが、宿敵主がボス戦に参加したかつシナリオが成功すると、とどめを刺す事ができます。
※自分とお友達で、それぞれ「お互いに協力する」みたいな事をプレイングに書いておくと、全員まとめてひとつのリプレイにして貰える場合があります。
アリス・フォーサイス
無限再生力か。すごい能力だね。でも、ぼくも手数には自信があるんだ。
甘いスイーツの香りを嗅がないよう、あらかじめ転送前にガスマスクを装着しておくよ。さらに、相手の攻撃が始まったら、なるべく射程外に出るように距離をとるよ。
「コーホー、コホー(よし、今だ)」
ウィザード・ミサイル!無数の火の矢で連打攻撃だ。矢がつきそうになったら、高速詠唱で追加するよ。
こちらの無限魔法コンボとそちらの無限再生力、先につきるのはどちらかな。
最初に『桜花島』へと足を踏み入れたのは、ガスマスクを装備した少女であった。奇抜な見た目となってしまったが、相手のユーベルコードが香りによって眠りを引き起こすとなれば、アリス・フォーサイス(好奇心豊かな情報妖精・f01022)のこの対応もむべなるかな。
(「……あれが、メロディア・グリードだね」)
遠目に見える敵をアリスが視認すると、メロディア・グリードはちょうど『スイート・パフューム』を撒き散らすところであった。その甘い香りは彼女の元へも到達するが、当然ガスマスクを装備した彼女には通じない。
「コーホー、コホー(よし、今だ)」
狙い通りに無効化できた事を確認し、アリスはすぐさま反撃に移る。時間をあけてしまえば、相手は無尽蔵にスイート・メロディアを呼び出してしまう。そうなる前に、攻撃を叩き込むのだ。
そうして彼女が生み出したのは、500にも届こうかという炎の矢だ。それは驟雨の如く降り注ぎ、メロディア・グリードを貫いて焼き尽くす。
「私が猟兵の相手を続ければ、それだけカルロスへの攻勢が減るのです。私は無限に再生し、あなた達を脅かし続けましょう」
「コホー、コホコホー(……無限再生力か。すごい能力だね。でも、ぼくも手数には自信があるんだ)」
ガスマスクのせいで少々締まらないが、アリスは高速の詠唱で炎の矢を随時追加し、無限魔法コンボを実現させる。ここから先は根比べだ。
そして、アリスは魔力が尽きるまで攻撃し続け、無限再生するメロディア・グリードを消耗させたのであった。
大成功
🔵🔵🔵
神代・セシル
再生が途絶えるまでずっと攻撃をしなければなりませんか?メロディアさんはかわいそうです。
Oceanic Graceを用いて炎属性を籠めたバブルを生成。それを撃って、炎の雨を引き起こさせ、残滓達を融化させます。
?メロディアさんのラストネームは「グリード」…確かカルロスおじさんのラストネームも「グリード」……
急に彼女がかわいそうではないと思いました。むしろ憎らしいです。
私の同情を…返してください!
怒り過ぎて、不自覚UCを発動しました。
「残酷な吸血姫」に変化し、全力の炎魔法と炎属性付与した光の剣で絶えずに攻撃を続けていく。
「無限再生……つまり、再生が途絶えるまでずっと攻撃をしなければなりませんか?」
神代・セシル(夜を日に継ぐ・f28562)は、『桜花』メロディア・グリードを前にグリモア猟兵の言葉を思い返す。それによれば、彼女を殺して殺して殺しまくらねば、その無限再生能力を突破出来ないとのことであった。
「メロディアさんはかわいそうです」
そんなメロディアの憐憫の情を持ちつつも、セシルは『Oceanic Grace』を構えて迎撃の準備を整える。いくら同情したからといって、猟兵として手は抜かないし、手加減したまま勝てるほど、七大海嘯は甘くない。
「増殖する私の残滓達よ、私のカルロスに仇為すあの猟兵を倒しなさい」
メロディアは一瞬で大量のスイート・メロディアを作り出した。そして彼女達は怒濤の如くセシルへと押し寄せてくる。しかし、セシルは彼女達がチョコレートやキャンディで出来ている事を利用して、炎のバブルを大量に撃ち込むことでその身体を溶かし、くっつけてしまうことで動きを封じ込めた。
「私のカルロス……? メロディアさんのラストネームは「グリード」…確かカルロスおじさんのラストネームも「グリード」……」
メロディアの言葉を聞いて、セシルの頭に閃きが走った。そう、彼女はあの王笏の妻なのである! そうとわかると、セシルの持っていた憐憫の情は急に薄くなり、むしろ憎らしさすら湧いてきた。
「私の同情を……返してください!」
怒れるセシルは、無自覚にユーベルコードを発動していた。その『Transcendence』によって、残酷な吸血姫へと変化し理性を喪失した彼女は、炎魔法を乱射しながらメロディアへと飛びかかっていく。
「いくら攻めようとも……無限再生で何度でも蘇りましょう」
セシルが炎魔法を付与した『レオナルソード』で斬り殺すも、メロディアは倒した側から復活する。だが、理性無きセシルもまた標的が現れたとすぐに攻撃を再開する。そんなループが、疲労の積み重ねでユーベルコードが解除され、セシルが正気を取り戻すまで繰り返された。こうしてセシルは十分に、敵の再生限度を削ったのである。
大成功
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アイン・セラフィナイト
何度も何度も倒して、復活するたびに倒して……メロディアの方もそれでよく精神が保つね。
でも分かりやすくて助かるよ。
ボクの魔術、受けてもらうよ!
敵からの香りは『暁ノ鴉羽』の嵐で向かい風にして押し返してみよう。(オーラ防御)
UC発動。全てを灼き尽くす火炎の奔流、天から降り注ぐ大火球の束でメロディアを『蹂躪』するよ。
反撃の隙なんてもちろん与えない、召喚した炎の不死鳥の豪熱で『属性攻撃・全力魔法・範囲攻撃・リミッター解除』の炎熱地獄をお見舞いするよ!
炎の中で再生すれば、たちまち体は炭になる。何度も復活するなら、この炎の牢獄から脱出するしかないからね。
……さあ根比べといこう。負けるつもりはないよ。
ニィエン・バハムート
・先制対策
全身から【衝撃波】を放ち香りを吹き飛ばしUC効果を軽減、それでも足りなければ【オーラ防御】で香りを遮断し、嗅いでしまって発生した眠気については自分の身体に電撃【属性攻撃】を放ち無理矢理にでも覚醒します。
先制対処できたらUCの雷を纏った何かで【範囲攻撃】。そして雷を纏った何かで【マヒ攻撃】【継続ダメージ】を与えたことにより敵の動きと再生を鈍らせ、そこに【切断】【部位破壊】【踏みつけ】【グラップル】など連続で攻撃して【蹂躙】します。敵が動きそうになったら雷を纏った何かの残りで攻撃させ動きを鈍らせ同じ流れで攻撃。それを何かが全滅するまで続けます。
しっかり殺して殺して殺しまくってますわよ私!
続いて『桜花島』へと侵入し、メロディア・グリードへと決戦を挑むのは、アイン・セラフィナイト(全智の蒐集者・f15171)。そして、ニィエン・バハムート(竜王のドラゴニアン(自称)・f26511)の二人であった。
「何度も何度も倒して、復活するたびに倒して……メロディアの方もそれでよく精神が保つね」
「きっと、それが平気であるからこそ『七大海嘯』なのですわね」
如何に『無限再生力』を持っていたとしても、簡単に精神が崩壊しては脅威にならない。そうなれば、オルキヌスのようにその地位を奪われてしまうであろう。故に、その点は完全に対策されていると考えて良いだろう。
「私がここで猟兵を足止めすれば、それはあの男への援護となるはずです。猟兵達よ、眠りなさい。……『スイート・パフューム』」
メロディアのユーベルコードによって、眠りへと誘う甘い香りが島中に充満する。ここで眠ってしまえば、時間稼ぎを狙うメロディアの思うつぼだ。余裕が出来れば、彼女はその無限再生力で回復し、「増殖する私の残滓達」を大量に生み出す。そうなってしまえば、勝利が遠のくことは間違いない。故に、二人は全力でこの香りに抗った。
「押し返すよ!」
「吹き飛ばしますわ!」
アインは『暁ノ鴉羽』の嵐によって、ニィエンは全身より放つ衝撃破で香りを吹き飛ばそうと試みる。しかし、島に充満するほどの香りに対し、それでは一時しのぎにしかならない。
「それなら、これで遮断しますわ!」
続いてニィエンが発動したオーラの障壁でどうにか遮断出来たものの、二人は多少その甘い香りを吸い込んでしまっていた。
「くっ……これはきついね」
「ここで眠るわけにはいきませんの!」
アインが意識を朦朧とさせる中、ニィエンは自身へと電撃を放つことで荒っぽく意識を覚醒させると、すぐさま攻撃に移った。
「現れよ! 雷纏いし竜王の眷属! サンダー・バハムート・レギオン!」
そして彼女が呼び出したのは、鯰とも鮫ともいえない何とも形容しがたい何かの大群であった。雷を纏うそれはメロディアへと突撃し、電撃によって彼女を仕留める。もちろんメロディアはすぐに復活するが、電流によるマヒは敵の抵抗を許さず殺し続ける。
「はっ! 危ない危ない……ボクもいくよ!」
何かの電撃が敵を倒している間に眠気を振り切ったアインも、彼女に負けじとユーベルコードを詠唱する。
「深青を摩す炎天、孤剣刻む退廃の疵、地を這う星火の兆しは此処に―――! 『終焉を告げろ、再誕の祖よ』!!」
メロディアの頭上に出現した多数の超巨大な金炎球は、炎の奔流となってメロディアへと降り注ぐ。更にはその大火球は地面にも魔方陣を刻み込み、そこから現れた不死鳥を呼び出した。不死鳥は凄まじい豪熱を発し、炎の奔流と上下からメロディアを挟み込んで焼き尽くす。
「特別製の炎の牢獄だよ。……さあ根比べといこう。でも、ボクは負けるつもりはないよ」
灼熱の中で繰り返される無限再生に、メロディアの限界が急速に近づいていく。このままではまずいと、メロディアは全力を振り絞って脱出を試みる。それを簡単に許すアインでは無かったが、強力な精霊術はそれだけ消耗も激しい。先に限界を向かえたのはアインの方であった。
だが、炎の牢獄をメロディアが抜けたのも束の間、それを待っていたニィエンが、彼女の最後の命を削りきる。
「殺して殺して……これで決着ですわ!」
「嗚呼、カルロス……どうか、生き残って下さい……」
最後までカルロスの身を案じながら、無限再生の限界に至ったメロディアは骸の海へと還っていった。
猟兵達はメロディアを殺して、殺して、殺し尽くした。その苛烈な攻撃によって、メロディアの無限再生の力は突破されたのだ! 猟兵達はメロディアとの決戦に勝利し、この戦争の勝利へと向けて駒を進めたのである。
大成功
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